JP2013164864A - 防災サービス提供方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物において非常事態が発生した場合、上記非常事態に対して早期に対応をとることができる防災サービス提供方法を提供することを目的とする。
【解決手段】所定の拠点から所定の距離内に存在する家屋で非常事態が発生した場合、上記所定の拠点の人員が、上記非常事態が発生した現場に直ちに行き、上記非常事態に対する対策を講じる旨の契約を、上記所定の拠点の経営者と、防災センタにおいて防災サービスを提供する防災サービス提供者との間で締結させ、所定の通信回線を介して、上記家屋で非常事態が発生した旨の情報を、上記防災サービス提供者に取得させ、非常事態が発生した旨の情報を取得した場合、上記契約に基づいて教育を受けた人員が、上記非常事態が発生した家屋に出動し、この出動した上記人員が上記受けた教育に基づいて対策を実行すべき旨を要請する。
【選択図】図1

Description

本発明は、防災サービス提供方法に関する。
この発明は、非常時に当たり有効な通報を早期に行い、早い対応がなされることを目的とし、従来は以下の4つの分野における技術がある。
[通信機能を有する家庭用セキュリティ機器等]
家庭内に設置される従来のセキュリティ機器は、マイク、カメラ等のセンサを用いて情報を常時収集し、この収集した情報を、通信回線を介して、セキュリティサービス会社等に常時送信する。そして、上記送信された情報に基づいて、上記セキュリティサービス会社等が、上記家庭内の監視を行う。
[個人住宅の火災報知装置]
また、個人住宅に設置する従来の火災報知装置は、上記個人住宅に設置されている火災感知器が火災の発生を検知した場合、上記個人住宅内に設置されている警報発生装置が鳴動等することによって、火災発生警報を発する。
また、個人住宅に設置する従来の火災報知装置は、上記個人住宅に設置されている火災検知機が火災の発生を検知した場合、通信回線を介して、火災が発生した旨の情報を、防災警備会社、消防署に送出する(たとえば、特許文献1参照)。
[広域監視の火災報知装置]
また、従来、ビル等の建物に火災感知器を設置し、この設置されている火災感知器が、火災が発生したことを検知した場合、通信回線を介して、防災警備会社に火災が発生した旨の情報が送出されるが、この送出された情報を上記防災警備会社において受信し表示等する広域監視の火災報知装置が知られている。
[個人住宅防災サービス提供方法]
また、個人住宅に設置する従来の防災設備として、上記個人住宅に設置され、上記住宅に火災が発生した場合、散水することによって消火活動をするホームスプリンクラーや、上記個人住宅に設置され、上記住宅に火災が発生した場合、火災が発生した旨の情報をホームセキュリティ会社に通知する防災設備等が知られている。
特開2001−246007号公報
[通信機能を有する家庭用セキュリティ機器等]
ところで、上記セキュリティ機器では、電源を常にオンして、情報を収集し送信しているので、上記セキュリティ装置の電力が無駄に消費され、また、上記セキュリティ機器の寿命が短くなる。
そこで、所定の時間が到来する毎に、セキュリティ機器の電源をオンして情報を収集し、この収集した情報を送信する方法が考えられる。
しかし、上記方法では、上記セキュリティ機器の電源がオフしているときに、上記家庭内において非常事態が発生すると、上記非常事態が発生してから、上記所定の時間が到来して上記セキュリティ機器の電源がオンし、上記非常事態が発生したことを上記セキュリティ機器が検出し送信するまで、ある程度の時間を要するので、上記家庭の家族等は、上記非常事態が発生したことを直ちに知ることができないという問題がある。そして、上記非常事態に対して、早期対応をとることができない。
[個人住宅の火災報知装置]
また、個人住宅内に設置されている警報発生装置が、火災発生時に鳴動する上記従来の火災報知設備では、上記個人住宅の居住者が不在であり、上記個人住宅に誰もいないときに火災が発生した場合、上記火災報知設備が発する警報を誰も知得することができないので、上記火災に対して早期に対応をとることができないという問題がある。
また、個人住宅内に設置されている警報発生装置が、火災発生時に警備会社等に通報する上記従来の火災報知設備では、上記個人住宅に誰もいないときに火災が発生した場合でも、上記警備会社の従業員が、上記個人住宅において火災が発生したことを知得できる。しかし、火災が発生したことを知得した上記警備会社の上記従業員が、上記火災が発生した個人住宅に駆けつけるまでには、ある程度の時間を要するので、上記火災に対して早期に対応をとることができない。
[広域監視の火災報知装置]
また、上記従来の防災警備会社の広域監視の火災報知装置では、上記火災を検出した建物以外の建物へは、上記火災を検出した旨の情報が通知されない。したがって、上記火災が発生した建物の近隣に位置する建物の居住者は、たとえば、上記火災を検出した建物において実際に火の手があがるまで、火災が検出されたことを知得できないので、上記火災に対して、早期に対応をとることができないという問題がある。
[個人住宅防災サービス提供方法]
また、実際に火災が発生した場合、従来のホームスプリンクラーは、確実に作動するかどうか、また、作動して鎮火した場合、実際に散水がとまるかどうか、上記個人住宅の所有者が不在のときは、確認または後処理の対応ができない。
また、火災が発生した旨の情報をホームセキュリティ会社に通知する防災設備では、上記火災が発生した場合、上記ホームセキュリティ会社のサービス拠点から、上記火災が発生した個人の住宅に、上記ホームセキュリティ会社の従業員が駆けつけるまで、ある程度の時間を要するので、上記火災に対して、早期に対応をとることができないという問題がある。
そこで、上記駆けつけるまでの時間を短縮する方法として、上記サービス拠点の数を増やして、上記サービス拠点間の距離を短くする方法が考えられるが、上記サービス拠点の数を増やすと、上記サービス拠点を維持するための経費が増加する。
なお、上記各問題は、火災以外の非常事態が建物において発生した場合にも生じる問題である。
本発明は、建物において非常事態が発生した場合、上記非常事態に対して早期に対応をとることができる防災サービス提供方法を提供することを目的とする。
本発明の防災サービス提供方法は、所定の拠点から所定の距離内に存在する家屋で非常事態が発生した場合、上記所定の拠点の人員が、上記非常事態が発生した現場に直ちに行き、上記非常事態に対する対策を講じ、また、上記防災サービス提供者が、上記非常事態に対する対策についての教育を上記所定の拠点の人員に施す旨の契約を、上記所定の拠点の経営者と、防災センタにおいて防災サービスを提供する防災サービス提供者との間で、契約締結手段が締結させる契約締結段階と、所定の通信回線を介して、上記家屋で非常事態が発生した旨の情報を、家屋非常事態発生情報取得手段が、上記防災サービス提供者に取得させる家屋非常事態発生情報取得段階と、上記家屋非常事態発生情報取得段階で、非常事態が発生した旨の情報を取得した場合、上記契約に基づいて教育を受けた人員が、上記非常事態が発生した家屋に出動し、この出動した上記人員が上記受けた教育に基づいて対策を実行すべき旨を、出動要請手段が要請する出動要請段階とを有することを特徴とする。
本発明によれば、建物において非常事態が発生した場合、上記非常事態に対して早期に対応をとることができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施例である家庭用セキュリティシステムSS1の構成を示す図である。 端末100の発呼によって、情報を伝送する家庭用セキュリティシステムSS1動作を示すフローチャートである。 端末100の発呼によって、情報を伝送する家庭用セキュリティシステムSS1動作を示すフローチャートである。 携帯電話端末等の発呼によって、情報を伝送する家庭用セキュリティシステムSS1動作を示すフローチャートである。 携帯電話端末等の発呼によって、情報を伝送する家庭用セキュリティシステムSS1動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例である火災報知システムSS2の構成を示す図である。 火災報知装置200等の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施例である火災報知システムSS3の構成を示す図である。 火災報知装置300の動作を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施例である防災サービスシステムSS4の構成を示す図である。 防災サービスシステムSS4の動作を示すフローチャートである。 防災サービスシステムSS4の動作を示すフローチャートである。
発明を実施するための形態は、以下の実施例である。
図1は、本発明の第1の実施例である家庭用セキュリティシステムSS1の構成を示す図である。
家庭用セキュリティシステムSS1は、家庭用セキュリティ機器の端末100と、家庭用セキュリティ機器としての情報制御装置150と、公衆通信回線T11を介して情報制御装置150に接続されている携帯電話端末171と、知人宅の電話器172と、セキュリティサービス会社の電話器173とを有する。
端末100と情報制御装置150とは、家屋B11に設置され、端末100と情報制御装置150とは、送受信部140と送受信部160とを介して、互いに無線で情報を送受信できるものである。
端末100は、パーソナルコンピュータ等によって構成される端末本体110と、電源制御部120と、監視部130と、送受信部140とを有し、たとえば、監視する対象である病人P11のいる部屋に設置される。
電源制御部120は、電源スイッチ121と省エネモードスイッチ122とを具備する。また、電源制御部120は、端末本体110、監視部130、送受信部140それぞれの電源のオン・オフを制御するものであり、監視部130から発報信号を受信したときに、端末本体110の電源をオンし、端末本体110の電源をオンすべき旨の情報を含む信号を、送受信部140から受信したときに、端末本体110の電源をオンするものである。
ここで、電源制御部120と監視部130と送受信部140とは、常時オンであるので、端末本体110のオン・オフは、そのまま端末100のオン・オフを示す。
ここで、電源スイッチ121は、電源制御部120の電源をオン・オフするスイッチであり、省エネモードスイッチ122は、端末本体110の電源を、通常、オンしておくかオフしておくかを設定するときに使用されるスイッチである。
なお、省エネモードスイッチ122がいずれの状態でも、監視や外部との送受信ができるように、電源制御部120はもとより監視部130と送受信部140とは、通常はオンにしておく。したがって、省エネモードスイッチ122の操作に対して、端末本体110だけの電源が制御され、スイッチ122をオン・オフすると、端末本体110はオフ・オンされる。
監視部130には、入力手段としてマイク131とカメラ132と後述する通信ボタン135とが接続され、また、出力手段としてスピーカ133が接続されている。そして、監視部130は、マイク131が入力した音(物音や病人P11の声)と、カメラ132が入力した映像とを受け取り、この受け取った音と映像とを、端末本体110に送出するようになっている。
