JP2013164187A - 空気調和装置のリモコン - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上させること。
【解決手段】リモコン(33)は、複数の節電モードが記憶された記憶部(37)と、ユーザーによって記憶部(37)の複数の節電モードのうち1つが選択されて記憶される選択部(38)と、ユーザーが押すことで、選択部(38)で記憶された節電モードが空気調和装置へ実行指示される左ボタン(42a)とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、空気調和装置のリモコンの操作性の向上対策に関するものである。
従来より、節約モードを備えた空気調和装置が知られている。例えば特許文献1に開示されている空気調和装置は、節約モードとして2種類のモード(本気節約モード、らくらく節約モード)を備えており、リモコンに設けられた節約設定ボタンを押すたびに2つの節約モードが交互に切り替わるようになっている。また、節約設定ボタンを長押しすることで、節約モードが解除される。
特開2009−270764号公報
ところが、上記特許文献1の空気調和装置では、2つの節約モードのうち一方のモードについては節約設定ボタンを2回押さないと実行されないため、操作が煩わしいという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の節電モードを有する空気調和装置のリモコンにおいて操作性を向上させることにある。
第1の発明は、複数の節電モードのうち所望のモードを空気調和装置へ実行指示する空気調和装置のリモコンを対象としている。そして、本発明は、上記複数の節電モードが記憶された記憶部(37)と、ユーザーによって上記記憶部(37)の複数の節電モードのうち1つが選択されて記憶される選択部(38)と、ユーザーが押すことで、上記選択部(38)で記憶された節電モードが空気調和装置へ実行指示される操作部(42a)とを備えているものである。
上記第1の発明では、運転前に、ユーザーによって複数の節電モードの中から1つが選択される。この選択された節電モードは記憶される。そして、ユーザーは操作部(42a)を1回押すだけで、予めユーザーによって選択されて記憶された節電モードが実行指示される。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記記憶部(37)には、それぞれ、上記空気調和装置の定格消費電力にデマンド率を乗じて得られる上限電力以下に上記空気調和装置の消費電力を制限しつつ、室内気温がユーザーによって設定された設定温度となるように空調能力を調節する制限動作が行われる第1節電モードおよび第2節電モードが記憶されている。そして、上記第1節電モードは、上記デマンド率がユーザーによる設定行為によってのみ変更されるモードである。上記第2節電モードは、上記デマンド率に基づいて目標温度差を設定し、一日に行われた上記制限動作中の上記室内気温と上記設定温度の差の最大値が上記目標温度差となるように上記デマンド率を調節する学習動作が繰り返し行われるモードである。
上記第2の発明では、所定のデマンド動作が行われる第1節電モードおよび第2節電モードが記憶部(37)に記憶されている。第1節電モードにおいて、デマンド率はユーザーが設定変更しない限り値が変更されない。第2節電モードにおいて、デマンド率は日々の運転結果に基づいて自動的に調節される。
第3の発明は、上記第1または第2の発明において、上記空気調和装置の運転状態を示す基本画面を含んだ複数の画面を切り換えて表示する表示部(41)を備えている。そして、上記操作部(42a)の実行指示機能は、上記表示部(41)に上記基本画面が表示されているときに有効となる。
上記第3の発明では、表示部(41)に図2に示すような基本画面が表示されているときにおいて、操作部(42a)が押されることで、予めユーザーによって選択されて記憶された節電モードが実行指示される。つまり、表示部(41)に基本画面以外の画面が表示されているときは、操作部(42a)を押しても節電モードは実行指示されない。
