JP2013164064A - 複合流体機械 - Google Patents

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Hiroyuki Takei
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Abstract

【課題】ポンプ部の吸入側でのキャビテーションの発生を抑えることができるとともに、作動流体による冷却対象の冷却効率の低下を防止することができる複合流体機械を提供すること。
【解決手段】複合流体機械11には、駆動軸21の軸方向におけるギヤポンプ30と膨張機部40との間に、液冷媒が貯留されるポンプ部用貯留室Sが設けられている。ポンプ部用貯留室Sは、ポンプ部用連通路17aのみによりポンプ部用吐出通路14cの通路途中に連通している。
【選択図】図1

Description

本発明は、膨張機部とポンプ部とが駆動軸の軸方向に並設された複合流体機械に関する。
この種の複合流体機械として、例えば、ランキンサイクルに用いられる複合流体機械が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。図4に示すように、複合流体機械80のハウジング81内は仕切壁81aによって2つの空間に仕切られている。一方の空間にはモータ・ジェネレータ(図示せず)が収容されている。
また、仕切壁81aにはサイドプレート84が固着されるとともに、仕切壁81aとサイドプレート84の間にギヤポンプ85が設けられている。ギヤポンプ85には、ランキンサイクルを流れる作動流体の吸入通路81b及び吐出通路81cが連通している。
また、ハウジング81内において、仕切壁81aによって区画された他方の空間内には支持ブロック86が固設されるとともに、支持ブロック86とリヤハウジング81dとの間に膨張機部87が設けられている。膨張機部87は、駆動軸83と同軸上に連結された従動軸88によって駆動され、この従動軸88の先端には偏心軸89が設けられるとともに、偏心軸89は従動軸88の回転により従動軸88の中心軸の周りを公転するようになっている。偏心軸89にはブッシュ90が固定されるとともに、ブッシュ90は偏心軸89と共に中心軸の周りを公転するようになっている。このブッシュ90には可動スクロール91が回転可能に支持されるとともに、カウンタウェイト92が固定されている。また、可動スクロール91と固定スクロール93との間には自転阻止ピン99が介在している。
また、膨張機部87は、可動スクロール91と対向する固定スクロール93を備える。さらに、可動スクロール91の背面91a側には背圧室94が区画され、この背圧室94の背圧により、可動スクロール91が固定スクロール93に押し付けられている。なお、背圧室94には気相の作動流体が導入され、膨張機部87に吸入される作動流体の圧力と、吐出される作動流体の圧力の中間圧に調整される。そして、背圧室94には、自転阻止ピン99、偏心軸89、ブッシュ90、及びカウンタウェイト92が配設されている。
複合流体機械80において、ハウジング81の内周面と、サイドプレート84と、支持ブロック86との間には、貯留部96が区画されている。この貯留部96は、従動軸88を取り囲むように環状に形成されている。また、貯留部96はギヤポンプ85に連通している。このため、ギヤポンプ85のポンプ作用によって吐出された作動流体は貯留部96へ吐出されるようになっている。
そして、特許文献1の複合流体機械80によれば、膨張機部87によって膨張された作動流体の持つ熱は、膨張機部87及びハウジング81を介して貯留部96に貯留された作動流体に伝達され、膨張後の作動流体の持つ熱がギヤポンプ85に直接伝達されることが無くなる。よって、ギヤポンプ85へ吸入される前の作動流体が、膨張後の作動流体により加熱されることが抑制され、ギヤポンプ85の吸入側でキャビテーションが発生することが抑制されるようになっている。
特開2011−196315号公報
ところが、特許文献1の複合流体機械80において、貯留部96にはギヤポンプ85から吐出された低温の作動流体(凝縮後の液相の作動流体)が流れ込み、そのまま貯留部96からハウジング81外へ吐出される。このため、膨張後の作動流体の持つ熱が、貯留部96に流れ込んだ作動流体に伝達されてしまい、熱を受け取りハウジング81外へ吐出された作動流体が、熱交換器で冷却対象と熱交換されることとなり、冷却対象の冷却効率が低下してしまう。