JP2013159390A - 包装箱体並びに箱詰め方法及び箱詰め装置 - Google Patents

包装箱体並びに箱詰め方法及び箱詰め装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 包装箱体の寸法形状の大・小にかかわらず、PTP包装体を渡す患者等に対して提供する情報量を多くすることができる包装箱体を提供する
【解決手段】 薬剤を収納するPTPシートを包材で挟み込んで形成されるPTP包装体1を複数枚重ねると共に、その重ねた一方に服薬指示書2を配置した状態で包装箱3に収納した。服薬指示書2は、薬剤についての効能や服薬の注意事項その他の情報を記載した服薬指示シートの集合体であり、PTP包装体とともに服薬指示シートを患者等に渡すことができる。PTP包装体と服薬指示書を同じ並びに重ねることで、PTP包装体と服薬指示書を一括して把持することができ、既存のPTP包装体を箱体内に収納する装置をそのまま適用することができるし、同じ並びであるため服薬指示書をPTP包装体の隣りにセットすることも容易に行える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばPTP(Press Through Package)シートを収納したカード型或いはブック型のPTP包装体を積層状態で箱詰めした包装箱体並びにその包装箱体に対する箱詰め方法及び装置に関する。
PTPシートは、容器(ポケット部)側から中身を押し出して上蓋を破壊し、中身を取り出すようにした包装形態であり、薬品包装における錠剤やカプセルの包装に良く使われる。このPTPシートの包装形態の1つとして特許文献1に開示されたカード型のPTP包装体がある。このカード型のPTP包装体は、例えば、全体が矩形の厚紙からなるカード型包装材の間に錠剤を収納したPTPシートを挟み込んで封止した構造からなる。カード型包装材の表紙と裏紙とは、その中心線を対称にして互いに向き合うように折り込まれ、表紙と裏紙との間にPTPシートが挟持される。PTPシートは、錠剤を収納するポケット部が適宜位置に形成された容器フィルムと、ポケット部の開口側を閉塞するように容器フィルムにシールされた蓋フィルムとを備え、ポケット部内に錠剤が密封収納された構成となる。
表紙と裏紙の所定位置には孔部が設けられている。この孔部は、ポケット部に対向する位置に設定されて、PTPシートを挟み込んだ状態では、表紙の孔部からはポケット部aが突出し、裏紙の孔部にはポケット部に対向する蓋フィルム(容器フィルムとの未シール部位)が臨むようになっている。これにより、ポケット部を押して中身の錠剤を押し出すと、錠剤は裏紙の孔部からカード型包装体の外へ取り出すことができる。
このカード型包装材を構成する表紙,裏紙の所定位置には、服用に関する留意事項等が記載されている。一例を挙げると、多種多様な使用上の注意、服薬履歴、症状のメモ等の各種情報がある。係る情報をカード型包装材に記載することで、確実に患者、医師、薬剤師、その他消費者等に伝達することができる。
また、特許文献2に示すように、一対の厚紙でPTPシートを挟み込んで封止した本体と、その本体の一辺に接続したフラップを備えたブックレット型のPTP包装体もある。このブックレット型のPTP包装体は、本体の部分は上述したカード型のPTP包装体等と同様の構成を採る。すなわち、一対の厚紙の適宜位置には孔部が形成され、一方の孔部からPTPシートのポケット部が突出する。そして、そのポケット部を押すことで他方の孔部から錠剤をPTP包装体外に取り出すことができる。フラップは本体との接続辺を中心に正逆回転可能となっており、フラップを開くとPTPシートのポケット部が露出し当該ポケット部を押して薬剤を取り出し可能となり、フラップを閉じるとポケット部が保護されて不用意に薬剤が飛び出てしまうのが抑止される。この特許文献2においても、フラップの適宜位置に上述した各種の情報が記載される。フラップを設けることで、情報の記載エリアを大きくとれる。
特許第3172679号公報 特許第2557849号公報
上述した従来PTP包装体は、いずれも包装材の所定領域に各種の情報を記載しているため、記載する情報量が増えるほどPTP包装体が大きくなってしまう。そして、両特許文献に開示されたPTP包装体は、例えば1週間分など比較的長期に服用する薬剤を収納するものであり、PTPシートに収納される錠剤の数も多いが、PTP包装体に収納される錠剤が3個や2個といった少数のタイプもある。係る少数のタイプでは、PTP包装体における上記の各種の情報を記載する領域が占める割合がより大きくなり、収納する錠剤の数が少なくてもPTP包装体の大きさはあまり変わらないおそれもある。ブックレット型のPTP包装体はフラップに情報を記載することができるが、係るフラップのないカード型のPTP包装体は顕著となる。
通常、この種のPTP包装体は、複数枚を積層して箱詰めして形成される包装箱体の状態で病院や薬局等に出荷・提供される。そしてカード型のPTP包装体は、ポケット部が形成される面同士を対向して抱き合わせることで、2個のPTP包装体を重ねた厚みをほぼ1個分のものとすることができる。一方、ブックレット型のPTP包装体ではフラップによってポケット部が覆われているため、カード型のPTP包装体のような抱き合わせによる積層高さの削減ができず、同じ枚数を収納した場合にはブックレット型のPTP包装体を箱詰めした包装箱体の方が大型化してしまう。よって、一長一短がある。
