JP2013171144A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】補助色の画像形成ステーションを追加しても光源数の増加を抑制することができ、基本色の解像度の低下を防止する。
【解決手段】1個の光源装置から射出された1以上の光ビームをn(n≧3)個の光路に分割または切り替える光路分割手段と、分割または切り替えられた光ビームを偏向する偏向反射面を備えた光偏向器と、偏向されたn組の光ビームのそれぞれを対応する光走査位置へ導光して光スポットを形成するn個の走査結像光学系と、n個の光走査位置への光走査光路を時間的にずらして順次に選択する光路選択手段を有し、光路選択手段により選択されて光走査される光走査位置に応じた画像信号により光源装置から射出される光ビームを強度変調することにより、時間的にずらして順次n個の光走査位置を光走査する光走査装置において、n個の走査結像光学系のうち2つの走査結像光学系の有効走査画角または走査時間は残りのより大きい。
【選択図】図9

Description

本発明は、デジタル複写装置やレーザプリンタなどの画像形成装置と、これに用いられる光走査装置に関するものである。
近年、画像形成装置の進歩に伴って画質に対する要求も高くなり、イエロー(Yellow)、マゼンダ(Magenta)、シアン(Cyan)、ブラック(Black)の4色を用いた画像形成装置に対して、色数を増加させた電子写真方式の画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1−4参照)。
これらは、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色のトナーに、淡色のトナー(例えば、ライトシアンやライトイエロー)や、透明度の高いトナー(例えば、透明トナー)、さらには立体(3D)画像用の隆起トナーなどを加えたものである。なお、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色は基本色(あるいは基本4色やプロセスカラー)と呼ばれ、それ以外の色は補助色と呼ばれている。淡色のトナーは、出力画像の粒状性を低減させて高画質化を図るために用いられ、透明度の高いトナーは、光沢性を向上させるために用いられる。また、補助色は、イエロー、マゼンタ、シアンの混色では再現が困難な色を形成する場合にも用いられる。
一方、光源数の増加を抑制するための方策として、1の光源から射出された光ビームを複数の光ビームに分割して異なる走査光学系に振り分け、時間分割で書込みを順次行う方式が提案されている(例えば、特許文献5参照)。この方式によれば、光走査装置の光源数を減らしながらも、高速な画像出力が可能で、画像形成装置として、省資源、低コスト化を図ることができる。また、光源数を減らすことで、光源の故障確率も低くすることができ、画像形成装置としての信頼性を高めることができる。
特許文献1−4に開示されている画像形成装置によると、補助色に対応する画像形成ステーションを増加したとき、部品点数が増加し、特に、補助色に対応する光源の増加で、高コストとなってしまう。
そこで、特許文献5に開示されている技術を適用して、1の光源から射出された光ビームを3以上の光束に分割し、異なる被走査面を時間分割で書込み走査する場合、均等に3分割した場合には走査画角が小さくなり、光偏向器から結像位置までの距離が増大してしまう。その結果、基本色の解像度が低下してしまう。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、補助色の画像形成ステーションを追加しても光源数の増加を抑制することができ、基本色の解像度の低下を防止することができる光走査装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、1個の光源装置から射出された1以上の光ビームをn(n≧3)個の光路に分割または切り替える光路分割手段と、n個の光路に分割または切り替えられた光ビームを偏向する偏向反射面を備えた多面鏡式光偏向器と、多面鏡式光偏向器により偏向されたn組の光ビームのそれぞれを、対応する光走査位置へ導光して光スポットを形成するn個の走査結像光学系と、n個の光走査位置への光走査光路を時間的にずらして順次に選択する光路選択手段を有し、光路選択手段により選択されて、光走査される光走査位置に応じた画像信号により、光源装置から射出される光ビームを強度変調することにより、時間的にずらして順次n個の光走査位置を光走査する光走査装置において、n個の走査結像光学系のうち、2つの走査結像光学系の有効走査画角または有効走査時間は、残りの走査結像光学系の有効走査画角または有効走査時間より大きいことを特徴とする。
本発明によれば、補助色の画像形成ステーションを追加しても光源数の増加を抑制することができ、基本色の解像度の低下を防止することができる。
