JP2013158952A - 記録装置、記録装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

記録装置、記録装置の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】位置検出用マークが記録されていない記録媒体に対して、位置検出用マークが記録されている場合と同様の態様で画像を記録できるようにする。
【解決手段】プリンター1は、ロール紙への記録、及び、搬送中、搬送方向に一定の間隔で仮想的な位置検出用マークがロール紙に記録されているものとし、仮想的な位置検出用マークの間隔と、搬送経路における所定の基準位置に仮想的な位置検出用マークの1つが位置した後におけるロール紙10の搬送量とに基づいて、仮想的な位置検出用マークと基準位置との位置関係を管理し、当該位置関係に基づいて、搬送機構39による記録媒体の搬送、及び、記録ヘッド12によるロール紙10への記録を制御する記録制御部50を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体に記録する記録装置、当該記録装置の制御方法、及び、当該記録装置を制御するためのプログラムに関する。
従来、所定間隔で位置検出用マーク(マーキング)が形成されたロール状の記録媒体に記録する記録装置(印字位置ずれ防止機能内蔵プリンター)であって、位置検出用マークを光学的に検出し、検出結果に基づいて記録媒体の位置を調整するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に係る記録装置のように、位置検出用マークを利用して記録媒体の位置を調整するものは、例えば、記録媒体における位置検出用マークの間隔に対応する間隔ごとに、1つのまとまった画像(例えば、クーポンに係る画像や、チケットに係る画像、宝くじに係る画像)を連続して記録する際に使用される。
特開2002−326408号公報
ここで、上述した記録装置を使用して、記録媒体に連続し1つのまとまった画像を記録する場合、予め位置検出用マークが記録された記録媒体を事前に用意する必要がある。しかしながら、位置検出用マークが記録されている記録媒体を用意できない場合もあり、このような場合であっても、位置検出用マークが記録されてない記録媒体に対して、記録検出用マークが記録されているときと同様に、画像ユニットを連続して記録することができれば、ユーザーは、位置検出用マークが記録された記録媒体を用意できるまで待つことなく、記録装置により画像ユニットを連続して記録することが可能となり、製品価値、及び、顧客満足度の向上につながる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、記録装置について、位置検出用マークが記録されていない記録媒体に対して、位置検出用マークが記録されている場合と同様の態様で画像を記録できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、記録装置であって、記録媒体に記録する記録部と、搬送経路上で搬送方向に前記記録媒体を搬送する搬送部と、前記記録媒体の搬送方向に一定の間隔で仮想的な位置検出用マークを設定し、前記仮想的な位置検出用マークの間隔と、前記搬送経路における所定の基準位置に前記仮想的な位置検出用マークの1つが位置した後における前記搬送部による前記記録媒体の搬送量とに基づいて、前記仮想的な位置検出用マークと前記基準位置との位置関係を管理し、当該位置関係に基づいて、前記搬送部による前記記録媒体の搬送、及び、前記記録部による前記記録媒体への記録を制御する記録制御部と、を備えることを特徴とする。
ここで、実際に位置検出用マークが記録されている場合、通常、記録装置は、所定のセンサーによる位置検出用マークの検出値に基づいて、センサーと位置検出用マークとの位置関係を管理し、記録媒体の搬送を制御する。そして、上記構成によれば、記録装置は、記録媒体における仮想的な位置検出用マークと、搬送経路における基準位置との位置関係を管理することにより、仮想的に、センサーと位置検出用マークとの位置関係を管理することが可能となり、また、管理結果に基づいて記録媒体の搬送や、記録媒体への記録を制御することにより、位置検出用マークが記録されていない記録媒体に対して、位置検出用マークが記録されている場合と同様の態様で画像を記録できる。
また、本発明は、前記搬送経路上の所定の位置に設けられ位置検出センサーを備え、前記記録制御部は、前記位置検出センサーを使用して、前記記録媒体に搬送方向に一定の間隔で記録された位置検出用マークにより、前記搬送部、及び、前記記録部を制御するか、又は、前記位置検出センサーを使用せずに、前記仮想的な位置検出用マークにより前記搬送部、及び、前記記録部を制御するかを切り替え可能であることを特徴とする。
この構成によれば、記録媒体に実際に位置検出用マークが記録されているか否かに応じて、位置検出センサーを使用する処理と、しない処理とを適切に切り替えることが可能となる。
また、本発明は、前記記録制御部は、前記搬送部により所定の搬送量だけ前記記録媒体を搬送したときの前記位置検出センサーの検出値に基づいて、前記記録媒体に実際に位置検出用マークが記録されているか否かを判別し、位置検出用マークが記録されていると判別した場合は、前記位置検出センサーを使用して、前記記録媒体に実際に記録された位置検出用マークにより前記搬送部、及び、前記記録部を制御し、位置検出用マークが記録されていないと判別した場合は、前記位置検出センサーを使用せずに、前記仮想的な位置検出用マークにより前記搬送部、及び、前記記録部を制御することを特徴とする。