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ポンプ部の吸入側でのキャビテーションの発生を抑えることができるとともに、作動流体による冷却対象の冷却効率の低下を防止することができる複合流体機械を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、冷却対象との熱交換後の作動流体を吸入して膨張させる膨張機部と、前記冷却対象に向けて作動流体を吐出するポンプ部をハウジング内に備え、前記膨張機部と前記ポンプ部とは駆動軸を共有し、前記膨張機部と前記ポンプ部とが前記駆動軸の軸方向に並設され、前記ポンプ部は、前記作動流体を前記ポンプ部に吸入するポンプ部用吸入通路、及び前記ポンプ部から前記作動流体を前記ハウジング外へ吐出するポンプ部用吐出通路を前記ハウジング内に有する複合流体機械であって、前記軸方向における前記ポンプ部と前記膨張機部との間に、前記作動流体が貯留されるポンプ部用貯留室が設けられ、前記ポンプ部用貯留室は、ポンプ部用連通路のみにより前記ポンプ部用吐出通路の通路途中に連通していることを要旨とする。
これによれば、膨張機部で膨張された作動流体の持つ熱は、ハウジングを介してポンプ部用貯留室の作動流体に伝達される。よって、膨張後の作動流体の持つ熱がポンプ部に直接伝達されることが無くなり、ポンプ部は、ポンプ部用貯留室の作動流体によって膨張後の作動流体から断熱される。その結果、ポンプ部へ吸入される前の作動流体が、膨張後の作動流体により加熱されることを抑制することができ、キャビテーションの発生を抑えることができる。
また、ポンプ部用貯留室は、液相の作動流体で満たされている。複合流体機械の駆動時、ポンプ部からポンプ部用吐出通路に吐出された液相の作動流体は、ポンプ用貯留室にほとんど流れ込まず、ポンプ部用吐出通路からハウジング外へ吐出されるようになる。よって、キャビテーションの抑制のために、ポンプ部用貯留室の作動流体によって断熱する構成としても、ポンプ部から吐出された作動流体が、ポンプ部用貯留室で熱を受け取ることがほとんどなくなる。また、ポンプ部用貯留室では作動流体の流出及び流入がほとんどないため、膨張機部側からポンプ部用貯留室の作動流体への熱伝達率が小さくなり、ポンプ部用吐出通路を流れる作動流体への熱伝達率も小さくなる。その結果、ポンプ部用吐出通路を流れる作動流体が、膨張後の作動流体の持つ熱によって加熱されにくくなる。よって、熱交換器では、加熱の抑制された作動流体と、冷却対象との熱交換が行われ、冷却対象の冷却効率の低下を防止できる。
仮に、ポンプ部用吐出通路とポンプ部用貯留室を複数の連通路で連通する場合、ポンプ部用貯留室に流れ込んだ作動流体は、膨張後の作動流体の持つ熱により加熱され、別の連通路から排出されてポンプ部用吐出通路に合流することになり、冷却対象の冷却効率が低下してしまう。請求項1に記載の複合流体機械では、ポンプ部用連通路よりポンプ部用貯留室に流入した作動流体が、別の連通路からポンプ部用吐出通路に流出することがないため、ポンプ部用吐出通路の作動流体の加熱を抑制することができる。
また、前記膨張機部から吐出された前記作動流体が貯留される膨張機部用貯留室を前記ハウジング内に備えるとともに、前記膨張機部に連通する膨張機部用吐出通路を前記ハウジング内に備え、前記膨張機部用吐出通路の通路途中に一端が連通する膨張機部用連通路を備え、該膨張機部用連通路の他端が前記膨張機部用貯留室に連通しているのが好ましい。
これによれば、膨張機部用貯留室は、気相の作動流体で満たされている。複合流体機械の駆動時、膨張機部で膨張され、膨張機部用吐出通路に吐出された作動流体は、膨張機部用貯留室にほとんど流れ込まず、膨張機部用吐出通路からハウジング外へ吐出されるようになる。よって、例えば、作動流体が膨張機部用貯留室内を流れてハウジング外へ吐出される場合のように、膨張機部用貯留室の作動流体が、膨張後の作動流体から、さらに熱を受け取ることがなくなる。したがって、膨張機部用貯留室の作動流体においても、膨張後の作動流体からの熱伝達率が小さくなる。その結果として、ポンプ部用貯留室及び膨張機部用貯留室を並設することで、膨張後の作動流体からポンプ部用吐出通路の作動流体への熱伝達率をさらに小さくして、ポンプ部用吐出通路を流れる作動流体がより一層加熱されにくくなる。
また、前記膨張機部は内燃機関に係わる廃熱によって加熱された前記作動流体を膨張させ、前記内燃機関は、吸入空気を圧縮する過給器を備えており、前記冷却対象は前記過給器で圧縮された前記吸入空気であるのが好ましい。
これによれば、過給器で圧縮された吸入空気は、圧縮により高温になるが、ポンプ部から吐出された作動流体により冷却される。このため、吸入空気の内燃機関への吸入効率を高めることを要旨とする。
また、前記ポンプ部用吸入通路は、前記駆動軸の軸方向において前記ポンプ部に対して前記ポンプ部用貯留室の反対側に配置されていてもよい。
これによれば、駆動軸の軸方向において、ポンプ部用吸入通路は、膨張機部から離れた位置にあり、膨張機部の作動流体の持つ熱がポンプ部用吸入通路の作動流体に直接伝達されることが無くなる。
本発明によれば、ポンプ部の吸入側でのキャビテーションの発生を抑えることができるとともに、作動流体による冷却対象の冷却効率の低下を防止することができる。
