JP2013170055A - 被記録媒体給送装置及び記録装置 - Google Patents

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哲也 田村
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Abstract

【課題】ストッパーの規制状態から解除状態への切換時間がストッパーのおかれた環境の温度に左右され難い被記録媒体給送装置及び記録装置を提供すること。
【解決手段】被記録媒体給送装置は、被記録媒体を給送する給送手段と、前記給送手段を備える装置本体に対して着脱可能な、被記録媒体を収容する下段側トレイと、前記装置本体に対して着脱可能であり、前記装置本体に装着された際に前記下段側トレイの装着位置に対して上方に位置する、被記録媒体を収容する上段側トレイと、前記下段側トレイに収容された被記録媒体先端と接して該被記録媒体の移動を規制する規制状態と、前記規制状態を解除して被記録媒体を給送経路に給送可能とする規制解除状態と、を切換可能であるとともに、前記切換を前記上段側トレイによって行うストッパーと、を備えることを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、被記録媒体給送装置及びこれを備えた記録装置に関する。
本願において、記録装置には、インクジェットプリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
従来、インクジェットプリンター等の記録装置には、複数の被記録媒体を積層して支持する給紙トレイから1枚の被記録媒体を分離し、記録処理を行う記録部等へ給送する被記録媒体給送装置が設けられている。この被記録媒体給送装置には、給紙トレイの被記録媒体の載置面に対して所定角度で傾斜する分離傾斜部が設けられている。給紙トレイに積層された被記録媒体は、ピックアップローラーに当接されて分離傾斜部に向かって送り出される。このとき、複数枚が重なって送り出された被記録媒体は、その先端が分離傾斜部の傾斜面と接し、送出方向と逆方向の負荷(反力、摩擦力を含む)の作用を受ける。これにより、重なり合った被記録媒体は、分離傾斜部で分離され、最上位にある被記録媒体のみが給送経路下流側に送出される。
ところで、この被記録媒体給送装置では、給紙トレイに収容された被記録媒体の先端と対向する位置には、前記分離傾斜部が設けられている。このため、給紙トレイが被記録媒体給送装置本体(以下、「装置本体」という。)に勢いよく挿入されると、被記録媒体が慣性力によりトレイ内から挿入方向へ移動して分離傾斜部の傾斜面に乗り上げることがある。このため、この被記録媒体給送装置では、複数枚の被記録媒体を1枚ずつ分離することができず、被記録媒体を重送する虞がある。また、給紙トレイをゆっくりと装置本体に取り付けたとしても、少なからず被記録媒体が分離傾斜部の傾斜面に乗り上げることが生ずる。
このような問題を解決するための技術が検討されており、例えば、特許文献1では、装置本体の被記録媒体先端と対向する位置にストッパーが設けられている。このストッパーは、給紙トレイを装置本体に挿入したときに被記録媒体が給紙トレイの挿入方向に移動するのを規制する規制状態と、給紙トレイが挿入された後一定時間後に規制状態を解除して被記録媒体を給送経路に送ることのできる給送可能状態とを変位可能に構成されている。
特開2011−132029号公報
しかし、このストッパーでは、該ストッパーを規制状態から規制解除状態へ一定時間後に変位させる機構に粘性材料(グリース等)を使用し、その粘性材料の粘度によりストッパーの変位を遅動させている。このため、被記録媒体給送装置が置かれた環境の温度によって粘性材料の粘度が変化すると、ストッパーの規制状態から給送可能状態への変位時間が前記温度によって変化する。具体的には、このストッパーは、高温環境にあるとき、粘性材料の粘度が低いことから給紙トレイ挿入後すぐに規制状態から給送可能状態に変位し、被記録媒体先端を十分に規制することができない。このため、この被記録媒体給送装置では、被記録媒体の重送が生ずる虞がある。また、このストッパーは、低温環境にあるとき、粘性材料の粘度が高いことから規制状態から給送可能状態への変位時間が長くなる。このため、この被記録媒体給送装置では、被記録媒体の給送待ち時間が生ずるという虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ストッパーの規制状態から規制解除状態への切換時間がストッパーのおかれた環境の温度に左右され難い被記録媒体給送装置及び記録装置を提供することを目的とする。
尚、記録装置において用紙を収容する用紙収容部の呼称としては「カセット」、「トレイ」など種々のものがあるが、本明細書では「トレイ」の用語を用いることとする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の被記録媒体給送装置は、被記録媒体を給送する給送手段と、前記給送手段を備える装置本体に対して着脱可能な、被記録媒体を収容する下段側トレイと、前記装置本体に対して着脱可能であり、前記装置本体に装着された際に前記下段側トレイの装着位置に対して上方に位置する、被記録媒体を収容する上段側トレイと、前記下段側トレイに収容された被記録媒体先端と接して該被記録媒体の移動を規制する規制状態と、前記規制状態を解除して被記録媒体を給送経路に給送可能とする規制解除状態と、を切換可能であるとともに、前記切換を前記上段側トレイによって行うストッパーとを備えることを特徴とする。
