以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態は、撮像された動画像データを外部記録装置に記録するときの記録システムに本発明を適用したときの実施形態であり、当該記録システムは図6に示すような構成をとることが可能である。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る記録装置100の装置構成例を示すブロック図である。本記録装置は、撮像部やカメラ信号処理部からの動画データだけでなく、外部から動画データを入力して記録することが可能であり、更に、入力する動画の画素数やフレームレートも適宜設定可能に構成されている。
図1において、撮像部101は不図示のレンズ、絞り、シャッタ等の光学系やCCD、CMOS等の撮像素子を有し、これらにより被写体を撮影して動画データを出力する。入力部101は、動画データや音声データを取得して出力する。本実施形態では、撮像部101の撮像素子は、1画面が横4096画素×縦2160画素で、毎秒60フレームの動画を出力することができる。カメラ信号処理部102は、撮像部101からの動画データに対して必要な処理を施す。メモリ103は、動画データやその他のデータを記憶する。記録装置100の各ブロックは、メモリ103に対してアクセスすることにより、必要な処理を行う。また、メモリ103は、動画データの他に、ファイルシステムの情報やユーザ設定などの管理情報など、各種の情報を記憶し、更に、制御部112による制御のためのワークメモリ等の役割を果たす。また、メモリ103は、データの記録時や再生時におけるバッファメモリの役割を果たす。
動画処理部104は、入力された動画データの画素数を変換する。また、動画処理部104は、記録時においては、記録すべき動画データをMPEG等の公知の符号化方法により符号化して情報量を圧縮する。また、動画処理部104は、後述の様に、外部の記録装置に対して動画データを出力する場合、ユーザにより設定された出力形態に応じて動画データを変換する。また、動画処理部104は、再生時においては、再生された動画データを復号する。
記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107に対して、データの書き込み指示および読み出し指示を出力する。また、記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107に対し、記録すべきデータを出力し、また、書き込み読み出し部106、107より再生されたデータを受け取る。また、記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107より、記録媒体108、109が装着されているか否かの検出結果や、各記録媒体の記録容量の残量(記録残量)および記録中の動画データのファイルサイズの情報などの記録情報を管理する。
書き込み読み出し部106、107は、記録媒体108、109に対し、動画データや各種の情報を書き込み、また、読み出すとともに、記録媒体を管理する。例えば、記録媒体の装着の検出、装着された記録媒体の記録残量、記録しているデータのファイルサイズなどの情報を取得する。これらの情報は、動画データの記録制御のために、制御部112によって記録動作中に評価される。書き込み読み出し部106、107は、記録時においては、動画データを記録媒体108や109に記録する。また、書き込み読み出し部106、107は、再生時においては、記録媒体108や記録媒体109から動画データを読み出し、記録媒体制御部105に送る。本実施形態では、記録媒体108、109は互いに独立した、別の記録媒体として構成され、ハードディスク(HDD)、フラッシュメモリカード等、ランダムアクセスの記録媒体である。
また、記録媒体制御部105は、記録媒体108、109に記録する動画データや、各種の情報を、FAT(File Allocation Table)等のファイルシステムに従い、ファイルとして管理する。また、記録媒体制御部105は、ATA(AT Attachment)等の公知のインターフェイス(IF)を有し、制御部112における記録媒体IFとの間でデータや各種のコマンドを通信する。また、不図示の装着、排出機構により、記録装置100は記録媒体108、109を容易に装着、排出することができる構成とするが、記録装置100に各記録媒体108、109或いは何れか一方が内蔵される構成でもよい。表示制御部110は、表示部111に画像やその他の情報、例えばユーザ設定情報、記録媒体に関する情報、記録中のデータに関する情報などを表示する。表示部111は、液晶表示装置や有機EL装置等を含む。
制御部112は、操作部113からの入力に応じて記録装置100の動作全体を制御する。制御部112はマイクロコンピュータ(CPU)やメモリ等を含み、不図示のメモリに記憶されたプログラム(ソフトウェア)に従って記録装置100を制御する。また、制御部112は、記録媒体制御部105との間でデータやコマンドを通信するための記録媒体インターフェイスを内蔵している。操作部113は、ユーザにより操作可能な各種のスイッチを含み、ユーザによる各種の指示などを受理して制御部112へ通知する。また、操作部113は、電源スイッチや記録の開始、停止を指示するためのスイッチ、記録装置100の記録モードなどの動作モードを切り替えるためのスイッチ等を含む。
制御部112は、記録媒体108、109に対して動画ファイルの書き込み、読み出しを行う場合、記録媒体制御部105を制御して、記録媒体108、109から、ファイルシステムデータ(管理データ)を読み出してメモリ105に記憶する。このファイルシステムデータは、記録媒体108、109に記録されたデータのファイル名やファイルのサイズ、データの記録アドレスなどを示すデータであり、ファイルを管理するための管理情報である。そして、制御部112は、読み出したファイルシステムデータに従ってファイルの書き込み、読み出しを制御する。制御部112は、記録媒体108、109へのファイルの書き込みに応じて、メモリ105に記憶されたファイルシステムデータを更新する。そして、更新したファイルシステムデータを、記録媒体制御部105により記録媒体108、109に記録する。
出力制御部114は、出力部115−118を複数の出力系統(チャンネル)として用いることにより、外部の記録装置に動画データを出力する。出力制御部114は、動画データを所定のフォーマットに適した形式に変換し、出力部115−118に出力する。本実施形態では、出力部115−118は、SMPTE(the Society of Motion Picture and Television Engineers)で規定されているSDI(Serial Digital Interface)規格に準拠したフォーマットで動画データを出力する。そのため、出力制御部114は、SDIフォーマットに適した形式の動画データに変換して出力する。出力部115−118はそれぞれ、出力制御部114より受け取った動画データを出力する。出力部115−118は、BNC(Bayonet Neill Concelman)コネクタなどの接続部を有する。データバス119は各部の間でデータを受け渡すための伝送路である。
次に、記録装置100における通常モードの記録処理について説明する。本実施形態では、記録する動画データの1フレームの画素数として、横4096画素×縦2160画素、横1920画素×縦1080画素、横720画素×縦480画素の三種類の何れかをユーザが選択することができる。本実施形態では、1フレームの画素数が横4096画素×縦2160画素の動画を4Kと呼び、横1920画素×縦1080画素の動画をHDと呼び、横720画素×縦480画素の動画をSDと呼ぶ。また、記録する動画データのフレームレート(単位時間あたりのフレーム数)として、59.94フレーム/秒(fps)、50fps、29.97fps、25fps、24fps、23.98fpsの何れかをユーザが設定可能とする。ユーザは、操作部113を操作することにより、記録する動画の画素数とフレームレートを選択する。なお、動画データの画素数やフレームレートをこれら以外の値とすることも可能である。
制御部112は、操作部113により電源が投入されると各部を制御し、撮像部101により撮影された動画を表示部111に表示して記録装置100を記録待機状態とする。記録待機状態において、操作部113より記録開始の指示があった場合、制御部112は、撮像部101及びカメラ信号処理部102に対して、指定されたフレームレートの動画データを出力する様に指示する。カメラ信号処理部102は、指定されたフレームレートの4Kの動画データを出力し、メモリ103に記憶する。動画処理部104は、メモリ103に記憶された4Kの動画データ(第1の動画データ)を読み出し、動画データの画素数をユーザにより指定された画素数に変換する。そして、動画処理部104は、変換した動画データ(第2の動画データ)を符号化し、メモリ103に記憶する。
制御部112は、記録媒体制御部105に対し、動画の記録を開始するように指示する。記録媒体制御部105は、メモリ103より動画データを読み出し、記録媒体108、109のうちの一方に記録するために、書き込み読み出し部106、107の何れかに出力する。本実施形態では、ユーザは操作部113を操作することにより、記録媒体108、109のうちの一方を選択し、選択した方の記録媒体に動画データが記録される。また、記録媒体108、109の一方だけが装着されている場合、制御部112は、ユーザによる設定にかかわらず、装着されている方の記録媒体に動画データを記録するように記録媒体制御部105に指示する。
記録媒体制御部105は、制御部112からの指示に従い、メモリ103より読み出した動画データを書き込み読み出し部106、107の何れかに出力し、書き込みを指示する。書き込み読み出し部106、107は、受け取った動画データを記録媒体108、109に記録する。記録を開始した後、操作部113より記録停止の指示があった場合、制御部112は記録媒体制御部105に対して記録停止を指示し、記録媒体108、109に対する動画データの記録を停止する。また、制御部112は、動画処理部104に対し、画素数の変換、及び符号化処理を停止するように指示する。
次に、リレー記録について説明する。本実施形態では、一方の記録媒体への動画データの記録中に記録残量が無くなった場合に、ユーザが記録媒体の変更を指示しなくても、他方の記録媒体に継続して動画データを記録する機能を持つ。この機能をリレー記録機能という。
