JP2013168719A - 受信機及び受信信号の復号方法 - Google Patents

受信機及び受信信号の復号方法 Download PDF

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Abstract

【課題】復調器と復号器が情報を交換して繰り返し処理を行う受信機において、インターリーバ、デインターリーバの実装コスト削減やスループット向上を図る。
【解決手段】1受信シンボル及び事前情報を用いて第1外部情報を出力するシンボルデマッパと、第1外部情報及び事前情報を用いて第2外部情報を出力するチェックノードデコーダと、第2外部情報をインターリーブ処理の逆処理するデインターリーバと、デインターリーバから出力される第2外部情報を事前情報として用いて第3外部情報を出力する変数ノードデコーダと、変数ノードデコーダから出力される第3外部情報をインターリーブ処理するインターリーバとを有し、チェックノードデコーダは、インターリーバから出力される第3外部情報を事前情報として用いて第4外部情報を出力し、第4外部情報はシンボルデマッパの事前情報として用いられる受信機であって、デインターリーバとインターリーバとが、それぞれ並列処理を行うように、複数設けられたことを特徴とする受信機。
【選択図】 図5

Description

本発明は、送信側において符号化されインターリーブ(ビット順序入れ替え)された情報ビットを、受信側において、復調器、デインターリーバ、復号器、インターリーバを用いて繰り返し復号処理を行う無線通信システム、該無線通信システムに用いる受信機、受信信号の復号方法に関するものである。
BICM−ID(Bit Interleaved Coded Modulation with Iterative Decoding)方式は、復調器と復号器が、情報ビットの順序を乱数的に入れ替えるインターリーブ処理、及び元の順序に戻すデインターリーブ処理を介して、繰り返し復号を行う事によりMAP(Maximum a posteriori probability)復号を行う方式である。
近年、EXIT(Extrinsic Information Transfer)解析と呼ばれる、繰り返し復号処理の収束性を解析する手法が提案され、次のことが明らかになっている。すなわち、BICM−IDにおける符号化方式と変調方式は、それぞれ単体の特性が優れていない場合でも、両者の整合を適切に取ることにより、全体として優れた復号特性を示す。
特許文献1では、本来マッピング可能なビット数よりも多くのビットを割当てる拡張マッピングと、反復符号を組み合わせて優れた特性を得る方法が開示されている。特許文献2では、拡張マッピングに一定の規則性を持たせて演算量を削減しつつ、反復符号と整合を取り、優れた特性を実現可能な規則的拡張マッピングを用いる方法が開示されている。
特開2010−124367号公報 特開2010−130397号公報
特許文献1および特許文献2の手法では、復号処理の演算量の小さい反復符号を符号化方式として用いているため、繰り返し処理における演算量を小さく抑える事ができる。前記のEXIT解析によれば、反復符号と整合の良い変調方式は、復号器からの事前情報がない状態では出力される情報量は少なく、復号器からの事前情報の増加に伴い、徐々に出力される情報量が大きくなる方式であり、変調器出力の段階では取り出しえないビット数を割り当てる方法が有効である。
信号処理においては、処理する信号の量が増える程、演算量は増加するため、変復調の段階で取り扱う信号の量を削減する拡張マッピングは有効な手法である。しかし、当然ながら、拡張マッピングの復調処理後は、復調器と復号器の間に挿入されるインターリーバ、デインターリーバにおいて、符号化に用いた符号語ビット数を処理する必要がある。このインターリーバ、デインターリーバにおける処理量が多くなると、インターリーバ、デインターリーバの処理速度が遅くなり、また、回路規模が大きくなるため、インターリーバ、デインターリーバでの処理は実装上のボトルネックになる。
本発明が解決しようとする課題は、復調器と復号器が情報を交換して繰り返し処理を行う無線通信システム、あるいは該無線通信システムに用いる受信機において、復調器と復号器の間に挿入されるインターリーバ、デインターリーバの実装コスト削減やスループット向上を図ることである。
本発明は、復調器と復号器がインターリーバ、デインターリーバを介して繰り返し処理を行う無線通信システム、あるいは該無線通信システムに用いる受信機において、インターリーバ、デインターリーバにおける処理を並列化して行う手段を提供する事を最も主要な特徴とする。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、本発明の代表的な構成は、次のとおりである。すなわち、
gビットの所定ビットから変換されたシンボル列を受信する受信機であって、
前記シンボル列は、前記所定ビットを符号化したのちインターリーブ処理によりビット順序を入れ替えた情報ビットを、l(エル)ビットにつきmビット(m<l)に削減し、mビットに対して1シンボルを割り当てることで生成されたものであって、
受信された1受信シンボル及び(m−1)ビットの事前情報を用いて1ビットの第1外部情報を出力するシンボルデマッパと、
前記1受信シンボルに対応するmビットのそれぞれについて前記シンボルデマッパが出力したmビットの前記第1外部情報及び(l−1)ビットの事前情報を用いて1ビットの第2外部情報を出力するチェックノードデコーダと、
前記シンボル列に対応する複数ビットの第2外部情報を、前記インターリーブ処理の逆処理となるデインターリーブ処理するデインターリーバと、
前記デインターリーバから出力される複数ビットの第2外部情報を事前情報として用いて1ビットの第3外部情報を出力する変数ノードデコーダと、
前記変数ノードデコーダから出力される第3外部情報を、前記デインターリーブ処理の逆処理となるインターリーブ処理するインターリーバとを有し、
前記チェックノードデコーダは、前記インターリーバから出力されるl(エル)ビットの前記第3外部情報を事前情報として用いてmビットの第4外部情報を出力し、
前記第4外部情報は前記シンボルデマッパの事前情報として用いられ、
前記デインターリーバとインターリーバとが、それぞれ並列処理を行うように、複数設けられたことを特徴とする。
本発明の無線通信システム、あるいは該無線通信システムに用いる受信機では、インターリーブ、デインターリーブ処理を並列化して行う事により、インターリーバ、デインターリーバの実装コスト低減やスループット向上を実現できる。
本発明の第1の実施形態におけるBICM−IDの基本構成を示す説明図である。 第1の実施形態において反復符号を用いた場合のBICM−IDの基本構成を示す説明図である。 第1の実施形態において規則的拡張マッピングを行うマッパとデマッピングを行うデマッパの構成例を示す説明図である。 図2の繰り返し復号部の構成例を示す説明図である。 第1の実施形態における並列化した繰り返し復号部の構成の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態における並列化した繰り返し復号部の構成の一例を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態における相関演算結果を参照して並び替えを行う並列化した繰り返し復号部の構成を示す説明図である。 本発明の第4の実施形態における伝搬路情報に基づいて並び替えを行う並列化した繰り返し復号部の構成を示す説明図である。 本発明の第5の実施形態におけるI軸、Q軸に基づいて並び替えを行う並列化した繰り返し復号部の構成を示す説明図である。 本発明の第6の実施形態におけるチャネル行列に基づいて並び替えを行う並列化した繰り返し復号部の構成を示す説明図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態を、図1〜図5を用いて説明する。第1の実施形態では、受信側のインターリーバ/デインターリーバを並列化する事により、インターリーバ/デインターリーバの実装コスト低減やスループット向上を実現する手法を示す。なお、送信側のインターリーバは、必ずしも並列化する必要はない。