また、包装箱体内には、PTP包装体に収納される薬剤の効能を説明した能書が添付文書として同封される。この添付文書(能書)は、一つの包装箱体に対して一つが添付されるので、PTP包装体を渡す患者等に対して当該添付文書自体をそのまま渡すことは難しい。
そこで、包装箱体の寸法形状の大・小にかかわらず、PTP包装体を渡す患者等に対して提供する情報量を多くするため患者等に対して個別に渡すことができる服薬指示書(服薬指導書)を添付したいという課題を見出した。
上述した課題を解決するために、本発明は、(1)薬剤を収納するPTPシートを包材で挟み込んで形成されるPTP包装体を複数収納した状態で搬送する搬送部を複数備えた搬送装置と、その搬送部に対して服薬指示書を供給する服薬指示書供給装置と、前記搬送部に収納された複数のPTP包装体と前記服薬指示書を一括して開口した包装箱内に供給する供給装置とを備え、前記搬送部は、複数のPTP包装体の重ねた方向の両側に、その複数のPTP包装体を保持する保持部材を有し、前記服薬指示書供給装置は、前記複数のPTP包装体の集合体の重ね方向の一方から他方に向けて付勢し、前記保持部材と前記複数のPTP包装体の集合体との間に空間(隙間)を形成し、その空間内に前記服薬指示書を供給するように構成した。
搬送装置は、実施形態の第二搬送コンベア装置30に対応する。搬送部は、実施形態の前横桟31と後横桟32間で複数組のPTP包装体1を挟み込んで搬送する部位に対応する。保持部材は、実施形態の前横桟31と後横桟32に対応する。空間は、服薬指示書が挿入する空間であるが、当該服薬指示書の厚み以上の空間を服薬指示書の挿入エリア全体にわたって確保する必要は必ずしも無く、実施形態に示すように服薬指示書の挿入開始側に服薬指示書の先端(実施形態では下端)が入り込める隙間が確保でき、その後は服薬指示書を押し込むことで保持部材とPTP包装体との間に服薬指示書が介在する形態をとれるようになれば良い。もちろん、当初から全体にわたって挿入する空間が確保できればスムーズに挿入できるので良い。服薬指示書は、PTPシートに収納された薬剤についての情報を記載したもので、PTP包装体とともに渡すことのできるものである。薬事法により添付が義務づけられている能書ではなく、包装箱体を開封した(蓋を開けた)際にその添付された能書が開口部位で表面(薬品名や効能等が記載された面)が見える必要は無い。よって、実施形態のようにPTP包装体・服薬指示書が蓋と直交するように配置され、蓋を開けた際にそれらPTP包装体・服薬指示書の側縁のみが並んだ状態で見えるような形態を採ることもできるし、PTP包装体・服薬指示書が閉じた蓋と平行になり、服薬指示書が包装箱の底に位置して蓋を開けた際にその存在が見えないような形態を採ることもできる。
この発明によれば、服薬指示書と複数のPTP包装体が同じ方向に重なるので、それら複数のPTP包装体と服薬指示書を一括して把持することができ、包装箱内に供給する装置は、既存の複数のPTP包装体を包装箱に供給する装置・機構を用いることができる。また、そのように同じ方向に重なる形態を採るので、搬送部にセットされている複数のPTP包装体の端を重ね方向の一方から他方に向けて付勢するだけでPTP包装体の端面と搬送部の保持部材との間に隙間を形成することができ、当該隙間を利用して簡単に服薬指示書を挿入することができる。
(2)前記搬送装置は、複数のPTP包装体を起立した状態で搬送するものとするとよい。
(3)前記服薬指示書は、収納されるPTP包装体の枚数に応じて設定された複数の服薬指示シートの集合体とするとよい。集合体は、実施形態では、複数の服薬指示シートを容易に剥離可能な接着剤で貼り付けて一冊の服薬指示書を構成しているが、本発明はこれに限るものでは無く、例えばバラバラの服薬指示シートを把捉バンド等で一纏めにしても良い。PTP包装体の枚数に応じて設定される服薬指示シートの枚数は、PTP包装体の数と同数でも良いし、余分を持って多くしても良いし、薬剤の関係等から複数枚のPTP包装体を同時に渡すことがある場合には、PTP包装体の枚数より少なくても良い。但し能書のように包装箱に一つ添付するものと相違し、複数の服薬指示シートから構成される。
(4)前記服薬指示書供給装置は、前記服薬指示書を複数枚貯留する貯留部と、その貯留部の最下端から一つずつ前記服薬指示書を取り出す取り出し手段と、取り出された前記服薬指示書を把持すると共に前記空間に供給する手段を備えて構成すると良い。貯留部は、実施形態では供給ストッカー50に対応する。取り出し手段は、押し出し板53とそれを移動させるシリンダ52等で実現される。空間に供給する手段は、実施形態では挿入装置60に対応する。簡単な構成で服薬指示書を一つずつPTP包装体の端にセットできる。
(5)本発明に係る箱詰め方法は、薬剤を収納するPTPシートを包材で挟み込んで形成されるPTP包装体を複数収納した状態で搬送し、その搬送途中で複数のPTP包装体に対し前記複数のPTP包装体の集合体の重ね方向の一方から他方に向けて付勢し、その付勢して開いた複数のPTP包装体を幅寄せして搬送装置とPTP包装体の集合体との間に空間を形成し、その空間内に前記服薬指示書を供給するようにした。
(6)本発明に係る包装箱体は、薬剤を収納するPTPシートを包材で挟み込んで形成されるPTP包装体を複数枚重ねると共に、その重ねた両サイドの少なくとも一方に服薬指示書を配置した状態で包装箱に収納されるようにした。