本態様によれば、ストッパーの規制状態と規制解除状態とを上段側のトレイにより切り換えることから、ストッパーの切換えを下段側トレイの挿入に対して遅動させる必要が無く、ストッパーの切換手段に粘性材料を必要としない。このため、このストッパーでは、ストッパーの規制状態から規制解除状態への切換時間をストッパーのおかれた環境の温度に左右され難くすることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記上段側トレイは、前記装置本体に装着された状態において、被記録媒体送り出し方向の突き当たり位置と、当該突き当たり位置から被記録媒体送り出し方向と反対側に所定量変位した退避位置と、の間をモーターの動力を受けて変位可能に設けられており、前記ストッパーは、前記上段側トレイが前記退避位置から前記突き当たり位置に変位する過程において前記上段側トレイと直接または間接に係合し、前記規制状態から前記規制解除状態に切り換わることを特徴とする。
本態様によれば、第1の態様と同様の作用効果に加え、上段側トレイを変位させるモーターの駆動力によりストッパーの規制状態と規制解除状態とを切り換えることから、ストッパーの状態切換を行う為の専用の駆動力(モーター)を必要とせず、給送装置の小型化を図ることができるとともにコストを削減することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記上段側トレイを前記退避位置から前記突き当たり位置に向けて変位させ、当該突き当たり位置で停止する際の前記モーターの負荷変動を検出することにより前記上段側トレイの位置を検出する検出動作を実行可能であり、前記ストッパーは、前記上段側トレイの位置検出動作時に前記規制状態から前記規制解除状態に切り換わることを特徴とする。
本態様によれば、第2の態様と同様の作用効果に加え、上段側トレイの位置検出動作の実行に併せてストッパーを規制状態から規制解除状態に切り換えることから、ストッパーの切換動作を別途行う必要がなく、下段側トレイ及び上段側トレイを給送装置に取り付けてから給送可能となるまでの給送待ち時間を短縮することができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記ストッパーが前記規制状態から前記規制解除状態に切り換えられた後の当該規制解除状態を保持する保持手段を備えることを特徴とする。
本態様によれば、第1から第3のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、保持手段によりストッパーが規制解除状態に保持されることから、下段側トレイに収容された被記録媒体の給送を安定して行うことができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記保持手段は、前記下段側トレイが前記装置本体に装着された状態において前記下段側トレイと係合しており、前記装置本体から前記下段側トレイが取り外されることにより、前記保持手段による前記規制解除状態の保持が解除されて前記規制状態に切換えられることを特徴とする。
本態様によれば、第4の態様と同様の作用効果に加え、下段側トレイが取り外された際にはストッパーが規制解除状態から規制状態に変位することから、下段側トレイを改めて取り付けるとき、ストッパーは常に規制状態にあり、被記録媒体の移動を規制することができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記ストッパーと係合するスライダーであって、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位可能であるとともに被記録媒体先端に向かう方向に付勢されたスライダーを備え、当該スライダーの変位動作によって前記ストッパーが前記規制状態と前記規制解除状態とを切り換える構成を備え、前記保持手段は、前記スライダーに嵌合し、該スライダーとともに被記録媒体先端に対して進退する方向に変位可能であるフック部材と、前記装置本体の底面に向けて付勢されるとともに前記下段側トレイが前記装置本体に挿入されたとき、付勢力に抗して保持位置に変位するロック部材であって、前記上段側トレイに押し込まれて変位させられた前記フック部材を保持するロック部材とを備えて構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、第5の態様と同様の作用効果に加え、前記保持手段を、構造簡単にして低コストに構成することができる。
本発明の第7の態様は、第1から第6のいずれか一の態様において、前記ストッパーが複数設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、第1から第6のいずれか一の態様と同様の作用効果に加え、下段側トレイを勢いよく給送装置に挿入しても被記録媒体の先端が複数のストッパーと接触することから、被記録媒体の移動を複数のストッパーにより確実に規制することができる。
