JP2013158920A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】多種の印刷媒体に高精度に印刷可能なプリンタを提供する。
【解決手段】プリンタは反射型センサ41を制御するセンサ制御回路60を有しており、センサ制御回路60の受光制御部61はトランジスタTR1〜TR3と抵抗R1〜R3とで構成されたスイッチ抵抗回路を並列に3つ有し、定電源電圧(+3.3V)とグランドとの間で反射型センサ41の受光素子と直列に接続されている。マイコンMCのCPUは、印刷媒体の種類に応じて、3つのスイッチ抵抗回路を構成するトランジスタTR1〜TR3のそれぞれのオン、オフを制御するとともに、予め定められた複数の閾値の中から閾値を選択する。受光素子に直列に接続される抵抗の抵抗値を適正な値に設定し反射型センサ41の出力電圧の波形の潰れを防止する。
【選択図】図4

Description

本発明はプリンタに係り、特に、反射型センサの出力電圧と閾値とを比較し、該比較結果に基づいて印刷媒体の印刷開始および終了を制御するプリンタに関する。
従来、プレートやシート等の印刷媒体に印刷処理を施すプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このプリンタで印刷処理を行う際は、反射型センサで印刷媒体の搬送方向端を検出して印刷媒体に印刷を行う。反射型センサは、発光素子(例えば、LED)と受光素子(例えば、フォトトランジスタ)とで構成されており、発光素子からの光が、搬送される印刷媒体で反射しその反射光を受光素子で検知して印刷媒体の搬送方向端が検出される。
このような機能を発揮させるため、一般に、図10に示すようなセンサ制御回路が用いられている。このセンサ制御回路では、LEDのアノード側は定電圧電源(例えば、+5V)に接続されており、カソード側はトランジスタのコレクタ側に接続されている。トランジスタのエミッタ側は抵抗を介してグランド(GND)に接続されている。また、トランジスタのベース側はOPアンプ、DAコンバータを介してマイクロコンピュータMCに接続されている。このため、マイクロコンピュータMCからデジタル電圧を出力することでLEDを発光させることができる。なお、デジタル電圧の出力を調整することでLEDの発光量(輝度)の調整を行うことも可能である。一方、フォトトランジスタのコレクタ側は抵抗R(例えば、抵抗値:47kΩ)を介して定電圧電源(例えば、+3.3V)に接続されており、エミッタ側はグランドに接続されている。フォトトランジスタのコレクタの出力電圧(図10の電圧測定点参照)はADコンバータを介してマイクロコンピュータMCに取り込まれる。
フォトトランジスタに反射光が入力されると、コレクタ側からエミッタ側に電流が流れ定電圧電源に接続された抵抗Rの両端に電圧が生じ電圧測定点での電圧が下がるため、図11(A)に示すように、電圧測定点での電圧(反射型センサの出力電圧)が反射型センサによる印刷媒体(プレートP参照)の非検出電圧(+3.3V)側から反射型センサの飽和電圧(0V)側に向けて予め設定された閾値(例えば、2.8V)を越えたときに印刷媒体の搬送方向先端を検出し、反射型センサの飽和電圧側から反射型センサによる印刷媒体の非検出電圧側に向けて再度閾値を越えたときに印刷媒体の搬送方向後端を検出することができる。
また、このようなセンサ制御回路を用いて印刷媒体の搬送方向端を検出する際は、印刷媒体の種類によって反射率が異なることから、搬送方向端の検出位置のばらつきを解消するために、印刷媒体の種類に応じて閾値を変更していた(例えば、特許文献2参照)。印刷媒体の色や材質がほぼ一定の場合(例えば、白い紙で、薄紙、普通紙、厚紙の場合)は、上述したセンサ制御回路を用いて(1つの抵抗Rを用いて)、印刷媒体に応じて閾値を変更することにより印刷媒体の搬送方向端の位置を正確に検出することができる。
なお、上記では反射型センサの受光素子の例として3.3V系のフォトトランジスタを示したが、他に、例えば1.8V系、5V系、12V系等のフォトトランジスタも広く用いられている。
特開2002−137471号公報 特開2007−003734号公報
近時、多岐にわたる印刷媒体(例えば、つや有黒プレート、つや無黒プレート、白プレート、ロール紙、台紙に所定間隔でラベルを配したダイカットラベル等)に高精度に印刷可能なプリンタのニーズがますます高まっている。しかしながら、上述したセンサ制御回路を用いて印刷媒体に応じて閾値を変更する場合には、これら全部の印刷媒体の搬送方向端を正確に検出することは難しい。以下に具体的に説明する。
通常、この種のプリンタでは、反射率の低いつや有黒プレートが基準印刷媒体とされ、これに応じて図10の抵抗Rの抵抗値も設定されている(反射率の低いつや無黒プレートを基準印刷媒体とすることにより、それより反射率の高い印刷媒体の搬送方向端の検出は可能である。)。しかし、従来と同様に、つや有黒プレートを基準印刷媒体とした場合に、つや有黒プレートよりも反射率の低い、つや無黒プレートの搬送方向端を検出しようとすると、電圧測定点での電圧が閾値まで到達せずつや無黒プレートの搬送方向端を検出することが難しくなる(図11(B)参照)。そこで、基準印刷媒体をつや無黒プレートとするために抵抗Rの抵抗値を大きくすれば(例えば、図10の抵抗Rの抵抗値を82kΩとすると)、電圧測定点での電圧が閾値を越えるためこの問題を解決することができる(図12(A)参照)。ところが、他の印刷媒体に対してはセンサ出力波形が潰れてしまう、という問題がある。例えば、ダイカットラベルではラベルと台紙との反射率の違いを利用してラベルの切れ目の位置(ラベルに対する印刷開始および終了可能位置)を検出するが、波形が潰れるためノイズ等の影響を考慮するとラベルの切れ目の位置を精度よく検出することができない(図12(B)参照)。
