JP2013162801A - 改良された生育特徴を有する木本植物およびそれを作製するための方法 - Google Patents
改良された生育特徴を有する木本植物およびそれを作製するための方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013162801A JP2013162801A JP2013103815A JP2013103815A JP2013162801A JP 2013162801 A JP2013162801 A JP 2013162801A JP 2013103815 A JP2013103815 A JP 2013103815A JP 2013103815 A JP2013103815 A JP 2013103815A JP 2013162801 A JP2013162801 A JP 2013162801A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plant
- sequence
- nucleotide sequence
- gene
- growth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
- C12N15/63—Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
- C12N15/79—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
- C12N15/82—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for plant cells, e.g. plant artificial chromosomes (PACs)
- C12N15/8216—Methods for controlling, regulating or enhancing expression of transgenes in plant cells
- C12N15/8218—Antisense, co-suppression, viral induced gene silencing [VIGS], post-transcriptional induced gene silencing [PTGS]
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
- C12N15/63—Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
- C12N15/79—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
- C12N15/82—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for plant cells, e.g. plant artificial chromosomes (PACs)
- C12N15/8241—Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology
- C12N15/8242—Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology with non-agronomic quality (output) traits, e.g. for industrial processing; Value added, non-agronomic traits
- C12N15/8243—Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology with non-agronomic quality (output) traits, e.g. for industrial processing; Value added, non-agronomic traits involving biosynthetic or metabolic pathways, i.e. metabolic engineering, e.g. nicotine, caffeine
- C12N15/8255—Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology with non-agronomic quality (output) traits, e.g. for industrial processing; Value added, non-agronomic traits involving biosynthetic or metabolic pathways, i.e. metabolic engineering, e.g. nicotine, caffeine involving lignin biosynthesis
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N15/00—Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
- C12N15/09—Recombinant DNA-technology
- C12N15/63—Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
- C12N15/79—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts
- C12N15/82—Vectors or expression systems specially adapted for eukaryotic hosts for plant cells, e.g. plant artificial chromosomes (PACs)
- C12N15/8241—Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology
- C12N15/8261—Phenotypically and genetically modified plants via recombinant DNA technology with agronomic (input) traits, e.g. crop yield
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Nutrition Science (AREA)
- Virology (AREA)
- Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の態様は、その野生型と比べると生育が増大しているトランスジェニック植物を作製する方法であって、木部形成の異なる段階中に特異的に発現する少なくとも1個の遺伝子の遺伝子産物レベルを植物中で変化させるステップを含む方法を提供する。
【選択図】なし
Description
明期18時間、温度22℃/15℃(昼/夜)および1対100に希釈した毎週施肥Weibulls Rika S NPK 7-1-5の下で、温室で8週間生育したトランスジェニック植物の前記グループを、同一条件の下で生育した野生型植物のグループと比べた場合、
a)平均最終樹高(AFH)および最大最終樹高(MFH)および平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および最大の最大樹高生育速度(MMHGR)における5%以上の差;ならびに/または
b)平均最終直径(AFD)および最大最終直径(MFD)および平均直径生育速度(ADGR)および最大直径係数(MDC)における5%以上の差;ならびに/または
c)平均最終樹高(AFH)および/もしくは平均最終直径(AFD)および/もしくは平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および/もしくは平均直径生育速度(ADGR)における18%以上の差;ならびに/または
d)最大最終樹高(MFH)および/もしくは最大最終直径(MFD)および/もしくは最大の最大樹高生育速度(MMHGR)および/もしくは最大の直径係数(MDC)における18%以上の差;
を引き起こすという判定基準に合致することで、選択され、
最大樹高生育速度は4連続樹高データ点にわたりフィットさせて一次関数の勾配として定義され、樹高生育速度値は段階的な方法でデータ点1〜4、データ点2〜5等について計算され、最大樹高生育速度値は各植物ごとにコンピュータ処理される。
明期18時間、温度22℃/15℃(昼/夜)および毎週施肥N 84g/l、P1 2g/l、K 56g/lの下で、温室で8週間生育したトランスジェニック植物の前記グループを同一条件の下で生育した野生型植物のグループと比べた場合、
a)平均最終樹高(AFH)および最大最終樹高(MFH)および平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および最大の最大樹高生育速度(MMHGR)における5%以上の差;ならびに/または
b)平均最終直径(AFD)および最大最終直径(MFD)および平均直径生育速度(ADGR)および最大直径係数(MDC)における5%以上の差;ならびに/または
c)平均最終樹高(AFH)および/もしくは平均最終直径(AFD)および/もしくは平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および/または平均直径生育速度(ADGR)における18%以上の差;ならびに/または
d)最大最終樹高(MFH)および/もしくは最大最終直径(MFD)および/もしくは最大の最大樹高生育速度(MMHGR)および/もしくは最大直径係数(MDC)における18%以上の差;
