JP2013159666A - タイヤ外層用ゴム組成物及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】広い環境温度域で優れた耐オゾン性が得られるとともに、変色を良好に抑制できるタイヤ外層用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】天然ゴム、ポリブタジエン、カーボンブラック、パラフィンワックス、硫黄及びスルフェンアミド系加硫促進剤を含むタイヤ外層用ゴム組成物であって、ゴム成分100質量%中の上記ポリブタジエンの含有量が30〜70質量%であり、上記パラフィンワックス100質量%中、炭素数25以下のノルマルアルカン含有量が10.0〜16.0質量%、炭素数26〜32のノルマルアルカン含有量が30.5〜38.5質量%であり、上記ゴム成分100質量部に対して、上記カーボンブラックの含有量が40〜60質量部、上記硫黄の含有量が1.5質量部以下、上記スルフェンアミド系加硫促進剤の含有量が0.75質量部以下であるタイヤ外層用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、タイヤ外層用ゴム組成物、及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。
タイヤのトレッドやサイドウォールなどのゴム組成物には、オゾン劣化や酸化劣化、熱分解劣化を防止するために、ワックスなどが配合されている。配合されたワックスは、ゴム表面へ染みだし、ゴム表面に膜を張ることで、物理的にオゾン、酸素、有害気体の刺激からゴムを守ることができる。
低温地域や温帯地域では、ワックスがブルームしにくく、耐オゾン性を確保することが難しい。このため、低温でブルームし易い低炭素数のワックス成分を含有させるようにして対応する。
一方、高温地域では、ゴムの分子運動が活発であるため、ワックスがブルームし易いが、低炭素数のワックス成分はゴムへの溶解性が拡大し、ゴム内に戻る。このため高炭素数のワックス成分を含有させるようにして対応する。変色に関しては、今まで確たる対策方法は確立されていなかった。
特許文献1では、特定のワックスを配合することが提案されているが、低温地域や温帯地域冬季における耐オゾン性については改善の余地が大きく、広い温度域で優れた耐オゾン性を得ながら、変色を抑制できる技術が要求されている。
特開2011−116847号公報
本発明は、前記課題を解決し、広い環境温度域で優れた耐オゾン性が得られるとともに、変色を良好に抑制できるタイヤ外層用ゴム組成物、及びこれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、天然ゴム、ポリブタジエン、カーボンブラック、パラフィンワックス、硫黄及びスルフェンアミド系加硫促進剤を含むタイヤ外層用ゴム組成物であって、ゴム成分100質量%中の上記ポリブタジエンの含有量が30〜70質量%であり、上記パラフィンワックス100質量%中、炭素数25以下のノルマルアルカン含有量が10.0〜16.0質量%、炭素数26〜32のノルマルアルカン含有量が30.5〜38.5質量%であり、上記ゴム成分100質量部に対して、上記カーボンブラックの含有量が40〜60質量部、上記硫黄の含有量が1.5質量部以下、上記スルフェンアミド系加硫促進剤の含有量が0.75質量部以下であるタイヤ外層用ゴム組成物に関する。
上記パラフィンワックス100質量%中、炭素数33〜38のノルマルアルカン含有量が21.25〜27.25質量%、炭素数39〜44のノルマルアルカン含有量が8.5〜14.5質量%、炭素数45以上のノルマルアルカン含有量が5.0質量%以下であることが好ましい。
上記パラフィンワックス100質量%中、炭素数25以下のイソアルカン含有量が0.5質量%以下、炭素数26〜32のイソアルカン含有量が0.25〜3.75質量%、炭素数33〜44のイソアルカン含有量が7.00〜13.00質量%、炭素数45以上のイソアルカン含有量が4.0質量%以下であることが好ましい。
本発明はまた、上記ゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関する。
