JP2013168609A - トレンチダイオード及びその製造方法 - Google Patents

トレンチダイオード及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013168609A
JP2013168609A JP2012032493A JP2012032493A JP2013168609A JP 2013168609 A JP2013168609 A JP 2013168609A JP 2012032493 A JP2012032493 A JP 2012032493A JP 2012032493 A JP2012032493 A JP 2012032493A JP 2013168609 A JP2013168609 A JP 2013168609A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trench
substrate
film
wall
low resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012032493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5880839B2 (ja
Inventor
Akiyoshi Baba
昭好 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu Institute of Technology NUC
Original Assignee
Kyushu Institute of Technology NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu Institute of Technology NUC filed Critical Kyushu Institute of Technology NUC
Priority to JP2012032493A priority Critical patent/JP5880839B2/ja
Publication of JP2013168609A publication Critical patent/JP2013168609A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5880839B2 publication Critical patent/JP5880839B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】半導体基板の深部で発生した電荷を効率良く電極で収集して近赤外線の受光感度およびエネルギー変換効率を高めることができるトレンチダイオード及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板1の表面に受光面3が形成され、受光面3の一部を開口部とし受光面3に対して略垂直方向に基板1内に延びるトレンチ4が形成され、基板1のトレンチ4の内壁側に前記内壁に沿ってpn接合が形成されてなり、トレンチ4の内壁の略全面に、受光面3からの光により基板1内で発生した電荷を前記pn接合を介して収集する低抵抗膜又は金属膜7が形成されているトレンチダイオード、及びその製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリコン基板に対して略垂直方向に形成された高アスペクト比トレンチを有するトレンチダイオード及びその製造方法に関するものであり、特にシリコン半導体素子で直接検知することができる波長1100nm以下の近赤外光により生成される電子及び正孔などの電荷を効率的に収集することができるトレンチダイオード及びその製造方法に関する。
従来より、ビデオカメラやデジタルカメラなどに用いられているCCDやCMOSイメージャーなどに代表される半導体撮像素子は、撮像画像の光信号を電気信号に変換するための廉価で消費電力の少ないイメージセンサーとして広く普及している。それらの多くは、人の目と同様の画像検知特性の実現を目的としており、可視光などのセンシングを効率良く高感度にするために主にシリコン半導体で作られている。
一方、シリコン系太陽電池は光エネルギーを電気エネルギーへ高効率で変換することができるためグリーンエネルギー源として期待され、各所への設置が進んでいる。光信号(光エネルギー)を高効率で電気信号(電気エネルギー)に変換できる内部光電効果においては、半導体のバンドギャップにより変換可能な光の波長が決まり、シリコン半導体の場合、可視光から近赤外線の波長範囲(400nm〜1100nm)を検知(変換)することができる。
ところで、近赤外線は可視光より波長が長いことからシリコン半導体内での吸収係数が小さいため、その半導体基板内部への侵入長は数十μm〜数百μmに及ぶ。内部光電効果により発生した電子及び正孔などの電荷を効率よく収集できるのはPN接合部の空乏層領域である。半導体基板内部で内部光電効果により発生した電荷は、拡散により空乏層領域まで運ばれるが、空乏層領域までの距離が長いときは、空乏層領域に到達するまでに再結合して消滅してしまうので、近赤外線の吸収により発生する電荷の効率的な収集が不可能となる。そこで、近赤外線の受光感度やエネルギー変換効率を上げるために、光の入射方向に対して略平行に基板内部深くまでpn接合を形成すること、すなわち基板表面の受光面に対して略垂直方向に形成されるトレンチにその内壁に沿ってpn接合を形成してなるトレンチダイオードが提案されている。
特開2010−219089号公報