また、監視部130には、マイク131からの音量やカメラ132からの映像等の入力情報を監視する機能が備えら、たとえば、この監視部130はこの音量が第1の所定値を超えた場合、この音量の変化量(たとえば0.1秒間における前後の音量の差)が所定の値を超えた場合、または、音量が所定の時間第2の所定の値を超えない場合、または、映像に長時間変化がない場合等、病人P11の容態に注意を要することに対応する所定の状況になったと判断したとき、電源制御部120に発報信号を送る。
このように監視部130は、要注意の有無を判断する図示しない判断部を備えた監視手段の1つである。なお、この要注意の有無を判断する判断部は監視部130以外のところ、たとえば、電源制御部120等に設けてもよい。
また、監視部130には、図示しないタイマと、定期的にまたは任意に監視する時刻を設定することができる図示しない操作部とを備えている。
また、監視部130には、監視される、たとえば病人P11等が手の届く範囲に備えられたプライバシ保護スイッチ134a、134bが設けられている。ここで、プライバシ保護スイッチ134aは、マイク131が入力した音声を、端末100が情報制御装置150に送信することを禁止するか許可するかを設定するスイッチであり、プライバシ保護スイッチ134bは、カメラ132が入力した映像を、端末100が情報制御装置150に送信することを禁止するか許可するかを設定するスイッチである。
プライバシ保護スイッチ134a、134bの設定によって、マイク131が入力した物音や音声と、カメラ132が入力した映像とを、端末100が情報制御装置150に送信することを禁止できるので、たとえば、プライバシ保護スイッチ134bによって、端末100が情報制御装置150に、映像を送信しないように設定すれば、着替え中である病人P11のプライバシが守られることになる。
なお、プライバシ保護スイッチ134a、134bが働いている間は、端末100は情報制御装置150にプライバシ保護スイッチが働いている旨の信号を送信し、故障ではないことが受信側からわかるようにしている。
また、監視部130には、病人P11の枕もと等、手の届くところに置かれる通信ボタン135と通信終了ボタン136とが設けられ、この通信ボタン135を病人P11がオンすると、少なくともプライバシ保護スイッチ134aの設定とは関係なく、情報制御装置150等を介して、マイク131等が入力した音声情報等を、端末100が携帯電話端末171等に送出し、緊急時にも対応できる。また、通信終了ボタン136が病人P11等によってオンされると、端末100の電源制御部120が端末本体110の電源をオフし、通信を終了する。
なお、現在、音または映像を外部へ送信中であること、または送信中ではないことを示す表示または音による表示部(図示せず)が監視部130に備えられ、病人P11等監視される者が、プライバシが守られているか等を、自ら確認することができる。
なお、マイク131は、病人P11が発する物音や音声を収集するマイクであり、カメラ132は、病人P11の姿を撮影するカメラである。
端末本体110は、CPU111とメモリ112とLCD113とキーボード114とを有し、また、端末本体110は、監視部130を介して入力した音声情報や映像情報を、送受信部140を介して、情報制御装置150に送出し、また、情報制御装置150を介して、音声情報や映像情報を入力し、この入力した情報を、LCD113、スピーカ133が出力するようになっている。端末本体110として、ノートパソコン等を用いることができる。この際、監視部130との接続については適宜インタフェースを用いる。
ここで、CPU111は、端末本体110の全体を制御するCPUであり、メモリ112は、マイク131やカメラ132が入力した情報を、送信すべき相手の宛先である携帯電話端末171の電話番号、知人宅の電話器172の電話番号、セキュリティサービス会社の電話器173の電話番号等を記憶しているメモリである。
また、LCD113は、端末本体110のオペレータや病人P11等に情報を示す表示部であり、キーボード114は、端末本体110のオペレータが、端末本体110に情報を入力する場合等に使用するキーボードである。
なお、病人P11への情報は、たとえば病人P11の対話者の顔の映像等であり、病人P11が寝ながらでも見られるように、LCD113を端末本体110から分離または端末本体110用とは別に備え、病人P11の顔の対面位置に配置できるようにしてもよい。
なお、端末本体110や監視部130は、たとえば病人P11の近くのテーブルの上等、手の届く範囲に設置する。
情報制御装置150は、CPU151とメモリ152と送受信部160、170とを有する。
ここで、CPU151は、情報制御装置150の全体を制御するCPUであり、メモリ152は、マイク131やカメラ132が入力した情報を、受信することができる者のIDを記憶しているメモリである。
ここで、端末100は、マイク131が入力した音の大きさが第1の所定の値を超えた場合、マイク131が入力した音の大きさの変化量が所定の値を超えた場合、または、マイク131が入力した音の大きさが、所定の時間、第2の所定の値を超えない場合には、監視部130は電源制御部120に注意信号を送り、この注意信号によって、電源制御部120が端末本体110の電源をオンし、送受信部140と情報制御装置150と公衆通信回線T11とを介して、マイク131が入力した音声を、所定の宛先である携帯電話端末171、知人宅の電話器172、セキュリティサービス会社の電話器173に送信する装置である。
なお、カメラ132が入力した映像が、所定の時間にわたって変化しない場合、監視部130が電源制御部120に注意信号を送り、電源制御部120が端末本体110の電源をオンし、送受信部140と情報制御装置150と公衆通信回線T11とを介して、カメラ132が入力した映像を、所定の宛先である携帯電話端末171、知人宅の電話器172、セキュリティサービス会社の電話器173に送信するようにしてもよい。
また、端末100は、所定の相手である携帯電話端末171、知人宅の電話器172、セキュリティサービス会社の電話器173のうちの1つからの発呼を、公衆通信回線T11と情報制御装置150と送受信部140とを介して受信した場合、端末本体110の電源を電源制御部120がオンし、マイク131が入力した音、カメラ132が入力した映像のうちの少なくとも1つを、送受信部140と情報制御装置150と公衆通信回線T11とを介して、上記発呼した所定の相手に送信する装置である。
また、情報制御装置150は、所定の相手である携帯電話端末171、知人宅の電話器172、セキュリティサービス会社の電話器173のうちの1つからの発呼を、公衆通信回線T11を介して受信した場合、端末100の電源をオンすべき旨の情報を、送受信部160を介して、電源制御部120に送信し、上記電源をオンすべき旨の情報によって、電源をオンした端末100から、送受信部160を介して、端末100が入力した音声、映像の少なくとも1つを受け取り、この受け取った音声、映像の少なくとも1つを、公衆通信回線T11を介して、上記発呼した相手に送信する装置である。上記の優先順は、強い方から順に、通信ボタン135、プライバシ保護スイッチ134aまたは134b、外からの発呼、である。
次に、家庭用セキュリティシステムSS1の動作について説明する。
図2、図3は、端末100の発呼によって、情報を伝送する家庭用セキュリティシステムSS1動作を示すフローチャートである。
まず、端末100に設けられている電源制御部120と、情報制御装置150との電源を、情報制御装置150と端末100とのオペレータがオンする(S100、S101)。
続いて、電源制御部120に設けられている省エネモードスイッチ122が、オペレータによって、オンされているかオフされているかを、電源制御部120が判断する(S102)。
省エネモードスイッチ122がオンされている場合(S102)、電源制御部120が、端末本体110の電源をオフする(S104)。一方、省エネモードスイッチ122がオフされている場合(S102)、電源制御部120が、端末本体110の電源をオンする(S103)。
続いて、電源制御部120が、監視部130の電源をオンし(S105)、マイク131が入力した情報を端末100から携帯電話端末171等に送出する時間間隔または時刻、すなわちタイマプログラムを、端末100のオペレータが監視部130を用いて設定する(S106)。たとえば、情報を送出し終えてから、所定時間経過後または所定時間間隔後に、端末100が情報の送出を再び開始するように設定する。ここで、所定時間、タイマプログラムの新たな設定がされなければ、従来通りのタイマプログラムに従うべく次に進む。
なお、上記設定は、監視部130に設けられているスイッチ等(図示せず)を介して行われるものとする。また、監視部130の電源がオンされると、監視部130は、マイク131から、音声情報を入力し、カメラ132から映像情報を入力することができるものとする。
続いて、監視部130に設けられている通信ボタン135が、端末100のオペレータまたは病人P11によってオンされたか否かを、監視部130が判断し(S107)、通信ボタン135がオンされていない場合、ステップS106で設定された時間間隔に対応する時刻が到来したか否かを、監視部130が判断する(S108)。
上記時刻が到来しない場合(S108)、マイク131から入力される音量が所定の値を超えたか否かを、監視部130が判断し(S109)、所定の値を超えない場合、マイク131から入力される音量が、所定の時間(たとえば1日)、所定の値を超えなかったか否かを、監視部130が判断する(S110)。
マイク131から入力される音量が、上記所定の時間、所定の値を超えた場合(S110)、ステップS107に戻って、監視を継続する。
ステップS107において、通信ボタン135を押し、オンされた場合、ステップS108において、情報を送信すべき時刻が到来した場合、ステップS109において、マイク131から入力される音量が所定の値を超えた場合、または、ステップS110において、上記所定の時間、マイク131から入力される音量が一日中所定の値を超えない場合、監視部130が発報する(S111)。
ここで、マイク131が入力した音の大きさの変化量が所定の値を超えた場合、監視部130が発報するようにしてもよい。また、マイク131から入力される音量が所定の値を超える状態が所定時間継続した場合、または所定時間内に、予め決めた回数繰り返した場合も、監視部130が発報するようにしてもよい。
なお、上記では、マイク131から入力される音の音量を監視するが、監視部130に音声認識装置を備え、マイク131から入力された音の中で人の音声だけを捕らえ、その捕らえたときの音量について監視するようにしてもよい。また上記では、通信ボタン135の押下によって監視部130が発報する。監視部130に音声認識装置を備え、マイク131から入力された音声によるキーワード、たとえば「助けて」等の所定の言葉によって監視部130を発報させてもよい。
また、上記では音の情報の監視によって監視部130を発報させるが、映像情報の監視をするようにしてもよい。たとえば、病人P11を監視する場合、所定時間映像が動かなかったりすると、呼吸や寝返りがないとみられ、いつもとは違う静止映像が所定時間以上映っていると、遮蔽物がカメラの前に入っていたり、病人P11がベッドから落ちていたりカメラの向きが変わった怖れがあるので、それで発報させてもよい。
