JP2013171979A - 加熱装置 - Google Patents

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【課題】 支持部材を小型化することなく、支持部材の先端をフェイスプレート表面から適切な量で突出させることができ、かつフェイスプレートの薄型化を実現できる加熱装置を提供すること。
【解決手段】 加熱装置は、ベースプレートと、ベースプレートの上方に位置してウェハWが載置されるとともに、加熱手段としてのフィルムヒータ32が設けられたフェイスプレート3と、フェイスプレート3から上方に突出してウェハWを支持する支持部材としての支持ピン7と、フェイスプレート3に設けられた貫通孔300に取り付けられて支持ピン7を保持するホルダとを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、加熱装置に係り、例えば半導体ウェハを所定温度に加熱する加熱装置に関する。
従来、半導体ウェハでのパターン焼付工程等に使用されるコータデベロッパ装置においては、ウェハが加熱装置により所定温度に加熱される。
加熱装置は、ベースプレートと、ベースプレートの上方に位置してウェハを加熱するフェイスプレートとを備える。フェイスプレートには、上方に突出してウェハを支持する支持部材が設けられている。ウェハは、支持部材を介して、フェイスプレートの表面から上方に所定の隙間をあけて載置され、フェイスプレートの加熱部から放熱される熱で加熱される(例えば特許文献1,2参照)。
ここで、支持部材は、フェイスプレートにおいて、特許文献2に記載のように配置される。
特許文献2の加熱装置では、フェイスプレートに所定の深さを有する縦穴が形成され、この縦穴内には、支持部材が落とし込まれて配置されている。縦穴内であって支持部材よりも上方には、支持部材が縦穴内から外れることを防止するリング状の固定治具が設けられている。
特開2008−277382号公報 特開2002−158165号公報
近年、加熱装置の温度変更の高速化が望まれており、それに伴って熱容量を削減するため、フェイスプレートを薄型化する傾向にある。
しかし、特許文献2に記載のような従来の加熱装置では、フェイスプレートを薄型化すると、フェイスプレートに形成される縦穴の深さを十分に確保できなくなるため、縦穴内に配置される支持部材の先端がフェイスプレートの表面から突出し過ぎてしまう。このことにより、ウェハとフェイスプレートとの距離を適正にできず、ウェハを良好に加熱できないという問題が生じる。
ここで、支持部材を小型化することも考えられるが、製作上の制限もあり、また、支持部材が小型化されると、支持部材の取り扱いが煩雑になって突出高さを適切に調整することが難しくなるため、支持部材の小型化は困難である。
本発明の目的は、支持部材を小型化することなく、支持部材の先端をフェイスプレート表面から適切な量で突出させることができ、かつフェイスプレートの薄型化を実現できる加熱装置を提供することである。
第1発明に係る加熱装置は、ベースプレートと、前記ベースプレートの上方に位置してウェハが載置されるとともに、該ウェハを加熱する加熱手段が設けられたフェイスプレートと、前記フェイスプレートから上方に突出して前記ウェハを支持する支持部材と、前記フェイスプレートに設けられた貫通孔に取り付けられて前記支持部材を保持するホルダとを備えることを特徴とする。
第2発明に係る加熱装置では、前記ホルダの下側が前記フェイスプレートから下方に突出することを特徴とする。
第3発明に係る加熱装置では、前記フェイスプレートの厚さは前記支持部材の高さよりも薄いことを特徴とする。
第4発明に係る加熱装置では、前記貫通孔内には、前記支持部材が係止されるシムリングと、前記シムリングが係止される抜け止め部材とが配置されることを特徴とする。
第5発明に係る加熱装置では、前記貫通孔は、上側に開口した上側孔部と、下側に開口した下側孔部と、前記上側孔部と前記下側孔部との間に位置して前記上側孔部の内径および前記下側孔部の内径よりも大きい内径を有する保持溝とを備え、前記ホルダは前記保持溝の底部に落とし込まれているとともに、前記シムリングは前記ホルダよりも上方に配置され、前記抜け止め部材は前記シムリングよりも上方に配置されて前記保持溝内に位置することを特徴とする。