第1の実施形態の複合流体機械及びランキンサイクル装置を示す図。 第2の実施形態の複合流体機械及びランキンサイクル装置を示す図。 別例の複合流体機械及びランキンサイクル装置を示す図。 背景技術の複合流体機械を示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、複合流体機械を具体化した第1の実施形態を図1にしたがって説明する。
図1に示すように、複合流体機械11のハウジング12は、有蓋筒状をなすハウジング本体13と、このハウジング本体13の開口端に接合されたリヤハウジング15とから形成されている。ハウジング本体13の蓋部14には駆動軸21が軸受19を介して回転可能に支持されるとともに、駆動軸21の蓋部14からの突出端(一端側)には動力伝達機構20が連結されている。この動力伝達機構20は、ベルト20a及びプーリ20bを介して内燃機関としての車両エンジンEに作動連結されている。そして、動力伝達機構20の連結時には、車両エンジンEと駆動軸21との間でプーリ20b及びベルト20aを介して動力伝達可能であるとともに、動力伝達機構20の非連結時には、車両エンジンEと駆動軸21との動力伝達は遮断される。
蓋部14のハウジング12内に臨む面には、駆動軸21を取り囲むように凹部14aが形成されている。そして、蓋部14のハウジング12内に臨む面にサイドプレート17が固着されることにより、凹部14aが閉鎖されて蓋部14とサイドプレート17との間にポンプ室18が区画されている。また、蓋部14とサイドプレート17には、従動ギヤ(図示せず)が回転可能に支持されている。そして、ポンプ室18内には、従動ギヤと、駆動軸21に取着された主動ギヤ21aが互いに噛み合わされた状態で配設されるとともに、ポンプ室18と、従動ギヤと、主動ギヤ21aとからポンプ部としてのギヤポンプ30が形成されている。
蓋部14には、ポンプ室18(凹部14a)に連通するポンプ部用吸入通路14bが形成されている。本実施形態では、ポンプ部用吸入通路14bは、蓋部14の上面に開口するように複合流体機械11の上部に形成されている。また、蓋部14には、ポンプ室18(凹部14a)に連通するポンプ部用吐出通路14cが形成されている。本実施形態では、ポンプ部用吐出通路14cはポンプ室18の下部に位置するように形成されている。ポンプ部用吐出通路14cは、蓋部14の下面で開口するように複合流体機械11の下部に形成されている。そして、ポンプ部用吸入通路14b及びポンプ部用吐出通路14cは、駆動軸21の軸方向において、サイドプレート17よりも蓋部14側でハウジング12内に設けられている。よって、ギヤポンプ30は、作動流体としての冷媒(液相の冷媒、以下、液冷媒)をギヤポンプ30に吸入するポンプ部用吸入通路14b、及びギヤポンプ30から液冷媒をハウジング12外へ吐出するポンプ部用吐出通路14cをハウジング12内に有する。
ハウジング本体13内には、ハウジング12の一部を構成する支持ブロック25が固設されている。この支持ブロック25は、略円筒状に形成されるとともに、支持ブロック25のリヤハウジング15側には、ハウジング12内をリヤハウジング15側と蓋部14側とに仕切る第1仕切部25aが形成されている。
第1仕切部25aは、ハウジング本体13の内周面に固定されている。そして、第1仕切部25aとリヤハウジング15との間には、作動流体としての冷媒(気相の冷媒、以下、冷媒ガスとする)を膨張させる膨張機部40が設けられている。よって、ハウジング12内には、駆動軸21の軸方向に沿ってギヤポンプ30と膨張機部40とが並設されている。
駆動軸21の他端側(リヤハウジング15側)は、サイドプレート17を貫通して支持ブロック25に挿入されるとともに、この駆動軸21は、支持ブロック25に設けられた軸受27を介して支持ブロック25に回転可能に支持されている。また、サイドプレート17の支持ブロック25に臨む面には、駆動軸21を取り囲むように第1装着凹部17bが形成されるとともに、この第1装着凹部17bには軸シール部材31が装着されている。そして、軸シール部材31は、サイドプレート17の内周面と駆動軸21の周面との間をシールしている。
また、サイドプレート17の支持ブロック25に臨む面には、軸シール部材31を取り囲むように第2装着凹部17cが形成されるとともに、この第2装着凹部17cには室用シール部材32が装着されている。そして、支持ブロック25におけるサイドプレート17側の端面とサイドプレート17との間に室用シール部材32が介在されている。この室用シール部材32により、室用シール部材32の内側と外側との間がシールされている。
