JP2013162677A - アキシャルギャップ型回転電機および車輪 - Google Patents

アキシャルギャップ型回転電機および車輪 Download PDF

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正彦 長田
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Abstract

【課題】巻線スペースを確実に確保するとともに、従来よりも体格を小さくできるアキシャルギャップ型回転電機および車輪を提供する。
【解決手段】一のステータ2に対して軸線方向XAにギャップGを挟んで二のロータ30A,30Bを対向させたアキシャルギャップ型回転電機1において、ロータ30A,30Bは円盤状または円盤状に沿って配置されて磁気的に分離される複数のロータセグメントコア31を有し、ギャップGはステータ2と複数のロータセグメントコア31とにおける対向面において軸線方向XAと直交する平面に対して所定角度θを有して形成される。この構成によれば、ステータ巻線24は軸線方向XAとは異なる方向(例えば径方向YSなど)に巻けばよくなり、巻線スペースを確実に確保することができる。ロータセグメントコア31とステータ2との対向面について、当該対向面の面積を同一とした場合には軸線方向XAの長さを短縮できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一のステータに対して軸線方向にギャップを挟んで二のロータを対向させたアキシャルギャップ型回転電機と、当該アキシャルギャップ型回転電機を有する車輪とに関する。
従来では、組み付け性の向上および分割コア同士の接合精度の緩和を図ることを目的とするステータに関する技術の一例が開示されている(例えば特許文献1を参照)。このステータは、S極側の複数の分割コアと、N極側の複数の分割コアと、これらの分割コアの裏面同士が重なる背中合わせの状態で周方向にずらして固定する固定手段とを備え、S極およびN極の各ステータ磁極の磁路がそれぞれの両隣の逆極側の分割コアに跨がって形成される構成である。
特開2011−125098号公報
しかし、特許文献1に記載のステータは、磁気回路として必要なバックヨーク部を備える構造である。このステータをアキシャルギャップ型回転電機に適用するには、巻線のターン部が外径側と内径側とで必要になり、特に内径側は小径になるために巻線スペースが不足する。また、ロータを保持するための支持部がアキシャル方向に必要となり、軸方向長さも長く確保しなければならず、結果として体格が大きくなる。
本発明はこのような点に鑑みてなしたものであり、巻線スペースを確実に確保するとともに、従来よりも体格を小さくできるアキシャルギャップ型回転電機および車輪を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための発明は、一のステータに対して軸線方向にギャップを挟んで二のロータを対向させたアキシャルギャップ型回転電機において、前記ロータは、円盤状または円環状に沿って配置され、磁気的に分離される複数のロータセグメントコア(31)を有し、前記ギャップは、前記ステータと前記複数のロータセグメントコアとにおける対向面において、前記軸線方向と直交する平面に対して所定角度(θ)を有して形成されることを特徴とする。
この構成によれば、磁気回路を形成するロータセグメントコアとステータとの対向面が軸線方向と直交する平面に対して所定角度を有して形成される。この形成により、軸線方向とは異なる方向(すなわち軸線方向と交差する方向)に巻線(後述するステータ巻線)を巻けばよくなり、巻線スペースを確実に確保することができる。ロータセグメントコアとステータとの対向面について、当該対向面の面積を同一とした場合には軸線方向の長さを短縮できる。
なお「ロータ」の形状は、任意であるが、ロータが回転する性質上、円錐状(円錐台を含む),円盤状(円板状),円環状(ドーナツ状)等のような円形状(円に近い多角形状を含む)になる。「ロータセグメントコア」は、所定形状に形成される磁性体(主に軟質磁性体)であって、単体や積層体等の形態を問わない。ロータに対する複数のロータセグメントコアの「配置」は円盤状または円環状に沿う点を除いて任意であるが、通常は「固定」による配置で行う。固定は、ロータの回転数や回転中に外部から受ける力にかかわらず、強固に固定可能な任意の固定手段が該当する。例えば、ボルトやネジ等の締結部材を用いる締結や、母材を溶かすことでハンダ付けやアーク溶接等を行う接合、接着剤を用いて着ける接着などが該当する。「ギャップ」は、磁気回路を形成可能な距離であって、具体的にはロータセグメントコアとステータの所定部位(例えば後述するステータセグメントコア)との間に形成される部位を意味する。通常はエアギャップが該当する。
また、車輪(10)において、請求項1から9のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機(1)を有することを特徴とする。この構成によれば、アキシャルギャップ型回転電機が有する作用効果を奏する車輪を提供することができる。
