JP2013171263A - ズームレンズ、情報装置および携帯情報端末装置 - Google Patents
ズームレンズ、情報装置および携帯情報端末装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 光軸に沿って、物体側から、順次、正の第1レンズ群G1と、負の第2レンズ群G2と、負の第3レンズ群G3と、正の第4レンズ群G4と、正の第5レンズ群G5とを配置し、第3レンズ群G3でフォーカシングする。
前記第2レンズ群の平均アッベ数をνd2gとし、前記第3レンズ群の平均アッベ数をνd3gとし、前記第2レンズ群のd線の平均屈折率をnd2gとし、前記第3レンズ群のd線の平均屈折率をnd3gとして、
以下の条件式(1)、(2):
(1) 15<νd3g−νd2g<35
(2) 0.15<nd2g−nd3g<0.35
を満足することを特徴とするズームレンズ。
【選択図】 図1
Description
このズームレンズの構成として、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群とそれに続く後続群を有する、所謂ポジティブリードタイプのズームレンズとして、例えば、特開平03‐228008号公報(特許文献1)、特許第3716418号公報(特許文献2)、特許第3397686号公報(特許文献3)、特許第4401451号公報(特許文献4)、特開2010−175954号公報(特許文献5)等に開示されている。
このような構成をとる理由としては、変倍比を拡大し易いことや、正群先行の構成による全長の小型化ができることがあげられる。
フォーカス群を軽量化する方式として、物体側から正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群とそれに続く後群を有し、第3レンズ群でフォーカスを行う方法が、特許文献2、特許文献3、特許文献4および特許文献5に示されている。
一方、特許文献5においては、フォーカス群として1枚の負レンズを用いた方法が示されている。このような方法の採用によりフォーカス群が軽量化され、AFの高速化や鏡筒径の小型化等を図ることができるものの、第2レンズ群、第3レンズ群のアッベ数、屈折率の範囲が適当でないため、他のレンズ群とのバランスが崩れており、小型化や製造誤差感度、収差補正上改善の余地がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、フォーカス群が十分コンパクトで、フォーカス群移動量が小さく、自動合焦動作の高速化および自動合焦動作に要する駆動系の小型化を図ることができ、小型・高性能で広角端の半画角が36.8度以上、変倍比が2.8倍から5倍程度、500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応した解像力を実現することを可能とするズームレンズを提供することを目的とし、さらには、そのようなズームレンズを撮影光学系として用いる小型で高性能の情報装置および携帯情報端末装置を提供することを目的としている。
光軸に沿って物体側より像側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とを配置し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間に開口絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔は増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔は増大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔は変動し、前記第3レンズ群によってフォーカシングを行うズームレンズであって、
前記第2レンズ群の平均アッベ数をνd2gとし、前記第3レンズ群の平均アッベ数をνd3gとし、前記第2レンズ群のd線の平均屈折率をnd2gとし、前記第3レンズ群のd線の平均屈折率をnd3gとして、
以下の条件式(1)、(2):
(1) 15<νd3g−νd2g<35
(2) 0.15<nd2g−nd3g<0.35
を満足することを特徴としている。
光軸に沿って物体側より像側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とを配置し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間に開口絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔は増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔は増大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔は変動し、前記第3レンズ群によってフォーカシングを行うズームレンズであって、
前記第2レンズ群の平均アッベ数をνd2gとし、前記第3レンズ群の平均アッベ数をνd3gとし、前記第2レンズ群のd線の平均屈折率をnd2gとし、前記第3レンズ群のd線の平均屈折率をnd3gとして、
以下の条件式(1)、(2):
(1) 15<νd3g−νd2g<35
(2) 0.15<nd2g−nd3g<0.35
を満足することにより、
フォーカス群の十分なコンパクト化で、フォーカス群移動量が小さく、自動合焦動作の高速化を一層図ることができ、小型、高性能で広角端の半画角が36.8度以上、変倍比が2.8倍から5倍程度、500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応した解像力を実現することを可能とするズームレンズを提供することができ、延いては、そのようなズームレンズを撮影光学系として用いることで自動合焦動作の高速化および自動合焦動作に要する駆動系の小型化を一層図ることができ、そして、1000万画素を超える撮像素子に対応する解像力を実現し得る小型で高性能な情報装置および携帯情報端末装置を提供することができる。
具体的な実施例について説明する前に、先ず、本発明の原理的な実施の形態を説明する。
ここで、図1、図5、図9、図13、図17、図21、図25、図29および図33は、それぞれ第1の実施の形態、第2の実施の形態、第3の実施の形態、第4の実施の形態、第5の実施の形態、第6の実施の形態、第7の実施の形態、第8の実施の形態、第9の実施の形態とするが、後述するように、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6、実施例7、実施例8および実施例9としてもそれぞれ用いることとする。
本発明に係る第1の実施の形態〜第9の実施の形態のズームレンズでは、第3レンズ群をフォーカス群として用いることにより、フォーカス群の軽量化によるAFの高速化、静音化だけでなく、フォーカス群の移動量を少なくすることで、小型化も同時に図っている。また、同時に変倍にも寄与させることにより、設計の自由度を上げ、より小型化、高性能化を図っている。それだけでなく、第4レンズ群、第5レンズ群の変倍への寄与を大きくしており、また、各群でお互いに収差を補正しあうことにより、設計の自由度を上げ、より小型化、高性能化を図っている。つまり、各群が変倍に寄与するため、各群間での収差量が適切でないと、バランスが崩れ、収差の増大や、レンズ系の大型化等を招いてしまう。
すなわち、本発明の第1〜第9の実施の形態に係るズームレンズは、
光軸に沿って物体側より像側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とを配置し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間に開口絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔は増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔は増大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔は変動し、前記第3レンズ群によってフォーカシングを行うズームレンズであって、
前記第2レンズ群の平均アッベ数をνd2gとし、前記第3レンズ群の平均アッベ数をνd3gとし、前記第2レンズ群のd線の平均屈折率をnd2gとし、前記第3レンズ群のd線の平均屈折率をnd3gとして、
以下の条件式(1)、(2):
(1) 15<νd3g−νd2g<35
(2) 0.15<nd2g−nd3g<0.35
を満足するようにした(請求項1に対応する)。
さらに好ましくは以下の式(1´)、(2´)であることが望ましい。
(1´) 18<νd3g−νd2g<32
(2´) 0.2<nd2g−nd3g<0.3
さらに高性能化するためには以下の条件式(3)を満足することが望ましい(請求項2に対応する)。
すなわち、前記第4レンズ群の焦点距離をF3とし、広角端での焦点距離をFwとし、望遠端での焦点距離をFtとして、中間焦点距離Fmが、Fm=√(Fw×Ft)であるとして、下記の条件式(3):
(3) 1.0<|F3/Fm|<2.5
を満足することが望ましい。
