JP5076457B2 - 映像信号処理装置、映像信号処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば表示出力などのために出力される映像信号を対象として画像信号処理を実行する映像信号処理装置と、その方法に関する。
テレビジョン方式の信号形式(フォーマット)として、SD(Standard Definition)とHD(High Definition)の各形式が知られている。
SDは、水平ライン数が525とされたNTSC方式などのようにして、例えば以前から知られている標準のものである。これに対して、HD形式は、SD形式よりも高画質化を図ることなどを目的として、SD形式の後に開発、規格化されたもので、例えばNTSC方式であれば、HD形式での水平ライン数は1080であるとして規定されている。
そして、近年においては、民生の可搬型ビデオカメラ装置にも、撮像により得られる動画像信号をHD形式により記憶媒体に記録可能に構成されたものが知られるようになってきている。このようなHD形式対応のビデオカメラ装置を使用することで、一般のユーザによっても高画質な撮像画像を記録して残すことが手軽にできることになる。
特開2005−6229号公報
ところで、現状においては、周囲のAV機器などが未だSD形式のみに対応したままとされていることのほうが多い。また、HD形式による動画像データの単位時間あたりのデータサイズは、SD形式と比較して相応に大きくなる。このことから、HD形式対応のビデオカメラ装置としては、以前と同様の、SD形式に対応した撮影記録、再生にも対応可能なようにして構成する、即ち下位互換性を与えることが、いまのところは一般的である。このような互換性を与えることで、ユーザにとっては、高画質を享受したい場合には、HD形式対応の記録再生モードを利用し、記憶媒体の記憶容量を節約したり、SD形式のみに対応するAV機器での使用を前提とする場合には、SD形式対応の記録再生モードを利用する、というようにして使い分けをすることができる。
すると、上記のようにしてHD形式とSD形式とに対応するビデオカメラ装置としては、記憶媒体に記憶される映像コンテンツとして、HD形式のものと、SD形式のものとが混在することになる。すると、このような記憶媒体に対するコンテンツ再生として、HD形式のものとSD形式のものとで映像コンテンツを連続再生させていくような態様を考えることができる。この際に、例えば、HD形式とSD形式の両形式に対応して映像の表示出力が可能な外部映像出力装置と、ビデオカメラ装置の外部映像出力端子とを接続すれば、ビデオカメラ装置にて連続再生されるHD形式とSD形式の映像コンテンツの画像が上記外部映像出力装置により表示されることになる。
しかしながら、本来、HD形式とSD形式とでは、映像信号の処理クロックや、フレーム期間内におけるデータ構造などをはじめとして、そのフォーマットは互いに異なっている。このために、ただ単に、HD形式の映像コンテンツとSD形式の映像コンテンツを連続再生させていった場合には、映像コンテンツの形式が切り換わったタイミングで垂直同期タイミングがずれるなどして、切り換わり直後の冒頭の画像が乱れるような状態となる可能性がある。
このような画像の乱れがそのまま表示されてしまうことは、その画像を鑑賞しているユーザに不快感などを与えることにつながるため、何らかのかたちで解消されることが好ましい。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、映像信号処理装置として次のように構成する。
つまり、複数の異なる形式の映像信号を、所定の映像信号出力規格により出力させる映像信号出力手段と、この映像信号出力手段により出力させている所定の第1の形式の映像信号による映像コンテンツの画像について、通常表示の状態から視覚的に認識できなくなる非表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして、映像信号出力手段により出力されるべき映像信号である処理対象映像信号についての処理を実行するフェードアウト処理手段と、このフェードアウト処理手段により得られた上記非表示の状態が継続されるようにして、処理対象映像信号についての処理を実行する非表示化処理手段と、この非表示化処理手段による非表示の状態が継続されている期間内において、映像信号出力手段について、第1の形式の映像信号を出力させる動作から、第1の形式とは異なる第2の形式の映像信号を出力させる動作に切り換えさせる、動作切換制御手段と、この動作切換制御手段により映像信号出力手段から第2の形式の映像信号を出力させる動作に切り換えられた後において、この第2の形式の映像信号による映像コンテンツの画像について、非表示の状態から、通常表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして、処理対象映像信号についての処理を実行するフェードイン処理手段とを備え、さらに、上記映像信号出力手段から出力される映像信号の画像上において、オンスクリーン画像が重畳して表示されるようにするための映像信号処理を実行する、オンスクリーン画像処理手段を備え、
上記フェードアウト処理手段は、上記オンスクリーン画像処理手段により重畳して表示されているオンスクリーン画像についても、通常表示の状態から非表示の状態に遷移していく変化が与えられるように映像信号処理を実行し、上記非表示化処理手段は、上記オンスクリーン画像処理手段により重畳して表示されているオンスクリーン画像についても、上記フェードアウト処理手段により得られた上記非表示の状態が継続されるようにして映像信号処理を実行し、上記フェードイン処理手段は、上記オンスクリーン画像処理手段により重畳して表示されているオンスクリーン画像についても、上記非表示の状態から、上記通常表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして映像信号処理を実行するようにされていることとした。

上記構成では、例えば形式の異なる映像信号を、所定の映像信号出力規格に従って出力させることが可能とされている。そのうえで、第1の形式とされる映像信号に続けて、第2の形式とされる映像信号を出力させる場合、映像信号を出力しているときにおいて、途中でその形式が切り換えられるときには、先ず、第1の形式の映像信号による映像コンテンツの画像が、通常表示から非表示の状態に変化していくというフェードアウト効果を与え、次に、このフェードアウトにより生じた非表示の状態を継続させ、この非表示の状態を継続させている間に、第2の映像信号出力への切換を行う。そして、非表示の状態の後には、第2の形式の映像信号による映像コンテンツの画像が、通常に表示される状態へと徐々に遷移するようにして変化していくようにされる。
つまり、本願発明においては、第1の形式から第2の形式への映像信号出力の切り換えは、映像コンテンツの画像が表示されない非表示期間において行われることになる。これにより、例えば本願発明の映像信号処理装置から出力される映像信号の受け側では、映像コンテンツの画像が表示されていない間に、第1の形式から第2の形式に対応する表示動作の切り換えを完了させることができる。つまり、第2の形式の映像コンテンツが表示され始めるフェードインの開始時には、既に、第2の形式の映像信号に対応した正常動作が得られている。
このような動作が得られるようにすることで、本発明では、第1の形式の映像信号による映像コンテンツから第2の形式の映像信号による映像コンテンツへと連続再生を行う場合において、映像信号形式の切り換わりにより生じる画像の乱れは表示されないこととなる。これにより、乱れた画像を見てユーザが不快感を感じることはなくなり、例えば使い心地の良い映像機器を提供することが可能になる。
図1は、本願発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)とされるビデオカメラ装置1の構成例として、そのハードウェア及びソフトウェアにより実現される映像記録再生システムとしての構成例を示している。本実施の形態のビデオカメラ装置1は、撮像により得られた画像を、動画形式によりメディアに記録することが可能とされている。また、撮像画像を静止画形式によりメディアに記録することも可能とされている。
先ず、システム制御部100は、ビデオカメラ装置1としての映像記録再生システムにおける主機能の制御を実行する部位とされ、その機能の多くはソフトウェアにより構成される。ここでのシステム制御部100は、少なくとも画像アプリケーションフォーマット制御部101と、メディア制御部102とから成るものとして示されている。
画像アプリケーションフォーマット制御部101は、実施の形態のビデオカメラ装置1が対応する画像のアプリケーションフォーマットに対応する制御を実行するようにされる。確認のために述べておくと、ここでいうアプリケーションフォーマットとは、記憶媒体(メディア)に対する画像としてのコンテンツ(映像コンテンツ)データの記録再生に関連した論理的規定をいう。
本実施の形態のビデオカメラ装置1は、静止画(写真画像)と動画の撮影記録、再生が可能とされており、さらに、動画の撮影記録に関しては、所定のテレビジョン規格(例えばNTSCなど)におけるSD形式とHD形式とに対応している。先にも説明したように、SD(Standard Definition)形式は、水平ライン525本(垂直画素数=525)として規定されるNTSC(National Television Standards Committee)方式、水平ライン625本として規定されるPAL(Phase Alternation by Line)方式などのようにして、HD形式以前から実用化されている標準的な信号形式である。これに対してHD(High Definition)形式は、SD形式以降において実用化された信号形式であり、SD形式よりも高画質化を図るために、より多くの解像度(水平/垂直画素数)とすべきことその他が規定されている。例えば水平ライン数についてはNTSC方式とPAL方式とでともに1080とすべきことが規定されている。
上記のようにして、ビデオカメラ装置1が静止画と、SD形式としての動画(SD動画)、及びHD形式としての動画(HD動画)に対応することに応じて、画像アプリケーションフォーマット制御部111は、静止画アプリケーションフォーマット制御部111、SD動画アプリケーションフォーマット制御部112、及びHD動画アプリケーションフォーマット制御部113から成るものとされている。
静止画アプリケーションフォーマット制御部111は、ビデオカメラ装置1が採用する静止画のアプリケーションフォーマットに対応して静止画像の処理に関連する制御を実行する。
SD動画アプリケーションフォーマット制御部112は、ビデオカメラ装置1が採用するSD動画のアプリケーションフォーマットに対応して動画像処理に関連する制御を実行する。
HD動画アプリケーションフォーマット制御部113は、ビデオカメラ装置1が採用するHDによる動画のアプリケーションフォーマットに対応して動画像処理に関連する制御を実行する。
なお、本実施の形態においてビデオカメラ装置1が採用する上記静止画と、SD動画及びHD動画に対応して採用されるべき各アプリケーションフォーマットについては特に限定されるべきものではなく、現在知られている、若しくは将来的に知られることとなるアプリケーションフォーマットのうちから適宜採用することとすればよい。ちなみに、現状であれば、静止画については、JPEG(Joint Photographic Expert Group)ファイルフォーマットなどを採用することが考えられる。また、SD動画については、DVD-Video、DVD-Video Recording Format(DVD-VR)、DVD+RW Video Recording Format(DVD+VR)などのうちから、本実施の形態のビデオカメラ装置1が対応する動画記録用メディアであるDVDの物理フォーマットなどとの適合性も考慮した上で、適宜採用することができる。また、HD動画については、AVCHDを採用することができる。
また、メディア制御部102は、ソフトウェア階層による処理として、DVDドライブ137が対応するメディアであるDVDと、ここでは図示していない、メモリカードなどのメディアへの記録再生処理に関する制御を実行するもので、ここでは、ファイルシステム制御部114とDVD/メモリカードドライブ制御部115から成るものとしている。
ファイルシステム制御部114は、メディアに対する画像データの書き込み/読み出しに関連する制御処理として、ファイルシステム層に対応する処理を実行するようにされる。本実施の形態の場合、ファイルシステムフォーマットとして、静止画用のメディアであるメモリカードではFAT(File Allocation Tables)システムを採用し、動画用メディアであるDVDでは、その物理フォーマットとアプリケーションフォーマットとに応じた所定バージョンのUDF(Universal Disc Format)を採用する。従って、この場合のファイルシステム制御部114は、これらのファイルシステムに対応した構成を採ることになる。
