JP2013166905A - 表面修復材 - Google Patents

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Abstract

【課題】材質の視覚的質感を重視する物体の外面が劣化した場合に、この外面の質感上の見栄えを回復できるようにする。
【解決手段】修復しようとする物体1の対象面6に塗布される表面修復材7であって、漆、酸化チタン粉末、シリカ粉末、および界面活性剤を含有する。対象面6が木、石、もしくは漆喰製物体1の外面であって、漆の含有量を45〜65質量%にし、酸化チタン粉末の含有量を10〜30質量%にする。酸化チタン粉末の粒子径を10〜50nmとする。シリカ粉末の含有量を10〜18質量%にする。界面活性剤の含有量を6〜10質量%にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、長年経過した木製物体などの外面のうち、見栄え回復のために修復しようとする対象面に塗布される新規な表面修復材に関するものである。
上記表面修復材に近似する技術として、従来、下記特許文献1に示される漆塗料がある。この公報のものによれば、漆塗料は、漆、酸化チタン粉末、およびシリカ粉末を含有しており、この漆塗料の塗布により、椀、盆、重箱などの漆器類が形成されるようになっている。なお、上記公報には詳記されていないが、上記漆器類は、その基体となる木製物体の外面に漆塗料が塗布されたものと考えられる。
ここで、上記公報によれば木製と考えられる物体の外面に塗布された漆塗料は、その後の乾燥により漆塗膜となり、この漆塗膜が上記木製物体の外面を完全に覆うこととされる。これにより、漆器類の表面に、上記木製物体が有する材質の視覚的質感とは何ら係わりの無い光沢性が得られるようになっている。
一方、上記した漆器類に比べ趣きの異なる物体として、その材質の視覚的質感を、見栄え上、重視する仏像、仏具、家具などの木製、銅像などの石製、および建物外壁などの漆喰製の各物体が古来より存在する。
特開2010−222453号公報
ところで、上記した各物体は、長年の経過によりその外面が劣化するなどして見栄えが低下しがちとなる。そこで、見栄え回復のために修復しようとする物体の対象面に対し前記漆塗料を塗布することが考えられる。
しかし、上記物体が前記したように材質の視覚的質感を重視するものである場合には、上記漆塗料の塗布によって上記視覚的質感は失われることから、このような漆塗料の塗布による修復は、上記物体にとって好ましくない。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、材質の視覚的質感を重視する物体の外面が劣化した場合に、この外面の質感上の見栄えを回復できるようにすることである。
請求項1の発明は、修復しようとする物体1の対象面6に塗布される表面修復材7であって、
漆、酸化チタン粉末、シリカ粉末、および界面活性剤を含有することを特徴とする表面修復材である。
請求項2の発明は、上記対象面6が木、石、もしくは漆喰製物体1の外面であって、上記漆の含有量を45〜65質量%にし、上記酸化チタン粉末の含有量を10〜30質量%にしたことを特徴とする請求項1に記載の表面修復材である。
請求項3の発明は、上記酸化チタン粉末の粒子径を10〜50nmとしたことを特徴とする請求項2に記載の表面修復材である。
請求項4の発明は、上記シリカ粉末の含有量を10〜18質量%にしたことを特徴とする請求項2、もしくは3に記載の表面修復材である。
請求項5の発明は、上記界面活性剤の含有量を6〜10質量%にしたことを特徴とする請求項2から4のうちいずれか1つに記載の表面修復材である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、修復しようとする物体の対象面に塗布される表面修復材であって、
漆、酸化チタン粉末、シリカ粉末、および界面活性剤を含有している。
