JP2013170710A - 冷蔵庫の扉の製造方法、冷蔵庫の扉、および冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫の扉の製造方法、冷蔵庫の扉、および冷蔵庫 Download PDF

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Abstract

【課題】1次接着に要するコスト等を抑えつつ、位置決めされたパネル部材をフレーム部材へ適切に固定しておくことが容易となる製造方法を提供する。
【解決手段】略平板状に形成されたパネル部材と、前記パネル部材が前方から嵌め込まれる枠部を有するフレーム部材と、が用いられ、前記パネル部材を前記枠部に嵌め込んで位置決めし、前記パネル部材と前記フレーム部材が組み合わさった組部材を形成する、パネル位置決め工程と、側方から前後方向に抱え込むように前記組部材へ取り付け可能に形成された固定治具を用いて、前記パネル部材を前記位置決めされた状態に固定しておく、固定治具取付工程と、を含む製造方法とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、冷蔵庫の扉の製造方法、当該製造方法により製造された冷蔵庫の扉、および当該扉を用いた冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫の扉として、ガラス等で形成されたパネル部材を用いたものがある。またこのような冷蔵庫の扉の製造方法として、パネル部材をフレーム部材に嵌め込んで位置決めし、接着固定する工程を含む方法がある。当該製造方法の一例について、図9を参照して以下に簡潔に説明する。
図9は、パネル部材131が位置決めされた状態を、概略的に示している。なおフレーム部材132は、パネル部材131が嵌め込まれる枠部132a、および、枠部132aの後側から側方へ突出した突出部132cを有している。パネル部材131は平板状となっており、枠部132aへ前方から挿入され、突出部132cに当たる位置で位置決めされる。なおこのとき、突出部132cとパネル部材131の間には両面テープ135が設けられ、これら双方間の接着(1次接着)がなされる。
このように位置決めがなされた後、パネル部材131の裏側の空間には発泡ウレタンが満たされる。これにより、パネル部材131とフレーム部材132の間の接着(2次接着)がなされるとともに、扉内部に断熱材を設けることが出来る。
米国特許出願公開第2011/0089790号明細書
上述したような発泡ウレタンを満たす工程が行われる際には、発泡ウレタンの発泡圧等によるパネル部材131の位置ずれ等が生じないようにする必要がある。そのため位置決めされたパネル部材131は、フレーム部材132にある程度しっかりと固定されている必要がある。
パネル部材132をしっかりと固定しておく手段としては、1次接着の強度を十分に高くしておくことが考えられる。しかしこの場合には、例えば強力な(接着力の強い)両面テープを幅広く使用する必要があり、1次接着に要するコストの増大を招く結果となる。また強力な両面テープを使用する場合には、両面テープの貼り付けを失敗したときに、そのやり直しが非常に困難となる。そのため、非常に高精度な位置決め治具が必要となったり、貼り付け失敗のリカバリーが出来ずに製造上のロスが増えたりし、この点からもコストの増大を招く結果となる。
本発明は上述した問題に鑑み、1次接着に要するコスト等を抑えつつ、位置決めされたパネル部材をフレーム部材へ適切に固定しておくことが容易となる製造方法の提供を目的とする。また本発明は、当該製造方法により製造された扉および冷蔵庫の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る冷蔵庫の扉の製造方法は、略平板状に形成されたパネル部材と、前記パネル部材が前方から嵌め込まれる枠部を有するフレーム部材と、が用いられ、前記パネル部材を前記枠部に嵌め込んで位置決めし、前記パネル部材と前記フレーム部材が組み合わさった組部材を形成する、パネル位置決め工程と、側方から前後方向に抱え込むように前記組部材へ取り付け可能に形成された固定治具を用いて、前記パネル部材を前記位置決めされた状態に固定しておく、固定治具取付工程と、を含む製造方法とする。
本製造方法によれば、1次接着に要するコスト等を抑えつつ、位置決めされたパネル部材をフレーム部材へ適切に固定しておくことが容易となる。
また上記製造方法は、前記冷蔵庫の庫内壁を形成するドアライナー部材が用いられ、前記組部材の後側に前記ドアライナー部材を位置決めする、ドアライナー位置決め工程と、前記組部材および前記ドアライナー部材に囲まれる空間を発泡ウレタンで満たす、ウレタン充填工程と、を含む製造方法としてもよい。