本発明は上記事案に鑑み、多種の印刷媒体に高精度に印刷可能なプリンタを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、印刷媒体を搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送される印刷媒体に印刷処理を施す印刷手段と、前記印刷手段の上流側に配置され、発光素子と受光素子とを有する反射型センサと、前記反射型センサを制御するセンサ制御回路と、前記印刷媒体の種類に関する情報を取得する種類情報取得手段と、前記反射型センサの出力電圧と閾値とを比較し、該比較結果に基づいて前記印刷手段による前記印刷媒体への印刷開始および終了を制御する制御手段と、を備え、前記センサ制御回路は、スイッチ素子と抵抗とで構成されたスイッチ抵抗回路を並列に複数有しており、定電圧電源とグランドとの間で前記反射型センサの受光素子と直列に接続されており、前記制御手段は、前記種類情報取得手段で取得した前記印刷媒体の種類に関する情報に応じて、前記複数のスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのスイッチ素子のオン、オフを制御する、ことを特徴とする。
本発明において、制御手段は、種類情報取得手段で取得した印刷媒体の種類に関する情報に応じて、複数のスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのスイッチ素子のオン、オフを制御するとともに、予め定められた複数の閾値の中から閾値を選択するようにしてもよい。このとき、印刷媒体の種類に関する情報と、複数のスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのスイッチ素子のオン、オフ制御情報と、反射型センサから出力される出力電圧に対する閾値との関係を定めたテーブルを予め記憶した記憶手段をさらに備え、制御手段は、記憶手段に記憶されたテーブルに基づいて、種類情報取得手段で取得した印刷媒体の種類に関する情報に応じて、反射型センサの受光素子に接続される抵抗の抵抗値を設定するように複数のスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのスイッチ素子のオン、オフを制御するとともに、閾値を決定するようにしてもよい。また、複数のスイッチ抵抗回路を構成する抵抗の抵抗値がそれぞれ異なるようにしてもよい。さらに、複数のスイッチ抵抗回路はそれぞれスイッチ素子と抵抗とが直列に接続されており、スイッチ素子のそれぞれの一側が定電圧電源に接続されており、一端がスイッチ素子の他側にそれぞれ接続された抵抗の他端が受光素子に接続されており、抵抗のそれぞれの他端と受光素子との接続点が反射型センサの出力電圧の出力点とされているようにしてもよい。
また、センサ制御回路は反射型センサの発光素子を制御する発光制御部を有しており、該発光制御部は、制御手段の出力ポートに接続されたDAコンバータと、正相入力端子がDAコンバータに接続されたOPアンプと、OPアンプの出力端子から抵抗を介してベースに接続されているとともにコレクタが発光素子の一側に接続されたトランジスタと、トランジスタのエミッタおよびOPアンプの逆相入力端子に一端が接続され他端がグランドに接続された抵抗とを有しており、発光素子の他側は定電圧電源に接続されているようにしてもよい。さらに、印刷処理可能な印刷媒体の種類を表示する表示手段をさらに備えるようにしてもよい。
本発明によれば、制御手段が種類情報取得手段で取得した印刷媒体の種類に応じて複数のスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのスイッチ素子のオン、オフを制御することで、受光素子に直列に接続される抵抗の抵抗値を適正な値に設定できるとともに、出力電圧の波形の潰れを防止できるので、印刷媒体の種類に拘わらず印刷媒体の搬送方向端を正確に把握でき印刷媒体に高精度に印刷することができる、という効果を得ることができる。
本発明が適用可能な実施形態のプリンタの概略正面図である。 実施形態のプリンタの印刷部近傍の拡大正面図である。 実施形態のプリンタの操作パネルの拡大図である。 実施形態のプリンタのセンサ制御回路の回路図である。 実施形態のプリンタのマイクロコンピュータのCPUが実行する印刷ルーチンのフローチャートである。 図5に示す印刷ルーチンのセット処理の詳細を示すフローチャートである。 図5に示す印刷ルーチンの印刷処理の詳細を示すフローチャートである。 印刷媒体の厚さを検出するときの動作状態を示す部分正面図であり、(A)は印刷媒体がプレートの場合、(B)は印刷媒体がラベルシートの場合を示す。 縦軸に反射型センサの出力電圧、横軸に時間をとったときのダイカットラベルに対する実施形態のプリンタの反射型センサの出力電圧、閾値、ラベルの切れ目および先後端検出の関係を示す説明図である。 反射型センサを制御する従来のセンサ制御回路の回路図である。 縦軸に反射型センサの出力電圧、横軸に時間をとったときの反射型センサの出力電圧、閾値および先後端検出の関係を示す説明図であり、(A)はつや有黒プレートに対する反射型センサの出力電圧、閾値および先後端検出の関係を示し、(B)はつや無黒プレートに対する反射型センサの出力電圧、閾値および先後端検出の関係を示す。 縦軸に反射型センサの出力電圧、横軸に時間をとり図10に示すセンサ制御回路の抵抗の抵抗値を大きくしたときの反射型センサの出力電圧、閾値および先後端検出の関係を示す説明図であり、(A)はつや無黒プレートに対する反射型センサの出力電圧、閾値および先後端検出の関係を示し、(B)はダイカットラベルに対する反射型センサの出力電圧およびラベルの切れ目の関係を示す。
(構成)
以下に本発明の実施の形態を、図に基づいて詳細に説明する。図1〜図3に示すように、本実施形態のプリンタ1は厚さ0.5mm程度から3mm程度のプレートPのような比較的厚みのある材質の印刷媒体と、ロール状に巻回されたラベルシートSや軟質塩化ビニールシートのような比較的柔らか薄い材質の印刷媒体を印刷するサーマル方式のプリンタである。
