JP2013171985A - 回路構成部材に用いられる回路基板の製造方法及び回路基板 - Google Patents

回路構成部材に用いられる回路基板の製造方法及び回路基板 Download PDF

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Abstract

【課題】接続用導体の表面への腐食の発生を抑制することが可能な回路構成部材に用いられる回路基板の製造方法を提供すること。
【解決手段】基板本体(11)と複数の接続用導体(12a,12b)とを有する回路基板(10)と、接続用導体と導通される端子とを備え、端子は、接続用導体(12a,12b)と導通される接触部を有する回路構成部材に用いられる回路基板(10)の製造方法であって、基板本体(11)の縁部の表面に複数の接続用導体(12a,12b)を設ける導体形成工程と、接続用導体(12a,12b)の表面にはんだペーストをコーティングして加熱することにより前記はんだペーストを溶融させ、その後、溶融したはんだを冷却することにより硬化させてはんだ層(14a,14b)を形成するはんだ層形成工程と、はんだ層(14a,14b)の頂部が平坦な形状となるように当該はんだ層(14a,14b)を押圧する押圧工程とを含むこと。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載され、複数本の電線を介して外部回路に接続されることが可能な回路構成部材に用いられる回路基板及びその製造方法に関するものである。
従来、車両に搭載される回路構成部材として、電子回路が組込まれた回路基板と、この回路基板上の接続用導体に外部接続用の電線を接続するための基板用コネクタとを備えたものが多く知られている。さらに、その基板用コネクタとして、当該回路基板の縁部に装着される、いわゆるカードエッジ型のコネクタが知られている。このような回路構成部材として、例えば下記特許文献1に示すものが挙げられる。
特許文献1に記載の回路構成部材は、縁部を有する基板本体と前記縁部の表面に設けられた複数の接続用導体とを有する回路基板と、電線の端末に接続されており前記接続用導体に接続される端子とを有する。前記接続用導体は、銅からなり、薄板状を呈する。そして、前記端子は、前記接続用導体の表面に弾性的に接触可能な接触部を有する。なお、前記接続用導体と前記接触部との接触により両者が導通する。
特開2011−243430号公報
上記特許文献1に記載の回路基板の接続用導体は銅からなるので、時間の経過とともにその表面に腐食が発生し、それにより前記接触部と当該接続用導体との間の接触抵抗が増大する懸念がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、接続用導体の表面への腐食の発生を抑制することが可能な回路構成部材に用いられる回路基板の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、例えば、前記接続用導体の表面にリフローではんだのコーティングを施してはんだ層を設けることが考えられる。この場合、前記端子の接触部と前記はんだ層の表面との接触により、前記端子と前記接続用導体と導通が確保される。このようにすれば、前記接続用導体の表面は前記はんだ層により保護されるので、当該接続用導体の表面への腐食の発生は抑制される。しかしながら、リフローにより形成されたはんだ層の形状は、前記基板本体の表面から山形に隆起する形状となる。そうすると、例えば車両の振動等によって前記接触部が前記基板本体の表面と平行な面内で多少変位することにより、前記接触部と前記はんだ層との接触圧力が著しく低下し、それにより接触不良となる場合が考えられる。
そこで、本発明は、縁部を有する基板本体と前記縁部の表面に設けられた複数の接続用導体とを有する回路基板と、前記回路基板の各接続用導体に接続される複数の電線の端末にそれぞれ設けられ、かつ、対応する接続用導体と導通される端子とを備え、前記端子は、前記基板本体の表面に向かって付勢されるとともに前記接続用導体と導通される接触部を有する回路構成部材に用いられる回路基板の製造方法であって、前記基板本体の縁部の表面に前記複数の接続用導体を設ける導体形成工程と、前記接続用導体の表面にはんだペーストをコーティングして加熱することにより前記はんだペーストを溶融させ、その後、溶融したはんだを冷却することにより硬化させてはんだ層を形成するはんだ層形成工程と、前記はんだ層形成工程で形成されたはんだ層の頂部が平坦な形状となるように当該はんだ層を押圧する押圧工程と、を含む回路基板の製造方法を提供する。