(7)前記服薬指示書は、収納されるPTP包装体の枚数に応じて設定された複数の服薬指示シートの集合体とするとよい。PTP包装体に書ききれない服薬に関する注意事項や、薬剤の効能その他の各種情報を服薬指示書(服薬指示シートの集合体)に記載することができる。服薬指示書(服薬指示シート)は、PTP包装体と別体であるため、PTPシートが存在せず、その全面に渡って各種の情報を大量に記載することができる。また、PTP包装体と重ねることからその包装箱内の収納時の服薬指示書の平面の寸法形状は、PTP包装体の寸法形状と等しいか小さくするのが好ましいが、情報量が大きく一枚のシートでは記載できない場合には、大きなシートを折り畳むなどして対応できる。
(8)前記PTP包装体は、ポケット部が突出しており、ポケット部が向かい合うように二枚のPTP包装体を抱き合わせたものを複数組重ねた状態で前記包装箱に収納されるようにし、前記ポケット部が向かい合う二枚のPTP包装体は、前記包装箱内で前記ポケットが、前記包装箱の開口部に対し横にずれる配置とするとよい。横にずれる配置とは、開口部の面と平行な方向にずれることである。
このようにすると、ポケット部が横方向にずれて互い違いになっているので、PTP包装体を一枚ずつ包装箱から取り出すことができる。これに対し、包装箱の開口部に対して縦方向つまり開口した包装箱の奥行き方向(開口部の面と垂直な方向)にポケット部がずれるように互い違いにした場合、一枚のPTP包装体を取り出そうとするとポケット部が干渉してしまい対の一枚も取り出されてしまう。
本発明は、PTP包装体とは別に服薬指示書を設けたため、PTP包装体を渡す患者等に対して多くの情報を提供することができる。また、係る形態の包装箱体を簡単な構成で製造することができる。
(a)は包装箱の蓋を開放し、収容物を少し外に出した状態を示す斜視図であり、(b)は包装箱の蓋を開放した状態を示す平面図である。 (a)はPTP包装体を示す斜視図であり、(b)は服薬指示書を示す斜視図である。 本発明に係る箱詰め装置の好適な一実施形態を示す前半部分の平面図である。 (a)は、主に受け渡し装置20を示す平面図であり、(b)はその正面図である。 受け渡し装置20の作用を説明する図である。 服薬指示書供給装置40を示す平面図である。 服薬指示書供給装置40を示す上半板の正面図である。 服薬指示書供給装置40を示す側面図(その1)である。 服薬指示書供給装置40を示す側面図(その2)である。 服薬指示書供給装置40を示す正面図である。 PTP包装体を前方に付勢する機構部分を示す図である。 服薬指示書供給装置40の作用を説明する図である。 服薬指示書供給装置40の作用を説明する図である。 本発明に係る箱詰め装置の好適な一実施形態を示す後半部分の工程図である。
図1は、本発明に係る包装箱体の好適な一実施形態を示している。本実施形態の包装箱体は、PTP包装体1を複数枚積層して構成される積層体にカード型の服薬指示書2をさらに重ねた状態で包装箱3内に収納した状態となり、さらに、図示省略するが、薬剤の効能等を記載した能書といった添付文書も適宜位置に同封する。
本実施形態で用いるPTP包装体1はカード型であり、図2(a)に示すように全体が矩形の厚紙からなるカード型包装材4の間に錠剤を収納したPTPシート5を挟み込んで封止した構造からなる。カード型包装材4の表紙4aと裏紙4bとは、一枚の大きな厚紙の中心線を対称にして互いに向き合うように折り込むことで形成される。二枚の別々の厚紙で挟み込んでも良い。
PTPシート5は、錠剤6を収納するポケット部5aが適宜位置に形成された容器フィルム5bと、ポケット部5aの開口側を閉塞するように容器フィルム5bにシールされた蓋フィルム5cとを備え、ポケット部内に錠剤が密封収納された構成となる。本例では、錠剤6が細長・棒状となっているため、ポケット部5aも略長円状となっている。
表紙4aと裏紙4bの所定位置には矩形状の孔部4cが設けられている。この孔部4cは、ポケット部5aに対向する位置に設定されて、PTPシート5を挟み込んだ状態では、表紙4aの孔部4cからはポケット部5aが突出し、裏紙4bの孔部にはポケット部5aに対向する蓋フィルム5c(容器フィルムとの未シール部位)が臨むようになっている。これにより、ポケット部5aを押して中身の錠剤6を押し出すと、錠剤6は裏紙4bの孔部からカード型のPTP包装体1の外へ取り出すことができる。
さらに本実施形態では、PTPシート5の平面積に比べて表紙4aの平面積を大きい設定としている。これにともない、表紙4aには、所定の情報の記載領域4dが確保される。この記載領域4dは、例えば服用上の注意・留意事項等を予め印刷して記載する領域として使用するとよい。また、この記載領域4dは白紙領域とし、患者に渡す際に医師等が当該領域に注意・伝達事項その他の情報を書き込む領域として使用しても良い。
PTP包装体1の積層体は、PTP包装体1を二枚で一組とし、互いのポケット部5aすなわち表紙4a同士が向き合うようにしたものを複数組積層して構成する。また、二枚のPTP包装体1を抱き合わせる際に、左右を反転し、片方のPTP包装体1のポケット部5aが他方のPTP包装体1の表示領域4dに対向するようにする。
ブック型の服薬指示書2は、図2(b)に示すように、複数枚の服薬指示シート2aを束ねて構成する。この服薬指示シート2aは、同封するPTP包装体1の枚数と同一枚数備え、例えばその一辺で剥離可能な接着剤で一体化する。この服薬指示シート2aは、薬剤についての効用、服用時の留意事項その他の情報を記載する。服薬指示シート2aは、能書に記載するものと同等、或いはより詳細な情報を記載するとよい。これにより、例えば医者等が患者にPTP包装体1を渡す際に、服薬指示書2から服薬指示シート2aを1枚剥がし、その剥がした服薬指示シート2aをPTP包装体1とともに渡すことができる。