また上記製造方法は、前記固定治具を取り付けた前記組部材の前および上下左右側を覆うように、前記組部材へ取り付け可能に形成された下治具が用いられ、ドアライナー位置決め工程は、前記下治具が取り付けられた前記組部材の後側に、前記ドアライナー部材を位置決めする工程である製造方法としてもよい。
また上記製造方法において、前記下治具は、前記組部材へ取り付けられるときに、該組部材に取り付けられている前記固定治具に干渉しないように形成されていてもよい。
また上記製造方法は、前記ドアライナー部材へ取り付け可能に形成された上治具が用いられ、ドアライナー位置決め工程は、前記下治具が取り付けられた前記組部材の後側に、前記上治具が取り付けられた前記ドアライナー部材を位置決めする工程である製造方法としてもよい。
また上記製造方法において、前記パネル部材は、透明なガラス板の後側に意匠が施され、該意匠が該ガラス板を介して見える形態となっているようにしてもよい。
また本発明に係る冷蔵庫の扉は、上記の製造方法によって製造されたものとする。また本発明に係る冷蔵庫は、当該扉を備えたものとする。
本発明に係る冷蔵庫の扉の製造方法によれば、1次接着のコスト増大等を抑えつつ、ウレタン漏れのシール性を向上させることが容易となる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の扉を閉じた状態の正面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫の扉を開いた状態の正面図である。 本発明の実施形態に係る扉の構成図である。 本発明の実施形態に係る扉の構成に関する説明図である。 本発明の実施形態に係る扉の製造方法に関する説明図である。 本発明の実施形態に係る扉の製造方法に関する説明図である。 本発明の実施形態に係る扉の製造方法に関する説明図である。 従来の冷蔵庫の扉の製造方法の一例に関する説明図である。
本発明の実施形態について、各図面を参照しながら以下に説明する。
[冷蔵庫の全体構成]
図1は本実施形態の冷蔵庫1を示す斜視図である。なお本願において、冷蔵庫1やその構成部材(後述するフレーム部材やパネル部材など)についての前後や上下左右の方向は、特に断りのない限り、図1に矢印で示す通りとする。また上下左右の方向を「側方」と総称することがある。また図2は、冷蔵庫1の扉を閉じた状態の正面図である。
冷蔵庫1は、断熱箱体2の前方の上下それぞれに、観音開き式の扉を備えている。すなわち断熱箱体2の前側かつ上側には、左側の扉3aと右側の扉3bが、断熱箱体2の前側かつ下側には、左側の扉3cと右側の扉3dが、それぞれ取り付けられている。なお左上側の扉3aには、冷蔵庫1の状態等を表示する表示部4(例えば液晶表示パネル)が設けられている。
これらの扉(3a〜3d)(以下、扉3と総称することがある)は、何れも断熱仕様の断熱扉として別々に製造され、断熱箱体2に取り付けられている。このように冷蔵庫1は、前側に扉3が設けられ、その後側に断熱筺体2が設けられた形態となっている。なお、扉3のより詳細な構成や製造方法については、改めて説明する。
上側の扉(3a、3b)は後述する冷蔵室5(図3参照)の前面を開閉し、下側の扉(3c、3d)は後述する冷凍室6(図3参照)の前面を開閉する。また図3は、扉3を開いたとき(但し、下側の扉(3c、3d)の表示は省略している)の冷蔵庫1を示す正面図である。
断熱箱体2の上部には冷蔵室5が設けられ、断熱箱体2の下部には冷蔵室5に対して断熱壁7を介して冷凍室6が設けられている。冷蔵室5は貯蔵物が冷蔵保存され、冷凍室6は貯蔵物が冷凍保存される。以下、冷蔵室5及び冷凍室6について夫々説明する。
冷蔵室5の奥壁5aには、その中央部において上下方向に延びる金属製の冷却パネル8が設けられている。この冷却パネル8は、奥壁5aとともに冷気が流通する不図示の冷気通路(ダクト)を形成する。冷気は冷気通路の下方から上方に向かって流通し、冷気通路の上部に設けられる吐出口から側方に向かって冷蔵室5内に吐出される。吐出口から吐出された冷気は冷蔵庫の奥壁5aに沿って流通し、左右の端部で向きを変えて冷蔵室5の側壁5b,5cに沿って前方に流通する。
冷蔵室5の側壁5b,5cに沿って流通する冷気は流速が低下し、冷蔵室の前部から中心部に到達して貯蔵物を冷却する。これにより、貯蔵物に直接当たる冷気を低減して貯蔵物の乾燥を抑制することができる。また、冷蔵室5内において上部の温度よりも下部の温度を高くすることができ、貯蔵物の適正保存温度に応じて適切な位置に貯蔵物を保存することができる。
