JP5930748B2 - 記録装置、記録方法および記録システム - Google Patents

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Description

本発明は動画の記録装置、特に動画像およびその編集用の動画を記録する記録装置、記録方法および記録システムに関する。
従来、動画像の分割、結合等の編集を行う場合、編集対象の動画よりも画面サイズが小さい編集用の動画を用意し、この編集用の動画を用いて編集点を決めた後、この編集点に基づいて編集対象の動画を編集することが行われている(例えば、特許文献1参照)。編集用の動画はプロキシとも呼ばれる。
特開2003−61041号公報
プロキシを作成する場合、編集対象の元の動画を一旦復号し、画面サイズを縮小するなどの処理を施した後に、再度圧縮、符号化の処理を行う。そのため、プロキシを作成するために大変な時間がかかってしまう。
更に、複数の記録媒体に同時に動画を記録しておき、各記録媒体を別々の編集システムで編集することも考えられるが、この場合も、やはり、それぞれの編集システムにおいてプロキシを作成する必要があり、大変な時間と手間がかかっていた。
本発明はこの様な問題を解決し、迅速、且つ効率的に編集用の動画を作成、記録できるようにすることを目的とする。
本発明の一観点によれば、動画データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記動画データを用いて、第1の動画データと、前記第1の動画データよりも画素数の少ない第2の動画データとを生成する生成手段と、複数の出力チャンネルのうちの少なくとも一つを用いて、前記生成手段により生成された前記第1の動画データを出力する出力手段であって、第1の数の前記第1の動画データを出力する第1の状態と、前記第1の数よりも大きい第2の数の前記第1の動画データを出力する第2の状態とをとり得る出力手段と、前記生成手段により生成された前記第2の動画データを記録媒体に記録する記録手段と、前記出力手段による前記第1の動画データの出力と並列に前記第2の動画データを前記記録媒体に記録するように前記出力手段と前記記録手段とを制御する制御手段とを備え、前記出力手段は、前記複数の出力チャンネルのうちの、一つの前記第1の動画データを出力するために使用する前記出力チャンネルの数に基づいて、前記出力手段により出力される前記第1の動画データの数を決定し、前記制御手段は、前記出力手段により出力される前記第1の動画データの数に応じて、前記記録手段により記録する前記第2の動画データの数を決定し、前記決定した数の前記第2の動画データを、前記出力手段による前記第1の動画データの出力と並列に前記記録媒体に記録するように、前記記録手段を制御することを特徴とする記録装置が提供される。
本発明によれば、迅速、且つ効率的に編集用の動画を作成、記録が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係わる記録装置を撮像装置に適用した場合の当該撮像装置の構成を示すブロック図である。 図1の記録装置と記録システムを構成する外部の記録装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係わる記録装置の動作を示すフローチャートである。 図3の記録動作における編集用動画設定処理を示すフローチャートである。 SDIフォーマットでのビットレートを示す図である。 本発明の第1の実施形態に係わる記録装置が処理する動画データの画素配列を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係わる記録システムにおける記録装置と外部記録装置の接続構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係わる記録装置から出力される動画データとSDIフォーマット及び出力チャンネルの数との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係わる記録装置の各チャンネルから出力される動画データと生成する動画データとの設定関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係わる記録装置の各チャンネルから出力される動画データと生成する動画データの関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係わる記録装置の各チャンネルから出力される動画データと生成する動画データの関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係わる記録装置における外部出力モード設定時の表示画面を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係わる記録装置において出力される動画データの構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態は、動画データを外部記録装置に記録するときの記録システムに本発明を適用したときの実施形態であり、当該記録システムは図7に示すような構成をとることが可能である。最初に、外部記録装置に動画データを出力する記録装置の構成を説明し、次いで外部記録装置の構成を説明する。
図1は、本実施形態に係る記録装置100の装置構成例を示すブロック図である。本記録装置は、撮像部やカメラ信号処理部からの動画データだけでなく、外部から動画データを入力して記録することが可能であり、更に、入力する動画の画素数やフレームレートも適宜設定可能に構成されている。
図1において、撮像部101は不図示のレンズ、絞り、シャッタ等の光学系やCCD、CMOS等の撮像素子を有し、これらにより被写体を撮影して動画データを出力する。入力部101は、動画データや音声データを取得して出力する。本実施形態では、撮像部101の撮像素子は、1画面が横4096画素×縦2160画素で、毎秒60フレームの動画を出力することができる。カメラ信号処理部102は、撮像部101からの動画データに対して必要な処理を施す。メモリ103は、動画データやその他のデータを記憶する。記録装置100の各ブロックは、メモリ103に対してアクセスすることにより、必要な処理を行う。また、メモリ103は、動画データの他に、ファイルシステムの情報やユーザの設定情報などの管理情報など、各種の情報を記憶し、更に、制御部112による制御のためのワークメモリ等の役割を果たす。また、メモリ103は、データの記録時や再生時におけるバッファメモリの役割を果たす。
