JP2013164063A - 複合流体機械 - Google Patents

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史修 榎島
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雅夫 井口
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和孝 小田
Hiroyuki Takei
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Kojiro Tamaru
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Abstract

【課題】ポンプ部の吸入側でのキャビテーションの発生を抑えることができるとともに、背圧室での作動流体の凝縮を抑えることができる複合流体機械を提供すること。
【解決手段】複合流体機械11は、背圧室51に可動スクロール44の偏心機構部が配設されたスクロール式の膨張機部40と、ギヤポンプ30と、をハウジング12内に備える。複合流体機械11には、駆動軸21を取り囲むとともにギヤポンプ30からの液冷媒が吐出されるポンプ部用吐出室S2が、軸方向に沿った背圧室51よりもギヤポンプ30寄りに設けられている。また、複合流体機械11には、駆動軸21を取り囲むとともに膨張機部40からの冷媒ガスが吐出される膨張機部用吐出室S1が、軸方向においてポンプ部用吐出室S2に対向し、かつポンプ部用吐出室S2よりも背圧室51寄りに設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、背圧室の背圧によって可動スクロールが固定スクロールに押し付けられるとともに、背圧室に可動スクロールの偏心機構部が配設されたスクロール式の膨張機部と、作動流体を吸入し、吐出するポンプ部と、をハウジング内に備える複合流体機械に関する。
この種の複合流体機械として、例えば、ランキンサイクルに用いられる複合流体機械が挙げられる(例えば、特許文献1参照)。図5に示すように、複合流体機械80のハウジング81内は仕切壁81aによって2つの空間に仕切られている。一方の空間にはモータ・ジェネレータ(図示せず)が収容されている。
また、仕切壁81aにはサイドプレート84が固着されとともに、仕切壁81aとサイドプレート84の間にギヤポンプ85が設けられている。ギヤポンプ85には、ランキンサイクルを流れる作動流体の吸入通路81b及び吐出通路81cが連通している。
また、ハウジング81内において、仕切壁81aによって区画された他方の空間内には支持ブロック86が固設されるとともに、支持ブロック86とリヤハウジング81dとの間に膨張機部87が設けられている。膨張機部87は、駆動軸83と同軸上に連結された従動軸88によって駆動され、この従動軸88の先端には偏心軸89が設けられるとともに、偏心軸89は従動軸88の回転により従動軸88の中心軸の周りを公転するようになっている。偏心軸89にはブッシュ90が固定されるとともに、ブッシュ90は偏心軸89と共に中心軸の周りを公転するようになっている。このブッシュ90には可動スクロール91が回転可能に支持されるとともに、カウンタウェイト92が固定されている。また、可動スクロール91と固定スクロール93との間には自転阻止ピン99が介在している。
また、膨張機部87は、可動スクロール91と対向する固定スクロール93を備える。さらに、可動スクロール91の背面91a側には背圧室94が区画され、この背圧室94の背圧により、可動スクロール91が固定スクロール93に押し付けられている。なお、背圧室94には気相の作動流体が導入され、膨張機部87に吸入される作動流体の圧力と、吐出される作動流体の圧力の中間圧に調整される。そして、背圧室94には、自転阻止ピン99、偏心軸89、ブッシュ90、及びカウンタウェイト92が配設されている。
複合流体機械80において、ハウジング81の内周面と、サイドプレート84と、支持ブロック86との間には、貯留部96が区画されている。この貯留部96は、従動軸88を取り囲むように環状に形成されている。また、貯留部96はギヤポンプ85に連通している。このため、ギヤポンプ85のポンプ作用によって吐出された作動流体は貯留部96へ吐出されるようになっている。
そして、特許文献1の複合流体機械80によれば、膨張機部87によって膨張された作動流体の持つ熱は、膨張機部87及びハウジング81を介して貯留部96に貯留された作動流体に伝達され、膨張後の作動流体の持つ熱がギヤポンプ85に直接伝達されることが無くなる。よって、ギヤポンプ85へ吸入される前の作動流体が、膨張後の作動流体により加熱されることが抑制され、ギヤポンプ85の吸入側でキャビテーションが発生することが抑制されるようになっている。
