JP2013118564A - 撮像装置、画像表示装置及び画像表示プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 トランジション処理を施した画像を用いたスライドショー表示において生じる違和感を抑止する。
【解決手段】 動画像を取得する撮像手段と、撮像手段により得られた動画像に対して、動画像の表示を開始させるときの開始変遷効果、及び動画像の表示を終了させるときの終了変遷効果のいずれかの変遷効果を付与する付与処理を施す第1の画像処理部と、第1の画像処理部により付与処理が施された変遷効果付きの動画像に対して、変遷効果に関わる情報を付帯情報として付帯する情報付帯部と、変遷効果に関わる情報が付帯された変遷効果付きの動画像を記憶する記憶媒体と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 動画像を取得する撮像手段と、撮像手段により得られた動画像に対して、動画像の表示を開始させるときの開始変遷効果、及び動画像の表示を終了させるときの終了変遷効果のいずれかの変遷効果を付与する付与処理を施す第1の画像処理部と、第1の画像処理部により付与処理が施された変遷効果付きの動画像に対して、変遷効果に関わる情報を付帯情報として付帯する情報付帯部と、変遷効果に関わる情報が付帯された変遷効果付きの動画像を記憶する記憶媒体と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、静止画像及び動画像を記録再生可能な撮像装置、画像表示装置及び画像表示プログラムに関する。
得られた静止画像や動画像を連続的に表示する方法として、画像を切り替えながら表示する、所謂スライドショー表示が用いられる。このスライドショー表示では、用いる静止画像に対して、フェードインやフェードアウトなどに代表されるトランジション効果(遷移効果)を付与する処理を施して各画像を表示することが多い。このようなトランジション処理の中には、例えば連続する2つの画像の色情報を用いて各画像に対するトランジション処理を行い、画像の連続性が不自然になることを防止する技術が提案されている(特許文献1)。また、この他に、ユーザの操作等により撮影時にトランジション処理が施された動画像(以下、トランジション処理済みの動画像)を取得できる撮像装置も提供されている。
このスライドショー表示においては、表示される画像が静止画像に対してのみ、トランジション処理が付与される。このため、静止画像と動画像とを連続して表示するスライドショー表示の場合には、動画像と静止画像とを切り替える(又はその逆)ときの映像効果がユーザの意図する映像効果を表現することができない。これを解消するために、動画像に対してもトランジション処理を行うことが望ましいが、予めトランジション処理が施された動画像に対しても再度トランジション処理が施されてしまうため、スライドショー表示における動画像における映像効果がユーザの意図しないものとなってしまう。
本発明は、トランジション処理を施した画像を用いたスライドショー表示において生じる違和感を抑止することができるようにした撮像装置、画像表示装置及び画像表示プログラムを提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、動画像を取得する撮像手段と、前記撮像手段により得られた前記動画像に対して、前記動画像の表示を開始させるときの開始変遷効果、及び前記動画像の表示を終了させるときの終了変遷効果のいずれかの変遷効果を付与する付与処理を施す第1の画像処理部と、前記第1の画像処理部により前記付与処理が施された変遷効果付きの動画像に対して、前記変遷効果に関わる情報を付帯情報として付帯する情報付帯部と、前記変遷効果に関わる情報が前記付帯情報として付帯された前記変遷効果付きの動画像を記憶する記憶媒体と、を備えたことを特徴とする。
ここで、前記変遷効果に関わる情報は、前記変遷効果の種類及び前記変遷効果が付与される時間を示す情報であることが好ましい。
また、本発明の画像表示装置は、上述した撮像装置により取得された画像を利用したスライドショー表示を行う画像表示装置において、前記画像を取り込む画像取込部と、取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定部と、前記変遷効果付きの動画像以外の画像に対して前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する第2の画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像表示装置は、上述した撮像装置により取得された画像を利用したスライドショー表示を行う画像表示装置において、前記画像を取り込む画像取込部と、取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定部と、前記変遷効果付きの動画像に付与される変遷効果と、前記スライドショー表示用の変遷効果とに基づいて、前記スライドショー表示用の変遷効果を付与するか否かを判定する処理判定部と、前記変遷効果付きの動画像を除く画像及び前記スライドショー表示用の変遷効果を付与すると判定された前記変遷効果付きの動画像に、前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する第2の画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像表示装置は、上述した撮像装置により取得された画像を利用したスライドショー表示を行う画像表示装置において、前記画像を取り込む画像取込部と、取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定部と、前記変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像の少なくとも一方に対して、前記変遷効果付きの動画像に施された前記変遷効果を考慮した前記変遷効果を付与し、前記変遷効果付きの動画像及び前記変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像を除く画像に対して前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する第2の画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像表示装置は、上述した撮像装置により取得された複数の画像データを利用したスライドショー表示を行う画像表示装置において、前記画像を取り込む画像取込部と、取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定部と、前記変遷効果付きの動画像が複数あり、且つ前記スライドショー表示において異なる変遷効果が付与された前記変遷効果付きの動画像が連続する場合に、連続する前記変遷効果付きの動画像のうち、時間的に先となる変遷効果付きの動画像の表示と、前記時間的に後になる変遷効果付きの動画像の表示との間に、これら変遷効果付きの動画像を除く他の画像のいずれかが表示されるように、前記スライドショー表示における画像の表示順序を変更する順序変更部と、前記時間的に先となる変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像、及び前記時間的に後になる変遷効果付きの動画像と前後に表示される画像のそれぞれの画像に対して、前記変遷効果付きの動画像のそれぞれに施された前記変遷効果を考慮した変遷効果を付与し、遷移効果付きの動画像及び該動画像に前後する画像を除く画像に対して、スライドショー表示用の遷移効果を付与する第2の画像処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像表示プログラムは、前記画像を取り込む画像取込工程と、取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定工程と、前記変遷効果付きの動画像以外の画像に対して前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する画像処理工程と、を実行させることが可能なコンピュータにて読み取り可能なものである。
また、本発明の画像表示プログラムは、前記画像を取り込む画像取込工程と、取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定工程と、前記変遷効果付きの動画像に付与される変遷効果と、前記スライドショー表示用の変遷効果とに基づいて、前記スライドショー表示用の変遷効果を付与するか否かを判定する処理判定工程と、前記変遷効果付きの動画像を除く画像及び前記スライドショー表示用の変遷効果を付与すると判定された前記変遷効果付きの動画像に、前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する画像処理工程と、を実行させることが可能なコンピュータにて読み取り可能なものである。
また、本発明の画像表示プログラムは、前記画像を取り込む画像取込工程と、取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定工程と、前記変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像の少なくとも一方に対して、前記変遷効果付きの動画像に施された前記変遷効果を考慮した前記変遷効果を付与し、前記変遷効果付きの動画像及び前記変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像を除く画像に対して前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する画像処理工程と、を実行させることが可能なコンピュータにて読み取り可能なものである。
また、本発明の画像表示プログラムは、前記画像を取り込む画像取込工程と、取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定工程と、前記変遷効果付きの動画像が複数あり、且つ前記スライドショー表示において異なる変遷効果が付与された前記変遷効果付きの動画像が連続する場合に、連続する前記変遷効果付きの動画像のうち、時間的に先となる変遷効果付きの動画像の表示と、前記時間的に後になる変遷効果付きの動画像の表示との間に、これら変遷効果付きの動画像を除く他の画像のいずれかが表示されるように、前記スライドショー表示における画像の表示順序を変更する順序変更工程と、前記時間的に先となる変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像、及び前記時間的に後になる変遷効果付きの動画像と前後に表示される画像のそれぞれの画像に対して、前記変遷効果付きの動画像のそれぞれに施された前記変遷効果を考慮した変遷効果を付与し、遷移効果付きの動画像及び該動画像に前後する画像を除く画像に対して、スライドショー表示用の遷移効果を付与する画像処理工程と、を実行させることが可能なものである。
本発明によれば、トランジション処理を施した画像を用いたスライドショー表示において生じる違和感を抑止することができる。
図1は、撮像装置の一例としてのデジタルカメラ10の構成の概略を示す図である。このデジタルカメラ10は、静止画撮影の他に、動画撮影を行うことが可能となっている。以下、静止画撮影により得られる画像データを静止画像データ、動画撮影により得られる画像データを動画像データと称して説明する。
図1に示すように、デジタルカメラ10は、撮像光学系15、撮像素子16、A/D変換器17、バッファメモリ20、画像処理回路21、音声処理回路22、符号化/復号化回路23、接続用I/F24、表示制御回路25、表示装置26、レリーズボタン27、操作部28、集音マイク29、CPU30及び内蔵メモリ31などを備えている。このうち、A/D変換器17、バッファメモリ20、画像処理回路21、音声処理回路22、符号化/復号化回路23、接続用I/F24、表示制御回路25、集音マイク29、CPU30及び内蔵メモリ31は、バス33を介して電気的に接続される。