続いて、電源制御部120が、端末本体110の電源状態を判断し(S112)、電源がオフの場合、電源制御部120が端末本体110の電源をオンする(S113、S114)。
電源がオンされた端末本体110は、監視部130の発報を受けると、メモリ112が記憶している登録宛先へ発呼すべき旨の情報を、情報制御装置150に送出する(S115)。この発呼要求を受けた情報制御装置150が携帯電話端末171等へ発呼する(S116)。
上記発呼に対して、受信側である携帯電話端末171等が応答した場合(S117)、まず、端末100のCPU111(以降は単に「端末100」と表記)は、病人P11側にマイクまたはカメラが起動されることを、スピーカ133を介して、予告アナウンスし(S118)、そして病人P11側の通信ボタン135が操作されているか、すなわち通信ボタン135がオンかオフかを判断し(S119)、通信ボタン135がオフならば、次に端末100はプライバシ保護スイッチ134a,134bのいずれがオンかオフかを判断する(S120)。
ここで端末100は、たとえばスイッチ134aがオンされていれば、マイクからの音声情報を送信禁止し、スイッチ134bがオンされていればカメラからの映像情報を送信禁止するが、音声情報や映像情報のうちで禁止されていない情報を、端末100は、送受信部140と情報制御装置150と公衆通信回線T11とを介して、携帯電話端末171等、受信側に送信する(S121)。受信側は、この送信された情報を受信する(S121)。
また、端末100は、スイッチ134aがオンされていれば、たとえばプライバシ保護のために音声情報を送信しないという音声信号を送信し、スイッチ134bがオンされていれば、たとえばプライバシ保護のために映像情報を送信しないという文字信号を送信する等、プライバシ保護機能が働いている旨を示す信号を、送受信部140と情報制御装置150と公衆通信回線T11とを介して、受信側に送信する(S122)。受信側は、プライバシ保護中である旨の信号を受信し(S122)、たとえばプライバシ保護機能が働いている旨を示す音声やまた文字表示が携帯電話端末171等に流される。
その後、受信側の音声や映像の情報を受信側が送信し(S124)、この送信されてくる情報を公衆通信回線T11と情報制御装置150と送受信部140とを介して、端末100が受信し(S124)、受信側の音声や映像の情報を、スピーカ133およびLCD113にて再生し、病人P11に伝える。なお、病人P11がLCD113を見ることができるように、端末本体110を配置する。
ところで、ステップS120でプライバシ保護スイッチ134aおよびプライバシ保護スイッチ134bがオフされていれば、マイク131、カメラ132が入力した情報を、送受信部140と情報制御装置150と公衆通信回線T11とを介して、端末100が携帯電話端末171等に送信し(S123)、この送信された情報を、携帯電話端末171等が受信する(S123)。
また逆に、受信側の音声や映像の情報を受信側が送信し、この送信情報を端末100が受信する(S124)。
次に、病人P11側から通信を終了したいときに使用される通信終了ボタン136がオンされたか否かを端末100の監視部130が判断し(S125)、通信終了ボタン136がオンされたら、監視部130が、電源制御部120へ電源オフ制御信号を送信し、電源制御部120が作動し、端末本体110が電源オフし、端末100の通信が終了する(S128)。
ステップS125において、通信終了ボタン136がオフであると端末100の監視部130が判断すると(S125)、受信側が通信終了操作をしていなければ(S126)、ステップS119に戻る。
逆に携帯電話端末171等が情報の受信を終了したときに(S126)、携帯電話端末171等から端末100が検出し(S127)、端末本体110が電源制御部120へ電源オフ制御信号を送信し、電源制御部120が作動し、端末本体110が電源オフし、端末100が上記情報の送信を終了する(S128)。
また、通信終了の後は、ステップS102に戻り、監視(S107〜S110)を継続する。
ところで、ステップS119において、病人P11等が通信ボタン135をオンするとプライバシ保護スイッチ134a、134bが設定されていても、これらの設定とは関係なく、病人P11側と受信側とは自由に情報を送受信することができる(S123、S124)。その後、通信ボタン135をオフ(S119)すると、その時点でのプライバシ保護スイッチ134a、134bの設定に戻る(S120、S121、S122)。
図4、図5は、携帯電話端末171等の発呼によって、情報を伝送する家庭用セキュリティシステムSS1動作を示すフローチャートである。
まず、オペレータが情報制御装置150の電源をオンし(S131)、情報制御装置150が、携帯電話端末171等からの発呼を着信した場合(S132)、携帯電話端末171のIDを受信し、この受信したIDと、メモリ152に記憶されているIDとを照合する(S133)。ここで、上記IDとして、携帯電話端末171の電話番号を採用してもよい。また、上記IDとして、携帯電話端末171の呼び出し音の送出回数を採用してもよい。さらに、情報制御装置150が、IDを受信し照合する代りに、端末100がIDを受信し照合するようにしてもよい。
上記照合の結果、上記2つのIDが一致した場合(S133)、情報制御装置150が端末100に発呼する(S134)。なお、上記照合の結果、上記2つのIDが一致しない場合(S133)、ステップS132に戻る。
続いて、電源制御部120に設けられている電源スイッチ121によって、電源制御部120の電源がオンされている場合(S135)、省エネモードスイッチ122によって、端末100が省エネモードに設定されているか否かを電源制御部120が判断する(S136)。上記ステップS135において、電源制御部120の電源がオフされている場合、ステップS132に戻る。
端末100が省エネモードに設定されている場合(S136)、電源制御部120が端末本体110の電源をオンする(S137、S138)。
次に、情報制御装置150からの発呼に、端末100が応答する(S139)。
続いて、マイク131が入力した音を、携帯電話端末171等に送出する旨の予告アナウンスを端末100がする(S140)。なお、上記予告アナウンスは、スピーカ133を介して行われる。
次に、上記予告アナウンスが終了してから所定時間が経過した後に、たとえば上記予告アナウンスを聞いてから、プライバシ保護スイッチ134a、134bが十分操作可能な時間が経過した後に、マイク131が入力した音を送信してよいか否かを設定するプライバシ保護スイッチ134aのオン・オフ状態を、監視部130が判断し(S141)、プライバシ保護スイッチ134aがオフされている場合、マイク131が入力した音を携帯電話端末171等に送出し始める旨のアナウンスを、端末100がスピーカ133を用いて行い、上記アナウンスが終了してから所定の時間経過後(たとえば10秒経過後)または終了直後、マイク131が入力した音を、送受信部140と情報制御装置150と公衆通信回線T11とを介して、端末100が携帯電話端末171に送信し始める(S143)。
続いて、端末100が、カメラ132が入力した映像を、携帯電話端末171等に送出する旨の予告アナウンスをする(S144)。なお、上記予告アナウンスは、スピーカ133を介して行われる。
次に、上記予告アナウンス終了後、所定時間経過後(たとえば、プライバシ保護スイッチ134bが操作可能な時間経過後)にカメラ132が入力した映像を送信してよいか否かを設定するプライバシ保護スイッチ134bのオン・オフ状態を、監視部130が判断し(S145)、プライバシ保護スイッチ134bがオフされている場合、カメラ132が入力した映像を携帯電話端末171等に送出し始める旨のアナウンスを、端末100がスピーカ133を用いて行う(S147)。
そして、上記アナウンスが終了してから所定の時間経過後(たとえば10秒経過後)またはアナウンス終了直後に、カメラ132が入力した映像を、送受信部140と情報制御装置150と公衆通信回線T11とを介して、端末100が携帯電話端末171等に送信し始める(S147)。なお、上記ステップS145でプライバシ保護スイッチ134bがオンされている場合、端末100は映像情報のプライバシ保護スイッチ134bが働いている旨の信号を情報制御装置150に送信し(S146)、カメラ132は起動されずステップS148に入る。
そして端末100は、病人P11側の通信ボタン135が操作されているか、すなわち通信ボタン135がオンかオフかを判断し(S148)、通信ボタン135がオフならば、端末100は、プライバシ保護スイッチ134a、134bのいずれかがオンかオフかを判断する(S149)。
ここで端末100は、たとえばスイッチ134aがオンされていれば、マイクからの音声情報を送信禁止し、スイッチ134bがオンされていれば、カメラからの映像情報を送信禁止する。音声情報や映像情報のうちで禁止されていない情報を、端末100は、送受信部140と情報制御装置150と公衆通信回転T11とを介して、携帯電話端末171等、つまり受信側に送信する(S150)。受信側は、この送信された情報を受信する(S150)。
また、端末100は、スイッチ134aがオンされていれば、たとえばプライバシ保護のために音声情報を送信しないという音声信号を送信し、スイッチ134bがオンされていれば、たとえばプライバシ保護のために映像情報を送信しないという文字信号を送信する等、プライバシ保護機能が働いている旨を示す信号を、送受信部140と情報制御装置150と公衆通信回線T11とを介して、受信側に送信する(S151)。受信側は、プライバシ保護中である旨の信号を受信し(S151)、たとえばプライバシ保護機能が働いている旨を示す音声または文字表示が携帯電話端末171等に流される。
その後、受信側の音声や映像の情報を受信側が送信し(S153)、この送信された情報を、公衆通信回線T11と情報制御装置150と送受信部140とを介して、端末100が受信する(S153)。
ところで、ステップS148において、病人P11等が通信ボタン135をオンすると、プライバシ保護スイッチ134a、134bが設定されていても、これらの設定とは関係なく、病人P11側と受信側は自由に情報送受信が可能となる(S152、S153)。
次に、端末100のオペレータ、または病人P11が、監視部130に設けられている通信終了ボタン136がオンかオフかを、監視部130が判断する(S154)。なお、通信ボタン135が、プライバシ保護スイッチ134a、134bのオフ状態で携帯電話端末171等の発呼時に、自動的にオンされるようにし、病人P11が通信を終えたいときには、通信ボタン135をオフさせることによって、通信終了するようにし、通信ボタン135を通信終了ボタン136の代わりに使用するようにしてもよい。
そして、通信終了ボタン136がオフの場合(S154)、上記通信を終了すべき旨の情報(S155)を、携帯電話端末171等から、端末100が受信したか否かを判断し、上記通信を終了すべき旨の情報を検出した場合(S156)、端末本体110の電源をオフすべき旨の情報を、端末本体110が電源制御部120へ送信する(S157)。