特開2011−196315号公報
ところが、特許文献1の複合流体機械80において、貯留部96にはギヤポンプ85から吐出された低温の作動流体(凝縮後の液相の作動流体)が貯留されている。そして、貯留部96と背圧室94とは、支持ブロック86を隔てているだけであるため、貯留部96の低温の作動流体によって、背圧室94の気相の作動流体が凝縮されてしまい、背圧室94に液相の作動流体が存在してしまう。すると、複合流体機械80においては、従動軸88の回転の際に、液相の作動流体によって回転部材(偏心軸89、従動軸88、カウンタウェイト92)の回転抵抗が増加してしまい、従動軸88の回転効率が低下し、膨張機部87の効率が低下してしまう。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ポンプ部の吸入側でのキャビテーションの発生を抑えることができるとともに、背圧室での作動流体の凝縮を抑えることができる複合流体機械を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、固定スクロール、及び前記固定スクロールに対し旋回する可動スクロールを備えるとともに、前記可動スクロールにおける前記固定スクロールへの対向面と反対側に背圧室を備え、該背圧室の背圧によって前記可動スクロールが前記固定スクロールに押し付けられるとともに、前記背圧室に前記可動スクロールの偏心機構部が配設されたスクロール式の膨張機部と、作動流体を吸入し、吐出するポンプ部と、をハウジング内に備える複合流体機械であって、前記可動スクロールにより駆動される駆動軸の軸方向に沿って前記ポンプ部と前記膨張機部とが並設され、前記ポンプ部からの前記作動流体が吐出されるポンプ部用吐出室が、前記軸方向に沿った前記背圧室よりも前記ポンプ部寄りに設けられるとともに、前記ポンプ部用吐出室に吐出される前記作動流体の温度よりも高温の流体が導入される導入室が、前記軸方向において前記ポンプ部用吐出室に対向し、かつ該ポンプ部用吐出室よりも前記背圧室寄りに設けられている。
これによれば、ポンプ部用吐出室には、ポンプ部から液相の作動流体が吐出される。そして、膨張機部の作動流体の熱は、ハウジングを介してポンプ部用吐出室の作動流体に伝達される。よって、膨張後の作動流体の持つ熱がポンプ部に直接伝達されることが無くなり、ポンプ部用吐出室の作動流体によってポンプ部は膨張後の作動流体から断熱される。その結果、ポンプ部へ吸入される前の作動流体がハウジング内で膨張後の作動流体により加熱されることを抑制することができる。また、ポンプ部用吐出室の作動流体に比べ、導入室の流体の方が温度が高いため、背圧室は導入室の流体によって、ポンプ部用吐出室の作動流体から断熱される。よって、ポンプ部用吐出室の作動流体により、背圧室の作動流体が過度に冷却されることが抑制され、背圧室の作動流体が凝縮することを防止できる。
また、前記導入室は、前記膨張機部からの前記作動流体が吐出される膨張機部用吐出室であり、前記膨張機部から吐出された作動流体は、前記膨張機部用吐出室を経由して前記ハウジング外へ吐出されてもよい。
これによれば、膨張機部用吐出室では作動流体が流動している。このため、作動流体が膨張機部用吐出室で滞留する場合と比べると、ポンプ部用吐出室の作動流体の冷却による、膨張機部用吐出室の作動流体の温度低下が小さくなり、背圧室の作動流体の凝縮を効果的に防止することができる。
また、前記膨張機部用吐出室と前記背圧室とが絞り流路により連通していてもよい。
これによれば、膨張機部用吐出室において、膨張機部で膨張した作動流体と、背圧室からの作動流体とが合流する。すると、膨張機部で膨張した作動流体と、背圧室からの作動流体とが膨張機部用吐出室で合流する前と比べて、膨張機部用吐出室の作動流体の温度が下がる。その結果、ポンプ部用吐出室の作動流体における膨張機部用吐出室の作動流体による温度上昇を抑え易くすることができ、ポンプ部の吸入側でのキャビテーションの発生を抑制し易くすることができる。
また、前記ポンプ部から吐出された作動流体は、前記ポンプ部用吐出室を経由して前記ハウジング外へ吐出されてもよい。
これによれば、ポンプ部用吐出室では作動流体が流動している。このため、作動流体がポンプ部用吐出室で滞留する場合と比べると、ポンプ部用吐出室の作動流体は、導入室の流体に加熱されることによる温度上昇が小さくなり、ポンプ部の吸入側でのキャビテーションの発生が効果的に抑制される。
また、前記ポンプ部に前記作動流体を吸入する吸入通路は、前記駆動軸の軸方向において前記ポンプ部に対して前記ポンプ部用吐出室の反対側に配置されていてもよい。
これによれば、駆動軸の軸方向において、吸入通路は、導入室から最も離れた位置にあり、導入室の流体の持つ熱が吸入通路の作動流体に直接伝達されることが無くなる。
