JP2013154596A - タイヤの加硫方法 - Google Patents

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Yasuki Iuchi
康喜 井内
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【課題】タイヤの転がり抵抗を低減し、加硫時間が長くなることを防いで、尚且つゴム同士の接着性の低下を抑制できるタイヤの加硫方法を提供する。
【解決手段】生タイヤ9を金型10内で加熱加硫するタイヤの加硫方法において、金型10を加熱して生タイヤ9をタイヤ外面側から加熱する外側加熱と、金型10内のブラダー15に高温の加熱媒体を供給して生タイヤ9をタイヤ内面側から加熱する内側加熱とを含む加熱工程を備え、前記外側加熱では、生タイヤ9の踏面に接する金型の温度を130〜160℃の範囲に制御し、前記内側加熱では、加硫サイクルの前半でブラダー15内の温度を185〜205℃の範囲に保持し、加硫サイクルの後半でブラダー15内の温度を前半よりも低下させるように制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、生タイヤを金型内で加熱加硫するタイヤの加硫方法に関する。
一般に、タイヤの加硫では、金型内に装着した生タイヤを加熱する工程において、金型を加熱して生タイヤをタイヤ外面側から加熱する外側加熱と、金型内のブラダーに高温の加熱媒体を供給して生タイヤをタイヤ内面側から加熱する内側加熱とが利用されている。
また、近年では、環境保護に対する意識の高まりもあって、低燃費タイヤに対する需要が増える傾向にあり、転がり抵抗を低減するための種々の手法が提案されているが、それらは主にゴム配合やトレッド構造に関するものである。
本発明者は、転がり抵抗を低減しうる手法について、タイヤの加硫条件の観点から研究し、その結果、外側加熱において生タイヤの踏面に接する金型の温度を従来よりも低くすることで、転がり抵抗が低減される点に着目した。これは、外側加熱による熱履歴を低減することで、転がり抵抗に対して寄与の高いトレッド表面部が過加硫になることを防止できるためと考えられる。
しかし、外側加熱の温度を低くすると、トレッド内部に十分な熱量を与えるのに時間を要し、加硫時間が延びて生産性が低下してしまう。これに対し、内側加熱においてブラダー内の温度を高く設定すれば、トレッド内部に与える熱量を増やして加硫時間を短縮できるものの、その場合には、加硫サイクルの後半においてゴムの乖離反応が促進され、ベルト層やカーカス層におけるトッピングゴム同士の接着性が低下し、耐久性の悪化を招来するという問題が生じる。
特許文献1には、ベルトコードの剥離の抑制を目的として、外側加熱の温度を165〜190℃の範囲に制御し、内側加熱の温度を180〜210℃の範囲に制御するタイヤの加硫方法が記載されている。しかし、外側加熱の温度が然程に低いわけではないため、転がり抵抗の低減効果は十分でないと考えられる。また、コード近傍領域の温度が金型開放まで上昇し続けており(図4参照)、内側加熱による高い熱量が加硫サイクルにおいて定常的に付与されるため、上述のようなゴム同士の接着性の低下が懸念される。
特許文献2には、外側加熱の温度を140〜165℃の範囲に制御し、内側加熱の温度を180〜210℃とするタイヤの加硫方法が記載されている。しかし、上記と同様に、コード近傍領域の温度は金型開放まで上昇し続けており、内側加熱による高い熱量が加硫サイクルにおいて定常的に付与されるため、上述のようなゴム同士の接着性の低下が懸念される。尚、当該文献では、転がり抵抗の低減効果が、ベルト層のトッピングゴムにおける補強剤の配合量を低減したことによる効果と位置付けられている。