本発明にかかる光走査装置の実施の形態を示す主走査断面内の光学配置図である。 上記光走査装置の光偏向器以前の副走査断面内の光学配置図である。 上記光走査装置の光偏向器以降の副走査断面内の光学配置図である。 上記光走査装置の同期検出光学系が光ビームを検出するタイミングを示すタイミングチャートである。 上記光走査装置の光路分割手段の例を示す模式図である。 上記光路分割手段の配向状態を示す模式図である。 上記光路分割手段の配向状態と通過する光ビームの偏光方向との関係を示す模式図である。 上記光路分割手段の配向状態と通過する光ビームの偏光方向との別の関係を示す模式図である。 上記光走査装置の光偏向器の回転体の構成を示す、(a)は回転軸視した図、(b)は副走査断面図、である。 上記光偏向器の回転体の斜視図である。 本発明にかかる画像形成装置の実施の形態を示す中央断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明にかかる光走査装置および画像形成装置の実施の形態について説明する。
なお、本発明にかかる光走査装置は、基本画像形成ステーションと、補助画像形成ステーションとを備えている。また、本発明にかかる画像形成装置は、本発明にかかる光走査装置を備えている。
ここで、基本画像形成ステーションとは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの基本色のトナー像を各色に対応する感光体(像担持体)の表面上に形成する画像形成ステーションである。一方、補助画像形成ステーションとは、基本色とは異なる補助色のトナー像を対応する感光体の表面上に形成する画像形成ステーションである。
補助色の例としては、例えば、淡色イエローや濃色マゼンタなど、基本色の淡色あるいは濃色がある。基本色の淡色あるいは濃色のトナーは、基本色と分光特性が等しい顔料の量を調整して作製する。すなわち、例えば、淡色イエローのトナーは、含有する顔料の分光特性はイエローのトナーと等しいが、顔料の含有量がイエローのトナーよりも少ない。
補助色の別の例としては、含有する顔料の分光特性が基本色と異なる色であって、例えば、金色や銀色などのメタリック系の色、蛍光剤を含む蛍光色、透明度の高い透明色、立体(3D)画像用の隆起色などもある。
なお、以下に説明する実施の形態は、補助色が1色の場合、つまり、補助画像形成ステーションの数が1の場合を例に説明するが、本発明において、補助色(補助画像形成ステーション)の数は1に限らず、2以上であってもよい。
●光走査装置●
先ず、本発明にかかる光走査装置について説明する。
図1は本発明にかかる光走査装置の実施の形態を示す主走査断面内の光学配置図、図2は光偏向器以前の副走査断面内の光学配置図、図3は光偏向器以降の副走査断面内の光学配置図である。この光走査装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各基本色のトナー像と、1色の補助色(S)のトナー像とを、各色に対応する感光体(像担持体)に形成する。
符号1(1A、1B)は、光源装置であるレーザダイオード(LD)である。符号7は、LD1から射出された光ビーム(光束)を偏向走査する光偏向器である。符号2(2A、2B)はLD1から射出された光ビームを光偏向器7に導くカップリングレンズ、5(5A、5B)はハーフミラープリズム、6(6Y、6M、6C、6K、6S)は線像結像光学系であるシリンドリカルレンズ、である。
また、符号3は偏光切換素子、符号4は偏光分離素子である。これら偏光切換素子3と偏光分離素子4とは、第1の分割手段であるアクティブ分割手段を構成する。アクティブ分割手段については、後述する。
符号10(10Y、10M、10C、10K、10S)は、光導電性の感光体である。各感光体10は、同一の方向(例えば、図3において紙面反時計周り)に回転していて、各感光体10の径は全て同一であり、各感光体10の回転軸の軸方向(図3の紙面手前方向)は平行である。
符号8(8Y、8M、8C、8K、8S)は、光偏向器7により偏向された光ビームを被走査面である感光体10の表面に集光する走査レンズである。符号9(9Y、9M、9C、9K、9S)は走査レンズ8を通過した光ビームの折り返しミラーである。折り返しミラー9と感光体10との光路中には、折り返しミラー9で反射された光ビームが通過するカバーガラス(不図示)が設けられている。
光偏向器7は、複数の偏向反射面を有するポリゴンミラー等の回転多面鏡であり、駆動機構(不図示)により回転軸を中心に、反時計回り(図1の紙面矢印方向)に等角速度回転している。光偏向器7の具体的な構成については、後述する。
なお、以下の説明において、LD1から射出された光ビームが光偏向器7で偏向走査される方向を主走査方向とし、主走査方向と直交する方向を副走査方向とする。
この光走査装置は、2つの光源装置(LD1A、1B)から各色(Y、M、C、K、S)に対応する5つの感光体10の表面に光ビームを走査する。なお、LD1は、4チャネルのマルチビーム半導体レーザを実装した光源装置であるが、図示の煩雑さを避けるため、各光源装置から射出された4本の光ビームは、図中、1本の光路で示している。