撮像光学系15は、複数のレンズからなる。なお、図1においては、便宜上1枚のレンズとして記載している。撮像光学系15の各レンズは、ズーム倍率の変更時に光軸(L)方向に移動する。また、撮像光学系15にはフォーカス調整用のレンズが含まれ、フォーカス調整用のレンズは、フォーカス調整時に光軸(L)方向に微小移動する。
撮像素子16は、例えばCCDイメージセンサや、CMOSイメージセンサが用いられる。撮像素子16は、複数の画素を備えている。この撮像素子16は、撮像光学系15により取り込まれた被写体光(入射光)をそれぞれの画素にて受光し、信号電荷に変換する。この信号電荷に基づいた電圧が、それぞれの画素の画素信号として出力される。なお、複数の画素の画素信号を1つにまとめた信号が画像信号となる。この画像信号は、クランプ処理、相関二重サンプリング(CDS)処理などの処理が施された後、A/D変換器17に入力される。
A/D変換器17は、撮像素子16から出力された画像信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。このデジタル化された画像信号はバッファメモリ20に書き込まれる。
画像処理回路21は、バッファメモリ20に書き込まれた画像信号に対して、ホワイトバランス処理、色補間処理、輪郭補償処理、ガンマ処理などの画像処理を施す。これにより、静止画像データや動画像データが生成される。生成された静止画像データや動画像データは、バッファメモリ20に一時記憶される。また、トランジション処理を施す設定での動画撮影の場合、画像処理回路21は、上述した画像処理により生成された動画像データに対して、トランジション処理を施す。
次に、トランジション処理について説明する。トランジション処理は、先に表示した画像と次に表示する画像とのつなぎ目を効果的に見せるための遷移効果(トランジション効果)をそれぞれの画像に対して付与する処理である。トランジション効果としては、画像の表示を開始してから、該画像を徐々に鮮明に表示していくフェードイン効果、画像の表示を終了する際に該画像を徐々に不鮮明に表示していくフェードアウト効果、元の画像が徐々に消え、同時に次の画像が徐々に現れるクロスフェード効果、元の画像に次の画像が割り込むようにして表示されるワイプ効果などが挙げられる。以下、フェードイン効果及びフェードアウト効果をまとめてフェード効果と称する。
音声処理回路22は、集音マイク29によって集音された音声信号を増幅し、増幅後の信号をA/D変換回路によってデジタルの音声データに変換する。また、トランジション処理を施す設定での動画撮影の場合、音声処理回路22は、音声データに対してトランジション処理を施す。一方、トランジション処理を施さない設定での動画撮影の場合には、音声処理回路22は、音声データに対するトランジション処理は施さない。なお、トランジション処理を施す設定での動画撮影であっても、音声データに対するトランジション処理は施す必要はない。
符号化/復号化回路23は、画像処理済みの静止画像データや動画像データを符号化する、又は符号化された静止画像データや動画像データを復号化する。また、この符号化/復号化回路23は、得られた音声データを符号化する、又は符号化された音声データを復号化する。なお、図1においては、符号化/復号化回路23によって、画像データ及び音声データを符号化又は復号化しているが、画像データ用の符号化/復号化回路と、音声データ用の符号化/復号化回路とを個別に設けてもよい。
接続用I/F24は、デジタルカメラ10に装着される記憶媒体35と電気的に接続されることで、記憶媒体35へのデータの書き込みや、記憶媒体35に記憶されたデータの読み出しを行うことが可能となる。なお、記憶媒体35としては、例えばフラッシュメモリからなるメモリカード、光学ディスクなどが挙げられる。表示装置26は、例えばLCDパネルやELディスプレイパネルなどから構成される。この表示装置26は、スルー画像や、撮影により得られた画像の他に、設定を行う際の設定用の画像を表示する。この表示装置26における画像表示は、表示制御回路25により制御される。
レリーズボタン27は、静止画撮影や動画撮影を行う際に操作される部材である。操作部28は、図示を省略したズームボタン、十字キー28a、実行ボタン28bなどから構成される(図3参照)。ズームボタンは、静止画撮影や動画撮影時のズーム倍率を変更する他、上述した表示装置26における画像表示の際に表示される画像の拡大、縮小する際に操作される。十字キー28aは、デジタルカメラ10における基本設定、撮影時の設定(撮影モード、撮影条件の設定)及び画像表示の設定を行う際に操作される。実行ボタン28bは、十字キー28aの操作による設定を有効にする際に操作される。
また、十字キー28aや実行ボタン28bは、上述したトランジション処理の設定を行う際に使用される。トランジション処理の設定は、トランジション効果を付与するか否かを選択することの他に、付与するトランジション効果の種類やトランジション効果が付与される時間を選択することからなる。以下、トランジション効果として、例えばフェード効果を用いる場合について説明する。
CPU30は、内蔵メモリ31に格納される制御プログラムを読み出し実行することで、デジタルカメラ10の各部を制御する。CPU30は、上述したレリーズボタン27の操作に基づいた撮像処理や、操作部28の操作に基づいた処理を実行する。なお、操作部28の操作に基づいた処理としては、例えばデジタルカメラ10の日時設定や、撮影時の撮影条件の設定に代表される処理の他、上述したトランジション処理の設定が挙げられる。なお、これら設定が行われることで変更された情報は、内蔵メモリ31に一時記憶される。
CPU30は、画像ファイルを記憶媒体35に記憶する処理を実行する。例えば静止画撮影が行われたときには、CPU30は、符号化処理された静止画像データをバッファメモリ20から読み出す。そして、CPU30は、読み出した静止画像データと、デジタルカメラ10の基本情報や撮影条件などの情報とを用いた例えばExif形式からなる静止画像ファイルを生成し、記憶媒体35に書き込む。つまり、デジタルカメラ10の基本情報や撮影条件などの情報は、静止画像ファイルの付帯情報(メタデータ)となる。
一方、動画撮影が行われたときには、CPU30は、符号化処理された動画像データ及び音声データを読み出す。そして、CPU30は、読み出した動画像データ及び音声データと、デジタルカメラ10の基本情報、動画像データや音声データに関わる情報とを用いて、動画像ファイルを生成し、生成した動画像ファイルを記憶媒体35に書き込む。なお、デジタルカメラ10の基本情報、動画像データや音声データに関わる情報は画像ファイルの付帯情報(メタデータ)となる。なお、トランジション処理を施す動画撮影を行う場合には、生成される動画像ファイルの付帯情報として、トランジション処理の内容(トランジション効果の種類、トランジション効果の時間)を示す情報(以下、トランジション処理情報)も付帯される。
図2は、動画像ファイルの構造を模式的に示す図である。動画像ファイル40は、撮影関連情報やサムネイル画像データなどが格納されるヘッダー領域41、符号化された動画像データや音声データが格納される映像・音声データ記憶領域42、動画像データに関わる情報が格納される映像メタデータ記憶領域43、音声データに関わる情報が格納される音声メタデータ記憶領域44、メーカ独自情報領域45などから構成される。なお、各領域については周知であることから、その詳細は省略する。動画ファイル40が例えばトランジション処理が施された動画像ファイルの場合には、トランジション処理情報は、メーカ独自情報領域45に記憶される。
図3は、デジタルカメラ10の表示装置26にトランジション処理の設定画面を表示したときのデジタルカメラの背面図を示す。ユーザは、デジタルカメラ10の設定部28の十字キー28aや実行ボタン28bを操作し、表示装置26にトランジション処理の設定画面を表示させる。この設定画面は、例えば項目「フェードなし」、項目「フェード(黒)」、項目「フェード(白)」からなる。ここで、項目「フェード(黒)」は、黒画像を用いたフェード効果を動画像に付与する処理を実行する場合に選択される。また、項目「フェード(白)」は、白画像を用いたフェード効果を動画像に付与する処理を実行する際に選択される。以下、黒画像を用いたフェード効果を黒フェード効果、白画像を用いたフェード効果を白フェード効果と称する。
図3においては、選択枠48が項目「フェードなし」に位置する場合を説明している。ユーザは、十字キー28aを操作して、選択枠48の位置を移動させ、決定ボタン28bを操作する。選択枠48が項目「フェード(白)」又は項目「フェード(黒)」に位置にあるときにユーザが決定ボタン28bを操作すると、表示装置26には、フェード効果を付与する時間(付与時間)を設定する設定画面が表示される(図示省略)。この設定画面においても、ユーザは、十字キー28a及び決定ボタン28bを操作して、フェード効果を付与する時間を設定する。
上述した設定において、項目「フェード(黒)」又は項目「フェード(白)」が選択された場合には、CPU30はトランジション処理情報を作成する。一方、項目「フェードなし」が選択された場合には、CPU30はトランジション処理情報の作成処理を省略する。
ユーザがデジタルカメラ10の操作部28を操作して動画撮影モードに設定し、レリーズボタン27を操作すると動画撮影が開始される。そして、ユーザによるレリーズボタン27の操作が終了すると、動画撮影が終了する。つまり、CPU30は、撮像処理を終了する。例えば、動画撮影においてフレームレートが30fpsの場合には、CPUは、1/30秒間隔で画像信号が順次出力されるように撮像素子16を制御する。なお、撮像素子16から順次出力される画像信号は、A/D変換器17によりアナログ信号からデジタル信号に変換される。その後、デジタル信号に変換された画像信号は、一連の画像信号(動画像信号)としてバッファメモリ20に記憶される。画像処理回路21は、バッファメモリ20に一時記憶された動画像信号を読み出し、動画像信号に対して画像処理を行う。これにより、動画像データが生成される。
また、画像処理回路21は、内蔵メモリ31を参照して、トランジション処理情報の有無を確認する。トランジション処理情報があれば、画像処理回路21は、トランジション処理情報を読み出す。そして、画像処理回路21は、読み出したトランジション処理情報に基づいて、生成された動画像データに対するトランジション処理を実行する。このトランジション処理が実行された動画像データは、バッファメモリ20に一時記憶される。なお、トランジション処理情報が内蔵メモリ31に記憶されていない場合には、画像処理回路21は生成された動画像データに対するトランジション処理を実行しない。
以下、動画撮影を4秒間行った場合について考慮する。図4(a)に示すように、通常の動画撮影を4秒間行った場合に得られる動画像は、効果が付与されていない動画像である。例えば項目「フェード(黒)」が選択され、トランジション効果の付与時間が0.5秒に設定されたときには、得られる動画像に対して、0.5秒間の黒フェードイン効果及び黒フェードアウト効果が付与される。なお、図4(b)中符号51に示す期間が、黒フェードイン効果が付与される期間、符号52に示す期間が、黒フェードアウト効果が付与される期間である。なお、項目「フェード(白)」が選択されている場合も同様である。このトランジション処理の後、符号化/復号化回路23は、トランジション処理が施された動画像データをバッファメモリ20から読み出す。そして、符号化/復号化回路23は、トランジション処理が施された動画像データに対して符号化処理を実行する。
