JP2013167100A - ロールブラインド用遮熱シート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】巻解性に優れ、視界制御効果を有するロールブラインド用遮熱シートの提供。
【解決手段】粗目織物を基材として、その全表面上を熱可塑性樹脂で被覆してなる、多数の貫通孔を有する可撓性メッシュシートであって、この可撓性メッシュシートの表面側を特定のフラット面に賦型し、かつ、その裏面側を特定のアーチ面に賦型して、フラット面上には、特定の鱗片粒子を特定量含有してなる熱線反射樹脂層をフラットな状態で設ける。
【選択図】図1
【解決手段】粗目織物を基材として、その全表面上を熱可塑性樹脂で被覆してなる、多数の貫通孔を有する可撓性メッシュシートであって、この可撓性メッシュシートの表面側を特定のフラット面に賦型し、かつ、その裏面側を特定のアーチ面に賦型して、フラット面上には、特定の鱗片粒子を特定量含有してなる熱線反射樹脂層をフラットな状態で設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は巻解性に優れ、視界制御効果を有するロールブラインド用遮熱シートに関する。詳しく述べれば本発明のシートは、家屋、店舗、マンション、オフィスビル、商業施設、各種公共施設などのガラス窓、及び鉄道車両やバスの窓に装着して使用する、ロールブラインド用遮熱シートであって、内部から外側の景観が認知可能でありながら、外からは内側の様子が容易に認知できないミラー効果による視界制御機能を有し、しかもブロッキングを起し難く、巻解性に優れたロールブラインド用シートに関する。
遮熱性とミラー効果による視界制御機能を有する窓用シートとして、特許文献1にはモノフィラメント・メッシュシートを基材とし、このメッシュシートの一面にステンレスのスパッタ反射膜を形成し、この反射膜上に、窓ガラスとの貼り付けの利便性のために接着剤を塗工し、離型紙を設けたメッシュシートが開示されている。しかしながら特許文献1のメッシュシートでは十分な遮熱効果を有し、しかも屋内外からの視界制御効果を兼備するためのモノフィラメント・メッシュシートの要件(反射膜の占有面積、空孔サイズなど)についての具体的記載及び示唆がなされていない。また反射膜上に接着剤が塗工されているため、このようなメッシュシートではロールブラインドに用いることはできない。また特許文献2には、合成繊維糸を編織して得られた布帛に、物理蒸着法によってステンレス鋼またはチタンからなる光反射性の金属膜を形成すると共に、布帛の表面に艶出し加工を施して布帛表面を平滑化した遮光カーテン用の遮熱性布帛の製法が開示されている。特許文献2の布帛は遮光性なのでミラー効果による視界制御機能を持ち合わせるものではなく、巻解を繰り返すロールブラインド用途に適したものでもない。
本発明は、建物や家屋のガラス窓、鉄道車両やバスの窓に装着して使用する遮熱ロールブラインドに用いられ、内部から外側の景観が認知可能でありながら、外からは内側の様子が容易に認知できないミラー効果による視界制御機能を有し、しかもブロッキングを起し難く、巻解性に優れたロールブラインド用メッシュシートを提供しようとするものである。
上記課題を解決するためには、粗目織物を基材として、その全表面上が熱可塑性樹脂で被覆されてなる、多数の貫通孔を有する可撓性メッシュシートにおいて、この表面を特定の平坦度を有するフラット面と、その裏面を特定の平坦度のアーチ面とで構成し、特にフラット面上には、特定の鱗片粒子を特定量で含有する熱線反射樹脂層を設けることによってロールブラインド用メッシュシートとして、十分な遮熱性と視界制御効果とを兼備しながら、巻解性に極めて優れていることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち本発明のロールブラインド用遮熱シートは、粗目織物を基材として、その全表面上が熱可塑性樹脂で被覆されてなる、多数の貫通孔を有する可撓性メッシュシートであって、この可撓性メッシュシートの表面が平坦度85〜100のフラット面と、その裏面が平坦度45〜70のアーチ面とを有し、前記フラット面上に、鱗片粒子を含有する熱線反射樹脂層が設けられ、前記鱗片粒子が、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、光輝性ガラスフレーク及び光輝性雲母顔料から選ばれた1種以上であり、その含有率が前記熱線反射樹脂層に対して10〜50質量%であることが好ましい。平坦度とは可撓性メッシュシートにおける貫通孔を除く部分を実体としたときの、実体と水平ガラス板との接触面積率である。本発明のロールブラインドを巻上げたとき、表面の平坦度85〜100のフラット面と裏面の平坦度45〜70のアーチ面とが接触し、この接触界面に特定の隙間を生じて重なり合うことで、熱線反射樹脂層のブロッキングを抑止し、それによりスムーズなロールブラインドの巻解性を発現することができるようになる。
前記熱線乱反射樹脂層が、前記鱗片状粒子を前記熱線乱反射樹脂層に対して10〜50質量%の含有率で含み、前記鱗片状粒子が、粒度10〜60μm、アスペクト比1.2〜3.0の形状を有していることが好ましい。これによって平坦度85〜100のフラット面上に設けられた熱線乱反射樹脂層において著しい乱反射効果をもたらすことで優れた遮熱効果を発現することを可能とする。
本発明のロールブラインド用遮熱シートは、前記粗目織物の全表面上を被覆する前記熱可塑性樹脂中に、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ジルコニウム、三酸化アンチモン、酸化インジウム、スズドープ酸化インジウム、インジウムドープ酸化スズ、及びアンチモンドープ酸化スズから選ばれた1種以上の金属酸化物粒子を含んでいることが好ましい。これによって優れた遮熱効果を発現することを可能とする。
本発明のロールブラインド用遮熱シートは、前記熱線乱反射樹脂層上に、酸化チタン、過酸化チタン(ペルオキソチタン酸)、酸化亜鉛、酸化錫から選ばれた1種以上の光触媒性物質を含有する防汚層が形成されていることが好ましい。これによって熱線乱反射樹脂層に付着した汚れが光触媒分解除去されることで、長期間安定して熱線乱反射効果、すなわち遮熱効果を発現することを可能とする。
本発明のロールブラインド用遮熱シートは、前記熱線乱反射樹脂層上に、アクリル系樹脂、アクリル−シリコン共重合体樹脂、フッ素系共重合体樹脂、シリカ微粒子含有アクリル系樹脂、シリカ微粒子含有アクリル−シリコン共重合体樹脂、及びシリカ微粒子含有フッ素系共重合体樹脂から選ばれた何れか1種による防汚層が形成されていることが好ましい。これによって熱線乱反射樹脂層に付着した汚れが拭き取り除去し易くなることで、長期間安定して熱線乱反射効果、すなわち遮熱効果を発揮することを可能とする。
本発明のロールブラインド用遮熱シートは、前記粗目織物の全表面上を被覆する前記熱可塑性樹脂中に、臭気分子に対して、物理的吸着性を有する無機多孔性物質、化学反応性を有する無機酸化・還元性物質、及び無機分解反応触媒物質から選ばれた1種以上の臭気分子不活性化粒子を含んでいることが好ましい。これによって遮熱性を有しながら、屋内の生活臭(体臭、ペット臭、調理臭、ゴミ臭、カビ臭など)を低減させることを可能とする。このようにして本発明のロールブラインド用遮熱シートは、片方の面に遮熱機能を持たせ、もう一方の面に消臭機能を付帯させることができる。
本発明のロールブラインド用遮熱シートの製造方法は、粗目織物を基材として、その全表面上を熱可塑性樹脂で被覆してなる可撓性メッシュシートを、少なくとも1対の金属熱ロールとゴムロールで挟んで通過させ、前記可撓性メッシュシートの前記金属熱ロールとの接触側を平坦度85〜100のフラットに圧延賦型し、同時に前記ゴムロールとの接触側を平坦度45〜70のアーチ面に賦型した後に、このフラット面上に、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、光輝性ガラスフレーク及び光輝性雲母顔料から選ばれた1種以上の鱗片粒子を含有する熱線反射樹脂層を塗布形成する製造工程が好ましい。平坦度とは可撓性メッシュシートにおける貫通孔を除く部分を実体としたときの、実体と水平ガラス板との接触面積率である。この工程により、ロールブラインドを巻上げたとき、表面の平坦度85〜100のフラット面と裏面の平坦度45〜70のアーチ面とが接触し、この接触界面に特定の隙間を生じて重なり合うことで、熱線反射樹脂層のブロッキングが抑止され、それによりスムーズな巻解性を発現するロールブラインドを得ることができるようになる。
本発明のロールブラインド用遮熱シートは巻解性に優れ、採光性及び遮熱性を有し、屋内からは屋外の景観が認知可能でありながら、屋外からは屋内の様子が容易に認知できないという視界制御機能を有するので、本発明のシートを、窓用ロールブラインドとして、家屋、店舗、マンション、オフィスビル、商業施設、各種公共施設、及び鉄道車両やバスなどで用いたときに、適度な太陽光を取り込みながら、太陽光の熱線を効果的に反射することによって屋内温度の上昇を抑制するので、従ってエアコンなどの空調設備の電気消費を低く抑えることができ有用である。
本発明のロールブラインド用遮熱シートは、粗目織物を基材として、その全表面上が熱可塑性樹脂で被覆されてなる、多数の貫通孔を有する可撓性メッシュシートであって、この可撓性メッシュシートの表面がフラット面、その裏面がアーチ面とで構成され、フラット面上に、鱗片粒子を特定量含有する熱線反射樹脂層が設けられている。