本実施形態では、記録媒体108、109がともに装着されている場合、ユーザは、操作部113を操作することにより、リレー記録を行うか否かを設定することができる。制御部112は、ユーザの指示に応じて、リレー記録を行うよう記録装置100を制御する。リレー記録が設定されている場合、制御部112は、前述のように動画の記録を開始した後、記録媒体制御部105より、動画データを記録している記録媒体の記録残量の情報を受け取る。そして、記録残量が所定の閾値よりも少なくなった場合、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、現在記録中の記録媒体への記録を停止し、他方の記録媒体への記録を開始するように指示する。例えば、記録媒体108に動画データを記録中の場合、記録媒体制御部105は、制御部112からの指示により書き込み読み出し部106に記録停止を指示するとともに、書き込み読み出し部107に記録開始を指示する。書き込み読み出し部106は、記録停止の指示に応じて記録媒体108への動画データの記録を停止し、書き込み読み出し部107は、記録開始の指示に応じて記録媒体109への動画データの記録を開始する。その後、操作部113より記録停止の指示があった場合、制御部112は記録媒体制御部105に記録停止を指示し、記録媒体109への動画データの記録を停止する。
次に、外部記録モードについて説明する。本実施形態に係わる記録装置では、外部出力モードにおいて、撮影された動画データを四つの出力部115−118の少なくとも一つ、或いは複数を用いて外部の記録装置に出力する。そして、ユーザによる記録開始および停止の指示に応じて、外部の記録装置に対して記録の開始および停止を指示することにより、出力された動画データが外部の記録装置で記録される。ユーザは操作部113を操作することにより、外部出力モードを設定することができる。また、外部出力モードを設定した場合も、ユーザは上述のように出力する動画データの画素数とフレームレートを設定することができる。
出力部115−118は、SDI規格に従って動画データを出力する。図4は、SMPTEやITU−R(International Telecommunication Union Radio communications Sector)で規定されているSDIの種類と最大伝送ビットート及び使用するケーブルの数との関係を表している。SD−SDIは伝送ビットレートが270メガビット/秒(Mbps)、HD−SDIは伝送ビットレートが1.485ギガビット/秒(Gbps)、DualLinkSDIと3GSDIは伝送ビットレートが2.970Gbpsである。
図5は、外部出力モードにおいて出力する4Kの動画データの画素配列を示している。本実施形態では、4Kの動画データの画素配列を、撮像装置において従来から用いられているベイヤー配列としている。ベイヤー配列では、R(赤)とGr(緑)を交互に配列したラインと、Gb(緑)とB(青)を交互に配列したラインの二つのラインを垂直方向に交互に配列している。そして、各画素を10ビットのデータとして出力する。そのため、1フレームあたりのデータ量は、4096×2160画素×10ビット=88.47メガビットとなる。
出力する4Kの動画データのフレームレートが59.94fpsの場合、出力される動画データのビットレートは、88.47Mビット×59.94=5.303Gbps(>2.970Gbps)となる。そのため、3GSDIでこの動画データを出力する場合、2チャンネルに分割して出力する必要がある。また、DualLinkSDIでこの動画データを出力する場合、4チャンネルに分割して出力する必要がある。
また、出力する4Kの動画データのフレームレートが29.97fpsの場合、出力される動画データのビットレートは、88.47Mビット×29.97=2.651Gbpsとなる。そのため、3GSDIでこの動画データを出力する場合は1チャンネルにより出力することができる。また、DualLinkSDIでこの動画データを出力する場合、2チャンネルに分割して出力する必要がある。
本実施形態では、4Kの動画データを2チャンネルに分割して出力する場合、動画データを1フレーム毎に交互に各チャンネルに割り当てて出力する。そのため、各チャンネルで出力される動画データは、それぞれ、元の動画データのフレーム数を半分に減らした動画として出力される。そして、このように2つのチャンネルに分割されて出力された動画データを、例えば図2の外部の記録装置で受け取り、一つの動画データとして記録することができる。4K、59.94fpsの動画を2チャンネル(CH1、CH2)に分割して、記録装置100から外部の記録装置200に出力する記録システム構成を図6(a)に示す。
また、4Kの動画データを4チャンネルに分割して出力する場合、動画データを1フレーム毎に各チャンネルに対して順番に割り当てて出力する。そのため、各チャンネルで出力される動画データは、それぞれ、元の動画データのフレーム数を1/4に減らした動画データとして出力される。そして、このように4チャンネルに分割されて出力された動画データを外部の記録装置が受け取り、一つの動画データとして記録することができる。
出力する動画データと、各動画データを出力するために用いるチャンネルの数の関係を図7に示す。前述のように、ユーザは操作部113を操作することにより、出力する動画データの画素数とフレームレートを設定することができる。また、ユーザは、操作部113を操作することにより、出力系統(チャンネルCH)毎に、出力する動画データの種類(画素数、及びフレームレート)と、動画データを出力するために用いるSDIの種類を設定することができる。また、ユーザは、操作部113を操作することにより、チャンネル毎に、動画データを出力するか否かを設定することができる。図1の出力部115−118は、チャンネル1−4に対応する。3GSDIで4K、59.94fpsの動画を出力するためにはSDIのチャンネルの数は二つ必要である。そのため、例えば、本実施形態では、ユーザがCH1を3GSDIに設定し、出力する動画データを4K、59.94fpsに設定した場合、CH2も自動的に3GSDIに設定され、出力する動画データが4K、59.94fpsに設定される。
また、本実施形態では、外部出力モードにおいて、動画データを外部出力している際、同時に編集用の動画データ(プロキシデータ)を生成し、記録媒体108、109に記録することができる。4Kの動画データを外部に出力している場合、動画データの出力と並列に、出力中の動画データに対応したHD、或いはSDの動画データを生成し、記録媒体108、109に記録する。本実施形態では、編集用の動画データとして、HDの動画データを記録する。編集用の動画データとして、SDまたはHDのどちらを記録するかをユーザが選択できるようにしてもよい。なお、本実施形態では、外部出力モードにおいて、4Kの動画データをMPEGにより符号化せずに出力する。
図3は、外部出力モードに関連した記録装置100の動作のフローチャートを示す図である。図3の動作は、制御部112が記録装置100の各部を制御することにより実行される。
例えば、図6(b)に示すように、記録装置100と外部記録装置200とを、SDIフォーマットに応じたケーブルで接続し、ユーザにより外部出力モードに設定された場合、制御部112は、動画データを出力部115−118より出力する(S301)。この状態で、制御部112は、操作部113より記録開始の指示があったか否か判別する(S302)。記録開始の指示があった場合、制御部112は、出力部115−118から出力されている動画データに対し、記録開始を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S303)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録開始のコマンドデータを多重して各出力部115−118に出力する。
図8は本実施形態において出力部115−118から出力される動画データの構成を示す図である。本実施形態では、SDI規格に従って動画データを出力する。図8は、1フレームの動画データを示している。1フレームの動画データは、水平ラインの終了を示すEAV、補助データであるHアンシラリ(ancillary)、水平ラインの開始を示すSAV、補助データであるVアンシラリ、有効画像領域から構成される。本実施形態では、Vアンシラリにおける所定の水平ラインに記録開始、停止のコマンドデータ、及び後述するファイル分割指示のコマンドデータを多重して出力する。また、ユーザおよび制御部112が設定した動画データの出力状態の情報も同様に多重することが可能である。
ユーザは操作部113を操作することにより、外部出力モードにおいて、外部の記録装置への動画出力と並列に編集用の動画データを生成して記録するか否かを設定することができる。制御部112は、編集用動画データを記録する設定となっているか否かを判別する(S304)。ユーザにより、編集用動画データを記録しないように設定されていた場合、制御部112は編集用の動画データを生成しない。そして、制御部112は、操作部113より記録停止の指示があったか否か判別する(S305)。記録停止の指示が無い場合、そのまま動画データを出力する。また、記録停止の指示があった場合、制御部112は各出力部115−118から出力されている動画データに対し、記録停止を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S306)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して出力部115−118に出力する。
また、編集用の動画データを記録する設定となっていた場合、制御部112は、記録媒体制御部105より、記録媒体108、109が装着されているか否かの検出結果と各記録媒体の記録残量の情報を取得する。そして、これらの情報に基づいて、各記録媒体に対して編集用動画データを記録可能か否か判別する(S307)。何れの記録媒体も装着されていない場合、或いは何れの記録媒体の記録残量も無い場合、制御部112は編集用動画データを記録できないと判断し、編集用動画データを生成しない。この場合、制御部112が編集用動画データを記録する設定となっているが、編集用動画データを記録できないことを表示部111に表示するようにしてもよい。そして、制御部112は操作部113より記録停止の指示があったか否か判別する(S305)。記録停止の指示が無い場合、そのまま動画データを出力する。また、記録停止の指示があった場合、制御部112は出力部115−118から出力されている動画データに対し、記録停止を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S306)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して出力部115−118に出力する。