また、前記駆動軸の軸方向に沿った前記ポンプ部と前記膨張機部との間には軸シール部材が設けられ、該軸シール部材によって前記ポンプ部と前記背圧室との間がシールされていてもよい。
これによれば、1つの軸シール部材だけが駆動軸に摺接する。よって、例えば、背圧室をポンプ部用吐出室からシールするためにもう1つ軸シールを設ける場合と比べて、軸シールによる摺動抵抗を減らし、複合流体機械の動力損失を減らすことができる。
本発明によれば、ポンプ部の吸入側でのキャビテーションの発生を抑えることができるとともに、背圧室での作動流体の凝縮を抑えることができる。
実施形態の複合流体機械及びランキンサイクル装置を示す図。 別例の複合流体機械を示す図。 別例の複合流体機械を示す図。 別例の複合流体機械を示す図。 背景技術の複合流体機械を示す断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1にしたがって説明する。
図1に示すように、複合流体機械11のハウジング12は、有蓋筒状をなすハウジング本体13と、このハウジング本体13の開口端に接合されたリヤハウジング15とから形成されている。ハウジング本体13の蓋部14には駆動軸21が軸受19を介して回転可能に支持されるとともに、駆動軸21の蓋部14からの突出端(一端側)には動力伝達機構20が連結されている。この動力伝達機構20は、ベルト20a及びプーリ20bを介して車両エンジンEに作動連結されている。そして、動力伝達機構20の連結時には、車両エンジンEと駆動軸21との間でプーリ20b及びベルト20aを介して動力伝達可能であるとともに、動力伝達機構20の非連結時には、車両エンジンEと駆動軸21との動力伝達は遮断される。
蓋部14のハウジング12内に臨む面には、駆動軸21を取り囲むように凹部14aが形成されている。そして、蓋部14のハウジング12内に臨む面にサイドプレート17が固着されることにより、凹部14aが閉鎖されて蓋部14とサイドプレート17との間にポンプ室18が区画されている。また、蓋部14とサイドプレート17には、従動ギヤ(図示せず)が回転可能に支持されている。そして、ポンプ室18内には、従動ギヤと、駆動軸21に取着された主動ギヤ21aが互いに噛み合わされた状態で配設されるとともに、ポンプ室18と、従動ギヤと、主動ギヤ21aとからポンプ部としてのギヤポンプ30が形成されている。
蓋部14には、ポンプ室18(凹部14a)に連通する吸入通路14bが形成されている。本実施形態では、吸入通路14bは、ハウジング本体13の上面に開口するように複合流体機械11の上部に形成されている。また、蓋部14には、ポンプ室18(凹部14a)に連通する吐出通路14cが形成されている。本実施形態では、吐出通路14cはポンプ室18の下部に位置するように形成されている。さらに、ハウジング本体13には、ギヤポンプ30から吐出された作動流体としての冷媒(液相の冷媒、以下、液冷媒とする)を複合流体機械11外へ吐出するポンプ部側吐出ポート13hが形成されている。
ハウジング本体13内には、ハウジング12の一部を構成する支持ブロック25が固設されている。この支持ブロック25は、略円筒状に形成されるとともに、支持ブロック25のリヤハウジング15側には、ハウジング12内をリヤハウジング15側と蓋部14側とに仕切る第1仕切部25aが形成されている。また、支持ブロック25において、第1仕切部25aより蓋部14側には、第1仕切部25aと蓋部14との間の空間を、第1仕切部25a側と蓋部14側とに仕切る第2仕切部25bが形成されている。この第2仕切部25bの周面にはシール部材33が装着されるとともに、このシール部材33によって第2仕切部25bを挟む空間同士の間がシールされている。
第1仕切部25aは、ハウジング本体13の内周面に固定されている。そして、第1仕切部25aとリヤハウジング15との間には、冷媒(気相の冷媒、以下、冷媒ガスとする)を膨張させる膨張機部40が設けられている。よって、ハウジング12内には、駆動軸21の軸方向に沿ってギヤポンプ30と膨張機部40とが並設されている。
駆動軸21の他端側(リヤハウジング15側)は、サイドプレート17を貫通して支持ブロック25に挿入されるとともに、この駆動軸21は、支持ブロック25に設けられた軸受27を介して支持ブロック25に回転可能に支持されている。また、サイドプレート17のハウジング12内に臨む面には、駆動軸21を取り囲むように第1装着凹部17bが形成されるとともに、この第1装着凹部17bには軸シール部材31が装着されている。そして、軸シール部材31は、サイドプレート17の内周面と駆動軸21の周面との間をシールしている。