LD1Aから射出された発散性の光ビームは、カップリングレンズ2Aにより以後の光学系に適したビーム形態にカップリングされる。なお、カップリングされた各光ビームは、同じビーム形態であり、「平行ビーム」とすることも「収束性もしくは発散性のビーム」とすることもできる。カップリングレンズ2Aを通過した光ビームは、図2に示すように、後述する第1の分割手段(3,4)と第2の分割手段(5A)により副走査断面内で3分割された後に、アパーチャ(不図示)により光束幅を規制され、シリンドリカルレンズ6(6S、6Y、6M)により光偏向器7の偏向反射面近傍にて主走査方向の線像として結像する。
一方、LD1Bから射出された発散性の光ビームは、カップリングレンズ2Bにより以後の光学系に適したビーム形態にカップリングされる。なお、カップリングされた各光ビームは、同じビーム形態であり、「平行ビーム」とすることも「収束性もしくは発散性のビーム」とすることもできる。カップリングレンズ2Bを通過した光ビームは、図2に示すように、後述する第2の分割手段(5B)により副走査断面内で2分割された後に、アパーチャ(不図示)により光束幅を規制され、シリンドリカルレンズ6(6C、6K)により光偏向器7の偏向反射面近傍にて主走査方向の線像として結像する。
光偏向器7は、入射光束を等角速度的に偏向する。
LD1Aから射出されて光偏向器7で偏向された光ビームは、図3に示すように、走査レンズ8(8M,8Y,8S)を通過して、折り返しミラー9(9Y1,9Y2;9M1,9M2;9S1,9S2,9S3)で折り返されて感光体10(10Y,10M,10S)に入射し、被走査面である感光体の表面にビームスポットとして結像する。ビームスポットは,光偏向器7の回転により被走査面上を光走査される。ビームスポットの大きさは、カップリングレンズ2Aとシリンドリカルレンズ6(6Y,6M,6S)との光路中に配備されたアパーチャにより決定される。
LD1Bから射出されて光偏向器7で偏向された光ビームは、図3に示すように、走査レンズ8(8C,8K)を通過して、折り返しミラー9(9C1,9C2;9K1,9K2)で折り返されて感光体10(10C,10K)に入射し、被走査面である感光体の表面にビームスポットとして結像する。ビームスポットは,光偏向器7の回転により被走査面上を光走査される。ビームスポットの大きさは、カップリングレンズ2Bとシリンドリカルレンズ6(6C,6K)との光路中に配備されたアパーチャにより決定される。
●分割手段
ここで、光走査装置が備える第1の分割手段と第2の分割手段との構成や動作について説明する。なお、第1の分割手段は、光ビームの光路を時間分割で切り替えるアクティブ分割手段で構成され、第2の分割手段は、第1の分割手段で分割された光ビームの一方を均等に分割する受動分割素子で構成される。
第1の分割手段であるアクティブ分割手段は、偏光切換素子3と偏光分離素子(PBS)4で構成される。第2の分割手段である受動分割素子は、ハーフミラープリズム5(5A,5B)で構成される。
偏光切換素子3とPBS4は、カップリングレンズ2Aとシリンドリカルレンズ6(6S,6Y,6M)の光路中に配置されている。また、ハーフミラープリズム5Aは、PBS4とシリンドリカルレンズ6(6Y,6M)の光路中に配置されている。一方、ハーフミラープリズム5Bは、カップリングレンズ2Bとシリンドリカルレンズ6(6C,6K)の光路中に配置されている。
偏光切換素子3は、走査制御装置からの信号(切換信号)に応じて、LD1Aから射出された光ビームの偏光方向を「縦偏光」または「横偏光」のいずれかとする。走査制御装置は、偏光切換素子3から射出される光ビームの偏光方向が、所定の時間毎に「縦偏光」と「横偏光」との間で変化するように、上記切換信号を偏光切換素子3に供給する。したがって、偏光切換素子3から射出される光ビームは、所定の時間間隔で、「縦偏光」→「横偏光」→「縦偏光」→「横偏光」→・・・・・、となる。
PBS4は、「縦偏光」または「横偏光」のいずれか一方を透過し、他方を反射する光学素子であり、前段の偏光切換素子3で偏光方向が切り換えられることで光ビームが所定の時間間隔で、透過と反射が交互に行われる。
ここでは、偏光切換素子3として、表面安定化強誘電性液晶を含む液晶素子(SSFLC素子)を用いている。SSFLC素子は、一例として図5に示されるように、2枚の透明なガラス板40の間に、透明電極40を介して、ホモジニアス配向をなすキラルスメクチックC相よりなる強誘電性液晶40が封入された構成である。なお、透明電極40と強誘電性液晶40との間の配向膜は、図示を省略している。2つの透明電極40間に電圧が印加されると、ガラス板40の表面に直交する方向に電界が生じる。
ところで、一般的な液晶素子(例えば、液晶表示デバイス)には、ネマティック液晶が用いられることが多い。ネマティック液晶の応答性は、一般的には数msから数十msである。一方、ホモジニアス配向されたキラルスメクチックC相よりなる強誘電性液晶の応答性は、十数μsec〜数百μsecであり、高速の応答が可能である。