図1は、第1の実施形態におけるBICM−IDを用いた送信装置及び受信装置の基本構成を示す図であり、これは従来のBICM−IDの基本構成と同じ構成である。エンコーダ10とインターリーバ11と変調器12とが、送信装置に備えられ、復調器14とデインターリーバ15とデコーダ17とインターリーバ16とが、受信装置に備えられている。送信装置から無線送信された信号は、無線チャネルである伝搬路13を介して受信装置で受信される。
送信装置において、エンコーダ10は入力される所定のひとまとまりの情報ビット(第1の情報ビット、例えばビット数g)を符号化し、インターリーバ11に出力する。インターリーバ11は、符号化された全符号語ビット(第2の情報ビット、例えばビット数h)のビット順序を乱数的に入れ替えるインターリーブ処理を行って第3の情報ビットを生成し、変調器12へ出力する。変調器12では、伝搬路13に応じた変調処理を行い、変調信号をアンテナから出力する。
受信装置において、復調器14では、アンテナから入力された受信信号に対して復調処理を行い、デインターリーバ15に出力する。デインターリーバ15では、送信側で符号化されインターリーブされた全符号語ビット(第3の情報ビット)に対応するビット尤度信号を一旦蓄えて、送信側のインターリーバ11で入れ替えられたビット列の順序を元に戻すデインターリーブ処理を行い、デコーダ17に出力する。デコーダ17で復号されたデコーダ出力17bは、インターリーバ16で再度インターリーブ処理を施され、復調器14に供給され、復調器14ではデコーダ17からの情報を用いて再度復調処理を行う。
このように、復調器14とデインターリーバ15とデコーダ17とインターリーバ16とから、繰り返し復号部18が構成される。BICM−IDでは、繰り返し復号部18で、前記繰り返し復号処理を繰り返し行い、得られた信号の事後確率を最大化した後に、最終的なデコーダ出力17a(第1の情報ビット)を得る。
図2は、図1のエンコーダ10として、復号に要する演算量が小さい単純な符号である反復符号を発生させる反復符号器20を用いた場合のBICM−IDの構成を示している。図1と同じ構成には、同じ符号を用いている。
図2の例では、図1のエンコーダ10として、任意の次数dvの反復符号、もしくは、複数の次数の反復符号を組み合わせて符号化する反復符号器20を用いる。例えば、(a1,a2,a3)の3ビットで構成されるひとまとまりの情報ビット(第1の情報ビット)を、2次(dv=2)の符号語ビット(a1,a1,a2,a2,a3,a3)に符号化して第2の情報ビットを生成する。インターリーバ11では、全符号語ビット(a1,a1,a2,a2,a3,a3)のビット順序を乱数的に入れ替えて、第3の情報ビットを生成する。
また、図2の例では、図1の変調器12に対応する変調器として、変調器22を用いる、変調器22には、SNR(signal to Noise Ratio)に応じて、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、ASK(Amplitude Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)等の通常の変調を用いることができる。また、特許文献1及び特許文献2で開示されている拡張マッピングを用いることもでき、これにより、変調多値数の低い変調方式でも多くのビット数を割当て、反復符号と整合の良い変調器を構成する事ができる。図2の例では、変調器22として、拡張マッピングを行うマッパを用いる。
また、図2の例では、図1の復調器14に対応する復調器としてデマッパ24を用い、図1のデコーダ17に対応するデコーダとして反復符号復号器27を用いる。デマッパ24や反復符号復号器27の詳細は、デマッパ44や反復符号復号器47として後述する。図2の例では、デマッパ24とデインターリーバ15と反復符号復号器27とインターリーバ16とから、繰り返し復号部28が構成される。
なお、符号化に関しては、前記EXIT解析で得られる復調器と復号器の入出力特性の整合性を高めるために、符号化率の高いSPC(Single Parity Check)符号を組み合わせる手法も有効である。変調器は前記マッピングを1次変調とし、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)やスペクトラム拡散を2次変調に用いる構成でも良い。
図3は、図2の構成において、規則的拡張マッピングによる変調処理を行うマッパ、及びその逆の復調処理を行うデマッパの構成の一例を示す図である。図3(a)は、送信側のマッパであって、ビット削減処理を行うXOR(排他的論理和)演算部31と、変調処理を行う8ASKマッパ32とから構成され、これらが、図2におけるマッパ22に対応する。図3(b)は、受信側のデマッパであって、復調処理を行う8ASKデマッパ34と、ビット復調処理を行うチェックノードデコーダ35とから構成され、これらが、図2におけるデマッパ24に対応する。図中の□内に+を記した記号は、排他的論理和(XOR:eXclusive OR)演算、及びその排他的論理和演算の逆処理である復調処理を表す。
図3(a)に示すように、送信側では、図2の反復符号器20で符号化され、インターリーバ11でインターリーブされた情報ビットb0〜b5(6ビット)は、XOR演算部31により、8ASKマッパ31に必要なビットm0〜m2(3ビット)に変換、削減されて、8ASKマッパ32で1シンボルにマッピングされる。こうして、図3(a)の例では、6ビットの符号語が1シンボルにマッピングされる。
このように、送信装置から送信されるシンボル列は、例えばgビットの所定ビット(第1の情報ビット)から変換されたものであり、gビットの所定ビットを符号化したのちインターリーブ処理によりビット順序を入れ替えた情報ビット(第3の情報ビット)を、l(エル)ビットにつきmビット(m<l)に削減し、mビットに対して1シンボルを割り当てることで生成されたものである。
図3(a)において、XOR演算部31は、インターリーブされた符号語ビット(図3(a)の例では、b0〜b5)に対し、以下の2つの規則にしたがってビット削減処理を行い、削減ビット(図3(a)の例では、m0〜m2)を得る。
(1)符号語ビット(b0〜b5)の少なくとも1ビットは、ビット数を削減するための他のビットと演算することなくそのまま変調を行う。図3(a)の例では、ビットb5がこれに該当する。
(2)削減ビット(m0〜m2)は、それぞれ異なるインターリーブされた符号語(b0〜b5)の演算によって得る。図3(a)の例では、b0〜b2のビットはm0にのみ、b3〜b4のビットはm1にのみ、b5のビットはm2にのみ用いられ、各インターリーブされた符号語の同じビットが、削減ビットを得るための複数の演算に用いられることはない。
複数の種類のマッパを用いて反復符号と整合の良い変調器を構成する場合には、1シンボルに用いられる全ての符号語ビット(b0〜b5)が他のビットと演算されるマッパを一部用いても良い。このような事前情報が全く無い場合に出力される情報量が0になるマッパを一部組み合わせる事により、BICM−IDの繰り返し処理の開始点の相互情報量を調整する事も復調器のEXITチャートの形状を調整する上で有効である。
XOR演算部31から出力される削減ビットは、変調器(マッパ)32に供給され、変調される。ここで、変調器(マッパ)32の変調処理は、Grayマッピングではなく、非Grayマッピングによる変調を行う。なお、本出願においては、「非Grayマッピング」とは「Grayマッピング」ではないという意味で用いている。非Grayマッピングを使う理由は、受信側で繰り返し復号処理を行うためであり、前述のEXITチャートにおいて収束点となるようにする、事前情報がほぼ完全、即ち、復調対象のビット以外のビットが全て確定している状況において出力される情報量が大きくなるようにするためである。