を引き起こすという判定基準に合致することで、選択され、
最大樹高生育速度は4連続樹高データ点にわたりフィットさせた一次関数の勾配を計算することにより定義され、樹高生育速度値は段階的な方法でデータ点1〜4、データ点2〜5等について計算され、最大樹高生育速度値は各植物ごとに生育速度値から最終的に選択される、
トランスジェニック植物に関する。
本発明をさらに詳細に論じるのに先立って、以下の用語および従来技術をまず定義する。
遺伝子選択のための機能解析
生育に関して植物の表現型を変えるかつ/または改変するのに用いるための候補遺伝子は、例えば、Hertzbergら、(2001)およびSchraderら、(2004)に記載されている先行技術手順を使用して同定することができる。生育を調節することに関与する候補遺伝子は、例えば、先行技術知識を使用して同定された特別な特徴を備えた転写因子間で同定することもできる。候補遺伝子のそのような同定は、生育関連特性/機能を対象とする機能的なゲノム計画のポジティブな結果を最大限にするために重要であると当技術分野では知られている。したがって、本発明の第1の態様は、その野生型と比べると生育が増大しているトランスジェニック植物を作製する方法であって、木部形成段階中に特異的に発現する少なくとも1つの遺伝子の遺伝子産物のレベルを植物中で変化させるステップを含む方法を提供する。
少なくとも1個の遺伝子は、3〜8種のトランスジェニック植物のグループにおける前記遺伝子のRNAi下方調節が、
明期18時間、温度22℃/15℃(昼/夜)および毎週施肥N 84g/l、P1 2g/l、K 56g/lの下で、温室で8週間生育したトランスジェニック植物の前記グループを、同一条件の下で生育した野生型植物のグループと比べた場合、
a)平均最終樹高(AFH)および最大最終樹高(MFH)および平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および最大の最大樹高生育速度(MMHGR)における5%以上の差;ならびに/または
b)平均最終直径(AFD)および最大最終直径(MFD)および平均直径生育速度(ADGR)および最大直径係数(MDC)における5%以上の差;ならびに/または
c)平均最終樹高(AFH)および/もしくは平均最終直径(AFD)および/もしくは平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および/もしくは平均直径生育速度(ADGR)における18%以上の差;ならびに/または
d)最大最終樹高(MFH)および/もしくは最大最終直径(MFD)および/もしくは最大の最大樹高生育速度(MMHGR)および/もしくは最大直径係数(MDC)における18%以上の差;
を引き起こすという判定基準に合致することで、選択され、
最大樹高生育速度は4連続樹高データ点にわたりフィットさせた一次関数の勾配を計算することにより定義され、樹高生育速度値は段階的な方法でデータ点1〜4、データ点2〜5等について計算され、最大樹高生育速度値は各植物ごとに生育速度値から最終的に選択される。
少なくとも1個の遺伝子は、3〜8種のトランスジェニック植物のグループにおける前記遺伝子のRNAi下方調節が、
明期18時間、温度22℃/15℃(昼/夜)および毎週施肥N 84g/l、P1 2g/l、K 56g/lの下で、温室で8週間生育したトランスジェニック植物の前記グループを、同一条件の下で生育した野生型植物のグループと比べた場合、
a)平均最終樹高(AFH)および最大最終樹高(MFH)および平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および最大の最大樹高生育速度(MMHGR)における8%以上の差;ならびに/または
b)平均最終直径(AFD)および最大最終直径(MFD)および平均直径生育速度(ADGR)および最大直径係数(MDC)における8%以上の差;ならびに/または
c)平均最終樹高(AFH)および/もしくは平均最終直径(AFD)および/もしくは平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および/もしくは平均直径生育速度(ADGR)における22%以上の差;ならびに/または
d)最大最終樹高(MFH)および/もしくは最大最終直径(MFD)および/もしくは最大の最大樹高生育速度(MMHGR)および/もしくは最大直径係数(MDC)における22%以上の差;
を引き起こすという判定基準に合致することで、選択され、
最大樹高生育速度は4連続樹高データ点にわたりフィットさせた一次関数の勾配を計算することにより定義され、樹高生育速度値は段階的な方法でデータ点1〜4、データ点2〜5等について計算され、最大樹高生育速度値は各植物ごとに生育速度値から最終的に選択される。
a)配列番号1、2、5、6、10、13、15、16、17、50、51、54、55、56、57、58、60などの、配列番号1〜17、50、51、54〜58、60のヌクレオチド配列、
b)配列番号1、2、5、6、10、13、15、16、17、50、51、54、55、56、57、58、60などの、配列番号1〜17、50、51、54〜58、60のヌクレオチド配列に少なくとも60%同一のヌクレオチド配列、
c)a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む少なくとも1個の遺伝子の遺伝子産物のレベルを植物中で変化させることを含む方法が提供される。
本発明のさらに特定の実施形態によれば、前記方法は、
d) 配列番号1、2、5、6、10、13、15、16、17、50、51、54、55、56、57、58、60などの、配列番号1〜17、50、51、54〜58、60から選択される配列を含むヌクレオチド配列、
e) d)のヌクレオチド配列の相補的ヌクレオチド配列、
f) d)またはe)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
g) d)、e)およびf)における配列のいずれか1つと少なくとも60%同一の核酸配列、ならびに
h) d)、e)またはf)のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件の下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む、組換えDNA構築物などの核酸構築物を提供する段階を含む。
本発明は、ある種の遺伝子の発現を低下させる、またはいくつかの場合には無効にすることにより使用され、これをどのように実行できるかについての非限定的な例が本明細書に示されている。上記の核酸構築物または組換えDNA構築物は、野生型と比べて生育特徴が改変されている植物の同定のために使用してもよい。そのような植物は、例えば、天然に存在する変異体でも、遺伝的に改変されていて改変された生育特性を示す植物でもよい。そのような目的のために、本発明による核酸構築物または組換えDNA構築物は、例えば、従来のハイブリダイゼーションアッセイにおけるプローブとしても、核酸フラグメントの特異的増幅のためのプライマーとしても使用してよい。
しかし、上記のヌクレオチド配列を含む組換えDNA構築物は、生育が増大した植物表現型を得るための発現のセンスおよびアンチセンス抑制のためには、例えば、特定の遺伝子の発現を下方調節するためには特に有用である。すなわち、本発明のヌクレオチド配列、またはそのサブ配列もしくはアンチセンス配列を使用して、天然に存在する相同核酸の発現を遮断することができる。例えば、LichtensteinおよびNellen(1997)、Antisense Technology;A Practical Approach IRL Press at Oxford University、Oxford、Englandに記載のような種々の従来のセンスおよびアンチセンス技術が当技術分野では公知である。アンチセンスアプローチの目的は、標的遺伝子に相補的な配列を使用してその発現を遮断し、単一の選択されたタンパク質のレベルが選択的に低下されているまたは無効にされている変異株化細胞または生物を創り出すことである。
二本鎖RNAにより誘導される遺伝子サイレンシングは、一般的にRNA干渉またはRNAiと呼ばれている。RNA干渉とは、二本鎖リボ核酸(dsRNA)のフラグメントが、前記dsRNAと相同配列を共有する特定の遺伝子の発現に干渉する分子機構である。このプロセスは、RNA誘導サイレンシング複合体(RISC)として知られる、マイクロRNAをプロセシングする同一細胞機構に媒介される。前記プロセスはリボヌクレアーゼタンパク質ダイサーにより開始され、ダイサーは外因性二本鎖RNA分子に結合して切断し、各末端に少数の不対突出塩基のある20〜25塩基対の二本鎖フラグメントを作り出す。ダイサーにより作り出され、低分子干渉RNA(siRNA)と呼ばれる短二本鎖フラグメントは分離されて、活動性RISC複合体に組み込まれる。RNA転写物の一部がRNAi分子または構築物により標的とされると、転写物全体が下方調節される。
一般に、当業者であれば本発明のベクターを構築し、組換え遺伝子発現のためのプロトコルを設計することは十分可能である。ベクターの調製のための一般プロトコルに関する追加の詳細は、Molecular Cloning:a Laboratory Manual:第2版、Sambrookら、1989年、Cold Spring Harbor Laboratory Pressを参照されたい。アンチセンス遺伝子に使用するプロモーターは、アンチセンス阻害のレベル、時期、組織、特異性または誘導能に影響を与える可能性がある。さらに、アンチセンスは、標的遺伝子の固有の領域または標的遺伝子が他の関連遺伝子との相同性を共有する領域を選択することによりその特異性を操作することができる。