続いて、電源制御部120が端末本体110の電源をオフする(157)。そして、ステップS132に戻り、携帯電話端末171等からの発呼を着信したか否かを判断する。
なお、上記S155で発信側の通信が終了されなければ(S155)、ステップS148に戻る。
また、ステップS154において、通信終了ボタン136がオンされた場合、電源制御部120が端末本体110の電源をオフする(S157)。
なお、ステップS141でプライバシ保護スイッチ134aがオンされている場合、端末100は、情報制御装置150にプライバシ保護機能が働いている旨の信号を送信すると共に、発信側がこのプライバシ保護機能が働いている旨の信号を受信し(S142)、ステップS157に入る。また、ステップS157の後は、ステップS132に戻り、着信を待つ。
また、ステップS145でプライバシ保護スイッチ134bがオンされている場合、端末100は、映像のプライバシ保護機能が働いている旨の信号を、情報制御装置150に送信すると共に、発信側が、このプライバシ保護機能が働いている旨の信号を受信し(S146)、ステップS148に入る。
なお、ステップS140、ステップS143、ステップS147における上記アナウンスの代わりに、音楽や、ブザー、または点滅灯等視覚的表示を使用し、音と併用または単独利用するようにしてもよい。このようにすると、視覚または聴覚の不自由な人に対応できる。
本実施例によれば、マイク131が入力した音が所定の値を超えた場合、または、携帯電話端末171から発呼があった場合等に、端末本体110等の電源をオンし、マイク131等が入力した音を、携帯電話端末171等に送信するので、携帯電話端末171を所持している者等は、病人P11に非常事態が発生したことを直ちに知ることができる。また、上記送信等をしない場合には、端末本体110等の電源がオフされているので、電力消費量を削減することができ、また、端末本体110には休止時間が与えられるので、端末本体110の延命をはかることができる。
また、情報制御装置150と、端末100とが、無線通信手段(送受信部140、160)を介して接続されているので、端末本体100を容易に交換することができる。したがって、端末本体110(ノートパソコン等)が陳腐化した場合、性能が向上した新しいものに交換することが容易になる。そして、情報制御装置150を交換することなく、一層多くの画像情報等を、携帯電話端末171等に送出することができる。
なお、本実施例において、端末110等の電源がオンされ、端末100が音情報や映像情報を携帯電話端末171に送出するのみで、携帯電話端末171等からの音情報、映像情報を受信しなくてもよい。
また、本実施例において、監視部130にマイク131を備え、入力される音の音量と時間とを監視する。監視部130に音声認識装置を備え、マイク131から入力された音の中で人の音声だけを捕らえ、この捕らえた音声の大きさが、第1の所定の値を超えた場合、捕らえた音声の大きさの変化量が所定の値を超えると、または、その捕らえた音声の大きさが、所定の時間、第2の所定の値を超えなければ、監視部130が電源制御部120に発報信号を送るように監視してもよい。
また、本実施例において、監視部130にマイク131やカメラ132を備えて、監視部130が要注意の有無を監視するが、監視部130に、脈拍センサやおむつの排便センサ等他のセンサを備え、各センサに設定された値を超えたときに、監視部130が発報、すなわち各センサによる出力が要注意であると監視部130が判断したときに、監視部130が発報するように監視してもよい。
なお、本実施例において、通信ボタン135のオンによって、監視部130が発報する。監視部130に音声認識装置を備え、マイク131から入力された音声のキーワード、たとえば「助けて」等の言葉によって、監視部130を発報させるようにしてもよい。また、このときの音声は、監視される本人の音声で使用するキーワードの発音を音声認識装置に登録するようにしてもよい。このようにすると、精度よく本人の意思を認識できるので、失報することはない。
また、本実施例において、プライバシ保護スイッチ134a、134bは一度オンすると次に操作されるまでオフしないが、このスイッチ134a、134bをオンした後に、所定時間経て自動的にオフされるようにしてもよい。このようにすると、オフしたまま忘れても、必要な監視機能が働くので老人でも安心して使うことができる。
なお、本実施例において、端末100と情報制御装置150とは相互に無線で情報を送受信しているが、これを有線で送受信するようにしてもよい。
また、本実施例において、情報制御装置150に、端末100を複数接続するようにしてもよい。
なお、本実施例をプログラムまたは記録媒体として把握することができる。本実施例において、プログラムを家庭用セキュリティシステムSS1に供給することによって、家庭用セキュリティシステムSS1が動作する。また、記録媒体に格納されているプログラムを、家庭用セキュリティシステムSS1に供給することによって、家庭用セキュリティシステムSS1が動作する。
本実施例は、家庭用セキュリティ機器の端末において、音を入力する音入力手順と、上記音入力手順で入力した音の大きさが第1の所定の値を超えた場合、上記音入力手順で入力した音の大きさの変化量が所定の値を超えた場合、または、上記音入力手順で入力した音の大きさが、所定の時間、第2の所定の値を超えない場合、上記家庭用セキュリティ機器の端末の電源をオンする電源制御手順と、上記電源制御手順で上記家庭用セキュリティ機器の端末の電源をオンした場合、所定の無線通信手段と、上記家庭用セキュリティ機器の端末との間で上記所定の無線通信手段を介して接続される家庭用セキュリティ機器と、上記家庭用セキュリティ機器と接続される公衆通信回線とを介して、上記音入力手順で入力した音を、所定の宛先に送信する送信手順とをコンピュータに実行させるプログラムの例であり、また、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の例である。
また、本実施例は、家庭用セキュリティ機器の端末において、映像を入力する映像入力手順と、上記映像入力手順で入力した映像が、所定の時間、変化しない場合、上記家庭用セキュリティ機器の端末の電源をオンする電源制御手順と、上記電源制御手順で上記家庭用セキュリティ機器の端末の電源をオンした場合、所定の無線通信手段と、上記家庭用セキュリティ機器の端末との間で上記所定の無線通信手段を介して接続される家庭用セキュリティ機器と、上記家庭用セキュリティ機器と接続される公衆通信回線とを介して、上記映像入力手順で入力した映像を、所定の宛先に送信する送信手順とをコンピュータに実行させるプログラムの例であり、また、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の例である。
また、本実施例は、家庭用セキュリティ機器の端末において、映像、音のうちの少なくとも1つを入力する入力手順と、公衆通信回線と、この公衆通信回線と接続される家庭用セキュリティ機器と、この家庭用セキュリティ機器と上記家庭用セキュリティ機器の端末とを互いに接続する無線通信手段とを介して、所定の相手からの発呼を受信した場合、上記家庭用セキュリティ機器の端末の電源をオンする電源制御手順と、上記電源制御手順で上記家庭用セキュリティ機器の端末の電源をオンした場合、上記入力段階で入力した映像、音のうちの少なくとも1つを、上記無線通信手段と上記家庭用セキュリティ機器と上記公衆通信回線とを介して、上記所定の相手に送信する送信手順とをコンピュータに実行させるプログラムの例であり、また、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の例である。
なお、上記記録媒体として、フロッピー(登録商標)ディスク、CD、DAT、DVD、ハードディスク、半導体メモリ等が考えられる。以下の実施例においても、媒体として上記と同様のものを考えることができる。
上記第1の実施例は、家庭用セキュリティ機器および課程用セキュリティ機器の端末である。
この発明は、公衆通信回線に接続される家庭用セキュリティ機器と、通信手段を介して接続する家庭用セキュリティ機器の端末において、音または映像を情報として入力する入力手段と、上記入力手段が入力した音または映像から注意を要すると判断すると、上記家庭用セキュリティ機器の端末の電源をオンする電源制御手段と、上記電源制御手段が上記電源をオンした場合、上記入力手段が入力した情報を、所定の宛先に送信する送信手段とを有する家庭用セキュリティ機器の端末であるので、端末の電源を常時はオフしておき、注意を要すると判断したときに、端末の電源をオンし、病人等の情報を所定の宛先に送信するので、常時は端末の電源をオンとしなくても、病人監視等が可能であり、端末の消耗が少なくて済む。
また、建物において非常事態が発生した場合、この建物の関係者が、非常事態が発生したことを直ちに知ることができる。
またこの発明は、公衆通信回線に接続される家庭用セキュリティ機器において、映像、物音、音声のうちの少なくとも1つを入力する家庭用セキュリティ機器の端末との間で通信する通信手段と、上記公衆回線を介して、所定の相手からの発呼を受信した場合、上記家庭用セキュリティ機器の端末の電源をオンすべき旨の情報を、上記通信手段を介して、上記家庭用セキュリティ機器の端末に送信する電源制御送信手段と、上記電源制御送信手段が送信した電源をオンすべき旨の情報によって、電源をオンした上記家庭用セキュリティ機器の端末から、上記通信手段を介して、上記家庭用セキュリティ機器の端末が入力した映像、物音、音声のうちの少なくとも1つを受け取り、この受け取った映像、物音、音声のうちの少なくとも1つを、上記公衆通信回線を介して、上記所定の相手に送信する送信手段とを有する家庭用セキュリティ機器であるので、端末の電源を常時はオフしておき、所定の相手からの発呼を受信した場合に、端末の電源をオンとし、端末が入力した情報を所定の宛先に送信するので、常時は端末の電源をオンとしなくても、病人監視等が可能であり、端末の消耗が少なくて済むという効果がある。
また、建物において非常事態が発生した場合、この建物の関係者が、非常事態が発生したことを直ちに知ることができる。
図6は、本発明の第2の実施例である火災報知システムSS2の構成を示す図である。
火災報知システムSS2は、火災報知装置200と固定電話器253、253aと火災感知器251とパソコン258とを有する。
火災報知装置200とパソコン258とは、インターネットI2を介して、互いに接続され、火災報知装置200と固定電話器253、253aとは、電話網T2を介して、互いに接続されている。
また、電話網T2には、無線電話局256と固定電話器253bとが接続され、無線電話局256を介して、固定電話253、253a、253bと携帯電話器257との間では通信することができる。なお、携帯電話器257は、火災報知サービスの提供を受ける契約者宅255の所有者が携帯しているものとする。
固定電話器253と火災感知器251とは、中継装置254と火災受信機252とを介して、互いに接続され、固定電話器253bと、単体であって火災感知するとブザー等の警報と共に火災信号を中継装置254に送る簡易火災感知器251bとは、中継装置254bを介して、互いに接続されている。
また、固定電話機253と中継装置254と火災受信機252と火災感知器251とパソコン258とは、契約者宅255に設置されている。