また、少なくとも一方の記録媒体に編集用動画データを記録可能であった場合、制御部112は動画処理部104を制御して編集用動画データを生成する。そして、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、編集用動画データを記録するように指示する(S308)。二つの記録媒体108、109がともに動画データを記録可能な場合、制御部112は記録残量が多い方の記録媒体を選択し、この選択した記録媒体に編集用動画データを記録するように記録媒体制御部105に指示する。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に編集用動画データを記録するための動画ファイルを生成し、この動画ファイルに動画データを格納して記録するように書き込み読み出し部106、107に指示する。
編集用動画データの記録を開始した後、制御部112は記録停止の指示があったか否か判別する(S309)。記録停止の指示があった場合、制御部112は、出力部115−118から出力されている動画データに記録停止を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S310)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して出力部115−118に出力する。また、制御部112は、動画処理部104による編集用動画データの生成を停止して、記録を停止する(S311)。
また、記録停止の指示がない場合、制御部112は記録媒体制御部105からの記録残量の情報に基づいて、編集用動画データを記録している記録媒体の記録残量が所定の閾値よりも少なくなったか否かを判別する(S312)。本実施形態では、記録残量が閾値よりも少なくなった場合に、記録媒体の残量が無くなったものと判断する。記録媒体の記録残量が閾値よりも少なくなった場合、制御部112は出力部115−118から出力されている動画データに、ファイル分割を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S313)。外部の記録装置200では、ファイル分割のコマンドを受信した場合、後述のように、記録中の動画ファイルをクローズして新たに動画ファイルを生成して記録を継続する。また、制御部112は、現在選択している記録媒体以外の他の記録媒体に動画データが記録可能か否かを判別する(S314)。例えば、記録媒体108を選択して編集用動画データを記録している場合、制御部112は記録媒体109に動画データを記録可能か否かを判別する。
他の記録媒体に動画データを記録可能でない場合、制御部112は、これ以降編集用動画データの生成、記録を停止する(S315)。
そして、制御部112は、操作部113より記録停止の指示があったか否かを判別する(S316)。記録停止の指示が無い場合、そのまま動画データを出力する。また、記録停止の指示があった場合、制御部112は出力部115−118から出力されている動画データに、記録停止を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S317)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して出力部115−118に出力する。
また、他の記録媒体に編集用動画データを記録可能であった場合、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、他の記録媒体に新たに動画ファイルを生成して編集用動画データを記録するように指示する(S318)。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に対し、編集用動画データを記録するために動画ファイルを生成し、この動画ファイルに編集用動画データを格納して記録するように書き込み読み出し部106、107に指示する。次に、制御部112は、現在記録中の編集用動画データの記録を停止するように記録媒体制御部105に指示する。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に対して記録中の編集用動画データの記録を停止、動画ファイルをクローズするように書き込み読み出し部106、107に指示する(S319)。
また、記録媒体の記録残量が閾値以下でない場合、制御部112は、記録媒体制御部105から取得した、記録済みの編集用動画ファイルのサイズの情報に基づいて、編集用動画ファイルのサイズが所定値に達したか否かを判別する(S320)。本実施形態では、前述のように、記録媒体108、109に記録した動画データを所定のファイルシステムに従って管理している。そのため、記録中の動画ファイルのサイズが、ファイルシステムにより規定されたファイルサイズの上限に達した場合に記録中の動画ファイルを一旦クローズし、新たに動画ファイルを生成して記録を続ける。そのため、本実施形態では、所定値として、ファイルシステムにより規定されたファイルサイズの上限よりも所定量少ない値を所定値として設定する。記録中の動画ファイルのサイズが所定値以下である場合は、そのまま記録が継続される。
記録中の動画ファイルのサイズが所定値を超えた場合、制御部112は、出力部115−118から出力されている動画データに対し、ファイル分割を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S321)。次に、制御部112は、現在記録中の編集用動画データの動画ファイルをクローズし(S322)、新たに動画ファイルを生成して編集用動画データの記録を継続するよう、記録媒体制御部105に指示する(S323)。記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107を制御して、現在記録中の動画ファイルをクローズし、新たに動画ファイルを生成して、動画データの記録を継続する。
次に、記録装置100から出力された動画データを受け取って記録する外部の記録装置について説明する。図2は外部記録装置200の構成を示すブロック図である。
図2において、入力部201−204は、それぞれSDIフォーマットに従って記録装置100から出力された動画データを入力する。入力制御部205は、制御部211により設定された各入力部のSDIフォーマットや動画データの種類に基づいて、入力された動画データを入力してメモリ206に出力する。
メモリ206は、動画データやその他のデータを記憶する。記録装置200の各ブロックは、メモリ206に対してアクセスすることにより必要な処理を行う。また、メモリ206は、動画データの他に、ファイルシステムの情報や、管理情報など、各種の情報を記憶し、更に制御部112による制御のためのワークメモリ等の役割を果たす。また、メモリ206は、データの記録時や再生時におけるバッファメモリの役割を果たす。
動画処理部207は、動画データの画素数を変換する。また、動画処理部207は、記録された動画データが符号化されている場合、再生された動画データを復号する。また、動画処理部207は、再生された動画データを出力する場合、ユーザにより設定された出力形態に応じて動画データを変換する。
記録媒体制御部208は、書き込み読み出し部209に対して、データの書き込み、読み出し指示を出力する。また、記録媒体制御部208は、書き込み読み出し部209に対し、記録すべきデータを出力し、また書き込み読み出し部209より再生されたデータを受け取る。また、記録媒体制御部28は、書き込み読み出し部209より、記録媒体210の記録残量の情報などを受け取る。
書き込み読み出し部209は、記録媒体210に対し、動画データや各種の情報の書き込みおよび読み出しを行なう。書き込み読み出し部209は、記録時においては、動画データを記録媒体210に記録する。また、書き込み読み出し部209は、再生時においては、記録媒体210から動画データを読み出し、記録媒体制御部208に送る。本実施形態では、記録媒体210は、記録装置200に内蔵されたハードディスク(HDD)、フラッシュメモリカード等、ランダムアクセスの記録媒体である。記録媒体210は、不図示の装着、排出機構により、記録装置100に対して記録媒体108、109を容易に装着、排出することができるように構成してもよい。
また、記録媒体制御部208は、記録媒体210に記録する動画データや各種の情報を、FAT(File Allocation Table)等のファイルシステムに従いファイルとして管理する。また、記録媒体制御部105は、ATA(AT Attachment)等の公知のインターフェイス(IF)を有し、制御部211における記録媒体IFとの間でデータや各種のコマンドを通信する。また、本実施形態では、記録媒体制御部208は、exFATなどの実質的にファイルサイズの上限サイズが規定されていないファイルシステムに従って記録媒体210に記録されたファイルを管理する。そのため、記録装置100から出力された4Kデータなどのデータレートが大きい動画データを一つのファイルに格納して管理することができる。
本実施形態では、記録開始から記録停止までの間に記録した動画データを一つのファイルとして管理している。また、入力部201−204から入力されている動画データを一つにまとめて記録するように設定している場合、一つにまとめられた動画データを一つの動画ファイルとして管理する。しかしながら、4Kデータの様にデータレートが大きな動画データを一つのファイルに格納した場合、ファイルのサイズが大きくなり、その取り扱いが不便になる場合がある。そこで、記録開始から記録停止までに入力された動画データを複数のファイルに分割して記録し、これら複数のファイルを一つのシーン、或いはクリップとして管理することも可能である。このように記録開始から記録停止までに入力された動画データを複数のファイルとして記録する場合、記録装置200は記録装置100からのファイル分割のコマンドに応じて、新たにシーン或いはクリップを生成する。そして、このように記録開始から記録停止或いはファイル分割指示までに入力された動画データを複数のファイルとして記録する場合、これら複数の動画ファイルを一つのフォルダに格納して管理する。つまり、一つのシーン或いはクリップの記録を開始する度に、一つのフォルダを生成する。
制御部211は、操作部212からの入力に応じて記録装置200の動作全体を制御する。制御部211はマイクロコンピュータやメモリ等を含み、不図示のメモリに記憶されたプログラムに従って記録装置200を制御する。また、制御部211は、記録媒体制御部208との間でデータやコマンドを通信するための記録媒体インターフェイスを内蔵している。操作部212は、ユーザにより操作可能な各種のスイッチを含む。そして、操作部212は、ユーザによる各種の指示などを受理して制御部211へ通知する。また、操作部212は、電源スイッチや記録の開始、停止を指示するためのスイッチ、記録装置200のモードを切り替えるためのスイッチ等を含む。
