JP2013172572A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却性能に優れた半導体装置を提供する。
【解決手段】第1のバスバー50と、第1の絶縁膜80を介して第1のバスバー50の上面51に積層された第2のバスバー60と、接合材16,26で第1のバスバー50に接続されていると共に、接合材17,27で第2のバスバー60に接続されている半導体素子10,20と、を備えており、第1のバスバー50は、第2のバスバー60に向かって開口し、半導体素子10,20を収容可能な凹部51a,51bを有し、半導体素子10,20は、接合材16,17,26,27を除いて第1及び第2のバスバー50,60と電気的に絶縁された状態で、凹部51a,51bに埋め込まれている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関するものである。
インバータモジュールのU相・V相・W相の各相出力ユニットとして、負極板、半導体モジュール、端子板、半導体モジュール、及び正極板を順に積層しこれらをはんだ付けにて電気的に接続したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−319562号公報
上記のユニットでは、負極板と端子板の間に半導体モジュールのみが介在し、また正極板と端子板との間にも半導体モジュールのみが介在しており、半導体モジュールからの抜熱経路が制限されているという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、冷却性能に優れた半導体装置を提供することである。
本発明は、第1のバスバーと第2のバスバーを第1の絶縁膜を介して積層すると共に、第1又は第2のバスバーの一方に、第2のバスバー又は第1のバスバーの他方に向かって開口する第1の凹部を形成し、当該第1の凹部に第1の半導体素子を埋め込むことによって上記課題を解決する。
本発明によれば、第1の半導体素子の周囲が第1のバスバー及び第2のバスバーで囲まれており、当該バスバーを介して第1の半導体素子から熱を広く拡散させることができるので、半導体装置の冷却性能の向上を図ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態における半導体装置の断面図である。 図2は、図1に示す半導体装置の回路図である。 図3は、図1のIII部の拡大分解図である。 図4は、図1のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は、本発明の第2実施形態における半導体装置の断面図である。 図6は、本発明の第3実施形態における半導体装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態における半導体装置の断面図、図2は図1に示す半導体装置の回路図、図3は図1のIII部の拡大分解図、図4は図1のIV-IV線に沿った断面図である。
本実施形態における半導体装置1は、例えば、自動車に搭載される三相電圧型PMW(Pulse Width Modulation)インバータ等の電力変換装置に組み込まれる半導体モジュールである。なお、本実施形態における自動車には、電気自動車(EV:Electric Vehicle)やハイブリッド電気自動車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)が含まれる。
この半導体装置1は、図1及び図2に示すように、2つのIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)10,30と、2つのダイオード20,40と、3つのバスバー50〜70と、を備えており、インバータの電気的1相分を成す回路を構成している。なお、図2に示す回路図では、IGBT10,30、ダイオード20,40、及びバスバー50〜70の幾何学的な上下の位置関係を図1に合わせて図示している。
第1のIGBT10と第1のダイオード20は、第1及び第2のバスバー50,60によって電気的に並列接続されていると共に、第2のIGBT30と第2のダイオード40も、第1及び第3のバスバー50,70によって電気的に並列接続されており、これら2組の並列接続の組合せが、第1のバスバー50を介して電気的に直列接続されている。
第1のダイオード20は、第1のIGBT10の入出力方向とは逆向きに接続され、第2のダイオード40も、第2のIGBT30の入出力方向とは逆向きに接続されており、いずれのダイオード20,40もフリーホイールダイオード(FWD:Free Wheel Diode)として機能する。
因みに、第1のバスバー50は、特に図示しないモータジェネレータの端子に接続されたAC電位電極であり、第2及び第3のバスバー60,70は、特に図示しないバッテリの端子に接続されたN電位電極及びP電位電極である。これらの第1〜第3のバスバー50〜70は、例えば、銅(Cu)等の導電性を有する金属材料から構成されている。