アキシャルギャップ型回転電機の構成例を模式的に示す断面図である。 ステータを構成する加工体の第2加工例を示す平面図である。 ティース部と連結部の構成例を模式的に示す平面図である。 連結部を捻った後の状態を模式的に示す平面図である。 連結部を捻った後の状態を模式的に示す側面図である。 磁性薄板の積層過程を模式的に示す平面図である。 ステータセグメントコアの第1構成例を模式的に示す平面図である。 ステータセグメントコアの第1構成例を模式的に示す側面図である。 複数の板状部材を積層させた後の状態を模式的に示す平面図である。 図9に示すX−X線の断面図である。 ステータ巻線を巻回した後の状態を模式的に示す平面図である。 図11に示すXII−XII線の断面図である。 ロータの第1構成例を模式的に示す平面図である。 図13に示すXIV−XIV線の断面図である。 磁気回路を説明する模式図である。 車輪の構成例を模式的に示す断面図である。 ロータの第2構成例を模式的に示す平面図である。 磁石部の第1係止例を模式的に示す断面図である。 磁石部の構成例を模式的に示す断面図である。 磁気回路を説明する模式図である。 ロータの第3構成例を模式的に示す平面図である。 極間材の第1係止例を模式的に示す断面図である。 磁気回路を説明する模式図である。 ステータセグメントコアの第2構成例を模式的に示す平面図である。 ステータセグメントコアの第2構成例を模式的に示す斜視図である。 ステータを構成する加工体の第2加工例を示す平面図である。 磁石部の第2係止例を模式的に示す断面図である。 極間材の第2係止例を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、特に明示しない限り、「接続する」という場合には電気的に接続することを意味する。各図は、本発明を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。上下左右等の方向を言う場合には、図面の記載を基準とする。
〔実施の形態1〕
実施の形態1は図1〜図12を参照しながら説明する。図1に示すアキシャルギャップ型回転電機(以下では簡単化するために「回転電機」と呼ぶ。)1は、ステータ2、ロータ30A,30B、ベアリング4、シャフト5などを有する。
ステータ(固定子)2は、複数のステータセグメントコア21やステータ巻線24のほかに、図2に示す連結部22やステータ本体部23などを有する。このステータ2はシャフト5に任意の固定手段によって固定される。固定手段は、例えばボルトやネジ等の締結部材を用いる締結や、母材を溶かすことでハンダ付けやアーク溶接等を行う接合、接着剤を用いて着ける接着などが該当する。各ステータセグメントコア21は、図6や図7に示すようにティース部21aや複数の磁性薄板21bなどを有する。ステータ2の具体的な構成例や製造工程などについては後述する(図2〜図8を参照)。
ロータ30A,30Bは、図1に示すように、一のステータ2に対して軸線方向XAにそれぞれギャップG(エアギャップ)を挟んで対向させる。本形態の軸線方向XAは「アキシャルギャップ方向」とも呼び、シャフト5の軸方向(図面左右方向)を意味する。ロータ30A,30Bは、それぞれベアリング4を介してシャフト5に回転可能に支持される。ギャップGは、ステータ2と複数のロータセグメントコア31とにおける対向面において、軸線方向XAと直交する平面(すなわち図面上下方向である径方向YSの平面)に対して所定角度θを有して形成される。ロータ30A,30Bの具体的な構成例などについては後述する(図13,図14を参照)。なお、ベアリング4およびシャフト5は、いずれも周知の部材であるので詳細な説明を省略する。
次に、ステータ2の具体的な構成例や製造工程などについて、図2〜図8を参照しながら説明する。ステータ2の製造工程は、加工体形成工程、捻り工程、薄板積層工程、加工体積層工程、巻回工程などで構成される。
〔加工体形成工程〕
図2に示す板状の加工体2Aは、加工機(例えばプレス金型加工機やレーザー加工機など)によって形成され、積層してステータ2を構成する複数枚のうちの一枚である。この加工体2Aは、ティース部21a、連結部22、ステータ本体部23などを有する。ティース部21aは、後述するステータセグメントコア21の一部を構成する(図7,図8を参照)。円盤状に形成されるステータ本体部23は、シャフト5を通す穴23a(図2を参照)や、ステータ巻線24を通す穴23b(図9を参照)などを有する。連結部22は、ティース部21aとステータ本体部23とを連結する部位である。本形態の加工体2Aは、8組のティース部21aおよび連結部22を備える。
〔捻り工程〕
次に、ステータセグメントコア21の形成工程について、図3〜図8を参照しながら説明する。当該形成工程は、捻り工程と積層工程とを有する。なお、図2に示す8組のティース部21aおよび連結部22は各組とも同一形状であるので、一組のティース部21aおよび連結部22を代表して説明する。
