JP2014055767A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉前面のガラス板を長期間に亘って接着保持できる扉付の冷蔵庫の提供。
【解決手段】断熱性を有する冷蔵庫本体と扉とを備え、前記扉は、冷蔵庫本体の内側に位置する内箱フレームと、縁枠と、前記内箱フレームを覆うように前記縁枠に配置した着色層付きの透明前板と、前記透明前板と内箱フレームと縁枠との間の空間に充填発泡させた発泡ウレタンとを有し、前記透明前板の外周部は前記縁枠の内縁端を超えて配置した両面接着部材によって接着するとともに、上記透明前板は前記発泡ウレタンに接着保持させることにより、透明前板を長期間に亘って接着保持できるとともに、意匠性を高め、その高い意匠性をそのまま維持できる扉付の冷蔵庫を提供することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は冷蔵庫に関し、特に冷蔵庫の扉構成に関するものである。
一般にこの種の冷蔵庫は、断熱性を有する冷蔵庫本体内に冷蔵室、冷凍室、野菜室等を設け、これら各冷蔵室、冷凍室、野菜室等は扉によって開閉可能に構成してある。
上記扉は、冷蔵庫本体の前面となる前板と、冷蔵室、冷凍室、野菜室等の内面となる内箱フレームと、これら前板と内箱フレームとを一体に連結する枠体と、の間にウレタンを充填発泡させて、冷蔵庫本体と同様断熱性を有するように構成してある。
このような冷蔵庫にあって、その扉の前板は冷蔵庫全体の見栄え、すなわち意匠に大きな影響を与え、その仕上がりは冷蔵庫全体の品位を大きく左右する。
そこでこの扉の意匠性を向上させるべく扉の前板をガラス板で構成したものが見られる(例えば、特許文献1参照)。
図10は上記特許文献1で提案された扉を示し、その前板101は模様等の着色層102をシルク印刷によって形成した着色ガラス板103で構成してあり、当該着色ガラス板103と内箱フレーム104と枠体105との間にウレタン106を充填発泡させて構成してある。
特許第3140110号公報
上記従来の構成によれば、着色層102の手前に着色ガラス板103の透明層が位置するため、着色の色に深みが加わって質感が増し、金属製あるいは樹脂製の塗装前板に比べるとその意匠性が向上する利点がある。
しかしながら、上記従来の扉は枠体105に着色ガラス板挿入部107を設け、この着色ガラス板挿入部107に前記着色ガラス板103をはめ込んでいたため、この着色ガラス板挿入部107が着色ガラス板103の前面周囲に露出し、着色ガラス板103を用いて向上させた意匠性を損なうという課題があった。
また、この着色ガラス板挿入部107の縁部と着色ガラス板103との境界部にはごく微細な誇りや塵埃等が付着堆積していき、この微細なほこりや塵埃等は拭きとろうとしても完全にふき取ることができず、縁部に沿って線状に見え始めるようになる。これは着色ガラス板103の着色が白色系であれば短期間の使用で目立ちはじめ、使用期間が長くなるにつれて大きく目立つようになり、冷蔵庫の美観を大きく損ねる。
そこで出願人はこのような課題を解決すべく、枠体105の着色ガラス挿入部107を廃止して、着色ガラス板103の端部をそのまま露出状態としたものを試作し、寿命加速試験を行ってみた。
その結果、扉端面に水等が掛かった場合、この水が扉端面の着色ガラス板103と枠体105との接触面から内方へ侵入し、この水によって着色ガラス板103と発泡ウレタン106との接着力が経年変化して発泡ウレタン106と着色ガラス板103の接着が一部で剥がれ、その剥がれ次第に全体に広がっていく、すなわち、着色ガラス板103と発泡ウレタン106との間の接着強度を長期間に亘って保障することが困難であることが判明した。