複数の種類のマッパを用いて反復符号と整合の良い変調器を構成する場合には、Grayマッピングを一部用いても良い。Grayマッピングのような事前情報が全く無い場合に出力される情報量が大きいマッピングを一部組み合わせる事により、BICM−IDの繰り返し処理の開始点の相互情報量を調整する事も復調器のEXITチャートの形状を調整する上で有効である。
図3(b)に示すように、受信側では、アンテナから得られた1受信シンボル分の受信信号32aから、送信側でのXOR演算後の符号化された情報ビット(m0〜m2)に対応するビット尤度信号m´0〜m´2(3ビット)を、8ASKデマッパ34を用いて取り出し、チェックノードデコーダ35において、上記XOR演算の復調処理を行い、送信側の情報ビットb0〜b5に対応するビット尤度信号である情報ビットb´0〜b´5(6ビット)を出力する。チェックノードデコーダ35におけるXOR演算の復調処理は、Sum-Productアルゴリズムにおけるチェックノードデコーダ処理と同じである。
図4は、図2における繰り返し復号部28の構成の一例を示す概念図である。図4の例では、デマッパは、2QAMデマッパ44で構成され、図3(b)の8ASKデマッパ34に対応する。チェックノードデコーダ45は、図3(b)のチェックノードデコーダ35に対応する。
図4において、デマッパ44は、1符号語分のうち第1番目の受信シンボルの受信信号44a(1)をデマッピングするデマッパ44(1)、1符号語分のうち第2番目の受信シンボルの受信信号44a(2)をデマッピングするデマッパ44(2)、・・・1符号語分のうち第n番目の受信シンボルの受信信号44a(n)をデマッピングするデマッパ44(n)から構成される。デマッパ44(1)・・・デマッパ44(n)をデマッパ44と総称する。
また、チェックノードデコーダ45は、デマッパ44(1)から出力されるmビットのビット尤度信号(m=3の場合は、m´0〜m´2)をl(エル)ビットのビット尤度信号に変換するチェックノードデコーダ45(1)、デマッパ44(2)から出力されるmビットのビット尤度信号をl(エル)ビットのビット尤度信号に変換するチェックノードデコーダ45(2)、・・・デマッパ44(n)から出力されるmビットのビット尤度信号をl(エル)ビットのビット尤度信号に変換するチェックノードデコーダ45(n)から構成される。チェックノードデコーダ45(1)・・・チェックノードデコーダ45(n)をチェックノードデコーダ45と総称する。
インターリーバ/デインターリーバ46は、図2におけるデインターリーバ15とインターリーバ16の機能を有するもので、デインターリーバ46aとインターリーバ46bとから構成される。デインターリーバ46aがデインターリーバ15に対応し、インターリーバ46bがインターリーバ16に対応する。デインターリーバ46aは、チェックノードデコーダ45からの信号をデインターリーブして反復符号復号器47へ出力し、インターリーバ46bは、反復符号復号器47からの信号をインターリーブしてチェックノードデコーダ45へ出力する。
反復符号復号器47は、デインターリーバ46aから出力されたdv次の反復符号の復号処理を行い、反復符号化前のgビット長の情報ビットに戻す変数ノードデコーダである。この復号処理は、LLR(Log-Likelihood Ratio:対数尤度比)の足し算であり、○内に+を記した記号で表す。
なお、図4は説明用の概念図であり、実際の回路においては、デマッパ44やチェックノードデコーダ45は、図4のように受信シンボルごとに複数設けるようなことはせず、1つのデマッパ44とチェックノードデコーダ45を用いて、時系列に処理するのが、回路の大規模化を抑制するうえで好ましい。もちろん、図4のように複数設けるように構成することも可能である。
図4に示すように、デマッパ44に入力された信号44aは、デマッパ44でデマッピングされた後に、チェックノードデコーダ45で符号語のビット尤度信号となり、デインターリーバ46aで、乱数的に入れ替えられた符号語のビット尤度信号の順序が元に戻され、反復符号復号器47で復号される。復号された結果と事前情報とから外部情報(図2の27bに相当)を算出し、インターリーバ46bを介して、チェックノードデコーダ45、QAMデマッパ44の事前情報として用い、繰り返し復号を行う。図4において、インターリーバ/デインターリーバ46は、ひとまとまりの1つの符号語内の全符号語ビットを蓄えており、1つの符号語内の全符号語ビットの順序を入れ替える事が可能である。
例えば、図3のような、6ビットの符号語を3ビットに拡張マッピングする例で説明すると、デマッパ44に入力された1シンボル分の受信信号44aは、デマッパ44でデマッピングされて3ビットのビット尤度信号(m´0〜m´2)となり、次にチェックノードデコーダ45で6ビットの符号語のビット尤度信号(b´0〜b´5)となる。デインターリーバ46aは、1符号語分の全ビット(例えば前記第2の情報ビットのビット数であるhビット)を蓄え、乱数的に入れ替えられた符号語のビット尤度信号(b´0・・・、ビット数h)の順序が元に戻され、反復符号復号器47で復号され、繰り返し復号が行われる。これにより、最終的に、1符号語分の元の前記第1の情報ビット(gビット)が得られる。
図4に示す繰り返し復号部の処理を詳しく説明する。
受信された1シンボル分の信号は、まず、QAMデマッパ44(1)において、受信信号44a(1)、及び、チェックノードデコーダ45からの事前(アプリオリ)情報を用いて、QAM復調処理を行い、mビットの第1外部情報を出力する。この際、あるビットの外部情報を算出する場合には、同一シンボルの当該ビット以外のビット(m-1ビット)の事前情報と受信信号とを用いて、第1外部情報を算出する。第1外部情報は、LLRの形式で出力するのが一般的である。LLRは、当該ビットが0である確率と1である確率の比の対数表現であり、(数1)で表すことができる。
Figure 2013168719
なお、P(b=0)はbが0である確率、P(b=1)はbが1である確率を意味する。
同一シンボルの他のビットも同様に復調し、1受信シンボルからmビット分のLLRを算出して出力する。繰り返しの初回においては、チェックノードデコーダ45からの事前情報は得られないので、そのLLRを0とする。
1受信シンボルにつきmビット分のLLRは、チェックノードデコーダ45(1)に事前情報として供給され、デコード処理が行われる。チェックノードデコーダ45(1)は、QAMデマッパ44(1)から供給される事前情報(第1外部情報)、及びインターリーバ46bから供給される事前情報を用いて、デコード対象のビットの第2外部情報(lビット)を出力する。この際、インターリーバ46bから供給される当該ビットについてのLLRは演算に用いず、インターリーバ46bからのその他のビットの事前情報入力(l−1)ビット、及びQAMデマッパ44(1)から第1外部情報として出力され、事前情報として供給されているmビットについて(数2)に示す演算を行うことで第2外部情報を算出する。
Figure 2013168719
(数2)において、uはQAMデマッパ44(1)からの出力を示し、u、・・・uは、インターリーバ46bからの出力を示す。(数2)は、u、u、・・・uをXOR演算するものである。
但し、
Figure 2013168719
Figure 2013168719
本処理は、LDPC符号の復号方式として知られるSum-Productアルゴリズムのチェックノードデコーダ処理と同じである。
