JP2013163534A - 蓋体および容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉部材の操作性を改善する。
【解決手段】筒状取付部17及び蓋部19を有し、蓋部19に排出口21が設けられた蓋本体11と、この蓋本体11に連結される連結部を基端側に有し、その連結部に繋がる部分が容器本体3から側方に延出し、湾曲状態に弾性変形する連結片13と、連結片13の先端部に設けられ、排出口21に着脱される開閉部材15とを備える。開閉部材15は、排出口21に嵌合される嵌合姿勢と、嵌合姿勢から連結片13が曲げられて連結片13の先端部が下方を指向した状態で、蓋本体11の側方に退避保持された退避姿勢とに切換可能に構成され、筒状取付部17には、退避姿勢にある連結片13の先端部における指向方向と直交する方向に突出する係合突出部23が設けられ、開閉部材15には、退避姿勢にある連結片13の先端部における指向方向と直交する方向に退入し、退避姿勢で係合突出部23に遊嵌される係合凹部37が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、粉体や液体などを入れる容器本体に装着される蓋体、またはその蓋体と容器本体とを有する容器に関する。
容器として、容器本体に装着される蓋体に排出口が設けられ、容器本体の内部に入れた粉体や液体などを排出口から排出できるように構成されたものが従来から知られている。
ところで、近年においては、上記排出口を外部に露出したままにすると不衛生であり、また容器が倒れると排出口から内容物が流出するため、排出口に開閉部材を嵌着させて排出口を塞ぐ構成の容器も出現している(例えば、特許文献1等参照)。
前記容器の具体的な構成としては、図12、図13に示すように、容器本体100に装着される蓋体101には、排出口102が設けられるとともに湾曲可能な連結片104を介して開閉部材103が設けられた構成となっている。
この容器は、以下のように用いられる。容器本体100に入れた内容物を出さないときは開閉部材103を排出口102に嵌合させて排出口102を塞ぎ(図13中の二点鎖線を参照)、容器本体100に入れた内容物を出すときは開閉部材103を排出口102から外し(図12参照)、容器を逆さまにして内容物を出すように用いられる。
また、開閉部材103の周面には突起111が設けられ、蓋体101の周面には取付凹溝110が容器本体100の軸心方向へ沿うように設けられており、開閉部材103を排出口102から外したとき、開閉部材103が邪魔にならない構成となっている。具体的には、開閉部材103に設けた突起111を、蓋体101の周面に設けられた取付凹溝110に係合させ、開閉部材103が蓋体101の側方の退避位置に保持される構成になっている(図13中の実線を参照)。
特許第4257693号公報
ところで、図13に実線で示すように突起111を取付凹溝110に係合させた状態では、連結片104が負荷のかかっていない自然状態(図12参照)から湾曲した状態となっていて、元の自然状態に戻す上向きの弾性回復力が連結片104に働く。これにより突起111と取付凹溝110との係合状態について遊びなどがあると、取付凹溝110から突起111が不測に抜け出ることになる。
このため、突起111の不測の抜けを防止するために、取付凹溝110に突起111が拘束される状態、すなわち突起111を取付凹溝110に緊密状態に嵌め込む状態となるように両者の寸法設定を行い、突起111を取付凹溝110に押し込むように取付ける嵌合構造を採用せざるを得なかった。
しかしながら、上記嵌合構造を採る場合には、開閉部材を蓋体に取付けるに際して取付凹溝に対して突起の位置を正確に一致させることを要し、その上、突起111を取付凹溝110に力強く押し込む必要があり、操作性が悪く改善する余地が残されていた。
本発明は、このような従来技術の課題を解決すべくなされたものであり、開閉部材の操作性を改善することができる蓋体および容器を提供することを目的とする。