また、着色ガラス板103にシルク印刷等で形成した着色層102は着色ガラス板103との接着強度にばらつきがあり、発泡ウレタン106の熱収縮や経年変化等で接着状態が劣化すると、着色層102が発泡ウレタン106とともに着色ガラス板103から剥がれることがあることも判明した。
本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、ガラス板等の透明前板の接着強度を長期間に亘って保障でき、かつ、意匠性を高め、その高い意匠性をそのまま維持し続けることができる扉付の冷蔵庫を提供するものである。
本発明は上記目的を達成するため、断熱性を有する冷蔵庫本体と扉とを備え、前記扉は、冷蔵庫本体の内側に位置する内箱フレームと、縁枠と、前記内箱フレームを覆うように前記縁枠に配置した着色層付きの透明前板と、前記透明前板と内箱フレームと縁枠との間の空間に充填発泡させた発泡ウレタンとを有し、前記透明前板の外周部は前記縁枠の内縁端を超えて配置した両面接着部材によって接着するとともに、上記透明前板は前記発泡ウレタンに接着保持させるものである。
これにより、ガラス板はウレタンとの接着に加え、両面接着部材を介して内箱フレームの縁枠とも接着してその接着力が加わった形で保持されるから、より強固に接着保持されることになる。そして、扉端部に水が掛かってもこの水は透明前板と内箱フレームの縁部とを接着している両面接着部材によって内方への侵入を阻止されるから、水の侵入による発泡ウレタンと透明前板との接着剥がれも確実に防止することができる。よって、長期間に亘って透明前板の接着強度を維持保障することができ、高い信頼性を確保することができる。
本発明は、透明前板を長期間に亘って接着保持できるとともに、意匠性を高め、その高い意匠性をそのまま維持できる扉付の冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の外観斜視図 同冷蔵庫の断面図 同冷蔵庫の扉の一つを示す斜視図 同冷蔵庫の扉の分解斜視図 同図3のA−A断面図 同図3のB−B断面図 同冷蔵庫の縁枠に対するテープ貼り状態を説明する説明図 同冷蔵庫の扉端部を示す拡大断面図 同実施の形態2における冷蔵庫の扉を示す断面図 従来の冷蔵庫における扉の断面図
第1の発明は、断熱性を有する冷蔵庫本体と扉とを備え、前記扉は、冷蔵庫本体の内側
に位置する内箱フレームと、縁枠と、前記内箱フレームを覆うように前記縁枠に配置した着色層付きの透明前板と、前記透明前板と内箱フレームと縁枠との間の空間に充填発泡させた発泡ウレタンとを有し、前記透明前板の外周部は前記縁枠の内縁端を超えて配置した両面接着部材によって接着するとともに、上記透明前板は前記発泡ウレタンに接着保持させるものである。
これにより、ガラス板はウレタンとの接着に加え、両面接着部材を介して内箱フレームの縁枠とも接着してその接着力が加わった形で保持されるから、より強固に接着保持されることになる。そして、扉端部に水が掛かってもこの水は透明前板と内箱フレームの縁部とを接着している両面接着部材によって内方への侵入を阻止されるから、水の侵入による発泡ウレタンと透明前板との接着剥がれも確実に防止することができる。よって、長期間に亘って透明前板の接着強度を維持保障することができ、高い信頼性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の外観斜視図、図2は同冷蔵庫の断面図、図3は同冷蔵庫の扉の一つを示す斜視図、図4は同冷蔵庫の扉の分解斜視図、図5は同図3のA−A断面図、図6は同図3のB−B断面図、図7は同冷蔵庫の縁枠に対するテープ貼り状態を説明する説明図、図8は同冷蔵庫の扉端部を示す拡大断面図である。