制御部211は、記録媒体210に対して動画ファイルの書き込み、読み出しを行う場合、記録媒体制御部208を制御して、記録媒体210からファイルシステムデータ(管理データ)を読み出してメモリ206に記憶する。このファイルシステムデータは、記録媒体210に記録されたデータのファイル名やファイルのサイズ、データの記録アドレスなどを示すデータであり、ファイルを管理するための管理情報である。そして、制御部211は、読み出したファイルシステムデータに従ってファイルの書き込み、読み出しを制御する。制御部211は、記録媒体210へのファイルの書き込みに応じて、メモリ206に記憶されたファイルシステムデータを更新する。そして、更新したファイルシステムデータを記録媒体制御部208により記録媒体210に記録する。表示制御部213は、表示部214に画像やその他の情報を表示する。表示部214は、液晶表示装置や有機EL装置等を含む。出力部215は、入力された動画データや再生された動画データを外部に出力する。
次に、記録装置200において、入力部201−204により入力された動画データを記録媒体に記録する際の処理を説明する。
ユーザは操作部113を操作することにより、各入力部201−204より入力される動画データの画素数やフレームレート、及び入力部201−204におけるSDIフォーマットを設定することができる。ユーザは、記録装置100の出力部115−118に設定した動画データの画素数やフレームレート、及びSDIフォーマットに合わせて、各入力部201−204を設定することにより、記録装置100から出力された動画データを入力して記録することができる。
ユーザは、記録装置200の電源を投入後、記録装置100の出力部115−118と入力部201−204とをSDIフォーマットに従うケーブルで接続し、前記の通り各入力部201−204により入力される動画データやSDIフォーマットを設定する。そして、記録装置100が外部出力モードに設定されると、記録装置100より各入力部201−204に動画データが入力される。
この記録待機状態において、ユーザが操作部212を操作して、記録開始を指示すると、制御部211は入力部201−204より入力されている動画データを記録媒体210に記録するように指示する。このときユーザは、入力部201−204から入力されている動画データのうち、記録すべき動画データを選択することができる。また、ユーザは、入力部201−204から入力されている動画データのうち、選択した動画データを一つにまとめて(一つのファイルとして)記録するように指示することができる。また、ユーザが操作部212を操作して記録停止を指示すると、記録媒体210への動画データの記録を停止する。
また、前述のように、入力制御部205は、記録装置100から出力された動画データに多重されている記録開始、停止のコマンドデータを検出し、制御部211に送る。制御部211は、記録開始のコマンドデータに応じて、記録媒体210に動画ファイルを生成し、入力部201−204から入力されている動画データの記録を開始する。また、制御部211は、記録停止のコマンドデータに応じて、記録中の動画ファイルをクローズし、入力部201−204から入力されている動画データの記録を停止する。この場合、受信した動画データに記録装置における出力状態の情報が多重されていれば、それを検出して表示するなどして入力部の設定を行なうようにしてもよい。また、制御部211は、ファイル分割指示のコマンドデータに応じて記録中の動画ファイルをクローズし、新たに動画ファイルを生成して動画データの記録を継続する。
このように、本実施形態においては、外部出力モードにおいて動画データを外部の記録装置などに出力する場合、動画データの出力と並列に編集用動画データを生成して自己の記録媒体に記録する。そのため、後で編集用の動画データを生成する必要がなくなる。また、本実施形態では、編集用動画データの動画ファイルをクローズした場合に、外部の記録装置に対して動画ファイルの分割を指示する。そのため、記録媒体に記録した編集用動画データと外部の記録装置において記録されている動画データとを、同様のファイル構成で対応づけて記録することができる。本実施形態によれば、外部の記録装置200により記録される動画ファイルに格納された動画データの記録時間(フレーム数)と、記録媒体108、109に記録される動画ファイルに格納される編集用動画データの記録時間とが一致する。そのため、編集用動画データを用いて編集点を指定することで、簡単に、対応する動画データの編集を行うことができる。
なお、本実施形態では、記録装置100が二つの記録媒体に動画データを記録する構成であったが、三つ以上の記録媒体に動画データを記録可能な構成としてもよい。また、SDIフォーマット以外のフォーマットに従って動画データを出力することも可能である。また、外部に出力される動画データよりも画素数が少ない動画データを編集用動画データとして記録したが、外部に出力する動画データよりも情報量が少ない動画データを編集用動画データとすることも可能である。また、本実施形態では、四つの出力部を備え、これら4チャンネルの出力部を使って動画データを出力したが、チャンネルの数はこれに限られず、複数のチャンネルを用いることができる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態においても、記録装置100及び外部の記録装置200の構成は第1の実施形態と同様である。
図9は、本実施形態での外部出力モードに係わる記録装置100の動作のフローチャートを示す図である。なお、図9の動作も制御部112が記録装置100の各部を制御することにより実行される。
本実施形態では、図6(c)のように記録装置100(第1の記録装置)と2台の外部記録装置200(第2の記録装置、第3の記録装置)とをSDIフォーマットに従ったケーブルで接続し、2台の記録装置200で動画データを記録するシステム構成とする。
図6(c)のように記録装置100と2台の外部記録装置200とが接続され、ユーザにより外部出力モードに設定された場合、制御部112は動画データを出力部115−118より出力する(S901)。
この状態で、制御部112は操作部113より記録開始の指示があったか否かを判別する(S902)。本実施形態では、二つの記録装置200のうち、ユーザが一方の記録装置を選択し、選択した方の記録装置に対して動画データの記録が指示される。記録開始の指示があった場合、制御部112は、出力部115−118から出力されている動画データのうち、選択された記録装置200に出力されている動画データに記録開始を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S903)。出力制御部114は、選択された一方の記録装置200に対して出力されている動画データに記録開始のコマンドデータを多重して各出力部115−118に出力する。
次に、制御部112は、編集用動画データを記録する設定となっているか否かを判別する(S904)。ユーザにより、編集用動画データを記録しないように設定されていた場合、制御部112は編集用動画データを生成しないようにする。そして、制御部112は、操作部113より記録停止の指示があったか否かを判別する(S905)。記録停止の指示が無い場合、そのまま動画データを出力する。また、記録停止の指示があった場合、制御部112は、出力部115−118から出力されている動画データのうち、記録中の記録装置に出力されている動画データに記録停止を指示するコマンドデータを多重するよう出力制御部114に指示する(S906)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して出力部115−118に出力する。
また、編集用動画データを記録する設定となっていた場合、制御部112は記録媒体108、109に動画データを記録可能であるか否かを判別する(S907)。何れの記録媒体も装着されていない場合、或いは何れの記録媒体の記録残量も無い場合、制御部112は編集用動画データが記録できないと判断する。そして、制御部112は、編集用動画データを記録せず、操作部113より記録停止の指示があったか否かを判別する(S905)。記録停止の指示が無い場合、そのまま動画データを出力する。また、記録停止の指示があった場合、制御部112は、出力部115−118から出力されている動画データのうち、記録中の記録装置に出力されている動画データに記録停止を指示するコマンドデータを多重するよう出力制御部114に指示する(S906)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して出力部115−118に出力する。この場合、制御部112が編集用動画データを記録する設定となっているが、編集用動画データを記録できないことを表示部111に表示するようにしてもよい。
また、少なくとも一方の記録媒体に編集用動画データを記録可能であった場合、制御部112は動画処理部104を制御して編集用動画データを生成する。そして、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、編集用動画データを記録するように指示する(S908)。二つの記録媒体108、109に対してともに動画データを記録可能な場合、制御部112は記録残量が多い方の記録媒体を選択し、この選択した記録媒体に編集用動画データを記録するように記録媒体制御部105に指示する。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に対し、編集用動画データを記録するために動画ファイルを生成し、この動画ファイルに編集用動画データを格納して記録するように書き込み読み出し部106、107に指示する。
このように編集用動画データの記録を開始した後、制御部112は記録停止の指示があったか否かを判別する(S909)。記録停止の指示があった場合、制御部112は、出力部115−118から出力されている動画データのうち、動画を記録中の記録装置に出力されている動画データに記録停止を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S910)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して出力部115−118に出力する。また、制御部112は動画処理部104による編集用動画データの生成を停止して、記録を停止する(S911)。