固定電話253aは、契約者宅255の隣または近隣に位置する家屋である契約者宅隣家255aに設置され、固定電話器253bと中継装置254bと簡易火災警報器251bとは、契約者宅255の他の隣家または近隣の家屋である家屋255bに設置されている。
火災報知装置200は、CPU201とROM202とメモリ203とLCD204とキーボード205と電話中継処理部207とインターネット中継処理部208とを有する。
CPU201は、火災報知装置200の全体を制御するものであり、ROM202は、火災報知装置200の動作を制御する制御プログラムを格納しているメモリであり、メモリ203は、契約者宅255の隣に位置する契約者宅隣家255aに設定されている通信装置の宛先(たとえば固定電話器253aの電話番号)を記憶しているメモリである。
ここで、ROM202が格納している制御プログラムは、公衆通信回線である電話網T2を介して、契約者宅255に設置されている火災感知器251から、火災信号を受信した場合、メモリ203に記憶されている契約者宅隣家255aの固定電話器253aに発呼し、火災信号を送信するように火災報知装置200を動作させるプログラムである。
また、LCD204は、火災報知装置200のオペレータに情報を示す表示部であり、キーボード205は、火災報知装置200のオペレータが、火災報知装置200に情報を入力する場合に使用するキーボードである。
なお、契約者宅255で火災が発生したことを示す火災信号を送信すべき宛先として、契約者宅隣家255aに加え、契約者宅255から所定の距離内に存在している建物の宛先を、メモリ203に記憶し、これらの宛先に火災信号を送信してもよい。
また、上記火災信号を契約者宅隣家255aに送信することについての了解を、上記火災信号を送信すべき宛先に対応する建物の管理者(たとえば、契約者宅隣家255aの所有者)から得ていることを条件に、上記宛先(契約者宅隣家255aの固定電話253aの電話番号)をメモリ203に記憶するようにしてもよい。
次に、火災報知装置200の動作について説明する。
図7(1)は、火災報知装置200の動作を示すフローチャートである。
火災報知装置200が、電話網T2を介して、契約者宅255に設置されている火災感知器251から、火災信号を受信した場合(S201)、メモリ203に記憶されている契約者宅隣家255aの固定電話器253aの電話番号を選択する(S202)。
続いて、上記選択した固定電話253aに発呼し、契約者宅255において火災が発生した旨の情報を、契約者宅隣家255aに送信する(S203)。
火災報知システムSS2によれば、公衆通信回線である電話網T2を介して、契約者宅255に設置されている火災感知器251から、火災信号を火災報知装置200が受信した場合、メモリ203に記憶されている契約者宅隣家255aの固定電話器253aに、火災報知装置200が発呼し、火災が発生したことを示す火災発生情報を送信するので、契約者宅隣家255aの住人が、契約者宅255に火災発生後、契約者宅255へ直ちにかけつけることができ、上記火災に対して早期に対応をとることができる。
なお、本実施例において、メモリ203に記憶する宛先として、契約者宅255の所有者の携帯電話器257の電話番号、契約者宅255の家族携帯電話の電話番号、契約者宅255の所有者の職場の電話番号、契約者宅255の家族の職場の電話番号、契約者宅255の親戚の電話番号、契約者宅255の友人の電話番号等を考えることができる。
また、ステップS203で、火災発生情報を送信する場合、契約者宅255の開錠方法を契約者宅隣家255aの居住者に通知するようにしてもよい。
なお、本実施例をプログラムまたは記録媒体として把握することができる。本実施例において、プログラムを火災報知装置200に供給することによって、火災報知装置200が動作する。また、記録媒体に格納されているプログラムを、火災報知装置200に供給することによって、火災報知装置200が動作する。
本実施例は、第1の通信回線を介して、所定の建物に設置されている火災感知器から、火災信号を受信する火災信号受信手順と、上記火災信号受信手順で、火災信号を受信した場合、第2の通信回線を介して、上記所定の建物から所定の距離内に存在している建物の宛先を記憶する宛先記憶手段が記憶している宛先に、火災信号を送信する火災信号送信手順とをコンピュータに実行させるプログラムの例であり、また、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の例である。
次に、火災報知装置200を用いた火災報知サービスの契約を結ぶ場合について説明する。
図7(2)は、火災報知装置200を用いた火災報知サービスの契約を結ぶ場合の動作を示すフローチャートである。
なお、上記火災報知サービスとは、電話網T2を介して、契約者宅255に設置されている火災感知器251から、火災報知装置200が火災信号を受信した場合、契約者宅255で火災が発生したことを示す火災発生情報を、電話網T2を介して、契約者宅隣家255aの固定電話253aに、火災報知装置200が送信するサービスである。
上記実施例は、火災信号が火災感知器251から火災報知装置200に至る場合、火災信号回線L、火災受信機252、中継装置254、および電話網T2を介するようにしているが、図示しない簡易火災警報器が用いられる場合、その火災信号は、火災信号回線、中継装置254、および電話網T2を介して、火災報知装置200に至るようにしてもよい。
火災通知サービス契約を申し込む場合、契約者宅255の所有者が、パソコン258とインターネットI2を用いて、火災報知サービスを契約する場合に使用する火災報知サービス会社のホームページを選択し、この選択したホームページにおいて、火災発生情報を通知する通知先を選択する。
このときに、「信頼できる複数の近所の方々に契約者宅255の合鍵を渡しておき、または、契約者宅255の開錠方法を教えておき、契約者宅255が留守中であるときに、契約者宅255において火災等の非常事態が発生した場合、上記近所の方々に上記非常事態が発生した旨の情報を通知し、上記近所の方々に契約者宅の玄関の鍵を開けてもらって、大事に至らないようにする。」等の情報を、火災通知サービス契約を申し込む者に紹介してもよい。
また、上記火災報知サービスを受ける場合、中継装置254が必要になるので、この中継装置254を取りつける工事日を、上記ホームページにおいて指定するようにしてもよい。なお、中継装置254には、所定のボタンを設け、このボタンを在宅者が押すと、火災が発生した旨を消防署に通報するようにしてもよい。
火災報知サービス契約の申し込みを、パソコン258とインターネットI2とを介して、契約者宅255の所有者から、火災報知装置200を管理する上記火災報知サービスの提供者が受け付けたか否かを判断する(S211)。
そして、上記火災報知サービスの申し込みを受け付けた場合(S211)、上記火災発生情報を、契約者宅隣家255aの固定電話253aに送信することについての了解である送信了解を、契約者宅隣家255aの所有者から、上記火災報知サービス提供者が取得できたか否かを判断する(S212)。
そして、上記送信了解を、契約者宅隣家255aの所有者から取得した場合(S212)、上記火災報知サービス契約を、上記火災報知サービス提供者と契約者宅255の所有者との間で結ぶ(S213)。
上記契約によれば、火災報知サービス契約をしたい旨を、インターネットI2を介して、契約者宅255の所有者から、火災報知サービス提供者が受け付けた場合、火災発生情報を、契約者宅隣家255aの固定電話253a宛てに送信することについての了解を、契約者宅隣家255aの所有者から、上記火災報知サービス提供者が直接取得し、この送信することについての了解を取得できたことを条件に、上記火災報知サービス契約を、契約者宅255の所有者との間で、上記火災報知サービス提供者が結ぶので、契約者宅255の所有者は、上記火災報知サービス契約をする場合、契約者宅隣家255aの所有者から、上記送信することについての了解を直接取得する必要がなくなり、契約者宅255の所有者が、上記火災報知サービス契約をする場合の手続きが簡素化される。
なお、ステップS211で受け付けた申し込みによって、上記火災報知システムのサービスマンが、上記送信了解を契約者宅隣家255aの所有者から取得するために、契約者宅隣家255aを訪れ、上記火災報知システムの説明をする用意があることを、契約者宅隣家255aの所有者が、契約者宅255の所有者と上記ホームページとによって知得した場合、契約者宅隣家255aの所有者は、上記訪問の日時を上記ホームページで指定することができるようにしてもよい。なお、上記火災報知システムの説明は無料である。
また、ステップS211で受け付けた申し込みによって、上記火災報知システムのサービスマンが、上記送信了解を契約者宅隣家255aの所有者から取得するために、契約者宅隣家255aに訪れ、上記火災報知システムの説明をした後に、契約者宅隣家255aの所有者に検討する期間を与え、上記送信了解を契約者宅255の所有者が、契約者宅隣家255aの所有者から取得し、上記ホームページで、上記送信了解を取得した旨を、契約者宅255の所有者が入力してもよい。
そして、上記火災報知システムの説明後、所定の期間内に、契約者宅255の所有者による送信了解取得の入力がされない場合、了解がとれたものとみなすようにしてもよい。なお、このようにみなすためには、了解取得の入力が所定の期間内にされない場合、了解がとれたものとみなす旨の説明を、上記火災報知システムの説明をするときに、契約者宅隣家255aの所有者にする必要がある。
なお、契約者宅隣家が複数存在する場合、上記了解を上記複数の家の所有者のそれぞれから取得するようにしてもよい。
なお、ステップS213で、新規申込者が上記火災報知サービス契約をする場合、上記火災報知サービスの申し込みを受け付けるときに、新規申込者の紹介者であって火災報知サービス契約を既にしている者の住所氏名を火災報知サービスの提供者が受け取った場合、上記火災報知サービスを行う場合に必要な費用であって、紹介者である契約者宅255の所有者が納付しなければならない費用を減じるようにしてもよい。また、契約者宅255に設置されている火災感知器251、火災受信機252、中継装置254の保守点検費用を減じるようにしてもよい。
このようにすれば、契約者宅255の所有者が負担する費用等が減額されるので、契約者宅255の所有者は、上記火災報知サービスを締結しやすくなる。
また、上記各契約において、ステップS212で了解を取得する場合、契約者宅隣家255aの所有者に、上記火災報知サービスを紹介するようにしてもよい。
このようにすれば、上記火災報知サービスを締結する者が増え、火災が発生した場合、この発生した火災に対して、地域ぐるみで、早期対応をとることができる。
また、火災報知設備を有していない他の契約者宅隣家である家屋255bの所有者が上記火災報知サービスを締結する場合、中継装置254bと簡易火災警報器251bとを火災信号回線Lbを介して家屋255bに設置する。
なお、簡易火災警報器251bは何個設置してもよいが、家屋255bの台所に1個設置するものとすれば、設置費用を削減することができるので、上記契約者宅隣家の所有者は上記火災報知サービスを締結しやすくなる。なお、家屋255bは、契約者宅255の隣に位置しているものとする。
