JP2013154139A - 光音響画像化装置および光音響画像化装置用プローブ - Google Patents
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Abstract
【課題】光音響画像化装置用プローブを広帯域化する。
【解決手段】光の照射を受けた被検体から発せられた音響波を検出する光音響画像化装置用プローブにおいて、MUT下電極53、無機系圧電薄膜54およびMUT上電極55からなり所定の第一の周波数領域にある音響波を検出するMUT系トランスデューサと、MUT上電極55、有機系圧電薄膜56および共通上部電極57からなり第一の周波数領域よりも高周波側にある第二の周波数領域の音響波を検出する有機系トランスデューサとを設ける。
【選択図】図3
【解決手段】光の照射を受けた被検体から発せられた音響波を検出する光音響画像化装置用プローブにおいて、MUT下電極53、無機系圧電薄膜54およびMUT上電極55からなり所定の第一の周波数領域にある音響波を検出するMUT系トランスデューサと、MUT上電極55、有機系圧電薄膜56および共通上部電極57からなり第一の周波数領域よりも高周波側にある第二の周波数領域の音響波を検出する有機系トランスデューサとを設ける。
【選択図】図3
Description
本発明は光音響画像化装置すなわち、生体組織等の被検体に光を照射し、光照射に伴って発生する音響波に基づいて被検体を画像化する装置に関するものである。
また本発明は、その種の光音響画像化装置において用いられるプローブに関するものである。
従来、例えば特許文献1や非特許文献1に示されているように、光音響効果を利用して生体の内部を画像化する光音響画像化装置が知られている。この光音響画像化装置においては、例えばパルスレーザ光等のパルス光が生体内に照射される。このパルス光の照射を受けた生体内部では、パルス光のエネルギーを吸収した生体組織が熱によって体積膨張し、音響波(音響信号)を発生する。そこで、この音響波を超音波プローブなどで検出し、その検出信号に基づいて生体内部を可視像化することが可能となっている。
他方、特許文献2や特許文献3に示されるように、超音波プローブを用いる超音波画像化装置も従来公知となっている。この種の超音波プローブは、先端に超音波トランスデューサを備えたものであり、多くの場合、バッキング材、圧電体およびこれを挟む電極、音響整合層、並びに音響レンズ等から構成されている。超音波画像化装置においては、超音波トランスデューサから人体等の被検体に超音波が照射され、被検体からの反射超音波が超音波トランスデューサで受信される。そして、この反射超音波の検出信号を電気的に処理することによって、超音波画像が得られる。
上述のような超音波プローブは、超音波と同様に音響波も検出可能であることから、光音響画像と超音波画像の双方を取得できる装置も提案されている。すなわちその種の装置では、超音波プローブに、被検体に向けて光を照射する光照射部が付加され、そこからの光を受けて被検体から発せられた音響波が、超音波プローブの超音波トランスデューサによって検出されるようになっている。
A High-Speed Photoacoustic Tomography System based on a Commercial Ultrasound and a Custom Transducer Array, Xueding Wang, Jonathan Cannata, Derek DeBusschere, Changhong Hu, J. Brian Fowlkes, and Paul Carson, Proc. SPIE Vol. 7564, 756424 (Feb.23, 2010)
ところで、光音響画像化装置において被検体から発生する音響波は、超音波画像化装置における反射超音波よりも極めて広い周波数領域に亘るものであるので、光音響画像化装置用プローブに対しては広帯域化の要求が広く存在する。
特許文献2には、超音波プローブとして、MUT(Micromachined Ultrasonic Transducer)系トランスデューサと、有機系圧電薄膜を有する有機系トランスデューサの2つを備えたものが開示されている。しかし特許文献2は、それら2種類のトランスデューサを持つプローブを光音響画像化装置に適用する際に、広帯域化の要求に応えるための方策については何ら示すものではない。
また特許文献3には、超音波プローブとしてMUT系トランスデューサと、圧電セラミックス厚膜を有するトランスデューサの2つを備えたものが開示されている。しかし特許文献3に示された技術においては、MUT系トランスデューサをより高周波領域の超音波を検出するために適用するようにしており、そのような技術思想を光音響画像化装置に適用しても広帯域化の要求に応えることは困難となっている。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、広帯域化の要求に応えることができる光音響画像化装置、並びに光音響画像化装置用プローブを提供することを目的とする。
本発明による光音響画像化装置用プローブは、
光の照射を受けた被検体から発せられた音響波を検出する光音響画像化装置用プローブにおいて、
所定の第一の周波数領域にある音響波を検出するMUT系トランスデューサと、
前記第一の周波数領域よりも高周波側にある第二の周波数領域の音響波を検出する有機系トランスデューサとを備えたことを特徴とするものである。
光の照射を受けた被検体から発せられた音響波を検出する光音響画像化装置用プローブにおいて、
