JP2015099995A - 記録装置及び記録装置の制御方法 - Google Patents

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洋輔 鎌田
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Abstract

【課題】 異なる記録媒体に対して同一の動画像データを異なるビットレートで同時に記録した場合に、低ビットレートで記録した動画像データの欠落部分を効率的に生成する。
【解決手段】 記録装置は、同時に複数の記録媒体に動画データを記録可能であり、第1の記録媒体に第1の動画データを記録しながら、第1の動画データよりもビットレートの低い第2の動画データを第2の記録媒体に記録するように制御し、第1の動画データを記録しながら第2の動画データを記録しているときに、第2の動画データの記録を停止した場合、記録中の第1の動画データの記録を継続して行うように制御する。更に記録装置は、継続して記録された第1の動画データを、記録が停止された第2の動画データに対応したビットレートの動画データに変換し、記録が停止された第2の動画データと、変換された動画データとを結合する。
【選択図】 図1

Description

本発明は記録装置及び記録装置の制御方法に関し、特に同時に複数の動画を記録する装置及び制御方法に関する。
従来、動画像信号や音声信号を記録媒体に記録する記録装置が知られている。近年では、メモリカードやHDDなどのランダムアクセス、且つ、大容量の記録媒体に対して動画や音声を記録する家庭用のビデオカメラが登場しており、一般家庭に広く普及している。
一方、放送現場などでは、家庭用の撮影に比べ、記録した動画像信号に対して非常に高い信頼性が求められる。そこで、業務用途で用いるビデオカメラでは、複数の記録媒体に対して同一の動画を同時に記録する機能を有するものがある。この様に、複数の記録媒体に同じ動画を記録しておくことにより、一部の記録媒体に記録された動画が正しく再生されない場合、或いは、一部の記録媒体を紛失した場合でも、他の記録媒体から同じ動画を再生することができる。
例えば特許文献1には、筺体内の第1の記録媒体から第2の記録媒体へデータのバックアップを行う際に、それぞれの記録媒体の管理情報の差分から第2の記録媒体へ書き込むデータを決定して、データのバックアップを高速に行うことが記載されている。
二つの記録媒体に同時に動画像を記録する場合、ウェブ上へのアップロードや、編集用などに用いるため、一方のビットレート(データレート)や画素数を他方よりも低くしておくことも考えられる。
特開2007―200306号公報
上記のような場合に、エラー等により一方の動画像データのファイルの途中から欠落してしまうことが考えられる。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、異なる記録媒体に対して同一の動画像データを異なるビットレートで同時に記録した場合に、低ビットレートで記録した動画像データの欠落部分を効率的に生成することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る記録装置は、同時に複数の記録媒体に動画データを記録可能な記録手段と、第1の記録媒体に第1の動画データを記録しながら、第1の動画データよりもビットレートの低い第2の動画データを第2の記録媒体に記録するように、前記記録手段を制御し、前記第1の動画データを記録しながら前記第2の動画データを記録しているときに、前記第2の動画データの記録を停止した場合、記録中の前記第1の動画データの記録を継続して行うように前記記録手段を制御する制御手段と、前記継続して記録された第1の動画データを、前記記録が停止された第2の動画データに対応したビットレートの動画データに変換する変換手段と、前記記録が停止された第2の動画データと、前記変換手段により変換された動画データとを結合する結合手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、異なる記録媒体に対して同一の動画像データを異なるビットレートで同時に記録した場合に、低ビットレートで記録した動画像データの欠落部分を効率的に生成することができる。
本発明における記録装置の構成を示すブロック図である。 同時記録モードにおける動画の設定画面を示す図である。 同時記録モードでの記録制御の処理を示すフローチャートである。 同時記録モードで生成される識別情報とバッファ占有値の時間変化を示す図である。 記録の中断された動画ファイルの欠落部分の生成方法を示すフローチャートである。
(実施形態1)
図1は、実施形態1による記録装置としてのビデオカメラ100の構成例を示すブロック図である。なお、ビデオカメラ100は、AVCHDフォーマット(第1の記録方式)とMP4フォーマット(第2の記録方式)の2つの記録フォーマットが選択可能で、これらのフォーマットに従い、撮像部101を介して入力された動画信号或いは音声信号を記録する。なお、記録装置100は、これらの記録フォーマット以外の記録方式に従って動画や音声を記録する構成でもよい。
図1において、撮像部101は被写体を撮影し、被写体を示す動画像信号を生成して出力する。撮像部101は、ズームレンズやフォーカスレンズ等の光学系、CMOS等のイメージセンサ、アイリス、撮影した動画像信号をデジタル信号に変換するAD変換器、撮影された動画像に必要な処理を施す処理回路等を含む。また、撮像部101は、制御部108から静止画撮影の指示が出力された場合、静止画撮影指示に対応したタイミングで1画面の静止画信号を生成し、メモリ102に記憶する。また、撮像部101は、最大で横1920画素×縦1080画素の動画を出力することができる。また、撮像部101は、後述のように、ユーザに設定されたフレームレート、及びビットレート(データレート)に応じた形式の動画信号を出力する。ビットレートは、単位時間当たりに処理あるいは送受信されるビット数を示し、データレートは、単位時間当たりに処理あるいは送受信されるデータ量を示す。
メモリ102は、撮像部101から出力された動画信号や静止画信号、その他のデータを記憶する。第1信号処理部103と第2信号処理部104は、それぞれ、撮像部101にて撮影された動画信号に対して、MPEG等の公知の符号化方式に従う符号化処理を施し、その情報量を圧縮する。また、第1信号処理部103と第2信号処理部104は、音声入力部106より入力された音声信号に対し、AACなどの公知の符号化処理を施す。
ここで、第1信号処理部103と第2信号処理部104は、同時に動作することも可能である。例えば、第1信号処理部103でAVCHDフォーマットに従う処理を行いながら、第2信号処理部104でMP4に従う処理を行うことが可能である。或いは、第1信号処理部103と第2の信号処理部104でそれぞれMP4に従う処理を行い、出力する動画データのビットレートを異ならせることも可能である。また、第1信号処理部103と第2信号処理部104はそれぞれ、独立のハードウエア(ASIC)として構成することが可能であり、或いは、一つのハードウエアとして構成することも可能である。更に、第1信号処理部103と第2信号処理部104をソフトウエアの処理により実現することも可能である。
また、第1信号処理部103は、制御部108から静止画撮影の指示があると、メモリ102に記憶された静止画信号に対してJPEG等の公知の符号化処理を施し、再度メモリ102に保存する。ここで保存した静止画信号は、動画ファイルにおけるサムネイル画像も含む。また、再生モードにおいて、記録された動画ファイルや静止画ファイルを再生することや、それらのサムネイル画像を表示したインデックス画面により、再生したい画像ファイルを選択できるように表示することが可能である。
第1信号処理部103と第2信号処理部104は、制御部108からサムネイル生成の指示があった場合、記録されている動画ファイルや静止画ファイルのサムネイル画像を生成する。例えば、AVCHDフォーマットの動画ファイルの場合については、動画信号を復号して先頭付近のフレーム画像データを縮小することによりサムネイル画像が生成される。また、MP4ファイルの場合は、動画ファイル内に保存しているサムネイル画像データを復号することによりサムネイル画像が生成される。