本発明のロールブラインド用遮熱シートにおいて、粗目織物の全表面上を被覆する熱可塑性樹脂としては、軟質塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系共重合体樹脂、オレフィン樹脂、オレフィン系共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ウレタン系共重合体樹脂、アクリル樹脂、アクリル系共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル系共重合体樹脂、スチレン樹脂、スチレン系共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、およびポリエステル系共重合体樹脂、フッ素樹脂、フッ素系共重合体樹脂、シリコン樹脂、シリコン系共重合体樹脂などが使用でき、これらは単独もしくは、2種以上の併用としてもよい。時に本発明において好ましい熱可塑性樹脂は、塩化ビニル樹脂(可塑剤、安定剤等を配合した軟質〜半硬質塩化ビニル樹脂を包含する)、オレフィン系共重合体樹脂、ウレタン系共重合体樹脂、およびポリエステル系共重合体樹脂である。これらの熱可塑性樹脂には、必要に応じて有機顔料、無機顔料、可塑剤、安定剤、充填剤、滑剤、紫外線吸収剤、劣化防止剤、接着剤、防炎剤、防黴剤、抗菌剤、帯電防止剤、防曇剤及び消臭剤など公知の添加剤を含むことができる。
本発明のロールブラインド用遮熱シートにおいて熱可塑性樹脂中には、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ジルコニウム、三酸化アンチモン、酸化インジウム、スズドープ酸化インジウム、インジウムドープ酸化スズ、及びアンチモンドープ酸化スズから選ばれた1種以上の金属酸化物粒子を含んでいることが好ましく、被覆する樹脂層の厚さは0.05〜1.0mm、特に0.1〜0.35mmが好ましい。この被覆する樹脂層の厚さ範囲内において、これら金属酸化物粒子の含有量は熱可塑性樹脂100質量部に対して、0.5〜30質量部、特に1〜15質量部含有することが好ましい。このようにして得られた可撓性メッシュシートは、波長300〜2500nmにおける日射反射率(JIS R3106)を60%以上とする。金属化合物粒子の含有量が0.5質量部未満だと得られるメッシュシートの日射反射率が不十分となることがあり、また含有量が30質量部を越えると得られるメッシュシートの被覆樹脂層を脆くすることがある。
本発明のロールブラインド用遮熱シートにおいて、上記熱可塑性樹脂中には必要に応じて、臭気分子に対して、物理的吸着性を有する無機多孔性物質、化学反応性を有する無機酸化・還元性物質、及び無機分解反応触媒物質から選ばれた1種以上の臭気分子不活性化粒子を含むことが好ましい。これによって屋内の生活臭(体臭、ペット臭、調理臭、ゴミ臭、カビ臭など)を低減させる機能を付帯する。臭気分子不活性化粒子のうち物理的吸着性を有する無機多孔性物質としては、活性炭、添着活性炭、竹炭、活性白土、天然ゼオライト、合成ゼオライト、ベントナイト、セピオライト、シラス、シリカ、シリカ−マグネシア、モレキュラーシーブなどを用いることができる。また化学反応性を有する無機酸化・還元性物質としては、電気石(トルマリン鉱石)、及び金属フタロシアニン錯体、金属フタロシアニン錯体テトラカルボン酸、(これらの錯体形成金属として、銅、鉄、コバルト、マンガンなど)などが使用できる。また無機分解反応触媒物質としては、助触媒添加(担持)型光触媒、アニオンドープ型光触媒、カチオンドープ型光触媒、共ドープ型光触媒、金属ハロゲン化物担持型光触媒、酸素欠損型光触媒などの可視光応答型光触媒粒子を用いることができる。
熱可塑性樹脂による被覆層に含有する臭気分子不活性化粒子の含有量は、熱可塑性樹脂による被覆層の全質量に対して1〜30質量%が好ましい。臭気分子不活性化粒子の含有量が1質量%未満だと、得られるシートの消臭効果が不十分となることがあり、また30質量%を越えると得られるシートの熱可塑性樹脂による被覆層の摩耗強度が脆弱となることがある。本発明において、上記臭気分子不活性化粒子の補助成分として植物性ポリフェノール類、植物性テルペノイドを含んでいてもよい。植物性ポリフェノールは、フラボノール、イソフラボン、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなど、及びその誘導体、フェノール性酸及びその誘導体などの単一もしくは混合物である。また植物性テルペノイドは、ヒノキチオール、テルピネオール、リナロールなどのテルペンアルコール、α−ピネン、β−ピネン、リモネン、p−メンタン、α−テルピネン、テルピノーレン、カンフェン、エレメン、ミルセン、カルボンなどのテルペン系環式炭化水素化合物を、熱可塑性樹脂による被覆層の全質量に対して1〜5質量%の範囲で併用してもよい。
本発明において、粗目織物の全表面上を熱可塑性樹脂で被覆してなる可撓性メッシュシートは、粗目織物に対して液状の熱可塑性樹脂によるディッピングやコーティングによる含浸被覆によって形成される。液状の熱可塑性樹脂としては、エマルジョン樹脂、デイスパージョン樹脂などの水分散形態、熱可塑性樹脂を有機溶媒中に可溶化した塗料形態、及び塩化ビニル樹脂ペーストゾルなどの使用が好ましい。この可撓性メッシュシートの表面は、平坦度85〜100のフラット面で構成され、その裏面が平坦度45〜70のアーチ(湾曲)面で構成されることが好ましく、表面のフラット面上には熱線反射樹脂層が設けられる。このような表裏形態を有する可撓性メッシュシートは、上記可撓性メッシュシートの製造後、エンボス機やラミネート機などにより、少なくとも1対の金属鏡面ロールとゴムロールで挟んで通過させ、可撓性メッシュシートの金属熱ロールとの接触側を平坦度85〜100のフラットに圧延賦型し、同時にゴムロールとの接触側を平坦度45〜70のアーチ(湾曲)面に賦型することで得ることができる。可撓性メッシュシートの表面の平坦度が85未満だと、熱線反射樹脂層の曲面性が大きくなり、ロールブラインドを窓ガラスと平行に対向装備したときの遮熱効果が十分に発現されないことがある。また裏面の平坦度が70を越えるとロールブラインドを巻上げたときにブロッキングを発生し易くなることがあり、また巻解性を悪くすることがある。平坦度はメッシュシートの貫通孔を除く部分を実体とした時に、実体表面と水平ガラス板との接触面積率で表される。接触面積率100は実体表面が全て水平ガラス板に接触していることを表す。接触面積は接触部に色素や金属蒸着箔を転写させ、これをコンピューターの画像に取り込んで計算させる方法が適している。
本発明において、粗目織物を構成する繊維は、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維、芳香族ヘテロ環ポリマー繊維などの合成繊維、木綿、麻、ケナフなどの天然繊維、アセテートなどの半合成繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、炭素繊維などの無機繊維の何れもが使用でき、これらは単独で、或いは2種以上の混用で用いることができるが、特にポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊維などの合成繊維が好ましい。
糸条の形態は、マルチフィラメント、短繊維紡績、モノフィラメント、スプリットヤーン、テープヤーンなどいずれであってもよいが、特にマルチフィラメントが好ましい。マルチフィラメント糸条の繊度は、125(139dtex)〜2000(2222dtex)デニール、特に250(278dtex)〜1000(1111dtex)デニールが好ましい。本発明においてマルチフィラメント糸条は、その断面形状が円形、楕円形、及び扁平(横長に潰れた楕円形)の何れの形状でも使用できるが、扁平糸条が好ましい。このような扁平糸条は、断面形状の高さと幅方向の比が、2:3〜1:5が好ましい。
本発明に使用する粗目織物は、マルチフィラメント糸条による経糸と緯糸との交絡による平織物(経糸と緯糸とも最少2本ずつ用いた最小構成単位を有する)、綾織物(経糸と緯糸とも最少3本ずつ用いた最小構成単位を有する:3枚斜文、4枚斜文、5枚斜文、6枚斜文、8枚斜文など)、朱子織物(経糸と緯糸とも最少5本ずつ用いた最小構成単位を有する:2飛び、3飛び、4飛び、5飛びなどの正則朱子)及びラッセル編物などが使用でき、これら糸条間に生じる空隙の総和としての空隙率は5〜30%、特に10〜20%が好ましい。このような空隙率の織物は、例えば500(555dtex)デニールの糸条を経糸群及び緯糸群として、1インチ間に12〜33本打ち込んだ平織物、例えば1000(1111dtex)デニールの糸条を経糸群及び緯糸群として、1インチ間に8〜26本打ち込んだ平織物により得ることができる。マルチフィラメント糸条の撚数は、無撚を含み、0〜120T/mの範囲が好ましい。空隙率は粗目織物の任意の面積領域に占める目開き部分の総和面積率であり、目開き部分の面積の総和は、任意の面積領域から繊維実体部の見掛面積を差し引いた値で求められる。具体的には1インチ四方の面積領域のデジタル画像をコンピューターに取り込んで、繊維実体部と目開き部分の面積を計算する方法が挙げられる。また糸条の幅と、糸条の配置密度の設計から理論値として計算した値であってもよい。空隙率が5%未満だと、得られるメッシュシートの遮熱性は十分なものとなるが、しかしその反面、採光性と視界制御効果が不十分となり、室内から屋外の景観認知性が不十分となることがある。また空隙率が30%を越えると、得られるメッシュシートの採光性と、室内から屋外の景観認知性は十分なものとなるが、しかしその反面、遮熱性が不十分となることがある。
本発明において粗目織物は、マルチフィラメント糸条(円断面)を経糸群及び緯糸群として製織した平織物、またはマルチフィラメント扁平糸条(扁平断面)を経糸群及び緯糸群として製織した平織物、または経糸群及び緯糸群の一方の群をマルチフィラメント糸条(円断面)、もう一方の群をマルチフィラメント扁平糸条(扁平断面)として製織した平織物、経糸群及び緯糸群においてマルチフィラメント糸条(円断面)の束とマルチフィラメント扁平糸条(扁平断面)の束を任意の交互配列として製織した平織物、これらの平織物をカレンダー機でプレスして扁平化したものなどが挙げられる。これらの粗目織物には、必要に応じて撥水処理、吸水防止処理、接着処理、難燃処理などの薬剤処理を施したものを用いてもよい。
