JP5573965B2 - 無線通信システム、移動局、基地局および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、移動局、基地局および無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の周波数キャリアを同時に使用して通信可能な無線通信システム、移動局、基地局および無線通信方法に関する。
LTE−A(Long Term Evolution−Advanced)では、より大容量のデータを伝送可能な技術として、キャリアアグリゲーション(周波数集約:Carrier Aggregation(CA))が導入される。CAでは、移動局(UE)と基地局(eNB)が、コンポーネントキャリア(Component Carrier(CC))と呼ばれる複数のLTE無線キャリアを使用してデータの送受信を行う。
また、CAによりデータの送受信を行う場合、移動局には、周波数スケジューリングによりCC毎に無線品質の良好な周波数リソースが割り当てられる。そのため、CAでは、CC毎に、割り当てられた周波数リソース量が異なる場合がある。
さらに、CAでは、CC毎に独立した送信電力制御(TPC:Transmission Power Control)が可能である。そのため、各CCの送信電力値および電力スペクトル密度(PSD:Power Spectral Density)がCC間で異なる場合がある。
しかしながら、上記CAが導入された従来の無線通信システムにおいては、以下に示す問題があった。
従来の無線通信システムにおいて、移動局では、基地局から送られてくるTPCコマンドに基づいてCC毎に送信電力値を計算する。そして、移動局では、CC間の送信電力値の差を振幅比に換算し、その振幅比に基づいて各CCの振幅調整を行う。そのため、たとえば、各CCの送信電力値の差が大きい場合には、移動局において送信電力値が最大のCCを基準として振幅調整を行うと、送信電力値の小さいCCの信号の振幅レベルが小さくなり、量子化誤差が大きくなる。その結果、送信電力値の小さいCCの信号品質が劣化する、という問題があった。
一方、送信電力値の小さいCCの信号品質の劣化を回避するために、移動局において送信電力値が最小のCCを基準として振幅調整を行う場合には、送信電力値の大きいCCの信号の振幅レベルが大きくなり、DAコンバータにおいてオーバーフローが発生する。すなわち、このオーバーフローにより、信号品質の劣化および不要な信号帯域外干渉を引き起こす可能性がある、という問題があった。
また、上記オーバーフロー対策としては、量子化ビット数を大きくする、という対策が考えられるが、この対策を実施した場合には、DAコンバータの回路規模が増大し、さらに、回路規模の増大により消費電力が増大する、という問題があった。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、回路規模を増大させることなく、信号品質の劣化を抑制可能な無線通信システム、移動局、基地局および無線通信方法を提供することを目的とする。
本願の開示する無線通信システムは、複数の周波数帯域を同時に使用して無線通信可能な無線通信システムであって、移動局が、周波数帯域間の許容電力差と、自局の送信電力制御における電力制限の対象を示すモード情報と、を基地局に送信する上り送信部と、前記基地局から受信した送信電力制御コマンドに基づいて送信電力を制御する送信電力制御部と、を有し、前記基地局が、前記周波数帯域間の許容電力差および前記モード情報に基づいて送信電力制御コマンドを生成する生成部と、前記送信電力制御コマンドを前記移動局に送信する下り送信部と、を有する。
本願の開示する無線通信システムの一つの態様によれば、回路規模を増大させることなく、信号品質の劣化を抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、キャリアアグリゲーションの一例を示す図である。 図2は、不連続なコンポーネントキャリアによるキャリアアグリゲーションの一例を示す図である。 図3は、移動局の構成例を示す図である。 図4は、基地局の構成例を示す図である。 図5は、送信電力制御部の構成例を示す図である。 図6は、ベースバンド部およびRF部の構成の一例を示す図である。 図7は、ベースバンド部およびRF部の構成の一例を示す図である。 図8は、キャリアアグリゲーションにおける周波数スケジューリングの一例を示す図である。 図9は、コンポーネントキャリア毎に送信電力制御を実施した場合の一例を示す図である。 図10Aは、送信電力値が最大のコンポーネントキャリアを基準として振幅調整を行った場合の信号の一例を示す図である。 図10Bは、送信電力値が最大のコンポーネントキャリアを基準として振幅調整を行った場合の信号の一例を示す図である。 図11Aは、送信電力値が最小のコンポーネントキャリアを基準として振幅調整を行った場合の信号の一例を示す図である。 図11Bは、送信電力値が最小のコンポーネントキャリアを基準として振幅調整を行った場合の信号の一例を示す図である。 図12Aは、量子化ビット数を大きくとった場合の信号の一例を示す図である。 図12Bは、量子化ビット数を大きくとった場合の信号の一例を示す図である。 図13は、実施例1の無線通信システムにおける無線通信方法の一例を示すフローチャートである。 図14は、移動局の構成例を示す図である。 図15は、基地局の構成例を示す図である。 図16は、送信電力制御部の構成例を示す図である。 図17は、実施例2の無線通信システムにおける無線通信方法の一例を示すフローチャートである。 図18は、移動局の構成例を示す図である。 図19は、基地局の構成例を示す図である。 図20は、送信電力制御部の構成例を示す図である。 図21は、実施例3の無線通信システムにおける無線通信方法の一例を示すフローチャートである。
