JP2013153788A - 固形化粧料の製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】製造装置1は、化粧料を吐出するポンプと、ポンプに接続されるとともに、化粧料を内部に流通させるチューブと、チューブに接続されるとともに、化粧皿10の充填孔10Aに挿入されるノズル23と、チューブの内部を流通する化粧料の圧力を検出する圧力検出手段と、制御手段5とを備える。制御手段5は、ポンプに化粧料を吐出させることによって、チューブ22およびノズル23を介して化粧料を化粧皿10内に充填させる充填部51と、圧力検出手段にて検出された化粧料の圧力が所定の閾値を超えた場合に、化粧料の充填満了を検知する検知部52と、検知部52にて化粧料の充填満了を検知した場合に、ポンプに化粧料の充填を停止させる停止部53とを備える。
【選択図】図1
Description
具体的には、特許文献1に記載された製造装置は、ポンプに接続されたノズルを充填孔に挿入し、ポンプに化粧料を吐出させることによって、ノズルを介して所定の量目の化粧料を化粧皿内に充填している。ここで、一般的には、製造装置は、ポンプに化粧料を吐出させる時間を制御することによって、所定の量目の化粧料を化粧皿内に充填している。
これに対して、チューブを分岐させることによって、複数のノズルと、1つのポンプとを接続し、製造装置のコストを低減させることが考えられる。しかしながら、1つのポンプに化粧料を吐出させることによって、チューブおよび複数のノズルを介して化粧料を複数の化粧皿内に並行して充填すると、複数の化粧皿内に充填された化粧料の量目に更にばらつきが生じやすくなるという問題がある。
なお、圧力検出手段は、チューブの分岐位置と、ポンプとの間に流通する化粧料の圧力を検出するので、1つだけ設置すればよく、製造装置の構成を簡素にすることができる。
本発明によれば、製造装置は、停止部にて化粧料の充填を停止させた後、開閉手段を開放することによって、排出口を介して化粧料を外部に排出させることができる。したがって、チューブの内部に残存した化粧料によって、化粧皿内に充填された化粧料に圧力が加わり続けることを抑制することができるので、固形化粧料の外観不良を抑制することができ、ひいては固形化粧料の品質を向上させることができる。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る固形化粧料の製造装置1の概略を示す図である。
製造装置1は、図1に示すように、スラリー状の化粧料を化粧皿10の裏面に形成された充填孔10Aから化粧皿10内に充填するバック充填によって、固形化粧料を製造する装置である。
ここで、スラリー状の化粧料とは、ファンデーション、フェイスパウダー、アイシャドウなどの固形粉末化粧料の化粧料基材と、エタノール、水、流動パラフィン、イソパラフィン、イソプロピルアルコールなどの揮発性溶剤とを混合した流動物である。
なお、吸引ヘッド3は、吸収シート4を介して化粧料中の揮発性溶剤を吸引する。また、図1では、充填機2の一部であるノズル23のみを図示している。
充填機2は、図2に示すように、化粧料を吐出するポンプ21と、ポンプ21に接続されるとともに、化粧料を内部に流通させるチューブ22と、チューブ22に接続されるとともに、化粧皿10の充填孔10Aに挿入されるノズル23とを備える。ここで、チューブ22は、ジョイント24を介して2本のチューブ22A,22Bを一体化することによって、ポンプ21と、ノズル23とを接続している。
なお、チューブ22は、パイプなどの硬質なものであってもよく、ホースなどの軟質なものであってもよい。
なお、圧力検出手段25は、例えば、ダイヤフラム式の圧力センサなどを利用して構成することができる。また、開閉手段27は、例えば、電磁弁などを利用して構成することができる。
充填部51は、ポンプ21に化粧料を吐出させることによって、チューブ22およびノズル23を介して化粧料を化粧皿10内に充填させる。
検知部52は、圧力検出手段25にて検出された化粧料の圧力が所定の閾値を超えた場合に、化粧料の充填満了を検知する。
排出部54は、停止部53にて化粧料の充填を停止させた後、開閉手段27を開放することによって、排出口26を介して化粧料を外部に排出させる。