画像圧縮/伸長処理部120は、画像処理として、静止画、SD動画、及びHD動画に対応した画像圧縮/伸長処理を実行する部位であって、主としては、画像圧縮/伸長処理のためのハードウェアにより形成され、図示するようにして、静止画圧縮/伸長処理部121、SD動画圧縮/伸長処理部122、及びHD動画圧縮処理部123を備えるものとされる。
静止画圧縮/伸長処理部121は、ビデオカメラ装置1が採用する静止画のアプリケーションフォーマットに対応した所定方式による画像圧縮符号化と、この圧縮符号化に対応した伸長(復号)処理を実行する。
SD動画圧縮/伸長処理部122は、ビデオカメラ装置1が採用するSD動画のアプリケーションフォーマットに対応した所定方式による画像圧縮符号化と、この圧縮符号化に対応した伸長処理を実行する。
HD動画圧縮/伸長処理部123は、ビデオカメラ装置1が採用するHD動画のアプリケーションフォーマットに対応した所定方式による画像圧縮符号化と、この圧縮符号化に対応した伸長処理を実行する。
また、上記画像圧縮/伸長処理部120における画像圧縮に関する動作は、システム制御部100における画像アプリケーションフォーマット制御部101が制御するようにされる。つまり、静止画アプリケーションフォーマット制御部111により静止画圧縮/伸長処理部121の動作を制御し、SD動画アプリケーションフォーマット制御部112によりSD動画圧縮/伸長処理部122の動作を制御し、HD動画アプリケーションフォーマット制御部113により、HD動画圧縮/伸長処理部123に対する制御を実行するようにされる。
また、この画像圧縮/伸長処理部120は、時刻情報処理部124と連携するものとされている。画像圧縮/伸長処理部120では、SD形式又はHD形式の映像信号データについての圧縮符号化を施すのにあたって、再生時間情報(タイムスタンプ情報)を埋め込むようにされ、管理情報としては、この再生時間情報に基づいて、映像コンテンツの途中からのアクセスが可能なようにして管理するようにされる。時刻情報処理部124は、この再生時間情報を発生させるための機能部位とされる。
この場合のデータ制御部131は、ファイルシステム制御部114による、ファイルシステムレベルでのDVDに対するデータの書き込み、読み出し命令に応じて、画像圧縮/伸長処理部120とDVDドライブ制御部132との間におけるデータの受け渡しを制御するための部位とされる。
DVDドライブ制御部132は、DVDに対するデータの書き込み、読み出しを、デバイスドライバレベルで制御するための部位とされる。
DVDドライブ133は、例えば所定の物理フォーマットによるDVDを装填可能とされており、上記DVDドライブ制御部132の制御に応じて、装填されたDVDに対するデータの書き込み読み出しを実行する部位とされる。
映像/音声入出力インターフェイス134は、実施の形態のビデオカメラ装置1における、映像と音声の入出力を司る部位とされる。
例えばこの場合の映像/音声入出力インターフェイス134では、ここでは図示していないカメラ部により撮像して得られる映像信号と、この撮像と共にマイクロフォンなどにより収音して得られたとされる音声信号を入力して、例えば以降の録画記録やモニタ画像音声などとしての出力のために所要の信号経路に対する出力を行うようにされる。
また、映像/音声入出力インターフェイス134は、例えばメディアから再生して得られた映像/音声信号であるとか、そのときの撮影動作により得られている映像/音声信号(モニタ映像音声信号)を、所定の信号形式、信号入出力インターフェイス規格に対応した映像/音声の出力機能端子を介して外部に出力するための経路制御などを実行する。また、所定の規格に対応した映像/音声の入力機能端子から入力されてくる映像/音声信号を、以降の録画記録やモニタ画像音声などとしての出力させるための経路制御も実行可能とされる。
グラフィック表示制御部132は、ビデオカメラ装置1から外部に出力する画像として、撮像により得られた画像以外であって、所要の内容を有する画像(ここではOSD(On Screen Display:オンスクリーンディスプレイ)画像ということにする)の表示を実行させるための制御を実行する部位とされる。このために、グラフィック表示制御部132は、所要の内容のOSD画像の画像信号を生成して、例えばメディアからの再生画像などによる背景画像に重畳されるようにして合成を行って、映像/音声入出力インターフェイス134から出力させるようにする。
ユーザインターフェイス制御部136は、ビデオカメラ装置1に対して行われた操作に応じて、例えばその操作に対応する指示に応答した動作が得られるようにして、ビデオカメラ装置1における制御を実行する部位とされる。この図に示されるシステム構成では、例えば録画操作、メディアに対する録画(動画)ファイルや静止画(写真)ファイルの再生を指示する操作に応じて、ユーザインターフェイス制御部136がシステム制御部100に対して、記録指示や再生指示を行うようにされる。また、操作に応答した動作として、所要の内容のOSD画像を表示させる必要のある場合には、ユーザインターフェイス制御部136は、グラフィック表示制御部135に対して、OSD画像の表示指示を行うようにされる。
PC入出力インターフェイス137は、例えばパーソナルコンピュータなどの外部情報処理装置と、ビデオカメラ装置1との間での映像/音声データの入出力を司る部位とされる。例えば、ビデオカメラ装置1側のDVD、若しくはメモリカードに記憶されている映像/音声データを、外部情報処理装置に転送する場合には、先ず、DVD/メモリカードドライブ制御部115によりDVD若しくはメモリカードからのデータの読み出しが実行され、この読み出されたデータを、PC入出力インターフェイス137が、外部情報処理装置に対して転送するようにされる。なお、このPC入出力インターフェイス137として採用されるべきデータインターフェイス規格やデータ通信規格については特に限定されるべきではないが、本実施の形態では、図2により後述するようにして、USB(Universal Serial Bus)を採用することとしている。
次に、図2により、本実施の形態のビデオカメラ装置1についての、主に画像処理に関連する構成部位を示す。
先ず、カメラ部2は、撮像機能と、撮像により得られた撮像光を基として映像信号に変換する機能とを有する部位とされ、例えば図示するようにして、撮像部21、カメラ信号処理部22、カメラシステム制御部23とから成る。
撮像部21は、少なくとも、撮像レンズ群や絞りなどの光学系部品から成る光学系部位と、撮像素子を備えた光電変換部位とから成る。光学系部位においては、入射された光を撮像光として、光電変換部位における撮像素子の受光面に結像させる。光電変換部位においては、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ、あるいはCCD(Charge Coupled Device)などの光電変換素子を備えて構成され、光学系部2から入射されて受光面にて結像された撮像光を電気信号に変換することで撮像信号を生成し、カメラ信号処理部22に出力する。
カメラ信号処理部21は、上記のようにして撮像部21の光電変換部位から入力されるアナログの撮像信号について、例えばゲイン調整、サンプルホールド処理を施すことによって波形整形を行ったうえで、A/D変換を行うことで、デジタル映像信号に変換する。このようにして得られたデジタル映像信号は、メディアへの記録や表示のために、システム制御/信号処理部3に入力される。
カメラシステム制御部23は、カメラ部2における動作制御を実行するもので、例えば撮像部21に対しては、絞りやズームレンズ機構に対する制御やフォーカス制御などを実行するようにされる。また、カメラ信号処理部21に対しては、上記の各種信号処理についてのパラメータ設定などのほか、ホワイトバランス制御などを実行するようにされる。
また、本実施の形態のビデオカメラ装置1が、SD形式とHD形式による動画撮影記録が可能であることに応じて、カメラシステム制御部23は、カメラ部2における動作モードをSD形式とHD形式とで切り換えるための制御も実行するようにされる。
システム制御/信号処理部3は、本実施の形態のビデオカメラ装置1としてのシステム全体を制御する機能と、記録再生、及び表示などのための信号処理機能を備えて構成される部位である。ここでは、システム制御/信号処理部3において備えられる機能部位として、ホストシステム制御部31、HD/SDシステム切換制御部32、アプリケーションフォーマット制御部33、HD映像信号処理部34、SD映像信号処理部35、音声信号処理部36を示している。
ホストシステム制御部31は、本来的には、本実施の形態のビデオカメラ装置1全体についての制御を統括して実行する部位とされるのであるが、ここでは、SD/HDシステム切換制御部32に対して、SD/HDに対応したモード切換のタイミングを指示する部位として示されている。
SD/HDシステム切換制御部32は、上記のようにして、ホストシステム制御部31の指示に応じて、ビデオカメラ装置1の撮像系と映像信号処理系の動作モードについて、SD形式に対応するモード(SDモード)とHD形式に対応するモード(HDモード)との間で切換が行われるように制御するための部位とされる。このことに応じて、図においてSD/HDシステム切換制御部32から引き出される破線の矢印として示すように、SD/HDシステム切換制御部32は、カメラ部23におけるカメラシステム制御部23と、システム制御/信号処理部3におけるアプリケーションフォーマット制御部33、SD映像信号処理部34、HD映像信号処理部35、音声信号処理部36と、映像出力制御部5におけるSD/HD映像信号入出力処理部37、グラフィック処理部38、表示駆動部39を制御するものとされる。これらのSD/HDシステム切換制御部32が制御対象とする部位は、SD/HDシステム切換制御部32の指示に応じて、その動作の停止、実行を切り換えたり、また、SD形式に対応する動作とHD形式に対応する動作とで切換を行うようにされる。
アプリケーションフォーマット/メディア制御部33は、SDモード時にはSD形式のアプリケーションフォーマットに適合した、また、HDモード時にはHDのアプリケーションフォーマットに適合した映像コンテンツの記録再生動作が実行されるようにするための制御処理を実行する。
このために、アプリケーションフォーマット/メディア制御部33は、図示するようにして、DVDドライブ制御部6、メモリカードドライブ7と接続されており、これにより、本実施の形態のビデオカメラ装置1が対応するとされる記憶媒体である、DVDやメモリカードなどに対するデータの書き込み/読み出し制御を実行可能とされている。また、USBインターフェイス8とも接続されることで、外部情報処理装置との間で通信を行って、映像コンテンツのデータのやりとりを行うことも可能とされている。
なお、この図に示されるアプリケーションフォーマット/メディア制御部33は、図1に示したシステム制御部100を成す、画像アプリケーションフォーマット制御部101(静止画アプリケーションフォーマット制御部111、SD動画アプリケーションフォーマット制御部部112、HD動画アプリケーションフォーマット制御部113)、及びメディア制御部102(ファイルシステム制御部114、DVD/メモリカードドライブ制御部115)に対応するものとしてみることができる。
DVDドライブ制御部6は、図1のDVDドライブ制御部132に対応するもので、アプリケーションフォーマット/メディア制御部33の制御に応じて、例えばデバイスドライバレベルで、DVDドライブ(133)に対する書き込み/読み出し制御を実行する部位とされる。先にも説明したように、本実施の形態では、DVDドライブに装填されるDVDに対して動画による映像コンテンツの画像音声情報を記録するようにされている。
メモリカードドライブ7は、アプリケーションフォーマット/メディア制御部33の制御により、装填されたメモリカードに対する、写真としての静止画像データの書き込み/読み出し制御を実行する部位とされる。
USBインターフェイス8は、図1との対応では、PC入出力インターフェイス137に対応する。つまり、ここでのPC入出力インターフェイス137は、そのインターフェイス規格としてUSB(Universal Serial Bus)を採用するものとしている。アプリケーションフォーマット/メディア制御部33は、このUSBインターフェイス8を制御してUSBによる通信を外部と実行することで、例えば先に述べたようにして、外部情報処理装置であるパーソナルコンピュータなどと、静止画データや動画データなどの映像コンテンツのデータの授受を行うようにされる。
