以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図5を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、多機能周辺装置(以下、「MFP」と称す)1の電気的構成を示すブロック図である。MFP1は、コピー機能、ファックス機能、印刷機能、スキャン機能など、複数の機能を有する複合機である。
本実施形態では、MFP1に搭載される制御部100が印刷制御装置の一例に相当し、MFP1の制御プログラム11aが印刷制御プログラムの一例に相当する。本実施形態では、MFP1は、Nページ分(Nは、2以上の整数)の原稿を1枚の記録用紙(被記録媒体)にレイアウトして印刷するNin1印刷を行う場合に、各原稿において互いに共通するヘッダ情報又はフッタ情報が重複して印刷されないように構成されている。
MFP1には、CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、スキャナ18、プリンタ19、NCU20、モデム21、USBインターフェイス(以下、「USB_I/F」と称す)22、メモリカードインターフェイス(以下、「メモリカードI/F」と称す)23が主に設けられている。CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12は、バスライン24を介して互いに接続されている。また、各部15〜24は、入出力ポート25を介して互いに接続されている。本実施形態において、制御部100は、CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12、バスライン24、入出力ポート25から構成される。
CPU10は、フラッシュメモリ11に記憶される固定値やプログラム、RAM12に記憶されているデータ、或いは、NCU20を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が有している各機能の制御及び、入出力ポート25と接続された各部の制御を行う。フラッシュメモリ11は、不揮発性のメモリであって、MFP1の動作を制御する制御プログラム11aなどが格納される。後述する図4,5のフローチャートに示す各処理は、制御プログラム11aに従ってCPU10により実行される。
RAM12は、CPU10の処理に必要な情報を一時的に記憶する書換可能な揮発性のメモリである。RAM12には、付加情報メモリ12aが設けられている。付加情報メモリ12aは、Nin1印刷を行う場合に、1枚の記録用紙にレイアウトされる最大Nページ分の原稿において互いに共通するヘッダ情報又はフッタ情報に関するデータを記憶する領域である。
操作キー15はメカニカルキーであり、各種の設定値や指示などの入力をユーザから受け付ける。LCD16は液晶表示装置である。タッチパネル17は、LCD16に重ねて設けられ、各種の設定値や指示などの入力をユーザから受け付ける。スキャナ18は、原稿を読み取り、その読み取った原稿の画像データを、CPU10に出力する装置である。プリンタ19は、記録用紙に画像を印刷する装置である。NCU20は、電話回線の制御を行う装置である。モデム21は、ファクシミリ送信時には送信信号を変調し、ファクシミリ受信時には受信した変調信号を復調する。
USB_I/F22は、USBケーブルを介して他の装置を通信可能に接続するための装置であり、周知の装置で構成される。このUSB_I/F22には、例えば、MFP1のプリンタ19やスキャナ18を駆動するドライバプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称す)などを、USBケーブルを介して通信可能に接続できる。メモリカードI/F23は、不揮発性のメモリカード23aが装着されるインターフェイスであって、メモリカード23aに対するデータの書き込み又は読み出しを制御する。
次に、図2及び図3を参照して、MFP1の制御部100が実行するNin1印刷に対する印刷制御について説明する。図2および図3は、制御部100による印刷制御によって4in1(N=4の場合)印刷を記録用紙P’に行った場合の印刷結果を説明する図である。なお、図2及び図3において、原稿P1〜P4および記録用紙P’の中に記載される各数字は、各原稿のページ番号を示し、アンダーバーの側が原稿の下側であることを示す。
より具体的に、図2(a)は、1枚の記録用紙P’にレイアウトされる4ページの原稿P1〜P4を示す模式図であり、図2(b)は、図2(a)の原稿P1〜P4を、制御部100による印刷制御によって、1枚の記録用紙P’に4in1印刷した場合の印刷結果を示す模式図である。
