JP2013170935A - カバー付き電子体温計 - Google Patents

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浩 平松
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Abstract

【課題】接触式の測温部を少なくとも含む複数の測温部を備えた電子体温計で、いずれか一つの測温部のみ使用して体温測定を行う場合に、使用者への負担を増やすことなく熱的な外乱発生を防止でき、常に正確な体温測定が行えるカバー付き電子体温計を提供する。
【解決手段】電子体温計11の少なくとも一部がカバー部材13により覆われるカバー付き電子体温計100であって、電子体温計11のそれぞれ異なる位置に配設され、接触式の測温部を少なくとも含む複数の測温部25,31と、複数の測温部のいずれか一つのみ使用して体温測定を行う制御部と、体温測定時に、体温測定に使用していない接触式の測温部25を覆うカバー部材13と、を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、カバー付き電子体温計に関する。
一般的な実測式の電子体温計に加えて、予測式の電子体温計が広く使用されるようになっている(例えば、特許文献1)。予測式の電子体温計は、数十秒程度で測定した温度の温度上昇曲線の特徴により、平衡温度を予測演算して表示部に出力するもので、実測式よりも短時間で体温測定値が得られる。
また、複数の測温部を備え、被測定者の体温と、測温部位近傍の雰囲気温度をそれぞれ測定し、体温の予測演算を雰囲気温度に応じて補正することで、予測演算精度を高める電子体温計が提案されている(特許文献2)。
更に、赤外線センサを用いて、被測定者から放射される赤外線を検知し、被測定者の体温を非接触で瞬時に測定する電子体温計が提案されている(特許文献3)。
特開昭52−75385号公報 特開2003−254836号公報 特開2005−224617号公報
短時間で体温測定を完了できる赤外線センサを用いた電子体温計は、体温測定を短時間で簡便に済ませたい場合に便利である。一方で、長い測定時間を要しても正確な体温を測定したい要求もある。
このようなことから、短時間で簡便に測定できる予備測定用の測温部と、詳細な体温を測定できる詳細測定用の測温部とが、共に一つの電子体温計に設けられ、いずれかの測温部を選択的に切り替えて使用可能にする電子体温計の実現が望まれる。
しかしながら、上記構成の電子体温計においては、体温の予備測定時に、接触式である詳細測定用の測温部が露出することになるため、測定直前に手で触れる等、予期しない熱的な外乱が詳細測定用の測温部に生じ得る。そのため、詳細測定用の測温部を用いて体温測定を実施するときに、前述した温度上昇曲線の形状が変化し、予測演算の精度低下を招くことがある。また、実測式で体温測定する場合も同様に、収束演算の精度低下を招くことがある。このため、使用者は電子体温計の取り扱いを慎重にする必要が生じ、電子体温計を使用する際に煩わしさを感じるようになる。
そこで本発明は、接触式の測温部を少なくとも含む複数の測温部を備えた電子体温計で、いずれか一つの測温部のみ使用して体温測定を行う場合に、使用者への負担を増やすことなく熱的な外乱発生を防止でき、常に正確な体温測定が行えるカバー付き電子体温計を提供することを目的とする。
本発明は、下記構成からなる。
電子体温計の少なくとも一部がカバー部材により覆われるカバー付き電子体温計であって、
前記電子体温計のそれぞれ異なる位置に配設され、接触式の測温部を少なくとも含む複数の測温部と、
前記複数の測温部のいずれか一つのみ使用して体温測定を行う制御部と、
体温測定時に、体温測定に使用していない前記接触式の測温部を覆うカバー部材と、
を備えるカバー付き電子体温計。
本発明によれば、接触式の測温部を少なくとも含む複数の測温部を備えた電子体温計で、いずれか一つの測温部のみ使用して体温測定を行う場合に、使用者への負担を増やすことなく熱的な外乱発生を防止できる。これにより、常に正確な体温測定が行える。