しかしながら、このような従来のトレンチダイオードにおいては、従来からのLSI作製技術であるプレーナー技術で作製された電極が基板表面に存在するため、基板の深部で発生した電荷は抵抗の高い拡散層を移動して基板表面の電極に到達することになるが、この拡散層での高い抵抗のため基板の深部で発生した電荷を電極まで運んで効率的に収集することができず、近赤外線の受光感度およびエネルギー変換効率を向上させることができないという問題があった。
そこで、本発明は、半導体基板の深部で発生した電荷を効率良く電極で収集することができ、近赤外線の受光感度およびエネルギー変換効率を大幅に向上させることができるトレンチダイオード及びその製造方法を提供することを目的とする。
前述のような課題を解決するための本発明は、半導体基板の表面に受光面が形成され、前記受光面の一部を開口部とし前記受光面に対して略垂直方向に前記基板内に延びるトレンチが形成され、前記基板の前記トレンチの内壁側に前記内壁に沿ってpn接合が形成されてなるトレンチダイオードであって、前記トレンチの内壁の略全面に、前記受光面からの光により前記基板内で発生した電荷を前記pn接合を介して収集する低抵抗膜又は金属膜が形成されている、ことを特徴とするものである。なお、本発明において、低抵抗膜とは、電極又は配線となり得るような導電性又は低抵抗性を有する材料からなる膜をいう。
また、本発明によるトレンチダイオードの製造方法は、前記トレンチ内壁の略全面及び前記基板表面に、前記受光面からの光により前記基板内で発生した電荷を前記pn接合を介して収集する電極とするための及び配線とするための、厚さが約100nm以上の低抵抗膜又は金属膜を形成する工程を含むものである。
また、本発明によるトレンチダイオードの製造方法においては、前記トレンチ内壁の略全面及び前記基板表面に前記低抵抗膜又は金属膜が形成された後、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜をエッチングする前に、前記トレンチの開口部及びその周辺に、粘度が約10Pa・s以上のフォトレジストを塗布して前記トレンチの開口部を覆い塞ぐ工程を含むことが望ましい。
また、本発明によるトレンチダイオードの製造方法においては、垂直エッチングにより、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜を、その中の前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜と接続する部分を除き、除去する工程と、等方性エッチングにより、前記垂直エッチング工程において除去されなかった前記受光面上の低抵抗膜又は金属膜を、その中の前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜との接続のために必要な部分を除き、除去する工程と、を含むことが望ましい。
また、本発明によるトレンチダイオードの製造方法においては、前記トレンチ内壁の略全面及び前記基板表面に前記低抵抗膜又は金属膜が形成された後、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜をエッチングする前に、前記トレンチの開口部及びその周辺に、粘度が約10Pa・s以上のフォトレジストを塗布して前記トレンチの開口部を覆い塞ぐ工程と、垂直エッチングにより、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜を、その中の前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜と接続する部分を除き、除去する工程と、等方性エッチングにより、前記垂直エッチング工程において除去されなかった前記受光面上の低抵抗膜又は金属膜を、その中の前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜との接続のために必要な部分を除き、除去する工程と、を含むことが望ましい。
さらに、本発明によるトレンチダイオードの製造方法においては、前記トレンチは開口部の直径が約10μm以下でアスペクト比が約5以上であり、前記垂直エッチングはRIE(Reactive Ion Etching)によるものであり、前記等方性エッチングはリン酸を含む溶液を使用して行うものであることが望ましい。
本発明によるトレンチダイオードにおいては、前記トレンチの内壁の略全面に、前記受光面からの光により前記基板内で発生した電荷を前記pn接合を介して収集する低抵抗膜又は金属膜を形成するようにしたので、前記pn接合の空乏層領域で発生した又は前記空乏層領域に到達した電荷が、前記空乏層領域の近傍に形成された前記低抵抗膜又は金属膜により極めて効率的に収集されるようになる(これに対して、従来は電極が基板表面に形成されており空乏層領域と電極との距離が長かったので、前記pn接合の空乏層領域で発生した又は前記空乏層領域に到達した電荷が基板表面の電極に運ばれる前に再結合して消失してしまうため、電荷を効率的に収集することができなかった)。よって、本発明によれば、半導体基板の深部で発生した電荷を効率良く電極で収集することができ、トレンチダイオードの近赤外線の受光感度およびエネルギー変換効率を大幅に向上させることができる。
また、本発明によるトレンチダイオードの製造方法においては、前記トレンチ内壁の略全面及び前記基板表面に厚さが約100nm以上の低抵抗膜又は金属膜を形成するようにしたので、前記受光面からの光により前記基板内で発生した電荷を前記pn接合を介して収集する電極と基板表面の配線とを同時に形成できるなどの効果が得られる。