また冷却パネル8は、それ自体が冷気通路を流通する冷気によって冷却されることで、冷気通路の吐出口から吐出される冷気とともに冷蔵室5内に保存される貯蔵物を冷却する。従って、冷却効果が上昇して冷却のために必要な消費電力を抑制することができ、省エネルギーを図ることができる。
冷蔵室5の下部にはタンク室13、野菜室14、フルーツケース15、チルド室(フレッシュケース)16が設けられている。タンク室13は製氷用の水タンクを収納する。野菜室14は冷蔵室5の上部に対して隔離され、野菜が収納される。フルーツケース15は冷蔵室5の上部に対して隔離され、フルーツが収納される。
野菜室14及びフルーツケース15は、冷蔵室5の上部から吐出して下方に流通した冷気によって冷却されるため、周囲よりも高温の野菜やフルーツの保存に適した温度に維持される。チルド室16は、冷蔵室5の上部に対して隔離され、冷気通路の下部から冷気が吐出されるため周囲よりも低温に維持される。
野菜室14内には収納ケース21がスライド自在に配されている。また野菜室14の上端部には、収納ケース21の前壁と野菜室14の上壁を形成する仕切板9との間を開閉する蓋部22が枢支されている。収納ケース21は上面を開口して設けられており、その後方は野菜室14の上壁によって覆われている。
一方、収納ケース21の上面開口の前方は、収納ケース21が野菜室14内に差し込まれている状態において蓋部22によって覆われる。つまり蓋部22は収納ケース21の出入動作(スライド)に応じて回動し、収納ケース21の前壁と野菜室14の上壁との間を開閉するものである。
冷凍室6には自動製氷機を備える氷保管箱10、3つの小冷凍ケース11、2つの大冷凍ケース12が設けられている。氷保管箱10は、タンク室13(水タンク)の水を用いて不図示の自動製氷機によって製氷された氷を貯える。小冷凍ケース11及び大冷凍ケース12には、任意の貯蔵物が冷凍保存される。
[扉の構成]
次に扉3の構成についてより詳細に説明する。なお以下の説明では、便宜上、左上側の扉3aの構成について説明するが、他の扉(3b〜3d)についても基本的には同様である。
図4は、前方視点による扉3aの構成図であり、フレーム部材32等を透過させて表示したものである。なお以下の説明では便宜上、図4に点線で囲む部分のうち、左寄りの部分を「左部」、上寄りの所定部分を「上部」、右寄りの所定部分を「右部」、下寄りの所定部分を「下部」と各々称することがある。
また図5は、図4に二点鎖線で示す断面をAで示す方向に見たときの扉3aの断面図であって、部分的に左部の近傍を表示したものである。これらの図に示すように扉3aは、パネル部材31、フレーム部材32、およびドアライナー部材33等を用いて形成されている。
パネル部材31は、周縁が矩形である平板状に形成されており、前面が前方を向くように、フレーム部材32に支持される格好で設けられる。またパネル部材31は、透明なガラス板(ガラスパネル)の裏面に意匠を施した印刷を行い、更にその印刷の上に、飛散防止のフィルムを張り付けた構成となっている。これによりパネル部材31は、透明なガラス板の後側に意匠が施され、この意匠がガラス板を介して見える形態となっている。なおパネル部材31はその他、例えば、ガラス板の裏面に所定のシート(前側に印刷された意匠が施されている)が張り付けられた構成であっても良い。また扉3aの前側は、パネル部材31の前面(ガラス板)が露出した形態となっている。これにより扉3aは、デザイン性などが優れた仕様となっている。
フレーム部材32は、ABS樹脂等の成形により形成されており、枠部32a、側壁部32b、突出部32c、表示基板支持部32d、および補強リブ32e等を有している。
枠部32aは、前方が開口した枠状となっており、パネル部材31を前方から嵌め込むことが可能となるように、パネル部材31の周縁のサイズに合わせて(開口の大きさがパネル部材31の周縁と同等、或いは、やや大き目となるように)形成されている。別の見方をすれば、枠部32aは、左部、上部、右部、および下部の各々に配された板状体が、端部同士において互いに連結された形状となっている。枠部32aの内周面は、パネル部材31の周縁を囲む形態となっている。
側壁部32bは、左部、上部、右部、および下部の各々において、枠部32aの後側から後方へ伸びる形態となっている。別の見方をすれば、側壁部32bは、左部、上部、右部、および下部の各々に配された板状体が、端部同士において互いに連結された形状となっている。
