JP2013158680A - 管内面塗装装置および管内面塗装方法 - Google Patents
管内面塗装装置および管内面塗装方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】塗料配管21の開口の先に円盤状の反射板25を取り付けて、粉体塗料の流れが反射板に当たり、反射板と開口との隙間から開口の全周に亘って塗料配管の径方向に広がるように粉体塗料が噴出されるようにし、さらに、塗料配管21を下から支える玉型の支持ローラー26,26を備える構成とした。
これにより、粉体塗料をスパイラル状に吹き付けないので、塗装の仕上がりに螺旋模様が付きにくく、管内面の塗装が均一な膜厚で美しく仕上がる。
また、塗料配管を玉型の支持ローラーで下から支えるので、塗料配管が被塗装管の内面と直接接触することがない。
【選択図】図1
Description
鋳鉄管内面の塗装方法として、予熱した管の内面に、熱硬化性のエポキシ樹脂粉体塗料を吹き付けて樹脂層を形成する、いわゆる、粉体塗装が広く用いられている。
そのため、ノズルから吐出される粉体塗料の量や飛散状態が安定しないと、粉体塗料が管内面に均一に散布されず、仕上がりに螺旋模様などが生じることがあった。
そのような接触・干渉が起こると、管やランスの損傷を招くだけでなく、塗装状態が急変して塗装不良となることもある。
水平方向に直線状に伸びる塗料配管の先端を、塗料配管の軸心と直交する平面上で開口して、その開口の先に円盤状の反射板をその片面が開口を臨むように取り付け、開口に向かう粉体塗料の流れを反射板に当てて反射板と開口との隙間から開口の全周に亘って噴出させ、噴出した粉体塗料を塗料配管の径方向に広がる形に飛散させる塗料吐出口を形成するとともに、塗料配管を下から支える玉型の支持ローラーを塗料配管に取り付けた構成とした。
また、塗料配管を玉型の支持ローラーで下から支えるので、塗料配管が管内面と直接接触することがない。
管内の奥まで塗料配管を挿入した後に、その塗料配管を管から抜き出す向きに移動させながら塗料吐出口から粉体塗料を噴出する復路の塗装のみで管内面の粉体塗装を仕上げる構成とした。
これにより、玉型の支持ローラーが、塗布直後で硬化前(未硬化)の塗装表面と接触しないので、塗装表面を傷つけることがなく、美しい塗装仕上がりを得ることができる。
図1は、本発明の実施の形態における管内面塗装装置の全体側面図である。
塗料吐出装置2は、水平方向(横)に直線状に伸びる塗料配管21と、その一端を接続して塗料配管21を片持ち支持するとともに粉体塗料を塗料配管に送る塗料供給機24と、その上部に取り付けられて粉体塗料を塗料供給機24に上から投入するホッパー23と、塗料供給機24を昇降可能に下から支える昇降機22で構成されている。
供給管27の先端部の外側にソケット28の一端が差し込まれて固定されている。ソケット28の他端は開口し、その端面は供給管の軸方向と直交している。
また、ソケット28の内部には芯棒291が取り付けられている。
この芯棒291は、供給管27の先端部からソケット28の開口の先まで、供給管やソケットと同軸で伸びている。
この隙間が塗料吐出口25となり、反射板29の固定位置を変えて隙間を増減することで、吐出される塗料の飛散状態(吐出パターン)や吐出量を調整することが出来る。
ソケットの先端(開口部281)付近で、反射板29によって規制され、ソケット先端の開口の全周に亘って、ソケット(塗料配管)の径方向に広がる流れとなる。すなわち、塗料配管21の軸方向の流れが、反射板29によって径方向に広がる流れに変わる。
供給管27の外面に玉型の支持ローラー26,26が取り付けられている。この支持ローラーは、真円の球体261を任意の方向に回転自在に保持したもので、俗に、ボールキャスターと呼ばれているものである。
そして、供給管27の管軸方向にも少しずらして取り付けられている。
図4は、本発明の実施形態における塗装方法の説明図である。
まず、搬送台車3に予熱した鋳鉄管4を載せ、回転ローラー31を回して管を軸周りに回転させる。そのまま、塗料配管21を鋳鉄管4に挿入しながら、塗料吐出装置2に向けて搬送台車を走行させる(矢印Bの方向:往路)。
塗り残しが生じないように、噴出した粉体塗料が管内面の塗装必要箇所の奥端に届く位置まで、搬送台車3を動かす。(図4(a)参照)