プリンタ1には印刷前にプレートPやラベルシートSの印刷面をクリーニングする粘着性を有するシリコンゴム等のクリーニングローラ2と、このクリーニングローラ2の粘着性を維持するためその表面に付着したゴミを定期的に除去するクリーニング部3が設けられている。クリーニング部3は、クリーニングシートを引き出し可能に収容する収容カセット4と、装着された収納カセット4のクリーニングシートをクリーニングローラ2に搬送するクリーニングシート搬送ローラ5を有している。
クリーニングローラ2はプリンタ本体に対して揺動自在に設けられた揺動杆8に回動自在に設けられており、この揺動杆8はモータ9と不図示の歯車列とカム10によって軸8aを中心に揺動され、クリーニングローラ2を上下方向に移動させている。なお、図2に示すクリーニングローラ2の位置は後述するプレート類給送条件での印刷媒体搬送前の状態であり、プレートP等の印刷媒体が搬送されると下方の搬送ローラ11に向けて移動し、クリーニングローラ2のクリーニングを行う場合には上方のクリーニングシート搬送ローラ5に向けて移動する。
クリーニングローラ2に対向する搬送ローラ11と、その下流側(図2中左側)に位置するプラテンローラ12およびもう一方の搬送ローラ13はプレートPなどの印刷媒体を図2の左方向に搬送するもので、図示しないステッピングモータや歯車列による駆動部により正逆回転駆動される。なお、上流側の搬送ローラ11にはクリーニングローラ2が対に、下流側の搬送ローラ13にはピンチローラ14が対となり印刷媒体を押し挟むようになっている。
ピンチローラ14はプリンタ本体に対して軸15aを中心に揺動自在に設けられた揺動杆15に回動自在に設けられており、この揺動杆15は中間カム部16とスライドプレート17を介して揺動杆8と連結され、この揺動杆8に連動しそのピンチローラ14を上下方向に移動させている。この揺動杆8と揺動杆15と中間カム部16とスライドプレート17の関係は、クリーニングローラ2とピンチローラ14をそれぞれ搬送ローラ11と搬送ローラ13に対して等間隔に移動するように構成されている。
このため、クリーニングローラ2が上下に移動するとピンチローラ14も同じように上下動し、さらにモータ9の駆動によりカム10を回転させると、クリーニングローラ2とピンチローラ14は連動して上下に移動する。なお、揺動杆8と揺動杆15のそれぞれ一端部に備えられるスプリング8b、15bはクリーニングローラ2とピンチローラ14をそれぞれ搬送ローラ11と搬送ローラ13に向けて付勢するものである。
上述した、搬送ローラ11、プラテンローラ12、搬送ローラ13およびピンチローラ14はそれぞれ金属軸部の表面にCR(クロロプレン)ゴムやEPDM(エチレンプロピレン)等のゴム材を巻いて搬送力を上げたものである。
サーマル方式の印刷ヘッド20は、プラテンローラ12に対向しプラテンローラ12に接離方向に移動可能に構成されている。すなわち、印刷ヘッド20の上端(ヘッドの上下方向反対側端)平面(図2参照)には図示を省略したカムが当接しており、このカムが図示を省略したモータの駆動力で回動することにより印刷ヘッド20がプラテンローラ12から離間した退避位置とプラテンローラ12に圧接する圧接位置との間で移動する。印刷中はプラテンローラ12に圧接しインクリボン21を介して印刷媒体に不図示のパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略称する。)等の上位機器より転送されてきた印刷データを印刷するものである。なお、インクリボン21はリボンカセット22に収容されており、リボンカセット22はプリンタ本体内に着脱可能に装着されている。
図1および図3に示すように、プリンタ1は操作パネル23を備えている。図3に示すように、操作パネル23は、メニュー切り替えボタン24、25と、メニュー選択(エンター)ボタン26と、メニューキャンセル/排出ボタン27と、オペレータ(操作者)へプリンタ1の状態や操作メニューを表示するLCD等の表示部28と、上位機器のパソコンとのオンライン/オフライン切替えキー29を有している。
図1に示すように、プリンタ1はラベルシートS等を切断するための切断装置30を有している。切断装置30は、固定刃と移動刃からなるカッタ31とこれを駆動するモータおよび歯車列(共に不図示)を内部に備えており、その動作は後述する制御部50で制御される。
搬送ローラ11とクリーニングローラ2の上流側(図中右方向)の搬送路の下部側には、主にオペレータによって印刷媒体がプリンタ1にセットされたことを検出する媒体検出センサ40(反射型センサ)が配置されている。また、印刷部(印刷部20、プラテンローラ12)の上流側かつ搬送ローラ11とクリーニングローラ2の下流側の搬送路の上部側には、搬送される印刷媒体の先端位置および後端位置を検出する反射型センサ41が配置されている。これらの媒体検出センサ40および反射型センサ41は搬送路の幅方向のほぼ中央にそれぞれ配設されている。さらに、スライドプレート17のほぼ中央部の突起17aにはスライドボリューム方式のリニアセンサ42が係合しており、リニアセンサ42はスライドプレート17の移動量をクリーニングローラ2と搬送ローラ11の間隔として検出する。
また、プリンタ1には制御部50および図示しない電源部が設けられている。制御部50は、CPU、ROM、RAM等を有するマイクロコンピュータMC(以下、マイコンMCと略称する。)、EEPROM等の不揮発性メモリ、タイマIC、ADコンバータ等の基準電源を生成する基準電圧部、並びに、上述したモータ類、センサ類、操作パネル23、印刷ヘッド20およびUSB端子33(図1参照)を含んで構成されている。USB端子33は、USBメモリやUSBケーブルと接続するためのもので、USBメモリやUSBケーブルを介して接続されるパソコンとのインターフェースとして機能する。電源部は商業電力からモータ類等の駆動電源を生成するもので、後述する+3.3V電源、+5V電源もこの電源部により生成される。
(センサ制御回路)
本実施形態のプリンタ1では、図4に示すように、反射型センサ41を制御するセンサ制御回路60を有しており、センサ制御回路60は制御部50に配されている。センサ制御回路は、反射型センサ41の発光素子(LED)の発光量を制御する発光制御部62と、反射型センサ41の受光素子(フォトトランジスタ)の出力電圧を制御する受光制御部61とを有している。