また、サイドプレート17のハウジング12内に臨む面には、軸シール部材31を取り囲むように第2装着凹部17cが形成されるとともに、この第2装着凹部17cには室用シール部材32が装着されている。そして、支持ブロック25におけるサイドプレート17側の端面とサイドプレート17との間に室用シール部材32が介在されている。この室用シール部材32により、室用シール部材32の内側と外側との間がシールされている。
次に、膨張機部40について説明する。駆動軸21の他端には、駆動軸21の中心軸Lに対して偏心した位置に偏心軸41が設けられるとともに、偏心軸41は駆動軸21の回転により中心軸Lの周りを公転するようになっている。偏心軸41にはブッシュ42が固定されるとともに、ブッシュ42は偏心軸41と共に中心軸Lの周りを公転するようになっている。このブッシュ42には軸受装置43を介して可動スクロール44が回転可能に支持されるとともに、カウンタウェイト45が固定されている。
可動スクロール44は、軸受装置43に支持された円盤状をなす可動側端板44aと、この可動側端板44aから突設された渦巻状の可動側渦巻壁44bとからなる。また、ハウジング本体13内において、第1仕切部25aよりもリヤハウジング15側には、固定スクロール46が可動スクロール44と対向するように固設されるとともに、第1仕切部25aと固定スクロール46との間に可動スクロール44が旋回可能に配設されている。固定スクロール46は、円盤状をなす固定側端板46aと、この固定側端板46aから可動スクロール44に向けて突設された渦巻状の固定側渦巻壁46bとを一体に備えている。そして、可動スクロール44の可動側渦巻壁44bと、固定スクロール46の固定側渦巻壁46bとは互いに噛み合わされて容積変更可能な作動室47を区画する。
また、固定スクロール46における固定側端板46aの中央には吸入口46cが形成されている。固定側端板46aとリヤハウジング15との間には、吸入チャンバ48が区画されるとともに、この吸入チャンバ48は吸入口46cを介して膨張前の作動室47に連通している。リヤハウジング15には、吸入チャンバ48に連通する膨張機部側吸入ポート15aが形成されている。さらに、固定スクロール46の内周面と、可動スクロール44における可動側渦巻壁44bの最外周面との間には吐出チャンバ50が区画形成されるとともに、固定側端板46aの外周部には、吐出チャンバ50に一端が連通する連通路46dが形成されている。また、連通路46dの他端は、第1仕切部25aを厚み方向に貫通する連通孔25dに連通しており、吐出チャンバ50は、連通路46d及び連通孔25dを介して後述する膨張機部用吐出室S1に連通している。ハウジング本体13の上部であって、第1仕切部25aよりも蓋部14側の周面には、膨張機部側吐出ポート13gが形成されている。
第1仕切部25aにおいて、可動スクロール44の可動側端板44aに対向する端面には複数の自転阻止ピン25gが突設されるとともに、可動側端板44aには、自転阻止ピン25gと同数の自転阻止孔44fが可動スクロール44の周方向に複数配設されている。各自転阻止ピン25gの端部は自転阻止孔44fに挿入されている。
そして、駆動軸21及び偏心軸41の回転により可動スクロール44が公転するのに伴い、自転阻止ピン25gの周面が自転阻止孔44fの内周面に沿って摺接し、可動スクロール44は、自転することなく公転するとともに、可動スクロール44が固定スクロール46に対し旋回する。そして、本実施形態では、自転阻止ピン25g、自転阻止孔44f、偏心軸41、ブッシュ42、及びカウンタウェイト45によって偏心機構部が構成されている。
また、可動スクロール44の可動側端板44aと、支持ブロック25の内側によって囲まれる空間により背圧室51が区画されている。背圧室51と膨張機部40との間は、ガスケット(図示せず)によってシールされるとともに、支持ブロック25の先端と蓋部14との間は、室用シール部材32によってシールされている。さらに、サイドプレート17の内周面と駆動軸21の周面との間は軸シール部材31によってシールされていることから、軸シール部材31及び室用シール部材32によって背圧室51の蓋部14側はシールされている。
そして、可動スクロール44において、固定スクロール46への対向面と反対側の面(支持ブロック25側の面)であり、背圧室51に露出する面が背面44cとなっている。この背圧室51には冷媒ガスが導入され、膨張機部40での作動流体の吸入圧力と吐出圧力との中間の圧力に調整されている。そして、背圧室51の冷媒ガスの圧力によって可動スクロール44が固定スクロール46に押し付けられている。
次に、ハウジング12内に設けられた2つの吐出室について説明する。