より具体的には、図3(a)に示したXOR演算部31に対応する図3(b)のチェックノードデコーダ35において、b´0に関する第2外部情報の算出には、m´0,b´1,b´2について上記の(数2)の演算を行う。同様にb´4に関する第2外部情報の算出には、m´1,b´3の事前情報について(数2)の演算を行う。b´5についての第2外部情報としては、m´2についての事前情報をそのまま出力する。ここで、b´5についてはビット削減の影響を受けないことは、本発明を実施するうえで極めて重要である。すなわち、繰り返し初回においては、インターリーバ46bからは事前情報が供給されない(LLRが0)ので、インターリーバ46bからの事前情報なしに第2外部情報を出力できるb´5が存在しなければ、(数2)の処理の結果が0となってしまい、復調結果が反復符号復号器47に供給されなくなってしまう。このように、図3(a)のXOR演算部31の場合は、初回処理においてb´5のみの復調結果が反復符号復号器47に供給されることになる。
以上の処理により、チェックノードデコーダ45からは一シンボルにつき、l(エル)ビットの第2外部情報が算出され、デインターリーバ46aに供給される。デインターリーバ46aで全てのシンボル分の第2外部情報が蓄えられた後、デインターリーバ46aで順序を入れ替えられた第2外部情報は、反復符号復号器47に事前情報として供給される。反復符号復号器47は、送信側エンコーダ10である反復符号器20に対応した処理によりデコード処理を行う。反復符号器20が1ビットをdvビットに複製する処理をするとすると、同一信号に対するdv個のLLRが事前情報としてデインターリーバ46aより得られるので、反復符号復号器47のデコード処理は(数5)に示す変数ノードデコーダ(Variable Node Decoder)処理となる。
Figure 2013168719
(数5)において、u、u、・・・uは、デインターリーバ46aからの出力を示す。(数5)は、u、u、・・・uを足し算するものである。
本処理は、LDPC符号の復号方式として知られるSum-Productアルゴリズムの変数ノードデコーダ処理と同じである。この場合も、前記チェックノードデコーダ45と同様、外部情報の算出対象とするビット以外のビットについての外部情報のみを演算することになるので、(dv−1)ビット分の事前情報から1ビット分の外部情報を算出する(数5)の演算をdv回実施することで、各複製ビットに対する第3外部情報を算出する。
尚、全ての事前情報を用いて事後情報を算出し、事後情報から算出対象とするビットの事前情報を差し引く事により外部情報を得る手法も一般的に用いられる。
反復符号復号器(変数ノードデコーダ)47で算出された1ビットにつきdv個の第3外部情報は、インターリーバ46bを介して、再度、チェックノードデコーダ45に供給される。チェックノードデコーダ45は、l(エル)ビット分の事前情報(第3外部情報)から、mビット分の第4外部情報を算出する。より具体的には、送信側でのビット削減処理の際にXOR演算が実施された複数ビットの事前情報について、(数2)の演算を行う。例えば、送信側のXOR演算部が、図3(a)でビット削減処理を行うXOR演算部31の場合は、m´0についての第4外部情報の算出には、b´0,b´1,b´2の事前情報を用いる。m´1については、b´3,b´4を演算、m´2についてはb´5についての事前情報をそのまま出力する。以上により得られた1シンボルにつきmビット分の第4外部情報は、QAMデマッパ44に供給され、先に述べたQAM復調処理を実施する。
以上、QAMデマッパ44、チェックノードデコーダ45、デインターリーバ46a、反復符号復号器47、インターリーバ46bの処理を繰り返し実施し、処理が収束するに足る回数の繰り返しの後、反復符号復号器47は、各変数ノード47(1)・・・47(g)における復号結果を算出する。復号結果は、事後確率のLLRによって得られるので、dvビット全ての事前情報を(数5)により演算し、各変数ノード47でそれぞれ、1ビットの情報ビット出力を得る。
次に、本発明の特徴部分について説明する。
図5は、第1の実施形態における繰り返し復号部の構成の一例を示す図であり、例えば、図2における繰り返し復号部28の構成の一例を示す図である。図5の繰り返し復号部において、インターリーバ/デインターリーバ56は、複数個の並列に動作するインターリーバ/デインターリーバに分割されている。このように、インターリーバ/デインターリーバ56を、複数個の並列に動作するインターリーバ/デインターリーバから構成することが、本発明の特徴の1つである。
なお、インターリーバ/デインターリーバ56は、図4のインターリーバ/デインターリーバ46と同様に、デインターリーバ56aとインターリーバ56bから構成され、チェックノードデコーダ55からの信号をデインターリーバ56aでデインターリーブして反復符号復号器57へ出力し、また、反復符号復号器57からの信号をインターリーバ56bでインターリーブしてチェックノードデコーダ55へ出力する。
図5において、繰り返し復号部の処理は、ASK変調された受信信号54aの1受信シンボル単位で行われ、インターリーバ/デインターリーバ56は、全受信シンボル分、つまり、1符号語を構成する全ビット分の信号を蓄えた後、ビット順序の並び替えを行うものとする。図5において、インターリーバ/デインターリーバ56は、複数個の並列に動作するインターリーバ/デインターリーバ56(1)・・・56(6)に分割されている。インターリーバ/デインターリーバ56(1)・・・56(6)を、インターリーバ/デインターリーバ56と総称する。
送信側で符号化される前の第1の情報ビットのビット数をg、1つの符号語の全ビット数(符号化された後の第2の情報ビットのビット数)をh、並列に動作するインターリーバ/デインターリーバ56の数をk(図5の例ではk=6)とすると、1個のインターリーバ/デインターリーバが順序を入れ替えるビット尤度信号の数はh/kとなる。インターリーバ/デインターリーバ56を分割する事により、インターリーバ/デインターリーバ全体としての動作速度を向上させることができ、また、インターリーバ/デインターリーバ全体の回路規模を小型化できる。しかし、個々のインターリーバ/デインターリーバが入れ替える事のできる符号語ビットは1符号語を構成する全ビット(hビット)の一部に限られているので、乱数的なビット順序入れ替えに規則性が表れ易くなり、通信システムの特性(BICM−IDの収束特性)劣化が発生し得る。
図5において、8ASKデマッパ54は、後述するチェックノードデコーダ55からの事前情報(第4外部情報)と1受信シンボルの受信信号54aとから、出力数m=3のビット尤度信号(m´0〜m´2)を算出し、第1外部情報としてチェックノードデコーダ55に出力する。
チェックノードデコーダ55は、8ASKデマッパ54からの出力(m´0〜m´2)と、インターリーバ56bからの事前情報とに基づいて、出力数l(エル)=6の符号語のビット尤度信号(b´0〜b´5)を算出し、第2外部情報としてデインターリーバ56aへ出力する。デインターリーバ56aでは全体として、1符号語を構成する全hビット(全受信シンボル分のビット)のビット尤度信号を蓄え、インターリーブされた上記hビットのビット尤度信号の順序を元に戻し、6ビットずつデコーダ57へ出力する。例えば、デインターリーバ56a(1)では、ビット尤度信号(b´0、b´6、b´12、・・・)を蓄え、デインターリーバ56a(2)では、ビット尤度信号(b´1、b´7、b´13、・・・)を蓄え、該蓄えたビット尤度信号の順序を元に戻し、デインターリーバ56a全体で6ビットずつデコーダ57へ出力する。
デコーダ57は、図5の例では次数3の反復符号復号器であり、その復号結果から、チェックノードデコーダ55に事前情報として入力する第3外部情報を算出して、6ビットずつインターリーバ56bに出力する。インターリーバ56bでは全体として、全hビット分のビット尤度信号を蓄え、該蓄えたビット尤度信号の順序を元に戻し、チェックノードデコーダ55に6ビットずつ出力する。チェックノードデコーダ55は、インターリーバ56bからのインターリーブされた第3外部情報を用いて、第4外部情報を作成して8ASKデマッパ54に事前情報として出力する。このようにして繰り返し復号を行う。この繰り返し復号の結果、デコーダ57から、1シンボル当たり2ビットの最終的なデコーダ出力57aを得る。こうして、全受信シンボルについては、前記第1の情報ビット(ビット数g)を得る。