以下に、本願の開示する無線通信システム、移動局、基地局および無線通信方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、LTEの発展形として、LTE−Aの議論が行われている。LTE−Aでは、高速通信を実現するため、LTEシステムの無線キャリアを複数集約しこの集約された帯域を使用してより大容量のデータを伝送する技術が導入される。これは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation(CA))と呼ばれている。
図1は、CAの一例を示す図である。図1において、束ねられる各LTE無線キャリアをそれぞれコンポーネントキャリア(Component Carrier(CC))と呼ぶ。LTE−Aでは、たとえば、移動局(UE)と基地局(eNB)が、複数のCCを使用してデータの送受信を行う。ここでは、一例として、帯域幅20MHzのCCを3個(CC#0,CC#1,CC#2)用いて通信を行う場合が示されている。なお、図1では、連続した周波数帯域のCCを用いて通信を行う場合を示しているが、CAでは、たとえば、図2に示すように、連続していない周波数帯域のCCを用いて通信を行うことも可能である。図2は、不連続なCCによるCAの一例を示す図である。
以下、CAによりデータ伝送を行う実施例1の無線通信システムについて説明する。図3は、無線通信システムにおける移動局の構成例を示す図であり、図4は、無線通信システムにおける基地局の構成例を示す図である。なお、移動局および基地局の構成例は、説明の便宜上、本実施例の処理にかかわる構成を列挙したものであり、移動局および基地局のすべての機能を表現したものではない。
図3において、移動局は、下りリンク受信部1と上りリンク送信部2と送信電力制御部3を有する。下りリンク受信部1では、受信部11が、アンテナ4を介して基地局から受信したTPCコマンドを送信電力制御部3へ、同様に受信したスケジューリング情報を上りリンク送信部2へ、それぞれ通知する。上りリンク送信部2は、ベースバンド部21およびRF(Radio Frequency)部22を有し、スケジューリング情報に基づき所定のCCに割り当てたユーザーデータ,CC間の最大電力差PMPD,制限モード情報を符号化し、アンテナ5を介して基地局へ送信する。
また、送信電力制御部3は、基地局から通知されたTPCコマンドに基づいて送信電力を制御する。図5は、送信電力制御部3の構成例を示す図である。図5において、送信電力制御部3は、CC送信電力計算部31と振幅調整係数計算部32を有する。CC送信電力計算部31は、TPCコマンドに基づいて各CCの送信電力値を計算する。振幅調整係数計算部32は、各CCの送信電力値の比または各CCの送信電力値のPSDの比から振幅調整係数(振幅比)を計算し、その計算結果をベースバンド部21へ通知する。また、振幅調整係数計算部32は、全CC分の送信電力値の合計である総電力を計算し、その計算結果をRF部22へ通知する。すなわち、送信電力制御部3は、計算により求めた振幅調整係数および全CC分の総電力により、各CCの送信電力を制御する。
なお、上記移動局において、下りリンク受信部1,上りリンク送信部2,送信電力制御部3は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)およびメモリ等で構成することが可能である。
また、図4において、基地局は、上りリンク受信部6と下りリンク送信部7を有する。上りリンク受信部6では、受信部61が、アンテナ8を介して移動局から送られてくるCC間の最大電力差PMPDおよび制限モード情報を受信し、復号後のCC間の最大電力差PMPDおよび制限モード情報を下りリンク送信部7に通知する。また、下りリンク送信部7では、スケジューラ部71が、SRS(Sounding Reference Signal)による通信品質の測定結果に基づきスケジューリングを行う。また、TPCコマンド生成部72は、復号後のCC間の最大電力差PMPDおよび制限モード情報に基づいてTPCコマンドを生成する。そして、送信部73が、TPCコマンドおよびスケジューリング情報に対してOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調を行い、OFDM信号をアンテナ9を介して送信する。なお、上記基地局において、上りリンク受信部6,下りリンク送信部7は、たとえば、CPU、FPGAおよびメモリ等で構成することが可能である。
ここで、移動局におけるベースバンド部21およびRF部22の動作を説明する。図6は、ベースバンド部21およびRF部22の構成の一例を示す図である。
ベースバンド部21では、変調部101−1,101−2,101−3が、それぞれ対応するCCのデータ(ユーザーデータ,CC間の最大電力差PMPD,制限モード情報等)を個別に変調する。DFT(Discrete Fourier Transform)部102−1,102−2,102−3は、変調シンボルに対して離散フーリエ変換を実施することにより、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する。IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部103−1,103−2,103−3は、逆高速フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を時間領域の信号に変換する。アップサンプリング部104−1,104−2,104−3は、各CCの信号のサンプリングレートを上げる。周波数シフト部105−1,105−2,105−3は、アップサンプリング後の各CCの信号を所望の周波数帯にシフトする。その後、振幅調整部106−1,106−2,106−3は、送信電力制御部3から通知される振幅調整係数(振幅比)に基づいて、それぞれ対応するCCの振幅調整を行う。そして、合成部107が、振幅調整後の各CCの信号を合成し、その合成信号をRF部22に出力する。
