JP2013159516A - メチオニン高濃度含有液体肥料 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間安定で低温時にも水に溶けやすいため、使い易く、果実の着色促進、糖度増進に好適なメチオニン高濃度含有液体肥料を提供する。
【解決手段】少なくとも、メチオニン20〜40質量%と、水とを含有し、pHを11以上とすることを特徴とするメチオニン高濃度含有液体肥料。更に、鉄分0.01〜1質量%を含有することが好ましく、鉄分として硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、グルコン酸鉄、クエン酸鉄、乳酸鉄及び酢酸鉄から得られる少なくとも1種が好ましい。
【選択図】なし
【解決手段】少なくとも、メチオニン20〜40質量%と、水とを含有し、pHを11以上とすることを特徴とするメチオニン高濃度含有液体肥料。更に、鉄分0.01〜1質量%を含有することが好ましく、鉄分として硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、グルコン酸鉄、クエン酸鉄、乳酸鉄及び酢酸鉄から得られる少なくとも1種が好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明は、植物生長調節作用を有するメチオニンを高濃度に含有したメチオニン高濃度含有液体肥料に関する。
一般に、メチオニンには、水稲の倒伏防止効果(例えば、非特許文献1参照)、果実類の成熟促進(例えば、非特許文献2参照、特許文献1参照)などの効果も知られている。
しかしながら、メチオニンは、水になじみ難く、水表面に浮かぶ為に攪拌効率が悪くなり、溶け難い。更に、液状肥料中に5質量%以上のメチオニンを含有させようとすると、二層分離し、数日で凝集して使用できなくなるなどの課題がある。そのために、施用時に水に溶かす時間がかかり、多大な労力を要し、また、溶け残ったメチオニンが肥料散布用のノズルに詰まり、散布できなくなるなどの課題を生じているのが現状である。
しかしながら、メチオニンは、水になじみ難く、水表面に浮かぶ為に攪拌効率が悪くなり、溶け難い。更に、液状肥料中に5質量%以上のメチオニンを含有させようとすると、二層分離し、数日で凝集して使用できなくなるなどの課題がある。そのために、施用時に水に溶かす時間がかかり、多大な労力を要し、また、溶け残ったメチオニンが肥料散布用のノズルに詰まり、散布できなくなるなどの課題を生じているのが現状である。
一方、従来において、メチオニンを含有する肥料としては、例えば、メチオニン5〜50質量%と、天然多糖類0.001〜5質量%とを含有するペースト状のメチオニン高濃度含有肥料(本願出願人らによる特許文献2参照)が知られている。
しかしながら、この特許文献1に記載される肥料は、半年以上の長期保存をした場合、底部のメチオニン濃度が高くなり、濃度勾配を生じる。そのため、十分に振って使用しないと、ペースト肥料上部のメチオニン濃度が低くなり、メチオニンの効果が不足することになる。また、このペースト状肥料は、溶けていないメチオニンを天然多糖類で分散させているため、使用時に水道水で稀釈する際に、このメチオニンが完全に溶けたことを肉眼で判断し難い。更に、低温時に使う場合は増粘して水に溶け難くなる。このようにペースト状のメチオニン高濃度含有肥料は、使い難い点に若干の課題がある。
太田保夫・中山正義:メチオニンによる水稲の倒伏防止、日本作物学会記事別号、47(1).191−192(1978)
関本均:植物に対するメチオニンの作用、季刊肥料、101号、102−107(2005、平成17年6月)
本発明は、上記従来技術の課題及び現状に鑑み、これを解消しようとするものであり、メチオニンを高濃度に含有した肥料であってもペースト状では無く、水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来技術の課題などについて鋭意検討した結果、メチオニンを高濃度(20〜40質量%)に含有させると共に、鉄を特定の範囲で含有せしめることにより、上記目的の水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料が得られることを見いだし、本発明を完成することに至ったのである。
すなわち、本発明のメチオニン高濃度含有液体肥料は、次の(1)〜(9)に存する。
(1) 少なくとも、メチオニン20〜40質量%と、水とを含有し、pHを11以上とすることを特徴とするメチオニン高濃度含有液体肥料。
