JP2013159534A - セメント製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塩素バイパス設備内に取り込まれる抽気ガス中の微粒の塩素固形物の量を低減させ、集塵機の濾布の目詰りや輸送機内の閉塞トラブルの発生を防止できるセメント製造装置を提供する。
【解決手段】このセメント製造装置1は、ロータリーキルン30と、そのロータリーキルンの窯尻からキルン排ガスを一部抽気する抽気管51と、その抽気管を介して抽気された排ガスから、塩素分を除去する塩素バイパス設備50とを備えており、抽気管51に塩化カリウム含有ダストを供給することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、キルン排ガスの一部を抽気して抜き取りそのキルン排ガスから塩素分などの不純物を除去する塩素バイパス設備を備えたセメント製造装置に関し、特には、塩素バイパス設備内に取り込まれる抽気ガス中の微粒の塩素固形物の量を低減させ、集塵機の濾布の目詰りや輸送機内の閉塞トラブルの発生を防止できるセメント製造装置に関する。
従来、塩素分を多く含んだセメント原料(石灰石等)を使用するセメント製造装置において、セメントクリンカの塩素濃度を既定値以下に保つこと、及び、揮発性の高い塩素がキルン及びプレヒータ内を循環することでキルン窯尻やプレヒータ下部に塩素が濃縮することによって発生するコーティングトラブルを防ぐために、キルン窯尻付近においてキルン排ガスの一部を抽気してその中の塩素分を除去する、いわゆる塩素バイパス設備が知られている。
ところで、抽気ガス中に含まれるKClやNaClといった塩素固化物は単独では非常に微細な粒子であり、付着力も強い。そのため、例えばダスト中の塩素濃度が20%を超えるような場合においては、こうした塩素固化物の集塵機の濾布への付着や、輸送機への付着が顕著となり、その結果、濾布の目詰りや輸送機の閉塞トラブルといった問題が生じていた。
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、塩素バイパス設備内に取り込まれる抽気ガス中の微粒の塩素固形物の量を低減させ、集塵機の濾布の目詰りや輸送機内の閉塞トラブルの発生を防止できるセメント製造装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の一形態のセメント製造装置は、
ロータリーキルンと、
前記ロータリーキルンの窯尻から、前記ロータリーキルンの排ガスを一部抽気する抽気管と、
前記抽気管を介して抽気された排ガスから、塩素分を除去する塩素バイパス設備と
を有するセメント製造装置において、
前記抽気管に、塩化カリウム含有ダストを供給すること
を特徴とする。
本発明によれば、塩素バイパス設備内に取り込まれる抽気ガス中の微粒の塩素固形物の量を低減させ、集塵機の濾布の目詰りや輸送機内の閉塞トラブルの発生を防止できるセメント製造装置が提供される。
本発明の一形態の、塩素バイパス設備を有するセメント製造装置の模式図である。 抽気管周辺の構造を拡大して示す模式図である。 塩化カリウム含有ダストを写した顕微鏡写真である。
[全体構成]
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態について説明する。
図1に示すセメント製造装置1は、セメント製造工程におけるいわゆる焼成工程を行うものであり、クリンカ原料を予熱・仮焼するためのタワー型のサスペンションプレヒータ10と、クリンカを焼成するためのロータリーキルン30と、ロータリーキルン30の排出側に設けられたクリンカクーラ35と、ロータリーキルン30からの排ガス(キルン排ガス)の一部を抽気して塩素分を除去するための塩素バイパス設備50とを備えている。
サスペンションプレヒータ10は、仮焼炉付きのNSP(New Suspension Preheater)方式のものであって、複数のサイクロンC1〜C4と、これらサイクロンC1〜C4の下部付近に配置された仮焼炉21とを有し、ロータリーキルン30からのキルン排ガスの熱と仮焼炉21からの熱とを利用してクリンカ原料の予熱・仮焼を行う。サイクロンC1〜C4は4段に構成されており、ダクトを介して直列に接続されている。上段の2つのサイクロンC3、C4を接続するダクトの途中には原料供給部15が設けられており、ここからクリンカ原料が投入される。