つぎに、RF部22では、DAC(Digital to Analog Converter)部111が、合成部107から受け取ったデジタルの合成信号をアナログ信号に変換する。直交変換器112は、受け取った信号を無線周波数帯にアップコンバートする。そして、PA(Power Amplifier)部113は、送信電力制御部3から通知される全CC分の総電力に基づき入力信号を増幅し、増幅後の信号をアンテナ5から送信する。
また、図7は、図6とは異なるベースバンド部21、およびRF部22の構成例を示す図である。なお、図6と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7の示すベースバンド部21では、振幅調整部121−1,121−2,121−3が、送信電力制御部3から通知される振幅調整係数(振幅比)に基づいて、それぞれ対応するCCの周波数領域信号の振幅調整を行う。そして、全CCを網羅する十分に大きいFFT(Fast Fourier Transform)サイズを有するIFFT部122が、振幅調整後の各CCの信号を周波数領域で合成し、その合成信号をRF部22に出力する。
以上のように、本実施例では、上記いずれかのベースバンド部21を用いて各CCの信号を合成する。なお、図6,図7では、ベースバンド部21において3つのCCの信号を合成する場合について記載しているが、これに限るものではない。たとえば、2つのCCの信号、または4つ以上のCCの信号を合成することとしてもよい。
つづいて、本実施例の無線通信システムにおける無線通信方法を説明する前に、その前提となる無線通信方法について説明する。
図8は、CAにおける周波数スケジューリングの一例を示す図である。CA(帯域幅20MHzのCC#0,CC#1,CC#2)の上りリンクは各CCがDFT−S(Spread)−OFDM信号であるため、移動局は、複数のDFT−S−OFDM信号を多重したマルチキャリア信号を送信する。この際、移動局には、周波数スケジューリングにより、CC毎に無線品質の良好な周波数リソースが割り当てられる。そのため、たとえば図8に示すように、各CCに割り当てられる周波数リソース量がCC間で異なる場合がある(図8のCC#0,CC#1,CC#2参照)。なお、上記通信品質は、移動局が送信するSRSに基づき基地局により測定される。基地局は、この測定結果に基づき周波数スケジューリングを行う。また、周波数スケジューリングにより割り当てられる周波数リソース量は、「リソースブロック」という単位で制御される。
また、CAでは、CC毎に独立した送信電力制御(TPC)の適用が可能である。図9は、CC毎に送信電力制御を実施した場合の一例を示す図である。移動局は、基地局から通知されたTPCコマンドに従ってCC毎に送信電力の増減処理を行う。そのため、図9に示すように、各CCの送信電力値および電力スペクトル密度(PSD)がCC間で異なる場合がある。なお、図9において、横軸は周波数を表し、縦軸はPSDを表し、囲まれた部分の面積が各CCの送信電力値を表している。
つづいて、上記図8および図9に示す無線通信方法における問題点を説明する。移動局は、基地局から送られてくるTPCコマンドに基づいて各CCの送信電力値を計算する。そして、移動局は、CC間の送信電力の差を振幅比に換算し、その振幅比に基づいて各CCの振幅調整を行う。
そのため、たとえば、各CCの送信電力値の差が大きい場合には、移動局において送信電力値が最大のCCを基準として振幅調整を行うと、送信電力値の小さいCCの信号の振幅レベルが小さくなり、量子化誤差が大きくなる。図10Aおよび図10Bは、送信電力値が最大のCCを基準として振幅調整を行った場合の信号の一例を示す図であり、詳細には、図10Aは送信電力値が最大のCCの信号の一例を表し、図10Bは送信電力値の小さいCCの信号の一例を表す。ここで、実線の波形は量子化後の信号であり、点線の波形は理想信号である。このように、移動局において送信電力値が最大のCCを基準として振幅調整を行った場合には、送信電力値の小さいCCの信号品質が劣化する可能性がある。
一方、送信電力値の小さいCCの信号品質の劣化を避けるために、移動局において送信電力値が最小のCCを基準として振幅調整を行う場合には、送信電力値の大きいCCの信号の振幅レベルが大きくなりすぎてDACがオーバーフローを引き起こしてしまう。図11Aおよび図11Bは、送信電力値が最小のCCを基準として振幅調整を行った場合の信号の一例を示す図であり、詳細には、図11Aは送信電力値の大きいCCの信号の一例を表し、図11Bは送信電力値が最小のCCの信号の一例を表す。図11Aに示すようなオーバーフローは、信号品質の劣化および不要な信号帯域外干渉を引き起こす可能性がある。
また、上記オーバーフロー対策としては、量子化ビット数を大きくする、という対策が考えられる。図12Aおよび図12Bは、量子化ビット数を大きくとった場合(4ビット→5ビット)の信号の一例を示す図であり、詳細には、図12Aは送信電力値の大きいCCの信号の一例を表し、図12Bは送信電力値の小さいCCの信号の一例を表す。しかしながら、このような対策は、DACのオーバーフローを回避することは可能であるが、一方で、DACの回路規模が増大し、さらに消費電力も増大することになる。
なお、上記では、移動局が時間領域でデジタル合成を行う場合の問題点について説明したが、移動局が周波数領域でデジタル合成を行う場合についてもPSDに関して同様の問題が発生する。
そこで、本実施例では、送信電力制御に関する処理を工夫することにより、上記図10(A,B)〜図12(A,B)に示すような問題を回避する。