本発明によれば、その方法は、植物の再生可能細胞を前記核酸構築物または組換えDNA構築物で形質転換し、前記形質転換細胞からトランスジェニック植物を再生させる追加のステップを含む。上記のDNA構築物またはベクターを植物細胞に導入するときには、当業者には公知のある種の配慮をしなければならない。挿入させる核酸は、上記のように転写を推進する効果的な調節エレメントを含有する構築物内で構築すべきである。前記構築物を細胞内に輸送する方法が利用できなければならない。前記構築物が細胞内に入ると、内在性染色体物質への組込みが起こることもあれば起こらないこともある。
本発明によれば、本方法は、トランスジェニック植物のもとになる野生型植物と比べると、生育が増大しているトランスジェニック植物を作製する。本方法の実施形態では、トランスジェニック植物は多年生植物、すなわち2年よりも長く生存する植物である。特定の実施形態では、多年生植物は高度に木化されている茎(または複数の茎)を有する維管束植物と定義される木本植物である。
本発明の第2の主態様によれば、上記の少なくとも1つの配列を含む、組換えDNA構築物などのDNA構築物が提供される。特に、組換えDNA構築物は、
a)配列番号1、2、5、6、10、13、15、16、17、50、51、54、55、56、57、58、60などの、配列番号1〜17、50、51、54〜58、60から選択される配列を含むヌクレオチド配列、
b)a)のヌクレオチド配列の相補的ヌクレオチド配列、
c)a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
d)a)、b)およびc)における配列のいずれか1つと少なくとも60%同一である核酸配列、ならびに
e)a)、b)またはc)のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件の下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含んでいてよい。
本発明の第3の態様は、木部形成段階中に特異的に発現する少なくとも1個の遺伝子の遺伝子産物のレベルを植物中で変化させることができるヌクレオチド配列を含む組換えポリヌクレオチド(DNA構築物)を含むトランスジェニック植物を提供する。上の記載からの類推により、一実施形態では、前記少なくとも1個の遺伝子は、3〜8種のトランスジェニック植物のグループ中における前記遺伝子のRNAi下方調節が、
明期18時間、温度22℃/15℃(昼/夜)および毎週施肥N 84g/l、P1 2g/l、K 56g/lの下で、温室で8週間生育したトランスジェニック植物の前記グループを、同一条件の下で生育した野生型植物のグループと比べた場合、
a)平均最終樹高(AFH)および最大最終樹高(MFH)および平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および最大の最大樹高生育速度(MMHGR)における5%以上の差;ならびに/または
b)平均最終直径(AFD)および最大最終直径(MFD)および平均直径生育速度(ADGR)および最大直径係数(MDC)における5%以上の差;ならびに/または
c)平均最終樹高(AFH)および/もしくは平均最終直径(AFD)および/もしくは平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および/もしくは平均直径生育速度(ADGR)における18%以上の差;ならびに/または
d)最大最終樹高(MFH)および/もしくは最大最終直径(MFD)および/もしくは最大の最大樹高生育速度(MMHGR)および/もしくは最大直径係数(MDC)における18%以上の差;
を引き起こすという判定基準に合致することで、が選択され、
最大樹高生育速度は4連続樹高データ点にわたりフィットさせた一次関数の勾配を計算することにより定義され、樹高生育速度値は段階的な方法でデータ点1〜4、データ点2〜5等について計算され、最大樹高生育速度値は各植物ごとに生育速度値から最終的に選択される
ことが理解されるであろう。
木部形成段階中に発現する遺伝子は、3〜8種のトランスジェニック植物のグループ中の遺伝子のRNAi下方調節が、
明期18時間、温度22℃/15℃(昼/夜)および毎週施肥N 84g/l、P1 2g/l、K 56g/lの下で、温室で8週間生育したトランスジェニック植物の前記グループを、同一条件の下で生育した野生型植物のグループと比べた場合、
a)平均最終樹高(AFH)および最大最終樹高(MFH)および平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および最大樹高生育速度(MMHGR)における8%以上の差;ならびに/または
b)平均最終直径(AFD)および最大最終直径(MFD)および平均直径生育速度(ADGR)および最大直径係数(MDC)における8%以上の差;ならびに/または
c)平均最終樹高(AFH)および/もしくは平均最終直径(AFD)および/もしくは平均の最大樹高生育速度(AMHGR)および/もしくは平均直径生育速度(ADGR)における22%以上の差;ならびに/または
d)最大最終樹高(MFH)および/もしくは最大最終直径(MFD)および/もしくは最大の最大樹高生育速度(MMHGR)および/もしくは最大直径係数(MDC)における22%以上の差;
を引き起こすという判断基準に合致することで、選択され、
最大樹高生育速度は4連続樹高データ点にわたりフィットさせた一次関数の勾配を計算することにより定義され、樹高生育速度値は段階的な方法でデータ点1〜4、データ点2〜5等について計算され、最大樹高生育速度値は各植物ごとに生育速度値から最終的に選択される。
a)配列番号1、2、5、6、10、13、15、16、17、50、51、54、55、56、57、58、60などの、配列番号1〜17、50、51、54〜58、60のヌクレオチド配列、
b)配列番号1、2、5、6、10、13、15、16、17、50、51、54、55、56、57、58、60などの、配列番号1〜17、50、51、54〜58、60のヌクレオチド配列と少なくとも60%同一のヌクレオチド配列、
c)a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む少なくとも1つの遺伝子の遺伝子産物のレベルは、それぞれ対応する野生型植物に見られるレベルと比べると変化している。
d) 配列番号1、2、5、6、10、13、15、16、17、50、51、54、55、56、57、58、60などの、配列番号1〜17、50、51、54〜58、60から選択される配列を含むヌクレオチド配列、
e) d)のヌクレオチド配列の相補的ヌクレオチド配列、
f) d)またはe)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
g) d)、e)およびf)における配列のいずれか1つと少なくとも60%同一の核酸配列、ならびに
h) d)、e)またはf)のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件の下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む組換えポリヌクレオチド(DNA構築物)を含む。
項目a)またはd)下の上記のヌクレオチド配列の保存ドメインと少なくとも70%同一、少なくとも75%同一、少なくとも80%同一、少なくとも85%同一、少なくとも87%同一、少なくとも90%同一、少なくとも95%同一、少なくとも97%同一、少なくとも98%同一、少なくとも99%同一、または少なくとも99.5%同一など、項目a)またはd)下の上記のヌクレオチド配列の保存ドメインと少なくとも65%の配列同一性を有する。
本発明によれば、トランスジェニック植物は、好ましくは木本植物または木本種である多年生植物でよい。有用な実施形態では、木本植物は、アカシア、ユーカリ、シデ、ブナ、マホガニー、クルミ、オーク、セイヨウトネリコ、ヤナギ、ヒッコリー、カバの木、クリ、ポプラ、ハンノキ、カエデ、スズカケノキ、イチョウ、ヤシおよびモミジバフウからなる群から選択できる広葉樹植物である。これらの2つのグループには、特に材木および加熱用バイオ燃料を提供するように生育される急成長種の樹木または木質低木が含まれるために、その変異体を含むヤナギ、ポプラおよびアスペンなどのヤナギ科の広葉樹植物は特に興味深い。
(1.1 序論)
木部形成および木部生育に関与する遺伝子の機能を見つけ解明するために、広範なgene mining programを実施し、木工業応用において有用な遺伝子を同定した。
(1.2.1 遺伝子選択)
このgene mining programの第1段階は、その機能を知るために試験する遺伝子を限定するために大きな遺伝子プールからいくつかの遺伝子を選択することであった。遺伝子選択法は、Hertzbergら、(2001)およびSchraderら、(2004)に記載されている遺伝子発現パターンに基づいている。
選択された遺伝子は続いて、ゲートウェイ技術(Invitrogen社、USA)を使用して、CaMV35Sプロモーターの制御下にあるRNAiベクター(RNA干渉ベクター、pK7GWIWG2(I))にクローン化した。2つの主要な組のクローニングプライマーを使用し、1つの組は、ベクターおよびポリAテールに結合するユニバーサルプライマー対であり、もう1つの組は遺伝子特異的プライマーであった。PCR産物は、製造元(Invitrogen社、USA)の推奨に従って、まずpDONRベクター(Invitrogen社、USA)に移し、続いて目的のベクターpK7GWIWG2(I)に移行させた。選択された遺伝子の配列、その遺伝子バンク受託番号およびPCRプライマー等は表1.1に収載している。