所定の第一の周波数領域にある音響波を検出するMUT系トランスデューサと、
前記第一の周波数領域よりも高周波側にある第二の周波数領域の音響波を検出する有機系トランスデューサとを備えたことを特徴とするものである。
なお、本発明の光音響画像化装置用プローブにおいては、MUT系トランスデューサおよび有機系トランスデューサがそれぞれトランスデューサアレイを構成しており、それらのトランスデューサアレイが互いに積層して配設されていることが望ましい。
また、そのような構成を採用する際は、特に、MUT系トランスデューサからなるトランスデューサアレイが基板の上に形成され、その上に有機系トランスデューサからなるトランスデューサアレイが積層されていることが望ましい。
さらに、そのように基板側から順にMUT系トランスデューサからなるトランスデューサアレイ、有機系トランスデューサからなるトランスデューサアレイが積層される場合は、特に、有機系トランスデューサからなるトランスデューサアレイを構成する電極が、MUT系トランスデューサからなるトランスデューサアレイの直上に形成されていることが望ましい。
そして、そのようにトランスデューサアレイを構成する電極が、MUT系トランスデューサからなるトランスデューサアレイの直上に形成される場合は、特に、MUT系トランスデューサからなるトランスデューサアレイが、圧電薄膜を挟む1対の電極を有し、それらの電極のうち、有機系トランスデューサからなるトランスデューサアレイの側に配置された電極が、有機系トランスデューサからなるトランスデューサアレイの電極として兼用されていることが望ましい。
また、上記の兼用されている電極は、特に信号取り出し用電極とされていることが好ましい。
さらに、本発明の光音響画像化装置用プローブにおいては、MUT系トランスデューサを構成する圧電薄膜が、PZT(登録商標)等のチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)系材料からなるものであることが望ましい。
一方、有機系トランスデューサを構成する有機圧電薄膜は、フッ化系材料からなるものであることが望ましい。
また、本発明の光音響画像化装置用プローブにおいては、前記第一の周波数領域が1〜10MHzの領域であり、前記第二の周波数領域が10MHzを超える領域であることが望ましい。
他方、本発明による光音響画像化装置は、以上説明した本発明の光音響画像化装置用プローブを備えたことを特徴とするものである。
本発明による光音響画像化装置用プローブは、所定の第一の周波数領域にある音響波を検出するMUT系トランスデューサと、上記第一の周波数領域よりも高周波側にある第二の周波数領域の音響波を検出する有機系トランスデューサとを備えたものであるので、それら両トランスデューサにより各々比較的低周波の領域と高周波の領域をカバーして、広帯域化の要求に確実に応えることが可能になる。
また本発明による光音響画像化装置は、上述した通りの本発明による光音響画像化装置用プローブを備えたものであるから、これも、広帯域化の要求に応えることができるものとなる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による光音響画像化装置10の基本構成を示すブロック図である。この光音響画像化装置10は、超音波探触子(プローブ)11、超音波ユニット12、レーザ光源ユニット13、および画像表示手段14を備えている。
上記レーザ光源ユニット13は、例えば中心波長800nmのレーザ光を発するものとされている。レーザ光源ユニット13から出射したパルスレーザ光は被検体に照射される。このレーザ光は、例えば複数の光ファイバなどの導光手段を用いてプローブ11まで導光され、プローブ11の部分から被検体に向けて照射されるのが望ましい。
プローブ11は、被検体内の観察対象物が上記パルスレーザ光を吸収することで生じた超音波(音響波)を検出する。そのためにプローブ11は、例えば後述する手操作による走査方向と交わるアジマス方向、およびそれと直交するエレベーション方向(上記走査方向と略同じ方向)に二次元に配列された複数の超音波振動子からなる超音波トランスデューサアレイ(以下、UTアレイと称する)を有する。なお、以下では上記アジマス方向およびエレベーション方向をそれぞれAZ方向、EL方向と称する。プローブ11は、上記音響波を検出して音響波検出信号を出力する。
なお、このプローブ11に上述した導光手段が結合される場合は、その導光手段の端部つまり複数の光ファイバの先端部等が、二次元に配列された複数の超音波振動子の周囲を囲む状態に配設され、そこから被検体に向けてレーザ光が照射される。以下では、このように導光手段がプローブ11に結合される場合を例に取って説明する。なお、光ファイバの先端部等は、上記のように配設するのに加えて、複数の超音波振動子が配列されている面内において十字状や格子状に配設してもよい。そのようにすれば、レーザ光の光学的照射均一性がより向上するので好ましい。
被検体の光音響画像を取得する際、プローブ11は上記エレベーション方向に移動され、それにより被検体がレーザ光によって二次元走査される。この走査は、検査者が手操作でプローブ11を動かして行ってもよく、あるいは、走査機構を用いてより精密な二次元走査を実現するようにしてもよい。
超音波ユニット12は、受信回路21、AD変換手段22、受信メモリ23、データ分離手段24、画像再構成手段25、検波・対数変換手段26、画像構築手段27を有している。画像構築手段27の出力は、例えばCRTや液晶表示装置等からなる画像表示手段14に入力される。さらに超音波ユニット12は、送信制御回路30、および超音波ユニット12内の各部等の動作を制御する制御手段31を有している。
