JP2013162231A - 送信装置、及び送信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信電力の増加を抑制し、他セルへの与干渉を軽減する。
【解決手段】無線リソース決定部202は、全ユーザの電力利得推定値、雑音電力推定値、各ユーザが要求する伝送速度、及び装置に割り当てられた周波数帯域を用いて、チャネル帯域幅と送信電力値とを決定する。変調パラメータ決定部208は、チャネル帯域幅と伝送速度とを用いて、シンボルレート、サブキャリア数、変調方式、誤り訂正符号の符号化率などの変調パラメータを決定する。変調部203−1〜203−Mは、入力されたデータD〜Dに対して、上記変調パラメータに従って変調処理を行う。送信電力調整部204−1〜204−Mは、無線リソース決定部202によって算出された送信電力値に合わせるように送信信号の送信電力を調整する。無線部205は、送信電力が調整された送信信号をアンテナから送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、送信電力とチャネル帯域や送信時間を統合制御する送信装置、及び送信制御方法に関する。
一般に、無線通信システムでは、伝送距離やフェージングの影響等で伝搬損失が大きく変動するため、無線通信システムが想定する最悪の伝搬損失となる状況下においても通信ができるように、送信電力や帯域幅などの使用する無線リソースの設計を行う。しかしながら、これでは、伝搬損失が低い良好な環境下にいる端末は、通信速度に対して過剰な無線リソース(送信電力、帯域幅)を利用していることになる。過剰な無線リソースの利用は、他端末、他セルへの干渉を増大させ、結果としてシステム容量が低下することが知られている(例えば非特許文献1参照)。
そのため、無線リソースを効率的に利用し、他端末、他セルへの干渉を抑制する技術が求められる。無線リソースを適切に利用するための技術として、送信電力制御と時間・周波数領域スケジューリングの2つの手法が提案されている。送信電力制御は、伝搬チャネルの状況を把握し、常に一定の受信品質(一般にはSNR(信号対雑音比:Signal-Noise Ratio)やSINR(Signal-to-Interference and Noise power Ratio))になるように、送信電力を制御することで、無線リソースの過剰な利用を抑制する(例えば非特許文献2参照)。一方、時間・周波数領域スケジューリングは、伝搬チャネルの状況を把握し、各ユーザ(受信装置)に伝搬チャネルの良好な時間・周波数領域を割り当てることで、無線リソースを効率的に利用し、システム容量を増加させる。
2つの手法を比較すると、良好な伝搬チャネルのユーザに優先的にリソースを割り当てる後者の時間・周波数領域スケジューリングの方が達成し得るシステム容量は高い。しかし、一方で通信品質の悪いユーザには、リソースが割り当てられないため、一定の通信品質を維持できないという問題がある(非特許文献3)。そのため、音声や制御情報など、一定の通信品質を確保することが必要な場合、送信電力制御が利用される。
図5は、従来技術による電力制御技術を備えた適応送信装置の構成を示すブロック図である。図5において、適応送信装置は、SNR管理部101、チャネル管理部102、送信電力決定部103、ユーザ#1からユーザ#Mに対して、各々、変調部104−1〜104−M、送信電力調整部105−1〜105−M、及び無線部106を備えている。
次に、従来技術による適応送信装置の動作について説明する。
ユーザ#1からユーザ#Mまで同様に動作するため、以下では、ユーザ#m(m=1、2、3、…、M)の動作について説明する。SNR管理部101は、各ユーザが要求する速度での通信に必要なSNR値を管理し、送信電力決定部103に出力する。また、チャネル管理部102は、各ユーザの受信アンテナ端における雑音電力推定値と、送信アンテナと受信アンテナの間の伝搬路の電力利得推定値とを管理し、送信電力決定部103に出力する。
送信電力決定部103は、チャネル管理部102から供給されるユーザ#mの雑音電力推定値、及び電力利得推定値を用い、無線通信システムに必要な受信SNR値を満たすように、ユーザ#mの送信電力値を算出する。変調部104−mは、入力されたデータDmに対してマッピング、チャネル符号化などの変調処理を行う。そして、送信電力調整部105−mは、送信電力決定部103によって算出されたユーザ#mの送信電力値に合わせて電力を調整する。無線部106は、搬送波周波数に変換した後に送信する。このように、送信電力値を伝搬チャネル情報に対応して適応的に調整することで、一定の受信SNRを得ることができる。
