JP2013166500A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期にメンテナテスフリーで良好な操舵フィーリングと低騒音とを実現することができる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】第1軸受35及び第2軸受36が、ウォーム14の第1端部14aおよび第2端部14bを支持する。ギヤハウジング10内で、ウォーム14を挟んで噛合い領域Aと対向する位置に配置された剛性部材51が、第1軸受35と第2軸受36とに当接する。弾性部材としての圧縮コイルばね52が、ウォーム14を挟んで噛合い領域Aに対向する位置で、剛性部材51をウォームホイール15側へ付勢する。圧縮コイルばね52は、剛性部材51を介して両軸受35,36をウォームホイール15側へ一括して付勢する。
【選択図】図2
【解決手段】第1軸受35及び第2軸受36が、ウォーム14の第1端部14aおよび第2端部14bを支持する。ギヤハウジング10内で、ウォーム14を挟んで噛合い領域Aと対向する位置に配置された剛性部材51が、第1軸受35と第2軸受36とに当接する。弾性部材としての圧縮コイルばね52が、ウォーム14を挟んで噛合い領域Aに対向する位置で、剛性部材51をウォームホイール15側へ付勢する。圧縮コイルばね52は、剛性部材51を介して両軸受35,36をウォームホイール15側へ一括して付勢する。
【選択図】図2
Description
本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
電動モータの回転を、ウォームおよびウォームホイールを含む減速機によって減速する電動パワーステアリング装置において、ウォームとウォームホイールとのバックラッシを抑制する技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、ウォーム軸の両端を支持する一対の軸受を一括して付勢する付勢部材として、積層された長さの異なる複数の板ばねを用いている。
例えば、特許文献1では、ウォーム軸の両端を支持する一対の軸受を一括して付勢する付勢部材として、積層された長さの異なる複数の板ばねを用いている。
また、特許文献2では、ハウジングの外部からの操作体による操作で、規定体が、ウォームの両端を支持する一対の軸受を介して、ウォームの軸長方向の位置を規定することにより、ウォームの軸長方向のがたつきを規制するとともに、ウォームとウォームホイールとの中心間距離を調整している。
特許文献1では、長尺の板ばねの両端が、両軸受に当接して、両軸受を付勢している。このため、板ばねの弾性変形の態様によっては、両軸受を均等に押すことができない場合があり、その場合、ウォームが傾くおそれがある。ウォームが傾くと、長期の使用で、各軸受の軌道面に偏摩耗や圧痕が生じ、操舵フィーリングが悪くなったり、騒音が生じたりするおそれがある。
特許文献2では、長期の使用によって、ウォームとウォームホイールとの間に摩耗が生じて、バックラッシが大きくなると、規定体による規定位置を再調整するメンテナンスが必要である。
そこで、本発明の目的は、長期にメンテナテスフリーで良好な操舵フィーリングと低騒音とを実現することができる電動パワーステアリング装置を提供することである。
そこで、本発明の目的は、長期にメンテナテスフリーで良好な操舵フィーリングと低騒音とを実現することができる電動パワーステアリング装置を提供することである。
前記目的を達成するため、請求項1の発明は、第1端部(14a)および第2端部(14b)を有するウォーム(14)と前記ウォームに噛合い領域(A)で噛み合うウォームホイール(15)とを含み、電動モータ(32)の出力回転を減速する減速機(13)と、前記減速機を収容したハウジング(10)と、前記ウォームの第1端部および第2端部をそれぞれ支持する第1軸受(35)および第2軸受(36)と、前記ハウジング内で前記ウォームを挟んで前記ウォームホイールとは反対側の位置に配置され、前記第1軸受および前記第2軸受に当接した剛性部材(51)と、前記剛性部材を介して前記第1軸受および前記第2軸受を前記ウォームホイール側へ一括して付勢する弾性部材(52)と、を備え、前記弾性部材は、前記ウォームを挟んで前記噛合い領域(A)に対向する位置で、前記剛性部材を前記ウォームホイール側へ付勢している電動パワーステアリング装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