本発明に係る蓋体は、内容物を収容する容器本体の口部に取り付けられる筒状取付部、及びこの筒状取付部の一端側開口を塞ぐ蓋部を有し、この蓋部に前記内容物を排出するための排出口が設けられた蓋本体と、この蓋本体または前記容器本体に連結される連結部を基端側に有し、その連結部に繋がる部分が前記蓋本体または容器本体から側方に延出し、湾曲状態に弾性変形する連結片と、この連結片の先端部に設けられ、前記排出口に着脱される開閉部材とを備え、前記開閉部材は、前記排出口に嵌合される嵌合姿勢と、この嵌合姿勢から前記連結片が曲げられて該連結片の先端部が下方を指向した状態で、前記蓋本体の側方に退避保持された退避姿勢とに切換可能に構成され、前記筒状取付部には、前記退避姿勢にある場合の前記連結片の先端部における指向方向と直交する方向に突出する係合突出部が設けられ、前記開閉部材には、前記退避姿勢にある場合の前記連結片の先端部における指向方向と直交する方向に退入し、退避姿勢において前記係合突出部に遊嵌される係合凹部が設けられていることを特徴とする(請求項1)。
ここで、「直交する方向」とは厳密に直交する方向だけでなく、略直交する方向も含む概念である。
本発明にあっては、開閉部材の退避姿勢において、連結片は湾曲状態に折り曲げられているので、連結片の弾性回復力は連結片の先端部の指向方向、すなわち下向き方向と直交する方向に作用する。この状態下で、係合突出部及び係合凹部は指向方向と直交方向に突出ないしは退入している。したがって、開閉部材の退避姿勢において係合突出部と係合凹部とは連結片の弾性回復力によって両者が係合する方向に押し付けられる。すなわち、弾性回復力を有効に利用して両者を係合させることができるので、係合突出部と係合凹部とが遊嵌状態であっても、開閉部材を確実に退避姿勢に保持させることが可能となる。また、係合突出部と係合凹部とが遊嵌状態で係合される構成であるので、両者の正確な位置合わせや緊密状態の嵌合を必要としないため、開閉部材を退避姿勢にする場合の操作性を向上させることができる。
また、本発明に係る蓋体は、内容物を収容する容器本体の口部に取り付けられる筒状取付部、及びこの筒状取付部の一端側開口を塞ぐ蓋部を有し、この蓋部に前記内容物を排出するための排出口が設けられた蓋本体と、この蓋本体または前記容器本体に連結される連結部を基端側に有し、その連結部に繋がる部分が前記蓋本体または容器本体から側方に延出し、湾曲状態に弾性変形する連結片と、この連結片の先端部に設けられ、前記排出口に着脱される開閉部材とを備え、前記開閉部材は、前記連結片が前記排出口に嵌合される嵌合姿勢と、この嵌合姿勢から前記連結片が曲げられて該連結片の先端部が下方を指向した状態で、前記蓋本体の側方に退避保持された退避姿勢とに切換可能に構成され、前記筒状取付部には、前記退避姿勢にある場合の前記連結片の先端部における指向方向と直交する方向に退入する係合凹部が設けられ、前記開閉部材には、前記退避姿勢にある場合の前記連結片の先端部における指向方向と直交する方向に突出し、退避姿勢において前記係合凹部に遊嵌される係合突出部が設けられていることを特徴とする(請求項2)。
この本発明による場合も、請求項1と同様の効果を奏する。
また、請求項1または2に記載の蓋体において、前記筒状取付部の全体または筒状取付部の軸心方向の一部であって係合突出部を含む部分が、上方に向かうに従い縮径するテーパ状に構成されていてもよい。この場合には、筒状取付部がテーパ状に構成された部分を含むので、美観を向上させ得る。一方、筒状取付部がテーパ状に構成された部分を含む場合、係合突出部及び係合凹部が無ければ、開閉部材は筒状取付部に沿って滑り易くなるため、退避姿勢で保持し難くなるが、本発明によれば、連結片の弾性回復力が開閉部材を筒状取付部へ向けて押圧するので、係合突出部と係合凹部との係合状態が解除し難くなり、このことによっても操作性を向上させることが可能になる。
更に、本発明に係る容器は、請求項1または2に記載の蓋体と、その蓋体の前記筒状取付部が口部に取付けられる容器本体とを具備することを特徴とする。この容器においても請求項1または請求項2と同様の効果が得られる。