上述したレリーズボタン27が操作され動画撮影が開始されると、CPU30は、集音マイク29を制御し、動画撮影時の音声を集音する。そして、レリーズボタン27の操作が終了すると、CPU30は、集音マイク29による動画撮影時の音声の集音処理を終了する。集音マイク29からの音声信号は音声処理回路22に出力される。音声処理回路22は、入力される音声信号を増幅し、増幅後の音声信号をデジタル音声データに変換する。なお、音声データに対してもトランジション処理を行う場合には、音声処理回路22は、内蔵メモリ31に記憶されたトランジション処理情報に基づいたトランジション処理を実行する。このトランジション処理済みの音声データに対して、符号化/復号化回路23は、音声データを符号化する。この符号化された音声データもバッファメモリ20に一時記憶される。
最後に、CPU30は、符号化された動画像データ及び音声データ、デジタルカメラ10の基本情報、撮影条件を示す情報及びトランジション処理情報を読み出す。そして、CPU30は、これらデータを1つにまとめた動画像ファイルを生成し、記憶媒体35に書き込む。このようにして、動画撮影時にトランジション処理情報が付加された動画像ファイルが生成され、記憶媒体35に記憶される。
以下、動画撮影時にトランジション処理を施した動画像ファイル、動画像データ及び動画像を、トランジション処理済みの動画像ファイル、トランジション処理済みの動画像データ、トランジション処理済みの動画像と称する。
次に、上述したデジタルカメラ10において取得された画像ファイルを用いたスライドショー表示を行う画像表示装置60について説明する。この画像表示装置60は、例えば携帯電話機などに代表される携帯型端末機やデジタルフォトフレームなどの画像再生機器、PCなどが挙げられる。この画像表示装置60は、デジタルカメラ10から取り外された記憶媒体35を装着することができる。
図5に示すように、画像表示装置60は、表示部61、表示制御回路62、バッファメモリ63、画像処理回路64、復号化回路65、接続用I/F66、操作部67、CPU68、内蔵メモリ69及びスピーカ70などを備えている。表示制御回路62、バッファメモリ63、画像処理回路64、復号化回路65、接続用I/F66、CPU68、内蔵メモリ69及びスピーカ70は、バス71を介して電気的に接続される。
表示部61は、例えばLCDパネルや有機ELディスプレイパネルなどからなる。この表示部61は、画像表示装置60の設定画面や、記憶媒体35に記憶された画像ファイルに基づく画像(静止画像、動画像)を表示する。この表示部61における表示制御は、表示制御回路62によって実行される。
バッファメモリ63は、記憶媒体35から読み出された画像ファイルの画像データや音声データが一時記憶される。このバッファメモリ63は、復号化回路65により復号化された画像データも一時記憶する。
画像処理回路64は、バッファメモリに一時記憶された画像データに対して、表示部61の表示特性に合わせた画像処理を行う。また、画像表示装置60においてトランジション効果を付与した画像のスライドショー表示を行う場合には、画像処理回路64は、表示する際に用いる各画像データに対してトランジション処理を施す。
復号化回路65は、バッファメモリ63に一時記憶された画像データや音声データを復号化処理する。復号化処理された画像データや音声データは、バッファメモリ63に格納される。
接続用I/F66は、画像表示装置60に装着される記憶媒体35と電気的に接続されることで、記憶媒体35に記憶されたデータの読み出し等を行うことが可能となる。
操作部67は、画像表示装置60の基本設定を行う場合、画像表示の種類(パターン)を選択する場合、或いは表示する画像を選択する場合に操作される。
CPU68は、内蔵メモリ69に格納された制御プログラムを受けて、画像表示装置60の各部を制御する。なお、画像表示を行う場合には、CPU68は、記憶媒体に記憶された画像ファイルに含まれる画像データを読み出し、バッファメモリ63に一時記憶する。
内蔵メモリ69は、CPU68により実行される制御プログラムや、制御プログラムを実行する際の演算子等が記憶される。
スピーカ70は、動画撮影に得られた動画ファイルを再生する際に、動画ファイルを構成する音声データに基づく音声を再生する、或いはスライドショー表示の際に設定されるBGMなどを再生する。
次に、画像表示装置60において画像のスライドショー表示を行う際の表示制御の処理の流れについて説明する。以下、画像のスライドショー表示を行う際に、トランジション処理が施された動画像に対してトランジション処理を行わずに表示する場合を、第1実施形態と称して説明する。
<第1実施形態>
図6は、画像のスライドショー表示を行う際の処理の流れを示している。なお、このフローチャートは、スライドショー表示の設定が終了したことを契機として実行される。ここで、スライドショー表示の設定としては、例えば静止画像の表示時間、動画像の表示時間、トランジション効果の内容(トランジション効果の種類、トランジション効果の付与時間)、BGMの種類などが挙げられる。スライドショー表示の設定が行われると、CPU68は設定データを生成し、内蔵メモリ69に一時記憶する。なお、このスライドショー表示の設定は、ユーザによる操作部67の操作に基づいて実行される。
図6は、画像のスライドショー表示を行う際の処理の流れを示している。なお、このフローチャートは、スライドショー表示の設定が終了したことを契機として実行される。ここで、スライドショー表示の設定としては、例えば静止画像の表示時間、動画像の表示時間、トランジション効果の内容(トランジション効果の種類、トランジション効果の付与時間)、BGMの種類などが挙げられる。スライドショー表示の設定が行われると、CPU68は設定データを生成し、内蔵メモリ69に一時記憶する。なお、このスライドショー表示の設定は、ユーザによる操作部67の操作に基づいて実行される。
ステップS101は、画像ファイルを読み出す処理である。CPU68は、記憶媒体35に記憶された画像ファイルを読み出す。CPU68は、読み出した画像ファイルを構成する画像データを記憶媒体35に書き込む。記憶媒体35に書き込まれた画像データは、復号化回路65によって復号化処理され、再度バッファメモリ63に書き込まれる。
ステップS102は、読み出した画像ファイルが静止画像ファイルであるか否かを判定する処理である。CPU68は、読み出した画像ファイルの付帯情報から、読み出された画像ファイルが静止画像ファイルであるか否かを判定する。読み出された画像ファイルが静止画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS102の判定処理をYesとする。この場合、ステップS103に進む。一方、読み出された画像ファイルが動画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS102の判定処理をNoとする。この場合、ステップS104に進む。
ステップS103は、トランジション処理である。画像処理回路64は、上述した設定データに基づいたトランジション処理を施す。なお、トランジション処理が施された画像データは、バッファメモリ63に一時記憶される。このステップS103の処理が終了すると、ステップS105に進む。
上述したステップS102の判定処理でNoとなる場合には、ステップS104に進む。ステップS104は、読み出した画像ファイルがトランジション処理済みの動画像ファイルであるか否かを判定する処理である。CPU68は、読み出した画像ファイルの付帯情報としてトランジション処理情報があるか否かによって、このステップS104の判定処理を実行する。読み出した画像ファイルの付帯情報としてトランジション処理情報があれば、CPU68は、読み出した画像ファイルがトランジション処理済みの動画像ファイルであると判定する。この場合、CPU68は、ステップS104の判定処理をYesとし、ステップS105に進む。
一方、読み出した画像ファイルの付帯情報としてトランジション処理情報がない場合には、CPU68は、読み出した画像ファイルがトランジション処理の施されていない動画ファイルであると判定する。この場合、CPU68は、ステップS104の判定処理をNoとし、ステップS103に進む。つまり、トランジション処理が施されていない動画像ファイルの場合には、静止画像ファイルと同様に、ステップS103において、トランジション処理が施される。
ステップS105は、画像を表示する処理である。CPU68は、バッファメモリ63から、ステップS103においてトランジション処理が施された画像データ(静止画像データ、動画像データ)、又はトランジション処理済みの動画像データを読み出し、読み出した画像データを表示制御回路62に出力する。表示制御回路62は、入力される画像データに基づく画像を表示部61に表示する。
ステップS106は、画像ファイルを読み出す処理である。このステップS106の処理は、ステップS101と同様の処理である。このステップS106を行うことで、次に表示する画像の元になる画像ファイルが読み出される。
ステップS107は、読み出した画像ファイルが静止画像ファイルであるか否かを判定する処理である。このステップS107の処理は、ステップS102と同様の処理である。なお、このステップS107の判定処理で、読み出した画像ファイルが静止画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS107の判定処理をYesとする。この場合、ステップS108に進む。一方、このステップS107の判定処理で、読み出した画像ファイルが動画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS107の判定処理をNoとする。この場合、ステップS109に進む。
ステップS108は、トランジション処理である。このステップS108の処理は、ステップS103と同様の処理である。このステップS108の処理が終わると、ステップS110に進む。
上述したステップS107の判定処理がNoとなる場合には、ステップS109に進む。
ステップS109は、読み出した画像ファイルが、トランジション処理済みの動画像ファイルであるか否かを判定する処理である。このステップS109の判定処理は、ステップS104と同一の処理である。読み出した画像ファイルの付帯情報としてトランジション処理情報があれば、CPU68は、読み出した画像ファイルがトランジション処理済みの動画像ファイルであると判定する。この場合、CPU68は、ステップS109の判定処理をYesとし、ステップS110に進む。
一方、読み出した画像ファイルの付帯情報としてトランジション処理情報がない場合には、CPU68は、読み出した画像ファイルがトランジション処理の施されていない動画ファイルであると判定する。この場合、CPU68は、ステップS109の判定処理をNoとし、ステップS108に進む。つまり、トランジション処理が施されていない動画像ファイルの場合には、静止画像ファイルと同様に、ステップS108において、トランジション処理が施される。
ステップS110は、表示している画像の表示を終了させるか否かを判定する処理である。CPU68は、ステップS105の処理が実行されて(画像が表示されて)からの経過時間を計時している。CPU68は、画像が表示されてからの経過時間が設定された表示時間に到達したか否かによって、ステップS110の判定処理を行う。例えば画像が表示されてからの経過時間が設定された表示時間に到達した場合、CPU68は表示している画像の表示を終了させると判定する。この場合、ステップS110の判定処理がYesとなり、ステップS111に進む。一方、画像が表示されてからの経過時間が設定された表示時間に到達していない場合には、CPU68は画像の表示を継続すると判定する。この場合、ステップS110の判定処理がNoとなる。この場合には、CPU68は、ステップS110の判定処理がYesとなるまで、ステップS110の判定処理を繰り返し実行する。
ステップS111は、表示する画像を切り替える処理である。CPU68は、次に表示する画像データをバッファメモリ63から読み出し、表示制御回路62に出力する。これを受けて、表示制御回路62は、現在表示部61に表示している画像の表示を終了し、入力された画像データに基づく画像の表示を開始する。これにより、表示部61において表示される画像が切り替わる。