さらに高性能化するためには、以下の条件式(4)、(5)を満足することが望ましい(請求項3に対応する)。
すなわち、前記第2レンズ群の平均アッベ数をνd2gとし、前記第4レンズ群の平均アッベ数をνd4gとし、前記第5レンズ群の平均アッベ数をνd5gとして、下記の条件式(4)、(5):
(4) 10<νd4g−νd2g<25
(5) 5<νd5g−νd2g<20
を満足することが望ましい。
条件式(4)、(5)は、それぞれ、第4レンズ群、第5レンズ群を構成するレンズの平均アッベ数の適切な範囲を示した条件式である。条件式(1)、(2)と同時に満たすことにより、各レンズ群における収差のバランスが取れ、高性能化だけでなく、小型化等にも有利となる。
(4´) 12<νd4g−νd2g<22
(5´) 10<νd5g−νd2g<16
さらに高性能化するためには、第3レンズ群が一枚の負レンズで構成されることが望ましい(請求項4に対応する)。
第3レンズ群を一枚の負レンズとすることで、フォーカス群の軽量化が図れ、フォーカシングの高速化、静音化に有利となる。
更に高性能化するためには、変倍に際し、全てのレンズ群が移動することが望ましい(請求項5に対応する)。
全てのレンズ群が変倍に寄与することで、各群への負担が小さくなり、収差補正上、また加工性においても有利となるだけでなく、第1レンズ群の移動量を効率よく低減することが可能となり、小型化にも有利となる。
また、前記ズームレンズにおいて、以下の条件式を満たすことが望ましい(請求項6に対応する)。
(6) 0.75<Y´/Fw
(7) 2.8<Ft/Fw
を満足することが望ましい。
上記条件式(6)は、画角を規制するものであり、広角端での半画角が36.8度以上で高性能かつコンパクトなズームレンズを得ることができる。また、ここで、条件式(7)は、ズーム比を規制するものであり、2.8倍以上の変倍比で高性能で広角でコンパクトなズームレンズを得ることができる。
さらに好ましくは、以下の条件式(6´)、(7´)を満たすことが望ましい
(6´) 0.87<Y´/Fw
(7´) 2.8<Ft/Fw<5
絞りの開放径は、「変倍に係らず一定とする」のが機構上簡略となってよいが、望遠端の開放径を広角端に比べて変化させることにより、Fナンバの変化を小さくすることもできる。像面に到達する光量を減少させる必要があるときは、絞りを小径化しても良いが、「絞り径を大きく変えることなくNDフィルタ等の挿入により光量を減少」させるほうが回折現象による解像力の低下を防止できてより好ましい。
この発明の情報装置は、上記ズームレンズを撮影光学系として有することを特徴とする撮影機能を有する情報装置である(請求項7に対応する)。この情報装置は、ズームレンズによる物体像が撮像素子の受光面上に結像されることを特徴とする撮影機能を有するものである(請求項8に対応する)。前述のように、情報装置は、デジタルカメラやビデオカメラ、銀塩カメラ等として実施できるが、携帯情報端末装置として好適に実施できる(請求項9に対応する)。
本発明に係るズームレンズは、上記のごとき構成により、フォーカス群が十分コンパクトで、フォーカス群移動量が小さく、小型・高性能で広角端の半画角が36.8度以上、変倍比が2.8倍から5倍程度で、十分に収差補正され、小型でかつ500万〜1000万画素を超える撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを撮像用光学系として有することにより、小型で性能のよい撮影機能を実現することができる。
本発明の第10の実施の形態は、いわゆるデジタルカメラやビデオカメラ等の情報装置、携帯電話機のような携帯情報端末装置として実施の形態であるが、詳しくは後述する。
次に、上述した本発明の第1〜第9の実施の形態に基づく、具体的な数値に基づく実施例を詳細に説明する。
以下に述べる実施例1〜実施例9は、それぞれ本発明の第1の実施の形態〜第9の実施の形態に係るズームレンズの数値例による具体的な構成の実施例である。図1〜図4は、本発明の第1の実施の形態に係る実施例1におけるズームレンズを説明するためのものであり、図5〜図8は、本発明の第2の実施の形態に係る実施例2におけるズームレンズを説明するためのものであり、図9〜図12は、本発明の第3の実施の形態に係る実施例3におけるズームレンズを説明するためのものであり、図13〜図16は、本発明の第4の実施の形態に係る実施例4におけるズームレンズを説明するためのものであり、図17〜図20は、本発明の第5の実施の形態に係る実施例5におけるズームレンズを説明するためのものであり、図21〜図24は、本発明の第6の実施の形態に係る実施例6におけるズームレンズを説明するためのものであり、図25〜図28は、本発明の第7の実施の形態に係る実施例7におけるズームレンズを説明するためのものであり、図29〜図32は、本発明の第8の実施の形態に係る実施例8におけるズームレンズを説明するためのものであり、そして、図33〜図36は、本発明の第9の実施の形態に係る実施例9におけるズームレンズを説明するためのものである。
また、実施例1〜実施例9において、いくつかのレンズ面を非球面としている。非球面を形成するには、いわゆるモールド非球面レンズのように、各レンズ面を直接非球面とする構成と、いわゆるハイブリッド非球面レンズのように、球面レンズのレンズ面に非球面を形成する樹脂薄膜を敷設して非球面を得る構成とがあるが、それらのいずれを用いても良い。
実施例1〜実施例9の各実施例のズームレンズにおける収差は、充分に補正されており、500万〜1000万画素を超える画素数の受光素子に対応することが可能となっている。本発明の第1〜第9の実施の形態に従ってズームレンズを構成することによって、自動合焦(AF)動作の高速化および自動合焦(AF)動作に要する駆動系の小型化を図ることができて、しかも、充分な小型化を達成しながら、非常に良好な像性能を確保し得ることは、実施例1〜実施例9の各実施例より明らかである。
f:光学系全系の焦点距離
F:Fナンバ(F値)
ω:半画角(度)
R:曲率半径(非球面については近軸曲率半径)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
A4:4次の非球面定数
A6:6次の非球面定数
A8:8次の非球面定数
A10:10次の非球面定数
A12:12次の非球面定数
A14:14次の非球面定数
ここで用いられる非球面形状は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、そして円錐定数をKとし、上述した各次数の非球面係数を用い、Xを光軸方向における非球面量として、次の式(8)で定義され、近軸曲率半径と円錐定数および非球面係数を与えて形状を特定する。
図1に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、そして正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを配置し、さらに第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置してなり、第2レンズ群G2は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4および第5レンズL5を配置してなり、第3レンズ群G3は、単一の第6レンズL6を有してなり、第4レンズ群G4は、物体側から、順次、第7レンズL7、第8レンズL8および第9レンズL9を配置してなり、そして第5レンズ群G5は、物体側から、順次、第10レンズL10および第11レンズL11を配置してなる。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、そして第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が減少する。開口絞りADは、第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズL2とを配している。これら第1レンズL1と第2レンズL2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側に強い凹面を向けた負メニスカスレンズからなる単一の第6レンズL6で構成している。
開口絞りADは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に介挿配置しており、既に述べたように第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第7レンズL7と、像側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第8レンズL8と、物体側により強い凹面を向けた両凹レンズからなる第9レンズL9とを配している。第8レンズL8と第9レンズL9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図1に示すように、広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は像側から物体側へほぼ単調に移動し、第2レンズ群G2はおおむね像側から物体側へ移動し、第3レンズ群G3はおおむね像側から物体側へ移動し、開口絞りADおよび第4レンズ群G4はおおむね像側から物体側へ移動し、そして第5レンズ群G5はおおむね像側から物体側へ移動する。