次に、送信電力決定部103の動作を数式を用いて説明する。
送信電力決定部103における送信電力値Pは、次式(1)で表わされる。
Figure 2013162231
なお、上記数式(1)では、SNR管理部101から得られるユーザ#mが要求する速度での通信に必要なSNR値をS、チャネル管理部102から得られる雑音電力推定値をN、電力利得推定値をhとしている。
Ramjee Prasad, "CDMA移動体通信システム," 科学技術出版社, p.68-p.98 Andrea Goldsmith, "ワイヤレス通信工学," 丸善株式会社, p.369-p.374 服部, "OFDM/OFDMA教科書," インプレスR&D, p.303-p.319
従来技術では、複数の受信装置がある場合には、送信電力制御や時間・周波数スケジューリングにより、リソースを各受信装置に割り当てながら送信を行っている。例えば、送信電力制御としては、受信装置ごとの伝搬チャネルを推定して、常に一定の受信品質(SNR)になるように送信電力を制御し、伝搬損失が小さい良好な環境下にいる端末との間の無線リンクに過剰な送信電力を割り振らないことで、他セルへの与干渉を抑圧する。
しかしながら、伝搬損失の変動は、数十dBにも及ぶため、複数の受信装置に対して送信を行う場合、伝搬損失が高い劣悪な環境下にいる(受信品質の低い)端末との間の無線リンクに対しては、非常に多くの電力を割り振る必要がある。このため、劣悪な環境下の端末が存在するとき、送信電力が増加し、これにより他セルへの与干渉の増大を招くという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、送信電力の増加を抑制することができ、また、他セルへの与干渉を軽減することができる送信装置、及び送信制御方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、複数の受信装置毎の信号対雑音比を取得するチャネル管理部と、各受信装置の要求する伝送速度を取得する伝送速度管理部と、チャネル管理部により取得された信号対雑音比と、伝送速度管理部により取得された伝送速度とに基づいて、複数の受信装置に送信する送信電力の合計が最小となる受信装置毎の送信電力密度を決定する無線リソース決定部と、を備えることを特徴とする送信装置である。
また、本発明は、無線リソース決定部は、チャネル管理部により取得された信号対雑音比に基づいて、伝送速度を満たす周波数帯域幅と送信電力密度との組合せに応じた送信電力を受信装置毎に算出し、受信装置毎に算出した送信電力の合計が最小となる組合せを決定することを特徴とする。例えば、FDMAなどのシステムに適合することができる。
また、本発明は、伝送速度管理部により取得された伝送速度を、無線リソース決定部により決定された周波数帯域幅で除算し、単位帯域あたりの送信ビット数を決定し、該単位帯域あたりの送信ビット数を満足する変調多値数と誤り訂正符号の符号化率との組み合わせのうち、信号対雑音比が最も低くなる組み合わせを変調パラメータとして決定する変調パラメータ決定部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、無線リソース決定部は、チャネル管理部により取得された信号対雑音比に基づいて、伝送速度を満たす送信時間と単位時間当たりの送信電力との組合せに応じた送信電力を受信装置毎に算出し、受信装置毎に算出した送信電力の合計が最小となる組合せを決定することを特徴とする。
また、本発明は、伝送速度管理部により取得された伝送速度を、無線リソース決定部により決定された送信時間で除算し、単位時間あたりの送信ビット数を決定し、該単位時間あたりの送信ビット数を満足する変調多値数と誤り訂正符号の符号化率との組み合わせのうち、信号対雑音比が最も低くなる組み合わせを変調パラメータとして決定する変調パラメータ決定部と、を備えることを特徴とする。例えば、TDMAなどのシステムに適合することができる。
また、本発明は、無線リソース決定部は、チャネル管理部により取得された信号対雑音比に基づいて、伝送速度を満たす周波数帯域幅と送信時間と単位帯域、単位時間当たりの送信電力との組合せに応じた送信電力を受信装置毎に算出し、受信装置毎に算出した送信電力の合計が最小となる組合せを決定する。