特開2007−83703号公報 特開2010−42561号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤの転がり抵抗を低減し、加硫時間が長くなることを防いで、尚且つゴム同士の接着性の低下を抑制できるタイヤの加硫方法を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係るタイヤの加硫方法は、生タイヤを金型内で加熱加硫するタイヤの加硫方法において、前記金型を加熱して前記生タイヤをタイヤ外面側から加熱する外側加熱と、前記金型内のブラダーに高温の加熱媒体を供給して前記生タイヤをタイヤ内面側から加熱する内側加熱とを含む加熱工程を備え、前記外側加熱では、前記生タイヤの踏面に接する金型の温度を130〜160℃の範囲に制御し、前記内側加熱では、加硫サイクルの前半で前記ブラダー内の温度を185〜205℃の範囲に保持し、加硫サイクルの後半で前記ブラダー内の温度を前半よりも低下させるように制御するものである。
本発明では、外側加熱の温度を上記の如く低い温度範囲に制御することにより、トレッド表面部が過加硫になることを防いで、タイヤの転がり抵抗を低減できる。また、加硫サイクルの前半では、内側加熱の温度を上記の如く高い温度範囲に制御することにより、トレッド内部に与える熱量を増やして、加硫時間が長くなることを防止できる。しかも、加硫サイクルの後半では、内側加熱の温度を低下させることにより、ゴムの乖離反応を抑えて、ベルト層やカーカス層におけるトッピングゴム同士の接着性の低下を抑制できる。
ゴムは、加硫初期に活性化エネルギーを多く必要とし、加硫が進むにつれて必要なエネルギー量は小さくなる。また、加硫後期に乖離反応が始まると、活性化エネルギーが大きくなるため、加硫サイクルの後半では、付与するエネルギー量を抑えることが望ましい。本発明では、外側加熱の温度を低くしながらも、加硫サイクルの前半で内側加熱の温度を高くすることにより、加硫時間を長引かせることなく、加硫の進行に必要なエネルギーを賄える。それでいて、加硫サイクルの後半で内側加熱の温度を下げることにより、上述のようなゴム同士の接着性の低下を抑制できる。
本発明では、前記内側加熱では、加硫サイクルの後半で前記ブラダー内の温度を徐々に下げることが好ましい。この場合、ブラダー内の温度を一挙に下げる方式と比べて、トレッド内部に与える熱量を確保しやすくなり、加硫時間の短縮に有利となる。
本発明では、前記内側加熱では、加硫サイクルの後半で前記ブラダー内の温度を下げる際に、前記加熱媒体を含む前記ブラダー内の高温高圧流体を強制循環させることが好ましい。かかる方法によれば、ブラダー内の温度をより円滑に且つ均一に下げられるため、内側加熱の温度制御に対する精度を向上できる。
本発明のタイヤの加硫方法に用いる金型を概念的に示す断面図 生タイヤの一例を示す断面図 外側加熱及び内側加熱の温度の推移を示すグラフ 外側加熱及び内側加熱の温度の推移を示すグラフ
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本発明のタイヤの加硫方法は、図1に示すように、生タイヤ9を金型10内で加熱加硫する方法であって、後述するような外側加熱と内側加熱とを含む加熱工程を備える。
生タイヤ9は、図2に示すように、一対のビード部1と、ビード部1の各々からタイヤ径方向外側に延びるサイドウォール部2と、サイドウォール部2の各々のタイヤ径方向外側端に連なって踏面を構成するトレッド部3とを備えた未加硫の空気入りタイヤである。ビード部1には、環状のビードコア1aが配されている。
カーカス層4は、トレッド部3からサイドウォール部2を経てビード部1に至り、その端部がビードコア1aを介して折り返されている。カーカス層4は、少なくとも一枚のカーカスプライによって構成される。カーカスプライは、タイヤ周方向に対して略90°の角度で延びるカーカスコードをトッピングゴムで被覆して形成されている。
ベルト層5は、トレッド部3でカーカス層4の外側に貼り合わされ、踏面を形成するトレッドゴム6により外側から覆われている。ベルト層5は、複数枚(本実施形態では二枚)のベルトプライによって構成される。各ベルトプライは、タイヤ周方向に対して傾斜して延びるベルトコードをトッピングゴムで被覆して形成され、該ベルトコードがプライ間で互いに逆向きに交差するように積層されている。