そして、ユーザにより、サムネイル画像を含むインデックス画面にて、再生したいファイルが選択された場合は、それに対応する動画ファイルや静止画ファイルが再生される。表示部105は、制御部108からの指示に従い、動画像や静止画像、各種の情報を表示する。表示部105は液晶パネル等、公知の表示装置を含む。制御部108はマイクロコンピュータ(CPU)やその他必要なメモリを有し、メモリ102に記憶されたプログラムに従い、操作部107からの指示に応じてビデオカメラ100の各部の動作を制御する。操作部107は、電源スイッチ、動画像の撮影開始、停止を指示するトリガスイッチ、静止画撮影スイッチ、ズームスイッチ、再生スイッチ、メニュースイッチ等の各種のスイッチを備える。制御部108は、操作部107からのユーザの指示を受け付ける。なお、操作部107の一部はタッチパネルで構成され、表示部105に装着されるようにしてもよい。
第1記録再生部109は、制御部108からの指示に従い、記録媒体112に対して動画データや静止画データ、各種のデータを記録し、また、記録されている動画像データや静止画データなどを読み出す。記録媒体112はビデオカメラ100の本体に内蔵されており、例えば、大容量のフラッシュメモリやハードディスク(HDD)等のランダムアクセスな記録媒体である。第2記録再生部110は、制御部108からの指示に従い、記録媒体113に対して動画像データや静止画データ、各種のデータを記録し、また、記録されている動画データや静止画データなどを読み出す。
ここで、第1記録再生部109と第2記録再生部110は、FAT等の公知のファイルシステムに従い、記録媒体112、113に記録した動画像信号や静止画信号、各種のデータをファイルとして管理する。記録媒体113はメモリカードやハードディスク(HDD)等のランダムアクセス可能な記録媒体である。
本実施形態では、記録媒体113はフラッシュメモリを内蔵したメモリカードであり、着脱可能な記録媒体である。また、記録媒体113はそれぞれ、不図示の装着、排出機構により、ビデオカメラ100に対してユーザが容易に装着、排出可能な構成である。また、記録再生部110は、装着された記録媒体113を保護するための不図示の蓋を備えている。ユーザは、蓋を開けることで、記録媒体113を装着、排出する。また、記録媒体113が装着された状態で蓋を閉めることで、後述の様に、動画像の記録が可能となり、記録中などに蓋を開けた場合は、動画記録を停止する。なお、記録媒体112を記録媒体113と同様に、装着、排出可能な記録媒体としてもよい。
出力部111は、撮像部101より得られる動画信号や再生された動画信号、音声信号などをビデオカメラ100の外部機器に出力する。内部バス114は、ビデオカメラ100の各部の間で、各種のデータやコマンドを転送するために用いられる。
次に、ビデオカメラ100による基本的な撮影処理、及び再生処理について説明する。ビデオカメラ100では、内蔵の記録媒体112と、記録媒体113とに対して動画信号を記録し、再生することができる。撮影処理において、ユーザはビデオカメラ100が後述する記録待機状態であるときに操作部107を操作して、これら二つの記録媒体のうちの何れか一つを記録先の記録媒体として選択する。
また、ユーザは、記録待機状態において、記録する動画の形式やフレームレート及びビットレートを設定することができる。本実施形態では、記録媒体112及び記録媒体113は、AVCHDフォーマットの動画ファイルと、MP4ファイルの動画を記録することができる。また、記録する動画のフレームレートとして、30フレーム/秒(30P)と24フレーム/秒(24P)の何れかを設定することができる。本実施形態においては、同時記録モードで記録される動画データは、各記録媒体に対して同じフレームレートで記録される構成とする。
また、記録する動画のビットレートとして、AVCHDフォーマットの動画では24Mbps(メガビット毎秒)、17Mbps、12Mbpsの何れかを設定でき、MP4ファイルの動画では、9Mbps、4Mbpsの何れかを設定できる。
なお、更に動画の画素数を設定できるようにしてもよく、動画の形式やフレームレート或いはビットレートとして、上述以外の形式や値を設定できるようにしてもよい。また、フレームレート、ビットレート、あるいは画素数の全てではなく、これら複数の設定項目の少なくとも一つをユーザが任意に設定できるようにしてもよい。また、これら複数の設定項目を対応づけておき、何れか一つをユーザが設定した場合に、他の項目が自動的に設定されるようにしておいてもよい。
制御部108は、設定された記録媒体や記録形式、フレームレート、ビットレートを示す情報を内部の不揮発性メモリ(RAM)に記憶する。操作部107によりビデオカメラ100の電源が投入されると、制御部108は各部を制御して、撮像部101により得られた動画信号に応じた被写体の動画像を表示部105に表示し、記録待機状態となる。
この記録待機状態で、前述の様に記録先の記録媒体や記録形式、その他の設定項目が設定される。その後、操作部107により撮影開始の指示があると、制御部108は各部を制御し、記録先に設定された記録媒体への動画データの記録を開始する。撮像部101は、制御部108からの指示があると、動画信号を出力し、内部バス114を介してメモリ102に一旦記憶する。また、音声入力部106は、取得した音声信号をメモリ102に記憶する。
通常の動画記録において、制御部108は、第1信号処理部103へ指示を出し、メモリ102に記憶された動画信号を符号化し、動画データとして、メモリ102に再度記憶させる。また、第1信号処理部103は、メモリ102から音声信号を読み出し、この音声信号を符号化して再度メモリ102に記憶する。記録先として記録媒体112が選択されていた場合、制御部108は第1記録再生部109に対し、メモリ102から動画データと音声データを読み出し、記録媒体112に記録するように指示する。そして、操作部107により撮影停止の指示があると、制御部108は第1記録再生部109に対して、記録の停止を指示する。本実施形態では、動画データと音声データを一つのファイルとして管理する。
制御部108は、記録形式がMP4ファイル形式の場合、動画の記録開始時に、記録開始の先頭画面を静止画信号として処理し、メモリ102へ静止画データとして記憶するように、第1信号処理部103に指示する。そして、記録終了後に、メモリ102に記録された静止画データを読み出し、MP4ファイル形式の動画ファイルに格納して記録するように、第1記録再生部109、或いは第2記録再生部110に指示する。
また、記録待機状態において、操作部107により静止画撮影の指示があると、制御部108は撮像部101に対して静止画記録を指示する。撮像部101は静止画記録の指示に応じて1画面の静止画信号を生成し、メモリ102に記憶する。第1信号処理部103、第2信号処理部104は、制御部108からの静止画記録の指示に応じて、メモリ102に記憶された静止画信号を符号化し、再度メモリ102に記憶する。そして、制御部108は、第1記録再生部109、第2記録再生部110のうち、静止画記録先として選択された記録媒体に、静止画データを記録するように制御する。また、本実施形態では、動画像データと静止画像をDCF(Design rule for Camera File system)規格に従って記録する。
次に、再生処理について説明する。操作部107により再生モードの指示があった場合、制御部108は、記録媒体112、113のうち、記録先として選択されている記録媒体に記録されている動画ファイルの代表画像を含むインデックス画面を表示部105に表示する。ユーザは操作部107を操作し、表示部105に表示された各動画ファイルの代表画像から何れかを選択し、再生を指示する。再生が指示された場合、制御部108は、選択された代表画像に対応した動画ファイルを再生するように、第1記録再生部109、第2記録再生部110のうち選択された記録媒体に対応する記録再生部を制御する。第1記録再生部109、第2記録再生部110は、制御部108からの指示により、指定された動画ファイルの一部を随時、記録媒体から読み出し、メモリ102に記憶する。第1信号処理部103はメモリ102から動画ファイルを読み出して復号し、再生された動画像データとして再度メモリ102に記憶する。表示部105はメモリ102から再生された動画データを読み出して表示する。操作部107より再生停止の指示があった場合、制御部108は動画ファイルの再生を停止し、再び、インデックス画面を表示部105に表示させる。操作部107より、静止画の再生処理への指示がされると、制御部108は、同様に記録媒体に記録された各静止画ファイルの代表画像を含むインデックス画面を生成し、表示部105に表示する。そして、ユーザに選択された代表画像に対応する静止画ファイルを記録媒体から再生し、表示部105に表示させる。