以上説明した第1の実施形態によれば、インターリーバ/デインターリーバを分割することにより、インターリーバ/デインターリーバ全体としての動作速度を向上させることができ、また、インターリーバ/デインターリーバ全体の回路を小型化できる。
ここで、規則的拡張マッピングが行われた符号語ビット(例えばb0〜b5)は、それぞれ異なる相互情報量の入出力特性を有しており、BICM−IDでは、デマッパ処理においてそれらの平均的な特性が得られる前提で繰り返し復号部の収束性が設計される。図5の繰り返し復号部では、特定の符号語ビットが、並列化したそれぞれのインターリーバ/デインターリーバに入力されるため、デマッパ処理における相互情報量の入出力特性は、本来の設計と異なる特性となり、BICM−IDの収束性が十分でない場合がある。BICM−IDの収束性を改善する方法を、以下の実施形態で説明する。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について、図6を用いて説明する。第2の実施形態は、BICM−IDの収束性を改善するために、チェックノードデコーダとインターリーバ/デインターリーバとの間に、チェックノードデコーダから出力される符号語ビット、例えば6ビットの符号語ビットb´0〜b´5の順序入れ替えを行う置換器を用いる。図6は、図5において置換器61を用いた場合の、繰り返し復号部の構成を示す図である。図5と同じ構成には、同じ符号を用いている。
置換器61は、l(エル)入力l(エル)出力のマルチポートセレクタで、複数の異なる入出力の接続状態を実現する。一般に置換器61は、シフトレジスタやマルチプレクサを用いて構成される。図6に示す例では、入力数及び出力数がいずれもl(エル)=6の置換器61を用いて、チェックノードデコーダ55とインターリーバ/デインターリーバ56とを接続する。
例えば、置換器61として単純なサイクリックシフトレジスタを用いた場合、それぞれのインターリーバ/デインターリーバ56には、チェックノードデコーダから出力される符号語ビットが均等に割り振られる事になり、デマッパ処理における相互情報量の入出力特性は、各ビットが有する特性の平均的なものとなる。
従って、インターリーバ/デインターリーバ56を分割した事により、全符号語ビット中の一部の符号語ビット間の順序入れ替えしかできない事に起因する特性劣化要因は残るものの、十分な長さの符号語を用いれば、設計通りのBICM−IDの収束特性が実現できる。
以上説明した第2の実施形態によれば、チェックノードデコーダから出力される符号語ビットの順序入れ替えを行う置換器を設けたので、チェックノードデコーダから出力される符号語ビットを、各インターリーバ/デインターリーバに均等に割り振ることができる。したがって、反復符号復号器の演算で用いられる符号語ビット間の相関が低くなり、インターリーバ/デインターリーバを分割した際の符号語のビット入れ替えにおいて規則性が表れ易くなる事に起因する、BICM−IDの収束特性劣化を抑える事が可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について、図7を用いて説明する。第3の実施形態では、インターリーバ/デインターリーバに入力される符号語ビットの特性に偏りを持たせた上で、インターリーバ/デインターリーバと反復符号復号器の接続を適切に設定する事により、インターリーバ/デインターリーバを分割した際におけるBICM−IDの収束特性劣化を抑える手法を示す。
図7は、第3の実施形態における繰り返し復号部を示す図である。図7において、8ASKデマッパ74は、2つの8ASKデマッパ74(1)と8ASKデマッパ74(2)とから構成され、チェックノードデコーダ75は、2つのチェックノードデコーダ75(1)とチェックノードデコーダ75(2)とから構成され、インターリーバ/デインターリーバ76は、6つのインターリーバ/デインターリーバ76(1)〜76(6)から構成され、反復符号復号器77は、4つの反復符号復号器77(1)〜77(4)から構成されている。8ASKデマッパ74、チェックノードデコーダ75、インターリーバ/デインターリーバ76、反復符号復号器77のそれぞれの機能は、図5の8ASKデマッパ54、チェックノードデコーダ55、インターリーバ/デインターリーバ56、反復符号復号器57の機能と同じである。
図7において、繰り返し復号部の処理は、例えば、2つの8ASKデマッパ74により、受信信号の2受信シンボル単位で行われる。繰り返し処理部において並列度を増やす事によりスループットを向上させる事が可能であるが、前述したように、インターリーバ/デインターリーバの並列度を増やすと、符号語のビット入れ替えにおいて規則性が表れ易くなる事に起因するBICM−IDの収束特性劣化が顕著になる。
図7において、置換器71は、2×l(エル)の入出力を有している。図7の例では、l(エル)=6である。ここで、第2の実施形態の置換器61と同様に単純なサイクリックシフトを用いた場合、それぞれのインターリーバ/デインターリーバ76には、チェックノードデコーダ75(1),(2)から出力された符号語ビットが均等に割り振られる事になり、デマッパ処理における相互情報量の入出力特性は、各ビットが有する特性の平均的なものとなる。
さらに、図7の繰り返し復号部では、2つのデマッパ74に入力される信号の歪や雑音の相関を推定する相関推定部72を有しており、両者の相関が所定の基準よりも低いと相関推定部72で判断した場合、置換器71は、それぞれのチェックノードデコーダ75の出力符号語ビット(6ビット)間のみで符号語ビットの順序を入れ替えて、それらの異なるチェックノードデコーダ75の出力が、同一のインターリーバ/デインターリーバに入力されないようにする、つまり、同一のチェックノードデコーダ75の出力が、同一のインターリーバ/デインターリーバに入力されるようにする。例えば、チェックノードデコーダ75(1)と75(2)の出力が、同一のインターリーバ/デインターリーバ76(1)に入力されないようにする。こうすることにより、各インターリーバ/デインターリーバの構成を簡素化でき、また、各インターリーバ/デインターリーバの処理速度を向上することができる。
この場合、各インターリーバ/デインターリーバの出力特性が一様でないと、特定のインターリーバ/デインターリーバ間の出力は、全インターリーバ/デインターリーバが一様な特性を持っている場合に比べて相関が高く、その他のインターリーバ/デインターリーバ間の出力は相関が低くなる。従って、インターリーバ/デインターリーバ76と反復符号復号器(デコーダ)77との接続を無作為に選ぶと、一部のデコーダ77に入力されるビット尤度信号の相関が高くなり、復号特性の劣化が生じ易くなる。
そこで、デコーダ77に接続される各インターリーバ/デインターリーバの内、少なくとも2つは、異なるチェックノードデコーダ75の出力からの符号語ビットを含むように、インターリーバ/デインターリーバ76とデコーダ77とを接続する。例えば、デコーダ77(1)には、チェックノードデコーダ75(1)からの出力のみが入力されるインターリーバ/デインターリーバ76(1)と、チェックノードデコーダ75(2)からの出力のみが入力されるインターリーバ/デインターリーバ76(2)とを接続する。
このように接続することにより、異なるチェックノードデコーダ75の出力間の相関は低いため、デコーダ77の演算で用いられる符号語ビット間の相関が低くなり、インターリーバ/デインターリーバ76を分割した際の符号語のビット入れ替えにおいて規則性が表れ易くなる事に起因する、BICM−IDの収束特性劣化を抑える事が可能となる。
