JP2013161755A - 蓄電装置、車両及び蓄電装置の製造方法 - Google Patents

蓄電装置、車両及び蓄電装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】活物質層のひび割れを好適に抑制しつつ、捲回体の薄型化及びコスト削減を図ることが可能な蓄電装置、その蓄電装置が搭載された車両及びその蓄電装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】二次電池10は、両面に正極活物質層が形成された正極シート21及び両面に負極活物質層が形成された負極シート22がセパレータ23を間に挟んだ状態で捲回された捲回体14を容器11内に収容してなる。捲回体14は捲回軸方向から見て扁平状に形成されている。ここで、捲回軸方向から見て捲回体14の長手方向の両側にある曲げ部14bの最内位置には、捲回軸方向に延び、捲回体14の長手方向と同一方向を長手方向とする扁平状に形成された一対の緩衝部材62が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電装置、その蓄電装置が搭載された車両及びその蓄電装置の製造方法に関する。
蓄電装置としての二次電池は、充放電要素として例えば扁平状の捲回体を容器内に収容して構成されている。捲回体は、例えば電極シートとして両面に活物質層が形成された正極シート及び負極シートを、セパレータを介して捲回し、その後圧縮することで形成される。ここで、捲回体の長手方向の両端部においては、各電極シートが湾曲するため、この湾曲部分において各電極シートの活物質層にひび割れが生じる場合がある。特に、捲回体の曲げ部分の内周面は、曲率が大きくなり易いため、上記ひび割れが生じ易い。
上記ひび割れを抑制するために、例えば特許文献1に記載の二次電池100においては、図9に示すように、捲回体(渦巻電極体)101の内側に板状の緩衝部材(中空金属パイプ)102を設け、捲回体101の曲げ部分の内周面の曲率を一定値以下にしている。
特開平6−203870号公報
しかしながら、特許文献1においては、捲回体101内に設けられた緩衝部材102の分だけ、捲回体101の厚みが大きくなってしまう。また、緩衝部材102に伴う二次電池100のコスト増加が懸念される。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、活物質層のひび割れを抑制しつつ、捲回体の薄型化及びコスト削減を図ることができる蓄電装置、その蓄電装置が搭載された車両及びその蓄電装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも一方の面に正極活物質層が形成された正極シート、及び少なくとも一方の面に負極活物質層が形成された負極シートが、シート状のセパレータを間に挟んだ状態で捲回された捲回体を、容器内に収容してなる蓄電装置において、前記捲回体は、捲回軸方向から見て扁平状をなしており、前記捲回軸方向から見て前記捲回体の長手方向の両側にある曲げ部の最内位置には、前記捲回軸方向に延び、前記捲回軸方向に直交する断面形状が前記捲回体の扁平に延びる方向と同方向に延びる扁平状に形成された緩衝部が設けられていることを特徴とする。
かかる発明によれば、曲げ部と当接する位置に緩衝部が配置されているため、曲げ部の内周面と緩衝部の外周面とが当接する。当該当接によって、曲げ部の内周面が、緩衝部の外周面よりも湾曲することが規制される。よって、曲げ部が過度に曲がって曲げ部の内周面の曲率が過大になり、各電極シートに形成されている各活物質層のひび割れが発生することを抑制することができる。
また、上記発明によれば、両曲げ部の最内位置に設けられた緩衝部間にひび割れを抑制するための構成を設ける必要がない。これにより、緩衝部間に各電極シート等を配置することができ、その分だけ捲回体を薄く形成することができる。さらに、一方の曲げ部の最内位置と他方の曲げ部の最内位置との間に亘って同じ厚みの緩衝部を設ける構成と比較して、緩衝部の容積削減を図ることができ、緩衝部に係る材料コストの削減を図ることができる。よって、各活物質層のひび割れが発生することを抑制しつつ捲回体の薄型化及びコスト削減を図ることができ、これを通じて蓄電装置のコスト削減等を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、前記緩衝部は筒状をなしていることを特徴とする。曲げ部の最内位置に緩衝部を設ける場合、製造の容易化の観点から捲回体を緩衝部ごと圧縮することが想定される。この際、緩衝部は筒状をなしているため、潰れ易くなっている。これにより、捲回体を圧縮させる場合に過度な圧力を付与する必要がない。よって、捲回体を容易に形成することができる。なお、筒状とは、その内部空間が潰れた形状のものも含む。
