JP2013151252A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギー吸収用の部材を車両用シートの所定位置に位置決めした状態で設けられるようにする。
【解決手段】シートバック10に着座乗員の荷重を弾性支持するパッド12(エネルギー吸収用の部材)が設けられた車両用シートである。パッド12は、シートバックフレーム11に装着されて着座乗員の荷重を弾性支持する構成とされている。シートバックフレーム11は、パッド12の少なくとも一部を横断面の一部に形成された開口から押し撓ませて差し込むことにより、パッド12の少なくとも一部を囲い込み状に嵌合させた状態にして保持することのできる開断面形状に形成されている。パッド12は、その少なくとも一部をシートバックフレーム11に圧入して差し込むことにより、シートバックフレーム11に嵌合されて装着されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シート本体に着座乗員の荷重を弾性支持する弾性体が設けられた車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、車両衝突時等の大荷重が入力された時の乗員に伝わる衝撃力を緩和するエネルギー吸収構造が設定されているものがある(特許文献1)。この車両用シートでは、エネルギー吸収用の部材が、取付け用のブラケットを介して車両用シートの所定箇所に位置決めされた状態となって設けられている。
特開2011−230686号公報
しかし、上記従来技術では、エネルギー吸収用の部材を所定の位置に位置決めした状態で設けるために、別途のブラケットが必要となっている。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、部品点数を増大させることなく、エネルギー吸収用の部材を車両用シートの所定位置に位置決めした状態で設けられるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シート本体に着座乗員の荷重を弾性支持する弾性体が設けられた車両用シートである。弾性体は、シート本体のフレームに装着されて着座乗員の荷重を弾性支持する構成とされている。フレームは、弾性体の少なくとも一部を横断面の一部に形成された開口から押し撓ませて差し込むことにより、弾性体の少なくとも一部を囲い込み状に嵌合させた状態にして保持することのできる開断面形状に形成されている。弾性体は、その少なくとも一部をフレームに圧入して差し込むことにより、フレームに嵌合されて装着されている。
この第1の発明によれば、弾性体が、フレームへの差し込みによりフレームに嵌合されて装着されるようになっていることにより、部品点数を増大させることなく、エネルギー吸収用の部材(弾性体)を車両用シートの所定位置に位置決めした状態で設けられるようにすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、更に、弾性体とフレームとの嵌合構造に、一方から突出する凸部が他方に形成された凹部内に嵌合して係合する凹凸の係合構造が設けられているものである。
この第2の発明によれば、弾性体とフレームとの嵌合構造に、更に凹凸の係合構造を設けたことにより、弾性体をフレームへの嵌合による位置決めに加えて凹凸の係合により縦断面方向への設置位置も適切に位置決めすることができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、弾性体が、フレームに装着されて、着座乗員の荷重を面で支える樹脂板の一部を背面側から弾性支持する構成となっているものである。
この第3の発明によれば、フレームに嵌合されて装着される弾性体により樹脂板の一部を背面側から弾性支持する構成を採ることにより、樹脂板により着座乗員の荷重を面で支えられるようにして、弾性体によりその荷重を安定した態様で弾性支持することのできる構成とすることができる。