SD映像信号処理部34は、SDの映像信号形式に対応した各種所定の信号処理を実行する。HD映像信号処理部35も同様にして、HDの映像信号形式に対応した各種所定の信号処理を実行する。なお、これらの映像信号処理部における主たる信号処理機能としては、画像圧縮符号化と、これに対応した復号(伸長)処理となる。つまり、図1におけるSD動画圧縮/伸長処理部122とHD動画圧縮/伸長処理部123は、それぞれ、上記SD映像信号処理部34、HD映像信号処理部35において含まれる機能部位であるとしてみることができる。また、ここでのSD、HDのそれぞれの形式に対応して採用すべき画像圧縮符号化方式については、ここでは特に限定されるべきではないが、現状であれば、HD形式とSD形式とに対応する画像圧縮符号化方式としては、MPEG2方式が知られている。また、HD形式については、MPEG4−AVC/H.264といわれる方式も知られている。本実施の形態としても、これらの方式を採用することができるものである。
音声信号処理部36は、上記のSD又はHD形式の動画像とともに同期して記録又は再生されるべき音声信号についての再生信号処理、又は記録信号処理を実行する部位とされ、再生信号処理を実行している場合には、処理後の音声信号を、音声入出力制御部4に対して出力するようにされる。また、記録信号処理を実行する場合には、音声入出力制御部4から入力されてくる音声信号について処理を実行するようにされる。この音声信号処理部36における主たる信号処理機能としても、例えば記録信号処理としては、所定方式による音声圧縮符号化とされ、再生信号処理としては、上記音声圧縮符号化に対する伸長(復号処理)となるものである。
音声入出力制御部4は、上記もしているように、ビデオカメラ装置1と外部との間での音声信号の入出力に関する制御を実行する。
ビデオカメラ装置1では、例えばここでは図示していないが、撮像画像とともに記録する音声を収音するためのマイクロフォンを備える、あるいは接続可能とされており、音声入出力制御部4は、このマイクロフォンにより収音して得られた音声信号を音声信号処理部36に出力するようにされる。あるいは、外部音声信号入力端子から入力した音声信号を音声入出力制御部4に出力することも可能とされる。
また、例えばDVDやメモリカードなどから読み出された映像コンテンツの再生処理時には、音声信号処理部36により再生信号処理が施された上記映像コンテンツの音声信号を、音声入出力制御部4により、外部音声出力端子を介して外部機器に出力するようにされる。
映像出力制御部5は、メディアから再生した映像コンテンツとしての画像情報の出力や、現在撮影中にあるとされる撮像画像(モニタ画像)としての画像情報の出力に関する制御、画像信号処理を実行する部位とされる。ここでの画像情報の出力とは、所定の映像信号形式や映像信号入出力規格による外部への映像信号出力と、ビデオカメラ装置1が備える表示パネルやビューファインダなどに対して画像を表示出力させることとをいう。
この図では、映像出力制御部5を構成する部位として、SD/HD映像信号入出力処理部37、グラフィック処理部38、及び表示駆動部39が示されている。
SD/HD映像信号入出力処理部37では、例えばシステム制御/信号処理部3におけるSD映像信号処理部34により信号処理が施されて出力されてくるSD形式の映像信号、又はHD映像信号処理部35により信号処理が施されて出力されてくるHD形式の映像信号と、次に説明するグラフィック処理部38により生成されたOSD画像の映像信号とを入力可能とされている。また、この図においては、SD/HD映像信号入出力処理部37においてキャプチャ処理部37aが示されているが、これは後述する他の態様例としてのフェードシーケンスに対応して設けられるべきものとされる。
グラフィック処理部38では、上記もしたように、必要に応じてOSD画像の映像信号を生成してSD/HD映像信号入出力処理部37に出力するようにされる。
ここで、本実施の形態のビデオカメラ装置1のようにして、SD形式の映像信号とHD形式の映像信号とを出力可能とされている場合、その解像度などの違いに応じて、OSD画像の生成にあたっても、SD形式とHD形式とで異なる生成処理を実行する必要があるものとされる。このことに応じて、図においては、グラフィック処理部38として、HD形式に対応するOSD画像を生成するHD対応処理部38aと、SD形式に対応するOSD画像を生成するSD対応処理部38bとを備えるものとして構成される。
SD/HD映像信号入出力処理部37では、上記のようにして入力されてくるSD形式又はHD形式の映像信号と、OSD画像の映像信号とについての選択、合成などの所要の映像信号処理を施した上で、外部への映像信号出力のために、HDMI出力部9とD端子対応出力部10に対して出力するようにされる。
また、ビデオカメラ装置1における表示パネル11や電子ビューファインダ12により画像表示が行われるようにするために、表示駆動部39に対しても、上記映像信号処理後の映像信号を出力することが可能とされている。
なお、本願発明でいうところの処理対象映像信号は、本実施の形態との対応では、映像出力制御部5からHDMI出力部9又はD端子対応出力部10から出力される前段階の信号であって、映像出力制御部5における上記SD/HD映像信号入出力処理部37やグラフィック処理部38などにて画像信号処理が施されるべき映像信号となる。
HDMI出力部9は、映像/音声の入出力規格であるHDMI(High Definition Multimedia Interface)に対応して、映像・音声データを外部に出力させるための機能部位とされる。本実施の形態の場合、HDMI出力部9から出力される映像信号としては、SD形式とHD形式の何れかの形式によるものとなる。
D端子対応出力部10は、D端子といわれる映像信号入出力規格に対応して、外部に映像信号を出力するための部位とされる。なお、D端子には、例えばD1〜D5までの規格が定めら得ているが、本実施の形態では、SD、HDの両形式の映像信号をD端子から出力させることに応じて、例えばD3、D4、D5などのうちから、実際の映像信号形式等に適合した規格を採用することになる。
表示パネル部11は、所定のディスプレイデバイスにより構成される部位であり、表示駆動部39により駆動されることで、モニタ画像、メディア(DVD、メモリカードなど)から読み出して再生した動画像、静止画像、さらにはGUI(Graphical User Interface)画像をはじめとしてグラフィック処理部38により生成されたグラフィック画像などが表示される。本実施の形態において、この表示パネル部11として採用されるディスプレイデバイスについては特に限定されるものではないが、例えば現状であれば、液晶ディスプレイデバイスなどを挙げることができる。
電子ビューファインダ(EVF:Electronic View Finder)12は、現在においてカメラ部2により撮影して得られているとされる画像、つまりモニタ画像が表示される部位である。表示駆動部39は、モニタ画像としての映像信号を入力して、電子ビューファインダ12としての表示デバイスを駆動するようにされる。
本実施の形態において、上記表示パネル部11及び電子ビューファインダ12として採用されるディスプレイデバイスについては特に限定されるものではないが、例えば現状であれば、液晶ディスプレイデバイスなどを挙げることができる。
上記図2に示す構成のビデオカメラ装置1では、撮像画像から得た動画像としての映像信号をSD形式又はHD形式による映像信号データ(動画像ファイル)としてDVDに記録可能とされる。また、撮像画像から得た静止画としての画像データを、所定形式の静止画ファイルデータとしてメモリカードに記録可能とされている。
先ず、撮像画像を、SD形式の動画像情報としてDVDに記録するときには、ホストシステム制御部31は、HD/SDシステム切換制御部32に対して、動画記録モードについてSD形式に対応するSD記録モードを設定するように指示する。
これに応じて、HD/SDシステム切換制御部32は、カメラ部2のカメラシステム制御部23について、SD形式に対応したカメラシステム制御モードを設定し、また、システム制御/信号処理部36における動作モード設定として、SD映像信号処理部34による映像信号処理を有効として、HD映像信号処理部35についてはその動作を停止させておくようにする。また、アプリケーションフォーマット/メディア制御部33に対しても、SD形式に対応するアプリケーションフォーマットによる制御処理モードを設定する。つまり、図1のSD動画アプリケーションフォーマット制御部112を起動させる。
上記の設定状態の下での撮像画像の記録動作としては、先ず、カメラ部2により得られたSD形式対応とされる撮像画像の映像信号がシステム制御/信号処理部3に入力されることになる。システム制御/信号処理部3では、入力された映像信号について、SD映像信号処理部34により、圧縮符号化などをはじめとする所要の信号処理を施すようにされる。これにより、圧縮符号化されたSD形式の映像信号データが得られることになる。
また、音声信号処理部36においては、例えばマイクロフォンにより収音して得られた音声信号を音声入出力制御部4から入力して、上記SD映像信号処理部34により処理される映像信号との再生時間的な同期を維持させるようにして、所定の音声圧縮符号化などの処理を施すようにされる。
アプリケーションフォーマット/メディア制御部33では、例えば上記のようにして得られたSD形式の圧縮映像信号データと、圧縮音声信号データとを、1つのSD形式による映像コンテンツとして管理されるようにして、DVDドライブ制御部6に対する書き込み制御を伴ってDVDに対して記録するようにされる。
次に、撮像画像を、HD形式の動画像情報としてDVDに記録するときには、ホストシステム制御部31は、HD/SDシステム切換制御部32に対して、HD記録モードとしての動画記録モードを設定する。これに応じて、HD/SDシステム切換制御部32は、カメラ部2のカメラシステム制御部23に対してHD形式に対応したモードを設定する。また、システム制御/信号処理部36の動作モードとして、HD映像信号処理部35を有効設定し、SD映像信号処理部35については動作を停止設定する。また、アプリケーションフォーマット/メディア制御部33に対しては、HD形式に対応するアプリケーションフォーマットによる制御処理モードを設定(HD動画アプリケーションフォーマット制御部113を起動)する。
この設定状態の下では、カメラ部2からHD形式に適合した撮像画像の映像信号がシステム制御/信号処理部3に入力される。システム制御/信号処理部3では、HD映像信号処理部35により信号処理を施して、HD形式による圧縮符号化形式の映像信号データを得る。また、このときにも、音声信号処理部36においては、マイクロフォンにより収音して得られた音声信号を音声入出力制御部4から入力して音声圧縮符号化などの処理を施すようにされる。
そして、アプリケーションフォーマット/メディア制御部33では、上記のHD形式の圧縮映像信号データと圧縮音声信号データとを、1つのHD形式による映像コンテンツとして管理されるようにしてDVDに対して記録する。
このようにして、本実施の形態では、DVDに対してHD形式による映像コンテンツ(HDコンテンツ)と、SD形式による映像コンテンツ(SDコンテンツ)を記録することが可能とされている。また、本実施の形態では、アプリケーションフォーマット制御部33が対応するアプリケーションフォーマットとして、所定の物理フォーマットが規定されたDVDに対して、SDコンテンツとHDコンテンツの何れも記録可能であることとされている。つまり、本実施の形態のビデオカメラ装置1によっては、SDコンテンツとHDコンテンツとが混在して記録されたDVDを作成することが可能とされている。
次に、図2の構成の下での、上記のようにしてDVDに記録されたSDコンテンツ、HDコンテンツの基本的な再生動作について説明する。
先ず、DVDに記録されているSDコンテンツを再生する場合には、ホストシステム制御部31は、HD/SDシステム切換制御部32に対して、SD再生モードを設定する。これに応じて、HD/SDシステム切換制御部32は、SD映像信号処理部34の再生信号処理を有効化して設定し、HD映像信号処理部35については動作停止を設定する。また、アプリケーションフォーマット/メディア制御部33に対しては、SD形式に対応するアプリケーションフォーマットによる制御処理モードを設定(SD動画アプリケーションフォーマット制御部112を起動)する。
また、映像出力制御部5に対しては、SD/HD映像信号入出力処理部37についてSD形式に対応する処理モードを設定し、グラフィック処理部38については、SD対応処理部38aが動作するモードとし、表示駆動部39に対しては、SD形式に対応した表示パネル部11及び電子ビューファインダ12に対する表示駆動の動作モードを設定する。
この設定状態の下では、例えばアプリケーションフォーマット制御部112がドライブ制御部6を介するようにして、目的のSDコンテンツを、DVDドライブに装填されているDVDから読み出すようにされる。
このようにして読み出されたSDコンテンツのデータのうち、先ず映像信号データは、システム制御/信号処理部3のSD映像信号処理部34に入力され、ここで伸長処理などをはじめとする所定の再生信号処理が施され、映像出力制御部5に対して出力される。また、音声信号データは、システム制御/信号処理部3の音声信号処理部36により、伸長処理などをはじめとする所定の再生信号処理が施され、音声入出力制御部4に対して出力される。