本発明によれば、天然ゴム、ポリブタジエン、カーボンブラック、パラフィンワックス、硫黄及びスルフェンアミド系加硫促進剤を含むタイヤ外層用ゴム組成物であって、ゴム成分100質量%中の上記ポリブタジエンの含有量が30〜70質量%であり、上記パラフィンワックス100質量%中、炭素数25以下のノルマルアルカン含有量が10.0〜16.0質量%、炭素数26〜32のノルマルアルカン含有量が30.5〜38.5質量%であり、上記ゴム成分100質量部に対して、上記カーボンブラックの含有量が40〜60質量部、上記硫黄の含有量が1.5質量部以下、上記スルフェンアミド系加硫促進剤の含有量が0.75質量部以下であるタイヤ外層用ゴム組成物であるので、広い環境温度域で優れた耐オゾン性が得られるとともに、変色を良好に抑制できる。
実施例で使用したワックスAの炭素数分布を示す図である。
本発明のタイヤ外層用ゴム組成物は、天然ゴム、ポリブタジエン、カーボンブラック、パラフィンワックス、硫黄及びスルフェンアミド系加硫促進剤を含むタイヤ外層用ゴム組成物であって、ゴム成分100質量%中の上記ポリブタジエンの含有量が30〜70質量%であり、上記パラフィンワックス100質量%中、炭素数25以下のノルマルアルカン含有量が10.0〜16.0質量%、炭素数26〜32のノルマルアルカン含有量が30.5〜38.5質量%であり、上記ゴム成分100質量部に対して、上記カーボンブラックの含有量が40〜60質量部、上記硫黄の含有量が1.5質量部以下、上記スルフェンアミド系加硫促進剤の含有量が0.75質量部以下である。
ポリブタジエン(BR)としては特に限定されないが、二重結合部分のシス含量が95モル%以上のBR(ハイシスBR)を好適に使用できる。
ゴム成分100質量%中のBRの含有量は、30質量%以上、好ましくは40質量%以上である。30質量%未満では、充分な耐屈曲亀裂成長性が得られない。BRの含有量は、70質量%以下、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。70質量%を超えると、耐悪路性が悪化し、カット傷を受け易くなる。
天然ゴム(NR)としては特に限定されず、例えば、SIR20、RSS♯3、TSR20など、タイヤ工業において一般的なものを使用できる。
ゴム成分100質量%中のNRの含有量は、好ましくは30質量%以上、より好ましくは32質量%以上、更に好ましくは35質量%以上である。30質量%未満では、タイヤ成形時に適切な粘着性が得られない傾向がある。NRの含有量は、好ましくは70質量%以下、より好ましくは60質量%以下である。70質量%を超えると、相対的にBRの含有量が少なくなり、充分な耐屈曲亀裂性が得られない傾向がある。
本発明では、NRおよびBR以外に他のゴム成分を使用してもよい。他のゴム成分としては、たとえば、エポキシ化天然ゴム(ENR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、スチレンイソプレンゴム、イソプレンブタジエンゴムなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
パラフィンワックスは、ノルマルアルカンと、イソアルカンを含有する。ゴム表面への移行性の面で有利であるという点から、ノルマルアルカン含有量>イソアルカン含有量であることが好ましい。また、美観、耐候性の面で有利であるという点から、ノルマルアルカン、イソアルカンは、共に全炭素領域にブロードに分布していることが好ましい。
パラフィンワックス100質量%中、炭素数25以下のノルマルアルカン含有量は、10.0〜16.0質量%であり、11.0〜15.0質量%が好ましい。含有量が16.0質量%を超えると、10℃以下のような低温時に、含有する老化防止剤の移行を推進し、タイヤの変色の度合いが大きくなる。10.0質量%未満では、低温時にブルームしなくなり低温でのオゾンクラックが防止できない。
パラフィンワックス100質量%中、炭素数26〜32のノルマルアルカン含有量は30.5〜38.5質量%であり、32.5〜36.5質量%が好ましい。含有量が38.5質量%を超えると、10〜30℃の通常温度時に、含有する老化防止剤の移行を推進し、タイヤの変色の度合いが大きくなる。30.5質量%未満では、通常温度時にブルームしなくなり、オゾンクラックが防止できなくなる。
パラフィンワックス100質量%中、炭素数33〜38のノルマルアルカン含有量は21.25〜27.25質量%が好ましく、22.5〜26.0質量%がより好ましい。含有量が27.25質量%を超えると、30〜35℃の高温時に、含有する老化防止剤の移行を推進し、タイヤの変色の度合いが大きくなる傾向がある。21.25質量%未満では、高温時にブルームしなくなり高温時のオゾンクラックが防止できなくなる傾向がある。