つづいて、本実施例の無線通信方法について説明する。本実施例では、基地局主導で送信電力制御を行う。まず、移動局は、許容可能なCC間の最大電力差PMPDに関する情報を基地局に送信する。また、移動局は、自局の構成に応じて、CC毎の送信電力値を制限するのか(PMPDが送信電力差であるか)またはCC毎の送信電力値のPSDを制限するのか(PMPDがPSD差であるか)を示す制限モード情報を基地局に送信する。なお、CC毎の送信電力値を制限する場合の制限モードを「CC間送信電力差制限モード」と呼び、CC毎の送信電力値のPSDを制限する場合の制限モードを「CC間PSD差制限モード」と呼ぶ。たとえば、移動局が図6のように時間領域でデジタル合成を行う構成の場合、移動局は、CC間送信電力差制限モードを示す制限モード情報を基地局に送信する。また、移動局が図7のように周波数領域でデジタル合成を行う構成の場合、移動局は、CC間PSD差制限モードを示す制限モード情報を基地局に送信する。
なお、制限モードは、上記のように、移動局のベースバンド部21の構成に応じて一意に決定される。したがって、移動局が基地局から送られてくるTPCコマンドに基づいて送信電力を制御する場合には、移動局は、基地局に対して一度だけ制限モードおよび許容可能なCC間の最大電力差を通知しておけばよい。また、移動局が図6および図7に示す両方のベースバンド部21を備えるような構成の場合には、通信に使用されるベースバンド部21の構成に応じて、制限モードを適宜変更することとしてもよい。
一方、基地局は、移動局から受信したCC間の最大電力差PMPDに関する情報および制限モード情報に基づいて、TPCコマンドを生成する。たとえば、制限モードがCC間送信電力差制限モードの場合、基地局は、各CCの送信電力値の比較でCC間の送信電力差がPMPD以内となるようにTPCコマンドを生成する。また、制限モードがCC間PSD差制限モードの場合、基地局は、各CCのPSDの比較でCC間のPSD差がPMPD以内となるようにTPCコマンドを生成する。
図13は、実施例1の無線通信システムにおける無線通信方法の一例を示すフローチャートである。
まず、移動局において、上りリンク送信部2は、CC間の最大電力差PMPDに関する情報と、CC間送信電力差制限モードまたはCC間PSD差制限モードを示す制限モード情報とを、アンテナ5を介して基地局に送信する(S1)。
基地局では、上りリンク受信部6の受信部61が、アンテナ8を介して移動局から受信した、CC間の最大電力差PMPDに関する情報および制限モード情報を、下りリンク送信部7に通知する(S2)。下りリンク送信部7では、スケジューラ部71が、各CCの通信品質に基づきスケジューリングを行い、スケジューリング情報を送信部73に通知する(S3)。また、TPCコマンド生成部72は、移動局から送られてきた制限モード情報で示されている情報がCC間送信電力差制限モードであるかまたはCC間PSD差制限モードであるかの確認を行う(S4)。確認の結果、CC間送信電力差制限モードの場合(S4,Yes)、TPCコマンド生成部72は、各CCの送信電力値の比較でCC間の送信電力差がPMPD以内となるように電力調整を行い、その調整結果に基づいてTPCコマンドを生成する(S5)。一方、確認の結果、CC間PSD差制限モードの場合(S4,No)、TPCコマンド生成部72は、各CCのPSDの比較でCC間のPSD差がPMPD以内となるように電力調整を行い、その調整結果に基づいてTPCコマンドを生成する(S6)。そして、送信部73は、上記スケジューリング情報および上記TPCコマンドを、アンテナ9を介して移動局に送信する(S7)。
移動局では、受信部11が、アンテナ4を介して基地局から送られてくるスケジューリング情報およびTPCコマンドを受信する(S8)。そして、スケジューリング情報を上りリンク送信部2に通知する。これにより、上りリンク送信部2は、スケジューリング情報に基づいてユーザーデータを各CCに割り当てることが可能となる。また、受信部11は、基地局から受信したTPCコマンドを送信電力制御部3に通知する。
送信電力制御部3では、CC送信電力計算部31が、TPCコマンドに基づいて対応するCCの送信電力値を計算し、その計算結果を振幅調整係数計算部32に通知する(S9)。振幅調整係数計算部32は、自局がCC間送信電力差制限モードに対応する場合、各CCの送信電力値の比から振幅調整係数を計算し、その計算結果をベースバンド部21の各振幅調整部へ通知する(S9)。一方、自局がCC間PSD差制限モードに対応する場合、振幅調整係数計算部32は、各CCの送信電力値をそれぞれPSDに換算し、各CCのPSDの比から振幅調整係数を計算し、その計算結果をベースバンド部21の各振幅調整部へ通知する(S9)。また、振幅調整係数計算部32は、各CCの送信電力値から全CC分の総電力を計算し、その計算結果をRF部22のPAへ通知する(S9)。
たとえば、CC間送信電力差制限モードに対応する移動局においては、ベースバンド部21が、CC毎に振幅調整を行ったユーザーデータ信号を時間領域でデジタル合成する。そして、RF部22が、合成後のユーザーデータ信号を全CC分の総電力に増幅し、増幅後の信号を、アンテナ5を介して基地局に送信する(S10)。一方、CC間PSD差制限モードに対応する基地局においては、ベースバンド部21が、CC毎に振幅調整を行ったユーザーデータ信号を周波数領域でデジタル合成する。そして、RF部22が、合成後のユーザーデータ信号を全CC分の総電力に増幅し、増幅後の信号を、アンテナ5を介して基地局に送信する(S10)。
基地局では、受信部61が、アンテナ8を介して移動局から送られてくるユーザーデータ信号を受信する(S11)。