図1及び図3に示すように、本実施形態では、第1のバスバー50の上面51に2つの凹部51a,51bが形成されており、一方の凹部51aに第1のIGBT10が埋め込まれていると共に、他方の凹部51bに第1のダイオード20が埋め込まれている。本実施形態における第1のIGBT10や第1のダイオード20が本発明における第1の半導体素子の一例に相当し、本実施形態における凹部51a,51bが本発明における第1の凹部の一例に相当する。なお、凹部51a、51bを第2のバスバー60の下面62に形成してもよい。
この際、第1のIGBT10は、コレクタ11とエミッタ電極12を除いて、絶縁材14で覆われている。第1のダイオード20も、カソード21とアノード電極22を除いて、絶縁材24で覆われている。この絶縁材14,24は、電気絶縁性を有する樹脂材料等から構成されており、接着剤等で半導体デバイス10,20に固定されている。
なお、図4に示すように、第1のIGBT10のゲート電極13も絶縁材14に覆われており、このゲート電極13は、絶縁材14の裏面に形成された配線パターン15の端部に接続されている。この配線パターン15は、第1及び第2のバスバー50,60の外側まで延在しており、第1のIGBT10のON/OFF制御を行う制御回路(不図示)に接続されている。なお、配線パターン15の延在部分(配線パターン15においてゲート電極13に対向する端部から延在する部分)が第1の絶縁膜80の上に位置してもよいし、絶縁材14で配線パターン15の延在部分の全周を被覆してもよい。
このように、配線パターン15を、エミッタ電極12が接続される第2のバスバー60の近くに設けることで、外部ノイズ等によってゲート信号が乱されるのを抑制することができる。また、こうした配線パターン15によって、バスバー50,60の間に間隔や部品を設ける必要がなくなるので、半導体装置1全体を薄くすることができる。
第1のIGBT10のコレクタ11は、接合材16によって第1のバスバー50の凹部51aの底面に接合されており、第1のIGBT10と第1のバスバー50とは電気的に導通している。同様に、第1のダイオード20のカソード21も、接合材26によって第1のバスバー50の凹部51bの底面に接合されており、第1のダイオード20と第1のバスバー50とは電気的に導通している。接合材16,26の具体例としては、例えば、はんだ、導電性ペースト、導電性接着剤等を例示することができる。本実施形態における接合材16,26が、本発明における第1の接続部の一例に相当する。
第1のバスバー50の上には、第1の絶縁膜80を介して第2のバスバー60が積層されおり、第1のバスバー50と第2のバスバー60は第1の絶縁膜80によって接合されている。この2つのバスバー50,60の間に、第1のIGBT10と第1のダイオード20とが挟み込まれている。この第1の絶縁膜80は、電気絶縁性を有する樹脂材料等から構成されている。なお、バスバー50,60の接合方法は特に限定されず、例えば、第1のバスバー50と、第1の絶縁膜80と、第2のバスバー60とを、接着剤を介して接合してもよいし、これらをクランプ等によって機械的に固定してもよい。
第1のIGBT10のエミッタ電極12は、第1の絶縁膜80の開口81(図3参照)を介して、接合材17によって第2のバスバー60の下面62に接合されており、第1のIGBT10と第2のバスバー60とは電気的に導通している。同様に、第1のダイオード20のアノード電極22も、第1の絶縁膜80の開口を介して、接合材27によって第2のバスバー60の下面62に接合されており、第1のダイオード20と第2のバスバー60とは電気的に導通している。接合材17,27の具体例としては、上述の接合材16,26と同様に、例えば、はんだ、導電性ペースト、導電性接着剤等を例示することができる。本実施形態における接合材17,27が、本発明における第2の接続部の一例に相当する。
同様に、図1に示すように、本実施形態では、第3のバスバー70の上面71に2つの凹部71a,71bが形成されており、一方の凹部71aに第2のIGBT30が埋め込まれていると共に、他方の凹部71bに第2のダイオード40が埋め込まれている。本実施形態における第2のIGBT30や第2のダイオード40が本発明における第2の半導体素子の一例に相当し、本実施形態における凹部71a,71bが本発明における第2の凹部の一例に相当する。
なお、本実施形態では、第1のバスバー50の2つの凹部51a,51bと、第3のバスバー70の2つの凹部71a,71bとが、平面視(図1におけるA方向矢視)において相互にずれるように配置されている。これにより、半導体素子10〜40の発熱を分散させることができる。
凹部71aに挿入された第2のIGBT30は、第1のIGBT10と同様に、コレクタ31とエミッタ電極32を除いて、絶縁材34で覆われている。凹部71bに挿入された第2のダイオード40も、カソード41とアノード電極42を除いて、絶縁材44で覆われている。