なお、サスペンションプレヒータは4段に限らず5段のサイクロンC1〜C5を有するものであってもよい。
ロータリーキルン30は、回転窯とも呼ばれるもので、横長円筒状であって僅かに勾配を付けて配置されている。ロータリーキルン30の一端側(相対的に低い側)には、ロータリーキルン30内を加熱するためのキルンバーナ32が設けられている。ロータリーキルン30の他端側(相対的に高い側)の窯尻部30aには、入口フッド41が設けられている。
入口フッド41は、サスペンションプレヒータ10によって予熱された原料(仮焼原料)の受入れ通路として機能するとともに、キルン排ガスの通路としても機能する。入口フッド41の上端部には、入口フッド41と仮焼炉21とを連絡しキルン排ガスを仮焼炉21を介してサスペンションプレヒータ10内へと供給するためのライジングダクト42が設けられている。
ロータリーキルン30や、入口フッド41およびライジングダクト42などの構成自体は従来公知であるのでここでは詳細な説明は省略するが、クリンカは概略次のようにして製造される。すなわち、ロータリーキルン30をゆっくりと(一例で2〜3回転/分)回転させながら、サスペンションプレヒータ10側から予熱されたクリンカ原料をキルン内へと供給すると、それらのクリンカ原料はロータリーキルン30内を転がりながらクリンカクーラ35側へと移動していく。クリンカ原料は、この移動の間に徐々に加熱されて所定の化学変化を伴ってクリンカとなり、焼成されたクリンカはクリンカクーラ35(詳細下記)へと排出される。
クリンカクーラ35は、不図示の冷却ファンを有しており、このファンを駆動することで冷却空気がクリンカクーラ35内に送り込まれ、これにより、ロータリーキルン30内で焼成され昇温した状態となっているクリンカが急冷され、所望のクリンカが得られる。
[塩素バイパス設備の詳細]
次に、塩素バイパス設備50について説明する。なお、塩素バイパス設備の基本的な構成自体も従来公知であるので、ここでは主要な構成要素のみ簡単に説明する。
塩素バイパス設備50は、ロータリーキルン30の排ガスの一部を抽気する抽気管51と、抽気管51内に空気を送り込み排ガスを冷却するための冷却ファン63と、配管61aを介して抽気管51に接続された2次冷却器57と、配管61bを介して2次冷却器57に接続された集塵機58と、配管61cを介して集塵機58に接続され清浄ガスを外部に送るための排気ファン59等を備えている。
抽気管51は、入口フッド41の側壁部に接続されている。抽気管51は、限定されるものではないが、図2に示すように、抽気されたキルン排ガス(抽気ガス)を冷却するための冷却器53を有している。冷却器53には冷却ファン63からの空気が供給される。
本発明はこの抽気管51に「塩化カリウム含有ダスト」(詳細下記)を供給することを1つの特徴としているが、その説明の前に、塩素バイパス設備全体ついて先ず説明する。
2次冷却器57は、配管61a内を流れる抽気ガスと配管61a外を流れる冷却用空気とで熱交換をすることで、抽気ガスを220℃程度にまで冷却する。集塵機58は、ここではバッグフィルタ集塵機であり、凝縮固化した塩素化合物や、排ガスとともに抽気されたダスト等を捕集するための複数の濾布を有している。濾布に付着して捕集されたダスト等は搬送路62を経由して不図示の系外のタンク(一例)へと送られ、そこで回収される。一方、集塵機58でダストが除去された清浄ガスは、配管61c等を通じて下流側へと送られ、セメント製造における所定の工程内に戻される。
このような塩素バイパス設備50にキルン排ガスを取り込む際に、本発明においては、抽気管51付近に塩化カリウム含有ダストが供給される。「塩化カリウム含有ダスト」とは、塩化カリウム粒子に比べて径の大きい粗粒(ダスト)に微粒である塩化カリウム粒子が付着したものをいう。図3は塩化カリウム含有ダストを写した顕微鏡写真である。
塩化カリウム粒子が付着する「ダスト」としては特に限定されるものではないが、例えば、サイクロンC2で捕集された原料(「C2原料」ともいう)、集塵機58で捕集したダスト(詳細後述)、あるいは不図示のごみ焼却炉から排出された焼却灰(詳細後述)などを利用してもよい。