請求項3に記載の発明は、前記緩衝部の少なくとも一方の端部と前記容器の内面の間には、一方の面に前記緩衝部の端部が接続され、他方の面が前記容器の内面に当接する板状の伝熱部が設けられていることを特徴とする。これによれば、蓄電装置内で発生した熱は、緩衝部及び伝熱部を介して容器に伝わり、蓄電装置外に放出される。これにより、蓄電装置内にて発生した熱を好適に蓄電装置外に放出することができる。同様に、緩衝部及び伝熱部を介して、蓄電装置外から付与された熱を蓄電装置内に伝えることができる。よって、蓄電装置内の温度調整を好適に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、前記捲回体における一対の前記曲げ部の間に形成される直線部の外面と、前記容器の内面との間に応力緩和材を設けたことを特徴とする。これによれば、充放電を繰り返すことに起因して捲回体が膨張した場合であっても、その膨張に係る押圧力が応力緩和材によって緩和され、容器側に伝わりにくくなっている。よって、捲回体の膨張に起因して容器が膨張することを抑制することができる。
特に、捲回体における一対の曲げ部の間に形成される直線部の領域にひび割れを抑制する構成を設ける必要がない分、直線部を曲げ部よりも薄く形成することができる。これにより、直線部の外面と容器の内面との間に隙間を形成することができる。そして、この隙間に応力緩和材を設けることにより、容器内のスペースの有効活用を図ることができる。
請求項5に記載の発明は、蓄電装置が搭載された車両において、前記蓄電装置として請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の蓄電装置が搭載されたことを特徴とする。これによれば、例えば蓄電装置の電力を用いて駆動する走行用モータを車両に搭載する場合、蓄電装置のコスト削減を図り、それを通じて車両のコスト削減を図ることができる。
請求項6に記載の発明は、少なくとも一方の面に正極活物質層が形成された正極シート、及び少なくとも一方の面に負極活物質層が形成された負極シートが、シート状のセパレータを間に挟んだ状態で捲回された捲回体を、容器に収容してなる蓄電装置の製造方法において、外周面が湾曲しているものであって、間隔を隔てて平行に配置された緩衝部を両端として、前記正極シート、前記負極シート及び前記セパレータを捲回することで捲回軸方向から見て扁平状の前記捲回体を形成する第1工程と、前記緩衝部とともに前記捲回体を、前記捲回体の扁平面に対する垂直方向に圧縮する第2工程と、を備えていることを特徴とする。
これによれば、緩衝部を両端として、正極シート、負極シート及びセパレータを捲回することにより、捲回体の両側にある曲げ部の最内位置に、緩衝部が配置されることとなる。そして、緩衝部に捲回された捲回体を緩衝部とともに圧縮すると、曲げ部の内周面と緩衝部の外周面とが当接しながら圧縮される。これにより、曲げ部の内周面が、緩衝部の外周面よりも湾曲することが規制される。そして、上記圧縮に伴い、緩衝部の間に正極シート等が入り込むことが可能となる。これにより、一方の曲げ部の最内位置と他方の曲げ部の最内位置とに亘る1の緩衝部を設けることなく、各活物質層のひび割れが発生することを抑制することができる。以上のことから、各活物質層のひび割れが発生することを抑制しつつ、捲回体の薄型化及びコスト削減を図ることができる。
この発明によれば、活物質層のひび割れを好適に抑制しつつ、捲回体の薄型化及びコスト削減を図ることができる。
本発明に係る蓄電装置としての二次電池の概略を示す斜視図。 捲回体を展開して示す斜視図。 二次電池を捲回軸方向と直交する方向に切断した断面図。 図3のA−A線断面図。 二次電池の製造に用いられる治具を示す斜視図。 (a)〜(c)は捲回体の製造工程を説明するための断面図。 二次電池の製造方法を説明するための分解斜視図。 (a−1),(a−2)は緩衝部材の変形例を示す断面図であり、(b−1),(b−2)は緩衝部材の別の変形例を示す断面図。 従来例の二次電池における捲回体の断面を示す断面図。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。本発明に係る蓄電装置は車両に搭載されており、走行用モータを駆動するのに用いられる。なお、図1においては、容器11の一部を破断して示す。また、図面の都合上、図5を除く図1〜図7において、シート集合体24の厚さを実際よりも大きく示し、図1,3,4,7においてスペーサ71の厚さを適宜変更して示す。また、図3における一部拡大図を除き、シート集合体24についてはハッチングを省略する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、その外形を構成する容器11を備えている。容器11は、上方に開口した器部12と、当該器部12の開口を塞ぐ蓋部13とで構成されている。容器11内には、充放電要素としての捲回体14と電解質とが収容されている。
図1〜図3に示すように、捲回体14は、捲回軸方向から見て扁平状(トラック状)に形成されている。詳細には、捲回体14は、トラックの直線部分に対応する直線部14aと、その直線部14aに対して捲回軸方向から見た長手方向(以降、単に長手方向という)の両側に設けられ、湾曲した一対の曲げ部14bと、から構成されている。
図2に示すように、捲回体14は、矩形状をなす電極シートとしての正極シート21及び負極シート22と、各電極シート21,22と同一形状をなすセパレータ23と、から構成されている。正極シート21の両面には正極活物質層21aが形成されており、負極シート22の両面には負極活物質層22aが形成されている。正極シート21、負極シート22及びセパレータ23は湾曲可能となっている。