パラフィンワックス100質量%中、炭素数39〜44のノルマルアルカン含有量は8.5〜14.5質量%が好ましく、9.5〜13.5質量%がより好ましい。含有量が14.5質量%を超えると、35〜40℃という超高温時に、含有する老化防止剤の移行を推進し、タイヤの変色の度合いが大きくなる傾向がある。8.5質量%未満では、超高温時にブルームしなくなり高温時のオゾンクラックが防止できなくなる傾向がある。
パラフィンワックス100質量%中、炭素数45以上のノルマルアルカン含有量は5.0質量%以下が好ましく、4.0質量%以下がより好ましい。含有量が5.0質量%を超えると、40℃以上という超々高温時に、含有する老化防止剤の移行を推進し、タイヤの変色の度合いが大きくなる傾向がある。なお、炭素数45以上のノルマルアルカン含有量の下限は特に限定されず、0質量%であってもよい。
パラフィンワックス100質量%中、炭素数25以下のイソアルカン含有量は0.5質量%以下が好ましく、0.4質量%以下がより好ましい。含有量が0.5質量%を超えると、10℃以下という低温時に、ブルームしたワックスの表面が粘着し、周囲のホコリが付着して、タイヤの美観を損なう傾向がある。なお、炭素数25以下のイソアルカン含有量の下限は特に限定されず、0質量%であってもよい。
パラフィンワックス100質量%中、炭素数26〜32のイソアルカン含有量は0.25〜3.75質量%が好ましく、0.5〜3.5質量%がより好ましい。含有量が3.75質量%を超えると、10〜30℃という通常温度時に、ブルームしたワックスの表面が粘着し、周囲のホコリが付着して、タイヤの美観を損なう傾向がある。0.25質量%未満では、通常温度時に、ブルームしたワックス膜の靭性が低下し、静的オゾン性能が悪化する傾向がある。
パラフィンワックス100質量%中、炭素数33〜44のイソアルカン含有量は7.00〜13.00質量%が好ましく、8.00〜12.00質量%がより好ましい。含有量が13.00質量%を超えると、30〜40℃という高温時及び40℃以上という超高温度時に、ブルームしたワックスの表面が粘着し、周囲のホコリが付着して、タイヤの美観を損なう傾向がある。7.00質量%未満では、高温時及び超高温度時にブルームしたワックス膜の靭性が低下し、静的オゾン性能が悪化する傾向がある。
パラフィンワックス100質量%中、炭素数45以上のイソアルカン含有量は4.0質量%以下が好ましく、1.0〜3.0質量%がより好ましい。含有量が4.0質量%を超えると、40℃以上という超々高温度時に、ブルームしたワックスの表面が粘着し、周囲のホコリが付着して、タイヤの美観を損なう傾向がある。なお、炭素数45以上のイソアルカン含有量の下限は特に限定されず、0質量%であってもよい。
パラフィンワックスの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、0.5〜5.0質量部が好ましく、1.0〜2.5質量部がより好ましい。5.0質量部を超えると、パラフィンワックスのブルームによりタイヤ表面が白色化し易くなる傾向がある。0.5質量部未満では、良好な耐オゾン性が得られない傾向がある。
本発明では、スルフェンアミド系加硫促進剤を使用する。スルフェンアミド系加硫促進剤としては、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、N,N’−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド等が挙げられる。なかでも、オゾンクラックに対して良好な架橋構造が得られるという点で、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミドが好ましい。
スルフェンアミド系加硫促進剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、0.75質量部以下であり、0.70質量部以下が好ましく、0.60質量部以下がより好ましい。0.75質量部を超えると、架橋密度が高くなり過ぎて、緩和が起こりにくくなり、耐オゾン性が悪化する傾向がある。また、スルフェンアミド系加硫促進剤の含有量は、0.30質量部以上が好ましく、0.40質量部以上がより好ましい。0.30質量部未満では、充分な加硫速度が得られない傾向がある。
本発明では、カーボンブラックを使用する。カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、40〜60質量部であり、45〜55質量部が好ましい。40質量部未満では、耐悪路性が悪化し、カット傷を受け易くなる。60質量部を超えると、転がり抵抗が悪化して低燃費タイヤに使用できなくなる。