この構成によれば、記録装置は、記録媒体に実際に位置検出用マークが記録されているか否かを判別し、自動で、位置検出センサーを使用する処理と、しない処理とを切り替えるため、ユーザーが、いずれの処理を行うかを予め入力する必要が無くなり、ユーザーの利便性を向上することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体に記録する記録部と、搬送経路上で搬送方向に前記記録媒体を搬送する搬送部と、を備える記録装置の制御方法であって、前記記録媒体の搬送方向に一定の間隔で仮想的な位置検出用マークを設定し、前記仮想的な位置検出用マークの間隔と、前記搬送経路における所定の基準位置に前記仮想的な位置検出用マークの1つが位置した後における前記搬送部による前記記録媒体の搬送量とに基づいて、前記仮想的な位置検出用マークと前記基準位置との位置関係を管理し、当該位置関係に基づいて、前記搬送部による前記記録媒体の搬送、及び、前記記録部による前記記録媒体への記録を制御することを特徴とする。
この制御方法によれば、記録装置は、記録媒体における仮想的な位置検出用マークと、搬送経路における基準位置との位置関係を管理することにより、仮想的に、センサーと位置検出用マークとの位置関係を管理することが可能となり、また、管理結果に基づいて記録媒体の搬送や、記録媒体への記録を制御することにより、位置検出用マークが記録されていない記録媒体に対して、位置検出用マークが記録されている場合と同様の態様で画像を記録できる。
また、上記目的を達成するために、本発明は、記録媒体に記録する記録部と、搬送経路上で搬送方向に前記記録媒体を搬送する搬送部と、を備える記録装置を制御する制御部により実行されるプログラムであって、前記制御部を、前記記録媒体の搬送方向に一定の間隔で仮想的な位置検出用マークを設定し、前記仮想的な位置検出用マークの間隔と、前記搬送経路における所定の基準位置に前記仮想的な位置検出用マークの1つが位置した後における前記搬送部による前記記録媒体の搬送量とに基づいて、前記仮想的な位置検出用マークと前記基準位置との位置関係を管理し、当該位置関係に基づいて、前記搬送部による前記記録媒体の搬送、及び、前記記録部による前記記録媒体への記録を制御する記録制御部として機能させることを特徴とする。
このプログラムによれば、記録装置は、記録媒体における仮想的な位置検出用マークと、搬送経路における基準位置との位置関係を管理することにより、仮想的に、センサーと位置検出用マークとの位置関係を管理することが可能となり、また、管理結果に基づいて記録媒体の搬送や、記録媒体への記録を制御することにより、位置検出用マークが記録されていない記録媒体に対して、位置検出用マークが記録されている場合と同様の態様で画像を記録できる。
本発明によれば、記録装置について、位置検出用マークが記録されていない記録媒体に対して、位置検出用マークが記録されている場合と同様の態様で画像を記録できるようになる。
本実施形態に係るプリンターの内部構造を模式的に示す図である。 本実施形態に係る記録システムの機能的構成を示すブロック図である。 ロール紙の一例の構成を示す図である。 プリンターの動作を示すフローチャートである。 図4のステップSA5における動作の説明に利用する図である。 図4のステップSA6における動作の説明に利用する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンター1(記録装置)の内部構造を模式的に示す図である。
このプリンター1は、予めセットされたロール紙10(記録媒体)を、搬送経路11上で、搬送方向YJ1に搬送しつつ、後述する記録ヘッド12によりロール紙10の記録面に画像を記録し、後述するカッター機構18によってロール紙10を切断し、所定の画像が記録された紙片を発行可能な記録装置である。
図1に示すように、搬送経路11には、記録ヘッド12(記録部)が設けられている。記録ヘッド12は、サーマル式のラインヘッドであり、搬送方向YJ1と交わる方向であるライン方向YJ2に延在して設けられた複数の発熱素子を備え、発熱素子によってロール紙10の記録面にドットを形成することにより、ロール紙10に画像を記録する。
記録ヘッド12に対向する位置には、プラテンローラー14(搬送部)が設けられている。プラテンローラー14は、搬送経路11上でロール紙10を搬送する搬送ローラーであり、プラテンローラー14の回転に応じて、ロール紙10が搬送される。
搬送経路11において、記録ヘッド12の搬送方向YJ1下流側には、カッター機構18が設けられている。このカッター機構18は、ロール紙10を切断する機構であり、各種カッターを備えている。
また、搬送経路11において、記録ヘッド12の搬送方向YJ1上流側には、位置検出センサー19が設けられている。
位置検出センサー19は、ロール紙10に記録された位置検出用マークYM(いわゆるブラックマーク)の検出用に設けられたセンサーである。
詳述すると、図1に示すように、ロール紙10には、予め、長手方向(ロール紙10の搬送時における搬送方向YJ1に対応)に所定間隔で位置検出用マークYMが記録されたものがある。そして、位置検出センサー19は、位置検出用マークYMが予め記録されたロール紙10を搬送する際に、位置検出用マークYMが通過する位置である設置位置P1(所定の位置)に設けられている。位置検出用マークYMは、反射型の光センサーであり、感熱ロール紙に対して光を照射し、所定のサンプリング周期で、その反射光の光量を検出し、図示せぬ信号処理回路に出力する。サンプリング周期ごとの位置検出用マークYMの出力値は、A/D変換されて、検出値として、後述する制御部40に出力される。
以下の説明では、位置検出用マークYMが予め記録されたロール紙10を「専用ロール紙」と表現し、位置検出用マークYMが記録されていないロール紙10を「無地ロール紙」と表現し、これらを明確に区別する。
図2は、本実施形態に係る記録システム2の機能的構成を示すブロック図である。