この実施例1においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=16.146〜53.852、F=3.59〜5.93およびω=41.53〜14.87の範囲で変化する。実施例1における各光学要素の光学特性は、次表1の通りである。
すなわち、表1においては、「*」が付された第6面、第7面、第13面、第14面、第18面および第19面の各光学面が非球面であり、式〔8〕における各非球面のパラメータ(非球面係数)は、次の通りである。なお、非球面パラメータにおいて、「En」は、「10のべき乗」すなわち「×10n」をあらわし、例えば「E−05」は、「×10−5」をあらわしている。他の実施例についても同様である。
非球面パラメータ
第6面
K=0
A4=−1.12571E−05
A6=1.21899E−07
A8=2.76874E−09
A10=−4.5160E−11
A12=1.38009E−13
第7面
K=0
A4=−4.98762E−05
A6=3.02710E−07
A8=−1.83352E−09
A10=−4.9553E−12
K=0
A4=−2.23034E−05
A6=−3.30061E−08
A8=1.96596E−09
A10=−4.33079E−11
第14面
K=0
A4=−6.86789E−06
A6=1.59127E−07
A8=−8.05125E−10
A10=−2.46291E−11
K=−4.76959
A4=−2.06414E−06
A6=−1.71695E−07
A8=−2.33143E−09
A10=6.08643E−12
第19面
K=0.25043
A4=3.72591E−05
A6=−4.11291E−08
A8=−2.02648E−09
A10=3.86766E−12
この実施例1においては、全光学系の焦点距離f、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DB、第3レンズ群G3と開口絞りADとの間の可変間隔DC、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の可変間隔DD、第5レンズ群G5とフィルタ等FGとの間の可変間隔DE等の可変間隔は、ズーミングに伴って次表2のように変化させる。
上述した実施例1のズームレンズにおいて、条件式(1)〜条件式(7)に係るパラメータの値は、いずれも条件式の範囲内にある。
また、図2、図3および図4に、それぞれ実施例1の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの各収差図において、球面収差図における破線は正弦条件を、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、「g」および「d」はそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
図5に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から像側に向って、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、そして正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを配置し、さらに第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置してなり、第2レンズ群G2は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4および第5レンズL5を配置してなり、第3レンズ群G3は、単一の第6レンズL6を有してなり、第4レンズ群G4は、物体側から、順次、第7レンズL7、第8レンズL8および第9レンズL9を配置してなり、そして第5レンズ群G5は、物体側から、順次、第10レンズL10および第11レンズL11を配置してなる。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、そして第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が減少する。開口絞りADは、第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズL2とを配している。これら第1レンズL1と第2レンズL2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる単一の第6レンズL6で構成している。
開口絞りADは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に介挿配置しており、既に述べたように第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第7レンズL7と、像側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第8レンズL8と、物体側により強い凹面を向けた両凹レンズからなる第9レンズL9とを配している。第8レンズL8と第9レンズL9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図5に示すように、広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は像側から物体側へほぼ単調に移動し、第2レンズ群G2はおおむね像側から物体側へ移動し、第3レンズ群G3はおおむね像側から物体側へ移動し、開口絞りADおよび第4レンズ群G4はおおむね像側から物体側へ移動し、そして第5レンズ群G5はおおむね像側から物体側へ移動する。
この実施例2においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=16.146〜53.851、F=3.6〜5.77およびω=41.53〜14.87の範囲で変化する。実施例2における各光学要素の光学特性は、次表の通りである。
すなわち、表3においては、「*」が付された第6面、第7面、第13面、第14面、第18面および第19面の各光学面が非球面であり、式(8)における各非球面のパラメータ(非球面係数)は次の通りである。なお、非球面パラメータにおいて、「En」は、「10のべき乗」すなわち「×10n」をあらわし、例えば「E−05」は、「×10−5」をあらわしている。他の実施例についても同様である。
非球面パラメータ
第6面
K=0
A4=−6.13912E−05
A6= 6.02764E−07
A8=−3.68927E−09
A10=−5.86282E−12
K=0
A4=−9.55771E−05
A6= 6.67024E−07
A8=−5.78157E−09
A10= 3.44512E−12
第13面
K=0
A4=−2.21195E−05
A6=−1.07672E−06
A8= 1.98544E−08
A10=−3.47093E−10
第14面
K=0
A4= 5.12674E−06
A6=−9.94310E−07
A8= 1.53589E−08
A10=−2.78900E−10
K=−1.2879
A4=−1.57778E−05
A6=−7.80973E−08
A8=−8.69905E−10
A10= 3.89552E−12
第19面
K= 0.98584
A4= 4.43195E−05
A6= 5.66872E−08
A8=−2.64609E−09
A10=1.33387E−11
この実施例2においては、全光学系の焦点距離f、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DB、第3レンズ群G3と開口絞りADとの間の可変間隔DC、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の可変間隔DD、第5レンズ群G5とフィルタ等FGとの間の可変間隔DE等の可変間隔は、ズーミングに伴って次表4のように変化させる。
上述した実施例2のズームレンズにおいて、先に述べた条件式(1)〜条件式(7)に係るパラメータの値は、いずれも条件式の範囲内にある。
また、図6、図7および図8に、それぞれ実施例2の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの各収差図において、球面収差図における破線は正弦条件を、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、「g」および「d」はそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