このようにすると、患者は、渡された自己が服用する薬剤についての詳細な情報を服薬指示シート2aによって知ることができ、安心して正しい服用をすることができる。さらに、本実施形態のようにPTP包装体1が2個の錠剤を収容する形態とすると、PTP包装体1は全体として小さくなり、記載領域4dの面積もあまり確保できない。よって服用上の留意事項などについて十分な情報を記載できないおそれがある。本実施形態では、服薬指示シート2aを添付して渡すことができるので、当該服薬指示シート2aに十分な情報を記載でき、患者等に対して適切な情報提供ができる。
また、服薬指示シート2aは、そのシート全体に各種の情報を記載することができるため、PTP包装体1に記載する場合に比べて大きな記載領域を確保できる。さらに、PTPシート5を挟み込むカード型包装材4は、PTPシート5を保護することからもある程度強度を有する厚紙としているので厚みも増すが、服薬指示シート2aは普通紙等の薄い紙で構成することができ、PTP包装体1を枚数分用意しても全体としての嵩はさほど増えないで済む。
さらに後述するように、複数のPTP包装体1の積層方向に合せて服薬指示書2も重ねるレイアウトとしたため、PTP包装体1と服薬指示書2は平行で同じ並びとなるので、例えばそれらを一括して把持した状態で包装箱3内に箱詰めすることができる。
上記の包装箱体は、例えば本発明に係る箱詰め装置を含む包装システムにより、製造することができる。図3は、本発明に係る箱詰め装置の好適な一実施形態の平面図を示している。この箱詰め装置は、上流側に二枚一組のPTP包装体1を起立させた状態で搬送するバケットコンベア装置からなる第一搬送コンベア装置10を備える。
上流側の装置よりポケット部が向かい合うようにして抱き合わされた二枚のPTP包装体1が、水平状態で搬送され、第一搬送コンベア装置10に一組ずつ供給される。第一搬送コンベア装置10は、垂直平面内で回転する図示省略のタイミングベルトに複数のバケット11を取り付けて構成される。タイミングベルトは、前後に配置された駆動軸12に装着された駆動タイミングプーリ(図示省略)と従動軸13に装着された従動タイミングプーリ(図示省略)間に掛け渡され、駆動軸12の回転に伴い垂直平面内を間欠的に公転移動する。
バケット11は、進行方向の前後に所定の間隔をおいて配置される一対のバケット片11aを有し、抱き合わされた二枚のPTP包装体1は、前後のバケット片11a間に供給される。すなわち、バケット片11aが水平状態にあるときに上流側から搬送されてきた一組のPTP包装体1が当該バット片11a間に供給される。その後バケット11が公転移動しバケット片11aが起立すると、それにともない二枚のPTP包装体1も起立し、その状態のまま前進移動する。
バケット11は、先端(タイミングベルト非接続側)及び両側方が開放されている。そこで、当該先端や側方からPTP包装体1をバケット11に対して出し入れできる。バケット11は、水平状態のPTP包装体1の受け取り位置から公転移動して起立し、その状態のまま上方移動区間を前進移動した後駆動タイミングプーリに沿って下方に移動し、下方移動区間を通って元のPTP包装体の受け取り位置に至る。バケット11の上方移動区間の所定領域(複数個のバケット11の存在領域)がバケット11内のPTP包装体1の搬出領域となり、係る搬出領域に近接して受け渡し装置20が配置される。搬出領域からは、一つの包装箱に箱詰めする一束(複数組)のPTP包装体1群が一括して搬出される。
この受け渡し装置20は、第一搬送コンベア装置10と平行に配置される第二搬送コンベア装置30に対して、複数組のPTP包装体1を一括して移し替えるものである。具体的な構成は、図4に拡大して示し、その作用は図5に示している。図3,図4に示すように、受け渡し装置20は、第一搬送コンベア装置10の搬送方向と直交方向に伸びる搬送路21を有し、搬送路21の上方には、左右一対のサイドガイド板22と、そのサイドガイド板22の間に適宜の間隔をおいて配置される中間ガイド板23が起立配置される。サイドガイド板22並びに中間ガイド板23は、ともに第一搬送コンベア装置10から離れる先端に行くほど中央に寄るように、受け渡し装置20の搬送方向に対して斜めに配置される。サイドガイド板22は、搬送路21の搬送方向の両端にそれぞれ臨むようにして全長に渡って形成される。中間ガイド板23は、一端は第一搬送コンベア装置10側端部に臨み、他端は搬送路21の途中位置に設定している。
第一搬送コンベア装置10の搬出領域側の端部におけるサイドガイド板22と隣接する中間ガイド板23間の距離、並びに隣接する中間ガイド板23相互の距離は、バケット11の配置ピッチに合わせている。第一搬送コンベア装置10は、各バケット11が隣接する中間ガイド板23間の空間に対向した際に一時停止する。この一時停止した状態でバケット11の受け渡し装置20側の側面からPTP包装体1が搬出されると、その搬出されたPTP包装体1は対向するサイドガイド板22と中間ガイド板23との間、隣接する中間ガイド板23間の空間に移る。
中間ガイド板23が存在する前半の区間では、各一組のPTP包装体1は、各ガイド板22,23で仕切られている空間を起立した状態のまま移動する。上述したように各ガイド板22,23は中央に寄せられるように斜めに配置されているため、上記の仕切られた空間も斜めに進むように配置され、当該空間を移動するPTP包装体1は搬送路21上を斜めに移動する。