この発明の回路基板の製造方法によれば、前記基板本体の表面に設けられた複数の接続用導体の表面に、はんだペーストをコーティングして加熱することにより前記はんだペーストを溶融させ、その後、溶融したはんだを冷却することにより硬化させてはんだ層を設けた後、当該はんだ層をその頂部が平坦な形状となるように押圧するという簡便な工程で、前記接続用導体の表面への腐食の発生を抑制することが可能であるとともに、前記はんだ層と前記端子の接触部とが接触した状態において、このはんだ層と前記接触部との接触状態を良好に保つことが可能な回路基板を製造することができる。すなわち、前記はんだ層は、前記接続用導体の表面を覆うことから、当該接続用導体の表面への腐食の発生が抑制される。そして、このはんだ層は、その頂部が平坦な形状を有するので、つまり、前記押圧工程を実行しない場合に比べて前記はんだ層の頂部における平坦な部分の表面積が増大するので、当該はんだ層と前記接触部とが接触した状態において、前記接触部が例えば車両の振動等によって前記基板本体の表面と平行な面内で多少変位したとしても、この接触部は、一定の接触圧力を有しながら前記はんだ層の頂部の表面との接触を維持する。これにより、前記はんだ層と前記接触部との接触状態は良好に保たれる。
この場合において、前記はんだ層形成工程は、前記接続用導体の表面に加え、所定の回路を構成する電子部品を実装する部位に前記はんだペーストをコーティングし、前記部位に前記電子部品を載置した後、前記はんだペーストを加熱することにより溶融させ、その後、溶融したはんだを冷却することにより硬化させて、前記はんだ層の形成と同時に前記基板本体への前記電子部品の実装を行う実装工程に含まれることが好ましい。
このようにすれば、前記はんだ層を形成するために追加的な工程を設ける必要がなくなる。すなわち、基板本体に前記電子部品をはんだで実装するという従来の工程と同じ工程内で前記はんだ層を形成することができるので、このはんだ層を形成するための別の工程は不要であり、かつ、このはんだ層の形成には前記電子部品の実装に使用されるはんだを用いることから、大幅な製造コストの増大を回避することができる。
また、本発明は、複数の電線の端末にそれぞれ設けられるとともに所定方向に付勢された接触部を有する端子と、この端子をその接触部が内側に付勢された姿勢に保持する端子保持部とを備えるコネクタに接続される回路基板であって、縁部を有する基板本体と、前記縁部の表面に設けられた複数の接続用導体と、前記接続用導体を被覆するように当該接続用導体の表面に設けられたはんだ層とを有し、このはんだ層は、その頂部が平坦であり、かつ、前記接触部に対してその付勢力への抗力を付与するように当該接触部と接触する形状を有する回路基板を提供する。
この発明の回路基板によれば、前記接続用導体の表面への腐食の発生を抑制することが可能であるとともに、前記はんだ層が前記接触部と接触したときの両者の接触状態を良好に保つことが可能となる。すなわち、前記はんだ層は、前記接続用導体の表面を覆うことから、当該接続用導体の表面への腐食の発生が抑制される。そして、このはんだ層は、その頂部が平坦であり、かつ、前記接触部に対してその付勢力への抗力を付与するように当該接触部と接触する形状を有するので、例えば車両の振動等により前記接触部が前記基板本体の表面と平行な面内で多少変位したとしても、一定の接触圧力を有しながらその頂部の表面が前記接触部との接触を維持する。これにより、前記はんだ層と前記接触部との接触状態は良好に保たれる。
以上のように、本発明によれば、接続用導体の表面への腐食の発生を抑制可能であり、かつ、端子と接続用導体との導通状態を良好に保つことが可能な回路構成部材に用いられる回路基板を提供することができる。