本発明にあっては、開閉部材の退避姿勢において、連結片は湾曲状態に折り曲げられているので、連結片の弾性回復力は連結片の先端部の指向方向、すなわち下向き方向と直交する方向に作用する。この状態下で、係合突出部及び係合凹部は指向方向と直交方向に突出ないしは退入している。したがって、開閉部材の退避姿勢において係合突出部と係合凹部とは連結片の弾性回復力によって両者が係合する方向に押し付けられる。すなわち、弾性回復力を有効に利用して両者を係合させることができるので、係合突出部と係合凹部とが遊嵌状態であっても、開閉部材を確実に退避姿勢に保持させることが可能となる。また、係合突出部と係合凹部とが遊嵌状態で係合される構成であるので、両者の正確な位置合わせや緊密状態の嵌合を必要としないため、開閉部材を退避姿勢にする場合の操作性を向上させることができる。
開閉部材が嵌合姿勢にある状態で、本発明の一実施形態に係る容器を示す外観斜視図である。 (a)は図1の容器を構成する容器本体を一部切り欠いた状態で示す正面図、(b)は同容器本体の平面図である。 (a)は図1の容器を構成する蓋本体を示す正面断面図、(b)はその蓋本体に設けられた係合突出部を拡大して示す正面断面図である。 (a)は上記蓋本体の底面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)に表れる廻り止め用の穴をA方向から見た断面図である。 (a)は連結片とこれに繋がった開閉部材とを一部切り欠いた状態で示す正面図、(b)は開閉部材を示す拡大正面断面図、(c)は開閉部材の底面図である。 連結片の基端部を示す平面図である。 開閉部材を排出口に嵌合させた嵌合姿勢を示す正面図である。 開閉部材を排出口から外して退避姿勢にした状態を示す正面図である。 係合突出部と係合凹部との嵌合状態の説明図であり、(a)は係合突出部の突出長さが係合凹部の深さよりも大きいとき、(b)は係合突出部の突出長さが係合凹部の深さ以下のときである。 係合突出部と係合凹部との他の例を示す正面断面図である。 本発明の他の実施形態に係る容器を示す正面図である。 従来の容器を示す外観斜視図である。 図12の容器において開閉部材を筒状取付部に係止した状態(実線)と、開閉部材を排出口に嵌合した状態(二点鎖線)とを示す正面図である。
以下に、本発明の一実施形態を具体的に説明する。
図1は、開閉部材が嵌合姿勢にある状態で、本発明の一実施形態に係る容器を示す外観斜視図である。
この容器1は、上方が開口した容器本体3と、容器本体3の上部に着脱可能に取付けられる蓋体10とを有する。
図2(a)は容器本体を一部切り欠いた状態で示す正面図、(b)は同容器本体の平面図である。なお、図2(a)においては、右半分を外観図として表し、左半分を断面図として表している。
容器本体3は、合成樹脂製、例えばLDPE(低密度ポリエチレン)製の有底筒状のもので、下側の胴部5と上側の口部3aとを有し、胴部5の底部3cを下にして立設される。容器本体3の内部には、例えばドレッシング等の流動性を有する調味料等の内容物が収納される。また、上記口部3aの外周面には蓋体10を螺着するための凸状ねじ3bが設けられている。この凸状ねじ3bは外側に突出させて形成されている。なお、胴部5は、内容物の種類、内容物の使用量などに応じて軸心方向の長さが相違するものが選択使用される。例えば内容物がドレッシングであれば長い胴部5が用いられ、内容物が醤油やソースであれば短い胴部5が用いられる。
上記口部3aは、胴部5よりも小径に形成されていて、胴部5と口部3aとの段差部7は、上下2段の段差部7a、7bを有する。下側の段差部7bの外周は下側の部分5の上縁と同一の外径を有するもので、上側の段差部7aの外周は下側の段差部7bの外周よりも外径が短くなっている。
図3(a)は蓋体を構成する蓋本体を示す正面断面図、同(b)はその蓋本体に設けられた係合突出部を拡大して示す正面断面図である。また、図4(a)は上記蓋本体の底面図、図4(b)は図4(a)の右側面図、図4(c)は図4(a)に表れる廻り止め用の穴をその外周側のA方向から見た断面図である。また、図5(a)は連結片とこれに繋がった開閉部材とを一部切り欠いた状態で示す正面図、図5(b)は開閉部材を示す拡大正面断面図、図5(c)は開閉部材の底面図であり、図6は連結片の基端部を示す平面図である。
蓋体10は、蓋本体11と、連結片13と、この連結片13に繋がった開閉部材15とを有する。蓋本体11は図1、図3および図4を参照、連結片13は図1、図5および図6を参照、開閉部材15は図1および図5をそれぞれ参照されたい。