このように、本実施例では、移動局が、CC間の許容最大電力差および制限モードを基地局に通知し、基地局が、制限モードに応じて、CC間の送信電力差(またはPSD差)が許容最大電力差以内になるようにTPCコマンドを生成することとした。これにより、量子化ビット数の範囲内で送信電力制御(TPC)が可能となるため、DACの回路規模を増大させることなく、信号品質の劣化を抑制することができる。
実施例2の無線通信システム、移動局、基地局および無線通信方法について説明する。実施例1では、移動局が、CC間の送信電力差(またはPSD差)が許容最大電力差以内になるように生成されたTPCコマンドに基づいて、送信電力制御を行っていた。本実施例では、移動局が、基地局からTPCコマンドを受信した場合に、自律的に送信電力を制御する。
図14は、無線通信システムにおける移動局の構成例を示す図であり、図15は、無線通信システムにおける基地局の構成例を示す図である。なお、移動局および基地局の構成例は、説明の便宜上、本実施例の処理にかかわる構成を列挙したものであり、移動局および基地局のすべての機能を表現したものではない。また、前述した実施例1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。また、図15に示す基地局は、上りリンク受信部6aの受信部61aが移動局から送られてくるデータの受信処理を行い、下りリンク送信部7aのTPCコマンド生成部72aが、制限モードによらず、既知のTPCコマンド生成処理を行うものとする。
図14において、移動局は、下りリンク受信部1と上りリンク送信部2aと送信電力制御部3aを有する。上りリンク送信部2aは、ベースバンド部21およびRF部22を有し、スケジューリング情報に基づき所定のCCに割り当てたユーザーデータを符号化し、アンテナ5を介して基地局へ送信する。
また、送信電力制御部3aは、基地局からTPCコマンドが通知された場合に、自律的に送信電力を制御する。図16は、送信電力制御部3aの構成例を示す図である。図16において、送信電力制御部3aは、CC送信電力計算部31とCC間電力制限部33と振幅調整係数計算部32を有する。CC間電力制限部33は、許容可能なCC間の最大電力差PMPDに基づいて、各CCの送信電力値または各CCのPSDを調整(制限)する。なお、上記移動局において、下りリンク受信部1,上りリンク送信部2a,送信電力制御部3aは、たとえば、CPU、FPGAおよびメモリ等で構成することが可能である。
ここで、本実施例の無線通信方法をフローチャートに従って説明する。図17は、実施例2の無線通信システムにおける無線通信方法の一例を示すフローチャートである。
まず、基地局において、下りリンク送信部7aの送信部73が、TPCコマンド生成部72aで生成されたTPCコマンドおよびスケジューラ部71で生成されたスケジューリング情報を、アンテナ9を介して移動局に送信する(S21)。
移動局では、下りリンク受信部1の受信部11が、アンテナ4を介して基地局から送られてくるスケジューリング情報およびTPCコマンドを受信する(S22)。そして、受信部11は、スケジューリング情報を上りリンク送信部2aに通知する。これにより、上りリンク送信部2aは、スケジューリング情報に基づいてユーザーデータを各CCに割り当てることが可能となる。また、受信部11は、基地局から受信したTPCコマンドを送信電力制御部3aに通知する。
送信電力制御部3aでは、CC送信電力計算部31が、通知されたTPCコマンドに基づいて対応するCCの送信電力値Pi(i=0,1,…,Ncc−1)を計算する(S23)。そして、CC送信電力計算部31は、その計算結果をCC間電力制限部33に通知する。なお、Piはi番目のCCの送信電力値を表し、NccはCCの数を表す。
つぎに、CC間電力制限部33は、自局に対応する制限モードがCC間送信電力差制限モードであるかまたはCC間PSD差制限モードであるかを判断する(S24)。その結果、CC間送信電力差制限モードの場合(S24,Yes)、CC間電力制限部33は、まず、各CCの送信電力値Piの中から最小値Pminを求める。そして、CC間電力制限部33は、i番目のCCの送信電力値Piが、最小値Pminに最大電力差PMPDを加算した値「Pmin+PMPD」を超える場合に、Pi(=Pi (act))を「Pmin+PMPD」に制限する(S25)。なお、「Pmin+PMPD」を超えない場合には制限を行わない。すなわち、CC間電力制限部33は、下記(1)式の処理を実行する。
Figure 0005573965
なお、上記(1)式は下記(2)式のように表すこともできる。
Figure 0005573965
一方、上記S24による判断の結果、CC間PSD差制限モードの場合(S24,No)、CC間電力制限部33は、まず、送信電力値Piをリソースブロック当たりの電力値に換算する(i番目のリソースブロック数をMiとする)。各CCの換算値(PSD)は「Pi−10log10i」である。つぎに、CC間電力制限部33は、各CCのPSDの中から最小値Pmin´を求める。そして、CC間電力制限部33は、i番目のCCのPSDが、最小値Pmin´に最大電力差PMPDを加算した値「Pmin´+PMPD」を超える場合に、そのCCのPSDを「Pmin´+PMPD」に制限する。なお、「Pmin´+PMPD」を超えない場合には制限を行わない。その後、CC間電力制限部33は、求めた各CCのPSDを送信電力値Pi(=Pi (act))に換算する(S26)。すなわち、CC間電力制限部33は、下記(3)式の処理を実行する。
Figure 0005573965
なお、上記(3)式は下記(4)式のように表すこともできる。
Figure 0005573965
