JP2013151050A - トルク工具のトルク値設定装置 - Google Patents

トルク工具のトルク値設定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】不用意に回転ダイアルを回しても設定トルク値が変更されることがないトルク工具のトルク値設定装置の提供。
【解決手段】締結部材の締め付けトルクが設定したトルク値に達すると締め付けトルクの伝達を断つトルクリミッタを有し、回転ダイアル8を回転することによりねじ軸9を回転させることにより前記トルクリミッタが動作するトルク値を変更するトルク工具のトルク値設定装置であって、回転ダイアル8をねじ軸9に対して一体的に結合する結合状態と、前記結合状態を解除する結合解除状態とを切り換える切り換え手段を有し、前記切り換え手段は、所定操作により前記結合解除状態から前記結合状態に切り換え、前記所定操作の開放により前記結合状態から前記結合解除状態に戻る。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリセット形トルクレンチ等のトルク工具において、締め付けトルクを設定するトルク値設定装置に関する。
プリセット形トルクレンチは、チューブ状のレバー部と、前記レバー部の先端部に軸支され、ボルト等の締結部材とソケットを介して角ドライブ軸が連結するヘッド部と、前記レバー部内に配置された例えばトグル機構等のトルクリミッタを備え、前記締結部材の締め付けトルクが設定した締め付けトルク値に達すると該トグル機構が作動し、前記レバー部を前記ヘッド部に対して回動させるトルク値設定装置を有する。
トルク値設定装置としては、軸方向移動不能で軸回りに回転可能なねじ軸と、前記ねじ軸に螺合し、該ねじ軸の回転により軸方向に螺進するスライダと、トグル機構等のトルクリミッタと前記スライダとの間に配置され、前記トルクリミッタにばね力を付与するばねと、レバー部の後端部に配置され、前記ねじ軸を回転させる回転ダイアルとを有し、回転ダイアルを回して前記スライダを移動させることにより前記トルクリミッタが作動するばね圧を調節し、設定トルク値を変更する(特許文献1)。
そして、トルク値を示す主目盛と副目盛を見ながら前記回転ダイアルを時計回りおよび反時計回り方向に設定トルク値まで回転する。
特開2000−246661号公報
上記したトルク値設定装置において、回転ダイアルに対しある程度の力を加えないと回転ダイアルは回転しないため、ねじ締め作業中および作業後に回転ダイアルに手等が触れても設定トルク値が変更されることはない。
しかし、不用意に回転ダイアルを回転すると、加わる力によっては設定トルク値が変更される場合がある。
本発明の目的は、不用意に回転ダイアルを回しても設定トルク値が変更されることがないトルク工具のトルク値設定装置を提供しようとするものである。
本発明の目的を実現する構成は以下の通りである。
(1)締結部材の締め付けトルクが設定したトルク値に達すると締め付けトルクの伝達を断つトルクリミッタを有し、回転ダイアルを回転してねじ軸を回転させることにより、前記トルクリミッタの作動圧を調節するばねのばね力を変更しトルク値を設定するトルク工具のトルク値設定装置であって、前記回転ダイアルを前記ねじ軸に対して一体的に結合する結合状態と、前記結合状態を解除する結合解除状態とを切り換える切り換え手段を有し、前記切り換え手段は、所定操作により前記結合解除状態から前記結合状態に切り換え、前記所定操作の開放により前記結合状態から前記結合解除状態に戻ることを特徴とする。
(2)上記した構成において、前記切り換え手段は、前記ねじ軸と一体に回転する第1クラッチ部と、前記回転ダイアルに設けられ、前記回転ダイアルを前記ねじ軸の軸方向に移動することにより前記第1クラッチ部との係合および係合解除を行う第2クラッチ部と、前記回転ダイアルを付勢して前記第2クラッチ部を前記第1クラッチ部に対して係合解除状態に保持する係合解除保持ばねと、を有し、前記係合解除保持ばねの付勢力に抗して前記回転ダイアルを前記軸方向に移動することにより、前記第2クラッチ部を前記第1クラッチ部に対して係合させることを特徴とする。