第6発明に係る加熱装置では、前記フェイスプレートの基板はアルミ製で、前記貫通孔の内面を含む前記基板の表面にはアルマイト層が形成され、前記支持部材はセラミックス製であり、前記ホルダはステンレス製であることを特徴とする。
第7発明に係る加熱装置では、前記ホルダの外径は前記下側孔部の内径より大きいことを特徴とする。
第1発明によれば、フェイスプレートに設けられた貫通孔に取り付けられて支持部材を保持するホルダを備えており、支持部材をフェイスプレートに直接取り付ける必要がないため、ホルダでの支持部材の保持位置をフェイスプレートの厚さと支持部材の高さとを考慮して適宜決定することで、フェイスプレートの厚さに関係なく、支持部材の上端を所定量だけフェイスプレートの上面から突出させることができ、フェイスプレートとウェハとの隙間を適正に確保しつつ、ウェハを確実に支持できる。従って、支持部材を小型化することなく、フェイスプレートから上方に適切に突出させることができ、フェイスプレートの薄型化、ひいては加熱装置の薄型化を実現できる。
第2発明によれば、ホルダの下側がフェイスプレートから下方に突出するため、ホルダでの支持部材の保持位置を十分に低くでき、支持部材の高さとフェイスプレートの厚さとが近似していたり、支持部材の高さよりもフェイスプレートの厚さが薄かったりした場合でも、支持部材を小型化せずに、支持部材のフェイスプレート表面からの突出量を適正にすることができる。
第3発明によれば、フェイスプレートの厚さが支持部材の高さよりも薄いので、ホルダをフェイスプレートの下方に確実に突出させることができる。
第4発明によれば、シムリングによって支持部材が係止され、抜け止め部材によってシムリングが係止されるから、支持部材がホルダから抜けるのを防止できるうえ、支持部材およびシムリングが共に、貫通孔から抜けるのを防止できる。
第5発明によれば、抜け止め部材が保持溝内にあってホルダとシムリングとを係止するようになるので、抜け止め部材にてシムリングのみならず、ホルダまでもが同時に貫通孔から抜けるのを防止できる。
第6発明によれば、フェイスプレートの基板はアルミ製で、支持部材はセラミックス製で、ホルダはステンレス製であるため、加熱装置全体を軽量化でき、支持部材が保持されるホルダ部分での強度を十分に確保できる。また、貫通孔および保持溝が形成された部分を含むフェイスプレートの表面には硬質層であるアルマイト層が形成されているため、アルマイト層にホルダが当接してもアルマイト層が削れにくく、よって、基板が損傷するのを防止できる。
アルミ製のフェイスプレートの線膨張係数はステンレス製のホルダの線膨張係数よりも大きいため、フェイスプレートが加熱されて高温となると、ホルダの外径に対して下側孔部の内径が相対的に大きく広がる。そこで、第7発明のように、ホルダの外径を下側孔部の内径より大きくすることで、フェイスプレートが加熱されて下側孔部の内径が大きくなった場合でも、ホルダが貫通孔内から下方へ抜けることを防止できる。
本発明の一実施形態に係る加熱装置の概略構成を示す分解斜視図。 前記加熱装置を構成するフェイスプレートを示す断面図。 前記加熱装置の要部の構造を示す分解斜視図。 前記加熱装置の要部の構造を示す断面図。
〔装置全体の説明〕
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、加熱装置1は、半導体製造工程に用いられるコータデベロッパ装置に搭載される装置であり、2点鎖線で示したシリコンウェハ等の半導体ウェハ(以下、単にウェハと称する)Wを、パターン焼付工程等の種々の工程に応じた所定温度に加熱するように構成されている。
具体的に、加熱装置1は、円板状のベースプレート2と、ベースプレート2の上方に支持された円板状のフェイスプレート3と、各プレート2,3の間に収容される冷却パイプ11および遮熱整流プレート12とを備え、フェイスプレート3の上面側に所定の隙間C(図4参照)を空けて載置されたウェハWが、フェイスプレート3を構成する後述の加熱手段としてのフィルムヒータ32(図2参照)によって加熱される。