次に、同時記録モードについて説明する。本実施形態のビデオカメラ100は、同時記録モードの機能を持つ。同時記録モードでは、二つの記録媒体に対して、AVCHDまたはMP4の記録形式で、動画データと音声データを同時に記録することができる。例えば、一方の記録媒体にAVCHDフォーマットの動画を記録し、他方の記録媒体にMP4ファイル形式の動画を記録することができる。或いは、両方の記録媒体に、共にAVCHD形式、或いは、MP4ファイル形式の動画を記録することができる。
また、本実施形態では、同時に記録される動画に関する前述の設定項目を、それぞれ独立に設定することが可能である。例えば、一方の記録媒体に記録される動画のビットレートを24Mbpsに設定し、他方の記録媒体に記録される動画のビットレートを9Mbpsや4Mbpsに設定することが可能である。ただし本実施形態においては、同時記録モードで記録される動画データは、各記録媒体に対して同じフレームレートで記録される構成とする。しかし、同時記録モードにおいて各記録媒体に対して独立に設定でき、異なるフレームレートの動画を記録できるものとしてもよい。
記録待機状態において、操作部107により同時記録モードの設定指示があった場合、制御部108は表示部105に対し、同時記録モードの設定画面を表示する。図2(a)は、同時記録モードの設定指示があったときに表示部105に表示される設定画面である。同時記録モードの設定指示があると、まず、図2の(a)に示す、同時記録の有効か無効かを設定できる画面201を表示部105へ表示する。ボタン201aは、同時記録を有効にする場合に選択するボタン、ボタン201bは同時記録を無効にする場合に選択するボタンである。表示201cは、現在設定されている同時記録の情報、ボタン201dは、現在の設定を変更する場合に選択するボタン、ボタン201eは画面201を閉じるボタンである。
ユーザは、この画面201で同時記録の有効、無効を選択できる。また、同時記録が無効に設定された場合、その直前に設定されていた状態が、制御部108の内部の不揮発メモリに保持される。表示201cで示した現在の設定は、左から順に記録フォーマット、フレームレート、記録モード(ビットレート)を示している。本実施形態においては、ビデオカメラ100の内蔵メモリ(記録媒体112)とSDカード(記録媒体113)に、動画を記録可能である。現在の設定を変更したい場合は、ボタン201dを選択する事で画面202が表示部105へ表示される。
図2(b)は、記録媒体毎に同時記録時の記録フォーマットを選択する画面202である。ボタン202aは記録媒体112(内蔵メモリ)へのAVCHD記録の設定を指示するボタン、ボタン202bは記録媒体112へのMP4記録の設定を指示するボタンである。また、ボタン202cは記録媒体113(SDカード)へのAVCHD記録の設定を指示するボタン、ボタン202dは記録媒体113へのMP4記録の設定を指示するボタンである。ボタン202eは、画面201へ戻るボタン、ボタン202fは画面203へ遷移するボタン、ボタン202gは、画面202を閉じるボタンである。ユーザは、それぞれの記録媒体に記録するフォーマットをこのように自由に選択することが可能である。一つの記録媒体に対し、AVCHDフォーマットの動画ファイルとMP4形式の動画ファイルを共に記録することが可能である。ユーザは、記録待機状態において、各記録媒体の記録フォーマットをいつでも変更することが可能である。
図2(c)は、画面202にてボタン202fを押した後に表示部105に表示される画面203である。ボタン203aは、記録媒体112及び記録媒体113へ記録する動画データのフレームレートの設定を指示するボタンである。本実施形態においては、同時記録モードで記録される動画データは、各記録媒体に対して同じフレームレートで記録される構成とする。ボタン203bは、記録媒体112の記録モード(ビットレート)の設定を指示するボタン、ボタン203cは記録媒体113の記録モード(ビットレート)の設定を指示するボタンである。ボタン203dは画面202へ戻るボタン、ボタン203eは同時記録の設定を完了し画面203を閉じるボタン、ボタン203fも画面203を閉じるボタンである。なお、本実施形態では、各記録モード(ビットレート)と、記録される動画の画素数とが対応づけられており、選択された記録モードに応じて画素数が決定される。例えば、記録モードとして24Mbpsと17Mbpsが選択された場合、画素数として横1920画素×縦1080画素が設定される。また、記録モードとして4Mbpsが選択された場合、画素数として横1280×縦720画素が設定される。
図2(d)、(e)は、同時記録をONに設定した時の記録待機状態における表示画面である。また、画面201にて同時記録をONに設定したとしても、以下に述べる条件1〜条件7を全て満たしていないと同時記録は有効に設定されない。
(条件1)設定された記録フォーマットのシーン上限に達していない
(条件2)ファイルシステムが正常である
(条件3)記録媒体の残容量が所定値以上ある
(条件4)着脱可能な記録媒体が存在する
(条件5)着脱可能な記録媒体がプロテクトされていない
(条件6)着脱可能な記録媒体を保護するための蓋が閉じられている
(条件7)動画記録時に使用するバッファが閾値以下である
図2(d)は、同時記録がONに設定され、かつ条件1〜7を満たしていた時に、表示部105に表示される画面204である。表示204aは、記録媒体112の記録フォーマットがAVCHDであり、記録可能時間が1時間20分、記録モードが24Mbpsである事を示している。また、表示204bは、記録媒体113の記録フォーマットがMP4であり、記録時間が30分、記録モードが9Mbpsである事を示している。画面204において、表示204aと表示204bが共に表示されている時、同時記録が有効であることを示している。
図2(e)は、同時記録がONと設定され、かつ条件1〜7の少なくとも一つを満たしていない場合に表示部105に表示される画面205である。ここでは、画面204は、記録媒体113について条件1〜7の何れかを満たしていない場合の表示画面である。表示205aは、記録媒体112について条件1〜7を満たしているため記録が可能であることを示している。表示205bは、記録媒体113について条件1〜7を全て満たしていないため記録ができず、記録可能時間やビットレートが表示されていないことを示している。ユーザは、条件1〜7を全て満たすように記録媒体113の状態を変えることにより、同時記録を有効に設定することができる。
制御部108は、第1記録再生部109、第2記録再生部110のそれぞれから必要な情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記の条件を満たすかどうかを判別する。
図3は、同時記録モードが設定された状態におけるビデオカメラ100の記録制御を示すフローチャートである。図3の処理は、制御部108が各部を制御することにより実行される。前述のように、記録待機状態にて同時記録モードが有効に設定され、操作部107により記録開始の指示があった場合に、図3の処理が開始される。
記録開始の指示があった場合、制御部108は、記録媒体112及び記録媒体113に記録される動画ファイルの識別情報を生成して記録する(ステップS301)。その際に生成される識別情報を図4(a)に示す。識別情報は、記録媒体112に記録される動画ファイル及び記録媒体113に記録される動画ファイルそれぞれのヘッダ部分等に記録される。フレームレート及び記録モード(ビットレート)は、同時記録モードを設定する際に選択された値である。本実施形態の同時記録モードにおいて、記録媒体112には高ビットレート(24Mbps)のAVCHDフォーマットの動画ファイルを記録し、記録媒体113には低ビットレート(9Mbps)のMP4ファイルの動画ファイルを記録する。
同時記録媒体IDは、同時記録した動画ファイルが記録される記録媒体のIDである。本実施形態において、記録媒体112に記録される動画ファイルには、同時記録媒体IDとして記録媒体113のIDが記録され、記録媒体113に記録される動画ファイルには、同時記録媒体IDとして記録媒体112のIDが記録される。
シーンIDは、一つのシーンを構成する動画ファイルを識別するための情報である。一つのシーンとは、記録開始の指示がなされてから記録停止の指示がなされるまでに記録される動画データまたは動画ファイルを示す。シーンIDは、記録開始の指示がなされる毎に異なる値が設定される。