映像出力制御部5においては、システム制御/信号処理部3から出力された映像信号データをSD/HD映像信号入出力処理部37により入力する。
SD/HD映像信号入出力処理部37は、先ず、HDMI出力部9としての端子に外部機器が接続されている場合には、HDMI出力部9からの出力に適合させたSD形式の映像信号データに変換してHDMI出力部9に対して出力される。また、D端子に対して外部機器が接続されている場合には、D端子出力に適合させたSD形式の映像信号に変換してD端子対応出力部10に出力させる。
また、音声入出力制御部4では、音声信号処理部36から入力された音声信号について、先ず、所定の音声信号出力端子から出力させる。このようにして出力される音声信号は、例えばD端子対応出力部10から出力される映像信号に対して再生時間が同期したものとなっている。また、音声入出力制御部4は、HDMI出力部9から映像信号と同期して出力させるべき音声信号をHDMI出力部9に対して入力するようにもされる。HDMI出力部9では、映像信号とともに、この音声信号も出力させるように動作する。
これにより、例えばHDMI出力部9やD端子対応出力部10(及び音声信号出力端子)とモニタ装置が接続されているとした場合には、このモニタ装置にて、DVDから再生した映像コンテンツの画像がSD形式により表示され、また、これに同期した音声が再生出力されることになる。
また、DVDに記録されているSDコンテンツを再生する場合には、ホストシステム制御部31は、HD/SDシステム切換制御部32に対して、HD再生モードを設定する。これに応じて、HD/SDシステム切換制御部32は、HD映像信号処理部35の再生信号処理を有効化して設定し、SD映像信号処理部34については動作停止を設定する。また、アプリケーションフォーマット/メディア制御部33に対しては、HD形式に対応するアプリケーションフォーマットによる制御処理モードを設定(HD動画アプリケーションフォーマット制御部113を起動)する。
また、映像出力制御部5に対しては、SD/HD映像信号入出力処理部37についてHD形式に対応する処理モードを設定し、グラフィック処理部38については、HD対応処理部38bが動作するモードとし、表示駆動部39に対しては、HD形式に対応した表示パネル部11及び電子ビューファインダ12に対する表示駆動の動作モードを設定する。
この設定状態の下では、アプリケーションフォーマット制御部112がドライブ制御部6を介するようにして、目的のHDコンテンツを、DVDドライブに装填されているDVDから読み出すことになる。そして、読み出されたSDコンテンツのデータのうち、映像信号データについては、システム制御/信号処理部3のHD映像信号処理部35にて伸長処理などをはじめとする所定の再生信号処理が施され、映像出力制御部5に対して出力される。また、音声信号データは、システム制御/信号処理部3の音声信号処理部36により、伸長処理などをはじめとする所定の再生信号処理が施され、音声入出力制御部4に対して出力される。
映像出力制御部5のSD/HD映像信号入出力処理部37は、システム制御/信号処理部3から出力された映像信号データについて、HDMI出力部9に外部機器が接続されていれば、HDMI出力部9からの出力に適合させたHD形式の映像信号データに変換してHDMI出力部9に対して出力する。また、D端子に外部機器が接続されていれば、D端子出力に適合させたSD形式の映像信号に変換してD端子対応出力部10に出力させる。
また、音声入出力制御部4では、音声信号処理部36から入力された音声信号について、例えばD端子対応出力部10から出力される映像信号に対して再生時間を同期させて、所定の音声信号出力端子から出力させる。また、音声入出力制御部4は、HDMI出力部9から映像信号と同期して出力させるべき音声信号をHDMI出力部9に対して入力させる。
これにより、例えばHDMI出力部9やD端子対応出力部10(及び音声信号出力端子)と接続されているモニタ装置などでは、DVDから再生した映像コンテンツの画像がHD形式により表示され、また、これに同期した音声が再生出力される。
また、上記のようにしてDVDから読み出して再生した映像コンテンツの画像については、表示パネル部11(及び電子ビューファインダ12)によっても表示させるようにして再生出力することが可能とされる。
このためには、システム制御/信号処理部3において伸長処理などの再生信号処理を経て映像出力制御部5に入力されてきたSD形式、又はHD形式による映像信号を、先ず、SD/HD映像信号入出力処理部37が、表示パネル部11(及び電子ビューファインダ12)の画面サイズ(水平/垂直画素数)に対応した表示用画像データに変換したうえで、表示駆動部39に渡すようにされる。これにより、表示パネル部11(及び電子ビューファインダ12)において、DVDから再生した映像コンテンツの画像が表示されることになる。
なお、本実施の形態のビデオカメラ装置1では、メモリカードドライブ7に装填されるメモリカードを対象として、撮像により得られた写真としての静止画像データを記録し、また、このようにして記録された静止画像データを読み出して再生し、HDMI出力部9及びD端子対応出力部10から外部に映像信号として出力させることが可能とされ、また、表示パネル部11(及び電子ビューファインダ12)に対して表示出力可能とされているのであるが、このための基本的な構成、動作としては、例えば、これまでにおいてビデオカメラ装置やデジタルスチルカメラなどの技術が適用されればよいものであるので、ここでの説明は省略する。
これまでの説明から理解されるように、本実施の形態のビデオカメラ装置1では、動画記録用のメディアであるDVDに対して、SD形式の映像コンテンツ(SDコンテンツ)とHD形式の映像コンテンツ(HDコンテンツ)とを混在させるようにして記録して管理することが可能とされている。そのうえで、同じDVDに記憶されている映像コンテンツの再生態様として、SDコンテンツとHDコンテンツとを順次的にほぼ連続して再生出力させていくことが可能とされている。このような、共通のDVDに対するSDコンテンツとHDコンテンツの混在記録と、SDコンテンツとHDコンテンツの順次連続再生を実現するためのアプリケーションフォーマットの構成として、DVDのファイル管理、ファイル制御の態様例について、図3及び図4により説明を行うこととする。
図3は、本実施の形態に対応するDVDのディレクトリ構造例を示している。
この図においては、先ず、rootディレクトリの直下において、構成情報ファイル、動画関連フォルダ、及び静止画ファイルフォルダが少なくとも置かれるものとしている。構成情報ファイルは、例えばroot以下のディレクトリ構造を記述した内容を有するファイルとされる。この構成情報を参照することで、ディレクトリを辿りながら目的のディレクトリ、ファイルに対してアクセスすることができるようにされている。
動画関連フォルダには、これまでに述べてきた動画像のデータである映像コンテンツと、これに関連した管理情報等を格納するフォルダとされる。
この場合、動画関連フォルダの直下には、動画ファイルフォルダ、再生順リストフォルダ、コンテンツ管理情報フォルダが少なくとも配置される。なお、オプションとして、図において破線で示すようにして、バックアップファイルを格納することも可能とされている。このバックアップファイルは、例えば動画関連フォルダ配下のディレクトリにおける所要のファイル、情報のコピーから成るものとされる。
動画ファイルフォルダは、映像コンテンツとしてのファイルである所定形式の動画ファイルを格納するフォルダとされ、ここに、1以上のSDコンテンツとしての動画ファイル(SD動画ファイル)と、HDコンテンツとしての動画ファイル(HD動画ファイル)を格納することとしている。この図では、動画ファイルフォルダ内において、各1つのHD動画ファイルとSD動画ファイルが格納されている状態例を示している。なお、以降において、ここに格納されている上記HD動画ファイルとSD動画ファイルについては、それぞれ、ファイルを特定する名称として「file1」「file2」を用いることとする。
再生順リストフォルダには、1以上の再生順リストファイルが格納される。再生順リストファイルは、SD動画ファイルとHD動画ファイルを問わず、動画ファイルフォルダに格納される動画像ファイルのうちから、任意の動画像ファイルにおける任意の再生区間を再生対象として指定すると共に、これらの指定された再生区間を順次連続再生するにあたっての再生順を指定する記述内容を有する、再生制御情報とされる。
この場合には、動画ファイルフォルダに格納される、file1としてのHD動画ファイルと、file2としてのSD動画ファイルを対象として、その再生区間と再生順を指定する内容が記述された、1つの再生順リストファイル(A)が格納されている状態を示している。
コンテンツ管理情報フォルダには、映像コンテンツとして動画ファイルフォルダに格納されている動画ファイルを管理するための所要の管理情報が格納される。このような管理情報として、図においては、コンテンツアクセス情報が示されている。コンテンツアクセス情報は、動画ファイルフォルダに格納される動画ファイルごとに対応して存在するもので、対応する動画ファイルについての再生時間と、DVD上での記録位置(アドレス)との対応を示す情報とされる。この図の場合には、動画ファイルフォルダにおいて、file1としてのHD動画ファイルと、file2としてのSD動画ファイルとが格納されていることに対応して、コンテンツ管理情報フォルダ内のコンテンツアクセス情報としても、file1に対応したものと、file2に対応したものとの2つが存在するようにされる。
静止画ファイルフォルダには、写真画像などとしての所定形式の静止画ファイルが格納される。先の説明では、撮像により得られた写真としての静止画ファイルは、メモリカードに記憶させるものとされているが、本実施の形態の下におけるDVDのアプリケーションフォーマットでは、このようにして、DVDに対して、SD、HD形式の動画ファイルと共に、静止画ファイルを記憶させることも可能とされている。
次に、再生順リストフォルダに格納される再生順リストファイルに基づいた再生制御動作例として、上記図3に示されるディレクトリ構成の下で、再生順リストファイル(A)に基づいた再生制御がどのようにして行われるのかについて、図4を参照して説明する。
先ず、図4(a)は、図3の再生順リストフォルダに格納される再生順リストファイルAが指定する内容例を模式的に示している。
また、図4(b)には、図3のコンテンツ管理情報フォルダに格納されているfile1(HD動画ファイル)対応のコンテンツアクセス情報と、file2(SD動画ファイル)対応のコンテンツアクセス情報を示し、図4(c)には、動画ファイルフォルダに格納される、file1としてのHD動画ファイルと、file2としてのSD動画ファイルを示している。ここで、図4(c)のHD動画ファイル(file1)と、SD動画ファイル(file2)は、水平方向に延びるバー形状で示されており、これらのバーの左端部が再生開始時刻となり、右端部が再生終了時刻となるものとして示されている。そして、動画ファイルの再生時刻と記録位置(アドレス)との対応を示すコンテンツアクセス情報としても、図4(c)に示すHD動画ファイルとSD動画ファイルのバーに対応した水平方向の長さを与えることで、各動画ファイルについての再生時刻が視覚的に示されるようにしている。
この場合の再生順リストファイル(A)としては、第1〜第3区間指示情報から成るものとされている。この再生順リストファイル(A)の構造は、先ず、第1区間指示情報が指定する映像コンテンツの区間部分を再生し、この再生の終了に続けて、第2区間指示情報が指定する映像コンテンツの区間部分を再生し、さらに第3区間指示情報が指定する映像コンテンツの区間部分を再生すべきことを指定している。つまり、この場合には、複数(2つ)の映像コンテンツから取り出した3つの区間部分を連続再生するように指定している。
そして、各区間指示情報の指定内容としては、図4(b)(c)との対応により示されるようにして、先ず、第1区間指示情報により、HD動画ファイル(file1)の開始時刻t0から途中の時刻t1までの区間部分を第1区間データとして指定している。次に、第2区間指示情報によっては、SD動画ファイル(file2)における途中の時刻t4〜t5までの区間部分を第2区間データとして指定し、最後に、第2区間指示情報により、再度、HD動画ファイルの途中の時刻t2〜t3までの区間部分を第3区間データとして指定している。
このような再生指示情報とされていることで、結果的には、図4(d)に示すように、先ず、HD形式の第1区間→SD形式の第2区間→HD形式の第3区間の順で、連続的に、動画像データの再生が行われるものとなる。
例えばこのようにして、本実施の形態のビデオカメラ装置1では、SDとHDとの間で信号形式が切り換わるようにして、映像コンテンツを連続再生することが可能とされている。