フェイスプレート3には、ウェハWを昇降させる昇降ピン(図示略)用の挿通孔30が3箇所に設けられている。加熱装置1が所定の温度に保持されるとともに、挿通孔30から昇降ピンが上昇した状態で、ウェハWがハンドロボットにより加熱装置1に搬入され、該昇降ピンの上端に載せられる。さらに、ハンドロボットが退避した後に昇降ピンが下降し、これに伴って下降したウェハWが、支持部材としての支持ピン7を介してフェイスプレート3上に載置される。
ウェハWに加工が施されている間は、ウェハWが加熱装置1によって加熱され、所定温度に維持される。ウェハWに所定の処理が施された後では、再度昇降ピンが上昇し、これに伴って上昇したウェハWがハンドロボットによって加熱装置1から搬出され、次のウェハWと入れ換えられる。
また、ウェハWへ施す加工条件(レシピ)が変更となり、フェイスプレート3の温度を例えば高温から低温へ変更する場合には、冷却パイプ11に冷媒ガスが供給され、冷却パイプ11の噴出小孔(図示略)から噴出する冷媒ガスによってフェイスプレート3が冷却される。冷媒ガスはその後、遮熱整流プレート12に案内されて、ベースプレート2の中央から排気される。フェイスプレート3が設定温度以下になると、冷媒ガスの供給が停止され、再びフェイスプレート3が加工条件に応じた設定温度に加熱保持される。
〔ベースプレートの説明〕
ベースプレート2は金属製であり、本実施形態ではアルミニウムが採用されている。このようなベースプレート2には、軽量化のための複数の開口部21や、フェイスプレート3を冷却するために用いた冷媒ガスを中央から排出する排気開口22が設けられている。ベースプレート2が十分な板厚寸法を有することで、加熱装置1全体の剛性を保証している。また、ベースプレート2の外周側の下面には、8つのターミナルブロック10が等周間隔で設けられ、外部から給電されている(図1に破線にて4つを図示)。
そのようなターミナルブロック10には、フィルムヒータ32からチャンネル(コ字)形状に延設された端子33と、図示略の外部電源からの配線とが結線されており、ターミナルブロック10を介して互いを導通させることで、フィルムヒータ32へ給電するようになっている。
〔フェイスプレートの説明〕
フェイスプレート3は、最も外周側に等周間隔で配置された8箇所のウェハガイド4、およびベースプレート2との間の適宜な位置に複数配置された支柱5を介してベースプレート2に支持されている。ウェハガイド4は、ベースプレート2に固定された支持ボルト41と、フェイスプレート3の上面に配置されてウェハWの外周縁が当接されるセラミックス製のガイド部材42とからなり、皿ビス43により、ガイド部材42がフェイスプレート3を挟み込むようにして支持ボルト41の上端に固定される。
このようなフェイスプレート3は、図2に示すように、アルミ基板31の下方にフィルムヒータ32をホットプレスにより貼り付けた構造である。アルミ基板31は、所定の板厚寸法H0を有する薄板状であり、本実施形態では、板厚寸法H0は2.0mmである(H0=2.0mm)。アルミ基板31には、ウェハWを載置する上面側のみ全面にアルマイト処理によるアルマイト層34が形成されている。アルマイト処理は、アルミ基板31の上面の他、外周端面、貫通孔300(図4参照)の内面、アルミ基板31の下面の貫通孔300の周囲にも施されている。アルミ基板31の板厚寸法H0にアルマイト層34の厚さおよびフィルムヒータ32の厚さを加算した厚さが、フェイスプレート3全体の板厚寸法H0′である(図4参照)。
フィルムヒータ32は、ベースフィルム35の表面にステンレス箔36による発熱用の回路パターンを形成し、この回路パターンをカバーフィルム37で覆った構成である。ベースフィルム35およびカバーフィルム37としては、ポリイミド樹脂が用いられている。このようなフィルムヒータ32には、前述の端子33が設けられることで給電される。ベースフィルム35は絶縁フィルム38を介してフェイスプレート3に接着される。この絶縁フィルム38も、フィルムヒータ32を構成する部材の一つである。
