JP2013159102A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】イエローインクに強い紫外光を照射して本硬化させると、しわが発生してしまう。このイエローインクのしわの発生を抑制する方法を提供する。
【解決手段】媒体Sを搬送方向に搬送する搬送ユニットと、光を照射されると硬化するマゼンタインク、シアンインク、ブラックインクを吐出するマゼンタヘッド、シアンヘッド及びブラックヘッドと、光を照射するマゼンタ用光源81M、シアン用光源81C及びブラック用光源81Kと、マゼンタヘッド、マゼンタ用光源81M、シアンヘッド、シアン用光源81C、ブラックヘッド及びブラック用光源81Kよりも搬送方向の下流側に設けられ、光を照射されると硬化するイエローインクを吐出するイエローヘッドよりも搬送方向の下流側に設けられ、マゼンタ用光源81M、シアン用光源81C及びブラック用光源81Kの照射する光よりも強い光を照射するイエロー用光源81Yと、を備える印刷装置1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
インクを吐出して媒体に印刷を行うインクジェット式の印刷装置が知られている。このような印刷装置の中に、光(例えば、紫外光(UV)や可視光など)の照射によって硬化するインク(UVインク)を吐出する印刷装置がある。このタイプの印刷装置では、ノズルから媒体にUVインクを吐出した後、媒体に形成されたドットに光を照射する。これにより、ドットが硬化して媒体に定着する(例えば、特許文献1参照)。このため、インクを吸収しない媒体(例えばフィルム)に対しても、ドットを形成することが可能である。
特開2008−265285号公報
UVインクを吐出する印刷装置では、UVインクに2段階で紫外光を照射することが行われることがある。1段階目では、媒体上のUVインクに紫外光を照射して、UVインクの濡れ広がりを制御したり、その後に更に媒体に吐出されるUVインクとの滲みを抑制したりする。2段階目では、1段階目よりも強い紫外光を照射して、UVインクを完全に硬化させる。1段階目は「仮硬化」若しくは「ピニング」と呼ばれ、2段階目は「本硬化」と呼ばれることがある。
イエローのUVインクは、シアンやマゼンタのUVインクよりも紫外光を吸収しやすい。このため、比較的弱い紫外光を照射する仮硬化の際に、イエローインクの表面で紫外光が吸収されてしまい、イエローインクの内部まで紫外光が届かないことがある。この場合、表面だけ硬化し、内部は流動性を持つ状態になる。この状態のイエローインクに強い紫外光を照射して本硬化させると、内部のイエローインクが硬化収縮することによって、表面(既に硬化している表面)にしわが発生してしまう。
本発明は、イエローインクのしわの発生を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、光を照射されると硬化するマゼンタインクを吐出し、前記媒体にマゼンタドットを形成するマゼンタヘッドと、前記マゼンタドットに前記光を照射するマゼンタ用光源と、光を照射されると硬化するシアンインクを吐出し、前記媒体にシアンドットを形成するシアンヘッドと、前記シアンドットに前記光を照射するシアン用光源と、光を照射されると硬化するブラックインクを吐出し、前記媒体にブラックドットを形成するブラックヘッドと、前記ブラックドットに前記光を照射するブラック用光源と、前記マゼンタヘッド、前記マゼンタ用光源、前記シアンヘッド、前記シアン用光源、前記ブラックヘッド及び前記ブラック用光源よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、光を照射されると硬化するイエローインクを吐出し、前記媒体にイエロードットを形成するイエローヘッドと、前記イエローヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記マゼンタ用光源、前記シアン用光源及び前記ブラック用光源の照射する前記光よりも強い光を照射するイエロー用光源と、を備える印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
図1は、第1実施形態の印刷装置1の概略側面図である。 図2は、印刷装置1のブロック図である。 図3Aは、ブラックヘッドユニット41Kの構成の説明図である。図3Bは、ヘッドアセンブリ411の構成の説明図である。図3Cは、ヘッド412におけるノズルの配置の説明図である。 図4は、比較例の印刷装置1の説明図である。 図5は、第2実施形態の印刷装置1の概略側面図である。 図6は、第3実施形態の印刷装置1の概略側面図である。 図7Aは、表刷り印刷により形成される画像(表刷り印刷画像)の説明図である。図7Bは、裏刷り印刷により形成される画像(裏刷り印刷画像)の説明図である。 図8は、第4実施形態の印刷装置1の概略側面図である。 図9A及び図9Bは、ラベルLの印刷方法の説明図である。