動画処理部104は、入力された動画データの画素数を変換する。また、動画処理部104は、記録時においては、記録すべき動画データをMPEG等の公知の符号化方法により符号化して情報量を圧縮する。また、動画処理部104は、後述の様に、外部の記録装置に対して動画データを出力する場合、ユーザにより設定された出力形態に応じて動画データを変換する。また、動画処理部104は、再生時においては、再生された動画データを復号する。
記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107に対して、データの書き込み指示および読み出し指示を出力する。また、記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107に対し、記録すべきデータを出力し、また、書き込み読み出し部106、107より再生されたデータを受け取る。また、記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107より、記録媒体108、109が装着されているか否かの検出結果や、各記録媒体の記録容量の残量(記録残量)の情報などを受け取り、管理する。
書き込み読み出し部106、107は、記録媒体108、109に対し、動画データや各種の情報を書き込み、また、読み出すとともに、記録媒体の管理を行なう。例えば、記録媒体の装着の検出、装着された記録媒体の記録残量の取得する。書き込み読み出し部106、107は、記録時においては、動画データを記録媒体108や109に記録する。また、書き込み読み出し部106、107は、再生時においては、記録媒体108や記録媒体109から動画データを読み出し、記録媒体制御部105に送る。本実施形態では、記録媒体108、109は互いに独立した、別の記録媒体として構成され、ハードディスク(HDD)、フラッシュメモリカード等、ランダムアクセスの記録媒体である。
また、記録媒体制御部105は、記録媒体108、109に記録する動画データや、各種の情報を、FAT(File Allocation Table)等のファイルシステムに従い、ファイルとして管理する。また、記録媒体制御部105は、ATA(AT Attachment)等の公知のインターフェイス(IF)を有し、制御部112における記録媒体IFとの間でデータや各種のコマンドを通信する。また、不図示の装着、排出機構により、記録装置100は記録媒体108、109を容易に装着、排出することができる構成とするが、記録装置100に各記録媒体108、109或いは何れか一方が内蔵される構成でもよい。表示制御部110は、表示部111に画像やその他の情報、例えばユーザ設定情報、記録媒体に関する情報などを表示する。表示部111は、液晶表示装置や有機EL装置等を含む。
制御部112は、操作部113からの入力に応じて記録装置100の動作全体を制御する。制御部112はマイクロコンピュータ(CPU)やメモリ等を含み、不図示のメモリに記憶されたプログラム(ソフトウェア)に従って記録装置100を制御する。また、制御部112は、記録媒体制御部105との間でデータやコマンドを通信するための記録媒体インターフェイスを内蔵している。操作部113は、ユーザにより操作可能な各種のスイッチを含み、ユーザによる各種の指示などを受理して制御部112へ通知する。また、操作部113は、電源スイッチや記録の開始、停止を指示するためのスイッチ、記録装置100の記録モードなどの動作モードを切り替えるためのスイッチ等を含む。
制御部112は、記録媒体108、109に対して動画ファイルの書き込み、読み出しを行う場合、記録媒体制御部105を制御して、記録媒体108、109から、ファイルシステムデータ(管理データ)を読み出してメモリ105に記憶する。このファイルシステムデータは、記録媒体108、109に記録されたデータのファイル名やファイルのサイズ、データの記録アドレスなどを示すデータであり、ファイルを管理するための管理情報である。そして、制御部112は、読み出したファイルシステムデータに従ってファイルの書き込み、読み出しを制御する。制御部112は、記録媒体108、109へのファイルの書き込みに応じて、メモリ105に記憶されたファイルシステムデータを更新する。そして、更新したファイルシステムデータを、記録媒体制御部105により記録媒体108、109に記録する。
出力制御部114は、出力部115−118を複数の出力系統(チャンネル)として用いることにより、外部の記録装置に動画データを出力する。出力制御部114は、動画データを所定のフォーマットに適した形式に変換し、出力部115−118に出力する。本実施形態では、出力部115−118は、SMPTE(the Society of Motion Picture and Television engineers)で規定されているSDI(Serial Digital Interface)規格に準拠したフォーマットで動画データを出力する。そのため、出力制御部114は、SDIフォーマットに適した形式の動画データに変換して出力する。出力部115−118はそれぞれ、出力制御部114より受け取った動画データを出力する。出力部115−118は、BNC(Bayonet Neill Concelman)コネクタなどの接続部を有する。データバス119は各部の間でデータを受け渡すための伝送路である。
次に、記録装置100における通常モードの記録処理について説明する。本実施形態では、記録する動画データの1フレームの画素数として、横4096画素×縦2160画素、横1920画素×縦1080画素、横720画素×縦480画素の三種類の何れかをユーザが選択することができる。本実施形態では、1フレームの画素数が横4096画素×縦2160画素の動画を4Kと呼び、横1920画素×縦1080画素の動画をHDと呼び、横720画素×縦480画素の動画をSDと呼ぶ。また、記録する動画データのフレームレート(単位時間あたりのフレーム数)として、59.94フレーム/秒(fps)、50fps、29.97fps、25fps、24fps、23.98fpsの何れかをユーザが設定可能とする。ユーザは、操作部113を操作することにより、記録する動画の画素数とフレームレートを選択する。なお、動画データの画素数やフレームレートをこれら以外の値とすることも可能である。
制御部112は、操作部113により電源が投入されると各部を制御し、撮像部101により撮影された動画を表示部111に表示して記録装置100を記録待機状態とする。記録待機状態において、操作部113より記録開始の指示があった場合、制御部112は、撮像部101及びカメラ信号処理部102に対して、指定されたフレームレートの動画データを出力するように指示する。カメラ信号処理部102は、指定されたフレームレートの4Kの動画データを出力し、メモリ103に記憶する。動画処理部104は、メモリ103に記憶された4Kの動画データを読み出し(第1の動画データ)、動画データの画素数をユーザにより指定された画素数に変換する。そして、動画処理部104は、変換した動画データ(第2の動画データ)を符号化してメモリ103に記憶する。
