JP2013164735A - 注意喚起システム、注意喚起プログラム、及び注意喚起方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】急ブレーキ情報判定部24は、同じ交差点の互いに交差する進入方向に関連付けられた2つの急ブレーキ情報が第一判定条件を満たす場合に、当該2つの急ブレーキ情報が、自車の進入方向に交差する進入方向で同じ交差点に対して進入する他車との間の衝突である特定衝突を回避するための特定急ブレーキ操作を表すと判定する。第一判定条件は、2つの急ブレーキ情報のそれぞれに関連付けられた急ブレーキ操作の発生時刻の間の差が、予め定められた第一判定時間より短いという条件である。注意喚起用情報生成部26は、特定急ブレーキ操作の発生状況に応じて、各交差点についての注意喚起内容を複数の候補の中から選択し、当該選択結果に基づき注意喚起用情報を生成する。
【選択図】図2
Description
そして、各交差点についての注意喚起内容は、各交差点についての特定急ブレーキ操作の発生状況に応じて選択される。すなわち、特定急ブレーキ操作の発生状況に基づいて、異なる進入道路の間での急ブレーキ操作の関連性の程度に応じた適切な注意喚起内容を選択することが可能となる。
以上のように、上記の特徴構成によれば、同じ交差点に対する異なる進入道路でのそれぞれの急ブレーキ操作の間の関連性を考慮した注意喚起を、簡素な構成で行うことが可能となる。
図1に示すように、ナビゲーション装置1は複数の機能部を備え、具体的には、第一送受信部11と、推定自車位置取得部12と、現在時刻取得部13と、ナビゲーション用演算部14と、急ブレーキ操作検出部15と、急ブレーキ情報生成部16と、注意喚起内容決定部17と、注意喚起実行部18とを備えている。すなわち、本実施形態では、注意喚起内容決定部17が、管理装置2ではなく、管理装置2と通信可能なナビゲーション装置1のそれぞれに備えられている。
第一送受信部11は、管理装置2との間でデータの送受信を行う通信装置を備えている。本実施形態では、第一送受信部11が備える通信装置は無線通信装置とされ、ナビゲーション装置1と管理装置2との間のデータの送受信は、無線通信を利用して行われる。この無線通信は、例えば、携帯電話網、無線LAN(Local Area Network)、VICS(登録商標;Vehicle Information and Communication System(道路交通情報通信システム))、路車間通信(車両3と道路側に設置された通信装置との間での通信)等の、種々の無線通信設備を利用して行う構成とすることができる。なお、第一送受信部11が、ナビゲーション装置1とは独立して車両3に設けられた通信装置を制御して、管理装置2との間でデータの送受信を行う構成とすることもできる。
第一地図情報記憶部31は、ナビゲーション用演算部14が各処理を実行する際等に参照される地図情報(道路地図データ)を記憶する(すなわち格納する、以下同様)記憶部である。地図情報は、複数の交差点70のそれぞれに対応する複数のノードと、各ノード間を接続する道路に対応する複数のリンクとにより構成される、道路情報(道路ネットワークデータ)を含んでいる。なお、交差点70には合流地点も含む。また、第一地図情報記憶部31には、地図情報として、上記のような道路情報だけでなく、道路上や道路周辺に設けられた各種地物の情報である地物情報が記憶されている。第一地図情報記憶部31に地物情報が記憶される地物には、例えば、信号機のような立体的な構造物や、停止線を示す停止線標示73(図3参照)のような道路標示が含まれる。