なお、特に図示しないが、第2のIGBT30のゲート電極33も、第1のIGBT10のゲート電極13と同様に、絶縁材34で覆われており、このゲート電極33は、絶縁材34の裏面に形成されて配線パターンの端部に接続されている。絶縁材34,44は、上述の絶縁材14,24と同様に、電気絶縁性を有する樹脂材料等から構成されており、接着剤等を介して半導体素子30,40に固定されている。
第2のIGBT30のコレクタ31は、接合材36によって第3のバスバー70の凹部71aの底面に接合されており、第2のIGBT30と第3のバスバー70とは電気的に導通している。同様に、第2のダイオード40のカソード41も、接合材46によって第3のバスバー70の凹部71bの底面に接合されており、第2のダイオード40と第3のバスバー70とは電気的に導通している。接合材36,46の具体例としては、例えば、はんだ、導電性ペースト、導電性接着剤等を例示することができる。本実施形態における接合材36,46が、本発明における第4の接続部の一例に相当する。
第3のバスバー70の上には、第2の絶縁膜90を介して上述の第1のバスバー50が積層されており、第1のバスバー50と第3のバスバー70は第2の絶縁膜90によって接合されている。この2つのバスバー50,70の間に、第2のIGBT30と第2のダイオード40とが挟み込まれている。この第2の絶縁膜90は、上述の第1の絶縁膜80の同様に、電気絶縁性を有する樹脂材料等から構成されている。なお、バスバー50,70の接合方法は特に限定されず、例えば、第1のバスバー50と、第2の絶縁膜90と、第3のバスバー70とを、接着剤を介して接合してもよいし、これらをクランプ等によって機械的に固定してもよい。
第2のIGBT30のエミッタ電極32は、第2の絶縁膜90の開口を介して、接合材37によって第1のバスバー50の下面52に接合されており、第2のIGBT30と第1のバスバー50とは電気的に導通している。同様に、第2のダイオード40のアノード電極42も、第2の絶縁膜90の開口を介して、接合材47によって第1のバスバー50の下面52に接合されており、第2のダイオード40と第1のバスバー50とは電気的に導通している。接合材37,47の具体例としては、上述の接合材36,46と同様に、例えば、はんだ、導電性ペースト、導電性接着剤を例示することができる。本実施形態における接合材37,47が、本発明における第3の接続部の一例に相当する。
以上のように、本実施形態では、第1のバスバー50と第2のバスバー60を第1の絶縁膜80を介して積層すると共に、第2のバスバー60に向かって開口する凹部51a,51bを第1のバスバー50に形成し、当該凹部51a,51bに半導体素子10,20を埋め込む。
これにより、半導体素子10,20の周囲が第1及び第2のバスバー50,60で囲まれ、当該バスバー50,60を介して半導体デバイス10,20から熱を四方に拡散させることができるので、半導体装置1の冷却性能の向上を図ることができる。
同様に、本実施形態では、第1のバスバー50と第3のバスバー70を第2の絶縁膜90を介して積層すると共に、第1のバスバー50に向かって開口する凹部71a,71bを第3のバスバー70に形成し、当該凹部71a,71bに半導体素子30,40を埋め込む。
これにより、半導体素子30,40の周囲が第1及び第3のバスバー50,70で囲まれ、当該バスバー50,70を介して半導体素子30,40から熱を四方に拡散させることができるので、半導体装置1の冷却性能の向上を図ることができる。
また、半導体装置1の一方の主面(例えば、図1における第2のバスバー60の上面61)のみに放熱器を設置した場合でも、本実施形態では、バスバー50〜70同士が積層されているので、半導体素子30,40からの抜熱経路として、半導体素子10,20のみならずバスバー50〜70全体を利用することができ、半導体装置1の冷却性能の更なる向上を図ることができる。
また、本実施形態では、第1〜第3のバスバー50〜70同士を積層するので、当該バスバー50〜70の間に空間が形成されず、寄生インダクタンスを低く抑えることができる。
また、本実施形態では、第1のバスバー50に半導体素子10,20を埋め込むと共に第3のバスバー70にも半導体素子30,40を埋め込んだ上で、第1〜第3のバスバー50〜70を積層して接合している。このため、バスバー50〜70に外力が印加されても、半導体素子10〜40に応力が直接印加される可能性が低く、半導体素子10〜40の破損を抑制することができる。
また、第1〜第3のバスバー50〜70を接合するので、当該バスバー50〜70の折り曲げ加工の必要がなく、スペースの増大や反りの発生を抑制することができる。
<第2実施形態>
図5は本発明の第2実施形態における半導体装置の断面図である。
本実施形態では、第1のバスバー50B及び第3のバスバー70Bの構成が第1実施形態と相違するが、それ以外の構成は第1実施形態と同様である。以下に、第2実施形態における半導体装置について第1実施形態との相違点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図5に示すように、第3のバスバー70Bには凹部が形成されておらず、第1のバスバー50Bの上面51に2つの凹部51a,51bが形成されていると共に、当該第1のバスバー50Bの下面52にも2つの凹部52a,52bが形成されている。