本発明の第一実施形態の電子回路ユニットの斜視図である。 図1の電子回路ユニットの構造を示す断面斜視図である。 図1に示す電子回路ユニットのはんだ層の近傍を拡大した断面図である。 図1に示す電子回路ユニットの回路基板の製造工程を示す図である。
本発明の一実施形態の電子回路ユニットについて、図1ないし図4を参照しながら説明する。以下の説明において、後述の複数の接続用導体12aの並び方向をX軸方向又は左右方向とし、回路基板10の厚み方向をZ軸方向又は上下方向とし、X軸とZ軸とに直交する方向をY軸方向又は前後方向とする。ここで、図1及び図2では、後述の電線Wが一本だけ挿入されており、後述のリテーナ40が一方側(図1、図2における上側)だけ装着された状態を示す。図3では、一方側(図3では下側)の端子30は省略している。
本実施形態における電子回路ユニットは、回路基板10と、この回路基板10を収容するハウジング20と、回路基板10に接続される端子30と、ハウジング20に装着されるリテーナ40とを備える。
回路基板10は、その表裏面に回路構成用の配線パターン(不図示)が設けられた基板本体11と、この基板本体11の表裏面に設けられた複数の接続用導体12a,12bと、それぞれの接続用導体12a,12bの表面に設けられた複数のはんだ層14a,14bと、基板本体11の表裏面に実装されることにより所定の回路を構成する電子部品(不図示)とを有する。つまり、この回路基板10と端子30とにより「回路構成部材」が構成される。
基板本体11は、Y軸方向の一方側(図2では後ろ側)に第一縁部11aを有し、他方側(図2では前側)に第二縁部11bを有する。各接続用導体12a,12bは、第一縁部11a及び第二縁部11bの表裏面にそれぞれ設けられる。これらの複数の接続用導体12a,12bは、それぞれ第一縁部11a及び第二縁部11bの幅方向(X軸方向)に並ぶように設けられる。各接続用導体12a,12bは、銅箔あるいは薄い銅板からなり、前記配線パターンと接続されている。また各接続用導体12a,12bは、Y軸方向に長い形状を有する。各はんだ層14a,14bは、それぞれが接続用導体12a,12bの表面を覆い、かつ、基板本体11の表面から隆起する形状を有する。これらはんだ層14a,14bは、その頂部に形成された平坦部15a,15bを有する。この平坦部15a,15bは、基板本体11の表面と略平行な平面を有し、Y軸方向に長い形状を有する。ここで、各はんだ層14a,14bの厚み(Z軸方向の寸法)は、端子30との関係により決定されるが、150μm〜200μmとすることが好ましい。また、平坦部15a,15bの長手方向(Y軸方向)の寸法は、2mm〜3mmとすることが好ましい。
ハウジング20は、合成樹脂等の絶縁材料からなり、回路基板10を収容する基板収容部21と、電線Wを収容する電線収容部28と、当該ハウジング20のZ軸方向の中間位置に設けられた中間壁29とを有する。このハウジング20は、当該ハウジング20と同形状を有するもう一つのハウジング(不図示)と接続されることにより、回路基板10を完全に収容可能である。なお、ハウジング20としては、端子30を保持する部位(後述の端子保持部)を有していればよく、その他の部位は省略が可能である。
基板収容部21は、特定方向(図1及び図2の前方)へ開口し、回路基板10がその厚み方向と直交する方向(図2のY軸方向)に挿入され、かつ、収容されることを許容する形状を有する。具体的には、回路基板10を収容可能な空間を形成する上壁22、第一側壁23、第二側壁24及び底壁25と、これらの各壁22〜25における電線収容部28側(後端側)に設けられた後壁26とを有する。そして、後壁26から前方へ向かって延びる形状を有しており端子30を保持する端子保持壁27を有する。上壁22及び底壁25は互いに平行な姿勢で上下に配置され、第一側壁23及び第二側壁24は、互いに平行な姿勢で左右に配置される。そして、これら上壁22、第一側壁23、第二側壁24及び底壁25は、四角筒体を構成する。