実施例1の車両用シートの分解斜視図である。 車両用シートの組み付け図である。 図2のIII-III線断面図である。 図2のIV-IV線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シート1の構成について、図1〜図4を用いて説明する。本実施例の車両用シート1は、図1〜図2に示すように、背凭れとなるシートバック10と、着座部となるシートクッション20と、を備える。シートバック10は、シートクッション20の後端部に連結されて支持されており、シートクッション20は、車両のフロア上に設置されて支持されている。上記シートバック10は、図1に示すように、その内部骨格が、逆U字形状に組まれたシートバックフレーム11により構成されており、このシートバックフレーム11の前部に樹脂板13が取り付けられ、更に樹脂板13の前面部に布製の表皮材にウレタンパッドを一体発泡させた面状のカバーパッド14が取り付けられて構成されている。上記樹脂板13は、その剛性により、着座乗員の荷重を面で受け止めることのできる構成となっており、カバーパッド14は、そのウレタンパッドによって形成された軟らかい層によって、着座乗員の荷重を軟らかく撓んで受け止められる構成となっている。ここで、シートバック10が本発明の「シート本体」に相当し、シートバックフレーム11が本発明の「フレーム」に相当する。
シートクッション20は、図示は省略されているが、その内部骨格が、平面視U字形状に組まれたシートクッションフレーム21により構成されており、同じく図示は省略されているが、このシートクッションフレーム21の上部にマット型のウレタンパッドが設置されて、更にその上面に表皮材が被せ付けられた構成となっている。上述したマット型のウレタンパッドは、シートクッションフレーム21のフレーム間に架設された複数のSバネにより下側から弾性支持された状態として設けられている。そして、このシートクッションフレーム21の左右の両サイドフレーム21Aの後端部に、上述したシートバック10の骨格を成すシートバックフレーム11の左右両サイドの下端部が連結されて支持されている。なお、図1では、シートクッションフレーム21の左右の両サイドフレーム21Aの一部(後端部)のみが図示されている。
ところで、上述したシートバックフレーム11は、詳しくは、シートバック10の左右両サイド部の骨格を成す縦長状の2枚のサイドフレーム11Aと、これらサイドフレーム11Aの上端部間に架け渡されて結合された凸字形状のアッパフレーム11Bと、から構成されている。各サイドフレーム11Aは、鋼板材を長尺状にカットした後、更に図3に示すように横断面コ字形状となるように短手方向に曲げ加工して形成されている。この曲げ加工により、各サイドフレーム11Aは、それぞれ、シート幅方向に面を向けるサイド面部11A1と、各サイド面部11A1の前側の縁部がシート内側に折り曲げられた前面部11A2と、各サイド面部11A1の後側の縁部がシート内側に折り曲げられた後面部11A3と、を有する横断面形状に形成されている。
図2に示すように、上述した各サイドフレーム21Aは、それぞれ、その着座乗員の腰部を支持する下半部分に対して上半部分が後方側に反り曲がるように湾曲した形状に形成されている。これにより、着座乗員の背部からの荷重が大きくかかる腰部の辺りのサポート性が高められていると共に、その後部側座席(図示省略)に着座する乗員が足を前に投げ出すことのできるスペースが広く確保されている。
上述した各サイドフレーム11Aの前面部11A2と後面部11A3の各内側の縁部11A2a,11A3aは、それぞれ、互いの対向側となる内側に向かって斜めに折り曲げられた形とされている。また、各サイドフレーム11Aの前面部11A2と後面部11A3の各サイド面部11A1との境界縁部11A2b,11A3bも、それぞれ、90度の折り曲げ角度ではなく、角が面取り形状となるように斜めに折り曲げられた、段階的に折り曲げられた形に形成されている。これにより、各サイドフレーム11Aは、上述した各サイド面部11A1と前面部11A2と後面部11A3とによって、それぞれ、シート内側に開口した囲い状の横断面をもつ開断面形状に形成されたものとなっている。なお、上述した各前面部11A2のシート内側への張り出し長さは、各後面部11A3のシート内側への張り出し長さよりも、それぞれ短くなっている。
図1に示すように、上記構成のシートバックフレーム11には、前述した樹脂板13を弾性的に支持した状態で取り付けるためのパッド12が装着されている。ここで、パッド12が本発明の「弾性体」に相当する。パッド12は、シートバックフレーム11の各サイドフレーム11Aに圧入により一体的に取り付けられる左右2つの縦長状のサイドパッド12Aと、アッパフレーム11Bに架設されたブラケット11Cに圧入により一体的に取り付けられる横長状の上部パッド12Bと、両サイドフレーム11Aの下部間に架設された補強板11Dに圧入により一体的に取り付けられる横長状の下部パッド12Cと、から成る。各サイドパッド12A、上部パッド12B、及び下部パッド12Cは、それぞれ、ウレタン樹脂を発泡成形させて形成したものから成る。