ハウジング12内の空間であって、第1仕切部25aと第2仕切部25bとによって区画される空間には、膨張機部用吐出室S1が形成され、この膨張機部用吐出室S1は、駆動軸21を全周に亘って取り囲んでいる。膨張機部40で膨張し、吐出チャンバ50へ吐出された冷媒ガスは、連通路46d及び連通孔25dを経由して膨張機部用吐出室S1に吐出されるようになっている。そして、膨張機部用吐出室S1に吐出された冷媒ガスは、膨張機部側吐出ポート13gから複合流体機械11外へ吐出されるようになっている。
ハウジング12内の空間であって、第2仕切部25bと蓋部14によって区画される空間には、ポンプ部用吐出室S2が形成されている。そして、ポンプ部用吐出室S2は、駆動軸21の全周を取り囲むように設けられるとともに、背圧室51よりも駆動軸21の軸方向においてギヤポンプ30寄りに配置されている。また、ポンプ部用吐出室S2は、駆動軸21の軸方向において膨張機部用吐出室S1に対向している。すなわち、膨張機部用吐出室S1とポンプ部用吐出室S2は、駆動軸21の軸方向において第2仕切部25bを挟んで対向配置されている。
ポンプ部用吐出室S2は、吐出通路14cを介してギヤポンプ30のポンプ室18に連通している。そして、ポンプ部用吐出室S2には、ギヤポンプ30からの液冷媒が吐出されるようになっている。ポンプ部用吐出室S2にはポンプ部側吐出ポート13hが連通しており、ポンプ部用吐出室S2に吐出された液冷媒は、ポンプ部側吐出ポート13hを経由して複合流体機械11外へ吐出されるようになっている。また、ポンプ部用吐出室S2は、支持ブロック25を取り囲むように設けられるとともに、支持ブロック25の内側の背圧室51とポンプ部用吐出室S2との間は室用シール部材32によってシールされている。
次に、上記複合流体機械11が用いられるランキンサイクル装置60について説明する。
ランキンサイクル装置60は、複合流体機械11の膨張機部40、凝縮器61、複合流体機械11のギヤポンプ30、及び熱交換器62を順次接続してなる回路を備える。
ポンプ部用吐出室S2に連通するポンプ部側吐出ポート13hには第1流路60aを介して熱交換器62の吸熱器62aが接続されている。熱交換器62は、吸熱器62aに加え放熱器62bを備える。この放熱器62bは、排熱源としての車両エンジンEに接続された排気管65上に設けられ、車両エンジンEから排出された排気ガスは、放熱器62bで放熱する。よって、ギヤポンプ30から吐出され、さらにポンプ部用吐出室S2を経由した液冷媒は、熱交換器62の吸熱器62aと放熱器62bとの間での熱交換により車両エンジンEからの排熱によって加熱される。よって、ポンプ部用吐出室S2は、ギヤポンプ30と熱交換器62とを繋ぐポンプ側の吐出通路の一部を形成している。
熱交換器62の吐出側には、第2流路60cを介して膨張機部40における膨張機部側吸入ポート15aが接続され、熱交換器62で加熱された高温高圧の冷媒ガスは第2流路60c及び膨張機部側吸入ポート15aを介して膨張機部40に吸入されるようになっている。膨張機部40の膨張機部側吐出ポート13gには、第3流路60dを介して凝縮器61が接続されている。そして、膨張機部40で膨張した低圧の冷媒ガスは、膨張機部用吐出室S1を経由して第3流路60dを介して凝縮器61へ吐出されるようになっている。よって、膨張機部用吐出室S1は、膨張機部40と凝縮器61とを繋ぐ吐出通路の一部を形成している。
凝縮器61の吐出側には第4流路60eを介してギヤポンプ30の吸入通路14bが接続されている。よって、ランキンサイクル装置60では、冷媒は、複合流体機械11の膨張機部40、凝縮器61、複合流体機械11のギヤポンプ30、熱交換器62の並び順に沿って回路を流れるようになっている。
さて、動力伝達機構20により、車両エンジンEの動力が駆動軸21に伝達されると、駆動軸21の回転に伴いギヤポンプ30が駆動される。ギヤポンプ30により、液冷媒が第1流路60aを介して熱交換器62へ送られる。そして、熱交換器62において、吸熱器62aと放熱器62bとの間での熱交換により、液冷媒が車両エンジンEからの排熱によって加熱されるとともに、冷媒ガスに相変化する。加熱後の高温高圧の冷媒ガスは、第2流路60cを介して膨張機部側吸入ポート15aから膨張機部40の作動室47に導入されて膨張し、この膨張により膨張機部40が機械的エネルギー(駆動力)を出力する。そして、この駆動力によって可動スクロール44が回転し、駆動軸21が回転されるとともにギヤポンプ30が駆動される。
車両エンジンEからの排熱量が大きいときは、膨張機部40からの出力により駆動軸21が駆動されてギヤポンプ30が駆動されるとともに、動力伝達機構20を介して車両エンジンEの駆動を補助する。膨張を終えて圧力が低下した冷媒ガスは、吐出チャンバ50に吐出された後、連通路46d及び連通孔25dを経て膨張機部用吐出室S1に吐出される。そして、膨張機部用吐出室S1に一時的に貯留された冷媒ガスは、膨張機部側吐出ポート13gを介して第3流路60dへ吐出される。第3流路60dへ吐出された冷媒ガスは、凝縮器61を通過して液化し(液冷媒)、第4流路60eを介して吸入通路14bからポンプ室18に導入される。そして、膨張機部40からの出力により駆動されるギヤポンプ30により、ポンプ室18に導入された液冷媒は、吐出通路14cを経由してポンプ部用吐出室S2へ吐出される。すると、ポンプ部用吐出室S2に液冷媒が一時的に貯留され、ギヤポンプ30と膨張機部40との間に液冷媒が介在する状態となる。
