JP2013159622A - 2液型ウレタン塗料組成物及び金属塗装体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)水酸基含有樹脂、
(B)一般式Si(OR2)4(式中、R2は、炭素数1〜10のアルキル基又はアリール基)に示されるオルガノシリケート化合物及び式(1)又は(2)で示されるシリケート縮合物から選択される少なくとも1種の物質、
(C)金属錯体、及び
(D)イソシアネート基を含有する化合物
を含有する2液型ウレタン塗料組成物であって、
該水酸基含有樹脂(固形分)100質量部に対して、上記(B)成分を0.1〜30質量部含有し、かつ、上記(B)成分100質量部に対して、該金属錯体(固形分)を1〜30質量部含有することを特徴とする2液型ウレタン塗料組成物。
【選択図】なし
Description
(A)水酸基含有樹脂、
(B)一般式Si(OR2)4(式中、R2は、炭素数1〜10のアルキル基又はアリール基である。)に示されるオルガノシリケート化合物、及び下記式(1):
で示されるシリケート縮合物から選択される少なくとも1種の物質、
(C)金属錯体、及び
(D)イソシアネート基を含有する化合物
を含有する2液型ウレタン塗料組成物であって、
該水酸基含有樹脂(固形分)100質量部に対して、該オルガノシリケート化合物及び該シリケート縮合物から選択される少なくとも1種の物質を0.1〜30質量部含有し、かつ、該オルガノシリケート化合物及び該シリケート縮合物から選択される少なくとも1種の物質100質量部に対して、該金属錯体(固形分)を1〜30質量部含有することを特徴とする2液型ウレタン塗料組成物が提供される。
アクリルポリオールA(商品名:ヒタロイド3546−3、日立化成工業(株)社製、樹脂固形分50%、分子量:15000、水酸基価:30mgKOH/g)
アクリルポリオールB(商品名:アクリディックA−859−B、DIC(株)社製、樹脂固形分75%、分子量:4100、水酸基価:137mgKOH/g)
ポリエステルポリオール(商品名:ユピカコートES6551、日本ユピカ(株)社製、樹脂固形分51%、分子量:55000、水酸基価:36mgKOH/g)
フッ素樹脂ポリオール(商品名:ルミフロンLF−200、旭硝子社製、樹脂固形分50%、分子量:40000、水酸基価:52mgKOH/g)
<顔料>
酸化チタン(商品名:タイペークCR−90、石原産業社製)
<オルガノシリケート化合物、その縮合物>
メチルシリケート低縮合物A(商品名:MKCシリケート MS51、三菱化学社製)
メチルシリケート低縮合物B(商品名:MKCシリケート MS56、三菱化学社製)
エポキシ変性エチル/メチルシリケートの低縮合物(商品名:X41−1053、信越化学社製)
メルカプト変性エチル/メチルシリケートの低縮合物(商品名:X41−1805、信越化学社製)
<金属錯体>
アルミニウムトリスアセチルアセトネート(商品名:アルミキレートA(W)(川研ファインケミカル社製、固形分100%)
アルミニウムトリスエチルアセトアセテート(商品名:アルミキレートALCH−TR−20(川研ファインケミカル社製、固形分20%)
アルミニウムビスエチルアセトアセテート・モノアセチルアセトネート(商品名:アルミキレートD(川研ファインケミカル社製、固形分76%)
チタンジイソプロプキシビス(エチルアセトアセテート)(商品名:オルガチックスTC−750(マツモトファインケミカル社製、固形分95%)
ジルコニウムジブトキシビス(エチルアセトアセテート)(商品名:オルガチックスZC−580(マツモトファインケミカル社製、固形分70%)
<イソシアネート基を含有する化合物>
ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)系イソシアヌレート型ポリイソシアネート(商品名:スミジュールN3300、住化バイエルウレタン社製、樹脂固形分100%)
トリレンジイソシアネート(TDI)系イソシアヌレート型ポリイソシアネート(商品名:デスモジュールIL BA、住化バイエルウレタン社製、樹脂固形分51%)
イソホロンジイソシアネート(IPDI)系イソシアヌレート型ポリイソシアネート(商品名:デスモジュールZ4470 BA、住化バイエルウレタン社製、樹脂固形分70%)
<シラン化合物>
3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン(商品名:KBM−503、信越化学社製)
3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン(商品名:KBM−803、信越化学社製)
1.主剤1及び硬化剤1の調製
表1の配合に従い、アクリルポリオールA 100部、酸化チタン40部、キシレン25部をディスパーで十分撹拌し、主剤を調製した。また、主剤とは別に、ヘキサメチレンジイソシアネート系イソシアヌレート型ポリイソシアネート5.2部、酢酸ブチル5.2部、メチルシリケート低縮合物A 0.05部、アルミニウムトリスアセチルアセトネート0.005部をディスパーで十分撹拌し、硬化剤を調製した。