図9Cは、金色の表現の原理の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、光を照射されると硬化するマゼンタインクを吐出し、前記媒体にマゼンタドットを形成するマゼンタヘッドと、前記マゼンタドットに前記光を照射するマゼンタ用光源と、光を照射されると硬化するシアンインクを吐出し、前記媒体にシアンドットを形成するシアンヘッドと、前記シアンドットに前記光を照射するシアン用光源と、光を照射されると硬化するブラックインクを吐出し、前記媒体にブラックドットを形成するブラックヘッドと、前記ブラックドットに前記光を照射するブラック用光源と、前記マゼンタヘッド、前記マゼンタ用光源、前記シアンヘッド、前記シアン用光源、前記ブラックヘッド及び前記ブラック用光源よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、光を照射されると硬化するイエローインクを吐出し、前記媒体にイエロードットを形成するイエローヘッドと、前記イエローヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記マゼンタ用光源、前記シアン用光源及び前記ブラック用光源の照射する前記光よりも強い光を照射するイエロー用光源と、を備える印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置によれば、イエローインクのしわの発生を抑制できる。
前記マゼンタヘッド又は前記シアンヘッドが前記ブラックヘッドよりも前記搬送方向の上流側に配置されていることが望ましい。このような場合においても、イエローヘッドが他のカラーインクを吐出するヘッドよりも搬送方向の下流側に設けられているため、イエローインクのしわの発生を抑制できる。
前記イエロー用光源は、本硬化用の光源であることが望ましい。これにより、イエローインクを仮硬化させずに本硬化させるので、イエロードットの内部まで紫外線が届き、イエロードットのしわの発生を抑制できる。
光を照射されると硬化するクリアインクを吐出するクリアヘッドを更に備え、前記クリアヘッドは、前記イエロー用光源よりも前記搬送方向の下流側に設けられているこれにより、イエローインクとクリアインクとが滲むことが抑制できる。
光を照射すると硬化する背景用インクを吐出する背景用ヘッドを更に備え、前記背景用ヘッドは、前記イエロー用光源よりも前記搬送方向下流側に設けられていることが望ましい。これにより、イエローインクと背景用インクとが滲むことが抑制できる。
前記イエローインクよりも光透過率の高いイエローインクを吐出する第2のイエローヘッドと、前記第2のイエローヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記マゼンタ用光源、前記シアン用光源及び前記ブラック用光源の照射する前記光よりも強い光を照射する第2のイエロー用光源と、を更に備え、透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成することが望ましい。これにより、印刷物を銀色の光沢面に取り付ければ、金色を表現できる。
媒体を搬送方向に搬送させながら、光を照射されると硬化するマゼンタインクを吐出し、前記媒体にマゼンタドットを形成する工程と、前記マゼンタドットに前記光を照射する工程と、光を照射されると硬化するシアンインクを吐出し、前記媒体にシアンドットを形成する工程と、前記シアンドットに前記光を照射する工程と、光を照射されると硬化するブラックインクを吐出し、前記媒体にブラックドットを形成する工程と、前記ブラックドットに前記光を照射する工程と、前記光の照射された前記マゼンタドット、前記シアンドット及び前記ブラックドットが形成された領域に、光を照射されると硬化するイエローインクを吐出し、前記媒体にイエロードットを形成する工程と、前記イエロードットを形成した後に、前記マゼンタドット、前記シアンドット及び前記ブラックドットに照射した前記光よりも強い光を照射する工程と、を行う印刷方法が明らかとなる。
このような印刷方法によれば、イエローインクのしわの発生を抑制できる。
===第1実施形態===
<印刷装置の概要>
図1は、第1実施形態の印刷装置1の概略側面図である。図2は、印刷装置1のブロック図である。
印刷装置1は、搬送ユニット10、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラー60、駆動信号生成回路70、仮硬化ユニット80、本硬化ユニット90を備えている。
搬送ユニット10は、媒体を搬送する機能を有する。以下の説明では、媒体の搬送される方向を搬送方向と呼ぶ。搬送ユニット10は、ドラム11、第1ローラー12、第2ローラー12、第3ローラー13を有する。媒体は、搬送ユニット10の上流側の供給ユニット(不図示)から供給され、搬送ユニット10の下流側の巻き取りローラー(不図示)によって巻き取られる。媒体は第1ローラー12から第3ローラー14までの間において所定の張力にて張られており、ドラム11の表面に密着している。そして、ドラム11が回転することによって、媒体が搬送されることになる。媒体は、紙であることもあるが、透明媒体Sであることもある。
ヘッドユニット40は、搬送方向上流側から順に、マゼンタヘッドユニット41M、シアンヘッドユニット41C、ブラックヘッドユニット41K及びイエローヘッドユニット41Yを有する。マゼンタヘッドユニット41Mの吐出するマゼンタインクと、シアンヘッドユニット41Cの吐出するシアンインクと、イエローヘッドユニット41Yの吐出するイエローインクとによって、減色法によるカラー画像が印刷される。また、カラー画像の印刷には、ブラックヘッドユニット41Kから吐出されるブラックインクも用いられる。以下の説明では、マゼンタインク、シアンインク、イエローインク及びブラックインクのことをカラーインクと呼ぶことがある。