(2) 更に、鉄分0.01〜1質量%を含有することを特徴とする上記(1)に記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(3) 鉄分が硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、グルコン酸鉄、クエン酸鉄、乳酸鉄及び酢酸鉄から得られる少なくとも1種である上記(2)記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(4) クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、ギ酸、乳酸及び酢酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種の酸を0.02〜5質量%含有することを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(5) 葉面散布剤であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(6) 柑橘類の着色促進剤であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(7) 柑橘類の糖度増進剤であることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(8) りんご、ぶどう、おうとう、いちご、メロン、マンゴー、日本梨、洋梨、パイナップル、柿、もも、すももの糖度増進剤であることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(9) リン酸又は亜リン酸を含有しないことを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(1) 少なくとも、メチオニン20〜40質量%と、水とを含有し、pHを11以上とすることを特徴とするメチオニン高濃度含有液体肥料。
(2) 更に、鉄分0.01〜1質量%を含有することを特徴とする上記(1)に記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(3) 鉄分が硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、グルコン酸鉄、クエン酸鉄、乳酸鉄及び酢酸鉄から得られる少なくとも1種である上記(2)記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(4) クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、ギ酸、乳酸及び酢酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種の酸を0.02〜5質量%含有することを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(5) 葉面散布剤であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(6) 柑橘類の着色促進剤であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(7) 柑橘類の糖度増進剤であることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(8) りんご、ぶどう、おうとう、いちご、メロン、マンゴー、日本梨、洋梨、パイナップル、柿、もも、すももの糖度増進剤であることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
(9) リン酸又は亜リン酸を含有しないことを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
本発明によれば、メチオニンを高濃度に含有した肥料であっても、元々液体になっているため、長期間保存による濃度勾配は発生せずに、低温時に使う場合も容易に水で稀釈できる、安定性に優れたメチオニン高濃度含有液体肥料が提供される。
以下に、本発明に係るメチオニン高濃度含有液体肥料の実施形態について詳細に説明する。
本発明のメチオニン高濃度含有液体肥料は、少なくとも、メチオニン20〜40質量%と、水とを含有し、pHを11以上とすることを特徴とするものである。
本発明のメチオニン高濃度含有液体肥料は、少なくとも、メチオニン20〜40質量%と、水とを含有し、pHを11以上とすることを特徴とするものである。
本発明に用いるメチオニンは、特に限定されず、例えば、市販のメチオニンを使用でき、その含有量は、液体肥料全量に対して、20〜40質量%(以下、単に「%」という)、好ましくは、20〜30%含有することが望ましい。
このメチオニンの含有量が20%未満では柑橘類の着色促進効果及び糖度増進効果が低く、一方、40%を超える含有では低温で長期間保管した場合に不溶物を生じる。
このメチオニンの含有量が20%未満では柑橘類の着色促進効果及び糖度増進効果が低く、一方、40%を超える含有では低温で長期間保管した場合に不溶物を生じる。