製造装置1にて固形化粧料を製造する場合には、制御手段5は、メモリに記憶された所定のプログラムに従って、図3に示すように、ステップS1〜S4を実行する。
以下、ステップS1〜S4の詳細について、図面を参照して説明する。
まず、充填部51は、図4に示すように、化粧料の充填を開始する(S1:充填ステップ)。
具体的には、化粧料の充填を開始させる前に、充填部51は、吸引ヘッド3を下降させることによって、化粧皿10の表面の開口を閉塞させる(図4下向矢印)。また、充填部51は、ノズル23を化粧皿10の充填孔10Aに挿入する(図4上向矢印)。そして、充填部51は、ポンプ21に化粧料を吐出させることによって、チューブ22およびノズル23を介して化粧料を化粧皿10内に充填させる。
なお、図4では、化粧皿10内に充填された化粧料を斜線の領域で示している。以下の図においても同様である。
ここで、図5に示すように、所定の量目の化粧料が化粧皿10内に充填されると、圧力検出手段25にて検出される化粧料の圧力は上昇する。これは、所定の量目の化粧料が化粧皿10内に充填されると、ポンプ21に化粧料を吐出させたとしてもチューブ22およびノズル23を介して化粧皿10内に充填することができなくなるからである。
すなわち、制御手段5は、圧力検出手段25にて検出された化粧料の圧力に基づいて、所定の量目の化粧料が化粧皿10内に充填されたか否かを判定することができる。
具体的には、検知部52は、所定の閾値を超えたと判定した場合に、化粧料の充填満了を検知する。また、検知部52は、所定の閾値を超えていないと判定した場合に、圧力検出手段25にて検出された化粧料の圧力が所定の閾値を超えたか否かを繰り返し判定する。
なお、所定の閾値は、所定の量目の化粧料が化粧皿10内に充填されるとともに、化粧料の硬度が適切な硬さとなるように、実験等に基づいて予め決定され、制御手段5に記憶されている。例えば、所定の閾値を高くすることによって、化粧料の硬度を硬くすることができる。
また、排出部54は、停止部53にて化粧料の充填を停止させた後、開閉手段27を開放することによって、排出口26を介して化粧料を外部に排出させる(S4:排出ステップ)。
制御手段5は、排出部54にて化粧料を外部に排出させた後、図6に示すように、吸引ヘッド3を上昇させるとともに(図6上向矢印)、ノズル23を化粧皿10の充填孔10Aから引き抜く(図6下向矢印)。その後、化粧皿10内に充填された化粧料に対して後処理を行うことによって、製造装置1は、固形化粧料を製造する。
(1)製造装置1は、圧力検出手段25にて検出された化粧料の圧力が所定の閾値を超えた場合に、化粧料の充填満了を検知してポンプ21に化粧料の充填を停止させるので、所定の量目の化粧料を化粧皿10内に確実に充填することができ、固形化粧料の品質を向上させることができる。
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る充填機2Aの概略構成を示す図である。
なお、以下の説明では、既に説明した部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
これに対して、本実施形態では、充填機2Aは、図7に示すように、1つのポンプ21と、4つのノズル23とを備え、チューブ22は、分岐させることによって、ポンプ21と、4つのノズル23のそれぞれとを接続している。ここで、圧力検出手段25は、チューブ22の分岐位置BRと、ポンプ21との間に流通する化粧料の圧力を検出している。
(3)製造装置1は、チューブ22を分岐させることによって、4つのノズル23と、1つのポンプ21とを接続するので、複数の化粧皿10の全てに対して均一に、並行して化粧料を充填することができるとともに、製造装置1のコストを低減させることができる。また、製造装置1は、圧力検出手段25にて検出された化粧料の圧力が所定の閾値を超えた場合に、化粧料の充填満了を検知してポンプ21に化粧料の充填を停止させるので、所定の量目の化粧料を複数の化粧皿10内に確実に充填することができ、固形化粧料の品質を向上させることができる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、製造装置1は、排出口26と、開閉手段27とをそれぞれ1つだけ備えていた。これに対して、製造装置は、複数の排出口と、これらの排出口のそれぞれを開閉する複数の開閉手段とを備えていてもよい。このような構成によれば、チューブの内部に残存した化粧料によって、化粧皿内に充填された化粧料に圧力が加わり続けることを更に効率よく抑制することができる。