この例において、各原稿P1〜P4のサイズと記録用紙P’のサイズとは同じであるとし、上下方向(長辺方向)の長さは、いずれもLであるとする。原稿P1〜P4のヘッダ領域HA1〜HA4、及び、記録用紙P’のヘッダ領域HA’は、いずれも、原稿P1〜P4又は記録用紙P’の上側から0.15Lの領域とする。フッタ領域FA1〜FA4およびフッタ領域FA’は、いずれも、原稿P1〜P4又は記録用紙P’の下側から0.15Lの領域とする。
図2(a)に示す例では、各原稿P1〜P4のヘッダ領域HA1〜HA4には、ヘッダ情報HD1〜HD4として、原稿の作成日時である「2012.1.20」が印刷されている。一方、各原稿P1〜P4のフッタ領域FA1〜FA4には、それぞれ、フッタ情報FD1〜FD4として、各原稿P1〜P4のページ番号(X)と、4in1印刷の対象とされる原稿の総ページ数(T)とが対になった情報が、「X/T」の形式で印刷されている。なお、この例において、原稿P1〜P4は、それぞれ、第1〜4ページの原稿であるので、原稿P1〜P4に対するページ番号(X)は、それぞれ、「1」〜「4」である。一方、この例において、総ページ数(T)は「10」である。つまり、4in1印刷の対象とされる原稿は、4ページの原稿P1〜P4と、図示されない6ページの原稿とからなる10ページ分の原稿である。
詳細は後述するが、本実施形態のMFP1(より具体的には制御部100)は、1枚の記録用紙P’にNin1印刷されるNページ分の原稿(例えば、原稿P1〜P4)のヘッダ情報又はフッタ情報が互いに共通する場合に、それらの互いに共通する情報が記録用紙P’に重複して印刷されないように構成される。
例えば、各原稿P1〜P4に印刷されていた同じ文字列(2012.1.2)のヘッダ情報HA1〜HA4は、図2(b)に示すように、代表する1つの文字列のみが、記録用紙P’のヘッダ領域HA’にヘッダ情報HD’として印刷される。このように、各原稿のP1〜P4における同じ文字列のヘッダ情報HA1〜HA4が、記録用紙P’に重複して印刷されない構成であるので、印刷物としての見栄えが良い。また、代表する1つの文字列をヘッダ情報HD’とし、重複する文字列の印刷を避けたことにより、インクやトナーなどの記録材の消費を抑制できる。
本実施形態のMFP1は、原稿毎に異なるページ番号(X)も、互いに共通する情報(ヘッダ情報又はフッタ情報)として取り扱うように構成される。よって、各原稿P1〜P4にフッタ情報FD1〜FD4の1つとして印刷されていたページ番号(X)は、記録用紙P’のフッタ領域FA’には印刷されず、代わりに、フッタ領域FA’には、記録用紙P’のページ番号(X’)がフッタ情報FD’として印刷される。図2(b)に示す例では、第1〜第4ページの原稿P1〜P4がレイアウトされた4in1印刷であるので、記録用紙P’のページ番号(X’)は「1」である。
このように、各原稿のページ番号(X)を、互いに共通する情報として取り扱い、代表する1つの情報(この例では、記録用紙P’のページ番号(X’))をフッタ情報FD’として印刷する構成であるので、この場合もまた、インクやトナーなどの記録材の消費を抑制できる。また、記録用紙P’のページ番号(X’)が、記録用紙P’のフッタ領域FA’に印刷されるので、Nin1印刷が行われた記録用紙P’を、記録用紙P’のページ単位で取り扱い易くできる。
さらに、原稿P1〜P4のフッタ領域FA1〜FA4には、4in1印刷の対象とされる原稿の総ページ数(T)がフッタ情報FD1〜FD4の1つとして印刷されているが、本実施形態のMFP1は、これらの総ページ数(T)を、記録用紙P’のフッタ領域FA’に印刷せず、代わりに、4in1印刷を行った場合の記録用紙P’の総ページ数(T’)を印刷する。図2(b)に示す例は、10ページ分の原稿から4in1印刷を行った場合であるので、記録用紙P’の総ページ数(T’)は「3」である。
なお、Nin1印刷を行う場合における、原稿の総ページ数(T)と記録用紙P’の総ページ数(T’)との関係は、T’=Ceil(T/N)である。ただし、Ceil(α)は、α以上の最小の整数であり、特に、αが正の値である場合には、αの小数点以下を切り上げた整数値となる。よって、記録用紙P’の総ページ数(T’)は、原稿の総ページ数(T)を、Nin1印刷における割り付け数(N)で除した商における小数点以下を切り上げた値として算出できる。
このように、各原稿にフッタ情報として印刷されている総ページ数(T)を重複して印刷せず、代表する1つの情報(この例では、記録用紙P’の総ページ数(T’))をフッタ情報FD’として印刷する構成であるので、この場合もまた、インクやトナーなどの記録材の消費を抑制できる。また、記録用紙P’の総ページ数(T’)が、記録用紙P’のフッタ領域FA’に印刷されるので、Nin1印刷が行われた一連の記録用紙P’(この例では2枚の記録用紙P’)をひとまとめにして取り扱い易くできる。また、図2(b)に示すように、記録用紙P’のフッタ領域FA’には、記録用紙P’のページ番号(X’)と総ページ数(T’)との対が、元の原稿P1〜P4と同じ形式である「T’/X’」の形式で印刷されるので、ユーザが違和感を感じることもない。