上記シートバックフレーム11に装着された各サイドパッド12A、上部パッド12B、及び下部パッド12Cに対して、樹脂板13の背面部がそれぞれ一体的に接着されて取り付けられている。これにより、樹脂板13が、上記シートバックフレーム11に対して、上述したパッド12を介して弾性的に支持された状態として取り付けられている。このパッド12による弾性支持構造により、車両本体から車両用シート1に伝達される各種の振動や、車両衝突発生時等に着座乗員がシートバック10に強く押し付けられることによる種々の荷重が、それぞれエネルギー吸収されて緩衝されるようになっている。また、上記樹脂板13の前面部に対し、カバーパッド14は、その背面部の複数箇所に貼着された面ファスナー14A(フック面)が、樹脂板13の前面部の対応した箇所に貼着された面ファスナー13A(ループ面)に押圧されて結合されることにより、一体的に取り付けられている。
ここで、上記樹脂板13及びカバーパッド14は、それぞれ、着座乗員の身体を広く面であてがえた状態で支えられるように、全体が着座乗員の身体の形に沿って湾曲した凹み形状に形成されている。したがって、これら湾曲した形状同士のものを、上述したように面ファスナー13A,14Aによって結合する構成をとることにより、カバーパッド14に浮きや皺を生じさせることなく、また、面ファスナー13A,14Aは可撓性を有する薄型の構成であるため、カバーパッド14を樹脂板13に対して異物感を生じさせないように、良好な状態に取り付けることができる。
以下、上述したパッド12をシートバックフレーム11に取り付ける構成について説明する。先ず、各サイドパッド12Aを各サイドフレーム11Aに取り付ける構成について説明する。すなわち、各サイドフレーム11Aは、図3において前述したように、それぞれ、シート内側に開口した囲い状の横断面をもつ開断面形状に形成されている。これらサイドフレーム11Aに対し、各サイドパッド12Aは、その一部を各サイドフレーム11Aの開口から各サイドフレーム11Aの囲い形状の内部に押し撓ませながら差し込むことにより、各サイドフレーム11Aの囲い形状の内部に押し込まれて充填された状態として嵌合されている。この嵌合により、各サイドパッド12Aは、各サイドフレーム11Aの囲い形状の内部において、その押し撓まされたことに伴う弾発力を作用させて、各サイドフレーム11Aに対して位置ずれのない、強固に固定された状態を維持可能な状態に保持されるようになっている。
詳しくは、上述した各サイドパッド12Aの各サイドフレーム11A内に嵌合される形状部分は、各サイドフレーム11Aの囲い形状よりも大きな横断面を有した形状となっており、また、各サイドフレーム11Aは、上述したように、各前面部11A2の内側の縁部11A2aと後面部11A3の内側の縁部11A3aとが、それぞれ互いの対向側となる内側に向かって斜めに折り曲げられた形状となっている。これにより、各サイドパッド12Aは、各サイドフレーム11Aの囲い形状の内部に押し込まれることにより、各サイドフレーム11Aの囲い形状内に強固に押し込められた状態として保持されると共に、各サイドフレーム11Aの前面部11A2と後面部11A3の各内側の縁部11A2a,11A3aによって、各サイドフレーム11Aから抜け落ちないように強固に保持された状態として、前後方向や高さ方向及び横方向からの外力の作用を受けても各サイドフレーム11Aに装着された状態を維持可能な状態に保たれるようになっている。
また、上述した各サイドパッド12Aと各サイドフレーム11Aとの嵌合構造には、凹凸の嵌合により係合する係合構造が設けられている。具体的には、各サイドパッド12Aの裏側(シート後方側)の面上には、円筒状に突出する2個の凸部12A1が形成されており、各サイドフレーム11Aの後面部11A3には、上記各凸部12A1の形成箇所に対応したそれぞれの位置に、円形状に貫通した係合孔11A4が形成されている。ここで、係合孔11A4が本発明の「凹部」に相当する。上述した各凸部12A1は、各サイドパッド12Aを各サイドフレーム11Aに対して所定の高さ位置に嵌合させることにより、それぞれ、各係合孔11A4内に嵌まり込んで係合する。この係合により、各サイドパッド12Aが、各サイドフレーム11Aに対して、横断面方向(前後方向や横方向)にも縦断面方向(高さ方向)にもそれぞれ位置ずれしないように設置位置が位置決めされると共に、各サイドフレーム11Aから抜け落ちにくいように強固に係合された状態に保持されるようになっている。