上記受信回路21は、プローブ11が出力した音響波検出信号を受信する。AD変換手段22はサンプリング手段であり、受信回路21が受信した音響波検出信号をサンプリングして、デジタル信号である光音響データに変換する。このサンプリングは、例えば外部から入力されるADクロック信号に同期して、所定のサンプリング周期でなされる。
レーザ光源ユニット13は、Ti:Sapphireレーザや、アレキサンドライトレーザ等からなるQスイッチパルスレーザ32と、その励起光源であるフラッシュランプ33とを含むものである。このレーザ光源ユニット13には、前記制御手段31から光出射を指示する光トリガ信号が入力されるようになっており、該光トリガ信号を受けると、フラッシュランプ33を点灯させてQスイッチパルスレーザ32を励起する。制御手段31は、例えばフラッシュランプ33がQスイッチパルスレーザ32を十分に励起させると、Qスイッチトリガ信号を出力する。Qスイッチパルスレーザ32は、Qスイッチトリガ信号を受けるとそのQスイッチをオンにし、波長800nmのパルスレーザ光を出射させる。
ここで、フラッシュランプ33の点灯からQスイッチパルスレーザ33が十分な励起状態となるまでに要する時間は、Qスイッチパルスレーザ33の特性などから見積もることができる。なお、上述のように制御手段31からQスイッチを制御するのに代えて、レーザ光源ユニット13内において、Qスイッチパルスレーザ32を十分に励起させた後にQスイッチをオンにしてもよい。その場合は、Qスイッチをオンにしたことを示す信号を超音波ユニット12側に通知してもよい。
本発明の光音響画像化装置は、光音響画像の他に、反射超音波による超音波画像を取得するように構成されてもよい。以下、そのようにした場合について説明する。制御手段31は、送信制御回路30に、超音波送信を指示する超音波トリガ信号を入力する。送信制御回路30は、この超音波トリガ信号を受けると、プローブ11から超音波を送信させる。制御手段31は、先に前記光トリガ信号を出力し、その後、超音波トリガ信号を出力する。光トリガ信号が出力されることで被検体に対するレーザ光の照射、および音響波の検出が行われ、その後、超音波トリガ信号が出力されることで被検体に対する超音波の送信、および反射超音波の検出が行われる。ここで、プローブ11から超音波を送信させるためには、音響波検出用のUTアレイを兼用してもよいし、あるいはそのUTアレイとは別のものが用いられてもよい。
制御手段31はさらに、AD変換手段22に対して、サンプリング開始を指示するサンプリングトリガ信号を出力する。このサンプリングトリガ信号は、前記光トリガ信号が出力された後で、かつ超音波トリガ信号が出力される前、より好ましくは被検体に実際にレーザ光が照射されるタイミングで出力される。そのためにサンプリングトリガ信号は、例えば制御手段31がQスイッチトリガ信号を出力するタイミングに同期して出力される。AD変換手段22は上記サンプリングトリガ信号を受けると、プローブ11が出力して受信回路21が受信した音響波検出信号のサンプリングを開始する。
制御手段31は、光トリガ信号を出力した後、音響波の検出を終了するタイミングで超音波トリガ信号を出力する。このとき、AD変換手段22は音響波検出信号のサンプリングを中断せず、サンプリングを継続して実施する。言い換えれば、制御手段31は、AD変換手段22が音響波検出信号のサンプリングを継続している状態で、超音波トリガ信号を出力する。超音波トリガ信号に応答してプローブ11が超音波送信を行うことで、プローブ11の検出対象は、音響波から反射超音波に変わる。AD変換手段22は、検出された超音波検出信号のサンプリングを継続することで、音響波検出信号と超音波検出信号とを、連続的にサンプリングする。
AD変換手段22は、サンプリングして得られた光音響データおよび超音波データを、共通の受信メモリ23に格納する。受信メモリ23に格納されたサンプリングデータは、ある時点までは光音響データであり、ある時点からは超音波データとなる。データ分離手段24は、受信メモリ23に格納された光音響データと超音波データとを分離する。
以下、光音響画像あるいは反射超音波画像の生成および表示について説明する。図1のデータ分離手段24には、受信メモリ23から読み出された超音波データおよび、波長800nmのパルスレーザ光を被検体に照射して得られた光音響データが入力される。データ分離手段24は、光音響画像の生成時には光音響データのみを後段の画像再構成手段25に入力する。画像再構成手段25はこの光音響データに基づいて、光音響画像を示すデータを再構成する。
検波・対数変換手段26は上記光音響画像を示すデータの包絡線を生成し、次いでその包絡線を対数変換してダイナミックレンジを広げる。検波・対数変換手段26はこれらの処理後のデータを画像構築手段27に入力する。画像構築手段27は入力されたデータに基づいて、パルスレーザ光により走査された断面に関する光音響画像を構築し、その光音響画像を示すデータを画像表示手段14に入力する。それにより画像表示手段14には、上記断面に関する光音響画像が表示される。
なお、前述したようにプローブ11を移動して被検体をレーザ光によって二次元走査し、その走査に伴って得られた複数の断面に関する画像データに基づいて、被検体の所望部位例えば血管等を三次元表示する光音響画像を生成、表示することも可能である。