図2に示す例では、原稿P1〜P4のサイズと記録用紙P’のサイズとは同じであるので、各原稿P1〜P4は、元のサイズから縮小されて記録用紙P’にレイアウトされる。かかる縮小に伴い、ヘッダ情報HD1〜HD4およびフッタ情報FD1〜FD4も縮小されることになる。よって、従来のように、各原稿P1〜P4のヘッダ情報HD1〜HD4及びフッタ情報FD1〜FD4がいずれも記録用紙P’に印刷される場合には(図7(b)参照)、ヘッダ情報HD1〜HD4およびフッタ情報FD1〜FD4の視認性が低下する。
これに対し、本実施形態のMFP1は、ヘッダ情報HD1〜HD4に基づくヘッダ情報HD’、及び、フッタ情報FD1〜FD4に基づくフッタ情報FD’を、それぞれ、記録用紙P’のヘッダ領域HA’及びフッタ領域FA’に印刷するよう構成される。ヘッダ領域HA’及びフッタ領域FA’は、ヘッダ領域HA1〜HA4及びフッタ領域FA1〜FA4と同じサイズ(幅0.15Lの領域)であるので、ヘッダ情報HD’及びフッタ情報FD’を、ヘッダ情報HD1〜HD4及びフッタ情報FD1〜FD4と同じサイズで印刷することができる。よって、ヘッダ情報HD’及びフッタ情報FDを視認性の良い状態でユーザに目視させることができる。
図3(a)は、総ページ数が1ページである原稿を4in1印刷した場合の印刷結果を示す模式図である。原稿の総ページ数が1ページである場合には、互いに共通する情報(ヘッダ情報、フッタ情報)が存在せず、情報が重複して印刷されることもない。よって、本実施形態のMFP1は、原稿の総ページ数が1ページである場合には、従来のNin1印刷と同様、記録用紙P’における、印刷対象となる原稿のヘッダ領域HA1及びフッタ領域FA1にそれぞれ対応する領域に、ヘッダ情報HD1及びフッタ情報FD1を印刷するように構成される。
一方、図3(b)は、総ページ数が5ページである原稿を4in1印刷した場合における最終ページの記録用紙P’の印刷結果を示す模式図である。総ページ数が5ページである原稿を4in1印刷した場合には、図3(b)に示すように、最終ページ(第2ページ)の記録用紙P’には、最終ページ(第5ページ)の原稿のみが印刷される。本実施形態のMFP1は、原稿の総ページ数が1より大きく、かつ、Nin1印刷が行われる記録用紙P’の最終ページに1ページ分の原稿が含まれる場合には、前ページ(第1ページ)の記録用紙P’において互いに共通する情報(ヘッダ情報、フッタ情報)と判定された情報との比較に基づいて、最終ページの記録用紙P’に印刷される最終ページの原稿のヘッダ情報およびフッタ情報が、他の原稿のヘッダ情報およびフッタ情報と共通するか否かを判定するように構成される。
この判定において、最終ページの記録用紙P’に印刷される1ページ分の原稿のヘッダ情報およびフッタ情報が、他の原稿のヘッダ情報およびフッタ情報と共通すると判定された場合には、第1ページの記録用紙P’(図2(b)参照)と同様、代表とされる1つのヘッダ情報HA’がヘッダ領域HA’に印刷され、代表とされる1つのフッタ情報FA’がフッタ領域FA’に印刷される。よって、ヘッダ情報およびフッタ情報の記録態様が、最終ページの記録用紙P’と他のページの記録用紙P’とで異なることを防ぐことができ、印刷物としての見栄えを損なわない。
図4は、MFP1の制御部100(より詳細にはCPU10)が実行する印刷制御処理を示すフローチャートである。この印刷制御処理は、印刷対象とする原稿の原稿データを取得する指示が、操作キー15又はタッチパネル17の操作に基づいてMFP1に入力された場合、又は、印刷対象とする原稿の原稿データをMFP1がファックス機能により受信した場合に開始される。印刷対象とする原稿の原稿データを取得する指示としては、例えば、コピー機能における原稿のスキャン指示や、メモリカード23aやフラッシュメモリ11に記憶される原稿データ(画像データ)を印刷機能により印刷する指示などが挙げられる。なお、ここでは、印刷制御処理が、コピー機能における原稿のスキャン指示が入力されたことに基づき開始されたものとして説明する。
まず、ステップS401(以下、ステップを省略)において、Nin1設定であり(S401:Yes)、かつ、S402において、製本モードでない場合(S402:No)、CPU10は、処理をS403へ移行する。
なお、Nin1設定は、Nin1印刷を実行する設定であり、ユーザが適宜変更可能な印刷設定の1つとして、フラッシュメモリ12の図示されない領域に記憶される。Nin1設定は、割り付け数(N)の情報、および、各原稿の配置を規定するレイアウト設定を含む。また、製本モードは、2in1印刷された記録用紙を二つ折りにして綴じる製本用の印刷を行うモードである。製本モードもまた、ユーザが適宜変更可能な印刷設定の1つとして、フラッシュメモリ12の図示されない領域に記憶される。