記録システム2は、上述した構成を有するプリンター1と、ホストコンピューター3とを備え、ホストコンピューター3の制御の下、プリンター1によって、ロール紙10に所定の画像を記録し、また、所定の画像を記録した後、所定の位置でロール紙10を切断し、紙片を発行する機能を有するシステムである。
図2に示すように、ホストコンピューター3は、ホスト側制御部28と、ホスト側表示部29と、ホスト側入力部30と、インターフェイス部31(I/F)と、ホスト側記憶部32と、を備えている。
ホスト側制御部28は、ホストコンピューター3の各部を中枢的に制御するものであり、CPUや、ROM、RAM、その他の周辺回路等を備えている。ホスト側制御部28は、ホストコンピューター3に予めインストールされているプリンタードライバーを読み出して実行することにより、プリンター1を制御するための制御コマンドを生成して、送信することにより、プリンター1を制御する。ホスト側表示部29は、液晶表示パネル等の表示パネルを備え、ホスト側制御部28の制御の下、表示パネルに各種情報を表示する。ホスト側入力部30は、キーボードや、マウス等の入力デバイスに接続され、これら入力デバイスに対する操作を検出し、ホスト側制御部28に出力する。ホスト側記憶部32は、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、上述したプリンタードライバーや、その他のプログラム、各種データを書き換え可能に記憶する。
一方、プリンター1は、制御部40と、表示部41と、入力部42と、プリントエンジン43と、記憶部44と、インターフェイス部45(I/F)と、位置検出センサー19と、を備えている。
制御部40は、プリンター1を中枢的に制御するものであり、CPUやROM、RAM、その他の周辺回路等を備えている。制御部40は、記録制御部50を備えているが、これらについては後述する。
制御部40は、位置検出センサー19の検出値に基づいて、設置位置P1に対応する位置に、位置検出用マークYMが位置しているか否かを検出する。位置検出センサー19は、反射型の光センサーであり、また、位置検出用マークYMは、黒又は黒に類する色によって形成されている。このため、設置位置P1に対応する位置に位置検出用マークYMが位置している場合は、位置していない場合と比して、位置検出センサー19の検出値が低い値となる。そして、位置しているか否かを判別するための基準となる閾値Tが予め設定されており、制御部40は、位置検出センサー19の検出値が閾値Tを下回る場合は、設置位置P1に対応する位置に位置検出用マークYMが位置していると判別し、一方、上回る場合は位置していないと判別する。
表示部41は、プリンター1の動作状態等の各種情報を表示する液晶表示パネル等の表示パネルを備え、制御部40の制御の下、当該表示パネルに各種情報を表示する。また、表示部41は、LEDを備え、このLEDを点灯/消灯して、プリンター1の状態を報知する。入力部42は、プリンター1に設けられた操作スイッチに接続され、操作スイッチに対する操作を検出し、制御部40に出力する。
プリントエンジン43は、制御部40の制御の下、図示せぬ用紙端センサーや用紙残量センサー等の各種センサーの検出値を監視しながら、上述した記録ヘッド12のほか、搬送機構39(搬送部)や、カッター機構18等の各種機構、装置を動作させて、適切にロール紙10を搬送しつつ、ロール紙10に画像を記録し、また、画像を記録したロール紙10を切断することにより紙片を発行する。搬送機構39は、上述したプラテンローラー14や、このローラーを駆動するためのローラー駆動モーター、その他の感熱ロール紙を搬送するための機構、装置を備えている。ローラー駆動モーターは、ステッピングモーターにより構成されており、制御部40は、ステッピングモーターのステップ数により、ロール紙10の搬送量を管理可能である。本実施形態では、記録ヘッド12や、ヘッド駆動回路、その他のロール紙10への画像の記録に係る機構、装置が協働して記録部として機能する。また、搬送機構39、その他のロール紙10の搬送に係る、機構が協働して搬送部として機能する。
記憶部44は、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データ、プログラム(ファームウェアを含む)を書き換え可能に記憶する。インターフェイス部45(I/F)は、制御部40の制御の下、ホストコンピューター3との間で通信規格に準拠した通信を行う。
ところで、本実施形態に係るプリンター1は、専用ロール紙に対し、以下のような態様で画像を記録し、紙片を発行することが想定されている。
図3は、専用ロール紙に画像ユニットを記録した様子の一例を模式的に示す図である。図3に示すように、プリンター1は、専用ロール紙に対して、位置検出用マークYMの間隔と対応する間隔で、1つのまとまった画像(以下、「画像ユニット」という)を連続して記録すると共に、画像ユニットの前後でロール紙10を切断することにより、紙片を発行する。この紙片は、例えば、クーポンや、チケット、宝くじ等である。この紙片の発行に際し、プリンター1は、位置検出センサー19の検出値に基づいて、ロール紙10の位置を調整し、搬送を制御する。このため、紙片の発行に際しては、基本的に、専用ロール紙が使用される。
ここで、専用ロール紙は所定間隔で位置検出用マークYMが記録された専用品であるため、プリンター1による紙片の発行に際し、ユーザーが、専用ロール紙がすぐに用意できない場合もある。このような場合に、無地ロール紙を使用して、専用ロール紙を使用した場合と同様に、紙片を発行できれば、ユーザーは、専用ロール紙を早急に用意することがなくなり、プリンター1の製品価値、及び、顧客満足度の向上につながる。
以上のことに基づき、本実施形態に係るプリンター1は、以下の動作を実行可能である。
図4は、プリンター1の動作を示すフローチャートである。