以上説明したように、本発明によれば、複数の節電モードが記憶された記憶部(37)と、ユーザーによって記憶部(37)の複数の節電モードのうち1つが選択されて記憶される選択部(38)と、ユーザーが押すことで、選択部(38)で記憶された節電モードが空気調和装置へ実行指示される操作部(42a)とを備えるようにした。そのため、ユーザーは所望の節電モードを1回選択しておけば、それ以降は、操作部(42a)を1回押すだけで所望の節電モードを実行させることができる。したがって、運転を行うたびにボタンを複数回押さなければならない従来に比べて、煩わしさを軽減することができる。その結果、節電モードを選択して実行させる際の操作性が向上する。
図1は、実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路図である。 図2は、実施形態に係るリモコンの正面図である。 図3は、実施形態に係るリモコンの正面図である。 図4は、実施形態に係るリモコンの正面図である。 図5(A)、(B)は、一日における消費電力の推移を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
図1に示すように、本実施形態の空気調和装置(10)は、室外ユニット(11)と、室内ユニット(12)と、制御器(30)とを備えている。室外ユニット(11)と室内ユニット(12)は、液側連絡配管(13)およびガス側連絡配管(14)を介して互いに接続されている。空気調和装置(10)では、室外ユニット(11)、室内ユニット(12)、液側連絡配管(13)およびガス側連絡配管(14)によって、冷媒回路(20)が形成されている。制御器(30)については後述する。
冷媒回路(20)には、圧縮機(21)と、四方切換弁(22)と、室外熱交換器(23)と、膨張弁(24)と、室内熱交換器(25)とが設けられている。圧縮機(21)、四方切換弁(22)、室外熱交換器(23)および膨張弁(24)は、室外ユニット(11)に収容されている。室外ユニット(11)には、室外熱交換器(23)へ室外空気を供給するための室外ファン(15)が設けられている。一方、室内熱交換器(25)は、室内ユニット(12)に収容されている。室内ユニット(12)には、室内熱交換器(25)へ室内空気を供給するための室内ファン(16)が設けられている。
冷媒回路(20)は、冷媒が充填された閉回路である。冷媒回路(20)において、圧縮機(21)は、その吐出側が四方切換弁(22)の第1のポートに、その吸入側が四方切換弁(22)の第2のポートに、それぞれ接続されている。また、冷媒回路(20)では、四方切換弁(22)の第3のポートから第4のポートへ向かって順に、室外熱交換器(23)と、膨張弁(24)と、室内熱交換器(25)とが配置されている。
圧縮機(21)は、スクロール型またはロータリ型の全密閉型圧縮機である。圧縮機(21)は、その回転速度が可変となっている。具体的に、圧縮機(21)の電動機は、インバータを介して商用電源に接続している。インバータの出力周波数を変更すると、電動機の回転速度が変化し、その結果、圧縮機(21)の回転速度が変化する。そして、圧縮機(21)の回転速度を上昇させると圧縮機(21)の運転容量が増加し、圧縮機(21)の回転速度を低下させる圧縮機(21)の運転容量が減少する。
四方切換弁(22)は、第1のポートが第3のポートと連通し且つ第2のポートが第4のポートと連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1のポートが第4のポートと連通し且つ第2のポートが第3のポートと連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とに切り換わる。室外熱交換器(23)および室内熱交換器(25)は、いわゆるクロスフィン型の熱交換器である。室外熱交換器(23)は、室外空気を冷媒と熱交換させる。室内熱交換器(25)は、室内空気を冷媒と熱交換させる。膨張弁(24)は、いわゆる電子膨張弁である。