本発明に好ましい粗目織物は、マルチフィラメント糸条による経糸、及び緯糸との交絡によってなる平織物であり、さらにマルチフィラメント糸条は無撚糸(0T/m)であることが糸条の扁平性の観点において好ましい。また糸撚りを掛けて糸条の強度を増す場合は、1〜120T/mの撚り数が好ましく、より適正な撚り数は30〜80T/mの範囲である。撚数が120T/mを越えると、糸条の扁平性が損なわれることで得られる可撓性メッシュシートの表面の平坦度が85未満となり、その上に形成される熱線反射樹脂層のフラット性が損なわれることで遮熱性を悪くすることがある。
本発明のロールブラインド用遮熱シートの熱線乱反射樹脂層として、熱線乱反射樹脂層に含む鱗片状粒子としては、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、銅、光輝性ガラスフレーク及び光輝性雲母顔料から選ばれた1種以上が挙げられる。このうちアルミニウム、ステンレス、ニッケル、銅は、これらの金属チップや箔を粉砕して得られる平滑磨砕面を有する粒度10〜60μm、アスペクト比(鱗片のタテ/ヨコ比で以下同様)1.2〜3.0の鱗片状粒子である。また光輝性ガラスフレークは、金属蒸着した、または無電解メッキしたガラス薄板を粉砕して得られる平滑磨砕面を有する粒度10〜60μm、アスペクト比1.2〜3.0の表面金属化鱗片状粒子である。金属は、金、銀、銅、ニッケルクロムなど、または酸化チタン、酸化鉄、酸化ケイ素などの金属酸化物が挙げられ、これら単独被覆、または複層被覆によりシルバー色、ゴールド色、カッパー色、虹彩色(イエロー、レッド、ブルー、グリーンなどの光干渉)などの発色を可能とするものである。また光輝性雲母顔料としては、雲母粒子の表面が、酸化チタン薄膜や酸化鉄、又は酸化チタン/酸化ケイ素/酸化チタン(TiO2/SiO2/TiO2)などの複層薄膜で被覆され、かつ粒度10〜60μm、アスペクト比1.2〜3.0の鱗片状粒子で、このような被覆によりシルバー色、ゴールド色、カッパー色、虹彩色(イエロー、レッド、ブルー、グリーンなどの光干渉)などの発色を可能とするものである。このような薄膜での被覆率は35〜70%である。上記した鱗片状粒子の表面には表面保護と分散性付与の目的で、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸などの脂肪酸によって潤滑処理されたもの、あるいはシランカップリング剤処理、有機チタネートカップリング剤処理によって熱可塑性樹脂との密着性を付与したもの、また、あるいはアクリル樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂などで表面保護被覆したものを使用することが好ましい。熱線乱反射樹脂層に用いる鱗片状粒子には、直射日光の反射性能においてアルミニウムが好ましく、特にアルミニウム鱗片状粒子は、ノンリーフィングタイプが好ましい。
熱線乱反射樹脂層は熱可塑性樹脂と鱗片状粒子とで構成され、これら鱗片状粒子の含有量は熱線乱反射樹脂層に対して10〜50質量%である。熱線乱反射樹脂層のバインダー成分としての熱可塑性樹脂は、アクリル樹脂、アクリル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、アクリル−ウレタン共重合体樹脂、アクリル−シリコン共重合体樹脂、アクリル−フッ素共重合体樹脂、ウレタン−フッ素共重合体樹脂、ウレタン−シリコン共重合体樹脂、フッ素系共重合体樹脂、フッ素ワニス、シリコーンワニスなどの樹脂が特に耐候性に優れ好ましい。熱線乱反射樹脂層の形成は塗料の形態で公知の塗工方法、例えばスプレー法、グラビア法などによって行うことができる。
本発明のシートの熱線乱反射樹脂層上には防汚層が設けられていることが好ましく、防汚層の存在によって、波長300〜2500nmにおける日射反射率(JIS R3106)60%以上を長期間持続することを可能とする。本発明のシートが、防汚層を有さない場合には、本発明のシート表面、すなわち熱線乱反射樹脂層の表面に汚れが経時的に蓄積することで、次第に遮熱機能が減退していくことがある。
熱線乱反射樹脂層上に形成する防汚層として、光触媒性物質を含有する薄膜層が好ましく、光触媒性物質の作用によって熱線乱反射樹脂層の表面に蓄積するタール汚れを経時的に分解除去することができる。タール汚れとは屋内を浮遊するタバコの煙、油や油脂の揮発粒子などの有機物質の蓄積物及び酸化物である。光触媒性物質としては、酸化チタン、過酸化チタン(ペルオキソチタン酸)、酸化亜鉛、酸化錫から選ばれた1種以上が挙げられる。この薄膜層は、1).光触媒物質を10〜70質量%と、2).シリカゾル、アルミナゾル、ジルコニアゾル、酸化ニオブゾルなどの金属酸化物ゲルを25〜90質量%、3).及びアルコキシシラン化合物を加水分解・重縮合して得られるポリシロキサン化合物を1〜20質量%含有する、厚さ0.1〜10μmのゾル−ゲル薄膜である。また光触媒防汚層は、1).光触媒性物質の表面の一部が無機化合物によって光触媒不活性化された表面処理粒子と、2).アクリル−シリコン共重合体樹脂、フッ素系共重合体樹脂などのバインダー樹脂の構成であってもよい。このような防汚層の形成は塗料の形態で公知の塗工方法、例えばスプレー法、グラビア法などによって行うことができる。
また、熱線乱反射樹脂層上に形成する防汚層として、アクリル系樹脂、アクリル−シリコン共重合体樹脂、フッ素系共重合体樹脂、シリカ微粒子含有アクリル系樹脂、シリカ微粒子含有アクリル−シリコン共重合体樹脂、及びシリカ微粒子含有フッ素系共重合体樹脂から選ばれた何れか1種による薄膜層が好ましい。防汚層の形成は塗料の形態で公知の塗工方法、例えばスプレー法、グラビア法などによって行うことができる。このような薄膜層を形成することによって熱線乱反射樹脂層の表面に蓄積するタール汚れや煤塵汚れを拭き取り除去することが容易となる。煤塵汚れとは、屋内を浮遊する埃や塵、煤、花粉などで、拭き取りは、ブラシ(掃除機吸引を含む)、ハケ、ハンドモップ(化学モップを含む)、ウエス、ワイピングクロスなどの清拭による乾式方法、及び石鹸液や界面活性剤系洗剤を用いたウエス、ワイピングクロスなどでの清拭による湿式方法の何れも適用可能である。タール汚れと煤塵汚れを含む場合は湿式方法が好ましい。
本発明のロールブラインド用遮熱シートは、粗目織物を基材として、その全表面上を熱可塑性樹脂で被覆してなる可撓性メッシュシートで、この片表面上に熱線乱反射樹脂層を設けたものであるが、特に熱可塑性樹脂に臭気分子不活性化粒子を含有させて、遮熱性と消臭性を兼備する場合、遮熱性を発揮する面側(熱線乱反射樹脂層形成面)の裏面が消臭性を発揮する面側となる。本発明の窓用遮熱シートは、その使用時に熱線乱反射樹脂層形成面側を窓ガラス面に対向させて設置するので、その裏面の消臭性を発揮する面側は自ずと屋内側に対向することで遮熱性と消臭性を効果的に発現することができる。また特に熱線乱反射樹脂層上に光触媒性物質を含有する防汚層([0026])を形成した場合、光触媒性物質は太陽光によって光触媒活性が励起されて有機物(臭気ガス)に対する分解効果を発現することができる。また特に臭気分子不活性化粒子として、可視光応答型光触媒粒子([0017])を用いた場合、臭気分子不活性化粒子である可視光応答型光触媒粒子は屋内の蛍光灯によって光触媒活性が励起されて臭気ガスに対する分解効果を発現することができる。本発明のロールブラインド用遮熱シートは窓ガラスから30cm以内の間隔を設けて装着することが好ましい。
本発明のロールブラインド用遮熱シート(2)について、図1〜3により説明する。図1は本発明のロールブラインド用遮熱シート(2)の外観の一部を示す図であり、粗目織物(1)を基材として、その全表面上を熱可塑性樹脂(3)で被覆してなる可撓性メッシュシートを基体として、この片表面上に、熱線乱反射樹脂層(4)が設けられたものである。図2は本発明のロールブラインド用遮熱シートの一例の部分的断面を拡大して示す図であり、部分的断面はロールブラインド用遮熱シート(2)の経糸断面(2−1)または緯糸断面(2−2)を表すものであり、図2において粗目織物(1)を構成するマルチフィラメント糸条(1−1)の断面は円形〜楕円形である。そしてこのマルチフィラメント糸条(1−1)の全表面は熱可塑性樹脂(3)で被覆され、その熱可塑性樹脂(3)には金属酸化物粒子(3−1)を含有して可撓性メッシュシートを構成いる。そしてこの可撓性メッシュシートの表面側がフラット面で形成され、その裏面側はアーチ面で形成され、フラット面には熱線乱反射樹脂層(4)が設けられ、この熱線乱反射樹脂層(4)には鱗片状粒子(4−1)を含有している。図3は本発明のロールブラインド用遮熱シートの一例の部分的断面を拡大して示す図であり、部分的断面はロールブラインド用遮熱シート(2)の経糸断面(2−1)または緯糸断面(2−2)を表すものであり、図2において粗目織物(1)を構成するマルチフィラメント糸条(1−2)の断面は扁平である。そしてこのマルチフィラメント糸条(1−2)の全表面は熱可塑性樹脂(3)で被覆され、その熱可塑性樹脂(3)には金属酸化物粒子(3−1)、及び臭気分子不活性化粒子(3−2)とを含有して可撓性メッシュシートを構成いる。そしてこの可撓性メッシュシートの表面側がフラット面で形成され、その裏面側はアーチ面で形成され、フラット面には熱線乱反射樹脂層(4)が設けられ、この熱線乱反射樹脂層(4)には鱗片状粒子(4−1)を含有している。さらに熱線乱反射樹脂層(4)の表面には防汚層(5)が設けられ、この防汚層(5)には光触媒性物質(5−1)を含有している。また図2に例示したロールブラインド用遮熱シートにおいて、その熱可塑性樹脂(3)には図3に例示したロールブラインド用遮熱シート同様、臭気分子不活性化粒子(3−2)を含有していてもよい。また図2に例示したロールブラインド用遮熱シートにおいて、その熱線乱反射樹脂層(4)の表面には図3に例示したロールブラインド用遮熱シート同様、防汚層(5)が設けられていてもよい。
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。下記実施例及び比較例において、試験シートの遮熱性、採光性、防汚性、消臭性などは下記の試験方法により測定し、評価した。
