JP2013172619A - 電力供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】商用電源から電力が供給されなくなった場合にも発電ユニットの供給電力を合理的に利用することが可能な電力供給システムの提供。
【解決手段】発電ユニット1と蓄電ユニット3と電力供給回路とを備えた電力供給システムにおいて、蓄電ユニット3が蓄電する際に蓄電ユニット3への入力電圧を昇圧するための双方向コンバータ23と、蓄電ユニット3を制御するコントローラ7と、が設けられている。商用電源2からの電力供給が中断している間、発電ユニット1は、商用電源2から切り離された自立運転用回路Rbに接続された状態で電力を供給し、蓄電ユニット3は、双方向コンバータ23を介して自立運転用回路Rbに接続することにより、発電ユニット1の供給電力を蓄電することが可能な状態にあり、発電ユニット1の電力供給量が負荷4における電力要求量よりも大きいと、負荷4にて消費されない余剰電力を蓄電するように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自然エネルギーを利用して発電する発電ユニット、及び、電力を蓄電する蓄電ユニットを備えた電力供給システムに係り、特に、発電ユニット及び蓄電ユニットが商用電源と連系し、停電等により商用電源から電力が供給されなくなった際には商用電源から切り離された回路を通じて負荷に給電することが可能な電力供給システムに関する。
住宅等の建物内で発生した負荷に対して電力を供給する電力供給システムは、既に知られており、電力供給システムの中には、太陽光等の自然エネルギーを利用して発電する発電ユニットや、電力を蓄電する蓄電ユニットを備えているものが存在する。さらに、発電ユニット及び蓄電ユニットを商用電源と連系させることにより、これらの電源から供給される電力を併用することが可能なシステムも存在する。このようなシステムでは、通常、停電時のように商用電源から電力が供給されなくなると、発電ユニット及び蓄電ユニットが商用電源から解列するようになる。一方、商用電源からの電力供給が中断している間であっても、商用電源から切り離された回路を通じて、発電ユニットや蓄電ユニットから電力を供給することが可能なシステムが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特許文献1には、発電ユニット等の電源装置を配電系統に連系して負荷に給電する系統連系装置が記載されており、かかる系統連系装置は、停電の状態を示す停電状態情報を受信すると、配電系統から解列した電源装置から、配電系統から切り離された回路を通じて負荷に給電する自立運転を行うことが可能である。
特許文献2には、商用電力供給源と連系した発電源及び蓄電手段とを有する電力貯蔵システムが記載されており、かかる電力貯蔵システムは、商用電力供給源が異常状態であると、発電源及び蓄電手段を商用電力供給電源から解列し、発電源から充電回路を経由して蓄電手段へ至る新たな電気的接続ルートを確立して発電源の電力を上記の充電回路により蓄電手段に充電することが可能である。
特開2008−187837号公報 特許第4468881号公報
ところで、特許文献1に記載の発明では、停電等によって商用電源から電力が供給されなくなった際に電源装置が自立運転することとした。ただし、特許文献1に記載の発明では、自立運転時の給電先が負荷のみに限定されるので、例えば、電源装置の発電能力が負荷における電力要求量を上回ったとしても、当該電力要求量分しか発電することができず、本体の電源装置の能力を十分に発揮させることが困難となってしまう。
特許文献2に記載の発明では、前述したように、商用電源から電力が供給されなくなった期間中であっても、発電源の電力を蓄電手段に充電することが可能であり、さらに、負荷への供給電力として、蓄電手段からの放電電力に加えて、発電源の電力を用いることも可能である。ただし、商用電源から電力が供給されない期間中、単に、発電源の電力を充電回路により蓄電手段に充電したり、蓄電手段及び発電源の双方から負荷に給電したりするだけでは、発電源の電力供給能力が十分に発揮されない虞がある。
つまり、特許文献1や特許文献2に記載の発明では、停電等の原因によって商用電源から電力が供給されなくなった場合に発電ユニットから電力を供給することが可能ではあるものの、当該供給電力を合理的に利用するまでには至っていない。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、停電等の原因によって商用電源から電力が供給されなくなった場合にも発電ユニットの供給電力を合理的に利用することが可能な電力供給システムを実現することである。
前記課題は、本発明の電力供給システムによれば、自然エネルギーを利用して発電して電力を供給する発電ユニットと、該発電ユニットが供給する電力を蓄電することが可能な蓄電ユニットと、負荷に電力を供給するために設けられた電力供給回路と、を備えた電力供給システムであって、前記電力供給回路は、商用電源と前記発電ユニットと前記蓄電ユニットとに接続された第1回路と、前記商用電源からの電力供給が中断すると前記発電ユニットに接続され、前記商用電源から切り離された第2回路と、を有し、前記蓄電ユニットが電力を蓄電する際に前記蓄電ユニットへの入力電圧を昇圧するための昇圧器と、前記蓄電ユニットを制御するコントローラと、が設けられており、前記商用電源からの電力供給がなされている間、前記発電ユニットは、前記第1回路を通じて電力を供給し、前記蓄電ユニットは、前記発電ユニットが前記第1回路を通じて供給する電力を蓄電することが可能な状態にあり、前記商用電源からの電力供給が中断している間、前記発電ユニットは、前記第2回路を通じて電力を供給し、前記蓄電ユニットは、前記昇圧器を介して前記第2回路に接続することにより、前記発電ユニットが前記第2回路を通じて供給する電力を蓄電することが可能な状態にあり、前記コントローラは、前記商用電源からの電力供給が中断している間、前記発電ユニットが前記第2回路を通じて電力を供給する際の電力供給量が前記負荷における電力要求量よりも大きいと、前記発電ユニットが前記第2回路を通じて供給する電力のうち、前記負荷にて消費されない余剰電力を蓄電するように前記蓄電ユニットを制御することにより解決される。
上記の電力供給システムでは、停電等の原因によって商用電源から電力が供給されなくなった場合に、発電ユニット及び蓄電ユニットを商用電源から解列する一方で、発電ユニットが商用電源から切り離された回路(第2回路)を通じて負荷に給電する。この際、発電ユニットの電力供給量が負荷における電力要求量を上回ると、発電ユニットが第2回路を通じて供給する電力のうち、負荷にて消費されない余剰電力を蓄電するように蓄電ユニットを制御する。これにより、商用電源から電力が供給されなくなった場合にも発電ユニットの供給電力を合理的に利用することが可能となり、この結果、発電ユニットの電力供給能力を十分に発揮させることが可能となる。
なお、本発明の電力供給システムでは、商用電源から電力が供給されない期間中、発電ユニットが第2回路を通じて供給する電力を蓄電ユニットに蓄電するにあたり、昇圧器によって蓄電ユニットへの入力電圧を昇圧するので、発電ユニットの供給電力を蓄電ユニットに適切に蓄電することが可能となる。
以上の構成(すなわち、昇圧器を設けて蓄電ユニットへの入力電力を昇圧可能とする構成)は、特に、発電ユニットが第2回路を通じて電力を供給する際の発電ユニットからの出力電圧が、蓄電ユニットに電力を蓄電する際に必要な前記蓄電ユニットへの入力電圧を下回っている場合に、特に有効である。