KR121の追加の配列決定分析により、配列番号48と呼ばれる新配列が得られた。この新配列は、5プライム末端に約28塩基を付加し、配列内の約10塩基を更新することにより配列番号18を補完する。
KR125の追加の配列決定分析により、配列番号49と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、5プライム末端に約32塩基を付加し、配列内の約10塩基を更新し、3プライム配列の別の881塩基を付加することにより配列番号19を補完する。
配列番号50は、間違った遺伝子モデル配列が完全配列として与えられたために、配列番号3に完全に取って代わる。
KR140の追加の配列決定分析により、配列番号51と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、3プライム末端に約287塩基を付加することにより配列番号21を補完し、KR140の完全配列として配列番号4を更新することにもなる。
KR152の追加の配列決定分析により、配列番号52と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、7塩基を更新することにより配列番号22を補完する。
KR163の追加の配列決定分析により、配列番号53と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、配列番号23および配列番号24がそれぞれ5および3プライム部分をカバーする全cDNAをカバーする。配列番号53は前記配列の中間に351塩基を付加している。配列番号53は、また5プライム末端に約46塩基を付加し、前記配列中で約10塩基を更新している。
KR221の追加の配列決定分析により、配列番号54と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、5プライム末端に約11塩基を付加し、500番目の塩基から3プライム末端までの配列を更新することにより、配列番号25および配列番号7を補完する。
KR224の追加の配列決定分析により、配列番号55と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、前記配列の3プライムに約778塩基を付加し、前記配列内で約10塩基を更新することにより配列番号26を補完する。この配列は224の完全配列として配列番号8も更新することになる。
KR235の追加の配列決定分析により、配列番号56と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、配列番号27および配列番号28がそれぞれ5および3プライム部分をカバーする全cDNAをカバーする。配列番号56は前記配列の中間に161塩基を付加している。配列番号56は、KR235の完全配列として配列番号9も更新することになる。
KR242の追加の配列決定分析により、配列番号57と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、前記配列において約30塩基を更新することにより配列番号30および配列番号11を補完する。
KR292の追加の配列決定分析により、配列番号58と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、5プライム末端において約36塩基を付加し、配列内で約20塩基を更新することにより配列番号31および配列番号12を補完する。
KR313の追加の配列決定分析により、配列番号59と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、配列番号32および配列番号33がそれぞれ5および3プライム部分をカバーする全cDNAをカバーする。配列番号59は前記配列の中間に84塩基を付加し、前記配列内で約6塩基を更新している。
KR318の追加の配列決定分析により、配列番号60と呼ばれる新配列が得られた。この配列は、配列番号34、配列番号35および配列番号14に完全に取って代わる。最初に示された配列は、クローン混合のせいで間違っていた。示されるトランス遺伝子は新配列番号60に基づいている。
CaMV35S:逆方向反復DNA構築物は、アグロバクテリウムに、続いてハイブリッドアスペンのヨーロッパヤマナラシ×アメリカヤマナラシに形質転換された。以後「ポプラ」と称するクローンT89は、基本的にNilssonら、(1992)に記載の通りに形質転換され再生された。構築物ごとにほぼ3〜8種の独立した系統が作製された。1つの構築物を使用して作製された1つのそのようなグループのトランスジェニック樹木、例えば、1つの構築物から発出する異なったトランスジェニック樹木は今後は「構成グループ」と呼ばれる。各構成グループ内の各トランスジェニック系統、例えば、KR555-2B KR555-3A、KR555-2Bなどは、異なった形質転換事象であり、したがって、組換えDNAが植物ゲノム中の異なった位置に挿入されている可能性が最も高い。このせいで、1つの構成グループ内の異なる系統は部分的に異なっている。例えば、異なる形質転換事象は、本明細書で使用する種類のRNAi構築物を使用した場合には遺伝子下方調節のレベルが異なる植物を作製することになることが知られている。
トランスジェニックポプラ系統は、明期18時間および温度22℃/15℃(昼/夜)の下、温室内で、その野生型対照(wt)樹木と一緒に生育された。植物は毎週Weibulls Rika S NPK 7-1-5 希釈1対100を施肥した(最終濃度NO3、55g/l;NH4、29g/l;P、12g/l;K、56g/l;Mg、7.2g/l;S、7.2g/l;B、0.18g/l;Cu、0.02g/l;Fe、0.84g/l;Mn、0.42g/l;Mo、0.03g/l;Zn、0.13g/l)。植物は収穫までに8〜9週間生育した。この時期中、その樹高および直径を週1から2回測定した。多くの野生型樹木(典型的には15〜25樹木)およびいくつかの構成グループ(典型的には6〜20構成グループ)を含む多くのトランスジェニック樹木は、上の同一条件の下で温室で同時に生育した。野生型樹木と構成グループ間の比較はすべて、各生育グループ内で行う。
主な2つのタイプの収穫および試料採取を実施した。1つの一般的なタイプは、例えば、化学分析、木部形態学的解析、遺伝子発現解析、木部密度解析およびメタボロミクス解析用であった。ならびに、もう1つのタイプは、樹皮、木部、葉および根の乾燥重量測定用であった。
生育の第1回目では、RNAiを使用して下方調節した特定の遺伝子をもつ樹木のグループ、すなわち、構成グループごとに、いくつかの以下の解析:生育測定を実施した。野生型対照樹木と比べて表現型変異を示した構成グループを選び出すために、これらのデータを解析した。
・対数期中の生育
上で定義した生育条件の下で、植物は、温室でほぼ80cmの樹高までまたは40日まで指数関数的生育パターン(植物樹高)を示す。植物ごとに、これらの範囲内で植物樹高のデータ点を使用して、
h(t)=h0*eat
(式中、h0は定数(t=0での樹高)およびaは指数関数的生育速度として定義される)
の形態で指数関数にフィットさせた。
別の樹高生育速度尺度(本明細書では「最大樹高生育速度」と名付ける)は、4連続樹高データ点にわたってフィットさせた一次関数の勾配として定義した。樹高生育速度値は、段階的な方法でデータ点1〜4、データ点2〜5等で計算した。例は図4を参照されたい。各植物ごとに段階的な線形回帰分析から生み出される最大値として定義された最大生育速度はコンピュータ処理した。構成グループ中の個々の形質転換体からの高い最大樹高生育速度値の一次データは、不良値に基づかないようにチェックした。樹高生育曲線の例を示している図4から、樹高生育速度は生育の第1部分中は増加し、次に植物はその最大樹高生育に到達し、次に生育速度は植物が大きくなるに従って低下することがわかる。これらの段階は植物が異なれば時期も異なり、植物の測定にノイズがいくらか加わるために、速度法を使用した我々の上記の最大樹高生育は、異なった個々の樹木に対しこれらの条件で最大生育速度を計算するのに非常に有用である。
上に定義する生育条件の下で、茎幅は時間の経過とともに比較的線形増加を示す。直径データに関する線形回帰は、直径生育を評価するために使用した。
d(t)=c*t+d0
(式中、d0は初期幅であり、cは直径生育速度(勾配)である)
また、最終樹高および直径を使用して改変された構成グループを選択した。これらの値は、樹木生育能力および組織培養から土壌へ移植し温室へ置くときの生育を開始する樹木の能力の両方を考慮に入れる。
上記の生育パラメータ、すなわち、直径生育速度、最大樹高生育速度、最終樹高および最終直径において、野生型集団と比べて有意なまたは明白な増加を示した構成グループは、その生育特性において改変された構成グループとして点数化し、したがって、相当する遺伝子を使用してこれらの特性を改変することができる。選択判定基準は下で述べている。2つの異なった選択レベル、すなわち1つは基本的なレベルであり、もう1つは格別の関心のある生育表現型を与える構築物用である。
表1.2では、生育選択判定基準に使用した表現型を表すのに使用した略称を収載している。
1.構成グループAFH、MFH、AMHGRおよびMMHGRが、対応する野生型グループAFH、MFH、AMHGRおよびMMHGRよりも少なくとも5%(もしくは2番目に高いレベルでは8%)大きい場合、または
2.構成グループAFD、MFD、ADGRおよびMDCが、対応する野生型グループAFD、MFD、ADGRおよびMDCよりも少なくとも5%(もしくは2番目に高いレベルでは8%)大きい場合、または
3.構成グループAFH、AFD、AMHGRもしくはADGRが、対応する野生型グループAFH、AFD、AMHGRもしくはADGRよりも少なくとも18%(もしくは2番目に高いレベルでは22%)大きい場合、または