本発明の実施形態を説明するための図で、収納ケース付き電子体温計の外観図である。 電子体温計の分解斜視図である。 電子体温計の機能ブロック構成図である。 (A)は電子体温計が収納された収納ケース付き電子体温計の一部断面正面図、(B)は同収納ケース付き電子体温計の一部断面側面図である。 (A)は電子体温計が収納された収納ケース付き電子体温計の一部断面正面図、(B)は同収納ケース付き電子体温計の一部断面側面図である。 カバー部材付き電子体温計で、予備測定時の状態を示す外観斜視図、(B)は同カバー部材付き電子体温計で、詳細測定時の状態を示す外観斜視図である。 係合手段を示す概略的な構成図である。 (A)はカバー部材付き電子体温計で、予備測定時の状態を示す外観斜視図、(B)は同カバー部材付き電子体温計で、詳細測定時の状態を示す外観斜視図である。 図8(A),(B)に示す電子体温計の機能ブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の態様>
図1は本発明の実施形態を説明するための図で、収納ケース付き電子体温計の外観図である。
収納ケース付き電子体温計100は、電子体温計11と、電子体温計11が挿入される収納ケース13で構成される。収納ケース13は、ケース本体15と蓋体17からなり、ケース本体15内に電子体温計11を長手方向へ挿入することで電子体温計11を収納する。
図2は電子体温計11の分解斜視図である。電子体温計11は、本体ケース21、サブアセンブリ23、第1の測温部25、キャップ27を備える。第1の測温部25はリード線29を通じてサブアセンブリ23と接続される。サブアセンブリ23は、第2の測温部31と、表示部33と、スイッチ部35と、報知部37とを有し、内部に設けられた図示しない制御回路基板(制御部)が各部を制御する。
第1の測温部25は、いわゆるラジアルリード型のサーミスタ39を有し、サーミスタ39はリード線29を通じて制御回路基板に接続される。第2の測温部31は、非接触で温度測定可能な赤外線センサ41を有する。
第1の測温部25は、詳細測定用の測温部であり、予測式にて体温測定に使用される。予測式とは、被測定部と熱的な平衡状態が得られる前に、所定の演算によって平衡状態における温度を推定した温度推定値を温度測定値として求める方式である。第2の測温部31は、短時間で簡便に行える予備測定用の測温部である。
第1の測温部25は、棒状の電子体温計11の先細に形成された先端の一端部に設けられ、第2の測温部31は、電子体温計11の先端とは反対側の他端部に設けられる。これら測温部25,31は、同時に使用されることはなく、いずれか一つの測温部が単独で、一回の体温測定において選択的に使用される。
本体ケース21は、射出成形により中空筒状に形成された熱可塑性の樹脂材料からなる。樹脂材料としては、例えばABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂等が挙げられる。本体ケース21は、サブアセンブリ23が挿入されたときに表示部33と対面する位置に表示窓43を有し、第2の測温部31と対面する位置に集光レンズ等を含む検出窓45を有する。検出窓45の集光レンズは、被測定者からの赤外線を赤外線センサ41に集光させる。本体ケース21の先端には、サーミスタ39と接続される先端キャップ47が配置される。先端キャップ47は、例えばステンレス合金等の金属材料からなり、有底筒状に構成されている。
キャップ27は、サブアセンブリ23のスイッチ部35を押下するための操作ボタン49を有し、外部からの操作ボタン49への押下動作がスイッチ部35に伝わるようなっている。
図3に電子体温計の機能ブロック構成図を示した。
電子体温計11は、その機能ブロックとして、制御回路基板である制御部51と、メモリ部53と、ボタン電池等の電源部55と、収納ケースの離脱を検出する離脱検知部57と、前述の第1の測温部25、第2の測温部31、報知部37、表示部33を備える。
制御部51は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む回路から構成される。制御部51は電子体温計11の全体を制御する。メモリ部53は、例えばROM(Read-Only Memory),RAM(Random-Access Memory)等から構成される。メモリ部53は、体温測定のための処理手順を制御部51等に実行させるためのプログラムを記憶したり、測定結果を記憶したりする。