粉体塗料の噴出を開始すると同時に、搬送台車3を、先程とは逆向き、すなわち、塗料配管21を鋳鉄管4から抜き出す向き、に一定速度で走行(後退)させる(矢印Cの方向:復路)。(図4(b)参照)
搬送台車の後退により、支持ローラー26,26が、鋳鉄管4の端部から外にはみ出して、塗料配管21を下から支えられなくなる直前に、支持シリンダー5(図1参照)が作動して、支持ローラーに代わって塗料配管の先側を下から支える。
管の全長に亘って粉体塗料の管内面塗布が済めば、粉体塗料の噴出を止める。この一回の復路の塗装で塗装膜厚が充分確保できる場合は、搬送台車3は、そのまま所定の位置まで後退する。
塗装膜厚が確保できるまで同様の塗装操作を繰り返す。
そのため、支持ローラー26,26は、管内面の未塗装部分か、塗料硬化後の塗装部分にのみ接触し、塗装直後の未硬化部分(図4の符号Dの示す範囲)に接触することはない。
被塗装管として、呼び口径が50mmで、長さが4mのダクタイル鋳鉄管(直管)を使用した。
被塗装管の内面を研磨して平滑に仕上げてから、加熱炉に入れて200度以上になるまで予熱し、搬送台車に載せて一定速度で回転させた状態で、外径が約30mmの塗料配管を管の奥まで挿入した。
管内面に吹き付ける粉体塗料は、エポキシ粉体樹脂塗料であり、復路塗装だけで管内面の塗膜(樹脂層)の厚みが300ミクロン以上になるように、搬送台車の走行速度や往復回数と、粉体塗料の吐出量を調節した。
以上の条件で塗装を終えた管の内面は、螺旋模様や斑・傷が無く、表面平滑で美しく仕上がっていた。
2 塗料吐出装置
21 塗料配管
22 昇降機
23 ホッパー
24 塗料供給機
25 塗料吐出口
26 支持ローラー
27 供給管
28 ソケット
281 開口
29 反射板
291 芯棒
292 固定梁
3 搬送台車
31 回転ローラー
4 鋳鉄管(管)
5 支持シリンダー
Claims (2)
- 管の中に塗料配管を挿入し、その塗料配管の中を流れる粉体塗料を管の内面に吹き付けて、粉体塗装を行う管内面塗装装置において、
水平方向に直線状に伸びる塗料配管の先端を、塗料配管の軸心と直交する平面上で開口して、その開口の先に円盤状の反射板をその片面が開口を臨むように取り付け、開口に向かう粉体塗料の流れを反射板に当てて反射板と開口との隙間から開口の全周に亘って噴出させ、噴出した粉体塗料を塗料配管の径方向に広がる形に飛散させる塗料吐出口を形成するとともに、塗料配管を下から支える玉型の支持ローラーを塗料配管に取り付けたことを特徴とする管内面塗装装置。 - 請求項1に記載の管内面塗装装置を使って管内面に粉体塗装を行う管内面塗装方法において、
管内の奥まで塗料配管を挿入した後に、その塗料配管を管から抜き出す向きに移動させながら塗料吐出口から粉体塗料を噴出する復路の塗装のみで管内面の粉体塗装を仕上げることを特徴とする管内面塗装方法。
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JP2012021707A JP5986754B2 (ja) | 2012-02-03 | 2012-02-03 | 管内面塗装装置および管内面塗装方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112221788A (zh) * | 2020-09-23 | 2021-01-15 | 吴全焱 | 一种管道喷漆装置 |
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US2859728A (en) * | 1956-08-29 | 1958-11-11 | James D Hobdy | Spray nozzle |
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JPH07148462A (ja) * | 1993-11-30 | 1995-06-13 | Nippon Pusunesu Kk | プレハブ管内面の防錆被膜形成方法及び装置 |
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2012
- 2012-02-03 JP JP2012021707A patent/JP5986754B2/ja active Active
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