図9に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、そして正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを配置し、さらに第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置してなり、第2レンズ群G2は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4および第5レンズL5を配置してなり、第3レンズ群G3は、単一の第6レンズL6を有してなり、第4レンズ群G4は、物体側から、順次、第7レンズL7、第8レンズL8および第9レンズL9を配置してなり、そして第5レンズ群G5は、物体側から、順次、第10レンズL10および第11レンズL11を配置してなる。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、そして第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が減少する。開口絞りADは、第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第1レンズ群G1は、物体側から像側に向って、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズL2とを配している。これら第1レンズL1と第2レンズL2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第3レンズL3と、像側により強い凹面を向けて両面に非球面を形成した両凹レンズからなる第4レンズL4と、像側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第5レンズL5とを配している。
開口絞りADは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に介挿配置しており、既に述べたように第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第7レンズL7と、像側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第8レンズL8と、像側にやや強い凹面を向けた両凹レンズからなる第9レンズL9とを配している。第8レンズL8と第9レンズL9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図9に示すように、広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は像側から物体側へほぼ単調に移動し、第2レンズ群G2はおおむね像側から物体側へ移動し、第3レンズ群G3はおおむね像側から物体側へ移動し、開口絞りADおよび第4レンズ群G4はおおむね像側から物体側へ移動し、そして第5レンズ群G5はおおむね像側から物体側へ移動する。
この実施例3においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=16.146〜53.85、F=3.62〜5.67およびω=41.53〜14.87の範囲で変化する。実施例3における各光学要素の光学特性は、次表5の通りである。
すなわち、表5においては、「*」が付された第6面、第7面、第13面、第14面、第18面および第19面の各光学面が非球面であり、式(8)における各非球面のパラメータ(非球面係数)は、次の通りである。
非球面パラメータ
第6面
K=0
A4=−8.18151E−06
A6=−2.01833E−07
A8= 2.53333E−09
A10=−1.29107E−11
K=0
A4=−3.23283E−05
A6=−1.88341E−07
A8= 1.96755E−09
A10=−1.43273E−11
第13面
K=0
A4=−3.22004E−05
A6=−9.60992E−07
A8= 1.55589E−08
A10=−2.82657E−10
第14面
K=0
A4= 3.53815E−06
A6=−8.66214E−07
A8= 1.17377E−08
A10=−2.24402E−10
K=−1.27337
A4=−1.58768E−05
A6=−1.86624E−07
A8= 6.94712E−10
A10=−5.97184E−12
第19面
K=0
A4= 3.31640E−05
A6=−1.06067E−07
A8=−6.29723E−10
A10=0
この実施例3においては、全光学系の焦点距離f、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DB、第3レンズ群G3と開口絞りADとの間の可変間隔DC、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の可変間隔DD、第5レンズ群G5とフィルタ等FGとの間の可変間隔DE等の可変間隔は、ズーミングに伴って次表6のように変化させる。
上述した実施例3のズームレンズにおいて、条件式(1)〜条件式(7)の値は、いずれも条件式の範囲内にある。
また、図10、図11および図12に、それぞれ実施例3の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの各収差図において、球面収差図における破線は正弦条件を、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、「g」および「d」はそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。
図13に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、そして正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを配置し、さらに第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置してなり、第2レンズ群G2は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4および第5レンズL5を配置してなり、第3レンズ群G3は、単一の第6レンズL6を有してなり、第4レンズ群G4は、物体側から、順次、第7レンズL7、第8レンズL8および第9レンズL9を配置してなり、そして第5レンズ群G5は、物体側から、順次、第10レンズL10および第11レンズL11を配置してなる。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、そして第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が減少する。開口絞りADは、第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズL2とを配している。これら第1レンズL1と第2レンズL2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第3レンズL3と、像側により強い凹面を向けて両面に非球面を形成した両凹レンズからなる第4レンズL4と、両側に同じ曲率の凸面を向けた両凸レンズからなる第5レンズL5とを配している。
開口絞りADは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に介挿配置しており、既に述べたように第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第7レンズL7と、物体側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第8レンズL8と、像側により強い凹面を向けた両凹レンズからなる第9レンズL9とを配している。第8レンズL8と第9レンズL9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第5レンズ群G5は、物体側から、順次、像側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第10レンズL10と、像側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第11レンズL11とを配している。
この実施例4においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=16.146〜53.852、F=3.68〜5.97およびω=41.53〜14.87の範囲で変化する。実施例4における各光学要素の光学特性は、次表7の通りである。
すなわち、表7においては、「*」が付された第6面、第7面、第13面、第14面、第18面および第19面の各光学面が非球面であり、式(8)、における各非球面のパラメータ(非球面係数)は、次の通りである。
非球面パラメータ
第6面
K=0.0
A4=−3.843970E−05
A6=1.211950E−07
A8=−5.466700E−09
A10=3.589930E−11
A12=5.576910E−13
K=0.0
A4=−6.229330E−05
A6=1.289240E−07
A8=−9.269550E−09
A10=1.049680E−10
第13面
K=0.0
A4=4.838910E−06
A6=−2.840070E−07
A8=8.697220E−09
A10=−1.836370E−11
第14面
K=0.0
A4=4.698360E−05
A6=−1.627670E−07
A8=5.742440E−09
A10=2.564070E−11
K=−1.373112
A4=1.668360E−05