次に、膨張機部40について説明する。膨張機部40は、ギヤポンプ30と駆動軸21を共有するとともに、膨張機部40とギヤポンプ30とは駆動軸21の軸方向に並設されている。また、駆動軸21の他端には、駆動軸21の中心軸Lに対して偏心した位置に偏心軸41が設けられるとともに、偏心軸41は駆動軸21の回転により中心軸Lの周りを公転するようになっている。偏心軸41にはブッシュ42が固定されるとともに、ブッシュ42は偏心軸41と共に中心軸Lの周りを公転するようになっている。このブッシュ42には軸受装置43を介して可動スクロール44が回転可能に支持されるとともに、カウンタウェイト45が固定されている。
可動スクロール44は、軸受装置43に支持された円盤状をなす可動側端板44aと、この可動側端板44aから突設された渦巻状の可動側渦巻壁44bとからなる。また、ハウジング本体13内において、第1仕切部25aよりもリヤハウジング15側には、固定スクロール46が可動スクロール44と対向するように固設されるとともに、第1仕切部25aと固定スクロール46との間に可動スクロール44が旋回可能に配設されている。固定スクロール46は、円盤状をなす固定側端板46aと、この固定側端板46aから可動スクロール44に向けて突設された渦巻状の固定側渦巻壁46bとを一体に備えている。そして、可動スクロール44の可動側渦巻壁44bと、固定スクロール46の固定側渦巻壁46bとは互いに噛み合わされて容積変更可能な作動室47を区画する。
また、固定スクロール46における固定側端板46aの中央には吸入口46cが形成されている。固定側端板46aとリヤハウジング15との間には、吸入チャンバ48が区画されるとともに、この吸入チャンバ48は吸入口46cを介して膨張前の作動室47に連通している。リヤハウジング15には、吸入チャンバ48に連通する膨張機部側吸入ポート15aが形成されている。さらに、固定スクロール46の内周面と、可動スクロール44における可動側渦巻壁44bの最外周面との間には吐出チャンバ50が区画形成されるとともに、固定側端板46aの外周部には、吐出チャンバ50に一端が連通する膨張機部用吐出通路46dが形成されている。また、膨張機部用吐出通路46dの他端は、膨張機部側吐出ポート13gとしてハウジング本体13の下面に開口している。
第1仕切部25aにおいて、可動スクロール44の可動側端板44aに対向する端面には複数の自転阻止ピン25gが突設されるとともに、可動側端板44aには、自転阻止ピン25gと同数の自転阻止孔44fが可動スクロール44の周方向に複数配設されている。各自転阻止ピン25gの端部は自転阻止孔44fに挿入されている。
そして、駆動軸21及び偏心軸41の回転により可動スクロール44が公転するのに伴い、自転阻止ピン25gの周面が自転阻止孔44fの内周面に沿って摺接し、可動スクロール44は、自転することなく公転するとともに、可動スクロール44が固定スクロール46に対し旋回する。そして、本実施形態では、自転阻止ピン25g、自転阻止孔44f、偏心軸41、ブッシュ42、及びカウンタウェイト45によって偏心機構部が構成されている。
また、可動スクロール44の可動側端板44aと、支持ブロック25の内側によって囲まれる空間により背圧室51が区画されている。背圧室51と膨張機部40との間は、ガスケット(図示せず)によってシールされるとともに、支持ブロック25の先端と蓋部14との間は、室用シール部材32によってシールされている。さらに、サイドプレート17の内周面と駆動軸21の周面との間は軸シール部材31によってシールされていることから、軸シール部材31及び室用シール部材32によって背圧室51の蓋部14側はシールされている。
そして、可動スクロール44において、固定スクロール46への対向面と反対側の面(支持ブロック25側の面)であり、背圧室51に露出する面が背面44cとなっている。この背圧室51には冷媒ガスが導入され、膨張機部40での作動流体の吸入圧力と吐出圧力との中間の圧力に調整されている。そして、背圧室51の冷媒ガスの圧力によって可動スクロール44が固定スクロール46に押し付けられている。
次に、ハウジング12内に設けられたポンプ部用貯留室Sについて説明する。
ハウジング12内の空間であって、第1仕切部25aとサイドプレート17によって区画される空間には、ポンプ部用貯留室Sが形成され、ポンプ部用貯留室Sは、駆動軸21の軸方向においてギヤポンプ30と膨張機部40の間に設けられている。そして、ポンプ部用貯留室Sは、駆動軸21の全周を取り囲むように設けられるとともに、背圧室51よりも駆動軸21の軸方向においてギヤポンプ30寄りに配置されている。また、サイドプレート17には、ポンプ部用連通路17aが厚み方向に貫通形成されている。ポンプ部用連通路17aは、一端がポンプ部用吐出通路14cに連通し、他端がポンプ部用貯留室Sに連通しており、ポンプ部用貯留室Sはポンプ部用連通路17aのみによりポンプ部用吐出通路14cの通路途中に連通している。そして、ポンプ部用貯留室Sには、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒が貯留されるようになっている。ポンプ部用貯留室Sは、支持ブロック25を取り囲むように設けられるとともに、支持ブロック25の内側の背圧室51とポンプ部用貯留室Sの間は室用シール部材32によってシールされている。