以上の理由により、上記の電力供給システムにおいて、前記発電ユニットが前記第2回路を通じて電力を供給する際の前記発電ユニットからの出力電圧が、前記蓄電ユニットに電力を蓄電する際に必要な前記蓄電ユニットへの入力電圧を下回っており、前記発電ユニットが前記第2回路を通じて電力を供給する際の前記発電ユニットからの出力電圧を前記昇圧器にて昇圧した昇圧後電圧が、前記蓄電ユニットに電力を蓄電する際に必要な前記蓄電ユニットへの入力電圧以上となれば、より好適となる。
また、上記の電力供給システムにおいて、前記発電ユニットは、太陽光エネルギーを利用して発電し、日射量を測定するための第1センサと、前記電力要求量を測定する第2センサと、が更に設けられ、前記コントローラは、前記第1センサの測定結果に基づいて前記電力供給量を算出し、前記電力供給量の算出結果が前記第2センサの測定結果よりも大きいと、前記余剰電力を蓄電するように前記蓄電ユニットを制御することとしてもよい。
かかる構成であれば、発電ユニットの電力供給量の算出結果及び負荷における電力要求量の測定結果に基づいて、コントローラによる蓄電ユニットの制御が適切になされるようになる。
また、上記の電力供給システムにおいて、前記負荷は、優先的に電力が供給されるものとして予め指定された特定負荷と、該特定負荷以外の非特定負荷とによって構成され、前記第1回路は、前記特定負荷及び前記非特定負荷の双方に電力を供給するために設けられた回路であり、前記第2回路は、前記特定負荷及び前記非特定負荷のうち、前記特定負荷のみに電力を供給するために設けられた回路であり、前記コントローラは、前記商用電源からの電力供給が中断している間、前記電力供給量が前記特定負荷における前記電力要求量よりも大きいと、前記発電ユニットが前記第2回路を通じて供給する電力のうち、前記特定負荷にて消費されない前記余剰電力を蓄電するように前記蓄電ユニットを制御することとしてもよい。
かかる構成であれば、商用電源からの電力供給が中断されている期間中、特定負荷に限定して電力を供給するので、発電ユニットの供給電力に余剰電力が発生する可能性が高くなる。したがって、商用電源からの電力供給が中断されている期間にも発電ユニットの供給電力を蓄電ユニットに蓄電可能とする本発明の構成がより有意義なものとなる。
また、上記の電力供給システムにおいて、前記発電ユニットは、前記自然エネルギーを利用して直流電力を発電する発電装置と、該発電装置が発電した直流電力を交流電力に変換して出力するパワーコンディショナと、を有し、該パワーコンディショナは、前記商用電源からの電力供給がなされている間に、前記第1回路を通じて交流電力を出力し、前記商用電源からの電力供給が中断している間に、前記第2回路を通じて交流電力を出力し、前記蓄電ユニットは、直流電力を蓄電するとともに蓄電した直流電力を放電する蓄電池と、前記パワーコンディショナから出力された交流電力を直流電力に変換して前記蓄電池に向けて出力するとともに、前記蓄電池から放電された直流電力を交流電力に変換して前記負荷に向けて出力する双方向インバータと、を有し、前記昇圧器は、前記パワーコンディショナが前記第2回路を通じて出力する交流電力が前記蓄電池に蓄電される際に前記双方向インバータへの入力電圧を昇圧するとともに、前記蓄電池が放電した直流電力を前記双方向インバータにて交流電力に変換して前記第2回路を通じて前記負荷に供給する際に前記双方向インバータからの出力電圧を降圧する双方向コンバータであることとしてもよい。
かかる構成は、商用電源から電力が供給されなくなった場合に発電ユニットの供給電力を合理的に利用することが可能な電力供給システムを実現する具体的構成として有効なものである。さらに、発電装置とパワーコンディショナとを有する発電ユニット、及び、蓄電池と双方向インバータとを有する蓄電ユニットを既存設備として備えていれば、双方コンバータとコントローラとを新たに導入することによって、本発明の電力供給システムを実現することが可能となる。
本発明の電力供給システムによれば、停電等により商用電源からの電源供給が中断した場合に、発電ユニット及び蓄電ユニットが商用電源から解列する一方で、発電ユニットが商用電源から切り離された回路(第2回路)を通じて負荷に給電することが可能である。さらに、発電ユニットの電力供給量が負荷における電力要求量を上回った場合には、発電ユニットの供給電力のうち、負荷にて消費されない余剰電力を蓄電するように蓄電ユニットを制御するので、発電ユニットの供給電力を合理的に利用することができ、結果として、発電ユニットの電力供給能力を十分に発揮させることが可能となる。
本実施形態に係る電力供給システムの全体構成図である。 本実施形態に係る電力供給システムの制御系統を示す図である。 本実施形態に係る電力供給システムの運転フローを示す図である(その1)。 本実施形態に係る電力供給システムの運転フローを示す図である(その2)。 本実施形態に係る電力供給システムの運転形態として、連系運転時の状態を示す図である。 本実施形態に係る電力供給システムの運転形態として、自立運転時の状態を示す図である(その1)。 本実施形態に係る電力供給システムの運転形態として、自立運転時の状態を示す図である(その2)。 従来の電力供給システムの構成を示す図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る電力供給システムについて、図1〜図7を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る電力供給システムの全体構成図である。図2は、本実施形態に係る電力供給システムの制御系統を示す図である。図3A及び3Bは、本実施形態に係る電力供給システムの運転フローを示す図である。図4乃至6は、本実施形態に係る電力供給システムの運転形態を示す図であり、図4は、連系運転時の状態を示す図であり、図5及び6は、自立運転時の状態を示す図である。図7は、従来の電力供給システムの構成を示す図である。
なお、図1中、実線にて記載された回路は、連系運転時に利用される回路であり、破線にて記載された回路は、自立運転時に利用される回路である。また、図4乃至6の各図では、図示された回路中、通電状態となっている部分が太線にて示されている。
以下では、本発明の電力供給システムの適用例として、住宅H内で発生する負荷(電力負荷)に対して電力を供給するケースについて説明する。ただし、これに限定されるものではなく、本発明は、住宅H以外の場所(例えば商業ビル、工場内の建屋、店舗の内部等)で発生する負荷に対して電力を供給するケースにも適用可能である。
<<本実施形態に係る電力供給システムの構成>>
本実施形態に係る電力供給システム(以下、本システムSとも言う)は、住宅H内で発生する負荷4(具体的には、電気機器)に対して電力を供給するものである。本システムSは、図1に示すように、商用電源2から電力(以下、系統電力とも言う)を受電して負荷4に供給するとともに、発電ユニット1及び蓄電ユニット3を備え、これらのユニットから供給される電力を負荷4に供給することが可能である。つまり、本システムSでは、発電ユニット1及び蓄電ユニット3を商用電源2と連系させることが可能であり、上記3つの電源(具体的には、発電ユニット1、商用電源2及び蓄電ユニット3)を負荷4への電力の供給源として併用する運転、すなわち、連系運転を実行することが可能である。
本実施形態では、負荷4が2種類の負荷によって構成され、一つは、電力が優先的に供給されるものとして予め指定された特定負荷6であり、もう一つは、特定負荷6以外の非特定負荷5である。なお、特定負荷6については、例えば、本システムSのユーザ(具体的には、住宅Hの居住者)が所定の基準に従って指定することとしてもよく、若しくは、電力供給会社(換言すると、商用電源2の保有者)側で強制的に指定されることとしてもよい。
