JP4746158B1 - 塩素バイパスダストの空気輸送設備及び当該設備を備えたセメントキルン排ガスの処理システム - Google Patents

塩素バイパスダストの空気輸送設備及び当該設備を備えたセメントキルン排ガスの処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】塩素バイパスダストの輸送過程での配管閉塞を低減可能な塩素バイパスダストの輸送設備を提供する。
【解決手段】セメントキルン排ガスの入口及び出口、セメントキルン排ガスからダストを捕集するための集塵機、並びに捕集されたダストの出口を有する第一のダスト捕集タンクと、第一のダスト捕集タンクからのダストの入口、空気の入口、及びダストの空気輸送用出口を有し、当該ダストを圧縮空気により空気輸送するための加圧タンクと、大気圧露点が−35℃以下の乾燥した圧縮空気を加圧タンクに供給する空気供給源と、加圧タンクから第二の配管を通って空気輸送されるダストの入口、ダストを捕集するための集塵機、並びに空気の出口を有する第二のダスト捕集タンクとを備えたセメントキルン排ガスから捕集されたダストの空気輸送設備。
【選択図】図1

Description

本発明は、塩素バイパスダストの空気輸送設備に関する。また、本発明は本発明に係る塩素バイパスダストの空気輸送設備を備えたセメントキルン排ガスの処理システムに関する。
セメントキルン設備の排ガス中にはアルカリ塩化物やアルカリ硫酸塩などの揮発性成分が含まれている。これらの揮発性成分はセメントキルン設備内でプレヒーターとキルンの間を循環しながら次第に濃縮され、クリンカ中に取り込まれてセメントの品質に悪影響を及ぼすほか、プレヒーター等の内部壁面にコーティングとして付着して、プレヒーター等の内部壁面を閉塞させる原因になる為、セメントキルン窯尻付近の揮発性成分濃縮領域から排ガスを一部抽気している(特開平9−175847号公報、特開平11−35355号公報、特開2001−335348号公報、特許4435273号公報など)。この抽気された排ガス中の揮発性成分が冷却によって固化したものは塩素バイパスダストと呼ばれている。
塩素バイパスダストは、セメントクリンカ等と共に仕上ミルで処理することができるが、セメントキルンから仕上ミルまでは一定の距離があり、塩素バイパスダストをそこまで輸送する必要がある。従来の塩素バイパスダストの輸送方法としては、セメントキルン付近で貯蔵タンクから塩素バイパスダストを抜き出し、トラックで仕上ミル付近の貯蔵タンク迄輸送する方法がある(特開2000−354838号公報)。しかしながら、塩素バイパスダストは潮解性があるので、これら貯蔵タンクの壁面温度が低下すると吸湿により配管の閉塞を起こし、塩素バイパスダストが貯蔵タンクから抜き出し難くなるという問題があった。また、特許第3318714号公報には、塩素バイパスダストをセメントキルン系外に排出した後、空気輸送でセメント仕上げミルへ輸送する可能性について記載されているが、塩素バイパスダストは潮解性が高いため、空気輸送中に配管が閉塞することは目に見えており、これまで成功例はない。
これらの閉塞を防止するため、塩素バイパスダストに水を加えてスラリーとし、このスラリーをクリンカ、石膏及び混合材の少なくとも一つと共にセメント製造用のミルで混合する方法が提案されている(特開2000−354838号公報)。当該文献によれば、パイバスガス中のダストの粗粉分離工程を有する装置と組み合わせて適用することにより、スラリー生成量をセメント生産量に対して最大でも1%とすることが可能となることや、この量はクリンカ粉砕時に行うミル内散水量と同等以下であり、セメントの品質には影響を与えないことが記載されている。
特開平9−175847号公報 特開平11−35355号公報 特開2001−335348号公報 特許第4435273号公報 特開2000−354838号公報 特許第3318714号公報
しかしながら、特開2000−354838号公報に記載された塩素バイパスダストをスラリー化する方法だと、ミル内の散水ノズルの腐食や閉塞を起しやすいと考えられる。その結果、ノズルからの散水量制御が困難となり、散水量の変動によるミル出口温度の変動を起しやすく、セメントの品質の変動にも影響を与える懸念が残る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、塩素バイパスダストの仕上ミルまでのトラック輸送を不要化しつつ、スラリー化とは別の方法で、塩素バイパスダストの輸送過程での配管閉塞を低減することのできる塩素バイパスダストの輸送設備を提供することを課題とする。また、本発明は当該塩素バイパスダストの輸送設備を備えたセメントキルン排ガスの処理システムを提供することを課題とする。