配向膜としては、TN液晶、STN液晶等に用いられるポリイミド等の通常の配向膜、または、耐久性能が高いSiO、SiO2、ポリシロキサン系の無機配高膜が利用できる。なお、液晶ダイレクタを強く規制するため、ラビング処理や光配向処理を別途施すことが好ましい。また、各透明電極にはITO等を用いることができる。
キラルスメクチックC相よりなる強誘電性液晶は、一般にらせん構造を有している。この強誘電性液晶を、そのらせんピッチより薄いセルギャップ(図5の「d」)間に挟持すると、らせん構造がほどけて、表面安定化強誘電性液晶層(SSFLC)となる。
表面安定化強誘電性液晶層(SSFLC)は、一例として図6に示されるように、液晶分子がスメクチック層の法線Wに対して傾き角−θ(ここでは、θ=22.5°)だけ傾いて安定する配向状態(以下「第1の配向状態」という。)と、逆方向にθだけ傾いて安定する配向状態(以下「第2の配向状態」という。)と、が混在する状態を実現できる。図6における符号Wは、スメクチック層の法線であり、符号nは液晶分子の長軸方向(ダイレクタ)である。
図6における紙面に垂直な方向に電界を発生させることにより、液晶分子の自発分極の向きを一様に揃えることができ、その状態を保持しておくことができる。そして、発生する電界の極性を切り替えることによって、2つの配向状態間のスイッチングを行うことができる。
図6は、−Eの電界を発生させることで第1の配向状態に安定化させ、+Eの電界を発生させることで第2の配向状態に安定化させることができることを示している。なお、θ=22.5°とする場合、第1の配向状態における液晶分子の長軸方向と第2の配向状態における液晶分子の長軸方向とのなす角度は、45°である。
走査制御装置は、第1の配向状態を安定化させる場合には、−Eの電界が発生するような切換信号を偏光切換素子3に供給し、第2の配向状態を安定化させる場合には、+Eの電界が発生するような切換信号を偏光切換素子3に供給する。
液晶層の厚さ(セルギャップ)dは、入射光の波長λと波長λにおける液晶材料の屈折率異方性Δnとにより決まり、Δn×d=λ/2が満足される、すなわち、半波長板の条件が満たされるように、決定される。
ここでは、偏光切換素子3は、第1の配向状態のときに、液晶分子の長軸方向が縦偏光の偏光方向と一致するように配置されている。このとき、LD1Aから射出された光ビームの偏光方向と液晶分子の長軸方向とが平行となる。そのため、偏光切換素子3に入射した光ビームの偏光方向は、何ら変化することなく、偏光状態を維持したまま偏光切換素子3から射出される(図7参照)。
一方、偏光切換素子3を第2の配向状態にすると、LD1Aから射出された光ビームの偏光方向に対して液晶分子の長軸方向が45°傾いている。そのため、偏光切換素子3に入射した光ビームの偏光方向は、90°回転して、偏光切換素子3から射出される(図8参照)。
ところで、偏光方向を切り換えるのに、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛(PLZT)やニオブ酸リチウム(LN)等の電気光学結晶を利用することが考えられる。しかし、電気光学結晶は、一般的に駆動電圧が高く(数百〜数千V)、電源側のスイッチング速度に制約がある。そのため、本実施形態で必要な応答速度を確保することは難しい。また、低電圧駆動が可能なものとして液晶を利用することが考えられるが、表示用途や波面制御用途に広く用いられているネマティック液晶では、走査周期に対応した高速の応答性を得ることが厳しい。
一方、本実施形態では、強誘電性液晶を用いているため、低電圧駆動が可能であるとともに、高速の応答性を確保することができ、さらに、低消費電力、低発熱、低コストのメリットがある。
●LD1Aから射出された光ビームの3分割
図2に戻り、LD1Aから射出された光ビームの3分割について説明する。
LD1Aから射出されてPBS4を透過した光ビームは、シリンドリカルレンズ6Sに入射し、シリンドリカルレンズ6Sの作用により副走査方向へ集光され、光ビーム幅を規制するアパーチャ(不図示、アパーチャはシリンドリカルレンズ6Sの前に設けてもよい。)の開口部を通過して「ビーム整形」されたのち、偏向反射面近傍に「主走査方向に長い線像」として結像する。
一方、PBS4で反射された光ビームは、第2の分割手段としての受動分割素子であるハーフミラープリズム5Aに入射する。ハーフミラープリズム5Aに入射した光ビームは、ハーフミラープリズム5Aの作用により副走査断面内で透過光と反射光に2分割されて2本の光路に分かれる。2本の光路に分かれた光ビームのそれぞれは、シリンドリカルレンズ6Y、6Mに入射し、シリンドリカルレンズ6Y、6Mの作用により副走査方向へ集光され、光ビーム幅を規制するアパーチャ(不図示、アパーチャはシリンドリカルレンズ6Y、6Mの前に設けてもよい。)の開口部を通過して「ビーム整形」されたのち、多面鏡式光偏向器7の偏向反射面近傍に「主走査方向に長い線像」として結像する。
ハーフミラープリズム5Aで分割された2本の光路は、光偏向器7の異なる偏向反射面に入射する。光偏向器7の偏向反射面に入射して偏向された光ビームは、走査結像光学系に射出される。