また、請求項2のように、前記電動モータの回転軸(33)とこれに対向する前記ウォームの端部(14a)とを連結するオルダム継手(34)を備えていてもよい。
また、請求項2のように、前記電動モータの回転軸(33)とこれに対向する前記ウォームの端部(14a)とを連結するオルダム継手(34)を備えていてもよい。
また、請求項3のように、前記ハウジングに固定されて前記剛性部材を挿通し、前記剛性部材の移動を案内する案内軸(53)を備えていてもよい。
また、請求項4のように、前記弾性部材は、前記案内軸を取り囲む圧縮コイルばねを含んでいてもよい。
また、請求項5のように、前記剛性部材は、前記案内軸が挿通された挿通孔(56)を含み、前記挿通孔に、前記案内軸の外周に摺接するブッシュ(57)が保持されていてもよい。
また、請求項4のように、前記弾性部材は、前記案内軸を取り囲む圧縮コイルばねを含んでいてもよい。
また、請求項5のように、前記剛性部材は、前記案内軸が挿通された挿通孔(56)を含み、前記挿通孔に、前記案内軸の外周に摺接するブッシュ(57)が保持されていてもよい。
請求項1の発明によれば、ウォームの両端を支持する一対の軸受に当接する剛性部材を、ウォームを挟んで噛合い領域に対向する位置で、弾性部材によって一括してウォームホイール側に付勢する。したがって、弾性部材によって剛性部材を介して両軸受を均等に付勢してウォームの傾きを確実に抑制しつつ、長期にわたってウォームとウォームホイールとのバックラッシを自動的に除去することができる。また、ウォームの傾きに起因した、各軸受の軌道面の偏磨耗や圧痕の発生を長期に抑制することができるので、長期にわたってメンテナンスフリーで良好な操舵フィーリングと低騒音とを維持することができる。
請求項2の発明によれば、オルダム継手によって、電動モータの回転軸の中心軸線と、ウォームの中心軸線との偏心が許容されるので、ウォームの傾きをより確実に抑制しつつ、バックラッシを除去することができる。
請求項3の発明によれば、ハウジングに固定された案内軸によって剛性部材の移動を案内することで、剛性部材をスムーズに移動させることができる。
請求項3の発明によれば、ハウジングに固定された案内軸によって剛性部材の移動を案内することで、剛性部材をスムーズに移動させることができる。
請求項4の発明によれば、案内軸が、剛性部材を案内する機能と弾性部材としての圧縮コイルばねを案内する機能を兼用するので、構造を簡素化することができる。
請求項5の発明によれば、ブッシュによって案内軸に対して剛性部材をスームズに変位させることができる。
請求項5の発明によれば、ブッシュによって案内軸に対して剛性部材をスームズに変位させることができる。
以下に、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態の電動パワーステアリング装置の概略断面図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と、一端に操舵部材2が連結されたステアリングシャフト3を備えている。図示していないが、ステアリングシャフト3の他端は、自在継手、インターミディエイトシャフトおよび自在継手を介してピニオン軸に連結されている。そのピニオン軸と、ピニオン軸に噛み合うラック軸とによって、ラックアンドピニオン機構からなる転舵機構(図示せず)が構成されている。
図1を参照して、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と、一端に操舵部材2が連結されたステアリングシャフト3を備えている。図示していないが、ステアリングシャフト3の他端は、自在継手、インターミディエイトシャフトおよび自在継手を介してピニオン軸に連結されている。そのピニオン軸と、ピニオン軸に噛み合うラック軸とによって、ラックアンドピニオン機構からなる転舵機構(図示せず)が構成されている。
ステアリングシャフト3は、操舵部材2に連結された第1操舵軸4と、第1操舵4に一体回転可能に連結された入力軸としての第2操舵軸5と、第2操舵軸5にトーションバー6を介して同軸的にトルク伝達可能に連結された第3操舵軸7とを備えている。