推定自車位置取得部12は、自車両の推定位置である推定自車位置を取得する機能部である。本実施形態では、推定自車位置取得部12は、車両3に備えられたGPS測定ユニット91、距離センサ92、及び方位センサ93の出力に基づき、座標(緯度及び経度)で表された推定自車位置を演算により取得する。具体的には、推定自車位置取得部12は、GPS測定ユニット91が出力するGPS(Global Positioning System)信号に基づき導出されるGPS位置データと、距離センサ92及び方位センサ93が出力する移動距離情報及び方位情報に基づき導出される推測航法位置データとから、推定自車位置を導出する演算を行って推定自車位置を取得する。上記のように決定される推定自車位置が、測定誤差等により道路上から外れる場合には、必要に応じて、第一地図情報記憶部31に記憶された道路地図データに基づき、推定自車位置を道路地図に示される道路上に合わせるための補正(マップマッチング処理)が行われる。
現在時刻取得部13は、現在の時刻を取得する機能部である。本実施形態では、現在時刻取得部13は、ナビゲーション装置1(車両3)に備えられる内蔵時計の出力に基づき、現在時刻を取得する。なお、車両3の外部から受信する信号(例えば、上記のGPS信号)に基づき、現在時刻取得部13が現在時刻を取得する構成とすることもできる。この場合、例えば、内蔵時計の出力に基づき得られる時刻が、車両3の外部から受信する信号に基づき補正されて、現在時刻が導出される構成とすることができる。
ナビゲーション用演算部14は、ナビゲーション機能を実行するためのアプリケーションプログラムに従って動作する演算処理手段である。例えば、ナビゲーション用演算部14は、第一地図情報記憶部31から自車両周辺の地図情報(道路地図データ)を取得して表示装置98に地図の画像を表示するとともに、当該地図の画像上に、推定自車位置を示すマークを重ね合わせて表示する地図表示処理を実行する。また、ナビゲーション用演算部14は、出発地、目的地、通過地点や走行条件(高速道路の使用有無等)等の経路探索条件に基づき、出発地から目的地までの案内経路を探索する経路探索処理を実行する。そして、探索された当該案内経路に従って、表示装置98による案内表示や音声出力装置99による音声案内により、運転者に対する経路案内処理を実行する。なお、表示装置98は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示装置と、タッチパネルや操作スイッチ等の入力装置とが一体となった装置により構成される。また、音声出力装置99は、例えば、スピーカやアンプ等の音声を出力するための装置により構成される。
注意喚起用情報記憶部32は、管理装置2からナビゲーション装置1に送信された注意喚起用情報を記憶する記憶部である。本実施形態では、管理装置2側で、対象交差点70aとする交差点70を設定する対象交差点設定処理が実行され、注意喚起用情報には、対象交差点70aを特定する情報(具体的には、対象交差点70aに対応するノードを特定する情報)が含まれる。また、後述するように、注意喚起用情報には、注意喚起内容決定部17による注意喚起内容の決定処理に必要な各種情報が含まれる。
注意喚起内容決定部17は、各交差点70についての注意喚起内容を、注意喚起用情報に基づき決定する機能部である。本実施形態では、注意喚起内容決定部17は、注意喚起用情報記憶部32に記憶された注意喚起用情報の内容と、注意喚起の対象車両の進入道路80(すなわち、自車進入道路80a)の種別と、の双方に対応する注意喚起内容を決定する。この際、以下に説明する注意喚起内容記憶部33に記憶された注意喚起内容の選択規則に則って、注意喚起内容が選択されて決定される。
注意喚起内容記憶部33は、注意喚起内容の選択規則、並びに各注意喚起内容の具体的内容(本実施形態では、注意喚起メッセージ)を記憶する記憶部である。図4に、本実施形態に係る注意喚起内容の選択規則を表の形態で示すが、本実施形態では、注意喚起内容の選択候補として、第一注意喚起、第二注意喚起、第三注意喚起、第四注意喚起、第五注意喚起、及び第六注意喚起の6個が設定されている。なお、図4の「特定/非特定」の欄についての区分の選択処理は管理装置2側で実行され、本実施形態では更に、「交差点種別」の欄についての区分の選択処理も管理装置2側で実行される。そして、注意喚起用情報には、管理装置2側での当該選択処理の結果の情報が含まれる。そのため、本実施形態では、ナビゲーション装置1側に備えられる注意喚起内容決定部17は、注意喚起内容の選択処理については図4に示す「進入道路種別」の欄についての区分の選択処理のみを実行し、図4の選択規則に則った注意喚起内容を決定する。