本発明の第8の態様は、被記録媒体に記録を行う記録手段と、被記録媒体を前記記録手段に給送する第1から第7のいずれか一の態様に記載の被記録媒体給送装置とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るプリンターにおいて上段側トレイが退避位置にあるときの側断面図。 本発明に係るプリンターにおいて上段側トレイが突き当たり位置にあるときの側断面図。 第1の実施例の下段側トレイにおける用紙先端側を示す斜視図。 第1の実施例の上段側トレイにおける用紙先端側を示す斜視図。 第1の実施例におけるストッパーの構造を示す斜視図。 第1の実施例におけるストッパーとカムスライダーの関係を示す側面図。 (A)は、ストッパーの規制状態を示す側面図、(B)はストッパーが被記録媒体を規制している状態の側面図、(C)はストッパーが上段側トレイにより規制状態から解除状態に切り換えられた状態を示す側面図。 (A)はストッパーが上段側トレイにより規制状態から解除状態に切り換えられる際の状態を示す斜視図、(B)はストッパーの解除状態を示す側面図、(C)はストッパーが解除状態から規制状態へ切り換えられる直前の状態を示す側面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンター(以下「プリンター」という)10において上段側トレイが退避位置にあるときの側断面図であり、図2はプリンター10において上段側トレイが突き当たり位置にあるときの側断面図であり、図3は第1の実施例の下段側トレイにおける用紙先端側を示す斜視図であり、図4は第1の実施例の上段側トレイにおける用紙先端側を示す斜視図であり、図5は第1の実施例におけるストッパーの構造を示す斜視図である。
また、図6は第1の実施例におけるストッパーとカムスライダーの関係を示す側面図であり、図7(A)はストッパーの規制状態を示す側面図であり、図7(B)はストッパーが被記録媒体を規制している状態の側面図であり、図7(C)はストッパーが上段側トレイにより規制状態から解除状態に切り換えられた状態を示す側面図であり、図8(A)はストッパーが上段側トレイにより規制状態から解除状態に切り換えられる際の状態を示す斜視図であり、図8(B)はストッパーの解除状態を示す側面図であり、図8(C)はストッパーが解除状態から規制状態へ切り換えられる直前の状態を示す側面図である。
尚、図1及び図2はプリンター10の用紙搬送経路上に配置されるローラーを図示するために、ほぼ全てのローラーを同一面上に描いているが、その奥行き方向(図1及び図2の紙面表裏方向)の位置は必ずしも一致しているとは限らない(一致している場合もある。)。また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が用紙搬送(給送)方向と直交する方向すなわち用紙幅方向、Y方向が用紙搬送(給送方向)方向、Z方向が装置高さ方向すなわち重力方向を示している。
以下、図1及び図2を参照しつつプリンター10の全体構成について概説する。プリンター10は、装置底部に被記録媒体給送装置(以下「給送装置」という。)12を備え、当該被記録媒体給送装置から、「被記録媒体」の一例としての用紙(主として単票紙:以下「用紙P」という。)を1枚ずつ給送し、記録手段14において記録(インクジェット記録)を行い、装置前方側(図1及び図2、−Y方向)に設けられた排紙スタッカー16へ向けて排出する構成を備えている。
以下、用紙搬送経路上の構成要素についてさらに詳説する。給送装置12は、下段側トレイ50と、その上側に位置する上段側トレイ60と、ストッパー機構18と、ピックアップローラー20と、第1分離手段22と、を備えている。複数枚の用紙Pを積層状態でセット可能な用紙収容部としての下段側トレイ50及び上段側トレイ60は、給送装置12の装置本体12aに対しそれぞれ装置前方側から装着及び取り外し可能に構成されている。また、上段側トレイ60は、図示しないモーターにより用紙搬送方向(図1及び図2、Y軸方向)に駆動され、突き当たり位置すなわち給送可能位置(図2参照)と突き当たり位置から用紙搬送方向と反対側に所定量変位した退避位置(図1参照)との間を移動可能に構成されている。
尚、図1及び図2においては、下段側トレイ50に収容される用紙を符号P1で、上段側トレイ60に収容される用紙を符号P2で、それぞれ示している(以下特に区別する必要がない場合は「用紙P」という)。これら下段側トレイ50及び上段側トレイ60の詳細については、後に説明する。
ストッパー機構18は、給送装置12の装置本体12aにおいて下段側トレイ50に収容された用紙P1の先端と対向する位置に設けられている。ストッパー機構18は、規制状態(図1参照)と規制解除状態(図2参照)とを上段側トレイ60の移動動作により切換可能に構成されている。ストッパー機構18は規制状態にあるとき、用紙P1の先端と接し用紙P1の移動を規制し、規制解除状態にあるとき、用紙P1の給送経路への移動を可能とする。ストッパー機構18は、下段側トレイ50及び上段側トレイ60のいずれもが未装着状態であるときは、規制状態を保持している。
下段側トレイ50及び上段側トレイ60が装着された状態で、ユーザーが用紙P1またはP2への記録命令を指示したとき、プリンター10は、上段側トレイ60を図示しない駆動モーターの駆動力により前記退避位置から前記突き当たり位置へ移動させ、前記突き当たり位置での駆動モーターの負荷変動を検出して上段側トレイ60の位置検出動作を行う。これにより、上段側トレイ60の装着の有無と、上段側トレイ60の位置を検出できる。即ち、前記駆動モーターを所定量以上駆動しても駆動電流が所定以上増加しない場合には、上段側トレイ60が未装着であると判定できる。また駆動電流が所定以上増加した場合には、上段側トレイ60が突き当たり位置にあると判定できる。
そしてストッパー80が規制状態のときに上段側トレイ60が突き当たり位置に変位すると、ストッパー機構18は上段側トレイ60と係合して規制状態から規制解除状態に切り換わる。そして、記録命令が用紙P1への命令であるとき、上段側トレイ60は、再度退避位置に退避し、下段側トレイ50に収容された用紙P1が給送可能状態となる。また、記録命令が用紙P2への命令であるとき、上段側トレイ60は突き当たり位置で保持され、上段側トレイ60に収容された用紙P2が給送可能状態となる。