このため、物体の長年の経過により劣化するなどして見栄えが低下した物体の対象面に対し、その見栄えを回復するため修復をしようとして上記表面修復材を塗布した場合には、漆は上記対象面への表面修復材の塗布乾燥後の強度を確保し、かつ、所望の色合いを生じさせる。また、酸化チタンは上記対象面を白色化させ、シリカは上記対象面の艶消しとして作用する。
そして、界面活性剤は漆の乳化剤として作用すると共に、この漆、酸化チタン粉末、およびシリカ粉末を、上記対象面における無数の微小孔内に毛細管現象により奥深く浸透させる。このため、上記対象面への表面修復材の塗布乾燥後の強度が向上させられる。よって、その分、上記対象面への表面修復材の塗布乾燥後の厚さを薄くして透明性を向上させることができる。この結果、特に、上記物体の対象面が材質の視覚的質感を重視する場合には、この対象面への上記表面修復材の塗布により、その質感上の見栄えを、より確実に回復させることができる。
請求項2の発明は、上記対象面が木、石、もしくは漆喰製物体の外面であって、上記漆の含有量を45〜65質量%にし、上記酸化チタン粉末の含有量を10〜30質量%にしている。
ここで、漆の含有量が45%未満であると、接着剤としての漆の機能が不十分となりがちである。一方、漆の含有量が65%を越えると、表面修復材における漆の含有量が過大となって、上記漆が有する色合いが支配的となる。このため、この対象面における材質の視覚的質感が低下しがちとなる。
そこで、前記したように、表面修復材における漆の含有量を45〜65%としたのである。
また、酸化チタン粉末の含有量が10%未満であると、この酸化チタン塗膜の透明性が過剰となって、上記対象面の白色化が不十分になるとと共に、酸化チタン塗膜の各部が不均一となって、白色ムラが生じがちとなり、対象面の見栄えが低下する。一方、上記酸化チタン粉末の含有量が30%を越えると、酸化チタン塗膜の含有量が過大となり、上記酸化チタンの透明性が低くなって隠蔽性が高くなり、上記対象面が過剰に隠蔽されがちとなる。このため、この対象面における材質の視覚的質感が低下しがちとなる。
そこで、前記したように、表面修復材における酸化チタンの含有量を10〜30%としたのである。
請求項3の発明は、上記酸化チタン粉末の粒子径を10〜50nmとしている。
ここで、上記酸化チタン粉末の平均粒子径が10nm未満であると、この酸化チタン塗膜の透明性が過剰となって、対象面の白色化が不十分になりがちとなる。一方、上記酸化チタン粉末の平均粒子径が50nmを越えると、対象面における酸化チタン塗膜の透明性が低くなると共にムラが生じ易くなって、この対象面における材質の視覚的質感が低下しがちとなる。
そこで、前記したように、表面修復材における酸化チタン粉末の平均粒子径を10〜50nmとしたのである。
請求項4の発明は、上記シリカ粉末の含有量を10〜18質量%にしている。
ここで、上記シリカ粉末の含有量が18%を越えると、シリカ粉末の含有量が過大となることにより透明性が低下し、このため、この対象面における材質の視覚的質感が低下しがちとなる。一方、上記シリカ粉末の含有量が10%未満であると、対象面における、てかつくような光沢の抑制が不十分となり、視覚的に落ち着いた趣のある艶消しの効果が得難くなる。
そこで、前記したように、表面修復材7におけるシリカ粉末の含有量を10〜18%としたのである。
請求項5の発明は、上記界面活性剤の含有量を6〜10質量%にしている。
ここで、上記界面活性剤の含有量が6%未満であると、上記対象面に塗布する際の表面修復材は、その粘性が高くて対象面内への浸透が不十分となり、この対象面への表面修復材の塗布乾燥後の付着強度が不足しがちとなる。一方、上記界面活性剤の含有量が10%を越えると、表面修復材が過度に希釈される。このため、上記対象面内への浸透は十分になされるが、その反面、この対象面への表面修復材の乾燥後の付着強度が不足しがちとなる。
そこで、前記したように、表面修復材における界面活性剤の含有量を6〜10%としたのである。
物体の正面図である。