上述した各サイドパッド12Aは、図3に示すように、その各サイドフレーム11Aと嵌合した部分から前斜め方向に張り出した先の前面部分に樹脂板13が一体的に接着されており、この張り出した部分によって、樹脂板13にかかる着座乗員の荷重を弾性的に受け止めるようになっている。詳しくは、樹脂板13は、同図に示すように、着座乗員の身体を後方側から包み込む形となるように、その中央から左右両サイドに向かって前方側に湾曲した形状となっており、各サイドパッド12Aは、上述した樹脂板13の湾曲した左右両サイドの背面側の外向きに傾斜した傾斜面13B上にそれぞれ当てがわれて接着されている。これにより、樹脂板13から各サイドパッド12Aにかけられる力が、それぞれ外側に押し付けられる力として分解して作用するようになっており、かかる力が各サイドフレーム11Aによって安定して受け止められるようになっている。
次に、図1に戻って、上部パッド12Bをブラケット11Cに取り付ける構成について説明する。ここで、ブラケット11Cは、図1及び図4に示すように、前方側に開いた箱型形状に形成されており、その開口の左右両サイドの縁部から外側へ延びる各片が、それぞれ、シートバックフレーム11のアッパフレーム11Bの前面に当てがわれて溶接により一体的に結合されて設けられた状態とされている。このブラケット11Cに対し、上部パッド12Bが、その後方側の一部をブラケット11Cの開口からブラケット11Cの箱形状の内部に押し撓ませながら差し込むことにより、ブラケット11Cの箱形状(囲い形状)の内部に押し込まれて充填された状態として嵌合されている。この嵌合により、上部パッド12Bは、ブラケット11Cの箱形状の内部において、その押し撓まされたことに伴う弾発力を作用させて、ブラケット11Cに対して位置ずれのない、強固に固定された状態を維持可能な状態として保持されるようになっている。
詳しくは、上述した上部パッド12Bのブラケット11C内に嵌合される形状部分は、ブラケット11Cの箱形状よりも大きな横断面を有した形状となっており、また、ブラケット11Cは、図4に示すように、その箱形状を形成する横断面コ字形状の上面部11C1及び下面部11C2の後面部11C3との各境界縁部11C1a,11C2aが上側又は下側に膨らむように屈曲された形状となっている。これにより、上部パッド12Bは、ブラケット11Cの箱形状の内部に押し込まれることにより、ブラケット11Cの上面部11C1と下面部11C2とによって押し挟まれる形で強固に押し込められた状態に保持されると共に、上述したブラケット11Cの各境界縁部11C1a,11C2aの膨らみ形状によって、ブラケット11Cから前方側へ抜け落ちないように強固に保持された状態として、前後方向や高さ方向及び横方向からの外力の作用を受けてもブラケット11Cに装着された状態を維持可能な状態に保たれるようになっている。
また、上述した上部パッド12Bとブラケット11Cとの嵌合構造には、凹凸の嵌合により係合する係合構造が設けられている。具体的には、上述した上部パッド12Bの裏側(シート後方側)の面上には、円筒状に突出する1個の凸部12B1が形成されており、ブラケット11Cの後面部11C3には、上記凸部12B1の形成箇所に対応した位置に、円形状に貫通した係合孔11C4が形成されている。ここで、係合孔11C4が本発明の「凹部」に相当する。上述した凸部12B1は、上部パッド12Bをブラケット11Cに対して所定の幅方向位置に嵌合させることにより、係合孔11C4内に嵌まり込んで係合する。
この係合により、上部パッド12Bが、ブラケット11Cに対して、横断面方向(高さ方向や前後方向)にも縦断面方向(横方向)にもそれぞれ位置ずれしないように設置位置が位置決めされると共に、ブラケット11Cから抜け落ちにくいように強固に係合された状態に保持されるようになっている。上述した上部パッド12Bは、図4に示すように、そのブラケット11Cと嵌合した部分から前方向に張り出した先の前面部分に樹脂板13が一体的に接着されており、この張り出した部分によって樹脂板13にかかる着座乗員の荷重を弾性的に受け止めるようになっている。