金型10は、図1のように、生タイヤ9の踏面に接するトレッド型部11と、下方を向いたタイヤ外面に接する下型部12と、上方を向いたタイヤ外面に接する上型部13とを備える。これらは、周囲に設置された開閉機構(不図示)によって、型締め状態と金型開放状態との間で変位自在に構成され、かかる開閉機構の構造は周知である。また、金型10には、電気ヒータや蒸気ジャケット等の熱源を有するプラテン板(不図示)が設けられており、これによって各型部の加熱が行われる。
金型10の中心部には、タイヤと同軸状に中心機構14が設けられ、これの周囲にトレッド型部11、下型部12及び上型部13が設置されている。中心機構14は、ゴム袋状のブラダー15と、タイヤ軸方向に延びるセンターポスト16とを有し、センターポスト16には、ブラダー15の上端部を把持する上部クランプ17と、ブラダー15の下端部を把持する下部クランプ18とが設けられている。また、ブラダー15の内方には、温度センサーと圧力センサー(何れも不図示)が設置されている。
中心機構14には、ブラダー15内への加熱媒体の供給を行うための媒体供給路21が上下に延設され、その媒体供給路21の上端に噴出し口22が形成されている。媒体供給路21には、加熱媒体供給源23から供給された加熱媒体や、加圧媒体供給源26から供給された加圧媒体が流れる供給配管24が接続されている。加熱媒体は、バルブ25の開閉操作に応じて供給され、加圧媒体は、バルブ28の開閉操作に応じて供給される。
また、中心機構14には、ブラダー15内の加熱媒体(厳密には、加熱媒体と加圧媒体を含む高温高圧流体)の排出を行うための媒体排出路31が上下に延設され、その媒体排出路31の上端に回収口32が形成されている。媒体排出路31には、高温高圧流体が流れる排出配管34が接続され、その開閉を操作するブローバルブ33が排出配管34に取り付けられている。バルブ25,28及びブローバルブ33の操作は、上記の温度センサー等による検出結果に応じて、制御回路(不図示)により制御される。
金型10には、ブラダー15内の高温高圧流体を強制循環させるための循環装置として、ポンプ35が設けられている。このポンプ35の作動によって、媒体排出路31を通る高温高圧流体が媒体供給路21を経由してブラダー15の内部に再供給される。本実施形態では、媒体供給路21と媒体排出路31との間での差圧により、ブラダー15内の圧力を保持しながら、高温高圧流体が循環できるように構成されている。
以下、金型10を用いて生タイヤ9を加硫成形する手順について説明する。まず、図1に示すように、金型10内に生タイヤ9を装着し、膨張させたブラダー15によって生タイヤ9を金型10の内面形状近くまでシェーピングする。これにより、生タイヤ9は、ブラダー15によって保持されるとともに、トレッド型部11、下型部12及び上型部13の各々に宛てがわれた状態となる。
続いて、金型10を加熱して生タイヤ9をタイヤ外面側から加熱する外側加熱と、金型10内のブラダー15に高温の加熱媒体を供給して生タイヤ9をタイヤ内面側から加熱する内側加熱とからなる加熱工程を行う。
金型10は、上記の蒸気ジャケット等により予め加熱されていて、これにより外側加熱が行われる。内側加熱は、生タイヤ9のシェーピング後に、媒体供給路21を通じてブラダー15内に加熱媒体を供給することで行われる。加熱媒体を所定時間供給した後、引き続いてブラダー15内に加圧媒体を供給し、生タイヤ9を高圧で加圧する。加熱媒体としては、例えばスチームや高温水が使用され、加圧媒体としては、例えば窒素ガスなどの不活性ガスや低温水が使用される。
このような外側加熱と内側加熱により生タイヤ9を加熱加硫するに際し、外側加熱では、生タイヤ9の踏面に接する金型(即ち、トレッド型部11)の温度を130〜160℃の範囲に制御し、乗用車用タイヤであれば150〜160℃が好適な範囲とされる。この制御は、加硫サイクルの開始(型締め)から終了(金型開放)まで終始適用される。外側加熱の温度制御は、金型10に設けた電気ヒータや蒸気ジャケット等の熱源の温度を制御することにより行いうる。