また、図示を省略するが、加熱手段としてのフィルムヒータ32の回路パターンとしては、フィルムヒータ32の発熱面が中心部の円部とその外側の円環部とで、それぞれ任意に分割された小領域に区画されており、小領域毎に独立して給電されるように回路が形成されている。発熱面が複数の小領域に区画され、独立して発熱させることで、加熱されたウェハWの温度分布をより均一にでき、加熱ムラを少なくできる。各小領域に応じた複数の回路パターンが形成されている本実施形態では、ターミナルブロック10は8つ設けられ、給電用の端子33も8対分として16箇所に設けられている。
以上のフェイスプレート3では、ステンレス箔36への給電によりフィルムヒータ32が発熱し、アルミ基板31が加熱される。アルミ基板31が加熱されると、フェイスプレート3全体の直上に存在するガスを介してフェイスプレート3上に載置されたウェハWが加熱される。この際の温度制御は、アルミ基板31に埋め込まれた図示略の温度センサからの信号に基づき、フィルムヒータ32への給電を調整することで行われる。
〔冷却パイプおよび遮熱整流プレートの説明〕
図1に示すように、ベースプレート2とフェイスプレート3との間には、環状の冷却パイプ11および遮熱整流プレート12が配置されている。冷却パイプ11には、中央の排気開口22を通して供給パイプ13が接続され、供給パイプ13から冷却パイプ11内に冷媒ガスが供給される。冷媒ガスは、冷却パイプ11に設けられた複数の噴出小孔(図示略)から中央に向けて噴出し、フェイスプレート3を下側から冷却する。
遮熱整流プレート12は、冷却パイプ11から噴出した冷媒ガスをベースプレート2に設けられた開口部21より流出するのを防いで中央の排気開口22に案内し、排気を促進するとともに、発熱中のフェイスプレート3からベースプレート2への輻射熱を遮断する。これにより、ベースプレート2の熱膨張や、ベースプレート2に取り付けられた各種部品への熱影響を抑制できる。
〔ウェハの支持構造の説明〕
フェイスプレート3の支柱5による支持箇所の近傍には、図3および図4に示すように、アルミ基板31を厚さ方向(図4における上下方向)に貫通した円形の貫通孔300が設けられている。
貫通孔300は、アルミ基板31の上側に開口した上側孔部301と、下側に開口した下側孔部302と、上側孔部301と下側孔部302との間に設けられた保持溝310とを備えている。上側孔部301の内径D1は下側孔部302の内径D2よりも大きく(D1>D2)、保持溝310の内径D3は内径D1および内径D2よりも大きい(D3>D1>D2)。また、下側孔部302の高さH2は上側孔部301の高さH1よりも大きく、保持溝310の高さH3は高さH1および高さH2よりも大きくなっている(H3>H2>H1)。
上側孔部301の内面や下側孔部302の内面、および保持溝310の内面には、アルミ基板31の上下両面と連続してアルマイト処理によるアルマイト層34が形成されている。また、アルミ基板31の下面のうち、貫通孔300の近傍にはフィルムヒータ32は存在せず、フィルムヒータ32に設けられた開口部分が貫通孔300に対応している。
このような貫通孔300内には、ホルダ6、支持ピン7、シムリング8、および抜け止め部材としてのCリング9が配置されており、これらの部品によってウェハWがフェイスプレート3上に隙間Cを介して支持されるようになっている。
〔ホルダの説明〕
ホルダ6は、ステンレス製で、上側に開口する断面凹状の収納空間611が形成された保持部61と、保持部61の上端縁から外側に向けて延出した円環形状の鍔部62とを備えている。
保持部61の外径D61は下側孔部302の内径D2よりも小さい(D61<D2)。ホルダの外径としての鍔部62の外径D62は内径D1よりも小さく、かつ内径D2よりも大きい(D1>D62>D2)。
このようなホルダ6は、上方から貫通孔300内の保持溝310に落とし込まれ、鍔部62が保持溝310の水平な底部3A上に載置され、保持部61が下側孔部302から下方へ突出している。ホルダ6が貫通孔300内に落とし込まれた状態では、ホルダ6の底面60は、フェイスプレート3の上面から十分に低い位置(図4における下側の位置)にあり、本実施形態では、フェイスプレート3の下面よりもさらに低い位置にある。