ポンプ部用吐出室S2の液冷媒がポンプ部側吐出ポート13hから第1流路60aに吐出され、第1流路60aを介して熱交換器62へ供給される。以後、上述したように、冷媒は、膨張機部40、凝縮器61、及びギヤポンプ30を流れて、冷媒はランキンサイクル装置60の回路を循環する。
次に、複合流体機械11の作用を説明する。
ポンプ部用吐出室S2にはギヤポンプ30によって吐出された液冷媒が流れ、ギヤポンプ30と膨張機部40との間には液冷媒が介在されている。そして、ポンプ部用吐出室S2が液冷媒によって満たされることにより、ポンプ部用吐出室S2内に露出する支持ブロック25の側面、ハウジング本体13の内周面(内面)、及びサイドプレート17の面の全体に液冷媒が接触している。
膨張機部40によって膨張された冷媒ガスの持つ熱は、可動スクロール44、固定スクロール46、ハウジング本体13及び支持ブロック25を介して、ポンプ部用吐出室S2に貯留された液冷媒に伝達される。すなわち、膨張後の冷媒ガスがサイドプレート17に直接接触することが無くなり、膨張後の冷媒ガスの持つ熱がサイドプレート17に直接伝達されることが無くなる。
また、膨張機部用吐出室S1には、膨張機部40で膨張した冷媒ガスが吐出される。ここで、本実施形態では、膨張機部40で膨張した冷媒ガスは、ギヤポンプ30からポンプ部用吐出室S2に吐出された液冷媒の温度よりも高くなっている。よって、膨張機部用吐出室S1は、ポンプ部用吐出室S2に吐出される液冷媒の温度よりも高温の冷媒ガスが導入される導入室に相当する。
そして、膨張機部用吐出室S1は、第2仕切部25bを隔ててポンプ部用吐出室S2に対向するとともに、背圧室51の全周を取り囲んでいる。このため、ポンプ部用吐出室S2の液冷媒によって背圧室51の冷媒ガスが冷却されることが抑制され、背圧室51の冷媒ガスが凝縮して液化してしまうことが防止される。そして、複合流体機械11においては、温度が高い順に膨張機部40の吸入チャンバ48における冷媒ガス、背圧室51の冷媒ガス、膨張機部用吐出室S1の冷媒ガス、ポンプ部用吐出室S2の液冷媒となる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)駆動軸21の軸方向において、ギヤポンプ30及びその吸入通路14bと、膨張機部40との間にはポンプ部用吐出室S2が設けられている。ポンプ部用吐出室S2は、ギヤポンプ30の吐出通路14cに連通し、ポンプ部用吐出室S2にはギヤポンプ30から吐出された液冷媒が吐出される。そして、膨張機部40での膨張後の冷媒ガスの熱は、ポンプ部用吐出室S2の液冷媒に伝達され、この液冷媒によって断熱される。よって、膨張後の冷媒ガスの持つ熱がギヤポンプ30に直接伝達されることが無くなり、ギヤポンプ30へ吸入される前の液冷媒が膨張後の冷媒ガスにより加熱されることを抑制することができる。その結果、ギヤポンプ30の吸入側でのキャビテーションの発生が抑制され、ギヤポンプ30による液冷媒の移送能力低下を抑制することができる。
(2)駆動軸21の軸方向において、ポンプ部用吐出室S2に対向するように膨張機部用吐出室S1を設けるとともに、この膨張機部用吐出室S1を背圧室51の全周を取り囲むように設けた。このため、背圧室51は、膨張機部用吐出室S1の冷媒ガスによって、ポンプ部用吐出室S2の液冷媒から断熱される。よって、ポンプ部用吐出室S2の液冷媒により、背圧室51の冷媒ガスが過度に冷却されることが抑制され、背圧室51の冷媒ガスが凝縮することを防止できる。その結果として、駆動軸21の回転の際、背圧室51の冷媒が、偏心軸41、ブッシュ42、カウンタウェイト45の回転抵抗になることが防止され、駆動軸21の回転効率が低下を防止することができるとともに、膨張機部40の効率が低下を防止することができる。
(3)ハウジング本体13には、膨張機部用吐出室S1に連通する膨張機部側吐出ポート13gが形成され、この膨張機部側吐出ポート13gには、第3流路60dを介して凝縮器61が接続されている。このため、膨張機部用吐出室S1に吐出された冷媒ガスは、膨張機部用吐出室S1を経由して凝縮器61に吐出される。したがって、膨張機部用吐出室S1は、膨張機部40と凝縮器61とを繋ぐ吐出通路の一部となる。その結果、膨張機部用吐出室S1では、冷媒ガスが常に流れており、冷媒ガスが滞留することがない。よって、ポンプ部用吐出室S2の液冷媒による、膨張機部用吐出室S1の冷媒ガスの温度低下が小さくなり、背圧室51の冷媒ガスの凝縮を効果的に防止することができる。