4.構成グループMFH、MFD、MMHGRもしくはMDCが、対応する野生型グループMFH、MFD、MMHGRもしくはMDCよりも少なくとも18%(もしくは2番目に高いレベルでは22%)大きい場合。
FDL結節から60cm下方茎に含まれるすべての節を計数し、平均節間長を計算した。
特定の構成グループおよび対応する野生型グループの生育生データは、表1.3から1.20に示している。表の行は、特定の構成グループ(「KR」と名付ける)と対応する野生型グループ(「T89」と名付ける)の個体の樹高および直径測定値を含んでいる。測定の時間、すなわち温室内での日数は表の上部見出しに示している。
構築物KR221は、EST A013P18U遺伝子バンク番号AI162169に相当する。この遺伝子は、Hertzbergら、2001年データから選択され、Dゾーンにおいて上方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。前記構成グループ集団は、wt集団と比べると、直径生育速度が21%平均増を示している。構成グループは生育フィルター判定基準(3)を満たしている。
構築物KR224は、EST A013P46U遺伝子バンク番号AI162193に相当する。この遺伝子は、Schraderら、2004年のデータから選択され、Bシリーズの試料8においてその最も高い発現を有する。この構築物は生育の増大を誘導する。この構成グループは、最も高い個体を比べた場合、野生型と比べて増大した最終樹高を示している(11%)。前記構成グループは、最も速く生育する個体を比べた場合、野生型と比べて最大樹高生育速度の11%増も示している。下の表1.21で示されるように、前記構成グループは生育フィルター判定基準(1)を満たしている。
構築物KR240は、EST A018P19U遺伝子バンク番号AI162476に相当する。この遺伝子は、Hertzbergら、2001年データから選択され、CおよびDゾーンにおいて上方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。この構成グループは、平均値を比べた場合野生型対照の20%と比べて直径生育速度の増加を示している。下の表1.21で示されるように、KR240構成グループは生育フィルター判定基準(3)および(4)を満たしている。
構築物KR292は、EST A041P18U遺伝子バンク番号AI163398に相当する。この遺伝子は、Schraderら、2004年データから選択され、Bシリーズの試料6〜8においてその最も高い発現を有する。この構築物は生育の増大を誘導する。この構成グループは、最も広い個体の14%と比べた場合、野生型と比べて増大した最終幅を示している。前記構成グループは、最も速く生育する個体を比べた場合、野生型と比べて直径生育速度の15%増も示している。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(2)を満たしている。
構築物KR313は、EST A047P40U遺伝子バンク番号AI163745に相当する。この遺伝子は、Schraderら、2004年データから選択され、Bシリーズの試料8〜10においてその最も高い発現を有し、Hertzbergら、2001年データでは前記遺伝子はB試料においてその最も高い発現を有する。この構築物は生育の増大を誘導する。この構築物は20%増の最大樹高生育速度を誘導する。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(4)を満たしている。
構築物KR459は、EST UB12CPE03遺伝子バンク番号BU820650に相当する。この遺伝子は、Schraderら、2004年データから選択され、Bシリーズの試料6においてその最も高い発現を有する。この構築物は生育の増大を誘導する。この構築物は樹高生育の増大を誘導し、構成グループおよび野生型対照グループの最も速い生育個体を比べた場合、最終樹高は24%大きく、最大樹高生育速度は23%大きい。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(4)を満たしている。
構築物KR463は、EST UB24CPA08遺伝子バンク番号CK106533に相当する。この遺伝子は、Schraderら、2004年データから選択され、Bシリーズの試料6においてその最も高い発現を有する。この構築物は生育の増大を誘導する。この構成グループは、野生型対照樹木と比べて平均直径生育速度の18%増を示している。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(3)および(4)を満たしている。
構築物KR465は、EST UB29DPE02遺伝子バンク番号CK106678に相当する。この遺伝子は、Schraderら、2004年データから選択され、Bシリーズの試料9においてその最も高い発現を有する。この構築物は生育の増大を誘導する。この構成グループは、直径生育速度の23%増を示している。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(3)を満たしている。
構築物KR121は、EST A043P46U遺伝子バンク番号AI163516に相当する。この遺伝子は、Hertzbergら、2001年データから選択され、Eゾーンで下方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。この構成グループは、wt対照樹木と比べると、最終樹高、最終直径、最終最大樹高生育速度および直径生育速度の、それぞれ14%、16%、9%、15%増を示している。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(2)および(3)を満たしている。
構築物KR125は、EST A045P41U遺伝子バンク番号AI163624に相当する。この遺伝子は、Hertzbergら、2001年データから選択され、Dゾーンで上方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。この構築物は、最終直径および直径生育速度のそれぞれ12および6%増を示している。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(2)を満たしている。
構築物KR140は、EST A061P49U遺伝子バンク番号AI164435に相当する。この遺伝子は、Hertzbergら、2001年データから選択され、Dゾーンで上方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。この構築物は、樹高生育の増大を誘導し、最大樹高生育速度は、構成グループと野生型対照グループの平均を比べると12%大きくなっている。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(1)を満たしている。
構築物KR152は、EST A077P51U遺伝子バンク番号AI165178に相当する。この遺伝子は、Hertzbergら、2001年データから選択され、Eゾーンで下方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。この構築物は、樹高生育の増大を誘導し、構成グループと野生型対照グループの平均を比べると最終樹高は10%および最大樹高生育速度は11%大きくなっている。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(1)を満たしている。
構築物KR163は、EST A086P08U遺伝子バンク番号AI165576に相当する。この遺伝子は、Hertzbergら、2001年データから選択され、Cゾーンで上方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。この構築物は、最も速い生育個体を比べた場合、野生型と比べ最大30%増の直径生育速度を与えた。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(2)および(4)を満たしている。
構築物KR235は、EST A017P24U遺伝子バンク番号AI162414に相当する。この遺伝子は、Hertzbergら、2001年データから選択され、DおよびEゾーンで上方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。この構築物は、最も速い生育個体を比べた場合、野生型と比べ最大17%増の最大樹高生育速度を与えた。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(1)および(4)を満たしている。
構築物KR242は、EST A018P65U遺伝子バンク番号AI162510に相当する。この遺伝子は、Schraderら、2004年データから選択され、Bシリーズの試料8〜10において上方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。この構成グループは、樹高生育の増大(構成グループとwt対照植物の最も高い個体を比べた場合、最大16%の樹高増)も、直径生育の増大(構成グループと対照植物間の平均を比べた場合、16%の直径生育速度増)も示している。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(1)、(3)および(4)を満たしている。