第2操舵軸5および第3操舵軸7を支持するハウジング8は、例えば、アルミニウム合金からなり、車体(図示せず)に取り付けられている。ハウジング8は、互いに嵌め合わされたセンサハウジング9とギヤハウジング10(減速機ハウジング)とによって構成されている。具体的には、センサハウジング9の下端の外周の環状凹部9aに、ギヤハウジング10の上端の筒状突起10aが嵌め合わされている。センサハウジング9およびギヤハウジング10は、例えばアルミニウム製である。
第2操舵軸5および第3操舵軸7を支持するハウジング8は、例えば、アルミニウム合金からなり、車体(図示せず)に取り付けられている。ハウジング8は、互いに嵌め合わされたセンサハウジング9とギヤハウジング10(減速機ハウジング)とによって構成されている。具体的には、センサハウジング9の下端の外周の環状凹部9aに、ギヤハウジング10の上端の筒状突起10aが嵌め合わされている。センサハウジング9およびギヤハウジング10は、例えばアルミニウム製である。
センサハウジング9には、トルクセンサ11、制御基板12等が収容されている。ギヤハウジング10には、減速機としてのウォームギヤ機構13が収容されている。
ウォームギヤ機構13は、駆動ギヤとしてのウォーム14と、ウォーム14に噛み合う被動ギヤとしてのウォームホイール15とを備えている。ウォーム14は、電動モータによって回転駆動される。ウォームホイール15は、第3操舵軸7の軸方向の中間部に、一体回転可能で且つ軸方向移動不能に取り付けられている。
ウォームギヤ機構13は、駆動ギヤとしてのウォーム14と、ウォーム14に噛み合う被動ギヤとしてのウォームホイール15とを備えている。ウォーム14は、電動モータによって回転駆動される。ウォームホイール15は、第3操舵軸7の軸方向の中間部に、一体回転可能で且つ軸方向移動不能に取り付けられている。
図2および拡大断面図である図3に示すように、ギヤハウジング10内の側部には、ウォーム14の第1端部14aおよび第2端部14bをそれぞれ支持する第1軸受35および第2軸受36を一括してウォームホイール15側へ付勢する付勢機構50が設けられている。
図1および図2に示すように、本実施形態の主に特徴とするところは、付勢機構50が、第1軸受35および第2軸受36に当接する例えば鉄製の剛性部材51と、ウォーム14とウォームホイール15との噛合い領域Aに対向する位置で剛性部材51を付勢することにより、両軸受35,36を一括してウォームホイール15側へ付勢する弾性部材としての圧縮コイルばね52とを設けている点にある。
図1および図2に示すように、本実施形態の主に特徴とするところは、付勢機構50が、第1軸受35および第2軸受36に当接する例えば鉄製の剛性部材51と、ウォーム14とウォームホイール15との噛合い領域Aに対向する位置で剛性部材51を付勢することにより、両軸受35,36を一括してウォームホイール15側へ付勢する弾性部材としての圧縮コイルばね52とを設けている点にある。
ウォームホイール15は、第3操舵軸7に一体回転可能に結合された環状の芯金15aと、芯金15aの周囲を取り囲んで外周に歯が形成された合成樹脂部材15bとを備えている。合成樹脂部材15bは、芯金15aをインサートして樹脂成形されて、芯金15aと結合され一体化されている。
図1に示すように、第3操舵軸7は、ウォームホイール15を軸方向の上下に挟んで配置された一対の軸受16,17によって、回転可能に支持されている。
図1に示すように、第3操舵軸7は、ウォームホイール15を軸方向の上下に挟んで配置された一対の軸受16,17によって、回転可能に支持されている。
一方の軸受16の外輪18は、センサハウジング9の下端の筒状突起9b内に設けられた軸受保持部19に嵌め入れられて、保持されている。また、軸受16の外輪18の上端面が、センサハウジング9の環状段部20に当接しており、これにより、センサハウジング9に対しての、軸受16の軸方向上方への移動が規制されている。軸受16の内輪21は、第3操舵軸7に、締まり嵌めによって嵌め合わされている。内輪21の下端面は、ウォームホイール15の芯金15aの上端面に当接している。
他方の軸受17の外輪22は、ギヤハウジング10の軸受保持部23に嵌め入れられて保持されている。外輪22の下端面が、ギヤハウジング10に設けられた環状段部24に当接しており、これにより、ギヤハウジング10に対する外輪22の軸方向下方への移動が規制されている。軸受17の内輪25は、第3操舵軸7に、一体回転可能で且つ軸方向移動不能に取り付けられている。内輪25は、第3操舵軸7に設けられた環状段部26と、第3操舵軸7のねじ部に締め込まれたナット27との間に挟持されている。