捲回体14は、正極シート21及び負極シート22がセパレータ23を介して積層された状態(重なり合った状態)でこれらをその長手方向に捲回することによって形成される。詳細には、図3に示すように、捲回体14は、負極シート22、セパレータ23、正極シート21、セパレータ23を1単位とするシート集合体24が複数周捲回されてなる。
図2に示すように、各電極シート21,22においてその長手方向に延びる一端縁にはそれぞれ、各電極シート21,22の短手方向に延出した短冊状の各集電タブ31,32が複数形成されている。詳細には、正極シート21には、複数の正極集電タブ31が正極シート21の長手方向に所定の間隔を隔てて形成されており、負極シート22には、複数の負極集電タブ32が負極シート22の長手方向に所定の間隔を隔てて形成されている。なお、各集電タブ31,32には、各活物質層21a,22aが形成されておらず、金属部分が剥きだしとなっている。
正極集電タブ31と負極集電タブ32とが各電極シート21,22の長手方向に沿って交互に配置されるように、各集電タブ31,32の相対位置関係が設定されている。これにより、各電極シート21,22を捲回して捲回体14を形成した場合に、捲回体14の長手方向の一端側に複数の正極集電タブ31が集合し、他端側に負極集電タブ32が集合する。この場合、集合した正極集電タブ31と集合した負極集電タブ32との間隔は、展開状態、詳細には捲回される前の状態における正極集電タブ31と負極集電タブ32との間隔となる。
図1に示すように、各集電タブ31,32は、容器11の蓋部13に設けられた正極外部端子41及び負極外部端子42にそれぞれ接続されている。詳細には、正極外部端子41と正極集電タブ31とを接続する正極電極51が設けられている。同様に、負極外部端子42と負極集電タブ32とを接続する負極電極52が設けられている。これにより、各外部端子41,42を介して捲回体14を充電することができるとともに、捲回体14にて発生した電力を取り出すことができる。なお、各外部端子41,42と蓋部13との間には、各外部端子41,42と蓋部13とを絶縁する絶縁部41a,42aが設けられている。
次に、捲回体14及びその周辺の構成について、より詳細に説明する。
図3及び図4に示すように、二次電池10は、捲回体14と一体化された治具60を備えている。治具60は、板状をなした伝熱部としての伝熱板61と、当該伝熱板61の板面から起立し、所定の間隔を隔てて対向配置された一対の緩衝部材62(緩衝部)と、から構成されている。一対の緩衝部材62は、絶縁性且つ伝熱性を有する材料で形成されており、具体的にはポリプロピレンといった樹脂で形成されている。一対の緩衝部材62は棒状をなしており、捲回体14の捲回軸方向に延びている。一対の緩衝部材62は筒状、具体的には円筒の内部空間が押し潰された形状をなしている。捲回軸方向と直交する方向に切断した場合の一対の緩衝部材62の断面は扁平状(楕円状)をなしており、その断面の長手方向は捲回体14の長手方向、詳細には捲回体14が扁平に延びる方向と一致している。
図3に示すように、一対の緩衝部材62は、捲回体14の長手方向の両側にある曲げ部14bの最内位置に配置されており、捲回体14を構成するシート集合体24は、一対の緩衝部材62を両端として捲回されている。この場合、曲げ部14bにおいてシート集合体24は一対の緩衝部材62を中心として湾曲して形成されており、直線部14aにおいてシート集合体24は真っ直ぐ形成されている。そして、一対の緩衝部材62の外周面は、捲回体14の曲げ部14bの内周面と当接している。一対の緩衝部材62の外周面の曲率と、曲げ部14bの内周面の曲率とは略同一となっている。
また、捲回体14の内側(最内位置)のスペースは潰れている。具体的には、一対の緩衝部材62の間にはシート集合体24の一部、詳細にはシート集合体24における直線部14aの内周面を規定する部位が入り込んでいる。そして、捲回体14の直線部14aにおける対向する内面同士が押し付けられている。つまり、シート集合体24は、一対の緩衝部材62が設けられている領域においては、一対の緩衝部材62と当接した状態で膨らみ、一対の緩衝部材62の間の領域においては当該一対の緩衝部材62の間のスペースを埋めるように凹んでいる。なお、実際には、一対の緩衝部材62の間には、シート集合体24における複数周分の部位が入り込んでいる。
なお、図1に示すように、一対の緩衝部材62は、各集電タブ31,32の端縁からなる面と面一となるよう形成されている。詳細には、一対の緩衝部材62の長さ寸法は、各電極シート21,22において各集電タブ31,32が形成されている部分の短手方向の長さ寸法と同一に設定されている。