つぎに、送信電力制御部3aの振幅調整係数計算部32は、自局がCC間送信電力差制限モードに対応する場合、各CCの送信電力値の比から振幅調整係数を計算し、その計算結果をベースバンド部21の各振幅調整部へ通知する(S27)。一方、自局がCC間PSD差制限モードに対応する場合、振幅調整係数計算部32は、各CCのPSDの比から振幅調整係数を計算し、その計算結果をベースバンド部21の各振幅調整部へ通知する(S27)。また、振幅調整係数計算部32は、各CCの送信電力値から全CC分の総電力を計算し、その計算結果をRF部22のPAへ通知する(S27)。
たとえば、CC間送信電力差制限モードに対応する移動局においては、ベースバンド部21が、CC毎に振幅調整を行ったユーザーデータ信号を時間領域でデジタル合成する。そして、RF部22が、合成後のユーザーデータ信号を全CC分の総電力に増幅し、増幅後の信号を、アンテナ5を介して基地局に送信する(S28)。一方、CC間PSD差制限モードに対応する移動局においては、ベースバンド部21が、CC毎に振幅調整を行ったユーザーデータ信号を周波数領域でデジタル合成する。そして、RF部22が、合成後のユーザーデータ信号を全CC分の総電力に増幅し、増幅後の信号を、アンテナ5を介して基地局に送信する(S28)。
基地局では、上りリンク受信部6aの受信部61aが、アンテナ8を介して移動局から送られてくるユーザーデータ信号を受信する(S29)。
なお、移動局は、実施例1と同様に、自局の構成に応じて、許容可能なCC間の最大電力差PMPDに関する情報および制限モード情報(CC間送信電力差制限モードまたはCC間PSD差制限モード)を基地局に通知することとしてもよい。
このように、本実施例では、移動局が、基地局からTPCコマンドを受信した場合に、自局の制限モードに応じて、CC間の送信電力差(またはPSD差)が許容最大電力差以内になるように、自律的に送信電力を制御することとした。これにより、量子化ビット数の範囲内で送信電力制御(TPC)が可能となるため、DACの回路規模を増大させることなく、信号品質の劣化を抑制することができる。
実施例3の無線通信システム、移動局、基地局および無線通信方法について説明する。実施例1では、移動局がCC間の許容最大電力差および制限モードを基地局に通知し、基地局が制限モードに応じて生成したTPCコマンドを移動局に送信していた。本実施例では、移動局がCC間の許容最大電力差を基地局に通知し、制限モードを基地局に通知しない場合の処理について検討する。
図18は、無線通信システムにおける移動局の構成例を示す図であり、図19は、無線通信システムにおける基地局の構成例を示す図である。なお、移動局および基地局の構成例は、説明の便宜上、本実施例の処理にかかわる構成を列挙したものであり、移動局および基地局のすべての機能を表現したものではない。また、前述した実施例1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図18において、移動局は、下りリンク受信部1と上りリンク送信部2bと送信電力制御部3bを有する。上りリンク送信部2bは、ベースバンド部21およびRF部22を有し、スケジューリング情報に基づき所定のCCに割り当てたユーザーデータ,CC間の最大電力差PMPDを符号化し、アンテナ5を介して基地局へ送信する。
また、送信電力制御部3bは、基地局から通知されたTPCコマンド(後述する第1および第2のTPCコマンドに相当)に基づいて送信電力を制御する。図20は、送信電力制御部3bの構成例を示す図である。図20において、送信電力制御部3bは、TPCコマンド識別部34とCC送信電力計算部31と振幅調整係数計算部32を有する。TPCコマンド識別部34は、基地局が送信する第1および第2のTPCコマンドから自局のベースバンド部21の構成に対応したTPCコマンドを識別し、CC送信電力計算部31に通知する。なお、上記移動局において、下りリンク受信部1,上りリンク送信部2b,送信電力制御部3bは、たとえば、CPU、FPGAおよびメモリ等で構成することが可能である。
また、図19において、基地局は、上りリンク受信部6bと下りリンク送信部7bを有する。上りリンク受信部6bでは、受信部61bが、アンテナ8を介して移動局から送られてくるCC間の最大電力差PMPDを受信し、復号後のCC間の最大電力差PMPDを下りリンク送信部7bに通知する。また、下りリンク送信部7bでは、TPCコマンド生成部72bが、復号後のCC間の最大電力差PMPDに基づいて、CC間送信電力差制限モード(送信電力値を制限するモード)に対応する第1のTPCコマンドを生成する。また同時に、TPCコマンド生成部72bは、復号後のCC間の最大電力差PMPDに基づいて、CC間PSD差制限モード(PSDを制限するモード)に対応する第2のTPCコマンドを生成する。そして、生成した各TPCコマンドを送信部73に通知する。なお、基地局において、上りリンク受信部6b,下りリンク送信部7bは、たとえば、CPU、FPGAおよびメモリ等で構成することが可能である。
ここで、本実施例の無線通信方法をフローチャートに従って説明する。図21は、実施例3の無線通信システムにおける無線通信方法の一例を示すフローチャートである。
まず、移動局において、上りリンク送信部2bが、CC間の最大電力差PMPDに関する情報を、アンテナ5を介して基地局に送信する(S31)。
基地局では、上りリンク受信部6bの受信部61bが、アンテナ8を介して移動局から受信したCC間の最大電力差PMPDに関する情報を、下りリンク送信部7bに通知する(S32)。下りリンク送信部7bでは、スケジューラ部71が、各CCの通信品質に基づきスケジューリングを行い、スケジューリング情報を送信部73に通知する(S3)。
つぎに、基地局のTPCコマンド生成部72bは、各CCの送信電力値の比較でCC間の送信電力差がPMPD以内となるように、TPCコマンドを生成する(S33)。すなわち、ここでは、CC間送信電力差制限モードに対応する第1のTPCコマンドを生成する。そして、TPCコマンド生成部72bは、第1のTPCコマンドと第1のTPCコマンドであることを識別するための第1の識別情報とを関連付けて送信部73に通知する(S33)。