走査レンズ8Sと折り曲げミラー9S1、9S2、9S3とは、第1の走査結像光学系を構成する。第1の走査結像光学系は、光偏向器7の最上段の第1回転多面鏡7Aにより偏向されるLD1Aからの4本の光ビームを、対応する感光体10S上に導光して、副走査方向に分離した4つの光スポットを形成する。
走査レンズ8Yと折り曲げミラー9Y1、9Y2とは、第2の走査結像光学系を構成する。第2の走査結像光学系は、光偏向器7の第2回転多面鏡7Bにより偏向される光源装置1Aからの4本の光ビームを、対応する感光体10Y上に導光して、副走査方向に分離した4つの光スポットを形成する。
走査レンズ8Mと折り曲げミラー9M1、9M2とは、第3の走査結像光学系を構成する。第3の走査結像光学系は、光偏向器7の第3回転多面鏡7Cにより偏向される光源装置1Aからの4本の光ビームを、対応する感光体10M上に導光して、副走査方向に分離した4つの光スポットを形成する。
なお、走査レンズ8Mと8Yは走査画角が同じで、光学設計や形状が同じものを使うことができるが、走査レンズ8Sは、走査レンズ8Mや8Yとは走査画角が異なり、互いの光学設計や形状は異なる。
以上説明したように、LD1Aから射出されて光偏向器7の回転多面鏡7A、7B、7Cにより偏向される3組の光路に分割された光ビームは、感光体10S、10Y、10Mをそれぞれ4本の光ビームでマルチビーム走査する。
ここで、LD1Aから射出された光ビームの分割数は3に限らず、本発明においては、3以上であればよい。
●LD1Bから射出された光ビームの2分割
LD1Bから射出された光ビームの2分割について説明する。
LD1Bから射出された光ビームは、ハーフミラープリズム5Bに入射する。ハーフミラープリズム5Bに入射した光ビームは、ハーフミラープリズム5Bの作用により副走査断面内で透過光と反射光に2分割されて2本の光路に分かれる。2本の光路に分かれた光ビームのそれぞれは、シリンドリカルレンズ6C、6Kに入射し、シリンドリカルレンズ6C、6Kの作用により副走査方向へ集光され、光ビーム幅を規制するアパーチャ(不図示、アパーチャはシリンドリカルレンズ6C、6Kの光路前に設けてもよい。)の開口部を通過して「ビーム整形」されたのち、光偏向器7の偏向反射面近傍に「主走査方向に長い線像」として結像する。
ハーフミラープリズム5Bで分割された2本の光ビームの光路は、光偏向器7の異なる偏向反射面に入射する。光偏向器7の偏向反射面に入射して偏向された光ビームは、走査結像光学系に射出される。
図3において、走査レンズ8Cと折り曲げミラー9C1、9C2とは、第4の走査結像光学系を構成する。第4の走査結像光学系は、光偏向器7の第2回転多面鏡7Bにより偏向されるLD1Bからの4本の光ビームを、対応する感光体10C上に導光して、副走査方向に分離した4つの光スポットを形成する。
走査レンズ8Kと折り曲げミラー9K1、9K2とは、第5の走査結像光学系を構成する。第5の走査結像光学系は、光偏向器7の第3回転多面鏡7Cにより偏向されるLD1Bからの4本の光ビームを、対応する感光体10K上に導光して、副走査方向に分離した4つの光スポットを形成する。
このように、LD1Bから射出されて光偏向器7の回転多面鏡7B、7Cにより偏向される2組の光路に分割された光ビームは、感光体10C、10Kをそれぞれ4本の光ビームでマルチビーム走査する。
●光偏向器
次に、光偏向器7の構造について説明する。後述するように、光偏向器7は、3面の偏向反射面を持つ同一形状のものが3段構成されている。
図9は、光偏向器7の回転体の構成を示す、(a)は回転軸視した図、(b)は副走査断面図である。光偏向器7の回転体101は、ポリゴンミラー102a、102b、102c(それぞれ図2,3の7A、7B、7Cに相当)と、ロータ磁石103を支持するフランジ102dとから構成されている。ポリゴンミラー102(102a、102b、102c)とフランジ102dは、軸104の外周に焼き嵌めされている。軸受部材105は、含油動圧軸受であり、軸受隙間は直径で10μm以下に設定されている。
高速回転での安定性を確保するため、ラジアル軸受は、図示しない動圧発生溝が設けられている。動圧溝は、軸104の外周面または軸受部材105の内周面に設けられるが、加工性が良好な焼結部材からなる軸104の内周に施すのが好適である。軸104の素材としては、焼入れが可能で表面硬度を高くでき、耐磨耗性が良好なマルテンサイト系のステンレス鋼(例えばSUS420J2)が好適である。
ロータ磁石103は、フランジ102dの下部内面に固定され、ハウジング106に固定されたステータコア107(巻線コイル107a)とともにアウターロータ型のブラシレスモータを構成している。ロータ磁石103は、樹脂をバインダーに使用したボンド磁石であり、高速回転時の遠心力による破壊が発生しないように、ロータ磁石103の外径部が保持部であるフランジ102dにより保持されている。スラスト方向の軸受は、軸104の下端面に形成された凸曲面104aと、その対向面にスラスト軸受108を接触させるピボット軸受である。