以下の説明では、長さの単位を、便宜的に、プラテンローラー14を回転させるローラー駆動モーターのステップ数で表現する。上述したように、プラテンローラー14を回転させるローラー駆動モーターは、ステッピングモーターによって構成されているため、ローラー駆動モーターのステップ数と、ロール紙10の搬送量とは、比例関係にある。そして、1ステップ分の長さとは、ローラー駆動モーターの1ステップ分のロール紙10の搬送量に対応する長さのことである。
また、以下の説明では、専用ロール紙における位置検出用マークYMの間隔は、80ステップ分の長さであるものとする(図3参照)。また、専用ロール紙と、無地ロール紙との紙幅は同一であるものとする。
また、以下の説明では、位置検出センサー19の検出位置T1(図1、5、6参照。)と、記録ヘッド12によってロール紙10にドットが形成される位置(発熱素子の位置)である記録位置T2(図1、5、6参照。)との離間距離は、70ステップ分の長さであるものとする。また、記録位置T2と、カッター機構18によってロール紙10が切断される位置である切断位置T3(図1、5、6参照。)との離間距離は、70ステップ分の長さであるものとする。
このように、本例では、位置検出用マークYMの間隔や、各部材の間隔等についてその値の具体例を挙げて説明するが、これら値はあくまで一例であり、プリンターの実際の仕様、専用ロール紙の実際の仕様に応じて、これらは任意の値をとり得る。値にかかわらず本発明を適用可能であることは言うまでもない。
また、以下の説明では、フローチャートで説明する動作をさせるために必要な制御コマンドが適切なタイミングで、ホストコンピューター3からプリンター1に対して出力されるものとする。
また、以下の説明において、記録制御部50は、制御部40のCPUがファームウェアを読み出して実行する等、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。
図4に示すように、まず、プリンター1の制御部40の記録制御部50は、マーク使用モード及びマーク非使用モードのうちいずれかが動作モードとして設定されているか、又は、いずれのモードも設定されていないかを判別する(ステップSA1)。これらモードについては後に詳述するが、簡単に説明すると、マーク使用モードとは、位置検出センサー19の検出値を利用してロール紙10の位置調整をしつつ紙片の発行に係る処理を行うモードであり、一方、マーク非使用モードとは、位置検出センサー19の検出値を利用することなく紙片の発行に係る処理を行うモードである。本実施形態では、ユーザーは、ホストコンピューター3にインストールされたプリンタードライバーの機能により、動作モードを、上記2つのモードのいずれかに設定し、又は、いずれのモードも設定しないことが可能である。後の説明で明らかとなるとおり、ユーザーは、専用ロール紙がセットされている場合は明示的にマーク使用モードを設定でき、また、無地ロール紙がセットされている場合は明示的にマーク非使用モードを設定できる。また、セットされているロール紙のタイプに応じてその都度モードの選択を行いたくない場合や、セットされているロール紙のタイプが不明の場合は、いずれのモードも選択しないことも可能である。モードを選択しない場合であっても、後述するように、プリンター1は、ロール紙10が専用ロール紙であるか無地ロール紙であるかを自動で判別し、判別結果に応じて対応するモードに準じた適切な処理を行う。
いずれかのモードが設定されている場合(ステップSA1:YES)、記録制御部50は、さらに、セットされているモードが何であるかを判別し(ステップSA2)、マーク使用モードが設定されている場合は(ステップSA2:「マーク使用モード」)、処理手順をステップSA5へ移行し、一方、マーク非使用モードが設定されている場合は(ステップSA2:「マーク非使用モード」)、処理手順をステップSA6へ移行する。
さて、ステップSA1において、いずれのモードも設定されていないと判別した場合(ステップSA1:NO)、記録制御部50は、マーク有無判別処理を実行する(ステップSA3)。マーク有無判別処理とは、現在セットされているロール紙10が、位置検出用マークYMが記録された専用ロール紙であるか、当該マークが記録されていない無地ロール紙であるかを自動で判別する処理である。具体的には、記録制御部50は、位置検出センサー19の検出値を監視しつつ、プリントエンジン43を制御して、ロール紙10を所定の搬送量だけ搬送方向YJ1に搬送する。この所定の搬送量は、位置検出用マークYMの間隔として取り得る値の最大値を上回る値とされる。このような値に所定の搬送量が設定されることにより、ロール紙10が専用紙である場合には、搬送中に位置検出センサー19によって位置検出用マークYMが検出されることとなる。そして、所定の搬送量分、ロール紙10を搬送している間、位置検出センサー19によって位置検出用マークYMが検出された場合、記録制御部50は、セットされているロール紙10が専用ロール紙であると判別する。一方、所定の搬送量分、ロール紙10を搬送している間、位置検出センサー19によって位置検出用マークYMが検出されなかった場合、記録制御部50は、セットされているロール紙10が無地ロール紙であると判別する。なお、バックフィード可能に構成されている場合は、マーク有無判別処理の実行後、ロール紙10を所定量だけバックフィードするようにしてもよい。これにより、ロール紙10の無駄な使用を抑制することが可能である。
ステップSA3におけるマーク有無判別処理の実行後、記録制御部50は、当該処理によってロール紙10が専用ロール紙であると判別されたか、無地ロール紙であると判別されたかを判別する(ステップSA4)。記録制御部50は、専用ロール紙である場合(ステップSA4:「専用ロール紙」)、処理手順をステップSA5へ移行し、無地ロール紙である場合(ステップSA4:「無地ロール紙」)、処理手順をステップSA6へ移行する。
<ステップSA5の説明>