上壁22は、その前端近傍に設けられた係止部22aと、当該ハウジング20と対をなすもう一つのハウジングとの接続を案内する案内壁22bと、この案内壁22bの上面に設けられた被係止部22cとを有する。係止部22aは、上壁22の前端近傍おけるX軸方向の一方側(図1では右側)に偏倚した位置に設けられ、案内壁22bは、上壁22のX軸方向の他方側(図1では左側)に偏倚した位置に設けられる。案内壁22bは前方へ突出する形状を有し、被係止部22cは係止部22aに係合可能な形状を有する。第一側壁23は、当該ハウジング20と対をなすもう一つのハウジングとの接続を案内する案内壁23aと、この案内壁23aの外面におけるZ軸方向の中間位置に設けられた突部23bとを有する。案内壁23aは前方へ突出する形状を有し、突部23bは当該第一側壁23の前端から後端に向けてY軸方向に延びる形状を有する。第二側壁24は、その内面におけるZ軸方向の中間位置に溝24aを有する。この溝24aは、当該第二側壁24の前端から後端に向けてY軸方向に延びる形状を有する。またこの溝24aは、突部23bを受け入れ可能な形状を有する。後壁26は、電線収容部28側から挿入される端子30を受け入れ可能な空間を残して上壁22、第一側壁23、第二側壁24及び底壁25の各後端側をつなぐ形状を有する。
端子保持壁27は、後壁26から前方へ向かって延びる形状の周壁27aと、この周壁27aから前方に延びるランス27bと、周壁27aの前端に位置する前壁27eとを有する。周壁27aは、電線収容部28側から挿入された各端子30を一括して取り囲む形状を有する。ランス27bは、各端子30を係止するためのものであり、その後端を支点として前端が端子30から退避する向きに撓み変位する撓み係止片27cと、この撓み係止片27cに設けられた係止突起27dとを有する。この係止突起27dは、端子30の挿入完了時点で当該端子30を係止する。前壁27eは、端子30の前端と当接することにより当該端子30の挿入位置を決定する。この端子保持壁27は、後述の中間壁29における前部29aとともに端子を保持する端子保持部を構成する。すなわち、この端子保持部と端子30とにより「コネクタ」が構成される。この端子保持部は、中間壁29を挟んで上下二列に配置され、各列の端子保持部は、X軸方向に並ぶように配置された各端子30を保持する。ここで、上側の列に配置された各端子保持部は、後述する端子30の接触部34aが下方を向くように当該端子30を保持し、下側の列に配置された各端子保持部は、端子30の接触部34aが上方を向くように当該端子30を保持する。
電線収容部28は、基板収容部21の後方に隣接するように当該基板収容部21と一体的に成形される。この電線収容部28は、複数の電線収容室28aと、リテーナ40が装着されるリテーナ装着部28bとを有する。各電線収容室28aは、中間壁29を挟んで上下二列に配置され、各列には、X軸方向に並ぶように電線Wの本数と同数の電線収容室28aが配置される。各電線収容室28aは、それぞれが電線Wを取り囲む形状の内周面を有する筒状を呈し、電線Wの軸方向(Y軸方向)に長い形状を有する。リテーナ装着部28bは、上下方向に対をなすように配置され、それぞれがリテーナ40を装着可能な形状を有する。なお、接続用導体は、必ずしも回路基板10の表裏面に設けられなくてもよく、その一方の面に設けられればよい。その場合、端子保持部では端子30が一列にのみ配列されればよく、リテーナ40も一つでよい。
中間壁29は、ハウジング20における上下方向の中間位置に設けられており、その後端から基板収容部21に向けて延びる形状を有する。この中間壁29の前部29aは、端子保持壁27とともに端子30を保持する。またこの中間壁29の前側の端面は、回路基板10における第一縁部11a側の端面と当接することにより、当該回路基板10の挿入位置を決定する。中間壁29の後部29bは、各端子収容室を上下二列に区画する。
端子30は、図2及び図3に示すように、電線Wの端末に装着されるものであり、電線Wと接続される電線接続部31と、回路基板10に接続される基板接続部32とを有する。
電線Wは、図略の導体と、これを覆う絶縁被覆とからなり、当該電線Wの端末では絶縁被覆が部分的に除去されて導体が露出している。電線接続部31は、電線Wの端末に露出する導体を抱き込むように当該導体と接続され、これにより当該導体と導通する。