しかし、先にも述べているように、SD形式とHD形式とでは、解像度等の違いから、映像信号に応じた処理クロックなどが相違する。このために、HDの映像コンテンツとSDの映像コンテンツを単純に連続再生させていった場合には、映像コンテンツの形式が切り換わったタイミングで垂直同期タイミングがずれるなどの状態が発生することになる。例えば映像信号の受け側で、映像信号形式の切り換わり後の垂直同期信号に同期して、正常な画像が表示される安定した信号処理動作、表示駆動動作が得られるまでは、或る程度の時間が必要になる。このために、映像信号形式の切り換わりの直後に相当するタイミングにおいて、冒頭の画像が乱れるような状態となる可能性が高くなる。つまり、本実施の形態のビデオカメラ装置1であれば、HDMI出力部9又はD端子対応出力部10から、SDとHDとで形式が切り換わる映像信号を出力させた場合において、HDMI出力部9又はD端子対応出力部10に接続される外部映像機器側において、入力された映像信号に基づいた画像表示を行っているときに、上記のような画像の乱れを生じることになる。
なお、本実施の形態の場合、このようなSDとHDとで映像信号形式が切り換わることに起因する画像の乱れは、表示パネル部11(及び電子ビューファインダ12)により画像を表示させる場合には生じないことから特に問題にはならない。表示パネル部11に対して映像コンテンツを再生表示させる場合には、映像出力制御部5において、SD/HD映像信号入出力処理部37により、SD形式の映像信号も、HD形式の映像信号も、一旦、表示パネル部11の画素数(解像度)に対応した表示用映像信号に変換されるようになっているために、表示パネル部11側としては、特に映像信号形式に応じて垂直同期タイミングを取り直すような同期処理は行わないからである。
しかし、上記したように、外部に映像信号を出力させて画像表示などを行わせるときには、SDとHDとで信号形式が切り換わるのに応じて画像の乱れが生じ得る。このよう画像の乱れは、例えば表示画像を視ているユーザにとっては心地よいものではなく、また、ユーザによっては故障であると勘違いする場合もあると考えられ、従って、何らかのかたちで解消されるべきことが好ましいということになる。
そこで本実施の形態としては、次に説明するようにして、上記した画像の乱れが生じているとしても、これをユーザに見せることがないように配慮した表示態様が得られるようにしてビデオカメラ装置1を構成する。
図5は、本実施の形態のビデオカメラ装置1において、HD形式の第1区間データ→SD形式の第2区間データ→HD形式の第3区間データの順で連続再生を行う場合を示している。確認のために述べておくと、このようなHD形式とSD形式との間で映像信号を切り換えて連続再生させていく動作は、例えば図4により示したような再生順リストファイルに基づいてDVDに記憶されている画像ファイル再生を行うことにより得られるものである。
そして、図5(a)は、上記第1区間データ(HD)、第2区間データ(SD)、第3区間データ(HD)としてのデータ部分をDVDから読み出して、伸長処理などの再生信号処理を施して得られる映像信号データの出力タイミング(再生出力タイミング)を示している。例えば、この図5(a)に示される再生出力タイミングは、例えば図2との対応では、システム制御/信号処理部3のSD映像信号処理部34又はHD映像信号処理部35から、映像出力制御部5のSD/HD映像信号入出力処理部37に対して映像信号を出力させるタイミングに相当する。
図5(b)は、上記図5(a)のタイミングで再生出力されてくる映像信号を映像出力制御部5が入力したうえで、HDMI出力部9又はD端子対応出力部10から出力させたとする場合において、これらのHDMI出力部9又はD端子対応出力部10から出力される映像信号に基づいて得られる画像(以降、「再生出力画像」という)内容を、図5(a)の映像信号データの出力タイミングに対応させて示したものである。なお、実際には、図5(a)に示されるSD映像信号処理部34又はHD映像信号処理部35からの映像信号出力タイミングに対して、図5(b)に示される画像のタイミングは、映像出力制御部5における信号処理などを要因として遅延するものであるが、ここでは、説明を簡単なものとすることの都合上、このような遅延時間の要素を排除して示している。
先ず、図5(a)に示されるようにして、第1区間データとしてのHD形式の映像信号データは、時点t0から再生出力が開始され、時点t3にて再生出力が終了されている。これに応じた再生出力画像としては、図5(b)に示すように、先ず、時点t0からは通常に、この第1区間データとしての映像信号の画像を表示出力させる正規表示期間が開始されている。そして、第1区間データの再生出力が終了するとされる時点t3から一定時間分前となる時点t1に至ると、再生出力画像としては、これまで正規表示させていた第1区間データの画像を所定の表示態様によりフェードアウトさせていくようにされる。なお、フェードアウトの態様としては多様に考えられるものではあるが、ここでは、最も単純で簡易なものとして、表示画像の明るさについて、通常表示に対応する本来の明るさから、徐々に、本来の画像が黒くなって見えなくなる程度にまで低減させる、という態様を採るものとする。
そして、このフェードアウトの表示は、第1区間データの再生出力が終了する時点t3よりも前の時点t2において完了するようにされる。フェードアウトの状態が完了して時点t2を経過した段階では、表示出力画像は、例えば画面全体が黒色のベタ画像となっているなど、所定の態様により、第1区間データの画像は全く表示されていない状態となっている。
上記時点t3から開始された非表示期間は、次の第2区間データの再生出力が開始されて一定時間を経過する時点t6まで継続される。この時点t2〜t6までの期間においては、先ず、時点t3により第1区間データの再生出力が終了し、この時点t3から或る時間が経過した時点t4のタイミングで、次に再生出力すべき第2区間データがSD形式に切り換わることに応じて、ビデオカメラ装置1における再生信号処理及び表示出力信号処理系については、HDからSDに対応したモードへの切換設定が行われる。そして、時点t5から第2区間データの再生出力を開始させることになる。
そして、第2区間データの再生出力が開始された時点t5に対して直後となる時点t6に至ると、これまでの非表示の状態から、徐々に第2区間データの画像を明確に表示させていくフェードインの表示を開始させ、これを時点t7までの所定時間長による期間において行うようにされる。そして、時点t7以降においては、第2区間データの画像を通常に表示する正規表示期間が開始される。
ここで、確認のために述べておくと、これまでに説明した時点t0〜時点t7までの間、ビデオカメラ装置1のHDMI出力部9又はD端子対応出力部10からは、図5(b)により示した画像内容の映像信号を継続して出力しているものとされる。そして、この映像信号は、HD形式からSD形式への設定切換が行われる時点t4まではSD形式であり、時点t4以降においてHD形式に切り換わることになる。すると、HDMI出力部9又はD端子対応出力部10により、映像信号を入力して画像表示させている外部映像機器では、この時点t4のタイミングで映像信号形式が切り換わったことに応じて、或る一定期間において垂直同期タイミングがずれるなどして画像の乱れが生じる可能性を持つことになる。しかしながら、時点t4の前後の映像信号は、HDとSDとで形式は異なるものの、非表示の状態に対応して、例えば全黒に対応する輝度レベルを有しているという共通点を持つ。このために、外部映像機器の実際の動作として、同期ずれなどが生じているとしても、視覚的に見える画像としては黒色の画面のままであり、ユーザが画の乱れを認識することはない。そして、このような画像の乱れは、外部映像機器側で、入力映像信号に同期した状態となることで、或る短時間のうちに解消されることになるのであるが、フェードイン期間の開始タイミングである時点t6と時点t4との間の時間間隔は、この外部映像機器において、入力映像信号の形式が切り換わってから安定した同期状態が得られるまでに要するとされる時間を考慮して設定される。従って、時点t6に至った段階では、外部映像機器側で、切り換わり後の映像信号の形式に対応した安定動作が得られている状態にあるものとされ、第2区間データの画像のフェードインは、このようにして、安定した画像表示が保証された動作状態の下で行われることになる。
つまり、本実施の形態では映像信号形式が切り換わることにより画像の乱れが生じる可能性のある期間は、有効な内容の画像が表示されない非表示の状態とする映像信号出力を行うようにされる。そのうえで、通常に区間データの画像を表示させていた状態からいきなり非表示の状態に変化させたとすると、ユーザに違和感を与えたり、ユーザが故障であると勘違いしたりする場合があることを考慮して、非表示の状態の前後では、フェードイン、フェードアウトを併用することとしているものである。
このようにして、本実施の形態では、ユーザは、HDとSDとの間での信号形式の切り換わりにより生じる画像の乱れを視ることが無く、また、信号形式の切り換わりの前後でコンテンツ画像について、フェードアウト→非表示→フェードインの順序(フェードシーケンス)による表示が行われることで、非表示の期間を自然に受け止めることができる。
そして、図5における時点t8以降として示すように、フェードアウト/フェードインを併用した非表示期間の設定、つまり本実施の形態のフェードシーケンスは、SD形式からHD形式に映像信号が切り換わるときにも行われるようにされる。
つまり、SD形式である第2区間データの再生出力が終了するとされる時点t10より所定時間前となる時点t8のタイミングでフェードアウトを開始させ、ここから一定時間経過する時点t9(時点t10より前)において非表示の状態に移行する。そして、この非表示状態の下で、時点t10にて第2区間データの再生出力が終了し、ここから或る時間を経過した時点t11において、次に再生出力すべき第3区間データがHD形式に切り換わることに応じて、ビデオカメラ装置1における再生信号処理及び表示出力信号処理系について、HD形式からSD形式に対応したモードへの切換設定を行う。この時点t11のタイミングで、ビデオカメラ装置1(HDMI出力部9、D端子対応出力部10)から外部に出力される映像信号の形式は、HDからSDに変更される。そして、この後の時点t12において第3区間データの再生出力が開始され、その直後の時点t13に至ったタイミングでは、既に、外部映像機器側では、SD形式に対応した安定した画像表示動作を得ているものとされる。そして、時点t13から時点t14までの一定期間によりフェードインの表示を行い、時点t14以降は、第3区間データの画像を通常に表示させる。この場合には、時点t15により第3区間データの再生出力と、これに伴うビデオカメラ装置1(HDMI出力部9、D端子対応出力部10)からの映像信号出力を停止させることとしている。
次に、上記図5に示したシーケンスにおける、第1区間データから第2再生区間データの再生出力に関連して、ビデオカメラ装置1内にて実行される手順例を図6に示す。この図においては、図1の画像アプリケーションフォーマット制御部111におけるシーケンサ、再生順リスト解析部、及び再生制御部と、画像圧縮/伸長処理部120におけるHD動画圧縮/伸長処理部123(HD−DEC)、SD動画圧縮/伸長処理部122(SD−DEC)と、メディア制御部102におけるファイルシステム制御部114、ドライブ制御部(DVD/メモリカードドライブ制御部115におけるDVDドライブ制御機能)と、映像出力制御部5の各部が実行する手順を示している。なお、画像アプリケーションフォーマット制御部111における、シーケンサ、再生順リスト解析部、及び再生制御部は、図1には示されていないが、図1に示されるSD動画アプリケーションフォーマット制御部112、及びHD動画アプリケーションフォーマット制御部113において得られる機能とされる。ここでのシーケンサは、SD形式及びHD形式の動画ファイルをはじめ、DVDに記憶されているファイル情報の読み出し、再生が適正手順により行われるようにコントロールするものとされる。再生順リスト解析部は、再生順リストファイルについての内容を解析してその結果を出力する。再生制御部はアプリケーションの階層レベルで再生命令などの再生制御を実行する。
例えばシーケンサは、ステップS101により、ビデオカメラ装置1に対して行われた、DVDに記録されている映像コンテンツを再生するための操作などをトリガとして、コンテンツ再生開始命令を再生制御部に対して出力する。これに応答して再生制御部は、ステップS102として示すように、出力されたコンテンツ再生開始命令が指定する再生順リストファイルをDVDから読み出させるための命令を出力する。これに応じて、メディア制御部102(ファイルシステム制御部114、ドライブ制御部)は、ステップS103として示すように、DVDから再生順リストファイルを読み出すようにされる。