ピックアップローラー20は、図示しないモーターによって回転駆動され、揺動軸24を中心に揺動する揺動部材26に設けられている。ピックアップローラー20は、上段側トレイ60が最も退避方向(図1及び図2、−Y方向)にスライドした状態すなわち退避位置(図1参照)にあるとともにストッパー機構18が規制解除状態にあるとき、下段側トレイ50に収容された用紙P1の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P1を下段側トレイ50から給送経路へ送り出す。また、ピックアップローラー20は、上段側トレイ60が最も装置奥方(用紙送出し方向:図1及び図2、+Y方向)にスライドした突き当たり位置すなわち給送可能位置(図2参照)では、上段側トレイ60に収容された用紙P2の最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙P2を上段側トレイ60から給送経路へ送り出す。
給送装置12の装置本体12aには、下段側トレイ50にセットされた用紙P1の先端と対向する位置、あるいは上段側トレイ60にセットされた用紙P2の先端と対向する位置に第1分離手段22が設けられている。第1分離手段22は、下段側トレイ50または上段側トレイ60からピックアップローラー20の回転により繰り出された用紙Pの先端と接し、用紙Pが第1分離手段22と接した状態で給送経路下流側へと搬送されることにより、最上位の用紙Pと次位以降の用紙Pとの分離を行う。
第1分離手段22の給送経路下流側には、分離ローラー28と図示しないモーターにより駆動される駆動ローラー30とを備えて構成された、用紙Pの分離を行う第2分離手段32が設けられている。また、第2分離手段32の給送経路下流側には、駆動ローラー30との間で用紙Pを挟持して従動回転する従動ローラー34が設けられている。さらに、従動ローラー34の給送経路下流側には、図示しないモーターにより駆動される搬送駆動ローラー36と、該搬送駆動ローラーに圧接して従動回転する搬送従動ローラー38とを備える搬送手段40が設けられている。この搬送手段40により、用紙Pがさらに下流側へと送られる。
搬送手段40の下流側には、記録手段14が設けられている。記録手段14は、記録ヘッド42と、該記録ヘッドと対向する下部案内部材44とを備えている。記録ヘッド42は、キャリッジ46の底部に設けられ、用紙Pと対向する。キャリッジ46は、図示しない駆動モーターによって主走査方向(図1の紙面表裏方向すなわちX軸方向)に往復動する様に駆動される。
下部案内部材44は、用紙Pを支持し、用紙Pと記録ヘッド42との距離を規定する。そして下部案内部材44の下流側には、記録の行われた用紙Pを排出する排出手段48が設けられている。排出手段48は、図示しないモーターによって駆動される排出駆動ローラー52と、当該排出駆動ローラーに接して従動回転する排出従動ローラー54とを備えている。記録手段14により記録の行われた用紙Pは、排出手段48に狭持され、装置前方側に設けられた排紙スタッカー16へ排出される。尚、排紙スタッカー16は、装置前方側に引出可能に構成されている。
また、プリンター10において用紙Pの両面に記録を行う場合には、記録手段14によって用紙Pの第1面に記録が行われた後、用紙Pは搬送手段40及び排出手段48の逆送り動作により前記第1面に記録が実行された際に用紙後端となっていた側が先端となって搬送手段40の上流側に戻される。さらに用紙Pは、搬送手段40の逆戻り動作により反転経路56へと送られる。反転経路56内に送られた用紙Pは、駆動ローラー30と反転ローラー58とにより挟持され、再度給送経路に戻される。
給送経路に戻された用紙Pは、分離ローラー28及び従動ローラー34を経て駆動ローラー30により給送経路下流側の搬送手段40へと再度送られる。このとき、用紙Pの第1面と第2面とは湾曲反転させられ、該第2面が記録ヘッド42と対向する。用紙Pは、搬送手段40により記録手段14へ送られる。記録手段14により前記第2面の記録が行われた用紙Pは、排出手段48に狭持され、装置前方側に設けられた排紙スタッカー16へ排出される。
以上がプリンター10の概要であり、以下図3及び図4を参照しながら第1分離手段22、下段側トレイ50及び上段側トレイ60について説明する。下段側トレイ50及び上段側トレイ60は、いずれも用紙収容部を構成し、符号50a、60aはそれぞれトレイ底面を示している。
第1分離手段22は、用紙給送経路に沿って延びるとともにその長さが異なる第1分離傾斜面62と第2分離傾斜面64とを有している。第2分離傾斜面64の終端は、上段側トレイ60の下側に位置している。すなわち、第2分離傾斜面64は、上段側トレイ60に収容された用紙P2の先端とは対向しない。このため、下段側トレイ50に収容された用紙P1を給送するとき、第1分離傾斜面62及び第2分離傾斜面64は、用紙P1の先端と接し、用紙P1の分離を行う。
また、上段側トレイ60に収容された用紙P2を給送するとき、第1の分離傾斜面62は、用紙P2の先端と接し、用紙P2の分離を行う。したがって、第1分離手段22は、用紙先端と接する分離傾斜面の数を変更することにより下段側トレイ50に収容された用紙P1または上段側トレイ60に収容された用紙P2に併せて分離条件を変更することができ、それぞれの用紙P1、P2に併せた最適分離条件とすることができる。