ここで、アルミ製のフェイスプレート3の線膨張係数はステンレス製のホルダ6の線膨張係数よりも大きいため、フェイスプレート3が加熱されて高温となると、鍔部62の外径D62に対して下側孔部302の内径D2が相対的に大きく広がる。しかし、本実施形態では、鍔部62の外径D62は下側孔部302の内径D2より十分に大きいため、フェイスプレート3が加熱されて下側孔部302の内径D2が大きくなった場合でも、ホルダ6が貫通孔300内から下方に抜ける心配がない。
〔支持ピンの説明〕
支持ピン7は、酸化アルミニウムなどからなるセラミックス製であり、下側周縁に面取り部分が設けられた円板状の基部71と、基部71上に設けられた円柱状の支持部72とを備えている。
基部71は、所定の外径D71を有して収納空間611内に収納されている。支持部72は、上方に向けて突出した凸形状の曲面で形成されたピン部721を先端に有する。
このような支持ピン7は、上方から収納空間611内に落とし込まれて配置されている。本実施形態では、支持ピン7の高さH7よりもフェイスプレート3の厚さH0′(アルミ基板31の板厚寸法H0にアルマイト層34の厚さおよびフィルムヒータ32の厚さを加算した厚さ)が薄いが、支持ピン7が収納空間611内に配置された状態では、ピン部721がフェイスプレート3の上面から僅かに突出するだけである。ピン部721の突出量は、基部71の裏面を研磨することで調整され、隙間Cが確保されるようになっている。
なお、支柱5は支持ピン7の近傍に設けられるとよく、支持ピン7の設置場所により支柱5をどの場所に設けるかはその実施にあたって適宜決められてよい。
〔シムリングおよびCリングの説明〕
シムリング8は、ステンレス製で、中央に挿通孔81を有する薄型の円環形状である。シムリング8の外径D8は内径D1よりも小さく、鍔部62の外径D62と同程度である。本実施形態では、外径D8は外径D62よりもわずかに大きい。また、挿通孔81の内径は支持部72の外径よりも大きく、外径D71よりも小さい。このようなシムリング8は、支持部72が挿通孔81を挿通するようにホルダ6の上方に配置され、支持ピン7を係止することで保持部61から抜けないようにしている。
Cリング9は、ステンレス製で、外径D9を有する。外径D9は上側孔部301の内径D1より大きく(D9>D1)、かつ保持溝310の内径D3より小さい(D9<D3)。また、Cリング9は、鍔部62およびシムリング8の外周側を押さえ込むのに十分な幅寸法W9を有する。このようなCリング9はシムリング8の上方に配置され、ホルダ6およびシムリング8を係止して貫通孔300から抜け出ないようにしている。
〔フェイスプレートの貫通孔内への取り付け手順の説明〕
まず、ホルダ6を貫通孔300内に落とし込んで保持部61を下側孔部302から下方へ突出させる。その後、支持ピン7を収納空間611内に配置してピン部721が所定量だけ突出するように調整する。そして、シムリング8およびCリング9を貫通孔300内に配置する。
具体的には、まず、シムリング8をホルダ6の鍔部62上に載せ、支持部72を挿通孔81に貫通させて上方に突出させる。その後、Cリング9を専用工具にて縮径させて貫通孔300内に挿入し、縮径を解除して元の形状に戻し、保持溝310内に配置する。Cリング9は保持溝310内に位置し、内外径の関係から保持溝310から外れることはない。そして、拡開して元の形状に戻ったCリング9により、シムリング8およびホルダ6が係止され、これらが貫通孔300から抜け出るのを防止するとともに、シムリング8が係止されることで、支持ピン7が係止されてホルダ6、ひいては貫通孔300から抜けるのを防止可能である。