各色のヘッドユニットは、ドラム11の表面に沿って設けられている。また、各色のヘッドユニットは、UVインクを吐出する。UVインクは、紫外光が照射されると硬化する性質を有するインクである。
ところで、マゼンタインクは、所定の波長を吸収してマゼンタに発色させるための色材が紫外光で壊れにくいという性質を持つ。このため、本実施形態では、マゼンタヘッドユニット41Mは、他のカラーインクを吐出するヘッドユニットよりも搬送方向上流側に配置させている。
減色法の3原色であるマゼンタのヘッドユニットを最上流側に配置させた場合、通常であれば、次に残りの2つの原色のヘッドユニット(シアンヘッドユニット41C及びイエローヘッドユニット41Y)を配置し、最後に3原色ではないブラックヘッドユニット41Kを配置する。但し、本実施形態では、マゼンタヘッドユニット41Mを最上流側に配置しているにも関わらず、ブラックヘッドユニット41Kよりも搬送方向下流側にイエローヘッドユニット41Yを配置している。この理由は、後述する比較例の説明で明らかになる。
検出器群50は、印刷装置1の各部の情報を検出する各種の検出器をあらわす。例えば、検出器群50の中には、ドラムの回転角度を検出するエンコーダー(不図示)などが含まれている。検出器群50は、コントローラー60に検出信号を送信する。
コントローラー60は、印刷装置1の制御を行うための制御ユニットである。コントローラー60は、CPU61、メモリ62及びインターフェース部63を有する。CPU61は、印刷装置1の全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ62は、CPU61の作業領域や、プログラムを格納する領域などを確保するための記憶部である。CPU61は、メモリ62に格納されているプログラムに従って、各ユニットを制御することになる。インターフェース部63は、外部装置であるコンピューター110と印刷装置1との間でデータの送受信を行う。
駆動信号生成回路70は、ヘッドユニット40に含まれているピエゾ素子などの駆動素子を駆動するための駆動信号を生成する回路である。駆動信号が駆動素子に印加されることによって、駆動素子が駆動して、インク滴がノズルから吐出されることになる。
仮硬化ユニット80は、媒体に着弾したUVインク同士が滲まないようにUVインクの表面を硬化(仮硬化)させる程度の強度の紫外光を照射する。仮硬化ユニット80は、搬送方向上流側から順に、マゼンタ用光源81M、シアン用光源81C及びブラック用光源81Kを有する。但し、仮硬化用のイエロー用光源は設けられていない。
仮硬化用の各色の光源は、ドラム11の表面に沿って設けられている。また、各色の光源は、対応する色のヘッドユニットの下流側に設けられている。これにより、UVインクが媒体に着弾してドットが形成された直後に、仮硬化用の光源から紫外光が照射されて、UVインクのドット表面が仮硬化する。仮硬化ユニット80の各色の光源として、LED(発光ダイオード)などが採用される。
仮硬化用の光源は、UVインクを完全に硬化させない程度の比較的弱い紫外光(本硬化用光源91よりも弱い紫外光)を照射する。これは、UVインクは完全に固化するとインクを弾く性質を有し、カラーインクが弾かれてしまうと、カラー画像の画質が低下するおそれがあるためである。
本硬化ユニット90は、媒体上のUVインクを本硬化(完全に固化)させることが可能な強度の紫外光を照射する。本硬化ユニット90は、仮硬化用の光源よりも強い紫外光を照射するための本硬化用光源91を有する。本硬化用光源91は、ドラム11の下部に設けられている。また、本硬化用光源91は、媒体Sがドラム11から離れてから第3ローラー13に達するまでの間において、媒体に紫外光を照射する。例えば、本硬化用光源91として、メタルハライドランプなどが採用される。なお、本硬化ユニット90は、本硬化用光源91の紫外光を媒体側に反射させる反射鏡や、排熱のためのフィン、ファン及びダクトなども備えている。
<ヘッドユニットの構成>
図3Aは、ブラックヘッドユニット41Kの構成の説明図である。ここでは、ブラックヘッドユニット41Kについて説明するが、他の色のヘッドユニットの構成も同様である。
ブラックヘッドユニット41は、6個のヘッドアセンブリ411を有する。6個のヘッドアセンブリ411は、紙幅方向に沿って千鳥状に配置されている。すなわち、搬送方向上流側の3個のヘッドアセンブリ411と下流側の3個のヘッドアセンブリ411とが、紙幅方向に互い違いにずれて配置されている。
図3Bは、ヘッドアセンブリ411の構成の説明図である。ヘッドアセンブリ411は、6個のヘッド412を有する。6個のヘッド412は、紙幅方向に沿って千鳥状に配置されている。すなわち、搬送方向上流側の3個のヘッド412と下流側の3個のヘッド412とが、紙幅方向に互い違いにずれて配置されている。
図3Cは、ヘッド412におけるノズルの配置の説明図である。ヘッド412は、360個のノズルを有する。360個のノズルは、紙幅方向に沿って1列に配置されて、ノズル列を構成している。360個のノズルは1/360インチの間隔(ノズルピッチ)にて並んでいる。