A6=1.266830E−07
A8=−5.146740E−09
A10=1.518190E−10
第19面
K=−2.895300E−02
A4=7.250660E−05
A6=6.967700E−07
A8=−1.676340E−08
A10=2.591100E−10
この実施例4においては、全光学系の焦点距離f、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DB、第3レンズ群G3と開口絞りADとの間の可変間隔DC、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の可変間隔DD、第5レンズ群G5とフィルタ等FGとの間の可変間隔DE等の可変間隔は、ズーミングに伴って次表8のように変化させる。
上述した実施例4のズームレンズにおいて、先に述べた条件式(1)〜条件式(7)に係るパラメータの値は、いずれも条件式の範囲内にある。
また、図14、図15および図16に、それぞれ実施例4の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの各収差図において、球面収差図における破線は正弦条件を、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、「g」および「d」はそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。
また、広角端において、歪曲収差を電子的に補正し、理想像が14.3mmとなるようにする。
図17に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、そして正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを配置し、さらに第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置してなり、第2レンズ群G2は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4および第5レンズL5を配置してなり、第3レンズ群G3は、単一の第6レンズL6を有してなり、第4レンズ群G4は、物体側から、順次、第7レンズL7、第8レンズL8および第9レンズL9を配置してなり、そして第5レンズ群G5は、物体側から、順次、第10レンズL10および第11レンズL11を配置してなる。
図17には、各光学面の面番号も示している。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が一旦減少してから増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、そして第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が減少する。開口絞りADは、第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズL2とを配している。これら第1レンズL1と第2レンズL2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第3レンズL3と、像側により強い凹面を向けて両面に非球面を形成した両凹レンズからなる第4レンズL4と、像側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第5レンズL5とを配している。
開口絞りADは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に介挿配置しており、既に述べたように第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第7レンズL7と、像側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第8レンズL8と、像側により強い凹面を向けた両凹レンズからなる第9レンズL9とを配している。第8レンズL8と第9レンズL9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この実施例5においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=16.146〜53.84、F=3.63〜5.74およびω=41.5〜14.87の範囲で変化する。実施例5における各光学要素の光学特性は、次表9の通りである。
すなわち、表9においては、「*」が付された第6面、第7面、第13面、第14面、第18面および第19面の各光学面が非球面であり、式〔8〕における各非球面のパラメータ(非球面係数)は、次の通りである。なお、非球面パラメータにおいて、「En」は、「10のべき乗」すなわち「×10n」をあらわし、例えば「E−5」は、「×10−5」をあらわしている。他の実施例についても同様である。
非球面パラメータ
第6面
K=0
A4=5.52979E−05
A6=−1.46723E−06
A8=1.40955E−08
A10=−5.75258E−11
K=0
A4=3.02092E−05
A6=−1.53901E−06
A8=1.44769E−08
A10=−6.26901E−11
第13面
K=0
A4=−8.40542E−06
A6=−4.37152E−07
A8=1.03740E−08
A10=−2.45238E−10
第14面
K=0
A4=2.47361E−05
A6=−6.21729E−07
A8=1.37690E−08
A10=−2.72842E−10
K=−0.92674
A4=−1.83059E−05
A6=−3.30349E−08
A8=−2.28321E−09
A10=−6.15846E−13
第19面
K=0
A4=3.19375E−05
A6=3.31577E−08
A8=−2.88956E−09
A10=0
この実施例5においては、全光学系の焦点距離f、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DB、第3レンズ群G3と開口絞りADとの間の可変間隔DC、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の可変間隔DD、第5レンズ群G5とフィルタ等FGとの間の可変間隔DE等の可変間隔は、ズーミングに伴って次表10のように変化させる。
上述した実施例5のズームレンズにおいて、先に述べた条件式(1)〜条件式(7)に係るパラメータの値は、いずれも条件式の範囲内にある。
また、図18、図19および図20に、それぞれ実施例5の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの各収差図において、球面収差図における破線は正弦条件を、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、「g」および「d」はそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。
図21に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、そして正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを配置し、さらに第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置してなり、第2レンズ群G2は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4および第5レンズL5を配置してなり、第3レンズ群G3は、単一の第6レンズL6を有してなり、第4レンズ群G4は、物体側から、順次、第7レンズL7、第8レンズL8および第9レンズL9を配置してなり、そして第5レンズ群G5は、物体側から、順次、第10レンズL10および第11レンズL11を配置してなる。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズL2とを配している。これら第1レンズL1と第2レンズL2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第3レンズL3と、像側により強い凹面を向けて両面に非球面を形成した両凹レンズからなる第4レンズL4と、像側にわずかに強い凸面を向けた両凸レンズからなる第5レンズL5とを配している。
開口絞りADは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に介挿配置しており、既に述べたように第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第7レンズL7と、両面側が等しい曲率の両凸レンズからなる第8レンズL8と、両面側が等しい曲率の両凹レンズからなる第9レンズL9とを配している。第8レンズL8と第9レンズL9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第5レンズ群G5は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第10レンズL10と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第11レンズL11とを配している。