発光制御部62は図10に示した従来の回路と同じである。すなわち、発光制御部62は、一側がマイコンMCのDA出力ポートに接続されたDAコンバータと、正相入力端子がDAコンバータの他側に接続されたOPアンプと、OPアンプの出力端子から抵抗を介してベースに接続されているとともにコレクタがLEDのカソードに接続されたNPN型トランジスタと、トランジスタのエミッタおよびOPアンプの逆相入力端子に一端が接続され他端がグランドに接続された抵抗とを有して構成されている。LEDのアノードは定電圧電源(+5V)に接続されている。
一方、受光制御部61は、PNP型トランジスタTR1〜TR3と、トランジスタTR1〜TR3のそれぞれのコレクタに接続された抵抗R1〜R3と、マイコンMCとトランジスタTR1〜TR3のベースとの間に挿入された抵抗とで構成されている。なお、マイコンMCとトランジスタTR1〜TR3のベースの間に抵抗が挿入されているのは、マイコンMCの破壊を防止するためである。
具体的には、トランジスタTR1のベースは抵抗を介してマイコンMCの出力ポートP1に接続されており、エミッタは定電圧電源に接続されている。トランジスタTR1のコレクタは抵抗R1の一端に接続されており、抵抗R1の他端はフォトトランジスタのコレクタに接続されている。トランジスタTR2、TR3側も同様の回路構成であり、トランジスタTR2のベースは抵抗を介してマイコンMCの出力ポートP2に接続されており、エミッタは定電圧電源に接続されている。トランジスタTR2のコレクタは抵抗R2の一端に接続されており、抵抗R2の他端はフォトトランジスタのコレクタに接続されている。トランジスタTR3のベースは抵抗を介してマイコンMCの出力ポートP3に接続されており、エミッタは定電圧電源に接続されている。トランジスタTR3のコレクタは抵抗R3の一端に接続されており、抵抗R3の他端はフォトトランジスタのコレクタに接続されている。フォトトランジスタのエミッタはグランドに接続されている。
すなわち、受光制御部61は、スイッチ素子(トランジスタ)と抵抗とを直列に接続することで構成されたスイッチ抵抗回路を並列に3つ有しており、定電圧電源とグランドとの間でフォトトランジスタと直列に接続されている。また、抵抗R1〜R3のそれぞれの他端とフォトトランジスタのコレクタとの接続点が反射型センサ41の出力電圧の出力点とされ、マイコンMCのAD入力ポートに接続されている。なお、本実施形態では、抵抗R1〜R3の抵抗値は異なっており、抵抗R1の抵抗値が47kΩ、抵抗R2の抵抗値が82kΩ、抵抗R3の抵抗値が150kΩに設定されている。
マイコンMCの出力ポートP1からローレベル信号を出力すると、スイッチ素子のトランジスタTR1はオン状態となり、反射型センサ41のフォトトランジスタは抵抗R1を介して定電圧電源に接続される。同様に、マイコンMCの出力ポートP2からローレベル信号を出力すると、スイッチ素子のトランジスタTR2はオン状態となり、反射型センサ41のフォトトランジスタは抵抗R2を介して定電圧電源に接続され、マイコンMCの出力ポートP3からローレベル信号を出力すると、スイッチ素子のトランジスタTR3はオン状態となり、反射型センサ41のフォトトランジスタは抵抗R3を介して定電圧電源に接続される。出力ポートP1、P2から同時にローレベル信号を出力すれば、反射型センサ41のフォトトランジスタは並列に接続される抵抗R1と抵抗R2とを介して定電圧電源に接続される。同様に、出力ポートP1、P3から同時にローレベル信号を出力すれば、反射型センサ41のフォトトランジスタは並列に接続される抵抗R1と抵抗R3とを介して定電圧電源に接続され、出力ポートP2、P3から同時にローレベル信号を出力すれば、反射型センサ41のフォトトランジスタは並列に接続される抵抗R2と抵抗R3とを介して定電圧電源に接続される。さらに、出力ポートP1、P2、P3から同時にローレベル信号を出力すれば、反射型センサ41のフォトトランジスタは並列に接続される抵抗R1と抵抗R2と抵抗R3を介して定電圧電源に接続される。
従って、本実施形態のセンサ制御回路60(受光制御部61)では、出力ポートP1〜P3からローレベル信号を出力しスイッチ素子のトランジスタTR1〜TR3のそれぞれをオン、オフ制御することにより、反射型センサ41のフォトトランジスタに接続される抵抗の抵抗値を7つの値から選択することができる(R1、R2、R3、R1とR2が並列、R1とR3が並列、R2とR3が並列、R1とR2とR3が並列)。このように複数の抵抗値を選択可能な構成としたのは、反射率が異なる多種の印刷媒体の搬送方向端を精度よく検出するためである。
以上のように反射型センサ41のセンサ制御回路60が構成されているのに対し、媒体検出センサ40のセンサ制御回路は図10に示した1つの抵抗を有するセンサ制御回路が用いられている(ADコンバータは反射型センサ41のセンサ制御回路60と同様にマイコンMCに内蔵されている。)。
(動作)
次に、プリンタ1の作動についてフローチャートに従って説明する。以下では、説明を簡単にするために、つや無黒色のアクリルプレートに印刷処理を施す場合を中心に例示し、併せてラベル間に切れ目のあるダイカットラベルに印刷処理を施す場合についても言及する。
プリンタ1に電源が投入されると、先ず、ROMに格納されたプログラムやプログラムデータ等のRAMへの展開、各機構部のホームポジションへの移動、EEPROM等の不揮発性メモリから印刷条件初期値の読み取りを行う初期設定処理が行われる。このとき読み出される条件として、操作パネル23で設定され不揮発性メモリに記憶されているプレート類かシート類かの給送条件が読み出される。このような初期設定処理を経て、マイクロコンピュータのCPUにより図5に示す印刷ルーチンが実行される。