なお、本実施形態では、上面41の2つの凹部51a,51bと、下面52の凹部52a,52bとが、平面視において相互にずれるように配置されている。これにより、半導体素子10〜40の発熱を分散させることができる。
第1のバスバー50Bの上面51の2つの凹部51a,51bには、第1実施形態と同様に、第1のIGBT10と第1のダイオード20がそれぞれ埋め込まれている。一方、第1のバスバー50Bの下面の2つの凹部52a,52bには、第2のIGBT30と第2のダイオード40がそれぞれ埋め込まれている。
この際、第2のIGBT30は、コレクタ31とエミッタ電極32を除いて絶縁材34で覆われており、コレクタ31は接合材36によって第3のバスバー70Bの上面71に接合され、エミッタ電極32は接合材37によって第1のバスバー50Bの凹部52aの底面に接合されている。
同様に、第2のダイオード40も、カソード41とアノード電極42を除いて、絶縁材44で覆われており、カソード41は接合材46によって第3のバスバー70の上面71に接合され、アノード電極42は接合材47によって第1のバスバー50Bの凹部52bの底面に接合されている。
以上のように、本実施形態では、第1実施形態と同様に、第1のバスバー50Bと第2のバスバー60を第1の絶縁膜80を介して積層すると共に、第2のバスバー60に向かって開口する凹部51a,51bを第1のバスバー50Bに形成し、当該凹部51a,51bに半導体素子10,20を埋め込む。
これにより、半導体素子10,20の周囲が第1及び第2のバスバー50B,60で囲まれ、当該バスバー50B,60を介して半導体素子10,20から熱を四方に拡散させることができるので、半導体装置の冷却性能の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、第1のバスバー50Bと第3のバスバー70Bを第2の絶縁膜90を介して積層すると共に、第3のバスバー70Bに向かって開口する凹部52a,52bを第1のバスバー50Bに形成し、当該凹部52a,52bに半導体素子30,40を埋め込む。
これにより、半導体素子30,40の周囲が第1及び第3のバスバー50B,70Bで囲まれ、当該バスバー50B,70Bを介して半導体素子50B,70Bから熱を四方に拡散させることができるので、半導体装置の冷却性能の向上を図ることができる。
また、半導体装置の一方の主面(例えば、図5における第2のバスバー60の上面61)のみに放熱器を設置した場合でも、本実施形態では、バスバー50B,60,70B同士が積層されているので、半導体素子30,40からの抜熱経路として、半導体素子10,20のみならずバスバー50B,60,70B全体を利用することができ、半導体装置の冷却性能の更なる向上を図ることができる。
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、第1〜第3のバスバー50B,60,70B同士を積層するので、当該バスバー50B,60,70Bの間に空間が形成されず、寄生インダクタンスを低く抑えることができる。
さらに、本実施形態では、第1のバスバー50Bに全ての凹部51a,51b,52a,52bが形成され、第2及び第3のバスバー60,70Bには凹部が形成されておらず半導体素子間の経路が絞られていないので、寄生インダクタンスをさらに低く抑えることができる。
また、本実施形態では、第1のバスバー50Bに半導体素子10〜40を埋め込んだ上で、第1〜第3のバスバー50B,60,70Bを積層して接合している。このため、バスバー50B,60,70Bに外力が印加されても、半導体素子10〜40に応力が直接印加される可能性が低く、半導体素子10〜40の破損を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1実施形態と同様に、第1〜第3のバスバー50B,60,70Bを接合するので、当該バスバー50B,60,70Bの折り曲げ加工の必要がなく、スペースの増大や反りの発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1のバスバー50Bのみに凹部51a,51b,52a,52bを形成し、第2のバスバー60や第3のバスバー70Bには凹部を形成する必要がなくなる。これにより、例えば、第2及び第3のバスバー60,70を薄くすることができる。
また、本実施形態では、第1のバスバー50Bのみに凹部51a,51b,52a,52bが形成されているので、当該中央の第1のバスバー50Bを厚くすることで、冷却性能を容易に向上させることができる。また、この第1のバスバー50Bを半導体装置1の外に引き出して放熱器等に熱的に接触させることで冷却性能を一層向上させることもできる。
<第3実施形態>
図6は本発明の第3実施形態における半導体装置の断面図である。