注意喚起実行部18は、対象交差点70aへ進入する自車両(車両3)の乗員に対して注意喚起を行う機能部である。注意喚起実行部18は、注意喚起内容決定部17が決定した注意喚起内容に基づき注意喚起を行うように構成されている。本実施形態では、対象交差点70aの手前に設定された注意喚起設定位置を自車両が通過する際に、注意喚起を実行する。ここで、注意喚起設定位置は、図3に示すように、対象交差点70aへの入口、或いは停止線標示73等により設定された停止位置(図3の例では対象交差点70aへの入口)を基準位置として、注意喚起設定距離Lだけ車両3の進行方向後方側に設定される。注意喚起設定距離Lは、適切な制動操作を行うことにより十分な余裕を持って上記基準位置において車両3を停止させることができるだけの距離に設定され、例えば100〔m〕等の固定値や、車速等に応じた可変値に設定される。
急ブレーキ操作検出部15は、自車両(車両3)の急ブレーキ操作を検出する機能部である。急ブレーキ操作の検出方法は、種々の方法を採用することが可能である。例えば、車両3にブレーキアシスト装置が備えられる場合には、ブレーキアシスト装置が作動した場合に急ブレーキ操作が発生したと判定して当該急ブレーキ操作を検出する構成とすることができる。ここで、ブレーキアシスト装置とは、運転者のブレーキペダルを踏み込む速さや強さが通常のブレーキ時より大きい場合等に、運転者のブレーキ踏力に対してブレーキの効きを強くするブレーキアシスト動作を行う装置である。
急ブレーキ情報生成部16は、交差点70において急ブレーキ操作が発生した場合に、当該急ブレーキ操作の発生情報である急ブレーキ情報を生成する機能部である。本実施形態では、急ブレーキ操作が発生した地点と交差点70との間の距離(直線距離又は道路の延在方向に沿った距離)が予め定められた交差点判定閾値(例えば10〔m〕や20〔m〕等)未満である場合に、当該急ブレーキ操作が当該交差点70において発生したと判定する。この際、急ブレーキ操作が発生した地点の位置は、推定自車位置取得部12が取得した推定自車位置に基づき特定され、交差点70の位置は、第一地図情報記憶部31に記憶された地図情報に基づき特定される。
図2に示すように、管理装置2は複数の機能部を備え、具体的には、第二送受信部21と、急ブレーキ情報収集部22と、急ブレーキ情報管理部23と、急ブレーキ情報判定部24と、交差点種別取得部25と、注意喚起用情報生成部26と、注意喚起用情報配信部27とを備えている。すなわち、本実施形態では、管理装置2に、注意喚起用情報をナビゲーション装置1のそれぞれに配置する注意喚起用情報配信部27が備えられている。
第二送受信部21は、複数の車両3(具体的にはナビゲーション装置1)との間でデータの送受信を行う通信装置を備えている。第二送受信部21が備える通信装置は、本実施形態では無線通信装置とされ、ナビゲーション装置1が備える第一送受信部11と共通の通信規格のものが使用される。
急ブレーキ情報収集部22は、交差点70における車両3の急ブレーキ操作の発生情報である急ブレーキ情報を、複数の車両3から収集する機能部である。上述したように、急ブレーキ情報は、ナビゲーション装置1が備える急ブレーキ情報生成部16により生成され、生成された急ブレーキ情報は、第一送受信部11から管理装置2が備える第二送受信部21へ送信される。急ブレーキ情報収集部22は、第二送受信部21が受信した急ブレーキ情報を収集し、収集した急ブレーキ情報を急ブレーキ情報記憶部42に記憶させる。