印刷ルーチンでは、読み出された給送条件に基づいてプレート類かシート類かの判断が行われ(S102)、ここでプレートの設定がされていればモータ9の駆動によりカム10が回転しクリーニングローラ2と搬送ローラ11間の距離を所定間隔(例えば、4mm)に設定する(S104)(図2に示す状態)。なお、シート類の設定であれば搬送ローラ11と接触する位置にクリーニングローラ2を移動させる(S106)。この移動によって比較的硬質であるためセットが行いやすいプレート類と、柔らかく更に巻き癖があるためセットしにくいシート類とをそれぞれ容易に反射型センサ41が検出する位置までセットできるようにしている。なお、この条件は操作パネル23を操作することで簡単に変更可能である。
次に、印刷データ取得の確認(S108)と、媒体検出センサ40からの印刷媒体有無の確認(S110)が継続的に行われる。なお、プリンタ1はUSB端子33および操作パネル23を備えているので、印刷データを取得する際には、USBケーブルを介して上位機器のパソコンから受信しても、USB端子33に接続されたUSBメモリと操作パネル23とにより印刷データを取得してもよい。このように操作パネル23を利用する場合に備え、オペレータがボタン24〜26を操作することにより表示部28にプリンタ1が印刷処理可能な印刷媒体の種類等の情報を表示し、印刷データを取得することも可能である。ステップ108で否定判断の場合に、印刷媒体が既にセットされているとき、つまり媒体検出センサ40が媒体有りを検出するときは、ステップ110で媒体有りと判断され、メニューキャンセル/排出ボタン27が押下されたか否かの判断(S112)が行われる。ステップ110で肯定判断の場合にメニューキャンセル/排出ボタン27が押下されたときは、図示しないステッピングモータを駆動し印刷媒体をプリンタ1から排出する(S114)。
一方、ステップ108で肯定判断の場合には、このアクリルプレートや塩ビ(PVC)プレートやダイカットラベルなどの印刷媒体の種類と、印刷濃度と、印刷枚数と、印刷色に関する印刷データをRAMに保管し(S116)、次のステップ118において、初期設定処理においてROMからRAMに展開された、印刷媒体の種類と、図4に示したスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのスイッチ素子(TR1〜TR3)のオン、オフ制御情報と、反射型センサ41から出力される出力電圧に対する閾値との関係を定めたテーブルを参照し、印刷媒体の種類に応じて、反射型センサ41の受光素子に接続される抵抗の抵抗値を設定するようにそれぞれTR1〜TR3のオン、オフを決定するとともに、反射型センサ41から出力される出力電圧に対する閾値を決定する。なお、印刷媒体の種類等は、例えば、デフォルト値(印刷媒体の種類に関する情報)を用いるようにしてもよい。
下表はそのテーブルの一例であり、以下では、印刷媒体がつや無黒色のアクリルプレートの場合と、ダイカットラベルの場合との抵抗値および閾値について具体的に説明する。なお、本実施形態では、マイコンの出力ポートがローレベルのときにトランジスタがオン状態となっているが、これは本実施形態がPNP型トランジスタを採用しているためである。従って、NPN型トランジスタの場合はマイコンの出力ポートがハイレベルのときにトランジスタがオン状態となる。
Figure 2013158920
表1に示すように、印刷媒体がつや無黒色のアクリルプレートの場合には、マイコンMCの出力ポートP1をハイレベル(H)、出力ポートP2をローレベル(L)、出力ポートP3をハイレベル(H)とし、閾値を2.8Vに設定する。この設定により、図4に示すセンサ制御回路60(受光制御部61)では、マイコンMCからスイッチ素子のトランジスタTR2のベースにローレベル信号が出力されてトランジスタTR2はオン状態となり、反射型センサ41の受光素子は抵抗R2(抵抗値:82kΩ)を介して定電圧電源(+3.3V)に接続される。一方、印刷媒体がダイカットラベルの場合には、マイコンMCの出力ポートP1をローレベル(L)、出力ポートP2をローレベル(L)、出力ポートP3をハイレベル(H)とし、閾値を2.8Vおよび1.2Vに設定する。この設定より、図4に示すセンサ制御回路60(受光制御部61)では、マイコンMCからスイッチ素子のトランジスタTR1、TR2のそれぞれのベースにローレベル信号が出力されてトランジスタTR1、TR2はオン状態となり、反射型センサ41の受光素子は並列に接続された抵抗R1(抵抗値:47kΩ)および抵抗R2(抵抗値:82kΩ)を介して定電圧電源(+3.3V)に接続される。
次いで、再び印刷媒体の有無の判断がなされ(S120)、ここで印刷媒体がセットされていなければ、印刷媒体がセットされるまで待機し(S122)、オペレータによって印刷媒体がセットされると、ステップ124のセット処理に進む。
セット処理(S124)は、図6示すように、先ず図示しないステッピングモータの正転駆動により搬送ローラ11が回転し印刷媒体の搬送処理が行われる(S202)。これと同時に制御部50にてタイマICによるカウントが開始され(S204)、所定時間内に反射型センサ41が印刷媒体の先端を検出するまで搬送処理が行われる(S206、S208)。反射型センサ41が印刷媒体の先端を検出したら(S206、なお、詳細については後述するS312の説明も参照)、印刷媒体を所定位置まで搬送して(S210)、セット処理は正常に終了する。ステップ210では、図示しないステッピングモータの(正転)駆動を停止させることにより印刷媒体の搬送を一旦停止し、図示しないステッピングモータを逆転駆動させて所定ステップ数逆搬送した後、図示しないステッピングモータの駆動を停止させることにより印刷媒体をセット位置に位置付ける。このような逆搬送を行うのは、印刷処理において頭出し(印刷媒体の先端検出、図7のS312参照)を行うためである。
一方、所定時間の経過をタイマICから報知されたCPUはエラー処理を実行する。すなわち、印刷媒体の搬送を停止し(S212)、印刷媒体がプレートか否かを判断して(S214)、プレートの場合はモータ9の駆動によりカム10を回転させクリーニングローラ2を上方に移動させ(S216)、表示部28にエラー表示をさせて(S218)セット処理を終了し、プレートでない場合(例えば、ラベルシートの場合)は図示しないステッピングモータを逆転駆動させて印刷媒体をロールに巻き戻すように逆搬送し(S220)、ステップ216、218と同様に、クリーニングローラ2を上方に移動させ(S222)、表示部28にエラー表示をさせて(S224)セット処理を異常終了する。
