JP2013169483A - 篩装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 架台と、上記架台に振動可能に設置され振動フレームと該振動フレームに着脱可能に取り付けられる網とからなる篩体と、を具備し、上記振動フレームは投入側から排出側に向けて下り勾配の状態で設置されその傾斜角度が徐々に小さくなるように構成されていて、上記網は上記振動フレームに装着されることにより該振動フレームに沿って屈曲・形成されるように構成されているもの。
【選択図】図2
Description
まず、メッシュプレートはある一定の傾斜角度で傾斜・設置されており、その傾斜角度は主に篩動作を考慮して比較的緩やかに設定されている。その為、篩の対象となっている石膏ボードの破砕片が投入側に滞留してしまうという問題があった。これに対しては、メッシュプレートの傾斜角度を大きくすれば良いが、それでは、篩動作が損なわれてしまうことになる。
又、請求項2に記載された篩装置は、請求項1記載の篩装置において、上記振動フレームは投入側から排出側に向けて下り勾配の状態で設置されその傾斜角度が徐々に小さくなるように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3に記載された篩装置は、請求項2記載の篩装置において、上記振動フレームは投入側から排出側に向けて下り勾配の状態で設置されその傾斜角度が段階的に小さくなるように多段に構成されていて、上記網は上記振動フレームに装着されることにより該振動フレームに沿って多段に屈曲・形成されるように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項4に記載された篩装置は、請求項3記載の篩装置において、上記振動フレームの投入側端はリンク機構を介してと上記架台に連結されていて、上記振動フレームの排出側端は偏心軸を介して上記架台に連結されており、上記リンク機構と上記振動フレームとの間には弾性部材が張設されていて、上記偏心軸の回転によって上記振動フレームが振動するものであることを特徴とするものである。
又、請求項5に記載された篩装置は、請求項4記載の篩装置において、上記振動フレームにはその振動によって上記網を打撃することにより上記網の目詰まりを防止する目詰まり防止機構が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項6に記載された篩装置は、請求項5記載の篩装置において、上記目詰まり防止機構は、上記振動フレームの左右に設けられ上記振動フレームの振動により振動する一対の振動板と、上記一対の振動板間に架け渡されたハンマ支持部材と、上記ハンマ支持部材に取り付けられた複数個のハンマと、から構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項7に記載された篩装置は、請求項6記載の篩装置において、上記振動板の一端は上記振動フレームに対して揺動可能に支持されていて、上記振動板の他端は上記振動フレームに対して弾性部材を介して振動可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
又、請求項8に記載された篩装置は、請求項7記載の篩装置において、上記振動板の他端は対向・配置された一対の弾性部材に挟まれた状態で取り付けられていることを特徴とするものである。
又、請求項9に記載された篩装置は、請求項1〜請求項8記載の篩装置において、上記振動フレームは網受け部材と網押え部材とを備えていて、上記網は上記網押え部材によって上記網受け部材側に向かって押圧されることによって固定されるものであり、上記網押え部材による上記網の押圧を解除することにより上記振動フレームの傾斜と上記網の自重を利用して排出側から取り出し可能に構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項2に記載された篩装置は、請求項1記載の篩装置において、上記振動フレームは投入側から排出側に向けて下り勾配の状態で設置されその傾斜角度が徐々に小さくなるように構成されているので、篩対象物の投入側における滞留を防止し、且つ、適切な篩動作を提供することができ、それによって、篩対象物を効率よく分別することができる。
又、請求項3に記載された篩装置は、請求項2記載の篩装置において、上記振動フレームは投入側から排出側に向けて下り勾配の状態で設置されその傾斜角度が段階的に小さくなるように多段に構成されていて、上記網は上記振動フレームに装着されることにより該振動フレームに沿って多段に屈曲・形成されるように構成されているので、網の剛性が向上することになる。