二次電池10は、容器11の内外で熱交換を行うための構成を備えている。当該構成について詳細に説明すると、図3及び図4に示すように、治具60は、容器11に熱を伝える伝熱部としての矩形板状の伝熱板61を備えている。伝熱板61は、一対の緩衝部材62と同様に樹脂で形成されている。図3に示すように、伝熱板61の板面は捲回体14の捲回軸方向の端面と略同一の大きさに形成されている。また、図4に示すように、伝熱板61は、捲回体14と器部12の底部12aとの間に配置されている。伝熱板61における捲回体14側の板面に一対の緩衝部材62の端部が一体形成(接続)されているとともに、捲回体14の捲回軸方向の端面が当接している。伝熱板61の反対側の板面は、一部を除いて容器11の内面である底部12aと当接している。また、伝熱板61の板面は、底部12aと同一形状に形成されている。このため、伝熱板61の側面は器部12の側壁部12bの内面と当接している。
ここで、上述した通り、一対の緩衝部材62の間にシート集合体24の一部が入り込んでいる。このため、図3に示すように、捲回体14における一対の曲げ部14bの間に形成されている直線部14aは、捲回体14の曲げ部14bよりも、一対の緩衝部材62の分だけ凹んでいる。よって、器部12(容器11)の側壁部12bの内面と捲回体14の直線部14aの外面との間には隙間が形成され、その隙間にはスペーサ71が設けられている。
スペーサ71は、シート状をなし且つ圧力が付与された場合にその圧力を緩和する応力緩和材をコの字状にして、伝熱板61及び捲回体14の厚さ方向(捲回軸方向から見て短手方向)の両側を覆うように設けられている(図3及び図4参照)。すなわち、スペーサ71は、伝熱板61の一部及び直線部14aの外面を覆っている。また、スペーサ71の表面は滑らかに形成されている。詳細には、スペーサ71は、その摩擦係数が捲回体14表面のそれよりも小さく形成されている。
なお、図4において、スペーサ71は伝熱板61に埋め込まれるように図示されているが、実際には伝熱板61における底部12a側の板面と底部12aとの間にある。この場合、スペーサ71は実際には薄く形成されているため、伝熱板61における底部12a側の板面のうちスペーサ71が配置されていない部位と底部12aとは当接している。
次に、本実施形態における二次電池10の作用について説明する。
図3に示すように、捲回体14の曲げ部14bの最内位置に、扁平状の一対の緩衝部材62が設けられているため、曲げ部14bの内周面と一対の緩衝部材62の外周面とが当接している。当該当接によって、曲げ部14bの内周面の曲率が一対の緩衝部材62の曲率よりも大きくなることが規制されている。換言すれば、一対の緩衝部材62によって曲げ部14bの内周面の曲率が規定されている。そして、一対の緩衝部材62の間にはシート集合体24の一部が入り込んでいるため、その分だけ直線部14aが薄くなっている。
また、図4に示すように、一対の緩衝部材62及び伝熱板61は捲回体14に対して当接しているため、充放電時等に捲回体14において熱が発生すると、その熱は一対の緩衝部材62を介して又は直接伝熱板61に伝わり、伝熱板61と容器11の器部12との当接箇所を介して、二次電池10外に放出される。同様に、二次電池10に対して外部から熱が付与されると、その熱は、上記当接箇所を介して、伝熱板61及び一対の緩衝部材62に伝わり、捲回体14に伝わる。
また、スペーサ71が設けられているため、仮に充放電を繰り返し実行することにより捲回体14が膨張した場合であっても、捲回体14の膨張に伴う押圧力はスペーサ71によって緩和される。これにより、捲回体14が膨張することに起因する押圧力が器部12(容器11)側に伝わりにくくなっている。
次に、二次電池10の製造に用いられる治具60について図5を用いて説明する。図5は、捲回体14を形成する前の治具60を示す。
治具60は、既に説明した通り、矩形板状に形成された伝熱板61と、当該伝熱板61から起立して設けられ、平行に配置された棒状の一対の緩衝部材62と、から構成されている。捲回体14が形成される前の一対の緩衝部材62は、断面が中空状、具体的には円環状に形成されている。一対の緩衝部材62の直径は2〜3mmとなっている。当該治具60にシート集合体24を捲きつけることにより、捲回体14が形成される。
捲回体14及び二次電池10の製造方法を図6及び図7を用いて説明する。
先ず、捲回体14の製造工程について説明する。図6(a)に示すように、治具60の一対の緩衝部材62を両端として、負極シート22、セパレータ23、正極シート21、セパレータ23の4枚を1単位とするシート集合体24を治具60に対して捲きつける。本工程が第1工程に対応する。
この場合、シート集合体24においてその長手方向に延びる一端縁(各電極シート21,22にあっては各集電タブ31,32が設けられている側とは反対側の端縁(図2参照))が、伝熱板61の板面と当接するようにシート集合体24を捲きつける。これにより、シート集合体24を捲きつける際に、これらが捲回軸方向に位置ずれして、捲回体14の端部が先細り(たけのこ状)にならないようになっている。
シート集合体24の捲きつけが完了した後は、図6(b)に示すように、弾性変形可能な加圧装置Aを用いて、一対の緩衝部材62ごと捲回体14に対して、当該捲回体14の扁平面(直線部14aの外面)に対して垂直方向から圧力を付与する(圧縮工程)。この圧縮工程が第2工程に対応する。この場合、一対の緩衝部材62の外周面と捲回体14の曲げ部14bの内周面とが当接しながら、捲回体14及び一対の緩衝部材62双方が圧縮される。そして、図6(c)に示すように、一対の緩衝部材62が潰されて扁平状となり、その扁平状となった一対の緩衝部材62の外周面の曲率と、曲げ部14bの内周面の曲率とが略同一となる。以上の工程により、捲回体14の製造が完了する。この場合、捲回体14と治具60とが一体化している。また、捲回体14は伝熱板61よりも側方に突出することなく形成されている。