次に、図1に戻って、下部パッド12Cを補強板11Dに取り付ける構成について説明する。ここで、補強板11Dは、図1及び図4に示すように、側面視で断面コ字形状となる形に形成されており、そのシート幅方向(横方向)の両サイドの縁部が、シートバックフレーム11の各サイドフレーム11Aの後面部11A3に当てがわれて溶接により一体的に結合されて設けられた状態とされている。なお、上述した各サイドフレーム11Aの後面部11A3は、上述した補強板11Dが結合される下部箇所においては、図3で前述したような内側の縁部11A3aが前方側に折り曲げられた形状とはなっておらず、補強板11Dを面当接させられるように面一状の面形状に形成されている。
上記補強板11Dに対し、下部パッド12Cが、その後方側の一部を補強板11Dの開口から補強板11Dのコ字形状の内部に押し撓ませながら差し込むことにより、補強板11Dのコ字形状(囲い形状)の内部に押し込まれて充填された状態として嵌合されている。この嵌合により、下部パッド12Cは、補強板11Dのコ字形状の内部において、その押し撓まされたことに伴う弾発力を作用させて、補強板11Dに対して位置ずれのない、強固に固定された状態を維持可能な状態として保持されるようになっている。
詳しくは、上述した下部パッド12Cの補強板11D内に嵌合される形状部分は、補強板11Dのコ字形状よりも大きな横断面を有した形状となっており、また、補強板11Dは、図4に示すように、そのコ字形状を形成する横断面コ字形状の上面部11D1及び下面部11D2の後面部11D3との各境界縁部11D1a,11D2aが上側又は下側に膨らむように屈曲された形状となっている。なお、上記補強板11Dの構成(断面形状)は、前述したブラケット11Cの構成と似ているため、図4では、図示したブラケット11Cの構成に対応する補強板11Dの構成の符号を括弧書きで付して説明している。上記構成により、下部パッド12Cは、補強板11Dのコ字形状の内部に押し込まれることにより、補強板11Dの上面部11D1と下面部11D2とによって押し挟まれる形で強固に押し込められた状態に保持されると共に、上述した補強板11Dの各境界縁部11D1a,11D2aの膨らみ形状によって、補強板11Dから前方側へ抜け落ちないように強固に保持された状態として、前後方向や高さ方向及び横方向からの外力の作用を受けても補強板11Dに装着された状態を維持可能な状態に保たれるようになっている。
また、上述した下部パッド12Cと補強板11Dとの嵌合構造には、凹凸の嵌合により係合する係合構造が設けられている。具体的には、上述した下部パッド12Cの裏側(シート後方側)の面上には、円筒状に突出する1個の凸部12C1が形成されており、補強板11Dの後面部11D3には、上記凸部12C1の形成箇所に対応した位置に、円形状に貫通した係合孔11D4が形成されている。ここで、係合孔11D4が本発明の「係合孔」に相当する。上述した凸部12C1は、下部パッド12Cを補強板11Dに対して所定の幅方向位置に嵌合させることにより、係合孔11D4内に嵌まり込んで係合する。
この係合により、下部パッド12Cが、補強板11Dに対して、横断面方向(高さ方向や前後方向)にも縦断面方向(横方向)にもそれぞれ位置ずれしないように設置位置が位置決めされると共に、補強板11Dから抜け落ちにくいように強固に係合された状態に保持されるようになっている。上述した下部パッド12Cは、図4に示すように、その補強板11Dと嵌合した部分から前方向に張り出した先の前面部分に樹脂板13が一体的に接着されており、この張り出した部分によって樹脂板13にかかる着座乗員の荷重を弾性的に受け止めるようになっている。
以上の構成により、パッド12(各サイドパッド12A、上部パッド12B、及び下部パッド12C)が、シートバックフレーム11に対して、差し込みによる嵌合のみによって、簡便かつ強固に取り付けられた状態となっている。ここで、上述したパッド12(各サイドパッド12A、上部パッド12B、及び下部パッド12C)の各凸部12A1,12B1,12C1は、図3及び図4に示すように、シートバックフレーム11の各係合孔11A4,11C4,11D4内にそれぞれ嵌め込まれた状態では、各係合孔11A4,11C4,11D4からシート後方側に突出した状態として設けられるようになっている。しかし、これら突出した各凸部12A1,12B1,12C1は、ウレタン樹脂を発泡成形させた可撓性に富んだ軟質の構成であるため、例えばシートバックフレーム11の背部にバックボードが取り付けられるなどして、他の装備品と干渉するようなことがあっても、簡単に撓むため、これらとの干渉による不具合を生じさせないようになっている。