本実施形態では、第1のバスバー50Cの構成が第2実施形態と相違するが、それ以外の構成は第2実施形態と同様である。以下に、第3実施形態における半導体装置について第2実施形態との相違点についてのみ説明し、第2実施形態と同様の構成である部分については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、図6に示すように、第1のバスバー50Cが、金属板53と、2つの熱伝導性部材54,55と、を備えている。第1の熱導電性部材54は、金属板53の上面53aに積層されており、第2の熱伝導性部材55は、金属板53の下面53bに積層されている。この第1及び第2の熱導電性部材54,55は、例えばカーボンシートから構成されている。
第1の熱伝導性部材54には、第2実施形態における凹部51a,51bに相当する2つの孔54a,54bが形成されており、それぞれの孔54a,54bに第1のIGBT10と第1のダイオード20が挿入されている。本実施形態における孔54a,54bが、本発明における第1の凹部の一例に相当する。
この際、第1のIGBT10は、コレクタ11とエミッタ電極12を除いて絶縁材14で覆われており、コレクタ11は接合材16によって第1のバスバー50Cの金属板53の上面53aに接合され、エミッタ電極12は接合材17によって第2のバスバー60の下面62に接合されている。
同様に、第1のダイオード20も、カソード21とアノード電極22を除いて、絶縁材24で覆われており、カソード21は接合材26によって第1のバスバー50Cの金属板53の上面53aに接合され、アノード電極22は接合材27によって第2のバスバー60の下面62に接合されている。
第2の熱伝導性部材55にも、第2実施形態における凹部52a,52bに相当する2つの孔55a,55bが形成されており、それぞれの孔55a,55bに第2のIGBT30と第2のダイオード40が挿入されている。本実施形態における孔55a,55bが、本発明における第2の凹部の一例に相当する。
この際、第2のIGBT30は、コレクタ31とエミッタ電極32を除いて絶縁材34で覆われており、コレクタ31は接合材36によって第3のバスバー70Bの上面71に接合され、エミッタ電極32は接合材37によって第1のバスバー50Cの金属板53の下面53bに接合されている。
同様に、第2のダイオード40も、カソード41とアノード電極42を除いて、絶縁材44で覆われており、カソード41は接合材46によって第3のバスバー70Bの上面71に接合され、アノード電極42は接合材47によって第1のバスバー50Cの金属板53の下面53bに接合されている。
なお、本実施形態では、第1の熱伝導性部材54の2つの孔54a,54bと、第2の熱伝導性部材55の2つの孔55a,55bとが、平面視において相互にずれるように配置されている。これにより、半導体素子10〜40の発熱を分散させることができる。
以上のように、本実施形態では、第1のバスバー50Cと第2のバスバー60を第1の絶縁膜80を介して積層すると共に、第2のバスバー60に向かって開口する孔54a,54bを第1のバスバー50Cに形成し、当該孔54a,54bに半導体素子10,20を埋め込む。
このため、半導体素子10,20の周囲が第1及び第2のバスバー50C,60に囲まれ、当該バスバー50C,60を介して半導体素子10,20から熱を四方に拡散させることができるので、半導体装置の冷却性能が向上する。
また、本実施形態では、第1のバスバー50Cと第3のバスバー70Bを第2の絶縁膜90を介して積層すると共に、第3のバスバー70Bに向かって開口する孔55a,55bを第1のバスバー50Cに形成し、当該孔55a,55bに半導体素子30,40を埋め込む。
このため、半導体素子30,40の周囲が第1及び第3のバスバー50C,70Bで囲まれ、当該バスバー50C,70Bを介して半導体素子50C,70Bから熱を四方に拡散させることができるので、半導体装置の冷却性能が向上する。
また、半導体装置の一方の主面(例えば、図6における第2のバスバー60の上面61)のみに放熱器を設置した場合でも、本実施形態では、バスバー50C,60,70B同士が積層されているので、半導体素子30,40からの抜熱経路として、半導体素子10,20のみならずバスバー50C,60,70B全体を利用することができ、半導体装置の冷却性能の更なる向上を図ることができる。
また、本実施形態では、第2実施形態と同様に、第1〜第3のバスバー50C,60,70B同士を積層するので、当該バスバー50C,60,70Bの間に空間が形成されず、寄生インダクタンスを低く抑えることができる。
さらに、本実施形態では、第2実施形態と同様に、第1のバスバー50Cに全ての孔54a,54b,55a,55bが形成され、第2及び第3のバスバー60,70Bには凹部が形成されておらず半導体素子間の経路が絞られていないので、寄生インダクタンスをさらに低く抑えることができる。