基板接続部32は、四角筒状の本体部33と、本体部33内に設けられた弾性接触片34とを有し、一方向(図2ではY軸方向)に長い形状を有する。本体部33及び弾性接触片34は、電線接続部31とともに一枚の金属板を折り曲げ加工することにより形成される。
本体部33は、その上部の前方寄りに設けられたランスホール33aと、下部の略中央部に設けられた開口部33bとを有する。ランスホール33aは、ランス27bの係止突起27dと係合可能な形状を有する。
弾性接触片34は、本体部33と一体的に設けられており、一方向(Y軸方向)に長い形状を有する。この弾性接触片34は、基板本体11の第一縁部11a側に設けられた接続用導体12aと導通される接触部34aと、本体部33につながる連結部34bとを有する。接触部34aは、弾性接触片34の一端側(図2では後ろ側)に設けられており、本体部33の開口部33bを通じて当該本体部33の外側に向けて膨出する形状を有する。この接触部34aは、はんだ層14aの平坦部15aと接触し、これにより、接続用導体12aと導通される。連結部34bは、弾性接触片34の他端側(図2では前側)に設けられており、本体部33を形成する金属板の一部が折り曲げられることにより形成される。この弾性接触片34は、連結部34bを支点として接触部34aが撓み変位することを許容するように弾性変形が可能である。図3に示すように、端子30及び回路基板10がハウジング20に組み込まれて弾性接触片34の接触部34aが平坦部15aに接触したときに、当該接触部34aは、はんだ層14aからの反力を受けて本体部33の内側に没入する。すなわち、接触部34aは、当該弾性接触片34の弾性復帰力により、十分な接触圧力を有して平坦部15aと接触する。また、接触部34aが、平坦部15aの長手方向(Y軸方向)における略中央部と接触するように弾性接触片34の形状及び平坦部15aの形状がそれぞれ設定される。
リテーナ40は、電線W及び端子30がハウジング20に装着された後、電線収容部28のリテーナ装着部28bに装着される。このリテーナ40は、X軸方向に長い形状を有しており、その前端面が端子30における本体部33の後端面と当接することにより、当該端子30の抜け止めを行うものである。
次に、図4(a)〜図4(c)に基づいて、回路基板10の製造方法を説明する。
この回路基板10の製造方法は、導体形成工程と、はんだ層形成工程を含む実装工程と、押圧工程とを含む。
導体形成工程は、基板本体11の表裏面に複数の接続用導体12a,12bを設ける工程である。この工程は、前記配線パターンの形成と同時に行われることが好ましい。この工程が終了した状態を図4(a)に示す。
はんだ層形成工程は、各接続用導体12a,12bのそれぞれの表面にはんだ層14a,14bを形成する工程であり、基板本体11に所定の回路を構成する電子部品の実装を行う実装工程に含まれる工程である。この実装工程では、前記導体形成工程で形成された複数の接続用導体12a,12bのそれぞれの表面と、これらの表面とは異なる部位であって基板本体11における電子部品を実装する部位とをはんだペーストによりコーティングし、電子部品を前記部位に載置した後、はんだペーストを再溶融させるべくリフロー炉内で加熱する。その後、冷却することにより、前記電子部品の実装が完了するとともに、接続用導体12a,12bの表面にコーティングされたはんだペーストは、硬化して基板本体11の表面から山形に隆起した形状のはんだ層14a,14bとなる。本実施形態では、このはんだ層14a,14bの厚さ寸法は、後述の押圧工程を経た後に150μm〜200μmとなるように、はんだペーストのコーティング量を設定している。この工程が終了した状態を図4(b)に示す。なお、電子部品の図示は省略している。この工程を経た回路基板10は、複数の接続用導体12a,12bの各表面がはんだ層14a,14bにより覆われることから、各接続用導体12a,12bの表面への腐食の発生が抑制される。