塩化カリウム含有ダストの塩素含有率は、0.1%〜15%が好ましく、0.2〜3%がより好ましい。ダストのサイズは、平均粒径が2〜96μmが好ましい。
塩化カリウム含有ダストの供給位置は、抽気管51内であってもよいし、抽気管51より上流であってもよい(詳細下記)。
抽気ガス中に塩化カリウム含有ダストを供給することにより、抽気ガス内に存在する塩化カリウム粒子(微粒)が塩化カリウム含有ダストの塩化カリウムに結合・吸着して大径化し、その結果、抽気ガス中の塩化カリウム微粒子の量が低減する。これにより、バッグフィルタ集塵機における濾布の目詰りが発生しにくくなり、また、輸送機内に塩化カリウムが付着することによる閉塞トラブル等も防止される。
なお、塩化カリウム含有ダストの供給量は適宜変更可能であるが、例えば、抽気ダスト中の塩素濃度が20%以下(好ましくは15%以下)に保たれる程度の量の塩化カリウム含有ダストを供給することが好ましい。
また、塩化カリウム含有ダストは、下記理由により、750℃以上の雰囲気下で一旦加熱された後、当該雰囲気から取り出されたものであることが好ましい。すなわち、塩化カリウムの融点は約770℃であり、この温度であれば気体または液体で状態で存在し、この雰囲気からダストを取り出し冷却することにより、液化した塩化カリウムがダスト表面に良好に付着することとなる。このような塩化カリウム含有ダストを利用することで、上述したような塩化カリウム粒子の吸着作用を効果的に得ることができる。
[抽気管付近の詳細]
次に、図2を参照して、サイクロンC2からのC2原料(サイクロンC2で捕集された原料ダスト。以下、C2原料という)を塩化カリウム含有ダストとして利用することについて説明する。図2では、キルン入口フッド41の一部とライジングダクト42の一部とが描かれており、ライジングダクト42の側壁部にシュート14が接続されている。シュート14の他端はサイクロンC2の下部に接続されており、サイクロンC2によって捕集・予熱されたC2原料がシュート14を介して矢印A2のようにライジングダクト42内に送り込まれるようになっている。
図2ではまた、C2原料の一部を抽気管51に供給するための採取管43がライジングダクト42等の側部に設けられている。採取管43は、その上端がシュート14の開口部14aの下部に開口し、下端が抽気管51の冷却器53に接続されている。詳細な図示は省略するが、採取管43には、C2原料を抽気管51側に向けて送るための圧縮空気が供給されるように構成されている。
採取管43は、ライジングダクト42へ接続する管と冷却器53に接続する管に分かれており、冷却器53へダストを送る圧縮空気を利用したエゼクタ効果により、ライジングダクト42へ接続する配管側が負圧となり、その負圧を利用してC2原料を吸い込むようになっている(図2の矢印A1参照)。したがって、C2原料のうち圧縮空気により吸い込まれるものは矢印A1のように採取管43に供給され、それ以外のものは矢印A2のようにライジングダクト42へ落下する。
圧縮空気の供給源はブロワ44であってもよい。圧縮空気を用いない場合、C2原料がキルン入口フッド41内に落下して抽気管51に供給されづらくなる。そのため圧縮空気を用いることで、採取管43を介してC2原料を直接抽気管51に供給する。
なお、採取管43の下端の接続位置は上記に限定されるものではなく、冷却器53とキルン窯尻部30aとの間の所定位置に接続されてもよい。また、C2原料を抽気管51に供給する手段として、圧縮空気の代わりにコンベア等の機械的輸送手段を用いてもよい。
[ダストへの塩化カリウム吸着作用]
図2のような構成によれば、次のような利点が得られる。すなわち、ロータリーキルン30内の温度は1500℃以上になることもあり、塩化カリウムはほぼ揮発しているが、窯尻部30a、仮焼炉21、サイクロンC1の順で温度が徐々に低下し、サイクロンC2ではおよそ750℃〜820℃程度(塩化カリウムが気化、液化している温度)となる。したがって、サイクロンC2で捕集されたダストの表面には液化した塩化カリウムが付着していると想定され、そこで、このサイクロンC2からの「C2原料」を抽気管51に供給することで、抽気ガス中の塩化カリウム粒子をこのC2原料(塩化カリウム含有ダスト)表面の液化した塩化カリウムに付着・吸着させて、塩素バイパス設備50へ供給される抽気ガス中の塩化カリウム粒子の量を低減させることができる。