本発明では、メチオニンの溶解性、長期間又は低温での保存安定性の点から、メチオニン高濃度含有液体肥料のpH値を11以上にすることが必要であり、好ましくは、pHが11を超え13.5以下が望ましい。
液体肥料のpH値を11以上にするためには、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムなどのpH調整剤を含有することなどにより容易に調整される。なお、これらのpH調整剤の含有量は20%以下であるので、液体肥料としての使用には何等悪影響を及ぼすものでない。
このメチオニン高濃度含有液体肥料のpHが11未満では、高濃度のメチオニンが溶けきれず、水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料を製造できないこととなる。
液体肥料のpH値を11以上にするためには、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムなどのpH調整剤を含有することなどにより容易に調整される。なお、これらのpH調整剤の含有量は20%以下であるので、液体肥料としての使用には何等悪影響を及ぼすものでない。
このメチオニン高濃度含有液体肥料のpHが11未満では、高濃度のメチオニンが溶けきれず、水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料を製造できないこととなる。
本発明では、更に、肥料の経時安定性及び低温時水稀釈容易性、メチオニン本来の機能を更に向上する点、肥料成分としての供給の点から、鉄分を含有することが好ましい。
鉄分として含有する鉄の種類等は特に限定はしないが、水溶性のものが好ましく、例えば、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、グルコン酸鉄、クエン酸鉄、乳酸鉄、酢酸鉄などから得られる少なくとも1種(各単独又は2種以上の混合物、以下同様)が好ましく、更に好ましくは、柑橘類の着色促進効果及び糖度増進効果の点から、硫酸鉄(硫酸第一鉄)、塩化鉄(塩化第ニ鉄)、硝酸鉄が望ましい。
鉄分として含有する鉄の種類等は特に限定はしないが、水溶性のものが好ましく、例えば、硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、グルコン酸鉄、クエン酸鉄、乳酸鉄、酢酸鉄などから得られる少なくとも1種(各単独又は2種以上の混合物、以下同様)が好ましく、更に好ましくは、柑橘類の着色促進効果及び糖度増進効果の点から、硫酸鉄(硫酸第一鉄)、塩化鉄(塩化第ニ鉄)、硝酸鉄が望ましい。
これらの鉄分の含有量は、液体肥料全量に対して、鉄分換算で0.01〜1%、好ましくは、0.01〜0.5%含有することが望ましい。
この鉄分の含有量が0.01%未満では更なる柑橘類の着色促進効果及び糖度増進効果が低く、一方、1%を超える含有では低温で長期間保管した場合に不溶物を生じる。
この鉄分の含有量が0.01%未満では更なる柑橘類の着色促進効果及び糖度増進効果が低く、一方、1%を超える含有では低温で長期間保管した場合に不溶物を生じる。
本発明では、更にまた、メチオニン高濃度含有液体肥料中の鉄分の安定性、安全性の点から、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、ギ酸、乳酸および酢酸よりなる群より選んだ少なくとも1種の酸を含有することが望ましい。
これらの酸の含有量は、液体肥料全量に対して、0.02〜5%、好ましくは0.02〜2%含有することが望ましい。
この酸の含有量が0.02%未満では長期間保存した場合に鉄が不溶化し、一方、5%を超える含有ではpH値が下がり、作り難くなる。
これらの酸の含有量は、液体肥料全量に対して、0.02〜5%、好ましくは0.02〜2%含有することが望ましい。
この酸の含有量が0.02%未満では長期間保存した場合に鉄が不溶化し、一方、5%を超える含有ではpH値が下がり、作り難くなる。
本発明のメチオニン高濃度含有液体肥料は、上記各成分の他、残部は水(水道水、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水等)で調整される。
また、本発明では、上記メチオニン、残部となる水、好ましく含有する鉄分、上記の酸以外に、更に、植物の生長促進などの更なる向上の点から、本発明の効果を損なわない範囲で、例えば、肥料成分となる窒素、リン酸、カリ、苦土、マンガン、硼素、銅、亜鉛、モリブデンの少なくとも1種以上を含有することができる。なお、窒素、リン酸、カリ、苦土、マンガン、硼素、銅、亜鉛、モリブデンとしては、肥料取締法で使用が認められている原料又は材料により用いることができる。
これらの各成分の含有量は、液体肥料全量に対して、0.1〜15%が好ましく、更に好ましくは、5〜10%が望ましい。なお、窒素、カリなどの含有量は、純分量であり、窒素分としては、尿素、硝酸アンモニウム、硝酸カリなどの使用で調整でき、カリ分としては、硝酸カリなどの使用で調整できる(実施例においても同様)。