蓋本体11は、上記容器本体3の口部3aに取り付けられる、断面を円形にして筒状に形成された筒状取付部17と、この筒状取付部17の一端側(上側)の開口を塞ぐ蓋部19とを備え、合成樹脂製、例えばPP(ポリプロピレン)製の一体成型品である。なお、筒状取付部17の他端(下端)は、開口している。
筒状取付部17は、その内周面に、内方へ突出した凸状ねじ17aが形成されている。この凸状ねじ17aは、筒状取付部17の内側に容器本体3の口部3aを入れ、例えば蓋本体11を容器本体3に対して相対的に回転させることで前記凸状ねじ3bと螺合する。この螺合により容器本体3に蓋本体11が取付けられる。そして、この取付けにより、筒状取付部17の下端が、前述の上側の段差部7aに当接し、この状態において、下側の段差部7bと筒状取付部17の下端との間に、円環状の隙間18が形成される。この隙間18は、後述する連結片13の基端部31の取付けに用いられる。
上記蓋本体11は、取付け時とは逆方向に蓋本体11を容器本体3に対して回転させることで、容器本体3から外すことができる。
なお、図示例では、容器本体3の口部3aの外周面に凸状ねじ3bを外方へ突出させて形成し、一方の筒状取付部17の内周面にも凸状ねじ17aを内方へ突出させて形成しているが、本発明はこれに限らず、一方のねじは、他方の凸状ねじの山部が入る凹状であってもよい。また、本発明は、ねじ構造による嵌合だけでなく、その他の嵌合構造を採用してもよい。例えば、容器本体3の口部3aに周方向に沿って無端の環状凸部を、筒状取付部17の内周面に周方向に沿って、前記環状凸部が入る無端の環状凹部を形成してもよい。これとは逆に、口部3a側に無端の環状凹部を、筒状取付部17側に無端の環状凸部を形成してもよい。
筒状取付部17の外周面は、この図示例では蓋部19側、つまり上側が下側よりも小径となったテーパ状に形成されていて、軸心と平行な方向Bに対し角度θ1で傾いている。なお、筒状取付部17の外周面は、テーパ状である必要はなく、軸心方向において半径同一(θ1=0)に形成してもよい。また、筒状取付部17の外周面における軸心方向の一部領域であって係合突出部23を含む部分について、テーパ状に形成してもよい。
また、筒状取付部17の外周面には、蓋部19に近い部位(図上側の部位)に係合突出部23が、水平ないしは略水平に側方へ向けて突出するように設けられている。この係合突出部23は、一定長さを有する断面(突出方向と直交する方向の断面)長方形であって、係合突出部23の厚み方向を筒状取付部17の軸心方向にほぼ一致させ、係合突出部23の幅方向を筒状取付部17の周方向に略一致させて形成されている。係合突出部23の突出方向は、前記軸心方向とほぼ直交する水平方向となっていて、テーパ状の筒状取付部17の外周面に対して角度θ2(<90°)だけ傾いている。また、係合突出部23の幅方向長さW1は先端側が基端側よりも少し短く形成され(図4(a)参照)、係合突出部23の厚み寸法は基端部の厚み寸法L2よりも先端部の厚み寸法L1を少し短く形成されている(図3(b)参照)。
更に、筒状取付部17の底面には、その周方向に沿って複数(図示例では15個)の廻り止め穴25と1つの位置決め穴27とが上側に窪んで形成されており(図4参照)、各廻り止め穴25および位置決め穴27は底面視で周方向に沿った円弧状となっている。位置決め穴27は、係合突出部23の下方に形成され、廻り止め穴25は、位置決め穴27が無い領域において隣の廻り止め穴25と適長離隔して配設されている。位置決め穴27は、廻り止め穴25よりも周方向に沿った長さを長くして形成されており、位置決め穴27の周方向の両側には案内用の傾斜部27aが形成されている(図4(b)参照)。
蓋部19は、その外周部が筒状取付部17の上端に繋がっていて、前記外周部から中心に向かうにつれて上側に突出するように漏斗状に形成され、その上端に開口した前記排出口21が設けられている。この排出口21は、前記内容物を外部へ排出するものである。なお、蓋部19は、漏斗状である必要はなく、一部に排出口21としての開口を有する円盤、或いは円盤の一部が開口しその開口に連通して管の基端側が連結され、管の先端で排出口21が形成されたもの等でもよい。但し、円盤は平坦である必要はない。