このように、外側加熱の温度を低い温度範囲に制御することにより、トレッド表面部が過加硫になることを防いで、タイヤの転がり抵抗を低減できる。これに対し、外側加熱の温度が160℃を上回ると、トレッド表面部の過加硫が十分に抑えられない場合があり、転がり抵抗の低減効果が十分でない。また、外側加熱の温度が130℃を下回ると、加硫時間が大幅に延びてしまい、生産性の著しい低下を招く。
そして、内側加熱では、加硫サイクルの前半でブラダー15内の温度を185〜205℃の範囲に保持し、加硫サイクルの後半でブラダー15内の温度を前半よりも低下させるように制御する。加硫サイクルの前半における内側加熱の温度制御は、例えば加熱媒体の供給時間を調整することにより行いうる。また、加硫サイクルの後半における内側加熱の温度制御は、ブローバルブ33の操作により加熱媒体を適度に排出し、加熱媒体から供給される熱量を低く調整することにより行いうる。
このように、加硫サイクルの前半において内側加熱の温度を高い温度範囲に制御することにより、外側加熱の温度を低くしながらも、トレッド内部に与える熱量を増やして、加硫時間が長くなることを防止できる。これに対し、内側加熱の温度が185℃を下回ると、トレッド内部に十分な熱量を与えにくくなり、加硫時間が長くなる傾向にある。また、内側加熱の温度が205℃を上回ると、加熱媒体としてのスチームが非常に高圧となるため、高耐圧性に対応した設備や保守が必要となり、コストの上昇を招いてしまう。
加硫サイクルの後半では、内側加熱の温度を前半よりも低下させることによって、加硫サイクルの後半に起こりがちなゴムの乖離反応を抑えることができる。その結果、ベルト層5やカーカス層4におけるトッピングゴム同士の接着性、即ちベルトプライ間の接着性や、カーカスプライとベルトプライとの接着性に対して、それらの低下を抑制でき、延いてはタイヤの耐久性の確保に資することができる。
かかる温度制御を適用した加硫サイクルの一例を、図3のグラフに示す。温度Toは、生タイヤ9の踏面で計測したトレッド型部11の温度である。温度Tif及び温度Tisは、上記の温度センサーで検出したブラダー15内の温度である。既述のように、温度Toは、加硫サイクルにおいて終始130〜160℃の範囲に制御される。また、加硫サイクルの前半では温度Tifが185〜205℃の範囲に保持され、加硫サイクルの後半では温度Tisが前半の温度Tifよりも低下するように制御される。
内側加熱では、図3のような段階的な温度低下に代えて、加硫サイクルの後半でブラダー15内の温度を徐々に下げてもよい。これによって、トレッド内部に与える熱量を確保しやすくなり、加硫時間の短縮に有利となる。かかる温度制御を適用した加硫サイクルの一例を、図4のグラフに示す。図4の例では、加硫サイクルの後半において、温度Tisが時間の経過につれて緩やかに減少しており、金型を開放する直前の温度は図3の例と同じである。
金型を開放する直前において、後半の温度Tisは、例えば、155〜175℃の範囲であって、前半の温度Tifに対する差が15℃以上となるように制御される。このことは、図3及び図4の何れの制御パターンにおいても同じである。また、図4に例示した制御パターンにおいて、後半の温度Tisは、例えば0.5〜8.5℃/分の温度勾配を以て、より好ましくは1.5〜3.5℃/分の温度勾配を以て低下するように制御される。
内側加熱の温度低下を開始するタイミングは、トレッド内部において熱量の伝達が最も遅くなる部分(以下、最遅部)の加硫速度に影響を生じないように、最遅部に対して十分な熱量が与えられた時期とされる。最遅部は、踏面から概ね6mmの位置となり、キャップ・ベース構造を有するトレッドゴム6では、該ベースの部分に相当する。温度低下を開始するタイミングは、例えば、加硫サイクルの開始から5〜10分後、或いは加硫サイクルタイムにおける50±15%の時点に設定される。