ステップS112は、読み出す画像ファイルがないか否かを判定する処理である。CPU68は、記憶媒体35を参照して、新たに読み出す画像ファイルの有無を確認する。例えば記憶媒体35に記憶される画像ファイルを全て用いた場合には、CPU68は、新たに読み出す画像ファイルがないと判定する。この場合、ステップS112の判定処理がYesとなり、ステップS113に進む。
一方、記憶媒体35に記憶される画像ファイルを全て用いていない場合には、CPU68は、新たに読み出す画像ファイルがあると判定する。この場合、ステップS112の判定処理がNoとなり、ステップS106に戻る。この場合、ステップS106〜ステップS111の処理が再度繰り返される。これらステップS106〜ステップS111の処理は、ステップS112の判定処理がYesとなるまで、つまり、記憶媒体35に記憶される画像ファイルを全て読み出されるまで繰り返し実行される。
ステップS113は、表示している画像の表示を終了させるか否かを判定する処理である。このステップS113の判定処理は、ステップS110と同一の処理である。例えばステップS111の処理による画像の切り替え表示からの経過時間が設定された表示時間に到達した場合に、CPU68は表示している画像の表示を終了させると判定する。この場合、CPU68は、ステップS113の判定処理をYesとし、スライドショー表示の処理を終了させる。
一方、画像の切り替え表示からの経過時間が設定された表示時間に到達していない場合には、CPU68は実行している画像の表示は終了させないと判定する。この場合、CPU68は、ステップS113の判定処理をNoとする。この場合、CPU68は、ステップS113の判定処理がYesとなるまで、ステップS113の判定処理を繰り返し実行する。
次に、スライドショー表示における表示の遷移について図7を用いて説明する。トランジション処理として、画像に対して0.25秒の黒フェード効果を付加して表示する設定がされている場合について説明する。また、静止画像の表示時間が1秒、トランジション処理済みの動画像の表示時間が4秒となる場合について説明する。
図7に示すように、スライドショー表示が開始されると、静止画像が1秒間表示される。この静止画像には、黒フェード効果が付与されている。つまり、0.25秒の黒フェードイン効果により静止画像が表示され、0.25秒の黒フェードアウト効果により静止画像の表示が終了する。そして、次の画像が表示される。次に表示される画像が静止画像やトランジション処理済みの動画像以外の動画像であれば、上述した表示態様と同様の表示形態(黒フェード効果)により表示される。
一方、次に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像の場合には、画像処理回路64においてはトランジション処理を行わないので、動画撮影の際に付与されたトランジション効果がそのまま付与された動画像が4秒間表示される。つまり、0.5秒の黒フェードイン効果により動画像が表示され、0.5秒の黒フェードアウト効果により動画像の表示が終了する。この動画像の表示の後に、静止画像を表示する場合には、上述した静止画像と同様の表示態様(黒フェード効果)により静止画像が表示される。
つまり、動画撮影時にトランジション処理が施されている動画像ファイルに対しては、スライドショー表示の際に画像処理回路64においてトランジション処理を施さないことから、スライドショー表示の際に、新たにトランジション効果が付与されることが防止される。これにより、トランジション処理済みの動画像におけるトランジション効果が視覚的に不自然になることが防止される。
第1実施形態における画像のスライドショー表示の場合、読み出した画像ファイルがトランジション処理の施された動画像ファイルか否かを判定しているが、これに限定されるものではなく、記憶媒体35に記憶される全ての画像ファイルの付帯情報を全て参照して、トランジション処理済みの動画像ファイルがあるか否かを判定してもよい。
また、第1実施形態にて説明した画像のスライドショー表示においては、読み出した画像ファイルがトランジション処理済みの動画像ファイルであればトランジション処理を行わないようにしている。このため、トランジション処理済みの動画像におけるトランジション効果と、他の画像に付与されるトランジション効果とが異なってしまい、画像の切り替え時におけるトランジション効果が不自然なものとなる。
これを防止するために、トランジション処理済みの動画像におけるトランジション効果と、スライドショー表示の際に付与されるトランジション効果を比較し、トランジション処理済みの動画像に対してスライドショー表示の際に付与されるトランジション効果を付与できる場合に、トランジション処理済みの動画像に対して再度トランジション処理を施すことも可能である。
以下、トランジション処理済みの動画像におけるトランジション効果と、スライドショー表示におけるトランジション効果とを比較した結果に基づいて、トランジション処理済みの動画像に再度トランジション処理を施す場合について、第2実施形態として説明する。また、画像表示装置の構成は同一であるので、以下、同一の符号を伏して説明する。
<第2実施形態>
図8は、画像表示装置60における画像のスライドショー表示を行う際の処理の流れを示している。図8のフローチャートは、スライドショー表示における設定が終了したことを契機にして実行される。なお、スライドショー表示における設定については、第1実施形態と同様であるので、ここでは省略する。
図8は、画像表示装置60における画像のスライドショー表示を行う際の処理の流れを示している。図8のフローチャートは、スライドショー表示における設定が終了したことを契機にして実行される。なお、スライドショー表示における設定については、第1実施形態と同様であるので、ここでは省略する。
ステップS201は、画像ファイルを読み出す処理である。このステップS202の処理は、ステップS101と同一の処理である。
ステップS202は、読み出した画像ファイルが静止画像ファイルであるか否かを判定する処理である。CPU68は、読み出した画像ファイルの付帯情報から、読み出された画像ファイルが静止画像ファイルであるか否かを判定する。読み出された画像ファイルが静止画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS202の判定処理をYesとする。この場合、ステップS203に進む。一方、読み出された画像ファイルが動画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS202の判定処理をNoとする。この場合、ステップS204に進む。
ステップS203は、トランジション処理である。ステップS203の処理はステップS103と同一の処理である。
ステップS202の判定処理でNoとなる場合には、ステップS204に進む。
ステップS204は、読み出した画像ファイルがトランジション処理済みの動画像ファイルであるか否かを判定する処理である。CPU68は、読み出した画像ファイルの付帯情報としてトランジション処理情報があるか否かによって、このステップS204の判定処理を実行する。読み出した画像ファイルの付帯情報としてトランジション処理情報があれば、CPU68は、読み出した画像ファイルがトランジション処理済みの動画像ファイルであると判定する。この場合、CPU68は、ステップS204の判定処理をYesとし、ステップS205に進む。
一方、読み出した画像ファイルの付帯情報としてトランジション処理情報がない場合には、CPU68は、読み出した画像ファイルがトランジション処理の施されていない動画ファイルであると判定する。この場合、CPU68は、ステップS204の判定処理をNoとし、ステップS203に進む。つまり、トランジション処理が施されていない動画像ファイルの場合には、静止画像ファイルを読み出したときと同様に、ステップS203において、トランジション処理が施される。
ステップS205は、トランジション処理を比較する処理である。CPU68は、動画像ファイルの付帯情報であるトランジション処理情報を読み出す。また、CPU68は、スライドショー表示を実行する際に設定された設定データを読み出す。そして、読み出したトランジション処理情報と設定データとを用いて、トランジション処理の処理内容を比較する。処理内容の比較としては、例えばトランジション効果の種類が同一であるか否かの比較、また、トランジション効果の種類が同一であれば、トランジション効果の付与時間の比較が挙げられる。
ステップS206は、トランジション処理を実行しないか否かを判定する処理である。トランジション処理情報におけるトランジション効果の種類と、設定データにおけるトランジション効果の種類とが異なる場合には、CPU68は、動画像データに対して、トランジション処理を実行しないと判定する。この場合、CPU68は、ステップS206の判定処理をYesとし、ステップS207に進む。また、トランジション処理情報におけるトランジション効果の種類と、設定データにおけるトランジション効果の種類とが同一となる場合には、トランジション効果の付与時間を比較する。そして、トランジション処理情報におけるトランジション効果の付与時間が、設定データにおけるトランジション効果の付与時間よりも短い場合には、CPU68は、トランジション処理を実行すると判定する。この場合、CPU68は、ステップS206の判定処理をNoとし、ステップS204に進む。一方、トランジション処理情報におけるトランジション効果の付与時間が、設定データにおけるトランジション効果の付与時間よりも長い場合には、CPU68は、トランジション処理を実行しないと判定する。この場合、CPU68は、ステップS206の判定処理をYesとし、ステップS207に進む。
ステップS207は、画像を表示する処理である。CPU68は、ステップS203にてトランジション処理が施された画像データ、又はトランジション処理済みの画像データを読み出し、表示制御回路62に出力する。これを受けて、表示制御回路62は、表示部61に読み出された画像データに基づく画像を表示する。
ステップS207の処理が実行されると、ステップS210以降の処理が実行される。なお、ステップS210〜ステップS215の各処理は、ステップS201〜ステップS207の各処理と同一の処理である。つまり、これら処理が実行されることで、バッファメモリ63に一時記憶された画像データに対して、必要に応じてトランジション処理が施される。
ステップS220は、表示している画像の表示を終了するか否かを判定する処理である。ステップS207において画像が表示されてからの経過時間がステップS201において設定された画像データの表示時間に到達している場合には、CPU68は、ステップS220の判定処理をYesとし、ステップS221に進む。一方、ステップS207において画像が表示されてからの経過時間が画像の表示時間に到達していない場合には、CPU68は、ステップS220の判定処理をNoとする。この場合は、CPU68は、ステップS220の判定処理がYesとなるまで、このステップS220の判定処理を繰り返し実行する。
ステップS221は、画像を切り替え表示する処理である。このステップS221の処理は、ステップS111と同様の処理である。この処理が行われることで、表示制御回路62は、先に表示していた画像の表示を終了させ、新たな画像を表示部61に表示する。
ステップS222は、読み出す画像ファイルがないか否かを判定する処理である。CPU68は、記憶媒体35を参照して、新たに読み出す画像ファイルの有無を確認する。例えば記憶媒体35に記憶される画像ファイルを全て用いた場合には、CPU68は、新たに読み出す画像ファイルがないと判定する。この場合、CPU68は、ステップS222の判定処理をYesとし、ステップS223に進む。