トーションバー6は、第2操舵軸5および第3操舵軸7を貫通している。トーションバー6の上端6aは、連結ピン28により、第1操舵軸4および第2操舵軸5の両者と一体回転可能に連結されている。トーションバー6の下端6bは、連結ピン29により、第3操舵軸7と一体回転可能に連結されている。
第1操舵軸4は、ステアリングコラムを構成するチューブ30内に挿通されている。第2操舵軸5の上部は、例えば針状ころ軸受からなる軸受31を介して、センサハウジング9に回転可能に支持されている。
第1操舵軸4は、ステアリングコラムを構成するチューブ30内に挿通されている。第2操舵軸5の上部は、例えば針状ころ軸受からなる軸受31を介して、センサハウジング9に回転可能に支持されている。
図2を参照して、ウォーム14は、第1端部14aと、第2端部14bと、第1端部14aと第2端部14bとの間の中間部14cとを備えている。ウォーム14の第1端部14aは、電動モータ32の回転軸33に、オルダム継手34を介して、トルク伝達可能に連結されている。オルダム継手34は、電動モータ32の回転軸33の中心軸線C1と、ウォーム14の中心軸線C2との偏心を許容しつつ、回転軸33とウォーム14との間にトルクを伝達する。中間部14cに、ウォーム歯が形成されている。
図3および図5に示すように、ウォーム14の第1端部14aは、ギヤハウジング10によって保持された第1軸受35によって回転可能に支持されている。図3および図6に示すように、ウォーム14の第2端部14bは、ギヤハウジング10によって保持された第2軸受36によって回転可能に支持されている。図3に示すように、第1軸受35の内輪37および第2軸受36の内輪38は、ウォーム14の対応する端部14a,14bに形成されたくびれ部に嵌合されている。
図3および図5に示すように、第1軸受35の外輪39は、ギヤハウジング10の軸受保持部40に保持されている。図3および図6に示すように、第2軸受36の外輪41は、ギヤハウジング10の軸受保持部42に保持されている。
図5および図6に示すように、各軸受保持部40,42は、対応する軸受35,36の外輪39,41が、ウォーム14とウォームホイール15との中心間距離D1(ウォーム14の中心軸線C2とウォームホイール15の中心軸線C3との間の距離)を増減する方向X1に変位できるように、例えば長孔の一部の形状や長円の一部の形状に形成されている。
図5および図6に示すように、各軸受保持部40,42は、対応する軸受35,36の外輪39,41が、ウォーム14とウォームホイール15との中心間距離D1(ウォーム14の中心軸線C2とウォームホイール15の中心軸線C3との間の距離)を増減する方向X1に変位できるように、例えば長孔の一部の形状や長円の一部の形状に形成されている。
図3および図4を参照して、前述したように、付勢機構50は、剛性部材51と、圧縮コイルばね52とを備えている。ギヤハウジング10は、ウォーム14を挟んで、ウォーム14およびウォームホイール15の噛合い領域Aに対向する壁10bを有している。壁10bの内面に、案内軸53が固定されている。弾性部材としての圧縮コイルばね52は、案内軸53を取り囲んでいる。すなわち、圧縮コイルばね52も、ウォーム14を挟んで噛合い領域Aに対向する位置に配置されている。
剛性部材51は、ウォーム14を挟んでウォームホイール15と対向する位置に配置されている。剛性部材51は、ウォーム14の中心軸線C2に平行に延びる長尺の部材である。図3に示すように、剛性部材51は、第1端部51aと、第2端部51bと、第1端部51aおよび第2端部51b間の中間部51cとを備えている。第2端部51bの厚みが、第1端部51aの厚みよりも厚くされている。これにより、対応する軸受35,36の外径の大きさに相違に拘らず、剛性部材51がウォーム14の中心軸線C2に平行になるようにしている。
図5に示すように、第1端部51aには、第1軸受35の外輪39の周方向の一部に当接する凹湾曲部からなる第1当接部54が設けられている。図6に示すように、第2端部51bには、第2軸受36の外輪41の周方向の一部に当接する凹湾曲部からなる第2当接部55が設けられている。
図3および図4に示すように、剛性部材51の中間部51cには、案内軸53が挿通される挿通孔56が形成されている。挿通孔56の内周には、案内軸53の外周53aに摺接するブッシュ57が固定されている。これにより、案内軸53に対して、剛性部材51およびブッシュ57がスムーズに一体移動できるようになっている。