この再生順リストファイルの読み出し応答を受けた後、シーケンサは、ステップS104により、再生順リスト解析部に対して、今回において読み出しを行った再生順リストファイルを解析する命令を出力する。再生順リスト解析部は、ステップS105により再生順リストファイルについての解析を行って、その解析結果として、再生順データベースを作成してシーケンサに渡すようにされる。再生順データベースは、例えば図4(a)において模式的に示したように、再生すべき映像コンテンツの区間と、その再生順とを指定した内容を、シーケンサが解釈可能な形式にした情報とされる。
この再生順データベースを参照したシーケンサは、先ず、HD形式の画像ファイルであるfile1における再生時刻t0〜t1の区間を再生すべきことを認識することになる。そして、シーケンサは、この認識結果に従い、ステップS106により、HD形式に対応した再生出力と映像信号出力が行われるための内部設定が行われるように、HD対応デコード設定命令を画像圧縮/伸長処理部120のHD動画圧縮/伸長処理部123(HD−DEC)に対して出力するようにされる。これに応じて、HD動画圧縮/伸長処理部123は、画像圧縮/伸長処理部120において自身の動作が有効化されるようにして設定する。これにより、画像圧縮/伸長処理部120としては、HDに対応した処理を実行可能なモード設定が行われたことになる。次に、画像圧縮/伸長処理部120は、自身をHDに対応したモードに設定したことに伴い、ステップS107により、映像出力制御部5に対して、HD対応表示設定命令を出力するようにされる。これに応答して、映像出力制御部5では、HD形式に対応した映像信号出力が行われるようにしてモード設定を行うようにされる。つまり、SD/HD映像信号入出力処理部37について、HD形式に対応した映像信号出力のための動作が得られるように設定するようにされる。
ここまでの手順が完了することで、ビデオカメラ装置1としては、HD形式に対応する画像ファイルの再生出力と、映像信号出力が可能なモード(HD再生モード)が設定されていることになる。そこで、シーケンサは、ステップS108により、再生順データベースにおいて指定される第1区間としての画像ファイルのデータ部分を再生させるための命令(第1区間再生命令)を再生制御部に対して出力する。再生制御部は、この命令に応答して、ステップS109により、アプリケーションレベルで、メディア制御部102に対して第1区間データの再生命令を行うようにされる。これに応じて、メディア制御部102では、ステップS110として示すように、ファイルシステム制御部及びドライブ制御部が、ファイルシステムレベル、デバイスドライバレベルでの読出制御を実行して、第1区間データの読み出しを行うようにされる。このようにして読み出された第1区間データは、画像圧縮/伸長処理部120におけるHD動画圧縮/伸長処理部123(HD−DEC)に渡される。これに応じて、シーケンサに対しては、ステップS111として示すように、第1区間データの読み出しが成功したことの通知(第1区間データの再生命令(S109)に対する応答)が行われる。
また、以降、HD動画圧縮/伸長処理部123(HD−DEC)においては、DVDから読み出されてくるHD形式の第1区間データに対する伸長処理(及びその他の所要の再生信号処理)を施し、映像出力制御部5に対する出力を実行していくようにされる。この第1区間データについての再生信号処理の開始にあたり、HD動画圧縮/伸長処理部123は、ステップS112として示すようにして、映像出力制御部5に対して、自身が出力したデコード後の映像信号データについての表示(ここでは、HDMI出力部9又はD端子対応出力部10からの映像信号出力を指す)の開始を命令する。これに応じて、映像出力制御部5では、第1区間データに対応するHD形式の映像信号の外部出力を開始する。このようにして映像信号の外部出力を開始した時点が、図5において第1区間データの正規表示が開始される時点t0に対応することになる。
上記のステップS111に対応してHD動画圧縮/伸長処理部123(HD−DEC)が第1区間データの再生信号処理を開始して以降において、ある時間を経過すると、第1区間データの再生終了時点に対して所定時間前となる時点(再生終了予告時点)に至ることになる。この再生終了予告時点に至ったか否かは、例えばHD動画圧縮/伸長処理部123においてこれまでに出力させた第1区間データの時間をカウントしておくようにすればよい。第1区間データの総再生時間から、このカウントした時間を差し引けば、残りの再生時間が認識され、この残りの再生時間が一定以下となったタイミングが再生終了予告時点であることになる。あるいは、HD動画圧縮/伸長処理部123(HD−DEC)がハードウェアとして有している信号処理用のバッファメモリに保持されている再生信号処理前のデータ蓄積量の変化状態などを基に、再生終了予告時点を推定することも可能である。そして、再生終了予告時点に至ったとされると、HD動画圧縮/伸長処理部123(HD−DEC)は、ステップS113により、シーケンサに対して再生終了予告を通知するようにされる。この通知を受けて、シーケンサは、ステップS114として示すように、映像出力制御部5に対して、HD形式に対応したフェードアウト処理の開始を命令するようにされる。
この命令に応答して、映像出力制御部5においては、例えばSD/HD映像信号入出力処理部37により、現在において、HDMI出力部9及びD端子対応出力部10から出力させている第1区間データの映像信号データについて、所定の単位時間あたりの減衰率によって輝度を低下させていく信号処理を実行するようにされる。この輝度減少の処理が施された映像信号が、HDMI出力部9及びD端子対応出力部10から出力されることになるわけであり、これにより、表示出力画像としては、第1区間データの画像が徐々に暗くなっていくようにしてフェードアウトしていくものとなる。このようにして、ステップS114の命令に応答して映像出力制御部5がフェードアウトの信号処理を開始したタイミングが、図5の時点t1に対応する。
そして、上記のフェードアウトの信号処理が進行して一定時間が経過し、図5の時点t2として示す、第1区間データの画像が見えなくなった非表示の状態に至ったとされると、映像出力制御部5は、ステップS115により、フェードアウト完了通知(フェードアウト処理開始命令(S114)に対する応答)をシーケンサに出力する。
なお、この時点t2対応するフェードアウト完了のタイミングから或る時間を経過した時点t3としてのタイミングで、第1区間データの再生信号処理は完了することになる。なお、この時点t3は、図6においては、上記ステップS115によるフェードアウト完了通知の出力後において、次に説明するステップS116が実行される前のタイミングにて得られているものとされる。この時点t3から後述するステップS117に対応する時点t4までの期間においては、映像出力制御部5からは区間データ(映像コンテンツ)の映像信号は出力されていない代わりに、時点t2からの非表示状態に対応する、輝度を低下させただけのSD形式の映像信号が出力されていることになる。
シーケンサは、上記ステップS115による通知を受けたことに応じて、SD形式である第2再生区間データの再生出力を開始させるための手順を実行していくことになる。このために、先ずは、ステップS116により、SD対応デコード設定命令を、画像圧縮/伸長処理部120のSD動画圧縮/伸長処理部122(HD−DEC)に対して出力するようにされる。これに応じて、SD動画圧縮/伸長処理部122は、画像圧縮/伸長処理部120において自身の動作が有効化されるようにして設定するようにされ、これにより、画像圧縮/伸長処理部120としては、これまでのHD形式に対応したモードから、SD形式に対応したモードに切り換わる。次に、画像圧縮/伸長処理部120は、自身をHD形式に対応したモードに設定したことに伴い、ステップS117により、映像出力制御部5に対して、SD対応表示設定命令を出力するようにされる。これに応答して、映像出力制御部5では、これまでのHD形式からSD形式に対応した映像信号出力を実行するモードに設定を切り換える。このモード設定の切り換えを完了したとされるタイミングが、図5の時点t4に対応する。つまり、このタイミングで、映像出力制御部5から外部に出力される映像信号は、HD形式からSD形式に変更される。ただし、その映像信号の画像内容としては、例えば黒色のベタ画像を再現するものが継続される。従って、先にも述べたようにして、このタイミングで映像出力制御部5から出力される映像信号形式が切り換わったとしても、表示される画像としては全面が黒色で変化はないものであり、ユーザが画像の乱れを視ることはないようにされる。
そして、シーケンサは、ステップS118により、再生順データベースにおいて指定される第2区間としての画像ファイルのデータ部分を再生させるための命令(第2区間再生命令)を再生制御部に対して出力する。この命令に応答して、ステップS119、S120の手順として示すように、再生制御部及びメディア制御部102より、第2区間データの読み出し制御が実行され、DVDから読み出された第2区間データは、SD動画圧縮/伸長処理部122(SD−DEC)に渡される。これに応じて、シーケンサに対しては、ステップS121として示すように、第2区間データの読み出しが成功したことの通知(第2区間データの再生命令(S119)に対する応答)を行うようにされる。
また、画像圧縮伸長処理部120においては、第2区間データ以降の区間データの再生開始時に応じては、シーケンサに対して、その区間データの再生信号処理を開始させたことの通知(再生開始通知)を行うようにされる。そこで、この場合のSD動画圧縮/伸長処理部122(SD−DEC)は、上記ステップS121の手順とともに、次のステップS122として示すように、第2再生区間データの再生開始通知を行うようにされる。また、SD動画圧縮/伸長処理部122(SD−DEC)は、SD形式の第2再生区間データの再生信号処理を開始させたことに応じて、先のステップS112と同様にして、映像出力制御部5に対して、自身が出力したデコード後の映像信号データについての表示(HDMI出力部9又はD端子対応出力部10からの映像信号出力)の開始を命令する。これに応じて、映像出力制御部5では、第2区間データに対応するSD形式の映像信号をSD動画圧縮/伸長処理部122(SD−DEC)から取り込むようにされる。これにより、以降の映像出力制御部5(SD/HD映像信号入出力処理部37)においては、第2区間データの映像信号を出力することが可能となる。このタイミングは、図5の時点t5として示した、第2区間データの再生出力開始タイミングに対応する。
ただし、このときの映像出力制御部5では、時点t4以降からの非表示に対応する黒色画像を表現したSD形式の映像信号の出力が継続されており、この映像信号出力は解除されていない。この映像信号出力の解除は、ここでは、フェードイン処理の命令をトリガとして行われるものとされる。
そこで、シーケンサは、ステップS124により、映像出力制御部5に対して、SD形式に対応したフェードアウト処理の開始を命令するようにされる。これに応じて、映像出力制御部5のSD/HD映像信号入出力処理部37では、第2区間データの画像についてのフェードイン処理を実行する。つまり、SD動画圧縮/伸長処理部122(SD−DEC)から取り込んだ第2区間データの映像信号を、SD/HD映像信号入出力処理部37にて通過させて、HDMI出力部9及びD端子対応出力部10から出力させるのにあたって、例えばこれまでの非表示の状態に対応する輝度から、所定の単位時間あたりの増加率によって輝度を上昇させていくようにする。これにより、外部映像機器では、第2区間データの画像がフェードインして現れてくるようにして表示されることになる。このステップS124に応答してフェードイン処理を開始したタイミングは、図5における時点t6に対応する。そして、図5の時点t7に対応するタイミングに至ったとして、第2区間データの画像が完全に表示される状態の映像信号出力になったとされると、ステップS125として示すようにして、映像出力制御部5からシーケンサに対してフェードイン完了通知(フェードイン処理開始命令(S124)に対する応答)が出力される。
なお、ここでは図示していないが、図5の時点t8に対応するタイミングに至ったとされると、例えばステップS113以降に準じた手順により、第2区間データ(SD)から第3区間データ(HD)への再生出力の切り換えと、これに伴うフェードアウト、非表示、フェードインの表示遷移(フェードシーケンス)のための制御、信号処理を実行するようにされる。
ところで、本実施の形態のビデオカメラ装置1としては、図2にて示したように、映像出力制御部5においてグラフィック処理部38を備えることにより、DVDから再生した映像コンテンツなどの主画像に対して、OSD画像を重畳して表示出力させることが可能とされている。例えばDVDから再生して表示出力させる映像コンテンツに対して重畳させるOSD画像の内容としては、再生時刻や記録日時などとされる。