一方、記憶媒体35に記憶される画像ファイルを全て用いていない場合には、CPU68は、新たに読み出す画像ファイルがあると判定する。この場合、CPU68は、ステップS222の判定処理をNoとし、ステップS210に戻る。この場合、ステップS210〜ステップS221の処理が再度実行される。なお、ステップS210〜ステップS221の処理は、ステップS222の判定処理がYesとなるまで、つまり、記憶媒体35に記憶される画像ファイルが全て読み出されるまで繰り返し実行される。
ステップS223は、表示している画像の表示を終了させるか否かを判定する処理である。このステップS223の判定処理は、ステップS111と同一の処理である。例えばステップS221の処理による画像の切り替え表示からの経過時間が設定された時間に到達した場合に、表示している画像の表示を終了させると判定する。この場合、CPU68は、ステップS223の判定処理をYesとし、スライドショー表示の処理を終了させる。
一方、画像の切り替え表示からの経過時間が設定された時間に到達していない場合には、表示している画像の表示は終了させないと判定する。この場合、CPU68は、ステップS223の判定処理をNoとする。この場合には、ステップS223の判定処理がYesとなるまで、ステップS223の判定処理が繰り返し実行される。
以下、スライドショー表示における画像の遷移について図9を用いて説明する。なお、図9(a)は、トランジション処理済みの動画像に対して再度トランジション処理を行わない場合、図9(b)は、トランジション処理済みの動画像に対して、再度トランジション処理を行う場合を示す。トランジション処理として、画像に対して0.25秒の黒フェード効果を付加して表示する設定がされている場合について説明する。また、静止画像の表示時間が2秒、トランジション処理済みの動画像の表示時間が8秒となる場合について説明する。
スライドショー表示が開始されると、静止画像が2秒間表示される。この静止画像には、黒フェード効果が付与されているので、0.25秒の黒フェードイン効果により静止画像が表示される。また、0.25秒の黒フェードアウト効果により静止画像の表示が停止される。そして、次の画像に切り替わる。次に表示される画像が静止画像であれば、上述した表示態様で静止画像が表示される。また、トランジション処理が施されていない動画像を用いる場合も、静止画像と同様のトランジション処理が施されている。つまり、0.25秒の黒フェードイン効果により動画像が表示され、0.25秒の黒フェードアウト効果により動画像の表示が停止される。
また、次に表示させる画像がデジタルカメラ10における動画像撮影においてトランジション処理を施した動画像の場合には、上述したステップS206又はステップS214にて、動画像ファイルに付帯されたトランジション処理情報と、ステップS201において設定された設定データとを用いてトランジション処理の比較が行われる。この比較結果に基づいて、画像処理回路64にてトランジション処理が施される。
図9(a)に示すように、画像処理回路64におけるトランジション処理が施されない場合には、トランジション処理済みの動画像は、動画像表示の開始から0.25秒経過する期間において、黒フェードイン効果によりトランジション処理済みの動画像が表示される。動画像表示の終了直前の0.25秒の期間において、黒フェードアウト効果によりトランジション処理済みの動画像が表示される。
図9(b)に示すように、トランジション処理済みの動画像に対して画像処理回路64におけるトランジション処理が施される。この場合、トランジション処理済みの動画像には、0.25秒の黒フェード効果ではなく、0.5秒の黒フェード効果が付与されたことになる。つまり、0.5秒の黒フェードイン効果により動画像が表示され、0.5秒のフェードアウト効果により動画像の表示が終了する。
つまり、第2実施形態では、トランジション処理が再度施された動画像のトランジション処理の内容と、時間的に前後して表示される静止画像に付与されるトランジション処理の内容とが同一となるので、画像の切り替え部分における違和感を抑制できる他、トランジション効果を他の画像に付されたトランジション効果の内容に併せることができるので、ユーザにトランジション効果自体の違和感を抑制することができる。
一方、トランジション処理済みの動画像に付与されるトランジション効果の種類と、スライドショー表示の際に付与されるトランジション効果の種類とが異なる場合、又は、トランジション処理済みの動画像に付与されるトランジション効果の付与時間が、スライドショー表示の際に付与されるトランジション効果の付与時間よりも長く設定されている場合には、トランジション処理済みの動画像に対して再度トランジション処理を施さないので、トランジション処理を再度施すことで生じるトランジション効果が付与される箇所に対する画像の違和感を観察するユーザに与えずに済む。
第2実施形態においては、トランジション処理済みの動画像に対して、スライドショー表示において使用されるトランジション効果に基づいたトランジション処理を施しているが、トランジション処理を必ずしも行う必要はなく、例えばトランジション処理済みの動画像においてトランジション効果が付与される時間をスライドショー表示にて設定されるトランジション効果の付与時間にあわせるように、動画像を構成するピクチャの時間間隔を調整することも可能である。
図10(a)に示すように、動画像80を構成するピクチャPn(n=1,2,3,・・・)は、時間軸方向において、動画撮影時のフレームレートに基づいた時間間隔Tで配列される。このような動画像に対してトランジション処理を施した場合、トランジション処理済みの動画像においても、各ピクチャ間の時間間隔は変化しない。例えば、トランジション処理済みの動画像に付与されるトランジション効果の付与時間に対して、スライドショー表示にて設定されるトランジション効果の付与時間が2倍に設定されている場合には、トランジション処理が施された動画像の各ピクチャの時間間隔を広げるように、各ピクチャの時間間隔を調整する。例えば、ピクチャP1〜P5に対してトランジション効果が付与されている場合には、各ピクチャの時間間隔Tが2倍となるように各ピクチャの時間間隔を均一に調整する(図10(b)参照)。
この場合、ピクチャP1〜P5の時間間隔を2倍に広げることで、トランジション効果が付与されていないピクチャP6以降のピクチャが時間軸方向にずれてしまうため、このような調整を行う場合には、トランジション処理済みの動画像中の、トランジション効果が付与されていない期間のフレームレートも変更することが好ましい。
また、トランジション処理が施されたピクチャの時間間隔を広げることで、トランジション効果が付与される期間におけるフレームレートが、他の期間におけるフレームレートと異なってしまうことから、このような場合には、他の期間におけるフレームレートと一致するように、補間処理を行って新たなピクチャを生成することも可能である。これにより、トランジション効果が付与されたピクチャを用いた動画像表示における被写体の動きをスムーズにすることが可能となる。
さらに、各ピクチャの時間間隔を均一に調整するだけでなく、トランジション処理で用いた各ピクチャに対して施された黒画像に対するピクチャの度合いが対数分布となるように各ピクチャの時間間隔を調整してもよい。
第2実施形態では、トランジション処理済みの動画像に付与されるトランジション効果の内容と、スライドショー表示の際に付与されるトランジション効果の内容とを比較した結果に基づいて、トランジション処理済みの動画像に対して再度トランジション処理を施すようにしているが、これに限定される必要はなく、トランジション処理済みの動画像に対して再度トランジション処理を行わずに、トランジション処理済みの動画像の前後に表示される画像に対して、トランジション処理済みの動画像に付与されたトランジション効果と同一のトランジション効果を付与するようにしてもよい。
以下、トランジション処理済みの動画像の前後に表示される画像に対して、トランジション処理済みの動画像に付与されたトランジション効果と同一のトランジション効果を付与する場合について、第3実施形態として説明する。
<第3実施形態>
図11は、画像表示装置60における画像のスライドショー表示を行う際の表示制御の流れを示している。図11のフローチャートは、第1、第2実施形態同様に、スライドショー表示の設定が終了したことを契機に実行される。なお、以下では、スライドショー表示における画像の表示順序は予め決定されているものとして説明する。
図11は、画像表示装置60における画像のスライドショー表示を行う際の表示制御の流れを示している。図11のフローチャートは、第1、第2実施形態同様に、スライドショー表示の設定が終了したことを契機に実行される。なお、以下では、スライドショー表示における画像の表示順序は予め決定されているものとして説明する。
ステップS301は、全画像ファイルの付帯情報を読み出す処理である。CPU68は、記憶媒体35に記憶された全画像ファイルの付帯情報を読み出す。この全画像ファイルの付帯情報を読み出すことで、記憶媒体35に記憶される画像ファイルの種類が判別される。
ステップS302は、画像ファイルを読み出す処理である。このステップS302の処理は、ステップS101及びステップS201と同一の処理である。
ステップS303は、読み出した画像ファイルが静止画像ファイルか否かを判定する処理である。読み出した画像ファイルが静止画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS303の判定処理をYesとする。この場合、S304に進む。一方、読み出した画像ファイルが動画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS303の判定処理をNoとする。この場合、S307に進む。
ステップS304は、読み出した画像ファイルに基づく画像表示が終了した直後に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像であるか否かを判定する処理である。ステップS301において、CPU68は、記憶媒体35に記憶される画像ファイルの種類を判別している。また、予め画像の表示順序が設定されている。これにより、読み出した画像ファイルに基づく画像表示が終了した直後に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像であるか否かを判定することが可能となる。読み出した画像ファイルに基づく画像表示の直後に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像である場合には、CPU68はステップS304の判定処理をYesとする。この場合、ステップS306に進む。一方、読み出した画像ファイルに基づく画像表示が終了した直後に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像でない場合には、CPU68はステップS304の判定処理をNoとする。この場合、ステップS308に進む。
ステップS305は、トランジション処理情報及び設定データを併用したトランジション処理である。このステップS305は、読み出した画像ファイルに基づく画像表示が終了した直後に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像となる場合に実行される。例えば設定データがトランジション処理の種類が黒フェード効果、付与時間が0.25秒となる場合には、静止画像の表示開始時に付与されるトランジション効果を0.25秒の黒フェードイン効果とする。また、静止画像の表示直後に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像であることから、該動画像のトランジション処理情報から、静止画像の表示が終了する際のトランジション効果を、0.5秒間の黒フェードアウト効果とする。
そして、これらトランジション効果が付与されるように、画像処理回路64は、静止画像に対して、トランジション処理を実行する。なお、トランジション処理が施された静止画像データは、バッファメモリに一時記憶される。