また、本発明によるトレンチダイオードの製造方法においては、前記トレンチ内壁の略全面及び前記基板表面に低抵抗膜又は金属膜を形成した後、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜をエッチングする前に、前記トレンチの開口部及びその周辺に、粘度が約10Pa・s以上のフォトレジストを塗布して前記トレンチの開口部を覆い塞ぐようにしたので、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜をエッチングするとき、前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜までエッチングしてしまうことを有効に防止することができる。よって、本発明によれば、前記トレンチ内壁の略全面に低抵抗膜又は金属膜を形成して、基板内部で発生した電荷を高効率に収集することができるので、トレンチダイオードの近赤外線の受光感度およびエネルギー変換効率を大幅に向上させることができる。
また、本発明によるトレンチダイオードの製造方法においては、前記トレンチ内壁の略全面及び前記基板表面に低抵抗膜又は金属膜を形成した後(そして、前記トレンチの開口部及びその周辺に、粘度が約10Pa・s以上のフォトレジストを塗布して前記トレンチの開口部を塞いだ後)、垂直エッチングにより、前記基板表面上の低抵抗膜又は金属膜をその中の前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜と接続する部分を除いて除去し、その後、等方性エッチングにより、前記垂直エッチングにおいて除去されなかった前記受光面上の低抵抗膜又は金属膜を、その中の前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜と接続するために必要な部分を除いて除去するようにしたので、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜をエッチングするとき、前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜までエッチングしてしまうことを有効に防止することができる。よって、本発明によれば、前記トレンチ内壁の略全面に低抵抗膜又は金属膜(電極)を形成しながら、前記受光面の前記低抵抗膜又は金属膜(配線)で覆われる部分を最小に抑えて前記受光面積を広く確保することができるので、トレンチダイオードの近赤外線の受光感度およびエネルギー変換効率を大幅に向上させることができる。
また特に、本発明で採用されているトレンチダイオードの電極および配線の形成方法は、シリコン集積回路作製と親和性の高い作製方法であるため信号処理回路と受光部を同一基板上に作製することが容易となる。したがって、本発明によれば、例えば、高速応答性が要求される車載用近赤外線センサーや高感度の暗所監視センサー等を比較的安価に提供することができるようになる。
本発明の実施形態による高効率の受光に適したトレンチダイオードを示す断面図である。 本実施形態に係る方法において高アスペクト比トレンチの内壁と基板表面にAl膜を形成したときの状態を示す基板断面の電子顕微鏡写真である。 本実施形態に係る方法においてエッチング工程前に高粘度のフォトレジストによりトレンチの開口部を被覆した状態を示す基板断面の電子顕微鏡写真である。 本実施形態に係る方法において基板表面にトレンチ内壁のAl膜との配線(Al膜)をエッチングにより形成した状態を示す基板平面の電子顕微鏡写真である。 本実施形態に係る方法におけるトレンチ内壁および基板表面にAl膜を形成する方法を説明するための模式図で、上側は基板の部分平面図、下側はその断面図である。
本発明者は、シリコン半導体を用いた近赤外線イメージセンサーの高感度化および太陽電池の高変換効率化などのためには、すなわち半導体基板内部で発生してpn接合の空乏層領域に到達した電荷が効率良く電極で収集されるようにするためには、トレンチダイオード内壁付近のできるだけ広範囲に低抵抗膜又は金属膜を作製することが必要と考えて、本発明を案出した。また、本発明者は、トレンチダイオードの電荷収集効率を向上させるためには、近赤外光が基板表面の受光面から半導体基板内部へ侵入することを基板表面の配線層が妨げないようにすること(有効な受光面積を広く確保すること)が必要と考えて、本発明を案出した。
図1は、このような観点から案出した近赤外光の高効率な受光に適したトレンチダイオード、特に開口部が数μmでアスペクト比5〜10以上の高アスペクト比トレンチを有するトレンチダイオードの一例を模式的に示す断面図である。図1において、1はp型シリコン基板、2は前記基板1のシリコン表面に形成されたシリコン酸化膜、3は前記基板1表面(前記シリコン酸化膜2上)に配置された受光面、4は前記受光面3の一部を開口部とし前記開口部から前記基板1内に前記受光面3に対して略垂直方向に延びるように形成された略穴状又は略溝状のトレンチ、5は前記トレンチ4の内側部分(内壁周辺)に前記トレンチ4の内壁面に沿うように(前記トレンチ4の内壁面と略平行に)形成されたn型層(n型領域)、6は前記基板1(p型領域)と前記n型層5とにより形成されるpn接合の境界面付近に生じる空乏層、7は前記n型層5の前記トレンチ4の空洞部側と前記基板1表面(前記シリコン酸化膜2上)とに一体的に形成される金属膜で例えばAl層である。なお図1の受光面の下方には図示していないが受光部が形成されている。
本発明者は、上記の図1に示すような近赤外光の効率的な受光が可能なトレンチダイオードを実現するための技術として、次の3つの技術を案出、開発した。
(1)高アスペクト比トレンチの内壁への低抵抗膜又は金属膜の作製
(2)トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜をエッチングしない、基板表面に対するリソグラフィー技術