上記のようにブラックヘッドユニット41Kが構成されることにより、ブラックヘッドユニット41Kに属する多数のノズルが実質的に1/360インチの間隔にて紙幅方向に並ぶことになる。これにより、ブラックヘッドユニット41Kは、ドットを媒体に1/360インチの間隔(ドットピッチ)にて形成することが可能になる。なお、6個のヘッドアセンブリを千鳥状に配置するのではなく、36個のヘッド412を千鳥状に配置しても良い。要するに、多数のノズルが実質的に所定のノズルピッチで紙幅方向に並んでいればよい。
<印刷方法>
印刷装置1は、搬送ユニット10に媒体を搬送させ、媒体を搬送させながら、マゼンタヘッドユニット41Mからマゼンタインクを吐出して、マゼンタドットを媒体に形成し、そのマゼンタドットにマゼンタ用光源81Mから紫外光を照射して、マゼンタドットを仮硬化させる。
印刷装置1が媒体の搬送を続けると、マゼンタドットが形成された部分(マゼンタ画像が形成された領域)がシアンヘッドユニット41Cに到達する。印刷装置1は、媒体を搬送させながら、シアンヘッドユニット41Cからシアンインクを吐出して、シアンドットを媒体に形成する。既にマゼンタドットは仮硬化しているため、マゼンタドットとシアンドットが滲むことは無い。印刷装置1は、シアン用光源81Cから紫外光を照射して、シアンドットを仮硬化させる。
印刷装置1が更に媒体の搬送を続けると、マゼンタドット及びシアンドットが形成された部分(マゼンタ画像及びシアン画像が形成された領域)がブラックヘッドユニット41Kに到達する。印刷装置1は、媒体を搬送させながら、ブラックヘッドユニット41Kからブラックインクを吐出して、ブラックドットを媒体に形成する。既にマゼンタドット及びシアンドットは仮硬化しているため、ブラックドットが他のドットと滲むことは無い。印刷装置1は、ブラック用光源81Kから紫外光を照射して、ブラックドットを仮硬化させる。
本実施形態では、イエロードットが形成される前に、他の色(マゼンタ、シアン、ブラック)のカラードットが形成され、これらのドットは仮硬化されている。このようにするために、本実施形態では、イエローヘッドユニット41Yは、他の色のカラーインクを吐出するヘッドユニットや、そのヘッドユニットに対応する仮硬化用の光源よりも搬送方向下流側に配置されているのである。これにより、他の色の仮硬化用の光源がイエローインクに比較的弱い紫外光を照射することを避けている。
印刷装置1が媒体の搬送を続けると、マゼンタドット、シアンドット及びブラックドットが形成された部分(マゼンタ画像、シアン画像及びブラック画像が形成された領域)がイエローヘッドユニット41Yに到達する。印刷装置1は、媒体を搬送させながら、イエローヘッドユニット41Yからイエローインクを吐出して、イエロードットを媒体に形成する。既に他の色のカラードットは仮硬化しているため、イエロードットが他のドットと滲むことは無い。
本実施形態では、仮硬化用のイエロー用光源は設けられていない。このため、イエロードットは仮硬化されない。但し、イエロードットを形成した後に、他の色のカラードットを形成しないため、イエロードットが他のドットと滲むことは無い。
イエロードットに仮硬化の紫外線(本硬化の紫外線と比べると弱い紫外線)が照射されないため、イエロードットの表面にしわが発生することを抑制できる。仮にイエローのような明るい色の表面にしわが発生すると、しわによる明暗が視認されやすく、画質が低下する。本実施形態では、イエロードットのしわの発生を抑制できるため、画質が向上する。
印刷装置1が更に媒体の搬送を続けると、カラードットが形成された部分(カラー画像が形成された領域)が本硬化ユニット90の本硬化用光源91により紫外光を照射されて本硬化し、カラードットから構成されるカラー画像が媒体に印刷される。仮硬化されていないイエロードットは、本硬化用光源91からの紫外光によって硬化する。このため、第1実施形態の本硬化用光源91は、イエロー用光源として機能する。
本実施形態では、イエロードットは仮硬化されていないが、イエロードットの形成後、イエロードットがすぐに本硬化されるため、イエロードットが濡れ広がらずに済む。また、本硬化用光源91は仮硬化用の光源よりも強い紫外光を照射するため、本硬化時にはイエロードットの内部まで紫外光が届く。このため、イエロードットにしわが発生することはない。
<比較例との対比>
図4は、比較例の印刷装置1の説明図である。比較例では、イエローヘッドユニット41Yがブラックヘッドユニット41Kよりも搬送方向上流側に設けられ、イエロードットを仮硬化させるためのイエロー用光源81Yが設けられている点で第1実施形態と異なっている。
比較例においても、マゼンタヘッドユニット41Mを他の色のヘッドユニットよりも搬送方向上流側に配置させている。減色法の3原色であるマゼンタ(又はシアン)のヘッドユニットを最上流側に配置させた場合、比較例のように、次に残りの2つの原色のヘッドユニット(シアンヘッドユニット41C及びイエローヘッドユニット41Y)を配置し、最後に3原色ではないブラックヘッドユニット41Kを配置することが考えられる。
但し、このように配置すると、イエローヘッドユニット41Yがイエロードットを形成した後に、ブラックインクが吐出されることになる。そして、イエロードットがブラックドットと滲むことを防止するために、イエロードットを仮硬化させるためのイエロー用光源81Yを設ける必要がある。
仮硬化用のイエロー用光源81Yは、イエロードットを完全に硬化させない程度の紫外光を照射する。仮にイエロー用光源81Yがイエロードットを完全に硬化させるほどの強い紫外光を照射すると、その後に塗布されるブラックインクが弾かれてしまい、カラー画像の画質が低下するためである。