そして、これらトランジション効果が付与されるように、画像処理回路64は、静止画像に対して、トランジション処理を実行する。なお、トランジション処理が施された静止画像データは、バッファメモリに一時記憶される。
ステップS306は、画像を表示する処理である。このステップS306の処理は、ステップS105と同一の処理である。
上述したステップS303の判定処理においてNoとなる場合には、ステップS307に進む。ステップS307は、トランジション処理済みの動画像ファイルであるか否かを判定する処理である。読み出した画像ファイルがトランジション処理済みの動画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS307の判定処理をYesとする。この場合、S306に進む。一方、読み出した画像ファイルがトランジション処理を施していない動画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS307の判定処理をNoとする。この場合、S304に進む。
また、ステップS304の判定処理においてNoとなる場合には、ステップS308に進む。
ステップS308は、設定データを用いたトランジション処理である。このステップS308は、直前に表示される画像及び直後に表示される画像がトランジション処理済みの動画像でない場合に実行される。CPU68は、内蔵メモリ69から設定データを読み出す。また、CPU68は、バッファメモリ63から該当する画像データを読み出す。そして、CPU68は、読み出したデータを画像処理回路64に出力する。これを受けて、画像処理回路64は、入力された画像データに対して、設定データに基づいたトランジション処理を実行する。この処理が終了すると、トランジション処理が施された画像データがバッファメモリ63に一時記憶される。この場合も、ステップS306の処理が実行され、画像が表示される。
ステップS306において画像が表示されると、CPU68は、ステップS309に進む。
ステップS309は、画像ファイルを読み出す処理である。このステップS309の処理は、ステップS302と同一の処理である。
ステップS310は読み出した画像ファイルが静止画像ファイルであるか否かを判定する処理である。読み出した画像ファイルが静止画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS310の判定処理をYesとする。この場合、S311に進む。一方、読み出した画像ファイルが動画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS310の判定処理をNoとする。この場合、S313に進む。
ステップS311は、読み出した画像ファイルに基づく画像表示を開始する直前に表示させた画像、又は読み出した画像ファイルに基づく画像表示が終了した直後に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像であるか否かを判定する処理である。CPU68は、記憶媒体35に記憶される画像ファイルの種類を判別している。また、予め画像の表示順序が設定されている。これにより、読み出した画像ファイルに基づく画像表示が終了した直後に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像であるか否かを判定することが可能となる。読み出した画像ファイルに基づく画像表示を開始する直前に表示させた画像、又は読み出した画像ファイルに基づく画像表示が終了した直後に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像である場合には、CPU68はステップS311の判定処理をYesとする。この場合、ステップS312に進む。一方、読み出した画像ファイルに基づく画像表示を開始する直前に表示させた画像、又は読み出した画像ファイルに基づく画像表示が終了した直後に表示させる画像がトランジション処理済みの動画像でない場合には、CPU68はステップS314の判定処理をNoとする。この場合、ステップS315に進む。
ステップS312は、トランジション処理情報及び設定データを併用した、又はトランジション処理情報を用いたトランジション処理である。画像表示を開始する直前に表示された画像がトランジション処理済みの動画像であれば、画像処理回路64は、トランジション処理情報を参照する。例えばトランジション処理情報から得られるトランジション効果が0.5秒間の黒フェード効果であれば、画像処理回路64は、静止画像の開始時に0.5秒の黒フェードイン効果を付与する。一方、画像表示を開始する直前に表示された画像がトランジション処理済みの動画像を除く画像であれば、画像処理回路64は、設定データを参照する。この場合、設定データから得られるトランジション効果が0.25秒の黒フェード効果であれば、画像処理回路64は、静止画像の開始時に0.25秒の黒フェードイン効果を付与する。
また、画像表示を終了した直後に表示される画像がトランジション処理済みの動画像であれば、画像処理回路64は、トランジション処理情報を参照する。例えばトランジション処理情報から得られるトランジション効果が0.5秒間の黒フェード効果であれば、画像処理回路64は、静止画像の終了直前の期間において0.5秒の黒フェードアウト効果を付与する。一方、画像表示を終了した直後に表示される画像がトランジション処理済みの動画像を除く画像であれば、画像処理回路64は、設定データを参照する。この場合、設定データから得られるトランジション効果が0.25秒の黒フェード効果であれば、画像処理回路64は、静止画像の終了直前の0.25秒の期間において黒フェードアウト効果を付与する。
ステップS310において、読み出した画像ファイルが静止画像ファイルでない場合には、ステップS313に進む。
ステップS313は、読み出した画像ファイルがトランジション処理済みの動画像ファイルであるか否かを判定する処理である。このステップS313の処理は、ステップS307と同一の処理である。読み出した画像ファイルがトランジション処理済みの動画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS313の判定処理をYesとする。この場合、S315に進む。一方、読み出した画像ファイルがトランジション処理が施されていない動画像ファイルであれば、CPU68は、ステップS313の判定処理をNoとする。この場合ステップS311に進む。
また、ステップS311の判定処理においてNoとなる場合には、ステップS314に進む。
ステップS314は、設定データを用いたトランジション処理である。このステップS314は、直前に表示される画像、直後に表示される画像がトランジション処理済みの動画像でない場合に実行される。CPU68は、内蔵メモリ69から設定データを読み出す。また、CPU68は、バッファメモリ63から該当する画像データを読み出す。そして、CPU68は、読み出したデータを画像処理回路64に出力する。これを受けて、画像処理回路64は、入力された画像データに対して、設定データに基づいたトランジション処理を実行する。この処理が終了すると、処理済みの画像データがバッファメモリ63に一時記憶される。
ステップS315は、表示している画像の表示が終了するか否かを判定する処理である。ステップS306において画像が表示されてからの経過時間が画像の表示時間に到達している場合には、CPU68は、ステップS320の判定処理をYesとし、ステップS316に進む。一方、ステップS306において画像が表示されてからの経過時間が設定された画像の表示時間に到達していない場合には、CPU68は、ステップS315の判定処理をNoとする。この場合は、ステップS315の判定処理がYesとなるまで、CPU68は、ステップS315の判定処理を繰り返し実行する。
ステップS316は、画像を切り替え表示する処理である。このステップS316の処理は、ステップS111、ステップS221と同様の処理である。
ステップS317は、読み出す画像ファイルがないか否かを判定する処理である。このステップS317の処理は、ステップS112、ステップS222と同様の処理である。CPU68は、記憶媒体35を参照して、新たに読み出す画像ファイルの有無を確認する。例えば記憶媒体35に記憶される画像ファイルを全て用いた場合には、CPU68は、新たに読み出す画像ファイルがないと判定する。この場合、CPU68は、ステップS317の判定処理をYesとし、ステップS318に進む。一方、記憶媒体35に記憶される画像ファイルを全て用いていない場合には、CPU68は、新たに読み出す画像ファイルがあると判定する。この場合、CPU68は、ステップS317の判定処理をNoとし、ステップS309に戻る。この場合、ステップS309〜ステップS316の処理が再度実行される。なお、ステップS309〜ステップS316の処理は、ステップS317の判定処理がYesとなるまで、つまり、記憶媒体35に記憶される画像ファイルが全て読み出されるまで繰り返し実行される。
ステップS318は、表示している画像の表示を終了するか否かを判定する処理である。ステップS318において画像が切り替え表示されてからの経過時間が画像の表示時間に到達している場合には、CPU68は、ステップS318の判定処理をYesとする。この場合、スライドショー表示の処理が終了する。一方、ステップS318において画像が切り替え表示されてからの経過時間が設定された画像の表示時間に到達していない場合には、CPU68は、ステップS318の判定処理をNoとする。この場合は、ステップS323の判定処理がYesとなるまで、CPU68は、ステップS318の判定処理を繰り返し実行する。
以下、スライドショー表示における表示の遷移について図12を用いて説明する。なお、静止画像の表示時間が1秒、0.25秒の黒フェード効果が付与される場合について説明する。また、トランジション処理済みの動画像の表示時間が4秒、0.5秒の黒フェード効果が付与されている場合について説明する。
スライドショー表示が開始されると、静止画像が1秒間表示される。この静止画像には、黒フェード効果が付与されている。つまり、0.25秒の黒フェードイン効果により静止画像が表示される。そして、0.25秒の黒フェードアウト効果により静止画像の表示が終了する。そして、次の画像に切り替わる。次に表示される画像が静止画像やトランジション処理済みの動画像以外の動画像であれば、上述した静止画像の表示と同一の表示態様で画像が表示される。
例えば、このスライドショー表示の際に、静止画像の直後に表示される画像がトランジション処理済みの動画像となる場合には、0.25秒の黒フェードイン効果により静止画像が表示される。そして、0.5秒の黒フェードアウト効果により静止画像の表示が終了する。その後、トランジション処理済みの動画像が表示されることになる。トランジション処理済みの動画像の表示が開始されると、0.5秒の黒フェードイン効果により動画像が表示される。そして、0.5秒間のフェードアウト効果により動画像の表示が終了する。
トランジション処理済みの動画像が表示された後の静止画像においては、トランジション処理済みの動画像と同様に、0.5秒間の黒フェードイン効果により表示される。そして、0.25秒の黒フェードアウト効果により静止画像の表示が終了する。
このように、トランジション処理済みの動画像の直前に表示される画像、又は直後に表示される画像に対して、トランジション処理済みの動画像と同一のトランジション効果を付与することで、画像の切り替えをより自然に行うことができ、画像の切り替えの際に生じる違和感をユーザに与えずに済む。
なお、トランジション処理済みの動画像の直前に表示される画像、又は直後に表示される画像に対して、トランジション処理済みの動画像と同一のトランジション効果を付与する場合、画像を表示する時間に対して、トランジション効果が付与される時間が長くなる場合には、画像を表示する時間を長くするように調整すればよい。