記録中のファイルのファイルサイズが、ファイルシステム等によって決定される上限値を超えた場合、記録中のファイルを分割して新たなファイルが作成される。例えばFAT32ファイルシステムでは、1つのファイルサイズの上限が約4ギガバイト(GB)となっている。この場合、ファイルサイズの上限値を4GB以下に設定することが可能である。記録中に複数のファイルに分割された場合であっても、一つのシーンに含まれるファイルには同じシーンIDが割り当てられる。また、同時記録モードにおいて、記録媒体112及び記録媒体113それぞれに記録される動画ファイルには同じシーンIDが付加される。
時間情報は、公知のSMPTEタイムコード(以降タイムコード)である。制御部108は、内蔵するタイマを使い、記録開始からの経過時間を示すタイムコードをフレーム毎に生成する。本実施形態においては、記録媒体112及び記録媒体113に同時に記録される動画データのフレームレートは同じなので、共通のタイムコードが記録される。タイムコードは動画データの各フレームにメタデータとして付加して記録してもよい。同時記録モードで記録する動画データそれぞれのフレームレートが異なる場合、同時記録開始からの経過時間を示すタイムコードが、各動画データのフレーム毎に生成される。フレームレートが異なる動画データにおいては、記録開始時(0秒)と記録開始以降1秒単位で、同じ値のタイムコードがそれぞれの動画データの所定のフレームに記録される。
バッファ占有値は、公知のVBV(Video Buffering Verifier)値のことである。VBV値はMPEGで規定されているデコーダーの仮想バッファ占有値であり、動画ファイルにGOP(Group of Pictures)単位の周期で保存する。本実施形態では、フレームレートが30Pの場合、1GOPは15フレームで構成され、24Pの場合1GOPは12フレームで構成される。フレームレートが30P、24Pいずれの場合も1GOPが0.5秒分に対応している。再生時に、このVBVバッファのオーバーフローやアンダーフローが生じなければ、シームレスな再生が実現できると規定されている。
図4(b)は、デコード時のバッファ占有値の推移を示している。図で「結合位置」を示しているが、後述する動画データの結合の際に、この結合位置で示したように、バッファ占有値が上限値と下限値の間で遷移するようなバッファ占有値を満たす事ができれば、シームレスな結合が実現できる。図4(a)では、高ビットレートファイル及び低ビットレートファイルそれぞれにバッファ占有値を記録する構成となっているが、少なくとも低ビットレートファイルのバッファ占有値が記録されていればよい。
中断ファイル名は、同時記録モードにおいて記録が中断された動画ファイルに関するファイル名である。例えば同時記録モードにおいて記録媒体113に記録中の動画ファイルで記録の中断が発生した場合、記録媒体112に記録中の動画ファイルの識別情報へ、記録の中断が発生した記録媒体113の動画ファイルのファイル名が、中断ファイル名として記録される。
一方、記録の中断が発生した記録媒体113の動画ファイルの識別情報には、記録の中断が発生した際に同時記録モードで記録中の記録媒体112の動画ファイルのファイル名が、中断ファイル名として記録される。中断ファイル名は、同時記録している動画ファイルの記録の中断が発生したときに一時的にメモリ102等に記録され、動画ファイルの記録が終了してファイルをクローズする際に、動画ファイルの識別情報に記録される。なお、記録の中断が発生した記録媒体113の動画ファイルでは、記録の中断の状況によっては、正常に動画ファイルをクローズできない場合があり、その場合には中断ファイル名は記録できない。しかし、少なくとも記録媒体112に同時記録している、記録の中断が発生していない動画ファイルに中断ファイル名を記録することが可能である。
中断フラグは、同時記録モードにおいて、最終的にユーザ等の指示なしで記録が中断された場合に“有効”になるフラグである。同時記録開始時にファイルを作成する際、中断フラグは、記録の中断が発生したことを示す“有効”が記録され、ユーザ等の指示により記録を終了する場合にファイルクローズする処理と共に“無効”に書き換えられる。つまり、動画ファイルの識別情報において、中断ファイル名が記録されているか、“有効”の中断フラグが付加されていることは、同時記録モードで動画データを記録中に同時に記録していた動画ファイルの何れかにおいて記録の中断が発生したことに示している。
正常終了フラグは、同時記録モードにおいて、ユーザ等の指示なしで記録が中断された場合に、記録が中断した動画ファイルが正常な終了動作を経て終了したかどうかを示すフラグである。同時記録開始時にファイルオープンする際は、記録が正常に終了していないことを示す“異常終了”と記録し、動画ファイルの記録を終了する際に記録が正常に終了できれば、ファイルをクローズする処理と共に正常終了フラグを“正常終了”に書き換える。この正常終了フラグは動画ファイルに付加されていなくても、記録後に動画ファイルを検証することにより、正常に終了しているか否かは解析可能な場合は、付加しなくてもよい。
ステップS302において制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110を制御し、撮像部101が出力した動画信号を記録媒体112及び記録媒体113に動画ファイルとして記録を開始させる。ステップS303において制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110に、動画ファイルの記録の中断が発生していないかどうかを問い合わせる。動画ファイルの記録が中断されるケースとしては、上述した同時記録を行うための7つの条件1〜7を満たさなくなった場合が考えられ、例えば、記録中の記録媒体との接続が記録媒体の引き抜き等により切断された場合(条件4が満たされていない)などがある。
動画ファイルの記録の中断が発生していない場合(ステップS303でNo)、ステップS304において制御部108は、操作部107からユーザ等からの動画ファイルの記録停止指示を受け付けたか否かを判別する。記録停止指示を受け付けていない場合はステップS303に戻り、定期的にステップS303及びステップS304の判別を行う。ステップS304で記録停止指示を受け付けた場合には、ステップS305において制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110に、記録していた各動画ファイルの識別情報の中断フラグを“有効”から“無効”に書き換えて記録させる。
そしてステップS311において制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110に、記録していた各動画ファイルの記録を停止させ、各動画ファイルをクローズさせる。正常終了フラグは、ファイルがクローズした状況に応じて、“異常終了”から“正常終了”に書き換えられる。具体的には、正常動作を経て動画ファイルをクローズできた際には、正常終了フラグは、“異常終了”から“正常終了”に書き換えられる。一方、動画ファイルのクローズ中に記録媒体との接続が切断された等、正常動作を経て動画ファイルをクローズできなかった場合には、正常終了フラグは書き換えられずに、“異常終了”のまま記録されている。
動画ファイルの記録の中断が発生した場合(ステップS303でYes)、動画ファイルを正常にファイルクローズできる状況では第1記録再生部109または第2記録再生部110は、記録の中断が発生した動画ファイルのファイルクローズ処理を行う。動画ファイルの記録の中断が発生した場合に、動画ファイルを正常にファイルクローズできる状況とは、例えば記録媒体の残容量が所定値未満になったため記録が中断したり、バッファが閾値を越えたりした場合があげられる。
このような状況で、正常動作を経てファイルクローズできた場合には、動画ファイルの識別情報の正常終了フラグは、“異常終了”から“正常終了”に書き換えられる。一方、記録中の記録媒体の引き抜き等により、記録媒体との接続が切断されて記録が中断した場合などには、正常動作を経て動画ファイルをクローズできない状況においては、正常終了フラグは“異常終了”のままである。そして、いずれの状況においても、記録の中断が発生した動画ファイルの識別情報の中断フラグは“有効”のままである。
また、動画ファイルの記録の中断が発生した場合、制御部108は、第1記録再生部109または第2記録再生部110から、記録の中断が発生した動画ファイルの識別情報を受け取る。そして制御部108は、記録の中断が発生したのが低ビットレートで記録していたファイルがどうかを判別する(ステップS306)。