本発明の表面修復材に関し、材質の視覚的質感を重視する物体の外面が劣化した場合に、この外面の質感上の見栄えを回復できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
図において、符号1は、家具で例示される木製物体であり、この物体1の外面は、その材質の視覚的な質感が重視されるものである。上記木は、具体的には、桐、松、杉、檜、けやき、くず、黒檀、紫檀などである。
上記物体1の外面には、木目として年輪2が刻まれている。この年輪2は、春から夏にかけて速い速度で生長することにより形成され、断面径が大きく細胞壁の薄い仮導管や木繊維で構成される早材部分3と、主に、冬に生長を止めたときに形成され、細胞壁の厚い細胞で構成される晩材部分4とを備えている。一般に、上記早材部分3は軟質であって、吸液性が高く、これに対し晩材部分4は硬質であって、吸液性が低いものとされる。
上記物体1の使用や保存などによる長年の経過により、その外面が劣化するなどして見栄えが低下した場合、この見栄え回復のために修復しようとする対象面6に表面修復材7が塗布される。なお、上記物体1は、木製物体の他、銅像などの石製物体や建物外壁などの漆喰製物体であってもよい。また、上記対象面6は、物体1の外面の全部もしくは一部であってもよい。
以下、上記表面修復材7につき詳しく説明するが、この表面修復材7に含有される各物質の質量%は、単に%で表記する。
上記表面修復材7は、生漆、透(き)漆、合成漆などの漆、酸化チタン粉末、シリカ粉末、および界面活性剤を含有している。具体的には、表面修復材7の各含有量は、漆が45〜65%、酸化チタン粉末が10〜30%、シリカ粉末が10〜18%、界面活性剤が6〜10%とされる。
上記生漆は天然のものであって、ウルシオール、ゴム質、およびラッカーゼを含有する。また、透漆は、生漆から余分な水分を蒸発させた透明度の高いものである。また、合成漆は、水分散性ポリイソシアネートおよび水性アクリルポリオールからなる2液硬化型・水性アクリルウレタン樹脂と顔料とを含有する。
上記漆は、この漆を含有する上記表面修復材7の上記対象面6への塗布乾燥後の固化により、上記酸化チタン粉末やシリカ粉末を上記対象面6に強固に固着させるための接着剤として作用し、かつ、上記対象面6に所望の色合いを生じさせる。
ここで、漆の含有量が45%未満であると、接着剤としての漆の機能が不十分となりがちである。一方、漆の含有量が65%を越えると、漆塗膜の含有量が過大となって、上記漆が有する色合いが支配的となる。このため、この対象面6における材質の視覚的質感が低下しがちとなる。
そこで、前記したように、表面修復材7における漆の含有量を45〜65%としたのである。なお、この含有量は50〜60%であることが、より好ましい。
上記物体1の外面は、これが劣化すると、一般に、黒くなるように色合いが変化する。そこで、上記表面修復材7に白色の酸化チタン粉末を含有させたのであり、これにより、上記対象面6の白色化が図られる。
ここで、上記酸化チタン粉末の含有量が10%未満であると、この酸化チタン塗膜の透明性が過剰となって、上記対象面6の白色化が不十分になるとと共に、酸化チタン塗膜の各部が不均一となって、白色ムラが生じがちとなり、対象面6の見栄えが低下する。一方、上記酸化チタン粉末の含有量が30%を越えると、酸化チタン塗膜の含有量が過大となり、上記酸化チタンの透明性が低くなって隠蔽性が高くなり、上記対象面6が過剰に隠蔽されがちとなる。このため、この対象面6における材質の視覚的質感が低下しがちとなる。
そこで、前記したように、表面修復材7における酸化チタンの含有量を10〜30%としたのである。なお、この含有量は15〜25%であることが、より好ましい。
また、上記酸化チタン粉末の平均粒子径は10〜50nmとされる。この平均粒子径とは、平均一次粒子系電子顕微鏡による観察粒子径である。