相関推定部72が、2つのデマッパ74に入力されるチャネルの相関が所定の基準以上と判断した場合は、図7の繰り返し復号部は、上述した相関推定部72の出力に基づく処理を行わない、つまり、相関推定部72を備えていない図6の繰り返し復号部(第2の実施形態)と同様の処理を行う。
尚、受信側のインターリーバのビット順序入れ替えパターンを変更する際は、送信側のインターリーバでも同一のビット順序入れ替えパターン変更が必要であり、ビット順序入れ替えパターンを動的に変更する場合には、送受信間でインターリーバのビット順序入れ替えパターンの同期を取るようにする。
第3の実施形態では、複数のデマッパに入力される受信信号の歪や雑音の相関を推定する相関推定部を設け、複数のデマッパに入力される受信信号の歪や雑音の相関が所定の基準よりも低いと相関推定部で判断した場合、置換器が、複数のデマッパそれぞれの出力が入力されるチェックノードデコーダの出力符号語ビット間のみで符号語ビットの順序を入れ替えて、それらの異なるチェックノードデコーダの出力が、同一のインターリーバ/デインターリーバに入力されないようにし、さらに、デコーダ(復号器)に接続される各インターリーバ/デインターリーバの内、少なくとも2つは、異なるチェックノードデコーダの出力からの符号語ビットを含むように、インターリーバ/デインターリーバとデコーダとを接続するよう構成した、すなわち、デマッパからの出力を相関の低いビットグループに分け、前記相関の低いビットグループ毎にインターリーブ/デインターリーブ処理を行い、前記ビットグループの少なくとも2つを1つの反復符号復号器の入力として用いるように構成した。
したがって、第3の実施形態によれば、複数のデマッパに入力される受信信号の歪や雑音の相関が低い場合に、インターリーバ/デインターリーバの構成を簡素化でき、また、処理速度を向上できるとともに、インターリーバ/デインターリーバを分割した際におけるBICM−IDの収束特性劣化を抑えることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について、図8を用いて説明する。第4の実施形態では、伝搬路の相関に基づいて置換器を操作する。
図8は、図7の繰り返し復号部(第3の実施形態)において、相関推定部72に代えて、相関推定部82と伝搬路情報推定部83とを設けたものであり、相関推定部82が、伝搬路情報推定部83からの伝搬路情報を受け取れる場合の構成を示した図である。図8の繰り返し復号部では、複数の伝搬路の歪や雑音の相関を推定する伝搬路情報推定部83を有しており、シンボルデマッパ74は、複数の伝搬路の受信シンボルをそれぞれ復調処理する複数のシンボルデマッパで構成されている。図7と同じ構成には、同じ符号を用いている。また、図7と同様に、インターリーバ/デインターリーバ76とデコーダ77とを接続するようにしている。
図8の繰り返し復号部では、伝搬路情報推定部83が推定した伝搬路の情報に基づき、相関推定部82が、2つのデマッパ74に入力される信号の歪や雑音の相関を推定し、両者の相関が所定の基準よりも低いと判断した場合、図7と同様に、置換器71は、それぞれのチェックノードデコーダ75の出力符号語ビット(6ビット)間のみで符号語ビットの順序を入れ替えて、それらの異なるチェックノードデコーダ75の出力が、同一のインターリーバ/デインターリーバに入力されないようにする。こうすることにより、各インターリーバ/デインターリーバの構成を簡素化でき、また、各インターリーバ/デインターリーバの処理速度を向上することができる。
さらに、反復符号復号器77に接続される各インターリーバ/デインターリーバの内、少なくとも2つは、異なるチェックノードデコーダ75の出力からの符号語ビットを含むように、インターリーバ/デインターリーバと反復符号復号器77とを接続する。
相関推定部82が、2つのデマッパ74に入力される受信信号の歪や雑音の相関が所定の基準以上と判断した場合は、図8の繰り返し復号部は、上述した相関推定部82と伝搬路情報推定部83の出力に基づく処理を行わない、つまり、相関推定部82や伝搬路情報推定部83を備えていない図6の繰り返し復号部(第2の実施形態)と同様の処理を行う。
第4の実施形態によれば、伝搬路の相関を推定する伝搬路情報推定部が推定した伝搬路の情報に基づき、相関推定部が、複数のデマッパに入力される受信信号の歪や雑音の相関が所定の基準よりも低いと相関推定部で判断した場合、置換器が、それぞれのチェックノードデコーダの出力符号語ビット間のみで符号語ビットの順序を入れ替えて、それらの異なるチェックノードデコーダの出力が、同一のインターリーバ/デインターリーバに入力されないようにし、さらに、デコーダ(復号器)に接続される各インターリーバ/デインターリーバの内、少なくとも2つは、異なるチェックノードデコーダの出力からの符号語ビットを含むように、インターリーバ/デインターリーバとデコーダとを接続するよう構成した。したがって、複数のデマッパに入力される受信信号の歪や雑音の相関が低い場合に、インターリーバ/デインターリーバの構成を簡素化でき、また、処理速度を向上できるとともに、インターリーバ/デインターリーバを分割した際におけるBICM−IDの収束特性劣化を抑えることができる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について、図9を用いて説明する。第5の実施形態では、事前に相関が低い事が期待される受信信号を処理する場合に、置換器を分離して設けるものである。
図9は、第5の実施形態の繰り返し復号部であり、図7の繰り返し復号部(第3の実施形態)において、2つの規則拡張デマッパで処理される受信信号が、直交変調のI軸、Q軸である場合の構成を示した図である。I軸のI信号とQ軸のQ信号は、歪や雑音の相関が互いに低いことが分かっている。図7と同じ構成には、同じ符号を用いている。また、図7と同様に、インターリーバ/デインターリーバ76とデコーダ77とを接続するようにしている。
図9の繰り返し復号部において、受信信号は、直交復調器90において、互いに直交するI信号とQ信号に分離され、I信号は8ASKデマッパ74(1)へ入力され、Q信号は8ASKデマッパ74(2)へ入力される。
置換器91(1)は、チェックノードデコーダ75(1)の出力符号語ビット(6ビット)間のみで符号語ビットの順序を入れ替え、置換器91(2)は、チェックノードデコーダ75(2)の出力符号語ビット(6ビット)間のみで符号語ビットの順序を入れ替える。こうして、異なるチェックノードデコーダ75(1)と75(2)の出力が、同一のインターリーバ/デインターリーバに入力されないようにする。こうすることにより、各インターリーバ/デインターリーバの構成を簡素化でき、また、各インターリーバ/デインターリーバの処理速度を向上することができる。
さらに、反復符号復号器77に接続される各インターリーバ/デインターリーバの内、少なくとも2つは、異なるチェックノードデコーダ75の出力からの符号語ビットを含むように、インターリーバ/デインターリーバと反復符号復号器77とを接続する。
図9のように、事前に相関が低い事が期待される受信信号を、デマッパ74で並列に処理する場合には、相関推定器からの制御を用いずに、置換器を分離して設ける方法も有効である。