突出部32cは、前方を向く平面(前面)と後方を向く平面(後面)を有する略板状となっており、左部、上部、右部、および下部の各々において、枠部32aの内周面の後側(換言すれば、側壁部32bの内周面の前側)から前面が枠部32aの開口部に対向するように突出する形態となっている。つまり突出部32cのうち、左部のものはほぼ右方に、上部のものはほぼ下方に、右部のものはほぼ左側に、下部のものはほぼ上方に、それぞれ突出する形態となっている。そのため突出部32cの前面は、パネル部材31の後面に対向している。
表示基板支持部32dは、先述した表示部4を搭載した表示基板41を、支持するための部分である。表示基板41は、表示部4が前方を向くように、表示基板支持部32dによって図4に示されている位置に支持される。扉3aの前方に居る使用者は、表示部4の表示を見ることが可能である。
補強リブ32eは、側壁部32bの内周面と突出部32cの後面の何れにも垂直な方向(左部にある場合は、前後左右方向)に広がる板状に形成されており、外縁が、側壁部32bに接する辺と突出部32cに接する辺を二辺とする三角形になっている。補強リブ32eは、側壁部32bと突出部32cによって形成されるコーナーに、所定間隔で配置されている。補強リブ32eは、主に突出部32cを補強する役割を果たす。
ドアライナー部材33は、冷蔵庫1の庫内壁を形成するものであり、フレーム部材32の後方に設けられる。なおパネル部材31、フレーム部材32、およびドアライナー部材33の各部材に囲まれた部分(図8に示す空間Xに相当)には、発砲ウレタン36が満たされている。発泡ウレタン36は、断熱材の役割を果たす他、パネル部材31、フレーム部材32、およびドアライナー部材33を互いに接着する接着剤の役割を果たす。
[扉の製造方法]
次に扉3の製造方法について説明する。なお以下の説明では、便宜上、左上側の扉3aの製造方法について説明するが、他の扉(3b〜3d)についても基本的には同様である。扉3aを製造する工程には、「パネル位置決め工程」、「固定治具取付工程」、「下治具取付工程」、「上治具取付工程」、「ドアライナー位置決め工程」、および「ウレタン充填工程」が含まれる。
「パネル位置決め工程」は、パネル部材31を枠部32aへ嵌め込んで位置決めし、パネル部材31とフレーム部材32が組み合わさった組部材Cb(図7を参照)を形成する工程である。
パネル位置決め工程では、図6に示すように、パネル部材31およびフレーム部材32が用いられる。そしてまずパネル部材31が枠部32aへ嵌め込まれ、その後、後方から突出部32cとパネル部材31の隙間を覆い隠すように(図5を参照)、1次接着材35が貼り付けられる。
なお1次接着材35としては、両面テープに比べて安価であるシーラー或いは紙テープ等が採用される。このように、1次接着材35を用いてパネル部材31とフレーム部材32の間での接着(「1次接着」)がなされ、組部材Cbが形成される。
「固定治具取付工程」は、パネル位置決め工程により形成された組部材Cbに固定治具を取付けて、パネル部材31を位置決めされた状態に固定しておく工程である。
図7は、組部材Cbに固定治具51を取付けた様子を示している。なお図7においては、(A)前方視点による図、および(B)下方視点による図が示されている。また図7における右上部には、本図に二点鎖線で示す断面をBで示す方向に見たときの断面図であって、固定治具51の近傍部分を拡大表示したものが示されている。
固定治具51は、側方から前後方向に抱え込むように(換言すれば、挟み込むように)、組部材Cbへ取り付け可能に形成されている。より具体的には、固定治具51は、取付時に組部材Cbの側方に位置する側方対応部51a、組部材Cbの前方(パネル部材31の外縁近傍の前方)に位置する前方対応部51b、組部材Cbの後方に位置する後方対応部51c、および、後方対応部51cに設けられた調節部51dを有している。固定治具51は、前方対応部51bがパネル部材31の前面に接触し、調整部51dがフレーム部材32の後側に接触するように、組部材Cbに取り付けられる。
調節部51dは、例えばネジ機構を利用して、前後方向への位置調節が可能となるように構成されている。これにより固定治具51は、組部材Cbに取り付けられたときに組部材Cbを前後方向にしっかりと押さえつけ、パネル部材31を位置決めされた状態に固定しておくことが可能となっている。固定治具取付工程では、図7に示すように組部材Cbの上側と下側の各々に二箇所ずつ、固定治具51が取り付けられる。
「下治具取付工程」は、固定治具51の取り付けられた組部材Cbに、下治具52(図8を参照)を取付ける工程である。下治具52は、固定治具51を取り付けた組部材Cbの前および上下左右側を覆うように、組部材Cbへ取り付け可能に形成された治具である。