報知部37は、例えばブザーにより構成され、体温測定が終了したこと、使用者の操作を受け付けたこと等を使用者に知らせる。
表示部33は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルから構成され、体温測定結果等を表示する。
スイッチ部35は、被測定者による操作を受け付けて、この操作による外部からの命令を制御部51及び電源部55に入力する。
上記構成の電子体温計11は、収納ケース13に収納される。
図4(A)は電子体温計が収納された収納ケース付き電子体温計の一部断面正面図、(B)は同収納ケース付き電子体温計の一部断面側面図である。
図4(A),(B)に示すように、収納ケース13は、電子体温計11が内部に収納された状態で、第1の測温部25を覆い、第2の測温部31を表出させる。即ち、蓋体17は、第2の測温部31と対面する位置に測定用開口孔61を有し、第2の測温部31を検出窓45を通じて表出させている。また、収納ケース13は、表示部33(表示窓43)に対面する位置に表示用開口孔63を有し、表示部33(表示窓43)を表出させている。
操作ボタン49は、蓋体17に設けたスイッチ片65に接触し、スイッチ片65を押下することで、操作ボタン49に押下動作が伝わるようになっている。
図4(B)に示すように、電子体温計11の一部には、ケース本体15が電子体温計11から取り外されたことを検知するための離脱検知部57が設けてある。離脱検知部57は、ケース本体15側に設けた永久磁石67の磁力を検出する磁気センサからなり、ケース本体15が電子体温計11から離脱されたか否かを検出する。離脱検知部57は、磁気を利用した検出方法以外にも、静電式センサや光センサ、又は他の接触式・非接触式センサを用いた構成としてもよい。
次に、上記した電子体温計11の使用手順の一例を説明する。
電子体温計11は、収納ケース13に挿入された状態で、短時間で簡便に体温測定できる予備測定を行い、その後、予備測定による体温測定結果に応じて、同一の電子体温計11により続けて詳細測定を行うことを可能にする。
収納ケース付き電子体温計100を、第2の測温部31を被測定者のこめかみ等の被測定部に押し当てた状態で、第2の測温部31を用いた予備測定を行う。このとき、使用者は、蓋体17のスイッチ片65を押下操作して、電子体温計11の操作ボタン49をONにする。すると電子体温計11の制御部51(図3)は、スイッチ部35からの押下信号を受けて、予備測定モードでの体温測定の制御を開始する。このとき、第1の測温部25は収納ケースに覆われており、使用者が第1の測温部25に直接触れることがない。
制御部51は、予測式にて予備測定モードの体温測定を行い、体温測定の結果を表示部33に表示する。使用者は、表示部33に表示される体温測定値を確認して、体温の詳細測定を必要に応じて実施する。例えば、予備測定で平熱であったと確認できれば、詳細測定は必要ないとして実施しない。
詳細測定を行う場合は、使用者は収納ケース13から電子体温計11を取り出す。すると、離脱検知部57が、ケース本体15からの離脱を検知して、制御部51に離脱信号を出力する。制御部51は、この離脱信号を受けて、体温測定に使用する測温部を第2の測温部31から第1の測温部25に切り替える。つまり、電子体温計11を収納ケース13から取り出すと、自動的に詳細測定の測定準備モードに入る。
そして、使用者は、電子体温計11の第1の測温部25を被測定者の脇下又は舌下に挟み、体温の詳細測定を行う。制御部51は、第1の測温部25からの測定温度の変化量が所定値以上となると、測定準備モードを詳細測定モードに切り替えて、詳細測定による所定の手順を進める。制御部51は、第1の測温部25からの温度検出値を表示部33に表示し、温度上昇が平衡状態となったときに報知部37からブザーを発生させる。
このように、本構成の収納ケース付き電子体温計によれば、体温測定を行う際、体温測定に使用しない第1の測温部25が収納ケース13により覆われるため、使用者が第1の測温部25に触れる等、熱的な外乱を生じることを未然に防止できる。その結果、第1の測温部25により測定される温度測定値が熱的外乱の影響を受けて変動することがなくなり、温度上昇が平衡状態に到達したかを正確に判定できる。よって、体温の測定精度を高く維持できる。