また、本発明では、上記メチオニン、残部となる水、好ましく含有する鉄分、上記の酸以外に、更に、植物の生長促進などの更なる向上の点から、本発明の効果を損なわない範囲で、例えば、肥料成分となる窒素、リン酸、カリ、苦土、マンガン、硼素、銅、亜鉛、モリブデンの少なくとも1種以上を含有することができる。なお、窒素、リン酸、カリ、苦土、マンガン、硼素、銅、亜鉛、モリブデンとしては、肥料取締法で使用が認められている原料又は材料により用いることができる。
これらの各成分の含有量は、液体肥料全量に対して、0.1〜15%が好ましく、更に好ましくは、5〜10%が望ましい。なお、窒素、カリなどの含有量は、純分量であり、窒素分としては、尿素、硝酸アンモニウム、硝酸カリなどの使用で調整でき、カリ分としては、硝酸カリなどの使用で調整できる(実施例においても同様)。
また、本発明では、上記各成分の他に肥料取締法により使用が認められている原料や材料を用いても良い。また、本発明のメチオニン高濃度含有液体肥料のpHは、11以上とするものであるが、対象作物や農作業者への影響を考慮すると水道水で希釈した場合、その希釈液のpHが6〜10程度になることが好ましい。
更に、本発明では、本発明の効果を損なわない範囲で、使用する際には他の肥料や農薬と混合使用しても良い。なお、リン酸又は亜リン酸を含有すると、比較的高い濃度で柑橘類に葉面散布した場合には、果実の着色促進効果と糖度は向上するが、果実表面に緑班が発生して果実の商品価値を損なう場合がある。市販の着色促進剤や糖度増進剤にはリン酸又は亜リン酸を含有するものが殆どである。そのため、本発明の水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料は、リン酸又は亜リン酸を含有しない場合には、果実の着色促進効果と糖度増進効果を有し、更に、果実表面に緑班を発生させない特徴を有するものとなる。
更に、本発明では、本発明の効果を損なわない範囲で、使用する際には他の肥料や農薬と混合使用しても良い。なお、リン酸又は亜リン酸を含有すると、比較的高い濃度で柑橘類に葉面散布した場合には、果実の着色促進効果と糖度は向上するが、果実表面に緑班が発生して果実の商品価値を損なう場合がある。市販の着色促進剤や糖度増進剤にはリン酸又は亜リン酸を含有するものが殆どである。そのため、本発明の水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料は、リン酸又は亜リン酸を含有しない場合には、果実の着色促進効果と糖度増進効果を有し、更に、果実表面に緑班を発生させない特徴を有するものとなる。
このように構成される本発明の水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料は、少なくとも、メチオニン20〜40%と、水とを含有し、pHを11以上とすることにより、更に、好ましい形態として鉄分、更にまた、クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、ギ酸、乳酸および酢酸よりなる群より選んだ少なくとも1種の酸を含有することにより、水溶液であっても長期間(数年経過しても)安定で分離したり、凝集することが無く、水溶液状であるために水で容易に稀釈できる。このため、水稀釈液の濃度差が無く、均一濃度で作物に施肥、例えば、葉面散布剤として散布することができることとなる。
なお、本発明の水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料は、上記葉面散布以外に、土壌に適用する肥料、水耕栽培用肥料として使用することもできる。
また、本発明の水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料は、メチオニンを高濃度に含有しても、水に溶けやすく、低温時に使う場合も溶けやすいものであり、柑橘類の着色促進や糖度増進などの果実の品質向上に好適に用いることができる。特に、本発明の水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料は、りんご、ぶどう、おうとう、いちご、メロン、マンゴー、日本梨、洋梨、パイナップル、柿、もも、すももなどの糖度増進剤として好適に用いることができる。
なお、本発明の水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料は、上記葉面散布以外に、土壌に適用する肥料、水耕栽培用肥料として使用することもできる。
また、本発明の水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料は、メチオニンを高濃度に含有しても、水に溶けやすく、低温時に使う場合も溶けやすいものであり、柑橘類の着色促進や糖度増進などの果実の品質向上に好適に用いることができる。特に、本発明の水溶液状のメチオニン高濃度含有液体肥料は、りんご、ぶどう、おうとう、いちご、メロン、マンゴー、日本梨、洋梨、パイナップル、柿、もも、すももなどの糖度増進剤として好適に用いることができる。