ことを特徴とする
また、本発明は、入力データに対して、伝送速度と無線リソース決定部による決定結果とに基づいて決定された記変調パラメータに基づいて変調処理を行う変調部と、無線リソース決定部により決定された送信電力密度に基づいて、変調部により変調処理された、各受信装置に対する送信信号の送信電力を調整する送信電力調整部と、送信電力調整部により送信電力を調整された送信信号を送信する無線部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、複数の受信装置毎の信号対雑音比を取得するステップと、各受信装置の要求する伝送速度を取得するステップと、取得した信号対雑音比と、取得した伝送速度とに基づいて、複数の受信装置に送信する送信電力の合計が最小となる受信装置毎の送信電力密度を決定するステップと、を備えることを特徴とする送信制御方法である。
この発明によれば、送信電力の増加を抑制することができ、また、他セルへの与干渉を軽減することができる。
本発明の第1実施形態による適応送信装置の構成を示すブロック図である。 従来技術による無線リソース制御方式と本発明による第1実施形態に係る無線リソース制御方式とのシミュレーション結果である無線部205の送信電力を示す概念図である。 シミュレーション結果を得る際のシミュレーション条件を示す概念図である。 本発明の第2実施形態による適応送信装置の構成を示すブロック図である。 従来技術による電力制御技術を備えた適応送信装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において用いている「ユーザ」とは、受信装置のことを指す。
A.第1実施形態
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による適応送信装置の構成を示すブロック図である。本第1実施形態の適応送信装置は、チャネル管理部201、無線リソース決定部202、ユーザ#1からユーザ#Mの各々に対する変調部203−1〜203−M、送信電力調整部204−1〜204−M、無線部205、伝送速度管理部206、割当帯域管理部207、及び変調パラメータ決定部208を備えている。
次に、本第1実施形態による適応送信装置の動作について説明する。
チャネル管理部201は、各ユーザの受信アンテナ端における雑音電力推定値と、送信アンテナと受信アンテナの間の伝搬路の電力利得推定値とを管理し、無線リソース決定部202に出力する。伝送速度管理部206は、各ユーザが要求する伝送速度を管理し、無線リソース決定部202、及び変調パラメータ決定部208に出力する。割当帯域管理部207は、本適応送信装置に割り当てられた周波数帯域を管理し、無線リソース決定部202に出力する。
無線リソース決定部202は、チャネル管理部201から得られた全ユーザの電力利得推定値、及び雑音電力推定値、伝送速度管理部206から得られた各ユーザが要求する伝送速度、ならびに割当帯域管理部207から得られた装置に割り当てられた周波数帯域を用いて、各ユーザに割り当てるチャネル帯域幅と送信電力値とを決定する。変調パラメータ決定部208は、無線リソース決定部202で決定されたチャネル帯域幅と、伝送速度管理部206から得られる伝送速度とを用いて、シンボルレート、サブキャリア数、変調方式、誤り訂正符号の符号化率などの変調パラメータを決定する。
また、変調部203−1〜203−Mは、入力されたデータD〜Dに対して、変調パラメータ決定部208で決定された変調パラメータに従って変調処理を行う。送信電力調整部204−1〜204−Mは、無線リソース決定部202によって算出された送信電力値に合わせるように送信信号の送信電力を調整する。無線部205は、送信電力が調整された送信信号を搬送波周波数に変換した後、アンテナから送信する。
次に、本第1実施形態による無線リソース決定部202の動作の一例を、数式を用いて詳細に説明する。伝送速度管理部206から得られるユーザ#mの要求する伝送速度をC、チャネル管理部201から得られる単位帯域あたりの雑音電力推定値をN、電力利得推定値をh、無線通信システムで利用可能な全帯域幅をBとし、各ユーザの単位帯域あたりの送信電力値P1〜PM、使用帯域幅B1〜BMを、数式(2)を数式(3)及び数式(4)の制限の下で解くことによって決定する。
Figure 2013162231
Figure 2013162231
Figure 2013162231