また、データ分離手段24が分離した超音波データに基づいて、被検体の超音波画像を生成、表示することも可能である。その超音波画像の生成、表示は、従来公知の方法によって行えばよく、本発明とは直接関連が無いので詳しい説明は省略するが、そのような超音波画像と光音響画像とを重ね合わせて表示させることも可能である。
次に、プローブ11について詳しく説明する。なお、ここでは一例として、光音響画像化装置が図2に示すような携帯型超音波観測器として構成されるものとし、そこで用いられるプローブ11について説明する。まず、図2の携帯型超音波観測器について説明する。この携帯型超音波観測器は、装置本体112とカバー113とを備えている。装置本体112の上面には、携帯型超音波観測器に種々の操作指示を入力するための複数のボタンやトラックボール等が設けられた操作部114が配されている。カバー113の内面には、光音響画像や超音波画像、さらには様々な操作画面を表示するモニタ14(図1の画像表示手段14に対応する)が設けられている。
カバー113は、ヒンジ116を介して装置本体112に取り付けられており、操作部114とモニタ14とを露呈させる図示の開き位置と、装置本体112の上面とカバー113の内面を対面させて、操作部114とモニタ14を互いに覆って保護する閉じ位置(図示せず)との間で回動自在である。装置本体112の側面には、グリップ(図示せず)が取り付けられており、装置本体112とカバー113を閉じた状態にして携帯型超音波観測器を持ち運ぶことができる。装置本体112のもう一方の側面には、プローブ11が着脱自在に接続されるプローブ接続部117およびレーザユニット接続部172が設けられている。
一方例えばQスイッチ固体レーザを内蔵したパルスレーザユニット170は、電源ケーブル171を介して上記レーザユニット接続部172に接続されるようになっている。このパルスレーザユニット170は、光音響画像を取得する際に携帯型超音波観測器の操作部114から発光指示がなされると、所定のトリガ信号を受けてパルスレーザ光を発する。そのパルスレーザ光はバンドルファイバ173を介して伝搬され、超音波プローブ11の先端に形成された光照射部174から被検体に向けて照射される。なお光照射部174は、超音波プローブ11と別体に構成されても構わない。
次にプローブ11について説明する。このプローブ11は、術者が把持して被検体にあてがう走査ヘッド118と、プローブ接続部117に接続されるコネクタ119と、これらを繋ぐケーブル120とからなる。走査ヘッド118の先端部には、前述したUTアレイ100が内蔵されている。
UTアレイ100は、第一の周波数領域としての1〜10MHz程度の比較的低周波の音響波を受信可能なように設計されたMUT(Micromachined Ultrasonic Transducer)アレイと、10MHzを超える第二の周波数領域の高周波を良好に受信する有機系トランスデューサアレイの2種類の受信媒体から構成されたハイブリッドUTアレイである。このUTアレイ100の代表的な構成は、MUTアレイの真上に有機系トランスデューサアレイが積層されたタイプのものである。
そのような構成のUTアレイ100について、以下図3〜5を参照して詳しく説明する。図3はこのUTアレイ100の構成を概略的に示す一部破断斜視図であり、図4はUTアレイ100をEL方向に対して直角な断面(A−A線に沿った断面)で切断して示す断面図であり、また図5はUTアレイ100のMUT上電極55の形状を示す平面図である。なお図3では、MUT上電極55の形状および本数は概略的に示してあり、それらの点については後に述しく説明する。
図3および図4に示すようにUTアレイ100は、Si基板51の上に形成されたSOI(Silicon On Insulator)基板52上に、MUT下電極53、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)系材料からなる無機系圧電薄膜54、MUT上電極55、有機系圧電薄膜56、および共通上部電極57がこの順に積層されてなる基本構成を有する。
上記MUT下電極53、無機系圧電薄膜54およびMUT上電極55により、MUT下電極53をグラウンド電極とし、MUT上電極55を電圧読み取り電極とするMUTアレイが構成されている。MUT上電極55は図5に示すように複数の六角形の部分が互いに細い線状部分で連結された形状とされ、本実施形態では六角形部分がEL方向に並ぶ列が3列で1ラインを構成している。なお有機系トランスデューサアレイの下部電極を兼ねるMUT上電極55の上記ラインは、図1に示した受信回路21のアンプ回路に接続されている。
なお図4の上部分に4つの六角形部分55a、55b、55cおよび55dの平面形状を示して、その下部分に示す断面図における各部位置が明確になるようにしているが、ここに示す4つの六角形部分55a、55b、55cおよび55dは、図5に示した六角形部分55a、55b、55cおよび55dと対応している。
上記MUTアレイの上には、MUT上電極55を下部電極とし、それと共通上部電極57とで有機系圧電薄膜56を挟んでなる有機系トランスデューサアレイが形成されている。なお有機系トランスデューサアレイを構成する電極は、MUTアレイの直上ではなく、MUTアレイどうしの間隙の直上に位置しても構わない。またその電極は、MUTアレイのEL方向の延長上に、MUTアレイと並列して形成されても構わない。本発明はその他、低周波設計のMUTアレイと高周波受信に優れる有機系トランスデューサアレイの組み合わせのあらゆる構成を含むものである。