より具体的には、下治具52は、取付時に組部材Cbの前側(パネル部材31の前面)を覆う前板部、上側を覆う上板部、下側を覆う下板部、および、左側と右側を覆う横板部を有している。なお下治具52は、固定治具51を取り付けた組部材Cbが納められるように形成された治具と見ることも出来る。また更に下治具52は、組部材Cbに取り付けられた固定治具51に対応する部分が、削り取られたような形状に形成されている。そのため下治具52は、組部材Cbへ取り付けられるときに、組部材Cbに取り付けられている固定治具51に干渉しないようになっており、当該取付が容易である。
「上治具取付工程」は、ドアライナー部材33に、上治具53(図8を参照)を取付ける工程である。上治具53は、ドアライナー部材33へ取り付け可能に形成された治具である。上治具53は、ドアライナー部材33を後側から保持する治具と見ることも出来る。
「ドアライナー位置決め工程」は、固定治具51および下治具52が取り付けられた組部材Cbの後側に、上治具53が取り付けられたドアライナー部材33を位置決めする工程である。図8は、ドアライナー位置決め工程がなされた状態を示している。なお図8においては、(A)後方視点による図、(B)上方視点による図、および(C)本図に二点鎖線で示す断面をCで示す方向に見たときの断面図が示されている。なお図8の(A)および(B)では、上治具53の表示を省略している。
ドアライナー位置決め工程は、例えば、ドアライナー部材33を取付けた上治具53を所定位置へ移動させ、組部材Cbにドアライナー部材33を被せて蓋をするように行われる。なおドアライナー部材33を被せる前に、組部材Cbとドアライナー部材33の間には、発泡前の発泡ウレタン36(図8では図示を省略する)が予め設けられる。発泡前の発泡ウレタンは、加熱により発泡して膨張する特性を有している。
ドアライナー位置決め工程がなされた状態では、図8(C)に示すように、組部材Cbおよびドアライナー部材33に囲まれる空間Xが形成される。空間Xは閉空間となっており、ウレタン充填工程が行われる前の段階では、発泡前の発泡ウレタン36が設けられている。
「ウレタン充填工程」は、空間Xを発泡ウレタンで満たす工程である。ウレタン充填工程では、ドアライナー部材33を位置決めした組部材Cb(固定治具51、下治具52、および上治具53が取り付けられた状態)が、箱状の金型に納められた状態で加熱される。これにより、発泡ウレタン36は空間Xにおいて膨張し、最終的に空間Xは発泡ウレタン36で満たされる。なおドアライナー部材33を位置決めした組部材Cbは、下治具52や上治具53により、例えば金型に納められる際の衝撃などから保護される。
発泡ウレタン36が満たされることにより、空間Xに断熱材が設けられるとともに、パネル部材31、フレーム部材32、およびドアライナー部材33の各部材は、互いに強固に接着(2次接着)される。ウレタン充填工程が完了した後、各治具(51〜53)は取り除かれ、更に所定の工程を経て扉3aが完成する。
なおウレタン充填工程が行われる段階では、組部材Cbへの固定治具51の取付によって、位置決めされたパネル部材31はフレーム部材32へしっかりと固定されている。そのため、発泡ウレタン36の発泡圧等によるパネル部材31の位置ずれは、生じ難くなっている。
また組部材Cbへの固定治具51の取付によって、パネル部材31の後面と突出部32cの前面の間はより密着する。そのためウレタン充填工程において、パネル部材31と突出部32cの隙間に発泡ウレタン36が進入することは抑えられ、ウレタン漏れ(当該隙間へ進入した発泡ウレタン36が、外部へ漏れること)は生じ難くなっている。
このように本実施形態では、固定治具51を用いることでパネル部材31の位置ずれやウレタン漏れが生じ難くなっているため、1次接着に要するコスト等を抑えることが可能である。
すなわち固定治具51を用いない場合は、パネル部材31の位置ずれやウレタン漏れを防ぐため、例えば強力な両面テープを用いて1次接着を行う必要がある。しかし固定治具51を用いる本実施形態では、先述したように比較的安価であるシーラーや紙テープ等(1次接着材35)を用いて1次接着を行うようにしても、パネル部材31の位置ずれやウレタン漏れは防止されるため、1次接着に要するコストを抑えることが可能である。
また両面テープを用いる場合に比べて、シーラーや紙テープ等を用いる場合には、貼り付けを失敗してもそのやり直しが容易である。そのため、パネル位置決め工程を行う際に非常に高精度な位置決め治具が必要となったり、貼り付け失敗のリカバリーが出来ずに製造上のロスが増えたりすることが回避され、この点からもコストを抑えることが可能である。
[その他]