構築物KR318は、EST A050P08U遺伝子バンク番号AI163860に相当する。この遺伝子は、Schraderら、2004年データから選択され、Bシリーズの試料6〜9において上方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。この構築物は樹高生育の増大も直径生育の増大も与える。構成グループと野生型対照グループの最も高い値をもつ個体を比べた場合、最大樹高生育速度の増加は21%であり、直径生育速度の増加は13%であった。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(1)、および(4)を満たしている。
構築物KR129は、EST A047P55U遺伝子バンク番号AI163758に相当する。この遺伝子は、Hertzbergら、2001年データから選択され、CおよびDゾーンで上方調節されている。この構築物は生育の増大を誘導する。この構成グループは、14%増の最終樹高と8%増の最大樹高生育速度の樹高生育の増大を示している。下の表1.21で示されるように、この構築物は生育フィルター判定基準(1)を満たしている。
機能的なゲノム計画において機能的に解析される遺伝子の選択のために適正量のデータと情報を使用することにより、生育特性を対象とする本願発明において、植物、特に樹木において生育を改変するのに利用することができるいくつかの遺伝子を見つけることができた。
Claims (15)
- 野生型と比べると生育が増大しているトランスジェニック植物を作製する方法であって、木部形成段階中に特異的に発現する、
a) 配列番号15のヌクレオチド配列、または
b) 配列番号15のヌクレオチド配列と少なくとも60%同一のヌクレオチド配列、または
c) a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント
によってコードされる遺伝子産物の発現を植物中で抑制させるステップを含み、
前記発現がRNA干渉によって抑制される、方法。 - 前記発現が、
d) 配列番号15のヌクレオチド配列の相補的ヌクレオチド配列、
e) d)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
f) d)およびe)における配列のいずれか1つと少なくとも60%同一の核酸配列、ならびに
g) d)、e)またはf)のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件の下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む組換えDNA構築物を提供するステップ、ならびに
前記トランスジェニック植物中で前記リコンビナントDNA構築物を発現させて、RNA転写産物を産生させるステップによって抑制される、請求項1に記載の方法。 - 前記ヌクレオチド配列が、配列番号36の配列またはその相補的ヌクレオチド配列を含む、請求項2に記載の方法。
- 前記c)またはe)におけるサブ配列またはフラグメントが、配列番号36の配列を含むか、配列番号36の配列の少なくとも15のヌクレオチドを含む、請求項1または3に記載の方法。
- 前記ヌクレオチド配列が、前記a)のポリペプチドの保存的に置換された変異体を含むポリペプチドをコードする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
- 前記ヌクレオチド配列が、ヌクレオチド配列中にサイレント置換を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記サブ配列またはフラグメントが、請求項1または2に定義されたヌクレオチド配列の保存ドメインと少なくとも65%の配列同一性を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
- 前記組換えDNA構築物が、前記ヌクレオチド配列に作動可能に連結された構成的、誘導性、または組織特異的プロモーター、例えば、強力な構成的プロモーターを、請求項2に定義されるヌクレオチド配列、続いて植物機能的イントロン、続いて逆方向の請求項2に定義されるヌクレオチド配列を含む転写カセットの前に、さらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
- 植物の再生可能細胞を前記組換えDNA構築物で形質転換し、前記形質転換細胞からトランスジェニック植物を再生する追加のステップを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記トランスジェニック植物が、多年生植物、例えば、木本植物、例えば、ポプラ群、または、糸杉、ベイマツ、モミ、セコイア、アメリカツガ、ヒマラヤスギ、ビャクシン、カラマツ、マツ、アメリカスギ、トウヒおよびイチイからなる群から選択し得る針葉樹、または、リンゴ、セイヨウスモモ、セイヨウナシ、バナナ、オレンジ、キーウィ、レモン、サクランボ、ブドウおよびイチジクからなる群から選択し得る実の成る植物であるか、あるいは、前記木本植物が、ワタ、タケおよびゴムノキ、ならびに、アカシア、ユーカリ、シデ、ブナ、マホガニー、クルミ、オーク、セイヨウトネリコ、ヤナギ、ヒッコリー、カバの木、クリ、ポプラ、ハンノキ、カエデ、スズカケノキ、イチョウ、ヤシおよびモミジバフウから選択し得る、例えば、その変異体を含むヤナギ科の植物である広葉樹植物からなる群から選択される、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
- 野生型と比べると生育が増大し、木部形成段階中に特異的に発現する遺伝子産物の発現が抑制されているトランスジェニック植物であって、
a) 配列番号15のヌクレオチド配列の相補的ヌクレオチド配列、
b) a)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
c) a)およびb)における配列のいずれか1つと少なくとも60%同一の核酸配列、ならびに
d) a)、b)またはc)のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件の下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む組換えDNA構築物を含む、トランスジェニック植物。 - 請求項1から10のいずれか一項に従って作製されたトランスジェニック植物。
- 請求項11または12に記載のトランスジェニック植物の植物細胞または植物子孫。
- 請求項1から8のいずれか一項に定義の少なくとも1つの配列を含むDNA構築物。
- 請求項14に記載のDNA構築物を含む植物細胞または植物子孫。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EPPCT/EP2006/011855 | 2006-12-08 | ||
PCT/EP2006/011855 WO2008067840A1 (en) | 2006-12-08 | 2006-12-08 | Plants having improved growth characteristics and method for making the same |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009540207A Division JP2010511405A (ja) | 2006-12-08 | 2007-12-04 | 改良された生育特徴を有する木本植物およびそれを作製するための方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013162801A true JP2013162801A (ja) | 2013-08-22 |
Family
ID=38430497
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009540207A Pending JP2010511405A (ja) | 2006-12-08 | 2007-12-04 | 改良された生育特徴を有する木本植物およびそれを作製するための方法 |
JP2013103815A Pending JP2013162801A (ja) | 2006-12-08 | 2013-05-16 | 改良された生育特徴を有する木本植物およびそれを作製するための方法 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009540207A Pending JP2010511405A (ja) | 2006-12-08 | 2007-12-04 | 改良された生育特徴を有する木本植物およびそれを作製するための方法 |
Country Status (12)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US9018448B2 (ja) |
EP (3) | EP2099919A4 (ja) |
JP (2) | JP2010511405A (ja) |
CN (2) | CN101646773B (ja) |
AU (1) | AU2007328522B2 (ja) |
BR (1) | BRPI0720438A2 (ja) |
CA (1) | CA2671656A1 (ja) |
CL (1) | CL2007003530A1 (ja) |
ES (1) | ES2571338T3 (ja) |
NZ (1) | NZ577854A (ja) |
WO (2) | WO2008067840A1 (ja) |
ZA (1) | ZA200903956B (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008067840A1 (en) | 2006-12-08 | 2008-06-12 | Swetree Technologies Ab | Plants having improved growth characteristics and method for making the same |