左右一対のガイド板22の先端側の離反距離は、一つの包装箱に箱詰めする一束(複数組)のPTP包装体1群の積層方向の幅に合わせて設定される。よって、中間ガイド板23が設けられていない後半の区間では、各PTP包装体1は、左右一対のサイドガイド板22間に詰めて(幅寄せされて)起立した状態で移動する。
さらに受け渡し装置20は、搬送路21の上方を搬送方向に沿って往復移動し、PTP包装体1を前方(第二搬送コンベア装置30側)に押し出す第1,第2プッシャー板24a,24bを備える。この第1,第2プッシャー板24a,24bは、取付部材29を介してシリンダ25のシリンダロッド25aの先端に連結される。シリンダ25は、シリンダロッド25aを上下方向に往復動作する。これにより、シリンダロッド25aの往復動作に追従して第1,第2プッシャー板24a,24bは昇降する。さらにシリンダ25は、連結プレート28にて片持ち支持される。連結プレート28は、ベルト駆動装置27とLMガイド26に連係される。LMガイド26は、搬送路21の搬送方向と平行に配置されたガイドレール26aと、そのガイドレール26aに往復移動可能に装着されたスライダ26bとを有する。そしてそのスライダ26bに連結プレート28の下面中央が連結される。さらに連結プレート28の先端は、ベルト駆動装置27に連結される。ベルト駆動装置27は、ベルトが往復移動(正逆反転移動)する。これに追従して連結された連結プレート28ひいてはシリンダ25,第1,第2プッシャー板24a,24bが往復移動し、係る往復移動をLMガイド26により安定的に確保する。
図6は、この受け渡し装置20の作用を示している。図5(a)に示すように、PTP包装体1の組が複数組搬出領域に並ぶ。この状態では、第2プッシャー板24bは、第一搬送コンベア装置10の奥側に位置する。そしてシリンダ25が往動作しており第2プッシャー板24bは、バケット11内のPTP包装体1の側縁に接触或いは接触可能な高さ位置で待機する。
この状態から第2プッシャー板24bは、ベルト駆動装置27の駆動を受けて前進移動する。これにより、図5(b)に示すように、バケット11内のPTP包装体1は第2プッシー板24bに付勢され、バケット11から押し出されて搬送路21上を前進移動する。各PTP包装体1は、進行方向の後側の側縁に接触されている第2プッシャー板24bから前方への搬送力を受けるとともに、横方向は各ガイド板22,23に規制され、中央に向かうように斜め前方に向けて移動する。
次いで、シリンダ25の複動作により第1プッシャー板24aと第2プッシャー板24bは上昇し、その下端がPTP包装体1の上面よりも上側に位置する。そして、第1プッシャー板24aと第2プッシャー板24bは、ベルト駆動装置27の駆動を受けて後退移動し、第2プッシャー板24bが第一搬送コンベア装置10の奥側に位置する待機位置に復帰する。この状態では、図5(c)に示すように、第1プッシャー板24aは、先の両プッシャー板24a,24bの前進移動工程で第2プッシャー板24bによって第一搬送コンベア装置10から押し出されたPTP包装体1の後方の側縁よりも後側に位置する。
そして、再びベルト駆動装置27の駆動を受けて第1プッシャー板24a,第2プッシャー板24bが前進移動すると、第2プッシャー板24bは第一搬送コンベア装置10のバケット11内のPTP包装体1を押し出し、第1プッシャー板24aは搬送路21上のPTP包装体1を前方に付勢して搬送路21の搬出端より外に押し出す。この押し出されたPTP包装体1は、搬送路21の搬出端の前方外側に配置される第二搬送コンベア装置30の前横桟31,後横桟32間の空間内に供給される(図5(d)参照)。
第二搬送コンベア装置30は、図3等に示すように、前後に所定の間隔をおいて配置される前横桟31と後横桟32の間で、箱詰めする複数組のPTP包装体1を前後で挟み込んだ状態で搬送するものである。この前横桟31と後横桟32は、平行に並べて配置された一対のタイミングベルト(図示せず)に対し、別々のベルトの外周面(搬送面)で固定され他方のベルトの搬送面に張り出すようにして設けられている。よって、2本のタイミングベルの位相を変えることで前横桟31と後横桟32の間隔を変更することができる。タイミングベルト35は、前後に配置されたタイミングプーリに掛け渡され、前方に配置される駆動スプロケットからの駆動を受けて、間欠的に公転移動する。符号34は、後方に配置される従動タイミングプーリを連結する回転軸である。
前横桟31と後横桟32の間隔は、一括して箱詰めする複数組のPTP包装体1の積層方向の幅に対応させ、包装箱に収納する際の積層方向の幅よりは所定量だけ広く設定している。そして、第二搬送コンベア装置30は、前横桟31と後横桟32がそれぞれサイドガイド板22の搬出側端の位置と同じかやや外側にずれた位置で一時停止する。これにより、第二搬送コンベア装置30が一時停止しているときは、受け渡し装置20のサイドガイド板22の搬出端側には前横桟31と後横桟32で仕切られる搬送部が位置しているので、両横桟31,32間(搬送部)に複数組のPTP包装体1がスムーズかつ確実に供給される。
そして、この両横桟31,32間に供給された複数のPTP包装体1は、一括して箱詰めする複数組のPTP包装体1の積層方向の幅に対応させて当該積層方向の幅より所定量だけ広く設定しているため、各PTP包装体1は押し潰された状態では無く余裕を持って起立した状態を保持する。