記録の中断が発生したのが低ビットレートで記録していたファイルの場合には、制御部108は第1記録再生部109または第2記録再生部110に、高ビットレートでの動画ファイルの記録だけ行う通常記録を継続させる(ステップS307)。本実施形態においては、記録の中断が発生したのが記録媒体113に記録していた動画ファイル(低ビットレート)の場合、制御部108は、第1記録再生部109に、記録媒体112に記録中の動画ファイル(高ビットレート)の記録を継続させる。
ステップS308において制御部108は、操作部107からユーザ等からの動画ファイルの記録停止指示を受け付けたか否かを判別する。記録停止指示を受け付けていない場合は、定期的にステップS308の判別を行う。記録停止指示を受け付けた場合、ステップS309において制御部108は、高ビットレートで記録していた動画ファイルの識別情報の中断フラグを、“有効”から“無効”に書き換えて記録する。本実施形態においては、制御部108は第1記録再生部109に、記録媒体112に記録していた動画ファイルの中断フラグを“有効”から“無効”に書き換えて記録させる。このとき低ビットレートで記録していた動画ファイル(本実施形態において、記録媒体113に記録していた動画ファイル)の識別情報の中断フラグは“有効”のままである。
その後ステップS311において制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110に、記録していた各動画ファイルのクローズ処理を実行させる。この際、第1記録再生部109及び第2記録再生部110は、記録媒体112または記録媒体113に記録していた動画ファイルの識別情報の正常終了フラグを、ファイルがクローズした状況に応じて、“異常終了”から“正常終了”に書き換える。
ファイルクローズ処理に際して、正常動作を経て動画ファイルをクローズできた場合は、正常終了フラグは“異常終了”から“正常終了”に書き換えられ、正常動作を経て動画ファイルをクローズできない場合、正常終了フラグは“異常終了”のままである。記録の中断が発生した動画ファイルについてすでにファイルクローズ処理がなされている場合には、第1記録再生部109及び第2記録再生部110は、ステップS308において記録が停止した動画ファイルについてファイルクローズ処理を行う。
ステップS306において、記録の中断が発生したのが高ビットレートで記録していたファイル、つまり、本実施形態において記録媒体112の動画ファイルの場合には、制御部108はステップS310へ処理を進める。ステップS310において制御部108は、第2記録再生部110に、低ビットレートで記録していたファイル(記録媒体113に記録していた動画ファイル)の識別情報の中断フラグを“有効”から“無効”に書き換えて記録させる。このとき高ビットレートで記録していた動画ファイル(本実施形態においては、記録媒体112に記録していた動画ファイル)の中断フラグは“有効”のままである。
その後ステップS311において制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110に、記録していた各動画ファイルのクローズ処理を実行させる。記録の中断が発生した動画ファイルについてすでにファイルクローズ処理がなされている場合には、第1記録再生部109及び第2記録再生部110は、ファイルクローズ処理がなされていない動画ファイルについてファイルクローズ処理を行う。この際、第1記録再生部109及び第2記録再生部110は、記録媒体112または記録媒体113に記録していた動画ファイルの識別情報の正常終了フラグを、ファイルがクローズした状況に応じて、“異常終了”から“正常終了”に書き換える。
次に、同時記録モードで記録した動画ファイルの中で、記録の中断が発生した動画ファイルがあった場合、同時に記録していた動画ファイルを用いて、記録の中断後欠落している部分を生成する処理について説明する。以下の処理では、記録の中断が発生した低ビットレートの動画データの欠落部分を、同時記録モードで記録した高ビットレートの動画データを変換して生成し、記録が中断していた動画データと生成した動画データとを結合する処理を行う。
図5は、記録の中断された動画ファイルの欠落部分の生成処理を示すフローチャートである。図5の処理は、制御部108がビデオカメラ100の各部を制御することにより実行される。また図5の処理は、同時記録モードの記録中に、低ビットレートで記録された動画ファイルに記録の中断が発生した場合に実行される。更に、同時記録モードの記録中に、高ビットレートで記録された動画ファイルにおいて、低ビットレートで記録された動画ファイルの記録中断後にも記録が継続された場合に、図5の処理により、低ビットレートで記録された動画ファイルの欠落部分が生成される。
図5の処理対象の動画ファイルを検出するために、制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110から、記録媒体内の各動画ファイルの識別情報を取得する。そして各動画ファイルに対して、制御部108は、取得した識別情報から、同時記録モードにおいて記録の中断が発生した動画ファイルであって、低ビットレートで記録された動画ファイルを検出する。
制御部108は、記録媒体112及び記録媒体113に記録されている各動画ファイルの識別情報における同時記録媒体IDとシーンIDのチェックを行う。そして、制御部108は、一方の記録媒体内の動画ファイルの識別情報に、同時記録媒体IDとして、他方の記録媒体のIDが記録され、かつ、同じシーンIDが記録されたファイルが該他方の記録媒体に記録されているかをチェックする。更に上記に該当するファイルのうち、低ビットレートで記録され、中断フラグが“有効”である動画ファイルは、同時記録モードにおいて記録の中断が発生した、低ビットレートで記録された動画ファイルであり、図5の処理対象の動画ファイルである。
同時記録モードで記録され、低ビットレートで記録された動画ファイルであっても、同時記録モードで記録の中断が発生していない動画ファイル(中断フラグが“無効”)である動画ファイルについては、図5の処理は実行しない。また、同時記録モードで記録の中断が発生した動画ファイル(中断フラグが“有効”)であっても、同時記録された動画ファイルのビットレートに比べて高いビットレートで記録されている動画ファイルについては、図5の処理は実行しない。
同時記録モードが終了した後や、ビデオカメラ100の電源がONされた、またはOFFされた場合、ユーザ等により動画ファイルの選択が行われた場合に、制御部108は、記録媒体内の動画ファイルの中から図5の処理対象の動画ファイルを検出する。図5の処理対象の動画ファイルが見つかった場合には、ユーザに記録の中断された動画ファイルの欠落部分の生成処理を行うかどうかを問い合わせ、ユーザの指示によって、制御部108が図5の処理を開始してもよい。
ステップS501において制御部108は、同時記録モードにおいて記録の中断が発生した、低ビットレートの動画ファイルの欠落部分を検出し、高ビットレートの動画ファイルの変換開始位置を決定する。制御部108は、記録の中断が発生した低ビットレートの動画ファイルの識別情報から正常終了フラグの情報を取得する。
正常終了フラグが“正常終了”の場合、制御部108は、記録の中断が発生した低ビットレートの動画ファイルの保存時に、最後に記録された動画データのタイムコード(時間情報)を検出する。正常終了フラグが“異常終了”の場合、記録の中断が発生した低ビットレートの動画ファイルの動画データのうち、再生可能に記録された最後のGOPの終端のタイムコードを検出する。
本実施形態では、動画記録中に所定のタイミングで各記録媒体上のファイルシステム情報(FAT)を更新する。そのため、記録が中断したファイルが正常にクローズされていない場合には、FATに基づいて記録が中断された動画ファイルの動画データの終端フレームを検出し、この終端フレームのタイムコードを識別情報から検出する。そして制御部108は、高ビットレートの動画ファイルに含まれる動画データの変換開始位置を、検出したタイムコードの位置に設定する。
同時記録モードにおいて、各記録媒体に対して異なるフレームレートの動画を記録した場合、記録開始時(0秒)と記録開始以降1秒単位で、同じ値のタイムコードがそれぞれの動画データの所定のフレームに記録されている。動画データの各フレームにフレーム番号が記録される場合、フレームレートが30Pの場合は0から29の番号が、記録される各フレームに繰り返し付与され、フレームレートが24Pの場合には0から23の番号が、記録される各フレームに繰り返し付与される。つまり、異なるフレームレートで同時記録された各動画ファイルにおいて、フレーム番号が0のフレームでは、同じタイムコードの値が記録されている。そこで、低ビットレートの動画ファイルの最後に記録された動画データのタイムコードの直前の秒単位のタイムコード(フレーム番号が0のフレームのタイムコード)を、高ビットレートの動画データの変換開始位置とする。