(4)ハウジング本体13には、ポンプ部用吐出室S2に連通するポンプ部側吐出ポート13hが形成され、このポンプ部側吐出ポート13hには、第1流路60aを介して熱交換器62が接続されている。このため、ポンプ部用吐出室S2に吐出された液冷媒は、ポンプ部用吐出室S2を経由して熱交換器62に吐出される。したがって、ポンプ部用吐出室S2は、ギヤポンプ30と熱交換器62とを繋ぐ吐出通路の一部となる。その結果、ポンプ部用吐出室S2では、液冷媒が常に流れており、液冷媒が滞留することがない。よって、ポンプ部用吐出室S2の液冷媒は、膨張後の冷媒ガスによる温度上昇が小さくなり、ギヤポンプ30の吸入側でのキャビテーションの発生が効果的に抑制される。
(5)複合流体機械11には、駆動軸21の軸方向に沿って吸入通路14b、ギヤポンプ30、ポンプ部用吐出室S2、及び膨張機部用吐出室S1が並設されている。すなわち、吸入通路14bは、ギヤポンプ30に対してポンプ部用吐出室S2と反対側に配置され、このポンプ部用吐出室S2よりもギヤポンプ30から離れた位置に膨張機部用吐出室S1が配置されている。よって、吸入通路14bは、膨張機部用吐出室S1から最も離れた位置にあり、膨張機部用吐出室S1の冷媒ガスの持つ熱が吸入通路14bの液冷媒に直接伝達されることが無くなり、ギヤポンプ30へ吸入される前の液冷媒がハウジング12内で膨張後の冷媒ガスにより加熱されることを抑制することができる。
(6)可動スクロール44と支持ブロック25との間に背圧室51が区画され、この背圧室51におけるギヤポンプ30側は、サイドプレート17に設けられた軸シール部材31のみでギヤポンプ30との間がシールされている。よって、複合流体機械11においては、1つの軸シール部材31だけが駆動軸21に摺接する。よって、例えば、背圧室51をギヤポンプ30からシールするためにもう1つ軸シールを設ける場合と比べて、軸シールによる摺動抵抗を減らし、複合流体機械11の動力損失を減らすことができる。
(7)膨張機部用吐出室S1は、背圧室51の全周を取り囲むように設けられている。よって、膨張機部用吐出室S1全体が冷媒ガスによって満たされることにより、背圧室51の冷媒ガスの凝縮を効果的に防止することができる。
(8)駆動軸21の軸方向に対向するように膨張機部用吐出室S1とポンプ部用吐出室S2を設けることにより、膨張機部40から吐出された冷媒ガスの持つ熱は、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒に伝達される。よって、膨張機部40から吐出された後、凝縮器61で放熱される熱の一部を、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒の加熱に用いることができ(内部熱交換を行うことができ)、ランキンサイクル装置60の効率を向上させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 膨張後の冷媒ガスの持つ熱をポンプ部用吐出室S2の液冷媒に伝えることができるのであれば、ポンプ部用吐出室S2は駆動軸21の全周を取り囲むように環状に形成されていなくてもよい。
○ 背圧室51の冷媒ガスの凝縮を防止できるのであれば、膨張機部用吐出室S1は駆動軸21の全周を取り囲むように環状に形成されていなくてもよい。
○ 実施形態では、膨張機部用吐出室S1を、膨張機部40と凝縮器61を繋ぐ吐出通路の一部とし、冷媒ガスが膨張機部用吐出室S1を常に流れる構成としたが、膨張機部用吐出室S1に冷媒ガスを留める構成としてもよい。この場合、図2に示すように、膨張機部側吐出ポート13gを連通路46dに連通するように形成し、吐出チャンバ50から吐出された冷媒ガスの一部を膨張機部用吐出室S1に供給し留めるようにする一方で、冷媒ガスの一部を凝縮器61へ吐出するようにしてもよい。
○ 実施形態では、ポンプ部用吐出室S2を、ギヤポンプ30と熱交換器62を繋ぐ吐出通路の一部とし、液冷媒がポンプ部用吐出室S2を常に流れる構成としたが、ポンプ部用吐出室S2に液冷媒を留める構成としてもよい。この場合、図2に示すように、ポンプ部側吐出ポート13hをギヤポンプ30の下部に連通するようにハウジング本体13に形成する。そして、ギヤポンプ30から吐出された液冷媒の一部をポンプ部用吐出室S2に供給し留めるようにする一方で、オーバーフローした一部の液冷媒を熱交換器62へ吐出するようにしてもよい。