S403において、CPU10は、変数X及び変数X’をゼロに設定するとともに、付加情報メモリ12aをクリアする(S403)。変数Xは、処理対象となる原稿のページ番号を示すものであり、以下、Xページ目の原稿の原稿データを、Xページ目の原稿データと称することがある。また、変数X’は、印刷が行われる記録用紙のページ番号を示す。CPU10は、S403の処理後、変数Xに1を加算する(S404)。
次に、CPU10は、Xページ目の原稿データを取得する(S405)。具体的に、S405において、CPU10は、スキャナ18に対し、Xページ目の原稿をスキャンさせ、スキャンデータ(画像データ)として、Xページ目の原稿データを取得する。また、CPU10は、S405において、原稿データの文字認識を行う。
次に、現在のXの値が、設定されている割り付け数(N)で割り切れる数であるとCPU10が判定した場合(S406:Yes)、CPU10は、付加情報の共通性判定処理を実行する(S407)。付加情報の共通性判定処理(S407)は、1枚の記録用紙にレイアウトされる最大Nページの原稿について、各原稿のヘッダ情報及びフッタ情報が互いに共通する情報であるか否かを判定する処理である。付加情報の共通性判定処理(S407)の詳細は、図5を参照して後述する。なお、以下では、ヘッダ情報及びフッタ情報をまとめて「付加情報」と称す。
S406において、現在のXの値が、設定されている割り付け数(N)で割り切れる数ではないとCPU10が判定した場合(S406:No)、次ページの原稿があれば(S418:Yes)、CPU10は、処理をS404へ移行する。一方、次ページの原稿がなく、かつ、変数Xが1より大きい場合(S418:No,S419:Yes)、CPU10は、付加情報の共通性判定処理を実行する(S407)。つまり、1枚の記録用紙にレイアウトされる原稿がNページ以下であるが、原稿のページ数が2以上である場合には、CPU10は、付加情報の共通性判定処理(S407)を実行する。
付加情報の共通性判定処理(S407)の中で、共通する付加情報があるとCPU10が判定した場合(S408:Yes)、CPU10は、共通する付加情報があると判定された最大Nページ分の原稿データについて、各原稿データを、付加情報領域と、それ以外の領域とに分解する(S409)。本実施形態において、「付加情報領域」は、ヘッダ領域及びフッタ領域である。本実施形態において、CPU10は、長辺方向(上下方向)のサイズをLとした場合における、原稿データのスキャン開始端側から長辺方向に0.15Lの幅の領域(ヘッダ領域)と、原稿データのスキャン終了端側から長辺方向に0.15Lの幅の領域(フッタ領域)とを、それぞれ付加情報領域と認識する。S409の処理により、各原稿データから、付加情報領域がトリミング(削除)された領域のデータと、付加情報領域のデータとが得られる。なお、以下では、付加情報領域がトリミングされた領域を「主領域」と称す。
共通する付加情報の中に、原稿のページ番号が含まれるとCPU10が判定した場合(S410:Yes)、CPU10は、変数X’に1を加算する(S411)。詳細は後述するが、共通する付加情報の中に、原稿のページ番号が含まれるか否かの判定は、付加情報の共通性判定処理(S407)の中で行われる。S411の処理により、変数X’の値は、これからNin1印刷が行われる記録用紙のページ番号に設定される。
次に、CPU10は、付加情報メモリ12aに格納されている原稿のページ番号を、変数X’の値に変更し(S412)、処理をS413へ移行する。S413の処理により、付加情報メモリ12aに格納されている原稿のページ番号が、これからNin1印刷が行われる記録用紙のページ番号に変更される。
一方、共通する付加情報の中に、原稿のページ番号が含まれていないとCPU10が判定した場合(S410:No)、CPU10は、S411,S412の処理をスキップし、処理をS413へ移行する。
共通する付加情報の中に、原稿の総ページ数が含まれるとCPU10が判定した場合(S413:Yes)、CPU10は、付加情報メモリ12aに格納されている原稿の総ページ数(T)を、Ceil(T/N)に変更し(S414)、処理をS415へ移行する。詳細は後述するが、共通する付加情報の中に、原稿の総ページ数が含まれるか否かの判定は、付加情報の共通性判定処理(S407)の中で行われる。S414の処理により、付加情報メモリ12aに格納されている原稿の総ページ数が、Nin1印刷が行われる記録用紙の総ページ数に変更される。
一方、共通する付加情報の中に、原稿の総ページ数が含まれていないとCPU10が判定した場合(S413:No)、CPU10は、S414の処理をスキップし、処理をS415へ移行する。