次に、本発明を実施例及び比較例に基づき説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
〔実施例1〜11及び比較例1〜8〕
下記表1に示す配合組成〔全量100%〕で液体肥料を調製し、下記方法により、pH濃度、安定性及び稀釈容易性(低水温条件)を評価した。
これらの結果を下記表1に示す。
下記表1に示す配合組成〔全量100%〕で液体肥料を調製し、下記方法により、pH濃度、安定性及び稀釈容易性(低水温条件)を評価した。
これらの結果を下記表1に示す。
(pH濃度の測定方法)
pH濃度(25℃)は、pH濃度測定装置(ガラス電極式水素イオン濃度指示計、東亜ディーケーケー株式会社製)により測定した。
pH濃度(25℃)は、pH濃度測定装置(ガラス電極式水素イオン濃度指示計、東亜ディーケーケー株式会社製)により測定した。
(安定性の評価方法)
安定性の評価は、製造後6ヶ月室温で保管後の外観を目視で、下記評価基準で評価した。
評価基準:
○:不溶物が無く、清澄で使用上問題無い。
△:不溶物が少し有り、やや使い難い。
×:不溶物が多く、使用できない。
安定性の評価は、製造後6ヶ月室温で保管後の外観を目視で、下記評価基準で評価した。
評価基準:
○:不溶物が無く、清澄で使用上問題無い。
△:不溶物が少し有り、やや使い難い。
×:不溶物が多く、使用できない。
(稀釈容易性の評価方法)
稀釈容易性の評価は、液体肥料(製造直後)2gを低温の水道水(10℃)1Lに添加し、ペラ部分長が6cmの十字型攪拌棒で攪拌(120rpm)して、下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:10秒以内に溶解する。
○:10秒〜30秒で溶解する。
△:30秒〜5分で溶解する。
×:5分でも溶解せず、使用できない。
稀釈容易性の評価は、液体肥料(製造直後)2gを低温の水道水(10℃)1Lに添加し、ペラ部分長が6cmの十字型攪拌棒で攪拌(120rpm)して、下記評価基準で評価した。
評価基準:
◎:10秒以内に溶解する。
○:10秒〜30秒で溶解する。
△:30秒〜5分で溶解する。
×:5分でも溶解せず、使用できない。
上記表1の結果において、安定性を見ると、比較例1及び2に示したようにpH調整しないメチオニンが15%、25%の場合は安定性が悪く(二層分離)、比較例3及び4に示したように、メチオニンが40%超過の場合はpH濃度を11以上としても安定性が悪く、また、比較例5及び6に示したように、メチオニンが25%、35%でもpH濃度が11未満では安定性が悪いことが判った。
更に、比較例7は、メチオニン55%に、鉄分、酸を含有した場合もpH濃度を11以上としても安定性が悪く、比較例8は、メチオニン25%に、鉄分、酸を含有した場合もpH濃度を11未満とした場合も安定性が悪いことが判った。
これに対して、本発明範囲となる実施例1〜11では、安定性に優れることが判った。なお、実施例7、8に示したように有機酸が5%超過以上又は0.02%以下ではやや安定性が悪くなることが判った。
また、稀釈容易性についてみると、比較例は、全てにおいて10℃水道水への稀釈性が悪く、メチオニン含有量の比較的低い比較例1及び8は、攪拌を長く(30秒〜5分)すれば溶けたが、比較例2〜7は5分攪拌しても溶けなかった。一方、実施例は、全て短時間(30秒以内)で10℃の水道水に容易に溶けた。特に、実施例4〜6及び9〜11に示したような鉄分を適正に配合したものは、更に短時間(10秒以内)で10℃の水道水に容易に溶けることが判った。
更に、比較例7は、メチオニン55%に、鉄分、酸を含有した場合もpH濃度を11以上としても安定性が悪く、比較例8は、メチオニン25%に、鉄分、酸を含有した場合もpH濃度を11未満とした場合も安定性が悪いことが判った。
これに対して、本発明範囲となる実施例1〜11では、安定性に優れることが判った。なお、実施例7、8に示したように有機酸が5%超過以上又は0.02%以下ではやや安定性が悪くなることが判った。
また、稀釈容易性についてみると、比較例は、全てにおいて10℃水道水への稀釈性が悪く、メチオニン含有量の比較的低い比較例1及び8は、攪拌を長く(30秒〜5分)すれば溶けたが、比較例2〜7は5分攪拌しても溶けなかった。一方、実施例は、全て短時間(30秒以内)で10℃の水道水に容易に溶けた。特に、実施例4〜6及び9〜11に示したような鉄分を適正に配合したものは、更に短時間(10秒以内)で10℃の水道水に容易に溶けることが判った。
〔試験例A〕