なお、MUTアレイと有機系トランスデューサアレイから互いに別々の配線で信号を取り出すように構成されてもよい。そのような場合の画像化は、例えば下記の2つのような形態が考えられる。
(1)MUTアレイと有機系トランスデューサアレイの各配線が受信回路21に接続され、受信回路21で信号が合成される。
(2)受信回路21から画像構築手段27までの系統を、それぞれMUTアレイ用と有機系トランスデューサアレイ用に合計2系統設け、各系統で構築された画像を合成する。この場合、MUTアレイから取得された画像と、有機系トランスデューサアレイから取得された画像を互いに色を変えた上で合成するようにしてもよい。
また、上述のようにする場合は、パルスレーザ光が奇数回目に照射されたときにMUTアレイと有機系トランスデューサアレイの一方が出力する音響波検出信号を受信回路21以下で処理するようにし、パルスレーザ光が偶数回目に照射されたときに上記両アレイの他方が出力する音響波検出信号を受信回路21以下で処理するようにしてもよい。
MUTアレイは、例えばpMUT(Piezoelectric Micromachined Ultrasonic Transducer)の場合、SOI基板52に形成されたSiの振動板(メンブレン)上にチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)系材料等からなる無機系圧電薄膜54が形成された構成となっており、これらの部分が被観察部位からの音響波を受信すると、メンブレンが振動して無機系圧電薄膜54が電圧を発生し、この電圧が受信信号として出力される。また同様に、有機系トランスデューサアレイの有機系圧電薄膜56が被観察部位からの音響波を受信すると、有機系圧電薄膜56が振動して電圧を発生し、この電圧が受信信号として出力される。
MUTアレイの直上に有機系トランスデューサアレイを積層した場合、MUTアレイの受信信号電圧と有機系トランスデューサアレイの受信信号電圧が重畳するが、MUTアレイは前述した1〜10MHz程度の比較的低周波領域の音響波を良好に受信するように設計されているため、この低周波領域ではMUTアレイの共振による受信電圧が有機系トランスデューサアレイの受信電圧より著しく大きくなり、よって有機系トランスデューサアレイの受信電圧は実際上無視できるようになる。一方、前述したように10MHzを超える高周波領域では、MUTアレイはほとんど受信電圧を発生しないため、有機系トランスデューサアレイの受信電圧が主体となり、MUTアレイの受信電圧は実際上無視できるようになる。
MUTアレイがpMUTの場合、その振動板の直径(後述するような空間52aのような空間が基板に形成される場合、基本的にその空間の直径がほぼ振動板の直径となる)と無機系圧電薄膜54および振動板の厚さで共振周波数が決定される。本実施形態においてMUTアレイは1〜10MHz程度の比較的低周波数で共振するように設計され、pMUTの場合、上記直径は70〜150μm程度、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)系材料等からなる無機系圧電薄膜54の厚さは5〜10μm程度である。無機系圧電薄膜54の厚さと、Si等で形成される振動板の厚さとの比は、1:1近傍が効率上最適である。無機系圧電薄膜54はMUT上電極55およびMUT下電極53によって上下から挟み込まれており、電極材料には例えばスパッタリング等で成膜された白金やイリジウムなどの薄膜が用いられる。
一方有機系圧電薄膜56は、厚さが10μm〜100μm程度であり、共通上部電極57およびMUT上電極55によって上下から挟み込まれている。共通上部電極57は、例えばスパッタリング等で成膜された金薄膜や白金薄膜からなる。有機系圧電薄膜56には、圧電性を示す様々な有機材料が適用可能であるが、PVDFやP(VDF−TrFE)などのフッ化系材料が特に好ましい。すなわち、これらの材料は受信定数gが大きく、音響波の受信感度も比較的高いものとなっている。
なお、共通上部電極57の上には、音響レンズが設けられてもよい。そのような音響レンズは特に無くても構わないが、有機系圧電薄膜56より更に人体の音響インピーダンスに近い他の有機材料、例えばエポキシ系樹脂やシリコーンゴムなどを、音響整合用と素子の保護用を兼ねて積層するのが望ましい。
また、UTアレイの各層を積層させる際に用いる接着剤には、様々な材料を適用することができる。特にエポキシ系樹脂は、音響透過性と接合強度に優れ、またコストの面でも安価であるため好ましい。
以下、SOI基板52上に形成したpMUTアレイに、有機系圧電薄膜56を備えた有機系トランスデューサアレイを積層した実施例について説明する。
ここでは、基板表面側から順に、表面熱酸化膜/活性層(デバイス層)/BOX層(酸化膜)/基板の積層構成を有し、それらの厚さが0.3/10/1/400μmであるSOI基板52を用いた。このSOI基板52の上に、Ti、Ptの順で各厚さがPt/Ti=150/20nmとなるようにそれらをDCスパッタリングして、MUT下電極53を形成した。その上にチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)系材料からなる無機系圧電薄膜54を、RFスパッタリングで10μm厚となるように、基板温度を650℃にして加熱成膜し、さらにその上にMUT上電極55を、Ti、Ptの順で厚さがPt/Ti=150/20nmとなるようにDCスパッタリングで形成した。