図1、図2において、冷蔵庫本体1は、前方に開口する金属製(例えば鉄板)の外箱2と、硬質樹脂製(例えばABS)の内箱3と、これら外箱2と内箱3との間に発泡充填した硬質の発泡ウレタン4からなる。上記冷蔵庫本体1はその内部に、冷蔵室5と、冷蔵室5の下に位置する切替室6及び切替室6に並設した製氷室7と、切替室6及び製氷室7の下部に位置する冷凍室8と、冷凍室8の下部に位置する野菜室9とを有する。また、前記冷蔵室5の前面は、例えば観音開き式の扉10,10により開閉自由に閉塞し、切替室6及び製氷室7と冷凍室8と野菜室9の前面部は引き出し式の扉11,12,13,14によって開閉自由に閉塞してある。
冷蔵庫本体1の背面には冷却室16があり、冷気を生成する冷却器17と、冷気を各室に供給する送風ファン18とが設けてある。また、上記冷蔵庫本体1の本体天面奥部には圧縮機19が設けてあり、コンデンサ(図示せず)と、放熱用の放熱パイプ20と、キャピラリーチューブ21と、前記した冷却器17とを順次環状に接続してなる冷凍サイクルに冷媒を封入し、冷却運転を行うように構成してある。
ここで、上記各扉10〜14は冷蔵庫本体1と同様硬質のウレタンを発泡充填して断熱性を持たせてあり、更に意匠性を向上させるべくその前面をガラス板等の透明前板で構成してある。
以下、扉10を例にしてその構成について図3〜図8を用いて説明する。なお、扉10以外の扉11〜14も同様の構成である。
図3〜図8において、23は冷蔵庫本体1の内側に位置することになる内箱フレームで、例えばABS樹脂で形成してある。24はこの内箱フレーム23の周端面に結合固定した縁枠で、ABS樹脂で形成してある。25は前記内箱フレーム23を覆うようにその縁枠24に積層配置したガラス板等の透明前板(以下、ガラス板と称す)で、この実施の形態では光沢のある強化ガラス板で形成してある。
このガラス板25は着色層が原因となる剥がれにも対応すべく図5に示すようにその内面に接着剤26を介して樹脂フィルム27を貼り付け、この樹脂フィルム27に絵模様、例えばヘアーラインのような金属調模様からなる着色層28が形成してある。これによって、前記ガラス板25は、あたかも着色層付きのガラス板となる。前記樹脂フィルム27はこの実施の形態では透明性が高く機械的強度の高いポリエチレンテレフタレートを用い、着色層28はホワイト系ではガラス板25とは反対側面に形成し、グレー系ではガラス板25側に形成してある。図面ではガラス板25とは反対側面に形成した場合を示している。
29は前記ガラス板25の樹脂フィルム27側の面と内箱フレーム23と縁枠24との間の空間に充填発泡させた硬質のウレタンで、発泡によって内箱フレーム23及び縁枠24とともに前記ガラス板25内面の樹脂フィルム27に接着し、当該樹脂フィルム27を介してガラス板25を接着保持している。
ここで、前記発泡ウレタン29はその発泡密度をガラス板25の中央部分より外周部分の方を高く設定してある。
また、前記内箱フレーム23の縁枠24とガラス板25の外周部とは両面テープ30を介して接着してある。これによって、前記ガラス板25は発泡ウレタン29に接着保持されるとともに両面テープ30によって縁枠24にも接着保持されることになる。
前記両面テープ30は図7に示すように、ガラス板25の上下水平縁部に沿って位置する水平テープ部30aと同ガラス板25の左右縁部に沿って位置する垂直テープ部30bとからなり、水平テープ部30aはガラス板25の横幅ほぼいっぱいに位置し、その長辺側面に垂直テープ部30bの短辺側面を突き当てるよう配置した形で縁枠24に貼り付けてある。
また、縁枠24のテープ接着面は、縁枠外縁側に位置する平坦部24aと、縁枠内縁側に位置していて縁枠内縁側に開放した複数の溝24bと、を備えた構成としてあり、両面テープ30は前記平坦部24aと溝24bの両方にまたがるように縁枠24に貼り付けてある。
更に、前記両面テープ30は、図8に示すようにテープ内縁端30cが縁枠24の内縁端24eを超えて発泡ウレタン29と樹脂フィルム27との接着面まで突出し、当該発泡ウレタン29と樹脂フィルム27との間に位置する構成としてある。