第二搬送コンベア装置30の搬送途中に、服薬指示書供給装置40が配置される。この服薬指示書供給装置40は、一つ(一冊)の服薬指示書2を横桟31,32間の搬送部に供給する。より具体的には、服薬指示書供給装置40は、第二搬送コンベア装置30の上流側にて受け渡し装置20から供給された複数組のPTP包装体1と、後横桟32との間に、起立状態の服薬指示書2を供給する。
この服薬指示書供給装置40は、第二搬送コンベア装置30の上方所定位置に配置された供給ストッカー50内に水平状態で積層配置された服薬指示書2を、挿入装置60にて下側から一つずつ取り出すとともに姿勢を90度回転して服薬指示書2を起立させ、PTP包装体1と後横桟32との間に供給する。具体的な構成は以下の通りである。
まず、服薬指示書供給装置40は、第二搬送コンベア装置30の搬送方向に沿って起立配置された三連の貯留ストッカー41を備える。貯留ストッカー41は、取り付けベース42に連結されて一体化している。取り付けベース42の下面には、ガイドレール44が取り付けられており、そのガイドレール44に符号する二個のスライダ45が中間プレート43に支持される。図7と図10を比較するとわかるように、取り付けベース42が第二搬送コンベア装置30の搬送方向に沿って前後進移動する。三個の貯留ストッカー41のいずれか一つが、供給ストッカー50の直上に位置した状態で停止する。
貯留ストッカー41は、上下が開放されており、人手等により上方から服薬指示書2を重ねて配置する。貯留ストッカー41の底部は、水平方向に移動可能な底板46により開閉する。この底板46は、取り付けベース42上に設置されたシリンダ47により前後進移動し、図8に示すようにシリンダ47のシリンダロッドが伸びて底板46が貯留ストッカー41の下方に位置して底が閉じた状態と(図6中の中央及び右側の貯留ストッカー)、図7の左側の貯留ストッカー41に示すようにシリンダ47のシリンダロッドが収縮して底板46が貯留ストッカー41の下方から離脱し、貯留ストッカー41の底が開いた状態をとる。図8に示す底が閉じた状態から、図7に示す底が開いた状態に遷移すると、貯留ストッカー41内に貯留されていた服薬指示書2の束が落下し、下方に位置する供給ストッカー50内に補充供給される。よって、供給ストッカー50に対する補充供給が完了すると、三連の貯留ストッカー41を所定方向に移動し服薬指示書2が充填されている貯留ストッカー41を供給ストッカー50の上方に位置させるとともに、空の貯留ストッカー41には次の供給に備えて服薬指示書2をセットする。この三連の貯留ストッカー41の移動は、例えば図示省略の駆動モータの出力を受けて行うと良い。
供給ストッカー50は、上部が開放し、底部は押し出し板53により閉塞されている。よって、上方に位置する貯留ストッカー41から落下供給された服薬指示書2は、供給ストッカー50内をさらに落下移動し、押し出し板53上に順次積層状態で留まる。この供給ストッカー50の側面は、前方及び後方(第二搬送コンベア装置30の搬送方向)の下端が開口している。その開口部位の広さは、一冊分の服薬指示書2の厚さよりもやや広くしている。これにより、係る開口部位から、積層された服薬指示書2の最下方のものから順に一冊ずつ搬出される。
供給ストッカー50の下方には、第二搬送コンベア装置30の搬送方向後側にシリンダ52が配置され、そのシリンダ52のシリンダロッド52aの先端に押し出し板53が連結される。押し出し板53は、上述した供給ストッカー50の側面の前方及び後方の下端に設けた開口部位内を貫通するように移動する。押し出し板53の上面は前側が一段低く形成されており、後側との間に段差が設けられている。この段差によって最下方の服薬指示書2を引掛けて前方に送り出す。つまり、待機状態において押し出し板53は搬送方向後側の後退した位置にあり、上面の前側部分で供給ストッカー50に貯留されている服薬指示書2を下から支持している。そして、服薬指示書2を排出するときには、シリンダ52のシリンダロッド52aを伸長し、押し出し板53を搬送方向前側へと前進させるが、この際に最下方の服薬指示書2が段差に引掛かり前方へと付勢され開口部位から供給ストッカー50の外へ押し出される。残りの服薬指示書2は一時的に押し出し板53の後側部分で支持されるが、押し出し板53が後退するのに伴って再び前側部分で支持されるようになる。なお、押し出し板53の段差は服薬指示書2の一冊分の厚みよりも低く設定されているため、供給ストッカー50から一冊ずつ押し出すことができる。
その排出側には、挿入装置60が配置される。この挿入装置60は、服薬指示書2を挟み持つ把持部61を備える。把持部61は、取付板62に対して垂直平面内で正逆回転可能に取り付けられる。すなわち、図10等に示すように把持部61の先端61aが水平方向を向いている姿勢と、その先端61aが下方を向いた姿勢(図12,図13参照)をとる。把持部61の回転は、例えばシリンダや駆動モータ等の駆動源からの出力を受けた動力伝達機構や、動力変換機構等を介して伝わる回転力を利用するとよい。
取付板62は、シリンダ63のシリンダロッド63aの先端に連結板64を介して取り付けられている。これにより、シリンダロッド63の往復動作に追従して取付板62ひいては把持部61も昇降移動する。把持部61の上昇位置では、把持部61の先端61aが水平方向を向いている姿勢で、当該先端61aが供給ストッカー50の前方の開口部位に対向する。
把持部61の先端61aは、適宜の機構で開閉する。よって、把持部61の先端61aが閉じることで供給ストッカー50の前方の開口部位から押し出されてきた服薬指示書2を挟み持ったり、先端61aが開くことで挟み持っている服薬指示書2を離したりすることができる。