また、上記契約において、契約者宅隣家255bの所有者に、上記火災報知サービスを紹介し、この紹介によって、契約者宅隣家255bの所有者と、火災報知サービスの提供者との間で、火災報知サービス契約が成立した場合、契約者宅隣家255bの所有者の火災報知サービス契約に必要な費用を減じるようにしてもよい。
このようにすれば、契約者宅隣家255bの所有者が負担する費用が減額されるので、契約者宅隣家255bの所有者は、上記火災報知サービスを締結しやすくなり、上記火災報知サービスを締結する者が一層増える。
また、上記火災報知サービス提供者と特定または複数の火災保険会社とが、上記火災報知サービスの契約者については火災保険料を減額することができる契約を締結し、上記火災報知サービスを契約者宅255の所有者が締結した場合、契約者宅255の火災保険料を減じるようにしてもよい。そして、ホームページ上で上記減額された料金を、上記火災報知サービスを契約した契約者宅255の所有者が閲覧できるようにしてもよい。
また、上記火災報知サービスの契約者のみに適用され、保険料が従来のものよりも減額されている火災報知サービス契約者用火災保険を用意し、上記火災報知サービスを契約者宅255の所有者が締結した場合、契約者宅255の所有者が、上記火災報知サービス契約者用火災保険に掛け替えるようにしてもよい。
なお、上記火災報知サービス契約者用火災保険の概要と保険料金とは、ホームページによって閲覧することができ、また、上記保険の掛け替えも、ホームページ上でできるようにしてもよい。また、上述のように保険を掛け替た場合の保険料の差額も、ホームページ上で閲覧できるようにしてもよい。
さらに、上記保険の掛け替えをするために、保険代理店の営業の訪問依頼を、ホームページにおいてできるようにしてもよい。
また、中継装置254の保守点検時期が到来した場合、中継装置254が保守点検すべき旨を示すアラームを自動的に発する。
また、中継装置254に保守点検モード切り替えスイッチと保守点検スイッチとを設け、上記アラームを発したときに、上記保守点検モード切り替えスイッチを、保守点検モードに切り替えて、上記保守点検スイッチを契約者宅255の所有者が押し、または、契約者宅255の所有者が、火災感知器251に熱源を近づけることによって、火災信号を、擬似的に発報するようにしてもよい。なお、この擬似的な発報は、中継装置254を点検中である旨の情報を含むものとする。
そして、上記擬似的な発報を火災報知装置200が受信した場合、火災報知装置200は、中継装置254が正常に作動している旨の情報を、契約者宅255の所有者に通知する。なお、上記通知は、電話またはホームページによって行われるものとする。
なお、上記擬似的な発報を利用して、契約者宅255の所有者が上記火災報知サービスの上記送信了解をした人の住宅に、確認の意味で保守点検モードを示す信号と共に、火災信号を送出するようにしてもよい。この際、中継装置254を保守点検モードに切り替えた状態で、送信先を選択できるようにしてもよい。
本実施例は、火災が発生した場合について説明したが、火災以外の緊急事態(たとえば、留守時における盗難の事態や、一人暮しの老人宅において、1日の間、水道水が使用されない事態、居住者の体調が著しく悪化した事態等)が発生した場合にも、火災感知器を適切なセンサに換えて上記実施例を適用することができる。なお、上記発生した事態の種類に応じて、通報先を変えてもよい。
図8は、本発明の第3の実施例である火災報知システムSS3の構成を示す図である。
防災サービスシステムSS3は、火災報知装置300と中継器330、340、350とを有し、火災報知装置300と中継器330、340、350とが、通信回線320を介して互いに接続されている。
火災報知装置300は、CPU301とROM302とメモリ303とLCD304とキーボード305とハンドセット306とを有する。
CPU301は、火災報知装置300の全体を制御するものであり、ROM302は、火災報知装置300の動作を制御する制御プログラムを格納しているメモリであり、メモリ303は、中継器330、340、350が設置されている建物B33、B34、B35の宛先を記憶しているメモリである。
ここで、ROM302が格納している制御プログラムは、建物B33、B34、B35それぞれに設置されている火災感知器334、344、354のうちの1つの火災感知器から、通信回線320を介して、火災信号を受信した場合、メモリ303に記憶されている宛先の中から、火災を通報する対象となる建物、すなわち、上記受信した火災信号を送信した火災感知器が設置されている建物である火災発生建物の近くに位置する建物の宛先を全て選択し、この選択した宛先に、通信回線320を介して、上記受信した火災信号と、上記火災発生建物の宛先とを送出するように火災報知装置300を動作させるプログラムである。
また、LCD304は、火災報知装置300のオペレータに情報を示す表示部であり、キーボード305は、火災報知装置300のオペレータが、火災報知装置300に情報を入力する場合に使用するキーボードであり、ハンドセット306は、火災報知装置300のオペレータが、中継器330のオペレータと通話するときに使用するハンドセットである。
中継器330は、LCD331とスピーカ332とハンドセット333とを具備する。また、中継器330には火災が発生したことを検知する火災感知器330が接続されている。
LCD331は、中継器330のオペレータに情報を示す表示部であり、スピーカ332は、中継器330のオペレータに、音声情報を通知するときに使用するスピーカであり、ハンドセット333は、中継器330のオペレータが、火災報知装置300のオペレータと通話するときに使用するハンドセットである。
なお、中継器330と火災感知器とは、建物B33に設置されている。
また、中継器340、350も、中継器330と同様に構成されている。
また、上述の構成において、1つの中継器に複数の火災感知器を接続してもよい。さらに、1つの建物に複数の中継器を設置してもよい。
次に、火災報知装置300等の動作について説明する。
図9は、火災報知装置300の動作を示すフローチャートである。
火災報知装置300は、建物B33、B34、B35それぞれの宛先が、キーボード305を介して、火災報知装置300のオペレータ等によって入力された場合(S301)、これらの入力された建物の宛先をメモリ303に記憶する(S302)。
続いて、上記入力し記憶した他に、入力し記憶すべき建物の宛先が存在するか否かを判断し(S303)、存在する場合には、上述の入力し記憶する動作を続行する(S301)。
次に、建物B33において火災が発生し、火災感知器334から、通信回線320を介して、火災報知装置300が、火災信号を受信した場合(S311)、火災感知器334が設置されている建物がB33であることを特定する(S312)。
続いて、上記特定した建物B33の近くに位置する建物を選択する(S313)。この選択は、メモリ303に記憶されている建物B34、B35等の宛先を参照し、建物B33の近くに位置する建物の全てを、建物B34、B35等の中から抽出することによって行われる。なお、上記選択において建物B34が選択されるものとする。
そして、上記選択された建物B34へ、通信回線320を介して、建物B33において火災が発生した旨の情報(たとえば火災信号)と、メモリ302が記憶している建物B33の宛先を示す情報(たとえば「東京都、○○区○○2丁目○○番地」)を送出する(S314)。
火災報知システムSS3によれば、建物B33、B34、B35それぞれに設置されている火災感知器334、344、354のうちの1つの火災感知器334から、通信回線320を介して、火災報知装置300が火災信号を受信した場合、メモリ303に記憶されている宛先の中から、上記受信した火災信号を送信した火災感知器が設置されている建物である火災発生建物B33の近くに位置する建物B34の全てを選択し、この選択した建物B34に、通信回線320を介して、建物B33において火災が発生したことを示す火災発生情報と、建物B33の宛先とを送出するので、建物B34の居住者が、火災が発生したことと、この火災が発生した場所とを、火災発生後速やかに知ることができ、上記発生した火災に対して、避難等の対応を早期にとることができる。
なお、上記実施例において、ステップS311で火災信号を受信した場合、火災報知装置300のオペレータが、火災が本当に発生したか否かの確認をとり、火災が発生したことの確認がとれた場合、この確認がとれた旨の情報を、火災報知装置300のオペレータが、火災報知装置300に入力し、この入力後、火災報知装置300が、火災が発生した建物を特定するようにしてもよい。
このようにすれば、選択された通報先である建物B34に誤報を送出することを防止することができる。
また、上述のように火災が本当に発生した否かの確認をとる場合、建物B33における火災の進行度(たとえば、鎮火、出火階延焼中、垂直方向に拡大中、隣接する建物に延焼中、消防車が到着し延焼阻止中)を示す情報を受け取り、この受け取った情報を、火災報知装置300のオペレータが、火災報知装置300に入力し、この入力した情報を、ステップS314において送出するようにしてもよい。
また、上記火災の進行度、ステップS311で火災信号を受信したときの火災地区の気象情報(たとえば、風向、風速、気温、湿度を示す情報)に応じて、建物B34への被害を、火災報知装置300のオペレータが予測し、この予測した情報を、火災報知装置300に入力し、この入力した情報を、ステップS314において送出するようにしてもよい。
また、上記実施例において、ステップS301で入力した建物の宛先が、位置する地図上の情報である地図情報を、ステップS302でメモリ303に記憶し、ステップS313で建物B33の近くに位置する建物、たとえば、地図画像を利用し、建物B33を中心に所定半径の円内を近隣範囲とし、この範囲の建物である建物B34を選択したときに、メモリ303が記憶している地図情報に基づいて、建物B33の位置と、上記選択した建物B34の位置とが示されている位置指示地図情報を作成し、この作成した位置指示地図情報を、ステップS314で送出するようにしてもよい。この場合、上記近隣範囲内の建物は複数存在することがあるが、それぞれの位置指示地図情報を送出する。
このようにすれば、火災が発生した建物B33と建物B44との位置関係を、建物B33の居住者が地図によって把握することができる。そして、正しい避難経路を選択しやすくなる。
また、上記実施例において、ステップS313で建物B33の火災発生を通知する建物を選択する場合、ステップS311で火災信号を受信したとき以降の気象情報(たとえば、風向、風速、気温、湿度を示す情報)に応じて、たとえば、地図画像を利用した上記近隣範囲の円の中心を、建物B33よりも風下方向に、風速や湿度等に応じて算定された距離だけ移動し、または上記近隣範囲を楕円とし、建物B33を楕円の一方の焦点に位置させ、他方の焦点位置を風下方向に算定距離だけ移動するようにし、この近隣範囲の建物を選択するようにし、ステップS314で送出してもよい。また、ステップS311で火災信号を受信したときの上記気象情報を、オペレータが火災報知装置300に入力し、ステップS314で、火災発生情報と共に上記入力された上記気象情報を送出してもよい。
このようにすれば、発生した火災によって延焼するおそれの大きい建物へ、確実に火災が発生したことを通知することができる。