スラスト受部材108は、マルテンサイト系ステンレス鋼やセラミックス、または金属部材表面にDLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理等の硬化処理をしたもの、あるいは、樹脂材料等を用いて潤滑性を良好にし、磨耗粉の発生が抑えられている。
軸受部材105とスラスト軸受108は、ハウジング106に収納され、シール部材109により、油の流出が防止されている。
回転体101を25,000rpm以上の高速回転させる場合、振動を小さくするために回転体101のバランスを高精度に修正かつ維持しなければならない。回転体101には、アンバランスの修正部が上下2ヶ所に設けてあり、上側はフランジ102dの上面円周凹部102eに、下側はフランジ102dの円周凹部102fに各々接着剤を塗布することによりバランス修正を行う。アンバランス量は、10mg・mm以下が必要であり、例えば、半径10mmの箇所で修正量は、1mg以下に保たれている。
なお、上記のような微少な修正を実行する際に接着剤等の付着物では管理がしにくい場合、または、量が少ないために接着力が弱く40,000rpm以上の高速回転時には剥離、飛散してしまう場合には、回転体の部品の一部を削除する方法(ドリルによる切削やレーザ加工)を実施することが好適である。
本実施の形態におけるモータ方式は、径方向に磁気ギャップを有し、ステータコア107の外径部にロータ磁石103がレイアウトされるアウターロータ型といわれる方式である。回転駆動は、ロータ磁石103の磁界により回路基板110に実装されているホール素子111から出力される信号を位置信号として参照し、駆動IC112により巻線コイル107aの励磁切り替えを行いながら回転する。ロータ磁石103は、径方向に着磁されており、ステータコア107の外周とで回転トルクを発生し回転する。ロータ磁石103は、内径以外の外径及び高さ方向は磁路を開放しており、モータの励磁切り換えのためのホール素子111を開放磁路内に配置している。コネクタ113には、ハーネス(不図示)が接続されていて、光走査装置本体からの電力供給とモータの起動停止、回転数などの制御信号の入出力が行われる。
図10は、光偏向器7の斜視図である。ポリゴンミラー102a,102b,102cは、連結部102gを介して連続する形で形成されている。下側ポリゴンミラー102cとフランジの間には、連結部102hが設けられてモータ部が一体化されている。
軸受部材である軸104が焼きばめされた軸一体型のポリゴンミラー102a,102b,102cは、アルミニウム合金を基材として、超精密切削加工により反射面Ra、Rb、Rcが形成され、反射面には透明保護膜が形成されている。
ここで、図9(a)に示すように、最上段のポリゴンミラー102aと2段目のポリゴンミラー102bは、回転方向(図中矢印方向)に37°回転して位相がずれている。2段目のポリゴンミラー102bと最下段のポリゴンミラー102cとは、回転方向に46°回転して位相がずれている。最下段のポリゴンミラー102cと最上段のポリゴンミラー102aとは、回転方向に37°回転して位相がずれている。
すなわち、光偏向器7は、N面の偏向反射面を有する多面鏡を回転軸方向にq段に積設し、各段の多面鏡が回転方向へ相対的に所定角回転して、偏向反射面同士が相互に回転方向へ所定角(≠0)ずれることにより、光路選択手段を兼ねている。また、所定角のうち、1つは360/(q・N)=40より大きく(46°)構成され、残りの所定角は360/(q・N)=40より小さく(37°)構成されている。このように構成することで、後述するように、補助色の走査結像光学系の走査画角を小さくして、基本色用の走査結像光学系の走査画角を大きく確保することができる。
なお、前述のとおり、LD1Aは、最終的には感光体10S、10Y、10Cの光走査に共用されるが、1つの感光体の光走査が行われているときには、他の感光体には導光されない。すなわち、感光体10S、10Y、10Cの光走査は「時間的にずれて交代で」に行われることになる。ここで、感光体10Sの光走査が行われるときは、LD1Aからの光ビームの光強度を「S(透明)画像の画像信号」で変調する。感光体10Yの光走査が行われるときは、LD1Aからの光ビームの光強度を「Y(イエロー)画像の画像信号」で変調する。感光体10Mの光走査が行われるときは、LD1Aからの光ビームの光強度を「M(マゼンタ)画像の画像信号」で変調する。
このようにLD1Aからの光ビームの光強度を強度変調することで、感光体10SにはS(透明)画像の静電潜像を、感光体10YにはY(イエロー)画像の静電潜像を、感光体10MにはM(マゼンタ)画像の静電潜像を、書込むことができる。
図4は、図1に示した光走査装置の光偏向器7を60000回転/分で回転させたときの、光走査装置の同期検出光学系が光ビームを検出するタイミングの例を示すタイミングチャートである。すなわち、LD(Y/M/S)−ch1光源出力信号とLD(C/K)−ch1光源出力信号それぞれに対する同期検出素子のPD同期検出信号のタイミングを示している。