押圧工程は、はんだ層14a,14bの頂部が平坦な形状となるように当該はんだ層14a,14bを押圧する工程である。この工程では、はんだ層14a,14bの頂部を押圧可能な押圧装置16を用いる。この押圧装置16としては、例えば金型が挙げられる。この工程では、所定の押圧力によりはんだ層14a,14bの頂部が押し潰される。この押圧工程が終了し、各はんだ層14a,14bに平坦部15a,15bが形成された状態を図4(c)に示す。この押圧工程を経た各はんだ層14a,14bは平坦部15a,15bを有するので、当該押圧工程を実行しない場合に比べてはんだ層14a,14bの頂部における平坦な部分の表面積が増大する。
続いて、この電子回路ユニットの組み立て方法を説明する。
1)各電線W及び端子30の挿入
ハウジング20に各電線W及び端子30を挿入する。具体的には、端子30の基板接続部32を電線収容部28から前方へ向けて挿入し、当該基板接続部32の前端を基板収容部21の前壁27eに当接させる。このとき、ランス27bは、その係止突起27dが端子30から退避するように撓み係止片27cが弾性変形し、端子30の挿入完了時点(端子30の前端が基板収容部21の前壁27eに当接した時点)でその撓み係止片27cが弾性復帰することにより、係止突起27dが端子30のランスホール33aに係合する。
2)リテーナ40の装着
電線収容部28の各リテーナ装着部28bにリテーナ40を装着する。これにより、端子30のハウジング20からの抜け止めが行われる。
3)回路基板10の挿入
1)及び2)と並行して、あるいは、前後して、ハウジング20に回路基板10を挿入する。具体的には、基板本体11の第一縁部11aを先頭として当該回路基板10を基板収容部21の前方側から後方へ向けて挿入し、その端面を中間壁29の前部29a側の端面と当接させる。このとき、第一縁部11aの表裏面に設けられたはんだ層14aの平坦部15aと端子30の接触部34aとが接触する。そして、接触部34aが端子30の本体部33内へ没入するように弾性接触片34が弾性変形する。このように、はんだ層14aの平坦部15aと端子30の接触部34aとが接触した状態において、接触部34aが例えば車両の振動等によって基板本体11の表面と平行な面内で多少変位したとしても、平坦部15aは、前記押圧工程により基板本体11の表面と平行な平面を有する形状とされているので、接触部34aは、一定の接触圧力を有しながら当該平坦部15aとの接触を維持する。これにより、はんだ層14a,14bと接触部34aとの接触状態は良好に保たれる。なお、この状態で、回路基板10はその半分がハウジング20に収容されている。
4)ハウジング同士の接続
1)〜3)の工程の後、ハウジング20に対し、当該ハウジング20と対をなす別のハウジング(不図示)及びこれに装着された電線、端子及びリテーナ(不図示)を接続する。これにより、回路基板10が完全に収容される。
このようにして組み立てられた電子回路ユニットによれば、各接続用導体12a,12bの表面への腐食の発生が抑制される。さらに、この電子回路ユニットが車両に搭載され、当該車両の走行時等において端子30に起振力が加えられても、当該端子30の振動に起因する接触不良は回避される。つまり、本実施形態における回路基板10は、複数の接続用導体12a,12bの各表面がはんだ層14a,14bで覆われることから、各接続用導体12a,12bの表面への腐食の発生が抑制される。そして、各はんだ層14a,14bは、平坦部15a,15bを有するので、つまり、前記押圧工程を実行しない場合に比べてはんだ層14a,14bの頂部における平坦な部分の表面積が増大するので、当該はんだ層14a,14bと端子30の接触部34aとが接触した状態において、接触部34aが例えば車両の振動等によって基板本体11の表面と平行な面内で多少変位したとしても、この接触部34aは、一定の接触圧力を有しながら平坦部15a,15bとの接触を維持する。これにより、はんだ層14a,14bと接触部34aとの接触状態は良好に保たれる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、平坦部15a,15bが基板本体11の表面と略平行な平面を有する例について示したが、接触部34aとの接触を維持できる範囲であれば、当該平坦部15a,15bは、基板本体11の表面と所定角度をなす平面を有するものであってもよい。また、この平坦部15a,15bの表面には、微細な凹凸が形成されてもよい。