また、記録停止の指示がない場合、制御部112は、記録媒体制御部105からの記録残量の情報に基づいて、編集用動画データを記録している記録媒体の記録残量が所定の閾値よりも少なくなったか否かを判別する(S912)。記録媒体の記録残量が閾値よりも少なくなった場合、制御部112は出力制御部114に次の動作を指示する。即ち、出力部115−118から出力されている動画データのうち、動画を記録中ではない記録装置200に出力されている動画データに記録開始を指示するコマンドデータを多重することが出力制御部114に指示される(S913)。この指示により、他方の記録装置200による動画の記録が開始される。また、制御部112は、動画を記録中の記録装置200に出力されている動画データに記録停止を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S914)。次に、制御部112は、現在記録中の編集用動画データの記録を停止するように記録媒体制御部105に指示する(S915)。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に記録中の編集用動画データの記録を停止し、動画ファイルをクローズするように書き込み読み出し部106、107に指示する。そして、制御部112は、現在選択している記録媒体以外の他の記録媒体に編集用動画データが記録可能か否かを判別する(S916)。例えば、記録媒体108を選択して編集用動画データを記録していた場合、制御部112は記録媒体109に編集用動画データが記録可能か否かを判別する。
当該他の記録媒体に動画データが記録可能でない場合、制御部112はこれ以降編集用動画データの生成、記録を停止する(S922)。この場合、制御部112が、編集用動画データを記録する設定となっているが、編集用動画データを記録できないことを表示部111に表示するようにしてもよい。そして、制御部112は、操作部113より記録停止の指示があったか否かを判別する(S905)。記録停止の指示が無い場合、そのまま動画データを出力する。また、記録停止の指示があった場合、制御部112は、動画を記録している記録装置200に出力されている動画データに対し、記録停止を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S906)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して出力部115−118に出力する。
また、他の記録媒体に編集用動画データを記録可能であった場合、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、他の記録媒体に新たに動画ファイルを生成して編集用動画データを記録するように指示する(S917)。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に、編集用動画データを記録するために動画ファイルを生成し、この動画ファイルに編集用動画データを格納して記録するように書き込み読み出し部106、107に指示する。
次に、制御部112は、記録停止の指示があったかを判別する(S918)。記録停止の指示がない場合、制御部112は上記他の記録媒体の残量が閾値よりも小さくなったかを判別する(S919)。残量が閾値以上であった場合、制御部112は記録中の編集用の動画ファイルのサイズが所定値に達したかを判別する(S920)。編集用動画ファイルのサイズが所定値以下の場合、そのまま動画データの出力と編集用動画ファイルの記録を継続する。また、S918で記録停止の指示があった場合、S919で残量が閾値よりも小さくなった場合、或いはS920でファイルのサイズが所定値に達した場合、制御部112は動画の記録を停止する。即ち、制御部112は、動画を記録中の記録装置に出力されている動画データに対し、記録停止を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S910)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して出力部115−118に出力する。また、制御部112は、動画処理部104による編集用動画データの生成を停止し、その記録を停止する(S911)。
また、S912において、記録媒体の記録残量が閾値以上であった場合、制御部112は、記録媒体制御部105から取得した記録済みの動画ファイルのサイズの情報に基づいて、動画ファイルのサイズが所定値を超えたか否かを判別する(S921)。記録中の編集用の動画ファイルのサイズが所定値以下である場合は、そのまま記録が継続される。また、記録中の動画ファイルのサイズが所定値を超えた場合、制御部112は、動画を記録中ではない方の記録装置200に出力されている動画データに対し、記録開始を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S913)。そして、前記の処理を実行する。
このように、一方の外部記録装置に動画データを記録しているときに記録中の編集用動画データの動画ファイルをクローズした場合、当該一方の記録装置に対して記録停止を指示すると共に、他方の記録装置に対して記録開始を指示する。そのため、記録媒体に記録する編集用動画データと外部の記録装置に記録される動画データとを同様のファイル構造で対応づけて記録することができる。本実施形態によれば、各外部記録装置200により記録される動画ファイルに格納された動画データの記録時間(フレーム数)と、記録媒体108、109に記録される動画ファイルに格納される編集用動画データの記録時間とが一致する。そのため、編集用動画データを用いて編集点を指定することで、簡単に対応する動画データの編集を行うことができる。
なお、本実施形態では、S921において、編集用動画ファイルのサイズが所定値を超えた場合、現在動画ファイルを記録中の外部記録装置に記録停止を指示し、他方の記録装置に記録開始を指示した。しかし、編集用動画ファイルのサイズが所定値を超えた場合、現在動画ファイルを記録中の外部記録装置にはファイル分割を指示し、そのまま記録を継続させるようにしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。
図10は、本発明の第3の実施形態に係わる記録装置1000と外部記録装置1100の構成を示すブロック図である。本実施形態では、DisplayPortに従って動画データを外部記録装置に出力する点が前述の実施形態とは異なっている。なお、DisplayPortは双方向の通信が可能なフォーマットである。本実施例に係わる記録装置1000の他の構成は、第1、第2の実施形態における記録装置100と同様の構成であり、機能も同様である。また、外部の記録装置1100については、動画データの入力構成および動画の記録構成以外は、上記第1および第2の実施形態における記録装置200と同様の構成であり、機能も同様である。図10において、図1および図2の構成と同じものは同一の番号を付加し、その詳細な説明は割愛する。
記録装置1000において、通信制御部1001は、制御部112からの指示に応じて、指定された動画データを外部IF1002、1003に出力する。また、通信制御部1001は、外部の記録装置1100に対して記録開始、停止のコマンド等のコマンドデータを送信する。また、通信制御部1001は、外部記録装置1100から出力された各種の情報を受信し、制御部112に知らせる。外部IF1002、1003は、DisplayPortに対応したコネクタ等を備え、外部記録装置1100に動画データを出力し、また外部機器との間で各種の情報を送受信する。
また、記録装置1100において、通信制御部1101は、制御部211からの指示に応じて、外部IF1102から動画データを受け取り、メモリ206に出力する。また、通信制御部1101は、記録装置1000から記録開始、停止のコマンド等のコマンドデータを受信する。また、通信制御部1101は、記録装置1000から出力された各種の情報を受信し、制御部211に知らせる。通信IF1102は、DisplayPortに対応したコネクタ等を備え、記録装置1000から動画データを受信し、また、外部機器との間で各種の情報を送受信する。
また、記録装置1100は、二つの記録媒体1106、1107のうち、一方を選択して動画データを記録する。記録媒体制御部1103は、書き込み読み出し部1104、1105を制御して、記録媒体1106、1107に動画データや各種の情報を記録し、再生する。また、記録装置1100は、リレー記録の機能を持つ。
本実施形態においても、図3、図9のフローチャートに示す処理を行う。また、本実施形態では、更に、記録装置1000が外部の記録装置1100からファイル分割要求或いは記録停止要求を受信する。
図11は、本実施形態に係わる記録装置1000の外部出力モードに関連した動作のフローチャートを示す図である。図11の動作は、制御部112が記録装置1000の各部を制御することにより実行される。
本実施形態では、図6(d)に示すように、記録装置1000と外部記録装置1100とをDisplayPortに応じたケーブルで接続して記録装置1100により動画データを記録するシステム構成とする。また、本実施形態では、制御部112により記録開始からの経過時間に係るタイムコード(時、分、秒、フレームを示す)を生成し、このタイムコードを動画データの各フレームに多重して出力する。
図6(d)に示すように、記録装置1000と外部記録装置1100とを接続し、ユーザにより外部出力モードに設定された場合、制御部112は、通信制御部1001に対し、動画データを出力するように指示する。通信制御部1001は外部IF1002、1003を制御して、外部IF1002、1003より動画データを出力する(S1101)。
この状態で、制御部112は、操作部113より記録開始の指示があったか否かを判別する(S1102)。記録開始の指示があった場合、制御部112は記録を開始するフレームを決定する。そして、制御部112は、記録開始を指示するコマンドデータと記録を開始するフレームに対応したタイムコード(記録開始位置)の情報を出力するように出力制御部114に指示する(S1103)。出力制御部114は、記録開始の指示コマンドのデータとコマンドの実行の対象となるフレーム(記録開始位置)の情報を外部IF1002または1003から外部記録装置1100に出力する。本実施形態では、制御部112は、記録開始の指示を受けた時点で出力している動画データのフレームに付加されたタイムコードの値に基づいて、所定フレーム数だけあとのフレームを記録開始位置として決定する。そして、この記録開始位置としてのタイムコードの情報を記録装置1000から外部の記録装置1100に出力する。外部の記録装置1100では、後述の様に、記録開始のコマンドに応じて、記録開始位置の情報が示すタイムコードに対応したフレームから動画データの記録を開始する。