また、上記実施例において、ステップS301で建物の宛先と、火災感知器が設置されている場所を示す情報とを入力し、この入力した宛先と火災感知器が設置されている場所を示す情報とを、ステップS302でメモリ303に記憶し、ステップS313で、建物B33の火災発生を通知する建物を選択する場合、発報した火災感知器が設置されている場所を示す情報も選択し、ステップS314で、上記選択した場所を示す情報を送出してもよい。
このようにすれば、火災発生場所が建物のどこであるかを、火災発生を通知された建物の居住者が正確に知ることができ、適切に避難することができる。
なお、火災報知システムにおいて、通信回線320とを介して、火災報知装置300と接続されている建物の数が3戸または3棟であるが、これ以外の数であってもよい。
上記実施例では、各建物に中継器を設置しているが、中継器の代わりに、火災受信機を設置するようにしてもよい。
各建物に設置されている火災受信機は、火災報知装置300と同様に、CPUとROMとメモリとLCDとキーボードとハンドセットとを有し、各建物に設置されている火災受信機と防災監視会社等に設置されている火災報知装置300とは、通信回線320を介して、互いに接続されている。また、火災報知装置300は、各火災受信機の少なくとも主要な機能を全て有している。
CPUは、火災受信機を制御するものであり、ROMは、火災受信機の動作を制御する制御プログラムおよび建物内に複数の設置されている火災感知器に付されているアドレスと、個々の設置場所、各階の平面図とを格納している記憶部であり、メモリは、火災感知器の検出データを記憶するメモリである。
この場合の動作は、以下のようである。
各建物の宛先がメモリ303に既に記憶され、ある建物で火災が発生すると、火災感知器からアドレスを含めた火災信号が送出され、火災受信機がそれを受信すると、その火災信号を検出データとしてメモリに記憶する。検出データのアドレスからROM内の対応する設置場所と、階の平面図を呼び出し、LCDに表示すると共に、警報音で報知する。
防災要員が現場に駆けつけ、火災を確認すると、火災受信機のオペレータに通報し、消火活動をする。オペレータは、火災断定ボタンを押すと共に、状況を把握しながら、非常放送等で避難誘導する。
火災感知器発報の時点で、火災受信機は、通信回線320を介して、火災報知装置300に、火災発生建物の宛先(住所)を含む火災信号を自動的に送出する。火災断定の時点では、火災受信機は、火災断定信号を宛先と共に火災信号を送出する。
火災報知装置300は、火災発生を通知する建物、たとえば、火災発生建物の近隣範囲内にある他の建物を、メモリの中から抽出し、上記位置指示地図情報を抽出した建物に送出する。このときに、必要に応じて、火災発生建物や任意の建物における火災受信機の全保有情報を要求すると、要求された火災受信機は、通信回線320を介して、全情報を火災報知装置300に継続送信する。
火災報知装置300は、その全情報の信号を継続的に受信し、メモリに格納する。このメモリの情報に基づいて、火災報知装置300は、指定の火災受信機の現在状況と全く同じ画面と同じ盤面操作状態を見ることができ、切り替えスイッチによって、火災受信機側の操作情報が切り離され、現在の火災受信機の画面ではない、たとえば別の階の画面等、任意の画面を、火災報知装置300の操作で見ることができる。
なお、火災報知装置300のキーボード305が、火災受信機のキーボードと同じ構成と機能とを有する。このときに、火災報知装置300が2台併設されている場合、一方が指定の火災受信機のモニタとして働き、他方を他の建物の火災受信機のために対応できるように分担するようにしてもよい。
さらに、火災報知装置300に設けられた操作権スイッチを切り替え、火災報知装置300のキーボード305の操作によって、指定の火災受信機を操作することができる。
これは、操作権スイッチをオンにすると、その状態が信号となり、通信回線320を介して、指定の火災受信機に送信され、メモリ303に格納され、火災受信機の操作権が火災報知装置300に渡されたことを示すフラグが立つ。
なお、この操作権を、火災受信機側でも切り替えることができる。火災受信機は、切り替えられた操作権のある側に従って、操作される。
このようにすると、火災受信機側に一時的にまたは何らかの原因で、オペレータがいなくなったときに火災が起きた場合、操作権を火災報知装置300側に切り替え、応急的に火災報知装置300側で対応することができる。
このときに、火災受信機側にTVカメラを設ければ、オペレータの不在を確認できる。
また、本実施例をプログラムまたは記録媒体として把握することができる。本実施例において、プログラムを火災報知装置300に供給することによって、火災報知装置300が動作する。また、記録媒体に格納されているプログラムを火災報知装置300に供給することによって、火災報知装置300が動作する。
本実施例は、複数の建物それぞれに設置されている火災感知器から、通信回線を介して、火災信号を受信する火災信号受信手順と、上記火災感知器のうちの1つの火災感知器から、火災信号を受信した場合、上記複数の建物それぞれの宛先を記憶している宛先記憶手段に記憶されている宛先の中から、火災発生を通知する建物、たとえば上記受信した火災信号を送信した火災感知器が設置されている建物である火災発生建物の近くに位置する建物の宛先を選択し、この選択した宛先に、上記通信回線を介して、上記受信した火災信号と、上記火災発生建物の宛先とを送出する火災信号・宛先送出手順とをコンピュータに実行させるプログラムの例であり、また、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の例である。
図10は、本発明の第4の実施例である防災サービスシステムSS4の構成を示す図である。
防災サービスシステムSS4は、防災センタ410と、コンビニエンスストア420、430、440と、家屋421、422、431、432、441、442とを具備する。
防災センタ410は、防災サービスを提供する防災サービス提供者が常駐しているところである。また、上記防災サービス提供者は、火災の対処方法についての専門知識、経験を有する者である。
上記防災サービスは、この防災サービスの拠点としてのコンビニエンスストア420から所定の距離内に存在する家屋421で火災が発生した場合、コンビニエンスストア420の店員(拠点の人員)が、火災が発生した家屋421に直ちに行き、上記火災に対する対策を施すサービスである。
家屋421は、たとえば、個人の所有する家であり、また、家屋421は、家屋421で火災が発生した場合、この火災が発生したことを検知し、防災センタ410に送信する火災検知器(図示せず)を有する。
また、コンビニエンスストア420の経営者と、防災センタ410において防災サービスを提供する防災サービス提供者と、家屋421の所有者との間で、契約が締結された場合、上記防災サービスが提供されるようになっている。
また、上記防災サービス契約が締結された場合、上記防災サービス提供者は、コンビニエンスストア420の店員が携帯可能な通信装置(図示せず)を、コンビニエンスストア420に付与または貸与し、また、上記防災サービス提供者は、コンビニエンスストア420の店員に、たとえば定期的に上記火災に対する対策についての火災対策教育を施す。
上記通信装置は、防災センタ410に設置されている通信装置(図示せず)の間で情報を送受する無線通信手段を有する。また、音声を入力するマイクと、映像を入力するカメラとライト、ガス濃度検出部と、画像情報を表示するLCDと、音声を出力するスピーカとバッテリおよびコンパスとを有する。
そして、上記マイク、カメラが入力した情報と、ガス濃度検出部が検出したガス、たとえば一酸化炭素の濃度を示す情報とを、上記無線通信手段を介して上記防災センタ410に設置されている通信装置に送信し、また、上記防災センタ410に設置されている通信装置から受信した情報を、上記LCD、スピーカが出力することができるようになっている。
なお、上記通信装置は、たとえば無線通信手段は、胸ポケットに入るケース状のものであり、マイク等の他の機器は、たとえば防災ヘルメットに設けられている無線通信手段とコード接続されていてもよい。バッテリは、他のポケットに収まるようにする。
また、上記ガス濃度検出部は、一酸化炭素や他のガス、たとえば可燃性ガス(プロパン、ブタン等)や火災によって発生する人体に悪影響を及ぼすガス(塩化水素、シアンガス等)の濃度検出器であってもよく、複数種類のガス濃度を検出するようにしてもよい。
上記教育については、実施訓練と情報取り扱い教育がある。実施訓練とは、上記通信装置の使い方、家屋421に設置されている防災機器の取り扱い方法(たとえば、ホームスプリンクラーの放水停止方法、消火器の使用方法)、火災現場における一般的な対処方法(たとえば、人の在不在確認(風呂、トイレ、ベランダ等)と救出・避難、自動消火設備がない家屋の場合の初期火災の消火と避難のタイミング、煙を吸わないように頭を低くする等避難の方法)、火傷等応急処置方法、人工呼吸方法、消火器やバケツを用いた消火訓練等がある。上記「情報取り扱い教育」は、家屋421等の間取りに関する情報、家屋421等の居住者に関する情報、火災時対応手順書、居住者の連絡先、コンビニエンスストア420から家屋421までの地図、隣家の庭を含む近隣平面図等の取り扱いに関する教育である。
たとえば、これらの情報から、コンビニエンスストア420の店員が出動している最中に、上記防災サービス提供者は、家の人と連絡を取り、家が留守であって寝たきり老人がどの部屋にいるかが分かる。店員から現地の情報を知ることによって、上記防災サービス提供者は、たとえば隣の庭から避難した方がよいと判断すると、店員を、間取り情報と近隣平面図とを用いてガイドする。店員は、この間取り情報とコンパスとによって、老人を捜し出し、近隣平面図を、避難するために用いる。
そして、家屋421で火災が発生し、防災センタ410において上記防災サービス提供者が、通信回線を介して家屋421で火災が発生した旨の情報を取得した場合、上記防災サービス提供者が、近隣のコンビニエンスストア420の店員に出動要請するようになっている。
そして、上記出動要請をされた場合、上記防災サービス契約に基づいて、上記火災対策教育を受けた店員が、上記通信装置を携帯して、火災発生した家屋421に出動し、この出動した上記店員が、上記カメラ等の通信装置を介して、上記火災が発生した家屋421の状態を示す情報を、上記サービス提供者に送信するようになっている。
また、この出動した上記店員が、上記通信装置を使って、家屋421の状態を示す情報を、上記サービス提供者に送信し、上記サービス提供者が、上記送信されてくる情報を受信し、この受信した情報に基づいて、上記店員が実行できる対策を創出し、この創出した対策を示す情報に基づいて、上記店員が対策を実行すべき旨を、上記防災サービス提供者が、上記通信装置を介して送信するようになっている。
そして、上記対策を示す情報と、上記対策を実行すべき旨の要請とを、上記通信装置を介して受け取った上記店員が、上記対策を示す情報と上記受けた教育とに基づいて、家屋421で発生した火災に対して対策を施すようになっている。
なお、コンビニエンスストア430、家屋432等も、コンビニエンスストア420、家屋421と同様に構成されている。
次に、防災サービスシステムSS4の動作について説明する。