本発明者は上記課題を解決するために鋭意検討したところ、塩素バイパスダストを系外に排出することなく、所定の露点をもつ除湿乾燥空気によって空気輸送することが有効であることを見出し、これに基づいて以下の発明を創作した。
本発明は一側面において、
セメントキルン排ガスの入口及び出口、セメントキルン排ガスからダストを捕集するための集塵機、並びに捕集されたダストの出口を有する第一のダスト捕集タンクと、
第一のダスト捕集タンクからのダストの入口、空気の入口、及びダストの空気輸送用出口を有し、当該ダストを圧縮空気により空気輸送するための加圧タンクと、ただし、第一のダスト捕集タンクにおけるダストの出口は加圧タンクにおけるダストの入口の上方にあり、両者は第一の配管によって連通されている、
大気圧露点が−35℃以下の乾燥した圧縮空気を加圧タンクに供給する空気供給源と、
加圧タンクから第二の配管を通って空気輸送されるダストの入口、ダストを捕集するための集塵機、並びに空気の出口を有する第二のダスト捕集タンクと、
を備えたセメントキルン排ガスから捕集されたダストの空気輸送設備である。
本発明に係る空気輸送設備は一実施形態において、第一のダスト捕集タンクのセメントキルン排ガスの入口に流入する排ガスは、大気圧露点が10〜40℃、温度が50〜150℃となるように予め除湿及び冷却されている。
本発明に係る空気輸送設備は別の一実施形態において、空気供給源は吸着式エアドライヤ又はヒートレス式エアドライヤを有する。
本発明に係る空気輸送設備は更に別の一実施形態において、加圧タンク内のガス温度が0〜40℃である。
本発明に係る空気輸送設備は更に別の一実施形態において、
加圧タンク内の圧力を監視する圧力スイッチ、
加圧タンク内のダスト量を監視するレベルスイッチ、及び、
加圧タンク内のダスト量が所定量に到達したことがレベルスイッチにより検知されると、第一のダスト捕集タンクからの加圧タンクへのダストの供給を停止し、加圧タンクを前記乾燥空気によって加圧し、所定の圧力に上昇したことが圧力スイッチにより検知されると第二のダスト捕集タンクへのダストの空気輸送を開始し、その後、所定の圧力に下降したことが圧力スイッチにより検知されるとダストの空気輸送を停止して、第一のダスト捕集タンクからの加圧タンクへのダストの供給を再開する制御機構を
更に備える。
本発明に係る空気輸送設備は更に別の一実施形態において、第一のダスト捕集タンクからの加圧タンクへのダストの供給を停止してから、第一のダスト捕集タンクからの加圧タンクへのダストの供給を再開するまでの時間が10分以内である。
本発明に係る空気輸送設備は更に別の一実施形態において、ダストが第一のダスト捕集タンクにおけるダストの出口から加圧タンクにおけるダストの入口へと第一の配管を通過中に、ダストが逆流しない程度の流量で加圧タンクから第一のダスト捕集タンクに向けて前記乾燥空気が第一の配管内を流れる。
本発明に係る空気輸送設備は更に別の一実施形態において、ダストを空気輸送中の加圧タンク内の圧力が0.1〜0.5MPaGである。
本発明に係る空気輸送設備は更に別の一実施形態において、加圧タンクから第二のダスト捕集タンクへのダストの空気輸送中は、加圧タンク中のダストが加圧タンクに流入する前記乾燥空気によって流動状態にある。
本発明に係る空気輸送設備は更に別の一実施形態において、加圧タンクが並列に2台以上設置されており、少なくとも一つの加圧タンクが空気輸送中には残りの加圧タンクの内少なくとも一つの加圧タンクに第一のダスト捕集タンクからダストが投入される。
本発明に係る空気輸送設備は更に別の一実施形態において、加圧タンクの前段に一次貯留タンクが直列に設置されており、後段の加圧タンクが空気輸送中には第一のダスト捕集タンクから一次貯留タンクにダストが投入される。
本発明は別の一側面において、
上記に記載の本発明に係る空気輸送設備及びセメントキルン排ガスの抽気設備を備えたセメントキルン排ガスの処理システムであって、
セメントキルン排ガスの抽気設備は、セメントキルン排ガスの一部を抽気するための抽気管と、抽気管内に除湿及び冷却のための空気を供給するための送風機と、抽気管の出口に連結された集塵用サイクロンと、サイクロンの出口に連結された空気冷却器と、空気冷却器内に除湿及び冷却のための空気を供給するための送風機と、誘引通風機とを備え、
第一のダスト捕集タンクの出口は誘引通風機に連結されており、
第二のダスト捕集タンクは捕集されたダストの出口を有し、当該出口はセメント製造用のミル又はセメントクリンカータンクに連通されている、
セメントキルン排ガスの処理システムである。
本発明に係るセメントキルン排ガスの処理システムは一実施形態において、第二のダスト捕集タンクにおける空気の出口は前記誘引通風機に連結されている。
本発明に係るセメントキルン排ガスの処理システムは別の一実施形態において、抽気管出口におけるガス流速を10m/s以上とする。