次に、制御部112は、編集用動画データを記録する設定となっているか否かを判別する(S1104)。ユーザは、操作部113を操作することにより、外部出力モードにおいて、外部の記録装置への動画出力と並列に編集用動画データを生成して記録するか否かを設定することができる。ユーザにより、編集用動画データを記録しないように設定されている場合、制御部112は編集用動画データを記録しないようにする。そして、制御部112は、通信制御部1001により、外部の記録装置1100から記録停止要求を受けたか否か判別する(S1105)。
本実施形態では、後述のように、外部記録装置1100において、記録媒体の残量が閾値よりも少なくなり、更にリレー記録もできない場合、外部の記録装置1100が記録停止要求を送信する。制御部112は、この記録停止要求を受けた場合、その時点で出力されている動画データに付加されているタイムコードの値に基づいて、決められたフレーム数だけあとのフレームを記録停止位置として決定する。そして、制御部112は、記録停止を示すコマンドデータと、記録停止位置(タイムコード)の情報とを外部の記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1102または1103より、記録停止を示すコマンドデータと、記録停止位置の情報とを外部記録装置1100に送信する(S1109)。外部の記録装置1100では、後述のように、記録停止のコマンドと記録停止位置の情報を受けた場合、記録停止位置の情報により指定されたフレームまでを記録した後、動画データの記録を停止する。
また、記録停止要求を受信しない場合、制御部112は、通信制御部1001により、外部記録装置1100からファイル分割要求を受けたか否かを判別する(S1106)。本実施形態では、後述のように、外部の記録装置1100がリレー記録を行う場合、記録媒体の切り替えに応じてファイル分割要求を送信する。制御部112は、このファイル分割要求を受けた場合、その時点で出力されている動画データに付加されているタイムコードの値に基づいて決められたフレーム数だけあとのフレームをファイル分割位置として決定する。そして、制御部112は、ファイル分割を示すコマンドデータと、分割位置(タイムコード)の情報とを外部の記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1002または1003より、ファイル分割を示すコマンドデータと、ファイル分割位置の情報とを外部の記録装置1100に送信する(S1107)。
ファイル分割要求を受けていない場合、制御部112は、操作部113より記録停止の指示があったか否かを判別する(S1108)。記録停止の指示が無い場合、そのまま動画データを出力する。また、記録停止の指示があった場合、制御部112は、その時点で出力されている動画データに付加されているタイムコードの値に基づいて、決められたフレーム数だけあとのフレームを記録停止位置として決定する。そして、制御部112は、記録停止を示すコマンドデータと、記録停止位置(タイムコード)の情報とを外部の記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1002または1003より、記録停止を示すコマンドデータと、記録停止位置の情報とを外部の記録装置1100に送信する(S1109)。
また、編集用の動画データを記録する設定となっていた場合、制御部112は、記録媒体108、109に動画データを記録可能であるか否かを判別する(S1110)。何れの記録媒体も装着されていない場合、或いは何れの記録媒体の記録残量も無い場合、制御部112は編集用動画データを記録できないと判断し、編集用動画データを記録しないようにする。そして、S1105に進み、前述の処理を実行する。
また、少なくとも一方の記録媒体に編集用動画データを記録可能である場合、制御部112は動画処理部104を制御して、編集用動画データを生成する。そして、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、編集用の動画データを記録するように指示する(S1111)。二つの記録媒体108、109に対してともに動画データを記録可能な場合、制御部112は記録残量が多い方の記録媒体を選択し、この選択した記録媒体に編集用動画データを記録するように記録媒体制御部105に指示する。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に対し、編集用動画データを記録するために動画ファイルを生成し、この動画ファイルに編集用動画データを格納して記録するように書き込み読み出し部106、107に指示する。
編集用動画データの記録を開始した後、制御部112は記録停止の指示があったか否かを判別する(S1112)。記録停止の指示があった場合、制御部112は、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置(タイムコード)の情報とを外部記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1002または1003より、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部の記録装置1100に送信する(S1113)。また、制御部112は動画処理部104による編集用動画データの生成を停止し、その記録を停止する(S1114)。
また、記録停止の指示がない場合、制御部112は、通信制御部1001により、外部の記録装置1100から記録停止要求を受けたか否かを判別する(S1115)。制御部112は、記録停止要求を受けた場合、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部の記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1002または1003より、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部の記録装置1100に送信する(S1113)。また、制御部112は、動画処理部104による編集用動画データの生成を停止し、その記録を停止する(S1114)。
停止要求を受信しない場合、制御部112は、記録媒体制御部105からの記録残量の情報に基づいて、編集用動画データを記録している記録媒体の記録残量が所定の閾値よりも少なくなったか否か判別する(S1116)。本実施形態では、記録残量が閾値よりも少なくなった場合に、記録媒体の残量が無くなったものと判断する。記録媒体の記録残量が閾値よりも少なくなった場合、制御部112は、その時点で出力されている動画データに付加されているタイムコードの値に基づいて、決められたフレーム数だけあとのフレームをファイル分割位置として決定する。そして、制御部112は、ファイル分割を示すコマンドデータと分割位置の情報とを外部記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1101は、外部IF1002または1003より、ファイル分割を示すコマンドデータとファイル分割位置の情報とを外部の記録装置1100に送信する(S1117)。外部記録装置1100では、ファイル分割のコマンドデータを受けると、指定されたファイル分割位置のフレームまでを一つの動画ファイルに格納し、次のフレームから新たな動画ファイルを生成して記録する。
制御部112は、現在記録中の動画ファイルをクローズする(S1118)。このとき、制御部112は、S1117にて指示した分割位置と同じ位置のフレームまでを一つの動画ファイルに格納した後、ファイルをクローズする。そして、制御部112は、現在選択している記録媒体以外の他の記録媒体に編集用動画データが記録可能か否かを判別する(S1119)。
他の記録媒体に動画データを記録可能でない場合、制御部112は、これ以降編集用の動画データの生成、記録を停止する(S1130)。そして、S1105に進み、前述の処理を実行する。この場合、制御部112が、編集用動画データを記録する設定となっているが、編集用動画データを記録できないことを表示部111に表示するようにしてもよい。
また、他の記録媒体に編集用動画データを記録可能であった場合、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、他の記録媒体に新たに動画ファイルを生成して動画データを記録するように指示する(S1120)。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に対し、編集用動画データを記録するために動画ファイルを生成し、この動画ファイルに編集用動画データを格納して記録するように書き込み読み出し部106、107に指示する。
次に、制御部112は、記録停止の指示があったか否かを判別する(S1121)。記録停止の指示がない場合、制御部112は、通信制御部1001により、外部の記録装置1100から記録停止要求を受けたか否かを判別する(S1122)。停止要求を受信しない場合、制御部112は、動画データを記録している記録媒体の記録残量が所定の閾値よりも少なくなったか否かを判別する(S1123)。
記録媒体の記録残量が閾値以上であった場合、制御部112は、記録媒体制御部105から取得した記録済みの動画ファイルのサイズの情報に基づいて、動画ファイルのサイズが所定値を超えたか否かを判別する(S1124)。本実施形態では、前述のように、記録媒体108、109に記録した動画データを所定のファイルシステムに従って管理している。そのため、記録中の編集用動画ファイルのサイズが、ファイルシステムにより規定されたファイルサイズの上限に達した場合、記録中の動画ファイルを一旦クローズし、新たに動画ファイルを生成して記録を続ける。そのため、本実施形態では、所定値として、ファイルシステムにより規定されたファイルサイズの上限よりも所定量少ない値を所定値として設定する。記録中の動画ファイルのサイズが所定値を超えていた場合、ファイル分割処理を実行する(S1126)。