図3に示す本形態のティース部21aは、巻線スペースを確実に確保するため、ほぼ台形形状に形成される。ほぼ台形形状の斜辺であるスロープ部位21cは、後述する磁性薄板21b(図6を参照)のスロープ部位とともに、ギャップGを構成する対向面のうちの一面に対応する。捻り工程では、加工機(例えば曲げ加工機など)によって連結部22をほぼ90度捻り、ティース部21aの向きを変える。「ほぼ90度」には、後述する磁気回路(図15を参照)を構成可能な範囲の角度を含む。捻った後の状態を図4と図5に示す。図4には、図3と同一方向から見た状態を示す。図5には図4に示す矢印D2方向から見た状態を示す。
〔薄板積層工程〕
薄板積層工程では、上記捻り工程で捻ったティース部21aに対して、複数枚の磁性薄板21bを積層する。本形態の磁性薄板21bはティース部21aの形状(図2,図3,図5を参照)と同一形状に形成するが、ティース部21aと異なる形状で形成してもよい。積層する磁性薄板21bの枚数も任意(すなわち数枚〜数十枚)であり、厚さや材質等に応じて変わる。図6に示す矢印D3,D4のように、ティース部21aの両面側から磁性薄板21bを積層する。積層後の状態を図7と図8に示す。図7には、図6と同一方向から見た状態を示す。図8には図7に示す矢印D5方向から見た状態を示す。こうして図7や図8に示すティース部21aが形成される。ティース部21aは全体として磁性体であり、後述する磁気回路の一部を構成する(図15を参照)。
〔加工体積層工程〕
加工体積層工程では、上述した加工体形成工程、捻り工程、薄板積層工程をそれぞれ行った複数枚の加工体2Aに対し、所要の角度ずつずらして板厚方向に積層する。図9と図10には、5枚の加工体2Aを積層した後の状態を示す。図9には、図2と同一方向から見た状態を示す。ただし、ステータセグメントコア21については一点鎖線から左側半分のみを示し、右側半分は省略している。図10には図9に示すX−X線の断面を示す。図9および図10に示すように、積層される複数枚の加工体2Aは、板厚方向に貫通するように穴23aを一致させる。積層後の複数枚の加工体2Aを以下では「積層加工体2B」と呼ぶことにする。積層加工体2Bが有するステータセグメントコア21の数(Sc)は、相数(Ph)と極数(Po)とを乗算した数以上(すなわちSc≧Ph×Po)で設定する。よって、加工体2Aの枚数(例えば5枚や10枚等)や所要の角度(例えば3度や12度等)は、一枚の加工体2Aが有するティース部21aの数に応じて異なる。
〔巻回工程〕
巻回工程では、積層加工体2Bにおけるステータセグメントコア21の相互間にステータ巻線24の巻回(巻き回すこと)を行う。ステータ巻線24は、相数(例えば二相,三相,六相等)に応じて、複数のコイルエンド24aを用いて一本状に接続される。よってステータ巻線24の巻回は、相ごとに、図1に示す軸線方向XAとは異なる方向(すなわち軸線方向と交差する方向)に行う。図11と図12には巻回後の状態を示す。ただし図11と図12には、三相(例えばU相巻線24U,V相巻線24V,W相巻線24W)の巻回例を示し、一部を除いて一相(U相巻線24U)のみを示す。また図12に示すように、内径側の幅W1と外径側の幅W2とを異ならせて(図12ではW1>W2)、ステータセグメントコア21にステータ巻線24を巻回する。なお、コイルエンド24a同士の接続と、ステータセグメントコア21への巻回とは、順不同に行える。以上の製造工程を経て、図1に示すステータ2が製造される。
次に、ロータ30A,30Bの具体的な第1構成例について、図13と図14とを参照しながら説明する。なお、ロータ30Aとロータ30Bとは同一構成であるので、以下ではロータ30Aを代表して説明する。
図13と図14に示すように、ロータ30Aはロータ本体部30や複数のロータセグメントコア31などを有する。ロータ本体部30は円盤状または円環状に形成可能であるが、本形態では円盤状に形成している。このロータ本体部30は、上述した穴23aと同心軸上にあり、穴23aよりも大きな穴32を有する。複数のロータセグメントコア31は板状に形成された磁性体であり、図13に示すように円環状に沿って配置して固定される。各ロータセグメントコア31の固定は、ロータ本体部30の周縁部に直接行ってもよく、当該周縁部の内周側に形成されたボス(図示せず)に対して行ってもよい。固定手段は上述した通りである。隣り合うロータセグメントコア31同士を磁気的に分離するため、ギャップGb(図15を参照)が設けられる。ロータセグメントコア31の数は、上述した極数(Po)に相当する。各ロータセグメントコア31の一面(具体的には図14の左側端面)は、ギャップGを構成する対向面のうちの一面に対応する。
ステータ2とロータ30A,30Bとをシャフト5上に配置すると、図1に示す回転電機1のようになる。ステータ2は、軸線方向XAの中央側に位置させてシャフト5に固定する。ロータ30A,30Bは、当該中央側に向き合うようにベアリング4を介してシャフト5に組み付ける。ロータ30A,30Bを組み付ける際には、ステータ2のステータセグメントコア21にかかるスロープ部位21cを含む面と、ロータセグメントコア31の一面とがギャップGだけ空くように設定する。ギャップGが小さく(狭く)なるにつれて磁束が流れ易くなる(すなわち駆動トルクが増える)。その反面、衝突等のように大きな外力を受ける場合にはステータセグメントコア21とロータセグメントコア31とが接触し易くなる。よって磁束の流れ易さと両コアの接触防止とを考慮し、適切な間隔値(例えば0.3〜1.5[mm])のギャップGを設定する。