次に、図5のステップ126では、印刷媒体の厚さを検出するためモータ9の駆動によりカム10を回転させクリーニングローラ2を搬送ローラ11に向けて移動させる。ここでクリーニングローラ2の位置は給送条件がプレート類であったので、4mmの位置から下方に移動する。給送条件がシート類であればクリーニングローラ2を一旦4mmの位置まで上方に移動させ搬送ローラ11に向けて移動させる。クリーニングローラ2はプレートPに接触するまで移動するとその移動は停止する。図8(A)はこの状態を示しており、CPUはクリーニングローラ2の移動に伴い移動したスライドプレート17の位置をセンサ42より読み出し、これをクリーニングローラ2と搬送ローラ11間の距離に置き換え印刷媒体の厚みとして算出する(S126)。この距離はクリーニングローラ2と搬送ローラ11の表面ゴム材の弾性変形分を考慮したものである。なお、図8(B)はダイカットラベルを含むラベルシートSの厚みを検出する場合の状態を示している。
続いてCPUは、算出された印刷媒体の厚さ(例えば、2mm)より、この厚さのプレートPの搬送に最適なローラ間となるように、モータ9を制御してクリーニングローラ2の位置を移動させ(S128)、続いてこの厚さのデータをRAMに保管して(S130)、ステップ120に戻る。ステップ120では、既に印刷媒体のセットが確認されているので印刷処理が実行される(S132)。
印刷処理(S132)は、図7に示すように、先程保管された印刷データの印刷媒体種類がRAMより読み出されシート類であるか判断される(S302)。ここで受信された印刷データの情報がシート類であれば、図5のステップ130にてRAMに保管された印刷媒体の厚み(ここでは2mm)が読み出され、0.6mm以上の厚みなのでセットされた印刷媒体をプレートPと判断し(S304)、切断装置30による切断処理を無効とし(S308)、続いて印刷媒体の搬送と印刷が実行される。
なお、ラベルシートSのような0.6mm以下の印刷媒体がセットされている場合はステップ306にて0.6mm以下と判断される。ここで0.6mmの印刷媒体は殆どシート類であるが仮にプレートPであっても、この程度の薄さのプラスチックなら切断装置30のカッタ31が比較的大型のカッタであることもあり問題は生じない。
次に、図示しないステッピングモータを正転駆動させてセット処理でセット位置に位置付けられた印刷媒体の搬送を開始し(S310)、印刷媒体の搬送方向先端を検出したか否かを判断する(S312)。すなわち、CPUは反射型センサ41の出力電圧をマイコンMCに内蔵されたADコンバータを介して所定時間毎に取り込み、取り込んだ電圧値が予め設定された閾値を越えているか否かを判断することにより、閾値を越えたときに印刷媒体の搬送方向先端を検出する。
上述したように、印刷媒体の種類がアクリルプレートの場合には、上述したように閾値は2.8Vに設定されており(図12参照)、取り込んだ電圧値が設定された閾値の2.8Vを越えたかを判断することにより、印刷媒体の搬送方向先端を検出したか否かを判断する。一方、印刷媒体の種類がダイカットラベルの場合には閾値は2.8V(第1の閾値)および1.2V(第2の閾値)に設定されており(図9参照)、取り込んだ電圧値が第1の閾値の2.8Vを越えたかを判断することにより、印刷媒体の搬送方向先端を検出したか否かを判断する。ダイカットラベルの場合には、ラベル間に切れ目がありこの切れ目の箇所で台紙が露出していることから、この切れ目の箇所では反射型センサ41からの出力電圧が1.2V以下となるため、印刷媒体の搬送方向先端を検出した後、取り込んだ電圧値が第2の閾値1.2Vを越えたときにラベル端を検出することができ、1回の印刷中であってもラベル端に応じて各ラベルに印刷を施すことにより印刷(位置)精度を高めることができる。
次いで、CPUは、図示を省略したモータを駆動し印刷ヘッド20の上端平面に当接している図示を省略したカムを回動させることで、印刷ヘッド20を退避位置から圧接位置に移動させ、印刷ヘッド20による印刷を開始させる(S314)。印刷ヘッド20は印刷データに従って搬送される印刷媒体に印刷処理を実行する。なお、印刷開始時点で、印刷ヘッド20(のヘッド部)はインクリボン21を介して印刷媒体の搬送方向先端に当接するように、印刷ヘッド20の下降速度、反射型センサ41の位置および搬送媒体の搬送速度等が設定されている。
続いて、印刷媒体の搬送方向後端を検出したか否かを判断する(S316)。すなわち、CPUは反射型センサ41からADコンバータを介して取り込んだ電圧値が閾値(変更閾値:2.8V)を越えているか否かを判断することにより、閾値を越えたときに印刷媒体の搬送方向後端を検出する。図12(アクリルプレート)および図9(ダイカットラベル)に示すように、印刷媒体の搬送方向先端検出後、反射型センサ41の出力電圧は概ね2.0V未満である。このため、2.8Vの閾値を越えたときに、印刷媒体の搬送方向後端を検出することができる。なお、このように後端を検出するのは、長さが決まっている定型の印刷媒体の他に、長尺の(細長い)印刷媒体にも印刷処理を可能にさせるためである。
印刷媒体の搬送方向後端を検出すると、印刷ヘッド20による印刷媒体への印刷処理は印刷データに従ってなおも続行されるが、印刷媒体の搬送方向後端が印刷ヘッド20(のヘッド部)に至るときに、CPUは、図示を省略したモータを駆動し印刷ヘッド20の上端平面に当接している図示を省略したカムを回動させることで、印刷ヘッド20を圧接位置から退避位置に移動させ、印刷ヘッド20による印刷を終了させる(S318)。
次に、RAMを参照して切断が有効状態にセットされているか否かを判断し(S320)、肯定判断のときは印刷媒体の切断を行い(S322)、否定判断のときはステップ324に進む。ステップ324では、印刷媒体をプリンタ1から排出するために図示しないステッピングモータを所定ステップ数正転駆動させた後、停止させることにより印刷処理が終了する。