図11、図12は、防災サービスシステムSS4の動作を示すフローチャートである。
上記防災サービス契約が、コンビニエンスストア420の経営者と、防災センタ410において防災サービスを提供する防災サービス提供者と、家屋421の所有者との間で締結された場合(S401)、上記防災サービス提供者は、所定の情報を送受し、コンビニエンスストア420の店員が携帯可能な通信装置を、コンビニエンスストア420に付与または貸与し(S402)、コンビニエンスストア420の店員に、上記火災に対する対策についての火災対策教育を施す(S403)。
上記防災サービス提供者が、家屋421において、火災が発生したことを示す情報を取得した場合(S411)、コンビニエンスストア420の店員に、火災が発生した家屋421に、出動するように要請する(S412)。
続いて、上記通信装置を使って、上記出動した上記店員から送られてくる情報であって、家屋421の状態を示す情報を、上記サービス提供者が受信した場合(S413)、上記受信した情報に基づいて、上記店員が実行できる対策を創出し、この創出した対策を示す情報と、この対策を示す情報に基づいて上記店員が対策を実行すべき旨を示す情報とを、上記防災サービス提供者が送信する(S414、S415)。
家屋421に出動することを、要請された場合(S421)、上記防災サービス契約に基づいて、上記火災対策教育を受けたコンビニエンスストア420の店員が、上記通信装置を携帯して、火災発生した家屋421に出動し(S422)、この出動した上記店員が、上記通信装置を介して、上記火災が発生した家屋421の状態を示す情報を、上記サービス提供者に送信する(S423)。
続いて、上記対策を示す情報と、上記対策を実行すべき旨の要請とを、上記通信装置を介して受け取った場合(S424、S425)、上記店員が、上記対策を示す情報と上記受けた教育とに基づいて、家屋421で発生した火災に対して対策を施す(S426)。
防災サービスシステムSS4によれば、家屋421で火災が発生した場合、家屋421の近隣に位置するコンビニエンスストアの店員であって、発生した火災に対する対策教育を受けた店員が、家屋421に直ちに出動するので、防災センタ410が直接運営するサービス拠点を増やさなくても、また、防災センタ410が防災対策を専門に行う人員を増やさなくても、火災発生から対策を施すまでの時間が短縮され、上記発生した火災に対して、適切な対策を早期に施すことができる。
また、上記店員が出動する場合、防災センタ410の防災サービス提供者との間で情報を送受することができる通信装置を携帯して出動し、上記通信装置を介して、家屋421の状態を示す情報を、上記防災サービス提供者に送信し、上記状態情報に対応する対策を、上記防災サービス提供者から受信し、この受信した対策に基づいて、上記店員が上記火災に対する対策を施すので、火災についての専門知識を有する者から送られてくる適切なアドバイスに基づいて、的確な対策を施すことができる。
なお、ステップS422において、上記店員が出動する場合、ヘルメットまたは防火頭巾、簡易防火服を着用し、また、家屋421の合鍵、消火器、応急手当用品が入っている救急箱、家屋421の間取り等が記載された資料、上記通信装置の取り扱い説明書等を持参して出動するようにしてもよい。また、上記出動する場合の所持品を、チェックリストを用いてチェックするようにしてもよい。
また、ステップS421において出動要請をする場合、防災センタ410から、コンビニエンスストア420へ、火災が発生した家屋421の間取り、病人が居住している部屋に関する情報、また、家屋421の居住者と前もって連絡がとれた場合には、家屋421に居住者が在室しているか否かについての情報または誤報であった等を、併せて送出してもよい。
また、ステップS413において、家屋421において通報された家屋の火災が現場で確認された場合、この上記防災サービス提供者は、情報を管轄消防署に通報するようにしてもよい。
また、本実施例においては、コンビニエンスストアの数を3件としているが、3件以外の数としてもよい。また、1件のコンビニエンスストアが受け持つ家屋の数を2戸としているが、2戸以外の数としてもよい。
また、本実施例において、コンビニエンスストアとその店員は、上記防災サービスの拠点と人員との例であるが、特定地域に密着している機関(たとえば、企業の営業所、自治会、個人、福祉関係の機関、医療関係の機関、ボランティア組織、スポーツ関係の機関等)とその人員にも、本実施例を適用することができる。
また、本実施例においては、防災サービスの対象は、住戸や家屋であるが、それに限らず事務所、ビル、マンション、公共施設、工場等、いかなる建築物でもよい。
また、本実施例においては、防災サービスの対象は、単一のコンビニエンスストアか単一の家屋であれば、複数のコンビニエンスストア等を、単一または複数の防災対象物に対応させるようにしてもよい。
SS1…家庭用セキュリティシステム、 100…端末、 110…端末本体、
111、151…CPU、 112、152…メモリ、 113…LCD、
120…電源制御部、 122…省エネモードスイッチ、
130…監視部、 131…マイク、 132…カメラ、 133…スピーカ、
134a、134b…プライバシスイッチ、 140、160、170…送受信部、
150…情報制御装置、 171…携帯電話端末、
P11…病人、 T11…通信回線、
SS2…火災報知システム、 200…火災報知装置、 201…CPU、
202…ROM、 203…メモリ、 251…火災感知器、
253、253a…固定電話器、 254…中継装置、 255…契約者宅、
255a…契約者宅隣家、 I2…インターネット、 T2…電話網、
SS3…火災報知システム、 300…火災報知装置、 301…CPU、
302…ROM、 303…メモリ、
306、333、343、353…ハンドセット、 320…通信回線、
330、340、350…中継器、 334、344、354…火災感知器、
B33、B34、B35…建物、 SS4…防災サービスシステム、
410…防災センタ、 420、430、440…コンビニエンスストア、
421、422、431、432、441、442…家屋。

Claims (4)

  1. 所定の拠点から所定の距離内に存在する家屋で非常事態が発生した場合、上記所定の拠点の人員が、上記非常事態が発生した現場に直ちに行き、上記非常事態に対する対策を講じ、また、上記防災サービス提供者が、上記非常事態に対する対策についての教育を上記所定の拠点の人員に施す旨の契約を、上記所定の拠点の経営者と、防災センタにおいて防災サービスを提供する防災サービス提供者との間で、契約締結手段が締結させる契約締結段階と;
    所定の通信回線を介して、上記家屋で非常事態が発生した旨の情報を、家屋非常事態発生情報取得手段が、上記防災サービス提供者に取得させる家屋非常事態発生情報取得段階と;
    上記家屋非常事態発生情報取得段階で、非常事態が発生した旨の情報を取得した場合、上記契約に基づいて教育を受けた人員が、上記非常事態が発生した家屋に出動し、この出動した上記人員が上記受けた教育に基づいて対策を実行すべき旨を、出動要請手段が要請する出動要請段階と;
    を有することを特徴とする防災サービス提供方法。
  2. 所定の拠点から所定の距離内に存在する家屋で非常事態が発生した場合、上記所定の拠点の人員が、上記非常事態が発生した現場に直ちに行き、上記非常事態に対する対策を講じ、また、上記防災サービス提供者が、上記非常事態に対する対策についての教育を上記所定の拠点の人員に施す旨の契約を、上記所定の拠点の経営者と、防災センタにおいて防災サービスを提供する防災サービス提供者との間で、契約締結手段が締結させる契約締結段階と;
    所定の通信回線を介して、上記家屋で非常事態が発生した旨の情報を、家屋非常事態発生情報取得手段が、上記防災サービス提供者に取得させる家屋非常事態発生情報取得段階と;
    上記家屋非常事態発生情報取得段階で、非常事態が発生した旨の情報を取得した場合、上記契約に基づいて教育を受けた人員が、上記防災サービス提供者が上記所定の拠点に付与した携帯可能な通信装置を携帯して、上記非常事態が発生した家屋に出動し、この出動した上記人員が、上記通信装置を介して、上記非常事態が発生した家屋の状態を示す情報を、上記サービス提供者に送信すべき旨を、上記防災サービス提供者の操作に基づいて、出動要請手段が要請する出動要請段階と;
    上記出動要請段階で出動した上記人員から、上記通信装置を介して送られてくる情報を受信し、この受信した情報に基づいて、上記人員が実行できる対策を、上記防災サービス提供者が送出し、この送出した対策を示す情報を、上記通信装置を介して、対策情報送信手段が上記人員に送信する対策情報送信段階と;
    上記対策情報送信段階で送信した対策を示す情報と、上記受けた教育と、上記防災サービス提供者による指示とに基づいて上記人員が対策を実行すべき旨を、上記通信装置が上記人員に送信する対策実行要請送信段階と;
    を有することを特徴とする防災サービス提供方法。
  3. 所定の拠点から所定の距離内に存在する家屋で非常事態が発生した場合、上記所定の拠点の人員が、上記非常事態が発生した現場に直ちに行き、上記非常事態に対する対策を講じ、また、上記防災サービス提供者が、上記非常事態に対する対策についての教育を上記所定の拠点の人員に施す旨の契約を、上記所定の拠点の経営者と、防災センタにおいて防災サービスを提供する防災サービス提供者との間で、契約締結手段が締結させる契約締結段階と;
    上記防災サービス提供者が、所定の通信回線を介して、上記家屋で非常事態が発生した旨の情報を取得し、上記契約に基づいて、上記防災サービス提供者から、上記所定の拠点に対して人員の出動要請がされた場合、上記非常事態が発生した家屋に出動することを、上記教育を受けた人員に、出動慫慂手段が促す出動段階と;
    を有することを特徴とする防災サービス提供方法。
  4. 所定の拠点から所定の距離内に存在する家屋で非常事態が発生した場合、上記所定の拠点の人員が、上記非常事態が発生した現場に直ちに行き、上記非常事態に対する対策を講じ、また、上記防災サービス提供者が、上記非常事態に対する対策についての教育を上記所定の拠点の人員に施す旨の契約を、上記所定の拠点の経営者と、防災センタにおいて防災サービスを提供する防災サービス提供者との間で、契約締結手段が締結させる契約締結段階と;
    上記防災サービス提供者が、所定の通信回線を介して、上記家屋で非常事態が発生した旨の情報を取得し、上記契約に基づいて、上記防災サービス提供者から、上記所定の拠点に対して人員の出動要請がされた場合、上記非常事態が発生した家屋に出動することを、上記教育を受けた人員に、出動慫慂手段が促す出動段階と;
    上記出動した上記人員が上記通信装置に入力した情報であって、上記非常事態が発生した家屋の状態を示す情報を、非常事態情報送信手段が上記サービス提供者に送信する非常事態情報送信段階と;
    上記非常事態情報送信段階で送信された情報に基づいて、上記防災サービス提供者が提供する対策であって上記人員が実行できる対策を、対策送信手段が、上記人員が携帯する上記通信装置に送信する対策送信段階と;
    を有することを特徴とする防災サービス提供方法。
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