1)日射反射率
分光光度計V−670型(日本分光(株)製)を使用し、日射透過率、日射吸収率を測定し、JIS R3106に準拠し式(1)に従って日射熱取得率を算出した。
(※熱線乱反射樹脂層を有する試験片は熱線乱反射樹脂層での測定)
日射熱取得率:η=a+b(1/αti)/(1/αti+1/αto)・・・(1)
αto : 屋外側表面の総合熱伝達率(常用値25W/m2K)
αti : 室内側表面の総合熱伝達率(常用値9W/m2K)
a : 日射透過率(%)300〜2100nm
b : 日射吸収率(%)300〜2100nm
c : 日射反射率(%)=100−〈日射透過率(%)+日射吸収率(%)〉
分光光度計V−670型(日本分光(株)製)を使用し、日射透過率、日射吸収率を測定し、JIS R3106に準拠し式(1)に従って日射熱取得率を算出した。
(※熱線乱反射樹脂層を有する試験片は熱線乱反射樹脂層での測定)
日射熱取得率:η=a+b(1/αti)/(1/αti+1/αto)・・・(1)
αto : 屋外側表面の総合熱伝達率(常用値25W/m2K)
αti : 室内側表面の総合熱伝達率(常用値9W/m2K)
a : 日射透過率(%)300〜2100nm
b : 日射吸収率(%)300〜2100nm
c : 日射反射率(%)=100−〈日射透過率(%)+日射吸収率(%)〉
2)遮熱率
太陽光線を想定した赤外線ランプを使用し、シート材料が輻射熱を遮蔽する割合をシートの遮熱率として、以下の試験環境及び試験方法に従って測定した。
〈試験環境〉
内径が、高さ60cm×幅70cm×長さ70cmの外気温遮断性と気密性とを有する箱型構造体の天井部中央に赤外線ランプ(100V,250WR:東芝(株))を取り付け、またこの試験箱内部の底面部の中央には熱流量計(Shothrm HFM熱流量計:昭和電工(株)製)のセンサーを取り付けた台座(高さ8cm)を構成して遮熱性評価の試験環境を構成した。このとき天井部から赤外線ランプ先端までの距離は22cm、赤外線ランプ先端からセンサーまでの距離は30cmであった。(22cm+30cm+8cm=60cm)この状態でランプを点灯し、熱流量(kcal/m2h)を1分ごとに測定し、30分後の熱流量qn(kcal/m2h)を測定した。箱型構造体内の温度を20℃まで戻した後、このセンサーを取り付けた台座上に試験シート片(タテ10cm×ヨコ10cmサイズ:熱線乱反射樹脂層を有する試験片は熱線乱反射樹脂層を赤外線ランプに対向)を乗せ、その上に厚さ3.5mmの透明ガラス板を載せた状態でランプを点灯し、熱流量(kcal/m2h)を1分ごとに測定し、30分後の熱流量qc(kcal/m2h)を測定し、式(2)に従って遮熱率pf(%)を算出した。
遮熱率pf(%)=〔(qn−qc)/qn〕×100・・・(2)
遮熱率pf(%)は数値が大きいほど遮熱効果が高いものと判断する。
太陽光線を想定した赤外線ランプを使用し、シート材料が輻射熱を遮蔽する割合をシートの遮熱率として、以下の試験環境及び試験方法に従って測定した。
〈試験環境〉
内径が、高さ60cm×幅70cm×長さ70cmの外気温遮断性と気密性とを有する箱型構造体の天井部中央に赤外線ランプ(100V,250WR:東芝(株))を取り付け、またこの試験箱内部の底面部の中央には熱流量計(Shothrm HFM熱流量計:昭和電工(株)製)のセンサーを取り付けた台座(高さ8cm)を構成して遮熱性評価の試験環境を構成した。このとき天井部から赤外線ランプ先端までの距離は22cm、赤外線ランプ先端からセンサーまでの距離は30cmであった。(22cm+30cm+8cm=60cm)この状態でランプを点灯し、熱流量(kcal/m2h)を1分ごとに測定し、30分後の熱流量qn(kcal/m2h)を測定した。箱型構造体内の温度を20℃まで戻した後、このセンサーを取り付けた台座上に試験シート片(タテ10cm×ヨコ10cmサイズ:熱線乱反射樹脂層を有する試験片は熱線乱反射樹脂層を赤外線ランプに対向)を乗せ、その上に厚さ3.5mmの透明ガラス板を載せた状態でランプを点灯し、熱流量(kcal/m2h)を1分ごとに測定し、30分後の熱流量qc(kcal/m2h)を測定し、式(2)に従って遮熱率pf(%)を算出した。
遮熱率pf(%)=〔(qn−qc)/qn〕×100・・・(2)
遮熱率pf(%)は数値が大きいほど遮熱効果が高いものと判断する。
3)採光性(透光率)
採光性の評価は0〜10000ルクス(Lx)の範囲の照度の計測が可能な市販の照度計(例えばTOPCON(株)製IM−3型)を用いて、測定に使用する白色ランプ以外の光源の影響を受けない環境設定された測定ボックスを用いて、試験シート片を照度計と白色ランプとの間に介在させた場合と介在させない場合との照度をJIS L1055に準拠して測定し、式(3)より透光率を求めた。
〈透光率の測定条件〉
白色ランプ(日立製作所(株)製EFG17EX:100V:17W)から照度計までの距離を30cmに設定し、変圧器により光量を2000Lxに設定した。(試験シートを介在しない場合の照度は2000Lxである。)白色ランプから20cmの位置に試験シートをランプ光源方向に対し垂直に設置し、試験シート300cm2を透過する照度を測定し百分率で表した。
採光性の評価は0〜10000ルクス(Lx)の範囲の照度の計測が可能な市販の照度計(例えばTOPCON(株)製IM−3型)を用いて、測定に使用する白色ランプ以外の光源の影響を受けない環境設定された測定ボックスを用いて、試験シート片を照度計と白色ランプとの間に介在させた場合と介在させない場合との照度をJIS L1055に準拠して測定し、式(3)より透光率を求めた。
〈透光率の測定条件〉
白色ランプ(日立製作所(株)製EFG17EX:100V:17W)から照度計までの距離を30cmに設定し、変圧器により光量を2000Lxに設定した。(試験シートを介在しない場合の照度は2000Lxである。)白色ランプから20cmの位置に試験シートをランプ光源方向に対し垂直に設置し、試験シート300cm2を透過する照度を測定し百分率で表した。
4)メッシュシート(ロールブラインド)の巻解性
メッシュシート30cm幅(緯糸条方向)×90cm長(経糸条方向)を試験片として外径1インチの硬質PVC菅に多重巻したものを30℃のギアーオーブン中で24時間静置した後、これを20℃雰囲気下で24時間静置したものを解いたときの感触と音を観察した。
1:スムースで無音
2:スムースであるが僅かに剥離音
3:ブロッキングを生じて解く音がする
メッシュシート30cm幅(緯糸条方向)×90cm長(経糸条方向)を試験片として外径1インチの硬質PVC菅に多重巻したものを30℃のギアーオーブン中で24時間静置した後、これを20℃雰囲気下で24時間静置したものを解いたときの感触と音を観察した。
1:スムースで無音
2:スムースであるが僅かに剥離音
3:ブロッキングを生じて解く音がする
5)消臭性
a)容積5LのTedlar(登録商標)バッグに10cm×10cmサイズの試験シ
ートを入れ、濃度10ppmに調整したアンモニアガスを3L注入し、0.5時間後
のガス濃度を検知管で測定した。
b)容積5LのTedlar(登録商標)バッグに10cm×10cmサイズの試験シ
ートを入れ、濃度10ppmに調整したメチルメルカプタンガスを3L注入し、0.
5時間後のガス濃度を検知管で測定した。
c)容積5LのTedlar(登録商標)バッグに10cm×10cmサイズの試験シ
ートを入れ、濃度10ppmに調整したホルムアルデヒドガスを3L注入し、0.5
時間後のガス濃度を検知管で測定した。
a)容積5LのTedlar(登録商標)バッグに10cm×10cmサイズの試験シ
ートを入れ、濃度10ppmに調整したアンモニアガスを3L注入し、0.5時間後
のガス濃度を検知管で測定した。
b)容積5LのTedlar(登録商標)バッグに10cm×10cmサイズの試験シ
ートを入れ、濃度10ppmに調整したメチルメルカプタンガスを3L注入し、0.
5時間後のガス濃度を検知管で測定した。
c)容積5LのTedlar(登録商標)バッグに10cm×10cmサイズの試験シ
ートを入れ、濃度10ppmに調整したホルムアルデヒドガスを3L注入し、0.5
時間後のガス濃度を検知管で測定した。
6)防汚性
たて(シートの経糸方向)45cm×よこ(シートの緯糸方向)30cmの試験シートを、熱線乱反射樹脂層形成面を表側にして、陽当たりの良い南向き傾斜30°方向に展張固定し屋外汚れ試験を3ヶ月間行った。展張3ヶ月後の試験シートのブランクとの色差ΔE(JIS Z−8729)変化を測定して防汚性能を評価した。
※屋外展張は埼玉県草加市内において9月より開始した。
1:ΔE=0〜1.9 :汚れがなく良好で初期の状態を維持している
2:ΔE=2〜3.5 :うすく汚れているが外観的印象に支障はない
3:ΔE=3.6〜5.0:汚れが目立ち汚いと感じる
また、次に試験シート表面に付着した汚れを日本製紙クレシア(株)のキムワイプ(登録商標)で水拭きした後の色差変化ΔEを測定し下記の判定基準にて汚れ除去性の評価を行った。
1:ΔE=0〜1.9 :汚れ落ちが良好で初期の状態を維持している
2:ΔE=2〜3.5 :やや汚れ落ちが悪いが外観的印象に支障はない
3:ΔE=3.6〜5.0:汚れが落ち難く汚いと感じる
たて(シートの経糸方向)45cm×よこ(シートの緯糸方向)30cmの試験シートを、熱線乱反射樹脂層形成面を表側にして、陽当たりの良い南向き傾斜30°方向に展張固定し屋外汚れ試験を3ヶ月間行った。展張3ヶ月後の試験シートのブランクとの色差ΔE(JIS Z−8729)変化を測定して防汚性能を評価した。
※屋外展張は埼玉県草加市内において9月より開始した。
1:ΔE=0〜1.9 :汚れがなく良好で初期の状態を維持している
2:ΔE=2〜3.5 :うすく汚れているが外観的印象に支障はない
3:ΔE=3.6〜5.0:汚れが目立ち汚いと感じる
また、次に試験シート表面に付着した汚れを日本製紙クレシア(株)のキムワイプ(登録商標)で水拭きした後の色差変化ΔEを測定し下記の判定基準にて汚れ除去性の評価を行った。