急ブレーキ情報管理部23は、急ブレーキ情報収集部22が収集した急ブレーキ情報を管理する機能部である。本実施形態では、急ブレーキ情報収集部22が収集した急ブレーキ情報は急ブレーキ情報記憶部42に記憶され、急ブレーキ情報管理部23は、急ブレーキ情報記憶部42に記憶されている急ブレーキ情報を管理する。具体的には、急ブレーキ情報管理部23は、急ブレーキ情報を、急ブレーキ操作の発生時刻t1、急ブレーキ操作が発生した交差点、及び急ブレーキ操作が発生した進入方向に関連付けて管理する。なお、上述したように、関連付けに必要な発生時刻t1等の情報は、ナビゲーション装置1から受信する急ブレーキ情報に含まれている。
急ブレーキ情報判定部24は、急ブレーキ情報が特定急ブレーキ操作を表す特定急ブレーキ情報であるか否かを判定する機能部である。ここで、特定急ブレーキ操作とは、特定衝突を回避するための急ブレーキ操作である。特定衝突とは、自車の進入方向に交差する進入方向で同じ交差点に対して進入する他車との間の衝突であり、一般的に、出会い頭衝突と呼ばれる。
|t1a−t1b|<Z1 ・・・(1)
|t2b−t3a|<Z2 ・・・(2)
交差点種別取得部25は、交差点70の種別(交差点種別)を取得する機能部である。交差点種別取得部25は、後述する注意喚起用情報生成部26が必要とする対象交差点70aの交差点種別の情報を取得する。具体的には、交差点種別取得部25は、図4に示す「交差点種別」に応じた分類を行うために必要な交差点種別の情報を取得する。すなわち、交差点種別取得部25が取得する交差点種別の情報には、交差点70に信号機が設置されているか否かの分類情報が含まれ、本実施形態では更に、信号機の表示状態に基づく分類情報も含まれる。本実施形態では、交差点種別取得部25は、交差点70に信号機が設置されているか否かの情報を、第二地図情報記憶部41に記憶された地図情報に基づき取得する。また、本実施形態では、交差点種別取得部25は、交差点70に設置されている信号機の表示状態を、交通管制センタとの通信により取得する。
注意喚起用情報生成部26は、注意喚起用情報を急ブレーキ情報に基づき生成する機能部である。注意喚起用情報生成部26は、注意喚起の対象となる交差点70である対象交差点70aについて、注意喚起用情報の生成を行う。本実施形態では、頻度算出期間(例えば、1ヶ月、6ヶ月、1年等)における急ブレーキ操作の発生件数に基づき取得される急ブレーキ操作の発生頻度が、予め定められた判定値より高い交差点70が、対象交差点70aとして設定される。なお、この場合の判定値として、例えば、1日から10日の中から選択された日数(例えば1日)において1度発生する場合の頻度に対応する値を用いることができる。なお、交差点70の形態(例えば、進入道路間の接続形態、道路幅、道路種別、制限速度等)に基づき、或いは、急ブレーキ操作の発生頻度と交差点70の形態との双方に基づき、対象交差点70aとする交差点70を選択する構成とすることもできる。
注意喚起用情報配信部27は、注意喚起用情報をナビゲーション装置1(車両3)のそれぞれに配置する機能部である。注意喚起用情報配信部27は、注意喚起用情報生成部26が生成した注意喚起用情報を、第二送受信部21を介してナビゲーション装置1に配信する。本実施形態では、注意喚起用情報配信部27は、予め定められた区域(例えば、行政区画に応じた区域)に含まれる対象交差点70aの全てについての注意喚起用情報を、定期的(例えば、1日毎、10日毎、1ヶ月毎等)にナビゲーション装置1に配信するように構成されている。なお、注意喚起用情報配信部27が、車両3の現在位置に応じて、車両3が接近する対象交差点70aについての注意喚起用情報をナビゲーション装置1に配信する構成とすることもできる。
次に、図7、図8、及び図9を参照して、本実施形態に係る注意喚起システムにおいて実行される注意喚起処理(具体的には、図7に示す注意喚起の実行処理、図8に示す急ブレーキ情報の生成処理、及び図9に示す注意喚起用情報の生成処理)の手順、すなわち、注意喚起方法について説明する。以下に説明する注意喚起処理の手順は、上記のナビゲーション装置1や管理装置2の各機能部を構成するハードウェア又はソフトウェア(プログラム)或いはその両方により実行される。上記の各機能部がプログラムにより構成される場合には、ナビゲーション装置1や管理装置2が有する演算処理装置が、上記の各機能部を構成するプログラムを実行するコンピュータとして動作する。