本発明に係る空気輸送設備及びセメントキルン排ガスの処理システムによれば、塩素バイパスダストが保管時や輸送時に潮解することによって、容器及び配管へのダストの付着やそれによる閉塞が発生してしまうのを軽減することができ、実用性のある塩素バイパスダストの空気輸送が可能となる。
本発明の一実施形態に係るセメントキルン排ガスの処理システムである。 本発明に係る塩素バイパスダストの空気輸送設備において、加圧タンクを並列に設置した場合の一例を示す模式図である。 本発明に係る塩素バイパスダストの空気輸送設備において、加圧タンクの前段に一次貯留タンクを設置した場合の一例を示す模式図である。
<1.空気輸送設備>
図1を参照すると、本発明に係る塩素バイパスダストの空気輸送設備は、一実施形態において、
セメントキルン排ガスの入口101及び出口102、セメントキルン排ガスからダストを捕集するための集塵機103、並びに捕集されたダストの出口104を有する第一のダスト捕集タンク100と、
第一のダスト捕集タンク100からのダストの入口201、空気の入口202、及びダストの空気輸送用出口203を有し、当該ダストを圧縮空気により空気輸送するための加圧タンク200と、ただし、第一のダスト捕集タンク100におけるダストの出口104は加圧タンク200におけるダストの入口201の上方にあり、両者は第一の配管105によって連通されている、
大気圧露点が−35℃以下の乾燥した圧縮空気を加圧タンク200に供給する空気供給源300と、
加圧タンク200から第二の配管204を通って空気輸送されるダストの入口401、ダストを捕集するための集塵機402、並びに空気の出口403を有する第二のダスト捕集タンク400と、
を備えている。
潮解とは、ある固体が大気中に曝されているとき、大気中の水蒸気を吸収してそれに溶解し水溶液をつくる現象である。セメント製造プロセスで抽気される排ガスを冷却することで生成する塩素バイパスダストは、主成分を塩化カリウム(以下、KCl)とするのが一般的である。純粋なKClは潮解性がないとされている報告があるが、塩素バイパスダストは塩化カリウム以外にもCaOやSiO2など他の成分が含まれているせいか、非常に高い潮解性を示す。表1は、常温、湿度100%の条件下における塩素バイパスダストとポルトランドセメントの含水率の保存時間依存性を示したものであるが、塩素バイパスダストの潮解性が如何に高いか理解することができる。
Figure 0004746158
第一のダスト捕集タンク100には、セメントキルン排ガスが入口101を介して流入してくる。流入してくるセメントキルン排ガス中には塩素バイパスダストが含まれており、これは集塵機103によって捕集される。集塵機の種類としては特に制限はないが、例えばバグフィルター、サイクロン、及び電気式集塵機が好適である。塩素バイパスダストが捕集された後の排ガスは出口102から排出される。
セメントキルン排ガスは一般に温度が900〜1100℃程度、大気圧露点が55℃以上、典型的には60〜70℃程度の高温多湿ガスである。このような高温多湿の状態でセメントキルン排ガスが第一のダスト捕集タンク100に流入すると、集塵機103の耐久限度を超えて機能不全となってしまうし、第一のダスト捕集タンク100内や第一の配管105内で水分の付着した塩素バイパスダストが潮解して閉塞を生じやすくなったりする。一方で、除湿を強力に実施するために除湿空気によってセメントキルン排ガスを冷却しようとすると設備コストが跳ね上がり、現実的ではない。
そこで、入口101に流入するセメントキルン排ガスは、大気圧露点が10〜40℃となるように予め除湿されていることが好ましく、大気圧露点が20〜30℃に除湿されていることがより好ましい。また、入口101に流入するセメントキルン排ガスは、温度が50〜150℃となるように予め冷却されていることが好ましく、温度が60〜100℃となるように予め冷却されていることがより好ましい。また、相対湿度としては100%未満であることが好ましく、50%以下であることがより好ましく、20%以下であることが更により好ましい。この範囲であれば冷却空気として外気を利用でき、集塵機103の耐久性、第一のダスト捕集タンク100内や第一の配管105内での潮解抑制の観点でも実用的である。冷却後の排ガス温度を低くすることで、バグフィルターの耐久性が向上し、バグフィルターに耐熱温度の低い安価品を用いる事も可能となる。所望の温度を維持してダストの潮解を防止するために、第一のダスト捕集タンク100の周囲を保温材で覆ったり、周囲にヒーターを設置したりするなどの任意の公知の手段で保温や加温をしてもよい。