しかし、イエロードットに比較的弱い紫外光を照射して仮硬化させると、イエロードットの表面で紫外光が吸収されてしまい、イエロードットの内部まで紫外光が届かない。この場合、イエロードットの表面だけが硬化し、内部は流動性を持つ状態になる。この状態のイエロードットに対して本硬化用光源91が強い紫外光を照射して本硬化させると、イエロードットの内部のイエローインクが硬化収縮することによって、表面(既に硬化している表面)にしわが発生してしまう。
イエローのような明るい色の表面にしわが発生すると、しわによる明暗が視認されやすい。このため、比較例のような印刷装置1の構成(特にイエローヘッドユニット41Yの配置)では、画質が低下してしまう。
これに対し、図1に示す第1実施形態の印刷装置1によれば、イエローヘッドユニット41Yが、他の色のカラーインクを吐出するヘッドユニットや、そのヘッドユニットに対応する仮硬化用の光源よりも搬送方向下流側に配置されている。これにより、イエロードットに仮硬化の紫外線(本硬化の紫外線と比べると弱い紫外線)が照射されないため、イエロードットの表面にしわが発生することを抑制できる。この結果、画質が向上する。
===第2実施形態===
図5は、第2実施形態の印刷装置1の概略側面図である。第2実施形態では、イエロー用光源81Yと、クリアインクヘッド41CLとが設けられている点で第1実施形態と異なっている。
クリアインクヘッド41CLは、クリアインクを吐出する。クリアインクは、カラー画像の光沢性を調整するため、若しくは、カラー画像の表面に保護膜を形成するため、カラー画像の表面に塗布する無色透明なインクである。なお、クリアインクは、無色透明であるため、カラー画像の印刷に用いられるカラーインクとは異なるインクである。本実施形態のクリアインクも、紫外光を照射すると硬化するUVインクで構成されている。なお、クリアインクヘッド41CLの搬送方向下流側に、クリアインクを仮硬化させるための光源を設けても良い。
クリアインクはカラー画像の上に塗布されるインクであるため、クリアインクヘッドユニット41CLは、カラーインクを吐出するヘッドユニットよりも搬送方向下流側に設けられる。このため、クリアインクヘッドユニット41CLは、イエローヘッドユニット41Yよりも搬送方向下流側に設けられることになる。
イエローヘッドユニット41Yの搬送方向下流側には、イエロー用光源81Yが設けられている。イエロー用光源81Yがイエロードットに紫外光を照射することによって、イエロードットを硬化させ、その後に塗布されるクリアインクとイエロードットが滲むことを防止できる。
第2実施形態のイエロー用光源81Yは、イエロードットの内部まで紫外光が届くように、他の色の仮硬化用光源(マゼンタ用光源81M、シアン用光源81C、ブラック用光源81K)が照射する紫外光よりも強い紫外光を照射する。これにより、イエロードットのしわの発生を抑制できる。
イエロー用光源81Yが比較的強い紫外光を照射するため、イエロードットがインクを弾く性質を帯びることがある。但し、この段階では全てのカラードットが形成されており(カラー画像が完成しており)、これ以後にカラーインクが塗布されることはないため、カラーインクが弾かれて画質が低下するおそれはない。イエロードットの硬化後に塗布されるクリアインクは、無色透明なインクであるとともに、カラー画像の表面を覆うように一様に塗布されるインクであるため、イエローインクに弾かれてもカラー画像の画質への影響は小さい。このため、イエロー用光源81Yが比較的強い紫外光を照射することは許容されている。
第2実施形態の印刷装置1においても、イエローヘッドユニット41Yが、他の色のカラーインクを吐出するヘッドユニットや、そのヘッドユニットに対応する仮硬化用の光源よりも搬送方向下流側に配置されている。これにより、イエロードットに仮硬化の紫外線(本硬化の紫外線と比べると弱い紫外線)が照射されないため、イエロードットの表面にしわが発生することを抑制できる。
===第3実施形態===
図6は、第3実施形態の印刷装置1の概略側面図である。第3実施形態では、イエロー用光源81Yと、第1ホワイトインクヘッド41Wと、第2ホワイトインクヘッド42Wが設けられている点で第1実施形態と異なっている。
第1ホワイトヘッドユニット41W及び第2ホワイトヘッドユニット42Wは、白色のホワイトインクを吐出する。ホワイトインクは、透明な媒体にカラー画像を形成する際に用いられる背景色インクである。透明な媒体にカラー画像を単独で形成するとカラー画像の視認性が良くないため、カラー画像と共にホワイトインクで背景画像を形成することによって、カラー画像の遮光性(遮蔽性)を向上させて、カラー画像の視認性を高めている。このため、ホワイトインクは、カラーインクよりも光透過率が低く、遮光性の高いインクである。ホワイトインクの顔料の平均粒径は、例えば300nm〜400nmであり、カラーインクの顔料の平均粒径(200nm程度)と比べると大きい。
通常、不透明な媒体にカラー画像を印刷する場合には、第1ホワイトヘッドユニット41W及び第2ホワイトヘッドユニット42Wは用いられない。但し、カラー画像の下地となる媒体の色を調整する目的で、第1ホワイトヘッドユニット41Wや第2ホワイトヘッドユニット42Wからホワイトインクが媒体に吐出されても良い。
カラー画像とともに背景画像を印刷する方法として、次に説明する表刷り印刷と裏刷り印刷とがある。
