JP2013151593A - インクジェットインク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも顔料、樹脂、水、溶剤、及び界面活性剤を含んでなるインクジェットインクにおいて、溶剤として、水に可溶な溶剤と、インク総量に対して5重量%以上の範囲で環状スルホン系、環状ラクタム系、環状イミダゾリジノン系又は環状ラクトン系からなる環状構造を有する溶剤とを含有し、界面活性剤として、当該界面活性剤1重量%、2−ピロリドン40重量%及び水59重量%からなる液の表面張力を24mN/m以下の範囲まで低下させることができる界面活性剤Aを、インク総量に対して0.001重量%以上0.1重量%以下の範囲で含有し、表面張力が25mN/m以上の範囲であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
前記溶剤として、水に可溶な溶剤と、インク総量に対して5重量%以上の範囲で環状スルホン系、環状ラクタム系、環状イミダゾリジノン系又は環状ラクトン系からなる環状構造を有する溶剤とを含有し、
前記界面活性剤として、当該界面活性剤1重量%、2−ピロリドン40重量%及び水59重量%からなる液の表面張力を24mN/m以下の範囲まで低下させることができる界面活性剤Aを、インク総量に対して0.001重量%以上0.1重量%以下の範囲で含有し、
表面張力が25mN/m以上の範囲であることを特徴とするインクジェットインク。
1−1.顔料分散体の作製
顔料分散剤としてフローレンTG−750W(固形分40%、エボニックデグサ社製)20部と、トリエチレングリコールモノブチルエーテルの3部をイオン交換水62部に加えた。この溶液に、C.I.ピグメントブルー15:3を15部添加し、プレミックスした後、0.5mmジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、顔料固形分が15%のシアン顔料分散体を得た。
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを5質量部、ジョンクリルJDX−6500(BASF社製、アクリル樹脂、固形分29.7%)を17質量部、1,2ヘキサンジオールを10質量部、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルを10質量部、メガファックF−477を0.02質量部、DYNWET800を1質量部に、水を総質量80部となるよう添加し、充分に混合したのち、上記調製したシアン顔料分散体の20部を加えて、総量を100部とした後、攪拌した後、5μmのフィルターによりろ過して、インク1を得た。
インク1において、有機溶剤の種類と添加量、界面活性剤の種類と添加量を、表1に記載の組み合わせに変更した以外は同様にして、インク2〜15を調製した。なお、表1に記載の水の残部とは、インク総量が100部となる添加量である。
JDX:ジョンクリルJDX−6500(BASF社製、アクリル樹脂、固形分29.7%)
DMI:1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
PDN:2−ピロリドン
GBL:γ−ブチロラクトン
NMP:N−メチル−2−ピロリジノン
スルホラン
HDO:1,2−ヘキサンジオール
DPGME:ジプロピレングリコールモノメチルエーテル
TEGBE:ジエチレングリコールモノブチルエーテル(顔料分散体として)
ノベック4432:(3M社製、フッ素系のポリマー型界面活性剤)
MF477:メガファック F−477(DIC株式会社製、フッ素系のポリマー型界面活性剤)
TSF4440:TSF4440(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製、シリコン系界面活性剤)
E108:エマルゲン108(花王社製、ポリオキシエチレンアルキルエーテル界面活性剤)
F100:フタージェント 100(ネオス社製、フッ素系界面活性剤)
DW800:BYK DYNWET800(ビックケミー社製、ポリオキシエチレンアルキルエーテル界面活性剤)
吐出ヘッドとして、KM512MN(コニカミノルタIJ社製)駆動周波数13kHz、最小液滴量14plのものを用いた。そして、キャリッジに吐出ヘッドを4列搭載したオンデマンド型のインクジェットプリンターのインクジェットヘッドの1つに、得られたインクを装填した。
そして、記録媒体としての軟質塩化ビニルシート MD5(メタマーク社製)上に、解像度720dpi×720dpi、10cm×10cmの印字率100%ベタ画像を形成し、記録画像とした。
また印字の際には裏面よりメディアの表面温度が45℃となるようバックヒートを行った。
16パスおよび4パスの二つの印字方法により、得られた画像について、以下の通り画質(斑及び色ムラ耐性、及び、白抜け耐性)、並びに、接着性及び耐擦性の評価を行った。
記録画像を観察し、斑及び色ムラの有無を観察し、以下の基準に基づいて評価した。
○:ベタ画像での濃度ムラは目立たない及び/又はベタ画像と未印字部との境界部で、極弱い濃淡のある個所が散在する。
×:目視観察で、ハジキやまだらの発生が画像全般に認められ、ミリメートル単位の大きさの濃淡が多数発生している。
××:上記×の中でも酷いもの。
記録画像を観察し、記録媒体に着弾したドットが、隣接するドット側に引き込まれることなどによって発生する白抜けの有無を観察し、以下の基準に基づいて評価した。
○:白抜けが僅かに発生しているが、50cm離れた位置からは確認できない。
×:白抜けが発生し、50cm離れた位置からもスジのように見える。
記録画像をキムワイプS−200(クレシア製)にて5回こすり画像濃度低下を観察し、以下の基準に基づいて評価した。
×:インク膜が取れて白い傷がみられる。
以上の評価結果より、本発明のインクによれば、印字画像の接着性及び耐擦性に優れ、且つ高画質化(斑及び色ムラ耐性並びに白抜け耐性の向上)を実現できるインクジェットインクを提供することができる。
Claims (8)
- 少なくとも顔料、樹脂、水、溶剤、及び界面活性剤を含んでなるインクジェットインクにおいて、
前記溶剤として、水に可溶な溶剤と、インク総量に対して5重量%以上の範囲で環状スルホン系、環状ラクタム系、環状イミダゾリジノン系又は環状ラクトン系からなる環状構造を有する溶剤とを含有し、
前記界面活性剤として、当該界面活性剤1重量%、2−ピロリドン40重量%及び水59重量%からなる液の表面張力を24mN/m以下の範囲まで低下させることができる界面活性剤Aを、インク総量に対して0.001重量%以上0.1重量%以下の範囲で含有し、
表面張力が25mN/m以上の範囲であることを特徴とするインクジェットインク。 - 前記界面活性剤Aが、フッ素系又はシリコン系界面活性剤であることを特徴とする請求項1記載のインクジェットインク。
- 前記界面活性剤Aが、平均分子量1000以上のポリマー型界面活性剤であることを特徴とする請求項2記載のインクジェットインク。
- 前記環状構造を有する溶剤が、2−ピロリドン、スルホラン、N−メチル−2−ピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、又は、γ−ブチロラクトンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェットインク。
- 前記環状構造を有する溶剤が、N−メチル−2−ピロリジノン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、又は、γ−ブチロラクトンから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインクジェットインク。
- インク総量に対して、全溶剤の含有量が、10重量%以上40重量%以下の範囲であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のインクジェットインク。
- インク総量に対して、前記顔料と前記樹脂の含有量を合計した値が、8重量%以上の範囲であることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のインクジェットインク。
- 前記界面活性剤として、当該界面活性剤のみを除いたインクジェットインクの全組成物に対して、当該界面活性剤を1重量%添加しても、添加後の組成物の表面張力を25mN/m以下に下げることのない界面活性剤を、更なる界面活性剤Cとして、インク総量に対して0.5重量%以上の範囲で含むことを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のインクジェットインク。
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