さらに挿入装置60は、前横桟31と後横桟32の間で収容されて搬送途中の複数組のPTP包装体1が、服薬指示書2を供給した後に上昇する把持部61によって連れ戻されることを防止する抑え部材65と、その抑え部材65を第二搬送コンベア装置30の搬送方向に沿って往復移動させるシリンダ66を備えている。常時はシリンダ66が復動作し、図10等に示すようにシリンダロッド66aが縮んだ状態で待機する。抑え部材65は、服薬指示書供給装置40の把持部61が上昇するタイミングに合せてシリンダロッド63の往動作が行われて抑え部材65が進行方向後方に移動するとPTP包装体1群の上面を抑え、把持部61につられて浮き上がることを防止する。
また、服薬指示書2の供給に伴ってPTP包装体1群に接触し前方に付勢する付勢装置としては、例えば図11に示すように第二搬送コンベア装置30の搬送路の両外側に付勢部材67を水平平面内で回転可能に配置する構成を採るとよい。付勢部材67は、その基端側を回転板68に連携し、回転板68の正逆回転にともない図11(a)に示す待機位置と図11(b)に示す付勢動作位置の間を遷移する。待機位置では、棒状の付勢部材67は搬送路の外側に搬送方向と略平行な状態となっているため、前横桟31と後横桟32の間で保持されているPTP包装体1はそのまま搬送され、付勢部材67間を通過する。そして、所定のタイミングで回転板68ひいては付勢部材67が回転してその先端が搬送路内に進入して付勢動作位置に至ると、付勢部材67がPTP包装体1群の進行方向後側の面に接触し前方に付勢する。このとき付勢部材67が接触するは、PTP包装体1の上方部位である。これにより、図11(b)に示すように、PTP包装体1は付勢部材67により進行方向前方に付勢され、後横桟32から離反し、空間が形成される。
回転板68は、図示省略する回転駆動機構に連携し、所定のタイミングで90度の角度範囲内で正逆回転する。回転駆動機構としては、シリンダとそのシリンダの往復動作を回転動作に変換するリンク機構から構成したり、駆動モータとその駆動モータの回転出力を正逆回転に変換する機構から構成したりすると良い。また付勢部材67は、本実施形態では、棒状部材としたがその形状は任意である。
図12,図13は、服薬指示書供給装置40の作用を示している。図12(a)に示すように、把持部61は上昇位置に位置しその先端61aが水平方向を向いている姿勢で当該先端61aが開いた状態で待機する。一方、シリンダ52のシリンダ52の往動作にともない押し出し板53が供給ストッカー50内の最下端にある服薬指示書2を前方に押し出す。これにより、その押し出された服薬指示書2は、開いた把持部61の先端61a内に挿入される。
次いで、図12(b)に示すように把持部61の先端61aが閉じて服薬指示書2を把持する。その状態で把持部61が90度回転し、先端61aが下を向く姿勢に遷移する(図12(c))。これに伴い、把持部61に把持された服薬指示書2も把持部61に吊り下げられて起立した状態となる。
これらの把持部61による服薬指示書2の取り出しから姿勢の反転を行っている間も第二搬送コンベア装置30によるPTP包装体1の搬送は継続して行われており、PTP包装体1が抑え部材65の配置位置に至ると、第二搬送コンベア装置30は一時停止する。その一時停止した状態で回転板68ひいては付勢部材67が旋回すると、図12(d)に示すようにPTP包装体1が前方に倒れ込み、PTP包装体1とそのPTP包装体1群の後面と後横桟32との間に所定の空間が形成される。
次いで、シリンダ63が複動作してシリンダロッド63aが収縮し把持部61が下降移動する。これにより図13(a)に示すように、把持部61により把持された服薬指示書2も下降移動し、PTP包装体1群の後面と後横桟32との間に形成される所定の空間内に供給する。このように服薬指示書2をPTP包装体1群と後横桟32との間に挿入する供給方法を採用することで、1箱に箱詰めするPTP包装体1の枚数ひいては服薬指示書2の厚みが異なる色々な仕様に容易に対応できる。
その後、把持部61の先端61aを開き、服薬指示書2を開放する(図13(b))。そしてシリンダ63が複動作してシリンダロッド63aが伸長し把持部61は上昇する。このタイミングに合せてシリンダ66が伸長し抑え部材65が搬送方向後方に移動して、把持部61の上昇に伴うPTP包装体1の連れ戻りが防止される。把持部61は、前工程で先端61aが開いているので、把持部61のみが上昇移動し、上記の所定の空間内に供給された服薬指示書2はそのまま残る(図13(c))。また、シリンダ66の復動作に伴い抑え部材65が後退移動すると、複数組のPTP包装体1の姿勢が元の起立した状態に戻る。よって、組となる前横桟31と後横桟32の間に、複数組のPTP包装体1と服薬指示書2が積層された状態で収納される。
なお、本実施形態では、一群のPTP包装体1の進行方向後方を前方に付勢して前倒しにすることで、その後面と後横桟32との間に服薬指示書2の供給領域を確保したが、それとは逆に一群のPTP包装体1の進行方向前方を後方に付勢して後倒しにすることで、その前面と前横桟31との間に服薬指示書2の供給領域を確保するようにしてもよい。
このようにしてPTP包装体1と服薬指示書2が積層状態にされたならば、それらを一括して包装箱内に収納する。図14は、係る包装箱内にPTP包装体1,服薬指示書2等を収納するための詰め装置の後半部分の工程を示している。