図7Aは、表刷り印刷により形成される画像(表刷り印刷画像)の説明図である。「表刷り印刷」とは、媒体の印刷面の側(おもて側)から印刷画像を見るための印刷である。このため、「表刷り印刷」で背景画像及びカラー画像を形成する場合には、背景画像を媒体に形成した後に、その背景画像の上にカラー画像を形成することになる。
表刷り印刷を行う場合、印刷装置1は、第1ホワイトヘッドユニット41Wを用いて、媒体に背景画像(白画像)を形成する。すなわち、印刷装置1は、媒体を搬送させながら、第1ホワイトヘッドユニット41Wからホワイトインクを吐出して、ホワイトドットを媒体に形成し、そのホワイトドットに第1ホワイト用光源81Wから紫外光を照射してホワイトドットを仮硬化させて、背景画像を形成する。その後、第1ホワイトヘッドユニット41Wよりも搬送方向下流側のヘッドユニットを用いて、仮硬化後の背景画像の上にカラー画像が形成される。本硬化用光源91は、カラー画像と、そのカラー画像の下の背景画像に紫外光を照射して、カラー画像と背景画像を本硬化させることになる。
図7Bは、裏刷り印刷により形成される画像(裏刷り印刷画像)の説明図である。「裏刷り印刷」とは、透明な媒体越しに(媒体の印刷面の裏側から)印刷画像を見るための印刷である。このため、「裏刷り印刷」で背景画像及びカラー画像を形成する場合には、カラー画像を媒体に形成した後に、そのカラー画像の上に背景画像を形成する。
裏刷り印刷を行う場合、印刷装置1は、第2ホワイトヘッドユニット42Wを用いて、媒体に背景画像(白画像)を形成する。すなわち、印刷装置1は、媒体を搬送させながら、第2ホワイトヘッドユニット42Wよりも搬送方向上流側のヘッドユニットを用いてカラー画像を形成し、仮硬化後のカラー画像の上に第2ホワイトヘッドユニット42Wからホワイトインクを吐出して、カラー画像の上にホワイトドットを形成し、そのホワイトドットに第2ホワイト用光源82Wから紫外光を照射してホワイトドットを仮硬化させて、背景画像を形成する。本硬化用光源91は、カラー画像と、そのカラー画像の上の背景画像に紫外光を照射して、カラー画像と背景画像を本硬化させることになる。
なお、図7A及び図7Bでは、背景画像とカラー画像の層が明確に分離して描かれているが、実際には、各層が明確に分離しているとは限らない。例えば、図7Aの表刷り印刷画像の背景画像を構成するホワイトドットの間に隙間があれば、カラー画像を構成するカラードットの一部が透明媒体Sの上に形成されることもある。
裏刷り印刷を行う場合、媒体にイエロードットが形成された後に、ホワイトドットが形成されることになる。このときにイエロードットとホワイトドットの滲みを防止するために、イエロー用光源81Yが設けられている。イエロー用光源81Yは、イエローヘッドユニット41Yの搬送方向下流側に設けられている。
第3実施形態のイエロー用光源81Yも、第2実施形態と同様に、イエロードットの内部まで紫外光が届くように、他の色の仮硬化用光源(マゼンタ用光源81M、シアン用光源81C、ブラック用光源81K)が照射する紫外光よりも強い紫外光を照射する。これにより、イエロードットのしわの発生を抑制できる。
イエロー用光源81Yが比較的強い紫外光を照射するため、イエロードットがインクを弾く性質を帯びることがある。但し、この段階では全てのカラードットが形成されており(カラー画像が完成しており)、これ以後にカラーインクが塗布されることはないため、カラーインクが弾かれて画質が低下するおそれはない。イエロードットの硬化後に第2ホワイトヘッドユニット42Wから吐出されるホワイトインクは、カラー画像の遮光性を向上させるためにカラー画像の表面を覆うように一様に塗布されるインクであるため、イエローインクに弾かれてもカラー画像の画質への影響は小さい。このため、イエロー用光源81Yが比較的強い紫外光を照射することは許容されている。
第3実施形態の印刷装置1においても、イエローヘッドユニット41Yが、他の色のカラーインクを吐出するヘッドユニットや、そのヘッドユニットに対応する仮硬化用の光源よりも搬送方向下流側に配置されている。これにより、イエロードットに仮硬化の紫外線(本硬化の紫外線と比べると弱い紫外線)が照射されないため、イエロードットの表面にしわが発生することを抑制できる。
===第4実施形態===
図8は、第4実施形態の印刷装置1の概略側面図である。第4実施形態では、前述のイエローインク(以下、第1イエローインク)よりも光透過率の高いイエローインク(以下、第2イエローインク)を吐出する第2イエローヘッドユニット42Yと、第2イエロー用光源82Yとが設けられている点で第3実施形態と異なっている。
第4実施形態の説明では、前述のイエローヘッドユニット41Yのことを、第2イエローヘッドユニット42Yと区別するために「第1イエローヘッドユニット41Y」と呼ぶ。同様に、前述のイエロー用光源81Yのことを「第1イエロー用光源81Y」と呼ぶ。
第2イエローヘッドユニット42Yが吐出する第2イエローインクは、第1イエローインクよりも光透過率の高いインクである。カラー画像の印刷に用いられるカラーインク(第1イエローインク、シアンインク及びマゼンタインク)は、透明媒体にカラー画像を印刷することがあるため、できるだけカラー画像の遮光性を高める必要があるのに対し、第2イエローインクは、このような目的以外で用いられるために、光透過率の高いインクになっている。第2イエローインクの顔料の平均粒径は、光透過率を高めるために、第1イエローインクの顔料の平均粒径(200nm程度)と比べて小さい(100nm以下)。