第5の実施形態によれば、複数のデマッパに入力される受信信号の歪や雑音の相関が所定の基準よりも低いと事前に分かっている場合、置換器を各チェックノードデコーダに対応して設け、それぞれのチェックノードデコーダの出力符号語ビット間のみで符号語ビットの順序を入れ替えて、それらの異なるチェックノードデコーダの出力が、同一のインターリーバ/デインターリーバに入力されないようにし、さらに、デコーダ(復号器)に接続される各インターリーバ/デインターリーバの内、少なくとも2つは、異なるチェックノードデコーダの出力からの符号語ビットを含むように、インターリーバ/デインターリーバとデコーダとを接続するよう構成した。したがって、歪や雑音の相関が低いI信号とQ信号を異なるデマッパに入力する場合に、インターリーバ/デインターリーバの構成を簡素化でき、また、処理速度を向上できるとともに、インターリーバ/デインターリーバを分割した際におけるBICM−IDの収束特性劣化を抑えることができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について、図10を用いて説明する。第6の実施形態では、BICM−IDとMIMO(Multiple Input Multiple Output)を組み合わせた場合の繰り返し復号部の構成を説明する。図10は、送信側から、規則的拡張8ASKマッピングの4シンボルを、MIMOで並列に伝送された場合の、受信側の繰り返し復号部の構成を示した図である。8ASKデマッパ104、チェックノードデコーダ105、インターリーバ/デインターリーバ106、反復符号復号器107のそれぞれの機能は、図7(第3の実施形態)の8ASKデマッパ74、チェックノードデコーダ75、インターリーバ/デインターリーバ76、反復符号復号器77の機能と同じである。
図10において、MIMOデコーダ(MIMO信号処理部)100は、伝搬路情報を基に、受信信号を4つのSISO(Single Input Single Output)等価な受信シンボルに分離する機能を有している。MIMOデコーダ100から出力された4つのSISO等価な受信シンボルは、それぞれ、8ASKデマッパ104(1)〜8ASKデマッパ104(4)へ入力される。各8ASKデマッパ104から出力されたビット尤度信号(3ビット)は、それぞれ、チェックノードデコーダ105(1)〜チェックノードデコーダ105(4)へ入力される。チェックノードデコーダ105(1)〜チェックノードデコーダ105(4)から出力されたビット尤度信号(6ビット)は、それぞれ、置換器101へ入力される。
図10の繰り返し復号部では、チャネル行列推定部103は、通信路(チャネル)情報に基づいて、SISO等価に分離した4つのチャネルの間のチャネル相関行列を演算する。相関推定部102は、チャネル行列推定部103が演算したチャネル相関行列に基づき、4つのデマッパ74に入力されるチャネルの相関を推定する。
相関推定部102が、4つのデマッパ104に入力されるチャネルの相関が所定の基準よりも低いと判断した場合は、図7の繰り返し復号部と同様に、置換器101は、それぞれのチェックノードデコーダ105の出力符号語ビット(6ビット)間のみで符号語ビットの順序を入れ替え、上記チャネルに対応する複数のチェックノードデコーダ105の出力符号語ビットの間では、ビット順序の入れ替えを行わない。こうすることにより、各インターリーバ/デインターリーバの構成を簡素化でき、また、各インターリーバ/デインターリーバの処理速度を向上することができる。
その上で、チャネル相関の低い通信路の出力同士、つまり、異なるチェックノードデコーダ105の出力同士が、異なるインターリーバ/デインターリーバに入るように調整し、それらの異なるインターリーバ/デインターリーバの出力が、可能な限り同じ反復符号復号器の処理に用いられるように、インターリーバ/デインターリーバの出力先を変更する、つまり、インターリーバ/デインターリーバ106とデコーダ107との接続を変更する。
相関推定部102が、4つのデマッパ104に入力されるチャネルの相関が所定の基準以上と判断した場合は、図10の繰り返し復号部は、上述した伝搬路情報推定部103と相関推定部102の出力に基づく処理を行わない、つまり、伝搬路情報推定部103と相関推定部102を備えていない図6の繰り返し復号部(第2の実施形態)と同様の処理を行う。
第6の実施形態によれば、複数の通信路(チャネル)の間のチャネル相関行列を演算するチャネル行列推定部が推定したチャネルの情報に基づき、相関推定部が、複数のデマッパに入力されるチャネルの歪や雑音の相関が所定の基準よりも低いと判断した場合、置換器が、それぞれのチェックノードデコーダの出力符号語ビット間のみで符号語ビットの順序を入れ替えて、それらの異なるチェックノードデコーダの出力が、同一のインターリーバ/デインターリーバに入力されないようにし、さらに、デコーダに接続される各インターリーバ/デインターリーバの内、少なくとも2つは、異なるチェックノードデコーダの出力からの符号語ビットを含むように、インターリーバ/デインターリーバとデコーダとを接続するよう構成した。したがって、インターリーバ/デインターリーバの構成を簡素化でき、また、処理速度を向上できるとともに、インターリーバ/デインターリーバを分割した際におけるBICM−IDの収束特性劣化を抑えることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。
上述の第2〜第6実施形態では、置換器をインターリーバ/デインターリーバの前段に配置したが、後段に配置するよう構成することも可能である。
10…エンコーダ、11…インターリーバ、12…変調器、13…伝搬路、14…復調器、15…デインターリーバ、16…インターリーバ、17…デコーダ、18…繰り返し復号部、20…反復符号器、22…マッパ、24…デマッパ、27…反復符号復号器、28…繰り返し復号部、31…XOR(排他的論理和)演算部、32…8ASKマッパ、34…8ASKデマッパ、35…チェックノードデコーダ、44…2QAMデマッパ、45…チェックノードデコーダ、46…インターリーバ/デインターリーバ、47…反復符号復号器(変数ノードデコーダ)、54…8ASKデマッパ、55…チェックノードデコーダ、56…インターリーバ/デインターリーバ、56a…デインターリーバ、56b…インターリーバ、57…反復符号復号器、61…置換器、71…置換器、72…相関推定部、74…8ASKデマッパ、75…チェックノードデコーダ、76…インターリーバ/デインターリーバ、77…反復符号復号器、82…相関推定部、83…伝搬路情報推定部、90…直交復調器、91…置換器、100…MIMOデコーダ、101…置換器、102…相関推定部、103…チャネル行列推定部、104…8ASKデマッパ、105…チェックノードデコーダ、106…インターリーバ/デインターリーバ、107…反復符号復号器。

Claims (8)

  1. gビットの所定ビットから変換されたシンボル列を受信する受信機であって、
    前記シンボル列は、前記所定ビットを符号化したのちインターリーブ処理によりビット順序を入れ替えた情報ビットを、l(エル)ビットにつきmビット(m<l)に削減し、mビットに対して1シンボルを割り当てることで生成されたものであって、
    受信された1受信シンボル及び(m−1)ビットの事前情報を用いて1ビットの第1外部情報を出力するシンボルデマッパと、
    前記1受信シンボルに対応するmビットのそれぞれについて前記シンボルデマッパが出力したmビットの前記第1外部情報及び(l−1)ビットの事前情報を用いて1ビットの第2外部情報を出力するチェックノードデコーダと、
    前記シンボル列に対応する複数ビットの第2外部情報を、前記インターリーブ処理の逆処理となるデインターリーブ処理するデインターリーバと、
    前記デインターリーバから出力される複数ビットの第2外部情報を事前情報として用いて1ビットの第3外部情報を出力する変数ノードデコーダと、
    前記変数ノードデコーダから出力される第3外部情報を、前記デインターリーブ処理の逆処理となるインターリーブ処理するインターリーバとを有し、
    前記チェックノードデコーダは、前記インターリーバから出力されるl(エル)ビットの前記第3外部情報を事前情報として用いてmビットの第4外部情報を出力し、
    前記第4外部情報は前記シンボルデマッパの事前情報として用いられ、
    前記デインターリーバとインターリーバとが、それぞれ並列処理を行うように、複数設けられたことを特徴とする受信機。
  2. 請求項1に記載された受信機であって、
    前記インターリーバと前記デインターリーバの、前段又は後段の少なくとも一方に配置される置換器を有し、