制御部112は、記録媒体制御部105に対し、動画の記録を開始するように指示する。記録媒体制御部105は、メモリ103より動画データを読み出し、記録媒体108、109のうちの一方に記録するために、書き込み読み出し部106、107の何れかに出力する。本実施形態では、ユーザは操作部113を操作することにより、記録媒体108、109のうちの一方を選択し、選択した方の記録媒体に動画データが記録される。また、記録媒体108、109の一方だけが装着されている場合、制御部112は、ユーザによる設定にかかわらず、装着されている方の記録媒体に動画データを記録するように記録媒体制御部105に指示する。
記録媒体制御部105は、制御部112からの指示に従い、メモリ103より読み出した動画データを書き込み読み出し部106、107の何れかに出力し、書き込みを指示する。書き込み読み出し部106、107は、受け取った動画データを記録媒体108、109に記録する。記録を開始した後、操作部113より記録停止の指示があった場合、制御部112は記録媒体制御部105に対して記録停止を指示し、記録媒体108、109に対する動画データの記録を停止する。また、制御部112は、動画処理部104に対し、画素数の変換、及び符号化処理を停止するように指示する。
次に、リレー記録について説明する。本実施形態では、一方の記録媒体への動画データの記録中に記録残量が無くなった場合に、ユーザが記録媒体の変更を指示しなくても他方の記録媒体に継続して動画データを記録する機能を持つ。この機能をリレー記録機能という。
本実施形態では、記録媒体108、109がともに装着されている場合、制御部112は、ユーザの指示に応じて、リレー記録を行うよう記録装置100を制御する。ユーザは、操作部113を操作することにより、リレー記録を行うか否かを設定することができる。リレー記録が設定されている場合、制御部112は、前述のように動画の記録を開始した後、記録媒体制御部105より、動画データを記録している記録媒体の記録残量の情報を受け取る。そして、記録残量が所定の閾値よりも少なくなった場合、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、現在記録中の記録媒体への記録を停止し、他方の記録媒体への記録を開始するように指示する。例えば、記録媒体108に動画データを記録中の場合、記録媒体制御部105は、制御部112からの指示により書き込み読み出し部106に記録停止を指示するとともに、書き込み読み出し部107に記録開始を指示する。書き込み読み出し部106は、記録停止の指示に応じて、記録媒体108への動画データの記録を停止し、書き込み読み出し部107は、記録開始の指示に応じて記録媒体109への動画データの記録を開始する。その後、操作部113より記録停止の指示があった場合、制御部112は記録媒体制御部105に記録停止を指示し、記録媒体109への動画データの記録を停止する。
次に、同時記録について説明する。本実施形態に係わる記録装置は、二つの記録媒体108、109に対して、同じ動画データを同時に記録する機能を持つ。この機能を同時記録機能という。
本実施形態では、記録媒体108、109がともに装着されている場合、ユーザは操作部113を操作することにより、同時記録を設定することができる。同時記録が設定された場合、制御部112は、記録開始の指示に応じて、記録媒体108、109の両方に動画データを記録するように記録媒体制御部105に指示する。記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107の両方に対し、動画データを出力し、記録開始を指示する。書き込み読み出し部106、107は、記録開始の指示に応じて、記録媒体108、109に動画データの記録を開始する。記録を開始した後、操作部113より記録停止の指示があった場合、制御部112は、記録媒体制御部105に記録停止を指示する。記録媒体制御部105は、書き込み読み出し部106、107に対し、記録媒体108、109への動画データの記録停止を指示する。書き込み読み出し部106、107は、記録停止の指示に応じて記録媒体108、109への記録を停止する。
次に、外部記録モードについて説明する。本実施形態では、外部出力モードにおいて、撮影された動画データを四つの出力部115−118より外部の記録装置に出力する。そして、ユーザによる記録開始、停止の指示に応じて、外部の記録装置に対して記録の開始および停止を指示することにより、出力された動画データが外部の記録装置で記録される。ユーザは操作部113を操作することにより、外部出力モードを設定することができる。また、外部出力モードを設定した場合も、ユーザは上述したように出力する動画データの画素数とフレームレートを設定することができる。
出力部115−118は、SDI規格に従って動画データを出力する。図5は、SMPTEやITU−R(International Telecommunication Union Radio communications Sector)で規定されているSDIの種類と最大伝送ビットート及び使用するケーブルの数との関係を表している。SD−SDIは伝送ビットレートが270メガビット/秒(Mbps)、HD−SDIは伝送ビットレートが1.485ギガビット/秒(Gbps)、DualLinkSDIと3GSDIは伝送ビットレートが2.970Gbpsである。
図6は、外部出力モードにおいて出力する4Kの動画データの画素配列を示している。本実施形態では、4Kの動画データの画素配列を、撮像装置において従来から広く用いられているベイヤー配列としている。ベイヤー配列では、R(赤)とGr(緑)を交互に配列したラインと、Gb(緑)とB(青)を交互に配列したラインの二つのラインを垂直方向に交互に配列している。そして、各画素を10ビットのデータとして出力する。そのため、1フレームあたりのデータ量は、4096×2160画素×10ビット=88.47メガビットとなる。
出力する4Kの動画データのフレームレートが59.94fpsの場合、出力される動画データのビットレートは、88.47Mビット×59.94=5.303ギガビット/秒(>2.970Gbps)となる。そのため、3GSDIでこの動画データを出力する場合、2チャンネルに分割して出力する必要がある。また、DualLinkSDIでこの動画データを出力する場合、4チャンネルに分割して出力する必要がある。
また、出力する4Kの動画データのフレームレートが29.97fpsの場合、出力される動画データのビットレートは、88.47Mビット×29.97=2.651ギガビット/秒となる。そのため、3GSDIでこの動画データを出力する場合は1チャンネルにより出力することができる。また、DualLinkSDIでこの動画データを出力する場合、2チャンネルに分割して出力する必要がある。