以上により、フェイスプレート3の厚さが支持ピン7の高さに対して小さい場合でも、フェイスプレート3の上面とウェハWとの隙間Cを適正に確保しつつ、ウェハWを支持ピン7にて確実に支持できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、ホルダ6の下側がフェイスプレート3から下方に突出しているが、ピン部721がフェイスプレート3よりも上方に所定量だけ突出し、ウェハWをフェイスプレート3の上面から所定寸法の隙間Cを保った適正位置に載置できれば、ホルダ6の下側がフェイスプレート3から下方に突出していなくてもよい。
前記実施形態では、貫通孔300内において、ホルダ6が載置される底部3A、および該ホルダ6の鍔部62の互いの接触面は共に水平であったが、これらの面を貫通孔300の貫通方向に対して傾斜した円錐台形状のテーパ面としてもよく、こうすることでホルダ6の貫通孔300内での位置ずれを防止することができる。
また、ホルダ6の保持部61を形成する底面60には、収納空間611に溜まった塵埃などを外方に排出できる排出孔が形成されていてもよい。
前記実施形態では、フェイスプレート3の厚さが支持ピン7の高さH7よりも薄くなっていたが、高さH7と同じかまたは高さH7よりも厚くて(H0>H7)もよく、要するに本発明では、フェイスプレートの貫通孔にホルダが設けられ、ホルダ内に支持ピン7やギャップボール等の支持部材が配置されていればよい。
その他、本発明に係る貫通孔の断面形状等も前記実施形態に限定されず、ホルダが取り付けられる構造を有していれば任意である。
本発明は、半導体ウェハの加熱に利用できる。
1…加熱装置、2…ベースプレート、3…フェイスプレート、6…ホルダ、7…支持部材である支持ピン、8…シムリング、9…抜け止め部材であるCリング、31…基板であるアルミ基板、32…加熱手段であるフィルムヒータ、34…アルマイト層、81…挿通孔、300…貫通孔、301…上側孔部、302…下側孔部、310…保持溝、W…ウェハ。

Claims (7)

  1. ベースプレートと、
    前記ベースプレートの上方に位置してウェハが載置されるとともに、該ウェハを加熱する加熱手段が設けられたフェイスプレートと、
    前記フェイスプレートから上方に突出して前記ウェハを支持する支持部材と、
    前記フェイスプレートに設けられた貫通孔に取り付けられて前記支持部材を保持するホルダとを備える
    ことを特徴とする加熱装置。
  2. 請求項1に記載の加熱装置において、
    前記ホルダの下側が前記フェイスプレートから下方に突出する
    ことを特徴とする加熱装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の加熱装置において、
    前記フェイスプレートの厚さは前記支持部材の高さよりも薄い
    ことを特徴とする加熱装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の加熱装置において、
    前記貫通孔内には、前記支持部材が係止されるシムリングと、前記シムリングが係止される抜け止め部材とが配置される
    ことを特徴とする加熱装置。
  5. 請求項4に記載の加熱装置において、
    前記貫通孔は、上側に開口した上側孔部と、下側に開口した下側孔部と、前記上側孔部と前記下側孔部との間に位置して前記上側孔部の内径および前記下側孔部の内径よりも大きい内径を有する保持溝とを備え、
    前記ホルダは前記保持溝の底部に落とし込まれているとともに、
    前記シムリングは前記ホルダよりも上方に配置され、
    前記抜け止め部材は前記シムリングよりも上方に配置されて前記保持溝内に位置する
    ことを特徴とする加熱装置。
  6. 請求項5に記載の加熱装置において、
    前記フェイスプレートの基板はアルミ製で、前記貫通孔の内面を含む前記基板の表面にはアルマイト層が形成され、
    前記支持部材はセラミックス製であり、
    前記ホルダはステンレス製である
    ことを特徴とする加熱装置。
  7. 請求項6に記載の加熱装置において、
    前記ホルダの外径は前記下側孔部の内径より大きい
    ことを特徴とする加熱装置。
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