    前記置換器は、前記前段に配置された場合は、前記デインターリーバに入力される前記第2外部情報のビット順序入れ替え及び前記インターリーバから出力される前記第3外部情報のビット順序入れ替えを行い、前記後段に配置された場合は、前記デインターリーバから出力される前記第2外部情報のビット順序入れ替え及び前記インターリーバに入力される前記第3外部情報のビット順序入れ替えを行うことを特徴とする受信機。
  3. 請求項2に記載された受信機であって、
    前記シンボルデマッパに入力される複数の受信シンボル間の歪又は雑音の相関を推定する相関推定部を有し、
    前記変数ノードデコーダはg個の変数ノードデコーダから構成され、
    前記相関推定部が、複数の受信シンボル間の歪又は雑音の相関が所定の基準よりも低いと判断すると、前記置換器が、同一の受信シンボルに対する前記チェックノードデコーダの出力が同一の前記デインターリーバに入力されるように置換制御し、さらに、前記g個の変数ノードデコーダの1つと接続される前記デインターリーバのうち、少なくとも2つは、異なる受信シンボルに対応するチェックノードデコーダの出力を含むように、前記デインターリーバと前記変数ノードデコーダとが接続されることを特徴とする受信機。
  4. 請求項3に記載された受信機であって、
    複数の伝搬路の歪又は雑音の相関を推定する伝搬路情報推定部を有し、
    前記シンボルデマッパは、前記複数の伝搬路の受信シンボルをそれぞれ復調処理する複数のシンボルデマッパで構成され、
    前記相関推定部が、前記伝搬路情報推定部が推定した伝搬路の情報に基づき、前記複数の伝搬路の受信シンボル間の歪又は雑音の相関が所定の基準よりも低いと判断すると、前記置換器が前記置換制御を行うとともに、前記g個の変数ノードデコーダの1つと接続される前記デインターリーバのうち、少なくとも2つは、異なる受信シンボルに対応するチェックノードデコーダの出力を含むように、前記デインターリーバと前記変数ノードデコーダとが接続されることを特徴とする受信機。
  5. 請求項2に記載された受信機であって、
    前記シンボル列を受信して互いに直交するI信号とQ信号とを出力する直交復調器を有し、
    前記シンボルデマッパは、I信号を処理して第1外部情報(I)を出力するシンボルデマッパ(I)と、Q信号を処理して第1外部情報(Q)を出力するシンボルデマッパ(Q)とから構成され、
    前記チェックノードデコーダは、第1外部情報(I)に基づいて第2外部情報(I)を出力するチェックノードデコーダ(I)と、第1外部情報(Q)に基づいて第2外部情報(Q)を出力するチェックノードデコーダ(Q)とから構成され、
    前記インターリーバ及び前記デインターリーバの前段に、前記デインターリーバに入力される前記第2外部情報(I)のビット順序入れ替え、及び前記インターリーバから出力される前記第3外部情報のビット順序入れ替えを行う置換器(I)を配置し、かつ、前記インターリーバ及び前記デインターリーバの前段に、前記デインターリーバに入力される前記第2外部情報(Q)のビット順序入れ替え、及び前記インターリーバから出力される前記第3外部情報のビット順序入れ替えを行う置換器(Q)を配置したことを特徴とする受信機。
  6. 請求項4に記載された受信機であって、
    少なくとも信号を受信する1本以上のアンテナと、受信した信号を複数のSISO等価通信路に分離するMIMO信号処理部とを有し、
    前記シンボルデマッパは、前記複数のSISO等価通信路にそれぞれ対応するように複数設けられ、それぞれのシンボルデマッパは、前記MIMO信号処理部からの受信信号を処理して各SISO等価通信路に対応する第1外部情報を出力し、
    前記チェックノードデコーダは、前記複数のシンボルデマッパに対応するように複数設けられ、それぞれのチェックノードデコーダは、それぞれ、前記第1外部情報に基づいて第2外部情報を出力し、
    前記伝搬路情報推定部が、前記複数のSISO等価通信路間の歪又は雑音の相関を推定し、
    前記相関推定部が、前記伝搬路情報推定部が推定した前記複数のSISO等価通信路間の相関情報に基づき、前記複数のSISO等価通信路間の歪又は雑音の相関が所定の基準よりも低いと判断すると、前記置換器が前記置換制御を行うとともに、前記g個の変数ノードデコーダの1つと接続される前記デインターリーバのうち、少なくとも2つは、異なる受信シンボルに対応するチェックノードデコーダの出力を含むように、前記デインターリーバと前記変数ノードデコーダとが接続されることを特徴とする受信機。
  7. gビットの所定ビットから変換されたシンボル列を受信する受信機であって、
    前記シンボル列は、前記所定ビットをdv回の繰り返し数で繰り返し符号化した複製ビットを、インターリーブ処理によりビット順序を入れ替えた後、l(エル)ビットにつきmビット(m<l)に削減し、mビットに対して1シンボルを割り当てることで生成されたものであって、
    受信された1受信シンボル及び(m−1)ビットの事前情報を用いて1ビットの第1外部情報を出力するシンボルデマッパと、
    前記1受信シンボルに対応するmビットのそれぞれについて前記シンボルデマッパが出力したmビットの前記第1外部情報及び(l−1)ビットの事前情報を用いて1ビットの第2外部情報を出力するチェックノードデコーダと、
    前記シンボル列に対応する複数ビットの第2外部情報を、前記インターリーブ処理の逆処理となるデインターリーブ処理するデインターリーバと、
    前記デインターリーバから出力される(dv-1)ビットの第2外部情報を事前情報として用いて1ビットの第3外部情報を出力する変数ノードデコーダと、
    前記変数ノードデコーダから出力される各複製ビットの第3外部情報を、前記デインターリーブの逆処理となるインターリーブ処理するインターリーバとを有し、
    前記チェックノードデコーダは、前記インターリーバから出力されるl(エル)ビットの前記第3外部情報を事前情報として用いてmビットの第4外部情報を出力し、
    前記第4外部情報は前記シンボルデマッパの事前情報として用いられる受信機であって、
    前記デインターリーバとインターリーバとが、それぞれ並列処理を行うように、複数設けられたことを特徴とする受信機。
  8. gビットの所定ビットを符号化したのちインターリーブ処理によりビット順序を入れ替えた情報ビットを、l(エル)ビットにつきmビット(m<l)に削減し、該mビットに対して1シンボルを割り当てて生成されたシンボル列を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信された1受信シンボル及び(m−1)ビットの事前情報を用いて1ビットの第1外部情報を生成するシンボルデマップステップと、
    前記1受信シンボルに対応するmビットのそれぞれについて出力されたmビットの前記第1外部情報及び(l−1)ビットの事前情報を用いて1ビットの第2外部情報を生成する第1のチェックノードデコードステップと、
    前記シンボル列に対応する複数ビットの第2外部情報に対し、前記インターリーブ処理の逆処理となるデインターリーブ処理を並列に行うデインターリーブステップと、
    前記デインターリーブ処理された複数ビットの第2外部情報を事前情報として用いて1ビットの第3外部情報を生成する変数ノードデコードステップと、
    前記生成された第3外部情報に対し、前記デインターリーブ処理の逆処理となるインターリーブ処理を並列に行うインターリーブステップと、
    前記インターリーブ処理されたl(エル)ビットの前記第3外部情報を事前情報として用いてmビットの第4外部情報を生成する第2のチェックノードデコードステップとを備え、
    前記第4外部情報は前記シンボルデマップステップの事前情報として用いられることを特徴とする受信信号の復号方法。
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