調製した主剤と硬化剤を混合し、十分撹拌して得られた塗料を、脱脂したダル鋼板(SPCC−SD)150×70×0.8mmに乾燥膜厚が120μmになるようにスプレー塗装し、熱風乾燥機を用いて80℃で30分強制乾燥を行い、試験板を作製した。
表1及び表2の配合に従い、実施例1の方法を用いて、実施例2〜22に使用する主剤及び硬化剤を調製した。そして、主剤と硬化剤を混合し、撹拌した後、実施例1と同様の方法にて試験板を作製した。
アクリルポリオールA 100部、酸化チタン40部、メチルシリケート低縮合物A 0.05部、アルミニウムトリスアセチルアセトネート0.005部、酢酸ブチル0.4部、キシレン25部をディスパーで十分撹拌し、主剤を調製した。また、主剤とは別に、ヘキサメチレンジイソシアネート系イソシアヌレート型ポリイソシアネート5.2部、酢酸ブチル5.2部をディスパーで十分撹拌し、硬化剤を調製した。そして、主剤と硬化剤を混合し撹拌して得られた塗料を用いて、実施例1と同様の方法で試験板を作製した。
表3の配合に従い、実施例23と同様の方法で主剤及び硬化剤をそれぞれ調製した。そして、主剤と硬化剤を混合し撹拌して得られた塗料を用いて、実施例23と同様の方法で試験板を作製した。
表4の配合に従い、実施例1と同様の方法を用いて、主剤及び硬化剤をそれぞれ調製した。そして、主剤と硬化剤を混合し撹拌して得られた塗料を用いて、実施例1と同様の方法で試験板を作製した。
<金属基材に対する付着性評価>
塗膜にカッターナイフにて2mm幅のマスを100個作製し、その後、商標名:セロハンテープ(ニチバン社製)を貼り付け、指で圧着した後、セロハンテープを一気に引き剥がし、残存する塗膜のマス目を数えた。結果を表1〜4に示す。
槽内温度50℃、槽内湿度98%以上の耐湿試験機に試験板を240時間入れ、その後の付着性を評価した。試験方法は、上記の付着性評価と同じである。結果を表1〜4に示す。
試験板に予めカッターナイフにて素地に達する、30°の角度で交わるよう長さ10cmの2本のキズを付ける。その試験板を槽内温度35℃、5%塩化ナトリウム水を連続で噴霧する塩水噴霧試験機にて240時間及び400時間試験を行った。取出した後、1時間の乾燥後にキズの部分に商標名:セロハンテープ(ニチバン社製)を貼り付け、指で圧着した後、一気に引き剥がし、キズからの剥離幅を観察した。剥離幅が小さいほど、良好である。結果を表1〜4に示す。
カーボンブラック5%水溶液を試験板全面にスプレー塗装し、熱風乾燥機にて60℃で1時間乾燥させる。乾燥後、塗布されているカーボンブラックを流水下、ガーゼで拭き取る。試験前と試験後のカーボンブラックによる汚れの程度を目視観察した。結果を表1〜4に示す。
○:汚れがない。
△:汚れがあるものの目立たない。
×:汚れが目立つ。
Claims (5)
- (A)水酸基含有樹脂、
(B)一般式Si(OR2)4(式中、R2は、炭素数1〜10のアルキル基又はアリール基を示す。)に示されるオルガノシリケート化合物、及び下記式(1):
又は下記式(2):
で示されるシリケート縮合物から選択される少なくとも1種の物質、
(C)金属錯体、及び
(D)イソシアネート基を含有する化合物
を含有する2液型ウレタン塗料組成物であって、
該水酸基含有樹脂(固形分)100質量部に対して、該オルガノシリケート化合物及び該シリケート縮合物から選択される少なくとも1種の物質を0.1〜30質量部含有し、かつ、該オルガノシリケート化合物及び該シリケート縮合物から選択される少なくとも1種の物質100質量部に対して、該金属錯体(固形分)を1〜30質量部含有することを特徴とする2液型ウレタン塗料組成物。 - 上記(C)金属錯体が、アルミニウム、ジルコニウム、チタン及び錫からなる群から選ばれる金属と、β−ジケトン類、β−ケトエステル類、ポリアミン類、ポリアミノカルボン酸類、オキシカルボン酸類、オキシム酸、オキシン及び蓚酸からなる群から選ばれる配位子とを含むことを特徴とする請求項1に記載の2液型ウレタン塗料組成物。
- 更に、(E)一般式Xa−Si(OR1)4−a
(式中、aは、1又は2の整数であり、Xは、窒素原子、酸素原子、又は硫黄原子を含んでいてもよい炭素数1〜10の有機基であり、R1は炭素数1〜10のアルコキシ基又はアリール基を示す。)
で示されるシラン化合物を含有し、上記(A)水酸基含有樹脂(固形分)100質量部に対して、該シラン化合物を0.1〜20質量部含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の2液型ウレタン塗料組成物。 - 上記一般式Xa−Si(OR1)4−aで示されるシラン化合物が、アミノ基、エポキシ基、メルカプト基、ビニル基、メタクリル基、及びアクリル基のいずれか1種類以上を含んでいることを特徴とする請求項3に記載の2液型ウレタン塗料組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の2液型ウレタン塗料組成物を金属基材に塗布し、硬化させて得られることを特徴とする金属塗装体。
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