これまでにも説明してきているように、SD形式とHD形式とではとして解像度などが全く異なるものとされている。従って、SD形式とHD形式とに応じて適切な形状サイズ、表示位置によりOSD画像を重畳表示させようとすれば、OSD画像の生成処理についても、SD形式とHD形式とに対応した個別の処理を実行する必要が生じてくる。そこで、本実施の形態としては、図2においても示しているように、グラフィック処理部38において、SD形式に対応したSD対応処理部38aと、HD形式に対応したHD対応処理部38bとを有するものとされている。SD対応処理部38aとHD対応処理部38bは、例えば同一の文字内容のオンスクリーン画像を生成するのにあたっても、それぞれの形式により規定される解像度に対応させて、異なる解像度(画素数)によるオンスクリーン画像データを生成するようにされる。
このために、SD形式とHD形式とで区間データが切り換わるようにして順次的に連続再生を行うのにあたって、各区間データの再生とともにOSD画像を重畳して表示出力させることとした場合には、OSD画像生成処理について、再生出力すべき区間データの信号形式(SD/HD)に応じて、SD対応処理部38aと、HD対応処理部38bとで切り換えを行う必要があることになる。
例えば、図5により示したようにしてHD形式の第1区間データ、SD形式の第2区間データ、HD形式の第3区間データの順で連続再生を行うのにあたり、各区間データの再生画像ごとにOSD画像を重畳表示させている場合、区間データの形式の切り換わりに応じたSD対応処理部38aとHD対応処理部38bの切り換えは、時点t4に対応するHD形式からSD形式へのモード切換設定、及び時点t11に対応するSD形式からHD形式へのモード切換設定において行われるものとなる。
つまり、図6の場合であれば、ステップS116によりシーケンサからSD対応デコード設定命令が出力され、これに応じて、ステップS117により、画像圧縮/伸長処理部120から映像出力制御部5に対して、SD対応表示設定命令を出力するようにされる。先に述べたように、このSD対応表示設定命令に応答して、映像出力制御部5は、SD形式に対応した映像信号出力を実行するモードに設定を切り換えるようにされるが、この設定切り換えの1つとして、グラフィック処理部38において、OSD画像生成処理を実行させる部位について、HD対応処理部38aからSD対応処理部38bに切り換えるようにされる。従って、映像出力制御部5におけるモード設定のHD形式対応からSD形式対応への切り換わりが完了したとされる時点t4において、OSD画像生成処理としても、HD形式に対応する処理からSD形式に対応する処理に切り換わるようにされる。
そのうえで、本実施の形態としては、HDMI出力部9又はD端子対応出力部10から出力させる映像信号についてフェードシーケンスを施すのにあたり、これに重畳表示させるOSD画像の映像信号成分についても、上記のフェードアウト、非表示、フェードインの効果が与えられるようにして映像信号処理を施すようにされる。
これにより、図5に示す手順のコンテンツ再生を、OSD画像の重畳表示をさせながら行った場合の表示の遷移としては、先ず、時点t0から時点t1までにおいてOSD画像が重畳表示された第1区間データの画像が通常に表示され、時点t1から時点t2にかけて、OSD画像が重畳された第1区間データの画像がフェードアウトしていくようにされ、時点t2から時点6までの間により、区間データ画像及びOSD画像が表示されない非表示の状態となる。そして、時点t6から時点t7にかけては、第2区間データの画像にOSD画像が重畳表示された画内容がフェードインして徐々にはっきりしてくるように変化し、時点t7以降において、OSD画像が重畳された第2区間データの画像が通常に表示される。時点t8以降は、上記時点1〜時点t7に準じて、第2区間データから第3区間データへの画像の切り換えが行われることになる。
例えば、映像出力制御部5の構成によっては、区間データの再生画像についてはフェードシーケンス表示が行われるのに対して、オンスクリーン画像については、フェードシーケンス表示が行われずに、通常状態の表示が維持されるようにして表示させることも可能である。しかしながら、このような表示が行われるとすると、区間データの画像についてはフェードシーケンス表示により画像の乱れが見えないようにされるのに対して、オンスクリーン画像だけがはっきりと表示されてしまうことになり、ユーザに違和感を与えることになる。かつ、このようにしてオンスクリーン画像だけがフェードすることなく表示されることで、SD形式とHD形式とで設定が切り換わるタイミングでのオンスクリーン画像の表示の乱れであるとか、切り換わり前後での表示位置のずれや画像サイズの変化などが目立つことになって、この点でもユーザに違和感を与えることになる。
そこで、本実施の形態としては、オンスクリーン画像についても、区間データの再生画像に同期させてフェードシーケンス表示が行われるようにして、上記のような不都合が生じることを回避しているものである。
なお、区間データの再生画像とオンスクリーン画像とを同期させたフェードシーケンスが行われるようにするための信号処理構成としてはいくつか考えられるものであるが、その1つとして、区間データを再生して得られるとされる映像信号に対して、オンスクリーン画像の映像信号を合成させた上で、この合成された映像信号に対して本実施の形態のフェードシーケンスのための輝度変化を与えるようにすることが考えられる。
次に、図7を参照して、本実施の形態のフェードシーケンス表示についての他の態様例について説明する。
図7(a)には、図5(a)と同様にして、HD形式の第1区間データ→SD形式の第2区間データ→HD形式の第3区間データの順で連続して再生させる場合の出力タイミングが示されている。この場合においても、先ずは、時点t0から第1区間データとしてのHD形式の映像信号データの再生出力が開始され、これに応じて、図5(b)の再生出力画像として示すように、
時点t0から、第1区間データの画像を表示出力させる正規表示期間が開始される。
ここで、先に図5に示したフェードシーケンス表示の態様例では、第1区間データの再生出力終了時点(t3)からフェードアウトを開始するの時点t1に至るまでは、正規表示を継続させることとしていた。これに対して、この他の態様例では、フェードアウト開始タイミングである時点t1に対して一定時間前となるタイミングである時点t0aにおいて、表示画像のキャプチャ処理を実行するようにされる。この時点t0a以降においては、このキャプチャ処理によって得られたキャプチャ画像を表示させることになる。そして、時点t0aから或る時間を経過した時点t1からフェードアウトが開始されることになる。つまり、他の態様例では、時点t0aのタイミングで、これまで動画として表示されていた第1区間データの画像が停止され、この停止された画像(キャプチャ画像)が静止画として表示された状態で、時点t1から時点t2までフェードアウトの表示が行われることになる。
そして、この場合においては、時点t2から時点t6までの非表示となる期間において、HDからSD形式への設定切り換えを行う時点t4の前となるタイミングである時点t3aにおいて、キャプチャ画像のデータについて、これまでのHDからSD形式に対応した形式となるように変換を行っておくようにされる。この時点t0aにてキャプチャされたキャプチャ画像は、HD形式によるものとされるが、この他の態様例では、後述するようにして、このキャプチャ画像を、フェードイン処理時においても用いるようにされる。フェードイン処理は、形式切り換え設定が行われる時点t4以降の処理であり、従って、このときに表示出力させるべき映像信号はHD形式ではなく、SD形式である必要がある。他の態様例では、このことに応じて、時点t3aにてキャプチャ画像のデータについて、HDからSDへの形式変換を行っておくようにされる。これにより、例えば時点t5に至って、第2区間データの再生出力が開始されたタイミングでは、例えば映像出力制御部5においては、第2区間データの映像信号と、SD形式に変換されたキャプチャ画像データとが得られていることになる。
そして、この他の態様例では、時点t6から時点t7までの期間にて行う、第2区間データの画像のフェードインの態様として、先の態様例と同様にして、非表示とされる状態から通常の状態にまで徐々に輝度を高くしていくと共に、キャプチャ画像から第2区間データの画像へとオーバーラップする状態となるようにされる。時点t7以降は、第2区間データの画像の正規表示が行われる。また、時点t7a以降においては、上記時点t0a以降の手順に準じて、上記と同様の態様のフェードシーケンスを伴っての、第2区間データ(SD形式)から第3区間データ(HD形式)への再生出力の切り換えが行われるようにされる。
このような映像コンテンツの再生出力態様によっても、先の態様例の場合と同様にして、再生映像信号がSD形式とHD形式との間で切り換わるタイミングでは、画像非表示の状態が作り出されていることから、ユーザに画像の乱れが認識されることはない。また、フェードアウト、フェードインを伴うフェードシーケンスによる表示が行われることで、ユーザに違和感を与えない自然な切り換え表示が行われる。さらに、フェードシーケンス表示としては、画像のキャプチャが行われた状態でフェードアウトが行われ、この後のフェードインでは、キャプチャ画像から新たなコンテンツ画像(動画)にオーバーラップするようにされていることで、例えば、先の態様よりも、より効果的で面白みを増すことができるものとなっている。
図8は、上記図7に示した他の態様例としての映像コンテンツの再生シーケンスにおいて、第1区間データの再生開始から、第2区間データの画像の正規表示が開始されるまでのシーケンスに対応して、ビデオカメラ装置1において実行される手順例を示している。なお、この図において、先の図6と同様となる処理手順については、同じステップ番号を付している。
図8に示される手順として、先ず、ステップS101〜ステップS113までの手順としては、図6と同様となる。
そして、この場合においては、ステップS113において第1区間データの再生終了予告通知を受けたことに応答して、シーケンサは、先ず、ステップS113−1として示すように、映像出力制御部5に対して画像キャプチャ/表示命令を出力するようにされる。これに応じて、映像出力制御部5では、SD/HD映像信号入出力処理部37におけるキャプチャ処理部37aにより、このときにHDMI出力部9又はD端子対応出力部10への信号出力系に入力させている第1区間データの映像信号から1フレーム分の画像データ(フレーム画像データ)を取得する。これが画像のキャプチャ処理となる。なお、キャプチャ処理部37aは、例えばフレームメモリと、このフレームメモリに対して、動画としての映像信号から取り出したフレーム画像のデータを書き込んで保持させるとともに、この保持されたフレーム画像データを読み出して映像信号として出力させることのできるメモリ制御部とを備えて構成することができる。
そして、このキャプチャ処理により得られた画像データを、HDMI出力部9又はD端子対応出力部10への信号出力系に入力させて映像信号として出力させる。これにより、図7の時点t0として示したように、これまで動画として表示されていた画像が静止し、この静止された画像の表示が開始されることになる。
この場合のシーケンサは、上記ステップS113−1による画像キャプチャ/表示命令の出力により画像キャプチャと、キャプチャ画像の表示開始を実行させた後に、ステップS114によるHD対応のフェードアウト処理開始命令を出力するようにされる。
また、この場合のシーケンサは、例えばステップS115にてフェードアウト完了通知を受けると、先ず、ステップS115−1によりキャプチャ画像の形式変換を指示する命令を、映像出力制御部5に対して出力するようにされる。これに応答して、映像出力制御部5では、キャプチャ処理部37aにおいて、現在キャプチャ画像として保持しているHD形式のフレーム画像データについて、SD形式のフレーム画像データに変換するようにされる。
上記ステップS115−1に続く手順として、ステップS116から、図8における最後の手順となるステップS125までは、図6と同様となる。
ただし、この場合においては、ステップS124としての、シーケンサからのSD対応フェードイン処理開始命令に応答した映像出力制御部5のフェードイン処理として、画像の輝度を非表示の状態から通常にまで徐々に増加させていくとともに、キャプチャ画像から第2区間データの画像に徐々に変化していくオーバーラップ表示が行われるように画像信号処理を実行し、HDMI出力部9及びD端子対応出力部10から映像信号を出力させることになる。
なお、上記図7及び図8により説明した、画像のキャプチャを伴う態様のフェードシーケンスにあっても、先に説明した手順によるOSD画像の切り換えは併用できる。つまり、この場合の態様例にあっても、例えば図8のステップS117によるSD対応表示設定命令に応答しては、映像出力制御部5がHD形式対応からSD形式対応のモードへの切り換えを行うことで、OSD画像生成処理の実行部位は、HD対応処理部38aからSD対応処理部38bに切り換わるようにされる。これにより、区間データの画像にOSD画像を重畳させるようにして映像信号出力を行っているときには、映像出力制御部5におけるモード切換に伴って、OSD画像の形式も切り換わることになるからである。