以上に説明した通り、本発明の実施形態に係る冷蔵庫の扉の製造方法は、平板状に形成されたパネル部材31と、パネル部材31が前方から嵌め込まれる枠部32aを有するフレーム部材32と、の各部材が用いられる。また当該製造方法は、パネル部材31を枠部32aに嵌め込んで位置決めし、パネル部材31とフレーム部材32が組み合わさった組部材Cbを形成する、パネル位置決め工程と、側方から前後方向に抱え込むように組部材Cbへ取り付け可能に形成された固定治具51を用いて、パネル部材31を位置決めされた状態に固定しておく、固定治具取付工程と、を含む方法となっている。
そのため当該製造方法は、1次接着に要するコスト等を抑えつつ、位置決めされたパネル部材31をフレーム部材32へ適切に固定しておくことが容易となっている。
また本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、冷蔵庫の製造工程等に利用することができる。
1 冷蔵庫
2 断熱箱体
3、3a〜3d 扉
4 表示部
41 表示基板
5 冷蔵室
6 冷凍室
7 断熱壁
8 冷却パネル
9 仕切板
10 氷保管箱
11 小冷凍ケース
12 大冷凍ケース
13 タンク室
14 野菜室
15 フルーツケース
16 チルド室
21 ケース
22 蓋部
31 パネル部材
32 フレーム部材
32a 枠部
32b 側壁部
32c 突出部
32d 表示基板支持部
32e 補強リブ
33 ドアライナー部材
35 1次接着材
36 発泡ウレタン
51 固定治具
51a 側方対応部
51b 前方対応部
51c 後方対応部
51d 調節部
52 下治具
53 上治具
Cb 組部材

Claims (8)

  1. 略平板状に形成されたパネル部材と、
    前記パネル部材が前方から嵌め込まれる枠部を有するフレーム部材と、が用いられ、
    前記パネル部材を前記枠部に嵌め込んで位置決めし、前記パネル部材と前記フレーム部材が組み合わさった組部材を形成する、パネル位置決め工程と、
    側方から前後方向に抱え込むように前記組部材へ取り付け可能に形成された固定治具を用いて、前記パネル部材を前記位置決めされた状態に固定しておく、固定治具取付工程と、
    を含むことを特徴とする冷蔵庫の扉の製造方法。
  2. 前記冷蔵庫の庫内壁を形成するドアライナー部材が用いられ、
    前記組部材の後側に前記ドアライナー部材を位置決めする、ドアライナー位置決め工程と、
    前記組部材および前記ドアライナー部材に囲まれる空間を発泡ウレタンで満たす、ウレタン充填工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記固定治具を取り付けた前記組部材の前および上下左右側を覆うように、前記組部材へ取り付け可能に形成された下治具が用いられ、
    ドアライナー位置決め工程は、
    前記下治具が取り付けられた前記組部材の後側に、前記ドアライナー部材を位置決めする工程であることを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記下治具は、
    前記組部材へ取り付けられるときに、該組部材に取り付けられている前記固定治具に干渉しないように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 前記ドアライナー部材へ取り付け可能に形成された上治具が用いられ、
    ドアライナー位置決め工程は、
    前記下治具が取り付けられた前記組部材の後側に、前記上治具が取り付けられた前記ドアライナー部材を位置決めする工程であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の製造方法。
  6. 前記パネル部材は、
    透明なガラス板の後側に意匠が施され、該意匠が該ガラス板を介して見える形態となっていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の製造方法。
  7. 請求項1から請求項6の何れかに記載の製造方法によって製造されたことを特徴とする、冷蔵庫の扉。
  8. 請求項7に記載の扉を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014055767A (ja) * 2013-12-25 2014-03-27 Panasonic Corp 冷蔵庫
CN104296472A (zh) * 2014-10-13 2015-01-21 合肥美的电冰箱有限公司 冰箱门体的制造方法

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