S415において、CPU10は、S409において原稿データから分解された、各原稿データから得られた主領域のデータ(最大数N)と、1組の付加情報領域(本実施形態では、ヘッダ領域及びフッタ領域の組)のデータとを結合し、Nin1印刷用の印刷データを生成する(S415)。なお、Nin1印刷用の印刷データを生成するに際し、原稿データから得られた主領域のデータは、記録用紙のサイズと割り付け数(N)とに応じてリサイズされ、対応する原稿のページ番号に応じてレイアウト設定に従ってレイアウトされる。付加情報領域のデータもまた、原稿のサイズと記録用紙のサイズに応じてリサイズされる。例えば、原稿のサイズと、記録用紙のサイズとが同じである場合には、原稿データから分解された付加情報領域のデータをそのまま用いる。この場合、共通する付加情報は、原稿上における当該付加情報と同じ大きさで印刷される(図2(b)参照)。記録用紙のサイズが原稿のサイズより大きい場合には、原稿データから分解された付加情報領域のデータを(記録用紙のサイズ/原稿のサイズ)の拡大率で拡大してもよい。これにより、共通する付加情報を、原稿上における当該付加情報より大きく印刷できる。従来のNin1印刷では、通常、ヘッダ領域やフッタ領域内における付加情報は縮小されて印刷されるが、本実施形態によれば、共通する付加情報を、割り付け数(N)とは無関係に等倍又は拡大して記録用紙に印刷できるので、当該付加情報を視認性の良い状態でユーザに提供できる。
なお、共通する付加情報が、原稿上における当該付加情報の印刷サイズと等倍の印刷サイズ、又は、Nin1印刷のために各原稿がレイアウトされた場合における当該各原稿上における付加情報の印刷サイズよりも拡大した印刷サイズで記録用紙に印刷されるように、付加情報領域のデータを処理することが、視認性の点において好ましい。
次に、CPU10は、S415において生成したNin1印刷用の印刷データによる印刷をプリンタ19に実行させる(S416)。CPU10は、S416の処理後、次ページの原稿がなければ(S417:No)、本処理を終了する。一方、次ページの原稿があれば(S417:Yes)、CPU10は、処理をS404へ移行する。
一方、S408において、共通する付加情報がないとCPU10が判定した場合(S408:No)、CPU10は、処理をS420へ移行し、処理対象である最大Nページ分の原稿データから、通常に印刷データを生成する処理を実行する(S420)。次に、CPU10は、S420において生成した印刷データによる印刷を実行する(S416)。よって、共通する付加情報がない場合には、従来のNin1印刷(図7(b)参照)と同様、各原稿の付加情報(ヘッダ情報、フッタ情報)がいずれも記録用紙に印刷されるので、付加情報がユーザに伝達されなくなることがない。
また、S406において、現在のXの値が、設定されている割り付け数(N)で割り切れる数ではないとCPU10が判定した場合(S406:No)、次ページの原稿がなく、かつ、変数Xが1以下である場合(S418:No,S419:No)、CPU10は、処理をS420へ移行する。よって、原稿の総ページ数が1ページである場合には、付加情報(ヘッダ情報、フッタ情報)を含む原稿が、記録用紙のサイズと割り付け数(N)とに応じてリサイズされて印刷される。これにより、図3(a)に示す印刷結果が得られる。
また、S401において、Nin1設定でない場合(S401:No)、CPU10は、処理をS420へ移行し、スキャナ18に対し、原稿をスキャンさせ、1枚の記録用紙に1ページ分のスキャンデータ(画像データ)に基づく印刷を実行する。また、S402において、製本モードである場合(S402:No)、CPU10は、処理をS420へ移行し、スキャナ18に対し、原稿をスキャンさせ、2ページ分のスキャンデータ(画像データ)から、従来の2in1印刷を実行する。しかし、製本モードである場合には、付加情報が共通するか否かにかかわらず、各原稿の付加情報がいずれも記録用紙に印刷される。
図5は、上述した付加情報の共通性判定処理(S407)を示すフローチャートである。まず、本処理において共通性の判定を行う原稿データ(以下「処理対象の原稿データ」と称す)が1ページ分であれば(S501:Yes)、CPU10は、処理対象の原稿データと、付加情報メモリ12aの内容(文字列データ及び座標データ)との比較を実行する(S502)。本処理は、原稿の総ページ数が2ページ以上である場合に実行される処理であるので、CPU10がS502の処理を実行する場合は、原稿の総ページ数が1より大きく、かつ、Nin1印刷が行われる記録用紙の最終ページに1ページ分の原稿が含まれる場合に相当する。よって、かかる場合には、互いに共通する付加情報の有無を判定するための比較対象として、前ページの記録用紙にNin1印刷されたNページ分の原稿に対して互いに共通すると判定された付加情報のデータが使用される。
一方、処理対象の原稿データが1ページ分でなければ(S501:No)、CPU10は、処理対象の各原稿データ(最大数N)の比較を実行する(S510)。つまり、1枚の記録用紙に2ページ分以上の原稿が印刷される場合には、1枚の記録用紙に印刷される各原稿の原稿データ(より詳細には、付加情報のデータ)の比較に基づき、互いに共通する付加情報の有無が判定される。