上記保存安定性に優れた実施例1〜11の各液体肥料を水道水500倍稀釈後の上記方法によりpH濃度を測定し、栽培中の各早生蜜柑に対して、動力噴霧器で葉面散布(散布濃度:水道水500倍稀釈)し、約1ヶ月後に下記方法により、早生蜜柑の着色度指数、早生蜜柑の糖度、早生蜜柑表面の緑班の発生を評価した。また、比較例1〜8において、希釈容易性の評価が△となり、実施例1などと同様にメチオニンが高濃度(25%、鉄分0.12%等)となる比較例8(水道水500倍稀釈散布)及び無処理(水道水散布)についても同様に評価した。
これらの結果を下記表2に示す。
上記保存安定性に優れた実施例1〜11の各液体肥料を水道水500倍稀釈後の上記方法によりpH濃度を測定し、栽培中の各早生蜜柑に対して、動力噴霧器で葉面散布(散布濃度:水道水500倍稀釈)し、約1ヶ月後に下記方法により、早生蜜柑の着色度指数、早生蜜柑の糖度、早生蜜柑表面の緑班の発生を評価した。また、比較例1〜8において、希釈容易性の評価が△となり、実施例1などと同様にメチオニンが高濃度(25%、鉄分0.12%等)となる比較例8(水道水500倍稀釈散布)及び無処理(水道水散布)についても同様に評価した。
これらの結果を下記表2に示す。
(早生蜜柑の着色度指数の評価方法)
栽培した早生蜜柑を、農林水産省果樹試験場基準、オレンジ色系果実カラーチャート紙(製造元:日本色研事業株式会社)を用いて、早生蜜柑の外皮の色とカラーチャート紙の指数(0〜13)とを比較して着色度指数として評価した。
着色度指数の数値が高いほど、着色が進んでいることを示す。
栽培した早生蜜柑を、農林水産省果樹試験場基準、オレンジ色系果実カラーチャート紙(製造元:日本色研事業株式会社)を用いて、早生蜜柑の外皮の色とカラーチャート紙の指数(0〜13)とを比較して着色度指数として評価した。
着色度指数の数値が高いほど、着色が進んでいることを示す。
(早生蜜柑又はリンゴの糖度の評価方法)
早生蜜柑又はリンゴの果実部分を絞り、その果汁を回収し、ブリックス計(ポケット糖度計、株式会社アタゴ社製)を用いて評価した。数値が高いほど、糖度が高いことを示す。
早生蜜柑又はリンゴの果実部分を絞り、その果汁を回収し、ブリックス計(ポケット糖度計、株式会社アタゴ社製)を用いて評価した。数値が高いほど、糖度が高いことを示す。
(早生蜜柑表面の緑班発生の評価方法)
早生蜜柑表面の緑班発生の有無を目視で官能評価した。
早生蜜柑表面の緑班発生の有無を目視で官能評価した。
上記表2の結果を見ると、着色度指数と糖度については、水道水のみ散布した無処理区に較べ、メチオニンのみの実施例1〜3は、着色度指数と糖度も更に良好となることが判った。次に、メチオニン及び鉄分、並びに、メチオニン、鉄分及び有機酸を混合した実施例4〜11は、着色度指数と糖度を更に大きく増加でき、着色促進効果と糖度増進効果に優れていることが判った。しかし、リンを含有する実施例10と11は早生蜜柑の表面に若干緑班を生じ、早生蜜柑の商品価値を若干低下させることが判った。
また、比較例8に示すようにメチオニンが25%でも、pH濃度が11未満では、実施例1〜11に比べ着色度指数と糖度が低くなった。
また、比較例8に示すようにメチオニンが25%でも、pH濃度が11未満では、実施例1〜11に比べ着色度指数と糖度が低くなった。
〔試験例B〕
上記試験例Aと同様に、実施例1〜11及び比較例8の各液体肥料を水道水500倍(pH同様)稀釈後、栽培中の各リンゴ(品種:ふじ)に対して、動力噴霧器で葉面散布(散布濃度:水道水500倍稀釈)し、約1ヶ月後に上記方法により、リンゴの糖度、並びに、硬度を下記方法により評価した。また、無処理(水道水散布)についても同様に評価した。
これらの結果を下記表3に示す。
上記試験例Aと同様に、実施例1〜11及び比較例8の各液体肥料を水道水500倍(pH同様)稀釈後、栽培中の各リンゴ(品種:ふじ)に対して、動力噴霧器で葉面散布(散布濃度:水道水500倍稀釈)し、約1ヶ月後に上記方法により、リンゴの糖度、並びに、硬度を下記方法により評価した。また、無処理(水道水散布)についても同様に評価した。
これらの結果を下記表3に示す。
(リンゴの硬度の評価方法)
リンゴ果実の両側の中心点2箇所の皮をむき、果実硬度計(富士平工業株式会社製)のプランジャーをその皮をむいた箇所に当て、先端が果肉に入り核線に達するまでゆっくりと押し込み、ダイヤルの数値を読み取り、2箇所の平均値をそのリンゴの硬度として表示した。なお、単位はポンドである。各区のリンゴ4個にこの測定を繰り返し、平均値を硬度として表示した。硬度の数値が高いほど果肉硬度が高く、日持ち品質が良いことを示す。
リンゴ果実の両側の中心点2箇所の皮をむき、果実硬度計(富士平工業株式会社製)のプランジャーをその皮をむいた箇所に当て、先端が果肉に入り核線に達するまでゆっくりと押し込み、ダイヤルの数値を読み取り、2箇所の平均値をそのリンゴの硬度として表示した。なお、単位はポンドである。各区のリンゴ4個にこの測定を繰り返し、平均値を硬度として表示した。硬度の数値が高いほど果肉硬度が高く、日持ち品質が良いことを示す。