(3)上記(2)の構成において、前記第1クラッチ部と前記第2クラッチ部をドッグクラッチ構造に構成し、前記第1クラッチはクラッチ軸部の外周に係合凸部を有し、前記第2クラッチは前記クラッチ軸部が挿通される挿通孔の内周に前記係合凸部が係合するする係合凹部を有し、前記係合凹部が前記係合凸部との係合が解除された状態で、前記回転ダイアルは前記第1クラッチ部に対して空転可能としたことを特徴とする。
(4)上記(3)の構成において、前記係合凸部は前記クラッチ軸部の外周に複数形成され、前記係合凹部は前記挿通孔の内周に複数形成されていて、前記回転ダイアルの特定回転位置で前記複数の係合凹部が前記複数の係合凸部に係合することを特徴とする。
(5)上記(4)の構成において、前記回転ダイアルの特定回転位置を示す第1指標を備えた位置決め部材を有し、前記回転ダイアルに設けた第2指標を前記第1指標に合わせると、前記複数の係合凹部が前記複数の係合凸部に係合可能とすることを特徴とする。
(6)上記(5)の構成において、前記回転ダイアルに設けた内周孔部内に前記係合解除保持ばねを配置すると共に、該内周孔部の内周面に形成した先端ばねシート部に前記係合保持ばねの先端を当接し、前記位置決め部材は、筒状の位置決め軸の他端に前記係合解除保持ばねの他端が当接する後端ばねシート部を有し、前記位置決め軸の先端に前記クラッチ軸部の外周に形成した複数の係合凸部間の隙間に特定回転位置で係合する複数の位置決め凸部を有することを特徴とする。
(7)上記(6)の構成において、前記位置決め部材は、前記位置決め軸の他端側から挿通され、先端が前記ねじ軸の他端部に螺合する固定ナットにより前記ねじ軸に固定されていることを特徴とする。
(8)上記いずれかの構成において、前記トルク工具はプリセット形トルクレンチであることを特徴とする。
(9)上記(2)から(8)のいずれかの構成において、前記ねじ軸の回転により螺進するスライダに設定トルク値を示す主目盛の指標を設け、前記第1クラッチ部に前記主目盛に対する副目盛を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、切り換え手段を結合解除状態から結合状態に切り換える所定の操作を行わなければ回転ダイアルを回転して設定トルク値の変更を行うことができないので、誤って設定トルク値を変更するといったトラブルを未然に防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、係合解除保持ばねの付勢力により回転ダイアルを係合解除位置に保持しているので、回転ダイアルを軸方向に移動しない限り、回転ダイアルを係合位置に移動させることができない。
請求項3に係る発明によれば、係合解除位置で回転ダイアルを回しても回転だいるは空転するだけで、第1クラッチ部と第2クラッチ部が結合することはない。
請求項4に係る発明によれば、第1クラッチ部と第2クラッチ部とは、特定の回転位置でのみ係合するので、回転ダイアルを不用意に軸方向に移動しようとしても、回転ダイアルの移動が阻止される。
請求項5、6に係る発明によれば、第1指標に第2指標を合わせて回転ダイアルを移動させれば、係合解除位置から係合位置に回転ダイアルを移動させることができ、簡単な操作で設定トルク値の変更を行うことができる。
請求項7に係る発明によれば、位置決め部材の固定を簡単な構成で行うことができる。
請求項8に係る発明によれば、プリセット形のトルクレンチに適用できる。
請求項9に係る発明によれば、副目盛を第1クラッチ部と兼用することができ、トルク値設定装置の小型化が図れる。
回転ダイアルを空転状態とするプリセット形トルクレンチの実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のAA矢視図。 回転ダイアルを係合状態とする図1のプリセット形トルクレンチを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のBB矢視図。 図1のトルクレンチにおけるトルク値設定装置の分解斜視図。 図3の位置決めガイド部材を示し、(a)は中央断面図、(b)は(a)の右側面図。 図3の回転ダイアルを示し、(a)は正面図、(b)は(a)の右側面図。 