すなわち、数式(4)は、使用できる全帯域が各ユーザに分割して割り当てられることを示しており、数式(3)は、ユーザが要求する伝送速度を満たすための帯域幅と電力密度の関係式を示している。したがって、これらの関係式を満たす帯域幅と電力密度との組合せの中で、最小のものが数式(2)を満足する組合せである。
なお、f(x)は、受信端でのSNRがxであるときに達成可能な単位帯域あたりの伝送ビット数である。f(x)は、利用可能な変調方式や、誤り訂正符号等により決定される。例えば、理論上限を達成する理想的な変復調が利用可能であるとき、次式(5)で示されるシャノンの公式を用いることができる。
Figure 2013162231
すなわち、シャノンの公式を伝送速度の近似式として用いることにより、当該電力密度Pと帯域幅Bとの組合せにより、ユーザが要求する伝送速度を満たせるか否かを判定できる。なお、例えば、無線システムの標準規格(IEEE 802.11規格)等では、各伝送速度に対する最低受信電力等の規定があるため、これらの規定に基づいて伝送速度を推定することも可能である。
また、Pは、単位帯域あたりの送信電力とチャネル帯域幅との積であるので、ユーザ#mの送信電力を表している。従って、数式(2)〜(4)では、各ユーザの要求する伝送速度を満足しつつ、総送信電力を最小化する制御を行っていることになる。他セルへの与干渉は、総送信電力に比例するため、上記の制御方法により、与干渉を最小にする最適なチャネル帯域幅と送信電力との制御が可能となる。
次に、本第1実施形態による変調パラメータ決定部208の動作の一例を説明する。まず、無線リソース決定部202で決定した各ユーザが使用するチャネル帯域幅から、シングルキャリア伝送では、シンボルレートを決定し、OFDMに代表されるマルチキャリア伝送では、サブキャリア数を決定する。次に、伝送速度管理部206から得られる伝送速度を、上記チャネル帯域幅で除算し、単位帯域幅あたりの送信ビット数を決定する。
そして、該単位帯域あたりの送信ビット数を満足する変調多値数、誤り訂正符号の符号化率の組み合わせのうち、所要SNRが最も低くなる組み合わせを選択する。なお、単位帯域あたりの送信ビット数と最適な多値数と符号化率との組み合わせの関係は、事前に計算しておき、テーブルとして保持しておくこともできる。
図2は、従来技術による無線リソース制御方式と本発明による第1実施形態に係る無線リソース制御方式とのシミュレーション結果である無線部205の送信電力を示す概念図である。また、図3は、図2に示すシミュレーション結果を得る際のシミュレーション条件を示す概念図である。図2において、横軸にはユーザの伝搬損失[dB]を示し、縦軸には無線部205の総送信電力[dBm]を示している。シミュレーション条件は、ユーザ数「10」、伝送速度「全ユーザ40Mbps」、伝搬損失「ユーザ#1:50〜100dBまで可変」、「ユーザ#2〜#10:50dB固定」、単位帯域あたりの雑音電力「−174dBm/Hz」、無線通信システムの周波数帯域「100MHz」としている。
図3に示すシミュレーション結果では、ユーザ#1の伝搬損失を他のユーザ#2〜#10と同じ値から他のユーザ#2〜#10より50dB高い値まで変化させたときの無線部205の送信電力、すなわち送信電力調整部204−1〜204−Mの送信電力の総和を評価している。
図3から明らかなように、他のユーザ#2〜#10と比較して伝搬損失が高い劣悪な環境下の端末が存在するとき、従来技術(四角ドット)に比較して本発明の第1実施形態(三角ドット)に係る無線リソース制御方式は、送信電力の総和を低減し、他セルへの与干渉を軽減できることが分かる。図3に示すシミュレーション条件では、送信電力を最大6dB削減可能であり、伝搬損失が2乗則の場合、与干渉の及ぶ範囲を1/4にすることができる。
上述した第1実施形態によれば、他セルへの与干渉を抑圧するために各端末との間の無線リンクの使用する無線リソースを適応的に制御する送信装置において、送信電力だけでなく、使用帯域や送信時間を含めて無線リソースを統合的に制御するようにしたので、送信電力の増加を抑制し、他セルへの与干渉を軽減することができる。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態による適応送信装置の構成を示すブロック図である。本第2実施形態の適応送信装置は、チャネル管理部301、無線リソース決定部302、ユーザ#1からユーザ#Mの各々に対する変調部303−1〜303−M、送信電力調整部304−1〜304−M、無線部305、伝送速度管理部306、変調パラメータ決定部307、及び送信時間調整部308−1〜308−Mを備えている。