ちなみに、図6(b)に示すように、圧縮工程の前段階、すなわちシート集合体24の捲きつけが完了した段階においては、捲回体14の内側、詳細には一対の緩衝部材62の間には所定の空きスペースSが形成されている。また、直線部14aにおいてシート集合体24は曲がっていないため、直線部14aにおけるシート集合体24に係るテンション(張力)は曲げ部14bのそれよりも小さい。このため、圧縮工程を実行することにより、直線部14aの方が曲げ部14bよりも凹む(図6(c)参照)。詳細には、空きスペースSが潰れ、当該空きスペースSが形成されていた箇所に、シート集合体24の一部が入り込む。
なお、加圧装置Aは弾性変形可能に形成されているため、圧縮工程において、捲回体14の変形に合わせて変形する。これにより、凹みにくい曲げ部14bによって加圧装置Aの直線部14aへの加圧が規制されることがない。よって、加圧装置Aによって、直線部14aが曲げ部14bよりも凹むように圧力が付与される。
その後、図7に示すように、一体化している捲回体14及び治具60をスペーサ71で下方から包んで、捲回軸方向を挿入方向とし且つ伝熱板61側を挿入方向の先側として器部12に挿入して当該器部12に収容する。すなわち、捲回体14から治具60を取り出すことなく、捲回体14及び治具60が一体化した状態で両者を器部12に収容する。本工程が第3工程に対応する。
この場合、スペーサ71は、一体化している捲回体14及び治具60の一部を覆っているため、スペーサ71が器部12の側壁部12bの内面と褶動しながら収容される。つまり、スペーサ71が捲回体14を器部12に収容する際の潤滑材として機能する。
さらに、捲回体14は伝熱板61よりも側方に突出しておらず、一体化している捲回体14及び治具60において伝熱板61側が挿入方向の先側となっているため、シート集合体24において捲回体14の外周面を規定する部位が器部12の側壁部12bに引っ掛かりにくくなっている。
なお、各電極51,52、各外部端子41,42及び蓋部13の取り付けについては、詳細な説明を省略するが、溶接等によって予め捲回体14に取り付け、これらが捲回体14に一体化されている状態で捲回体14を蓋部13に挿入する構成としてもよいし、捲回体14を収容した後に取り付ける構成としてもよい。
以上詳述した本実施形態によれば以下の優れた効果を奏する。
(1)容器11に、各電極シート21,22がセパレータ23を挟んだ状態で捲回された扁平状の捲回体14が収容されている構成において、捲回体14の長手方向の両側にある曲げ部14bの最内位置に、捲回軸方向に延び、捲回軸方向に直交する断面形状が捲回体14の扁平長手方向と同方向に延びる扁平状に形成された一対の緩衝部材62を設けた。これにより、捲回体14の曲げ部14bの内周面と一対の緩衝部材62の外周面とが当接し、当該当接によって、曲げ部14bの内周面が一対の緩衝部材62の外周面よりも湾曲(屈曲)することが規制されている。換言すれば、捲回体14の曲げ部14bの内周面の曲率が、一対の緩衝部材62の外周面の曲率よりも大きくなることが規制されている。そして、一対の緩衝部材62の間には、シート集合体24の一部が入り込む。これにより、一対の緩衝部材62の間のスペース(空きスペースS)の分だけ捲回体14を薄くすることができる。また、そのスペースを埋める板状の1の緩衝部材ではなく、それよりも容積が小さい棒状の一対の緩衝部材62で曲げ部14bの曲げを規制することができるため、緩衝部材の材料コストを削減することができる。以上のことから、各活物質層21a,22aにひび割れが生じることを抑制しつつ、捲回体14の薄型化を図ることができるとともに、上記ひび割れを抑制するための構成に係るコスト削減を通じて、二次電池10のコスト削減を図ることができる。
(2)二次電池10の製造方法において、棒状をなし、外周面が湾曲している一対の緩衝部材62を平行に配置し、その一対の緩衝部材62を両端として、シート集合体24を捲きつけることで捲回体14を形成する構成とした。これにより、捲回体14の曲げ部14bの最内位置に、自ずと一対の緩衝部材62が配置される。そして、圧縮工程において、捲回体14の曲げ部14bの内周面と、一対の緩衝部材62の外周面との当接により、曲げ部14bの内周面が一対の緩衝部材62の外周面よりも湾曲することが規制される。そして、一対の緩衝部材62の間にシート集合体24の一部が入り込む。これにより、(1)に示す効果を奏することができる。
(3)一対の緩衝部材62を筒状に形成した。これにより、捲回体14の圧縮工程において一対の緩衝部材62が潰れやすい。よって、一対の緩衝部材62とともに捲回体14を圧縮させる場合に、過度な圧力を付与する必要がない。したがって、圧縮工程を容易に行うことができる。