(3)近赤外光がシリコン内部へ効率的に侵入できるような受光面を形成するための配線エッチング技術
上記3つの技術中の(1)については、これまでに様々な方法が考案されている。例えば、LP−CVD法による低抵抗ポリシリコン膜、MOCVD法によるW膜、めっき法よるCu膜、およびスパッタ法による各種金属膜(Al膜、Cu膜など)である。製造コストおよび成膜時の熱による金属膜の拡散を考えた場合、スパッタ法が有利であることから、本実施形態では、スパッタ法を用いてAlの原子又は粒子を付着・堆積し、Al膜を形成した。このAl膜を形成する工程では、トレンチ内壁の略全面と基板表面の両者について同時に一体的にAl膜を形成した。
図2(a)は、本実施形態において、半導体基板に複数のトレンチが所定ピッチで並ぶように形成されており、その各トレンチの内壁および基板表面にAl膜が形成されている状態を示す基板断面の電子顕微鏡写真である。また図2(b)は前記トレンチの内壁に形成されたAl膜を拡大して示す電子顕微鏡写真である。図2に示すように、本実施形態においては、前記基板の内奥で発生した電荷を高効率に収集するための電極として、前記トレンチの内壁の略全面に渡ってAl層が形成されている。
上記3つの技術中の(2)については次のことを行う。パターニングおよび金属膜のエッチングを行うためにフォトレジストを用いるが、一般的に用いられる1Pa・s程度の粘度を有するフォトレジストを用いる場合はフォトレジストがトレンチ内部に流れ落ちてしまうため、基板表面の金属膜のパターニング時にトレンチ内壁の金属膜まで一緒にエッチングしてしまうという不都合が生じてしまう。そこで、本実施形態では、10Pa・s以上の高い粘度のフォトレジストを用いて基板表面を塗布するようにした。このようにしたときは、フォトレジストの表面張力によりトレンチの開口部が覆われ塞がれるので、基板表面の金属膜のパターニング時にトレンチ内壁の金属膜まで一緒にエッチングしてしまう不都合が回避される。図3はその様子を示す電子顕微鏡写真で、高粘度のフォトレジストによりトレンチの開口部を被覆した結果を示している。
上記3つの技術中の(3)については、垂直エッチングと等方性エッチングとを組み合わせた。すなわち、まず、前記基板表面のAl膜を、前記トレンチ内壁のAl膜と接続する配線部分(前記トレンチ開口部の周囲の前記受光面の全部又は一部を覆う部分を含む)を除いて、垂直エッチングにより除去した。次に、前記垂直エッチングにより除去されなかった前記受光面上のAL膜(前記受光面の全部又は一部を覆うAl膜)の中、前記トレンチ内壁のAl膜と接続するために必要な配線となる部分を除いて、等方性エッチングにより(特に、トレンチ内壁のAl膜をエッチングしないように、横方向のエッチングにより)除去した。このような垂直エッチングと等方性エッチングとの組合せにより、前記トレンチ内壁の略全面にAl膜(電極)を形成しつつ、前記受光面の上を覆うAl膜(配線)の面積を最小に抑え、これにより前記受光面における有効な受光面積を広く確保できるようにした。図4は、以上のようにして、トレンチ内壁のAl膜と接続するための配線用Al膜(有効な受光面積を大きく確保するために受光面上に占める面積をできるだけ小さく形成した配線用Al膜)を基板表面に形成した状態を示す電子顕微鏡写真である。
図5は以上に説明した本実施形態におけるトレンチ内壁の電極用Al膜と基板表面の配線用Al膜を形成するための方法を示す模式図で、上側は基板の部分平面図、下側はその断面図である。本実施形態においては、まず、図5(a)に示すように、トレンチ4の内壁の略全面と基板1表面に対して、例えばスパッタ法によりAlの原子又は粒子を付着・堆積させてAl膜を形成する。次に、図5(b)に示すように、10Pa・s以上の高い粘度のフォトレジスト11を用いて、前記トレンチ4の開口部及びその周辺を含む基板1表面の一部を塗布し、前記トレンチ4の開口部を覆い塞ぐようにする。
次に、図5(c)に示すように、RIEによる垂直エッチングにより、前記基板1表面のAl膜7を、前記トレンチ4の内壁のAl膜7と接続する配線部分(前記トレンチ4の開口部の周囲の前記受光面3の全部又は一部を覆う部分を含む)を除いて、除去する。次に、図5(d)に示すように、前記垂直エッチングにより除去されなかった前記受光面3上のAL膜7(前記受光面3の全部又は一部を覆うAl膜7)の中、前記トレンチ4の内壁のAl膜7と接続するために必要な配線となる部分を除いて、リン酸を含む溶液による等方性エッチングにより(特に、トレンチ内壁のAl膜をエッチングしないように、横方向のエッチングにより)除去する(これにより、図5(d)に示すようにフォトレジスト11の下方のAl膜7も除去される)。最後に、図5(e)に示すように、フォトレジスト11を除去する(なお、図5(e)などの断面図では、前記基板1表面の配線用Al膜の図示を省略している)。
以上、本発明の各実施例について説明したが、本発明は前記実施形態として述べたものに限定されるものではなく、様々な修正及び変更が可能である。例えば、前記実施形態においては、前記トレンチ4の内壁の電極および基板1表面の配線としてAl膜を形成するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばCu膜、Ag膜などを形成するようにしてもよい。
本発明は、特にシリコン半導体素子で直接検知することができる波長1100nm以下の近赤外光により生成される電子および正孔などの電荷を効率的に収集することができるトレンチダイオードを実現するものであるから、高感度近赤外線撮像素子やシリコン太陽電池などに利用可能である。
1 p型シリコン基板
2 シリコン酸化膜
3 受光面
4 トレンチ
5 n型層
6 空乏層
7 Al膜
7a Al配線膜
11 フォトレジスト