また、使用者は、電子体温計を取り扱う際に、使用しない測温部に触れないよう気を付ける等、煩わしさを感じることがない。そして、最初に行う体温の予備測定は、収納ケースに収納した状態のまま行えるため、体温測定を迅速に、かつ簡単な操作で手軽に実施できる。
更に、電子体温計が複数の測温部を備えるため、一方の測温部が故障等の何らかの原因で機能しなくなった場合でも、他方の測温部により体温測定を行うことができる。また、様々な場面において必要とされる測定方式に応じて、最適に使い分けることも可能となる。
なお、上記構成例では、収納ケースで第1の測温部25を覆っているが、以降に説明する構成例を含め、収納ケースに限らず、電子体温計11の外側の一部のみに設けたカバー部材としてもよい。その場合、体温の予備測定を行う場合には、詳細測定用の第1の測温部を覆うようにカバー部材を配置することで、熱的外乱が第1の測温部に導入されることを防止できる。収納ケース、カバー部材は、樹脂材料等の熱伝導率の低い材料等、断熱性の高い材料で構成することが好ましい。
<第2の態様>
図5(A)は電子体温計が収納された収納ケース付き電子体温計の一部断面正面図、(B)は同収納ケース付き電子体温計の一部断面側面図である。図5(A),(B)に示すように、収納ケース13Aは、電子体温計11の全長より短く、蓋体を有しない他は、図4に示す収納ケース13と同様の構成である。
本構成の収納ケース付き電子体温計200によれば、収納ケース13Aが、前述の収納ケース13と同様に、電子体温計11を収納した状態で、予備測定に必要となる第2の測温部31が表出している。このため、予備測定をそのままの状態で簡単に開始できる。また、収納ケース13Aの構成が簡略化されて低コストとなる。更に、収納ケース13Aが蓋体のない一体型であるため、取り扱い性を向上できる。
<第3の態様>
図6(A)はカバー付き電子体温計で、予備測定時の状態を示す外観斜視図、(B)は同カバー付き電子体温計で、詳細測定時の状態を示す外観斜視図である。
図6(A)に示すように、本構成のカバー付き電子体温計300においては、カバー部材14が、電子体温計11の外周を覆う筒状に形成され、電子体温計11の長手軸に沿って移動自在に支持されている。カバー部材14は、電子体温計11の長手方向全長より短く、電子体温計11の第1の測温部25を覆う第1の状態においては、第2の測温部31を表出させる。また、図6(B)に示すように、カバー部材14が第2の測温部31を覆う第2の状態においては、第1の測温部25を表出させる。
カバー部材14と電子体温計11とは、上記の第1の状態及び第2の状態で、相互に固定するための係合手段を備える。カバー部材14の係合手段71A,71Bは、カバー部材14の内壁面の長手軸方向2箇所に設けられ、電子体温計11側には外周面の1箇所に設けられている。
係合手段は、例えば図7に示すように、電子体温計11の側面の一部に設けた突起73と、この突起73と係合する凸部75,77からなる。カバー部材14は、電子体温計11の長手軸に沿って相対移動させると、凸部75,77の間に突起73が嵌り込み、電子体温計11の長手軸に対して固定される。また、カバー部材14は、電子体温計11に対して長手軸方向に押されることで、凸部75,77から突起73が外れて電子体温計11との固定状態が解除される。
つまり、係合手段は、カバー部材14を電子体温計11に対して長手軸に沿って移動させ、その移動先で第1の状態又は第2の状態に固定できる。なお、上記係合手段の構成は一例であって、他の機構を用いたものであってもよい。
カバー部材14には、図6(A)に示す第1の状態で、電子体温計11の表示部33を、表示窓43を通じてケース外側に表出する第1の表示用開口孔79が形成されている。また、図6(B)に示す第2の状態で、電子体温計11の表示部33を、表示窓43を通じてカバー外側に表出する第2の表示用開口孔81が形成されている。
カバー部材14は、前述した電子体温計11の離脱検知部が検知する永久磁石(図示略)が備わる。永久磁石は、図6(A)に示す第1の状態で離脱検知部と相互に対面する、カバー部材14の内側に配置される。