また、前記内箱フレーム23の縁枠24は従来例で説明したような着色ガラス板挿入部を有しておらず、前記ガラス板25はその外周縁が図6、図8に示すように縁枠24の端面24cより若干内側に位置させただけの構成としてある。
加えてこの実施の形態では、図5に示すように前記内箱フレーム23の縁枠24のうち、ガラス板25の下端面に位置する部分には、当該ガラス板25の前面から前方に飛び出すことのない程度の寸法でガラス板下端面に重合する透明前板支持片(以下、ガラス板支持片と称す)24dを設け、ガラス板25の重量を支えるように構成してある。
上記構成において、この冷蔵庫の扉10は、ガラス板25を発泡ウレタン29で接着保持するとともに、ガラス板25の外周部は両面テープ30によって内箱フレーム23の縁枠24に接着しているから、ガラス板25は発泡ウレタン29との接着に加え両面テープ30を介して縁枠24にも接着されることになる。よって、樹脂フィルム27を貼り付け
た着色層付きのガラス板25は発泡ウレタン29と縁枠24の両方に強力に接着保持されることになり、長期間に亘ってガラス板25の接着強度を維持保障することができる。
加えて、上記両面テープ30はガラス板25の外周部を内箱フレーム23の縁枠24に接着しているから、扉にかかる水が扉端部から扉内方へ侵入するのを防止することにもなる。よって、この水の侵入による発泡ウレタン29とガラス板25との接着剥がれを確実に防止することができ、ガラス板25の接着保持を長期間に亘って確実に保障することができる。
すなわち、冷蔵庫は内部と外部で温度差が激しく、扉の開閉時に内部からの冷気によって扉のガラス板25端部は結露や激しい温度変化の影響を受ける。また、使用者の使い方によっては、開閉時に激しい衝撃を扉に与えたり、収納物の出し入れ時にガラス板25を含む扉に水や汁を溢す使用実態となる。そして、このような冷蔵庫特有の使用環境・実態によってガラス板25の端部は当該ガラス板端部を覆うガラス板挿入部が無いと、扉端部に掛かった水等が扉内方へ侵入しやすく発泡ウレタン29から剥がれやすい環境となっている。
このような環境下において、この発明では、扉端部となるガラス板25と内箱フレーム23の縁枠24との間を両面テープ30によって接着しているので、これらガラス板25と縁枠24との間から扉内方への水等の侵入を両面テープ30が確実に防止するのである。よって、扉端部から水等が扉内方へ侵入してガラス板25と発泡ウレタン29との接着剥がれが生じるのを防止でき、長期間に亘ってガラス板25と発泡ウレタン29との接着強度を保ち保障することができる。
特に上記両面テープ30は、ガラス板25の上下水平縁部に沿って配置した水平テープ部30aの長辺側面に垂直テープ部30bの短辺側面を突き当てるよう配置した構成としてあるから、扉端部に水が掛かってもその水のうち、特に重力によって内方へと侵入しやすい扉上部は両面テープ30の水平テープ部30aがその全長に亘って切れ目なく位置することになるから、扉内方への水の侵入を確実に防止することができ、ガラス板25の接着保持の信頼性を更に高めることができる。また、内箱フレーム23の縁枠24のテープ接着面は、縁枠外縁側に位置する平坦部24aと、縁枠内縁側に位置していて縁枠内縁側に開放した複数の溝24bとを備えているから、両面テープ30を内箱フレーム23の縁枠24に貼り付ける際、両面テープ30と縁枠24との間に生じやすい気泡が複数の溝24bから円滑に抜けていくことになり、気泡のない確実な両面テープ30の接着が可能となって、よりガラス板25の接着強度を向上させることができる。
加えて、上記ガラス板25の外周部と内箱フレーム23の縁枠24とを接着する両面テープは、テープ内縁端30cが縁枠24の内縁端24eを超えて発泡ウレタン29と樹脂フィルム27との接着面まで突出し、当該発泡ウレタン29と樹脂フィルム27との間に位置する構成としてあるから、発泡ウレタン29の縁枠内縁端24e部分での樹脂フィルム27の剥がれや裂けを防止することができる。