制御器(30)は、空気調和装置(10)の運転制御を行う。制御器(30)は、室外制御部(31)と、室内制御部(32)と、リモコン(33)とを備えている。リモコン(33)は、リモートコントローラの略称である。室外制御部(31)と室内制御部(32)とリモコン(33)とは、配線を介して互いに電気的に接続されている。室外制御部(31)は、室外ユニット(11)に収容され、圧縮機(21)、四方切換弁(22)、膨張弁(24)および室外ファン(15)の動作を制御する。一方、室内制御部(32)は、室内ユニット(12)に収容され、室内ファン(16)の動作を制御する。
室内制御部(32)には、吸込温度センサ(35)の計測値が入力されている。吸込温度センサ(35)は、室内ユニット(12)における室内熱交換器(25)の上流側に設けられ、室内ユニット(12)へ吸い込まれた空気の温度を計測する。吸込温度センサ(35)の計測値は、室内気温と実質的に等しい。
リモコン(33)には、リモコン制御部(36)が内蔵されている。リモコン制御部(36)には、記憶部(37)と、選択部(38)と、指示部(39)とが設けられている。記憶部(37)は、予め複数(本実施形態では、第1節電モードおよび第2節電モードの2つ)の節電モードが記憶されている。選択部(38)は、ユーザーによって記憶部(37)の複数の節電モードのうち1つが選択されて記憶される。指示部(39)は、後述するカーソルボタン(42)の左ボタン(42a)が押されることによって、選択部(38)に記憶された1つの節電モードを実行するよう室内制御部(32)へ指示する。
また、リモコン(33)には、図2に示すように、設定温度等の情報を表示するための液晶表示部(41)が設けられている。液晶表示部(41)は、リモコン(33)の前面の上半分に配置されている。リモコン(33)の前面の下半分には、ユーザーが操作する各種のボタン(42〜47)が配置されている。具体的に、リモコン(33)では、その幅方向の中央部にドーナツ状のカーソルボタン(42)が配置され、カーソルボタン(42)の内側にメニュー/確定ボタン(43)が配置されている。また、カーソルボタン(42)の周囲には、運転/停止ボタン(44)と、キャンセルボタン(45)と、風量/風向ボタン(46)と、運転切換ボタン(47)とが配置されている。カーソルボタン(42)は、左ボタン(42a)、右ボタン(42b)、上ボタン(42c)および下ボタン(42d)の4つに区分されている。本実施形態において、左ボタン(42a)は節電ボタンを兼ねており本発明に係る操作部を構成している。所定の状態で左ボタン(42a)を1回押すことによって、上述したように指示部(39)から所望の節電モードが室内制御部(32)へ実行指示される。
−空気調和装置の運転動作−
空気調和装置(10)は、冷房運転と、暖房運転と、除霜運転とを行う。
〈冷房運転〉
冷房運転中の冷媒回路(20)では、四方切換弁(22)を第1状態に設定した状態で、冷凍サイクルが行われる。この状態では、室外熱交換器(23)、膨張弁(24)、室内熱交換器(25)の順に冷媒が循環し、室外熱交換器(23)が凝縮器として機能し、室内熱交換器(25)が蒸発器として機能する。室外熱交換器(23)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒が、室外空気へ放熱して凝縮する。一方、室内熱交換器(25)では、膨張弁(24)を通過する際に膨張した冷媒が、室内空気から吸熱して蒸発する。室内ユニット(12)は、吸い込んだ室内空気を室内熱交換器(25)へ供給し、室内熱交換器(25)において冷却された空気を室内へ吹き出す。
〈暖房運転〉
暖房運転中の冷媒回路(20)では、四方切換弁(22)を第2状態に設定した状態で、冷凍サイクルが行われる。この状態では、室内熱交換器(25)、膨張弁(24)、室外熱交換器(23)の順に冷媒が循環し、室内熱交換器(25)が凝縮器として機能し、室外熱交換器(23)が蒸発器として機能する。室内熱交換器(25)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒が、室内空気へ放熱して凝縮する。室内ユニット(12)は、吸い込んだ室内空気を室内熱交換器(25)へ供給し、室内熱交換器(25)において加熱された空気を室内へ吹き出す。一方、室外熱交換器(23)では、膨張弁(24)を通過する際に膨張した冷媒が、室外空気から吸熱して蒸発する。