下段側トレイ50には、トレイ底面50aのX軸方向すなわち用紙幅方向の両端にトレイ底面50aからZ軸方向に突出する一対の側壁50b、50cが設けられている。また、トレイ底面50aのY方向先端には、詳しくは後述するが前記先端からY方向に突出する先端係合部50d(図7、図8参照)が設けられている。さらに、トレイ底面50aには、X軸方向すなわち用紙幅方向にスライド可能なエッジガイド66,66が設けられている。エッジガイド66,66は、用紙P1の用紙幅方向の位置を規制する。また、トレイ底面50aには、Y軸方向すなわち用紙長さ方向(用紙給送方向)にスライド可能なエッジガイド68(図1及び図2参照)を備えている。このエッジガイド68は、用紙P1の用紙後端の位置を規制する。
また、トレイ底面50aには、ピックアップローラー20と用紙P1との接触位置に対応する場所に高摩擦材70が配置されている。高摩擦材70は、ピックアップローラー20による用紙送出し時に用紙束ごと給送経路下流側に送られないように前記用紙束を保持する。
上段側トレイ60は、プリンター10の装置本体12aに対して退避位置(図1参照)と突き当たり位置(図2参照)との間をスライド可能に設けられ、そのスライド方向はY軸方向(用紙給送方向)となっている。上段側トレイ60のトレイ底面60aには、Y軸方向に沿って延びるラック72が設けられている。ラック72は、プリンター10に設けられたモーター(図示せず)により回転駆動されるピニオンギヤ(図示せず)と噛み合い、上段側トレイ60をY軸方向に沿って前記突き当たり位置に前進させ、または前記退避位置に後退させる。
また、トレイ底面60aのY方向先端には、詳しくは後述するが前記先端からY方向に突出する先端係合部60d(図4、図7及び図8参照)が設けられている。さらに、トレイ底面60aには、X軸方向すなわち用紙幅方向にスライド可能なエッジガイド74,74が設けられている。エッジガイド74,74は、用紙P2の用紙幅方向の位置を規制する。また、トレイ底面60aには、Y軸方向すなわち用紙長さ方向(用紙給送方向)にスライド可能なエッジガイド76(図1及び図2参照)を備えている。このエッジガイド76は、用紙P2の用紙後端の位置を規制する。
さらに、トレイ底面60aには、ピックアップローラー20と用紙P2との接触位置に対する場所に高摩擦材78が配置されている。高摩擦材78は、ピックアップローラー20による用紙送出し時に用紙束ごと給送経路下流側に送られないように前記用紙束を保持する。
■■■第1の実施例■■■■■
以上が第1分離手段22、下段側トレイ50及び上段側トレイ60の概要であり、以下図3及び図4に加えて図5、図6(A)及び図6(B)を参照しながらストッパー機構18について説明する。ストッパー機構18は、給送装置12の装置本体12aにおいて下段側トレイ50に収容された用紙P1の先端と対向する位置に設けられている。ストッパー機構18は、下段側トレイ50が挿入されたとき、下段側トレイに収容された用紙P1の先端と接して該用紙の用紙給送方向(Y方向)への移動及び第1分離傾斜面62及び第2分離傾斜面64への用紙P1の乗り上げを規制する規制状態(図1参照)と、用紙P1を第1分離傾斜面62及び第2分離傾斜面64を介して給送経路に給送可能とする規制解除状態(図2参照)とを切換可能である。
図5に示すようにストッパー機構18は、ストッパー80と、「スライダー」としてのカムスライダー82と、「フック部材」としてのカムスライダーフック84と、「ロック部材」としてのカムスライダーロック86と、付勢手段としてのコイルばね88,90と、ねじりばね92とを備えて構成されている。ストッパー80の下端には、X軸方向に延在するストッパー回転軸94が設けられている。ストッパー回転軸94は、図6(A)及び図6(B)に示すように装置本体12aの底面96に設けられたフック状の装置本体係合部98に嵌合されている。ストッパー回転軸94の上方には、用紙P1の移動を規制するための規制部100が設けられている。規制部100には、用紙P1の先端と接する規制面102が形成され、さらに規制面102のX軸方向における両側からY方向に向けて延びる一対の側壁104が設けられている。一対の側壁104には、該側壁からX軸方向に突出し、互いに対向する係合ピン106が設けられている。
カムスライダー82は、本体部108と、その本体部108からZ方向に突出する係合部110と、本体部108からX方向に突出してX方向に延びるフック取付部112とを備えている。カムスライダー82は、装置本体12aの底面96に設けられたフック状の装置本体係合部98の後方すなわち装置本体12aの背面114側に配置され、Y軸方向に沿ってスライド可能である。また、本体部108の背面108aと装置本体12aの背面114との間にコイルばね88が配置され、コイルばね88の一端は本体部108の背面108aに固定され、コイルばね88の他端は装置本体12aの背面114に固定されている。さらにコイルばね88は、カムスライダー82を装置本体係合部98すなわち−Y方向へ向けて常時付勢している。
係合部110には、X軸方向に貫通するとともに、−Y方向側に開口端を有する所定幅のスリット状の係合空間116が−Y方向に向けて下がり勾配となるように斜め状に設けられている。この係合空間116には、ストッパー80の係合ピン106が係合する。また、フック取付部112には、その先端にY方向に延びるフック嵌合軸118が設けられている。フック取付部112には、フック嵌合軸118と本体部108との間にY方向に突出するばね支持部120が設けられている。