次に、ステータ2とロータ30A,30Bとの間に形成される磁気回路について、図15を参照しながら説明する。当該図15は、図1の図面上側から見た模式図であって、説明に必要な要素のみを図示する。例えばステータ巻線24については、電流を流す巻線のみを示し、ステータセグメントコア21に巻回される全ての巻線ではない。
図15に示す例は、回転するロータ30A,30Bにおいて対向する一組のロータセグメントコア31の相互間に、三つのステータセグメントコア21(すなわち括弧に図示する21L,21M,21R)が位置する時点の状態を示す。各ステータセグメントコアについて電流が流れる巻線数を21L>21M>21Rとなるように制御すると、図示する磁気回路MC1が形成される。当該磁気回路MC1は、ロータ30Aのロータセグメントコア31→(ギャップG)→ステータセグメントコア21R→(ギャップG)→ロータ30Bのロータセグメントコア31→(ギャップG)→ステータセグメントコア21L→(ギャップG)→ロータ30Aのロータセグメントコア31→…のように形成される。
図15に示す時点において、ロータ30Aのロータセグメントコア31は、図面左側がS極になり、図面右側がN極になる。一方、ロータ30Bのロータセグメントコア31は、図面左側がN極になり、図面右側がS極になる。磁気回路MC1の形成によって、ロータ30A,30Bが所定方向(例えば図面右方向)に回転する。ただし、上述した磁気回路MC1の向きやロータ30A,30Bの回転方向などについては、電流の向きによっては逆方向になる。
上述のように構成される回転電機1を車輪に適用した例を図16に示す。当該図16に示す車輪10は、回転電機1のほかに、タイヤ6やホイールリム7などを有する。回転電機1を構成するシャフト5は車軸に相当し、ロータ30A,30Bはホイールキャップを兼ねる。ホイールリム7は、ロータ30A,30Bを跨いで外径側に固定される。タイヤ6はホイールリム7に取り付けられ、図16の例ではチューブレスタイヤを示す。回転電機1の作動制御によってロータ30A,30Bとともにタイヤ6が回転するので、車輪10を自動車(車輪数を問わない)の駆動輪として用いることができる。
上述した実施の形態1によれば、以下に示す各効果を得ることができる。
(1)回転電機1のロータ30A,30Bは円盤状に沿って配置されて磁気的に分離される複数のロータセグメントコア31を有し(図13を参照)、ギャップGはステータ2と複数のロータセグメントコア31とにおける対向面において軸線方向XAと直交する平面に対して所定角度θを有して形成される構成とした(図1を参照)。この構成によれば、軸線方向XAとは異なる方向(例えば図1に示す径方向YSなど)にステータ巻線24(巻線)を巻けばよくなり、巻線スペースを確実に確保することができる。ロータセグメントコア31とステータ2との対向面について、当該対向面の面積を同一とした場合には軸線方向XAの長さを短縮することができる。
(2)ステータ2は複数のステータセグメントコア21を有し(図9を参照)、ステータセグメントコア21の相互間に巻回されるステータ巻線24は複数のコイルエンド24aを用いて電気的に接続され(図11を参照)、内径側と外径側とで幅W1,W2を異ならせる構成とした(図12を参照)。この構成によれば、複数のステータセグメントコア21は磁気的に分離され、かつ、ロータ30A,30Bと磁路を形成するステータセグメントコア21のバイパス(例えば特許文献1に記載のヨーク)が不要となるため、ステータ巻線24の巻線スペースを確実に確保することができる。ステータセグメントコア21の内径側と外径側とでステータ巻線24の幅W1,W2を異ならせているので、ステータセグメントコア21(具体的にはティース部21a)をステータ本体部23に連結する連結部22のスペースを確実に確保できる。
(3)ステータセグメントコア21の数(Sc)は、相数(Ph)と極数(Po)とを乗算した数以上とする構成とした(図9を参照)。この構成によれば、ステータ2には少なくとも相数と極数とに見合うステータセグメントコア21が存在するので、相数に応じたロータ30A,30Bの回転制御を行うことができる。
(4)ステータ2はステータ本体部23,ティース部21aを含むステータセグメントコア21,連結部22を有し(図2,図7,図8,図9を参照)、連結部22はティース部21aを通じてロータ30A,30Bとの間で磁気回路MC1を形成するように捻られる構成とした(図3,図15を参照)。この構成によれば、ステータ巻線24によって励起された磁束がロータ30A,30Bのロータセグメントコア31と、ステータ2のステータセグメントコア21との間で軸線方向XAに磁気回路MC1を形成可能となる。したがって、回転電機1における軸線方向XAの長さをより短縮することができる。
(5)ステータ2は、ステータ本体部23と、ティース部21aと、連結部22とが一体的に形成されるように加工された加工体2Aを有する構成とした(図2を参照)。この構成によれば、ティース部21aは連結部22を介してステータ本体部23と一体化されている。よって、ティース部21aを含むステータセグメントコア21について軸線方向XAの寸法出しが容易になる。