内側加熱では、加硫サイクルの後半でブラダー15内の温度を下げる際に、加熱媒体を含むブラダー15内の高温高圧流体を強制循環させることが好ましい。これにより、ブラダー15内の温度分布を均一化し、円滑な温度低下を実現せしめて、内側加熱の温度制御に対する精度を向上することができる。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
本発明の構成と効果を具体的に示すため、表1に示した温度条件に基づき、乗用車用タイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)の加硫を実施し、下記の性能評価を行った。加熱工程においては、加熱媒体としてスチーム(飽和水蒸気)を使用し、加圧媒体として窒素ガスを使用した。
(1)転がり抵抗
加硫後のタイヤに対し、国際規格ISO28580(JISD4234)に準じて、時速80km/hにおける転がり抵抗を測定した。比較例1の結果を100として指数で評価し、数値が小さいほど転がり抵抗に優れていることを示す。
(2)トッピングゴム同士の接着性
加硫後のタイヤに対し、JISK6256に準拠して、オートグラフにて剥離力を測定し、ベルトプライ間の接着性(ベルト接着性)と、カーカスプライとベルトプライとの接着性(プライ接着性)を調べた。試験片の幅は25mmとし、長さは80mmとした。オートグラフは、インストロン製の万能試験機を用いた。比較例1の結果を100として指数で評価し、数値が大きいほど性能に優れていることを示す。
(3)加硫時間(加硫サイクルタイム)
加硫サイクルの開始(型締め)から終了(金型開放)に要した時間を計測し、生産性の指標とした。
各例におけるタイヤ構造やゴム配合は共通であり、外側加熱及び内側加熱の温度条件のみが異なる。比較例1〜4は、内側加熱の温度を終始一定にした例である。実施例1は、図3のように内側加熱の温度を段階的に低下させた例であり、実施例2〜4は、図4のように内側加熱の温度を連続的に低下させた例である。実施例2は、190℃一定を5分間続けた後、170℃まで3分かけて温度を漸減させたものである。実施例4は、内側加熱において強制循環を行ったこと以外は、実施例2と同じである。
Figure 2013154596
表1に示すように、比較例1では転がり抵抗の低減効果が十分でなく、比較例2,4では加硫時間が相対的に長く、比較例3ではトッピングゴム同士の接着性の低下が抑制できていない。これに対し、実施例1〜4では、タイヤの転がり抵抗を低減し、加硫時間が長くなることを防いで、尚且つトッピングゴム同士の接着性の低下を抑制できている。中でも実施例2〜4では、加硫サイクルの後半での内側加熱の制御パターンに基づき、実施例1よりも加硫時間を短縮できている。
9 生タイヤ
10 金型
11 トレッド型部
12 下型部
13 上型部
21 媒体供給路
23 加熱媒体供給源
24 供給配管
31 媒体排出路
34 排出配管

Claims (3)

  1. 生タイヤを金型内で加熱加硫するタイヤの加硫方法において、
    前記金型を加熱して前記生タイヤをタイヤ外面側から加熱する外側加熱と、前記金型内のブラダーに高温の加熱媒体を供給して前記生タイヤをタイヤ内面側から加熱する内側加熱とを含む加熱工程を備え、
    前記外側加熱では、前記生タイヤの踏面に接する金型の温度を130〜160℃の範囲に制御し、
    前記内側加熱では、加硫サイクルの前半で前記ブラダー内の温度を185〜205℃の範囲に保持し、加硫サイクルの後半で前記ブラダー内の温度を前半よりも低下させるように制御することを特徴とするタイヤの加硫方法。
  2. 前記内側加熱では、加硫サイクルの後半で前記ブラダー内の温度を徐々に下げる請求項1に記載のタイヤの加硫方法。
  3. 前記内側加熱では、加硫サイクルの後半で前記ブラダー内の温度を下げる際に、前記加熱媒体を含む前記ブラダー内の高温高圧流体を強制循環させる請求項1又は2に記載のタイヤの加硫方法。
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