次に、上記複合流体機械11が用いられるランキンサイクル装置60について説明する。
まず、ランキンサイクル装置60が適用される車両の構成について説明する。
車両エンジンEは水冷式であり、エンジン冷却水が循環するラジエータ回路49を備え、ラジエータ回路49にはラジエータ49aが設けられている。また、車両エンジンEは、吸入管52から吸入される燃焼用空気(以下、吸入空気)を加圧する過給器53を備えている。過給器53は、排気タービン54と、排気タービン54に接続されたコンプレッサ55とを有している。過給器53においては、車両エンジンEの排気管56から排出される排気ガスの排出力によって排気タービン54が駆動され、排気タービン54の駆動に伴ってコンプレッサ55が駆動される。コンプレッサ55は、車両エンジンEの吸入管52から吸入される吸入空気を圧縮して、車両エンジンEに供給する。吸入管52において、コンプレッサ55と車両エンジンEとの間にはインタークーラ57が設けられ、インタークーラ57は、コンプレッサ55によって圧縮されて高温となった吸入空気を外気との熱交換によって冷却する。
ランキンサイクル装置60は、複合流体機械11の膨張機部40、凝縮器61、複合流体機械11のギヤポンプ30、及び熱交換器62を順次接続してなる回路を備える。
ポンプ部用吐出通路14cには第1流路60aを介して熱交換器62の吸熱器62aが接続されている。熱交換器62は、吸熱器62aに加え放熱器62bを備える。この放熱器62bは、廃熱源としての車両エンジンEに接続された吸入管52上に設けられ、コンプレッサ55によって圧縮された吸入空気は、放熱器62bで放熱する。よって、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒は、熱交換器62の吸熱器62aと放熱器62bとの間での熱交換により、圧縮された吸入空気によって加熱されるとともに、吸入空気は冷却される。
熱交換器62の吐出側には、第2流路60cを介して膨張機部40における膨張機部側吸入ポート15aが接続され、熱交換器62で加熱された高温高圧の冷媒ガスは第2流路60c及び膨張機部側吸入ポート15aを介して膨張機部40に吸入されるようになっている。膨張機部40の膨張機部側吐出ポート13gには、第3流路60dを介して凝縮器61が接続されている。そして、膨張機部40で膨張した低圧の冷媒ガスは、第3流路60dを介して凝縮器61へ吐出されるようになっている。
凝縮器61の吐出側には第4流路60eを介してポンプ部用吸入通路14bが接続されている。よって、ランキンサイクル装置60では、冷媒は、複合流体機械11の膨張機部40、凝縮器61、複合流体機械11のギヤポンプ30、熱交換器62の並び順に沿って回路を流れるようになっている。
ランキンサイクル装置60においては、動力伝達機構20により、車両エンジンEの動力が駆動軸21に伝達されると、駆動軸21の回転に伴いギヤポンプ30が駆動される。ギヤポンプ30により、液冷媒がポンプ部用吐出通路14c及び第1流路60aを介して熱交換器62へ送られる。そして、熱交換器62において、吸熱器62aと放熱器62bとの間での熱交換により、液冷媒が、高温になった吸入空気によって加熱されるとともに、冷媒ガスに相変化する。加熱後の高温高圧の冷媒ガスは、第2流路60cを介して膨張機部側吸入ポート15aから膨張機部40の吸入チャンバ48及び吸入口46cを経て作動室47に導入されて膨張し、この膨張により膨張機部40が機械的エネルギー(駆動力)を出力する。そして、この駆動力によって可動スクロール44が旋回し、駆動軸21が回転されるとともにギヤポンプ30が駆動される。
過給器53で圧縮された吸入空気の温度が高いときは、膨張機部40からの出力により駆動軸21が駆動されてギヤポンプ30が駆動されるとともに、動力伝達機構20を介して車両エンジンEの駆動を補助する。膨張を終えて圧力が低下した冷媒ガスは、吐出チャンバ50に吐出された後、膨張機部用吐出通路46d及び膨張機部側吐出ポート13gを介して第3流路60dへ吐出される。第3流路60dへ吐出された冷媒ガスは、凝縮器61を通過して液化し(液冷媒)、第4流路60eを介してポンプ部用吸入通路14bからポンプ室18に導入される。