また、本実施形態に係る住宅Hでは、本システムSによる電力供給状況、及び、負荷4での電力消費状況が監視されており、住宅H内の電力需給バランスに応じて本システムS各部の動作が自動制御されるようになっている。すなわち、本実施形態では、住宅Hに所謂ホームエネルギーマネジメントシステム(以下、HEMS)が搭載されており、当該HEMSによって住宅H内の電力需給管理が自動的になされている。
次に、本システムSの構成について説明する。本システムSは、図1に示すように、上述した発電ユニット1及び蓄電ユニット3、負荷4に電力を供給するために設けられた電力供給回路、並びに、コントローラ7を中心とする制御系統(図2参照)を主たる構成要素として有する。以下、本システムSの各構成要素について説明する。
発電ユニット1は、自然エネルギーとしての太陽光エネルギーを利用して発電し、当該発電電力を供給するものである。この発電ユニット1は、発電装置としての太陽電池モジュール10とパワーコンディショナ11(図中、PCSと表示)を備えている。太陽電池モジュール10は、太陽光エネルギーを利用して直流電力を発電し、発電電力をパワーコンディショナ11に向けて出力する。パワーコンディショナ11は、太陽電池モジュール10が発電した直流電力を交流電力に変換して出力する。このパワーコンディショナ11から出力される交流電力が、発電ユニット1の供給電力に相当する。
ここで、本実施形態において、太陽電池モジュール10は最大3kWまで発電することが可能であり、これに応じて、パワーコンディショナ11のスペックについては、その最大出力電力が3kWとなっている。すなわち、本実施形態に係る発電ユニット1の供給電力は、最大で3kWである。
蓄電ユニット3は、発電ユニット1が供給する電力(換言すると、パワーコンディショナ11から出力された交流電力)や系統電力を蓄電することが可能であり、負荷4の状況(大きさ)に応じて蓄電した電力を適宜放電するものである。
なお、本実施形態において、蓄電ユニット3に電力を蓄電する際に必要な蓄電ユニット3への入力電圧は、200Vである。一方、パワーコンディショナ11からの出力電圧は、発電ユニット1の供給電力を蓄電ユニット3に蓄電可能とするために、定格で200Vとなっている。
蓄電ユニット3は、図1に示すように、蓄電池21と、双方向インバータ22とを有している。蓄電池21は、直流電力を蓄電するとともに蓄電した直流電力を放電するものであり、本実施形態ではリチウムイオン二次電池(図中、LiBと表示)により構成されている。なお、蓄電池21の種類については、リチウムイオン電池に限定されるものではなく、例えば、鉛蓄電池、Nas電池、ニッケル水素電池であってもよく、キャパシタ等も利用可能である。
双方向インバータ22(図中、双方向INVと表示)は、発電ユニット1が供給する電力(換言すると、パワーコンディショナ11から出力された交流電力)や系統電力を直流電力に変換して蓄電池21に向けて出力するとともに、蓄電池21から放電された直流電力を交流電力に変換して負荷4に向けて出力するものである。この双方向インバータ22から出力される交流電力が、蓄電ユニット3の供給電力に相当する。
なお、本実施形態に係る蓄電ユニット3は、蓄電池21を1個のみ備えているが、蓄電池21の数については任意に設定することが可能である。例えば、蓄電池21が並列状態で複数設けられていれば、一部の蓄電池21が放電している間、残りの蓄電池21に電力を蓄電することも可能となる。
電力供給回路は、住宅H内に敷設された電気配線網であり、第1回路としての連系運転用回路Raを備えている。連系運転用回路Raは、負荷4への電力供給として連系運転を実行するために設けられたものであり、図1に示すように、発電ユニット1、商用電源2及び蓄電ユニット3に接続されている。
具体的に説明すると、発電ユニット1のパワーコンディショナ11が、商用電源2よりも下流側の位置で連系運転用回路Raに接続されている。また、蓄電ユニット3の双方向インバータ22が、後述する遮断スイッチSW1を介して連系運転用回路Raに接続されている。
以上のように負荷4への電力供給源である発電ユニット1、商用電源2及び蓄電ユニット3が連系運転用回路Raに接続されていることにより、商用電源2からの電力供給がなされている間には、発電ユニット1が、商用電源2と連系しながら連系運転用回路Raを通じて電力を供給することとなる。すなわち、連系運転時(商用電源2からの電力供給がなされている間)には、発電ユニット1のパワーコンディショナ11が連系運転用回路Raを通じて交流電力を出力する。
一方、蓄電ユニット3は、連系運転時、連系運転用回路Raを通じて発電ユニット1が供給する電力や系統電力を蓄電することが可能な状態にある。また、蓄電ユニット3は、負荷4の大きさに応じて蓄電池21に蓄電された電力を放電し、放電電力は、発電ユニット1の供給電力や系統電力と同様に、連系運転用回路Raを通じて負荷4に供給される。
なお、連系運転用回路Raの下流側端部は、図1に示すように2つの分岐回路に分かれており、一方の分岐回路には、負荷4中の非特定負荷5が接続されており、他方の分岐回路には特定負荷6が接続されている。
さらに、特定負荷6が接続されている方の分岐回路には、図1に示すように、切り換えスイッチ(以下、負荷側スイッチ)SW2が設けられている。この負荷側スイッチSW2に設けられた2つの接点のうち、一方の接点(図1中、記号aが付されている方の接点)が閉じた状態では、非特定負荷5と特定負荷6とが回路的に互いに連絡している。もう一方の接点(図1中、記号bが付されている方の接点)が閉じた状態では、特定負荷6に接続されている分岐回路が遮断される結果、特定負荷6が非特定負荷5から切り離される。
以上のような構成の負荷側スイッチSW2は、連系運転時には、接点aが閉じた状態にあるため、発電ユニット1、商用電源2及び蓄電ユニット3が連系運転用回路Raを通じて供給する電力は、非特定負荷5及び特定負荷6の双方に供給されることとなる。かかる意味で、連系運転用回路Raは、連系運転時に特定負荷6及び非特定負荷5の双方に電力を供給するために設けられた回路であると言える。
ところで、本実施形態に係る電力供給回路は、上記の連系運転用回路Raの他に、第2回路としての自立運転用回路Rbを有している。この自立運転用回路Rbは、停電等により商用電源2からの電力供給が中断すると発電ユニット1に接続されるものであり、商用電源2から切り離された回路となっている。そして、商用電源2からの電力供給が中断している間、発電ユニット1は、商用電源2から解列した状態にあり、かかる状態で上記の自立運転用回路Rbを通じて電力を供給することとなる。
具体的に説明すると、停電等により商用電源2から電力が供給されなくなると、連系運転を継続することができなくなる。かかる状況では、太陽電池モジュール10が発電可能な状態にあったとしても、パワーコンディショナ11が連系運転用回路Raを通じて交流電力を出力するのを中断する。
一方で、本実施形態のパワーコンディショナ11には自立運転機能が備えられており、当該機能を利用すれば、発電ユニット1から負荷4に再び電力を供給することができるようになる。
より詳しく説明すると、パワーコンディショナ11と負荷4とを直接つなぐことにより、商用電源2から切り離した状態で発電ユニット1から負荷4へ電力を供給するための回路が形成される。この回路が上述の自立運転用回路Rbに該当する。そして、発電ユニット1は、商用電源2からの電力が中断している間、自立運転用回路Rbを通じて電力を供給することが可能である。換言すると、パワーコンディショナ11は、商用電源2からの電力供給が中断している間に、自立運転用回路Rbを通じて交流電力を出力するようになる。