又、請求項4記載の篩装置によると、請求項3記載の篩装置において、上記振動フレームの投入側端はリンク機構を介してと上記架台に連結されていて、上記振動フレームの排出側端は偏心軸を介して上記架台に連結されており、上記リンク機構と上記振動フレームとの間には弾性部材が張設されていて、上記偏心軸の回転によって上記振動フレームが振動するものであるため、上記偏心軸を回転させるだけで容易に上記振動フレームひいては上記篩体を効果的に振動させることができる。また、上記偏心軸の偏心量と回転数を適宜調整・設定することにより上記振動フレームを大きな振幅で振動させることができ、これにより大きな破砕片を効果的に移動させることができる。
又、請求項5記載の篩装置によると、請求項4記載の篩装置において、上記振動フレームにはその振動によって上記網を打撃することにより上記網の目詰まりを防止する目詰まり防止機構が設けられているため、上記網における目詰まりを防止することができ、破砕片の落下や移動を効率良く行うことができ、且つ、網を打撃するために別途駆動源を要することもない。
又、請求項6記載の篩装置によると、請求項5記載の篩装置において、上記目詰まり防止機構は、上記振動フレームの左右に設けられ上記振動フレームの振動により振動する一対の振動板と、上記一対の振動板間に架け渡されたハンマ支持部材と、上記ハンマ支持部材に取り付けられた複数個のハンマと、から構成されているため、振動フレームの振動周波数を適宜調整・設定することにより、ハンマによる打撃の頻度と大きさを最適なものに設定することができるので、それによって、網の目詰まりを効果的に防止することができる。
又、請求項7記載の篩装置によると、請求項6記載の篩装置において、上記振動板の一端は上記振動フレームに対して揺動可能に支持されていて、上記振動板の他端は上記振動フレームに対して弾性部材を介して振動可能に取り付けられているため、上記ハンマによる上記網の打撃を効果的に行い、上記網の目詰まりを更に効果的に防止することができる。
又、請求項8記載の篩装置によると、請求項7記載の篩装置において、上記振動板の他端は対向・配置された一対の弾性部材に挟まれた状態で取り付けられているため、上記ハンマによる上記網の打撃をより効果的に行い、上記網の目詰まりを防止することができる。
又、請求項9記載の篩装置によると、請求項1〜請求項8記載の篩装置において、上記振動フレームは網受け部材と網押え部材とを備えていて、上記網は上記網押え部材によって上記網受け部材側に向かって押圧されることによって固定されるものであり、上記網押え部材による上記網の押圧を解除することにより上記振動フレームの傾斜と上記網の自重を利用して排出側から取り出し可能に構成されているため、網の着脱が容易である。
まず、架台3の構成から詳細に説明する。架台3は、例えば、図1及び図2に示すように、4つの脚部7と、この4つの脚部7の上側(図1中上側)に設けられたベース9と、このベース9上に立設された4つの柱部材11、11、13、13と、上記柱部材11、13の上端(図1中上側端)を跨ぐようにそれぞれ設けられた篩体設置部15、15とから構成されている。
なお、左右の篩体設置部15において同様の構成をなしており、よって、図中同一部分には同一符号を付して記してある。
以上が架台3側の構成である。
まず、図1及び図2に示すように、振動フレーム41がある。この振動フレーム41には側板43、43がある。この側板43の投入側(図1中左下側)には貫通孔45が穿孔されており、排出側(図1中右上側)には図4に示すように貫通孔47が穿孔されている。また、図2に示すように、上記貫通孔47と上記貫通孔45の間には、貫通孔49、49、49、49が穿孔されている。また、上記貫通孔45の上方(図1中上方)には、貫通孔51が穿孔されており、上記貫通孔47の上方(図1中上方)には貫通孔53が穿孔されている。
なお、この2つの側板43、43は、同様の構成を成しているものであり、図中同一個所には同一符号を付して示しその説明は省略する。
但し、上記軸73は上記リンク81に対しては固着されておらず、よって、リンク81は上記軸73を中心にして回動可能な構成になっている。
なお、左右のリンク81、81において同様の構成をなしており、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
但し、上記軸79は上記リンク83に対しては固着されておらず、よって、リンク83は上記軸79を中心にして回動可能な構成になっている。