1:ΔE=0〜1.9 :汚れ落ちが良好で初期の状態を維持している
2:ΔE=2〜3.5 :やや汚れ落ちが悪いが外観的印象に支障はない
3:ΔE=3.6〜5.0:汚れが落ち難く汚いと感じる
[実施例1]
1)ポリエステルのマルチフィラメント糸条750d(833dtex)の経糸(断面が円形〜楕円)及び緯糸(断面が円形〜楕円)による粗目織物(質量135g/m2)を用いた。
833dtex × 833dtex
20 × 20(本/25.4mm)
2)次に粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂として下記配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾルを調整した。
<配合1;軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾル組成>
ポリ塩化ビニル樹脂 100質量部
DOP(可塑剤) 65質量部
エポキシ化大豆油 2.0質量部
Ba−Zn系複合安定剤 1.5質量部
炭酸カルシウム(充填材) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化チタン(金属酸化物粒子:粒径1μm) 5質量部
3)配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾルの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なゾルを除いた後180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成し、次いでエンボス機(金属鏡面ロール/シリコンゴムロール)を通過させてメッシュシートを得た。得られたメッシュシートの表面は熱と圧力で平坦化され、その平坦度は96、裏面は平坦度63のアーチ面であった。この熱可塑性樹脂被覆層の付着量は320g/m2、メッシュシートの空隙率は7.5%であった。
4)得られたメッシュシート基体の片面に下記配合2による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設けて本発明のメッシュシートを得た。
<配合2:熱線乱反射樹脂層組成>
アクリル樹脂 100質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.2質量部
アルミニウム鱗片状粒子(粒度20μm、アスペクト比1.1〜1.3:東洋アルミニ
ウム(株)製) 20質量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 750質量部
1)ポリエステルのマルチフィラメント糸条750d(833dtex)の経糸(断面が円形〜楕円)及び緯糸(断面が円形〜楕円)による粗目織物(質量135g/m2)を用いた。
833dtex × 833dtex
20 × 20(本/25.4mm)
2)次に粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂として下記配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾルを調整した。
<配合1;軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾル組成>
ポリ塩化ビニル樹脂 100質量部
DOP(可塑剤) 65質量部
エポキシ化大豆油 2.0質量部
Ba−Zn系複合安定剤 1.5質量部
炭酸カルシウム(充填材) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化チタン(金属酸化物粒子:粒径1μm) 5質量部
3)配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾルの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なゾルを除いた後180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成し、次いでエンボス機(金属鏡面ロール/シリコンゴムロール)を通過させてメッシュシートを得た。得られたメッシュシートの表面は熱と圧力で平坦化され、その平坦度は96、裏面は平坦度63のアーチ面であった。この熱可塑性樹脂被覆層の付着量は320g/m2、メッシュシートの空隙率は7.5%であった。
4)得られたメッシュシート基体の片面に下記配合2による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設けて本発明のメッシュシートを得た。
<配合2:熱線乱反射樹脂層組成>
アクリル樹脂 100質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.2質量部
アルミニウム鱗片状粒子(粒度20μm、アスペクト比1.1〜1.3:東洋アルミニ
ウム(株)製) 20質量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 750質量部
[実施例2]
実施例1で用いた粗目織物を用い、この粗目織物を160℃の熱ロール/ゴムロール対を通過させて熱プレスすることにより実施例1の粗目織物を平坦化した。この粗目織物の糸条の断面形状は扁平であった。この粗目織物を用いた以外は実施例1と同様としてメッシュシートを得た。得られたメッシュシートの表面は平坦化され、その平坦度は99、裏面は平坦度68のアーチ面であった。この熱可塑性樹脂被覆層の付着量は335g/m2、メッシュシートの空隙率は6.8%であった。
実施例1で用いた粗目織物を用い、この粗目織物を160℃の熱ロール/ゴムロール対を通過させて熱プレスすることにより実施例1の粗目織物を平坦化した。この粗目織物の糸条の断面形状は扁平であった。この粗目織物を用いた以外は実施例1と同様としてメッシュシートを得た。得られたメッシュシートの表面は平坦化され、その平坦度は99、裏面は平坦度68のアーチ面であった。この熱可塑性樹脂被覆層の付着量は335g/m2、メッシュシートの空隙率は6.8%であった。
[実施例3]
実施例1の熱可塑性樹脂被覆を配合1から下記配合3に変更し、また実施例1の熱線乱反射樹脂層を配合2から下記配合4に変更した以外は実施例1と同様にしてメッシュシートを得た。得られたメッシュシートの表面は平坦化され、その平坦度は96、裏面は平坦度63のアーチ面であった。この熱可塑性樹脂被覆層の付着量は320g/m2、メッシュシートの空隙率は7.7%であった。
<配合3;軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾル組成>
ポリ塩化ビニル樹脂 100質量部
DOP(可塑剤) 65質量部
エポキシ化大豆油 2.0質量部
Ba−Zn系複合安定剤 1.5質量部
炭酸カルシウム(充填材) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化チタン(金属酸化物粒子:粒径1μm) 5質量部
竹炭(臭気分子不活性化粒子) 10質量部
鉄電気石:NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4(臭気分子不活性化粒子)
5質量部
<配合4:熱線乱反射樹脂層組成>
アクリル樹脂 100質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.2質量部
光輝性雲母顔料(粒度25〜65μm,アスペクト比1.2〜1.35、TiO2/
SiO2/TiO2による複層被覆を有する光干渉粒子:メルク社製) 10質量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 750質量部
実施例1の熱可塑性樹脂被覆を配合1から下記配合3に変更し、また実施例1の熱線乱反射樹脂層を配合2から下記配合4に変更した以外は実施例1と同様にしてメッシュシートを得た。得られたメッシュシートの表面は平坦化され、その平坦度は96、裏面は平坦度63のアーチ面であった。この熱可塑性樹脂被覆層の付着量は320g/m2、メッシュシートの空隙率は7.7%であった。
<配合3;軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾル組成>
ポリ塩化ビニル樹脂 100質量部
DOP(可塑剤) 65質量部
エポキシ化大豆油 2.0質量部
Ba−Zn系複合安定剤 1.5質量部
炭酸カルシウム(充填材) 15質量部
三酸化アンチモン(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化チタン(金属酸化物粒子:粒径1μm) 5質量部
竹炭(臭気分子不活性化粒子) 10質量部
鉄電気石:NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4(臭気分子不活性化粒子)
5質量部
<配合4:熱線乱反射樹脂層組成>
アクリル樹脂 100質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.2質量部
光輝性雲母顔料(粒度25〜65μm,アスペクト比1.2〜1.35、TiO2/
SiO2/TiO2による複層被覆を有する光干渉粒子:メルク社製) 10質量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 750質量部
[実施例4]
1)実施例2で用いた平坦化粗目織物を用い、配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾル組成により、付着質量335g/m2で被覆してなるメッシュシート基体(平坦度99、裏面平坦度68、空隙率6.8%)の片面に下記配合5による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設けた。
<配合5:熱線乱反射樹脂層組成>
アクリル樹脂 100質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.2質量部
銀メッキによる光輝性ガラスフレーク(粒度33μm、アスペクト比1.2〜1.5:
日本板硝子(株)製) 10質量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 750質量部
2)次に熱線乱反射樹脂層の表面に下記配合6及び7による光触媒性防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けた。
<配合6:防汚層下地組成>
アクリル−シリコン樹脂(シリコン含有量3mol%) 100質量部
エタノール/酢酸エチル(質量比1:1) 900質量部
SiO2換算40質量%多量化度6のポリシロキサン 100質量部
加水分解触媒:2%塩酸 3質量部
エタノール/水(質量比1:1) 400質量部
シランカップリング剤 6重量部
<配合7:防汚層組成>
光触媒物質:硝酸酸性酸化チタンゾル(結晶粒子径10nm) 10質量部
シリカゾル 10質量部
シランカップリング剤 2質量部
希釈剤:水/エタノール(質量比1:1)溶液 200質量部
1)実施例2で用いた平坦化粗目織物を用い、配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾル組成により、付着質量335g/m2で被覆してなるメッシュシート基体(平坦度99、裏面平坦度68、空隙率6.8%)の片面に下記配合5による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設けた。
<配合5:熱線乱反射樹脂層組成>
アクリル樹脂 100質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.2質量部
銀メッキによる光輝性ガラスフレーク(粒度33μm、アスペクト比1.2〜1.5:
日本板硝子(株)製) 10質量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 750質量部
2)次に熱線乱反射樹脂層の表面に下記配合6及び7による光触媒性防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けた。
<配合6:防汚層下地組成>
アクリル−シリコン樹脂(シリコン含有量3mol%) 100質量部
エタノール/酢酸エチル(質量比1:1) 900質量部
SiO2換算40質量%多量化度6のポリシロキサン 100質量部
加水分解触媒:2%塩酸 3質量部
エタノール/水(質量比1:1) 400質量部
シランカップリング剤 6重量部
<配合7:防汚層組成>
光触媒物質:硝酸酸性酸化チタンゾル(結晶粒子径10nm) 10質量部
シリカゾル 10質量部
シランカップリング剤 2質量部
希釈剤:水/エタノール(質量比1:1)溶液 200質量部
[実施例5]
1)実施例1で用いた粗目織物を用い、配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾル組成により被覆してなるメッシュシート(表面平坦度96、裏面平坦度63、空隙率7.6%)基体の片面に配合2による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設けた。
2)次に熱線乱反射樹脂層の表面に配合6及び7による防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けてメッシュシートを得た。
1)実施例1で用いた粗目織物を用い、配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾル組成により被覆してなるメッシュシート(表面平坦度96、裏面平坦度63、空隙率7.6%)基体の片面に配合2による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設けた。
2)次に熱線乱反射樹脂層の表面に配合6及び7による防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けてメッシュシートを得た。
[実施例6]
1)実施例1で用いた粗目織物を用い、粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂として下記配合8のポリウレタン樹脂組成物を調整した。
<配合8;ポリウレタン樹脂組成>
ポリウレタン樹脂(固形分40質量%のエマルジョン) 100質量部
ブロックイソシアネート(硬化剤) 3質量部
ポリリン酸アンモニウム(難燃剤) 10質量部
メラミンシアヌレート(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化ジルコニウム(金属酸化物粒子:粒径0.7μm) 8質量部
竹炭(臭気分子不活性化粒子) 10質量部
鉄電気石:NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4(臭気分子不活性化粒子)
5質量部
2)配合8のポリウレタン樹脂エマルジョンの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なエマルジョン液を除いた後160℃で乾燥・硬化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュシート(表面平坦度96、裏面平坦度63、空隙率8.7%)を得た。
3)このメッシュ基体の片面に配合2による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設け、さらに配合6及び7による防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けてメッシュシートを得た。
1)実施例1で用いた粗目織物を用い、粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂として下記配合8のポリウレタン樹脂組成物を調整した。
<配合8;ポリウレタン樹脂組成>
ポリウレタン樹脂(固形分40質量%のエマルジョン) 100質量部
ブロックイソシアネート(硬化剤) 3質量部
ポリリン酸アンモニウム(難燃剤) 10質量部
メラミンシアヌレート(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化ジルコニウム(金属酸化物粒子:粒径0.7μm) 8質量部
竹炭(臭気分子不活性化粒子) 10質量部
鉄電気石:NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4(臭気分子不活性化粒子)
5質量部
2)配合8のポリウレタン樹脂エマルジョンの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なエマルジョン液を除いた後160℃で乾燥・硬化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュシート(表面平坦度96、裏面平坦度63、空隙率8.7%)を得た。
3)このメッシュ基体の片面に配合2による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設け、さらに配合6及び7による防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けてメッシュシートを得た。
[実施例7]
1)実施例2で用いた平坦化粗目織物を用い、粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂として下記組成のポリウレタン樹脂組成物を調整した。
<配合9;ポリウレタン樹脂組成>
ポリウレタン樹脂(固形分40質量%のエマルジョン) 100質量部
ブロックイソシアネート(硬化剤) 3質量部
ポリリン酸アンモニウム(難燃剤) 10質量部
メラミンシアヌレート(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化スズ(金属酸化物粒子:粒径0.6μm) 8質量部
可視光応答型光触媒粒子(臭気分子不活性化粒子) 3質量部
2)配合9のポリウレタン樹脂エマルジョンの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なエマルジョン液を除いた後160℃で乾燥・硬化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュシート(平坦度99、裏面平坦度68、空隙率7.0%)を得た。
3)このメッシュ基体の片面に配合2による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設け、さらに配合6及び7による防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けてメッシュシートを得た。
1)実施例2で用いた平坦化粗目織物を用い、粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂として下記組成のポリウレタン樹脂組成物を調整した。
<配合9;ポリウレタン樹脂組成>
ポリウレタン樹脂(固形分40質量%のエマルジョン) 100質量部
ブロックイソシアネート(硬化剤) 3質量部
ポリリン酸アンモニウム(難燃剤) 10質量部
メラミンシアヌレート(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化スズ(金属酸化物粒子:粒径0.6μm) 8質量部
可視光応答型光触媒粒子(臭気分子不活性化粒子) 3質量部
2)配合9のポリウレタン樹脂エマルジョンの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なエマルジョン液を除いた後160℃で乾燥・硬化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュシート(平坦度99、裏面平坦度68、空隙率7.0%)を得た。
3)このメッシュ基体の片面に配合2による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設け、さらに配合6及び7による防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けてメッシュシートを得た。
[実施例8]
1)実施例1で用いた粗目織物を用い、粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂として下記配合10のアクリル樹脂組成物を調整した。
<配合10;アクリル樹脂組成>
アクリル樹脂(固形分40質量%のエマルジョン) 100質量部
ポリリン酸アンモニウム(難燃剤) 10質量部
メラミンシアヌレート(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化インジウム(金属酸化物粒子:粒径0.6μm) 8質量部
竹炭(臭気分子不活性化粒子) 10質量部
鉄電気石:NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4(臭気分子不活性化粒子)
5質量部
2)配合10のアクリル樹脂エマルジョンの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なエマルジョン液を除いた後160℃で乾燥・硬化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュシート(表面平坦度96、裏面平坦度63、空隙率7.9%)を得た。
3)このメッシュ基体の片面に配合5による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設けた。
4)次に熱線乱反射樹脂層の表面に下記配合11による防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けてメッシュシートを得た。
<配合11:防汚層組成>
アクリル−シリコン樹脂 100質量部
コロイダルシリカ(シリカ微粒子) 20重量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 750質量部
1)実施例1で用いた粗目織物を用い、粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂として下記配合10のアクリル樹脂組成物を調整した。
<配合10;アクリル樹脂組成>
アクリル樹脂(固形分40質量%のエマルジョン) 100質量部
ポリリン酸アンモニウム(難燃剤) 10質量部
メラミンシアヌレート(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化インジウム(金属酸化物粒子:粒径0.6μm) 8質量部
竹炭(臭気分子不活性化粒子) 10質量部
鉄電気石:NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4(臭気分子不活性化粒子)
5質量部
2)配合10のアクリル樹脂エマルジョンの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なエマルジョン液を除いた後160℃で乾燥・硬化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュシート(表面平坦度96、裏面平坦度63、空隙率7.9%)を得た。
3)このメッシュ基体の片面に配合5による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設けた。
4)次に熱線乱反射樹脂層の表面に下記配合11による防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けてメッシュシートを得た。
<配合11:防汚層組成>
アクリル−シリコン樹脂 100質量部
コロイダルシリカ(シリカ微粒子) 20重量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 750質量部
[実施例9]
1)実施例2で用いた平坦化粗目織物を用い、粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂として下記配合12のアクリル樹脂組成物を調整した。
<配合12;アクリル樹脂組成>
アクリル樹脂(固形分40質量%のエマルジョン) 100質量部
ポリリン酸アンモニウム(難燃剤) 10質量部
メラミンシアヌレート(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化チタン(金属酸化物粒子:粒径1μm) 8質量部
可視光応答型光触媒粒子(臭気分子不活性化粒子) 3質量部
2)配合12のアクリル樹脂エマルジョンの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なエマルジョン液を除いた後160℃で乾燥・硬化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しフラットメッシュシート(平坦度99、裏面平坦度68、空隙率7.1%)を得た。
3)このメッシュ基体の片面に配合2による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設けた。
4)次に熱線乱反射樹脂層の表面に下記配合13による防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けて本発明のメッシュシートを得た。
<配合13:防汚層組成>
フッ素系共重合体樹脂(フルオロオレフィンビニルエーテル樹脂) 100質量部
イソホロン系イソシアネート(硬化剤) 10質量部
コロイダルシリカ(シリカ微粒子) 20重量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 750質量部
1)実施例2で用いた平坦化粗目織物を用い、粗目織物を被覆する熱可塑性樹脂として下記配合12のアクリル樹脂組成物を調整した。
<配合12;アクリル樹脂組成>
アクリル樹脂(固形分40質量%のエマルジョン) 100質量部
ポリリン酸アンモニウム(難燃剤) 10質量部
メラミンシアヌレート(難燃剤) 10質量部
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 0.3質量部
酸化チタン(金属酸化物粒子:粒径1μm) 8質量部
可視光応答型光触媒粒子(臭気分子不活性化粒子) 3質量部
2)配合12のアクリル樹脂エマルジョンの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なエマルジョン液を除いた後160℃で乾燥・硬化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しフラットメッシュシート(平坦度99、裏面平坦度68、空隙率7.1%)を得た。
3)このメッシュ基体の片面に配合2による熱線乱反射樹脂層を80メッシュのグラビア塗工により付着量4.5g/m2で設けた。
4)次に熱線乱反射樹脂層の表面に下記配合13による防汚層を100メッシュのグラビア塗工により付着量4g/m2で設けて本発明のメッシュシートを得た。
<配合13:防汚層組成>
フッ素系共重合体樹脂(フルオロオレフィンビニルエーテル樹脂) 100質量部
イソホロン系イソシアネート(硬化剤) 10質量部
コロイダルシリカ(シリカ微粒子) 20重量部
メチルエチルケトン(希釈溶剤) 750質量部
実施例1〜9のメッシュシートは、適度な採光性の保持により、屋内からは屋外の景観が認知可能でありながら、屋外からは屋内の様子が容易に認知できないという視界制御機能を有し、しかも遮熱効果にも優れ、さらにこれらのメッシュシートの表面が平坦度85〜100のフラット面と、その裏面が平坦度45〜70のアーチ面とを具備することでロールブラインドに用いたときの巻解性がスムースであり、30℃の高温環境においてもブロッキングを生じることはなかった。特に熱線乱反射樹脂層上に特定の防汚層を設けた実施例4〜9の仕様では煤塵汚れの付着が抑制され、あるいは煤塵汚れが付着した場合でも容易に除去できるので、従って遮熱効果の長期安定を可能とする。また特にフラットメッシュシートを構成する熱可塑性樹脂被覆層に特定の臭気分子不活性化粒子を配合した実施例3、5〜9の仕様では消臭効果を有するものであり、従ってこれらのメッシュシートを、熱線乱反射樹脂層側をガラス窓側に対向させて取り付けた時、熱線乱反射樹脂層は遮熱効果を発揮し、その裏面の熱可塑性樹脂被覆層は室内に漂う臭気物質を吸着、または分解する消臭効果を発揮する。特に臭気分子不活性化粒子として可視光応答型光触媒を用いた実施例7及び9は蛍光灯照明の存在を必須として消臭効果を発揮する。
[比較例1]
実施例1のシートの粗目織物を用い、配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾルの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なゾルを除いた後180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュシートを得た。但しエンボス機(金属鏡面ロール/シリコンゴムロール)を通過させる工程を省略して得たメッシュ基体は、表面の平坦度が56のアーチ面、裏面の平坦度が53のアーチ面を有し、空隙率は9.0%であった。この基体の表面に実施例1と同様に配合2による熱線乱反射樹脂層を設け比較用シートを得た。この比較用シートをロールブラインドに用いたときの巻解性はスムースであったが、表面のフラット性に欠けるため遮熱効果には劣るものであった。