セメントキルン排ガスの出口102から排出された排ガスは、例えば排気管106を通って誘引通風機108に向かうことができる。誘引通風機108を出た後は、ドライヤ、スタビライザー、電気集塵機などを必要に応じて経た後、煙突から排気することができる。誘引通風機108としては、セメントキルンの排ガスの大部分を誘引するキルンIDFを使用するのが便宜であり、経済的である。図1に係る実施形態においてもキルンIDFを使用している。誘引通風機108の上流には集塵機103で捕集しきれなかったダスト回収のためバッグフィルター排気ファン107を設置することが好ましく、図1の本実施形態においても設置されている。
一方、第一のダスト捕集タンク100内に捕集されたダストは、出口104から第一の配管105を通って下方の加圧タンク200へと向かう。図1に示すように、出口104は第一のダスト捕集タンク100内に回収されたダストが重力で抜き出せるように第一のダスト捕集タンク100の底部に設けるのが好ましく、また、第一のダスト捕集タンク100はダストを抜き取りやすくする観点から底部に向かってすぼむテーパー状又はコーン状に形成されているのが好ましい。また、第一のダスト捕集タンク100におけるダストの出口104を加圧タンク200におけるダストの入口201の上方に配置することで、出口104から排出されたダストが重力によって第一の配管105を通って加圧タンク200内へ自然に落下できるようになっている。ダストの入口201とダストの出口104を連通する第一の配管105は垂直方向に延びているのが好ましいが、ダストがスムーズに輸送される限り多少傾斜していても構わない。
図1に係る実施形態においては採用していないが、ダストが第一のダスト捕集タンク100におけるダストの出口104から加圧タンク200におけるダストの入口201へと第一の配管105を通過中に、ダストが逆流しない程度の流量で加圧タンク200から第一のダスト捕集タンク100に向けて後述する乾燥空気が第一の配管105内を流れるようにしてもよい。これによって、第一の配管105でのダストの潮解を抑制することができる。ダストの潮解を防止の観点から、第一の配管105を保温や加温をしてもよい。第一の配管105にはダストの流れを制御するためのバルブを設置することができる。例えば、ダストの出口104又はその近傍にダストの投入元弁501を設けることができ、ダストの入口201又はその近傍にダストの投入弁502を設けることができる。
加圧タンク200は第一のダスト捕集タンク100からのダストを収容する。所定量のダストが貯まると、密閉してダストの空気輸送に必要な圧力まで加圧した後、ダストの空気輸送用出口203に設置された輸送弁504を開けてダストを第二のダスト捕集タンク400まで空気輸送する。加圧時及び輸送時には圧縮空気が空気の入口202から第二の配管204を通って第二のダスト捕集タンク400内に導入される。
この圧縮空気は空気供給源300から空気配管303を通って加圧タンク200に供給される。空気供給源300は外気を利用した空気圧縮機301を備えるのが一般的であるが、これに限られない。空気供給源300と加圧タンク200の間の空気配管303には圧縮空気の供給を制御するための空気供給弁503を設置することができる。ダストの潮解防止の観点から極力露点の低い空気とすべきであり、具体的には大気圧露点が−35℃以下の乾燥空気を使用するのが望ましい。これにより、加圧タンク200内のガス温度が特に加熱したりしない常温(例えば0〜40℃、典型的には10〜30℃)であっても、実用可能な程度にダストの潮解を抑制することができる。圧縮空気の大気圧露点は−40℃以下であることがより好ましく、−50℃以下であることが更により好ましく、−60℃以下であることが最も好ましく、例示的には大気圧露点を−80℃〜−35℃とすることができる。このような乾燥空気は、例えば吸着式エアドライヤ又はヒートレス式エアドライヤなどのエアドライヤ302を備えた空気供給源300を使用することで入手可能である。
圧縮空気の圧力条件としては、輸送圧力が低すぎるとダストが目的地まで輸送できなくなる一方で、輸送圧力が高すぎると相対湿度が上昇してダストの潮解が起きやすくなるので、ダストを空気輸送中の加圧タンク200内の圧力が0.1〜0.5MPaGとなるように調節されるのが好ましい。
加圧タンク200から第二のダスト捕集タンク400へのダストの空気輸送中は、加圧タンク200中のダストが加圧タンク200に流入する前記乾燥空気によって流動状態にあることが好ましい。これによって、加圧タンク200中のダストが加圧タンク200の内壁に固着するのを抑制することができ、空気輸送後に加圧タンク200内に残留するダストを減らすこともできる。このためには、例えば、図1に示すように、加圧タンク200の底部に空気の入口202を設けることができる。加圧タンク200内に導入される圧縮空気によって加圧タンク200内に収容されているダストが流動化する。