なお、左右のリンク83、83において同様の構成をなしており、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
なお、これらの貫通孔91、91には図示しない抜け止めピンが差し込まれることになる。
以上が、篩体5の構成である。
例えば、図4に示すように、偏心軸99が上記架台3の篩体設置部15、15上に設けられた軸受29、29によって回転可能に支持されている。そして、この偏心軸99の外周に上記軸受56、56を介して上記振動フレーム41の側板43、43が移動可能に支持されている。上記偏心軸99は、図4及び図5に示すように、その両端側の小径部101、101と、この小径部101、101に挟まれた大径部103とから構成されている。また、図5に示すように、上記小径部101、101の中心軸O1に対して、上記大径部103の中心軸O2は偏位量(δ)だけ偏位した構成になっている。
なお、上記小径部101、101が上記篩体設置部15、15の軸受29、29に回転可能に支持されるとともに、上記大径部103の両端側が上記振動フレーム41の軸受56、56に回転可能に支持されることになる。
以上が、上記篩体5と上記架台3との接続及び上記篩体5の駆動についての説明である。
まず、図1、図2、及び、図6乃至図8に示すように、上記振動フレーム41の側板43、43には支点ピン115、117がそれぞれ設けられている。この支点ピン115、117は、図7及び図8に示すように、上記側板43に設けられた貫通孔を貫通して上記振動フレーム41の幅方向(図7中左右方向)両側面側に突出した状態で取り付けられている。
なお、既に説明した軸受119、119の間にはスペーサー133が介挿されている。また、上記軸受119、119はワッシャ135を介してボルト137によって取付・固定されている。
なお、前述の説明において、図2に示される上記支点ピン117、振動板149、ばね127、127、及びばね固定部材129、129は、図3中左側に示された側板43側に設けられたものであるが、図3中右側に示された側板43側にも同様な構成の支点ピン117、振動板149、ばね127、127、及びばね固定部材129、129が設けられている。
以上が、目詰まり防止機構113の構成である。
まず、上記モータ105を駆動し、駆動側プーリ107、Vベルト111、及び、従動側プーリ109を介して、偏心軸99を回転させる。この上記偏心軸99の回転によりその大径部103は、図5に示すように、上記振動フレーム41の排出側(図2中右端側)を円運動させるような回転・移動を行う。
まず、対象物、例えば、石膏ボードを図示しない粗割機によって処理する。この粗割機によって、石膏ボードは150mmほどの小片へと破砕される。この石膏ボードの小片を、手作業及び図示しない磁選機によって分別した後、別の図示しない破砕装置によって一次ロール破砕を行う。この一次ロール破砕によって破砕された破砕片は、目の細かさが20mmの図示しないスクリーン付スクリューコンベアによって選別・搬送される。20mmより大きい破砕片は上記石膏ボードに含まれていた紙として回収され、20mm以下の破砕片は、図示しないドラム磁選機で処理された後、二次ロール破砕が行われる。そして、この二次ロール破砕によって更に細かく破砕された破砕片を、本実施の形態による篩装置1によって処理することになる。
上記網97の網の目をすり抜けて落下した5mm以下の破砕片は、上記篩装置1のベース9上に設置された図示しないシート等によって回収され、上記篩装置1の排出側(図2中右側)から落下した5mmより大きい破砕片は、上記篩装置1の排出側(図2中右側)に設置された図示しないシート等によって回収される。
そして、上記篩装置1の排出側(図2中右側)へと落下した5mmより大きい破砕片は紙として回収され、上記網97の下方(図1中下側)へと落下した5mm以下の破砕片は石膏片(石膏粉)として回収されることとなる。
まず、上記篩体5の振動により、目詰まり防止機構113の振動板123、123、123、123も、支点ピン115、115を中心に揺動することにより振動する。また、振動板149、149も、支点ピン117、117を中心に揺動することにより振動する。このとき、振動板123、123、123、123及び振動板149、149に設置された4つのハンマ支持部材139、139、139、139、ひいては、このハンマ支持部材139、139、139、139に設けられた複数のハンマ147がこの振動に合わせて上下(図2(b)中の矢印方向)に振動する。そして、このハンマ147の振動の振幅が所定の値(上記ハンマ147が停止した状態での上記ハンマ147と上記網97間の距離であり、本実施の形態の場合は約10mm)以上となる場合には、上記複数のハンマ147が網97を連続して叩くこととなる。