Claims (6)

  1. 半導体基板の表面に受光面が形成され、前記受光面の一部を開口部とし前記受光面に対して略垂直方向に前記基板内に延びるトレンチが形成され、前記基板の前記トレンチの内壁側に前記内壁に沿ってpn接合が形成されてなるトレンチダイオードであって、
    前記トレンチの内壁の略全面に、前記受光面からの光により前記基板内で発生した電荷を前記pn接合を介して収集する低抵抗膜又は金属膜が形成されている、ことを特徴とするトレンチダイオード。
  2. 請求項1のトレンチダイオードの製造方法であって、
    前記トレンチ内壁の略全面及び前記基板表面に、前記受光面からの光により前記基板内で発生した電荷を前記pn接合を介して収集する電極とするための及び配線とするための、厚さが約100nm以上の低抵抗膜又は金属膜を形成する工程を含むことを特徴とするトレンチダイオードの製造方法。
  3. 請求項2において、
    前記トレンチ内壁の略全面及び前記基板表面に前記低抵抗膜又は金属膜が形成された後、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜をエッチングする前に、前記トレンチの開口部及びその周辺に、粘度が約10Pa・s以上のフォトレジストを塗布して前記トレンチの開口部を塞ぐ工程を含むことを特徴とするトレンチダイオードの製造方法。
  4. 請求項2において、
    垂直エッチングにより、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜を、その中の前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜と接続する部分を除き、除去する工程と、
    等方性エッチングにより、前記垂直エッチング工程において除去されなかった前記受光面上の低抵抗膜又は金属膜を、その中の前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜との接続のために必要な部分を除き、除去する工程と、を含むことを特徴とするトレンチダイオードの製造方法。
  5. 請求項2において、
    前記トレンチ内壁の略全面及び前記基板表面に前記低抵抗膜又は金属膜が形成された後、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜をエッチングする前に、前記トレンチの開口部及びその周辺に、粘度が約10Pa・s以上のフォトレジストを塗布して前記トレンチの開口部を塞ぐ工程と、
    垂直エッチングにより、前記基板表面の低抵抗膜又は金属膜を、その中の前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜と接続する部分を除き、除去する工程と、
    等方性エッチングにより、前記垂直エッチング工程において除去されなかった前記受光面上の低抵抗膜又は金属膜を、その中の前記トレンチ内壁の低抵抗膜又は金属膜との接続のために必要な部分を除き、除去する工程と、を含むことを特徴とするトレンチダイオードの製造方法。
  6. 請求項4又は5において、
    前記トレンチは開口部の直径が約10μm以下でアスペクト比が約5以上であり、
    前記垂直エッチングはRIE(Reactive Ion Etching)によるものであり、
    前記等方性エッチングはリン酸を含む溶液を使用して行うものである、ことを特徴とするトレンチダイオードの製造方法。
JP2012032493A 2012-02-17 2012-02-17 トレンチダイオードの製造方法 Expired - Fee Related JP5880839B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012032493A JP5880839B2 (ja) 2012-02-17 2012-02-17 トレンチダイオードの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012032493A JP5880839B2 (ja) 2012-02-17 2012-02-17 トレンチダイオードの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013168609A true JP2013168609A (ja) 2013-08-29
JP5880839B2 JP5880839B2 (ja) 2016-03-09