図3の位置決めガイド部材を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は(a)の左側面図。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1および図2に示す実施形態において、プリセット形のトルクレンチ1は、チューブ状のレバー部2と、レバー部2の先端部内に後端部が差し込まれ、支軸3を介して回動可能に支持され、不図示のソケットが装着されるドライブ軸4を有するヘッド部5と、レバー部2の後端部外周に設けたグリップ部6と、トルク値設定装置7を有し、設定トルク値の変更のために、図2に示す回転ダイアル係合状態でトルク値設定装置7の回転ダイアル8を回転すると、グリップ部6に設けた主目盛窓6aと副目盛窓6bを通して設定トルク値の変更が確認される。なお、レバー部2の外周には、図3に示すように、主目盛を表示する主目盛板Mが設けられ、主目盛窓6aを通して視認できるようになっている。また、主目盛板Mの上面には、後記するスライダから延びる主目盛指標M1がレバー部2の周壁部に軸方向に沿って形成した開口を通して配置され、前記スライダが軸方向に沿って移動することにより主目盛板Mに表示したトルク値を示す。なお、主目盛板Mの上面に透明の保護板M2が配置されている。
トルク値設定装置7は、リンク構造のトグル機構等から構成されるトルクリミッタ(不図示)がレバー部2の後端部内に配置され、回転ダイアル8を回転してねじ軸9を回転させることにより前記トルクリミッタが動作するばね圧を調節し、設定トルク値を変更する。
ねじ軸9は、軸方向中央部に配置したフランジ部10の前方にスライダ用のねじ部11を形成し、フランジ部10の後方に入力軸部12を形成している。入力軸部12は、レバー部2の後端部の内周に螺合するストッパナット13を貫通し、貫通軸部14にはスプライン加工を施したスプライン溝部14aと、スプライン溝部14aの後方に固定ナット用のねじ部14bを形成している。
ねじ軸9のスライダ用のねじ部11には、軸方向に沿って移動自在で軸回りの回転が規制される不図示のスライダが螺合し、前記スライダと前記トルクリミッタとの間にトルク値設定用のコイルスプリング(不図示)が配置され、前記スライダの螺進位置によりトルクリミッタが動作するばね圧を調節し、設定トルク値を変更する。リンク構造のトグル機構としては、図示しないがトルク値設定用のコイルスプリングの先端部に当接して軸方向移動可能なばねシートと、ヘッド5の後端部と、前記ばねシートの先端部との間に連結されるトグル部材とを有する。
そして、前記ソケットをボルト等の締結部材に係合した状態でグリップ部6を手で握り所定方向に回転して締結部材を締め付け、設定トルク値に達すると、反力トルクにより前記トグル部材が軸方向に対して傾斜した位置から軸方向に平行となる方向に傾き、その際前記ばねシートを前記トルク値設定用のコイルスプリングのばね力に抗して軸方向後方に移動させ、前記トグル部材が軸方向と平行な位置を越えるとトルクリミッタが動作し、締め付けトルクの伝達が断たれ、設定トルク値に達したことが判断される。
本実施形態において、回転ダイアル8とねじ軸9との結合を解除した状態に保持し、例えば結合解除状態では回転ダイアル8を空転させている。勿論、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、例えば結合解除状態で回転ダイアル8を例えばレバー部2に連結することで回転ダイアル8を回転不能としてもよい。そして、設定トルク値の変更を行う際に、所定の操作、例えば回転ダイアルを軸方向に移動させることにより、結合解除状態から結合状態に切り換える切り換え手段を有し、本実施形態では切り換え手段としてクラッチ機構を採用している。勿論、本発明は切り換え手段としてクラッチ機構に限定されるものではなく、回転ダイアル8を軸方向に移動する以外の所定の操作により、結合解除状態に保持された状態から回転ダイアル8をバネ軸9に結合する結合状態に切り換えできる構成であればどのような構成であってもよい。