本実施形態では、4Kの動画データを2チャンネルに分割して出力する場合、動画データを1フレーム毎に交互に各チャンネルに割り当てて出力する。そのため、各チャンネルで出力される動画データは、それぞれ、元の動画データのフレーム数を半分に減らした動画として出力される。そして、このように2つのチャンネルに分割されて出力された動画データを、例えば図2に示す外部の記録装置で受け取り、一つの動画データとして記録することができる。4K、59.94fpsの動画を2チャンネル(CH1、CH2)に分割して、記録装置100(第1の記録装置)から外部の記録装置200(第2の記録装置)に出力する記録システム構成を図7(a)に示す。
また、4Kの動画データを4チャンネルに分割して出力する場合、動画データを1フレーム毎に各チャンネルに対して順番に割り当てて出力する。そのため、各チャンネルで出力される動画データは、それぞれ、元の動画データのフレーム数を1/4に減らした動画データとして出力される。そして、このように4チャンネルに分割されて出力された動画データを外部の記録装置が受け取り、一つの動画データとして記録することができる。
出力する動画データと、各動画データを出力するために用いるチャンネルの数の関係を図8に示す。前述のように、ユーザは操作部113を操作することにより、出力する動画データの画素数とフレームレートを設定することができる。また、ユーザは、操作部113を操作することにより、出力系統(チャンネルCH)毎に、出力する動画データの種類(画素数、及びフレームレート)と、動画データを出力するために用いるSDIの種類を設定することができる。また、ユーザは、操作部113を操作することにより、チャンネル毎に動画データを出力するか否かを設定することができる。図1の出力部115−118は、チャンネル1−4に対応する。3GSDIで4K、59.94fpsの動画を出力するためにはSDIのチャンネルは二つ必要である。そのため、例えば、本実施形態では、ユーザがCH1を3GSDIに設定し、出力する動画データを4K、59.94fpsに設定した場合、CH2も自動的に3GSDIに設定され、出力する動画データが4K、59.94fpsに設定される。
また、本実施形態では、外部出力モードにおいて、動画データを外部出力している際、同時に編集用の動画データ(プロキシデータ)を生成し、記録媒体108、109に記録する。4Kの動画データを外部に出力している場合、動画データの出力と並列に、出力中の動画データに対応したHD、或いはSDの動画データを生成し、記録媒体108、109に記録する。また、外部出力モードにおいて、動画データを出力するために用いるチャンネルの数と、各チャンネルから出力される動画データの種類に応じて、必要な編集用の動画データの数を決定する。即ち、編集用動画データの生成数を決定する。本実施形態では、編集用の動画データとして、HDの動画データを記録する。なお、編集用の動画データとして、SDまたはHDのどちらを記録するかをユーザが選択できるようにしてもよい。また、本実施形態では、外部出力モードにおいて、4Kの動画データをMPEGにより符号化せずに出力する。
図3、図4は、外部出力モードに関連した記録装置100の動作のフローチャートを示す。図3、図4の処理は、制御部112が記録装置100の各部を制御することにより実行される。また、記録装置100の電源オンの状態において、図3、図4の処理が繰り返し実行される。
記録待機状態において、制御部112は、外部出力モードに設定されているか否かを判別する(S301)。外部出力モードが設定されていない場合、制御部112は、前記のような通常モードの記録処理を実行する(S313)。また、外部出力モードが設定されていた場合、制御部112は、編集用の動画データの設定処理を実行する(S302)。
図4はS302の外部出力モードにおける編集用の動画データの設定処理を示すフローチャートである。制御部112は、出力する動画データの種類や、出力するチャンネルなどの設定が変化したか否かを判別する(S401)。前述のように、ユーザは操作部113を操作することにより、出力部115−118から出力する動画データの画素数やフレームレート、及び出力部115−118におけるSDIフォーマットを設定することができる。制御部112は、ユーザによりこれらの設定が変更されたか否かを判別する。設定が変化していた場合、制御部112は、動画データの出力時に、並列に編集用の動画データを記録するように設定されているか否かを確認する(S402)。ユーザは、操作部113を操作することにより、外部出力モードにおいて動画データの出力時に編集用の動画データを記録するか否かを設定することができる。編集用の動画データの記録が設定されていない場合には、制御部112は、編集用の動画データの記録を停止するように設定する(S419)。
編集用の動画データを記録する設定であった場合、制御部112は、記録媒体制御部105より、記録媒体108、109が装着されているか否かの検出結果と、各記録媒体の記録残量の情報を取得する。そして、これらの情報に基づいて、各記録媒体に対して編集用の動画データを記録可能か否か判別する(S403)。何れの記録媒体も装着されていない場合、或いは何れの記録媒体の記録残量も無い場合、制御部112は編集用の動画データを記録できないと判断し、表示部111に警告を表示する(S420)。そして、制御部112は、編集用の動画データの記録を停止するように設定する(S419)。
また、少なくとも何れかの記録媒体に編集用の動画データを記録可能であった場合、制御部112は、出力する動画データの画素数やフレームレート、及び出力部115−118に対するSDIの設定状態の情報を取得する。そして、制御部112は、これらの情報に基づいて、動画データを出力するために用いるチャンネルの数を決定する(S404)。例えば、図8に示すように、動画データが4K、59.94fpsで、SDIの設定が3GSDIとなっていた場合、制御部112は、動画データを出力するために用いるチャンネルの数を2に決定する。
次に、制御部112は、出力される動画データに対し、データの多重設定が有効になっているか否かを判定する(S405)。本実施形態では、外部出力モードにおいて出力される動画データに対し、記録開始、停止を指示するコマンドデータを多重して出力することができる。ユーザは、操作部113を操作することにより、このコマンドデータを多重するか否かを設定することができる。そして、ユーザによりコマンドデータの多重設定がされていない場合、制御部112は、コマンドデータを多重する設定をオンにして、多重設定をオンにした旨の情報を表示部111に表示する(S406)。なお、ユーザおよび制御部112が設定した動画データの出力状態の情報を多重することも可能であり、それを操作部113で設定し、また表示部111で表示するようにすることも可能である。