図3および図4に示すように、剛性部材51の中間部51cには、案内軸53が挿通される挿通孔56が形成されている。挿通孔56の内周には、案内軸53の外周53aに摺接するブッシュ57が固定されている。これにより、案内軸53に対して、剛性部材51およびブッシュ57がスムーズに一体移動できるようになっている。
案内軸53の外周53aには、剛性部材51を挟んだ両側に、一対の環状突起からなる抜け止め用のストッパ58,59が設けられている。これらストッパ58,59によって、案内軸53からの剛性部材51の脱落が規制されている。
弾性部材としての圧縮コイルばね52は、ギヤハウジング10の壁10bと剛性部材51の中間部51cとの間に弾性圧縮された状態で介在している。圧縮コイルばね52は、ウォーム14を挟んで噛合い領域Aに対向する位置で、剛性部材51を介して、第1軸受35および第2軸受36を一括してウォームホイール15側(中心間距離Dを減じる方向)へ付勢している。
弾性部材としての圧縮コイルばね52は、ギヤハウジング10の壁10bと剛性部材51の中間部51cとの間に弾性圧縮された状態で介在している。圧縮コイルばね52は、ウォーム14を挟んで噛合い領域Aに対向する位置で、剛性部材51を介して、第1軸受35および第2軸受36を一括してウォームホイール15側(中心間距離Dを減じる方向)へ付勢している。
本実施形態によれば、ウォーム14の第1端部14aおよび第2端部14bをそれぞれ支持する第1軸受35および第2軸受36に当接する剛性部材51を、ウォーム14を挟んで噛合い領域Aに対向する位置で、圧縮コイルばね52(弾性部材)によって一括してウォームホイール15側に付勢する。
したがって、圧縮コイルばね52によって剛性部材51を介して両軸受35,36を均等に付勢してウォーム14の傾きを確実に抑制しつつ、長期にわたってウォーム14とウォームホイール15とのバックラッシを自動的に除去することができる。また、ウォーム14の傾きに起因した、各軸受35,36の軌道面の偏磨耗や圧痕の発生を長期に抑制することができるので、長期にわたって、メンテナンスフリーで良好な操舵フィーリングと低騒音とを維持することができる。
したがって、圧縮コイルばね52によって剛性部材51を介して両軸受35,36を均等に付勢してウォーム14の傾きを確実に抑制しつつ、長期にわたってウォーム14とウォームホイール15とのバックラッシを自動的に除去することができる。また、ウォーム14の傾きに起因した、各軸受35,36の軌道面の偏磨耗や圧痕の発生を長期に抑制することができるので、長期にわたって、メンテナンスフリーで良好な操舵フィーリングと低騒音とを維持することができる。
また、オルダム継手34によって、電動モータ32の回転軸33の中心軸線C1と、ウォーム14の中心軸線C2との偏心が許容されるので、ウォーム14の傾きをより確実に抑制しつつ、バックラッシを除去することができる。
また、ギヤハウジング10に固定された案内軸53によって剛性部材51の移動を案内することで、剛性部材51をスムーズに移動させることができる。
また、ギヤハウジング10に固定された案内軸53によって剛性部材51の移動を案内することで、剛性部材51をスムーズに移動させることができる。
また、案内軸53が、剛性部材51を案内する機能と弾性部材としての圧縮コイルばね52を案内する機能を兼用するので、構造を簡素化することができる。
また、剛性部材51の挿通孔56に保持されたブッシュ57によって、案内軸53に対して剛性部材51をスームズに変位させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、本発明の電動パワーステアリング装置は、コラム軸に相当するステアリングシャフトに、電動モータ32の操舵補助力を付与するコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置であったが、ピニオン軸に操舵補助力を付与するピニオンアシスト型の電動パワーステアリング装置であってもよい。その他、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