次にMUT上電極55を、図4、5に示す六角形部分が互いに細い線状部分で接続した形状となるように、ドライエッチングした。一例としてこの六角形部分は、その内接円と外接円の中間円が直径100μmとなる大きさとした。この際、電極3列で1ラインを形成するようにし、そして1ラインの中で上記六角形部分が相互に導通するように上記線状部分を残した。またライン数は128ラインとした。
次に、SOI基板52の裏面から、MUT上電極55の上記六角形部分と整合する六角柱状の空間52aを形成した。この空間形成は、深堀エッチング装置でSiを酸化膜のストップエッチ層までエッチングすることにより行った。こうして空間52aの上に残ったSiの薄い部分が、無機系圧電薄膜54と共にMUTアレイの振動板を構成する。
次にMUTアレイ上に、有機系圧電薄膜56とするための厚さ20μmの有機圧電体シートを積層した。この有機圧電体シートには、音響インピーダンスが4.5Mrayl(ただし、rayl=N・s/m3)のP(VDF−TrFE)を用いた。次に、こうして形成された有機系圧電薄膜56の上面に、金属膜からなるいわゆるベタ電極である共通上部電極57を形成した。この電極形成は、Ti、Ptをこの順に厚さPt/Ti=150/20nmにDCスパッタリングすることにより行った。
さらに、上記有機圧電体シートの共通上部電極57と反対側の面を、その下の部分に接着した。この接着は、MUTアレイの電圧読み取り部分となるMUT上電極55の上に加熱硬化型のエポキシ樹脂を塗布し、デバイス全体を覆うテフロン(登録商標)板上に重りを載せて10〜100kPa程度の圧力が面内均一にかかるように加圧しながら、80℃以下で熱圧着することにより行った。この工程により、MUTアレイのMUT上電極55は有機系トランスデューサアレイの下電極となり、信号読み取り電極となる。一方、前述のようなベタ電極である共通上部電極57は、全素子共通でグラウンドに落とす共通グラウンド電極になる。
以上のように形成されたUTアレイ100を、図1の受信回路21等を構成するFPC(フレキシブルプリント基板)に接続した。この際、UTアレイ100のラインに合わせたFPCを用意し、図5に示すように1ライン毎にODD(奇)電極60とEVEN(偶)電極61として上下に分離し、分離した信号線をFPCに接続した。MUT下電極53および共通上部電極57はグラウンドとなるので、FPCのグラウンドラインに接続した。FPCには図2に示すプローブ接続部117が接続されており、ここにコネクタ119を介してケーブル120を繋ぐことにより、プローブ11が完成する。
本プローブ11を用いて生体に波長800nmの波長のパルスレーザ光を照射し、光音響信号を受信した。5MHzから10MHzの比較的低周波領域の信号はMUTアレイで強く観測され、10MHzを超える高周波領域の信号は有機系トランスデューサアレイで良好に取得することができた。
なお、一般的な超音波診断装置においては、発信した超音波の反射信号を受信するため、反射信号の帯域は送信した超音波プローブの帯域とほぼ合致する。しかし、光音響信号の場合は受信信号の波長領域が幅広く、信号値の最大ピークの10%までを信号と考えると、1MHzから40MHz程度まで広がっている。したがって、1種類の超音波プローブで全領域をカバーするのは困難となっているが、本発明のプローブによれば、光音響信号のほとんどの領域をカバーすることが可能になる。
なお以上の説明では、いわゆるリニア電子走査型のプローブを例示したが、ラジアル電子走査型、あるいは1個のトランスデューサを機械的に回転あるいは揺動、もしくはスライドさせるメカニカルスキャン走査方式の超音波プローブでもよい。さらに本発明は、電子内視鏡の鉗子チャンネルに挿入される体内式のプローブや、電子内視鏡と一体化された光音響画像化装置に対しても適用可能である。
また、パルスレーザユニットを構成するレーザ光源としては、上記実施形態で用いられた固体レーザの他、発振波長が最大800nm程度のAlGaAs系半導体レーザ、発振波長が最大900nm程度のInGaAs系半導体レーザ等も適用可能である。さらには、半導体レーザを種光源とする光増幅型レーザ光源と光波長変換素子との組み合わせからなるもの、より具体的には、波長1560nm程度のレーザ光を発する半導体レーザと、そのレーザ光を増幅する偏波保存型Er(エルビウム)添加光ファイバからなるファイバ増幅器と、そこで増幅されたレーザ光を波長780nm程度の第2高調波に変換するSHG(第2高調波発生)素子とからなるもの等も適用可能である。
また本発明の光音響画像化装置および方法は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正および変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
例えば、上に述べた実施形態の光音響画像化装置は反射超音波による超音波画像も取得、表示できるように構成されたものであるが、本発明の光音響画像化装置はそのような機能は備えないものとして構成されても構わない。
またMUT系トランスデューサとしては、前述したpMUTの他に、cMUT(Capacitive Micromachined Ultrasonic Transducer)等も適用可能である。
また本発明は、デコンボリューション処理を施すようにした光音響画像化装置および方法にも適用可能である。図6は、そのデコンボリューション処理を施すように構成された光音響画像化装置の一部を示すブロック図である。この図6の構成は、例えば図1に示した画像再構成手段25と検波・対数変換手段26との間に挿入されるものであり、光微分波形逆畳込み手段40およびその後段に接続された補正手段46とからなる。そして分波形逆畳込み手段40は、フーリエ変換手段41、42、逆フィルタ演算手段43、フィルタ適用手段44、およびフーリエ逆変換手段45から構成されている。