処理手順がステップSA5に移行した場合、プリンター1にセットされているロール紙10は、専用ロール紙ということである。そして、ステップSA5では、記録制御部50により、位置検出センサー19の検出値に基づいて、ロール紙10への記録、及び、ロール紙10の搬送が制御されて、紙片の発行に係る処理が行われる。
以下、ステップSA5において行われる動作の一例を具体的に例を挙げて説明する。
図5は、ステップSA5における動作の一例を説明するための図である。図5の例では、専用ロール紙SRに、先頭から順に、位置検出用マークYM1、位置検出用マークYM2が記録されているものとする。そして、プリンター1は、位置検出用マークYM1に対応する部位に、画像ユニットU1を記録し、当該画像ユニットU1の後の適切な位置で専用ロール紙SRを切断することにより、画像ユニットU1が記録された紙片SX1を発行する。さらに、プリンター1は、位置検出用マークYM2に対応する部位に、画像ユニットU2を記録し、当該画像ユニットU2の後の適切な位置で専用ロール紙SRを切断することにより、画像ユニットU2が記録された紙片SX2を発行するものとする。
また、図5では、X1からX8へ向かって段階的に、処理が進む様子を示している。
まず、記録制御部50は、図5のX1の状態にある専用ロール紙SRの搬送方向YJ1への搬送を開始する。搬送の開始後、記録制御部50は、位置検出センサー19の検出値に基づいて、位置検出用マークYMが位置検出センサー19の検出位置T1に至ったか否かを監視する。検出位置T1に位置検出用マークYM(本例では、位置検出用マークYM1)が至ったことを検出した場合(図5のX2に示す状態)、記録制御部50は、当該検出後におけるロール紙10の搬送量(ステップ数)の管理を開始する。そして、記録制御部50は、位置検出用マークYM1の検出後、40ステップ分、専用ロール紙SRを搬送方向YJ1に向かって搬送し(図5のX3に示す状態)、記録ヘッド12による画像ユニットU1の記録を開始する。
本例では、ある1の位置検出用マークYMが位置検出センサー19に検出された場合、当該1の位置検出用マークYMに対応する画像ユニットは、当該検出後、40ステップ分、ロール紙10を搬送した後に、記録を開始するよう定められて、対応するプログラムがプログラミングされており、記録制御部50は、この定めに準じて処理を行う。このように、実際に位置検出用マークYMが検出された後における搬送量に基づいて、記録を開始するタイミングが調整されるため、非常に高い精度で、適切な位置から記録ヘッド12による記録を開始できる。
その後、さらに専用ロール紙SRの搬送が進むと、検出位置T1に位置検出用マークYM2が至り(図5のX4に示す状態)、記録制御部50は、そのことを検出する。当該検出後、記録制御部50は、当該検出後におけるロール紙10の搬送量(ステップ数)の管理を開始する。つまり、記録制御部50は、センサーによる位置検出用マークYM1の検出後における搬送量と、位置検出用マークYM2の検出後における搬送量と、をそれぞれ個別に管理する。さらに専用ロール紙SRの搬送が進み、位置検出用マークYM1の検出後の搬送量が100ステップとなると(図5のX5に示す状態)、記録制御部50は、カッター機構18により、専用ロール紙SRを切断する。
本例では、1回目に位置検出用マークYMを検出した場合、当該検出後、100ステップ分、専用ロール紙SRを搬送した後、ロール紙10を切断するよう定められて、対応するプログラムがプログラミングされており、記録制御部50は、この定めに準じて処理を行う。これにより、1つ目に発行される紙片の前端において、専用ロール紙SRが切り離され、当該1つ目に発行される紙片の前端が形成される。また、実際にセンサーによって位置検出用マークYMが検出された後の搬送量によって、切断を行うタイミングが調整されるため、非常に高い精度で、適切な位置で専用ロール紙SRを切断可能である。
さらに専用ロール紙SRの搬送が進み、位置検出用マークYM2の検出後の搬送量が、40ステップとなると(図5のX6に示す状態)、記録制御部50は、記録ヘッド12による画像ユニットU2の記録を開始する。上述したように、ある1の位置検出用マークYMに対応する画像ユニットの記録の開始タイミングは、当該1の位置検出用マークYMの検出後の搬送量が40ステップとなったときである。さらに専用ロール紙SRの搬送が進み、位置検出用マークYM1の検出後の搬送量が180ステップとなると(図5のX7に示す状態)、記録制御部50は、カッター機構18により、専用ロール紙SRを切断する。これにより、紙片SX1の後端において、当該紙片SX1が専用ロール紙SRから切り離されて、紙片SX1の発行が完了する。
本例では、ある1の位置検出用マークYMが位置検出センサー19に検出された場合、当該1の位置検出用マークYMの検出後、180ステップ分、専用ロール紙SRを搬送したときに、専用ロール紙SRを切断することが定められて、対応するプログラムがプログラミングされており、記録制御部50は、この定めに準じて処理を行う。このように、実際に位置検出用マークYMが検出された後における搬送量に基づいて、記録を切断するタイミングが調整されるため、非常に高い精度で、適切な位置で専用ロール紙SRを切断できる。
さらに専用ロール紙SRの搬送が進み、位置検出用マークYM2の検出後の搬送量が180ステップとなると(図5のX8に示す状態)、記録制御部50は、カッター機構18により、専用ロール紙SRを切断する。これにより、紙片SX2の後端において、当該紙片SX2が専用ロール紙SRから切り離されて、紙片SX2の発行が完了する。上述したように、ある1の位置検出用マークYMに対応する紙片について、その後端における切断の開始タイミングは、当該1の位置検出用マークYMの検出後の搬送量が180ステップとなったときである。
以上のように、ステップSA5では、記録制御部50は、位置検出用マークYMの検出値に基づいて実際に記録された位置検出用マークYMを検出し、専用ロール紙SRの位置の管理、及び、記録、搬送の制御を行うため、非常に高い精度で、適切なタイミングで適切な処理を行うことが可能である。