本実施形態において、CPU10は、S502及びS510における比較を、文字認識の結果に基づいて行う。また、本実施形態において、CPU10は、各付加情報領域(ヘッダ領域、フッタ領域)についてそれぞれ比較を行う。
S502又はS510で行った比較により、付加情報領域内のほぼ共通の座標に、同じ大きさの文字列あるとCPU10が判定した場合(S503:Yes)、CPU10は、付加情報領域内のほぼ共通の座標に位置する同じ大きさの文字列を共通する付加情報であると認識し、共通する付加情報が存在すると判定する(S504)。本実施形態において、CPU10は、スキャン時の搬送ズレなどを考慮した所定範囲内に収まる座標を「ほぼ共通の座標」として処理する。
次に、CPU10は、原稿データ毎に、付加情報領域内にある文字列のデータを、座標データに対応付けて、付加情報メモリ12aに格納する(S505)。なお、S505では、CPU10は、付加情報メモリ12aをクリアした後、各データを格納する。つまり、付加情報メモリ12aには、1枚の記録用紙に印刷される最大でNページ分の原稿に対する付加情報のデータが格納される。
S505の処理が実行された後、付加情報メモリ12aの内容に基づき、ほぼ共通する座標に、原稿のページ数の増加に伴って1ずつ増加する数字があると、CPU10が判定した場合(S506:Yes)、CPU10は、対象の数字(原稿のページ数の増加に伴って1ずつ増加する数字)を、原稿のページ番号であると判定する(S507)。
S507の処理が実行された後、付加情報メモリ12aの内容に基づき、原稿のページ番号がある座標から所定範囲内に、各ページの原稿において互いに共通して記載される数字があると、CPU10が判定した場合(S508:Yes)、CPU10は、当該共通する数字(原稿のページ数とは無関係に互いに共通して記載される数字)を、原稿の総ページ数であると判定し(S507)、本処理を終了する。
S506において、ほぼ共通する座標に、原稿のページ数の増加に伴って1ずつ増加する数字がないと、CPU10が判定した場合には(S506:No)、CPU10は、原稿のページ番号が付加情報として存在しないと認識し、本処理を終了する。一方、S508において、原稿のページ番号がある座標から所定範囲内に、互いに共通して記載される数字が存在しないと、CPU10が判定した場合には(S508:No)、CPU10は、原稿の総ページ数が付加情報として存在しないと認識し、本処理を終了する。
また、S502又はS510で行った比較により、付加情報領域内のほぼ共通の座標に、同じ大きさの文字列がないとCPU10が判定した場合には(S503:No)、CPU10は、共通する付加情報が存在ないと判定し(S504)、本処理を終了する。
本実施形態のMFP1(より詳細には、制御部100)によれば、複数ページ分の原稿からNin1印刷を行う場合に、それら複数ページ分の原稿に、互いに共通する付加情報(ヘッダ情報又はフッタ情報)があれば、それらの互いに共通する付加情報をトリミング(削除)するので、付加情報が重複して記録用紙に印刷されることを防ぐことができる。そのため、同じ文字列が重複して印刷されないので、印刷物としての見栄えを良くすることができる。また、重複する付加情報の印刷を避けたことにより、その分、インクやトナーなどの記録材の消費を抑制できる。
重複する付加情報を削除する一方で、削除された付加情報に応じた情報を記録用紙の付加情報領域(ヘッダ領域又はフッタ領域)に印刷するように構成されるので、付加情報がユーザに伝達されなくなることを防ぐことができる。
また、製本モードである場合には、本発明のNin1印刷を行わず、従来のNin1印刷を行うように構成される。製本モードで印刷を行う場合には、意図的に互いに共通する付加情報(例えば、各章毎に付される章タイトルなど)が各原稿に印刷されることがあるので、そのような意図に背くことを防ぐことができる。
次に、図6を参照して、第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、原稿データを1ページずつ取得しながらNin1印刷を行う構成としたが、本実施形態では、全ての原稿データを取得してから、Nin1印刷を行うものである。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付し、その説明は省略する。
図6は、第2実施形態の印刷制御処理を示すフローチャートである。図6のフローチャートに示す印刷制御処理もまた、MFP1の制御部100(より詳細にはCPU10)が実行する処理であり、上述した第1実施形態と同じ開始条件に基づき開始する。本実施形態もまた、第1実施形態と同様に、印刷制御処理が、コピー機能における原稿のスキャン指示が入力されたことに基づき開始されたものとして説明する。