(4)一対の緩衝部材62の端部と容器11の器部12との間に伝熱板61を設けた。そして、伝熱板61の一方の面(捲回体14側の板面)に一対の緩衝部材62の端部が接続され、他方の面(器部12側の板面)と容器11の器部12の内面とが当接する構成とした。これにより、二次電池10内で発生した熱は、伝熱板61を介して器部12に伝わり、二次電池10外に放出される。同様に、伝熱板61を介して、二次電池10外からの熱は二次電池10内に伝わる。したがって、二次電池10内の温度調節を好適に行うことができる。
特に、一対の緩衝部材62の端部に板状の伝熱板61を接続したことにより、一対の緩衝部材62を両端としてシート集合体24を捲きつける場合には、伝熱板61の板面に対してシート集合体24の端縁を当接させることにより、シート集合体24の捲回軸方向への位置ずれを抑制することができる。すなわち、伝熱板61を治具60の一部として設けることにより、伝熱板61は、シート集合体24を捲きつける際に当該シート集合体24の捲回軸方向への位置を規制する規制部として機能する。
(5)捲回体14が伝熱板61よりも側方に突出していないよう構成し、伝熱板61側を挿入方向の先側として、捲回体14及び伝熱板61を器部12に挿入する構成とした。これにより、捲回体14を器部12に挿入する際に、シート集合体24において捲回体14の外周面を規定する部位が器部12の側壁部12bに引っ掛かることを抑制することができる。よって、上記のような引っ掛かりが発生することに起因してシート集合体24が捲回軸方向に位置ずれすることを抑制することができる。
(6)捲回体14の直線部14aの外面と器部12(容器11)の内面との間にスペーサ71を設けた。これにより、充放電が繰り返し行われて捲回体14が膨張した場合であっても、その膨張に係る押圧力がスペーサ71によって緩和される。よって、捲回体14の膨張に伴う押圧力が容器11側に伝わりにくくなっている。したがって、捲回体14の膨張に伴う容器11の膨張を抑制することができる。
特に、捲回体14において、その最内位置に一対の緩衝部材62が設けられている曲げ部14bよりも、一対の緩衝部材62が設けられていない直線部14aの方が、一対の緩衝部材62が設けられていない分(及び湾曲していない分)だけ、器部12の内面との間に空間的余裕がある。そして、この空間的余裕を利用してスペーサ71を配置することにより、容器11内のスペースの有効活用を図ることができる。
(7)治具60と捲回体14とが一体化したものを器部12に収容する構成とした。これにより、治具60をわざわざ取り外す必要がない分だけ、二次電池10の製造をより容易に実現することができる。
なお、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、圧縮工程前の一対の緩衝部材62は円環状に形成されていたが、これに限られず、中空状に形成されていればよい。例えば、円柱状に形成されたものに対して、その軸方向に貫通するスリットを1つ又は複数形成する形状としてもよい。この場合、スリットを、圧縮工程にて付与される圧力方向と直交する方向に延びるよう形成するとよい。これにより、圧縮工程が行われた場合に、一対の緩衝部材が好適に潰れる。要は、圧縮工程が行われた場合に、一対の緩衝部材62の外周面の曲率が予め定められた曲率となるように、上記圧縮工程で付与される圧力との関係で、一対の緩衝部材62の形状を設定するとよい。
○ 実施形態では、一対の緩衝部材62は、捲回体14が圧縮される前は中空状に形成されていたが、これに限られず、中身が詰まっている構成としてもよい。例えば円柱状に形成されている構成としてもよい。但し、圧縮工程において一対の緩衝部材62が潰れやすい点に着目すれば、一対の緩衝部材62は中空状に形成されている方がよい。
また、圧縮工程前の一対の緩衝部材62を、予め扁平状に形成してもよい。要は、圧縮工程前の一対の緩衝部材62は、その外周面が湾曲していればよい。
○ 実施形態では、治具60は伝熱板61を備えていたが、これに限られず、伝熱板61を省略してもよい。この場合であっても、一対の緩衝部材62によって曲げ部14bの内周面が過度に曲がることを抑制することができる。但し、二次電池10の温度調節、及びシート集合体24の捲回軸方向の位置ずれ抑制の観点に着目すれば、伝熱板61を設ける構成の方が好ましい。
○ 実施形態では、スペーサ71を設けたが、これに限られず、スペーサ71を省略してもよい。
○ 伝熱板61と器部12との当接箇所は任意である。例えば伝熱板61の側面と、器部12の側壁部12bの内面とが当接しており、伝熱板61の板面と底部12aとが当接していない構成としてもよく、その逆でもよい。但し、伝熱性の観点に着目すれば、当接面積は大きい方が好ましい。
○ また、伝熱板61の熱が器部12に伝わるように構成されていれば、すなわち熱交換可能に構成されていれば、伝熱板61と器部12とが当接していなくてもよい。例えば、熱が伝わる範囲内で両者を離間して配置してもよく、伝熱板61と器部12との間に、伝熱性の部材を設ける構成としてもよい。また、捲回体14及び治具60を絶縁性の袋で包む構成において、当該袋を伝熱性の部材で形成するとよい。これにより、袋を介して伝熱板61と器部12との間で熱交換を行うことができる。
○ 圧縮された捲回体14を器部12に挿入する場合に、捲回体14を構成するシート集合体24が器部12の側壁部12bに引っ掛からないようにする点に着目すれば、器部12への捲回体14の挿入方向(捲回体14の捲回軸方向)から見て、圧縮された捲回体14が伝熱板61よりも突出していないように構成されていればよい。すなわち、伝熱板61は、捲回体14よりも上記挿入方向と直交する方向に大きく形成されていれば、その具体的な形状は任意である。