〈除霜運転〉
除霜運転は、暖房運転中に室外熱交換器(23)に付着した霜を融かすための運転であって、暖房運転中に必要に応じて実行される。除霜運転中の冷媒回路(20)では、四方切換弁(22)が第1状態に設定され、圧縮機(21)が作動する。また、除霜運転中には、室外ファン(15)および室内ファン(16)が停止する。そして、冷媒回路(20)では、圧縮機(21)から吐出された冷媒が室外熱交換器(23)へ供給され、室外熱交換器(23)に付着した霜が冷媒によって暖められて融解する。
−制御器の動作−
本実施形態の空気調和装置(10)は、上述した冷房運転時および暖房運転時において、空気調和装置(10)の消費電力を上限電力以下に制限するための節電モード(デマンド機能)を有している。ユーザーは、リモコン(33)を操作することによって、この節電モードを実行する否かを選択する。
〈節電モードの選択/実行指示〉
ユーザーは、先ず、選択部(38)において第1節電モードおよび第2節電モードから所望の節電モードを選択して記憶させる。具体的に、ユーザーは、メニュー/確定ボタン(43)を操作して、図3に示すような「節電モード選択」画面を液晶表示部(41)に表示させる。この状態で、ユーザーは、カーソルボタン(42)の左ボタン(42a)および右ボタン(42b)を操作して、選択したい節電モードにカーソルを移動させて、メニュー/確定ボタン(43)を押すことで選択された節電モードが選択部(38)に記憶される。これで、節電モードの選択操作が完了する。
次に、ユーザーは、冷房運転時および暖房運転時に節電モードを実行させる場合、カーソルボタン(42)の左ボタン(42a)を1回押す。これにより、選択部(38)に記憶された節電モードが、リモコン制御部(36)の指示部(39)から室内制御部(32)へ実行指示される。これで、節電モードの実行指示の操作が完了し、ユーザーの所望の節電モードが実行される。また、節電モードがリモコン制御部(36)の指示部(39)から室内制御部(32)へ実行指示されると、図4に示すようにリモコン(33)の液晶表示部(41)には「節電中」の文字が表示される。
ここで、指示部(39)は、図2に示すような「基本画面(待ち受け画面)」が液晶表示部(41)に表示されているときだけ、左ボタン(42a)が押されることで室内制御部(32)へ実行指示するように構成されている。つまり、左ボタン(42a)は、液晶表示部(41)に基本画面が表示されているときだけ、節電モードの実行指示機能が有効となる。そして、液晶表示部(41)に基本画面以外の画面(図3や図5に示すような画面)が表示されているときは、左ボタン(42a)は右ボタン(42b)、上ボタン(42c)および下ボタン(42d)と同様に画面上のカーソルを移動させる機能を発揮する。このように、左ボタン(42a)は、節電モードの実行指示機能とカーソルの移動機能の2つの機能を果たすものであり、液晶表示部(41)に表示される画面によって2つの機能が切り替わる。
本実施形態において、基本画面(待ち受け画面)は、図2に示すように、設定温度や冷房/暖房の区別、風量、風向などのユーザーが設定し得る空気調和装置(10)の複数の運転情報(運転状態)が表示された画面である。
以上のように、一度、選択部(38)において節電モードを選択すればその節電モードが記憶されるため、それ以降に行われる冷房運転および暖房運転では、ユーザーは、いちいち節電モードを選択する操作をしなくても、左ボタン(42a)を1回押すだけで所望の節電モードが実行されることとなる。
〈通常制御動作〉
ユーザーが節電モードを実行指示していない場合、制御器(30)は、通常制御動作を行う。この通常制御動作において、制御器(30)は、吸込温度センサ(35)の計測値(即ち、室内気温の実測値)が設定温度となるように、空気調和装置(10)の空調能力を制御する。この通常制御動作において、制御器(30)は、空気調和装置(10)の消費電力の制限は行わない。