加圧タンク200の周囲を保温材で覆ったり、周囲にヒーターを設置したりするなどの任意の公知の手段で保温や加温をすることもできる。また、図1に係る実施形態では採用していないが、空気供給源300がヒーターを備えることで、比較的高温の圧縮空気を供給することも出来る。これにより、加圧タンク200や第二の配管204内におけるガスの相対湿度を下げることができるので、ダストの潮解防止に役立つ。
第二のダスト捕集タンク400には入口401から空気輸送によってダストが導入される。第二のダスト捕集タンク400はダストを捕集するための集塵機402及び空気の出口403を有する。集塵機の種類としては特に制限はないが、例えばバグフィルターが好適である。ダストが捕集された後の空気は出口403から排出される。出口403から排出された空気はそのまま大気に放出してもよく、専用の排気系統を別途設けて排出してもよい。また、図1に示すように、出口403に排気管404を連結して、これを第一のダスト捕集タンク100の排気管106に合流させてもよい。これにより、排気系統が集約されるので経済的である。
第二のダスト捕集タンク400内は前述した乾燥空気が送り込まれているため、第二のダスト捕集タンク400内には水分の持ち込みがほとんどない。そのため、潮解を抑制しながら塩素バイパスダストを長期間保存することが可能となる。例えば、1週間以上の保存が可能であり、好ましくは1ヶ月以上保存することも可能である。保存期間終了後は、第二のダスト捕集タンク400からダストをスムーズに排出することができる。排出されたダストはロータリーバルブなどの弁を介して、近傍のセメント製造用のミル(仕上げミル)又はセメントクリンカータンクに投入することができる。
本発明に係る塩素バイパスダストの空気輸送設備は、加圧タンク200内の圧力を監視する圧力スイッチ601、及び加圧タンク200内のダスト量を監視するレベルスイッチ602を有することができ、これに基づいて空気輸送を制御する制御機構を備えることができる。例えば、制御機構は以下のような手順で空気輸送設備を稼働させることができる。加圧タンク200内のダスト量が所定量に到達したことがレベルスイッチ602により検知されると、第一のダスト捕集タンク100からの加圧タンク200へのダストの供給を停止し、加圧タンク200を乾燥空気によって加圧し、所定の圧力に上昇したことが圧力スイッチ601により検知されると第二のダスト捕集タンク400へのダストの空気輸送を開始し、その後、所定の圧力に下降したことが圧力スイッチ601により検知されるとダストの空気輸送を停止して、第一のダスト捕集タンク100からの加圧タンク200へのダストの供給を再開する。
図1に係る実施形態におけるより詳細な空気輸送設備の稼働手順について説明する。投入元弁501、投入弁502、空気供給弁503及び輸送弁504が閉じた状態から開始すると、まず、投入弁502及び投入元弁501が順に開くことで、第一のダスト捕集タンク100内のダストの加圧タンク200内への投入が開始される。加圧タンク200内のダスト量が所定量に到達したことがレベルスイッチ602により検知されると、投入元弁501及び投入弁502が順に閉じることで、第一のダスト捕集タンク100からの加圧タンク200へのダストの供給が停止される。次いで、空気供給弁503が開き、加圧タンク200内が乾燥空気によって加圧される。所定の圧力に上昇したことが圧力スイッチ601により検知されると、輸送弁504が開き、第二のダスト捕集タンク400へのダストの空気輸送が開始される。加圧タンク200内の圧力は、輸送すべきダストがなくなると急激に減少する。そのため、所定の圧力に下降したことが圧力スイッチ601により検知されると空気供給弁及び輸送弁を順に閉じることでダストの空気輸送を停止する。その後、投入弁502及び投入元弁501が順に開くことで、再び、第一のダスト捕集タンク100内のダストの加圧タンク200内への投入が開始され、先述した動作が繰り返し行われる。
加圧タンク200から第二のダスト捕集タンク400へダストを空気輸送している間は、第一のダスト捕集タンク100から加圧タンク200へのダストの供給が停止しているため、第一のダスト捕集タンク100にはダストが蓄積されていくことになる。しかしながら、第一のダスト捕集タンク100内は比較的に湿度が高い状態あるため、ダストの潮解抑制の観点からは、長時間ダストを第一のダスト捕集タンク100内に滞留させておくことは好ましいことではない。そこで、第一のダスト捕集タンク100からの加圧タンク200へのダストの供給を停止してから、第一のダスト捕集タンク100からの加圧タンク200へのダストの供給を再開するまでの時間は短い方が望ましく、例えば10分以内とするのが好ましく、5分以内とするのがより好ましい。ただし、この時間をあまりに短くするとバルブの開閉頻度が多くなり、バルブの寿命に悪影響を与えることから、1分以上とするのが好ましく、典型的には2〜4分とすることができる。