そして、上記網97が目詰まりを起こしているような場合は、上記網97が上記複数のハンマ147によって打撃されることで、その目詰まりが解消される。
なお、上記目詰まり防止機構113による目詰まり防止動作は、例えば、モータ105の回転数が任意のタイミングで300rpm程度になるように予め調整・設定しておくことにより、定期的に実行することができる。
まず、網97の装着について説明する。図9に示すように、網押え部材63が自重に反して上方に持ち上げられている。この網押え部材63の持ち上げ動作は操作レバー93の図9中時計回り方向への回動操作により実現される。
なお、操作レバー93の図9中時計回り方向への回動操作位置の保持は、例えば、図示しないロック機構により行われるか、或いは、作業員が操作レバー93を把持することによって実現する。
この状態で、網97を網押え部材63と網受け部材57との間に挿入する。図9はまさにその挿入操作の開始時の状態を示している。そして、網97を網押え部材63と網受け部材57との間に完全に挿入した後、網押え部材63を自重によって降下させる。その状態を示すのが図10である。
なお、上記網受け部材57を初めとする振動フレーム41は投入側から排出側へ向けて下り勾配となっているので、上記網97の取り出しに際しては、上記網押え部材63を持ち上げて上記網97の固定を解除することにより、上記網97の自重を利用して排出側(図9中右側)から容易に取り出すことができる。
まず、上記網97は投入側(図2中左側)から排出側(図2中右側)に向かうほど段階的にその傾斜が緩くなる構成となっているので、投入側(図2中左側)においては破砕片を篩い分けつつ速やかに移動させることにより上記網97上での滞留を防止し、排出側(図2中右側)においては移動速度を遅くして十分に破砕片を篩い分けることができ、結果として、効率の良い篩動作を行うことができる。
また、上記網97は、上記網受け部材57及び上記網押え部材63の形状に合わせて段階的に折れ曲がった状態、すなわち、投入側から40°と35°との間、35°と25°との間、25°と15°との間で折れ曲がった状態となっている。その為、その剛性が高くなっており、網97を張ってその撓みを防止するために特に別途の構造を設ける必要はなく、多くの破砕片を上記網97の上に投入して処理することができる。
上記目詰まり防止機構113は、モータ105の回転数を適宜調整することにより定期的に自動で行うことができ、それによって、上記網97の目詰まりを効果的に防止することができる。
また、このような目詰まり防止のための動作を、新たに動力等を設けることなく、効果的に行うことができる。
なお、上記網受け部材57を初めとする振動フレーム41は投入側から排出側へ向けて下り勾配となっているので、上記網97の取り出しに際しては、上記網押え部材63を持ち上げて上記網97の固定を解除することにより、上記網97の自重を利用して排出側(図9中右側)から容易に取り出すことができる。
まず、本実施の形態による篩装置1′の構成について説明する。
上記篩装置1′は、図14に示すような構成を成している。すなわち、本実施の形態による篩装置1′は、前述した第1の実施の形態による篩装置1と略同様の構成を成しているが、振動フレーム41には網97の下方にもう1つの網97′が設けられており、この網97′に対応した目詰まり防止機構113′が設けられている。また、上記網97′に対応した網受け部材57′と網押え部材63′も設けられている。
本実施の形態による上記篩装置1′も、前述した第1の実施の形態による篩装置1の場合と同様に、モータ105を駆動すると振動フレーム41ひいては篩体5が振動する。また、本実施の形態の場合も、前述した第1の実施の形態の場合と同様に、上記モータ105の回転数を適宜設定することで、目詰まり防止機構113、113′の複数のハンマ147及びハンマ147′を振動させることができる。
まず、モータ105を駆動し、上記振動フレーム41を振動させる。そして、上記篩装置1′の投入側(図14中左側)から篩体5の網97上に破砕片を投入する。すると、上記破砕片の内5mmより大きいものは上記網97上に残されるとともに上記振動フレーム41の振動により排出側方向(図14中右方向)へ移動され、上記篩装置1′の排出側(図14中右側)から落下し、上記篩装置1′の排出側(図14中右側)に設置された図示しないシート等によって回収される。一方、5mm以下の破砕片は上記網97の網目をすり抜けて、ベース9側(図14中下方向)へと落下する。
一方、上記網97′の網の目をすり抜けて落下した3mm以下の破砕片は、上記篩装置1′のベース9上に設置された図示しないシート等によって回収される。