自車両の前方に対象交差点70aがあると判定されると(ステップ#01:Yes)、注意喚起用情報が取得され(ステップ#02)、当該注意喚起用情報の内容に基づき、「特定/非特定」(図4参照)の区分について「特定衝突注意喚起」が選択されているか否かの判定が実行される(ステップ#03)。「特定衝突注意喚起」が選択されている場合には(ステップ#03:Yes)、処理はステップ#05にそのまま進み、「特定衝突注意喚起」が選択されていない場合には、すなわち「非特定衝突注意喚起」が選択されている場合には(ステップ#03:No)、ステップ#04の処理を経てステップ#05の処理に進む。なお、ステップ#04の処理では、自車進入道路80aの進入道路種別(図4参照)を取得する。そして、図4の規則に則った注意喚起内容が決定されるとともに(ステップ#05)、決定された注意喚起内容に基づく注意喚起が実行されて(ステップ#06)、処理は終了する。
図8に示すように、交差点70における急ブレーキ操作が検出されると(ステップ#11:Yes)、急ブレーキ操作の発生時刻t1が取得される(ステップ#12)。次に、急ブレーキ操作後の発進が検知されると(ステップ#13:Yes)、発進時刻t2が取得されるとともに(ステップ#14)、交差道路幅Wを取得して(ステップ#15)、車両3が交差点70を退出したか否かの判定を行う(ステップ#16)。そして、車両3の交差点70からの退出が検知されると(ステップ#16:Yes)、交差点退出時刻t3を取得して(ステップ#17)、急ブレーキ情報を生成する(ステップ#18)。なお、図8に示す急ブレーキ情報の生成処理は、本実施形態では、ナビゲーション装置1に備えられた急ブレーキ情報生成部16が中心となり実行される。
図9に示すように、対象交差点70aに関連付けられた全ての急ブレーキ情報を取得し、第一判定条件を満たす2つの急ブレーキ情報(急ブレーキ情報組)があるか否かの判定を行う(ステップ#22)。第一判定条件を満たす急ブレーキ情報組がない場合には(ステップ#22:No)、処理はステップ#28に進み、特定急ブレーキ操作の発生頻度がゼロとして取得される。一方、第一判定条件を満たす急ブレーキ情報組がある場合には(ステップ#22:Yes)、第一判定条件を満たす急ブレーキ情報組を抽出し(ステップ#23)、抽出した急ブレーキ情報組について第二判定条件を満たすか否かの判定を行う(ステップ#24)。なお、ステップ#23では、第二判定条件に基づく判定(ステップ#24)を実行していない急ブレーキ情報組を抽出する。
最後に、本発明に係る注意喚起システムの、その他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。
しかし、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、上記第一時刻が、第二交差点通過情報から取得される発進時刻t2に代えて、第二交差点通過情報から取得される交差点退出時刻t3に設定される構成とすることができる。この場合、第一時刻と第二時刻とが共に交差点退出時刻t3に設定される。また、上記第二時刻が、第一交差点通過情報から取得される交差点退出時刻t3に代えて、第一交差点通過情報から取得される発進時刻t2に設定される構成とすることもできる。この場合、第一時刻と第二時刻とが共に発進時刻t2に設定される。さらに、上記第一時刻が、第二交差点通過情報から取得される発進時刻t2に代えて、第二交差点通過情報から取得される交差点退出時刻t3に設定されるとともに、上記第二時刻が、第一交差点通過情報から取得される交差点退出時刻t3に代えて、第一交差点通過情報から取得される発進時刻t2に設定される構成とすることもできる。この場合、第一時刻が、2つの急ブレーキ情報のそれぞれに関連付けられた交差点通過情報の内の取得可能な発進時刻t2が遅い方の交差点退出時刻t3に設定され、第二時刻が、2つの急ブレーキ情報のそれぞれに関連付けられた交差点通過情報の内の取得可能な発進時刻t2が早い方の発進時刻t2に設定される。