別法として、図2に示すように、加圧タンク200を並列に2台設置し、一方の加圧タンクが空気輸送中には他方の加圧タンクにダストを投入することができる。必要に応じて加圧タンク200は2台以上並列に設置してもよい。その場合、ある加圧タンクが空気輸送中には残りの加圧タンクに第一のダスト捕集タンクからダストが投入される。或いは、図3に示すように、加圧タンクの前段に一次貯留タンク205を直列に設置し、後段の加圧タンク200が空気輸送中には前段の一次貯留タンク205にダストを投入し、空気輸送が終了すると、一次貯留タンクから加圧タンクにダストが投入されるようにすることができる。このようにすることで、第一のダスト捕集タンク100からダストを連続的に排出することができるようになる。一次貯留タンク205に加圧タンク200に送るのと同様の乾燥空気を送り、内部を乾燥状態に保持することもできる。
<2.セメントキルン排ガスの処理システム>
上記で説明した本発明に係る塩素バイパスダストの空気輸送設備はセメントキルン排ガスの抽気設備と組み合わせてセメントキルン排ガスの処理システムを構成することができる。これによって、セメントキルンから抽気された排ガスから塩素バイパスダストを回収し、これを仕上ミルで処理するまでの一連の工程を配管システムによって連続的に行うことができるようになる。本発明に係るセメントキルン排ガスの処理システムによれば、塩素バイパスダストの仕上ミルまでのトラック輸送が不要となり、塩素バイパスダストの輸送過程での配管閉塞の低減、及び仕上ミル内の散水ノズルの腐食や閉塞を低減することができ、実用性のある塩素バイパスダストの空気輸送が可能となる。
図1を参照すると、本発明に係るセメントキルン排ガスの処理システムは一実施形態において、前述した本発明に係る塩素バイパスダストの空気輸送設備及びセメントキルン排ガスの抽気設備を備えており、セメントキルン排ガスの抽気設備は、セメントキルン排ガスの一部を抽気するための抽気管702と、抽気管702内に除湿及び冷却のための空気を供給するための送風機703と、抽気管702の出口に連結された集塵用サイクロン704と、サイクロン704の出口に連結された空気冷却器705と、空気冷却器705内に除湿及び冷却のための空気を供給するための送風機706と、誘引通風機108とを備え、第一のダスト捕集タンク100の入口101は空気冷却器705と排気管710によって連通しており、第一のダスト捕集タンク100の出口102は誘引通風機108に排気管106によって連通されており、第二のダスト捕集タンク400は捕集されたダストの出口403を有し、当該出口はセメント製造用のミル又はセメントクリンカータンクに連通されている。
抽気管702は、ロータリーキルンから排出された揮発性成分を含有する排ガスの一部を抽気する。排ガスは先述したような高温多湿ガスである。抽気管702は、キルン窯尻701の他、キルン窯尻701から直上に延びたライジングダクトや仮焼炉の途中に設けられるのが一般的である。図1ではライジングダクトから抽気している。抽気管702には送風機703がダクトによって連結されており、そこから除湿及び冷却のための空気がサイクロン704の方向に流れるように抽気管702に押し込まれる。導入された空気は抽気された排ガスと混合しながら排ガスを冷却及び除湿する。先述したように、ここで使用する空気は外気で十分であるが、冷却速度確保の理由により、抽気管702の出口におけるガス流速を10m/s以上とすることが好ましく、例えば10〜30m/sとすることができる。
抽気管702を出た排ガスと冷却空気の混合ガスは、排気管709を通って集塵用サイクロン704に導入され、粗粒が分離される。その後、混合ガスは、空気冷却器705内で、送風機706により押し込まれる冷却空気と混合されて更に冷却される。その後、混合ガスは排気管702を通って第一のダスト捕集タンク100に導入され、排ガス中から塩素バイパスダストが第一のダスト捕集タンク100内に回収される。送風機703及び送風機706から供給される除湿及び冷却のための空気の量は、第一のダスト捕集タンク100内に流入するセメントキルン排ガスの温度及び湿度が先述した範囲内になるように調節すればよい。第一のダスト捕集タンク100内に塩素バイパスダストが導入された後の塩素バイパスダストの空気輸送設備の動作に関しては先述したとおりである。
以下、実施例を用いて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1の実施形態におけるセメントキルン排ガスの処理システムを以下の稼働条件にて1週間運転した。
<稼働条件>
(1)抽気管702入口のセメントキルン排ガス:
−温度:900〜1100℃、
−大気圧露点:60〜69℃
−風量:150[m3N/min]
(2)冷却及び除湿用の空気:
−外気(温度:2〜16℃、大気圧露点:−5〜11℃)
−抽気管702へ送風機より送り込まれる空気風量:250[m3N/min]
−冷却器705へ送風機より送り込まれる空気風量:320[m3N/min]
(3)抽気管702出口におけるガス流速:15m/s
(4)入口101に流入するセメントキルン排ガス:
−ガス温度:58〜82℃
−大気圧露点:30〜39℃)
(5)第一のダスト捕集タンク100の集塵機103:バグフィルター
(6)第一のダスト捕集タンク100の保温の有無:有り(保温材+電気ヒーター)
(7)第一の配管105の保温の有無:有り(保温材)
(8)加圧タンク200内のガス温度:12〜38℃
(9)空気輸送中の加圧タンク内の圧力:0.15MPaG
(10)輸送用空気供給源:
空気圧縮機
吸着式エアドライヤ(CKD社製SHD3045)
(11)輸送用空気の大気圧露点:−40〜−56℃)
(12)加圧タンク200の保温の有無:有り(保温材)
(13)第二のダスト捕集タンク400の集塵機402:バグフィルター
(14)第一のダスト捕集タンク100からの加圧タンク200へのダストの供給を停止してから、第一のダスト捕集タンク100からの加圧タンク200へのダストの供給を再開するまでの時間:約2分
(15)圧力スイッチ高(PIS H)設定値:0.15MPaG
(16)圧力スイッチ低(PIS L)設定値:0.06MPaG
(17)レベルスイッチ高(LS H)設定値:0.1m3
(18)空気輸送の距離:150m
抽気管702入口のセメントキルン排ガス、及び入口101に流入するセメントキルン排ガスの露点はJIS Z8808−1995に基づき、排ガス中の水分量を吸湿管を用いて測定して算出した。
冷却及び除湿用の空気の露点及び輸送用空気の露点は静電容量式温湿度センサーにより測定した。
なお、抽気管702内の排ガスの一部をサンプリングし、冷却することで得られた塩素バイパスダストの化学分析を行ったところ、表2に記載のような結果であった。
Figure 0004746158
上記稼働条件でセメントキルン排ガスの処理システムを運転した結果、第一の配管105、加圧タンク200及び第二の配管204の何れにもダストの付着はほとんど見られなかった。
(実施例2)
稼働条件を以下のように変更した他は実施例1と同様に図1に実施形態におけるセメントキルン排ガスの処理システムを1週間運転した。
<稼働条件>
(1)冷却及び除湿用の空気:
−外気(温度:2〜16℃、大気圧露点:−5〜11℃)
−抽気管702へ送風機より送り込まれる空気風量:100[m3N/min]
−冷却器705へ送風機より送り込まれる空気風量:100[m3N/min]
(2)抽気管702出口におけるガス流速:6m/s
(3)入口101に流入するセメントキルン排ガス:
−ガス温度:230〜270℃
−大気圧露点:43〜52℃
(4)加圧タンク200内のガス温度:65〜98℃
上記稼働条件でセメントキルン排ガスの処理システムを運転した結果、第一の配管105、加圧タンク200及び第二の配管204の何れにもダストの付着はほとんど見られなかった。しかしながら、第一のダスト捕集タンクに流入するセメントキルン排ガスの温度が高すぎるため、バグフィルターの寿命に影響を与えると考えられる。具体的には、高温によるバグフィルターの濾布の樹脂の劣化寿命に影響を与え、半年の連続運転が不可能となるだろう。
(比較例1)
圧縮空気をエアドライヤで乾燥させなかった他は、実施例1と同様の条件でセメントキルン排ガスの処理システムを1週間稼働させた。輸送用空気の大気圧露点は−5〜5℃であった。その結果、第一の配管105、加圧タンク200及び第二の配管204の何れにおいても実施例1よりも多量のダストの付着、成長し、管内閉塞を起し、試験の途中で連続運転が不可能となった。
100 第一のダスト捕集タンク
101 セメントキルン排ガスの入口
102 セメントキルン排ガスの出口
103 集塵機
104 ダストの出口
105 第一の配管
106 排気管
107 バッグフィルター排気ファン
108 誘引通風機
200 加圧タンク
201 第一のダスト捕集タンクからのダストの入口
202 空気の入口
203 ダストの空気輸送用出口
204 第二の配管
205 一次貯留タンク
300 空気供給源
301 空気圧縮機
302 エアドライヤ
303 空気配管
400 第二のダスト捕集タンク
401 空気輸送されるダストの入口
402 集塵機
403 空気の出口
501 投入元弁
502 投入弁
503 空気供給弁
504 輸送弁
601 圧力スイッチ
602 レベルスイッチ
701 キルン窯尻
702 抽気管
703 送風機
704 集塵用サイクロン
705 空気冷却器
706 送風機
709 排気管
710 排気管

Claims (14)