○ 実施形態では、一対の緩衝部材62及び伝熱板61は一体形成されていたが、これに限られず、別体としてもよい。但し、伝熱性の観点及び二次電池10の製造容易性の観点に着目すれば、一体形成する構成の方が好ましい。
○ 実施形態では、一対の緩衝部材62に1の伝熱板61が設けられていたが、これに限られず、一対の緩衝部材62それぞれに伝熱板を設ける構成としてもよい。
○ 実施形態では、一対の緩衝部材62は、絶縁性及び伝熱性を有するもので形成されていたが、これに限られず、絶縁性のみを有し、伝熱性を有さない、つまり熱が伝わりにくいものであってもよい。
○ 実施形態では、一対の緩衝部材62は、各集電タブ31,32の端縁からなる面と面一となるよう形成されていたが、これに限られず、例えば一対の緩衝部材62の長さ寸法を、各電極シート21,22の短手方向の長さ寸法と同一にしてもよい。また、一対の緩衝部材62を、各集電タブ31,32よりも突出させてもよい。但し、各電極51,52及び各集電タブ31,32の同一極性同士を溶接する際に一対の緩衝部材62が邪魔になりにくい点に着目すれば、各集電タブ31,32から突出しないように一対の緩衝部材62を形成するとよい。
○ 実施形態では、捲回体14の捲回軸方向と容器11の深さ方向とが一致するように捲回体14を容器11に収容する所謂縦置きの構成としたが、これに限られず、捲回体14を捲回軸方向が容器11の深さ方向と直交するように捲回体14を容器11に収容する所謂横置きの構成を採用してもよい。
○ 実施形態では、弾性変形可能な加圧装置Aを用いて圧縮工程を実行することにより、曲げ部14bよりも直線部14aを凹ませることを可能としたが、これに限られず、例えば捲回体14の厚さ方向の側面が均一となるように加圧してもよい。この場合であっても、直線部14aの内側に空きスペースSが存在するとともに、直線部14aに係るテンションが曲げ部14bのそれよりも小さいため、捲回体14等をスペーサ71で覆いながら器部12に挿入することによって、スペーサ71に押されて、直線部14aが曲げ部14bよりも凹む。但し、空きスペースSを好適に潰せる点、及びスペーサ71及び捲回体14等を器部12に収容する工程を容易に行うことができる点に着目すれば、圧縮工程において曲げ部14bよりも直線部14aを凹ませる方がよい。
○ 実施形態では、一対の緩衝部材62は、捲回軸方向から見て捲回体14の長手方向に所定の間隔を隔てて平行に配置されていたが、これに限られない。例えば図8(a−1)に示す緩衝部材81は、一対の緩衝部81a(扁平部)を備えており、当該一対の緩衝部81aは、曲げ部14bの最内位置に設けられ、捲回軸方向に延びるとともに、捲回軸方向と直交する断面形状が捲回体14の扁平長手方向と同方向に延びる扁平形状に形成されている。また、緩衝部材81は、一対の緩衝部81aを連結するものであって、捲回軸方向及び扁平長手方向に延びる連結部81bを備えている。この場合、捲回軸方向からみて捲回体14の短手方向における連結部81bの長さは、一対の緩衝部81aの長さよりも短くなっている。これにより、一対の緩衝部81aの間にシート集合体24が入り込んでいるため、上記実施形態と同様の効果を奏する。
なお、上記緩衝部材81は、図8(a−2)に示すように、円弧状に形成された一対の緩衝部81aと、当該緩衝部81aの中央部同士を連結する連結部81bとから構成されたものを、捲回体14の扁平面と直交する方向に圧縮することにより形成される。
○ また、図8(b−1)に示す緩衝部材82は、一対の緩衝部82aと、当該一対の緩衝部82aの端部同士を接続する連結部82bとから構成されている。この場合であっても、上記実施形態と同様の効果を奏する。なお、図8(b−2)に示すように、上記緩衝部材82は、緩衝部材81と同様に、円弧状に形成された一対の緩衝部82aと、当該各緩衝部82aの端部同士を連結する82bとから構成されたものを、圧縮することにより形成される。
すなわち、緩衝部としては、曲げ部14bの最内位置に設けられた扁平部間にシート集合体24が入り込み可能であればよい。例えば、曲げ部14bの最内位置のみに一対の扁平部が設けられ、両者が離間している構成(一対の緩衝部材62)であってもよく、その一対の扁平部を連結して全体として一体となっている構成(上記各緩衝部材81,82)であってもよい。
○ 実施形態では、各活物質層21a,22aは各電極シート21,22の両面に形成されていたが、これに限られず、いずれか一方の面に形成される構成であってもよい。
○ 本発明を、電気二重層コンデンサ等の他の蓄電装置に適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術思想について以下に記載する。