2:管理装置
3:車両
17:注意喚起内容決定部
22:急ブレーキ情報収集部
23:急ブレーキ情報管理部
24:急ブレーキ情報判定部
26:注意喚起用情報生成部
27:注意喚起用情報配信部
70:交差点
t1:発生時刻
t2:発進時刻
t3:交差点退出時刻
Claims (9)
- 交差点における車両の急ブレーキ操作の発生情報である急ブレーキ情報を複数の車両から収集する急ブレーキ情報収集部と、注意喚起用情報を前記急ブレーキ情報に基づき生成する注意喚起用情報生成部と、を備えた注意喚起システムであって、
前記急ブレーキ情報を、急ブレーキ操作の発生時刻、急ブレーキ操作が発生した交差点、及び急ブレーキ操作が発生した進入方向に関連付けて管理する急ブレーキ情報管理部と、
前記急ブレーキ情報が、自車の進入方向に交差する進入方向で同じ交差点に対して進入する他車との間の衝突である特定衝突を回避するための特定急ブレーキ操作を表す、特定急ブレーキ情報であるか否かを判定する急ブレーキ情報判定部と、を更に備え、
前記急ブレーキ情報判定部は、同じ交差点の互いに交差する進入方向に関連付けられた2つの前記急ブレーキ情報が第一判定条件を満たす場合に、当該2つの急ブレーキ情報が前記特定急ブレーキ情報であると判定し、
前記第一判定条件は、2つの前記急ブレーキ情報のそれぞれに関連付けられた急ブレーキ操作の発生時刻の間の差が、予め定められた第一判定時間より短いという条件であり、
前記注意喚起用情報生成部は、各交差点についての前記特定急ブレーキ情報に基づく前記特定急ブレーキ操作の発生状況に応じて、各交差点についての注意喚起内容を複数の候補の中から選択し、当該選択結果に基づき前記注意喚起用情報を生成する注意喚起システム。 - 前記急ブレーキ情報管理部は、前記急ブレーキ情報を、更に、急ブレーキ操作後の車両の発進時刻及び当該車両の交差点退出時刻の少なくとも一方を取得可能な情報である交差点通過情報に関連付けて管理し、
前記急ブレーキ情報判定部は、同じ交差点の互いに交差する進入方向に関連付けられた2つの前記急ブレーキ情報が、前記第一判定条件に加えて第二判定条件も満たす場合に、当該2つの急ブレーキ情報が前記特定急ブレーキ情報であると判定し、
前記第二判定条件は、2つの前記急ブレーキ情報のそれぞれに関連付けられた前記交差点通過情報を用い、いずれか一方の前記交差点通過情報から取得される発進時刻又は交差点退出時刻の一方である第一時刻と、いずれか他方の前記交差点通過情報から取得される発進時刻又は交差点退出時刻の一方である第二時刻との間の差が、予め定められた第二判定時間より短いという条件である請求項1に記載の注意喚起システム。 - 前記交差点通過情報は、急ブレーキ操作後の車両の発進時刻及び当該車両の交差点退出時刻の双方を取得可能な情報であり、
前記急ブレーキ情報判定部による判定に用いられる2つの前記急ブレーキ情報のそれぞれに関連付けられた前記交差点通過情報の内、取得可能な発進時刻が早い方の前記交差点通過情報が第一交差点通過情報であり、取得可能な発進時刻が遅い方の前記交差点通過情報が第二交差点通過情報であり、
前記第二判定条件は、前記第一時刻を前記第二交差点通過情報から取得される発進時刻とし、前記第二時刻を前記第一交差点通過情報から取得される交差点退出時刻とした条件である請求項2に記載の注意喚起システム。 - 前記注意喚起用情報生成部は、前記特定急ブレーキ操作の発生状況に加えて、交差点の種別にも応じて、各交差点についての注意喚起内容を複数の候補の中から選択する請求項1から3のいずれか一項に記載の注意喚起システム。