ねじ軸9の入力軸部12に形成したスプライン溝部14aには、第1クラッチ部である円筒形状の入力部材15がスプライン結合している。図4に示すように、入力部材15には、円筒部16の後部にクラッチ軸部17が後方に向けて延出され、クラッチ軸部17の外周部に複数の第1クラッチ爪18が周方向に形成されている。また、複数の第1クラッチ爪18と筒部16の後端面との間には、回転ダイアル8に設けた後記する第2クラッチ部の第2クラッチ爪が入り込んで回転ダイアル8が空転できる空転隙間19が形成されている。また、入力部材15の軸芯に形成される軸孔20にスプライン溝部14aに係合するスプライン溝部20aが形成されている。
本実施形態において、入力部材15のクラッチ軸部17に形成した複数の第1クラッチ爪18は、周方向における間隔をそれぞれ異ならせている。本実施形態において、周方向に4個形成している第1クラッチ爪18a〜18dの隣接する爪間部21a〜21dを異ならせているがこれに限定されるものではない。
なお、入力部材15の円筒部16の外周面は主目盛板Mに対する副目盛板をなし、副目盛が表示され、副目盛窓6bから副目盛が視認でき、透明の副目盛保護板6cに副目盛の値を示す指標が設けられている。
図5に示すように、回転ダイアル8は、第1クラッチ部と係合する第2クラッチ部23を有しており、第2クラッチ部23はダイアル本体24の軸芯に形成したクラッチ孔25に設けられ、クラッチ孔25の内周に複数の第1クラッチ爪18に係合する複数の第2クラッチ爪26が形成されている。複数の第2クラッチ爪26a〜26dは複数の第1クラッチ爪18a〜18dに噛み合う間隔に形成されている。本実施形態では、第1クラッチ爪18a〜18dの隣接する爪間部21a〜21dに対応して第2クラッチ爪26a〜26dが噛み合い、これ以外の対応関係では噛み合わない。
また、第1クラッチ爪18に第2クラッチ爪26が噛み合った状態で、第2クラッチ爪26は第1クラッチ爪18に対して軸方向に移動可能とする。そして、第2クラッチ爪26が軸方向前方に移動し、第1クラッチ爪18との係合が解除されると、第2クラッチ爪26は、第1クラッチ部のクラッチ軸部17の根元側に形成される空転隙間19に位置し、回転ダイアル8が空転自在となる。
すなわち、本実施形態において、第1クラッチ部と第2クラッチ部はドッグクラッチ構造に構成し、第2クラッチ爪26が空転隙間19に位置する係合解除状態から回転ダイアル8を所定方向である軸方向後方に移動し、第1クラッチ爪18に前記第2クラッチ爪26を噛み合わせた係合状態において、回転ダイアル8を回転すると、入力部材15が一体に回転し、ねじ軸9を回転させて設定トルク値を変更する。
本実施形態において、回転ダイアル8の1回転中で、一つの回転角度の時にのみ、第2クラッチ爪26が第1クラッチ爪18の位相と合致し、その位相位置で回転ダイアル8を軸方向後方に移動すると第2クラッチ爪26が第1クラッチ爪18に噛み合い、第2クラッチ爪26が第1クラッチ爪18に係合できるようにしているのは、不用意に第1クラッチ爪18に第2クラッチ爪26が噛み合うのを防止し、作業者が設定トルク値を変更する場合にのみ第1クラッチ爪18に第2クラッチ爪26が噛み合えるようにしている。その際、回転ダイアル8を係合解除位置に保持し、設定トルク値の変更を行う場合に係合解除位置から係合位置に移動させるという所定の操作を行うことによって、第1クラッチ爪18に対して第2クラッチ26を係合させるというクラッチの切り換え操作を行うようにすれば、誤って設定トルク値を変更することを防止できる。
本実施形態において、図1〜図3に示すように、係合解除保持ばね27により回転ダイアル8を図1に示す係合解除位置にばね付勢により保持している。回転ダイアル8の軸芯には、クラッチ孔25に連設するクラッチ孔25よりも内径が大径で、係合解除保持ばね27が配置されるばね孔28が形成され、クラッチ孔25との境に形成される段部をばね受座29とし、係合解除保持ばね27の先端がばね受座29に当接する。また、係合解除保持ばね27の他端は、図6に示す後記の位置決めガイド部材30の後端に形成したばね受けシート31に当接する。