また、JIS K 6217−2:2001に準拠して測定されるカーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、20〜120m/gが好ましく、40〜80m/gがより好ましい。
本発明では、硫黄を使用する。硫黄の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、1.5質量部以下であり、1.4質量部以下が好ましい。1.5質量部を超えると、走行末期にゴムが硬化して耐悪路性が悪化し、カット傷を受け易くなる。また、硫黄の含有量は、0.5質量部以上が好ましく、0.7質量部以上がより好ましい。0.5質量部未満では、充分な加硫速度が得られない傾向がある。
本発明では、フェニレンジアミン系老化防止剤を使用することが好ましい。これにより、広い温度域で優れた耐オゾン性が得られるとともに、変色を良好に抑制できる。
フェニレンジアミン系老化防止剤としては、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N−4−メチル−2−ペンチル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジアリール−p−フェニレンジアミン、ヒンダードジアリール−p−フェニレンジアミン、フェニルヘキシル−p−フェニレンジアミン、フェニルオクチル−p−フェニレンジアミンなどが挙げられる。なかでも、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミンが好ましい。
フェニレンジアミン系老化防止剤の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1.5質量部以上、より好ましくは2.5質量部以上である。1.5質量部未満であると、充分な耐オゾン性が得られないおそれがある。また、該含有量は、好ましくは5質量部以下、より好ましくは4質量部以下である。5質量部を超えると、変色(茶変色)する傾向がある。
本発明ではプロセスオイルを配合してもよい。プロセスオイルとしては、例えば、パラフィン系プロセスオイル、アロマ系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイルなどを用いることができる。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、ゴム組成物の製造に一般に使用される配合剤、例えば、C5系石油樹脂、クマロンインデン樹脂、α−メチルスチレン及び/又はスチレンを重合して得られる芳香族ビニル重合体、ステアリン酸、酸化亜鉛、加硫剤などを適宜配合できる。
本発明のゴム組成物の製造方法としては、公知の方法を用いることができ、例えば、前記各成分をオープンロール、バンバリーミキサーなどのゴム混練装置を用いて混練し、その後加硫する方法などにより製造できる。
本発明のゴム組成物は、タイヤの外層部材であれば特に制限なく使用できるが、トレッド、サイドウォール、クリンチエイペックスに好適に使用できる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法によって製造できる。すなわち、上記ゴム組成物を未加硫の段階でタイヤの各外層部材(トレッド、サイドウォール、クリンチエイペックスなど)の形状に合わせて押し出し加工し、タイヤ成形機上にて通常の方法にて成形し、他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、未加硫タイヤを形成できる。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧してタイヤを製造できる。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で用いた各種薬品について説明する。
天然ゴム(NR):TSR20
ポリブタジエン(ハイシスBR):宇部興産製のBR150B
カーボンブラック(N330):三菱化学(株)製のダイヤブラックHA(NSA:74m/g)
粘着レジン:丸善石油化学(株)製のマルカレッツT−100AS
ワックスA:Maxwell社製のMaxprot2210
ワックスB:輸入品B
ワックスC:輸入品C
老化防止剤(6PPD):バイエル製ブルカノックス4020
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:三井金属(株)製の酸化亜鉛2種
粉末硫黄:鶴見化学(株)製の粉末硫黄(オイル分5%)