○ 図3に示すように、背圧室51と膨張機部用吐出室S1とを絞り流路51rにより連通させるとともに、背圧室51の冷媒ガスを、絞り流路51rを介して膨張機部用吐出室S1に吐出させてもよい。これによれば、膨張機部用吐出室S1において、膨張機部40で膨張した冷媒ガスと、背圧室51からの冷媒ガスとが合流する。すると、膨張機部40で膨張した冷媒ガスと、背圧室51からの冷媒ガスとが膨張機部用吐出室S1で合流する前と比べて、膨張機部用吐出室S1の冷媒ガスの温度が下がる。その結果、ポンプ部用吐出室S2の液冷媒における膨張機部用吐出室S1の冷媒ガスによる温度上昇を抑え易くすることができ、ギヤポンプ30の吸入側でのキャビテーションの発生を抑制し易くすることができる。そして、膨張機部用吐出室S1の冷媒ガスによる温度上昇が抑えられたポンプ部用吐出室S2の液冷媒を、ポンプ部側吐出ポート13hから第1流路60aに吐出することができる。なお、膨張機部40で膨張した冷媒ガスと、背圧室51からの冷媒ガスとが膨張機部用吐出室S1で合流した後の膨張機部用吐出室S1の冷媒ガスは、ポンプ部用吐出室S2の液冷媒よりも高温である。
○ 図4に示すように、ハウジング12内の空間であって、第1仕切部25aと第2仕切部25bとによって区画される空間に、外気が導入される導入室S3が形成されていてもよい。ハウジング本体13には、導入室S3に外気を導入する導入通路13rが形成されている。なお、「導入室S3に導入される外気」とは、エンジンルーム内の外気のことを言い、エンジンルーム内の外気は、ポンプ部用吐出室S2に吐出される液冷媒の温度(例えば40℃〜45℃)よりも高温(例えば70℃)である。
○ 作動流体は冷媒でなくてもよい。
○ 実施形態において、ポンプ部はギヤポンプ30ではない他の形態のポンプとしてもよい。
○ 実施形態では、複合流体機械11を車両エンジンEの駆動力によって駆動されるものとしたが、複合流体機械を、ハウジング12内にモータ・ジェネレータを設けたタイプとし、モータ・ジェネレータの駆動力によって駆動されるものとしてもよい。
S1…導入室に相当する膨張機部用吐出室、S2…ポンプ部用吐出室、S3…導入室、11…複合流体機械、12…ハウジング、14b…吸入通路、21…駆動軸、25g…偏心機構部としての自転阻止ピン、30…ポンプ部としてのギヤポンプ、31…軸シール部材、40…膨張機部、41…偏心機構部としての偏心軸、42…偏心機構部としてのブッシュ、44…可動スクロール、44f…偏心機構部としての自転阻止孔、45…偏心機構部としてのカウンタウェイト、46…固定スクロール、51…背圧室、51r…絞り流路。

Claims (6)

  1. 固定スクロール、及び前記固定スクロールに対し旋回する可動スクロールを備えるとともに、前記可動スクロールにおける前記固定スクロールへの対向面と反対側に背圧室を備え、該背圧室の背圧によって前記可動スクロールが前記固定スクロールに押し付けられるとともに、前記背圧室に前記可動スクロールの偏心機構部が配設されたスクロール式の膨張機部と、
    作動流体を吸入し、吐出するポンプ部と、をハウジング内に備える複合流体機械であって、
    前記可動スクロールにより駆動される駆動軸の軸方向に沿って前記ポンプ部と前記膨張機部とが並設され、
    前記ポンプ部からの前記作動流体が吐出されるポンプ部用吐出室が、前記軸方向に沿った前記背圧室よりも前記ポンプ部寄りに設けられるとともに、
    前記ポンプ部用吐出室に吐出される前記作動流体の温度よりも高温の流体が導入される導入室が、前記軸方向において前記ポンプ部用吐出室に対向し、かつ該ポンプ部用吐出室よりも前記背圧室寄りに設けられている複合流体機械。
  2. 前記導入室は、前記膨張機部からの前記作動流体が吐出される膨張機部用吐出室であり、
    前記膨張機部から吐出された作動流体は、前記膨張機部用吐出室を経由して前記ハウジング外へ吐出される請求項1に記載の複合流体機械。
  3. 前記膨張機部用吐出室と前記背圧室とが絞り流路により連通している請求項2に記載の複合流体機械。
  4. 前記ポンプ部から吐出された作動流体は、前記ポンプ部用吐出室を経由して前記ハウジング外へ吐出される請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の複合流体機械。
  5. 前記ポンプ部に前記作動流体を吸入する吸入通路は、前記駆動軸の軸方向において前記ポンプ部に対して前記ポンプ部用吐出室の反対側に配置されている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の複合流体機械。
  6. 前記駆動軸の軸方向に沿った前記ポンプ部と前記膨張機部との間には軸シール部材が設けられ、該軸シール部材によって前記ポンプ部と前記背圧室との間がシールされている請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の複合流体機械。
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