次に、制御部112は、出力する動画データの画素数やフレームレート、及び出力部115−118に対するSDIの設定状態の情報に基づいて、外部の記録装置への記録指示に応じて生成する編集用の動画データの数を決定する(S407)。なお、本実施形態では、HD、或いはSDの動画データを出力する場合には編集用の動画データを生成しないものとする。しかし、HDの動画データを出力している場合に、SDの動画データを編集用の動画データとして生成することも可能であり、そのような設定および処理構成にすることも可能である。
図9〜図12は、外部出力モードにおいて4Kの動画データを出力する場合に、各チャンネルで出力される動画データと各チャンネルに設定されたSDIの設定状態とに対応した編集用動画データの数を示している。
図9の901は、4チャンネルを全て使って4Kの動画を出力する状態1を示している。例えば、SDIの設定がDualLinkSDIで、動画データが4K、60fpsの場合である。この場合、902に示すように、出力されている4Kの動画に対する必要な編集用動画データの数は一つであり、記録装置100で生成、記録する編集用の動画データは一つである。
図10の1001は、2つのチャンネルを使って4Kの動画を出力する状態2−5を示している。例えば、状態4では、チャンネル1、2を使って4Kの動画を出力している。また、チャンネル3がHD−SDIまたはSD−SDIに設定されているので、このチャンネル3から出力されるHD或いはSDの動画データが編集用の動画データであると判断する。この場合、1002に示すように、出力されている4Kの動画に対する必要な編集用の動画像数は一つであるが、記録装置100では編集用の動画データを生成する必要がない。従って、本実施形態の構成では、制御部112が編集用の動画データを生成、記録しないように設定する。
図11の1101、1102は、1つのチャンネルを使って4Kの動画を出力する状態6−15を示している。例えば、状態14では、チャンネル1を使って4Kの動画を出力している。また、チャンネル2がH−SDI/SD−SDIに設定されているので、このチャンネル2から出力されるHD或いはSDの動画データが編集用の動画データであると判断する。この場合、1103に示すように、出力されている4Kの動画に対する必要な編集用の動画像数は一つであるが、記録装置100では編集用の動画データを生成する必要がない。なお、図10、図11において、一つのチャンネルから出力される動画の種類とSDIの設定状態との組が変わらなければ、チャンネル1−4と、動画データ及びSDIの設定状態との組み合わせは変わってもよい。例えば、状態14ではチャンネル3に4Kの動画データ及び3GSDIを設定し、チャンネル4にHD或いはSDの動画データ及びHD/SDSDIを設定することも可能である。なお、1002、1103において、設定保持と記載している場合は、ユーザによる設定状態に従って動作する。
このように生成すべき編集用の動画データの数を決定した後、制御部112は編集用の動画データを生成する必要があるか否かを判定する(S408)。編集用の動画データを生成する必要がない場合、即ち、図10、図11で生成すべき編集用の動画データの数が0であった場合、制御部112は編集用の動画データの記録を停止するように設定する(S419)。また、編集用の動画データを生成する場合、制御部112は複数の編集用の動画データを生成する必要があるか否かを判別する(S409)。
複数の編集用の動画データを生成する必要がある場合、制御部112は二つの記録媒体108、109に動画データを記録可能か否か判別する(S410)。二つの記録媒体108、109に動画データを記録可能である場合、制御部112は同時記録が設定されているか否かを判定する(S411)。同時記録が設定されていない場合、制御部112は同時記録を有効に設定し、更に同時記録を設定したことを表示部111に表示する(S412)。
また、S409で、複数の編集用の動画データを生成しない場合、制御部112は二つの記録媒体108、109に動画データを記録可能か否か判別する(S415)。二つの記録媒体108、109に動画データを記録可能である場合、制御部112はリレー記録が設定されているか否かを判別する(S416)。リレー記録が設定されていない場合、制御部112はリレー記録を有効に設定し、更にリレー記録を設定したことを表示部111に表示する(S417)。そして、制御部112は、編集用の動画データの記録先として、二つの記録媒体のうち残量が多い方を選択する(S418)。
次に、制御部112は、必要な数の編集用の動画データを記録可能であるか否か判別する(S413)。そして、制御部112は、必要な数の編集用の動画データを記録することができない場合、表示部111に警告を表示する(S414)。例えば、S410で二つの記録媒体に動画データを記録することができない場合、制御部112は、一方の記録媒体に編集用の動画データを記録し、外部記録装置に記録される4Kの動画データに対して編集用の動画データが不足している旨を表示部112に表示する。また、図10の状態6では、チャンネル1−4それぞれから、4Kの動画が出力される。従って、各動画に対応する編集用の動画データの数は4個である。しかし、記録装置100では、二つの記録媒体108、109に対して同時に編集用の動画データを記録可能であるので、記録装置100において記録可能な編集用の動画データの数は最大で2個である。このように、必要な編集用の動画データの数よりも、記録装置100で記録可能な編集用の動画データの数の方が少ない場合、制御部112は、表示部111に編集用の動画データの数の方が少ない旨の情報を表示する。
また、制御部112は、外部出力モードが設定された場合に各出力部から出力される動画データの画素数とフレームレート、及び各チャンネルに対するSDIの設定を示す情報を表示部111に表示する。図12は、外部出力モードにおける表示画面の例を示す図である。表示画面1201は、例えば、図10の状態5における表示画面の様子を示している。1202は各チャンネルに設定されたSDIのフォーマットと出力される動画の画素数の情報である。また、1203はフレームレート、1204は記録媒体の情報を示している。
このように編集用の動画データの設定処理が終了すると、制御部112は、動画処理部104に対し、ユーザの設定に対応した動画データを生成するように指示する。例えば、図10の状態4が設定されていた場合、動画処理部104は、指定されてフレームレートの4Kの動画データと、HDまたはSDの動画データとを生成する。出力制御部114は、設定に応じて各動画データを対応するチャンネルから出力する(S303)。次に、制御部112は、操作部113により記録開始が指示されたか否かを判別する(S304)。記録開始の指示があった場合、制御部112は、出力部115−118から出力されている動画データに対し、記録開始を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S305)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録開始のコマンドデータを多重して各出力部115−118に出力する。