上記構成のカバー付き電子体温計300においては、次のように操作する。まず、電子体温計11の使用者が、図6(A)に示す第1の状態で、前述したように第2の測温部31を被測定者のこめかみ等に押し当てる。その状態で、使用者又は被測定者が操作ボタン49を押下すると、体温の予備測定が開始される。予備測定の結果は表示部33に表示され、使用者は、その測定結果に応じて詳細測定を行うか否かを判断する。詳細測定を行う場合は、図6(B)に示すように、カバー部材14を電子体温計11の軸線に沿って移動させて第2の状態で固定する。
使用者は、この第2の状態で体温の詳細測定を行う。なお、詳細測定の開始タイミングは、図示しない離脱検知部が、カバー部材14の電子体温計11からの離脱を検知したタイミングとする。つまり、使用者が予備測定を行い、測定結果を確認して詳細測定を行う際、カバー部材14を第1の状態から第2の状態に移動させるだけで、電子体温計11による詳細測定が開始される。また、第1、第2の状態のいずれであっても、第1の表示用開口孔79又は第2の表示用開口孔81を通じて表示部33を視認できる。
本構成においても、第2の測温部31を使用して予備測定を行うときに、カバー部材14が第1の測温部25を覆い、第1の測温部25を使用して詳細測定を行うときに、カバー部材14が第2の測温部31を覆う。そのため、前述同様に、使用者が予備測定時に第1の測温部25に触れることを防止でき、詳細測定時に第1の測温部25に熱的な外乱が導入されることがない。よって、常に正確な体温測定が行える。
<第4の態様>
図8(A)はカバー部材付き電子体温計で、予備測定時の状態を示す外観斜視図、(B)は同カバー部材付き電子体温計で、詳細測定時の状態を示す外観斜視図である。
図8(A)に示すように、本構成のカバー付き電子体温計400においては、電子体温計11の表示窓43より第1の測温部25側に、発光部83を設けてある。また、カバー部材14Aは、発光部83を表出する発光部開口孔85が前述の第1の表示用開口孔79に代えて形成されている。その他の構成は、図8(A),(B)に示すカバー部材付き電子体温計と同様である。
図9は図8(A),(B)に示す電子体温計の機能ブロック図である。本構成においては、制御部51は、予備測定終了後、体温測定値が予め定めた所定温度以上の場合に、発光部83を点灯させて、詳細測定の実施を使用者に促す。
本構成においては、図8(A)に示す第1の状態で予備測定を行い、測定体温値が予め定めた所定温度以上であった場合、制御部51は発光部83を点灯させる。使用者は、予備測定後に発光部83が点灯した場合に詳細測定を実施する。また、点灯しないときは平熱であったと判断する。
このように、使用者は予備測定による測定体温値から、詳細測定の要否、即ち平熱か否かを判断する必要がなくなり、使用者の負担を軽減して簡単に体温測定を実施できる。発光部83は、点灯色を緑色等の視認性の高い特定色にしたり、点滅を繰り返して視認性を高めたりする他、「詳細測定して下さい」等の文字情報を表示する等、種々の表示形態であってもよい。
詳細測定時においては、使用者はカバー部材14Aを電子体温計11の長手軸に沿って移動させ、図8(B)に示す第2の状態で体温測定する。このとき、表示用開口孔81から表示部33が表示窓43を通じて表出される。表示部33には、詳細測定による体温測定値が表示される。
このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば、上記例のように測温部が2箇所である他にも、3箇所以上であってもよい。その場合でも、使用しない測温部がカバー部材(収納ケース)により覆われることで、当該使用しない測温部が体温測定に使用される際、この測温部に熱的な外乱が導入されていることがない。
また、本構成の電子体温計は、第1の測温部がサーミスタで構成され、第2の測温部が赤外線センサで構成されているが、これら温度センサは、他の検出方式による温度センサを使用してもよい。また、体温測定方式としては、例えば、第1の測温部を用いて実測式にて体温測定してもよい。いずれの電子体温計の構成であっても、体温測定の場面に応じて最適なセンサを搭載し、最適な体温測定方式で測定すればよい。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 電子体温計の少なくとも一部がカバー部材により覆われるカバー付き電子体温計であって、