また、自立運転用回路Rbの下流側端子は、図1に示すように、前述した負荷側スイッチSW2に設けられた接点b、すなわち、特定負荷6を非特定負荷5から切り離す側の接点に接続されている。このため、上記の接点bが閉じると、特定負荷6が自立運転用回路Rbに接続されるようになる。
ここで、上記の接点bが閉じると、前述したように、特定負荷6が非特定負荷5から切り離されるようになる。したがって、接点bが閉じた状態で発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて負荷4に電力を供給する場合には、負荷4のうち、特定負荷6のみに電力が供給されることとなる。かかる意味で、自立運転用回路Rbは、特定負荷6及び非特定負荷5のうち、特定負荷6のみに電力を供給するために設けられた回路であると言える。
そして、本実施形態では、自立運転の際の制約上、自立運転時のパワーコンディショナ11の出力が100V×15Aに制限されている。このため、発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて電力を供給する際の発電ユニット1からの出力電圧(具体的には、最大100V)は、蓄電ユニット3に電力を蓄電する際に必要な蓄電ユニット3への入力電圧(具体的には、200V)を下回っていることになる。
なお、本実施形態では、商用電源2からの電力供給が中断している期間だけ、パワーコンディショナ11と負荷4(より具体的には、特定負荷6)とを直接つないで自立運転用回路Rbを形成することとしている。ただし、これに限定されるものではなく、自立運転用回路Rbが常設の回路となっており、不図示の切り換え機構により、商用電源2からの電力供給がなされている間については連系運転用回路Raが選択され、商用電源2からの電力供給が中断している期間については自立運転用回路Rbが選択されるように、利用する回路が自動的に切り換わる構成になっていてもよい。
コントローラ7をはじめとする本システムSの制御系統は、前述のHEMSを構成し、住宅H内の電力需給バランスに応じて本システムS各部の動作を自動制御するために設けられたものである。このような制御系統が設けられていることにより、本実施形態では、例えば、負荷4への電力供給量が負荷4における電力要求量を上回った際に、供給電力中、負荷4にて消費されない余剰電力を蓄電ユニット3に蓄電することが可能である。
より具体的に説明すると、本システムSの制御系統は、主にコントローラ7により構成され、コントローラ7は、図2に示すように、ホームサーバ31及び接点制御回路32を構成要素として備えている。なお、コントローラ7は、図1に示すように、連系運転用回路Raに接続されている。これにより、コントローラ7は、連系運転時において、連系運転用回路Raから電力を受電して作動するとともに、当該電力を制御系統各部(具体的には、後述するセンサD1〜D3及びスイッチSW1,SW2)に給電する。また、コントローラ7は、自立運転時にはパワーコンディショナ11につながれて発電ユニット1から電力を直接受電するようになり、当該電力を制御系統各部に給電する。
ホームサーバ31は、住宅H内に配置された端末であり、CPU、ROM及びRAM、並びに通信用インタフェースを備えており、ROMには各種プログラムが記憶されている。ROMに記憶されたプログラムの中には通信用プログラムが含まれており、このプログラムがCPUによって実行されることにより、ホームサーバ31は、不図示の宅内ネットワークを介して住宅H内に存する機器と通信し、当該機器との間でデータの受け渡しを行う。
ここで、宅内ネットワークとは、住宅H内に構築された情報通信網(ネットワーク)のことであり、例えば、Ethernet(登録商標)ケーブルを用いた有線、あるいは、IEEE802.1xまたはBluetooth(登録商標)を用いた無線によるIPネットワークにより構成される。
そして、本実施形態では、宅内ネットワークを通じてホームサーバ31と通信してデータの受け渡しを行う機器として、図2に図示した日射量センサD1、負荷側センサD2、及びPCS側センサD3が設けられている。
日射量センサD1は、第1センサに相当し、日射量、より詳しくは太陽電池モジュール10に照射される日射量を測定するものであり、熱電素子や光電素子から構成される。ここで、日射量とは、単位面積・単位時間あたりの太陽放射エネルギーの量のことである。
上記の日射量センサD1は、定期的に日射量を測定し、測定を実行する度に、その測定結果を示すデータ(以下、日射量データ)をホームサーバ31に向けて送信する。そして、ホームサーバ31は、宅内ネットワークを通じて上記日射量データを受信する。
一方、ホームサーバ31のROMに記憶されたプログラムの中には、発電ユニット1の電力供給量を算出する供給量算出プログラムが含まれており、このプログラムがCPUによって実行されると、受信した日射量データが示す日射量センサD1の測定結果に基づいて、発電ユニット1の電力供給量が算出される。つまり、本実施形態のホームサーバ31は、日射量センサD1の測定結果に基づいて、発電ユニット1の電力供給量を算出することが可能である。
負荷側センサD2は、第2センサに相当し、負荷4、特に特定負荷6の電力要求量を測定するものであり、本実施形態では、特定負荷6の一次側(上流側)に配置された電力センサにより構成されている。この負荷側センサD2は、定期的に特定負荷6の電力要求量を測定し、測定を実行する度に、その測定結果を示すデータ(以下、電力要求量データ)をホームサーバ31に向けて送信する。そして、ホームサーバ31は、宅内ネットワークを通じて電力要求量データを受信する。
PCS側センサD3は、パワーコンディショナ11に自立運転用回路Rbが接続されている際、つまり、発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて電力を供給している際に、パワーコンディショナ11の二次側(下流側)で発電ユニット1の電力供給量を測定するものである。このPCS側センサD3は、発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて電力を供給している期間、すなわち、自立運転の期間だけ発電ユニット1の電力供給量を測定し、その測定結果を示すデータ(以下、電力供給量データ)をホームサーバ31に向けて送信する。そして、ホームサーバ31は、宅内ネットワークを通じて電力供給量データを受信する。
接点制御回路32は、住宅Hに設けられたリレー等の接点装置に対して制御信号を出力するものであり、ホームサーバ31によって駆動される。すなわち、ホームサーバ31のROMに記憶されたプログラムの中には、回路駆動プログラムが含まれており、このプログラムがCPUによって実行されると、接点制御回路32が駆動されて制御対象となる接点装置に向けて制御信号を出力するようになる。制御対象の接点装置は、宅内ネットワークを通じて制御信号を受信し、当該制御信号に従って開閉状態が切り替わるようになる。
本実施形態において、接点制御回路32の制御対象となる機器は、図2に示すように、蓄電池21、負荷側スイッチSW2及び遮断スイッチSW1である。すなわち、蓄電池21の蓄電及び放電は、接点制御回路32から出力される制御信号によって切り換わる。ここで、接点制御回路32からの制御信号の出力は、ホームサーバ31によって調整されるので、ホームサーバ31は、間接的に蓄電池21の蓄電及び放電を切り換えることが可能である。したがって、ホームサーバ31を含むコントローラ7は、蓄電ユニット3を制御することになる。