- 前記注意喚起用情報生成部は、前記特定急ブレーキ操作の発生状況から取得される発生頻度が予め定められた判定値より高く、且つ信号機が設置されていない交差点について、前記特定衝突に関する注意喚起内容を選択する請求項4に記載の注意喚起システム。
- 各交差点についての注意喚起内容を、前記注意喚起用情報に基づき決定する注意喚起内容決定部を更に備え、
前記注意喚起内容決定部は、前記注意喚起用情報の内容と、注意喚起の対象車両の進入道路の種別と、の双方に対応する注意喚起内容を決定する請求項1から5のいずれか一項に記載の注意喚起システム。 - 車両に搭載される車載端末装置と、複数の前記車載端末装置と通信可能に設けられた管理装置と、を有して構成され、
前記注意喚起用情報を前記車載端末装置のそれぞれに配信する注意喚起用情報配信部が、前記管理装置に備えられ、
前記注意喚起内容決定部が、前記車載端末装置のそれぞれに備えられている請求項6に記載の注意喚起システム。 - 交差点における車両の急ブレーキ操作の発生情報である急ブレーキ情報を複数の車両から収集する急ブレーキ情報収集機能と、注意喚起用情報を前記急ブレーキ情報に基づき生成する注意喚起用情報生成機能と、をコンピュータに実現させるための注意喚起プログラムであって、
前記急ブレーキ情報を、急ブレーキ操作の発生時刻、急ブレーキ操作が発生した交差点、及び急ブレーキ操作が発生した進入方向に関連付けて管理する急ブレーキ情報管理機能と、
前記急ブレーキ情報が、自車の進入方向に交差する進入方向で同じ交差点に対して進入する他車との間の衝突である特定衝突を回避するための特定急ブレーキ操作を表す、特定急ブレーキ情報であるか否かを判定する急ブレーキ情報判定機能と、を更にコンピュータに実現させ、
前記急ブレーキ情報判定機能は、同じ交差点の互いに交差する進入方向に関連付けられた2つの前記急ブレーキ情報が第一判定条件を満たす場合に、当該2つの急ブレーキ情報が前記特定急ブレーキ情報であると判定し、
前記第一判定条件は、2つの前記急ブレーキ情報のそれぞれに関連付けられた急ブレーキ操作の発生時刻の間の差が、予め定められた第一判定時間より短いという条件であり、
前記注意喚起用情報生成機能は、各交差点についての前記特定急ブレーキ情報に基づく前記特定急ブレーキ操作の発生状況に応じて、各交差点についての注意喚起内容を複数の候補の中から選択し、当該選択結果に基づき前記注意喚起用情報を生成する注意喚起プログラム。 - 注意喚起システムにより、交差点における車両の急ブレーキ操作の発生情報である急ブレーキ情報を複数の車両から収集する急ブレーキ情報収集ステップと、注意喚起用情報を前記急ブレーキ情報に基づき生成する注意喚起用情報生成ステップと、を実行する注意喚起方法であって、
前記急ブレーキ情報を、急ブレーキ操作の発生時刻、急ブレーキ操作が発生した交差点、及び急ブレーキ操作が発生した進入方向に関連付けて管理する急ブレーキ情報管理ステップと、
前記急ブレーキ情報が、自車の進入方向に交差する進入方向で同じ交差点に対して進入する他車との間の衝突である特定衝突を回避するための特定急ブレーキ操作を表す、特定急ブレーキ情報であるか否かを判定する急ブレーキ情報判定ステップと、を更に注意喚起システムにより実行し、
前記急ブレーキ情報判定ステップでは、同じ交差点の互いに交差する進入方向に関連付けられた2つの前記急ブレーキ情報が第一判定条件を満たす場合に、当該2つの急ブレーキ情報が前記特定急ブレーキ情報であると判定し、
前記第一判定条件は、2つの前記急ブレーキ情報のそれぞれに関連付けられた急ブレーキ操作の発生時刻の間の差が、予め定められた第一判定時間より短いという条件であり、
前記注意喚起用情報生成ステップでは、各交差点についての前記特定急ブレーキ情報に基づく前記特定急ブレーキ操作の発生状況に応じて、各交差点についての注意喚起内容を複数の候補の中から選択し、当該選択結果に基づき前記注意喚起用情報を生成する注意喚起方法。
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