第4実施形態では、第2イエローインクで淡黄画像を形成した透明媒体を金属光沢面に取り付けることによって、金色の画像を表現することを可能にしている。これにより、第4実施形態の印刷装置1は、高価な光輝性インクを用いずに、金色を表現することが可能である。以下、この点について説明する。
図9A及び図9Bは、ラベルLの印刷方法の説明図である。ここでは、白色の背景画像の中にカラーと金色の星印のあるラベルLを印刷する場合について説明する。
このラベルLは、金色画像(淡黄画像)の形成される金色領域と、それ以外の領域とに分けることができる。金色領域には、第2イエローインク(光透過率の高いイエローインク)が塗布される。第2イエローインクは第1イエローインクよりも遮光性が低いため、この段階では、金色領域には、淡い黄色の画像(淡黄画像)が印刷されている。この金色領域には、ホワイトインクやカラーインク(第1イエローインク、シアンインク及びマゼンタインク)は塗布されない。金色領域以外の領域には、裏刷り印刷に従って、背景画像とカラー画像とが形成される。
印刷装置1は、媒体を搬送させながら、マゼンタ、シアン、ブラック、第1イエローの順にカラードットの形成と仮硬化を行い、カラー画像を形成する。次に、印刷装置1は、更に媒体を搬送させ、第2イエローヘッドユニット42Yから第2イエローインクを吐出して、金色領域に第2イエロードットを形成し(淡黄画像を形成し)、その第2イエロードットに第2イエロー用光源82Yから紫外光を照射して第2イエロードットを仮硬化させて、金色画像(淡黄画像)を形成する。印刷装置1は、更に媒体を搬送させ、黄色領域以外の領域に第2ホワイトヘッドユニット42Wからホワイトインクを吐出して、カラー画像の上にホワイトドットを形成し、そのホワイトドットに第2ホワイト用光源82Wから紫外光を照射してホワイトドットを仮硬化させて、背景画像を形成する。最後に、印刷装置1は、金色画像(淡黄画像)、カラー画像及び背景画像が形成された媒体を更に搬送させ、本硬化用光源91から紫外光を照射し、金色画像(淡黄画像)、カラー画像及び背景画像を本硬化させることになる。
図9Cは、金色の表現の原理の説明図である。
ラベルLを金属光沢面に密着させると、淡黄画像のすぐ下に金属光沢面が位置することになる。アルミニウム缶やスチール缶にラベルLを巻き付けると、銀色の金属光沢面にラベルLが密着し、淡黄画像が銀色の金属光沢を帯びて視認され、金色領域は金色に見えるようになる。
カラー画像は淡黄画像と比べて遮光性があるため、金属光沢を帯びて視認されにくい。更に、カラー画像の上には背景画像が形成されているため、銀色の金属光沢面にラベルLを巻き付けて媒体越しにカラー画像を見ても、外部の光は背景画像によって遮光され、カラー画像が金属光沢を帯びて視認されにくい。このため、カラー画像は、銀色の金属光沢面にラベルLが密着しても、通常の裏刷り印刷の場合と同様に視認されることになる。
第4実施形態では、第1イエロー用光源81Y及び第2イエロー用光源82Yは、他の色の仮硬化用の光源(マゼンタ用光源81M、シアン用光源81C、ブラック用光源81K)よりも、紫外光の照射量が多い。これにより、イエローインクに比較的弱い紫外光が照射されることを避けて、仮硬化の段階でイエローインクの内部まで紫外光が届くようにしている。
第1イエロー用光源81Yが比較的強い紫外光を照射するため、第1イエロードットがインクを弾く性質を帯びることがある。但し、この段階では全てのカラードットが形成されており(カラー画像が完成しており)、これ以後にカラーインクが塗布されることはないため、カラーインクが弾かれて画質が低下するおそれはない。また、第2イエローインクは、金色領域だけに塗布されるため、第1イエロードットが形成された領域には塗布されないため、第2イエローインクが弾かれるおそれはない。このため、第1イエロー用光源82Yが比較的強い紫外光を照射することは許容されている。
第2イエロー用光源82Yが比較的強い紫外光を照射するため、第2イエロードットがインクを弾く性質を帯びることがある。但し、第2イエローインクが塗布された金色領域には、その後にカラーインクやホワイトインクが塗布されることはないので、第2イエロードットがインクを弾く性質を帯びることは問題にならない。このため、第2イエロー用光源82Yが比較的強い紫外光を照射することは許容されている。
第4実施形態の印刷装置1においても、第1イエローヘッドユニット41Yが、他の色のカラーインクを吐出するヘッドユニットや、そのヘッドユニットに対応する仮硬化用の光源よりも搬送方向下流側に配置されている。これにより、第1イエロードットに仮硬化の紫外線(本硬化の紫外線と比べると弱い紫外線)が照射されないため、第1イエロードットの表面にしわが発生することを抑制できる。
また、第4実施形態の印刷装置1では、第2イエローヘッドユニット41Yが、カラーインクを吐出するヘッドユニットや、そのヘッドユニットに対応する仮硬化用の光源よりも搬送方向下流側に配置されている。これにより、第2イエロードットに仮硬化の紫外線(本硬化の紫外線と比べると弱い紫外線)が照射されないため、光透過性の淡黄画像にしわが発生することを抑制し、高画質な金色を表現可能にしている。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