以上により、印刷ルーチンによる一色目の印刷が終了するが、オペレータが二色目の印刷処理を希望する場合には、装着されていたリボンカセット22を他の色のインクリボンを有するリボンカセット22と取り換えて(装着し)、二色目の印刷を行うために、操作パネル23のメニュー切り替えボタン24、25およびメニュー選択(エンター)ボタン26を操作して、または、上位機器のパソコンから二色目の印刷であることを入力する。これにより、CPUは図5に示した印刷ルーチンのステップ108以下のステップを実行する。
(作用効果等)
次に、本実施形態のプリンタ1の作用効果等について説明する。
本実施形態のプリンタ1では、センサ制御回路60(受光制御部61)はトランジスタTR1〜TR3と抵抗R1〜R3とで構成されたスイッチ抵抗回路を並列に3つ有しており、定電源電圧(+3.3V)とグランドとの間で反射型センサ41の受光素子(フォトトランジスタ)と直列に接続されている(図4)。また、マイコンMCのCPUは、印刷媒体の種類(に関する情報)に応じて、3つのスイッチ抵抗回路を構成するトランジスタTR1〜TR3のそれぞれのオン、オフを制御する(表1)。このため、受光素子に直列に接続される抵抗の抵抗値を適正な値に設定できるとともに、出力電圧の波形の潰れを防止できる。従って、本実施形態のプリンタ1によれば、印刷媒体の種類が多岐にわたってもそれぞれの印刷媒体の搬送方向端を正確に把握でき印刷媒体に高精度に印刷することができる。
また、本実施形態のプリンタ1では、印刷媒体の種類(に関する情報)に応じて、複数のスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのTR1〜TR3のオン、オフを制御するとともに、予め定められた複数の閾値の中から閾値を選択している(表1)。このため、受光素子に直列に接続される抵抗の抵抗値が適正な値に設定され、閾値と反射型センサの出力電圧との関係を適正に確保でき、印刷媒体の種類に拘わらず印刷媒体の搬送方向端をより正確に把握できるので、印刷媒体に対しより高精度の印刷を確保することができる。
さらに、本実施形態のプリンタ1では、印刷媒体の種類(に関する情報)と、トランジスタTR1〜TR3のオン、オフ制御情報と、反射型センサ41から出力される出力電圧に対する閾値との関係を定めたテーブルをROMに記憶しており、このテーブルに基づいて、取得した印刷媒体の種類(に関する情報)に応じて、反射型センサ41の受光素子に接続される抵抗の抵抗値を設定するようにTR1〜TR3のオン、オフを制御するとともに、閾値を決定するので、簡便かつ適正に、受光素子に接続される抵抗の抵抗値(反射型センサ41の出力電圧)と反射型センサ41の出力電圧に対する閾値を設定することができる。
また、本実施形態のプリンタ1では、印刷媒体の厚さを検出し(S126)、印刷処理においてその厚さを考慮してカムにより印刷ヘッド20をプラテンローラ12との圧接位置に移動させることができるので(S314)、印刷媒体の厚さに拘わらず、印刷ヘッド20の、プラテンローラ12に支持された印刷媒体への圧力をほぼ一定とすることができる。このため、印刷品質を高めることができる。
なお、本実施形態では、印刷部としてサーマル式の印刷ヘッド20を例示したが、本発明はこれに限ることなく、例えば、インクジェット式の印刷部にも適用可能である。また、印刷媒体に平面のプレートPを例示したが、本発明はこれに制限されず、例えば、複数の小チップを纏めて1つのプレート状とした媒体にも適用可能である。さらに、本実施形態では、ダイカットラベルで例示したように反射率の違いを利用して台紙とラベルを峻別する閾値(第1、第2の閾値)を設定することができるため、本発明は、同様に反射率の違いを利用して、例えば印刷媒体を搬送するキャリアやフィーダを用いて印刷媒体を搬送するタイプのプリンタにも適用可能である。その際、閾値は2つに限らず、3つ以上設定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、印刷媒体の頭出しを行うため(図7、S312)、セット処理で印刷媒体を逆搬送する(図6、S210)例を示したが、このような逆搬送をセット処理で行わず、図7のステップ310で印刷媒体を搬送する前に行ってもよい。さらに、本実施形態では、媒体検出センサ40で印刷媒体の有無を検知する例を示したが、印刷媒体を一旦搬送し反射型センサ41で印刷媒体(からの反射光)を検出することで印刷媒体の有無を検知するにより、媒体検出センサ40をなくするようにしてもよい。また、媒体検出センサ40は反射型センサに限らず、例えば、透過型センサとしてもよい。
また、本実施形態では、図4に示したように、スイッチ素子としてPNP型トランジスタTR1〜TR3を例示したが、本発明はこれに限ることなく、スイッチ素子に、例えば、NPN型トランジスタやFETを用いるようにしてもよい。本実施形態でPNP型トランジスタを用いた理由は、PNP型トランジスタのVceが0.1V程度で殆ど電圧降下がなく、安定した出力電圧となるためである。さらに、本実施形態では、タイマICにより計時する例を示したが(図6、S204、S208)、タイマICをなくしCPUが計時するようにしてもよい。
また、本実施形態では、図4に示したように、フォトトランジスタのコレクタ側を反射型センサの出力電圧とする例を示したが、本発明はこれに限らず、例えば、フォトトランジスタのエミッタ側を反射型センサの出力電圧とするようにしてもよい。この場合には、反射型出力電圧の波形は上下方向で逆となる。また、フォトトランジスタのエミッタ側を反射型センサの出力電圧とする場合に、定電圧電源(+3.3V)とフォトトランジスタのコレクタ側との間に挿入されていた3つのスイッチ抵抗回路を、フォトトランジスタのエミッタ側とグランド(GND)の間に挿入し(フォトトランジスタのエミッタ側にトランジスタTR1〜TR3のエミッタ側を接続して抵抗R1〜R3の他端をグランドに接続し)定電圧電源を直接フォトトランジスタのコレクタ側に接続するようにしてもよい。