振動フレーム41には、網97の下方に網97′が設置されており、上記網97よりも上記網97′の方が細かいため、破砕粉の分別を更に細かく行うことができる。
本実施の形態による篩装置1″の構成は前述した第1の実施の形態による篩装置1の構成と略同様であるが、図15に示すように、目詰まり防止機構155の構成が異なっている。以下、この目詰まり防止機構155について説明する。
なお、本実施の形態による篩装置1″と前述した第1の実施の形態による篩装置1との共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、上記目詰まり防止機構155の構成のうち、第1の実施の形態による篩装置1における目詰まり防止機構113と異なる構成についてのみ説明する。
上記篩体5の振動フレーム41の側板43、43に、支点ピン115、115がそれぞれ設けられている。以下、片側の側板43側における構成を例に挙げて説明する。上記支点ピン115には1つの軸受157がワッシャ160を介してボルト162によって取付・固定されている。そして、この軸受157の外周側に設けられた環状部材159には振動板161が取り付けられている。
なお、上記ストッパ181、181の取付位置を調整可能に構成した場合には、その取付位置を適宜調整することにより、上記振動板161の揺動による振動の範囲を調整することができる。
なお、図15に示される上記支点ピン115、振動板161、ばね127、127、ばね固定部材173等は、振動フレーム41の一方の側板43側に設けられたものであるが、他方の側板43側にも、同様の構成の支点ピン115、振動板161、ばね127、127、ばね固定部材173等が設けられている。
また、前述した第1の実施の形態の場合と同様に、各上記ハンマ支持部材139には4つずつのハンマ147が固定されている。
なお、目詰まり防止機構155のその他の構成は、前記第1の実施の形態による篩装置1における目詰まり防止機構113の構成と同じである。
なお、篩装置1″においては、一枚の網97と、この網97に対応する目詰まり防止機構155が設けられていたが、前述した第2の実施の形態と同様、これに加えてもう一枚の網97′と、この網97′に対応し上記目詰まり防止機構155と同様の構成を成す目詰まり防止機構155′を設けてもよい。
以下、目詰まり防止機構155の動作について説明する。
ここで、上記目詰まり防止機構155を動作させるべく、前述した第1の実施の形態の場合と同様、モータ105を回転させる。まず、偏心軸99の働きにより、振動フレーム41の排出側(図15中右側)が円運動を行う。一方、上記振動板161の排出側(図15中右側)端は、ばね127、127によって支持されているので、上記円運動によって図15中上下方向に振動させられる。そのため、上記振動板161の排出側(図15中右側)端に設けられた複数のハンマ147も同様に振動し、網97を打撃する動作を行う。
すなわち、振動板161等の目詰まり防止機構155の支点ピン115、115に設けられた構成は、上記支点ピン115、115を支点としたいわゆる「やじろべえ」のような状態となってバランスのとれた状態となっており、上記振動板161の排出側(図15中右側)端はばね127、127によって支持されているので、偏心軸99の回転による振動フレーム41の排出側(図15中右側)の円運動によって上記振動板161の排出側(図15中右側)端を容易に図15中上下方向に振動させることができるとともに、これと対称に上記振動板161の投入側(図15中左側)端も容易に図15中上下方向に振動させることができ、効率よく複数のハンマ147による網97の打撃を行うことができる。
また、ストッパ181、181が設けられているため、振動板161、161の過度な振動によるハンマ147と網97の衝突を防止することができ、上記網97の変形や破損等が起きないようにすることができる。
まず、前記第1、第2の実施の形態の場合には、篩装置を投入側から排出側に向けて、40°、35°、25°、15°の4段階に分けてその傾斜角度を徐々に小さくしていく構成を採用したが、それに限定されるものではない。すなわち、段数、各段の角度等については、これを特に限定するものではない。
又、前記第1、第2の実施の形態の場合には、篩装置を投入側から排出側に向けて、段階的にその傾斜角度を小さくしていく構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。篩装置を投入側から排出側に向けて、連続的にその傾斜角度を小さくしていく構成であってもよい。この場合には網が段階的に折れ曲げられることはなく、滑らかな曲線状に屈曲・変形されることになる。