また、上記実施形態では、押圧装置16として金型を用いた例を示したが、はんだ層14a,14bの頂部を押し潰すことが可能なものであれば、万力等であってもよい。
また、上記実施形態では、リフローによりはんだ層を形成した例について示したが、リフローではなく他の方法によりはんだ層を形成してもよい。
また、上記実施形態の端子が組み込まれるコネクタは、カードエッジコネクタに限定されない。
10 回路基板
11 基板本体
11a 第一縁部
11b 第二縁部
12a 接続用導体
12b 接続用導体
14a はんだ層
14b はんだ層
15a 平坦部
15b 平坦部
16 押圧装置
20 ハウジング
21 基板収容部
22 上壁
22a 係止部
22b 案内壁
22c 被係止部
23 第一側壁
23a 案内壁
23b 突部
24 第二側壁
24a 溝
25 底壁
26 後壁
27 端子保持壁
27a 端子案内部
27b ランス
27c 撓み係止片
27d 係止突起
27e 前壁
28 電線収容部
28a 電線収容室
28b リテーナ装着部
29 中間壁
29a 前部
29b 後部
31 電線接続部
32 基板接続部
33 本体部
33a ランスホール
33b 開口部
34 弾性接触片
34a 接触部
34b 連結部
40 リテーナ

Claims (3)

  1. 縁部を有する基板本体と前記縁部の表面に設けられた複数の接続用導体とを有する回路基板と、前記回路基板の各接続用導体に接続される複数の電線の端末にそれぞれ設けられ、かつ、対応する接続用導体と導通される端子とを備え、前記端子は、前記基板本体の表面に向かって付勢されるとともに前記接続用導体と導通される接触部を有する回路構成部材に用いられる回路基板の製造方法であって、
    前記基板本体の縁部の表面に前記複数の接続用導体を設ける導体形成工程と、
    前記接続用導体の表面にはんだペーストをコーティングして加熱することにより前記はんだペーストを溶融させ、その後、溶融したはんだを冷却することにより硬化させてはんだ層を形成するはんだ層形成工程と、
    前記はんだ層形成工程で形成されたはんだ層の頂部が平坦な形状となるように当該はんだ層を押圧する押圧工程と、を含む回路基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載の回路基板の製造方法において、
    前記はんだ層形成工程は、前記接続用導体の表面に加え、所定の回路を構成する電子部品を実装する部位に前記はんだペーストをコーティングし、前記部位に前記電子部品を載置した後、前記はんだペーストを加熱することにより溶融させ、その後、溶融したはんだを冷却することにより硬化させて、前記はんだ層の形成と同時に前記基板本体への前記電子部品の実装を行う実装工程に含まれる回路基板の製造方法。
  3. 複数の電線の端末にそれぞれ設けられるとともに所定方向に付勢された接触部を有する端子と、この端子をその接触部が内側に付勢された姿勢に保持する端子保持部とを備えるコネクタに接続される回路基板であって、
    縁部を有する基板本体と、前記縁部の表面に設けられた複数の接続用導体と、前記接続用導体を被覆するように当該接続用導体の表面に設けられたはんだ層とを有し、このはんだ層は、その頂部が平坦であり、かつ、前記接触部に対してその付勢力への抗力を付与するように当該接触部と接触する形状を有する回路基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106793500A (zh) * 2016-11-15 2017-05-31 智恩电子(大亚湾)有限公司 一种线路板文字印刷方法
US9877388B2 (en) 2014-07-14 2018-01-23 Hitachi Metals, Ltd. Transmission module and circuit board used therein
CN113784534A (zh) * 2021-08-13 2021-12-10 苏州科韵激光科技有限公司 一种断路修复方法和断路修复装置

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