ここで、図1に示した光走査装置は、紙面反時計回りに回転する光偏向器7を中心に、左側にS/Y/Mの走査光学系が配置され、右側にC/Kの走査光学系が配置されている。図4のタイミングチャートは、Y同期検出光学系が光ビームを検出してから、光偏向器7の3面の回転多面鏡の1面分、角度にして120°回転して、再びY同期検出光学系が光ビームを検出するまでのタイミングを表している。
図4においては、3面の回転多面鏡の1面分、角度にして120°の回転時間は333μsに相当する。基本色であるY/Mの有効走査時間は約100μs、有効走査画角は72°、回転多面鏡の回転角度は36°となっている。一方、補助色であるSの有効走査時間は約50μs、有効走査画角は36°、回転多面鏡の回転角度は18°で、基本色2色の有効走査画角に対し補助色の有効走査画角および有効走査時間は、半分となっている。
すなわち、LD1Aを共有するYMS3個の走査結像光学系のうち、YとMの走査結像光学系の有効走査画角または有効走査時間は、Sの走査結像光学系の有効走査画角または有効走査時間より大きく構成されている。一方、CとKの走査結像光学系の有効走査画角または有効走査時間は、前述のYとMと同等に構成されている。
以上説明した実施の形態によれば、第1の走査結像光学系(S)、第2の走査結像光学系(Y)、第3の走査結像光学系(M)のうち、第1の走査結像光学系の走査画角を小さくすることで、第2、第3の走査結像光学系の走査画角を大きく確保することができる。
このように、補助色Sの画角は、基本色YMCKの画角の1/2で構成され、有効走査時間も1/2になっている。そのため、補助色Sの単位時間当りの光量は基本色に比べて低くなるが、光量低下の小さいアクティブ分割素子の採用により、画角小に伴う光量不足に対応可能となる。
ここで、画像データの解像度は、例えば、基本色YMCKは1200dpi、補助色Sは600dpiと、補助色の解像度を基本色の解像度の1/2とし、光源の変調周波数は同一としている。すなわち、有効走査画角が小さい走査結像光学系(S)の画素密度は、有効走査画角が大きい走査結像光学系(YMCK)の画素密度に比べて、小さく構成されている。
このように画角が狭い(光路長が長い)補助色の画素密度を小さくすることで、LD1Aから射出された光ビームの変調周波数が高くなるのを防止することができる。
なお、光偏向器7の回転数が低く、有効走査時間が十分に大きい場合は、アクティブ分割素子を使用せずに受動分割素子を用いて、光量比率を3等分にするように構成してもよい。
また、以上説明した実施の形態では、光源装置は4チャンネルのマルチビーム半導体レーザとしているが、本発明にかかる光走査装置の光源は4チャンネルに限定されるものではなく、2チャンネルや8チャンネルのマルチビーム半導体レーザや、さらにビーム数の多い面発光タイプのVCSELを用いてもよい。
さらに、図1〜3に示した光走査装置は、紙面右側の走査光学系は2色用(CK)の走査光学系で構成されていたが、左側の走査光学系と同様に基本色2色用と補助色1色用の合計3つの走査光学系で構成すれば、6ステーションの光走査に対応することができる。
●画像形成装置●
次に、本発明にかかる画像形成装置について説明する。
図11は、本発明にかかる画像形成装置の実施の形態を示す中央断面図である。画像形成装置400は、光走査装置500と、感光体10(10S,10Y,10M,10C,10K)、転写ベルト31、定着装置34、転写紙33を備えた給紙カセット36、転写紙33の搬送ベルト32、転写ベルトクリーニング装置35、排紙トレイ37を有してなる。
転写ベルト31の紙面下方には、光走査装置400によって露光され静電潜像が形成される像担持体として円筒状に形成された光導電性の感光体10が、転写ベルト31の移動方向(図11の紙面反時計回り)の上流側から補助色S用10S、イエロー用10Y、マゼンタ用10M、シアン用10C、ブラック用10Kの順に配設されている。
各感光体10の周囲には、図示しない、帯電手段、現像手段、転写ローラ、クリーニング装置などの電子写真法(電子写真プロセス)にしたがうプロセス部材が順に配設されている。なお、帯電手段としては、コロナチャージャを用いることもできる。
転写ベルト31の周囲には、感光体10よりも転写紙搬送経路の上流側にレジストローラやベルト帯電チャージャが配設され、感光体10よりも転写紙搬送経路の下流側にベルト分離チャージャや除電チャージャやクリーニング装置などが順に配設されている。
このように、画像形成装置400は、感光体10の表面を基本色と補助色の各色それぞれに対応した被走査面としている。
光走査装置500は、感光体10に光書込を行う光書込装置であって、電子写真プロセスの露光プロセスを実行するもので、帯電手段で均一に帯電された感光体10の表面を走査して静電潜像を形成する。形成された静電潜像は、いわゆるネガ潜像であって画像部が露光されている。この静電潜像は、現像手段により反転現像され、感光体10上にトナー画像が形成される。