図6に示す位置決めガイド部材30は、クラッチ孔25に挿通される円筒形状に形成された円筒軸部32の後端にばね受けシート31を有し、円筒軸部32の先端に複数の位置決め爪33(33a〜33d)が周方向に沿って形成されている。複数の位置決め爪33(33a〜33d)は、位置決めガイド部材30の軸回りにおける一つの回転角度位置で入力部材15の複数の第1クラッチ爪18に噛み合う。位置決めガイド部材30は軸回りに大きな力が加わる部材ではないので、位置決め爪33は第1クラッチ爪18の後端に僅かに噛み合っていれば良い。そして、第2クラッチ爪26は第1クラッチ爪18と噛み合って位置決め爪33(33a〜33d)の先端に当接するまで軸方向後方に移動可能としている。
位置決めガイド部材30のばね受けシート31の後端面には、周方向の特定位置に第1位置合わせマーク34が表示されている。また、回転ダイアル8の後端面には、周方向の特定位置に第2位置合わせマーク35が表示されている。係合解除状態において回転ダイアル8の第2位置合わせマーク35を第1位置合わせマーク34に合わせると、第2クラッチ爪26が第1クラッチ爪18に噛み合い可能な位相位置となり、この状態で回転ダイアル8を軸方向後方に移動すると第2クラッチ爪26が第1クラッチ爪18に係合する。
位置決めガイド部材30は、ねじ軸19に螺合する固定用ナット36により締め付けられ、軸方向後方への抜け止めがなされている。
固定用ナット36は、先端側に形成した小径軸部36aと後端側に形成した大径軸部36bとを有し、小径軸部30aをナット部とし、ねじ軸9の貫通軸部14に形成した固定ナット用のねじ部14bに小径軸部30bが螺合する。
固定用ナット36は、図6に示すように、位置決めガイド部材30の円筒軸部32に形成した大径孔部32aに大径軸部36bが嵌合し、位置決めガイド部材30の円筒軸部32の先端部に形成した小径孔部32bを小径軸部30aが貫通し、固定ナット用のねじ部14bにナット部をなす小径軸部30aを締め付ける。
したがって、位置決めガイド部材30が固定され、係合解除保持ばね27により回転ダイアル8に対して係合解除位置へ向けて付勢力が付与され、回転ダイアル8が係合解除位置に保持される。
本実施形態のプリセット形のトルクレンチ1において、ねじ等の締結部材を締め付ける締め付け作業および非使用時には、図1に示すように、回転ダイアル8は係合解除保持ばね27の付勢力で係合解除位置に保持され、空転可能な状態にある。したがって、回転ダイアル8を誤って回転しても回転ダイアル8は空転するだけで、ねじ軸9には回転力が伝達されず、設定トルク値が変更されることはない。
一方、設定トルク値を変更する場合には、図2および図3に示すように、回転ダイアル8の第2位置合わせマーク35を位置決めガイド部材30の第1位置合わせマーク34に合わせ、この状態で回転ダイアル8を軸方向後方に係合解除保持ばね27の付勢力に抗して移動すると、第2クラッチ爪26が第1クラッチ爪18に噛み合い、第2クラッチ爪26が第1クラッチ爪18に係合し、係合状態となる。この係合状態を維持して回転ダイアル8を時計回りあるいは反時計回りに回転すると、ねじ軸9が回転し、設定トルク値を変更することができる。
そして、この係合状態で回転ダイアル8から手を離すと、回転ダイアル8は係合解除保持ばね27の付勢力により、第2クラッチ爪26が第1クラッチ爪18に対して軸方向前方に移動し、図1に示すように、第2クラッチ爪26が空転隙間19に位置する係合解除状態となる。
なお、上記した実施形態は、プリセット形のトルクレンチを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプリセット形のトルクドライバに適用することもできる。
M 主目盛板 M1 主目盛指標 M2 保護板
1 トルクレンチ
2 レバー部
3 支軸
4 ドライブ軸
5 ヘッド部
6 グリップ部
6a 主目盛窓 6b 副目盛窓 6c 副目盛保護板
7 トルク値設定装置
8 回転ダイアル
9 ねじ軸
10 フランジ部
11 スライダ用のねじ部
12 入力軸部
13 ストッパナット
14 貫通軸部
14a スプライン溝部 14b 固定ナット用のねじ部
15 入力部材
16 円筒部
17 クラッチ軸部
18(18a〜18d) 第1クラッチ爪
19 空転隙間
20 軸孔
20a スプライン溝部
21a〜21d 爪間部
23 第2クラッチ部
24 ダイアル本体
25 クラッチ孔
26(26a〜26d) 第2クラッチ爪
27 係合解除保持ばね