同様に、負荷側スイッチSW2における閉接点は、接点制御回路32から出力される制御信号によって切り換わり、換言すると、ホームサーバ31が間接的に負荷側スイッチSW2の閉接点を切り換える。なお、本実施形態では、連系運転時には接点aが閉接点となり、商用電源2からの電力供給が中断すると接点bが閉接点となるように、負荷側スイッチSW2の状態が切り換えられる。
遮断スイッチSW1は、連系運転用回路Raと蓄電ユニット3との間に介在するスイッチであり、接点制御回路32から出力される制御信号に応じて開閉動作する。この遮断スイッチSW1が閉状態にある間、蓄電ユニット3は、連系運転用回路Raに接続され、蓄電にあたり同回路Raを通じて電力を受け取るとともに、同回路Raを通じて放電することが可能である。一方、遮断スイッチSW1が開状態にあると、蓄電ユニット3と連系運転用回路Raとの接続状態が解除され、この結果、蓄電ユニット3は、商用電源2と解列するようになる。
そして、遮断スイッチSW1の開閉状態は、接点制御回路32から出力される制御信号によって切り換わる。つまり、遮断スイッチSW1についても、ホームサーバ31が間接的に開閉状態を切り換えることになり、より具体的に説明すると、連系運転時には閉状態となり、商用電源2からの電力が中断すると開状態となるように遮断スイッチSW1の状態が切り換えられるようになっている。
以上のように構成された制御系統では、上述のホームサーバ31及び接点制御回路32を備えるコントローラ7が、住宅H内の電力需給状況を監視し、当該状況に応じて、発電ユニット1、商用電源2及び蓄電ユニット3の供給電力を合理的に配分する。つまり、本システムSでは、コントローラ7による制御によって、発電ユニット1の供給電力を合理的に利用することが可能である。
さらに、本システムSには、発電ユニット1の供給電力を合理的に利用する目的から、昇圧器としての双方向コンバータ(図中、双方向CONVと表示)23が設けられている。以下では、双方向コンバータ23をはじめ、本システムS中により、発電ユニット1の供給電力を合理的に利用するための構成について詳しく説明する。
<<発電ユニットの供給電力を合理的に利用するための構成について>>
本システムSに具備された、発電ユニット1の供給電力を合理的に利用するための構成を説明するにあたり、本システムSの比較例として、従来の電力供給システムSbを説明する。
従来の電力供給システムSbは、図7に示すように、本システムS、すなわち、本実施形態に係る電力供給システムと同様に、発電ユニット101及び蓄電ユニット102を備え、これらのユニット101,102が商用電源2と連系している。そして、連系運転時には、発電ユニット101、商用電源2及び蓄電ユニット102が連系運転用回路Raを通じて負荷4に電力が供給される。
すなわち、連系運転時には、図7中、実線にて示された回路が通電状態となっており、系統電力が連系運転用回路Raを通じて負荷4に供給されるとともに、太陽電池モジュール110の発電電力がパワーコンディショナ111にて直流電力から交流電力に変換され、変換後の交流電力が連系運転用回路Raを通じて負荷4に供給される。なお、従来の発電ユニット101の供給電力は、本実施形態と同様に最大で3kWであり、パワーコンディショナ111からの出力電圧についても定格で200Vとなっている。
さらに、連系運転時には、連系運転用回路Raを通じて系統電力や発電ユニット101の供給電力を蓄電池121に蓄電するとともに、必要により蓄電した電力を放電し、連系運転用回路Raを通じて当該放電電力を負荷4に供給することも可能である。ここで、蓄電ユニット102に電力を蓄電する際に必要な蓄電ユニット102への入力電圧は、本実施形態と同様、200Vである。
なお、図7に示すように、蓄電池121と連系運転用回路Raの間には双方向インバータ122が介在している。この双方向インバータ122は、本システムSに設けられた双方向インバータ22と同様に、発電ユニット101の供給電力や系統電力を直流電力に変換して蓄電池121に向けて出力するとともに、蓄電池121から放電された直流電力を交流電力に変換して負荷4に向けて出力する。
そして、従来の電力供給システムSbでは、停電等により商用電源2からの電源供給が中断すると、発電ユニット101及び蓄電ユニット102が商用電源2から解列する。発電ユニット101は、商用電源2から解列してしまうと例え発電可能な状態であっても、連系運転用回路Raを通じた電力供給を中断する。一方、発電ユニット101のパワーコンディショナ111に備えられた自立運転機能を利用することにより、発電ユニット101が商用電源2から解列された状態でも、発電ユニット101から負荷4への電力供給を行うことが可能である。
つまり、本システムSと同様に、従来の電力供給システムSbにおいても、パワーコンディショナ111を負荷4に直接つなぐ等して図7中、破線にて示す自立運転用回路Rbを形成すれば、自立運転が実行可能となり、自立運転用回路Rbを通じて発電ユニット101の電力を負荷4に供給することが可能となる。
なお、本実施形態と同様、自立運転では、負荷4中、特定負荷6のみに電力が供給されることとなっており、特定負荷6のみへの電力供給を実現するために、特定負荷6の一次側に切り換えスイッチSW10が設けられている。この切り換えスイッチSW10は、本システムSの負荷側スイッチSW2と同様のものであり、2つの接点のうち、一方の接点(図7中、記号cが付された接点)が閉じた状態では、特定負荷6が非特定負荷5と互いに連絡するようになり、他の接点(図7中、記号dが付された接点)が閉じた状態では、特定負荷6が非特定負荷5から切り離されるようになる。
ところで、前述したように、自立運転では、制約上、パワーコンディショナ111の出力が100V×15Aに制限される。このため、発電ユニット101が自立運転用回路Rbを通じて電力を供給する際の発電ユニット101からの出力電圧が、蓄電ユニット102に電力を蓄電する際に必要な蓄電ユニット102への入力電圧を下回ってしまう。かかる理由により、従来の電力供給システムSbでは、自立運転中、例え発電ユニット101の電力供給量が負荷4(厳密には特定負荷6)における電力要求量を上回って余剰電力が発生したとしても、当該余剰電力を蓄電ユニット102に蓄電することが困難であった。
すなわち、従来の電力供給システムSbでは、自立運転中、換言すると、停電等により商用電源2からの電力供給が中断している間、発電ユニット101の供給電力に生じた余剰電力を有効に利用することができなくなってしまう。
これに対して、本実施形態では、前述のコントローラ7が住宅H内の電力需給状況に応じて、発電ユニット1、商用電源2及び蓄電ユニット3の供給電力を合理的に配分することが可能であり、さらに、商用電源2からの電力供給が中断している間にも発電ユニット1の供給電力を有効利用することが可能である。
具体的に説明すると、発電ユニット1の電力供給量が負荷4における電力要求量よりも大きい場合、発電ユニット1の供給電力のうち、負荷4にて消費されない余剰電力が蓄電されるように、コントローラ7中のホームサーバ31が接点制御回路32を介して蓄電池21の状態を蓄電状態へと切り換える。
より詳しく説明すると、本実施形態において、コントローラ7中のホームサーバ31が定期的に日射量センサD1から日射量データを受信し、さらに、定期的に負荷側センサD2から電力要求量データを受信する。また、ホームサーバ31は、受信した日射量データが示す日射量センサD1の測定結果に基づいて、発電ユニット1の電力供給量を算出する。これらの処理を実行することにより、コントローラ7は、発電ユニット1の電力供給量の算出結果、及び、特定負荷6における電力要求量の測定結果を取得する。