このように、本実施例の車両用シート1の構成によれば、パッド12が、シートバックフレーム11への差し込みによりシートバックフレーム11に嵌合されて装着されるようになっていることにより、部品点数を増大させることなく簡便に、エネルギー吸収用の部材(パッド12)を車両用シート1の所定位置に位置決めした状態で設けられるようにすることができる。また、パッド12とシートバックフレーム11との嵌合構造に、更に凹凸の係合構造(凸部12A1,12B1,12C1及び係合孔11A4,11C4,11D4)を設けたことにより、パッド12をシートバックフレーム11への嵌合による位置決めに加えて、凹凸の係合により縦断面方向への設置位置も適切に位置決めすることができる。
また、シートバックフレーム11に嵌合されて装着されるパッド12により樹脂板13の一部を背面側から弾性支持する構成を採ることにより、樹脂板13により着座乗員の荷重を面で支えられるようにして、パッド12によりその荷重を安定した態様で弾性支持することのできる構成とすることができる。また、パッド12をシートバックフレーム11に圧入して装着する構成をとることにより、前述したようにサイドフレーム11Aが後方側に反り曲がった湾曲した形状となっていても、この形に沿うようにパッド12を撓ませながら内部に簡便に嵌合させて装着することができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「弾性体」は、ゴム等のパッド以外の他の弾性部材から成るものであってもよい。また、本発明の「弾性体」と「フレーム」との嵌合構造に設ける凹凸の係合構造は、どちら側に凸部又は凹部が形成される構成であってもよい。また、凹部は、孔でなくてもよく、単に凹ませたものであってもよい。また、上記凹凸の係合構造に代えて、フレームに弾性体の嵌合範囲を規制するストッパ片を立設して、その範囲内に弾性体を差し込んで嵌合させるようにしてもよい。
1 車両用シート
10 シートバック(シート本体)
11 シートバックフレーム(フレーム)
11A サイドフレーム
11A1 サイド面部
11A2 前面部
11A2a 内側の縁部
11A2b 境界縁部
11A3 後面部
11A3a 内側の縁部
11A3b 境界縁部
11A4 係合孔(凹部)
11B アッパフレーム
11C ブラケット
11C1 上面部
11C1a 境界縁部
11C2 下面部
11C2a 境界縁部
11C3 後面部
11C4 係合孔(凹部)
11D 補強板
11D1 上面部
11D1a 境界縁部
11D2 下面部
11D2a 境界縁部
11D3 後面部
11D4 係合孔(凹部)
12 パッド(弾性体)
12A サイドパッド
12A1 凸部
12B 上部パッド
12B1 凸部
12C 下部パッド
12C1 凸部
13 樹脂板
13A 面ファスナー(ループ面)
13B 傾斜面
14 カバーパッド
14A 面ファスナー(フック面)
20 シートクッション
21 シートクッションフレーム
21A サイドフレーム

Claims (3)

  1. シート本体に着座乗員の荷重を弾性支持する弾性体が設けられた車両用シートであって、
    前記弾性体は、前記シート本体のフレームに装着されて着座乗員の荷重を弾性支持する構成とされ、
    前記フレームは、前記弾性体の少なくとも一部を横断面の一部に形成された開口から押し撓ませて差し込むことにより該弾性体の少なくとも一部を囲い込み状に嵌合させた状態にして保持することのできる開断面形状に形成されており、前記弾性体は、その前記少なくとも一部を前記フレームに圧入して差し込むことにより該フレームに嵌合されて装着されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    更に、前記弾性体と前記フレームとの嵌合構造に、一方から突出する凸部が他方に形成された凹部内に嵌合して係合する凹凸の係合構造が設けられていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記弾性体が、前記フレームに装着されて、着座乗員の荷重を面で支える樹脂板の一部を背面側から弾性支持する構成となっていることを特徴とする車両用シート。
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