Family

ID=49178776

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012032493A Expired - Fee Related JP5880839B2 (ja) 2012-02-17 2012-02-17 トレンチダイオードの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5880839B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102020213385A1 (de) 2020-10-23 2022-04-28 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zum Herstellen einer Buried-Layer-Schichtstruktur und entsprechende Buried-Layer-Schichtstruktur

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11510318A (ja) * 1995-08-03 1999-09-07 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト ホトダイオード及びその製造方法
JP2004511106A (ja) * 2000-10-03 2004-04-08 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 半導体装置およびその製造方法
JP2005158834A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Sanyo Electric Co Ltd 光半導体装置
JP2010219089A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Kyushu Institute Of Technology 光発電素子

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11510318A (ja) * 1995-08-03 1999-09-07 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト ホトダイオード及びその製造方法
JP2004511106A (ja) * 2000-10-03 2004-04-08 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 半導体装置およびその製造方法
JP2005158834A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Sanyo Electric Co Ltd 光半導体装置
JP2010219089A (ja) * 2009-03-13 2010-09-30 Kyushu Institute Of Technology 光発電素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102020213385A1 (de) 2020-10-23 2022-04-28 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zum Herstellen einer Buried-Layer-Schichtstruktur und entsprechende Buried-Layer-Schichtstruktur

Also Published As

Publication number Publication date
JP5880839B2 (ja) 2016-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220384501A1 (en) Solid state image sensor and electronic device
US9054008B2 (en) Solar blind ultra violet (UV) detector and fabrication methods of the same
JP5185205B2 (ja) 半導体光検出素子
KR101721795B1 (ko) 3d 이미지 센서 구조를 제조하는 시스템 및 방법
US8441087B2 (en) Direct readout focal plane array
JP2008244251A (ja) アモルファスシリコンフォトダイオード及びその製造方法ならびにx線撮像装置
WO2017056629A1 (ja) 裏面入射型固体撮像素子
TW201104857A (en) Back-illuminated solid-state image pickup device
CN106129074B (zh) 背照式cmos图像传感器
JP2016072620A (ja) イメージセンサ及びこれを含む電子装置
TWI663720B (zh) 形成紅外光感測器之方法
KR20220006027A (ko) 이미지 센서 및 이를 포함하는 전자 장치
CN108630714B (zh) 图像传感器及其形成方法、工作方法
JP2022113791A (ja) 半導体光検出素子
TWI780692B (zh) 集成晶片、圖像感測器及其形成方法
JP4703502B2 (ja) 温度センサおよび赤外線固体撮像装置
JP5880839B2 (ja) トレンチダイオードの製造方法
JP5234312B2 (ja) 撮像装置
JP5534081B2 (ja) 固体撮像素子の製造方法
JP5316667B2 (ja) 固体撮像素子の製造方法
JP5252100B2 (ja) 固体撮像素子
JP2014120627A (ja) 光電変換装置およびその製造方法
JP2022114788A (ja) 受光素子、受光素子の製造方法及び測距システム
JP2012099843A (ja) 固体撮像素子
US20070170534A1 (en) Optical sensing apparatus with a noise interference rejection function

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5880839

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees