JP2013167075A - 壁パネル、及び、壁パネルの施工方法 - Google Patents

壁パネル、及び、壁パネルの施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隣り合う壁パネルの目地ズレに関し、目地ズレを目立たなくするための新規な技術を提案する。
【解決手段】方形状の平板の表面に凹凸を形成して柄模様を形成してなる壁パネルであって、凸部は四角形状に形成した隆起部を平板の全域に井桁状に複数配設し、凹部は隆起部間の目地であって、前記平板の少なくとも一辺端部の目地幅は幅広に形成した幅広目地と幅狭に形成した幅狭目地で形成してなることを特徴とする壁パネルとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、住宅などの建物の外装や内装の美観を向上させるための技術に関するものであり、より詳しくは、外装や内装の壁を構成する壁パネルの構造に関する。
従来、住宅などの建物の外装(外壁)や内装(室内壁、通路壁など)において、板状(パネル状)の壁パネルを並設することで、外装や内装の壁を構成することが行われている。隣り合う壁パネルは接合され、外観において連続した一連の壁表面が形成される。
おもて面に凹凸を施すことでタイル調やレンガ調とするパネルも知られており、例えば、各タイルの間に縦横の目地が構成されるタイルパネル(例えば、特許文献1参照。)や、プレス成形によりレンガ調などの柄意匠を構成する窯業外壁材などが知られている。
特許文献1は、板状のパネル基材の表面に複数個のタイルを所定幅の目地を設けるように貼り詰める構成とするタイルパネルに関するものであり、隣り合うタイルパネルの目地ズレを目立ち難くする技術について開示している。具体的には、各タイルの角部に面取部を設けることで、隣り合うタイルパネルの目地ズレを目立たせないこととしている。
特開2002−364152号公報
例えば、左右に隣り合う壁パネルにおいて、図7(A)に示すように、本来は左側の壁パネル90Aの横目地91aと右側の壁パネル90Bの横目地91bに上下方向のズレが無く、目地ズレが生じないことが望ましい。左右の横目地91a,91bが一直線状のライン92を構成し、美観も良好となるためである。
他方、図7(B)に示すように、左側の壁パネル90Aの横目地91aと右側の壁パネル90Bの横目地91bに上下方向のズレが生じると、目地ズレ93が生じることになる。このように目地ズレ93が生じると、左右の横目地91a,91bが階段状(クランク状)のライン94を構成してしまい、施工不良や、壁パネルの製造不良となってしまうことが懸念される。なお、例えば、横目地91a,91bの目地幅91wが2mmの場合において、目地ズレ93の幅が2.5mmを超えると目地ズレが目立ちやすい状況が生じることになる。
特に、階段状のライン94が上下方向に連続して並んでしまうと、視覚的に目地ズレに方向性がある印象を与える、つまりは、右側の壁パネル90Bが全体的に上側にズレている、という印象を与えてしまうことが懸念される。このような場合には、たとえ目地ズレ93の量が微小であっても、視覚的に大きなズレが生じている印象を与えることになる可能性があり、美観上大きな問題となることが懸念される。
また、図7(C)に示すように、目地ズレを吸収するために横目地91a,91bの幅を広く構成することにより、左右の横目地91a,91bを通過する一直線状のライン92を構成することも考えられる。
しかしながら、壁パネル90A,90Bのおもて面の意匠について、横目地91a,91bの幅を広くしなければならないというデザイン上の制約が生じ、また、凸面95の稜線95aが際立つようになり、この稜線95aによって階段状のライン96が形成されて、やはり、視覚的に目地ズレに方向性がある印象を与えてしまうことが懸念される。
他方、上述した特許文献1に開示される技術によれば、目地ズレが目立たなくなるとされるものであるが、面取部を設ける必要があり、面取部の無いシャープな印象を与えるタイル調やレンガ調の凹凸模様を形成する壁パネルについては、技術を適用することが困難である。また、上述の視覚的に目地ズレに方向性がある印象を与えてしまう問題の解決策とはならない。
そこで、本発明は、以上の問題に鑑み、隣り合う壁パネルの目地ズレに関し、目地ズレを目立たなくするための新規な技術を提案する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
方形状の平板の表面に凹凸を形成して柄模様を形成してなる壁パネルであって、
凸部は四角形状に形成した隆起部を平板の全域に井桁状に複数配設し、
凹部は隆起部間の目地であって、
平板の少なくとも一辺端部の目地幅は幅広に形成した幅広目地と幅狭に形成した幅狭目地で形成してなることを特徴とする壁パネルとする。
また、請求項2に記載のごとく、
壁パネルの対向する2辺に幅広目地と幅狭目地を形成してなる、こととする。
また、請求項3に記載のごとく、
一端の目地と対向する他端の目地は一方が幅広目地で他方が幅狭目地に形成し、
隣合わせた際または回転させた際に幅広目地間に幅狭目地が位置するように形成してなる、こととする。
また、請求項4に記載のごとく、
端部の目地の他、面内に位置する目地間を幅広目地と幅狭目地で形成した。
また、請求項5に記載のごとく、
壁パネルを窯業材で形成した。
また、請求項6に記載のごとく、
方形状の平板の表面に凹凸を形成して柄模様を形成してなる壁パネルを用いた壁面の施工方法であって、
凸部は四角形状に形成した隆起部を平板の全域に井桁状に複数配設し、
凹部は隆起部間の目地であって、
平板の少なくとも一辺端部の目地幅は幅広に形成した幅広目地と幅狭に形成した幅狭目地で形成し、
壁パネルを窯業材で形成し、
壁パネルの対向する2辺に幅広目地と幅狭目地を形成し、
一端の目地と対向する他端の目地は一方が幅広目地で他方が幅狭目地に形成し、
隣合わせた際または回転させた際に幅広目地間に幅狭目地が位置するように形成してなる、
ことを特徴とする壁パネルの施工方法とした。
本発明によれば、幅広目地と幅狭目地により、目地ズレを目立たせなくする対応が可能となる。
本発明の特徴的な目地の構成について説明する図である。 壁パネルの構成について説明する図である。 目地の幅の設定について説明する図である。 (A)は第一部位と第二部位を交互に配置する構成について説明する図である。(B)は第一部位と第二部位をランダムに配置する構成について説明する図である。 (A)は実施例1における目地ズレが生じていない場合について説明する図である。(B)右側の壁パネルが上側にずれて目地ズレが生じた場合について説明する図である。(C)右側の壁パネルが下側にずれて目地ズレが生じた場合について説明する図である。 (A)は実施例2における目地ズレが生じていない場合について説明する図である。(B)上側の壁パネルが左側にずれて目地ズレが生じた場合について説明する図である。(C)上側の壁パネルが右側にずれて目地ズレが生じた場合について説明する図である。 (A)は目地ズレが生じない理想的な施工状態について説明する図である。(B)は目地ズレにより階段状のラインが構成される例について説明する図である。(C)は目地幅を広く構成する例について説明する図である。
次に、発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の特徴的な構成について説明するものであり、
壁パネル1A,1Bを隣り合わせた際の境界部KVにおいて、互いに対向して連続する目地ライン20Hを形成するための横目地11a,11b(目地)ついて、
一方の壁パネル1Aの横目地11aの幅Waが他方の壁パネル1Bの横目地11bの幅Wbよりも広く構成される第一部位31と、
一方の壁パネル1Aの横目地11aの幅Waが他方の壁パネル1Bの横目地11bの幅Wbよりも狭く構成される第二部位32と、
を形成するように壁パネル1A,1Bが構成されることとしている。
これにより、一方の壁パネル1Aの横目地11aと、他方の壁パネル1Bの横目地11bを跨いで連続する目地ライン20Hが一直線状(横目地の場合には略水平、縦目地の場合には略垂直)に構成され、目地ズレを目立ち難くすることが可能となる。また、すべての横目地11a,11bの幅を一律に広くするのではないため、壁パネル1A,1Bのおもて面の意匠について、目地の幅の制約が少なくなり、デザイン上の制約も抑えることが可能となる。
以下、実施形態について説明すると、図1では複数の壁パネル1A〜1Dを並設させた状態を示しており、本発明において特徴的構成が拡大して示されている。壁パネル1A,1Bが横方向に隣り合い、また、壁パネル1C,1Dが横方向に隣り合っており、横方向に隣り合う壁パネルの間には、縦方向の接合部目地50Vが形成される。接合部目地50Vは、目地材を充填することなどによって塞ぐこととしてもよい。
同様に、壁パネル1A,1Cが上下方向に隣り合い、また、壁パネル1B,1Dが上下方向に隣り合っており、縦方向に隣り合う壁パネルの間には、横方向の接合部目地50Hが形成される。接合部目地50Hは、目地材を充填することなどによって塞ぐこととしてもよい。
各壁パネル1A〜1Dは、住宅などの建物の外装(外壁)や内装(室内壁、通路壁など)を構成するために用いられるものであり、例えば、プレス成形によりレンガ調などの柄意匠を構成する窯業壁材や、板状基材にタイルなどの部材を配置してなるタイルパネルなどが考えられ、図1に示すように、各凸面15,15の間に溝状の横目地11a,11bや、縦目地12x,12yが形成される。
図2に示すように、窯業壁材の壁パネル1Aを構成する場合には、そのおもて面2にプレス成形によって凹凸を施すことにより規定のパターン(柄意匠)3を容易に形成することができ、図1に示す壁パネル1A〜1Dのおもて面2には同一のパターン(柄意匠)が形成されることになる。つまり、壁パネル1A〜1Dが同一のものとして構成されることになる。
図2の壁パネル1Aは、長方形の板状に構成されており、その縁を構成する四辺を便宜上、上縁5A、下縁6A、右縁7A、左縁8Aとして図示している。そして、壁パネル1Aの縁のうち、対向する右縁7Aと左縁8Aからなる一組の縁において、一方の右縁7Aの縁部位7aに形成される横目地11a(幅広目地)の幅が、他方の左縁8Aの縁部位8aに形成される横目地11b(幅狭目地)の幅よりも広い第一部位31と、一方の右縁7Aの縁部位7aに形成される横目地11a(幅狭目地)の幅が、他方の左縁8Aの縁部位8aに形成される横目地11b(幅広目地)の幅よりも狭い第二部位32が構成されるようになっている。
これにより、図1の拡大部分に示すように、第一部位31においては、横目地11aの幅Waが、横目地11bの幅Wbよりも広い関係となり、第二部位32においては、横目地11aの幅Waが、横目地11bの幅Wbよりも狭い関係を実現することができる。
また、この第一部位31と第二部位32を構成するにあたり、横目地11a,11bの各幅Wa,Wbは、想定される目地ズレのズレ量40に基づいて設定されることが好ましい。具体的には、例えば、図3に示す第一部位31の例のように、横目地11aの上下中心線11mと横目地11bの上下中心線11nの間のズレ量40が最大となった場合であっても、上下幅の広い横目地11a内に上下幅の狭い横目地11bが収められ、横目地11a,11bを連続して構成される目地ライン20Hが、略水平な一直線状のラインを構成できる設定とすることが考えられる。
換言すれば、左右に隣り合う凸面15a,15bにおいて、広い横目地11aを構成する凸面15aの下側稜線15uが、狭い横目地11bを構成する凸面15bの下側稜線15vよりも上側に配置される設定となる。
このように、目地ライン20Hが略水平な一直線状のラインを構成するようにすることで、階段状(クランク状)のラインが構成されることがなく、視覚的に目地ズレに方向性がある印象を与え難くすることが可能となる。
なお、横目地11a,11bの各幅Wa,Wbの設定については、均一な表面積を有する凸面15(図1参照)の配置によって設定するほか、適宜、異なる表面積を有する凸面15を配置することによって設定することが考えられる。なお、凸面15の形状は、長方形とするほか、正方形、台形とすることなどが考えられる。
また、図2の例では、二枚の壁パネルを横方向に隣り合わせた際に、上下方向において同じ位置にある右縁7Aの縁部位7aの横目地11aの目地幅と、左縁8Aの縁部位8aの横目地11bの目地幅が、全て一致するように設計されたものではなく、単純に均一の目地幅を有するように壁パネルに凹凸を形成するものとは異なるものとなる。
また、図2の壁パネル1Aの左右方向において、右縁7Aの縁部位7aと、左縁8Aの縁部位8aの間の内側部位60においても同様に、左右に隣り合う横目地11v,11wにおいては、横目地11vの幅Wvが横目地11wの幅Wwよりも広い第一部位31Hと、横目地11vの幅Wvが横目地11wの幅Wwよりも狭い第二部位32Hが構成されることが好ましい。
これにより、内側部位60においても、左右に隣り合う壁パネル1A,1B(図1参照)の境界部KVと同様の構成が実現されることになり、境界部KVの存在をより目立ち難くすることが可能となる。
さらに、図4(A)に示すように、上下方向において第一部位31と第二部位32を交互に配置するほか、図4(B)に示すように、上下方向において第一部位31と第二部位32がランダムに構成されることとしてもよい。図4(B)の形態によれば、図4(A)の形態のように、横目地11a,11bの広い、狭いが交互に規則的に配置される場合と比較して、その規則性によって生じる視覚的なズレの方向性がぼやかされる、つまりは、規則性によって生じる視線の集中が生じずに焦点を定まり難くすることが可能となる。
これにより、図4(B)の形態によれば、仮に目地ズレが生じた場合であっても、図4(A)の場合と比較して、より目地ズレを目立ち難くすることが可能となる。
なお、第一部位31と第二部位32のランダムな構成は特に限定されるものではないが、例えば、一枚の壁パネルに存在する第一部位31と第二部位32の数を一致させることにより、デザイン状のバランスを確保することなどが考えられる。また、図4(B)の形態は、後述する縦目地についての第一部位41(図1参照)、第二部位42(図1参照)の配置についても同様である。
さらに、上述したように、図1及び図2に示されるように、壁パネル1Aの縁のうち、対向する右縁7Aと左縁8Aからなる一組の縁の構成において、第一部位31と第二部位32を構成し、横目地11a,11bの上下方向の目地ズレを目立たせなくすることに加え、壁パネル1Aの縁のうち、対向する上縁5Aと下縁6Aからなる一組の縁においても同様に、第一部位31と第二部位32と同様の第一部位41と第二部位42を構成することとしてもよい。
これにより、上下に隣り合う壁パネル1B,1D同士の関係においても、縦目地12x,12yを連続して構成される目地ライン20Vが、略垂直な一直線状のラインを構成することが可能となる。なお、図2に示す壁パネル1Aの上下方向の内側部位60においても同様に、縦目地12vと縦目地12wの関係において、上下に隣り合う壁パネル1B,1D(図1参照)の境界部KHと同様の第一部位41V、第二部位42V構成を実現することが好ましい。
以上に説明したように、本実施形態では、図1に示されるように、壁パネル1A,1Bを隣り合わせた際の境界部KVにおいて、互いに対向して連続する目地ライン20Hを形成するための横目地11a,11bついて、一方の壁パネル1Aの横目地11aの幅Waが他方の壁パネル1Bの横目地11bの幅Wbよりも広く構成される第一部位31と、一方の壁パネル1Aの横目地11aの幅Waが他方の壁パネル1Bの横目地11bの幅Wbよりも狭く構成される第二部位32と、を形成するように壁パネルが構成されることとしている。
また、同様に、壁パネル1B,1Dを隣り合わせた際の境界部KHにおいて、互いに対向して連続する目地ライン20Vを形成するための縦目地12x,12yついて、一方の壁パネル1Bの縦目地12xの幅Wxが他方の壁パネル1Dの縦目地12yの幅Wyよりも広く構成される第一部位41と、一方の壁パネル1Bの縦目地12xの幅Wxが他方の壁パネル1Bの縦目地12yの幅Wyよりも狭く構成される第二部位42と、を形成するように壁パネルが構成されることとしている。
以上のようにして、隣り合う壁パネルを跨いで連続する目地ライン20H,20Vが一直線状(横目地の場合には略水平、縦目地の場合には略垂直)に構成され、目地ズレを目立ち難くすることが可能となる。また、すべての目地の幅を一律に広くするのではないため、壁パネルのおもて面の意匠について、目地の幅の制約が少なくなり、デザイン上の制約も抑えることが可能となる。
また、横方向に隣り合う壁パネル1A,1B同士の関係と、縦方向に隣り合う壁パネル1B,1D同士の関係において、いずれか一方の関係、或いは、両方の関係において、それぞれ、第一部位31、第二部位32、第一部位41、第二部位42が形成される、こととすることができる。
本実施形態では、横方向と縦方向の両方の関係において、それぞれ、第一部位31、第二部位32、第一部位41、第二部位42が形成されることとし、縦横方向における目地ズレを目立たなくすることとしたが、例えば、横方向に隣り合う壁パネル1A,1B同士の関係においてのみ、第一部位31、第二部位32を構成し、縦方向における目地ズレのみを目立たせなくすることとしてもよい。
さらに、図2に示すように、壁パネルを隣り合わせた際の境界部KV,KH(図1参照)よりも内側の部位(内側部位60)においても、第一部位31H、第二部位32H、第一部位41H、第二部位42Hが構成されることが好ましい。
これにより、内側の部位においても、隣り合う壁パネルの境界部KV,KHと同様の構成が実現されることになり、境界部KV,KHの存在をより目立ち難くすることが可能となる。
また、図4(B)に示すように、上下方向において第一部位31と第二部位32が、(或いは、左右方向において第一部位41(図1参照)と第二部位42(図1参照)が、)ランダムに構成されることとしてもよい。
これによれば、図4(A)の形態のように、第一部位31と第二部位32が交互に規則的に配置される場合と比較して、その規則性によって生じる視覚的なズレの方向性がぼやかされる、つまりは、規則性によって生じる視線の集中が生じずに焦点を定まり難くすることが可能となり、より目地ズレを目立ち難くすることが可能となる。
そして、本発明の構成による壁パネル1Aを用いた施工方法を実施することによれば、施工後において目地ズレが目立たなくなり、美観に優れた外観を構成することが可能となる。
また、図2に示されるような壁パネル1Aを用いてそのまま施工するほか、施工現場において、壁パネル1Aを所定の幅にカット(切断)して使用することも想定される。このような場合にも、カットされた部位の境界部KV,KHにおいて、第一部位31H、第二部位32H、第一部位41H、第二部位42Hの構成が実現されるように施工することによれば、切断された部位における目地ズレを目立ち難くすることができる。
つまり、壁パネル1Aを所定の寸法にカットする際に、カットされて新たに形成される縁部位を含んで構成される境界部KV,KHにおいて、第一部位31H、第二部位32H、第一部位41H、第二部位42Hの構成が実現されるようにカットする、施工方法とするものである。
このように、本発明の構成によれば、施工現場において寸法調整の必要が生じた場合についても、目地ズレを目立たせなくする対応が可能となる。
以上の実施形態からわかるように、本発明では以下の点を特徴とする。
即ち、方形状の平板の表面に凹凸を形成して柄模様を形成してなる壁パネル1Aであって、
凸部は四角形状に形成した隆起部を平板の全域に井桁状に複数配設し、
凹部は隆起部間の目地であって、
平板の少なくとも一辺端部の目地幅は幅広に形成した幅広目地と幅狭に形成した幅狭目地で形成してなることを特徴とする壁パネル1Aとする。
また、壁パネルの対向する2辺に幅広目地11aと幅狭目地11bを形成してなる。
また、一端の目地と対向する他端の目地は一方が幅広目地11aで他方が幅狭目地11bに形成し、
隣合わせた際または回転させた際に幅広目地間に幅狭目地が位置するように形成してなる。
なお、「回転」とは、壁パネルの裏面、おもて面の関係を保ったまま壁パネルの角度を180度変更させるものであり、例えば、1枚の壁パネルにおいて、左右の関係、上下の関係を逆にすることを意味するものである。
また、端部の目地の他、面内に位置する目地間を幅広目地と幅狭目地で形成した。
また、壁パネルを窯業材で形成した。
また、方形状の平板の表面に凹凸を形成して柄模様を形成してなる壁パネルを用いた壁面の施工方法であって、
凸部は四角形状に形成した隆起部を平板の全域に井桁状に複数配設し、
凹部は隆起部間の目地であって、
平板の少なくとも一辺端部の目地幅は幅広に形成した幅広目地と幅狭に形成した幅狭目地で形成し、
壁パネルを窯業材で形成し、
壁パネルの対向する2辺に幅広目地と幅狭目地を形成し、
一端の目地と対向する他端の目地は一方が幅広目地で他方が幅狭目地に形成し、
隣合わせた際または回転させた際に幅広目地間に幅狭目地が位置するように形成してなる、
ことを特徴とする壁パネルの施工方法とした。
図5は、左右に隣り合う壁パネル1A,1Bの上下方向のズレが生じた場合を想定した例について示している。