上記分波形逆畳込み手段40は、画像再構成手段25が出力した光音響画像を示すデータから、被検体に照射されたパルスレーザ光の光強度の時間波形を微分した光パルス微分波形をデコンボリューションする。このデコンボリューションにより、吸収分布を示す光音響画像データが得られる。
以下、このデコンボリューションについて詳しく説明する。光微分波形逆畳込み手段40のフーリエ変換手段(第1のフーリエ変換手段)41は、離散フーリエ変換により、再構成された光音響画像データを時間領域の信号から周波数領域の信号へと変換する。フーリエ変換手段(第2のフーリエ変換手段)42は、離散フーリエ変換により、光パルス微分波形を所定のサンプリングレートでサンプリングした信号を時間領域の信号から周波数領域の信号へと変換する。フーリエ変換のアルゴリズムには、例えばFFTを用いることができる。
本実施形態においては、AD変換手段22における音響波検出信号のサンプリングレートと、光パルス微分波形のサンプリングレートとは等しいものとする。例えば音響波検出信号はFs=40MHzのサンプリングクロックに同期してサンプリングされており、光微分パルスも、Fs_h=40MHzのサンプリングレートでサンプリングされている。フーリエ変換手段41は、40MHzでサンプリングした結果得られた、画像再構成手段25が出力する光音響画像データを、例えば1024点のフーリエ変換でフーリエ変換する。また、フーリエ変換手段42は、40MHzでサンプリングされた光パルス微分波形を1024点のフーリエ変換でフーリエ変換する。
逆フィルタ演算手段43は、フーリエ変換された光パルス微分波形の逆数を逆フィルタとして求める。例えば逆フィルタ演算手段43は、光パルス微分波形hをフーリエ変換した信号をfft_hとしたとき、conj(fft_h)/abs(fft_h)2を逆フィルタとして求める。フィルタ適用手段44は、フーリエ変換手段41でフーリエ変換された光音響画像データに、逆フィルタ演算手段43で求められた逆フィルタを適用する。フィルタ適用手段44は、例えば、要素ごとに、光音響画像データのフーリエ係数と逆フィルタのフーリエ係数とを乗算する。逆フィルタが適用されることで、周波数領域の信号において、光パルス微分波形がデコンボリューションされる。フーリエ逆変換手段45は、フーリエ逆変換により、逆フィルタが適用された光音響画像データを、周波数領域の信号から時間領域の信号へと変換する。フーリエ逆変換により、時間領域の吸収分布信号が得られる。
以上述べた処理を行うことにより、光微分項がコンボリューションされた音響波検出信号から光微分項を除去することができ、音響波検出信号から吸収分布を求めることができる。そのような吸収分布を画像化した場合には、吸収分布画像を示す光音響画像が得られる。
なお補正手段46は、光パルス微分波形がデコンボリューションされたデータを補正し、光パルス微分波形がデコンボリューションされたデータから、プローブ11における超音波振動子の受信角度依存特性の影響を除去する。また、補正手段46は、受信角度依存特性に加えて、またはこれらに代えて、光パルス微分波形がデコンボリューションされたデータから被検体における光の入射光分布の影響を除去する。なお、このような補正を行わずに、光音響画像の生成を行ってもよい。
10 光音響画像化装置
11 プローブ
12 超音波ユニット
13 レーザ光源ユニット
14 画像表示手段
21 受信回路
22 AD変換手段
23 受信メモリ
24 データ分離手段
25 画像再構成手段
26 検波・対数変換手段
27 画像構築手段
30 送信制御回路
31 制御手段
32 Qスイッチレーザ
33 フラッシュランプ
41、42 フーリエ変換手段
43 逆フィルタ演算手段
44 フィルタ適用手段
45 フーリエ逆変換手段
51 Si基板
52 SOI基板
53 MUT下電極
54 無機系圧電薄膜
55 MUT上電極
56 有機系圧電薄膜
57 共通上部電極
100 UTアレイ
170 パルスレーザユニット
11 プローブ
12 超音波ユニット
13 レーザ光源ユニット
14 画像表示手段
21 受信回路
22 AD変換手段
23 受信メモリ
24 データ分離手段
25 画像再構成手段
26 検波・対数変換手段
27 画像構築手段
30 送信制御回路
31 制御手段
32 Qスイッチレーザ
33 フラッシュランプ
41、42 フーリエ変換手段
43 逆フィルタ演算手段
44 フィルタ適用手段
45 フーリエ逆変換手段
51 Si基板
52 SOI基板
53 MUT下電極
54 無機系圧電薄膜
55 MUT上電極
56 有機系圧電薄膜
57 共通上部電極
100 UTアレイ
170 パルスレーザユニット
Claims (10)
- 光の照射を受けた被検体から発せられた音響波を検出する光音響画像化装置用プローブにおいて、
所定の第一の周波数領域にある音響波を検出するMUT系トランスデューサと、
前記第一の周波数領域よりも高周波側にある第二の周波数領域の音響波を検出する有機系トランスデューサとを備えたことを特徴とする光音響画像化装置用プローブ。 - 前記MUT系トランスデューサおよび有機系トランスデューサがそれぞれトランスデューサアレイを構成しており、
それらのトランスデューサアレイが互いに積層して配設されていることを特徴とする請求項1記載の光音響画像化装置用プローブ。 - 前記MUT系トランスデューサからなるトランスデューサアレイが基板の上に形成され、