カムスライダーフック84は、フック嵌合軸118と嵌合する嵌合部122と、嵌合部122からX方向すなわちフック取付部112と反対側に延び、その先端に−Z方向に突出するフック124が形成されたフック部126と、フック部126からZ方向に突出する上段側トレイ係合部128とを備えている。さらにカムスライダーフック84には、嵌合部122とフック部126との間にY方向に突出するばね支持部130が設けられている。
カムスライダーフック84の嵌合部122は、カムスライダー82のフック嵌合軸118に回転可能に嵌合されている。さらにフック嵌合軸118には、ねじりばね92が嵌合され、嵌合部122のY方向への移動を規制している。ねじりばね92の一端132は、カムスライダー82のばね支持部120と係合し、ねじりばね92の他端134はカムスライダーフック84のばね支持部130と係合している。このため、カムスライダーフック84のフック部126にZ方向へ向けて力が作用したとき、カムスライダーフック84は、フック嵌合軸118を回転中心としてフック部126がZ方向へ変位するように回転する。フック部126に掛かっていた前記力が作用しなくなったとき、フック部126は、ねじりばね92の弾性力により回転前の位置に復帰する。
また、カムスライダーフック84は、上段側トレイ係合部128がコイルばね88の付勢力より大きい力でY方向に向けて押されたとき(具体的には、上段側トレイ60によって上段側トレイ係合部128が押されたとき)、カムスライダー82をコイルばね88の付勢力に抗してY方向へ変位させる。上段側トレイ係合部128を押していた前記力が上段側トレイ係合部128に作用しなくなったとき、カムスライダーフック84は、カムスライダー82とともにカムスライダー82を付勢するコイルばね88の付勢力により−Y方向に変位させられる。
カムスライダーロック86は、その上面にZ方向に突出するフック136と、その下面に下段側トレイ係合部138とを備えている。また、カムスライダーロック86は、一端が装置本体12aに固定されたコイルばね90により常時−Z方向に付勢され、装置本体12aの底面96に押し付けられている(図7(A)参照)。カムスライダーロック86は、下段側トレイ係合部138がコイルばね90より大きい力でZ方向に向けて押されたとき(具体的には、下段側トレイ50によって下段側トレイ係合部138が押されたとき)、Z方向に変位する。このとき、フック136は、Z方向におけるカムスライダーフック84のフック124と係合可能な状態となる(フック136の係合位置)。
このため、カムスライダーフック84がY方向に押されると、カムスライダーフック84のフック124は、カムスライダーフック84の僅かな回動を介して、係合位置にあるカムスライダーロック86のフック136を乗り越えた後、図7(B)から図7(C)への変化に示す様にフック136と係合し、カムスライダーフック84及びカムスライダー82をY方向において保持する。
また、下段側トレイ係合部138をZ方向へ押していた前記力がなくなったとき、カムスライダーロック86は、カムスライダーロック86を−Z方向に付勢するコイルばね90の付勢力により−Z方向に変位させられる(図8(B)から図8(C)への変化)。このため、カムスライダーロック86のフック136は、−Z方向に変位し、カムスライダーフック84のフック124との係合を解消する。これにより、カムスライダーフック84及びカムスライダー82のY方向における保持が解除され、カムスライダーフック84及びカムスライダー82は、コイルばね88の付勢力により−Y方向に変位する。
図6(A)及び図6(B)を参照して、ストッパー80の規制状態と規制解除状態について説明する。図6(A)において、カムスライダー82と、係合空間116及び係合ピン106を介してカムスライダー82に係合するストッパー80とは、装置本体係合部98すなわち−Y方向に向けてコイルばね88により付勢されている。このとき、ストッパー80は、規制部100が装置本体12aの底面96に対して直立し、その規制面102が下段側トレイ50の用紙P1の先端と対向した状態となっている。このため、規制面102は、用紙P1の先端と接し、そのY方向への移動を規制することができる。
カムスライダーフック84の上段側トレイ係合部128(図5参照)が上段側トレイ60によってY方向へ押されたとき、カムスライダー82及びストッパー80は、コイルばね88の付勢力に抗してY方向へ変位する。このとき、ストッパー80は、ストッパー回転軸94を中心に回転し、係合ピン106が係合空間116内を移動し、規制面102をY方向側へ倒すように動作する。これにより規制面102は、図6(B)に示す様に用紙P1先端への規制を解除する。また、図6(B)において規制解除状態にある規制面102は、第1の分離手段22の第1分離傾斜面62及び第2分離傾斜面64よりもY方向側に変位しており、用紙P1の給送の妨げにはならない。さらに、ストッパー80とカムスライダー82とのカム動作によりストッパー80の規制状態から規制解除状態への切換えを行うことから、ストッパー80の切換時間は、ストッパー機構18のおかれた環境の温度に左右され難い。
ここで、図7(A)、図7(B)、図7(C)、図8(A)、図8(B)及び図8(C)を参照して、ストッパー機構18の規制状態から規制解除状態、そして再度規制状態となるまでを説明する。図7(A)において、ストッパー機構18は、規制状態にある。図7(B)において、下段側トレイ50が装置本体12aに挿入され、下段側トレイ50の先端係合部50dがカムスライダーロック86をZ方向において係合解除位置Z1から係合位置Z2へ変位させる。このとき、カムスライダーロック86のフック136は、Z方向におけるカムスライダーフック84のフック124との係合位置Z2にある。