なお、窯尻付近に塩化カリウム含有ダストを投入した場合、そのダストは塩素バイパス設備50に全量入らず一部もしくはその多くがキルン内に飛散することとなり、仮焼炉21内の塩素循環が増えてしまう。一方、塩化カリウム含有ダストを抽気管51付近に投入することで、塩素バイパス設備50内に確実に導入され、塩素の循環量を増やさずに、良好にハンドリングの改善を行うことができるようになる。
以上、サイクロンC2からの原料を抽気管51に供給することについて説明したが、上述したように、ごみ焼却炉から排出された焼却灰や、集塵機58で捕集したダストを、塩化カリウム含有ダストとして供給してもよい。
[効果]
以上説明した本実施形態に係る発明は次の通りである。
1.ロータリーキルン(30)と、
前記ロータリーキルンの窯尻(30a)から、前記ロータリーキルンの排ガスを一部抽気する抽気管(51)と、
前記抽気管(51)を介して抽気された排ガスから、塩素分を除去する塩素バイパス設備(50)と
を有するセメント製造装置(1)において、
前記抽気管(51)に、塩化カリウム含有ダストを供給すること
を特徴とするセメント製造装置。
このような構成によれば、塩素バイパス設備に取り込まれる抽気ガスに塩化カリウム含有ダストを供給することで、微粒である塩化カリウム粒子をそのダストに吸着させることができる。その結果、抽気ガス中の塩化カリウム粒子の量が低減し、それにより、集塵機の濾布の目詰りや、輸送機内への塩化カリウム粒子の付着が防止される。
2.上記1に記載のセメント製造装置において、
前記塩化カリウム含有ダストは、塩化カリウムが気体として存在する雰囲気下で750℃以上に加熱された後、記雰囲気から取り出されたダストであること
を特徴とするセメント製造装置。
KClは750℃以上で一部気体及び液体として存在する。したがって750℃以上に加熱した後に冷却した場合、KClは、雰囲気中のダストの表面に付着することが多い。このように表面にKClが付着したダストを抽気管に供給することにより、上記1.の効果をより効率的に得ることができる。
3.上記2に記載のセメント製造装置において、
サスペンションプレヒータ(10)をさらに備え、
前記ロータリーキルン(30)内には、塩化カリウムが存在し、
前記サスペンションプレヒータ(10)は4段もしくは5段のサイクロンC1〜C4および/またはC1〜C5を有し、
前記サイクロンは、前記窯尻(30a)から順にボトムサイクロン(C1),C2,C3,C4、C5の順に直列接続され、
前記塩化カリウム含有ダストは、前記サイクロンC2で捕集されたダストであること
を特徴とするセメント製造装置。
ロータリーキルン内は1500℃以上になるためKClはほぼ揮発しているが、窯尻、仮焼炉、サイクロンC1の順に温度が低下し、サイクロンC2で捕集されるダストの温度はおよそ750℃である(セメント製造技術シンポジウム(1993年)44頁 表12 参照)。したがってサイクロンC2で分級されたダストにはほぼKClが付着しており、このC2ダストを抽気管に供給することにより、上記1.と同様の効果を得ることができる。また、C2ダストを供給するのみであるため、別途外部からダストを供給する必要がなく、設備改造も小さなものとすることができる。
4.上記2に記載のセメント製造装置において、
前記塩化カリウム含有ダストは
前記抽気管(51)を介して抽気された排ガスから、該排ガス中の塩素を冷却固化させて塩素固体とし、該塩素固化物を集塵機(58)で捕集したダストであること
を特徴とするセメント製造装置。
塩素バイパスダストを供給することで、上記1.2.と同様の効果を得ることができる。
5.上記1ないし上記4のいずれか1つに記載のセメント製造装置において、
前記塩素バイパス設備(58)のバッグフィルタで捕集されるダストの塩素濃度は、20重量%以下であること
を特徴とするセメント製造装置。
これにより、上記1.2.と同様の効果を得ることができる。
6.上記1ないし上記4のいずれか1つに記載のセメント製造装置において、
前記抽気管(51)に、この抽気管(51)内のガスを冷却する冷却器(53)を設け、
前記塩化カリウム含有ダストは、前記冷却器(53)、または前記冷却器(53)と前記窯尻(30a)との間に供給されること