その上に前記有機系トランスデューサからなるトランスデューサアレイが積層されていることを特徴とする請求項2記載の光音響画像化装置用プローブ。 - 前記有機系トランスデューサからなるトランスデューサアレイを構成する電極が、前記MUT系トランスデューサからなるトランスデューサアレイの直上に形成されていることを特徴とする請求項3記載の光音響画像化装置用プローブ。
- 前記MUT系トランスデューサからなるトランスデューサアレイが、圧電薄膜を挟む1対の電極を有し、
それらの電極のうち、有機系トランスデューサからなるトランスデューサアレイの側に配置された電極が、この有機系トランスデューサからなるトランスデューサアレイの電極として兼用されていることを特徴とする請求項4記載の光音響画像化装置用プローブ。 - 前記兼用されている電極が信号取り出し用電極とされていることを特徴とする請求項5記載の光音響画像化装置用プローブ。
- 前記MUT系トランスデューサを構成する圧電薄膜が、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3)系材料からなるものであることを特徴とする請求項1から6いずれか1項記載の光音響画像化装置用プローブ。
- 前記有機系トランスデューサを構成する有機圧電薄膜が、フッ化系材料からなるものであることを特徴とする請求項1から7いずれか1項記載の光音響画像化装置用プローブ。
- 前記第一の周波数領域が1〜10MHzの領域であり、前記第二の周波数領域が10MHzを超える領域であることを特徴とする請求項1から8いずれか1項記載の光音響画像化装置用プローブ。
- 請求項1から9いずれか1項記載の光音響画像化装置用プローブを備えてなる光音響画像化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012019419A JP2013154139A (ja) | 2012-02-01 | 2012-02-01 | 光音響画像化装置および光音響画像化装置用プローブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012019419A JP2013154139A (ja) | 2012-02-01 | 2012-02-01 | 光音響画像化装置および光音響画像化装置用プローブ |
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JP2013154139A true JP2013154139A (ja) | 2013-08-15 |
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ID=49049926
Family Applications (1)
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JP2012019419A Pending JP2013154139A (ja) | 2012-02-01 | 2012-02-01 | 光音響画像化装置および光音響画像化装置用プローブ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2013154139A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102015215799A1 (de) | 2014-08-22 | 2016-02-25 | Fujifilm Corporation | Zusammensetzung für Schallwellensonde und Siliconharz für Schallwellensonde, Schallwellensonde und Ultraschallsonde unter Verwendung derselben sowie Vorrichtung zum Messen einer Schallwelle, Ultraschall-Diagnosevorrichtung, Vorrichtung zum Messen von Photoschallwelle und Ultraschallendoskop |
WO2017130890A1 (ja) | 2016-01-28 | 2017-08-03 | 富士フイルム株式会社 | 音響波プローブ用組成物、これを用いた音響波プローブ用シリコーン樹脂、音響波プローブおよび超音波プローブ、ならびに、音響波測定装置、超音波診断装置、光音響波測定装置および超音波内視鏡 |
WO2018061991A1 (ja) | 2016-09-27 | 2018-04-05 | 富士フイルム株式会社 | 音響波プローブ用樹脂材料、音響レンズ、音響波プローブ、音響波測定装置、超音波診断装置、光音響波測定装置および超音波内視鏡 |
WO2019049984A1 (ja) | 2017-09-11 | 2019-03-14 | 富士フイルム株式会社 | 音響波プローブ用組成物、音響波プローブ用シリコーン樹脂、音響波プローブ、超音波プローブ、音響波測定装置、超音波診断装置、光音響波測定装置および超音波内視鏡 |
-
2012
- 2012-02-01 JP JP2012019419A patent/JP2013154139A/ja active Pending
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