ランキンサイクル装置60の駆動開始直後では、ポンプ室18に導入された液冷媒は、ポンプ部用吐出通路14cからポンプ部用連通路17aを経てポンプ部用貯留室Sに流れこみ、ポンプ部用貯留室Sは液冷媒で満たされる。その後は、ポンプ室18から吐出された液冷媒は、ポンプ部用貯留室Sへはほとんど流れ込まず、ポンプ部用吐出通路14cから第1流路60aに吐出され、第1流路60aを介して熱交換器62へ供給される。そして、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒は、熱交換器62で吸入空気と熱交換される。熱交換器62で液冷媒と熱交換された吸入空気は、冷却され車両エンジンEに吸入される。以後、上述したように、冷媒は、膨張機部40、凝縮器61、及びギヤポンプ30を流れて、冷媒はランキンサイクル装置60の回路を循環する。
次に、複合流体機械11の作用を説明する。
ポンプ部用貯留室Sにはギヤポンプ30から吐出された液冷媒が満たされ、ギヤポンプ30と膨張機部40との間には液冷媒が介在されている。また、ポンプ部用吐出通路14cは、ポンプ部用連通路17aを介してポンプ部用貯留室Sに連通はしているものの、ポンプ部用貯留室Sとは独立した通路となっている。
このため、ポンプ部用吐出通路14cに吐出された液冷媒は、ポンプ部用貯留室Sは経由せず、そのままハウジング12外へ吐出される。よって、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒は、ポンプ部用貯留室Sで熱をほとんど受け取ることなくハウジング12外へ吐出される。また、ポンプ部用貯留室Sにおいては、液冷媒の流入及び流出がほとんど無く、膨張機部40の冷媒ガスからポンプ部用貯留室Sの液冷媒への熱伝達率は小さく、膨張後の冷媒ガスからポンプ部用貯留室Sの液冷媒に伝達可能な熱量が少なくなる。その結果として、ポンプ部用吐出通路14cを流れる液冷媒が、膨張後の冷媒ガスから熱を受け取にくくなり、結果として加熱されにくくなる。よって、熱交換器62では、液冷媒によって圧縮された吸入空気を効率良く冷却することができる。
上記第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ハウジング12内において、ギヤポンプ30、ポンプ部用吸入通路14b、及びポンプ部用吐出通路14cと、膨張機部40との間にはポンプ部用貯留室Sが設けられている。そして、膨張機部40での膨張後の冷媒ガスの熱は、ポンプ部用貯留室Sの液冷媒に伝達され、この液冷媒によってギヤポンプ30は膨張後の冷媒ガスから断熱される。よって、膨張後の冷媒ガスの持つ熱がギヤポンプ30に直接伝達されることが無くなり、ギヤポンプ30へ吸入される前の液冷媒が膨張後の冷媒ガスにより加熱されることを抑制することができる。その結果、ギヤポンプ30の吸入側でのキャビテーションの発生が抑制され、ギヤポンプ30による液冷媒の移送能力低下を抑制することができる。
(2)ギヤポンプ30のポンプ部用吐出通路14cを、ポンプ部用貯留室Sとは独立して設けるとともに、ポンプ部用吐出通路14cとポンプ部用貯留室Sとを連通するポンプ部用連通路17aを設けた。そして、ポンプ部用貯留室Sが液冷媒で満たされると、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒を、ポンプ部用貯留室Sをほとんど経由させずにハウジング12外へ吐出することができる。したがって、キャビテーションの抑制のために、ポンプ部用貯留室Sの液冷媒によって断熱する構成としても、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒が、ポンプ部用貯留室Sで熱を受け取ることがほとんどなくなる。さらに、ポンプ部用貯留室Sの液冷媒は、膨張後の冷媒ガスからの熱によって加熱されにくくなる。したがって、熱交換器62には、ほとんど加熱されていない液冷媒を供給することができ、熱交換器62においては、過給器53で圧縮された吸入空気を効率良く冷却することができる。
また、ポンプ部用貯留室Sとポンプ部用吐出通路14cはポンプ部用連通路17aのみにより連通している。このため、ポンプ部用連通路17aからポンプ部用貯留室Sに流入した液冷媒が、別の連通路からポンプ部用吐出通路14cに流出することがないため、ポンプ部用吐出通路14cの液冷媒の加熱を抑制することができる。
(3)複合流体機械11にポンプ部用貯留室S、ポンプ部用連通路17a、及びポンプ部用吐出通路14cを設けることで、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒が膨張後の冷媒ガスの熱によって加熱されることを抑制し、複合流体機械11での内部熱交換を抑えることができる。よって、ギヤポンプ30から吐出される液冷媒により吸入空気を効率良く冷却し、車両エンジンEの圧縮効率を向上させることができる。
(4)複合流体機械11には、駆動軸21の軸方向に沿ってポンプ部用吸入通路14b、ギヤポンプ30及びポンプ部用吐出通路14cと、ポンプ部用貯留室Sとが並設されている。すなわち、ポンプ部用吸入通路14bは、ギヤポンプ30に対してポンプ部用貯留室Sと反対側に配置されている。よって、ポンプ部用吸入通路14bは、膨張機部40から離れた位置にあり、膨張後の冷媒ガスの持つ熱がポンプ部用吸入通路14bの液冷媒に直接伝達されることが無くなり、ギヤポンプ30へ吸入される前の液冷媒がハウジング12内で膨張後の冷媒ガスにより加熱されることを抑制することができる。