すなわち、発泡ウレタン29が熱収縮を起こすと、その熱収縮により引き剥がし力が縁枠24の内縁端24e集中するような形となり、この部分で樹脂フィルム27が剥がれたり裂けたりしやすくなるのであるが、この縁枠24の内縁端24eをまたがるように両面テープ30を位置させると、実験結果では樹脂フィルム27の剥がれを防止できることが確認できた。その理由は種々考えられるが、その一つとしては、発泡ウレタン29の熱収縮による引き剥がし力の集中を緩和するためと推測される。これによって発泡ウレタン29の縁枠内縁端24e部分での樹脂フィルム27の剥がれや裂けを防止することができ、ガラス板25の接着保持の信頼性をより一段と高め、かつ、意匠性が低下することも防止
できる。
一方、この冷蔵庫では、ヘアーラインのような金属調模様からなる着色層28がガラス板25及び樹脂フィルム27からなる透明層の内側に位置するため、着色の色に深みが加わり、その意匠性が金属製あるいは樹脂製の塗装前板に比べると大きく向上する。特にこの実施の形態では前記着色層28は樹脂フィルム27に形成しているので、ローラ等によって形成することができ、ガラス板に直接着色層をシルク印刷するものでは不良率が高くて実質的には得られなかったようなヘァーラインライン等の精細な模様も形成できて、その意匠性を格段に向上させることができる。
あわせて着色層28はローラ等によって形成することができるので、樹脂フィルム27に対する接着強度を管理保障することができ、発泡ウレタンの熱収縮や経年変化等による接着状態の劣化が生じても樹脂フィルム27に対し剥がれることを確実に防止できるようになる。
これにより、樹脂フィルム27をガラス板25と発泡ウレタン29との間に位置させてこれら両者を発泡ウレタン29及び接着剤26の接着力によって接着させたとき、着色層28が樹脂フィルム27から剥がれてこの剥がれに起因してガラス板25が発泡ウレタン29から剥離等するのも防止することができる。よって、更に長期間に亘ってフィルム付きガラス板25の接着強度を維持保障することができる。
更にこの実施の形態では、発泡ウレタン29の発泡密度をガラス板25の中央部分より外周部分の方が高くなるようにしてあるから、発泡ウレタン29の接着力はガラス板25の外周部分のほうが強くなる。これにより、ガラス板25の樹脂フィルム27と発泡ウレタン29との接着力を長期間に亘ってより確実に維持保障することができる。
すなわち、既述した通り、冷蔵庫は冷蔵庫特有の使用環境・実態によってガラス板25の端部は当該ガラス板端部を覆うガラス板挿入部が無いと発泡ウレタン29から剥がれやすい環境となっている。
これに対応してこの実施の形態では、ガラス板25の端部、すなわち、外周部は発泡ウレタン29の発泡密度が高い、すなわちごく微細に発泡しているウレタンスキン層との接着となっていて、発泡ウレタン29とガラス板25の樹脂フィルム27との接着密度は高く強固なものとなっている。よって、長期間の使用に際してもガラス板25の樹脂フィルム27と発泡ウレタン29との接着は確保され、長期間フィルム付きガラス板25の接着強度を維持保障することができ、信頼性を確保できるのである。
このガラス板25と発泡ウレタン29との接着力は寿命加速試験を行った結果、その接着力は1.0g/cm2以上、好ましくは2.6g/cm2以上とすることにより、発泡ウレタン29の熱収縮等の経年変化による接着力劣化があっても確実に樹脂フィルム27と発泡ウレタン29との接着強度を保障することができ、ひいてはガラス板25の接着強度を長期間に亘って維持保障することができて、信頼性の高いものとすることができた。
上記接着力の測定方法は、接着剤の重ね合わせせん断接着強さの標準的な測定方法である「JIS K 6850(接着剤−剛性被着材の引張せん断 接着強さ試験方法)」に基づく。