さらに、反射型センサのフォトトランジスタは上述した3.3V系のものに限らず、例えば、1.8V、5V、12V系等のものを用いるようにしてもよい。また、反射型センサの発光素子、受光素子はLED、フォトトランジスタに限られるものではない。
また、本実施形態では、種類情報取得手段の一部としてUSB端子を例示したが、本発明はこれに制限されることなく、例えば、パソコンと接続可能な公知のシリアル、パラレルインターフェースを用いるようにしてもよい。
そして、本実施形態において各構成の形態および使用される材質や寸法或いは数値は、コストや相互の関係などによって変更されるべきもので本実施形態に限定されるべきものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、さらに公知技術を組み合わせて変更可能である。特に変更閾値は、印刷媒体の先端を検出した後で後端を検出する前に、反射型センサの出力電圧が超えない値に設定すればよい。
以上説明した通り、本発明は多種の印刷媒体に高精度に印刷可能なプリンタを提供するものであるため、プリンタの製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
1 プリンタ
9 モータ(搬送手段の一部)
11、13 搬送ローラ(搬送手段の一部)
20 印刷ヘッド(印刷手段の一部)
33 USB端子(種類情報取得手段の一部)
41 反射型センサ
50 制御部(制御手段、種類情報取得手段の一部)
60 センサ制御回路
61 受光制御部
62 発光制御部
P プレート(印刷媒体)
S ラベルシート(印刷媒体)

Claims (7)

  1. 印刷媒体を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段で搬送される印刷媒体に印刷処理を施す印刷手段と、
    前記印刷手段の上流側に配置され、発光素子と受光素子とを有する反射型センサと、
    前記反射型センサを制御するセンサ制御回路と、
    前記印刷媒体の種類に関する情報を取得する種類情報取得手段と、
    前記反射型センサの出力電圧と閾値とを比較し、該比較結果に基づいて前記印刷手段による前記印刷媒体への印刷開始および終了を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記センサ制御回路は、スイッチ素子と抵抗とで構成されたスイッチ抵抗回路を並列に複数有しており、定電圧電源とグランドとの間で前記反射型センサの受光素子と直列に接続されており、
    前記制御手段は、前記種類情報取得手段で取得した前記印刷媒体の種類に関する情報に応じて、前記複数のスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのスイッチ素子のオン、オフを制御する、
    ことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記制御手段は、前記種類情報取得手段で取得した前記印刷媒体の種類に関する情報に応じて、前記複数のスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのスイッチ素子のオン、オフを制御するとともに、予め定められた複数の閾値の中から閾値を選択することを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記印刷媒体の種類に関する情報と、前記複数のスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのスイッチ素子のオン、オフ制御情報と、前記反射型センサから出力される出力電圧に対する閾値との関係を定めたテーブルを予め記憶した記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたテーブルに基づいて、前記種類情報取得手段で取得した前記印刷媒体の種類に関する情報に応じて、前記反射型センサの受光素子に接続される抵抗の抵抗値を設定するように前記複数のスイッチ抵抗回路を構成するそれぞれのスイッチ素子のオン、オフを制御するとともに、前記閾値を決定することを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記複数のスイッチ抵抗回路を構成する抵抗の抵抗値がそれぞれ異なることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のプリンタ。
  5. 前記複数のスイッチ抵抗回路はそれぞれ前記スイッチ素子と前記抵抗とが直列に接続されており、前記スイッチ素子のそれぞれの一側が前記定電圧電源に接続されており、一端が前記スイッチ素子の他側にそれぞれ接続された前記抵抗の他端が前記受光素子に接続されており、前記抵抗のそれぞれの他端と前記受光素子との接続点が前記反射型センサの出力電圧の出力点とされていることを特徴とする請求項4に記載のプリンタ。
  6. 前記センサ制御回路は前記反射型センサの発光素子を制御する発光制御部を有しており、該発光制御部は、前記制御手段の出力ポートに接続されたDAコンバータと、正相入力端子が前記DAコンバータに接続されたOPアンプと、前記OPアンプの出力端子から抵抗を介してベースに接続されているとともにコレクタが前記発光素子の一側に接続されたトランジスタと、前記トランジスタのエミッタおよび前記OPアンプの逆相入力端子に一端が接続され他端がグランドに接続された抵抗とを有しており、前記発光素子の他側は定電圧電源に接続されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のプリンタ。
  7. 印刷処理可能な印刷媒体の種類を表示する表示手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のプリンタ。
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