ステップS502において制御部108は、変換開始位置以外に高ビットレートの動画ファイルの変換に必要なパラメータを取得し設定する。記録の中断が発生した低ビットレートの動画ファイルに含まれる動画データに記録された最後のフレームと、変換後の動画ファイルの最初のフレームとがシームレスにつながるように、高ビットレートの動画ファイルの変換パラメータを設定する。例えば、低ビットレートの動画ファイルに記録されている識別情報からフレームレート、ビットレート及びバッファ占有値を検出し、変換パラメータとして設定する。
ステップS503において制御部108は、変換後のビットレートと変換が必要な時間とに基づいて、高ビットレートの動画データの変換処理を行った場合に予想される、変換後の動画データのデータ容量を算出する。更に制御部108は、低ビットレートの動画ファイルが記録された記録媒体に、変換処理により生成される動画データが記録可能かどうかを判別する。本実施形態では、制御部108は、低ビットレートの動画ファイルが記録されている記録媒体113の残容量を第2記録再生部110から取得し、変換して生成される動画データのデータ容量と比較して判断する。
変換された動画データが記録可能な場合、ステップS504において制御部108は、第1信号処理部103または第2信号処理部104に、高ビットレートの動画ファイルに含まれる動画データの変換処理により、動画データを生成させる。
第1信号処理部103または第2信号処理部104は、記録媒体112から変換対象の高ビットレートの動画ファイルを読み出し、ステップS501で決定された変換開始位置から記録終了までの部分の動画データを復号化する。高ビットデートの動画ファイルが記録時に複数のファイルに分割されている場合でも、ステップS501で決定された変換開始位置から、シーンIDが同じである一連の動画データの記録終了までの部分の動画データを復号化する。
そして、第1信号処理部103または第2信号処理部104は、復号化した動画データを、ステップS502で設定された変換パラメータを用いて変換して、再び符号化した後、メモリ102に記録させる。制御部108は、第2記録再生部109に対し、メモリ102から符号化された変換後の動画データを読み出し、記録媒体113に記録させる。高ビットレートの動画と低ビットレートの動画のフレームレートが異なる場合、高ビットレートの動画を複合した後、低ビットレートの動画と同じフレームレートに変換し、符号化する。
ステップS505において制御部108は、第2記録再生部110に、記録媒体113に記録されている低ビットレートで記録した動画ファイル中の動画データに続くように、変換処理により生成された動画データを結合させる。具体的には、記録媒体113に記録されている低ビットレートで記録した動画ファイルが正常にファイルクローズされている場合、第2記録再生部110は、変換処理により生成された動画データを記録媒体113に記録する際に、FATを書き換える。第2記録再生部110は、低ビットレートで記録した動画データと、変換処理により生成された動画データとが連続して再生されるように、FATを書き換えることで、2つの動画データの結合を行う。
低ビットレートで記録した動画ファイルが正常にファイルクローズされていない場合、第2記録再生部110は、記録の中断が発生した動画データのうち、再生可能に記録された最後のGOPのデータを記録媒体113から読み出す。そして、制御部108は、再生可能に記録された最後のGOPの終端(ステップS501で決定した変換開始位置)の動画データと、変換処理により生成された動画データとをメモリ102上等で結合させる。そして、制御部108は、結合した動画データを第2記録再生部110に記録媒体113へ記録させる。
結合後の動画データを含むファイルは、第2信号処理部104により、記録媒体113のファイルシステム上のファイルサイズの上限を超えないように生成される。結合後、動画ファイルのファイルサイズの上限を超える場合には、複数のファイルに分割して生成される。そして、生成された結合後の動画ファイルは、第2記録再生部110によって記録媒体113に記録される。
ステップS506において制御部108は、生成された結合後の動画ファイルの識別情報で中断フラグが“有効”になっているものについて、“無効”に書き換えるか、中断フラグを消去して、動画ファイルの生成処理を終わる。
ステップS503において、変換後の動画ファイルが記録可能でなかった場合には、ステップS507において制御部108は、表示部105に変換後の動画ファイルを記録できない旨を通知して処理を終了する。本実施形態では変換後の動画ファイルが記録可能でなかった場合は処理を終了するが、動画ファイルの生成処理を続けるか否かをユーザ等が操作部107を通して指示できるように構成してもよい。そして、動画ファイルの生成処理を続ける指示が入力された場合にステップS504の変換処理を行ってもよい。この際は、変換後の動画ファイルが記録可能となるように、記録媒体113内に記録済みの動画ファイルを削除する等の処理を行うのが望ましい。
以上のように、本実施形態において、異なる記録媒体に対して同一の動画像データを異なるビットレートで同時に記録した場合に、低ビットレートで記録した動画像データの欠落部分を効率的に生成することができる。また、生成した欠落部分の動画像データを、記録した低ビットレートの動画像データとシームレスに結合することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、同時記録モードにおいて、記録の中断が発生した動画ファイルの欠落部分の生成に必要な識別情報は、各動画ファイルのヘッダ等に記録していたが、本実施形態では、管理ファイルとして、動画ファイルとは別ファイルで記録する。管理ファイルは、同時記録モードで記録された各動画ファイルに対応して、記録媒体112と記録媒体113の少なくとも一方に記録される。管理ファイルでは、実施形態1において、記録媒体112に記録される動画ファイルと記録媒体113に記録される動画ファイルとが保持していた識別情報を、まとめて保持している。
管理ファイルが保持している識別情報を図4(c)に示す。同時記録媒体IDとして、記録媒体112と記録媒体113のIDが記録されている。また、フレームレート、記録モード(ビットレート)、シーンID、時間情報、バッファ占有値、中断フラグ、及び正常終了フラグは、それぞれ記録媒体112の動画データと記録媒体113の動画データについての情報を保持している。中断ファイル名については、記録の中断が発生した動画ファイルのファイル名と、記録の中断が発生したときに同時記録していた動画ファイルのファイル名が記録されている。また、バッファ占有値は、記録媒体112及び記録媒体113の動画ファイルそれぞれについて記録する構成となっているが、少なくとも低ビットレートで記録される動画ファイルのバッファ占有値が記録されていればよい。時間情報(タイムコード)については、管理ファイルでなく、各記録媒体に記録する動画データの各フレームにメタデータとして付加して記録してもよいし、管理ファイルと動画データのメタデータとの両方に記録してもよい。
本実施形態における、同時記録モードが設定された状態におけるビデオカメラ100の記録制御について、図3を用いて説明する。本実施形態においても、図3の処理は、制御部108が各部を制御することにより実行される。
同時記録モードが有効に設定され、記録開始の指示があった場合、制御部108は、記録媒体112及び記録媒体113に記録される動画ファイルの識別情報を管理ファイルとして生成してメモリ102に記録する(ステップS301)。そして制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110を制御し、撮像部101が出力した動画信号を記録媒体112及び記録媒体113に動画ファイルとして記録を開始させる(ステップS302)。更に制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110に、動画ファイルの記録の中断が発生していないかどうかを問い合わせる(ステップS303)。
動画ファイルの記録の中断が発生していない場合(ステップS303でNo)、制御部108は、操作部107からユーザ等からの動画ファイルの記録停止指示を受け付けたか否かを判別する(ステップS304)。記録停止指示を受け付けていない場合(ステップS304でNo)はステップS303に戻り、定期的にステップS303及びステップS304の判別を行う。記録停止指示を受け付けた場合(ステップS304でYes)、制御部108は、管理ファイルの各動画ファイルの中断フラグを“有効”から“無効”に書き換える(ステップS305)。