またこの実施の形態では樹脂フィルム27をポリエチレンテレフタレートフィルムで形成しており、このポリエチレンテレフタレートは機械的強度が高いので、フィルム自体が発泡ウレタン29の熱収縮に伴う経年変化で破れ、この破れた部分から樹脂フィルム27
の発泡ウレタン29への接着の剥離が経年的に進行するのを防止でき、その接着強度維持保障の信頼性を確保することができる。
一方、この扉は、上記接着強度の維持保障によって従来のガラス板周縁部を覆うガラス板挿入部等を廃止することができるから、ガラス板挿入部があるもののように意匠性を損なうことがなく、全面フラット感のあるすっきりとした外観にすることができる。また、ガラス板挿入部とガラス板との間の境界部にほこりや塵埃等が付着堆積してこれが線状に目立ってくることもなく、長期間に亘って初期の高い意匠性をそのまま維持することができる。
更にこの実施の形態では、前記内箱フレーム23の縁枠24のうち、ガラス板25の下端面に位置する部分には、当該ガラス板25の前面から前方に飛び出すことなくガラス板下端面に重合するガラス板支持片24dが位置しているから、ガラス板25はその重量を内箱フレーム23の縁枠24のガラス板支持片24dによって支持されることになる。よって、万が一、発泡ウレタン29によるガラス板25の接着力の劣化によってガラス板25の剥がれが部分的に生じるようなことがあったとしても、ガラス板25が落下する等の異常事態は確実に防止でき安心感が大きく向上する。また、前記縁枠24のガラス板支持片24dはガラス板前面より飛び出すことがないので、ガラス板挿入部のように扉前面から見えることもなく、意匠性及び全面フラット感は良好なまま維持できる。
特にこの実施の形態ではガラス板25はその外周縁が縁枠24の端面24cより若干内側に位置する構成としてあるから、このガラス板25の外周縁を縁枠24の端面24cが保護することになる。よって、例えば生産ラインでの扉搬送時やユーザ宅における扉交換サービス時にガラス板25の外周縁が何らかの物に当たって割れたりするようなことを防止することもできる。
また、仮にガラス板25に何らかの外力が加わって万が一割れることがあっても、このガラス板片は樹脂フィルム27に接着していて飛散を防止されることになり、万が一のときの安全性も向上する。
(実施の形態2)
図9は実施の形態2における扉の断面図である。この実施の形態2はガラス板25の樹脂フィルム27と発泡ウレタン29との接着力を更に高めたものである。
すなわち、樹脂フィルム27の発泡ウレタン側の面に易接着層32を形成し、この易接着層32を介して発泡ウレタン29と接着した構成としてある。
上記易接着層32は樹脂フィルム27の表面をコロナ処理やプラズマ処理を施したり、ポリエステル系樹脂やアクリル樹脂を塗布して、形成することができる。
上記樹脂フィルム27と発泡ウレタン29との接着面はミクロ的に見ると発泡ウレタンのスキン層と樹脂フィルム27とが接着しており、このようなスキン層と樹脂フィルム27とはその双方の表面が滑面となっているため、剥がれかけると一気に剥がれてしまう危険性がある。特に、ガラス板外周部分の発泡密度を高めてその接着面をスキン層とした場合にあってはガラス板外周部分で剥がれが広がってしまう恐れがある。
しかしながら、この実施の形態のように樹脂フィルム27の発泡ウレタン29との密着面に易接着層32を形成すると、樹脂フィルム27と発泡ウレタン29との接着強度が高いものとなり、前記したような発泡ウレタンスキン層と樹脂フィルム27との剥がれの広がりを防止できる。よって、ガラス板内面の樹脂フィルム27と発泡ウレタン29との接
着強度を長期間に亘って維持保障することができ、更に信頼性の高いものとすることができる。