そして、停電等により商用電源2からの電力供給が中断し、本システムSの電力供給形態が連系運転から自立運転に移行すると、コントローラ7は、発電ユニット1の電力供給量の算出結果と、特定負荷6における電力要求量の測定結果とを比較し、その大小関係を特定する。その後、コントローラ7は、上記の電力供給量が上記の電力要求量よりも大きいと、発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて供給する電力のうち、特定負荷6にて消費されない余剰電力を蓄電するように蓄電ユニット3を制御する。
以上のように、本実施形態では、自立運転、すなわち、商用電源2からの電力供給が中断している間、発電ユニット1の供給電力に余剰電力が生じたとしても、当該余剰電力を蓄電するように蓄電ユニット3を制御することが可能である。この結果、商用電源2からの電力供給が中断している間であっても、発電ユニット1の供給電力を合理的に利用することができ、以て、発電ユニット1の電力供給能力を十分に発揮させることが可能となる。
なお、本実施形態では、発電ユニット1の電力供給量の算出結果、及び、特定負荷6における電力要求量の測定結果に基づいて、コントローラ7が蓄電ユニット3を制御するため、当該コントローラ7による蓄電ユニット3の制御が適切になされるようになる。
ところで、自立運転中、パワーコンディショナ11からの出力電圧は、前述したように100Vに制限されるので、蓄電ユニット3に電力を蓄電する際に必要な蓄電ユニット3への入力電圧を下回っている。このように発電ユニット1が自立運転用回路Rbを供給した電力については、そのまま蓄電ユニット3に蓄電することができないので、本実施形態では、蓄電ユニット3が上記の電力を蓄電する際に蓄電ユニット3への入力電圧を昇圧するための昇圧器が設けられている。
そして、本実施形態では、昇圧器の一例として、双方向コンバータ23が設けられている。この双方向コンバータ23は、双方向DC/DCコンバータであり、自立運転中、自立運転用回路Rbに接続される。具体的に説明すると、双方向コンバータ23は、図1に示すように、負荷側スイッチSW2の接点b、及び、遮断スイッチSW1に備えられた接点のうち、蓄電池21側の接点に結線されるようになる。
以上のような位置関係により、双方向コンバータ23は、自立運転中、図1に示すように、蓄電ユニット3の双方向インバータ22と自立運転用回路Rbとの間に介在するようになる。換言すると、蓄電ユニット3は、自立運転中、双方向コンバータ23を介して自立運転用回路Rbに接続することになる。
双方向コンバータ23は、自立運転中、上述の配置位置にてパワーコンディショナ11からの出力電圧を昇圧する。これにより、パワーコンディショナ11が自立運転用回路Rbを通じて出力する交流電力を蓄電池21に蓄電するに際して、双方向インバータ22への入力電圧が所定の大きさ(具体的には200V)まで昇圧されるようになる。
そして、発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて電力を供給する際のパワーコンディショナ11からの出力電圧を双方向コンバータ23にて昇圧した昇圧後電圧は、蓄電池21に電力を蓄電する際に必要な蓄電ユニット3への入力電圧以上となる。つまり、双方向コンバータ23の昇圧作用により、双方向インバータ22への入力電圧が、蓄電池21に電力を蓄電する際に必要な電圧以上となる。
したがって、蓄電ユニット3は、双方向コンバータ23を介して自立運転用回路Rbに接続することにより、発電ユニット1が供給する電力を蓄電池21に蓄電することが可能な状態になる。これにより、本実施形態では、自立運転中であっても、発電ユニット1の供給電力のうち、特定負荷6において消費されない余剰電力を蓄電ユニット3に蓄電することが可能となる。
以上のように自立運転中、発電ユニット1の供給電力を蓄電ユニット3に蓄電するために蓄電ユニット3への入力電圧を昇圧する構成は、発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて電力を供給する際の発電ユニット1からの出力電圧が、蓄電ユニット3に電力を蓄電する際に必要な蓄電ユニット3への入力電圧を下回っている場合において、特に有効となる。
なお、自立運転中に蓄電ユニット3が放電すると、双方向コンバータ23は、放電電力と発電ユニット1の供給電力を同期させるために、双方向インバータ22からの出力電圧をパワーコンディショナ11の出力電圧(具体的には100V)まで降圧する。すなわち、双方向コンバータ23は、蓄電池21が放電した直流電力を双方向インバータ22にて交流電力に変換して自立運転用回路Rbを通じて特定負荷6に供給する際には、双方向インバータ22からの出力電圧を降圧して出力するようになる。
以上までに説明してきた構成により、本システムSは、停電等の原因によって商用電源2から電力が供給されなくなった場合にも発電ユニット1の供給電力を合理的に利用することが可能となる。特に、本システムSの構成は、商用電源2から電力が供給されなくなった場合に発電ユニット1の供給電力を合理的に利用することが可能な電力供給システムを実現する具体的構成として有効なものである。
さらに、従来の電力供給システムSbは、前述したように、太陽電池モジュール110とパワーコンディショナ111とを有する発電ユニット101、及び、蓄電池121と双方向インバータ122とを有する蓄電ユニット3を既存設備として備えている。かかるシステムSbに対して、上述した双方向コンバータ23、遮断スイッチSW1及びコントローラ7等を新たに導入することにより、本システムSを実現することが可能となる。つまり、従来の電力供給システムSbに対して双方向コンバータ23やコントローラ7などの機器を追加することによれば、本システムSを構築することが可能となる。
<<本実施形態に係る電力供給システムの動作例>>
次に、以上までに説明してきた構成の本システムSの動作例として、本システムSによる負荷4への電力供給について説明する。
本システムSによる電力供給は、図3A及び図3Bに図示した流れに従ってなされる。具体的に説明すると、商用電源2からの電力供給が正常になされる間、連系運転が実行される(S001)。つまり、図4に示すように、発電ユニット1及び蓄電ユニット3が商用電源2と連系し、発電ユニット1の供給電力及び系統電力が、連系運転用回路Raを通じて負荷4に供給される。
さらに、連系運転時には、遮断スイッチSW1が閉状態となっており、コントローラ7が負荷4の大きさに応じて蓄電ユニット3を制御し、当該制御の下、蓄電ユニット3が放電する。蓄電ユニット3が放電すると、その放電電力は、連系運転用回路Raを通じて負荷4に供給される。
なお、連系運転時では、負荷側スイッチSW2の閉接点が接点aにあるので、負荷4を構成する非特定負荷5及び特定負荷6の双方に電力が供給されることになる。
そして、商用電源2に異常がなく正常に電力供給がなされている限り、連系運転が継続される(S002でNo,S003)。一方で、商用電源2に異常が生じて商用電源2からの電力供給が中断すると(S002でYes)、連系運転用回路Raを通じた発電ユニット1の電力供給が停止する。具体的に説明すると、パワーコンディショナ11内に設けられた不図示の制御装置が、商用電源2からの電力供給の有無を検出し、当該制御装置は、系統電力の供給が中断されたことを検出すると、連系運転用回路Raを通じたパワーコンディショナ11からの出力を停止する。