そして制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110に、各動画ファイルの記録を停止してファイルをクローズさせ、管理ファイルの各動画ファイルの正常終了フラグを“異常終了”から“正常終了”に書き換える(ステップS311)。
動画ファイルの記録の中断が発生した場合、記録の中断が発生した動画ファイルを、正常動作を経てファイルクローズできる状況では、第1記録再生部109または第2記録再生部110は、記録の中断が発生した動画ファイルのファイルクローズ処理を行う。このような状況で、正常動作を経てファイルクローズできた場合には、管理ファイルのクローズした動画ファイルの正常終了フラグは、“異常終了”から“正常終了”に書き換えられる。一方、正常動作を経て動画ファイルをクローズできない状況においては、正常終了フラグは“異常終了”のままである。そして、いずれの状況においても、記録の中断が発生した動画ファイルの中断フラグは“有効”のままである。
また、動画ファイルの記録の中断が発生した場合(ステップS303でYes)、制御部108はメモリ102の管理ファイルから記録の中断が発生した動画ファイルの識別情報を受け取る。そして制御部108は、記録の中断が発生したのが低ビットレートで記録していたファイルがどうかを判別する(ステップS306)。
記録の中断が発生したのが低ビットレートで記録していたファイルの場合には、制御部108は第1記録再生部109または第2記録再生部110に、高ビットレートでの動画ファイルの記録だけ行う通常記録を継続させる(ステップS307)。本実施形態においては、記録の中断が発生したのが記録媒体113に記録していた動画ファイル(低ビットレート)の場合、制御部108は、第1記録再生部109に、記録媒体112に記録中の動画ファイル(高ビットレート)の記録を継続させる。
続いて制御部108は、操作部107からユーザ等からの動画ファイルの記録停止指示を受け付けたか否かを判別する(ステップS308)。記録停止指示を受け付けていない場合(ステップS308でNo)、定期的にステップS308の判別を行う。このとき記録媒体113への動画ファイルの記録はすでに停止されている(中断されている)ので、記録媒体112への動画ファイルの記録についての停止指示の有無を判別することになる。
記録停止指示を受け付けた場合、制御部108は、管理ファイルの、高ビットレートで記録していた(記録媒体112に記録していた)動画ファイルの中断フラグを“有効”から“無効”に書き換えて記録する(ステップS309)。このとき低ビットレートで記録していた動画ファイル(本実施形態において、記録媒体113に記録していた動画ファイル)の中断フラグは“有効”のままである。
その後ステップS311において制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110に、記録していた各動画ファイルのクローズ処理を実行させる。この際、制御部108は、管理ファイルにおける、記録媒体112または記録媒体113に記録していた動画ファイルの正常終了フラグを、ファイルがクローズした状況に応じて、“異常終了”から“正常終了”に書き換える。
ファイルクローズ処理に際して、正常動作を経て動画ファイルをクローズできた場合は、正常終了フラグは“異常終了”から“正常終了”に書き換えられ、正常動作を経て動画ファイルをクローズできない場合、正常終了フラグは“異常終了”のままである。記録の中断が発生した動画ファイルについてすでにファイルクローズ処理がなされている場合には、第1記録再生部109及び第2記録再生部110は、ステップS308において記録が停止した動画ファイルについてファイルクローズ処理を行う。
ステップS306において、記録の中断が発生したのが高ビットレートで記録していたファイル、つまり、本実施形態において記録媒体112の動画ファイルの場合には、制御部108はステップS310へ処理を進める。制御部108は、管理ファイルにおける、低ビットレートで記録していた(記録媒体113に記録していた)動画ファイルの中断フラグを“有効”から“無効”に書き換える(ステップS310)。このとき高ビットレートで記録していた(記録媒体112に記録していた)動画ファイルの中断フラグは“有効”のままである。
その後制御部108は、第1記録再生部109及び第2記録再生部110に、記録していた各動画ファイルの記録を停止させ、ファイルクローズさせる(ステップS311)。この際、制御部108は、管理ファイルにおける、記録媒体112または記録媒体113に記録していた動画ファイルの正常終了フラグを、ファイルがクローズした状況に応じて、“異常終了”から“正常終了”に書き換える。
本実施形態において、ステップS301で、同時記録モードが有効に設定され、記録開始の指示があった場合に管理ファイルを生成するとした。これに限らず、ステップS301において制御部108は各動画ファイルの識別情報を一旦メモリ102に記憶しておき、ステップS303において記録の中断が発生したら、メモリ102に記憶していた識別情報から管理ファイルを生成してもよい。この場合、管理ファイルが作成されているシーンIDの動画ファイルのうちいずれかは、同時記録モードにおいて記録の中断が発生したことが容易にわかる。
次に、本実施形態における、同時記録モードで記録の中断が発生した動画ファイルがあった場合、同時に記録していた動画ファイルを用いて、記録の中断後欠落している部分の動画データを生成する処理について図5を用いて説明する。図5の処理は、制御部108が各部を制御することにより実行される。本実施形態においても、実施形態1と同様に、記録媒体内に図5の処理対象の動画ファイル(同時記録モードにおいて記録の中断が発生した、低ビットレートで記録された動画ファイル)がある場合に、図5の処理を実行する。
制御部108は、同時記録モードにおいて記録の中断が発生した低ビットレートの動画ファイルの欠落部分を検出し、高ビットレートの動画ファイルの変換開始位置を決定する(ステップS501)。制御部108は、管理ファイルの識別情報から、記録の中断が発生した低ビットレートの動画ファイルの正常終了フラグを取得する。
正常終了フラグが“正常終了”の場合、制御部108は、記録の中断が発生した低ビットレートの動画ファイルの保存時に最後に記録された動画データのタイムコード(時間情報)を検出する。正常終了フラグが“異常終了”の場合、記録の中断が発生した低ビットレートの動画ファイルのデータのうち、再生可能に記録された最後のGOPの終端のタイムコードを検出する。そして制御部108は、高ビットレートの動画ファイルに含まれる動画データの変換開始位置を、検出したタイムコードの位置に設定する。
制御部108は、変換開始位置以外に高ビットレートの動画ファイルの変換に必要なパラメータを管理ファイルから取得し設定する(ステップS502)。記録の中断が発生した低ビットレートの動画ファイルに含まれる動画データに記録された最後のフレームと、変換して生成される動画ファイルの最初のフレームとがシームレスにつながるように、高ビットレートの動画ファイルの変換パラメータを設定する。
続いて制御部108は、変換後のビットレートと変換が必要な時間とに基づいて、高ビットレートの動画データの変換処理を行った場合に予想される、変換後の動画データのデータ容量を算出する。そして制御部108は、低ビットレートの動画ファイルが記録された記録媒体に、変換処理により生成される動画データが記録可能かどうかを判別する(ステップS503)。本実施形態では、制御部108は、低ビットレートの動画ファイルが記録されている記録媒体113の残容量を第2記録再生部110から取得し、変換処理により生成される動画データのデータ容量と比較して判断する。
変換された動画データが記録可能な場合(ステップS503でYes)、制御部108は、第1信号処理部103または第2信号処理部104に、高ビットレートの動画ファイル中の動画データの変換処理により、動画データを生成させる(ステップS504)。第1信号処理部103または第2信号処理部104は、記録媒体112から変換対象の高ビットレートの動画ファイルを読み出し、ステップS501で決定された変換開始位置から記録終了までの部分の動画データを復号化する。
そして、第1信号処理部103または第2信号処理部104は、復号化した動画データを、ステップS502で設定された変換パラメータを用いて変換して、再び符号化した後、メモリ102に記録させる。制御部108は、第2記録再生部109に対し、メモリ102から符号化された変換後の動画データを読み出し、記録媒体113に記録させる。