(6)ステータ2は、複数枚の加工体2Aを所要の角度ずつずらして、板厚方向に積層される積層加工体2Bを有する構成とした(図9,図10を参照)。この構成によれば、必要数(複数枚)が加工された同一形状の加工体2Aを、所要の角度ずつずらして板厚方向に積層すればよい。一枚の加工体2Aに形成されるティース部21aの数は明確であるので、必要数のステータセグメントコア21を有する加工体2Aを容易に構成できる。
(7)車輪10は回転電機1を有する構成とした(図16を参照)。この構成によれば、回転電機1が有する作用効果を奏する車輪10を提供することができる。また、ロータ30A,30Bはホイールキャップを兼ねており、別個にホイールキャップを必要としない。セグメント状で磁気的に分離した複数のロータセグメントコア31を備えるロータ30A,30Bは、タイヤ6やホイールリム7と同期して回転するので、専用の保持部材が不要になる。これらの相乗効果によって、車輪10全体の製造コストを低減できる。
〔実施の形態2〕
実施の形態2は図17〜図20を参照しながら説明する。なお回転電機1や車輪10の構成等は実施の形態1と同様であり、図示および説明を簡単にするために実施の形態2では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図17にはロータ30A,30Bの第2構成例を示し、図13のロータ30A,30Bに変わる構成例である。ロータ30Aとロータ30Bとは同一構成であるので、実施の形態1と同様に以下ではロータ30Aを代表して説明する。
ロータ30Aは、複数のロータセグメントコア31がロータ本体部30に対して円環状に沿って配置される点は実施の形態1と同様である。実施の形態1と異なるのは、ロータセグメントコア31の相互間に一以の磁石部33を配置する点である。当該配置には、移動不能な固定と、移動可能な保持とを含む。図17の配置例では、全てのロータセグメントコア31の相互間にそれぞれ磁石部33を配置している。磁石部33は、磁石(永久磁石や電磁石を含む。以下同じである。)を一部または全部に含み、単体でもよく、複数の単体(分割体)を組み合わせて所定形状に構成される複合体でもよい。単体の例を図18に示し、複合体の例を図19に示す。永久磁石には、磁場を発生させる任意の永久磁石を用いることができる。例えば、フェライト磁石,アルニコ磁石,サマリウムコバルト磁石,ネオジム鉄ボロン磁石,サマリウム鉄窒素磁石などが該当する。
単体の磁石部33の具体的な配置例について、図18を参照しながら説明する。磁石部33の配置は、かしめで固定されてもよく、ロータセグメントコア31と同様に固定(固定手段を含む)されもよい。前者のかしめは、例えばロータセグメントコア31に二点鎖線のように形成された係止部31bを実線のように曲げればよい。ロータセグメントコア31と磁石部33との相互間は、ギャップGaを設けてもよく、接触させてもよい。各磁石部33は配置方向に沿って磁極が着磁される(図20を参照)。なお図18では、磁石部33はロータセグメントコア31と区別し易くするためにクロスハッチを付している(後述する図19および図20においても同様である)。
複合体の磁石部33を構成する例について、図19を参照しながら説明する。図19には、四つの構成例を示す。左上の構成例である磁石部33Bは、二つの磁性分割体33B1,33B2を有する。磁性分割体33B1,33B2は垂直線状の線分で分割される。右上の構成例である磁石部33Cは、二つの磁性分割体33C1,33C2を有する。磁性分割体33C1,33C2は斜線状の線分で分割される。左下の構成例である磁石部33Dは、三つの分割体33D1,33D2,33D3を有する。分割体33D1,33D2,33D3は、一部の分割体を非磁性体で構成する。本例では垂直線状の線分で分割され、分割体33D1,33D3を磁性体とし、分割体33D2を非磁性体とする。右下の構成例である磁石部33Eは、三つの分割体33E1,33E2,33E3を有する。分割体33E1,33E2,33E3は斜線状と線分と垂直線状の線分とで分割される。下側二つの構成例に用いる非磁性体としては、例えば樹脂などが該当する。
なお、図19に示す磁石部33B,33C,33D,33Eの構成例は、あくまで一例に過ぎない。すなわち、二分割や三分割以外の複数分割で構成してもよい。ただし、分割体の数が多くなるほど保持や固定に手間を要するので、大きさや材質等にもよるが現実的には十分割以下にとどまる。また非直線状の線分や非平面(例えば曲面など)で複数分割した分割体のみで構成してもよく、当該分割体と図19に示す構成の分割体とを含む混合構成としてもよい。
次に、ロータセグメントコア31の相互間に磁石部33(図19に示す磁石部33B,33C,33D,33E等を含む。以下同様である。)を配置した場合におけるステータ2とロータ30A,30Bとの間に形成される磁気回路について、図20を参照しながら説明する。当該図20は、実施の形態1における図15に代わる模式図である。以下では特に明示しない限り、図15と同様の状態を前提として説明する。