(第2の実施形態)
次に、複合流体機械11の第2の実施形態を図2にしたがって説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
図2に示すように、複合流体機械11の支持ブロック25において、第1仕切部25aより蓋部14側には、第1仕切部25aとサイドプレート17との間の空間を、第1仕切部25a側とサイドプレート17側とに仕切る第2仕切部25bが形成されている。この第2仕切部25bの周面にはシール部材33が装着されるとともに、このシール部材33によって第2仕切部25bを挟む空間同士の間がシールされている。
さらに、固定側端板46aの外周部には、膨張機部用吐出通路46dに一端が連通する膨張機部用連通路46fが形成されている。また、膨張機部用連通路46fの他端は、第1仕切部25aを厚み方向に貫通する連通孔25dに連通しており、吐出チャンバ50は、膨張機部用吐出通路46d、膨張機部用連通路46f及び連通孔25dを介して後述する膨張機部用貯留室S1に連通している。
ハウジング12内の空間であって、第1仕切部25aと第2仕切部25bとによって区画される空間には、膨張機部用貯留室S1が形成され、この膨張機部用貯留室S1は、駆動軸21を全周に亘って取り囲んでいる。そして、吐出チャンバ50に吐出された冷媒ガスは、膨張機部用吐出通路46d、膨張機部用連通路46f及び連通孔25dを経由して膨張機部用貯留室S1に貯留されるようになっている。
また、駆動軸21の軸方向において、膨張機部用貯留室S1は、ポンプ部用貯留室Sに対向している。すなわち、ポンプ部用貯留室Sと膨張機部用貯留室S1は、駆動軸21の軸方向において第2仕切部25bを挟んで対向配置されている。
一方、車両エンジンEは、排気される排気ガスの一部を、EGRガスとして戻して車両エンジンEに再吸気させるEGRシステムを備える。EGRシステムは、排気管56に一端が接続されたEGRガス通路66を備えるとともに、EGRガス通路66の他端は吸入管52におけるインタークーラ57の下流に接続されている。
熱交換器62において、放熱器62bはEGRガス通路66上に設けられている。そして、EGRガス通路66を流れるEGRガスは、熱交換器62において、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒と熱交換され、冷却されるようになっている。
したがって、第2の実施形態によれば、膨張機部40で膨張し、吐出チャンバ50へ吐出された冷媒ガスは、膨張機部用連通路46fから膨張機部用貯留室S1に流れ込み、膨張機部用貯留室S1が満たされる。そして、膨張機部用貯留室S1が満たされると、吐出チャンバ50に吐出された冷媒ガスは、膨張機部用貯留室S1は経由せず、そのままハウジング12外へ吐出される。よって、膨張機部用貯留室S1においては、冷媒ガスの流入及び流出がほとんど無く、膨張機部用貯留室S1の冷媒ガスは、膨張後の冷媒ガスから熱をさらに受け取りにくくなる。したがって、膨張機部用貯留室S1の冷媒ガスにおいても、熱伝達率が小さくなる。
また、膨張機部用貯留室S1には、膨張機部40で膨張した冷媒ガスが吐出される。そして、膨張機部用貯留室S1は、第2仕切部25bを隔ててポンプ部用貯留室Sに対向するとともに、背圧室51の全周を取り囲んでいる。このため、ポンプ部用貯留室Sの液冷媒によって背圧室51の冷媒ガスが冷却されることが抑制され、背圧室51の冷媒ガスが凝縮して液化してしまうことが防止される。
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に記載の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
(5)膨張機部用貯留室S1を設けるとともに、吐出チャンバ50に連通する膨張機部用吐出通路46dを設け、膨張機部用吐出通路46dと膨張機部用貯留室S1を膨張機部用連通路46fによって連通させた。このため、膨張機部40から吐出された冷媒ガスを、膨張機部用貯留室S1で熱交換させることなく、ハウジング12外へ吐出でき、膨張機部用貯留室S1の冷媒ガスによる熱交換率を小さくすることができる。よって、ポンプ部用貯留室S及び膨張機部用貯留室S1を、膨張機部40とギヤポンプ30との間に介在させることで、ポンプ部用吐出通路14cを流れる液冷媒と、膨張後の冷媒ガスとの間での熱交換がより一層低減される。その結果、熱交換器62では、EGRガスを効率良く冷却することができる。