連結片13は、下面が同一平面上に位置する平坦面となっていて、基端側に、図6(平面図)に示す円環状の連結部31を有し、この連結部31とは反対側に先端部33が設けられ、連結部31と先端部33との間には、中間部32が設けられている。この中間部32は、その長さ方向において同一断面積となるように形成されている。先端部33は、先端に近づくほどに断面積が大きくなっていて曲がり難い形状に形成されていて、この先端部33には、開閉部材15が繋がる状態で設けられている。
基端側の連結部31は容器本体3の円環状の隙間18に取付けられるもので、円環状に形成されていて、連結部31の内径は、上側の段差部7aの外径と同一かまたは少し大きく設定されている。
また、連結部31には、蓋本体11側の上面に上方へ突出した、1つの位置決め突起31aと、複数(図示例では5つ)の廻り止め用突起31bとが形成されている(図6参照)。位置決め突起31aは、図4に示す前記位置決め穴27に挿入されるもので、その挿入に伴って係合突出部23と同じ方向に配置される。その挿入に際し、前記傾斜部27aにより位置決め突起31aが位置決め穴27の中央に位置するように案内される。また、位置決め突起31aの周方向長さは、廻り止め穴25の周方向長さよりも大きく、廻り止め穴25には入らず、位置決め穴27にのみ入る設計となっている。
また、廻り止め用突起31bは、前記廻り止め穴25に挿入されるものである。この廻り止め用突起31bの廻り止め穴25への挿入と、位置決め突起31aの位置決め穴27への挿入とによって、連結部31の蓋本体11に対する廻り止めが図られている。
この連結部31は、下側の段差部17bと筒状取付部17の下端との間で挟持されることで前記隙間18に取付けられる。この取付けは、蓋本体11を容器本体3の口部3aに取付けるよりも前に、例えば容器本体3における下側段差部7bの上に連結部31を載せ、その後に蓋本体11の筒状取付部17を口部3aに被せ、かつ廻り止め用突起31bを廻り止め穴25へ挿入するとともに位置決め突起31aを位置決め穴27へ挿入し、その状態で蓋本体11と容器本体3とを相対的に回転させることで行われる。この取付けにより、上述のように連結部31は下側の段差部17bと筒状取付部17の下端との間で挟持される。そして、このように取付けられた連結部31に繋がる部分、つまり中間部32の基端側部分は、外部に露出して容器本体3から側方に延出する。
連結片13は、湾曲状態に弾性変形する材質、例えばLDPEにより形成されている。また、中間部32は長尺板状に形成されていて、図7に示すように連結片13がその厚み方向に曲げられる。なお、連結片13は、初期状態において図5(a)に示すように真直状態であるが、曲げ操作の繰り返しに伴って、無負荷の状態でも曲がった形状Eになる(図7の二点鎖線を参照)。
上記開閉部材15は、厚肉に形成されていて、上面側(湾曲方向内側)に排出口21に嵌合される嵌合部35が形成され、その反対の下面側(湾曲方向外側)には、前記係合突出部23に係合される係合凹部37が形成されている。
嵌合部35は、排出口21が入る環状凹部35aを有し、環状凹部35aの内側には、排出口21の内側に入る円柱状の凸部35bが設けられている。なお、蓋部19が、排出口21としての開口を有する円盤で構成される場合、その排出口21に嵌入される凸部35bのみを用いればよく、環状凹部35aは省略することができる。
係合凹部37は、係合突出部23が遊嵌状態で係合されるように形成されていて、中間部32の幅方向に沿った方向に長い長穴である。具体的には、中間部32の幅方向に沿った係合凹部37の長手寸法W2は前記係合突出部23の幅寸法W1よりも大きく(図5(c)参照)、また開口側が底部側よりも大きく形成されている。中間部32の長さ方向に沿った係合凹部37の幅寸法は、係合突出部23の厚み寸法よりも大きく、内奥部の幅寸法L3は係合突出部23における先端部の厚み寸法L1よりも大きく、開口部の幅寸法L4は係合突出部23における基端部の厚み寸法L2よりも大きく形成されている。また、係合凹部37の深さL6は、係合突出部23の突出長さL5(図3(b)参照)よりも短く形成されている。