従って、ユーザーは、専用ロール紙SRがプリンター1に設定されている場合は、動作モードとして、マーク使用モードを選択すれば、ステップSA3におけるマーク有無判別処理を行わせて、紙片の発行が完了するタイミングを遅らせることなく、紙片の発行に係る処理を高い精度で行わせて紙片を発行させることができる。
<ステップSA6の説明>
一方、処理手順がステップSA6に移行した場合、プリンター1にセットされているロール紙10は、無地ロール紙ということである。そして、ステップSA6では、記録制御部50により、位置検出センサー19の検出値を利用することなく、ロール紙10への記録、及び、ロール紙10の搬送が制御されて、紙片の発行に係る処理が行われる。
以下、ステップSA6において行われる動作の一例を具体的に例を挙げて説明する。
図6は、ステップSA6における動作の一例を説明するための図である。図6の例では、図5の例と同様に、画像ユニットU1が記録された紙片SX1、及び、画像ユニットU2が記録された紙片SX2を発行するものとする。また、図6では、X1からX8へ向かって段階的に、処理が進む様子を示している。
ここで、ユーザーは、事前に、紙片SX1、SX2が発行可能なように、位置検出用マークYMの間隔が適切に設定されている専用ロール紙(本例では、図5の専用ロール紙SR)の位置検出用マークYMの間隔(本例では、80ステップ分の長さ)を、プリンター1又はホストコンピューター3の機能を利用して、プリンター1に入力しておく必要がある。ユーザーに入力された、セットされている無地ロール紙に対応する専用ロール紙の、位置検出用マークYMの間隔を示す値は、記録制御部50の機能を実現するためのプログラム上に定義された所定の変数に格納される。
まず、記録制御部50は、図6のX1の状態にある専用ロール紙SRの搬送方向YJ1への搬送を開始する。搬送の開始後、所定の搬送量分の搬送が完了すると(図6のX2の状態)、記録制御部50は、無地ロール紙MRの、位置検出センサー19の検出位置T1に対応する位置(基準位置)に、仮想的に位置検出用マークYM1(図5)が位置しているものとし、以後の搬送量(ステップ数)の管理を開始する。以下、上記の仮想的な位置検出用マークYM1を、仮想マークKK1と表現し、基準位置を検出位置T1と表現する。つまり、記録制御部50によって、以後管理される搬送量は、仮想マークKK1が、検出位置T1(基準位置)に位置した後における無地ロール紙MRの搬送量である。
本例では、記録制御部50は、仮想マークKK1が検出位置T1(基準位置)に位置した後の搬送量を示す値を、随時、変数HN1に格納し、この変数HN1によって、当該搬送量を管理するものとする。変数HN1とは、説明の便宜のために、記録制御部50上に定義された変数を概念的に表すものである。後に説明する変数HN2についても同様である。図6のX2の時点では、変数HN1=0(ステップ)である。
さて、仮想マークKK1が検出位置T1に位置した後、記録制御部50は、40ステップ分、無地ロール紙MRを搬送方向YJ1に向かって搬送し(図5のX3に示す状態)、記録ヘッド12による画像ユニットU1の記録を開始する。このような処理を行うことにより、仮想マークKK1が検出された後における画像ユニットU1の記録を開始するタイミングと、上述したステップSA5において位置検出用マークYM1が検出された後における画像ユニットU1の記録を開始するタイミングとを、一致させることができる。そして、仮想マークKK1及び画像ユニットU1との位置関係と、図5の位置検出用マークYM1及び画像ユニットU1との位置関係と、を同様とすることができる。
なお、図6のX3の時点では、変数HN1=40(ステップ)である。
さらに搬送が進み、仮想マークKK1が検出位置T1に位置した後の搬送量が80ステップ(変数HN1=80(ステップ))となると(図6のX4に示す状態)、記録制御部50は、無地ロール紙MRの、位置検出センサー19の検出位置T1に対応する位置に、仮想的に位置検出用マークYM2(図5)が位置しているものとし、以後の搬送量(ステップ数)の管理を開始する。以下、上記の仮想的な位置検出用マークYM2を、仮想マークKK2と表現する。記録制御部50は、仮想マークKK1が検出位置T1に位置した後における搬送量と、仮想マークKK2が検出位置T1に位置した後における搬送量とを、それぞれ個別に管理する。本例では、記録制御部50は、仮想マークKK2が検出位置T1に位置した後の搬送量を示す値を、随時、変数HN2に格納し、この変数HN2によって、当該搬送量を管理するものとする。図6のX4の時点では、変数HN2=0(ステップ)である。
ここで、本例では、図5に示すように、専用ロール紙SRにおける位置検出用マークYMの間隔は、80ステップである。従って、検出位置T1に仮想マークKK1が位置した後、80ステップ分、搬送した後に、仮想的に位置検出用マークYM2が位置検出センサー19に位置しているとすれば、仮想マークKK2が、仮想マークKK1から、80ステップ分離れた位置に付されているものとすることができる。そして、無地ロール紙MRにおける仮想マークKK1及び仮想マークKK2の位置関係を、専用ロール紙SRにおける位置検出用マークYM1及び位置検出用マークYM2の位置関係と同様とすることができる。
このことに基づき、本実施形態では、記録制御部50は、仮想マークKK1が検出位置T1に位置した後、80ステップ(=専用ロール紙SRにおける位置検出用マークYMの間隔)分の搬送が完了したときに、仮想マークKK2が検出位置T1に位置したものとし、その後の無地ロール紙MRの搬送量を管理する。上述したように、仮想マークKK1と、仮想マークKK2の間隔は、ユーザーにより事前に入力され、プログラム上の適切な変数に格納されている。