また、本実施形態では、第2実施形態と同様に、第1のバスバー50Cに半導体素子10〜40を埋め込んだ上で、第1〜第3のバスバー50C,60,70Bを接合している。このため、バスバー50C,60,70Bに外力が印加されても、半導体素子10〜40に応力が直接印加される可能性が低く、半導体素子10〜40の破損を抑制することができる。
また、本実施形態では、第2実施形態と同様に、第1〜第3のバスバー50C,60,70Bを接合するので、当該バスバー50C,60,70Cの折り曲げ加工の必要がなく、スペースの増大や反りの発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1及び第2の熱伝導性部材54,55のみに孔54a,54b,55a,55bを形成すればよく、金属板53には加工は不要であるので、加工が容易となる。
また、本実施形態では、第1のバスバー50Cがその両面に熱伝導性部材54,55を有しているので、半導体素子10〜40からの熱拡散を速めることができ、半導体装置の冷却性能を一層向上させることができる。
さらに、本実施形態では、第1〜第3のバスバー50C,60,70Bの間に半導体素子10〜40を挟み込む際に、接合材16〜46,17〜47の収縮を熱伝導性部材54,55によって吸収することができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述の実施形態では、電力変換装置に組み込まれる半導体装置に本発明を適用した例について説明したが、特にこれに限定されず、本発明における半導体素子として、IGBTやダイオードに代えて、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やサイリスタ等の他のパワーデバイスを用いてもよい。
1…半導体装置
10…第1のIGBT
14…絶縁材
15…配線パターン
16,17…接合材
20…第1のダイオード
24…絶縁材
26,27…接合材
30…第2のIGBT
34…絶縁材
36,37…接合材
40…第2のダイオード
44…絶縁材
46,47…接合材
50,50B,50C…第1のバスバー
51a,51b…凹部
52a,52b…凹部
53…金属板
54…第1の熱伝導性部材
54a,54b…孔
55…第2の熱伝導性部材
55a,55b…孔
60…第2のバスバー
70,70B…第3のバスバー
71a,71b…凹部
80…第1の絶縁膜
90…第2の絶縁膜

Claims (5)

  1. 第1のバスバーと、
    第1の絶縁膜を介して前記第1のバスバーの一方の主面に積層された第2のバスバーと、
    第1の接続部で前記第1のバスバーに接続されていると共に、第2の接続部で前記第2のバスバーに接続されている第1の半導体素子と、を備えており、
    前記第1のバスバー又は前記第2のバスバーの一方は、前記第2のバスバー又は前記第1のバスバーの他方に向かって開口し、前記第1の半導体素子を収容可能な第1の凹部を有し、
    前記第1の半導体素子は、前記第1の接続部及び前記第2の接続部を除いて前記第1のバスバー及び前記第2のバスバーと電気的に絶縁された状態で、前記第1の凹部に埋め込まれていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    前記第1のバスバーは、
    金属板と、
    前記金属板の一方の主面に積層された熱伝導性部材と、を有し、
    前記熱伝導性部材は、前記第1の凹部を構成する孔を有することを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    第2の絶縁膜を介して前記第1のバスバーの他方の主面に積層された第3のバスバーと、
    前記第3の接続部で前記第1のバスバーに接続されていると共に、第4の接続部で前記第3のバスバーに接続された第2の半導体素子と、をさらに備えており、
    前記第3のバスバー又は前記第1のバスバーの一方は、前記第1のバスバー又は前記第3のバスバーの他方に向かって開口し、前記第2の半導体素子を収容可能な第2の凹部を有し、
    前記第2の半導体素子は、前記第3の接続部及び前記第4の接続部を除いて前記第1のバスバー及び前記第3のバスバーと電気的に絶縁された状態で、前記第2の凹部に埋め込まれていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3に記載の半導体装置であって、
    前記第1のバスバーは、
    金属板と、
    前記金属板の少なくとも一方の主面に積層された熱伝導性部材と、を有し、
    前記熱伝導性部材は、前記第1の凹部又は前記第2の凹部の少なくとも一方を構成する孔を有することを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項3又は4に記載の半導体装置であって、
    前記第1の半導体素子と、前記第2の半導体素子とは、平面視において相互にずれるように配置されていることを特徴とする半導体装置。
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