1 印刷装置、
10 搬送ユニット、11 ドラム、
12 第1ローラー、13 第2ローラー、14 第3ローラー、
40 ヘッドユニット、
41M マゼンタヘッドユニット、
41C シアンヘッドユニット、
41K ブラックヘッドユニット、
41Y イエローヘッドユニット(第1イエローヘッドユニット)、
41W 第1ホワイトヘッドユニット、
42W 第2ホワイトヘッドユニット、
42Y 第2イエローヘッドユニット、
50 検出器群、60 コントローラー、
61 CPU、62 メモリ、63 インターフェース部、
70 駆動信号生成回路、
80 仮硬化ユニット、
81M マゼンタ用光源、
81C シアン用光源、
81K ブラック用光源、
81Y イエロー用光源(第1イエロー用光源)、
81W 第1ホワイト用光源、
82W 第2ホワイト用光源、
82Y 第2イエロー用光源、
90 本硬化ユニット、91 本硬化用光源、
S 媒体(透明媒体)、
L ラベル

Claims (7)

  1. 媒体を搬送方向に搬送する搬送ユニットと、
    光を照射されると硬化するマゼンタインクを吐出し、前記媒体にマゼンタドットを形成するマゼンタヘッドと、
    前記マゼンタドットに前記光を照射するマゼンタ用光源と、
    光を照射されると硬化するシアンインクを吐出し、前記媒体にシアンドットを形成するシアンヘッドと、
    前記シアンドットに前記光を照射するシアン用光源と、
    光を照射されると硬化するブラックインクを吐出し、前記媒体にブラックドットを形成するブラックヘッドと、
    前記ブラックドットに前記光を照射するブラック用光源と、
    前記マゼンタヘッド、前記マゼンタ用光源、前記シアンヘッド、前記シアン用光源、前記ブラックヘッド及び前記ブラック用光源よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、光を照射されると硬化するイエローインクを吐出し、前記媒体にイエロードットを形成するイエローヘッドと、
    前記イエローヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記マゼンタ用光源、前記シアン用光源及び前記ブラック用光源の照射する前記光よりも強い光を照射するイエロー用光源と、
    を備える印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記マゼンタヘッド又は前記シアンヘッドが前記ブラックヘッドよりも前記搬送方向の上流側に配置されている
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    前記イエロー用光源は、本硬化用の光源である
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    光を照射されると硬化するクリアインクを吐出するクリアヘッドを更に備え、
    前記クリアヘッドは、前記イエロー用光源よりも前記搬送方向の下流側に設けられている
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1又は2に記載の印刷装置であって、
    光を照射すると硬化する背景用インクを吐出する背景用ヘッドを更に備え、
    前記背景用ヘッドは、前記イエロー用光源よりも前記搬送方向下流側に設けられている
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1、2、5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記イエローインクよりも光透過率の高いイエローインクを吐出する第2のイエローヘッドと、
    前記第2のイエローヘッドよりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記マゼンタ用光源、前記シアン用光源及び前記ブラック用光源の照射する前記光よりも強い光を照射する第2のイエロー用光源と、
    を更に備え、
    透明媒体に前記第2イエローインクを塗布して、光透過性のある淡黄画像を形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 媒体を搬送方向に搬送させながら、
    光を照射されると硬化するマゼンタインクを吐出し、前記媒体にマゼンタドットを形成する工程と、
    前記マゼンタドットに前記光を照射する工程と、
    光を照射されると硬化するシアンインクを吐出し、前記媒体にシアンドットを形成する工程と、
    前記シアンドットに前記光を照射する工程と、
    光を照射されると硬化するブラックインクを吐出し、前記媒体にブラックドットを形成する工程と、
    前記ブラックドットに前記光を照射する工程と、
    前記光の照射された前記マゼンタドット、前記シアンドット及び前記ブラックドットが形成された領域に、光を照射されると硬化するイエローインクを吐出し、前記媒体にイエロードットを形成する工程と、
    前記イエロードットを形成した後に、前記マゼンタドット、前記シアンドット及び前記ブラックドットに照射した前記光よりも強い光を照射する工程と、
    を行う印刷方法。
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