また、ウレタンの発泡密度が低くて発泡ウレタン29と樹脂フィルム27との実質接着面積が減少するガラス板中央部分でもその接着強度を向上させることができる。すなわち、ウレタンの発泡密度が低くて発泡ウレタン29と樹脂フィルム27との実質接着面積が減少する分をこの易接着層32による接着力アップでカバーして、発泡ウレタン29と樹脂フィルム27との接着強度をより確実なものとすることができ、ひいてはガラス板25の接着強度を長期間に亘って維持保障することができ、信頼性の高いものとすることができる。
特に上記易接着層32をポリエステル系の接着剤を塗布して形成すると、当該ポリエステル系の接着剤を構成するポリエステルは、その溶解性パラメータ(以下、SP値と称す)がウレタンのSP値10〜11及びフィルムの材料であるポリエチレンテレフタレートのSP値11.3と近いので、これら相互間の接着力はより強固なものとなり、その接着強度維持はきわめて高いものとなる。換言するとポリエステル系(アクリル系も同様)樹脂は末端に−OH基をイソシアネートで反応させていて、ウレタン変成樹脂膜となっており、一方、ウレタン発泡材はポリエーテルポリオールのイソシアネート硬化であることから、基本の樹脂骨格は異なるものの反応内容は同じであるため、接着強度が向上するのである。よって、ガラス板25の接着強度を長期間に亘って維持保障することができ、信頼性を一段と高めることができる。
以上、本発明の主な実施形態を説明したが、上記実施の形態は本発明を実施するうえでの一例として示したものであり、本発明の目的を達成する範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、ガラス板を透明樹脂板に置き換えても良く、これによって軽量化による接着強度の更なる保障が可能となり、しかも低コスト化を図ることができる。また、ガラス板に着色層付きの樹脂フィルムを貼り付けて着色層付きのガラス板としたが、これは樹脂フィルムを廃止してガラス板に直接着色層を形成することにより着色層付きガラス板としても良いものである。
更に、樹脂フィルム27の着色層28はすでに述べている通りガラス板側であっても良く、また、樹脂フィルム27と発泡ウレタン29との接着強度を向上させるために用いる易接着層32してウレタンバインダー或いは蒸着層を用いても良く、或いは当該易接着層32と発泡ウレタン29との間に更に蒸着層或いはウレタンバインダー或いはその双方を介在させても良く、必要に応じて用いることによって接着強度や着色層の意匠性を向上させることができる。
以上のように本発明は、扉の透明前板を長期間に亘って接着保持できるとともに、意匠性を高め、その高い意匠性をそのまま維持でき、一般用はもちろん業務用の冷蔵庫やワインクーラーにも幅広く適用できる。
1 冷蔵庫本体
2 外箱
3 内箱
4、29 発泡ウレタン
5 冷蔵室
6 切替室
7 製氷室
8 冷凍室
9 野菜室
10,11,12,13,14 扉
16 冷却室
17 冷却器
18 送風ファン
19 圧縮機
20 放熱パイプ
21 キャピラリーチューブ
23 内箱フレーム
24 縁枠
24a 平坦部
24b 溝
24c 端面
24d 透明前板支持片(ガラス板支持片)
24e 内縁端
25 透明前板(ガラス板)
26 接着剤
27 樹脂フィルム
28 着色層
29 発泡ウレタン
30 両面テープ
32 易接着層

Claims (1)

  1. 断熱性を有する冷蔵庫本体と扉とを備え、前記扉は、冷蔵庫本体の内側に位置する内箱フレームと、縁枠と、前記内箱フレームを覆うように前記縁枠に配置した着色層付きの透明前板と、前記透明前板と内箱フレームと縁枠との間の空間に充填発泡させた発泡ウレタンとを有し、前記透明前板の外周部は前記縁枠の内縁端を超えて配置した両面接着部材によって接着するとともに、上記透明前板は前記発泡ウレタンに接着保持させる冷蔵庫。
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