  1. セメントキルン排ガスの入口及び出口、セメントキルン排ガスからダストを捕集するための集塵機、並びに捕集されたダストの出口を有する第一のダスト捕集タンクと、
    第一のダスト捕集タンクからのダストの入口、空気の入口、及びダストの空気輸送用出口を有し、当該ダストを圧縮空気により空気輸送するための加圧タンクと、ただし、第一のダスト捕集タンクにおけるダストの出口は加圧タンクにおけるダストの入口の上方にあり、両者は第一の配管によって連通されている、
    大気圧露点が−35℃以下の乾燥した圧縮空気を加圧タンクに供給する空気供給源と、
    加圧タンクから第二の配管を通って空気輸送されるダストの入口、ダストを捕集するための集塵機、並びに空気の出口を有する第二のダスト捕集タンクと、
    を備えたセメントキルン排ガスから捕集されたダストの空気輸送設備。
  2. 第一のダスト捕集タンクのセメントキルン排ガスの入口に流入する排ガスは、大気圧露点が10〜40℃、温度が50〜150℃となるように予め除湿及び冷却されている請求項1に記載の空気輸送設備。
  3. 空気供給源は吸着式エアドライヤ又はヒートレス式エアドライヤを有する請求項1又は2に記載の空気輸送設備。
  4. 加圧タンク内のガス温度が0〜40℃である請求項1〜3の何れか一項に記載の空気輸送設備。
  5. 加圧タンク内の圧力を監視する圧力スイッチ、
    加圧タンク内のダスト量を監視するレベルスイッチ、及び、
    加圧タンク内のダスト量が所定量に到達したことがレベルスイッチにより検知されると、第一のダスト捕集タンクからの加圧タンクへのダストの供給を停止し、加圧タンクを前記乾燥空気によって加圧し、所定の圧力に上昇したことが圧力スイッチにより検知されると第二のダスト捕集タンクへのダストの空気輸送を開始し、その後、所定の圧力に下降したことが圧力スイッチにより検知されるとダストの空気輸送を停止して、第一のダスト捕集タンクからの加圧タンクへのダストの供給を再開する制御機構を
    更に備えた請求項1〜4の何れか一項に記載の空気輸送設備。
  6. 第一のダスト捕集タンクからの加圧タンクへのダストの供給を停止してから、第一のダスト捕集タンクからの加圧タンクへのダストの供給を再開するまでの時間が10分以内である請求項5に記載の空気輸送設備。
  7. ダストが第一のダスト捕集タンクにおけるダストの出口から加圧タンクにおけるダストの入口へと第一の配管を通過中に、ダストが逆流しない程度の流量で加圧タンクから第一のダスト捕集タンクに向けて前記乾燥空気が第一の配管内を流れる請求項1〜6の何れか一項に記載の空気輸送設備。
  8. ダストを空気輸送中の加圧タンク内の圧力が0.1〜0.5MPaGである請求項1〜7の何れか一項に記載の空気輸送設備。
  9. 加圧タンクから第二のダスト捕集タンクへのダストの空気輸送中は、加圧タンク中のダストが加圧タンクに流入する前記乾燥空気によって流動状態にある請求項1〜8の何れか一項に記載の空気輸送設備。
  10. 加圧タンクが並列に2台以上設置されており、少なくとも一つの加圧タンクが空気輸送中には残りの加圧タンクの内少なくとも一つの加圧タンクに第一のダスト捕集タンクからダストが投入される請求項1〜4の何れか一項に記載の空気輸送設備。
  11. 加圧タンクの前段に一次貯留タンクが直列に設置されており、後段の加圧タンクが空気輸送中には第一のダスト捕集タンクから一次貯留タンクにダストが投入される請求項1〜4の何れか一項に記載の空気輸送設備。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載の空気輸送設備及びセメントキルン排ガスの抽気設備を備えたセメントキルン排ガスの処理システムであって、
    セメントキルン排ガスの抽気設備は、セメントキルン排ガスの一部を抽気するための抽気管と、抽気管内に除湿及び冷却のための空気を供給するための送風機と、抽気管の出口に連結された集塵用サイクロンと、サイクロンの出口に連結された空気冷却器と、空気冷却器内に除湿及び冷却のための空気を供給するための送風機と、誘引通風機とを備え、
    第一のダスト捕集タンクの出口は誘引通風機に連結されており、
    第二のダスト捕集タンクは捕集されたダストの出口を有し、当該出口はセメント製造用のミル又はセメントクリンカータンクに連通されている、
    セメントキルン排ガスの処理システム。
  13. 第二のダスト捕集タンクにおける空気の出口は前記誘引通風機に連結されている請求項12に記載のセメントキルン排ガスの処理システム。
  14. 抽気管出口におけるガス流速を10m/s以上とする請求項12又は13に記載のセメントキルン排ガスの処理システム。
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