給紙カセット36に収納された転写紙33の最上位の1枚が図示しない給紙コロにより給紙され、給紙された転写紙33は、その先端部がレジストローラに捕らえられる。レジストローラは、感光体10上のトナー画像が転写位置へ移動するタイミングに合わせて、転写紙33を転写部へ送り込む。送り込まれた転写紙33は、転写部においてトナー像と重ね合わせられ転写ローラの作用により、トナー画像を静電転写される。
トナー画像を転写された転写紙33は定着装置34に送られ、定着装置34においてトナー画像を定着され、搬送路を通り、排紙ローラにより排紙トレイ37上に排出される。トナー画像が転写された後の感光体10の表面は、転写ベルトクリーニング装置35によりクリーニングされて、残留トナーや紙粉等が除去される。
光走査装置500として、先に説明した本発明にかかる光走査措置を適用することで、補助色の画像形成ステーションを追加しても、光源数の増加を抑制することができ、また、基本色の解像度の低下を防止して出力画像の品質劣化を防止することができる。
1 光源(LD)
2 カップリングレンズ
3 偏光切換素子
4 偏光分離素子(PBS)
5 ハーフミラープリズム
6 シリンドリカルレンズ
7 光偏向器
8 走査レンズ
9 折り返しミラー
101 光偏向器の回転体
400 画像形成装置
500 光走査装置
特開2005−104045号公報 特開2007−144746号公報 特開2007−171498号公報 特開2007−171493号公報 特開2005−92129号公報

Claims (7)

  1. 1個の光源装置から射出された1以上の光ビームをn(n≧3)個の光路に分割または切り替える光路分割手段と、
    前記n個の光路に分割または切り替えられた光ビームを偏向する偏向反射面を備えた多面鏡式光偏向器と、
    前記多面鏡式光偏向器により偏向されたn組の光ビームのそれぞれを、対応する光走査位置へ導光して光スポットを形成するn個の走査結像光学系と、
    前記n個の光走査位置への光走査光路を時間的にずらして順次に選択する光路選択手段を有し、
    前記光路選択手段により選択されて、光走査される光走査位置に応じた画像信号により、前記光源装置から射出される光ビームを強度変調することにより、時間的にずらして順次n個の光走査位置を光走査する光走査装置において、
    前記n個の走査結像光学系のうち、2つの走査結像光学系の有効走査画角または有効走査時間は、残りの走査結像光学系の有効走査画角または有効走査時間より大きい、
    ことを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、
    前記多面鏡式光偏向器は、N(≧2)面の偏向反射面を有する多面鏡を回転軸方向にq段に積設し、前記積設されたそれぞれの多面鏡が回転方向へ相対的に所定角回転して、前記偏向反射面が相互に回転方向へ所定角(≠0)ずれることにより、光路選択手段を兼ねていて、
    前記所定角のうち、1つの所定角は360/(q・N)より大きく構成され、残りの所定角は360/(q・N)より小さく構成されている、
    ことを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項2記載の光走査装置において、
    q=3であって、前記光路分割手段は、第1の分割素子と第2の分割素子とを備え、
    前記第1の分割素子は、前記光源装置から射出された光ビームの光路を時間分割で切り替えるアクティブ分割素子で構成され、
    前記第2の分割素子は、前記第1の分割素子で分割された光ビームの一方を均等に分割する受動分割素子である、
    ことを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項3記載の光走査装置において、
    前記第2の分割素子で分割された光ビームが導光される走査結像光学系の有効走査画角が、前記第2の分割素子で分割されない光ビームが導光される走査結像光学系の有効走査画角より大きい、
    ことを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4記載の光走査装置において、
    前記有効走査画角が小さい走査結像光学系の画素密度は、前記有効走査画角が大きい走査結像光学系の画素密度より小さい、
    ことを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項5記載の光走査装置において、
    前記有効走査画角が小さい走査結像光学系の画素密度は、前記有効走査画角が大きい走査結像光学系の画素密度の1/2である、
    ことを特徴とする光走査装置。
  7. 光書込装置から像担持体に光書込みを行い、電子写真法により、前記像担持体上に静電潜像を形成する画像形成装置であって、
    前記光書込装置は、請求項1乃至6のいずれかに記載の光走査装置であることを特徴とする画像形成装置。
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