次に、本第2実施形態による適応送信装置の動作について説明する。
チャネル管理部301は、各ユーザの受信アンテナ端における雑音電力推定値と、送信アンテナと受信アンテナの間の伝搬路の電力利得推定値とを管理し、無線リソース決定部302に出力する。伝送速度管理部306は、各ユーザが要求する伝送速度を管理し、無線リソース決定部302、及び変調パラメータ決定部307に出力する。無線リソース決定部302は、チャネル管理部301から得られた全ユーザの電力利得推定値と雑音電力推定値、及び伝送速度管理部306から得られた各ユーザが要求する伝送速度を用いて、各ユーザの送信時間と送信電力値とを決定する。
変調パラメータ決定部307は、無線リソース決定部302で決定された各ユーザが使用する送信時間と、伝送速度管理部306から得られる伝送速度とを用いて、サブキャリア数、変調方式、誤り訂正符号の符号化率などの変調パラメータを決定する。また、変調部303−1〜303−Mは、入力されたデータD〜Dに対して変調パラメータ決定部307で決定した変調パラメータで変調処理を行う。
送信時間調整部308−1〜308−Mは、無線リソース決定部302で決定された各ユーザが使用する送信時間を用いて、変調処理された送信信号の送信時間を調整する。そして、送信電力調整部304−1〜304−Mは、無線リソース決定部302によって算出された送信電力値に合わせて送信電力を調整する。無線部305は、送信電力、及び送信時間が調整された送信信号を搬送波周波数に変換した後、アンテナから送信する。
次に、本第2実施形態による変調パラメータ決定部307の動作の一例を説明する。まず、伝送速度管理部306から得られる伝送速度を、無線リソース決定部302で決定した各ユーザが使用する送信時間で除算し、単位時間あたりの送信ビット数を決定する。そして、単位時間あたりの送信ビット数を満足する変調多値数、誤り訂正符号の符号化率の組み合わせのうち、所要SNRが最も低くなる組み合わせを選択する。なお、単位時間あたりの送信ビット数と最適な多値数と、符号化率との組み合わせの関係は、事前に計算しておき、テーブルとして保持しておいてもよい。
次に、本第2実施形態による無線リソース決定部302の動作の一例を、数式を用いて詳細に説明する。伝送速度管理部306から得られるユーザ#mの要求する伝送速度をC、チャネル管理部301から得られる単位時間あたりの雑音電力推定値をN、電力利得推定値をh、チャネル帯域をBとし、次式(6)、(7)、(8)に基づいて単位時間あたりの送信電力値P1〜PM、送信時間T1〜TMを決定する。
Figure 2013162231
Figure 2013162231
Figure 2013162231
ここで、g(x)は、受信端でのSNRがxである時に達成可能な単位時間あたりの伝送ビット数である。g(x)は、利用可能な変調方式、誤り訂正符号等により決定される。例えば、理論上限を達成する理想的な変復調が利用可能であるとき、上述した数式(5)で示されるシャノンの公式を用いることができる。
また、Pは単位時間あたりの送信電力と送信時間の積であるので、ユーザ#mの送信電力を表している。従って、数式(6)〜(8)では、各ユーザの要求する伝送速度を満足しつつ、総送信電力を最小化する制御を行っていることになる。他セルへの与干渉は、総送信電力に比例するため、上記の制御方法により、与干渉を最小にする最適な送信時間と送信電力との制御が可能となる。
上述した本第2実施形態によれば、送信装置は、与干渉を軽減するためにチャネル帯域を制御するのではなく、無線リソース決定部302で各ユーザの送信時間と送信電力値とを制御するようにしたので、与干渉を削減することができる。
また、本第2実施形態によれば、チャネル帯域幅の制御が不要であるため、無線部で用いられるアナログ回路の変更をせずに送信装置を構成することができる。
なお、本発明の第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせ、時間と帯域の両方を制御することも可能である。これにより、FDMAなどの周波数でユーザを多重しているシステムやTDMAなどの時間でユーザを多重しているシステムを同じ周波数帯域内で同時に制御することができる。
201 チャネル管理部
202 無線リソース決定部