図14に示すように、第二搬送コンベア装置30の搬出側には、所定距離をおいて第三搬送コンベア装置70が配置される。第三搬送コンベア装置70の搬送方向は、第二搬送コンベア装置30の搬送方向と平行になっている。第三搬送コンベア装置70の上流側には、折り畳まれたカートン3′をストックするカートンストッカー71が配置されており、そのカートンストッカー71内のカートン3′を図示省略したロボットアーム(先端に吸着手段付き)にて先頭から順に一枚ずつ取り出し、カートンを開いた状態にしつつ第三搬送コンベア装置70に供給する。開かれたカートンは、図示するように第二搬送コンベア装置30側に開口部を臨むようになる。
第二搬送コンベア装置30の搬出側には、図示省略の移し替え装置が配置される。この移し替え装置は、第二搬送コンベア装置30の搬出位置に来たPTP包装体1,服薬指示書2を横に押出して第三搬送コンベア装置70上で待機するカートン3′の開口部に供給する。この第三搬送コンベア装置70に至る途中で、能書6がセットされる。これにより、能書6が複数のPTP包装体1と服薬指示書2に巻き付くような状態でカートン3′内に供給される。
このようにPTP包装体1,服薬指示書2並びに能書6が収納されたカートン3′は、第三搬送コンベア装置70上を搬送され、その搬送途中でカートン3′のフラップの所定位置に糊付けしつつ当該フラップを折り曲げて製函し、包装箱3内にPTP包装体1,服薬指示書2等が収納された包装箱体が完成する。
上述した実施形態では、PTP包装体はカード型ものを例にして説明したが、フラップがついたブックレットのものなど各種のPTP包装体とすることができる。また、実施形態では、PTP包装体は、ポケット部が2個と小型のものを用いたが、その個数は任意であり、例えば7個や14個等、多数のポケット部を有するものでも良い。
また、服薬指示書2は、複数枚のPTP包装体を重ねた集合体の片側に配置した例を示したが、両側に配置してももちろん良い。服薬指示書は、複数の服薬指示シートを接着剤等で一体化して一冊にしたが、例えばバラバラの服薬指示シートを把捉バンド等で一纏めにしても良い。
PTP包装体1・服薬指示書2は、包装箱3の閉じた蓋と平行に配置し、服薬指示書が包装箱の底側に位置して蓋を開けた際にその存在が見えないような形態を採ることもできる。
1 PTP包装体
2 服薬指示書
2a 服薬指示シート
3 包装箱
10 第一搬送コンベア装置
20 受け渡し装置
30 第二搬送コンベア装置
31 前横桟
32 後横桟
40 服薬指示書供給装置
41 貯留ストッカー
50 供給ホッパー
52 シリンダ
53 押し出し板
60 挿入装置
61 把持部
61a 先端
65 抑え部材
67 付勢部材
68 回転板

Claims (8)

  1. 薬剤を収納するPTPシートを包材で挟み込んで形成されるPTP包装体を複数収納した状態で搬送する搬送部を複数備えた搬送装置と、
    その搬送部に対して服薬指示書を供給する服薬指示書供給装置と、
    前記搬送部に収納された複数のPTP包装体と前記服薬指示書を一括して開口した包装箱内に供給する供給装置とを備え、
    前記搬送部は、複数のPTP包装体の重ねた方向の両側に、その複数のPTP包装体を保持する保持部材を有し、
    前記服薬指示書供給装置は、前記複数のPTP包装体の集合体の重ね方向の一方から他方に向けて付勢し、前記保持部材と前記複数のPTP包装体の集合体との間に空間を形成し、その空間内に前記服薬指示書を供給するように構成したことを特徴とする箱詰め装置。
  2. 前記搬送装置は、複数のPTP包装体を起立した状態で搬送するものであることを特徴とする請求項1に記載の箱詰め装置。
  3. 前記服薬指示書は、収納されるPTP包装体の枚数に応じて設定された複数の服薬指示シートの集合体であることを特徴とする請求項1または2に記載の箱詰め装置。
  4. 前記服薬指示書供給装置は、前記服薬指示書を複数枚貯留する貯留部と、
    その貯留部の最下端から一つずつ前記服薬指示書を取り出す取り出し手段と、
    取り出された前記服薬指示書を把持すると共に前記空間に供給する手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の箱詰め装置。
  5. 薬剤を収納するPTPシートを包材で挟み込んで形成されるPTP包装体を複数収納した状態で搬送し、
    その搬送途中で複数のPTP包装体に対し前記複数のPTP包装体の集合体の重ね方向の一方から他方に向けて付勢し、
    その付勢して開いた複数のPTP包装体を幅寄せして搬送装置とPTP包装体の集合体との間に空間を形成し、
    その空間内に前記服薬指示書を供給するようにしたことを特徴とする箱詰め方法。
  6. 薬剤を収納するPTPシートを包材で挟み込んで形成されるPTP包装体を複数枚重ねると共に、その重ねた両サイドの少なくとも一方に服薬指示書を配置した状態で包装箱に収納されることを特徴とする包装箱体。
  7. 前記服薬指示書は、収納されるPTP包装体の枚数に応じて設定された複数の服薬指示シートの集合体であることを特徴とする請求項6に記載の包装箱体。
  8. 前記PTP包装体は、ポケット部が突出しており、ポケット部が向かい合うように二枚のPTP包装体を抱き合わせたものを複数組重ねた状態で前記包装箱に収納されるようにし、
    前記ポケット部が向かい合う二枚のPTP包装体は、前記包装箱内で前記ポケットが、前記包装箱の開口部に対し横にずれる配置としたことを特徴とする請求項6または7に記載の包装箱体。
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