図20が図15と異なるのは、上述したようにロータセグメントコア31の相互間に磁石部33を配置することで、磁気回路MC1に加えて、磁石部33による磁気回路MC2が形成される点である。磁気回路MC2は、例えばロータ30Aのロータセグメントコア31→磁石部33→(ギャップG)→磁石部33→ステータセグメントコア21R→(ギャップG)→ロータ30Bのロータセグメントコア31→(ギャップG)→ステータセグメントコア21L→(ギャップG)→ロータ30Aのロータセグメントコア31→…のように形成される。また図示しないが、ロータ30Aのロータセグメントコア31→(ギャップG)→ステータセグメントコア21R→(ギャップG)→ロータ30Bのロータセグメントコア31→磁石部33→(ギャップG)→ステータセグメントコア21L→(ギャップG)→磁石部33→ロータ30Aのロータセグメントコア31→…のように形成される場合もある。さらには、ロータ30A,30Bの一方または双方に配置される磁石部33について、磁石部33の全て(図20では4つ)を通る磁気回路MC2が形成される場合もある。磁気回路MC2がどのような経路で形成されるかは、ロータセグメントコア31とステータセグメントコア21との相対的な位置関係や、ロータセグメントコア31および磁石部33の長さ(図面左右方向)や形状などに応じて変わる。
上述した実施の形態2によれば、ロータセグメントコア31の相互間には、配置方向に沿って着磁された磁石部33を有する構成とした(図17を参照)。この構成によれば、ステータ巻線24に電流を流して生じるリラクタンスによって形成される磁気回路MC1に加えて、磁石部33による磁気回路MC2が形成される(図20を参照)。回転電機1の全体を流れる磁束が増加するので、ロータ30A,30Bの駆動トルクを高めることができる。その他については実施の形態1と同様の構成であるので、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態3は図21〜図23を参照しながら説明する。なお回転電機1や車輪10の構成等は実施の形態1と同様であり、図示および説明を簡単にするために実施の形態3では実施の形態1と異なる点について説明する。よって実施の形態1で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図21にはロータ30A,30Bの第3構成例を示し、図13のロータ30A,30Bに変わる構成例である。ロータ30Aとロータ30Bとは同一構成であるので、実施の形態1と同様に以下ではロータ30Aを代表して説明する。
ロータ30Aは、複数のロータセグメントコア31がロータ本体部30に対して円環状に沿って配置される点は実施の形態1と同様である。実施の形態1と異なるのは、ロータセグメントコア31の相互間に一以の極間材34を配置する点である。当該配置には、移動不能な固定と、移動可能な保持とを含む。図21の配置例では、全てのロータセグメントコア31の相互間にそれぞれ極間材34を配置している。任意の非磁性体で形成される極間材34は、単体でもよく、複数の単体(分割体)を組み合わせて所定形状に構成される複合体でもよい。単体の例を図22に示す。複合体は、例えば図19に示す磁石部33B,33Cと同様にして複数分割し、各分割体を用いて所定形状に構成すればよい。
極間材34の具体的な配置例について、図22を参照しながら説明する。極間材34の配置は、かしめで固定されてもよく、ロータセグメントコア31と同様に固定(固定手段を含む)されもよい。前者のかしめは、例えばロータセグメントコア31に二点鎖線のように形成された係止部31bを実線のように曲げればよい。なお図22では、極間材34はロータセグメントコア31と区別し易くするために斜線ハッチを付している(後述する図23においても同様である)。
次に、ロータセグメントコア31の相互間に極間材34を配置した場合におけるステータ2とロータ30A,30Bとの間に形成される磁気回路について、図23を参照しながら説明する。当該図23は、実施の形態1における図15に代わる模式図である。以下では特に明示しない限り、図15と同様の状態を前提として説明する。
図23が図15と異なるのは、上述したようにロータセグメントコア31の相互間に極間材34を配置する点だけである。ロータセグメントコア31と極間材34との相互間は、ギャップGaを設けてもよく、接触させてもよい。極間材34は非磁性体であるので、磁束の流れは図15に示すギャップGbと同等になる。したがって、極間材34を配置した場合でも図15と同等の磁気回路MC1が形成される。
上述した実施の形態3によれば、ロータセグメントコア31の相互間には、隣接するステータセグメントコア21によってかしめられて固定される非磁性の極間材34を有する構成とした(図21を参照)。この構成によれば、極間材34がロータセグメントコア31相互間の隙間を埋めることで、ロータ30A,30Bの外径および内径の寸法出しが容易になる。その他については実施の形態1と同様の構成であるので、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
〔実施の形態4〕