また、本実施の形態のフェードシーケンスとしての表示態様例については、これまでに説明したものに限定されるべきではない。例えば、これまでの説明にあっては、フェードアウト、フェードインのために与えるべき基本的な変更対象のパラメータとしては映像信号の輝度とされていた。つまり、外部映像機器に出力すべき映像信号について、その輝度を低下させて表示画像を暗くしていくことでフェードアウトさせ、逆にフェードインとしては、ほぼ黒色に対応する映像信号についての輝度レベルを徐々に高くしていき、表示画像が明るくなって見えてくるようにさせていたものである。
これ以外には、例えばブルーバックなどといわれる画面全体が青色の画像などのようにして、フェードアウトとして区間データの画像を所定色の全面画像に変化させていき、所定色の全面画像を表示させる期間を非表示期間とし、次の区間データの画像が徐々に現れてくるようにしてフェードインさせるという手法を考えることができる。あるいは、所定色の画像などに代えて、何らかの模様や絵柄パターンなどによる画像をフェードアウト、フェードインに用いるようにしてもよい。
また、例えば図5〜図8により示した態様例では、区間データを順次再生するごとに、その形式がSD形式とHD形式とで切り換わる場合を示しているのであるが、実際に、複数の区間データを連続再生していく場合においては、SD若しくはHDで同じ形式の区間データが連続して再生される場合もあることになる。このようにして、連続して再生される前後の区間データが同じ形式である場合、1つには本願発明に基づいたフェードシーケンスは実行しないようにすることが考えられる。区間データの形式が同じ場合、例えば外部映像機器側で表示が乱れることはないわけであり、この点からすれば、フェードシーケンスは不要であるという考え方をとることができるからである。
しかしながら、一方で、連続して再生される前後の区間データが同じ形式であっても、形式が異なる区間データを連続再生させる場合と同様に、本願発明に基づいたフェードシーケンスを実行させることも考えられる。この場合には、次のような利点がある。
例えば、区間データを連続再生するのにあたり、形式が切り換わる場合にのみフェードシーケンスを与えることとした場合、同じ形式の区間データが連続する場合にはフェードシーケンスが行われないこととなる。すると、区間データを連続再生していく全体の流れの中でみた場合、ある区間データの切り換わりではフェードシーケンスが行われるのに、ある区間データの切り換わりでは、フェードシーケンスが行われないということになり、ユーザによっては、違和感を持つことがあると考えられる。そこで、区間データの前後の形式が異なる場合だけでなく、同じ場合にも同様にしてフェードシーケンスを行うようにすれば、結果として、連続再生される区間データの切り換わりには必ずフェードシーケンスが行われることとなって、上記のような違和感をユーザに与えるようなことはなくなる。
また、上記実施の形態では、映像信号形式としてHDとSDの2種に対応する場合を例に挙げているが、3種以上の映像信号形式の記録再生に対応した上で、少なくとも、再生出力する映像コンテンツの形式が切り換わる場合に、フェードシーケンスを行うようにしてもよい。つまり、本願発明でいうところの第1の形式と、第2の形式としては、それぞれが、特定の映像信号形式と1対1で対応するものではなく、第1の形式と第2の形式との間で映像信号の形式が相違するものであることを意味するものである。
また、実施の形態では、ビデオカメラ装置に本願発明を適用しているのであるが、例えばテレビジョン受像機やビデオレコーダなど、ビデオ信号を処理する他の装置に本願発明を適用することができる。テレビジョン受像機としては、例えばHD形式とSD形式とのビデオコンテンツ(番組)が混在した放送に対応するような場合において、例えばチャンネル切り換えや、同じチャンネルでの形式の切り換わりなどに応じて、本願発明に基づいたフェードシーケンスを適用することが考えられる。また、ビデオレコーダとしても、SDコンテンツとHDコンテンツとが混在して記憶媒体に記憶されることが想定されるものであり、再生出力時において本願発明によるフェードシーケンスを適用することは有用である。
本願発明の実施の形態としてのビデオカメラ装置のシステム構成例を示すブロック図である。 実施の形態としてのビデオカメラ装置の構成として、主に画像処理に関連した部位についての構成例を示すブロック図である。 実施の形態のビデオカメラ装置が管理するDVDのディレクトリ構成例を示す図である。 図3に示したディレクトリ構成の下での、動画ファイルについての再生制御の例を示す図である。 実施の形態のビデオカメラ装置により画像ファイルの区間データを連続再生する場合のフェードシーケンスの一態様例を示す図である。 図5に示すフェードシーケンスを実現するための、実施の形態のビデオカメラ装置における処理シーケンスを示す図である。 実施の形態のビデオカメラ装置により画像ファイルの区間データを連続再生する場合のフェードシーケンスの他の態様例を示す図である。 図7に示すフェードシーケンスを実現するための、実施の形態のビデオカメラ装置における処理シーケンスを示す図である。
符号の説明
1 ビデオカメラ装置、2 カメラ部、3 システム制御/信号処理部、4 音声入出力制御部、5 映像出力制御部、6 DVDドライブ制御部、7 メモリカードドライブ、8 USBインターフェイス、9 HDMI出力部、10 D端子対応出力部、11 表示パネル部、12 電子ビューファインダ、100 システム制御部、101 画像アプリケーションフォーマット制御部、102 メディア制御部、111 生成がアプリケーションフォーマット制御部、112 SD動画アプリケーションフォーマット制御部、113 HD動画アプリケーションフォーマット制御部、114 ファイルシステム制御部、115 DVD/メモリカードドライブ制御部、120 画像圧縮/伸長処理部、121 静止画圧縮/伸長処理部、122 SD動画圧縮/伸長処理部、123 HD動画圧縮/伸長処理部、124 時刻情報処理部、131 データ制御部、132 ドライブ制御部、133 DVDドライブ、134 映像/音声入出力インターフェイス、135 グラフィック表示制御部、136 ユーザインターフェイス制御部

Claims (4)

  1. 複数の異なる形式の映像信号を、所定の映像信号出力規格により出力させる映像信号出力手段と、
    上記映像信号出力手段により出力させている所定の第1の形式の映像信号による映像コンテンツの画像について、通常表示の状態から視覚的に認識できなくなる非表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして、上記映像信号出力手段により出力されるべき映像信号である処理対象映像信号についての処理を実行するフェードアウト処理手段と、
    上記フェードアウト処理手段により得られた上記非表示の状態が継続されるようにして、上記処理対象映像信号についての処理を実行する非表示化処理手段と、
    上記非表示化処理手段による非表示の状態が継続されている期間内において、上記映像信号出力手段について、上記第1の形式の映像信号を出力させる動作から、第1の形式とは異なる第2の形式の映像信号を出力させる動作に切り換えさせる、動作切換制御手段と、
    上記動作切換制御手段により上記映像信号出力手段から第2の形式の映像信号を出力させる動作に切り換えられた後において、この第2の形式の映像信号による映像コンテンツの画像について、上記非表示の状態から、上記通常表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして、上記処理対象映像信号についての処理を実行するフェードイン処理手段と、
    を備え、
    さらに、上記映像信号出力手段から出力される映像信号の画像上において、オンスクリーン画像が重畳して表示されるようにするための映像信号処理を実行する、オンスクリーン画像処理手段を備え、
    上記フェードアウト処理手段は、上記オンスクリーン画像処理手段により重畳して表示されているオンスクリーン画像についても、通常表示の状態から非表示の状態に遷移していく変化が与えられるように映像信号処理を実行し、
    上記非表示化処理手段は、上記オンスクリーン画像処理手段により重畳して表示されているオンスクリーン画像についても、上記フェードアウト処理手段により得られた上記非表示の状態が継続されるようにして映像信号処理を実行し、
    上記フェードイン処理手段は、上記オンスクリーン画像処理手段により重畳して表示されているオンスクリーン画像についても、上記非表示の状態から、上記通常表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして映像信号処理を実行するようにされている、
    映像信号処理装置。
  2. 上記フェードアウト処理手段は、上記処理対象映像信号の輝度レベルを、上記通常表示の状態に対応するレベルから、上記非表示の状態に対応するレベルにまで低減させていく処理を実行するようにされ、
    上記非表示化処理手段は、上記非表示状態に対応する上記処理対象映像信号の輝度レベルを維持する処理を実行するようにされ、
    上記フェードイン処理手段は、上記処理対象映像信号の輝度レベルを、上記非表示の状態に対応するレベルから上記通常表示の状態に対応するレベルにまで増加させていく処理を実行するようにされ請求項1に記載の映像信号処理装置。
  3. 上記フェードアウト処理手段による映像信号処理の実行タイミングに基づいた所定タイミングにより、上記第1の形式の映像信号による映像コンテンツについてのフレーム画像の映像信号を取得する画像キャプチャ手段を備え、
    上記フェードアウト処理手段は、上記画像キャプチャ手段により取得した映像信号のフレーム画像が表示された状態で、通常表示の状態から視覚的に認識できなくなる非表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして映像信号処理を実行し、
    上記フェードイン処理手段は、上記画像キャプチャ手段により取得した映像信号のフレーム画像から、上記第2の形式の映像信号による映像コンテンツの画像にオーバーラップしていくようにされたうえで、上記非表示の状態から、上記通常表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして映像信号処理を実行す請求項1に記載の映像信号処理装置。
  4. 複数の異なる形式の映像信号を、所定の映像信号出力規格により出力させる映像信号出力手段により出力させている所定の第1の形式の映像信号による映像コンテンツの画像について、通常表示の状態から視覚的に認識できなくなる非表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして、上記映像信号出力手段により出力されるべき映像信号である処理対象映像信号についての処理を実行するフェードアウト処理手順と、
    上記フェードアウト処理手順により得られた上記非表示の状態が継続されるようにして、上記処理対象映像信号についての処理を実行する非表示化処理手順と、
    上記非表示化処理手順による非表示の状態が継続されている期間内において、上記映像信号出力手段について、上記第1の形式の映像信号を出力させる動作から、第1の形式とは異なる第2の形式の映像信号を出力させる動作に切り換えさせる、動作切換制御手順と、
    上記動作切換制御手順により上記映像信号出力手順から第2の形式の映像信号を出力させる動作に切り換えられた後において、この第2の形式の映像信号による映像コンテンツの画像について、上記非表示の状態から、上記通常表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして、上記処理対象映像信号についての処理を実行するフェードイン処理手順と、
    を実行し、
    さらに、上記映像信号出力手段から出力される映像信号の画像上において、オンスクリーン画像が重畳して表示されるようにするための映像信号処理を実行する、オンスクリーン画像処理手順を実行し、
    上記フェードアウト処理手順は、上記オンスクリーン画像処理手順により重畳して表示されているオンスクリーン画像についても、通常表示の状態から非表示の状態に遷移していく変化が与えられるように映像信号処理を実行し、
    上記非表示化処理手順は、上記オンスクリーン画像処理手順により重畳して表示されているオンスクリーン画像についても、上記フェードアウト処理手順により得られた上記非表示の状態が継続されるようにして映像信号処理を実行し、
    上記フェードイン処理手順は、上記オンスクリーン画像処理手順により重畳して表示されているオンスクリーン画像についても、上記非表示の状態から、上記通常表示の状態に遷移していく変化が与えられるようにして映像信号処理を実行するようにされている、
    映像信号処理方法。
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