第3実施形態では、トランジション処理済みの動画像の直前、又は直後に表示される画像に対して付与されるトランジション効果を、トランジション処理済みの動画像に付与されるトランジション効果に併せているが、スライドショー表示に用いる画像ファイルの中にトランジション処理済みの動画像ファイルが含まれている場合には、他の画像データに対して付与するトランジション効果をトランジション処理済みの動画像ファイルの動画像データに付与されたトランジション効果にあわせてもよい。
この場合、トランジション処理済みの動画像に付与されるトランジション効果は、他の全ての画像に対して付与してもよいし、トランジション処理済みの動画像の直前に表示される画像、及びトランジション処理済みの動画像が表示された後に表示される画像に対して付与するものであってもよい。
また、スライドショー表示に用いる画像ファイルの中に、トランジション処理済みの動画像ファイルが複数あり、スライドショー表示の際の表示順序において、トランジション処理済みの動画像が連続していない場合には、トランジション処理済みの動画像の直前又は直後に表示される画像に付与されるトランジション効果をトランジション処理済みの動画像に付与されるトランジション効果となるように、各画像に対するトランジション処理を施せばよい。
上述した第1から第3実施形態においては、スライドショー表示の際に、トランジション処理済みの動画像を連続して表示することに関しては考慮されていない。つまり、トランジション処理済みの動画像を連続して表示する場合、それぞれの動画像に付与されたトランジション効果の種類や該トランジション効果の付与時間が同一であれば、動画像の切り替え部分や、トランジション効果に対して、ユーザが違和感を覚えることなく、スライドショー表示が行われることになる。しかしながら、それぞれの動画像に付与されたトランジション効果の種類が異なる場合や、同一の種類のトランジション効果であっても、トランジション効果の付与時間が同一でない場合には、動画像の切り替え部分や、トランジション効果に対して、ユーザが違和感を覚えてしまう。
そこで、異なるトランジション効果が付与されたトランジション処理済みの動画像が連続して表示される表示順序となる場合には、スライドショー表示における画像の表示順序において、トランジション処理済みの動画像間に、他の画像が表示されるように、スライドショー表示における画像の表示順序を変更することも可能である。
以下、異なるトランジション効果が付与されたトランジション処理済みの動画像が連続して表示されないように、各画像の表示順序を変更してスライドショー表示を行う場合について、第4実施形態として説明する。
<第4実施形態>
図13及び図14は、画像表示装置60における画像のスライドショー表示を行う際の表示制御の流れを示している。図13及び図14のフローチャートは、第1〜第3実施形態同様に、スライドショー表示の設定が終了したことを契機に実行される。なお、以下では、スライドショー表示における画像の表示順序は予め決定されているものとして説明する。
図13及び図14は、画像表示装置60における画像のスライドショー表示を行う際の表示制御の流れを示している。図13及び図14のフローチャートは、第1〜第3実施形態同様に、スライドショー表示の設定が終了したことを契機に実行される。なお、以下では、スライドショー表示における画像の表示順序は予め決定されているものとして説明する。
ステップS401は、全画像ファイルの付帯情報を読み出す処理である。この処理は、ステップS301と同一の処理である。
ステップS402は、異なるトランジション効果が付与された複数のトランジション処理済みの動画像ファイルがあるか否かを判定する処理である。CPU68は、ステップS401にて読み出した全画像ファイルの付帯情報を参照し、トランジション処理情報が含まれる付帯情報を特定する。この特定の後、CPU68は、特定された付帯情報のトランジション処理情報を読み出し、動画像に付与されたトランジション効果の内容が全て同一の内容であるか否かを判定する。例えば付帯情報に含まれるトランジション処理情報が、トランジション効果の内容が異なる内容を示すものであれば、CPU68は、ステップS402の判定処理をYesとする。この場合、ステップS403に進む。一方、特定された付帯情報のトランジション処理情報が単数の場合や、付帯情報に含まれるトランジション処理情報が、トランジション効果の内容が同一内容を示すものであれば、CPU68は、ステップS402の判定処理をNoとする。この場合、ステップS405に進む。
ステップS403は、異なるトランジション効果が付与された複数のトランジション処理済みの動画像を連続して表示するか否かを判定する処理である。CPU68は、スライドショー表示の際の画像の表示順序を参照し、トランジション処理済みの動画像を連続して表示するか否かを判定する。例えばスライドショー表示の際の画像の表示順序から、トランジション処理済みの動画像を連続して表示すると判定された場合には、CPU68は、ステップS403の判定処理をYesとする。この場合、ステップS404に進む。一方、それ以外の場合には、CPU68は、ステップS403の判定処理をNoとし、ステップS405に進む。
ステップS404は、画像の表示順序を変更する処理である。ステップS403の判定処理がYesとなることから、CPU68は、スライドショー表示において異なるトランジション効果が付与されたトランジション処理済みの動画像を連続して表示させることを認識している。CPU68は、トランジション効果が付与されたトランジション処理済みの動画像を連続して表示させないように、スライドショー表示における画像の表示順序を変更する。この画像の表示順序の変更としては、連続して表示されるトランジション処理済みの動画像よりも時間的に後に表示される画像が、連続して表示されるトランジション処理済みの動画像の間に表示されるように、画像の表示順序を変更すればよい。なお、連続して表示されるトランジション処理済みの動画像の間に挿入される画像は単数、複数の画像である。また、挿入される画像は、静止画像、又はトランジション処理が施されていない動画像のいずれかである。CPU68は、変更された画像の表示順序を示すデータを内蔵メモリ69に書き込む。
これにより、スライドショー表示の際の画像の表示順序が変更される。そして、ステップS405〜ステップS421の処理により、スライドショー表示の処理が実行される。なお、これらステップS405〜ステップS421の各処理は、第3実施形態のステップS302〜ステップS318と同一の処理であるので、ここでは省略する。
例えばスライドショー表示に用いるトランジション効果が黒フェード効果で、フェード効果の付与時間が0.25秒に設定される場合を取り上げる。また、表示順序が、静止画像81,82、トランジション処理済みの動画像83、トランジション処理済みの動画像84、静止画像85,86の順となる場合について説明する。第1実施形態のスライドショー表示の場合、図12(a)に示すように、0.25秒の黒フェードイン効果により静止画像81が表示され、0.25秒の黒フェードアウト効果により静止画像81の表示が終了する。静止画像82も静止画像81と同一の表示態様で表示される。
これら静止画像81,82の表示の後、トランジション処理済みの動画像83,84が連続して表示される。ここで、トランジション処理済みの動画像83が0.5秒の黒フェード効果により表示され、トランジション処理済みの動画像84が0.25秒の白フェード効果により表示される場合、静止画像82及びトランジション処理済みの動画像83の画像切り替え、トランジション処理済みの動画像83及び動画像84の画像切り替えでは、それぞれトランジション効果の内容が異なっているので、画像切り替え時におけるトランジション効果に対して違和感を与えてしまう。
このため、第4実施形態におけるスライドショー表示の場合、表示順序を変更し、トランジション処理済みの動画像83、静止画像85、トランジション処理済みの動画像84の順となるように表示順序を変更する。この場合も、第3実施形態と同様に、トランジション処理済みの動画像に前後する静止画像(符号82,85,86)は、それぞれトランジション処理済みの動画像と同一のトランジション効果が付与される。まず、静止画像81は、0.25秒の黒フェード効果により表示される。そして、画像切り替えにより、0.25秒の黒フェードイン効果、0.5秒の黒フェードアウト効果により静止画像82が表示される。その後、0.5秒の黒フェード効果によりトランジション処理済みの動画像83が表示される。このトランジション処理済みの動画像83の表示の後、0.5秒の黒フェードイン効果、0.25秒の白フェードアウト効果により静止画像85が表示される。そして、0.25秒の白フェード効果によりトランジション処理済みの動画像84が表示される。最後に、0.25秒の白フェードイン効果、0.25秒の黒フェードアウト効果により、静止画像86が表示される。
つまり、時間的に先に表示されるトランジション処理済みの動画像に対して付与されたトランジション効果が、時間的に後に表時されるトランジション処理済みの動画像に付与されるトランジション効果と異なる場合には、他の静止画像を、これら動画像の間に挿入して表示する。このように表示順序を変更することで、画像の切り替え部分において、トランジション効果の違いに起因した視覚的な違和感を抑止することができる。
なお、トランジション処理済みの動画像84以降に表示される画像に付与されるトランジション効果は、スライドショー表示を行う際に設定されるトランジション効果で行う必要はなく、例えばトランジション処理済みの動画像84に付与されるトランジション効果としてもよい。
第4実施形態では、記憶媒体35に記憶される画像ファイルの付帯情報を先に読み出すことで異なる種類のトランジション効果が連続して表示されるか否かを判定し、画像の表示順序を変更しているが、これに限定されるものではなく、現在表示されている画像がランジション処理済みの動画像である場合に、次に表示する画像が異なる種類のトランジション処理済みの動画像である場合に、次に表示する画像を、トランジション処理が施されていない画像ファイルに差し替えることも可能である。この場合、選択される画像ファイルは、静止画像ファイルであってもよいし、トランジション処理が施されていない動画像ファイルであってもよい。
なお、第1〜第4実施形態では、スライドショー表示における画像の表示順序については、予め設定されている旨の記載に留めてあるが、スライドショー表示における画像の表示順序は、例えば、撮影年月日、時刻の古い順序であってもよいし、ランダムであってもよい。また、ユーザによって選択された順序でスライドショー表示を行うことも可能である。
また、第1〜第4実施形態では、動画像の表示においては、動画動ファイルを構成する音声データについては省略しているが、動画像の表示の際には、音声データを用いた音声の再生を行うことが可能である。
また、第1〜第4実施形態では、動画像を表示する時間については、詳細は触れていないが、動画像を最後まで表示しても良いし、予め設定された時間だけ表示することも可能である。この場合、トランジション処理済みの動画像においては、トランジション効果は、動画像の開始部分、及び終了部分に付与されていることから、予め設定された時間だけ表示する場合には、動画像の途中で表示が終了し、次の画像の表示と切り替えられる。つまり、この切り替え部分においては、動画像の途中で表示が終了し、次の画像がトランジション効果が付与された状態下で表示されるので、画像の切り替え部分に対して違和感を覚えるものとなりやすい。このようなトランジション処理済みの動画像を途中で終了し、次の画像と切り替えるような設定である場合には、トランジション処理済みの動画像の表示を終了する直前の箇所に対して、スライドショー表示で設定されているトランジション処理を施すことも可能である。