図12はファイル分割動作のフローチャートを示す図である。ファイル分割要求を受けた場合、制御部112は、その時点で出力されている動画データに付加されているタイムコードの値に基づいて、決められたフレーム数だけあとのフレームをファイル分割位置として決定する。そして、制御部112は、ファイル分割を示すコマンドデータと分割位置(タイムコード)の情報とを外部の記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1002または1003より、ファイル分割を示すコマンドデータとファイル分割位置の情報とを外部の記録装置1100に送信する(S1201)。次に、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、記録中の編集用動画ファイルをクローズするように指示する(S1202)。記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107に対し、現在記録中の動画ファイルをクローズするように指示する。このとき、制御部112は、S1201にて指示した分割位置と同じ位置のフレームまでを一つの動画ファイルに格納した後、ファイルをクローズする。次に、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、新たに動画ファイルを生成し、編集用動画データを記録するように指示する(S1203)。記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107に対し、新たに動画ファイルを生成し、この動画ファイルに編集用動画データを格納して記録するように指示する。
また、S1124で、記録中の動画ファイルのサイズが所定値以下であった場合、制御部112は、通信制御部1001が外部記録装置1100からファイル分割要求を受けたか否かを判別する(S1125)。ファイル分割要求を受けた場合、制御部112は図12のファイル分割処理を実行する。また、ファイル分割要求を受けいない場合には、そのまま記録が継続される。
S1121で記録停止の指示を受けた場合、S1122で停止要求を受けた場合、またはS1123で記録残量が閾値よりも少ない場合、制御部112は、外部記録装置1100に動画データの記録の停止を指示する。即ち、制御部112は、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1002または1003より、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部記録装置1100に送信する(S1113)。また、制御部112は、動画処理部104による編集用動画データの生成を停止し、その記録を停止する(S1114)。
また、S1116で、記録残量が閾値以上であった場合、制御部112は記録中の編集用動画ファイルのサイズが所定値を超えているかを判別する(S1127)。編集用動画ファイルのサイズが所定値を超えていた場合、制御部112は、図12のファイル分割処理を実行する(S1129)。また、記録中の動画ファイルのサイズが所定値以下であった場合、制御部112は、通信制御部1001が外部記録装置1100からファイル分割要求を受けたか否かを判別する(S1128)。ファイル分割要求を受けた場合、制御部112は図12のファイル分割処理を実行する。また、ファイル分割要求を受けない場合には、そのまま記録が継続される。
次に、外部記録装置1100の処理について説明する。図10の外部記録装置1100において、通信制御部1101は、外部IF1102より動画データが入力されている状態で記録開始のコマンドと記録開始位置の情報を受けた場合、それらを制御部211に出力する。制御部211は、記録媒体1106または1107の一方を選択する。そして、制御部211は、記録媒体制御部1103に対し、選択した記録媒体に動画ファイルを生成し、指定された記録開始位置のフレームより記録を開始するように指示する。記録媒体制御部1103は、書き込み読み出し部1104または1105に対し、動画ファイルを生成して記録を開始するように指示する。
記録を開始した後、制御部211は、記録中の記録媒体の残量を確認し、残量が閾値よりも少なくなった場合、リレー記録が可能であるか否かを判別する。他方の記録媒体の記録残量が残っており、リレー記録が可能であった場合、制御部211は、通信制御部1101に対し、ファイル分割要求を出力するように指示する。通信制御部1101は、外部IF1102より、記録装置1000にファイル分割要求を出力する。このファイル分割要求に応答して、前述のように、記録装置1000よりファイル分割のコマンドとファイル分割位置の情報が送信されると、通信制御部1101はこのファイル分割のコマンドと分割位置の情報を制御部211に送る。制御部211は、記録媒体制御部1103に対し、指定されたファイル分割位置にて動画ファイルをクローズするように指示する。記録媒体制御部1103は、現在記録中の動画ファイルに指定された位置までの動画データを格納した後ファイルをクローズする。そして、記録媒体制御部1103は、他の記録媒体に新たに動画ファイルを生成して記録を継続する。
また、リレー記録が可能でなかった場合、制御部211は、通信制御部1101に対し、記録停止要求を出力するように指示する。通信制御部1101は、外部IF1102より、記録装置1000に記録停止要求を出力する。この記録停止要求に応答して、前述のように、記録装置1000より記録停止のコマンドと停止位置の情報が送信されると、通信制御部1101は、記録停止のコマンドと停止位置の情報を制御部211に送る。制御部211は、記録媒体制御部1103に対し、指定された停止位置にて動画ファイルをクローズするように指示する。記録媒体制御部1103は、現在記録中の動画ファイルに指定された位置までの動画データを格納した後ファイルをクローズする。
また、記録を開始した後、記録装置1000からファイル分割のコマンドとファイル分割位置の情報が送信されると、通信制御部1101は、このファイル分割のコマンドと分割位置の情報を制御部211に送る。制御部211は、記録媒体制御部1103に対し、指定されたファイル分割位置にて動画ファイルをクローズするように指示する。記録媒体制御部1103は、現在記録中の動画ファイルに指定された位置までの動画データを格納した後ファイルをクローズする。そして、記録媒体制御部1103は、新たに動画ファイルを生成して記録を継続する。
また、記録を開始した後、記録装置1000から記録停止のコマンドと停止位置の情報が送信されると、通信制御部1101は、記録停止のコマンドと停止位置の情報を制御部211に送る。制御部211は、記録媒体制御部1103に対し、指定された停止位置にて動画ファイルをクローズするように指示する。記録媒体制御部1103は、現在記録中の動画ファイルに指定された位置までの動画データを格納した後ファイルをクローズする。
このように、本実施形態においては、外部出力モードにおいて動画データを外部の記録装置などに出力する場合、動画データの出力と並列に編集用動画データを生成し、記録媒体に記録する。そのため、後で編集用の動画データを生成する必要がなくなる。また、本実施形態では、編集用動画データの動画ファイルをクローズした場合に、外部記録装置に対して動画ファイルの分割を指示する。更に、本実施形態においては、外部記録装置がリレー記録時にファイル分割要求を送信した場合、編集用動画ファイルを分割する。そのため、記録媒体に記録した編集用動画データと外部記録装置において記録されている動画データとを同様のファイル構造で対応づけて記録することができる。
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。本実施形態においても、記録装置1000と外部記録装置1100の構成は第3の実施形態と同様である。
図13は、本実施例に係わる外部出力モードに関連した記録装置1000の動作のフローチャートを示す図である。図13の処理は、制御部112が記録装置1000の各部を制御することにより実行される。
本実施形態では、図6(e)に示すように、記録装置1000と2台の外部記録装置1100とをそれぞれDisplayPortに応じたケーブルで接続して動画データを記録するシステム構成を有する。
図6(e)のように記録装置1000と2台の外部記録装置1100とが接続された状態でユーザにより外部出力モードに設定された場合、制御部112は動画データを外部IF1002、1003より出力する(S1301)。この状態で、制御部112は、操作部113より記録開始の指示があったか否かを判別する(S1302)。本実施形態では、二つの記録装置1100のうち、ユーザが一方の記録装置を選択し、この選択した方の外部記録装置に対して動画データの記録を指示する。記録開始の指示があった場合、制御部112は、記録を開始するフレームを決定する。そして、制御部112は、記録開始を指示するコマンドデータと記録を開始するフレームに対応したタイムコード(記録開始位置)の情報を、選択された記録装置1100に出力するように通信制御部1001に指示する(S1303)。通信制御部1001は、記録開始のコマンドデータと記録開始位置の情報を外部IF1002または1003から外部の記録装置1100に出力する。本実施形態では、制御部112は、記録開始の指示を受けた時点で出力している動画データのフレームに付加されたタイムコードの値に基づいて、所定フレーム数だけあとのフレームを記録開始位置として決定する。そして、この記録開始位置としてのタイムコードの情報を記録装置1000から外部の記録装置1100に出力する。
次に、制御部112は、編集用動画データを記録する設定となっているか否かを判別する(S1304)。ユーザにより編集用動画データを記録しないように設定されていた場合、制御部112は編集用動画データを記録せず、通信制御部1001により外部記録装置1100から前述の記録停止要求を受けたか否かを判別する(S1305)。
記録停止要求を受けた場合、制御部112は、その時点で出力されている動画データに付加されているタイムコードの値に基づいて、決められたフレーム数だけあとのフレームを記録停止位置として決定する。そして、制御部112は、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置(タイムコード)の情報とを外部の記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1002または1103より、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部の記録装置1100に送信する(S1309)。
また、記録停止要求を受信しない場合、制御部112は、通信制御部1001により、外部記録装置1100からファイル分割要求を受けたか否かを判別する(S1306)。ファイル分割要求を受けた場合、制御部112は、その時点で出力されている動画データに付加されているタイムコードの値に基づいて、決められたフレーム数だけあとのフレームをファイル分割位置として決定する。そして、制御部112は、ファイル分割を示すコマンドデータと分割位置(タイムコード)の情報とを外部記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1101は、外部IF1002または1003より、ファイル分割を示すコマンドデータとファイル分割位置の情報とを外部の記録装置1100に送信する(S1307)。