(イ)少なくとも一方の面に正極活物質層が形成された正極シート、及び少なくとも一方の面に負極活物質層が形成された負極シートが、シート状のセパレータを間に挟んだ状態で捲回された捲回体を、容器内に収容してなる蓄電装置において、前記捲回体は、捲回軸方向から見て扁平状をなしており、前記捲回軸方向から見て前記捲回体の長手方向の両側にある曲げ部の最内位置には、前記捲回軸方向に延びた棒状をなし、前記捲回軸方向に直交する断面形状が前記捲回体の扁平に延びる方向と同方向に延びる扁平状に形成された一対の緩衝部が設けられていることを特徴とする蓄電装置。
(ロ)少なくとも一方の面に正極活物質層が形成された正極シート、及び少なくとも一方の面に負極活物質層が形成された負極シートが、シート状のセパレータを間に挟んだ状態で捲回された捲回体を、容器内に収容してなる蓄電装置において、前記捲回体は、捲回軸方向から見て扁平状をなしており、前記捲回体の最内位置には前記捲回軸方向に延びた緩衝部材が設けられており、前記緩衝部材は、前記捲回軸方向から見て前記捲回体の長手方向の両側にある曲げ部の最内位置に設けられ、前記捲回軸方向に直交する断面形状が前記捲回体の扁平に延びる方向と同方向に延びる扁平状に形成された一対の扁平部と、前記一対の扁平部を連結するものであって、前記捲回軸方向から見て前記捲回体の長手方向に延びた連結部と、から構成されており、前記捲回軸方向から見た前記捲回体の短手方向における前記連結部の長さは、前記一対の扁平部よりも短くなっていることを特徴とする蓄電装置。
(ハ)前記緩衝部は中空状に形成されており、前記第2工程において、前記緩衝部とともに前記捲回体を圧縮することにより、前記緩衝部が潰れ、当該緩衝部が扁平状となることを特徴とする請求項6に記載の蓄電装置の製造方法。
(ニ)前記緩衝部の少なくとも一方の端部と前記容器の内面の間には、一方の面に前記緩衝部の端部が接続され、他方の面が前記容器の内面に当接する板状の伝熱部が設けられており、前記第1工程において、前記正極シート、前記負極シート及び前記セパレータの端縁が、前記伝熱部の前記一方の面と当接する状態で、前記正極シート、前記負極シート及び前記セパレータを捲回することを特徴とする技術思想(ハ)に記載の蓄電装置の製造方法。
(ホ)前記第2工程により圧縮された前記捲回体と、前記伝熱部とを一体として前記容器に挿入することにより、これらを前記容器に収容する第3工程を備え、前記伝熱部は、前記第2工程により圧縮された前記捲回体よりも、前記容器への挿入方向と直交する方向に大きく形成されており、前記第3工程において、前記伝熱部を、前記捲回体よりも前記挿入方向の先側として、両者を前記容器に挿入することを特徴とする技術思想(ニ)に記載の蓄電装置の製造方法。
10…蓄電装置としての二次電池、14…捲回体、14a…直線部、14b…曲げ部、21…正極シート、21a…正極活物質層、22…負極シート、22a…負極活物質層、23…セパレータ、24…シート集合体、60…治具、61…伝熱板、62…緩衝部としての一対の緩衝部材、71…スペーサ、81,82…変形例の緩衝部材。

Claims (6)

  1. 少なくとも一方の面に正極活物質層が形成された正極シート、及び少なくとも一方の面に負極活物質層が形成された負極シートが、シート状のセパレータを間に挟んだ状態で捲回された捲回体を、容器内に収容してなる蓄電装置において、
    前記捲回体は、捲回軸方向から見て扁平状をなしており、
    前記捲回軸方向から見て前記捲回体の長手方向の両側にある曲げ部の最内位置には、前記捲回軸方向に延び、前記捲回軸方向に直交する断面形状が前記捲回体の扁平に延びる方向と同方向に延びる扁平状に形成された緩衝部が設けられていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記緩衝部は筒状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記緩衝部の少なくとも一方の端部と前記容器の内面の間には、一方の面に前記緩衝部の端部が接続され、他方の面が前記容器の内面に当接する板状の伝熱部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 前記捲回体における一対の前記曲げ部の間に形成される直線部の外面と、前記容器の内面との間に応力緩和材を設けたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
  5. 蓄電装置が搭載された車両において、
    前記蓄電装置として請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の蓄電装置が搭載されたことを特徴とする車両。
  6. 少なくとも一方の面に正極活物質層が形成された正極シート、及び少なくとも一方の面に負極活物質層が形成された負極シートが、シート状のセパレータを間に挟んだ状態で捲回された捲回体を、容器に収容してなる蓄電装置の製造方法において、
    外周面が湾曲しているものであって、間隔を隔てて平行に配置された緩衝部を両端として、前記正極シート、前記負極シート及び前記セパレータを捲回することで捲回軸方向から見て扁平状の前記捲回体を形成する第1工程と、
    前記緩衝部とともに前記捲回体を、前記捲回体の扁平面に対する垂直方向に圧縮する第2工程と、
    を備えていることを特徴とする蓄電装置の製造方法。
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