実施の形態4は図24と図25を参照しながら説明する。なお回転電機1や車輪10の構成等は実施の形態1〜3と同様であり、図示および説明を簡単にするために実施の形態3では実施の形態1〜3と異なる点について説明する。よって実施の形態1〜3で用いた要素と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図24および図25に示すステータセグメントコア21は、実施の形態1〜3に示すステータセグメントコア21に代わる構成である(図7を参照)。図24および図25に示すステータセグメントコア21は、端側に積層される磁性薄板21bの両端部からそれぞれ配置方向に延び、外径側(図面上側)になるほど幅が広くなるツバ部位21dを有する。すなわち一つのステータセグメントコア21には、四つのツバ部位21dを有する。ツバ部位21dも磁性体で形成されるので、当該ツバ部位21dを通じてロータセグメントコア31や磁石部33に磁束を流すことができる。
上述した実施の形態4によれば、ステータセグメントコア21(具体的には端側に積層される磁性薄板21b)は、端部から配置方向に延び、外径側になるほど幅が広くなるツバ部位21dを有する構成とした(図24,図25を参照)。この構成によれば、ステータセグメントコア21だけでなく、その端部に備えるツバ部位21dとギャップGを介してロータセグメントコア31との間にも磁束が流れる。すなわち、ステータ2とロータ3間の対向面積が増加するので、ロータ30A,30Bの駆動トルクをさらに高めることができる。その他については実施の形態1〜3と同様の構成であるので、実施の形態1〜3と同様の作用効果を得ることができる。
〔他の実施の形態〕
以上では本発明を実施するための形態について実施の形態1〜4に従って説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。例えば、次に示す各形態を実現してもよい。
上述した実施の形態1〜4に示す加工体2Aは、ステータ本体部23の外周側にティース部21aおよび連結部22を備える構成とした(図2を参照)。この構成に代えて、図26に示すように、ステータ本体部23の外周側および内周側の双方にティース部21aおよび連結部22を備える構成としてもよい。図26の構成例では、外周側および内周側のティース部21aは同じ位置(部位)から連結部22を介して形成しているが、異なる位置(部位)から連結部22を介して形成してもよい。外周側に形成する数と内周側に形成する数とを異ならせてもよい。一つの加工体2Aに形成されるティース部21aが多くなるほど、同数のステータセグメントコア21を備える回転電機1を構成するにあたって加工体2Aの数を少なく抑えることができる。その他については実施の形態1〜4と同様であるので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
図示しないが、内周側にのみティース部21aおよび連結部22を備える構成としてもよい。同じ駆動トルクを得る回転電機1を構成するにあたって体格を小さく抑えることができる。その他については実施の形態1〜4と同様であるので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態2に示す磁石部33(図18を参照)と、実施の形態3に示す極間材34(図22を参照)とは、内径側(図面下側)の幅が外径側(図面上側)の幅よりも小さくする構成とした。この形態に代えて、内径側の幅が外径側の幅よりも大きくする構成としてもよい。図18に対応する磁石部33の構成例を図27に示し、図22に対応する極間材34の構成例を図28に示す。磁石部33や極間材34の形状が相違するに過ぎないので、実施の形態2,3と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態2ではロータセグメントコア31の相互間に磁石部33のみを配置する構成とし(図17を参照)、実施の形態3ではロータセグメントコア31の相互間に極間材34のみを配置する構成とした(図21を参照)。この形態に代えて、ロータセグメントコア31の相互間に磁石部33と極間材34とを混在させる構成としてもよい。例えば、磁石部33と極間材34とを交互に配置したり、複数の磁石部33または複数の極間材34のいずれかを連続的に配置したり、磁石部33と極間材34とをランダムに配置したりする。いずれの配置についても、磁石部33の数と極間材34の数は任意に設定できる。磁石部33や極間材34の配置が相違するに過ぎないので、実施の形態2,3と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4では、回転電機1は、一のステータ2に対して軸線方向XAにギャップGを挟んで二のロータ30A,30Bを対向させる構成とした(図1等を参照)。この形態に代えて、二のステータに対して軸線方向XAにギャップGを挟んで一のロータを対向させる構成としてもよい。図1ではステータ2が「ロータ」に対応し、ロータ30A,30Bが「ステータ」に対応する。このように構成しても、ステータセグメントコア21とロータセグメントコア31とは相対的な関係であるので、図15,図20,図23に示す磁気回路MC1,MC2を形成できる。よって、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4では、加工体2Aは八つのティース部21aおよび連結部22を備える構成とした(図2を参照)。