図13は本実施形態において出力部115−118から出力される動画データの構成を示す図である。本実施形態では、SDI規格に従って動画データを出力する。図13は、1フレームの動画データを示している。1フレームの動画データは、水平ラインの終了を示すEAV、補助データであるHアンシラリ(ancillary)、水平ラインの開始を示すSAV、補助データであるVアンシラリ、有効画像領域から構成される。本実施形態では、Vアンシラリにおける所定の水平ラインに記録開始、停止のコマンドデータを多重して出力する。また、ユーザおよび制御部112が設定した動画データの出力状態の情報も同様に多重することが可能である。
次に、制御部112は、編集用の動画データを記録する設定となっているか否かを判別する(S306)。編集用の動画データを記録しない場合、制御部112は、操作部113より記録停止の指示があったか否かを判別する(S311)。記録停止の指示が無い場合、そのまま動画データを出力する。また、記録停止の指示があった場合、制御部112は、各出力部115−118から出力されている動画データに対し、記録停止を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S312)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して出力部115−118に出力する。
また、S306で、編集用の動画データを記録する設定となっていた場合、制御部112は動画処理部104を制御して、図4の処理により設定された数の編集用の動画データを生成する。そして、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、編集用の動画データを記録するように指示する(S307)。記録媒体制御部105は、制御部112より指定された記録媒体に対し、編集用の動画データを記録するように書き込み読み出し部106、107に指示する。このとき、記録媒体108、109の両方に編集用の動画データを記録する場合、記録媒体制御部105は、前述の同時記録の処理と同様に、編集用の動画データを二つの記録媒体108、109に記録するように書き込み読み出し部106、107に指示する。
また、二つの記録媒体108、109の一方に編集用の動画データを記録し、更にリレー記録が設定されていた場合、記録媒体制御部105は前述のリレー記録の処理を行う。即ち、記録媒体制御部105は、一方の記録媒体の残量が無くなると、他方の記録媒体を選択して編集用の動画データの記録を継続する。
このように編集用の動画データの記録を開始した後、制御部112は記録停止の指示があったか否かを判別する(S308)。記録停止の指示があった場合、制御部112は、各出力部115−118から出力されている動画データに対し、記録停止を指示するコマンドデータを多重するように出力制御部114に指示する(S309)。出力制御部114は、出力されている動画データに記録停止のコマンドデータを多重して各出力部115−118に出力する。次に、制御部112は、記録媒体制御部105に対し、編集用の動画データの記録を停止するように指示する(S310)。記録媒体制御部105は、編集用の動画データの記録を停止するように書き込み読み出し部106、107に指示する。
次に、記録装置100から出力された動画データを受け取って記録する外部の記録装置について説明する。図2は外部記録装置200の構成を示すブロック図である。本実施形態では、図8(b)、或いは図8(c)に示すように、記録装置100と外部の記録装置200とを、SDIに対応したケーブル300により接続することにより、記録装置100から外部の記録装置200に動画データを出力する。図8(c)は、2台の記録装置200を記録装置100に接続した状態を示している。
図2において、入力部201−204は複数の入力系統(チャンネル)であり、それぞれSDIフォーマットに従って記録装置100から出力された動画データを入力する。入力制御部205は、制御部211により設定された各入力部のSDIフォーマットや動画データの種類に基づいて、入力された動画データを入力してメモリ206に出力する。
メモリ206は、動画データやその他のデータを記憶する。記録装置200の各ブロックは、メモリ206に対してアクセスすることにより必要な処理を行う。また、メモリ206は、動画データの他に、ファイルシステムの情報や、管理情報など、各種の情報を記憶し、更に制御部112による制御のためのワークメモリ等の役割を果たす。また、メモリ206は、データの記録時や再生時におけるバッファメモリの役割を果たす。
動画処理部207は、動画データの画素数を変換する。また、動画処理部207は、記録された動画データが符号化されている場合、再生された動画データを復号する。また、動画処理部207は、再生された動画データを出力する場合、ユーザにより設定された出力形態に応じて動画データを変換する。
記録媒体制御部208は、書き込み読み出し部209に対して、データの書き込み、読み出し指示を出力する。また、記録媒体制御部208は、書き込み読み出し部209に対し、記録すべきデータを出力し、また書き込み読み出し部209より再生されたデータを受け取る。また、記録媒体制御部208は、書き込み読み出し部209より、記録媒体210の記録残量の情報などを受け取る。
書き込み読み出し部209は、記録媒体210に対し、動画データや各種の情報の書き込みおよび読み出しを行なう。書き込み読み出し部209は、記録時においては、動画データを記録媒体210に記録する。また、書き込み読み出し部209は、再生時においては、記録媒体210から動画データを読み出し、記録媒体制御部208に送る。本実施形態では、記録媒体210は、記録装置200に内蔵されたハードディスク(HDD)、フラッシュメモリカード等、ランダムアクセスの記録媒体である。記録媒体210は、不図示の装着、排出機構により、記録装置100に対して記録媒体108、109を容易に装着、排出することができるように構成してもよい。
また、記録媒体制御部208は、記録媒体210に記録する動画データや各種の情報を、FAT(File Allocation Table)等のファイルシステムに従いファイルとして管理する。また、記録媒体制御部105は、ATA(AT Attachment)等の公知のインターフェイス(IF)を有し、制御部211における記録媒体IFとの間でデータや各種のコマンドを通信する。