先ず、冷房運転中における制御器(30)の通常制御動作について説明する。
制御器(30)は、吸込温度センサ(35)の計測値と、ユーザーがリモコン(33)へ入力した設定温度とを比較する。吸込温度センサ(35)の計測値が設定温度を上回っている場合、制御器(30)は、空調負荷に対して空調能力(冷房能力)が不足していると判断し、空調能力を増やすために圧縮機(21)の運転容量を増加させる。一方、吸込温度センサ(35)の計測値が設定温度を下回っている場合、制御器(30)は、空調負荷に対して空調能力(冷房能力)が過剰だとと判断し、空調能力を減らすために圧縮機(21)の運転容量を減少させる。
圧縮機(21)の運転容量を最低値に設定しても吸込温度センサ(35)の計測値が設定温度を下回っている場合は、制御器(30)が空気調和装置(10)をサーモオフ状態とする。具体的に、制御器(30)は、吸込温度センサ(35)の計測値が設定温度を下回ると、圧縮機(21)、室外ファン(15)、および室内ファン(16)を停止させる。その結果、室内ユニット(12)は、空気の冷却を停止する。また、冷房運転中に吸込温度センサ(35)の計測値(即ち、室内気温の実測値)が設定温度を上回ると、制御器(30)は、圧縮機(21)、室外ファン(15)、および室内ファン(16)を起動する。その結果、室内ユニット(12)は、空気の冷却を再開する。
次に、暖房運転中における制御器(30)の通常制御動作について説明する。
制御器(30)は、吸込温度センサ(35)の計測値と、ユーザーがリモコン(33)へ入力した設定温度とを比較する。吸込温度センサ(35)の計測値が設定温度を下回っている場合、制御器(30)は、空調負荷に対して空調能力(暖房能力)が不足していると判断し、空調能力を増やすために圧縮機(21)の運転容量を増加させる。一方、吸込温度センサ(35)の計測値が設定温度を上回っている場合、制御器(30)は、空調負荷に対して空調能力(暖房能力)が過剰だとと判断し、空調能力を減らすために圧縮機(21)の運転容量を減少させる。
圧縮機(21)の運転容量を最低値に設定しても吸込温度センサ(35)の計測値が設定温度を上回っている場合は、制御器(30)が空気調和装置(10)をサーモオフ状態とする。具体的に、制御器(30)は、吸込温度センサ(35)の計測値が設定温度を上回ると、圧縮機(21)、室外ファン(15)、および室内ファン(16)を停止させる。その結果、室内ユニット(12)は、空気の加熱を停止する。また、暖房運転中に吸込温度センサ(35)の計測値(即ち、室内気温の実測値)が設定温度を下回ると、制御器(30)は、圧縮機(21)、室外ファン(15)、および室内ファン(16)を起動する。その結果、室内ユニット(12)は、空気の加熱を再開する。
〈節電モードでの動作〉
ユーザーが節電モードを実行指示した場合、制御器(30)は第1節電モードと第2節電モードにおいて以下の動作を行う。
−−第1節電モードでの動作−−
第1節電モードが実行指示されると、制御器(30)は、制限動作を行う。この制限動作において、制御器(30)は、空気調和装置(10)の消費電力Pを上限電力Pu以下に制限しながら、設定温度に基づいて空気調和装置(10)の空調能力を制御する。上限電力Puは、空気調和装置(10)の定格消費電力Prにデマンド率D%を乗じた値である(Pu=(D/100)Pr)。なお、空気調和装置(10)の定格消費電力は、日本工業規格(Japanese Industrial Standards)の「JIS B 8615」に規定された定格運転条件で空気調和装置(10)を運転した場合の消費電力である。
ここで、空気調和装置(10)において最も多くの電力を消費する部品は圧縮機(21)であり、空気調和装置(10)の消費電力は圧縮機(21)の消費電力と実質的に等しい。そこで、本実施形態の制御器(30)は、圧縮機(21)の消費電力を空気調和装置(10)の消費電力とみなして制限動作を行う。つまり、この制御器(30)は、定格運転条件で空気調和装置(10)を運転した場合の圧縮機(21)の消費電力を、空気調和装置(10)の定格消費電力とみなしている。