又、前記第1、第2の実施の形態の場合には、篩装置を投入側から排出側に向けて、傾斜角度を徐々に小さくするように構成した例を示したが、それに限定されるものではなく、篩対象物の種類や状況に応じて、傾斜角度を任意に変化させる構成であれば良い。例えば、階段状に変化させる構成を部分的に採用するような構成も想定される。
又、前記第1の実施の形態及び第3の実施の形態においては、振動フレーム41には1枚の網97が設けられており、前記第2の実施の形態及び第3の実施の形態においては、2枚の網97、97′が設けられているが、同様にして3枚以上の網を設ける場合も考えられる。
又、目詰まり防止機構の構成については図示したものに限定されず、様々な構成が考えられ、又、ハンマの数についても様々な場合が考えられる。
又、目詰まり防止機構を特に設けることなく、モータの回転数を適宜調整することにより網の振動状態を変化させることにより目詰まりを防止するようなことも考えられる。
その他図示した構成はあくまで一例である。
3 架台
5 篩体
29 軸受
31 リンク
39 ばね部材
41 振動フレーム
57 網受け部材
63 網押え部材
97 網
99 偏心軸
105 モータ
113 目詰まり防止機構
115 支点ピン
117 支点ピン
119 軸受
121 接続部材
123 振動版
125 突起
127 ばね
129 ばね固定部材
139 ハンマ支持部材
147 ハンマ
149 振動板
1′ 篩装置
97′ 網
113′ 目詰まり防止機構
1″ 篩装置
155 目詰まり防止機構
157 軸受
161 振動板
165 突起
167 アングル材
173 ばね固定部材
179 突起
Claims (9)
- 架台と、
上記架台に振動可能に設置され振動フレームと該振動フレームに着脱可能に取り付けられる網とからなる篩体と、を具備し、
上記振動フレームは投入側から排出側に向けて下り勾配の状態で設置されその傾斜角度が変化するように構成されていて、
上記網は上記振動フレームに装着されることにより該振動フレームに沿って屈曲・形成されるように構成されていることを特徴とする篩装置。 - 請求項1記載の篩装置において、
上記振動フレームは投入側から排出側に向けて下り勾配の状態で設置されその傾斜角度が徐々に小さくなるように構成されていることを特徴とする篩装置。 - 請求項2記載の篩装置において、
上記振動フレームは投入側から排出側に向けて下り勾配の状態で設置されその傾斜角度が段階的に小さくなるように多段に構成されていて、
上記網は上記振動フレームに装着されることにより該振動フレームに沿って多段に屈曲・形成されるように構成されていることを特徴とする篩装置。 - 請求項3記載の篩装置において、
上記振動フレームの投入側端はリンク機構を介してと上記架台に連結されていて、上記振動フレームの排出側端は偏心軸を介して上記架台に連結されており、上記リンク機構と上記振動フレームとの間には弾性部材が張設されていて、上記偏心軸の回転によって上記振動フレームが振動するものであることを特徴とする篩装置。 - 請求項4記載の篩装置において、
上記振動フレームにはその振動によって上記網を打撃することにより上記網の目詰まりを防止する目詰まり防止機構が設けられていることを特徴とする篩装置。 - 請求項5記載の篩装置において、
上記目詰まり防止機構は、上記振動フレームの左右に設けられ上記振動フレームの振動により振動する一対の振動板と、上記一対の振動板間に架け渡されたハンマ支持部材と、上記ハンマ支持部材に取り付けられた複数個のハンマと、から構成されていることを特徴とする篩装置。 - 請求項6記載の篩装置において、
上記振動板の一端は上記振動フレームに対して揺動可能に支持されていて、上記振動板の他端は上記振動フレームに対して弾性部材を介して振動可能に取り付けられていることを特徴とする篩装置。 - 請求項7記載の篩装置において、
上記振動板の他端は対向・配置された一対の弾性部材に挟まれた状態で取り付けられていることを特徴とする篩装置。 - 請求項1〜請求項8記載の篩装置において、
上記振動フレームは網受け部材と網押え部材とを備えていて、
上記網は上記網押え部材によって上記網受け部材側に向かって押圧されることによって固定されるものであり、
上記網押え部材による上記網の押圧を解除することにより上記振動フレームの傾斜と上記網の自重を利用して排出側から取り出し可能に構成されていることを特徴とする篩装置。
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