また、剛性部材51の挿通孔56に保持されたブッシュ57によって、案内軸53に対して剛性部材51をスームズに変位させることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、本発明の電動パワーステアリング装置は、コラム軸に相当するステアリングシャフトに、電動モータ32の操舵補助力を付与するコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置であったが、ピニオン軸に操舵補助力を付与するピニオンアシスト型の電動パワーステアリング装置であってもよい。その他、本発明の請求項記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…電動パワーステアリング装置、2…操舵部材、3…ステアリングシャフト、4…第1操舵軸、5…第2操舵軸、6…トーションバー、7…第3操舵軸、10…ギヤハウジング、13…ウォームギヤ機構(減速機)、14…ウォーム、14a…第1端部、14b…第2端部、14c…中間部、15…ウォームホイール、32…電動モータ、33…回転軸、34…オルダム継手、35…第1軸受、36…第2軸受、50…付勢機構、51…剛性部材、51a…第1端部、51b…第2端部、51c…中間部、52…圧縮コイルばね(弾性部材)、53…案内軸、53a…外周、54…第1当接部、55…第2当接部、56…挿通孔、57…ブッシュ、58,59…ストッパ、A…噛合い領域、C1…(回転軸の)中心軸線、C2…(ウォームの)中心軸線、C3…(ウォームホイールの)中心軸線、D1…中心間距離、X1…中心間距離を増減する方向
Claims (5)
- 第1端部および第2端部を有するウォームと前記ウォームに噛合い領域で噛み合うウォームホイールとを含み、電動モータの出力回転を減速する減速機と、
前記減速機を収容したハウジングと、
前記ウォームの第1端部および第2端部をそれぞれ支持する第1軸受および第2軸受と、
前記ハウジング内で前記ウォームを挟んで前記ウォームホイールとは反対側の位置に配置され、前記第1軸受および前記第2軸受に当接した剛性部材と、
前記剛性部材を介して前記第1軸受および前記第2軸受を前記ウォームホイール側へ一括して付勢する弾性部材と、を備え、
前記弾性部材は、前記ウォームを挟んで前記噛合い領域に対向する位置で、前記剛性部材を前記ウォームホイール側へ付勢している電動パワーステアリング装置。 - 請求項1において、前記電動モータの回転軸とこれに対向する前記ウォームの端部とを連結するオルダム継手を備える電動パワーステアリング装置。
- 請求項1または2において、前記ハウジングに固定され、前記剛性部材の挿通孔に挿通されて前記剛性部材の移動を案内する案内軸を備える電動パワーステアリング装置。
- 請求項3において、前記弾性部材は、前記案内軸を取り囲む圧縮コイルばねを含む電動パワーステアリング装置。
- 請求項3または4において、前記剛性部材は、前記案内軸が挿通された挿通孔を含み、前記挿通孔に、前記案内軸の外周に摺接するブッシュが保持されている電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012031817A JP2013166500A (ja) | 2012-02-16 | 2012-02-16 | 電動パワーステアリング装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012031817A JP2013166500A (ja) | 2012-02-16 | 2012-02-16 | 電動パワーステアリング装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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ID=49177283
Family Applications (1)
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JP2012031817A Pending JP2013166500A (ja) | 2012-02-16 | 2012-02-16 | 電動パワーステアリング装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2013166500A (ja) |
-
2012
- 2012-02-16 JP JP2012031817A patent/JP2013166500A/ja active Pending
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