EP2350291A4 (en) | 2008-11-03 | 2012-02-22 | Swetree Technologies Ab | PLANT MATERIAL, PLANTS AND METHOD FOR PRODUCING A PLANT WITH CHANGED LIGNIN PROPERTIES |
BR102012008162B1 (pt) * | 2012-04-09 | 2018-08-14 | Empresa Brasileira De Pesquisa Agropecuária - Embrapa | composições e métodos para modificar a expressão de genes de interesse |
CN106834338B (zh) * | 2016-12-23 | 2020-04-07 | 青岛农业大学 | 拟南芥基因rem16的表达载体及其在调控植株开花期中的应用 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001066777A1 (en) * | 2000-03-07 | 2001-09-13 | Swetree Genomics Ab | Transgenic trees exhibiting increased growth, biomass production and xylem fibre length, and methods for their production |
Family Cites Families (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5107065A (en) | 1986-03-28 | 1992-04-21 | Calgene, Inc. | Anti-sense regulation of gene expression in plant cells |
US4987071A (en) | 1986-12-03 | 1991-01-22 | University Patents, Inc. | RNA ribozyme polymerases, dephosphorylases, restriction endoribonucleases and methods |
US5543508A (en) | 1987-12-15 | 1996-08-06 | Gene Shears Pty. Limited | Ribozymes |
US5231020A (en) | 1989-03-30 | 1993-07-27 | Dna Plant Technology Corporation | Genetic engineering of novel plant phenotypes |
EP0511979B1 (en) * | 1990-01-26 | 1994-08-10 | Hoechst Schering AgrEvo GmbH | Transgenic plants expressing a prokaryotic ammonium dependent asparagine synthetase |
PT97110B (pt) | 1990-03-23 | 1998-11-30 | Gist Brocades Nv | Processo para catalisar reaccoes acelaraveis por enzimas, mediante adicao ao meio reaccional de sementes de plantas transgenicas e para obtencao das referidas sementes |
ES2166361T3 (es) | 1992-02-19 | 2002-04-16 | State Of Oregon Acting By & Th | Produccion de plantas resistentes a los virus a traves de la introduccion de rna viral intraducible de sentido positivo. |
ATE407205T1 (de) | 1994-08-20 | 2008-09-15 | Gendaq Ltd | Verbesserung in bezug auf bindungsproteine bei der erkennung von dna |
GB9710475D0 (en) | 1997-05-21 | 1997-07-16 | Zeneca Ltd | Gene silencing |
GB9710809D0 (en) | 1997-05-23 | 1997-07-23 | Medical Res Council | Nucleic acid binding proteins |
US6506559B1 (en) | 1997-12-23 | 2003-01-14 | Carnegie Institute Of Washington | Genetic inhibition by double-stranded RNA |
AUPP249298A0 (en) | 1998-03-20 | 1998-04-23 | Ag-Gene Australia Limited | Synthetic genes and genetic constructs comprising same I |
CA2325344C (en) | 1998-04-08 | 2017-12-05 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation | Methods and means for obtaining modified phenotypes |
US6239327B1 (en) | 1998-04-16 | 2001-05-29 | Cold Spring Harbor Laboratory | Seed specific polycomb group gene and methods of use for same |
AR020078A1 (es) | 1998-05-26 | 2002-04-10 | Syngenta Participations Ag | Metodo para alterar la expresion de un gen objetivo en una celula de planta |
BR0003908A (pt) * | 2000-08-18 | 2002-06-18 | Suzano Papel & Celulose | Método para transformação genética de eucalyptus spp |
EP1472356A2 (en) * | 2002-02-07 | 2004-11-03 | Vlaams Interuniversitair Instituut voor Biotechnologie vzw | Plant growth modulation by drl1 and other proteins of the elongator complex |
SE0301233D0 (sv) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | Swetree Technologies Ab | Tissue specific promoters |
US7371927B2 (en) * | 2003-07-28 | 2008-05-13 | Arborgen, Llc | Methods for modulating plant growth and biomass |
GB0422978D0 (en) * | 2004-10-15 | 2004-11-17 | Swetree Technologies Ab | Methods for increasing plant growth |
GB0422977D0 (en) * | 2004-10-15 | 2004-11-17 | Swetree Technologies Ab | Methods for improving tree growth and wood properties |
SE0403132D0 (sv) | 2004-12-21 | 2004-12-21 | Swetree Technologies Ab | New transgenic plants and methods for their production |
WO2006078431A2 (en) | 2004-12-22 | 2006-07-27 | The University Of Iowa Research Foundation | Compositions and methods related to modified retroviral vectors for restricted, site specific integration |
WO2008067840A1 (en) | 2006-12-08 | 2008-06-12 | Swetree Technologies Ab | Plants having improved growth characteristics and method for making the same |
-
2006
- 2006-12-08 WO PCT/EP2006/011855 patent/WO2008067840A1/en active Application Filing
-
2007
- 2007-12-04 ES ES12174452T patent/ES2571338T3/es active Active