この実施例6においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=16.15〜53.852、F=3.62〜5.77およびω=41.53〜14.87の範囲で変化する。実施例6における各光学要素の光学特性は、次表11の通りである。
すなわち、表11においては、「*」が付された第6面、第7面、第13面、第14面、第18面および第19面の各光学面が非球面であり、式〔8〕における各非球面のパラメータ(非球面係数)は、次の通りである。
非球面パラメータ
第6面
K=0
A4=2.63554E−05
A6=−1.09237E−06
A8=9.8447E−09
A10=−3.41409E−11
K=0
A4=2.93738E−06
A6=−1.13624E−06
A8=1.01043E−08
A10=−3.88306E−11
第13面
K=0
A4=3.21402E−07
A6=−1.03872E−07
A8=6.34622E−09
A10=−1.99948E−10
第14面
K=0
A4=2.47699E−05
A6=−2.4115E−07
A8=9.50458E−09
A10=−2.36136E−10
K=−0.57855
A4=−1.83484E−05
A6=−2.90044E−08
A8=−1.90061E−09
A10=−5.50054E−12
第19面
K=−0.09961
A4=3.54974E−05
A6=3.43435E−08
A8=−3.14805E−09
この実施例6においては、全光学系の焦点距離f、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DB、第3レンズ群G3と開口絞りADとの間の可変間隔DC、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の可変間隔DD、第5レンズ群G5とフィルタ等FGとの間の可変間隔DE等の可変間隔は、ズーミングに伴って次表12のように変化させる。
上述した実施例6のズームレンズにおいて、条件式(1)〜条件式(7)に係るパラメータの値は、いずれも条件式の範囲内にある。
また、図22、図23および図24に、それぞれ実施例6の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの各収差図において、球面収差図における破線は正弦条件を、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、「g」および「d」はそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。
図25に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、そして正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを配置し、さらに第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置してなり、第2レンズ群G2は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4および第5レンズL5を配置してなり、第3レンズ群G3は、単一の第6レンズL6を有してなり、第4レンズ群G4は、物体側から、順次、第7レンズL7、第8レンズL8および第9レンズL9を配置してなり、そして第5レンズ群G5は、物体側から、順次、第10レンズL10および第11レンズL11を配置してなる。
図25には、各光学面の面番号も示している。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、そして第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が減少する。開口絞りADは、第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズL2とを配している。これら第1レンズL1と第2レンズL2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第2レンズ群G2は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第3レンズL3と、像側により強い凹面を向けて両面に非球面を形成した両凹レンズからなる第4レンズL4と、両面が同じ曲率の両凸レンズからなる第5レンズL5とを配している。
開口絞りADは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に介挿配置しており、既に述べたように第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第7レンズL7と、両面が同じ曲率の両凸レンズからなる第8レンズL8と、両面が同じ曲率の両凹レンズからなる第9レンズL9とを配している。第8レンズL8と第9レンズL9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第5レンズ群G5は、物体側から、順次、物体側にわずかに強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第10レンズL10と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第11レンズL11とを配している。
この実施例7においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=16.146〜53.852、F=3.61〜5.76およびω=41.53〜14.87の範囲で変化する。実施例7における各光学要素の光学特性は、次表13の通りである。
すなわち、表13においては、「*」が付された第6面、第7面、第13面、第14面、第18面および第19面の各光学面が非球面であり、式〔8〕における各非球面のパラメータ(非球面係数)は、次の通りである。なお、非球面パラメータにおいて、「En」は、「10のべき乗」すなわち「×10n」をあらわし、例えば「E−05」は、「×10−5」をあらわしている。他の実施例についても同様である。
非球面パラメータ
第6面
K=0
A4=3.46877E−05
A6=−1.27443E−06
A8=1.11921E−08
A10=−4.40045E−11
K=0
A4=6.8617E−06
A6=−1.34447E−06
A8=1.13537E−08
A10=−4.81564E−11
第13面
K=0
A4=−1.2513E−06
A6=−4.84014E−08
A8=5.40686E−09
A10=−2.0620E−10
第14面
K=0
A4=2.71708E−05
A6=−2.3373E−07
A8=9.93932E−09
A10=−2.54318E−10
K=−0.65075
A4=−1.90482E−05
A6=−3.34777E−08
A8=−1.71693E−09
A10=−5.56274E−12
第19面
K=−0.20854
A4=3.63343E−05
A6=2.45318E−08
A8=−2.95008E−09
この実施例7においては、全光学系の焦点距離f、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DB、第3レンズ群G3と開口絞りADとの間の可変間隔DC、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の可変間隔DD、第5レンズ群G5とフィルタ等FGとの間の可変間隔DE等の可変間隔は、ズーミングに伴って次表14のように変化させる。
上述した実施例7のズームレンズにおいて、条件式(1)〜条件式(7)に係るパラメータの値は、いずれも条件式の範囲内にある。
また、図26、図27および図28に、それぞれ実施例7の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの各収差図において、球面収差図における破線は正弦条件を、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、「g」および「d」はそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