また、ストッパー80は、カムスライダー82がコイルばね88に−Y方向に付勢されて規制位置Y1にあることから、規制状態を保っている。そして規制面102は、下段側トレイ50に収容された用紙P1の先端と接し、その移動を規制している。
この状態でユーザーがプリンター10に設けられた操作部(図示せず)に下段側トレイ50に収容された用紙P1または上段側トレイに収容された用紙P2に対する記録命令を指示したとき、プリンター10は、上段側トレイ60の位置検出動作を実行させる。上段側トレイ60は、図7(B)に示す退避位置からY方向へ移動する。
これにより、図7(C)及び図8(A)に示すように上段側トレイ60の先端係合部60dがカムスライダーフック84の上段側トレイ係合部128と係合する。さらに、上段側トレイ60は、カムスライダーフック84をカムスライダー82とともにコイルばね88の付勢力に抗して規制解除位置Y2すなわち突き当たり位置まで押し込む。これにより、ストッパー80が規制状態から規制解除状態に切り替えられるとともに、カムスライダーフック84のフック124が係合位置Z2にあるカムスライダーロック86のフック136を乗り越えた後、フック136と係合する。このため、ストッパー機構18は、規制解除状態を保持する。即ち、カムスライダーフック84と、カムスライダーロック86と、コイルばね90と、のこれらは、ストッパー80の規制解除状態を保持する保持手段を構成する。
このとき、プリンター10は、突き当たり位置における上段側トレイ60を駆動する駆動モーターの負荷変動を検出し、上段側トレイ60が装置本体12aに挿入され且つ当該上段側トレイ60が突き当たり位置にあることを検知する。その後、上段側トレイ60は、図8(B)に示すように退避位置に戻り、位置検出動作を終える。そして、下段側トレイ50に収容された用紙P1は、給送可能状態となる。
次に、図8(C)に示すように下段側トレイ50を装置本体12aから取り外したとき、下段側トレイ50の先端係合部50dがカムスライダーロック86の下段側トレイ係合部138との係合を解除する。これにより、カムスライダーロック86は、コイルばね90により装置本体12aの底面96に向けて付勢され、係合位置Z2から係合解除位置Z1に変位させられる。このため、カムスライダーロック86のフック136は、係合解除位置Z1に変位し、カムスライダーフック84のフック124との係合を解除する。そして係合が解除されたカムスライダーフック84は、カムスライダー82及びストッパー80とともにコイルばね88に−Y方向に付勢され規制位置Y1に移動する。このとき、ストッパー80は規制解除状態から規制状態に切り換えられる。
また、図7(A)から図8(C)において、下段側トレイ50が装置本体12aに挿入され、上段側トレイ60が装置本体12aに挿入されていない場合、プリンター10は、上段側トレイ60を駆動するモーターを駆動させて上段側トレイ60の位置検出動作を行っても、突き当たり位置における駆動モーターの負荷変動が検出できない為、上段側トレイ60の未挿入を検出する。そして、プリンター10は、プリンター10に設けられた表示部(図示せず)に上段側トレイ60が未挿入であることを表示し、ユーザーに上段側トレイ60を挿入する旨の指示を前記表示部に表示する。ユーザーが上段側トレイ60を挿入した後は、位置検出動作をやり直し、ストッパー機構18を規制状態から規制解除状態に切り換える。
<<<第1の実施例の変形例>>>
尚、上述した第1の実施例は、さらに以下のように変形しても良い。
(1)上記実施例では、下段側トレイ50と上段側トレイ60とを別体に構成しているが、下段側トレイ50及び上段側トレイ60を一体化し、双方が一体となって装置本体に対して着脱可能に構成しても良い。この場合、上段側トレイ60は下段側トレイ50に対してスライド可能に設ける。その際、ストッパー機構18は、下段側トレイ50に設けても良い。
(2)ストッパー機構18を装置本体12aに複数設けても良い。このように構成すれば、ストッパー機構18に作用する力を分散することができ、ストッパー80の用紙P1への規制を確実なものとすることができる。
(3)上段側トレイ60の位置検出には、駆動モーターの負荷変動による検出に換えて、センサーにより上段側トレイ60が突き当たり位置にあることを検出しても良い。
(4)カムスライダー82及びカムスライダーロック86を付勢する手段は、コイルばね88,90に代えて、空気圧、油圧等を用いたものとしても良い。
(5)カムスライダーフック84及びカムスライダーロック86をカムスライダー82のX方向側に設ける構成に換えて、−X方向側に設けても良い。また、カムスライダーフック84及びカムスライダーロック86をカムスライダー82の両側に設けても良い。