制御部211は、操作部212からの入力に応じて記録装置200の動作全体を制御する。制御部211はマイクロコンピュータやメモリ等を含み、不図示のメモリに記憶されたプログラムに従って記録装置200を制御する。また、制御部211は、記録媒体制御部208との間でデータやコマンドを通信するための記録媒体インターフェイスを内蔵している。操作部212は、ユーザにより操作可能な各種のスイッチを含む。そして、操作部212は、ユーザによる各種の指示などを受理して制御部211へ通知する。また、操作部212は、電源スイッチや記録の開始、停止を指示するためのスイッチ、記録装置200のモードを切り替えるためのスイッチ等を含む。
制御部211は、記録媒体210に対して動画ファイルの書き込み、読み出しを行う場合、記録媒体制御部208を制御して、記録媒体210からファイルシステムデータ(管理データ)を読み出してメモリ206に記憶する。このファイルシステムデータは、記録媒体210に記録されたデータのファイル名やファイルのサイズ、データの記録アドレスなどを示すデータであり、ファイルを管理するための管理情報である。そして、制御部211は、読み出したファイルシステムデータに従ってファイルの書き込み、読み出しを制御する。制御部211は、記録媒体210へのファイルの書き込みに応じて、メモリ206に記憶されたファイルシステムデータを更新する。そして、更新したファイルシステムデータを記録媒体制御部208により記録媒体210に記録する。表示制御部213は、表示部214に画像やその他の情報を表示する。表示部214は、液晶表示装置や有機EL装置等を含む。出力部215は、入力された動画データや再生された動画データを外部に出力する。
次に、記録装置200において、入力部201−204により入力された動画データを記録媒体に記録する際の処理を説明する。
ユーザは操作部113を操作することにより、各入力部201−204より入力される動画データの画素数やフレームレート、及び入力部201−204におけるSDIフォーマットを設定することができる。ユーザは、記録装置100の出力部115−118に設定した動画データの画素数やフレームレート、及びSDIフォーマットに合わせて、各入力部201−204を設定することにより、記録装置100から出力された動画データを入力して記録することができる。
ユーザは、記録装置200の電源を投入後、記録装置100の出力部115−118と入力部201−204とをSDIフォーマットに従うケーブルで接続し、前記の通り各入力部201−204により入力される動画データやSDIフォーマットを設定する。そして、記録装置100が外部出力モードに設定されると、記録装置100より各入力部201−204に動画データが入力される。
この記録待機状態において、ユーザが操作部212を操作して記録開始を指示すると、制御部211は入力部201−204より入力されている動画データを記録媒体210に記録するように指示する。このとき、ユーザは、入力部201−204から入力されている動画データのうち、記録すべき動画データを選択することができる。また、ユーザは、入力部201−204から入力されている動画データのうち、選択した動画データを一つにまとめて(一つの動画ファイルとして)記録するように指示することができる。即ち、図9の状態1のように、4Kの動画データが4つのチャンネルに分割されて出力されている場合、入力部201−204にはこれら4つのチャンネルの動画データが入力されている。ユーザは、入力部201−204を一つにまとめて記録するように設定することで、4K、フレームレート59.94fpsの動画データとして記録媒体210に記録することができる。また、ユーザが操作部212を操作して記録停止を指示すると、記録媒体210への動画データの記録を停止する。
また、前述のように、入力制御部205は、記録装置100から出力された動画データに多重されている記録開始、停止のコマンドデータを検出し、制御部211に送る。制御部211は、記録開始のコマンドデータに応じて、入力部201−204から入力されている動画データの記録を開始する。また、制御部211は、記録停止のコマンドデータに応じて、入力部201−204から入力されている動画データの記録を停止する。この場合、受信した動画データに記録装置における出力状態の情報が多重されていれば、それを検出して入力部の設定を行なうようにしてもよい。
本実施形態では、記録開始から記録停止までの間に記録した動画データを一つのファイルとして管理している。また、入力部201−204から入力されている動画データを一つにまとめて記録するように設定している場合、一つにまとめられた動画データを一つの動画ファイルとして管理する。
このように、本実施形態においては、外部出力モードにおいて動画データを外部の記録装置などに出力する場合、動画データの出力と並列に編集用の動画データを生成し、自己の記録媒体に記録する。そのため、後で編集用の動画データを生成する必要がない。また、本実施形態では、出力される動画データの画素数やフレームレート、及び動画データの出力チャンネルの数に基づいて生成する編集用の動画データの数を決定している。そのため、複数の動画データを外部記録装置で記録した場合に、各動画データに対応した数の編集用の動画データを生成することができる。
なお、本実施形態では、記録装置100が二つの記録媒体に動画データを記録する構成であったが、三つ以上の記録媒体に動画データを同時に記録可能な構成としてもよい。また、SDIフォーマット以外のフォーマットに従って動画データを出力することも可能である。また、外部に出力される動画データよりも画素数が少ない動画データを編集用の動画データとして記録したが、外部に出力する動画データよりも情報量が少ない動画データを編集用の動画データとすることも可能である。また、本実施形態では、四つの出力部を備え、これら4チャンネルの出力部を使って動画データを出力したが、チャンネル数はこれに限られず、複数のチャンネルを用いることができる。
また、本実施形態では、本発明を撮像装置に適用した例を説明したが、これに限るものではない。例えば、パーソナルコンピュータなどの入出力手段、表示手段および記録手段を備えた情報処理装置またはこれとサーバなどの外部記録装置を接続した記録システムに適用してもよい。
前述した本発明の実施形態に係わる記録装置を構成する各手段並び制御方法の各工程は、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する場合も含む。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、その他の方法として、まず記憶媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。