図5(A)に示すように、横目地11aを目地幅1mmの幅細目地とし、横目地11aに隣り合わせる横目地11bを目地幅6mmの幅広目地とする。なお、壁パネル1A,1Bは、図2に示すように横長長方形状であり、横幅1820mm、縦幅466mmとされる。また、凸面15の寸法は、横幅227mm、縦幅30mmとされる(図5においては縮尺を無視した表現としている)。
そして、図5(B)に示すように、右側の壁パネル1Bが上側に2.5mmずれた状況となっても、一直線状の目地ライン20Hが形成されるため、目地ズレが目立ち難いこととなる。
また、図5(C)に示すように、右側の壁パネル1Bが下側に2.5mmずれた状況となっても、一直線状の目地ライン20Hが形成されるため、目地ズレが目立ち難いこととなる。
図6は、上下に隣り合う壁パネル1B,1Dの左右方向のズレが生じた場合を想定した例について示している。
図6(A)に示すように、縦目地12aを目地幅1mmの幅細目地とし、縦目地12aに隣り合わせる縦目地12bを目地幅6mmの幅広目地とする。なお、壁パネル1B,1Dは、図2に示すように縦長長方形状であり、縦幅1820mm、縦幅466mmとされる。また、凸面15の寸法は、縦幅227mm、縦幅30mmとされる(図5においては縮尺を無視した表現としている)。
そして、図6(B)に示すように、上側の壁パネル1Dが左側に2.5mmずれた状況となっても、一直線状の目地ライン20Vが形成されるため、目地ズレが目立ち難いこととなる。
また、図6(C)に示すように、上側の壁パネル1Dが右側に2.5mmずれた状況となっても、一直線状の目地ライン20Vが形成されるため、目地ズレが目立ち難いこととなる。
本発明は、住宅などの建物の外装(外壁)や内装(室内壁、通路壁など)を形成するための壁パネルの目地ズレを目立たなくする手段として、幅広く適用可能である。
1A 壁パネル
1B 壁パネル
5A 上縁
6A 下縁
7A 右縁
7a 縁部位
8A 左縁
8a 縁部位
11a 横目地
11b 横目地
12a 縦目地
12b 縦目地
15 凸面
20H 目地ライン
20V 目地ライン
31 第一部位
32 第二部位
40 ズレ量
50H 接合部目地
50V 接合部目地
60 内側部位
KH 境界部
KV 境界部
Wa 幅
Wb 幅

Claims (6)

  1. 方形状の平板の表面に凹凸を形成して柄模様を形成してなる壁パネルであって、
    凸部は四角形状に形成した隆起部を平板の全域に井桁状に複数配設し、
    凹部は隆起部間の目地であって、
    平板の少なくとも一辺端部の目地幅は幅広に形成した幅広目地と幅狭に形成した幅狭目地で形成してなることを特徴とする壁パネル。
  2. 壁パネルの対向する2辺に幅広目地と幅狭目地を形成してなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の壁パネル。
  3. 一端の目地と対向する他端の目地は一方が幅広目地で他方が幅狭目地に形成し、
    隣合わせた際または回転させた際に幅広目地間に幅狭目地が位置するように形成してなる、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の壁パネル。
  4. 端部の目地の他、面内に位置する目地間を幅広目地と幅狭目地で形成した、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の壁パネル。
  5. 壁パネルを窯業材で形成した、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の壁パネル。
  6. 方形状の平板の表面に凹凸を形成して柄模様を形成してなる壁パネルを用いた壁面の施工方法であって、
    凸部は四角形状に形成した隆起部を平板の全域に井桁状に複数配設し、
    凹部は隆起部間の目地であって、
    平板の少なくとも一辺端部の目地幅は幅広に形成した幅広目地と幅狭に形成した幅狭目地で形成し、
    壁パネルを窯業材で形成し、
    壁パネルの対向する2辺に幅広目地と幅狭目地を形成し、
    一端の目地と対向する他端の目地は一方が幅広目地で他方が幅狭目地に形成し、
    隣合わせた際または回転させた際に幅広目地間に幅狭目地が位置するように形成してなる、
    ことを特徴とする壁パネルの施工方法。
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