この形態に代えて、八つ以外の数でティース部21aおよび連結部22を備える構成としてもよい。言い換えると、ティース部21aの大きさや形状等に応じて加工体2Aに備える数が変わる。ティース部21aの数が変われば、当然に積層加工体2Bとして積層する加工体2Aの数も変わる。ティース部21aの数の相違に過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態1〜4に示すステータセグメントコア21は、内径側の幅W1を外径側の幅W2よりも大きくする構成とした(図12を参照)。この形態に代えて、内径側の幅W1を外径側の幅W2よりも小さくする構成としてもよく(W1<W2)、内径側の幅W1と外径側の幅W2とを同じにする構成としてもよい(W1=W2)。内径側と外径側の幅が相違するに過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
上述した実施の形態4では、一つのステータセグメントコア21に四つのツバ部位21dを備える構成とした(図24,図25を参照)。この形態に代えて、四つを除く一つから三つのツバ部位21dを備える構成としてもよい。ツバ部位21dが全く無い場合に比べると、駆動トルクを向上させることができる。
上述した実施の形態1〜4では、回転電機1を自動車の駆動輪である車輪10に適用した(図16を参照)。この形態に代えて、自動車以外の輸送機器(例えば自転車の駆動輪、機関車や電車の駆動輪、船舶のプロペラなど)に適用することもできる。対象となる輸送機器の相違に過ぎないので、実施の形態1〜4と同様の作用効果が得られる。
1 回転電機
2 ステータ(固定子)
21 ステータセグメントコア
24 ステータ巻線
30A,30B ロータ(回転子)
31 ロータセグメントコア
θ 所定角度
G ギャップ
XA 軸線方向
YS 径方向

Claims (10)

  1. 一のステータに対して軸線方向にギャップを挟んで二のロータを対向させたアキシャルギャップ型回転電機において、
    前記ロータは、円盤状または円環状に沿って配置され、磁気的に分離される複数のロータセグメントコア(31)を有し、
    前記ギャップは、前記ステータと前記複数のロータセグメントコアとにおける対向面において、前記軸線方向と直交する平面に対して所定角度(θ)を有して形成されることを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。
  2. 前記ステータは、複数のステータセグメントコア(21)を有し、
    前記ステータセグメントコアの相互間に巻回されるステータ巻線(24)は、複数のコイルエンドを用いて電気的に接続され、内径側と外径側とで幅を異ならせることを特徴とする請求項1に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  3. 前記ステータセグメントコアの数は、相数と極数とを乗算した数以上とすることを特徴とする請求項2に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  4. 前記ステータは、ステータ本体部(23)と、磁性薄板が積層されるティース部(21a)と、前記ステータ本体部と前記ティース部とを連結する連結部(22)とを有し、
    前記連結部は、前記ティース部を通じて前記ロータとの間で磁気回路(MC1,MC2)を形成するように捻られることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  5. 前記ステータは、前記ステータ本体部と、前記ティース部と、前記連結部とが一体的に形成されるように加工された加工体(2A)を有することを特徴とする請求項4に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  6. 前記ステータは、複数の前記加工体を所要の角度ずつずらして、板厚方向に積層される積層加工体(2B)を有することを特徴とする請求項5に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  7. 前記ロータセグメントコアの相互間には、配置方向に沿って着磁された磁石部(33)を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  8. 前記ロータセグメントコアの相互間には、隣接する前記ステータセグメントコアによってかしめられて固定される非磁性の極間材(34)を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  9. 前記ステータセグメントコアは、端部から配置方向に延び、前記内径側または前記外径側になるほど幅が広くなるツバ部(21d)を有することを特徴とする請求項2から8のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載のアキシャルギャップ型回転電機を有することを特徴とする車輪。
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