加硫促進剤(CBS):三新化学工業(株)製のサンセラーCM(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
ワックスの炭素数分布は、以下の方法により測定した。
測定装置としてキャピラリーGC(島津株式会社製GC17A)、カラムとしてアルミニウムコーティングされたキャピラリーカラム(Ultra Alloy−DX30)を用い、キャリアガスヘリウム、流量4ml/分、カラム温度160〜360℃、昇温速度8℃/分、検出器FIDの条件にて測定した。
ワックスA〜Cの分析結果を、表1に示す。また、ワックスAの詳細な炭素数分布を図1に示す。
Figure 2013159666
(実施例1〜2及び比較例1〜4)
表2に示す配合処方にしたがい、(株)神戸製鋼製1.7Lバンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の薬品を混練りした。次に、オープンロールを用いて、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加して練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物を用いて、サイドウォール部となる部材を作製して、生タイヤを製造し、170℃で加硫して試験用タイヤ(205/40R17)を得た。得られた試験用タイヤの性能を以下の試験により評価した。
(クラック試験(SFC))
高温地域は中近東アラブ首長国連邦で約1年間(夏を含む)、亜寒冷地域は北海道で約1年間(冬を含む)ロードテストを行ない、発生したクラックの度合いを、以下の基準にしたがって評価した。◎が最も良好である。
基準
××:3mm以上の亀裂または切断が見られる。
×:1mm以上3mm未満の深い亀裂が見られる。
△:1mm未満の深くて比較的大きな亀裂が見られる。
○:肉眼では、やっとのことで亀裂または切断が確認できる。
◎:肉眼では確認できないが、拡大鏡(10倍)では亀裂または切断が確認できる。
(変色試験)
屋外:茶変色評価
神戸にて、タイヤを屋外の日の当たる場所に6カ月間(冬〜夏)放置し、色差度計を用いて、a*、b*を測定し、その値により、以下の基準にしたがって5段階に分けて評価した。◎が最も良好である。
基準
××:−(a*+b*)×10≦−30
×:−30<−(a*+b*)×10≦−20
△:−20<−(a*+b*)×10≦−10
○:−10<−(a*+b*)×10≦0
◎:−(a*+b*)×10>0
Figure 2013159666
特定のパラフィンワックスと、粉末硫黄及び加硫促進剤をそれぞれ特定量配合した実施例では、広い温度域で優れた耐オゾン性が得られた。また、変色を良好に抑制できた。

Claims (4)

  1. 天然ゴム、ポリブタジエン、カーボンブラック、パラフィンワックス、硫黄及びスルフェンアミド系加硫促進剤を含むタイヤ外層用ゴム組成物であって、
    ゴム成分100質量%中の前記ポリブタジエンの含有量が30〜70質量%であり、
    前記パラフィンワックス100質量%中、炭素数25以下のノルマルアルカン含有量が10.0〜16.0質量%、炭素数26〜32のノルマルアルカン含有量が30.5〜38.5質量%であり、
    前記ゴム成分100質量部に対して、前記カーボンブラックの含有量が40〜60質量部、前記硫黄の含有量が1.5質量部以下、前記スルフェンアミド系加硫促進剤の含有量が0.75質量部以下であるタイヤ外層用ゴム組成物。
  2. 前記パラフィンワックス100質量%中、
    炭素数33〜38のノルマルアルカン含有量が21.25〜27.25質量%、
    炭素数39〜44のノルマルアルカン含有量が8.5〜14.5質量%、
    炭素数45以上のノルマルアルカン含有量が5.0質量%以下である請求項1記載のタイヤ外層用ゴム組成物。
  3. 前記パラフィンワックス100質量%中、
    炭素数25以下のイソアルカン含有量が0.5質量%以下、
    炭素数26〜32のイソアルカン含有量が0.25〜3.75質量%、
    炭素数33〜44のイソアルカン含有量が7.00〜13.00質量%、
    炭素数45以上のイソアルカン含有量が4.0質量%以下である請求項1又は2記載のタイヤ外層用ゴム組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のゴム組成物を用いた空気入りタイヤ。
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