制御部108は、第2記録再生部110に、記録媒体113に記録されている低ビットレートで記録した動画ファイル中の動画データに続くように、変換処理により生成された動画データを結合させる(ステップS505)。結合後の動画データを含む動画ファイルは、第2信号処理部104により、記録媒体113のファイルシステム上のファイルサイズの上限を超えないように作成される。結合後、動画ファイルのファイルサイズの上限を超える場合には、複数のファイルに分割してファイルが生成される。そして、生成された結合後の動画ファイルは、第2記録再生部110によって記録媒体113に記録される。
制御部108は、生成された結合後の動画ファイルの識別情報で中断フラグが“有効”になっているものについて、“無効”に書き換えるか、中断フラグを消去して、動画ファイルの生成処理を終わる(ステップS506)。または、記録の中断が発生した動画ファイルの結合及び記録が終了したら、ステップS506において、管理ファイルを消去してもよい。
ステップS503において、変換後の動画ファイルが記録可能でなかった場合には、制御部108は、表示部105に変換後の動画ファイルを記録できない旨を通知して処理を終了する(ステップS507)。
以上のように、本実施形態において、異なる記録媒体に対して同一の動画像データを異なるビットレートで同時に記録した場合に、低ビットレートで記録した動画像データの欠落部分を効率的に生成することができる。また、生成した欠落部分の動画像データを、記録した低ビットレートの動画像データとシームレスに結合することができる。メモリ102に管理ファイルとして動画ファイルとは別ファイルで動画ファイルの識別情報を保持していることで、それぞれの記録媒体内の動画ファイルのヘッダ等を読みださなくても、記録が中断した動画ファイルが検出できる。
100 ビデオカメラ
101 撮像部
102 メモリ
103 第1信号処理部
104 第2信号処理部
105 表示部
106 音声入力部
107 操作部
108 制御部
109 第1記録再生部
110 第2記録再生部
111 出力部
112 記録媒体
113 記録媒体
114 内部バス

Claims (8)

  1. 同時に複数の記録媒体に動画データを記録可能な記録手段と、
    第1の記録媒体に第1の動画データを記録しながら、第1の動画データよりもビットレートの低い第2の動画データを第2の記録媒体に記録するように、前記記録手段を制御し、前記第1の動画データを記録しながら前記第2の動画データを記録しているときに、前記第2の動画データの記録を停止した場合、記録中の前記第1の動画データの記録を継続して行うように前記記録手段を制御する制御手段と、
    前記継続して記録された第1の動画データを、前記記録が停止された第2の動画データに対応したビットレートの動画データに変換する変換手段と、
    前記記録が停止された第2の動画データと、前記変換手段により変換された動画データとを結合する結合手段と、を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記変換手段は、前記継続して記録された第1の動画データにおいて、前記第2の動画データの記録が停止した位置に対応する動画データから、前記第1の動画データの記録停止までの動画データを、前記前記第2の動画データに対応したビットレートの動画データに変換することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記変換手段は、前記記録を停止された第2の動画データが、正常に動画データの記録を停止された場合には、前記第2の動画データの最後に記録されたフレームに対応する、前記継続して記録された第1の動画データのフレームから、前記継続して記録された第1の動画データの最後に記録されたフレームまでの動画データを、前記第2の動画データに対応したビットレートの動画データに変換し、
    前記記録を停止された第2の動画データが、正常に動画データの記録を停止されていない場合には、前記記録を停止された第2の動画データのうち再生可能に記録された最後のフレームに基づいて決定される所定のフレームに対応する、前記継続して記録された第1の動画データのフレームから、前記継続して記録された第1の動画データの最後に記録されたフレームまでの動画データを、前記前記第2の動画データに対応したビットレートの動画データに変換することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記結合手段は、前記記録を停止された第2の動画データが、正常に動画データの記録を停止された場合には、前記記録を停止された第2の動画データの最後に記録されたフレームと、前記変換手段により変換された動画データの最初のフレームとが連続して再生されるように、前記記録が停止された第2の動画データと、前記変換手段により変換された動画データとを結合し、
    前記記録を停止された第2の動画データが、正常に動画データの記録を停止されていない場合には、前記記録を停止された第2の動画データにおける前記所定のフレームと、前記変換手段により変換された動画データの最初のフレームとが連続して再生されるように、前記記録が停止された第2の動画データと、前記変換手段により変換された動画データとを結合することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記記録手段は、前記第2の動画データの記録を停止する際に、正常に動画データの記録を停止されたか否かを識別するための第1の情報を、前記第1の記録媒体と前記第2の記録媒体の少なくとも一方に記録し、
    前記制御手段は、前記第1の情報に基づいて、前記変換手段及び前記結合手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記記録が停止された第2の動画データを、前記第2の記録媒体に記録された動画データから検出する検出手段を有し、
    前記記録手段は、前記第1の動画データを記録しながら前記第2の動画データを記録しているときに、ユーザによる記録停止の指示を受ける前に、前記第1の動画データを記録している状態で、記録が停止されたか否かを識別するための第2の情報を、前記第1の記録媒体と前記第2の記録媒体の少なくとも一方に記録し、
    前記検出手段は、前記第2の情報に基づいて、前記記録が停止された第2の動画データを検出することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の記録装置。
  7. 前記記録手段は、前記第2の動画データの記録中に記録していた前記第1の動画データを識別するための第3の情報を、前記第1の記録媒体と前記第2の記録媒体の少なくとも一方に記録し、
    前記検出手段は、前記第3の情報に基づいて、前記検出した前記記録が停止された第2の動画データを記録しているときに記録していた、前記第1の動画データを、前記第1の記録媒体に記録された動画データから検出することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 同時に複数の記録媒体に動画データを記録する記録工程と、
    第1の記録媒体に第1の動画データを記録しながら、第1の動画データよりもビットレートの低い第2の動画データを第2の記録媒体に記録するように制御し、前記第1の動画データを記録しながら前記第2の動画データを記録しているときに、前記第2の動画データの記録を停止した場合、記録中の前記第1の動画データの記録を継続して行うように制御する制御工程と、
    前記継続して記録された第1の動画データを、前記記録が停止された第2の動画データに対応したビットレートの動画データに変換する変換工程と、
    前記記録が停止された第2の動画データと、前記変換された動画データとを結合する結合工程と、を有することを特徴とする記録装置の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017038229A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 キヤノン株式会社 画像記録装置、その制御方法及びプログラム
JP2018041259A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 株式会社ユピテル システム

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