実施例1のシートの粗目織物を用い、配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾルの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なゾルを除いた後180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュシートを得た。但しエンボス機(金属鏡面ロール/シリコンゴムロール)を通過させる工程を省略して得たメッシュ基体は、表面の平坦度が56のアーチ面、裏面の平坦度が53のアーチ面を有し、空隙率は9.0%であった。この基体の表面に実施例1と同様に配合2による熱線乱反射樹脂層を設け比較用シートを得た。この比較用シートをロールブラインドに用いたときの巻解性はスムースであったが、表面のフラット性に欠けるため遮熱効果には劣るものであった。
[比較例2]
実施例1のシートの粗目織物を用い、配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾルの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なゾルを除いた後180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成した後、エンボス機(金属鏡面ロール/シリコンゴムロール)を通過させて実施例1と同じメッシュ基体を得た。このメッシュ基体表面の平坦度は96のフラット面、裏面の平坦度が63のアーチ面を有し、空隙率は8.6%であった。この基体の裏面に実施例1と同様に配合2による熱線乱反射樹脂層を設け比較用シートを得た。この比較用シートをロールブラインドに用いたときの巻解性はスムースであったが、裏面のアーチ面に熱線乱反射樹脂層を設けたため、メッシュシートの実体部分への熱線乱反射樹脂層の形成が不完全となり、またフラット性を欠くため、この面を太陽光側に向けて使用しても遮熱効果は劣るものであった。
実施例1のシートの粗目織物を用い、配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾルの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なゾルを除いた後180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成した後、エンボス機(金属鏡面ロール/シリコンゴムロール)を通過させて実施例1と同じメッシュ基体を得た。このメッシュ基体表面の平坦度は96のフラット面、裏面の平坦度が63のアーチ面を有し、空隙率は8.6%であった。この基体の裏面に実施例1と同様に配合2による熱線乱反射樹脂層を設け比較用シートを得た。この比較用シートをロールブラインドに用いたときの巻解性はスムースであったが、裏面のアーチ面に熱線乱反射樹脂層を設けたため、メッシュシートの実体部分への熱線乱反射樹脂層の形成が不完全となり、またフラット性を欠くため、この面を太陽光側に向けて使用しても遮熱効果は劣るものであった。
[比較例3]
実施例1のシートの粗目織物を用い、配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾルの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なゾルを除いた後180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュ基体を得た。但し実施例1のエンボス機条件を変更し、金属鏡面ロール/金属鏡面ロールを通過させる工程とした。得られたメッシュ基体の表面の平坦度96、裏面の平坦度96で両面ともフラット面であり、空隙率は6.5%であった。この基体の表面に実施例1と同様に配合2による熱線乱反射樹脂層を設け比較用シートを得た。この比較用シートをロールブラインドに用いたときの遮熱効果は優れるものであったが、巻解性はスムースさに欠けブロッキングを生じ、解いたシートの裏面には表面の熱線乱反射樹脂層に含有するアルミニウム鱗片状粒子が剥がれて転写していた。
実施例1のシートの粗目織物を用い、配合1の軟質ポリ塩化ビニル樹脂ゾルの液浴中に粗目織物を浸漬し、マングルロールで圧搾して余分なゾルを除いた後180℃でゲル化処理して熱可塑性樹脂被覆層を形成しメッシュ基体を得た。但し実施例1のエンボス機条件を変更し、金属鏡面ロール/金属鏡面ロールを通過させる工程とした。得られたメッシュ基体の表面の平坦度96、裏面の平坦度96で両面ともフラット面であり、空隙率は6.5%であった。この基体の表面に実施例1と同様に配合2による熱線乱反射樹脂層を設け比較用シートを得た。この比較用シートをロールブラインドに用いたときの遮熱効果は優れるものであったが、巻解性はスムースさに欠けブロッキングを生じ、解いたシートの裏面には表面の熱線乱反射樹脂層に含有するアルミニウム鱗片状粒子が剥がれて転写していた。
本発明により得られるロールブラインド用遮熱シートは、採光性及び遮熱性を有し、屋内からは屋外の景観が認知可能でありながら、屋外からは屋内の様子が容易に認知できないという視界制御機能を有し、しかも高温環境に於いてもブロッキングを起し難く、その巻解性が優れているので、本発明のシートを、窓用ロールブラインドとして、家屋、店舗、マンション、オフィスビル、商業施設、各種公共施設、鉄道車両やバスなどで用いたときに、適度な太陽光を取り込みながら、太陽光の熱線を効果的に反射することによって屋内温度の上昇を抑制するので、従ってエアコンなどの空調設備の電気消費を低く抑えることができ有用である。また本発明のロールブラインド用遮熱シートは更に防汚機能や消臭機能を兼備することができる。
1:粗目織物
1−1:マルチフィラメント糸条の断面(円形〜楕円形)
1−2:マルチフィラメント糸条の断面(扁平)
2:ロールブラインド用遮熱シート
2−1:シートの経糸断面
2−2:シートの緯糸断面
3:熱可塑性樹脂(被覆)
3−1:金属酸化物粒子
3−2:臭気分子不活性化粒子
4:熱線乱反射樹脂層
4−1:鱗片状粒子
5: 防汚層
5−1:光触媒性物質
1−1:マルチフィラメント糸条の断面(円形〜楕円形)
1−2:マルチフィラメント糸条の断面(扁平)
2:ロールブラインド用遮熱シート
2−1:シートの経糸断面
2−2:シートの緯糸断面
3:熱可塑性樹脂(被覆)
3−1:金属酸化物粒子
3−2:臭気分子不活性化粒子
4:熱線乱反射樹脂層
4−1:鱗片状粒子
5: 防汚層
5−1:光触媒性物質
Claims (7)
- 粗目織物を基材として、その全表面上が熱可塑性樹脂で被覆されてなる、多数の貫通孔を有する可撓性メッシュシートであって、この可撓性メッシュシートの表面が平坦度85〜100のフラット面と、その裏面が平坦度45〜70のアーチ面とを有し、前記フラット面上に、鱗片粒子を含有する熱線反射樹脂層が設けられ、前記鱗片粒子が、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、光輝性ガラスフレーク及び光輝性雲母顔料から選ばれた1種以上であり、その含有率が前記熱線反射樹脂層に対して10〜50質量%であることを特徴とするロールブラインド用遮熱シート。
(平坦度:可撓性メッシュシートの貫通孔を除く部分を実体とした時に、実体表面と
水平ガラス板との接触面積率) - 前記熱線乱反射樹脂層が、前記鱗片状粒子を前記熱線乱反射樹脂層に対して10〜50質量%の含有率で含み、前記鱗片状粒子が、粒度10〜60μm、アスペクト比1.2〜3.0の形状を有している請求項1に記載のロールブラインド用遮熱シート。
- 前記粗目織物の全表面上を被覆する前記熱可塑性樹脂中に、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ジルコニウム、三酸化アンチモン、酸化インジウム、スズドープ酸化インジウム、インジウムドープ酸化スズ、及びアンチモンドープ酸化スズから選ばれた1種以上の金属酸化物粒子を含んでいる請求項1または2に記載のロールブラインド用遮熱シート。
- 前記熱線反射樹脂層上に、酸化チタン、過酸化チタン(ペルオキソチタン酸)、酸化亜鉛、酸化錫から選ばれた1種以上の光触媒性物質を含有する防汚層が形成されている請求項1〜3にいずれか1項に記載のロールブラインド用遮熱シート。
- 前記熱線反射樹脂層上に、アクリル系樹脂、アクリル−シリコン樹脂、フッ素系共重合体樹脂、シリカ微粒子含有アクリル系樹脂、シリカ微粒子含有アクリル−シリコン樹脂、及びシリカ微粒子含有フッ素系共重合体樹脂から選ばれた何れか1種による防汚層が形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のロールブラインド用遮熱シート。
- 前記粗目織物の全表面上を被覆する前記熱可塑性樹脂中に、臭気分子に対して、物理的吸着性を有する無機多孔性物質、化学反応性を有する無機酸化・還元性物質、及び無機分解反応触媒物質から選ばれた1種以上の臭気分子不活性化粒子を含んでいる請求項1〜5のいずれか1項に記載のロールブラインド用遮熱シート。
- 粗目織物を基材として、その全表面上を熱可塑性樹脂で被覆してなる可撓性メッシュシートを、少なくとも1対の金属熱ロールとゴムロールで挟んで通過させ、前記可撓性メッシュシートの前記金属熱ロールとの接触側を平坦度85〜100のフラットに圧延賦型し、同時に前記ゴムロールとの接触側を平坦度45〜70のアーチ面に賦型した後に、このフラット面上に、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、光輝性ガラスフレーク及び光輝性雲母顔料から選ばれた1種以上の鱗片粒子を含有する熱線反射樹脂層を塗布形成する製造工程を特徴とするロールブラインド用遮熱シートの製造方法。
(平坦度:可撓性メッシュシートの貫通孔を除く部分を実体とした時に、実体表面と
水平ガラス板との接触面積率)
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