この開閉部材15は、図7に示すように嵌合部35を排出口21に嵌合させる嵌合姿勢Cと、図8に示すように係合凹部37を係合突出部23に係合させる退避姿勢Dとに切換可能となっている。
嵌合姿勢Cにおいては、連結片13の先端部33が蓋本体11の軸心と直交する水平方向を指向し、連結片13の弾性回復力Fが上方を向く、つまり開閉部材15が排出口21から離れる方向に働く。このため、開閉部材15の嵌合部35は、上記弾性回復力Fを受けても、嵌合部35が排出口21から離れ難い形態、つまり凸部35bが排出口21の内部に嵌入し、かつ環状凹部35aが排出口21の外側にきつく嵌着されるように形成されている。
一方、退避姿勢Dにおいては、連結片13が嵌合姿勢Cの場合よりも更に湾曲され、連結片13の先端部33の指向方向Gが下方を向き、換言すれば先端部33が開閉部材15の上側に位置する状態となり、連結片13の弾性回復力Fが、下向きの指向方向Gと直交する水平方向に作用する。この状況下で、係合凹部37は指向方向Gと直交方向に退入した状態となっており、係合突出部23は指向方向Gと直交方向に突出した状態となっている。ここで、本実施形態において、連結片13の先端部33が指向する、蓋本体11の軸心と直交する方向とは、厳密に直交する方向だけでなく、略直交する方向も含む概念である。
このような退避姿勢Dにおける各部の寸法関係は以下のようになる。すなわち、係合凹部37の深さL6が係合突出部23の突出長さL5よりも短いので、係合突出部23と係合凹部37との係合状態は、係合突出部23の先端が係合凹部37の内奥面に当接し、かつ開閉部材15が筒状取付部17の外周面から離れた状態となる。そのため、係合凹部37の内周面と係合突出部23の外周面との隙間は、係合凹部37の内奥部ではL4−L1(>0)となる。一方、係合凹部37の開口縁と係合突出部23の外周面との隙間は、(L3−L1)より小さい正の値、かつ、(L3−L2)より大きい正の値となる。従って、退避姿勢Dにおいては、係合突出部23が係合凹部37に遊嵌状態で入ることになる。
したがって、本実施形態にあっては、上述したように弾性回復力Fを有効に利用して係合凹部37を係合突出部23に係合させることができるので、係合突出部23と係合凹部37とが遊嵌状態であっても、開閉部材15を確実に退避姿勢Dに保持させることが可能となる。また、係合突出部23と係合凹部37とが遊嵌状態で係合される構成であるので、両者の正確な位置合わせを必要としないため、開閉部材15を退避姿勢Dにする場合の操作性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態ではL5をL6よりも長く形成しているが、本発明はこれに限らない。L5をL6以下の長さに形成してもよく、その場合には、図9(b)に示すように開閉部材15における係合凹部37の形成面15aを筒状取付部17の外周面と平行にすることができるため、開閉部材15における係合凹部37の形成面15a側を広い面積にわたって筒状取付部17の外周面に接触させることが可能になる。これにより、開閉部材15と筒状取付部17との接触面積の増大化により、開閉部材15の筒状取付部17への保持状態を安定化させ、開閉部材15がグラツキ難くすることが可能になる。この場合においても、係合凹部37と係合突出部23とが、係合突出部23の突出方向において重なる領域を大きくすることが、抜け防止を向上させる上で好ましい。
また、係合凹部としては、図10に示すように、凹部内側部37aを上述した係合凹部37と同様の構成とし、その外表面部37bをテーパ状に形成した係合凹部37Aとしてもよい。この係合凹部37Aを用いる場合には、外表面部37bが、凹部内側部37aよりも外側を拡くしたテーパ状に形成されているので、係合突出部23の先端が外表面部37bに当接する状態となっても、前記連結片13の弾性回復力Fにより、係合突出部23の先端に対して開閉部材15が凹部内側部37aへ向かうように導かれて移動し、係合凹部37Aが係合突出部23と係合するようになる。よって、係合凹部37Aと係合突出部23との位置が大きくずれていても、両者の係合が可能となり、より操作性の向上を図ることができる。