Claims (9)

  1. 動画データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記動画データを用いて、第1の動画データと、前記第1の動画データよりも画素数の少ない第2の動画データとを生成する生成手段と、
    複数の出力チャンネルのうちの少なくとも一つを用いて、前記生成手段により生成された前記第1の動画データを出力する出力手段であって、第1の数の前記第1の動画データを出力する第1の状態と、前記第1の数よりも大きい第2の数の前記第1の動画データを出力する第2の状態とをとり得る出力手段と、
    前記生成手段により生成された前記第2の動画データを記録媒体に記録する記録手段と、
    前記出力手段による前記第1の動画データの出力と並列に前記第2の動画データを前記記録媒体に記録するように前記出力手段と前記記録手段とを制御する制御手段とを備え、
    前記出力手段は、前記複数の出力チャンネルのうちの、一つの前記第1の動画データを出力するために使用する前記出力チャンネルの数に基づいて、前記出力手段により出力される前記第1の動画データの数を決定し、
    前記制御手段は、前記出力手段により出力される前記第1の動画データの数に応じて、前記記録手段により記録する前記第2の動画データの数を決定し、前記決定した数の前記第2の動画データを、前記出力手段による前記第1の動画データの出力と並列に前記記録媒体に記録するように、前記記録手段を制御することを特徴とする記録装置。
  2. 前記出力手段は、互いに異なる複数のフォーマットのうちの何れかを用いて前記第1の動画データを出力し、前記複数のフォーマットのうちの、前記第1の動画データを出力するために使用する前記フォーマットに基づいて、一つの前記第1の動画データを出力するために使用する前記出力チャンネルの数を決めることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  3. 前記複数のフォーマットは、互いに伝送データレートが異なることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  4. 前記出力手段は、前記第1の動画データと並列に前記第2の動画データを出力し、前記制御手段は、前記出力手段により出力される前記第1の動画データの数と、前記出力手段により前記第1の動画データと並列に出力される前記第2の動画データの数とに基づいて、前記記録手段により記録する前記第2の動画データの数を決めることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、前記出力手段により出力される前記第1の動画データの数に対して、前記第1の動画データと並列に出力される前記第2の動画データの数だけ少ない数を、前記記録手段により記録する前記第2の動画データの数とすることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  6. 前記制御手段は、前記制御手段により決められた数の前記第2の動画データを前記記録媒体に記録できない場合に、所定の警告を行うことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 前記取得手段は、撮像手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  8. 第1の装置と、前記第1の装置に接続された第2の装置とを有するシステムであって、前記第1の装置は、
    動画データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記動画データを用いて、第1の動画データと、前記第1の動画データよりも画素数の少ない第2の動画データとを生成する生成手段と、
    複数の出力チャンネルの少なくとも一つを用いて、前記生成手段により生成された前記第1の動画データを出力する出力手段であって、第1の数の前記第1の動画データを出力する第1の状態と、前記第1の数よりも大きい第2の数の前記第1の動画データを出力する第2の状態とをとり得る出力手段と、
    前記生成手段により生成された前記第2の動画データを記録媒体に記録する第1の記録手段と、
    前記出力手段による前記第1の動画データの出力と並列に前記第2の動画データを前記記録媒体に記録するように前記出力手段と前記第1の記録手段とを制御する制御手段であって、前記出力手段により出力される前記第1の動画データの数に応じて、前記第1の記録手段により記録する前記第2の動画データの数を決定し、前記決定した数の前記第2の動画データを、前記出力手段による前記第1の動画データの出力と並列に前記記録媒体に記録するように、前記第1の記録手段を制御する第1の制御手段とを備え、
    前記第2の装置は、
    前記出力手段により出力された前記第1の動画データを前記複数の出力チャンネルに対応した複数の入力チャンネルを用いて入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された前記第1の動画データを第2の記録媒体に記録する第2の記録手段とを備えることを特徴とする記録システム。
  9. 動画データを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された前記動画データを用いて、第1の動画データと、前記第1の動画データよりも画素数の少ない第2の動画データとを生成する生成ステップと、
    第1の数の前記第1の動画データを出力する第1の状態と、前記第1の数よりも大きい第2の数の前記第1の動画データを出力する第2の状態とをとり得るステップであって、複数の出力チャンネルのうちの少なくとも一つを用いて、前記生成ステップにおいて生成された前記第1の動画データを出力するステップと、
    前記出力するステップによる前記第1の動画データの出力と並列に、前記生成ステップにおいて生成された前記第2の動画データを記録媒体に記録するステップであって、前記出力するステップにより出力する前記第1の動画データの数に応じて、前記記録媒体に記録する前記第2の動画データの数を決定し、前記決定した数の前記第2の動画データを、前記第1の動画データの出力と並列に前記記録媒体に記録するステップとを備え
    前記出力するステップは、前記複数の出力チャンネルのうちの、一つの前記第1の動画データを出力するために使用する前記出力チャンネルの数に基づいて、前記出力するステップにより出力される前記第1の動画データの数を決定することを特徴とする記録方法。
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