まず、CPU10は、スキャナ18に対し、全ての原稿をスキャンさせ、スキャナ18から、全ページ分のスキャンデータ(画像データ)を、原稿データとして取得する(S601)。S601において、CPU10は、原稿データの総ページ数を取得する。また、CPU10は、S601において、各原稿データの文字認識を行う。
CPU10は、S601の処理後、Nin1設定であり、かつ、製本モードである場合には(S401:Yes,S402:No)、変数X及び変数X’をゼロに設定するとともに、付加情報メモリ12aをクリアし(S403)、変数Xに1を加算する(S404)。CPU10は、S404の処理後、Xページ目の原稿データを処理対処として選択する(S602)。
次に、現在のXの値が、設定されている割り付け数(N)で割り切れる数であるとCPU10が判定した場合(S406:Yes)、又は、次ページの原稿がなく、かつ、変数Xが1より大きい場合(S418:No,S419:Yes)、CPU10は、付加情報の共通性判定処理を実行する(S407)。一方、S406において、現在のXの値が、設定されている割り付け数(N)で割り切れる数でないとCPU10が判定した場合(S406:No)、次ページの原稿があれば(S418:Yes)、CPU10は、処理をS404へ移行する。
CPU10は、付加情報の共通性判定処理(S407)の実行後、共通する付加情報があると判定した場合に(S408:Yes)、共通する付加情報があると判定された最大Nページ分の原稿データについて、各原稿データを、付加情報領域と、主領域とに分解する(S409)。
CPU10は、S409の処理後、共通する付加情報の中に、原稿のページ番号が含まれると判定した場合(S410:Yes)、変数X’に1を加算し(S411)、付加情報メモリ12aに格納されている原稿のページ番号を、変数X’の値に変更し(S412)、処理をS413へ移行する。一方、CPU10は、S410において、共通する付加情報の中に、原稿のページ番号が含まれないと判定した場合には(S410:No)、処理をS413へ移行する。
CPU10は、S413において、共通する付加情報の中に、原稿の総ページ数が含まれると判定した場合(S413:Yes)、付加情報メモリ12aに格納されている原稿の総ページ数(T)を、Ceil(原稿データの総ページ数/N)に変更し(S603)、処理をS415へ移行する。一方、CPU10は、S413において、共通する付加情報の中に、原稿の総ページ数が含まれていないと判定した場合には(S413:No)、処理をS415へ移行する。
S415において、CPU10は、S409において原稿データから分解された、各原稿データから得られた主領域のデータ(最大数N)と、1組の付加情報領域(本実施形態では、ヘッダ領域及びフッタ領域の組)のデータとを結合し、Nin1印刷用の印刷データを生成する(S415)。
次に、CPU10は、S415において生成したNin1印刷用の印刷データによる印刷をプリンタ19に実行させ(S416)、次ページの原稿がなければ(S417:No)、本処理を終了する。一方、次ページの原稿があれば(S417:Yes)、CPU10は、処理をS404へ移行する。
一方、S408において、共通する付加情報がないとCPU10が判定した場合(S408:No)、CPU10は、処理対象である最大Nページ分の原稿データから、通常に印刷データを生成する処理を実行し(S420)、処理をS416へ移行する。
また、S406において、現在のXの値が、設定されている割り付け数(N)で割り切れる数でないとCPU10が判定した場合(S406:No)、次ページの原稿がなく、かつ、変数Xが1以下である場合(S418:No,S419:No)、CPU10は、処理をS420へ移行する。また、Nin1設定でない場合(S401:No)、又は、製本モードである場合も(S402:No)、CPU10は、処理をS420へ移行する。
第2実施形態のMFP1(より詳細には、制御部100)によれば、全ての原稿データを取得してからNin1印刷を行う場合に、原稿データの総ページ数を用い、記録用紙の総ページ数を得ることができる。
上記実施形態において、MFP1の制御部100が、印刷制御装置の一例である。制御プログラム11aが、印刷制御プログラムの一例である。CPU10が、制御部の一例である。プリンタ19が、印刷部の一例である。RAM12が、記憶部の一例である。S405,S601を実行するCPU10が、原稿データ取得手段の一例である。S407を実行するCPU10が、共通性判定手段の一例である。S409を実行するCPU10が、削除手段の一例である。S414を実行するCPU10が、印刷データ生成手段の一例である。S414を実行するCPU10が、付加手段の一例である。S601を実行するCPU10が、総ページ数取得手段の一例である。S505を実行するCPU10が、記憶制御手段の一例である。S402を実行するCPU10が、特定手段の一例である。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を適宜採用することは当然可能である。