また、本実施形態では本発明に係る給送装置12を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 給送装置、12a 装置本体、14 記録手段、16 排紙スタッカー、18 ストッパー機構、20 ピックアップローラー、22 第1分離手段、24 揺動軸、26 揺動部材、28 分離ローラー、30 駆動ローラー、32 第2分離手段、34 従動ローラー、36 搬送駆動ローラー、38 搬送従動ローラー、40 搬送手段、42 記録ヘッド、44 下部案内部材、46 キャリッジ、48 排出手段、50 下段側トレイ、50a,60a トレイ底面、50b,50c 側壁、50d,60d 先端係合部、52 排出駆動ローラー、54 排出従動ローラー、56 反転経路、58 反転ローラー、60 上段側トレイ、62 第1分離傾斜面、64 第2分離傾斜面、66,68,74,76 エッジガイド、70,78 高摩擦材、72 ラック、80 ストッパー、82 カムスライダー、84 カムスライダーフック、86 カムスライダーロック、88,90 コイルばね、92 ねじりばね、94 ストッパー回転軸、96 装置本体の底面、98 装置本体係合部、100 ストッパーの規制部、102 規制面、104 側壁、106 係合ピン、108 カムスライダーの本体部、108a 背面、110 カムスライダーの係合部、112 カムスライダーのフック取付部、114 背面、116 係合空間、118 フック嵌合軸、120,130 ばね支持部、122 嵌合部、124,136 フック、126 フック部、128 上段側トレイ係合部、132 ねじりばねの一端、134 ねじりばねの他端、138 下段側トレイ係合部、P,P1,P2 用紙、Y1 規制位置、Y2 規制解除位置、Z1 係合解除位置、Z2 係合位置

Claims (8)

  1. 被記録媒体を給送する給送手段と、
    前記給送手段を備える装置本体に対して着脱可能な、被記録媒体を収容する下段側トレイと、
    前記装置本体に対して着脱可能であり、前記装置本体に装着された際に前記下段側トレイの装着位置に対して上方に位置する、被記録媒体を収容する上段側トレイと、
    前記下段側トレイに収容された被記録媒体先端と接して該被記録媒体の移動を規制する規制状態と、前記規制状態を解除して被記録媒体を給送経路に給送可能とする規制解除状態と、を切換可能であるとともに、前記切換を前記上段側トレイによって行うストッパーと、
    を備える被記録媒体給送装置。
  2. 請求項1に記載の被記録媒体給送装置において、前記上段側トレイは、前記装置本体に装着された状態において、被記録媒体送り出し方向の突き当たり位置と、当該突き当たり位置から被記録媒体送り出し方向と反対側に所定量変位した退避位置と、の間をモーターの動力を受けて変位可能に設けられており、
    前記ストッパーは、前記上段側トレイが前記退避位置から前記突き当たり位置に変位する過程において前記上段側トレイと直接または間接に係合し、前記規制状態から前記規制解除状態に切り換わる、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  3. 請求項2に記載の被記録媒体給送装置において、前記上段側トレイを前記退避位置から前記突き当たり位置に向けて変位させ、当該突き当たり位置で停止する際の前記モーターの負荷変動を検出することにより前記上段側トレイの位置を検出する検出動作を実行可能であり、
    前記ストッパーは、前記上段側トレイの位置検出動作時に前記規制状態から前記規制解除状態に切り換わる、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記ストッパーが前記規制状態から前記規制解除状態に切り換えられた後の当該規制解除状態を保持する保持手段を備える、ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  5. 請求項4に記載の被記録媒体給送装置において、前記保持手段は、前記下段側トレイが前記装置本体に装着された状態において前記下段側トレイと係合しており、
    前記装置本体から前記下段側トレイが取り外されることにより、前記保持手段による前記規制解除状態の保持が解除されて前記ストッパーが前記規制状態に切換えられる、ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  6. 請求項5に記載の被記録媒体給送装置において、被記録媒体先端に対して進退する方向に変位可能であるとともに被記録媒体先端に向かう方向に付勢された、前記ストッパーと係合するスライダーを備え、当該スライダーの変位動作によって前記ストッパーが前記規制状態と前記規制解除状態とを切り換える構成を備え、
    前記保持手段は、
    前記スライダーに嵌合し、該スライダーとともに被記録媒体先端に対して進退する方向に変位可能であるフック部材と、
    前記装置本体の底面に向けて付勢されるとともに前記下段側トレイが前記装置本体に挿入されたとき、付勢力に抗して保持位置に変位するロック部材であって、前記上段側トレイに押し込まれて変位させられた前記フック部材を保持するロック部材と、
    を備えて構成されている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記ストッパーが複数設けられている、ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  8. 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    被記録媒体を前記記録手段に給送する請求項1から7のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置と、を備えたことを特徴とする記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016101994A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 給紙装置、およびこれを備えた画像形成装置

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