図29に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、そして正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを配置し、さらに第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置してなり、第2レンズ群G2は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4および第5レンズL5を配置してなり、第3レンズ群G3は、単一の第6レンズL6を有してなり、第4レンズ群G4は、物体側から、順次、第7レンズL7、第8レンズL8および第9レンズL9を配置してなり、そして第5レンズ群G5は、物体側から、順次、第10レンズL10および第11レンズL11を配置してなる。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、そして第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が減少する。開口絞りADは、第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズL2とを配している。これら第1レンズL1と第2レンズL2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側に強い凹面を向けた負メニスカスレンズからなる単一の第6レンズL6で構成している。
開口絞りADは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に介挿配置しており、既に述べたように第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第7レンズL7と、両面が同じ曲率の両凸レンズからなる第8レンズL8と、両面が同じ曲率の両凹レンズからなる第9レンズL9とを配している。第8レンズL8と第9レンズL9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この実施例8においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、ズーミングによって、それぞれf=16.145〜53.86、F=3.64〜5.75およびω=41.53〜14.87の範囲で変化する。実施例8における各光学要素の光学特性は、次表15の通りである。
すなわち、表15においては、「*」が付された第6面、第7面、第13面、第14面、第18面および第19面の各光学面が非球面であり、式〔8〕における各非球面のパラメータ(非球面係数)は、次の通りである。なお、非球面パラメータにおいて、「En」は、「10のべき乗」すなわち「×10n」をあらわし、例えば「E−05」は、「×10−5」をあらわしている。他の実施例についても同様である。
非球面パラメータ
第6面
K=0.000000E+00
A4=2.855640E−05
A6=−1.210950E−06
A8=1.113490E−08
A10=−5.459440E−11
K=0.000000E+00
A4=1.969800E−06
A6=−1.114090E−06
A8=8.666190E−09
A10=−3.951870E−11
第13面
K=0.000000E+00
A4=−4.439230E−06
A6=−9.177670E−08
A8=4.021770E−09
A10=−1.681980E−10
第14面
K=0.000000E+00
A4=2.834640E−05
A6=−2.280050E−07
A8=6.993710E−09
A10=−2.005280E−10
K=−4.551530E−01
A4=−2.952530E−05
A6=2.344050E−08
A8=−4.179360E−09
A10=2.547520E−12
第19面
K=−6.679000E−01
A4=2.331810E−05
A6=4.120810E−08 A8=−4.205110E−09
この実施例8においては、全光学系の焦点距離f、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DB、第3レンズ群G3と開口絞りADとの間の可変間隔DC、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の可変間隔DD、第5レンズ群G5とフィルタ等FGとの間の可変間隔DE等の可変間隔は、ズーミングに伴って次表16のように変化させる。
上述した実施例8のズームレンズにおいて、条件式(1)〜条件式(7)に係るパラメータの値は、いずれも条件式の範囲内にある。
また、図30、図31および図32に、それぞれ実施例8の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの各収差図において、球面収差図における破線は正弦条件を、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、「g」および「d」はそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
図33に示すズームレンズは、光軸に沿って、物体側から、順次、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4と、そして正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを配置し、さらに第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、第1レンズL1および第2レンズL2を配置してなり、第2レンズ群G2は、物体側から、順次、第3レンズL3、第4レンズL4および第5レンズL5を配置してなり、第3レンズ群G3は、単一の第6レンズL6を有してなり、第4レンズ群G4は、物体側から、順次、第7レンズL7、第8レンズL8および第9レンズL9を配置してなり、そして第5レンズ群G5は、物体側から、順次、第10レンズL10および第11レンズL11を配置してなる。
広角端(短焦点端)から望遠端(長焦点端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が減少し、そして第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が減少する。開口絞りADは、第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第1レンズ群G1は、物体側から、順次、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第1レンズL1と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる第2レンズL2とを配している。これら第1レンズL1と第2レンズL2の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第3レンズ群G3は、物体側に強い凹面を向けた負メニスカスレンズからなる単一の第6レンズL6で構成している。
開口絞りADは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に介挿配置しており、既に述べたように第4レンズ群G4と一体的に動作する。
第4レンズ群G4は、物体側から、順次、物体側により強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第7レンズL7と、像側により強い凸面を向けた両凸レンズからなる第8レンズL8と、物体側により強い凹面を向けた両凹レンズからなる第9レンズL9とを配している。第8レンズL8と第9レンズL9の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
第5レンズ群G5は、物体側から、順次、物体側にわずかに強い凸面を向けて両面に非球面を形成した両凸レンズからなる第10レンズL10と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズからなる第11レンズL11とを配している。
すなわち、表17においては、「*」が付された第6面、第7面、第13面、第14面、第18面および第19面の各光学面が非球面であり、式〔8〕における各非球面のパラメータ(非球面係数)は、次の通りである。なお、非球面パラメータにおいて、「En」は、「10のべき乗」すなわち「×10n」をあらわし、例えば「E−05」は、「×10−5」をあらわしている。他の実施例についても同様である。
非球面パラメータ
第6面
K=0
A4=−2.62797E−05
A6=2.15039E−07
A8=1.25881E−09
A10=−3.37339E−11
A12=−5.96466E−14
K=0
A4=−6.94415E−05
A6=2.98647E−07
A8=−1.81245E−09
A10=−2.26671E−11
第13面
K=0
A4=−1.84404E−05
A6=−9.86481E−08
A8=1.21421E−09
A10=−2.38227E−11
第14面
K=0
A4=9.50545E−06
A6=8.22895E−08
A8=−9.41319E−10
A10=−1.57178E−11
A12=0
K=−4.00213
A4=5.35275E−06
A6=−6.14576E−08
A8=−3.35757E−09
A10=3.63892E−11
第19面
K=−0.0203
A4=4.11207E−05
A6=6.45731E−08
A8=−4.12993E−09
A10=4.1149E−11