前記電子体温計のそれぞれ異なる位置に配設され、接触式の測温部を少なくとも含む複数の測温部と、
前記複数の測温部のいずれか一つのみ使用して体温測定を行う制御部と、
体温測定時に、体温測定に使用していない前記接触式の測温部を覆うカバー部材と、
を備えるカバー付き電子体温計。
(2) (1)のカバー付き電子体温計であって、
前記複数の測温部が、接触式の第1の測温部と、非接触式の第2の測温部を含むカバー付き電子体温計。
(3) (2)のカバー付き電子体温計であって、
前記第1の測温部が、棒状の前記電子体温計の一端部に設けられ、前記第2の測温部が、前記電子体温計の他端部に設けられ、
前記カバー部材が、少なくとも前記第1の測温部を覆うことを可能に配置されたカバー付き電子体温計。
(4) (1)又は(2)のカバー付き電子体温計であって、
前記カバー部材が、前記電子体温計の全体を覆うと共に、前記第2の測温部に対面して該第2の測温部を表出させるための測定用開口孔が形成されたカバー付き電子体温計。
(5) (2)又は(3)のカバー付き電子体温計であって、
前記カバー部材が、前記電子体温計の外周を覆う筒状に形成され、前記電子体温計の長手軸に沿って移動自在に支持されるカバー付き電子体温計。
(6) (5)のカバー付き電子体温計であって、
前記カバー部材が、前記電子体温計の長手方向全長より短く、
前記カバー部材が前記第1の測温部を覆う第1の状態においては前記第2の測温部が表出し、
前記カバー部材が前記第2の測温部を覆う第2の状態においては前記第1の測温部が表出するカバー付き電子体温計。
(7) (5)又は(6)のカバー付き電子体温計であって、
前記電子体温計が、前記温度測定値を表示するための表示部を備え、
前記カバー部材が、前記表示部を表出させる表示用開口孔を有するカバー付き電子体温計。
(8) (5)〜(7)のいずれか一つのカバー付き電子体温計であって、
前記電子体温計が、前記第1の状態において表出する位置に発光部を備え、
前記制御部が、前記第2の測温部による体温測定値が予め定めた所定温度以上である場合に前記発光部を点灯させるカバー付き電子体温計。
(9) (8)のカバー付き電子体温計であって、
前記カバー部材が、前記第1の状態において前記発光部を表出させる発光部開口孔を有するカバー付き電子体温計。
(10) (1)〜(9)のいずれか一つのカバー付き電子体温計であって、
前記電子体温計が、該電子体温計と前記カバー部材との離脱を検出する離脱検知手段を備え、
前記制御部が、前記離脱検知手段により前記離脱が検出されたときに、前記第1の測温部を使用する温度測定モードに切り替えるカバー付き電子体温計。
(11) (1)〜(10)のいずれか一つのカバー付き電子体温計であって、
前記第2の測温部が、赤外線センサを用いて構成されるカバー付き電子体温計。
(12) (1)〜(11)のいずれか一つのカバー付き電子体温計であって、
前記カバー部材が、前記電子体温計の少なくとも一部が挿入される収納ケースであるカバー付き電子体温計。
11 電子体温計
13,13A 収納ケース
14,14A カバー部材
25 第1の測温部
31 第2の測温部
33 表示部
39 サーミスタ
41 赤外線センサ
43 表示窓
45 検出窓
49 操作ボタン
51 制御部
57 離脱検知部
61 測定用開口孔
63 表示用開口孔
67 離脱検知センサ
69 永久磁石
71 係合手段
79 第1の表示用開口孔
81 第2の表示用開口孔
83 発光部
85 発光部開口孔
100,200 収納ケース付き電子体温計(カバー付き電子体温計)
300,400 カバー付き電子体温計

Claims (12)

  1. 電子体温計の少なくとも一部がカバー部材により覆われるカバー付き電子体温計であって、
    前記電子体温計のそれぞれ異なる位置に配設され、接触式の測温部を少なくとも含む複数の測温部と、
    前記複数の測温部のいずれか一つのみ使用して体温測定を行う制御部と、