ここで、上記酸化チタン粉末の平均粒子径が10nm未満であると、この酸化チタン塗膜の透明性が過剰となって、対象面6の白色化が不十分になりがちとなる。一方、上記酸化チタン粉末の平均粒子径が50nmを越えると、対象面6における酸化チタン塗膜の透明性が低くなると共にムラが生じ易くなって、この対象面6における材質の視覚的質感が低下しがちとなる。
そこで、前記したように、表面修復材7における酸化チタン粉末の平均粒子径を10〜50nmとしたのである。なお、この粒子径は25〜45nmであることが、より好ましい。
上記物体1の外面には、木材質の視覚的質感が重視される。そこで、上記表面修復材7にシリカ粉末を含有させたのであり、これによれば、上記対象面6に塗布された表面修復材7に光を照射すると、この光は上記シリカ粉末によって乱反射され、これにより、上記対象面6に、てかつくような光沢が生じることが抑制される。つまり、上記シリカ粉末は上記対象面6の艶消しとして作用し、上記対象面6には、てかつきの無い落ち着いた趣のある質感が得られる。
ここで、上記シリカ粉末の含有量が18%を越えると、シリカ粉末の含有量が過大となることにより透明性が低下し、このため、この対象面6における材質の視覚的質感が低下しがちとなる。一方、上記シリカ粉末の含有量が10%未満であると、対象面6における、てかつくような光沢の抑制が不十分となり、視覚的に落ち着いた趣のある艶消しの効果が得難くなる。
そこで、前記したように、表面修復材7におけるシリカ粉末の含有量を10〜18%としたのである。なお、この含有量は12〜16%であることが、より好ましい。
また、上記シリカ粉末のコールカウンター法による平均粒子径は1.2〜1.8μmである。
前記界面活性剤は、漆の乳化剤として作用するもので、側鎖高級アルコール系界面活性剤などである。この界面活性剤を含有する表面修復材7を上記対象面6に塗布すると、上記界面活性剤が、漆、酸化チタン粉末、およびシリカ粉末を伴って、特に、対象面6における年輪2の早材部分3の無数の微小孔内に、毛細管現象により奥深く浸透する。
よって、上記界面活性剤によれば、対象面6への表面修復材7の塗布乾燥後の強度が向上させられる。つまり、上記対象面6に対する表面修復材7の乾燥塗膜の接着、酸化チタン粉末による上記対象面6の白色化、およびシリカ粉末による上記対象面6の艶消しが、強度的に、より安定した状態で上記対象面6に設定される。この結果、対象面6に塗布された表面修復材7により、物体1の外観上の見栄えが長期にわたり良好に維持される。
ここで、上記界面活性剤の含有量が6%未満であると、上記対象面6に塗布する際の表面修復材7は、その粘性が高くて対象面6内への浸透が不十分となり、この対象面6への表面修復材7の塗布乾燥後の付着強度が不足しがちとなる。一方、上記界面活性剤の含有量が10%を越えると、表面修復材7が過度に希釈される。このため、上記対象面6内への浸透は十分になされるが、その反面、この対象面6への表面修復材7の乾燥後の付着強度が不足しがちとなる。
そこで、前記したように、表面修復材7における界面活性剤の含有量を6〜10%としたのである。なお、この含有量は7〜9%であることが、より好ましい。
この実施例1では、下記[表1]で示すように、表面修復材7における酸化チタン粉末の含有量を変化させることにより、実験1〜9を行った。
この実施例1における表面修復材7の、上記酸化チタン粉末を除く他の成分の含有量は、漆を55%、シリカ粉末を15%、界面活性剤を8%とし、酸化チタン粉末の平均粒子径を30nmとした。
上記実験の方法として、上記表面修復材7を、木製の物体1の対象面6に対し刷毛塗りにより塗布した。この場合、表面修復材7は、予め、もしくは現場にて適量(例えば、35〜50%)の水を加えて撹拌し、対象面6への塗布作業に適した状態にする。また、上記対象面6に表面修復材7を塗布するに際し、対象面6に対する表面修復材7の塗布量が不足したり、対象面6に沿って液ダレが生じたりしないよう、対象面6における表面修復材7の塗膜厚さを0.05〜3μmとした。なお、この塗膜厚さは、表面修復材7による対象面6の修復後の材質の視覚的質感を、より向上させる上で、0.05〜0.3μmであることが、より好ましい。また、上記対象面6への表面修復材7の塗布はスプレーによってもよい。