上記実施形態では、印刷制御プログラムの一例として、MFP1に搭載される制御プログラム11aを説明したが、PCに搭載されMFP1を駆動するプリンタドライバも印刷制御プログラムの一例となり得る。また、印刷制御装置の一例として、MFP1の制御部100を説明したが、印刷機能に特化したプリンタの制御部を印刷制御装置の一例とし、Nin1設定での印刷指示とともに、原稿データ(例えば、スキャンデータ)を受信した場合に、上記実施形態と同様の処理を実行する構成としてもよい。
上記実施形態では、付加情報領域を、ヘッダ領域及びフッタ領域としたが、左右の余白領域や、主領域内の所定の領域などを、付加情報領域とする構成としてもよい。
上記実施形態では、図4,6の印刷制御処理において処理される原稿データを、スキャンデータ(画像データ)としたので、各原稿の付加情報が互いに共通するか否かの判定を、文字認識に基づいて行ったが、原稿データがテキストデータである場合には、文字認識でなく、テキストデータに基づいて行えばよい。また、原稿データがテキストデータである場合には、テキストデータに含まれる、テキスト形式のヘッダ情報又はフッタ情報に基づいて、付加情報の共通性を判定させればよい。
上記実施形態では、付加情報領域(ヘッダ領域及びフッタ領域)のサイズを、長辺方向のサイズLに対する比率に基づき決定される値としたが、その比率は0.15に限らず適宜の値を採用できる。また、ヘッダ領域及びフッタ領域のサイズとして適用する比率をそれぞれ異なる値としてもよい。また、付加情報領域のサイズを、長辺方向のサイズLに対する比率でなく、直接的な数値(例えば、2cm、1インチなど)としてもよい。また、付加情報領域のサイズを、ユーザが適宜設定できる構成としてもよい。また、原稿データがテキストデータである場合には、そのテキストデータに含まれる、ヘッダやフッタの大きさを採用してもよい。
上記実施形態では、付加情報の共通性判定処理(S407)の中で、互いに共通する付加情報があると判定された場合には、判定対象とされた全ての原稿データから、付加情報領域をトリミング(削除)する構成とした。これに換えて、判定対象とされた原稿データのうち、1つの原稿データ(例えば、Nin1印刷される記録用紙に1ページ目として印刷される原稿の原稿データ)のみ付加情報を残し、他の原稿データについては、付加情報領域をトリミングする構成としてもよい。
上記実施形態では、付加情報の共通性判定処理(S407)の中で、互いに共通する付加情報があると判定された場合には、各原稿データから、付加情報領域をトリミング(削除)する構成としたが、原稿データがテキストデータである場合には、原稿データから、互いに共通すると判定された付加情報のテキストデータを削除する構成としてもよい。
上記実施形態では、付加情報の共通性判定処理(S407)の中で、互いに共通する付加情報があると判定された場合には、各原稿データから、互いに共通する付加情報を全て削除する構成としたが、そのうち、所定の付加情報については削除せずに残す構成としてもよい。
上記実施形態では、原稿毎に文字列が異なるが、互いに共通する付加情報として判定される付加情報として、原稿のページ番号を例示したが、ファクシミリ受信した画像データの受信時刻も、原稿毎に文字列が異なるが、互いに共通する付加情報として判定される付加情報の一例である。なお、ファクシミリ受信の受信時刻については、1ページ目の受信時刻を代表する付加情報として各記録用紙に印刷する構成としてもよい。
上記実施形態では、原稿のページ番号を、互いに共通する付加情報として判定する構成としたが、原稿のページ番号を、互いに共通する付加情報と判定しない構成としてもよい。上記実施形態では、各原稿のページ番号(X)と、Nin1印刷の対象とされる原稿の総ページ数(T)とが対になった情報として、「X/T」の形式で印刷された情報を例示したが、例えば、「page X of T」などの他の形式であってもよい。
上記実施形態では、Nin1印刷される記録用紙毎に、1枚の記録用紙に印刷される各原稿の原稿データの比較に基づき、互いに共通する付加情報の有無を判定する構成としたが、代表ページ(例えば、第1ページ)の原稿の付加情報をRAM12に記憶させ、その代表ページの原稿の付加情報と、それ以外のページの原稿の付加情報とを比較し、付加情報の共通性を判定する構成としてもよい。
上記実施形態では、図4の印刷制御処理において処理される原稿データを、スキャンデータとして説明したが、ファクシミリ受信による画像データや、メモリカード23aやフラッシュメモリ11に記憶される画像データを、原稿データとして適用できる。