この実施例9においては、全光学系の焦点距離f、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間の可変間隔DA、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間の可変間隔DB、第3レンズ群G3と開口絞りADとの間の可変間隔DC、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間の可変間隔DD、第5レンズ群G5とフィルタ等FGとの間の可変間隔DE等の可変間隔は、ズーミングに伴って次表18のように変化させる。
尚、第3レンズ群G3の硝材は、オハラ(株)製のS−PHM53を想定している。
S−PHM53のνdおよびθg,Fは、公開されているカタログより下記の通りである。
νd=65.44
θg,F=0.5401<−1.2×10−3・65.44+0.62=0.5415
上述した実施例9のズームレンズにおいて、条件式(1)〜条件式(7)に係るパラメータの値は、いずれも条件式の範囲内にある。
また、図34、図35および図36に、それぞれ実施例9の広角端、中間焦点距離および望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差、並びにコマ収差の各収差図を示している。なお、これらの各収差図において、球面収差図における破線は正弦条件を、非点収差図における実線はサジタル、そして破線はメリディオナルをそれぞれあらわしている。また、「g」および「d」はそれぞれ、g線およびd線をあらわしている。これらは、他の実施例の収差図についても同様である。
尚、実施例1〜実施例9のズームレンズにおいて、先に述べた条件式(1)〜条件式(7)に係るパラメータの値は、各実施例毎に個別に示したが、
以下に、実施例1〜実施例9におけるそれぞれの条件式(1)〜条件式(7)の値をまとめて、次表[19]として示す。
次に、上述した本発明の第1の実施の形態1〜第9の実施の形態に係る実施例1〜実施例9等のようなズームレンズを撮像用光学系として採用して構成した本発明の第10の実施の形態に係る情報装置について図37〜図39を参照して説明する。図37は、本発明の第10の実施の形態に係る撮像装置としてのデジタルカメラを物体側から見た外観構成を模式的に示す斜視図、そして図38は、当該デジタルカメラを撮影者側から見た外観構成を模式的に示す斜視図である。また、図39は、当該デジタルカメラの機能構成を示すブロック図である。なお、図37〜図39には、撮像装置としてのデジタルカメラについて説明しているが、ビデオカメラおよび在来の、いわゆる銀塩フィルムを用いるフィルムカメラ等を含む主として撮像専用の撮像装置だけでなく、携帯電話機や、PDA(personal data assistant)などと称される携帯情報端末装置、さらにはこれらの機能を含む、いわゆるスマートフォン(登録商標)やタブレット端末などの携帯端末装置を含む種々の情報装置にデジタルカメラ等に相当する撮像機能が組み込まれることが多い。このような情報装置も外観は若干異にするもののデジタルカメラ等と実質的に全く同様の機能・構成を含んでおり、このような情報装置に上述した本発明の第1〜第9の実施の形態に係るズームレンズを撮像用光学系として用いることができる。
デジタルカメラは、撮像用光学系としての撮像レンズ101と、CMOS(相補型金属酸化物半導体)撮像素子またはCCD(電荷結合素子)撮像素子等を用いてイメージセンサとして構成された受光素子113とを有しており、撮像レンズ101によって結像される被写体光学像を受光素子113によって読み取る。この撮像レンズ101として、上述した実施例1〜実施例9等において説明したような本発明の第1〜第9の実施の形態に係るズームレンズを用いる。
受光素子113の出力は、中央演算装置111によって制御される信号処理装置114によって処理され、デジタル画像情報に変換される。
撮像レンズ101は、カメラの携帯時には、その対物面がレンズバリア(図示していない)により覆われており、ユーザが電源スイッチ106を操作して電源を投入すると、レンズバリアが開き、対物面が露出する構成とする。このとき、撮像レンズ101の鏡胴の内部では、ズームレンズを構成する各群の光学系が、例えば広角端(短焦点端)の配置となっており、ズームスイッチ110を操作することによって、各群光学系の配置が変更されて、中間焦点距離を経て望遠端(長焦点端)への変倍動作を行うことができる。なお、光学ファインダ102の光学系も撮像レンズ101の画角の変化に連動して変倍するようにすることが望ましい。
半導体メモリ115に記録した画像を液晶モニタ107に表示させたり、通信カード等116を介して外部へ送信させたりする際には、操作ボタン108を所定のごとく操作する。半導体メモリ115および通信カード等116は、メモリカードスロット109および通信カードスロット等のような、それぞれ専用または汎用のスロットに装填して使用される。
上述したデジタルカメラのような撮像装置または同様の撮像機能を有する情報装置には、既に述べた通り、第1〜第9の実施の形態(実施例1〜実施例9)のようなズームレンズを用いて構成した撮像レンズ101を撮像用光学系として使用することができる。したがって、1,000万画素を超える画素数の受光素子を使用した高画質で小型のデジタルカメラのような情報装置または同様の撮像機能を有する携帯情報端末装置等の情報装置を実現することができる。
また、本発明の第1〜第9の実施の形態に係るズームレンズの構成は、在来の銀塩フィルムカメラの撮影レンズや投影機の投射レンズとしても応用が可能である。
G2 第2レンズ群(負)
G3 第3レンズ群(負)
G4 第4レンズ群(正)
G5 第5レンズ群(正)
L1〜L11 レンズ
AD 開口絞り
FG フィルタ等
101 撮像レンズ
102 光学ファインダ
103 ストロボ(電子フラッシュライト)
104 シャッタボタン
105 カメラボディ
106 電源スイッチ
107 液晶モニタ
108 操作ボタン
109 メモリカードスロット
110 ズームスイッチ
111 中央演算装置(CPU)
112 画像処理装置
113 受光素子(エリアセンサ)
114 信号処理装置
115 半導体メモリ
116 通信カード等
Claims (9)
- 光軸に沿って物体側より像側に向かって順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群とを配置し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間に開口絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔は増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔は増大し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の間隔は減少し、前記第3レンズ群によってフォーカシングを行うズームレンズであって、
前記第2レンズ群の平均アッベ数をνd2gとし、前記第3レンズ群の平均アッベ数をνd3gとし、前記第2レンズ群のd線の平均屈折率をnd2gとし、前記第3レンズ群のd線の平均屈折率をnd3gとして、
以下の条件式(1)、(2):
(1) 15<νd3g−νd2g<35
(2) 0.15<nd2g−nd3g<0.35
を満足することを特徴とするズームレンズ。 - 前記第3レンズ群の焦点距離をF3とし、広角端での焦点距離をFwとし、望遠端での焦点距離をFtとして、中間焦点距離Fmが、Fm=√(Fw×Ft)であるとして、下記の条件式(3):
(3) 1.0<|F3/Fm|<2.5
を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。 - 前記第2レンズ群の平均アッベ数をνd2gとし、前記第4レンズ群の平均アッベ数をνd4gとし、前記第5レンズ群の平均アッベ数をνd5gとして、下記の条件式(4)、(5):
(4) 10<νd4g−νd2g<25
(5) 5<νd5g−νd2g<20
を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。 - 前記第3レンズ群は、1枚の負レンズで構成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 変倍に際し、全てのレンズ群が移動することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 広角端での焦点距離をFwとし、望遠端での焦点距離をFtとし、そして像高をY´として、下記の条件式(6)、(7):
(6) 0.75<Y´/Fw
(7) 2.8<Ft/Fw
を満足することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のズームレンズを撮影用光学系として有することを特徴とする撮影機能を有する情報装置。
- ズームレンズによる物体像が撮像素子の受光面上に結像されることを特徴とする請求項7に記載の撮影機能を有する情報装置。
- 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のズームレンズを撮影機能部の撮影光学系として有することを特徴とする携帯情報端末装置。
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