203−1〜203−M 変調部
204−1〜204−M 送信電力調整部
205 無線部
206 伝送速度管理部
207 割当帯域管理部
208 変調パラメータ決定部
301 チャネル管理部
302 無線リソース決定部
303−1〜303−M 変調部
304−1〜304−M 送信電力調整部
305 無線部
306 伝送速度管理部
307 変調パラメータ決定部
308−1〜308−M 送信時間調整部

Claims (8)

  1. 複数の受信装置毎の信号対雑音比を取得するチャネル管理部と、
    前記各受信装置の要求する伝送速度を取得する伝送速度管理部と、
    前記チャネル管理部により取得された前記信号対雑音比と、前記伝送速度管理部により取得された前記伝送速度とに基づいて、前記複数の受信装置に送信する送信電力の合計が最小となる前記受信装置毎の送信電力密度を決定する無線リソース決定部と、
    を備えることを特徴とする送信装置。
  2. 前記無線リソース決定部は、
    前記チャネル管理部により取得された前記信号対雑音比に基づいて、前記伝送速度を満たす周波数帯域幅と送信電力密度との組合せに応じた送信電力を前記受信装置毎に算出し、前記受信装置毎に算出した送信電力の合計が最小となる前記組合せを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記伝送速度管理部により取得された前記伝送速度を、前記無線リソース決定部により決定された前記周波数帯域幅で除算し、単位帯域あたりの送信ビット数を決定し、該単位帯域あたりの送信ビット数を満足する変調多値数と誤り訂正符号の符号化率との組み合わせのうち、信号対雑音比が最も低くなる組み合わせを変調パラメータとして決定する変調パラメータ決定部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の送信装置。
  4. 前記無線リソース決定部は、
    前記チャネル管理部により取得された前記信号対雑音比に基づいて、前記伝送速度を満たす送信時間と単位時間当たりの送信電力との組合せに応じた送信電力を前記受信装置毎に算出し、前記受信装置毎に算出した送信電力の合計が最小となる前記組合せを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  5. 前記伝送速度管理部により取得された前記伝送速度を、前記無線リソース決定部により決定された前記送信時間で除算し、単位時間あたりの送信ビット数を決定し、該単位時間あたりの送信ビット数を満足する変調多値数と誤り訂正符号の符号化率との組み合わせのうち、信号対雑音比が最も低くなる組み合わせを変調パラメータとして決定する変調パラメータ決定部と、
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の送信装置。
  6. 前記無線リソース決定部は、
    前記チャネル管理部により取得された前記信号対雑音比に基づいて、前記伝送速度を満たす周波数帯域幅と送信時間と単位帯域、単位時間当たりの送信電力との組合せに応じた送信電力を前記受信装置毎に算出し、前記受信装置毎に算出した送信電力の合計が最小となる前記組合せを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  7. 入力データに対して、前記伝送速度と前記無線リソース決定部による決定結果とに基づいて決定された記変調パラメータに基づいて変調処理を行う変調部と、
    前記無線リソース決定部により決定された前記送信電力密度に基づいて、前記変調部により変調処理された、前記各受信装置に対する送信信号の送信電力を調整する送信電力調整部と、
    前記送信電力調整部により送信電力を調整された送信信号を送信する無線部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の送信装置。
  8. 複数の受信装置毎の信号対雑音比を取得するステップと、
    前記各受信装置の要求する伝送速度を取得するステップと、
    取得した前記信号対雑音比と、取得した前記伝送速度とに基づいて、前記複数の受信装置に送信する送信電力の合計が最小となる前記受信装置毎の送信電力密度を決定するステップと、
    を備えることを特徴とする送信制御方法。
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