また、上述したように、圧縮機(21)へは、インバータを介して電力が供給される。また、インバータの一次側の電圧は実質的に一定であるため、インバータの一次側の電流は圧縮機(21)の消費電力に比例する。そこで、制御器(30)は、圧縮機(21)に接続するインバータの一次側の電流を圧縮機(21)への供給電流Iとし、この供給電流Iを上限電流Iu以下に制限する。上限電流Iuは、定格運転条件で空気調和装置(10)を運転した場合における圧縮機(21)への供給電流Irにデマンド率D%を乗じた値である(Iu=(D/100)Ir)。圧縮機(21)への供給電流Iが上限電流Iu以下に制限されれば、空気調和装置(10)の消費電力Pも実質的に上限電力Pu以下に制限される。
制限動作中の制御器(30)は、圧縮機(21)への供給電流Iを監視しながら、空気調和装置(10)の空調能力を制御する。具体的に、圧縮機(21)への供給電流Iが上限電流Iu未満の場合、制御器(30)は、通常制御動作中と同様に、吸込温度センサ(35)の計測値が設定温度となるように、圧縮機(21)の運転容量を調節する。一方、圧縮機(21)への供給電流Iが上限電流Iuに達すると、制御器(30)は供給電流Iがこれ以上増加するのを禁止する。これにより、制限動作中の制御器(30)は、空調負荷に対して空調能力が不足している場合でも、圧縮機(21)の運転容量は増加しない。その結果、圧縮機(21)への供給電流Iは上限電流Iuに保持され、空気調和装置(10)の消費電力Pは上限電力Puを超えない。
この第1節電モードでは、デマンド率D%はユーザーによって設定される。そして、デマンド率D%は、ユーザーによって設定変更されない限り、その値は固定される。以上の第1節電モードが実行されることによって、図5(B)に一例として示すように、空気調和装置(10)の消費電力Pは上限電力Puを超えない。
−−第2節電モードでの動作−−
第1節電モードが実行指示されると、制御器(30)は、基本的に第1節電モードと同様の制限動作を行うが、デマンド率Dを実際の空気調和装置(10)の運転状態に応じて調節する一種の学習動作を行うようになっている。つまり、第2節電モードではデマンド率Dが自動的に調節される。以下に、デマンド率Dを調節する学習動作について説明する。
制御器(30)は、デマンド率D1に基づいて目標温度差ΔTRS'を算出する。また、制御器(30)は、デマンド率D1を用いて制限動作を行う。デマンド率D1は、初期値であり、例えばユーザーによって設定される。このデマンド率D1の元で上述した制限動作が行われると、例えば図5(A)に示すように、空気調和装置(10)の消費電力Pは上限電力Puに達することがないとする。この場合、空気調和装置(10)の消費電力Pは実質的に削減されていないこととなる。
そして、制御器(30)は、上記の制限動作中における吸込温度センサ(35)の計測値(即ち、室内気温Tr)と設定温度Tsの差ΔTrsを監視し、一日(正確には、0時0分から23時59分までの間)における制限動作中の温度差ΔTrsの最大値ΔTrsMAXを決定する。
23時59分を過ぎると、制御器(30)は、目標温度差ΔTRS'と温度差の最大値ΔTrsMAXの差ΔTrs1を算出し、このΔTrs1に基づいてデマンド率D1を調節する。具体的に、制御器(30)は、ΔTrs1≦−0.5の場合はデマンド率D1を5%引き下げ(D1=D1−5%)、ΔTrs1≧0.5の場合はデマンド率D1を5%引き上げ(D1=D1+5%)、−0.5<ΔTrs1<0.5の場合はD1を変更しない(D1=D1)。そして、制御器(30)は、更新されたデマンド率D1を用いて目標温度差ΔTRS'を算出し直し、更新されたデマンド率D1を用いて翌日の制限動作を実行する。
室内気温Trと設定温度Tsの差ΔTrsは、空気調和装置(10)の空調能力と室内の空調負荷の関係を表している。つまり、温度差ΔTrsが大きいほど、室内の空調負荷に対する空気調和装置(10)の空調能力の不足分が大きいことになる。また、一日における制限動作中の温度差ΔTrsの最大値ΔTrsMAXは、制限動作中に空気調和装置(10)が発揮した空調能力の最大値と、一日における室内の空調負荷の最大値との関係を表している。