以上のような手順により、連系運転用回路Raを通じた発電ユニット1の電力供給が停止する結果、連系運転が中断することになる(S004)。
連系運転が中断すると、コントローラ7が、接点制御回路32を介して遮断スイッチSW1を閉状態から開状態に切り換え(S005)、さらに、負荷側スイッチSW2の閉接点を接点aから接点bに切り換える(S006)。
その後、パワーコンディショナ11に自立運転用回路Rbを接続することにより、自立運転が開始される(S007)。すなわち、発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて負荷4に向けて電力を供給するようになる。この際、負荷側スイッチSW2の閉接点は接点bに設定されているので、負荷4を構成する非特定負荷5及び特定負荷6は互いに切り離され、特定負荷6のみが自立運転用回路Rbに接続された状態になっている。このため、自立運転時には、図5に示すように、負荷4のうち、特定負荷6にのみ電力が供給されるようになる。
一方、図5に示すように、パワーコンディショナ11が自立運転用回路Rbに接続された状態では、蓄電ユニット3が双方向コンバータ23を介して自立運転用回路Rbに接続された状態となっている。
そして、自立運転が開始されると、コントローラ7が、蓄電池21に蓄電された電力を放電するように蓄電ユニット3を制御する(S008)。放電電力は、図5に示すように、双方向インバータ22及び双方向コンバータ23を経由し、最終的に発電ユニット1の供給電力とともに特定負荷6に供給されるようになる。
自立運転の開始後、コントローラ7は、日射量センサD1から日射量データを、負荷側センサD2から電力要求量データを、それぞれ定期的に取得する(S009)。また、コントローラ7は、日射量データが示す日射量センサD1の測定結果に基づいて、発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて電力を供給する際の電力供給量を算出する(S010)。
そして、コントローラ7は、発電ユニット1の電力供給量の算出結果と、電力要求量データが示す負荷側センサD2の測定結果(すなわち、特定負荷6における電力要求量)とを比較する(S011)。ここで、発電ユニット1の電力供給量が上記の電力要求量よりも小さい場合(S011でNo)、コントローラ7は、蓄電ユニット3に放電を続行させる。すなわち、自立運転用回路Rbを通じて発電ユニット1が供給する電力量よりも特定負荷6における電力要求量の方が大きいと、発電ユニット1及び蓄電ユニット3の双方から特定負荷6に電力を供給する(S012)。
一方、発電ユニット1の電力供給量が上記の電力要求量よりも大きい場合(S011でYes)、コントローラ7は、蓄電ユニット3を制御し、蓄電ユニット3に放電を止めさせ、蓄電を開始させる(S014)。
なお、本実施形態では、蓄電の開始に際して、コントローラ7が蓄電池21における蓄電量の現在値を算出する(S013)。具体的に説明すると、コントローラ7は、蓄電ユニット3の蓄電時間及び放電時間を管理している。さらに、ホームサーバ31のROMには蓄電量算出プログラムが記憶されており、このプログラムが実行されることにより、コントローラ7は、蓄電時間及び放電時間に基づいて蓄電量の現在値を算出するようになる。
そして、コントローラ7は、蓄電池21における蓄電量の現在値を算出した上で、蓄電ユニット3を制御し、発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて供給する電力のうち、特定負荷6にて消費されない余剰電力を蓄電ユニット3に蓄電させる。すなわち、発電ユニット1の電力供給量の算出結果が負荷側センサD2の測定結果よりも大きい場合、発電ユニット1のみから特定負荷6に電力を供給する一方で、発電ユニット1の供給電力中、特定負荷6にて消費されない余剰電力を蓄電ユニット3に蓄電するようになる(S014)。
以上までに説明してきた工程S001〜S014のうち、日射量データ及び電力要求量データを取得する工程S009、電力供給量を算出する工程S010、及び、電力供給量と電力要求量との大小関係に応じて蓄電ユニット3の蓄電・放電を切り換える工程S011〜S014については、商用電源2が未だ復旧していない間(S015でNo)、すなわち、商用電源2からの電力供給が中断している間、繰り返し実行される。
反対に、商用電源2が復旧した場合(S015でYes)、自立運転を終了させて連系運転を再開するための処理が実行される(S016〜S020)。具体的に説明すると、前述したパワーコンディショナ11内の制御装置が、商用電源2からの電力供給が再開されたことを検出すると、当該検出時点から所定の時間が経過したことを条件として(S016)、コントローラ7が接点制御回路32を介して負荷側スイッチSW2の閉接点を接点bから接点aに切り換える(S017)。
ここで、所定の時間とは、発電ユニット1を商用電源2に再連系するための所要時間として「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」に則って設定された時間であり、本実施形態では約5分間に設定されている。
さらに、コントローラ7は、遮断スイッチSW1を開状態から閉状態に切り換える(S018)。以上の結果、自立運転用回路Rbを通じた電力供給、すなわち、自立運転が終了する(S019)。なお、コントローラ7は、遮断スイッチSW1を開状態から閉状態に切り換える時点で蓄電ユニット3が蓄電又は放電している場合、蓄電池21を制御して、蓄電ユニット3を停止状態とする。蓄電ユニット3の停止状態とは、蓄電ユニット3が蓄電及び放電のいずれも行っていない状態のことである。
自立運転が終了すると、パワーコンディショナ11は、自立運転用回路Rbから取り外される。そして、パワーコンディショナ11が自立運転用回路Rbから外された後、パワーコンディショナ11側で所定のユーザ操作が行われると、発電ユニット1が商用電源2と再連系し、連系運転が再開されるようになる(S020)。
連系運転が再開されると、発電ユニット1や蓄電ユニット3の供給電力に加えて、系統電力が連系運転用回路Raを通じて負荷4に供給されるようになる。なお、この時点では、負荷側スイッチSW2の閉接点が接点aとなっており、非特定負荷5と特定負荷6とが互いに連絡しているので、連系運転再開後には、発電ユニット1、商用電源2及び蓄電ユニット3の供給電力が再び非特定負荷5及び特定負荷6の双方に供給されることとなる。
<<その他の実施形態>>
上記の実施形態では、本発明の電力供給システムについて、一例を挙げて説明した。ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、上記の実施形態では、自立運転時に蓄電ユニット3への入力電圧を昇圧するための昇圧器として、双方向コンバータ23を設けていることとした。しかし、これに限定されるものではなく、蓄電ユニット3への入力電圧を昇圧する機能を備えている限り、他の昇圧器(例えば、昇圧のみを行う昇圧コンバータ)であってもよい。ただし、双方向コンバータ23であれば、自立運転時に発電ユニット1の供給電力を蓄電するにあたり蓄電ユニット3への入力電圧を昇圧する機器と、自立運転時に蓄電ユニット3の放電電力を負荷4に供給するにあたり蓄電ユニット3からの出力電圧を降圧する機器とが1台に統合されている。このため、上記の実施形態では、上記2種類の機器を別々に設ける場合と比較して機器台数が少なくなり、かかる点においては好適である。