また、同時に、TPCコマンド生成部72bは、各CCのPSDの比較でCC間のPSD差がPMPD以内となるように、TPCコマンドを生成する(S34)。すなわち、ここでは、CC間PSD差制限モードに対応する第2のTPCコマンドを生成する。そして、TPCコマンド生成部72bは、第2のTPCコマンドと第2のTPCコマンドであることを識別するための第2の識別情報とを関連付けて送信部73に通知する(S34)。
送信部73は、上記スケジューリング情報、各TPCコマンド、および各TPCコマンドに関連付けられた識別情報を、アンテナ9を介して移動局に送信する(S35)。なお、上記第1の識別情報および第2の識別情報は、移動局および基地局において予め既知の情報である。
移動局では、受信部11が、アンテナ4を介して基地局から送られてくる、スケジューリング情報、各TPCコマンドおよび各TPCコマンドに関連付けられた識別情報を受信する(S36)。そして、受信部11は、スケジューリング情報を上りリンク送信部2bに通知する。これにより、上りリンク送信部2bは、スケジューリング情報に基づいてユーザーデータを各CCに割り当てることが可能となる。また、受信部11は、各TPCコマンドおよび各TPCコマンドに関連付けられた識別情報を送信電力制御部3bに通知する。
送信電力制御部3bでは、TPCコマンド識別部34が、通知された識別情報に基づいて、自局の制限モードに対応する識別情報に関連付けられたTPCコマンドを検出し、そのTPCコマンドをCC送信電力計算部31に通知する(S37)。CC送信電力計算部31は、通知されたTPCコマンドに基づいて、対応するCCの送信電力値を計算し、その計算結果を振幅調整係数計算部32に通知する(S37)。振幅調整係数計算部32は、自局がCC間送信電力差制限モードに対応する場合、各CCの送信電力値の比から振幅調整係数を計算し、その計算結果をベースバンド部21の各振幅調整部へ通知する(S37)。一方、自局がCC間PSD差制限モードに対応する場合、振幅調整係数計算部32は、各CCの送信電力値をそれぞれPSDに換算し、各CCのPSDの比から振幅調整係数を計算し、その計算結果をベースバンド部21の各振幅調整部へ通知する(S37)。また、振幅調整係数計算部32は、各CCの送信電力値から全CC分の総電力を計算し、その計算結果をRF部22のPAへ通知する(S37)。以降、移動局は、実施例1と同様の動作で基地局に対してデータを送信する。
このように、本実施例では、まず、移動局が、CC間の許容最大電力差を基地局に通知する。つぎに、基地局が、CC間の送信電力差が許容最大電力差以内になるように第1のTPCコマンドを生成し、同時に、CC間のPSD差が許容最大電力差以内になるように第2のTPCコマンドを生成する。そして、移動局が、自局の制限モードに対応するTPCコマンド(第1または第2のTPCコマンド)を用いて送信電力を制御する。これにより、量子化ビット数の範囲内で送信電力制御(TPC)が可能となるため、DACの回路規模を増大させることなく、信号品質の劣化を抑制することができる。
また、本実施例では、基地局が、各TPCコマンドにそれぞれを識別するための識別情報を関連付けて送信することとした。これにより、移動局側では、自局の制限モードに対応するTPCコマンドを確実に検出することが可能となる。
1 下りリンク受信部
2,2a,2b 上りリンク送信部
3,3a,3b 送信電力制御部
4,5,8,9 アンテナ
6,6a,6b 上りリンク受信部
7,7a,7b 下りリンク送信部
11,61,61a,61b 受信部
21 ベースバンド部
22 RF部
31 CC送信電力計算部
32 振幅調整係数計算部
33 CC間電力制限部
34 TPCコマンド識別部
71 スケジューラ部
72,72a,72b TPCコマンド生成部
73 送信部
101−1,101−2,101−3 変調部
102−1,102−2,102−3 DFT部
103−1,103−2,103−3,122 IFFT部
104−1,104−2,104−3 アップサンプリング部
105−1,105−2,105−3 周波数シフト部
106−1,106−2,106−3,121−1,121−2,121−3 振幅調整部
107 合成部
111 DAC部
112 直交変換器
113 PA部

Claims (9)

  1. 複数の周波数帯域を同時に使用して無線通信可能な無線通信システムにおいて、
    移動局が、
    周波数帯域間の許容電力差と、自局の送信電力制御における電力制限の対象が各周波数帯域の送信電力値または各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度のいずれであるかを示すモード情報と、を基地局に送信する上り送信部と、
    前記基地局から受信した送信電力制御コマンドに基づいて送信電力を制御する送信電力制御部と、
    を有し、
    前記基地局が、
    前記周波数帯域間の許容電力差および前記モード情報に基づいて送信電力制御コマンドを生成する生成部と、
    前記送信電力制御コマンドを前記移動局に送信する下り送信部と、
    を有する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 複数の周波数帯域を同時に使用して無線信号を送受信可能な移動局において、
    周波数帯域間の許容電力差と、自局の送信電力制御における電力制限の対象が各周波数帯域の送信電力値または各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度のいずれであるかを示すモード情報を基地局に送信する送信部と、