さらに無地ロール紙MRの搬送が進み、仮想マークKK1の検出後の搬送量が100ステップ(HN1=100(ステップ))となると(図5のX5に示す状態)、記録制御部50は、カッター機構18により、無地ロール紙MRを切断する。これにより、仮想マークKK1と、無地ロール紙MRが切断される位置との位置関係を、ステップSA5における位置検出用マークYM1と、専用ロール紙SRが切断される位置との位置関係と、同様とすることができる。つまり、図5における位置検出用マークYM1に対する画像ユニットU1及び上記切断位置の位置関係と、仮想マークKK1に対する画像ユニットU1及び上記切断位置の位置関係と同様とすることができる。
さらに無地ロール紙MRの搬送が進み、仮想マークKK2が検出位置T1に位置した後の搬送量が40ステップ(HN2=40(ステップ))となると(図6のX6に示す状態)、記録制御部50は、記録ヘッド12による画像ユニットU2の記録を開始する。これにより、無地ロール紙MRにおける仮想マークKK2と画像ユニットU2との位置関係を、図5の専用ロール紙SRにおける位置検出用マークYM2と画像ユニットU2との位置関係と、同様とすることができる。さらに無地ロール紙MRの搬送が進み、仮想マークKK1が検出位置T1に位置した後の搬送量が180ステップ(HN1=180)となると(図6のX7に示す状態)、記録制御部50は、カッター機構18により、専用ロール紙SRを切断する。これにより、無地ロール紙MRにおける仮想マークKK1と上記切断がなされる切断位置との位置関係を、図5の専用ロール紙SRにおける位置検出用マークYM1と、対応する切断位置との位置関係と、同様とすることができる。さらに無地ロール紙MRの搬送が進み、仮想マークKK2が検出位置T1に位置した後の搬送量が180ステップ(HN2=180)となると(図6のX8に示す状態)、記録制御部50は、カッター機構18により、専用ロール紙SRを切断する。これにより、無地ロール紙MRにおける仮想マークKK2と上記切断がなされる切断位置との位置関係を、図5の専用ロール紙SRにおける位置検出用マークYM2と、対応する切断位置との位置関係と、同様とすることができる。
以上のように、ステップSA6では、記録制御部50は、無地ロール紙に仮想的に位置検出用マークYMが付されているものとし、この仮想的な位置検出用マークYMに対する画像の記録開始位置や、記録媒体の切断位置の位置関係が、専用ロール紙における実際の位置検出用マークYMに対する画像の記録開始位置や、記録媒体の切断位置の位置関係と同様となるように、画像の記録、記録媒体の搬送、記録媒体の切断を制御する。このため、プリンター1は、無地ロール紙を使用して、専用ロール紙と同様に紙片を発行可能である。
従って、ユーザーは、専用ロール紙を用意できなかった場合であって、画像の記録位置や、画像の切断位置について高い精度を求めない場合は、動作モードとして、マーク非使用モードを選択することにより、専用ロール紙を用意することなく、プリンター1に紙片を発行させることが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、プリンター1は、記録ヘッド12等を有する記録部と、搬送機構39等を有する搬送部と、を備えている。そして、プリンター1の記録制御部50は、記録媒体への記録、及び、当該記録に伴う搬送中、搬送方向YJ1に一定の間隔で仮想的な位置検出用マークYM(仮想マークKK1、仮想マークKK2)がロール紙10に記録されているものとし、仮想的な位置検出用マークYMの間隔と、搬送経路11における検出位置T1(基準位置)に仮想的な位置検出用マークYMの1つが位置した後におけるロール紙10の搬送量とに基づいて、仮想的な位置検出用マークYMと検出位置T1との位置関係を管理し、当該位置関係に基づいて、ロール紙10の搬送を制御する。
この構成によれば、プリンター1は、ロール紙10における仮想的な位置検出用マークYMと、搬送経路11における検出位置T1(基準位置)との位置関係を管理することにより、仮想的に、位置検出センサー19と位置検出用マークYMとの位置関係を管理することが可能となり、また、管理結果に基づいてロール紙10の搬送や、ロール紙10への記録を制御することにより、位置検出用マークYMが記録されていないロール紙10である無地ロール紙に対して、位置検出用マークYMが記録されている専用ロール紙に対するのと同様の態様で画像を記録できる。
また、本実施形態によれば、プリンター1は、搬送経路11上の設置位置P1(所定の位置)に設けられ位置検出センサー19を備えている。そして、記録制御部50は、搬送方向YJ1に一定の間隔で位置検出用マークYMが実際に記録されている専用ロール紙がセットされている場合は、位置検出センサー19により、専用ロール紙の位置検出用マークYMを検出し、その検出結果に基づいて、搬送機構39による専用ロール紙の搬送、専用ロール紙への記録を制御することが可能である。そして、プリンター1は、位置検出センサー19を使用して、ロール紙10に実際に記録された位置検出用マークYMによりロール紙10への記録、ロール紙10の搬送を制御するか、又は、位置検出センサー19を使用せずに、仮想的な位置検出用マークYMにより搬送、記録を制御するかを切り替え可能である。
この構成によれば、ロール紙10に実際に位置検出用マークYMが記録されているか否かに応じて、位置検出センサー19を使用する処理と、しない処理とを適切に切り替えることが可能となる。なお、上述した実施形態では、ユーザーは、上記切り替えを、プリンタードライバーの機能を利用して行うことが可能である旨説明したが、プリンター1のファームウェアの機能により、プリンター1に直接入力可能に構成してもよい。