また、上記の実施形態では、自立運転中、コントローラ7が発電ユニット1の電力供給量と特定負荷6における電力要求量とを比較し、その大小関係に応じて、蓄電ユニット3の蓄電・放電を切り換えることとした。そして、上記の実施形態では、コントローラ7が発電ユニットの電力供給量を特定するために、日射量センサD1から受信した日射量データから上記の電力供給量を算出することとした。ただし、これに限定されるものではなく、コントローラ7は、日射量データを用いて電力供給量を算出する代わりに、例えば前述のPCS側センサD3から受信した電力供給量データを解析し、発電ユニット1が自立運転用回路Rbを通じて供給する電力量の実測値を取得することとしてもよい。
また、上記の実施形態では、自立運転中、負荷4のうち、特定負荷6のみに電力を供給することとしたが、これに限定されるものではなく、自立運転中であっても、非特定負荷5及び特定負荷6の双方に電力を供給することとしてもよい。
ただし、自立運転において非特定負荷5及び特定負荷6の双方に電力を供給する場合には、発電ユニット1及び蓄電ユニット3が供給可能な電力以上に負荷4が大きくなるために、負荷4への電力供給が停止してしまう虞がある。これに対して、自立運転中の電力供給先を特定負荷6に限定しておけば、商用電源2からの電力供給が中断していても、発電ユニット1及び蓄電ユニット3だけで十分に電力を供給することが可能となる。さらに、自立運転時に特定負荷6に限定して電力を供給することになれば、発電ユニット1の供給電力に余剰電力が発生する可能性が高くなり、自立運転時にも発電ユニット1の供給電力を蓄電ユニット3に蓄電可能とする本システムSの構成が、より有意義なものとなる。
以上の点においては、上記の実施形態の方が望ましい。
また、上記の実施形態では、発電ユニット1の一例として、太陽光エネルギーを利用して発電するものについて説明したが、他の自然エネルギー(例えば、風力エネルギーや地熱エネルギー)を利用して発電する発電ユニット1を備えた電力供給システムについても本発明は適用可能である。
S 本システム
H 住宅
1,101 発電ユニット
2 商用電源
3,102 蓄電ユニット
4 負荷
5 非特定負荷
6 特定負荷
7 コントローラ
10,110 太陽電池モジュール
11,111 パワーコンディショナ
21,121 蓄電池
22,122 双方向インバータ
23 双方向コンバータ
31 ホームサーバ
32 接点制御回路
D1 日射量センサ
D2 負荷側センサ
D3 PCS側センサ
Ra 連系運転用回路
Rb 自立運転用回路
Sb 従来の電力供給システム
SW1 遮断スイッチ
SW2 負荷側スイッチ
SW10 切り替えスイッチ

Claims (5)

  1. 自然エネルギーを利用して発電して電力を供給する発電ユニットと、
    該発電ユニットが供給する電力を蓄電することが可能な蓄電ユニットと、
    負荷に電力を供給するために設けられた電力供給回路と、を備えた電力供給システムであって、
    前記電力供給回路は、商用電源と前記発電ユニットと前記蓄電ユニットとに接続された第1回路と、前記商用電源からの電力供給が中断すると前記発電ユニットに接続され、前記商用電源から切り離された第2回路と、を有し、
    前記蓄電ユニットが電力を蓄電する際に前記蓄電ユニットへの入力電圧を昇圧するための昇圧器と、前記蓄電ユニットを制御するコントローラと、が設けられており、
    前記商用電源からの電力供給がなされている間、前記発電ユニットは、前記第1回路を通じて電力を供給し、前記蓄電ユニットは、前記発電ユニットが前記第1回路を通じて供給する電力を蓄電することが可能な状態にあり、
    前記商用電源からの電力供給が中断している間、前記発電ユニットは、前記第2回路を通じて電力を供給し、前記蓄電ユニットは、前記昇圧器を介して前記第2回路に接続することにより、前記発電ユニットが前記第2回路を通じて供給する電力を蓄電することが可能な状態にあり、
    前記コントローラは、前記商用電源からの電力供給が中断している間、前記発電ユニットが前記第2回路を通じて電力を供給する際の電力供給量が前記負荷における電力要求量よりも大きいと、前記発電ユニットが前記第2回路を通じて供給する電力のうち、前記負荷にて消費されない余剰電力を蓄電するように前記蓄電ユニットを制御することを特徴とする電力供給システム。
  2. 前記発電ユニットが前記第2回路を通じて電力を供給する際の前記発電ユニットからの出力電圧が、前記蓄電ユニットに電力を蓄電する際に必要な前記蓄電ユニットへの入力電圧を下回っており、
    前記発電ユニットが前記第2回路を通じて電力を供給する際の前記発電ユニットからの出力電圧を前記昇圧器にて昇圧した昇圧後電圧が、前記蓄電ユニットに電力を蓄電する際に必要な前記蓄電ユニットへの入力電圧以上となることを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記発電ユニットは、太陽光エネルギーを利用して発電し、
    日射量を測定するための第1センサと、前記電力要求量を測定する第2センサと、が更に設けられ、
    前記コントローラは、前記第1センサの測定結果に基づいて前記電力供給量を算出し、前記電力供給量の算出結果が前記第2センサの測定結果よりも大きいと、前記余剰電力を蓄電するように前記蓄電ユニットを制御することを特徴とする請求項2に記載の電力供給システム。
  4. 前記負荷は、優先的に電力が供給されるものとして予め指定された特定負荷と、該特定負荷以外の非特定負荷とによって構成され、
    前記第1回路は、前記特定負荷及び前記非特定負荷の双方に電力を供給するために設けられた回路であり、
    前記第2回路は、前記特定負荷及び前記非特定負荷のうち、前記特定負荷のみに電力を供給するために設けられた回路であり、
    前記コントローラは、前記商用電源からの電力供給が中断している間、前記電力供給量が前記特定負荷における前記電力要求量よりも大きいと、前記発電ユニットが前記第2回路を通じて供給する電力のうち、前記特定負荷にて消費されない前記余剰電力を蓄電するように前記蓄電ユニットを制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電力供給システム。
  5. 前記発電ユニットは、前記自然エネルギーを利用して直流電力を発電する発電装置と、該発電装置が発電した直流電力を交流電力に変換して出力するパワーコンディショナと、を有し、
    該パワーコンディショナは、前記商用電源からの電力供給がなされている間に、前記第1回路を通じて交流電力を出力し、前記商用電源からの電力供給が中断している間に、前記第2回路を通じて交流電力を出力し、
    前記蓄電ユニットは、直流電力を蓄電するとともに蓄電した直流電力を放電する蓄電池と、前記パワーコンディショナから出力された交流電力を直流電力に変換して前記蓄電池に向けて出力するとともに、前記蓄電池から放電された直流電力を交流電力に変換して前記負荷に向けて出力する双方向インバータと、を有し、
    前記昇圧器は、前記パワーコンディショナが前記第2回路を通じて出力する交流電力が前記蓄電池に蓄電される際に前記双方向インバータへの入力電圧を昇圧するとともに、前記蓄電池が放電した直流電力を前記双方向インバータにて交流電力に変換して前記第2回路を通じて前記負荷に供給する際に前記双方向インバータからの出力電圧を降圧する双方向コンバータであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電力供給システム。
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