前記第2実施形態では、圧力検出手段25は、チューブ22の分岐位置BRと、ポンプ21との間に流通する化粧料の圧力を検出していたが、チューブ22の分岐位置BRと、ノズル23との間に流通する化粧料の圧力を検出してもよい。要するに、圧力検出手段は、チューブの内部に流通する化粧料の圧力を検出することができればよい。
前記第2実施形態では、チューブ22の分岐位置BRと、ポンプ21との間に、排出口26と、開閉手段27とを設けていたが、これに加えて、チューブ22の分岐位置BRと、ノズル23との間に、排出口と、開閉手段とを更に設けてもよい。
2,2A 充填機
3 吸引ヘッド
4 吸収シート
5 制御手段
10 化粧皿
10A 充填孔
21 ポンプ
22,22A,22B チューブ
23 ノズル
24 ジョイント
25 圧力検出手段
26 排出口
27 開閉手段
51 充填部
52 検知部
53 停止部
54 排出部
BR 分岐位置
Claims (3)
- スラリー状の化粧料を化粧皿の裏面に形成された充填孔から前記化粧皿内に充填することによって、固形化粧料を製造する固形化粧料の製造装置であって、
前記化粧料を吐出するポンプと、
前記ポンプに接続されるとともに、前記化粧料を内部に流通させるチューブと、
前記チューブに接続されるとともに、前記充填孔に挿入されるノズルと、
前記チューブの内部に流通する前記化粧料の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記製造装置の全体を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記ポンプに前記化粧料を吐出させることによって、前記チューブおよび前記ノズルを介して前記化粧料を前記化粧皿内に充填させる充填部と、
前記圧力検出手段にて検出された前記化粧料の圧力が所定の閾値を超えた場合に、前記化粧料の充填満了を検知する検知部と、
前記検知部にて前記化粧料の充填満了を検知した場合に、前記ポンプに前記化粧料の充填を停止させる停止部とを備えることを特徴とする固形化粧料の製造装置。 - 請求項1に記載された固形化粧料の製造装置において、
複数の前記ノズルを備え、
前記チューブは、分岐させることによって、前記複数のノズルのそれぞれに接続され、
前記圧力検出手段は、前記チューブの分岐位置と、前記ポンプとの間に流通する前記化粧料の圧力を検出することを特徴とする固形化粧料の製造装置。 - 請求項1または請求項2に記載された固形化粧料の製造装置において、
前記チューブの内部に流通する前記化粧料を外部に排出する排出口と、
前記排出口を開閉する開閉手段とを備え、
前記制御手段は、
前記停止部にて前記化粧料の充填を停止させた後、前記開閉手段を開放することによって、前記排出口を介して前記化粧料を外部に排出させる排出部を備えることを特徴とする固形化粧料の製造装置。
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JPH05211916A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-08-24 | Asanuma Sogyo Kk | 化粧料充填用容器および充填方法 |
JP2009073496A (ja) * | 2007-09-18 | 2009-04-09 | Asahi Breweries Ltd | 充填設備 |
JP2010106002A (ja) * | 2008-10-31 | 2010-05-13 | Nanyo:Kk | 粉末化粧料の成形装置及び粉末化粧料の成形方法 |
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2012
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