28 ばね孔
29 ばね受座
30 位置決めガイド部材
31 ばね受けシート
32 円筒軸部
32a 大径孔部 32b 小径孔部
33(33a〜33d) 位置決め爪
34 第1位置合わせマーク
35 第2位置合わせマーク
36 固定用ナット
36a 小径軸部 36b大径軸部

Claims (9)

  1. 締結部材の締め付けトルクが設定したトルク値に達すると締め付けトルクの伝達を断つトルクリミッタを有し、回転ダイアルを回転してねじ軸を回転させることにより、前記トルクリミッタの作動圧を調節するばねのばね力を変更しトルク値を設定するトルク工具のトルク値設定装置であって、
    前記回転ダイアルを前記ねじ軸に対して一体的に結合する結合状態と、前記結合状態を解除する結合解除状態とを切り換える切り換え手段を有し、
    前記切り換え手段は、所定操作により前記結合解除状態から前記結合状態に切り換え、前記所定操作の開放により前記結合状態から前記結合解除状態に戻ることを特徴とするトルク工具のトルク値設定装置。
  2. 前記切り換え手段は、前記ねじ軸と一体に回転する第1クラッチ部と、
    前記回転ダイアルに設けられ、前記回転ダイアルを前記ねじ軸の軸方向に移動することにより前記第1クラッチ部との係合および係合解除を行う第2クラッチ部と、
    前記回転ダイアルを付勢して前記第2クラッチ部を前記第1クラッチ部に対して係合解除状態に保持する係合解除保持ばねと、
    を有し、前記係合解除保持ばねの付勢力に抗して前記回転ダイアルを前記軸方向に移動することにより、前記第2クラッチ部を前記第1クラッチ部に対して係合させることを特徴とする請求項1に記載のトルク工具のトルク値設定装置。
  3. 前記第1クラッチ部と前記第2クラッチ部をドッグクラッチ構造に構成し、前記第1クラッチはクラッチ軸部の外周に係合凸部を有し、前記第2クラッチは前記クラッチ軸部が挿通される挿通孔の内周に前記係合凸部が係合するする係合凹部を有し、前記係合凹部が前記係合凸部との係合が解除された状態で、前記回転ダイアルは前記第1クラッチ部に対して空転可能としたことを特徴とする請求項2に記載のトルク工具のトルク値設定装置。
  4. 前記係合凸部は前記クラッチ軸部の外周に複数形成され、前記係合凹部は前記挿通孔の内周に複数形成されていて、前記回転ダイアルの特定回転位置で前記複数の係合凹部が前記複数の係合凸部に係合することを特徴とする請求項3に記載のトルク工具のトルク値設定装置。
  5. 前記回転ダイアルの特定回転位置を示す第1指標を備えた位置決め部材を有し、前記回転ダイアルに設けた第2指標を前記第1指標に合わせると、前記複数の係合凹部が前記複数の係合凸部に係合可能とすることを特徴とする請求項4に記載のトルク工具のトルク値設定装置。
  6. 前記回転ダイアルに設けた内周孔部内に前記係合解除保持ばねを配置すると共に、該内周孔部の内周面に形成した先端ばねシート部に前記係合保持ばねの先端を当接し、前記位置決め部材は、筒状の位置決め軸の他端に前記係合解除保持ばねの他端が当接する後端ばねシート部を有し、前記位置決め軸の先端に前記クラッチ軸部の外周に形成した複数の係合凸部間の隙間に特定回転位置で係合する複数の位置決め凸部を有することを特徴とする請求項5に記載のトルク工具のトルク値設定装置。
  7. 前記位置決め部材は、前記位置決め軸の他端側から挿通され、先端が前記ねじ軸の他端部に螺合する固定ナットにより前記ねじ軸に固定されていることを特徴とする請求項6に記載のトルク工具のトルク値設定装置。
  8. 前記トルク工具はプリセット形トルクレンチであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のトルク工具のトルク値設定装置。
  9. 前記ねじ軸の回転により螺進するスライダに設定トルク値を示す主目盛の指標を設け、前記第1クラッチ部に前記主目盛に対する副目盛を設けたことを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載のトルク工具のトルク値設定装置。
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