また、本実施形態によれば、記録制御部50は、マーク有無判別処理により、自動で、ロール紙10に実際に位置検出用マークYMが記録されているか否かを判別し、位置検出用マークYMが記録されていると判別した場合は、位置検出センサー19を使用して、ロール紙10に実際に記録された位置検出用マークYMによりロール紙10への記録、搬送を制御し、位置検出用マークYMが記録されていないと判別した場合は、位置検出センサー19を使用せずに、仮想的な位置検出用マークYMによりロール紙10への記録、搬送を制御する。
この構成によれば、プリンター1は、ロール紙10に実際に位置検出用マークYMが記録されているか否かを判別し、自動で、位置検出センサー19を使用する処理と、しない処理とを切り替えるため、ユーザーが、いずれの処理を行うかを予め入力する必要が無くなり、ユーザーの利便性を向上することができる。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上述した実施形態において、プリンター1は、位置検出センサー19を備えていたが、本発明を適用すれば、このような位置検出用マークYMの検出用の光センサーを備えていない記録装置であっても、位置検出用マークYMを利用する場合と同様の態様で、ロール紙10に画像を記録することが可能となる。
また、上述した実施形態では、記録制御部50の機能は、プリンター1に実装されていたが、当該機能をホストコンピューター3が実装するようにしてもよい。この場合、プリンター1とホストコンピューター3とが協働して、記録装置として機能する。
また、図2に示す各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアの協働により任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。
また、プリンター1の各機能ブロックの機能を、プリンター1に外部接続される別の装置に持たせるようにしてもよい。
また、外部接続される記憶媒体に記憶させたプログラムを実行することにより、各種動作を実行するようにしてもよい。
1…プリンター(記録装置)、2…記録システム、3…ホストコンピューター(記録装置)、10…ロール紙(記録媒体)、11…搬送経路、12…記録ヘッド(記録部)、14…プラテンローラー(搬送部)、19…位置検出センサー(センサー)、39…搬送機構(搬送部)、40…制御部、50…記録制御部。

Claims (5)

  1. 記録媒体に記録する記録部と、
    搬送経路上で搬送方向に前記記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記記録媒体の搬送方向に一定の間隔で仮想的な位置検出用マークを設定し、前記仮想的な位置検出用マークの間隔と、前記搬送経路における所定の基準位置に前記仮想的な位置検出用マークの1つが位置した後における前記搬送部による前記記録媒体の搬送量とに基づいて、前記仮想的な位置検出用マークと前記基準位置との位置関係を管理し、当該位置関係に基づいて、前記搬送部による前記記録媒体の搬送、及び、前記記録部による前記記録媒体への記録を制御する記録制御部と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記搬送経路上の所定の位置に設けられ位置検出センサーを備え、
    前記記録制御部は、
    前記位置検出センサーを使用して、前記記録媒体に搬送方向に一定の間隔で記録された位置検出用マークにより、前記搬送部、及び、前記記録部を制御するか、又は、前記位置検出センサーを使用せずに、前記仮想的な位置検出用マークにより前記搬送部、及び、前記記録部を制御するかを切り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録制御部は、
    前記搬送部により所定の搬送量だけ前記記録媒体を搬送したときの前記位置検出センサーの検出値に基づいて、前記記録媒体に実際に位置検出用マークが記録されているか否かを判別し、位置検出用マークが記録されていると判別した場合は、前記位置検出センサーを使用して、前記記録媒体に実際に記録された位置検出用マークにより前記搬送部、及び、前記記録部を制御し、位置検出用マークが記録されていないと判別した場合は、前記位置検出センサーを使用せずに、前記仮想的な位置検出用マークにより前記搬送部、及び、前記記録部を制御することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 記録媒体に記録する記録部と、搬送経路上で搬送方向に前記記録媒体を搬送する搬送部と、を備える記録装置の制御方法であって、
    前記記録媒体の搬送方向に一定の間隔で仮想的な位置検出用マークを設定し、前記仮想的な位置検出用マークの間隔と、前記搬送経路における所定の基準位置に前記仮想的な位置検出用マークの1つが位置した後における前記搬送部による前記記録媒体の搬送量とに基づいて、前記仮想的な位置検出用マークと前記基準位置との位置関係を管理し、当該位置関係に基づいて、前記搬送部による前記記録媒体の搬送、及び、前記記録部による前記記録媒体への記録を制御することを特徴とする記録装置の制御方法。
  5. 記録媒体に記録する記録部と、
    搬送経路上で搬送方向に前記記録媒体を搬送する搬送部と、を備える記録装置を制御する制御部により実行されるプログラムであって、
    前記制御部を、
    前記記録媒体の搬送方向に一定の間隔で仮想的な位置検出用マークを設定し、前記仮想的な位置検出用マークの間隔と、前記搬送経路における所定の基準位置に前記仮想的な位置検出用マークの1つが位置した後における前記搬送部による前記記録媒体の搬送量とに基づいて、前記仮想的な位置検出用マークと前記基準位置との位置関係を管理し、当該位置関係に基づいて、前記搬送部による前記記録媒体の搬送、及び、前記記録部による前記記録媒体への記録を制御する記録制御部として機能させることを特徴とするプログラム。
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