    体温測定時に、体温測定に使用していない前記接触式の測温部を覆うカバー部材と、
    を備えるカバー付き電子体温計。
  2. 請求項1記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記複数の測温部が、接触式の第1の測温部と、非接触式の第2の測温部を含むカバー付き電子体温計。
  3. 請求項2記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記第1の測温部が、棒状の前記電子体温計の一端部に設けられ、前記第2の測温部が、前記電子体温計の他端部に設けられ、
    前記カバー部材が、少なくとも前記第1の測温部を覆うことを可能に配置されたカバー付き電子体温計。
  4. 請求項3記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記カバー部材が、前記電子体温計の全体を覆うと共に、前記第2の測温部に対面して該第2の測温部を表出させるための測定用開口孔が形成されたカバー付き電子体温計。
  5. 請求項2又は請求項3記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記カバー部材が、前記電子体温計の外周を覆う筒状に形成され、前記電子体温計の長手軸に沿って移動自在に支持されるカバー付き電子体温計。
  6. 請求項5記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記カバー部材が、前記電子体温計の長手方向全長より短く、
    前記カバー部材が前記第1の測温部を覆う第1の状態においては前記第2の測温部が表出し、
    前記カバー部材が前記第2の測温部を覆う第2の状態においては前記第1の測温部が表出するカバー付き電子体温計。
  7. 請求項5又は請求項6記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記電子体温計が、前記温度測定値を表示するための表示部を備え、
    前記カバー部材が、前記表示部を表出させる表示用開口孔を有するカバー付き電子体温計。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれか一項記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記電子体温計が、前記第1の状態において表出する位置に発光部を備え、
    前記制御部が、前記第2の測温部による体温測定値が予め定めた所定温度以上である場合に前記発光部を点灯させるカバー付き電子体温計。
  9. 請求項8記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記カバー部材が、前記第1の状態において前記発光部を表出させる発光部開口孔を有するカバー付き電子体温計。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか一項記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記電子体温計が、該電子体温計と前記カバー部材との離脱を検出する離脱検知手段を備え、
    前記制御部が、前記離脱検知手段により前記離脱が検出されたときに、前記第1の測温部を使用する温度測定モードに切り替えるカバー付き電子体温計。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか一項記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記第2の測温部が、赤外線センサを用いて構成されるカバー付き電子体温計。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか一項記載のカバー付き電子体温計であって、
    前記カバー部材が、前記電子体温計の少なくとも一部が挿入される収納ケースであるカバー付き電子体温計。
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