更にまた、係合突出部23は断面長方形に形成し、一方、係合凹部37は長穴状に形成しているが、本発明はこれに限らない。例えば、係合突出部23は断面円形または断面正方形に形成し、一方、係合凹部37は、係合突出部23の断面形状に合わせて、断面円形または断面正方形の空洞などに形成してもよい。
更にまた、上述した実施形態では、開閉部材15に係合凹部37を形成し、筒状取付部17に係合突出部23を形成しているが、本発明はこれとは逆に、図11に示すように開閉部材15に係合突出部23を形成し、筒状取付部17に係合凹部37を形成しても同様に適用することができる。
更にまた、上述した実施形態に係る蓋体では、連結片13を蓋本体11とは別体に設けているが、本発明はこれに限らず、連結片13を蓋本体11に一体的に連結し、連結部31が省略された構成の蓋体としてもよい。
1 容器
3 容器本体
3a 口部
10 蓋体
11 蓋本体
13 連結片
15 開閉部材
17 筒状取付部
19 蓋部
21 排出口
23 係合突出部
33 先端部
37 係合凹部
C 嵌合姿勢
D 退避姿勢

Claims (4)

  1. 内容物を収容する容器本体の口部に取り付けられる筒状取付部、及びこの筒状取付部の一端側開口を塞ぐ蓋部を有し、この蓋部に前記内容物を排出するための排出口が設けられた蓋本体と、この蓋本体または前記容器本体に連結される連結部を基端側に有し、その連結部に繋がる部分が前記蓋本体または容器本体から側方に延出し、湾曲状態に弾性変形する連結片と、この連結片の先端部に設けられ、前記排出口に着脱される開閉部材とを備え、
    前記開閉部材は、前記排出口に嵌合される嵌合姿勢と、この嵌合姿勢から前記連結片が曲げられて該連結片の先端部が下方を指向した状態で、前記蓋本体の側方に退避保持された退避姿勢とに切換可能に構成され、
    前記筒状取付部には、前記退避姿勢にある場合の前記連結片の先端部における指向方向と直交する方向に突出する係合突出部が設けられ、
    前記開閉部材には、前記退避姿勢にある場合の前記連結片の先端部における指向方向と直交する方向に退入し、退避姿勢において前記係合突出部に遊嵌される係合凹部が設けられていることを特徴とする蓋体。
  2. 内容物を収容する容器本体の口部に取り付けられる筒状取付部、及びこの筒状取付部の一端側開口を塞ぐ蓋部を有し、この蓋部に前記内容物を排出するための排出口が設けられた蓋本体と、この蓋本体または前記容器本体に連結される連結部を基端側に有し、その連結部に繋がる部分が前記蓋本体または容器本体から側方に延出し、湾曲状態に弾性変形する連結片と、この連結片の先端部に設けられ、前記排出口に着脱される開閉部材とを備え、
    前記開閉部材は、前記連結片が前記排出口に嵌合される嵌合姿勢と、この嵌合姿勢から前記連結片が曲げられて該連結片の先端部が下方を指向した状態で、前記蓋本体の側方に退避保持された退避姿勢とに切換可能に構成され、
    前記筒状取付部には、前記退避姿勢にある場合の前記連結片の先端部における指向方向と直交する方向に退入する係合凹部が設けられ、
    前記開閉部材には、前記退避姿勢にある場合の前記連結片の先端部における指向方向と直交する方向に突出し、退避姿勢において前記係合凹部に遊嵌される係合突出部が設けられていることを特徴とする蓋体。
  3. 請求項1または2に記載の蓋体において、
    前記筒状取付部の全体または筒状取付部の軸心方向の一部であって係合突出部を含む部分が、上方に向かうに従い縮径するテーパ状に構成されていることを特徴とする蓋体。
  4. 請求項1または2に記載の蓋体と、
    その蓋体の前記筒状取付部が口部に取付けられる容器本体とを具備することを特徴とする容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015127204A (ja) * 2013-12-27 2015-07-09 株式会社吉野工業所 スクイズ式吐出容器
JP2017512516A (ja) * 2014-03-07 2017-05-25 ネステク ソシエテ アノニム 飲料を調製するためのパック及びマシン

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