ファイル分割要求を受けない場合、制御部112は、操作部113より記録停止の指示があったか否かを判別する(S1308)。記録停止の指示が無い場合、そのまま動画データを出力する。また、記録停止の指示があった場合、制御部112は、その時点で出力されている動画データに付加されているタイムコードの値に基づいて、決められたフレーム数だけあとのフレームを記録停止位置として決定する。そして、制御部112は、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置(タイムコード)の情報とを外部の記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1101は、外部IF1002または1003より、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部記録装置1100に送信する(S1309)。
また、編集用動画データを記録する設定となっていた場合、制御部112は記録媒体108、109に動画データを記録可能であるか否かを判別する(S1310)。何れの記録媒体も装着されていない場合、或いは、何れの記録媒体の記録残量も無い場合、制御部112は、編集用動画データを記録できないと判断し、編集用動画データを記録しないようにする。そして、S1305に進み、前述の処理を実行する。
また、少なくとも一方の記録媒体に編集用動画データを記録可能であった場合、制御部112は動画処理部104を制御して、編集用動画データを生成する。そして、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、編集用動画データを記録するように指示する(S1311)。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に対し、編集用動画データを記録するために動画ファイルを生成し、この動画ファイルに編集用動画データを格納して記録するように書き込み読み出し部106、107に指示する。
このように編集用動画データの記録を開始した後、制御部112は、記録停止の指示があったか否か判別する(S1312)。記録停止の指示があった場合、制御部112は、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置(タイムコード)の情報とを外部記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1002または1003より、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置(タイムコード)の情報とを外部記録装置1100に送信する(S1313)。また、制御部112は、動画処理部104による編集用動画データの生成を停止し、その記録を停止する(S1314)。
また、記録停止の指示がない場合、制御部112は、通信制御部1001により、外部記録装置1100から記録停止要求を受けたか否かを判別する(S1315)。制御部112は、記録停止要求を受けた場合、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1002または1003より、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部の記録装置1100に送信する(S1313)。また、制御部112は、動画処理部104による編集用動画データの生成を停止し、その記録を停止する(S1314)。
停止要求を受信しない場合、制御部112は、記録媒体制御部105からの記録残量の情報に基づいて、編集用動画データを記録している記録媒体の記録残量が所定の閾値よりも少なくなったか否かを判別する(S1316)。本実施形態では、記録残量が閾値よりも少なくなった場合に、記録媒体の残量が無くなったものと判断する。記録媒体の記録残量が閾値よりも少なくなった場合、制御部112は、その時点で出力されている動画データに付加されているタイムコードの値に基づいて、決められたフレーム数だけあとのフレームを記録停止位置として決定する。そして、その次のフレームを記録開始位置として決定する。そして、制御部112は、記録開始のコマンドと記録開始位置の情報とを、現在動画を記録していない、他方の記録装置1100に出力するように通信制御部1001に指示する(S1317)。また、制御部112は、記録停止のコマンドと記録停止位置の情報とを、現在動画データを記録中の記録装置1100に出力するように通信制御部1001に指示する(S1318)。通信制御部1001は、外部IF1002、1003により、動画データを記録中の記録装置1100に記録停止のコマンドと記録停止位置の情報を出力し、他方の記録装置1100に記録開始のコマンドと記録開始位置の情報を出力する。
次に、制御部112は、現在記録中の動画ファイルをクローズする(S1319)。このとき、制御部112は、S1318にて指示した記録停止位置と同じ位置のフレームまでを一つの動画ファイルに格納した後、ファイルをクローズする。そして、制御部112は、現在選択している記録媒体以外の他の記録媒体に動画データを記録可能か否か判別する(S1320)。他の記録媒体に動画データを記録可能でない場合、制御部112は、これ以降編集用動画データの生成、記録を停止する。そして、S1305に進み、前述の処理を実行する。この場合、制御部112が、編集用動画データを記録する設定となっているが、編集用動画データを記録できないことを表示部111に表示するようにしてもよい。
また、他の記録媒体に動画データを記録可能であった場合、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、他の記録媒体に新たに動画ファイルを生成して編集用動画データを記録するように指示する(S1321)。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に対し、編集用動画データを記録するために動画ファイルを生成し、この動画ファイルに動画データを格納して記録するように書き込み読み出し部106、107に指示する。
次に、制御部112は、記録停止の指示があったか否か判別する(S1322)。記録停止の指示がない場合、制御部112は、通信制御部1001により、外部の記録装置1100から記録停止要求を受けたか否か判別する(S1323)。停止要求を受信しない場合、制御部112は、動画データを記録している記録媒体の記録残量が所定の閾値よりも少なくなったか否かを判別する(S1324)。記録媒体の記録残量が閾値以上であった場合、制御部112は、記録媒体制御部105から取得した記録済みの動画ファイルのサイズの情報に基づいて、動画ファイルのサイズが所定値を超えたか判別する(S1325)。記録中の動画ファイルのサイズが所定値を超えていた場合、図12のファイル分割処理を実行する(S1327)。
また、記録中の動画ファイルのサイズが所定値以下であった場合、制御部112は、通信制御部1101により、外部記録装置1100からファイル分割要求を受けたか否かを判別する(S1326)。ファイル分割要求を受けた場合、制御部112は、図12のファイル分割処理を実行する。また、ファイル分割要求を受けない場合には、そのまま記録を継続する。
S1322で記録停止の指示を受けた場合、S1323で停止要求を受けた場合またはS1324で記録残量が閾値よりも少ない場合、制御部112は、外部記録装置による動画データの記録を停止する。即ち、制御部112は、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部記録装置1100に送信するように通信制御部1001に指示する。通信制御部1001は、外部IF1002または1003より、記録停止を示すコマンドデータと記録停止位置の情報とを外部記録装置1100に送信する(S1313)。また、制御部112は、動画処理部104による編集用動画データの生成を停止し、その記録を停止する(S1314)。
また、S1316で、記録残量が閾値以上であった場合、制御部112は記録中の編集用動画ファイルのサイズが所定値を超えているかを判別する(S1328)。編集用動画ファイルのサイズが所定値を超えていた場合、制御部112は、図12のファイル分割処理を実行する(S1330)。また、記録中の動画ファイルのサイズが所定値以下であった場合、制御部112は、通信制御部1001により、外部記録装置1100からファイル分割要求を受けたか否かを判別する(S1329)。ファイル分割要求を受けた場合、制御部112は、図12のファイル分割処理を実行する。また、ファイル分割要求を受けない場合には、そのまま記録が継続される。
外部の記録装置1100は、第3の実施形態と同様に動作し、入力された動画データを記録媒体1106、1107に記録する。
本実施形態によっても第3の実施形態と同様の技術的効果が得られる。即ち、外部出力モードにおいて動画データを外部の記録装置などに出力する場合、動画データの出力と並列に編集用動画データを生成し、記録媒体に記録する。そのため、後で編集用の動画データを生成する必要がなくなる。また、本実施形態では、編集用動画データの動画ファイルをクローズした場合に、動画データを記録する外部記録装置の切り替えを指示する。更に、本実施形態においては、外部記録装置がリレー記録時にファイル分割要求を送信した場合、編集用動画ファイルを分割する。そのため、記録媒体に記録した編集用動画データと外部記録装置において記録されている動画データとを同様のファイル構造で対応づけて記録することができる。
また、本実施形態では、本発明を撮像装置に適用した例を説明したが、これに限るものではない。例えば、パーソナルコンピュータなどの入出力手段、表示手段および記録手段を備えた情報処理装置またはこれとサーバなどの外部記録装置を接続した記録システムに適用してもよい。
前述した本発明の実施形態に係わる記録装置を構成する各手段並び制御方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する場合も含む。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、その他の方法として、まず記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。