一方、制御器(30)の学習動作では、一日における制限動作中の温度差ΔTrsの最大値ΔTrsMAXに基づいて、デマンド率D1が調節される。そして、制御器(30)が学習動作を継続的に繰り返し行うと、デマンド率D1は、室内の空調負荷の最大値に見合った値に次第に近付く。その結果、例えば図5(B)に示すように上限電力Puが引き下げられ、制限動作中に空気調和装置(10)の消費電力が確実に削減される。
−実施形態の効果−
以上のように、本実施形態によれば、複数の節電モードが記憶された記憶部(37)と、ユーザーによって記憶部(37)の複数の節電モードのうち1つが選択されて記憶される選択部(38)と、ユーザーが押すことで、選択部(38)で記憶された節電モードが実行指示される左ボタン(42a)とを備えるようにした。そのため、ユーザーは所望の節電モードを1回選択しておけば、それ以降は、左ボタン(42a)を1回押すだけで所望の節電モードを実行させることができる。したがって、運転を行うたびにボタンを複数回押さなければならない従来に比べて、煩わしさを軽減することができる。その結果、節電モードを選択して実行させる際の操作性が向上する。
また、本実施形態では、液晶表示部(41)に基本画面(待ち受け画面)が表示されているときだけ、左ボタン(42a)を押すことで所望の節電モードが実行指示されるように構成したので、誤って節電モードが実行指示される事態を抑制することが可能である。
また、本実施形態では、節電モードとして、デマンド率Dを学習動作によって自動的に調節する第2節電モードが記憶されているので、空気調和装置(10)の消費電力を確実に削減することができる。
また、本実施形態では、左ボタン(42a)を本発明に係る操作部としたが、これは単なる一例であって、例えば操作部として右ボタン(42b)を採用してもよい。
また、本実施形態において、記憶部(37)に記憶される節電モードの数は2つに限らず3つ以上であってもよいことは勿論である。
本発明は、空気調和装置のリモコンについて有用である。
10 空気調和装置
33 リモコン
37 記憶部
38 選択部
41 液晶表示部(表示部)
42a 左ボタン(操作部)

Claims (3)

  1. 複数の節電モードのうち所望のモードを空気調和装置へ実行指示する空気調和装置のリモコンであって、
    上記複数の節電モードが記憶された記憶部(37)と、
    ユーザーによって上記記憶部(37)の複数の節電モードのうち1つが選択されて記憶される選択部(38)と、
    ユーザーが押すことで、上記選択部(38)で記憶された節電モードが空気調和装置へ実行指示される操作部(42a)とを備えている
    ことを特徴とする空気調和装置のリモコン。
  2. 請求項1において、
    上記記憶部(37)には、それぞれ、上記空気調和装置の定格消費電力にデマンド率を乗じて得られる上限電力以下に上記空気調和装置の消費電力を制限しつつ、室内気温がユーザーによって設定された設定温度となるように空調能力を調節する制限動作が行われる第1節電モードおよび第2節電モードが記憶され、
    上記第1節電モードは、上記デマンド率がユーザーによる設定行為によってのみ変更され、
    上記第2節電モードは、上記デマンド率に基づいて目標温度差を設定し、一日に行われた上記制限動作中の上記室内気温と上記設定温度の差の最大値が上記目標温度差となるように上記デマンド率を調節する学習動作が繰り返し行われる
    ことを特徴とする空気調和装置のリモコン。
  3. 請求項1または2において、
    上記空気調和装置の運転状態を示す基本画面を含んだ複数の画面を切り換えて表示する表示部(41)を備え、
    上記操作部(42a)の実行指示機能は、上記表示部(41)に上記基本画面が表示されているときに有効となる
    ことを特徴とする空気調和装置のリモコン。
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