    前記基地局から受信した前記モード情報に応じた送信電力制御コマンドに基づいて送信電力を制御する送信電力制御部と、
    を有する、
    ことを特徴とする移動局。
  3. 複数の周波数帯域を同時に使用して無線信号を送受信可能な移動局において、
    基地局から送信電力制御コマンドを受信する受信部と、
    前記受信部で送信電力制御コマンドを受信した場合に、周波数帯域間の許容電力差に基づいて各周波数帯域の送信電力値または各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度を制限し、当該制限処理の結果に基づいて送信電力を制御する送信電力制御部と、
    を有する、
    ことを特徴とする移動局。
  4. 複数の周波数帯域を同時に使用して無線信号を送受信可能な移動局において、
    周波数帯域間の許容電力差を基地局に送信する送信部と、
    前記基地局が、前記周波数帯域間の許容電力差に基づいて生成した各周波数帯域の送信電力値に対応する第1の送信電力制御コマンドと、並行して前記許容電力差に基づいて生成した各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度に対応する第2の送信電力制御コマンドと、を受信する受信部と、
    前記第1および第2の送信電力制御コマンドから、自局の送信電力制御における各周波数帯域の送信電力値または各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度に対応する所望の送信電力制御コマンドを検出し、当該検出結果に基づいて送信電力を制御する送信電力制御部と、
    を有する、
    ことを特徴とする移動局。
  5. 複数の周波数帯域を同時に使用して無線信号を送受信可能な基地局において、
    移動局が送信する周波数帯域間の許容電力差と当該移動局の送信電力制御における電力制限の対象が各周波数帯域の送信電力値または各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度のいずれであるかを示すモード情報とに基づいて、送信電力制御コマンドを生成する生成部と、
    前記送信電力制御コマンドを前記移動局に送信する送信部と、
    を有する、
    ことを特徴とする基地局。
  6. 複数の周波数帯域を同時に使用して無線信号を送受信可能な基地局において、
    移動局から受信した周波数帯域間の許容電力差に基づいて、各周波数帯域の送信電力値に対応する第1の送信電力制御コマンドを生成し、並行して、各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度に対応する第2の送信電力制御コマンドを生成する生成部と、
    前記生成部にて生成された第1および第2の送信電力制御コマンドを前記移動局に送信する送信部と、
    を有する、
    ことを特徴とする基地局。
  7. 複数の周波数帯域を同時に使用して無線通信可能な無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    移動局が、周波数帯域間の許容電力差と、自局の送信電力制御における電力制限の対象が各周波数帯域の送信電力値または各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度のいずれであるかを示すモード情報とを基地局に送信し、
    前記基地局が、前記周波数帯域間の許容電力差および前記モード情報に基づいて送信電力制御コマンドを生成し、当該送信電力制御コマンドを前記移動局に送信し、
    前記移動局が、前記基地局から受信した送信電力制御コマンドに基づいて送信電力を制御する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  8. 複数の周波数帯域を同時に使用して無線通信可能な無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    基地局が、送信電力制御コマンドを生成し、当該送信電力制御コマンドを移動局に送信し、
    前記移動局が、前記基地局から送信電力制御コマンドを受信した場合に、周波数帯域間の許容電力差に基づいて各周波数帯域の送信電力値または各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度を制限し、当該制限処理の結果に基づいて送信電力を制御する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
  9. 複数の周波数帯域を同時に使用して無線通信可能な無線通信システムにおける無線通信方法であって、
    移動局が、周波数帯域間の許容電力差を基地局に送信し、
    前記基地局が、前記周波数帯域間の許容電力差に基づいて、各周波数帯域の送信電力値に対応する第1の送信電力制御コマンドを生成し、並行して、各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度に対応する第2の送信電力制御コマンドを生成し、当該第1および第2の送信電力制御コマンドを前記移動局に送信し、
    前記移動局が、前記基地局から前記第1および第2の送信電力制御コマンドを受信し、当該第1および第2の送信電力制御コマンドから、自局の送信電力制御における各周波数帯域の送信電力値または各周波数帯域の送信電力値の電力スペクトル密度に対応する所望の送信電力制御コマンドを検出し、当該検出結果に基づいて送信電力を制御する、
    ことを特徴とする無線通信方法。
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