- 2007-12-04 NZ NZ577854A patent/NZ577854A/en not_active IP Right Cessation
- 2007-12-04 WO PCT/SE2007/050939 patent/WO2008069747A2/en active Application Filing
- 2007-12-04 CA CA002671656A patent/CA2671656A1/en not_active Abandoned
- 2007-12-04 CN CN2007800453847A patent/CN101646773B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2007-12-04 EP EP07852211A patent/EP2099919A4/en not_active Withdrawn
- 2007-12-04 US US12/518,086 patent/US9018448B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2007-12-04 BR BRPI0720438-8A patent/BRPI0720438A2/pt not_active Application Discontinuation
- 2007-12-04 CN CN2012105064763A patent/CN103031330A/zh active Pending
- 2007-12-04 JP JP2009540207A patent/JP2010511405A/ja active Pending
- 2007-12-04 EP EP14159911.8A patent/EP2743351A3/en not_active Withdrawn
- 2007-12-04 AU AU2007328522A patent/AU2007328522B2/en not_active Ceased
- 2007-12-04 EP EP12174452.8A patent/EP2559765B1/en not_active Not-in-force
- 2007-12-06 CL CL2007003530A patent/CL2007003530A1/es unknown
-
2009
- 2009-06-05 ZA ZA200903956A patent/ZA200903956B/xx unknown
-
2013
- 2013-05-16 JP JP2013103815A patent/JP2013162801A/ja active Pending
-
2015
- 2015-04-27 US US14/697,478 patent/US20160145633A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001066777A1 (en) * | 2000-03-07 | 2001-09-13 | Swetree Genomics Ab | Transgenic trees exhibiting increased growth, biomass production and xylem fibre length, and methods for their production |
Non-Patent Citations (4)
Title |
---|
JPN6012068329; Nat. Biotechnol. Vol.17, No.8, 199908, pp.808-812 * |
JPN6012068332; Plant. Mol. Biol. Vol.52, No.4, 200307, pp.893-903 * |
JPN6012068334; Nat Biotechnol. Vol.18, No.7, 200007, pp.784-788 * |
JPN6015025004; GenBank BU820650 , 20021023 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CA2671656A1 (en) | 2008-06-12 |
EP2099919A2 (en) | 2009-09-16 |
EP2559765A1 (en) | 2013-02-20 |
EP2099919A4 (en) | 2010-12-22 |
CN103031330A (zh) | 2013-04-10 |
US9018448B2 (en) | 2015-04-28 |
WO2008067840A1 (en) | 2008-06-12 |
EP2743351A3 (en) | 2014-09-17 |
US20120180163A1 (en) | 2012-07-12 |
WO2008069747A2 (en) | 2008-06-12 |
BRPI0720438A2 (pt) | 2015-09-01 |
AU2007328522B2 (en) | 2013-11-14 |
ES2571338T3 (es) | 2016-05-24 |
CN101646773A (zh) | 2010-02-10 |
CN101646773B (zh) | 2013-01-30 |
AU2007328522A1 (en) | 2008-06-12 |
CL2007003530A1 (es) | 2009-01-23 |
JP2010511405A (ja) | 2010-04-15 |
WO2008069747A3 (en) | 2008-07-24 |
US20160145633A1 (en) | 2016-05-26 |
NZ577854A (en) | 2011-12-22 |
AU2007328522A2 (en) | 2009-07-16 |
EP2743351A2 (en) | 2014-06-18 |
ZA200903956B (en) | 2010-04-28 |
EP2559765B1 (en) | 2016-02-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5701610B2 (ja) | 改良された生育特徴を有する木本植物および転写因子を用いてそれを作製するための方法 | |
BRPI0712201A2 (pt) | composições para silenciar a expressão de gibberellin 2-oxidase e usos das mesmas | |
EP2527454A1 (en) | Vegetabile material, plants and a method of producing a plant having altered lignin properties | |
CN104320968B (zh) | 棉花PHYA1 RNAi改善陆地棉的纤维品质、根伸长、开花、成熟和产量潜力 | |
US20160145633A1 (en) | Woody plants having improved growth characteristics and method for making the same | |
US11525143B2 (en) | Method for promoting an increase in plant biomass, productivity, and drought resistance | |
WO2008069745A1 (en) | Woody plants having improved fiber characteristics and method for making the same | |
WO2015150412A1 (en) | Transgenic plants with increased number of fruits and seeds and method for obtaining thereof | |
AU2014200773A1 (en) | Woody plants having improved growth characteristics and method for making the same | |
WO2013053070A1 (en) | Heat tolerance microrna | |
Martínez Fernández et al. | Transgenic plants with increased number of fruits and seeds and method for obtaining thereof | |
WO2013053069A1 (en) | Heat tolerance microrna | |
WO2013048254A1 (en) | Heat tolerance microrna | |
EA043050B1 (ru) | Способы повышения урожая зерна | |
WO2013048255A2 (en) | Heat tolerance microrna |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130520 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140916 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20141216 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20141219 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150116 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150629 |