上記対象面6に表面修復材7を塗布すると、それから2時間程度でほぼ80%が硬化するが、この硬化前に、上記対象面6において過多と見られる表面修復材7を布などで拭き取ることにより、表面修復材7の塗膜の厚みムラや白色ムラが生じることを防止する。
そして、上記表面修復材7の硬化後に、この表面修復材7の塗膜に対しての熟練者の視覚や手の触覚による判断に基づき、実験結果を示した。
この実施例1の実験結果は、[表1]で示す通りであり、その評価としての効果なしは×、効果ありは○、その中間は△、十分な効果ありは◎で表示した。そして、この実施例1の実験結果によれば、表面修復材7における酸化チタン粉末の含有量は、前記したように10〜30%であることが好ましく、15〜25%であることがより好ましいことがわかる。
なお、上記実験の方法と実験結果の表示内容とは、下記実施例2〜4においても同様である。
Figure 2013166905
この実施例2では、下記[表2]で示すように、表面修復材7における酸化チタン粉末の平均粒子径を変化させることにより、実験1〜8を行った。
この実施例2における表面修復材7の各成分の含有量は、漆を55%、酸化チタン粉末を20%、シリカ粉末を15%、界面活性剤を8%とした。
そして、この実施例2の実験結果によれば、表面修復材7における酸化チタン粉末の平均粒子径は、前記したように10〜50nmであることが好ましく、25〜45nmであることがより好ましいことがわかる。
Figure 2013166905
この実施例3では、下記[表3]で示すように、表面修復材7におけるシリカ粉末の含有量を変化させることにより、実験1〜7を行った。
この実施例3における表面修復材7の、上記シリカ粉末を除く他の成分の含有量は、漆を55%、酸化チタン粉末を20%、界面活性剤を8%とし、酸化チタン粉末の平均粒子径を30nmとした。
そして、この実施例3の実験結果によれば、表面修復材7におけるシリカ粉末の含有量は、前記したように10〜18%であることが好ましく、12〜16%であることがより好ましいことがわかる。
Figure 2013166905
この実施例4では、下記[表4]で示すように、表面修復材7における界面活性剤の含有量を変化させることにより、実験1〜7を行った。
この実施例4における表面修復材7の、上記界面活性剤を除く他の成分の含有量は、漆を55%、酸化チタン粉末を20%、シリカ粉末を15%とし、酸化チタン粉末の平均粒子径を30nmとした。
そして、この実施例4の実験結果によれば、表面修復材7における界面活性剤の含有量は、前記したように6〜10%であることが好ましく、7〜9%であることがより好ましいことがわかる。
Figure 2013166905
そして、上記実施例1〜4によれば、前記した本発明の効果が確認された。
1 物体
2 年輪
3 早材部分
4 晩材部分
6 対象面
7 表面修復材

Claims (5)

  1. 修復しようとする物体の対象面に塗布される表面修復材であって、
    漆、酸化チタン粉末、シリカ粉末、および界面活性剤を含有することを特徴とする表面修復材。
  2. 上記対象面が木、石、もしくは漆喰製物体の外面であって、上記漆の含有量を45〜65質量%にし、上記酸化チタン粉末の含有量を10〜30質量%にしたことを特徴とする請求項1に記載の表面修復材。
  3. 上記酸化チタン粉末の粒子径を10〜50nmとしたことを特徴とする請求項2に記載の表面修復材。
  4. 上記シリカ粉末の含有量を10〜18質量%にしたことを特徴とする請求項2、もしくは3に記載の表面修復材。
  5. 上記界面活性剤の含有量を6〜10質量%にしたことを特徴とする請求項2から4のうちいずれか1つに記載の表面修復材。
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