上記表3を見ると、水道水のみ散布した無処理区に較べ、本発明範囲となる実施例1〜11では、リンゴの硬度を下げることなく、糖度を大きく増加でき、日持ち品質を保持し、かつ糖度増進効果に優れていることが判った。
また、比較例8はメチオニンが25%でも、pH濃度が11未満では無処理区よりも僅かに糖度が高いが、実施例1〜11よりも糖度は大きく劣った。
果実は、一般的には、成熟に伴い、果皮におけるクロロフィルの分解とアントシアニン、カロテノイドなどの色素の生成(着色化)、果肉硬度の低下、芳香の生成、デンプンの分解と糖含量の増加、糖組成の変化、酸含量の低下などの様々な生化学的、生理学的な変化が起こることが知られている(Seymour,G., J.E.Taylor and G.A.Tucker(eds.).1993.Biochemistry of Fruit Ripening, Chapman and Hall.)
このことから、今回の上記表3の結果は、果肉硬度を下げずに糖度を上昇させていたことから、実施例1〜11でサポートされる本発明のメチオニン高濃度含有液体肥料は、リンゴ果実の品質向上を達成する資材として極めて有効な手段を提供するものである。
また、比較例8はメチオニンが25%でも、pH濃度が11未満では無処理区よりも僅かに糖度が高いが、実施例1〜11よりも糖度は大きく劣った。
果実は、一般的には、成熟に伴い、果皮におけるクロロフィルの分解とアントシアニン、カロテノイドなどの色素の生成(着色化)、果肉硬度の低下、芳香の生成、デンプンの分解と糖含量の増加、糖組成の変化、酸含量の低下などの様々な生化学的、生理学的な変化が起こることが知られている(Seymour,G., J.E.Taylor and G.A.Tucker(eds.).1993.Biochemistry of Fruit Ripening, Chapman and Hall.)
このことから、今回の上記表3の結果は、果肉硬度を下げずに糖度を上昇させていたことから、実施例1〜11でサポートされる本発明のメチオニン高濃度含有液体肥料は、リンゴ果実の品質向上を達成する資材として極めて有効な手段を提供するものである。
本発明のメチオニン高濃度含有液体肥料は、長期間安定で低温時にも水に溶けやすいため使い易く、果実の着色促進、糖度増進に好適な肥料が提供されることになる。
Claims (9)
- 少なくとも、メチオニン20〜40質量%と、水とを含有し、pHを11以上とすることを特徴とするメチオニン高濃度含有液体肥料。
- 更に、鉄分0.01〜1質量%を含有することを特徴とする請求項1に記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
- 鉄分が硫酸鉄、塩化鉄、硝酸鉄、グルコン酸鉄、クエン酸鉄、乳酸鉄及び酢酸鉄から得られる少なくとも1種である請求項2記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
- クエン酸、リンゴ酸、グルコン酸、ギ酸、乳酸及び酢酸よりなる群から選ばれる少なくとも1種の酸を0.02〜5質量%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
- 葉面散布剤であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
- 柑橘類の着色促進剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
- 柑橘類の糖度増進剤であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
- りんご、ぶどう、おうとう、いちご、メロン、マンゴー、日本梨、洋梨、パイナップル、柿、もも、すももの糖度増進剤であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
- リン酸又は亜リン酸を含有しないことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のメチオニン高濃度含有液体肥料。
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---|---|---|---|---|
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CN107311760A (zh) * | 2017-07-11 | 2017-11-03 | 烟台固特丽生物科技股份有限公司 | 一种促进植物光合作用及果实着色的肥料制备及应用方法 |
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-
2012
- 2012-02-03 JP JP2012021942A patent/JP2013159516A/ja active Pending
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