また、上記実施形態では、トランジション処理の施されていない画像ファイル(動画、静止画)に関しては、その画像ファイルの画像再生(表示)処理を開始するよりも前に、その画像ファイルの画像に対する上述のトランジション処理を施した上で、そのトランジション処理済み画像をバッファメモリ63に一時記憶しておき、画像再生時にはその事前生成したトランジション処理済み画像を再生するよう動作するものとして説明した。しかしながら、その画像ファイルの画像に対するトランジション処理を、必ずしも画像再生(表示)ステップを開始する前に行っておく必要はなく、画像再生(表示)ステップ中にリアルタイムにトランジション処理を施しながら再生するように構成しても良い。具体的に言うと、上記第1の実施形態(図6のフローチャート)では、ステップS103でトランジション処理を施した画像を一旦バッファメモリ63に一時記憶しておき、ステップS105でその画像をバッファメモリ63から読み出して再生している。そしてその画像再生中に、次に再生すべき画像ファイルを読み出して(ステップS106)てトランジション処理を施すこと(ステップS108)を並行処理している。この第1の実施形態のように、現在表示すべき画像ファイルの表示処理と次に表示すべき画像ファイルのトランジション処理とを並行処理するようにしても良いが、上述した実施形態の本変形例として、トランジション処理中の画像ファイルと画像表示中の画像ファイルとが同一のファイルであっても、上述の実施形態の装置は対応可能である。すなわち現在表示中の画像ファイルのトランジション処理は、その表示中にリアルタイムでトランジション処理するように構成しても良い。
また、上述した実施形態においては、デジタルカメラ10によって取得されたトランジション処理済みの動画像を用いて、画像のスライドショー表示を行っている場合について説明しているが、これに限定される必要はなく、画像処理ソフトウエアなどを用いてトランジション処理を行った動画像を用いたスライドショー表示を行う場合であっても、同様の処理を行うことができる。
上述した第1〜第4実施形態においては、画像表示装置60におけるスライドショー表示を行う手順について説明しているが、これに限定される必要はなく、例えば、図6、図8、図11、図13及び図14のいずれかに示すスライドショー表示における処理の流れをコンピュータに実行させるための画像表示プログラムであってもよい。この場合、画像表示プログラムは、メモリカード、光学ディスク、磁気ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されていることが好ましい。
10…デジタルカメラ、16…撮像素子、30,68・・・CPU、35…記憶媒体、21,64…画像処理回路、60…画像表示装置、61…表示部、62…表示制御回路
Claims (10)
- 動画像を取得する撮像手段と、
前記撮像手段により得られた前記動画像に対して、前記動画像の表示を開始させるときの開始変遷効果、及び前記動画像の表示を終了させるときの終了変遷効果のいずれかの変遷効果を付与する付与処理を施す第1の画像処理部と、
前記第1の画像処理部により前記付与処理が施された変遷効果付きの動画像に対して、前記変遷効果に関わる情報を付帯情報として付帯する情報付帯部と、
前記変遷効果に関わる情報が前記付帯情報として付帯された前記変遷効果付きの動画像を記憶する記憶媒体と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記変遷効果に関わる情報は、前記変遷効果の種類及び前記変遷効果が付与される時間を示す情報であることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置により取得された画像を利用したスライドショー表示を行う画像表示装置において、
前記画像を取り込む画像取込部と、
取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定部と、
前記変遷効果付きの動画像以外の画像に対して前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する第2の画像処理部と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置により取得された画像を利用したスライドショー表示を行う画像表示装置において、
前記画像を取り込む画像取込部と、
取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定部と、
前記変遷効果付きの動画像に付与される変遷効果と、前記スライドショー表示用の変遷効果とに基づいて、前記スライドショー表示用の変遷効果を付与するか否かを判定する処理判定部と、
前記変遷効果付きの動画像を除く画像及び前記スライドショー表示用の変遷効果を付与すると判定された前記変遷効果付きの動画像に、前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する第2の画像処理部と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置により取得された画像を利用したスライドショー表示を行う画像表示装置において、
前記画像を取り込む画像取込部と、
取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定部と、
前記変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像の少なくとも一方に対して、前記変遷効果付きの動画像に施された前記変遷効果を考慮した前記変遷効果を付与し、前記変遷効果付きの動画像及び前記変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像を除く画像に対して前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する第2の画像処理部と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置により取得された画像を利用したスライドショー表示を行う画像表示装置において、
前記画像を取り込む画像取込部と、
取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定部と、
前記変遷効果付きの動画像が複数あり、且つ前記スライドショー表示において異なる変遷効果が付与された前記変遷効果付きの動画像が連続する場合に、連続する前記変遷効果付きの動画像のうち、時間的に先となる変遷効果付きの動画像の表示と、前記時間的に後になる変遷効果付きの動画像の表示との間に、これら変遷効果付きの動画像を除く他の画像のいずれかが表示されるように、前記スライドショー表示における画像の表示順序を変更する順序変更部と、
前記時間的に先となる変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像、及び前記時間的に後になる変遷効果付きの動画像と前後に表示される画像のそれぞれの画像に対して、前記変遷効果付きの動画像のそれぞれに施された前記変遷効果を考慮した変遷効果を付与し、遷移効果付きの動画像及び該動画像に前後する画像を除く画像に対して、スライドショー表示用の遷移効果を付与する第2の画像処理部と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置により取得された画像を利用したスライドショー表示をコンピュータに実行させる画像表示プログラムであって、
前記画像を取り込む画像取込工程と、
取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定工程と、
前記変遷効果付きの動画像以外の画像に対して前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する画像処理工程と、
を実行させることが可能なコンピュータにて読み取り可能な画像表示プログラム。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置により取得された画像を利用したスライドショー表示をコンピュータに実行させる画像表示プログラムであって、
前記画像を取り込む画像取込工程と、
取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定工程と、
前記変遷効果付きの動画像に付与される変遷効果と、前記スライドショー表示用の変遷効果とに基づいて、前記スライドショー表示用の変遷効果を付与するか否かを判定する処理判定工程と、
前記変遷効果付きの動画像を除く画像及び前記スライドショー表示用の変遷効果を付与すると判定された前記変遷効果付きの動画像に、前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する画像処理工程と、
を実行させることが可能なコンピュータにて読み取り可能な画像表示プログラム。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置により取得された画像を利用した画像のスライドショー表示をコンピュータに実行させる画像表示プログラムであって、
前記画像を取り込む画像取込工程と、
取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定工程と、
前記変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像の少なくとも一方に対して、前記変遷効果付きの動画像に施された前記変遷効果を考慮した前記変遷効果を付与し、前記変遷効果付きの動画像及び前記変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像を除く画像に対して前記スライドショー表示用の変遷効果を付与する画像処理工程と、
を実行させることが可能なコンピュータにて読み取り可能な画像表示プログラム。 - 請求項1又は請求項2に記載の撮像装置により取得された画像を利用した画像のスライドショー表示をコンピュータに実行させる画像表示プログラムであって、
前記画像を取り込む画像取込工程と、
取り込まれた前記画像に付帯された付帯情報に基づいて、前記画像が前記変遷効果付きの動画像であるか否かを判定する画像判定工程と、
前記変遷効果付きの動画像が複数あり、且つ前記スライドショー表示において異なる変遷効果が付与された前記変遷効果付きの動画像が連続する場合に、連続する前記変遷効果付きの動画像のうち、時間的に先となる変遷効果付きの動画像の表示と、前記時間的に後になる変遷効果付きの動画像の表示との間に、これら変遷効果付きの動画像を除く他の画像のいずれかが表示されるように、前記スライドショー表示における画像の表示順序を変更する順序変更工程と、
前記時間的に先となる変遷効果付きの動画像の前後に表示される画像、及び前記時間的に後になる変遷効果付きの動画像と前後に表示される画像のそれぞれの画像に対して、前記変遷効果付きの動画像のそれぞれに施された前記変遷効果を考慮した変遷効果を付与し、遷移効果付きの動画像及び該動画像に前後する画像を除く画像に対して、スライドショー表示用の遷移効果を付与する画像処理工程と、
を実行させることが可能なコンピュータにて読み取り可能な画像表示プログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018110448A (ja) * | 2018-03-05 | 2018-07-12 | 株式会社ニコン | 撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム |
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2011
- 2011-12-05 JP JP2011265707A patent/JP2013118564A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018110448A (ja) * | 2018-03-05 | 2018-07-12 | 株式会社ニコン | 撮像装置、画像処理方法および画像処理プログラム |
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