を特徴とするセメント製造装置。
冷却器53、または冷却器53と窯尻30aとの間ではガス温度はさほど低下していないため、ダストに付着した塩化カリウム固体が液化し、ガスとして存在する塩化カリウムが液体塩化カリウムに取り込まれ、凝集しやすい。これに対し、冷却器53よりも塩素バイパス設備50側(以下、下流側)では既にガスが冷却されており、下流側にダストを供給しても塩化カリウムは液化しづらく、凝集しにくい。したがって冷却器53、または冷却器53と窯尻30aとの間にダストを供給することで、塩化カリウムを効率的に凝集させることができる。
上記2に記載のセメント製造装置において、
前記塩化カリウム含有ダストは、ごみ焼却炉から排出された焼却灰であること
を特徴とするセメント製造装置。
ごみ由来の塩素分を含有する焼却灰を供給することで、上記1.2.と同様の効果を得ることができる。
上記いずれか1つに記載のセメント製造装置において、
前記塩化カリウム含有ダストを空気圧送するブロワ44をさらに設けたこと
を特徴とするセメント製造装置。
空気圧送により、効率的にダストを供給できる。
1 セメント製造装置
10 サスペンションプレヒータ
14 シュート
21 仮焼炉
30 ロータリーキルン
32 キルンバーナ
35 クリンカクーラ
41 入口フッド
42 ライジングダクト
43 採取管
44 ブロワ
50 塩素バイパス設備
51 抽気管
53 冷却器
57 2次冷却器
58 集塵機
C1〜C4 サイクロン

Claims (7)

  1. ロータリーキルンと、
    前記ロータリーキルンの窯尻から、前記ロータリーキルンの排ガスを一部抽気する抽気管と、
    前記抽気管を介して抽気された排ガスから、塩素分を除去する塩素バイパス設備と
    を有するセメント製造装置において、
    前記抽気管に、塩化カリウム含有ダストを供給すること
    を特徴とするセメント製造装置。
  2. 請求項1に記載のセメント製造装置において、
    前記塩化カリウム含有ダストは、塩化カリウムが気体として存在する雰囲気下で750℃以上に加熱された後、前記雰囲気から取り出されたダストであること
    を特徴とするセメント製造装置。
  3. 請求項2に記載のセメント製造装置において、
    サスペンションプレヒータをさらに備え、
    前記ロータリーキルン内には、塩化カリウムが存在し、
    前記サスペンションプレヒータは4段もしくは5段のサイクロンC1〜C4および/またはC1〜C5を有し、
    前記サイクロンは、前記窯尻からC1,C2,C3,C4、C5が順に接続され、
    前記塩化カリウム含有ダストは、前記サイクロンC2で捕集されたダストであること
    を特徴とするセメント製造装置。
  4. 請求項2に記載のセメント製造装置において、
    前記塩化カリウム含有ダストは
    前記抽気管を介して抽気された排ガスから、該排ガス中の塩素を冷却固化させて塩素固体とし、該塩素固化物を集塵機で捕集したダストであること
    を特徴とするセメント製造装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のセメント製造装置において、
    前記塩素バイパス設備のバッグフィルタで捕集されるダストの塩素濃度は、20重量%以下であること
    を特徴とするセメント製造装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のセメント製造装置において、
    前記抽気管に、この抽気管内のガスを冷却する冷却器を設け、
    前記塩化カリウム含有ダストは、前記冷却器、または前記冷却器と前記窯尻との間に供給されること
    を特徴とするセメント製造装置。
  7. ロータリーキルンでクリンカ原料を焼成する工程と、
    前記ロータリーキルンの窯尻から、前記ロータリーキルンの排ガスを一部抽気し、抽気された排ガスから塩素分を除去する工程と、
    を有するセメント製造方法において、
    前記抽気管に塩化カリウム含有ダストを供給する工程をさらに有すること
    を特徴とするセメント製造方法。
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