(6)駆動軸21の軸方向において、ポンプ部用貯留室Sに対向するように膨張機部用貯留室S1を設けるとともに、この膨張機部用貯留室S1を背圧室51の全周を取り囲むように設けた。このため、背圧室51は、膨張機部用貯留室S1の冷媒ガスによって、ポンプ部用貯留室Sの液冷媒から断熱される。よって、ポンプ部用貯留室Sの液冷媒により、背圧室51の冷媒ガスが過度に冷却されることが抑制され、背圧室51の冷媒ガスが凝縮することを防止できる。その結果として、駆動軸21の回転の際、背圧室51の冷媒が、偏心軸41、ブッシュ42、カウンタウェイト45の回転抵抗になることが防止され、駆動軸21の回転効率が低下を防止することができるとともに、膨張機部40の効率が低下を防止することができる。
(7)膨張機部用貯留室S1は、背圧室51の全周を取り囲むように設けられている。よって、膨張機部用貯留室S1全体が冷媒ガスによって満たされることにより、背圧室51の冷媒ガスの凝縮を効果的に防止することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図3に示すように、熱交換器62の放熱器62bを、ラジエータ回路49上に設け、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒によって冷却される冷却対象をエンジン冷却水としてもよい。
○ ポンプ部用貯留室Sは駆動軸21の全周を取り囲むように環状に形成されていなくてもよい。
○ 膨張機部用貯留室S1は駆動軸21の全周を取り囲むように環状に形成されていなくてもよい。
○ 実施形態において、ポンプ部はギヤポンプ30ではない他の形態のポンプとしてもよい。
○ 膨張機部40はスクロール式でなく、その他の形式であってもよい。
○ 膨張機部40は背圧室51を備えていなくてもよい。
○ 各実施形態では、複合流体機械11を車両エンジンEの駆動力によって駆動されるものとしたが、複合流体機械を、ハウジング12内にモータ・ジェネレータを設けたタイプとし、モータ・ジェネレータの駆動力によって駆動されるものとしてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記駆動軸の軸方向に沿った前記ポンプ部と前記膨張機部との間には軸シール部材が設けられ、該軸シール部材によって前記ポンプ部と前記背圧室との間がシールされている複合流体機械。
これによれば、1つの軸シール部材だけが駆動軸に摺接する。よって、例えば、背圧室をポンプ部用貯留室からシールするためにもう1つ軸シールを設ける場合と比べて、軸シールによる摺動抵抗を減らし、複合流体機械の動力損失を減らすことができる。
E…内燃機関としての車両エンジン、S…ポンプ部用貯留室、S1…膨張機部用貯留室、11…複合流体機械、12…ハウジング、14b…ポンプ部用吸入通路、14c…ポンプ部用吐出通路、17a…ポンプ部用連通路、21…駆動軸、30…ポンプ部としてのギヤポンプ、40…膨張機部、46d…膨張機部用吐出通路、46f…膨張機部用連通路、53…過給器。

Claims (4)

  1. 冷却対象との熱交換後の作動流体を吸入して膨張させる膨張機部と、前記冷却対象に向けて作動流体を吐出するポンプ部をハウジング内に備え、前記膨張機部と前記ポンプ部とは駆動軸を共有し、前記膨張機部と前記ポンプ部とが前記駆動軸の軸方向に並設され、
    前記ポンプ部は、前記作動流体を前記ポンプ部に吸入するポンプ部用吸入通路、及び前記ポンプ部から前記作動流体を前記ハウジング外へ吐出するポンプ部用吐出通路を前記ハウジング内に有する複合流体機械であって、
    前記軸方向における前記ポンプ部と前記膨張機部との間に、前記作動流体が貯留されるポンプ部用貯留室が設けられ、前記ポンプ部用貯留室は、ポンプ部用連通路のみにより前記ポンプ部用吐出通路の通路途中に連通していることを特徴とする複合流体機械。
  2. 前記膨張機部から吐出された前記作動流体が貯留される膨張機部用貯留室を前記ハウジング内に備えるとともに、前記膨張機部に連通する膨張機部用吐出通路を前記ハウジング内に備え、前記膨張機部用吐出通路の通路途中に一端が連通する膨張機部用連通路を備え、該膨張機部用連通路の他端が前記膨張機部用貯留室に連通している請求項1に記載の複合流体機械。
  3. 前記膨張機部は内燃機関に係わる廃熱によって加熱された前記作動流体を膨張させ、前記内燃機関は、吸入空気を圧縮する過給器を備えており、前記冷却対象は前記過給器で圧縮された前記吸入空気である請求項1又は請求項2に記載の複合流体機械。
  4. 前記ポンプ部用吸入通路は、前記駆動軸の軸方向において前記ポンプ部に対して前記ポンプ部用貯留室の反対側に配置されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の複合流体機械。
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